JP2000107510A - 脱気装置 - Google Patents

脱気装置

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JP2000107510A
JP2000107510A JP10278064A JP27806498A JP2000107510A JP 2000107510 A JP2000107510 A JP 2000107510A JP 10278064 A JP10278064 A JP 10278064A JP 27806498 A JP27806498 A JP 27806498A JP 2000107510 A JP2000107510 A JP 2000107510A
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JP
Japan
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tube
pipe
deaeration
bellows
degassing
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JP10278064A
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Ryutaro Oda
竜太郎 小田
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内径が小さく内部抵抗の大きい高効率脱気管を
用い、脱気管の出口側での気泡発生を防止できる脱気装
置を提供する。 【解決手段】減圧室5内の脱気管2の下流側流路中にベ
ローズ管3を設け、或いは、脱気管2の全部、または一
部を管内の圧力変動によってその内容積が変化する管材
を用いて構成する。従って、脱気管2の出口側での圧力
変動(脈動)に対してダンピング効果があり、この部分
での気泡の発生が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば液体クロ
マトグラフの脱ガス装置として好適な脱気装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液体クロマトグラフでは、移動相溶媒を
脱気して使用する。これは、移動相溶媒中に溶存する空
気等が気泡となってポンプの送液精度を低下させたり、
検出器にノイズやベースライン変動などの悪影響をもた
らすことを防止し、安定な分析を行うためである。脱気
するにはいくつかの方法があるが、最も広く用いられて
いるのは気液分離膜を利用する減圧脱気法である。これ
は、酸素、窒素などの気体分子は通すが液体分子は通さ
ない性質を持つ多孔質樹脂製の膜(気液分離膜)を用い
るもので、このような材料で作られたチューブ(以下、
脱気管と称す)の外側を減圧状態に保ちながら、この脱
気管を通して移動相溶媒を液体クロマトグラフの送液ポ
ンプに供給する。溶媒が脱気管内を通る間に溶存空気が
脱気管の壁を透過して排出され、脱気が行われる。
【0003】この方法で脱気効率を上げるには、単位量
の液体が接する膜の面積を大きくとること、即ち、脱気
管の内容積をできるだけ小さくしながら内壁の面積をで
きるだけ大きくすることが要求され、結局、脱気管の内
径を小さく、且つ長さを長くすることが必要とされる。
このことはまた、脱気装置の内部の流路抵抗(内部抵
抗)を増大させることになる。また、液体クロマトグラ
フを使用する場合、移動相を別種の溶媒に交換すること
がしばしば必要となる。この場合、脱気装置としては内
容積が小さい方が交換に要する時間が少なくて済み、溶
媒の無駄も少ない。この面からも、脱気装置における脱
気管の内径は小さくすることが望まれ、その結果として
内部抵抗は大きくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように脱気効率
と溶媒交換の便宜上から、内容積が小さく内部抵抗の大
きい脱気装置を通して液体クロマトグラフのポンプで溶
媒を吸引する場合、脱気装置の出口からポンプの入口ま
での間の流路部分が負圧になる。特に、移動相の流量を
大きく設定して分析する場合等には、この部分の負圧が
大きくなり、気泡が発生することがある。液体クロマト
グラフのポンプはプランジャ形が多いが、その場合、ポ
ンプの吸引流量は脈動する(周期的に変化する)ので、
吸引流量が最大となる点の前後で気泡が発生する。
【0005】既に述べたとおり、移動相溶媒に発生する
気泡は液体クロマトグラフ分析にとって大きな障害とな
る。この場合は、脱気管を通過した後に気泡が発生する
ので、この脱気装置ではこの気泡を除去することはでき
ない。その上、気泡発生を防止するために用いた脱気装
置がかえって気泡発生の一因となるわけで、脱気装置が
逆効果を生む事態となる。本発明は、このような事情に
鑑みてなされたものであり、内径が小さく内部抵抗の大
きい脱気管を用い、しかも脱気装置出口側での気泡発生
を防ぐことのできる脱気装置を提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の脱気装置は、上
記課題を解決するために、減圧室内の脱気管の下流側流
路中にベローズ等容積可変流路部材を設け、或いは、脱
気管の全部、または一部に管内の圧力変動によってその
内容積が変化する管材を用いて構成したことを特徴とす
る。上記のように構成されているために、プランジャ形
ポンプによる吸引流量の脈動のピーク時にはこれらベロ
ーズや脱気管の内容積が縮小することにより、負圧の程
度が緩和されるので、気泡が発生し難くなり、大流量の
送液も可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1に示
す。図1において、10は、ポンプ11、試料導入部1
2、カラム13、及び検出器14等から成る液体クロマ
トグラフ装置であって、移動相溶媒6は、溶媒容器8か
らサクションチューブ7a、7bとその中間に介挿され
た脱気装置1を経てポンプ11により吸引される。脱気
装置1は、真空ポンプ4によって減圧にされた減圧室5
内に多孔質樹脂製の脱気管2と、その下流側に接続され
た長手方向に伸縮可能なベローズ管3を設け、これらの
中を前記移動相溶媒6が通過して液体クロマトグラフ1
0に供給されるように構成されている。
【0008】ポンプ11が稼働している状態では移動相
溶媒6の吸引流路、即ちサクションチューブ7a、脱気
管2、ベローズ管3、サクションチューブ7bの内部は
全て移動相溶媒6で満たされる。ベローズ管3は、減圧
下に置かれているため、周囲の減圧によりベローズを伸
張させる力とベローズ自身の弾性による復元力とが平衡
するところまで引き延ばされている。前記の通りポンプ
11の吸引力は周期的に変化するが、吸引力のピークの
前後で、ベローズ管3内の液がポンプ11に吸い出され
てベローズ管3が縮小することにより圧力の低下を緩和
する。ポンプの吸引力がなくなる次の半サイクルで、ベ
ローズ管3は再び周囲の減圧に引かれて伸張し、サクシ
ョンチューブ7a、脱気管2を通して移動相溶媒6がベ
ローズ管3内に補充される。このようにして、ベローズ
管3の容積変化が脈動する負圧に対してダンピング効果
を発揮し、その結果として気泡の発生を抑える。
【0009】数値例を示すと、ポンプ11の1ストロー
ク当たりの吸引量が100μLとし、そのうちの約半分
の50μLをベローズ管3の容積変化によって賄うもの
とし、ベローズ管3の容積変化は全容積の10〜25%
とすれば、ベローズ管3は全容積0.2〜0.5mL程
度の極く小型のもので十分であることがわかる。50μ
L程度の僅かな容積変化を生じる管材としては必ずしも
ベローズのような蛇腹構造を必要としない。例えば、内
径0.5mm、長さ1mの直管でも、その断面積が25
%変形するだけで50μLの容積変化を生む。従って、
図1に示す実施例の変形として、この程度のサイズの、
断面積が変化しやすい軟質チューブを、ベローズ管3の
代わりに用いることもできる。この場合、軟質チューブ
は減圧室5の中では内圧によって膨らむので断面はほぼ
円形であるが、内部がある程度以上の負圧になると長円
形に変形することによって容積変化を生じる。このよう
なチューブを図1におけるベローズ管3の代わりに用い
ることもできるが、脱気管2自体をこのような変形可能
で且つ気液分離機能を有する材料で構成してもよい。
【0010】気液分離機能を有する材料の例としてはフ
ッ素系樹脂が挙げられるが、これは管材としては一般に
柔軟性に乏しい。断面が円形で、その材質がある程度の
堅さ(剛性)を持っているチューブの場合は、その内部
が負圧になり、或いは外部の全周から加圧されたときで
も、アーチ効果のため容易に円形から長円形への変形が
起こらない。従って、チューブ材質がある程度以上堅い
場合は、断面が凸レンズ形(紡錘形)のチューブを用い
るとよい。凸レンズ形のチューブを製作する簡単な方法
の一例を図2に示す。即ち、図2Aに示すような円形断
面のチューブを一旦同図Bのように扁平に押し潰し、そ
の両縁部を加熱して塑性変形させるかまたは融着させ
る。こうして製作したチューブは通常は材質自体の弾性
によって同図Cのような断面形状を保つが、減圧下に置
けば膨れて円形に近い形となり、またその内部をポンプ
で吸引すれば扁平な凸レンズ状となって断面積が小さく
なり、単位長さ当たりの内容積が減少する。フッ素系樹
脂のような柔軟性に乏しい材質のチューブであっても、
このように加工することによって変形しやすくなり、本
発明の目的に利用できるようになる。なお、一般に異形
チューブは接続に問題があるが、このような凸レンズ形
断面のチューブは、上記加工の工程で両端は円形断面の
まま残すことによって、通常の管継ぎ手を用いて容易に
他のチューブや装置等と接続することができる。
【0011】他の変形例として、ベローズ管3を脱気管
2と同じ材質(多孔質樹脂)で製作すれば、ベローズ管
3も脱気作用を持つので脱気効率が向上し、または脱気
効率をさらに上げる必要がない場合は、脱気管2をその
分だけ短くできるので脱気装置全体の内容積の増加を抑
えることができる。また、脱気管2の全てをこのような
ベローズ管で置き換えることも可能である。また、スプ
リング等を用いてベローズ管の復元力を調整する機構等
も、通常の設計事項として付加することができる。この
ようにスプリング等で付勢されたベローズ管は減圧室5
の外に設置することもできる。さらにまた、ベローズ管
3を、これと同等の機能を持つ容積可変の流路部材、例
えばダイアフラム、シリンダ等で置き換えることも可能
である。なお、ここでいう減圧室とは、その内部気圧が
大気圧以下に保たれた室であって、一般に低圧室、真空
室等と称されるものを包含する。
【0012】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、内部抵抗の大きい高効率の脱気装置でありながら、
ポンプの脈動による移動相溶媒の吸入流路の圧力変動を
緩和し、気泡の発生を抑制できる。液体クロマトグラフ
の脱気装置として使用した場合、気泡による送液不良等
がなく精度の良好な分析が保証される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す図である。
【図2】本発明の変形例における脱気管の断面形状を示
す図である。
【符号の説明】
1…脱気装置 2…脱気管 3…ベローズ管 4…真空ポンプ 5…減圧室 6…移動相溶媒 7a、7b…サクションチューブ 8…溶媒容器 10…液体クロマトグラフ装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】減圧室内に気液分離膜から成る脱気管を設
    置し、この脱気管に脱気すべき液体を流通させることに
    よって脱気を行う脱気装置において、前記脱気管の下流
    側流路中に流路内の圧力変動によってその内容積が変化
    する容積可変流路部材を設けたことを特徴とする脱気装
    置。
  2. 【請求項2】減圧室内に気液分離膜から成る脱気管を設
    置し、この脱気管に脱気すべき液体を流通させることに
    よって脱気を行う脱気装置において、前記脱気管の全
    部、または一部に管内の圧力変動によってその内容積が
    変化する管材を用いたことを特徴とする脱気装置。
JP10278064A 1998-09-30 1998-09-30 脱気装置 Pending JP2000107510A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004230373A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Systec Inc 複数の移動相流を脱気および混合するための統合装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004230373A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Systec Inc 複数の移動相流を脱気および混合するための統合装置

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