JP2000107550A - 湿度調整素子、湿度調整装置および湿度調整ケース - Google Patents

湿度調整素子、湿度調整装置および湿度調整ケース

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JP2000107550A
JP2000107550A JP10284526A JP28452698A JP2000107550A JP 2000107550 A JP2000107550 A JP 2000107550A JP 10284526 A JP10284526 A JP 10284526A JP 28452698 A JP28452698 A JP 28452698A JP 2000107550 A JP2000107550 A JP 2000107550A
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adjustment
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JP10284526A
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Tomiyasu Oya
富保 大矢
Eiko Ichigen
映子 一言
Sayaka Kobayashi
さやか 香林
Shiro Yamauchi
四郎 山内
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿度調整機能および湿度センサの両方の機能
を備えた湿度調整素子、それを備えた湿度調整装置、お
よびその湿度調整装置を備えた湿度調整ケースを得るこ
と。 【解決手段】 単一のSPE膜21上に湿度調整用電極
25a,25bと湿度検出用電極26a,26bを形成
し、単一の湿度調整素子2に湿度検出機能と湿度調整機
能とを持たせ、被調湿空間の湿度を検出しながら湿度調
整を行う。また複数の被調湿空間に対してそれぞれ独立
して湿度調整素子2を設け、複数の湿度調整素子2を単
一の操作部4によって集中的に操作し、各被調湿空間の
湿度を独立して制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体高分子電解質
(ソリッド・ポリマー・エレクトロライト)(以下、S
PEとする)を用いた湿度調整素子、およびそれを備え
た湿度調整装置、並びにその湿度調整装置を備えた湿度
調整ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】SPE膜の両面に電極を設け、その電極
間に直流電圧を印加すると陽極および陰極でそれぞれ
(1)式および(2)式の反応が起こり、雰囲気中の湿
度を除去することができる。 H2 O→2H+ +1/2O2 +2e ・・・(1) 2H+ +2e→H2 ・・・ (2)
【0003】特開昭61−216714号公開公報に
は、この原理を利用した除湿素子が開示されている。ま
た本出願人は、先にこの原理を利用した湿度調整装置に
関する発明を特許出願している(特開平9−14146
7号に開示)。
【0004】特開昭61−216714号の除湿素子
は、図15に示すように、SPE膜11の両面にそれぞ
れ陽極12および陰極13を設け、それを一対の集電体
14で挟み、陽極12を除湿室10内に露出させ、外部
の直流電源15により電極12,13間に直流電圧を印
加するように構成されている。
【0005】また特開平9−141467号の湿度調整
装置は、上述した除湿素子と同様にSPE膜の両面にそ
れぞれ陽極および陰極が設けられた固体電解素子と、湿
度センサとを備えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−141467号の湿度調整装置では、湿度調整用の
固体電解素子の他に湿度センサが必要となるため、湿度
調整装置の小型化が困難であり、装置の取り付け面積が
大きいことによる取り付け位置等の制約が生じてしまう
という欠点に加えて、湿度センサとの配線によって配線
全体が煩雑になり、それによって製造コストおよび部品
コストの高コスト化、並びに不良および故障の発生率の
上昇という不利益がもたらされるので、実用上未だ不十
分であり、改善の余地が残されている。
【0007】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、湿度調整機能および湿度センサの両方の機能を
備えた湿度調整素子を得ることを目的とする。
【0008】また本発明は、湿度調整機能および湿度セ
ンサの両方の機能を有する湿度調整素子を備えた湿度調
整装置を得ることを目的とする。
【0009】さらに本発明は、湿度調整機能および湿度
センサの両方の機能を有する湿度調整素子よりなる湿度
調整装置を備えた湿度調整ケースを得ることをも目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る湿度調整素子は、SPE膜と、前記膜
の両面に設けられた湿度調整用電極対と、前記膜の両面
に設けられ、かつ前記湿度調整用電極対に対して電気的
に絶縁された湿度検出用電極対と、を具備する。
【0011】この発明によれば、湿度検出用電極対の間
の電圧に基づいて湿度を検出し、一方湿度調整用電極対
に直流電圧を印加することにより被調湿空間の湿度を調
整する。
【0012】また上記目的を達成するため、本発明に係
る湿度調整装置は、SPE膜、前記膜の両面に設けられ
た湿度調整用電極対、および前記膜の両面に設けられ、
かつ前記湿度調整用電極対に対して電気的に絶縁された
湿度検出用電極対を備えた湿度調整素子と、前記湿度調
整用電極対の間に直流電圧を印加する電圧印加手段と、
前記湿度検出用電極対から得られる検出信号に基づいて
前記電圧印加手段の出力を制御する制御手段と、を具備
する。
【0013】この発明によれば、湿度検出用電極対の間
の電圧に基づいて湿度を検出し、その検出した湿度に基
づいて、湿度調整用電極対に印加する直流電圧を制御す
ることにより被調湿空間の湿度を調整する。
【0014】この発明において、前記制御手段は、前記
湿度調整用電極対を流れる電流と、前記湿度検出用電極
対間の電圧とに基づいて被調湿空間の湿度を求め、被調
湿空間が所望の湿度になるように、前記電圧印加手段の
出力を制御するように構成される。
【0015】この発明によれば、湿度調整用電極対を流
れる電流をI、湿度検出用電極対間の電圧をV、被調湿
空間の湿度を[H2 O]in、被調湿空間の外の空間(外
部空間)の湿度を[H2 O]out と表すと、これらの間
にはつぎの(3)式および(4)式の関係が成り立つた
め、これら2式より(5)式が求まり、[H2 O]inが
求まる。ただしkおよびK(=2/k)は比例定数であ
る。 V=0.059log([H2 O]out /[H2 O]in) ・・・(3) I=k([H2 O]out +[H2 O]in)/2 ・・・(4) [H2 O]in=KI/(1+10v/0.059 ) ・・・(5)
【0016】さらに上記目的を達成するため、本発明に
係る湿度調整ケースは、被収納物を収納する容器と、S
PE膜の両面に湿度調整用電極対と湿度検出用電極対と
が互いに電気的に絶縁された状態で設けられた湿度調整
素子、前記湿度調整用電極対の間に直流電圧を印加する
電圧印加手段、および前記湿度検出用電極対から得られ
る検出信号に基づいて前記電圧印加手段の出力を制御す
る制御手段を備えた湿度調整装置と、前記制御手段に対
して前記容器内の一部または全部の空間の湿度を設定す
るための操作部と、を具備し、前記湿度調整装置は、前
記容器の隔壁に、前記湿度調整用電極対のうちの相対的
に電位が高い方の電極を前記容器内空間の湿度調整対象
となる空間に露出した状態で設けられ、かつ前記操作部
は前記容器の外側空間に露出した状態で設けられる。
【0017】この発明によれば、湿度検出用電極対の間
の電圧に基づいて湿度を検出し、その検出した湿度に基
づいて、湿度調整用電極対に印加する直流電圧を制御す
ることにより被調湿空間の湿度を調整する。
【0018】また湿度調整ケースは、被収納物を収納す
る複数の容器と、SPE膜の両面に湿度調整用電極対と
湿度検出用電極対とが互いに電気的に絶縁された状態で
設けられた湿度調整素子、前記湿度調整用電極対の間に
直流電圧を印加する電圧印加手段、および前記湿度検出
用電極対から得られる検出信号に基づいて前記電圧印加
手段の出力を制御する制御手段を備えた複数の湿度調整
装置と、複数の前記湿度調整装置の各制御手段に対して
複数の前記容器内の一部または全部の空間の湿度を個別
に設定するための操作部と、を具備し、前記各湿度調整
装置は、前記複数の容器の各隔壁に、前記湿度調整用電
極対のうちの相対的に電位が高い方の電極を前記容器内
空間の湿度調整対象となる空間に露出した状態で設けら
れ、かつ前記操作部は複数の前記容器の外側空間に露出
した状態で設けられるように構成されてもよい。
【0019】この発明によれば、湿度検出用電極対の間
の電圧に基づいて湿度を検出し、その検出した湿度に基
づいて、湿度調整用電極対に印加する直流電圧を制御す
ることにより複数の被調湿空間の湿度を調整する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる湿度調整素
子、湿度調整装置および湿度調整ケースの実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0021】実施の形態1.図1は、本発明の実施の形
態1に係る湿度調整素子の正面図、図2は、図1の切断
線II−IIにおける湿度調整素子の断面図である。湿度調
整素子2は、SPE膜21をその表裏からそれぞれチタ
ン製メッシュ22およびカーボンペーパー23で挟み、
それを湿度調整用領域24aと湿度検出用領域24bに
分け、湿度調整用領域24aを一対の湿度調整用電極2
5a,25bで挟み、かつ湿度検出用領域24bを一対
の湿度検出用電極26a,26bで挟み、さらにそれを
パッキン27を介して一対の枠体28で挟み、ボルト2
9で留め付けた構成となっている。SPE膜21の一方
の面側にあるチタン製メッシュ22および湿度調整用電
極25aは陽極電極251を構成し、一方カーボンペー
パー23および湿度調整用電極25bは陰極電極252
を構成している。
【0022】SPE膜21、メッシュ22、カーボンペ
ーパー23、湿度調整用電極25a,25bおよび湿度
検出用電極26a,26bは、例えばホットプレスによ
り一体化されている。SPE膜21は、例えばデュポン
社製のナフィオン(登録商標)−117でできている。
湿度調整用領域24aは、特に限定しないが、湿度検出
用領域24bよりも広い。
【0023】図3は、湿度調整素子2を備えた湿度調整
装置の一例を示す模式図である。湿度調整装置3は、上
述した構成の湿度調整素子2、湿度調整素子2の陽極電
極251と陰極電極252との間に直流電圧を印加する
ための定電圧電源部31、陽極電極251と陰極電極2
52との間に流れる電流値を検出するための例えば電流
計32、陽極電極251と陰極電極252との間の印加
電圧を任意に変え得る調湿部33、湿度調整素子2の湿
度検出用電極26a,26b間の電圧を検出するための
例えば電圧計34、電源部31から出力される制御信号
と電流計32の検出信号と電圧計34の検出信号に基づ
いて調湿部33を制御する制御手段であるマイコン制御
部35、およびマイコン制御部35に対して被調湿空間
の湿度の設定などを行うためのマン・マシン・インタフ
ェースとなる操作部4を備えている。電源部31および
調湿部33は電圧印加手段を構成している。
【0024】さらには図示省略したが、電源部31から
出力された制御信号(アナログ信号)をディジタル信号
に変換してマイコン制御部35に入力させるA/Dコン
バータ(アナログ/ディジタル変換器)、電流計32の
検出信号(アナログ信号)をディジタル信号に変換して
マイコン制御部35に入力させるA/Dコンバータ、電
圧計34の検出信号(アナログ信号)をディジタル信号
に変換してマイコン制御部35に入力させるA/Dコン
バータ、マイコン制御部35から調湿部33へ送られる
制御信号(ディジタル信号)をアナログ信号に変換する
D/Aコンバータ(ディジタル/アナログ変換器)が設
けられている。
【0025】マイコン制御部35は、電流計32および
電圧計34によりそれぞれ湿度調整用電極25a,25
b間を流れる電流I、および湿度検出用電極26a,2
6b間の電圧Vを時分割的に検出し、上記(5)式の演
算を行い、被調湿空間の湿度[H2 O]inを求め、その
[H2 O]inと被調湿空間の設定湿度とを比較し、その
比較結果に基づき調湿部33を制御して陽極電極251
と陰極電極252との間の印加電圧を変えるようになっ
ている。なお上記(5)式の比例定数Kについては、予
め求めておく。
【0026】つぎに上述した実施の形態の作用について
説明する。まずユーザは、湿度調整装置3の電源をオン
にし、操作部4を介して被調湿空間の湿度を設定する。
設定された湿度の値は、例えばマイコン制御部35に内
蔵されたメモリに記憶される。湿度設定が終了すると、
マイコン制御部35は、湿度調整用電極25a,25b
間の電流Iおよび湿度検出用電極26a,26b間の電
圧Vを検出し、被調湿空間の湿度を求め、それを被調湿
空間の設定湿度と比較する。そしてマイコン制御部35
は、被調湿空間の現在の湿度が設定湿度に近づくように
調湿部33を制御する。
【0027】この実施の形態1によれば、湿度調整素子
2は、単一のSPE膜21上に湿度調整用電極25a,
25bと湿度検出用電極26a,26bが形成された構
成となっているため、湿度検出機能と湿度調整機能を有
し、被調湿空間の湿度を検出しながら湿度調整を行うこ
とができる。従って、湿度センサを別途設けずに済むの
で、湿度調整装置3の小型化が図れ、装置の取り付けに
対する制約等が緩和される。また配線等も簡素になるの
で、製造コストおよび部品コストの高コスト化、並びに
不良および故障の発生率の上昇という不利益を解消でき
る。
【0028】実施の形態2.図4は、本発明の実施の形
態2に係る湿度調整ケースの外観図である。湿度調整ケ
ース5は、例えば四角柱形状をなす容器であり、その上
半部は展示品等の被収納物を入れるために四方が透明な
ガラスで囲まれた被調湿空間となるディスプレイ部51
であり、下半部は上記実施の形態1の湿度調整装置3を
収納するための台座部55となっている。
【0029】ディスプレイ部51と台座部55との隔
壁、すなわちディスプレイ部51の床板51aは、その
一部にメッシュ等により保護された開口部52を有して
おり、その開口部52の下に湿度調整素子2が取り付け
られている。湿度調整素子2の陽極電極251は、その
開口部52を介してディスプレイ部51内の雰囲気に接
触している。
【0030】一方台座部55は、形状を特定しないが例
えばスリット状の通気部56を有しており、その通気部
56を介して湿度調整素子2の陰極電極252が湿度調
整ケース5の外側空間の雰囲気に接触するようになって
いる。また台座部55には、湿度調整装置3の操作部4
の操作パネル41が、湿度調整ケース5の外側空間に露
出するように設けられている。
【0031】図5は、操作パネル41の実施例を示す外
観図である。操作パネル41は、湿度調整装置3の電源
をオン/オフする電源スイッチ411、湿度設定モード
と湿度調整モードとの切り換えを行うための設定選択ス
イッチ412、設定湿度を上下させるための上下設定ス
イッチ対413,414、および液晶等からなる表示部
415を備えている。特に限定しないが、例えば電源ス
イッチ411および設定選択スイッチ412は、それぞ
れ「電源」および「湿度設定」と表記されている。また
上下設定スイッチ対413,414のうち、設定値を高
くするスイッチ413は三角形状のボタンで「UP」と
表記されており、一方設定値を低くするスイッチ414
は逆三角形状のボタンで「DOWN」と表記されてい
る。
【0032】表示部415は、特に限定しないが、例え
ば湿度を表す数字(図示例では「35」と表示されてい
る)と「%」の記号を表示するとともに、その表示され
た数字が現在のディスプレイ部51内の湿度であるか設
定湿度であるかを識別するために「現在/設定」という
表示の「現在」または「設定」の何れかを点灯または点
滅するようになっている。
【0033】つぎに上述した実施の形態2の作用につい
て説明する。まずユーザは、湿度調整ケース5の例えば
蓋を開けてディスプレイ部51に展示物を入れ、蓋を閉
じ、操作パネル41の電源スイッチ411を押圧して、
湿度調整装置3の電源をオンにする。この時、操作パネ
ル41の表示部415は、ディスプレイ部51内の現在
の湿度を表す数字を表示し、かつ「現在/設定」表示の
「現在」を点灯または点滅する。
【0034】そしてユーザが設定選択スイッチ412を
押圧すると、湿度設定モードとなり、ユーザは上下設定
スイッチ対413,414を操作して所望の湿度に設定
する。その際、表示部415は、「現在/設定」表示の
「設定」を点灯または点滅し、かつ湿度の設定値を表す
数字を表示する。ユーザは、所望の設定値が表示され時
点で、上下設定スイッチ対413,414の操作を終了
し、再度、設定選択スイッチ412を押圧する。それに
よって湿度調整装置3は、湿度設定モードから湿度調整
モードに移行し、ディスプレイ部51内の湿度調整を開
始する。
【0035】この実施の形態2によれば、台座部55内
に設けた湿度調整素子2を、台座部55の外周面に設け
た操作パネル41で操作することにより、ディスプレイ
部51内の湿度を調整することができるので、ディスプ
レイ部51内を一定湿度に保つことができるディスプレ
イ装置が得られ、しかもその使い勝手が格段に向上し、
さらに意匠的効果も高い。
【0036】なお図6に示すように、ディスプレイ部5
1の上に、湿度調整装置3を収納し、かつ通気部56を
有する収納部57を載せた構成とし、その収納部57の
下板(図には現れていない)に設けた開口部を介して湿
度調整素子2の陽極電極251をディスプレイ部51内
の雰囲気に接触させるとともに、収納部57の例えば上
面に操作パネル41を設けるようにしてもよい。このよ
うにすれば、湿度調整素子2がディスプレイ部51の上
方に設置されているため、湿度調整素子2に汚れが付着
して誤動作するのが防げるので、例えば生物を飼育する
ための飼育ケースとして好適である。すなわち飼育ケー
スとして用いた場合に、餌や土等の汚れの付着を極力減
らすことができる。図7に、収納部57内での湿度調整
素子2および電源部31のレイアウトの一例を示す。
【0037】実施の形態3.図8および図9は、それぞ
れ本発明の実施の形態3に係る湿度調整ケースの正面図
および側面断面図である。湿度調整ケース6は、例えば
引き出しを複数、特に限定しないが2個備えた保管装置
であり、引き出し61,62の例えば奥には、それぞれ
上記実施の形態1の湿度調整素子2が取り付けられてい
る。また湿度調整ケースの正面の、引き出し61,62
の上方には操作パネル42が取り付けられている。この
実施の形態3では、各引き出し61,62の湿度調整素
子2は、単一の操作パネル42、即ち単一の操作部4に
より制御される。
【0038】湿度調整ケース6は、その背面に、湿度調
整ケース6の外側空間の雰囲気に通ずる通気部63を有
しており、その通気部63と引き出し61,62が収納
される空間との間には保護用のメッシュ64が設けられ
ている。通気部63は、引き出し61,62の上方にて
湿度調整ケース6に内蔵された電源部31の収納空間に
も連通接続しており、電源部31が発した熱を外部へ放
出するようになっている。
【0039】湿度調整素子2の陽極電極251は、引き
出し内の雰囲気に接触し、一方陰極電極252は、通気
部63を介して湿度調整ケース6の外側空間の雰囲気に
接触している。
【0040】図10は、操作パネル42の実施例を示す
外観図である。操作パネル42は、湿度調整装置3の電
源をオン/オフする電源スイッチ421、湿度設定モー
ドと湿度調整モードとの切り換えを行うための設定選択
スイッチ422、設定湿度を上下させるための上下設定
スイッチ対423,424、液晶等からなる表示部42
5、および引き出し選択モードと湿度設定/調整モード
との切り換えを行うための引き出し選択スイッチ426
を備えている。
【0041】特に限定しないが、例えば電源スイッチ4
21、設定選択スイッチ422および引き出し選択スイ
ッチ426は、それぞれ「電源」、「湿度設定」および
「引き出し選択」と表記されている。また上下設定スイ
ッチ対423,424のうち、設定値を高くする、ある
いは上側の引き出しを選択するためのスイッチ423は
三角形状のボタンで「UP」と表記されており、一方設
定値を低くする、あるいは下側の引き出しを選択するた
めのスイッチ424は逆三角形状のボタンで「DOW
N」と表記されている。
【0042】表示部425は、特に限定しないが、例え
ば湿度を表す数字(図示例では「60」と表示されてい
る)と「%」の記号を表示するとともに、その表示され
た数字が、選択された引き出し61(または62)内の
現在の湿度であるか設定湿度であるかを識別するために
例えば「現在」という表示かまたは「設定」という表示
の何れかを点灯または点滅するようになっている。
【0043】また表示部425は、湿度調整ケース6を
模した図柄を表示するようになっており、引き出し6
1,62のうち選択されている引き出しに対応する例え
ば四角の引き出し表示を点灯または点滅するようになっ
ている。例えば図10に示す例では、下側の引き出し表
示が点灯しており、下の引き出し62が選択されている
ことを示している。また表示部425は、引き出し選択
モード時に例えば「引き出し」という文字を表示する。
【0044】つぎに上述した実施の形態3の作用につい
て説明する。まずユーザは、湿度調整ケース6の例えば
引き出し62を引き出してその中に美術品や貴重品や磁
気テープ等の被収納物を入れ、引き出し62を閉め、操
作パネル42の電源スイッチ421を押圧して、湿度調
整装置3の電源をオンにする。この時、操作パネル42
の表示部425は、選択されている引き出しに対応する
引き出し表示を点灯または点滅し、その引き出しの現在
の湿度を表す数字を表示し、かつ「現在」という表示を
点灯または点滅する。
【0045】ここでユーザが引き出し選択スイッチ42
6を押圧すると、表示部425に「引き出し」という文
字が表示されて引き出し選択モードとなり、ユーザは上
下設定スイッチ対423,424を操作して所望の引き
出しを選択することができる。その際、選択された引き
出しに対応して、点灯または点滅する引き出し表示が変
わる。これによってユーザは、どの引き出しが選択され
ているかを容易に認識することができる。引き出しの選
択が終了したら、ユーザは再度引き出し選択スイッチ4
26を押圧し、湿度設定/調整モードに戻る。その際、
表示部425の「引き出し」という文字表示が消える。
【0046】湿度設定/調整モードの時にユーザが設定
選択スイッチ422を押圧すると、湿度設定モードとな
り、ユーザは上下設定スイッチ対423,424を操作
して所望の湿度に設定する。その際、表示部425は、
「設定」という表示を点灯または点滅し、かつ湿度の設
定値を表す数字を表示する。ユーザは、所望の設定値が
表示され時点で、上下設定スイッチ対423,424の
操作を終了し、再度、設定選択スイッチ422を押圧す
る。それによって湿度調整装置3は、湿度設定モードか
ら湿度調整モードに移行し、選択した引き出し、例えば
引き出し62内の湿度調整を開始する。
【0047】この実施の形態3によれば、複数の引き出
し61,62内にそれぞれ湿度調整素子2を設け、各引
き出し61,62内の湿度を独立して調整することがで
きるので、引き出し61,62内をそれぞれに適した湿
度に保つことが可能な保管装置が得られ、しかも複数の
湿度調整素子2を単一の操作パネル42で操作するた
め、使い勝手がよく、さらに意匠的効果も高い。
【0048】なお図11に示す湿度調整ケース7のよう
に、1または2以上(図示例では3個)の引き出し7
1,72,73の上に、実施の形態1のようなディスプ
レイ部74を組み合わせ、各引き出し71,72,73
およびディスプレイ部74にそれぞれ湿度調整素子2を
設け、それらを単一の操作パネル75で操作するように
してもよいし、図12および図13に示す湿度調整ケー
ス8a,8bのように、複数段構成の例えば押し入れ収
納ユニットの各段81,82および各段84,85,8
6にそれぞれ湿度調整素子2を設け、それらを単一の操
作パネル83,87で操作するようにしてもよいし、図
14に示すように湿度調整ケース9が例えばロッカーで
あり、ロッカールーム91内に設置された複数のロッカ
ー9にそれぞれ湿度調整素子2を設け、それらをロッカ
ールーム91の例えば一壁面に取り付けた単一の操作パ
ネル92で操作するようにしてもよい。
【0049】以上において本発明は、上記各実施の形態
に限らず、種々変更可能であるし、また湿度の調整が必
要な空間であれば様々な空間に対して適用できる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
湿度検出用電極対の間の電圧に基づいて湿度を検出し、
一方湿度調整用電極対に直流電圧を印加することにより
被調湿空間の湿度を調整するので、湿度調整機能および
湿度センサの両方の機能を備えた湿度調整素子が得られ
る。
【0051】また本発明によれば、湿度検出用電極対の
間の電圧に基づいて湿度を検出し、その検出した湿度に
基づいて、湿度調整用電極対に印加する直流電圧を制御
することにより被調湿空間の湿度を調整するので、湿度
調整機能および湿度センサの両方の機能を有する湿度調
整素子を備えた湿度調整装置が得られる。
【0052】また本発明によれば、湿度調整用電極対を
流れる電流と湿度検出用電極対間の電圧とに基づいて被
調湿空間の湿度が求まり、この求めた湿度の値をフィー
ドバックして湿度調整用電極対に印加する直流電圧を制
御することによって、被調湿空間の湿度を調整すること
ができる。
【0053】また本発明によれば、湿度検出用電極対の
間の電圧に基づいて湿度を検出し、その検出した湿度に
基づいて、湿度調整用電極対に印加する直流電圧を制御
することにより被調湿空間の湿度が調整されるので、湿
度調整機能および湿度センサの両方の機能を有する湿度
調整素子よりなる湿度調整装置を備えた湿度調整ケース
が得られる。
【0054】また本発明によれば、湿度検出用電極対の
間の電圧に基づいて湿度を検出し、その検出した湿度に
基づいて、湿度調整用電極対に印加する直流電圧を制御
することにより複数の被調湿空間の湿度が調整されるの
で、複数の湿度調整ケース内の湿度を調整することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る湿度調整素子の
正面図である。
【図2】 図1の切断線II−IIにおける湿度調整素子の
断面図である。
【図3】 その湿度調整素子を備えた湿度調整装置の一
例を示す模式図である。
【図4】 本発明の実施の形態2に係る湿度調整ケース
の外観図である。
【図5】 その湿度調整ケースに取り付けられた操作パ
ネルの実施例を示す外観図である。
【図6】 本発明の実施の形態2に係る湿度調整ケース
の変形例の外観図である。
【図7】 その湿度調整ケースの湿度調整素子および電
源部のレイアウト例を示す模式図である。
【図8】 本発明の実施の形態3に係る湿度調整ケース
の正面図である。
【図9】 その湿度調整ケースの側面断面図である。
【図10】 その湿度調整ケースに取り付けられた操作
パネルの実施例を示す外観図である。
【図11】 本発明の実施の形態3に係る湿度調整ケー
スの変形例の正面図である。
【図12】 本発明の実施の形態3に係る湿度調整ケー
スの変形例の外観およびその一部を透視して示す概略図
である。
【図13】 本発明の実施の形態3に係る湿度調整ケー
スの変形例の外観図である。
【図14】 本発明の実施の形態3に係る湿度調整ケー
スの変形例の概略図である。
【図15】 従来におけるSPE膜を用いた除湿素子の
断面図である。
【符号の説明】
2 湿度調整素子、21 SPE膜、22 チタン製メ
ッシュ、23 カーボンペーパー、24a 湿度調整用
領域、24b 湿度検出用領域、25a,25b 湿度
調整用電極、26a,26b 湿度検出用電極、27
パッキン、28枠体、29 ボルト、251 陽極電
極、252 陰極電極、3 湿度調整装置、31 定電
圧電源部(電圧印加手段)、32 電流計、33 調湿
部(電圧印加手段)、34 電圧計、35 マイコン制
御部(制御手段)、4 操作部、41,42,75,8
3,87,92 操作パネル、411,421 電源ス
イッチ、412,422 設定選択スイッチ、413,
414,423,424上下設定スイッチ、415,4
25 表示部、426 引き出し選択スイッチ、5,
6,7,8a,8b,9 湿度調整ケース(容器)、5
1,74 ディスプレイ部、51a ディスプレイ部の
床板(隔壁)、52 開口部、55 台座部、56,6
3 通気部、57 収納部、61,62,71,72,
73 引き出し、64 メッシュ、81,82,84,
85,86 押し入れ収納ユニットの段、91 ロッカ
ールーム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 香林 さやか 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 山内 四郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 4D052 AA08 AA09 EA06 FA01 FA03 GA01 GA03 GB00 GB03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体高分子電解質よりなる膜と、 前記膜の両面に設けられた湿度調整用電極対と、 前記膜の両面に設けられ、かつ前記湿度調整用電極対に
    対して電気的に絶縁された湿度検出用電極対と、 を具備することを特徴とする湿度調整素子。
  2. 【請求項2】 固体高分子電解質よりなる膜、前記膜の
    両面に設けられた湿度調整用電極対、および前記膜の両
    面に設けられ、かつ前記湿度調整用電極対に対して電気
    的に絶縁された湿度検出用電極対を備えた湿度調整素子
    と、 前記湿度調整用電極対の間に直流電圧を印加する電圧印
    加手段と、 前記湿度検出用電極対から得られる検出信号に基づいて
    前記電圧印加手段の出力を制御する制御手段と、 を具備することを特徴とする湿度調整装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記湿度調整用電極対
    を流れる電流と、前記湿度検出用電極対間の電圧とに基
    づいて被調湿空間の湿度を求め、被調湿空間が所望の湿
    度になるように、前記電圧印加手段の出力を制御するこ
    とを特徴とする請求項2に記載の湿度調整装置。
  4. 【請求項4】被収納物を収納する容器と、 固体高分子電解質よりなる膜の両面に湿度調整用電極対
    と湿度検出用電極対とが互いに電気的に絶縁された状態
    で設けられた湿度調整素子、前記湿度調整用電極対の間
    に直流電圧を印加する電圧印加手段、および前記湿度検
    出用電極対から得られる検出信号に基づいて前記電圧印
    加手段の出力を制御する制御手段を備えた湿度調整装置
    と、 前記制御手段に対して前記容器内の一部または全部の空
    間の湿度を設定するための操作部と、 を具備し、 前記湿度調整装置は、前記容器の隔壁に、前記湿度調整
    用電極対のうちの相対的に電位が高い方の電極を前記容
    器内空間の湿度調整対象となる空間に露出した状態で設
    けられ、かつ前記操作部は前記容器の外側空間に露出し
    た状態で設けられることを特徴とする湿度調整ケース。
  5. 【請求項5】被収納物を収納する複数の容器と、 固体高分子電解質よりなる膜の両面に湿度調整用電極対
    と湿度検出用電極対とが互いに電気的に絶縁された状態
    で設けられた湿度調整素子、前記湿度調整用電極対の間
    に直流電圧を印加する電圧印加手段、および前記湿度検
    出用電極対から得られる検出信号に基づいて前記電圧印
    加手段の出力を制御する制御手段を備えた複数の湿度調
    整装置と、 複数の前記湿度調整装置の各制御手段に対して複数の前
    記容器内の一部または全部の空間の湿度を個別に設定す
    るための操作部と、 を具備し、 前記各湿度調整装置は、前記複数の容器の各隔壁に、前
    記湿度調整用電極対のうちの相対的に電位が高い方の電
    極を前記容器内空間の湿度調整対象となる空間に露出し
    た状態で設けられ、かつ前記操作部は複数の前記容器の
    外側空間に露出した状態で設けられることを特徴とする
    湿度調整ケース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008152783A1 (ja) * 2007-06-12 2008-12-18 Panasonic Corporation スピーカシステム
JP2020046154A (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 三菱電機株式会社 調湿装置および調湿方法

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