JP2000107225A - パンツ型の使い捨ておむつ - Google Patents
パンツ型の使い捨ておむつInfo
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- A61F—FILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
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- A61F13/15—Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 パンツ型の使い捨ておむつにおける吸収性コ
アを身体によく密着させ、かつ、おむつ外面の手触りを
滑らかにする。 【解決手段】 パンツ型の使い捨ておむつ１の胴周り域
６，７のいずれかにおいて、コア４と裏面シート３との
間に位置して胴周り方向へ伸長状態で延びる第２胴周り
弾性部材２１が、コア４の側縁２３から外側へ延びる部
分においてのみ裏面シート３の内面に接合している。
アを身体によく密着させ、かつ、おむつ外面の手触りを
滑らかにする。 【解決手段】 パンツ型の使い捨ておむつ１の胴周り域
６，７のいずれかにおいて、コア４と裏面シート３との
間に位置して胴周り方向へ伸長状態で延びる第２胴周り
弾性部材２１が、コア４の側縁２３から外側へ延びる部
分においてのみ裏面シート３の内面に接合している。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、パンツ型の使い
捨ておむつに関する。
捨ておむつに関する。
【０００２】
【従来の技術】特開平７−２３６６５０号公報に記載さ
れたパンツ型の使い捨ておむつの胴周り方向へ延びる弾
性部材は、吸収性コアと重なる部分の伸長率が１．３倍
未満という実質的に非伸長状態にあって、裏面シートに
接着されている。コアの側縁から外方へ延びる部分の弾
性部材は、伸長率が１．３倍以上であって、裏面シート
に接着されている。
れたパンツ型の使い捨ておむつの胴周り方向へ延びる弾
性部材は、吸収性コアと重なる部分の伸長率が１．３倍
未満という実質的に非伸長状態にあって、裏面シートに
接着されている。コアの側縁から外方へ延びる部分の弾
性部材は、伸長率が１．３倍以上であって、裏面シート
に接着されている。
【０００３】特公平７−４４９４５号公報に記載された
パンツ型の使い捨ておむつでは、吸収性コアが配置され
た領域に、多数のギャザーを作るために複数の胴周り弾
性部材が配置されている。
パンツ型の使い捨ておむつでは、吸収性コアが配置され
た領域に、多数のギャザーを作るために複数の胴周り弾
性部材が配置されている。
【０００４】特開平９−８４８２６号公報に記載された
パンツ型の使い捨ておむつでは、胴周り方向へ延びる複
数の糸状の弾性部材が、吸収性コアの端縁部にコアの外
側から当接している。
パンツ型の使い捨ておむつでは、胴周り方向へ延びる複
数の糸状の弾性部材が、吸収性コアの端縁部にコアの外
側から当接している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平７−２３６
６５０号公報に記載の発明は、コアと重なる部分で弾性
部材を非伸長状態にすることによって、吸収性コアを横
断している部分で弾性部材が収縮したときに生じるコア
の中折れや位置ずれを防止できると教示している。しか
るに、この発明に係るおむつでは、コアを横断する部分
の弾性部材が実質的に非伸長状態で裏面シートに接合し
ているから、この部分では、伸長した弾性部材がコアを
押圧して着用者に密着させるという作用が得られない。
それゆえ、このおむつでは、コアが着用者に密着するこ
とによる漏れ防止効果が乏しくなりかねない。また、こ
の発明には、おむつ製造工程において弾性部材を部分的
に非伸長状態にしたり、伸長状態にしたりするという繁
雑さがある。
６５０号公報に記載の発明は、コアと重なる部分で弾性
部材を非伸長状態にすることによって、吸収性コアを横
断している部分で弾性部材が収縮したときに生じるコア
の中折れや位置ずれを防止できると教示している。しか
るに、この発明に係るおむつでは、コアを横断する部分
の弾性部材が実質的に非伸長状態で裏面シートに接合し
ているから、この部分では、伸長した弾性部材がコアを
押圧して着用者に密着させるという作用が得られない。
それゆえ、このおむつでは、コアが着用者に密着するこ
とによる漏れ防止効果が乏しくなりかねない。また、こ
の発明には、おむつ製造工程において弾性部材を部分的
に非伸長状態にしたり、伸長状態にしたりするという繁
雑さがある。
【０００６】前記特公平７−４４９４５号に記載の発明
は、吸収性コアを着用者に密着させることの効果を開示
していても、弾性部材を胴周り域にどのように配置すれ
ばよいかということについては何も開示していない。そ
のことは措くとしても、吸収性コアが配置された領域に
ギャザーを作ると、おむつの手触りに滑らかさがなくな
ったり、吸収性コアにもギャザーが生じてコアが身体に
密着し難くなり、体液の速やかな吸収の妨げになったり
することがある。
は、吸収性コアを着用者に密着させることの効果を開示
していても、弾性部材を胴周り域にどのように配置すれ
ばよいかということについては何も開示していない。そ
のことは措くとしても、吸収性コアが配置された領域に
ギャザーを作ると、おむつの手触りに滑らかさがなくな
ったり、吸収性コアにもギャザーが生じてコアが身体に
密着し難くなり、体液の速やかな吸収の妨げになったり
することがある。
【０００７】前記特開平９−８４８２６号公報に記載の
発明では、コアの端縁部が着用者から離間する方向へ反
ることを抑えられても、その反りを幅広く抑えようとす
れば、何本もの弾性部材をその端縁部に配置しなければ
ならないという製造上の繁雑さがある。
発明では、コアの端縁部が着用者から離間する方向へ反
ることを抑えられても、その反りを幅広く抑えようとす
れば、何本もの弾性部材をその端縁部に配置しなければ
ならないという製造上の繁雑さがある。
【０００８】この発明が課題とするのは、前記従来技術
の諸問題を一挙に解決することが可能なパンツ型の使い
捨ておむつの提供である。
の諸問題を一挙に解決することが可能なパンツ型の使い
捨ておむつの提供である。
【０００９】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、この発明が前提とするのは、下記のパンツ型使い捨
ておむつである。
に、この発明が前提とするのは、下記のパンツ型使い捨
ておむつである。
【００１０】透液性表面シートと、不透液性裏面シート
と、これら両シート間に介在する吸収性コアとからな
り、前胴周り域と後胴周り域とこれら両胴周り域間に位
置する股下域とを有し、前記前後胴周り域の側縁部どう
しが接合して胴周り開口部と一対の脚周り開口部とを形
成し、前記胴周り開口部と脚周り開口部それぞれの周縁
に沿って、第１胴周り弾性部材と脚周り弾性部材とが伸
長状態で延在し、前記前後胴周り域の少なくとも一方で
は、前記コアを横断する複数条の第２胴周り弾性部材が
当該胴周り域の両側縁部間に伸長状態で延在しているパ
ンツ型の使い捨ておむつ。
と、これら両シート間に介在する吸収性コアとからな
り、前胴周り域と後胴周り域とこれら両胴周り域間に位
置する股下域とを有し、前記前後胴周り域の側縁部どう
しが接合して胴周り開口部と一対の脚周り開口部とを形
成し、前記胴周り開口部と脚周り開口部それぞれの周縁
に沿って、第１胴周り弾性部材と脚周り弾性部材とが伸
長状態で延在し、前記前後胴周り域の少なくとも一方で
は、前記コアを横断する複数条の第２胴周り弾性部材が
当該胴周り域の両側縁部間に伸長状態で延在しているパ
ンツ型の使い捨ておむつ。
【００１１】かかる前提において、この発明が特徴とす
るところは、次のとおりである。前記複数条の第２胴周
り弾性部材は、それぞれの伸長応力が前記第１胴周り弾
性部材のいずれの伸長応力よりも低く、前記コアの外面
側において該コアを横断して該コアの両側縁それぞれか
ら外方へ延びる部分で前記裏面シートに接合し、かつ、
該コアの両側縁間では前記裏面シートとコアとから分離
している。
るところは、次のとおりである。前記複数条の第２胴周
り弾性部材は、それぞれの伸長応力が前記第１胴周り弾
性部材のいずれの伸長応力よりも低く、前記コアの外面
側において該コアを横断して該コアの両側縁それぞれか
ら外方へ延びる部分で前記裏面シートに接合し、かつ、
該コアの両側縁間では前記裏面シートとコアとから分離
している。
【００１２】かかる発明の好ましい実施態様を例示する
と、以下のとおりである。 （１）前記第２胴周り弾性部材は、前記前後胴周り域の
側縁部どうしが接合する部位の近傍においてのみ前記裏
面シートに接合している。 （２）前記裏面シートが熱可塑性合成樹脂のフィルムで
あって、前記第２胴周り弾性部材が前記フィルムの内面
に接合している。 （３）前記裏面シートが熱可塑性合成樹脂のフィルム
と、前記フィルムの外面に接合する不織布とからなり、
前記第２胴周り弾性部材が前記フィルムと不織布との間
に位置して、前記フィルムの外面および不織布の内面の
いずれかに接合している。 （４）前記裏面シートの内面が、前記コアの外面に接合
している。 （５）前記第２胴周り弾性部材が、幅３〜２０ｍｍを有
する帯状のものである。（６）前記コアが、前記前後胴
周り域のそれぞれに前端縁と後端縁とを有し、前記第２
胴周り弾性部材が前記前後端縁の少なくとも一方の近傍
を直接的および間接的いずれかの態様で覆っている。 （７）前記コアのガーレー剛性値が０．５〜２ｇであ
り、前記第２胴周り弾性部材の伸長応力の合計が１００
〜２３０ｇｆである。 （８）前記第２胴周り弾性部材に平行し、前記コアを横
断する第３の弾性部材が、伸長状態で前記股下域に配置
されている。
と、以下のとおりである。 （１）前記第２胴周り弾性部材は、前記前後胴周り域の
側縁部どうしが接合する部位の近傍においてのみ前記裏
面シートに接合している。 （２）前記裏面シートが熱可塑性合成樹脂のフィルムで
あって、前記第２胴周り弾性部材が前記フィルムの内面
に接合している。 （３）前記裏面シートが熱可塑性合成樹脂のフィルム
と、前記フィルムの外面に接合する不織布とからなり、
前記第２胴周り弾性部材が前記フィルムと不織布との間
に位置して、前記フィルムの外面および不織布の内面の
いずれかに接合している。 （４）前記裏面シートの内面が、前記コアの外面に接合
している。 （５）前記第２胴周り弾性部材が、幅３〜２０ｍｍを有
する帯状のものである。（６）前記コアが、前記前後胴
周り域のそれぞれに前端縁と後端縁とを有し、前記第２
胴周り弾性部材が前記前後端縁の少なくとも一方の近傍
を直接的および間接的いずれかの態様で覆っている。 （７）前記コアのガーレー剛性値が０．５〜２ｇであ
り、前記第２胴周り弾性部材の伸長応力の合計が１００
〜２３０ｇｆである。 （８）前記第２胴周り弾性部材に平行し、前記コアを横
断する第３の弾性部材が、伸長状態で前記股下域に配置
されている。
【００１３】
【発明の実施の形態】添付の図面を参照して、この発明
に係るパンツ型の使い捨ておむつの詳細を説明すると、
以下のとおりである。
に係るパンツ型の使い捨ておむつの詳細を説明すると、
以下のとおりである。
【００１４】図１に部分破断斜視図で示されたパンツ型
の使い捨ておむつ１は、熱可塑性合成繊維の不織布から
なる透液性表面シート２と、熱可塑性合成樹脂のフィル
ムからなる不透液性裏面シート３と、これら両シート
２，３間に介在する吸収性コア４とで構成され、前胴周
り域６と、後胴周り域７と、これら両域６，７間に位置
する股下域８とを有する。前後胴周り域６，７は、両側
縁部のそれぞれで合掌状に重なり合い、上下方向へ間欠
的に並ぶ溶着域９において互いに接合して胴周り開口部
１１と、一対の脚周り開口部１２とを形成している。表
裏面シート２，３は、前後胴周り域６，７と股下域８と
において、コア４の縁部から外方へ延出して重なり合
い、おむつ１の周縁部でホットメルト接着剤１３を介し
て互いに接合している。
の使い捨ておむつ１は、熱可塑性合成繊維の不織布から
なる透液性表面シート２と、熱可塑性合成樹脂のフィル
ムからなる不透液性裏面シート３と、これら両シート
２，３間に介在する吸収性コア４とで構成され、前胴周
り域６と、後胴周り域７と、これら両域６，７間に位置
する股下域８とを有する。前後胴周り域６，７は、両側
縁部のそれぞれで合掌状に重なり合い、上下方向へ間欠
的に並ぶ溶着域９において互いに接合して胴周り開口部
１１と、一対の脚周り開口部１２とを形成している。表
裏面シート２，３は、前後胴周り域６，７と股下域８と
において、コア４の縁部から外方へ延出して重なり合
い、おむつ１の周縁部でホットメルト接着剤１３を介し
て互いに接合している。
【００１５】おむつ１は、胴周り開口部１１と脚周り開
口部１２それぞれの周縁に沿って延びる胴周り弾性部材
１６と脚周り弾性部材１７とを有する。これら弾性部材
１６，１７は、表裏面シート２，３間に位置し、これら
シート２，３の少なくとも一方の内面に前記接着剤１３
またはこれと異なる接着剤を介して伸長状態で接合して
いる。
口部１２それぞれの周縁に沿って延びる胴周り弾性部材
１６と脚周り弾性部材１７とを有する。これら弾性部材
１６，１７は、表裏面シート２，３間に位置し、これら
シート２，３の少なくとも一方の内面に前記接着剤１３
またはこれと異なる接着剤を介して伸長状態で接合して
いる。
【００１６】おむつ１はまた、前後胴周り域６，７の少
なくとも一方に、胴周り方向へ平行して延びる複数条の
補助弾性部材２１（２１Ｂ，２１Ｃ，…）を有する。補
助弾性部材２１のそれぞれは、胴周り弾性部材１６のい
ずれよりも伸長応力が低いもので、コア４をその外面側
において横断している。図示例では、三条の補助弾性部
材２１Ｂ，２１Ｃ，２１Ｄが、裏面シート２の内面とコ
ア４の外面との間においてコア４を横断しておむつ１の
側縁部にまで延びている。おむつ１が、前後胴周り域
６，７それぞれに補助弾性部材２１を有するときには、
それらの部材２１がおむつ１の上下方向において位置を
同じくしておむつ側縁部で重なり合い、その重なり合う
部材２１どうしで環状を呈している場合と、おむつ１の
上下方向において位置が異なり、環状を呈していない場
合とがある。
なくとも一方に、胴周り方向へ平行して延びる複数条の
補助弾性部材２１（２１Ｂ，２１Ｃ，…）を有する。補
助弾性部材２１のそれぞれは、胴周り弾性部材１６のい
ずれよりも伸長応力が低いもので、コア４をその外面側
において横断している。図示例では、三条の補助弾性部
材２１Ｂ，２１Ｃ，２１Ｄが、裏面シート２の内面とコ
ア４の外面との間においてコア４を横断しておむつ１の
側縁部にまで延びている。おむつ１が、前後胴周り域
６，７それぞれに補助弾性部材２１を有するときには、
それらの部材２１がおむつ１の上下方向において位置を
同じくしておむつ側縁部で重なり合い、その重なり合う
部材２１どうしで環状を呈している場合と、おむつ１の
上下方向において位置が異なり、環状を呈していない場
合とがある。
【００１７】補助弾性部材２１は、コア４の側縁２３か
ら外方へ延出している部分において裏面シート３の内面
に接合し、より好ましい場合には、その延出する部分が
おむつ１の側縁部においてのみ接着剤２５および／また
は溶着域９によって裏面シート３の内面に接合してい
る。また、補助弾性部材２１は、コア４の側縁２３と２
３との間では、裏面シート３にもコア４にも接合してい
ない。
ら外方へ延出している部分において裏面シート３の内面
に接合し、より好ましい場合には、その延出する部分が
おむつ１の側縁部においてのみ接着剤２５および／また
は溶着域９によって裏面シート３の内面に接合してい
る。また、補助弾性部材２１は、コア４の側縁２３と２
３との間では、裏面シート３にもコア４にも接合してい
ない。
【００１８】図２は、図１のＩＩ−ＩＩ線矢視断面の要
部を示す図であって、コア４を横断している補助弾性部
材２１Ｂが裏面シート３の内面に接合する態様の一例を
示している。図では、おむつ１の幅方向へ一様に伸長さ
れた弾性部材２１Ｂの両端部それぞれが溶着域９で裏面
シート３の内面に接合している他に、部材２１Ｂは、こ
の端部とコア４の側縁２３との間の部分がホットメルト
接着剤２５を介して裏面シート３の内面に接合してい
る。おむつ１の側縁部で表裏面シート２，３がホットメ
ルト接着剤１３を介して互いに接合するときには、弾性
部材２１もまた接着剤１３を介して表面シート２の内面
に接合することになる。
部を示す図であって、コア４を横断している補助弾性部
材２１Ｂが裏面シート３の内面に接合する態様の一例を
示している。図では、おむつ１の幅方向へ一様に伸長さ
れた弾性部材２１Ｂの両端部それぞれが溶着域９で裏面
シート３の内面に接合している他に、部材２１Ｂは、こ
の端部とコア４の側縁２３との間の部分がホットメルト
接着剤２５を介して裏面シート３の内面に接合してい
る。おむつ１の側縁部で表裏面シート２，３がホットメ
ルト接着剤１３を介して互いに接合するときには、弾性
部材２１もまた接着剤１３を介して表面シート２の内面
に接合することになる。
【００１９】溶着域９では、重なり合う前後胴周り域
６，７それぞれの表裏面シート２，３が加熱加圧されて
溶着している。補助弾性部材２１が溶着域９においての
み裏面シート３に接合するものであるときには、部材２
１が表面シート２にも裏面シート３にも溶着するよう
に、その素材を選択することが好ましい。例えば、溶融
温度が表裏面シート２，３の溶融温度に近い熱可塑性合
成樹脂製のエラストマーを使用する。
６，７それぞれの表裏面シート２，３が加熱加圧されて
溶着している。補助弾性部材２１が溶着域９においての
み裏面シート３に接合するものであるときには、部材２
１が表面シート２にも裏面シート３にも溶着するよう
に、その素材を選択することが好ましい。例えば、溶融
温度が表裏面シート２，３の溶融温度に近い熱可塑性合
成樹脂製のエラストマーを使用する。
【００２０】補助弾性部材２１は、コア４を外側から押
圧して着用者に密着させるもので、厚みに制約はない
が、幅は３〜２０ｍｍであることが好ましい。部材２１
の伸長応力の総和は、ガーレー剛性値が０．５〜２ｇの
コア４に対して、１００〜２３０ｇｆであることが好ま
しい。部材２１は、幅が３ｍｍよりも小さいと、コア４
の表面を形成しているティシュー紙（図示せず）に食い
込んで、その組織を分断し、ティシュー紙の体液拡散機
能を低下させることがある。部材２１は、幅が２０ｍｍ
を超えるものでもよいが、幅が広くなって部材２１の使
用量が増すことは、材料費の不必要な上昇を招くことに
なる。
圧して着用者に密着させるもので、厚みに制約はない
が、幅は３〜２０ｍｍであることが好ましい。部材２１
の伸長応力の総和は、ガーレー剛性値が０．５〜２ｇの
コア４に対して、１００〜２３０ｇｆであることが好ま
しい。部材２１は、幅が３ｍｍよりも小さいと、コア４
の表面を形成しているティシュー紙（図示せず）に食い
込んで、その組織を分断し、ティシュー紙の体液拡散機
能を低下させることがある。部材２１は、幅が２０ｍｍ
を超えるものでもよいが、幅が広くなって部材２１の使
用量が増すことは、材料費の不必要な上昇を招くことに
なる。
【００２１】このように構成されたおむつ１では、補助
弾性部材２１の収縮によって、コア４を着用者に密着さ
せることが容易である。コア４を横断する補助弾性部材
２１が、その横断する部分において裏面シート３にもコ
ア４にも接合していないから、収縮してもこれら裏面シ
ート３やコア４に小じわを生じさせることがない。それ
ゆえ、このおむつ１に平坦なコア４を使用すれば、コア
４がそのままの形で着用者に密着し得る。また、小じわ
のない裏面シート３は、前記従来技術、例えば特公平７
−４４９４５号公報に記載のおむつのような胴周り域の
小じわ（ギャザー）がなく、手を触れたときに滑らかな
感触を与えることができる。
弾性部材２１の収縮によって、コア４を着用者に密着さ
せることが容易である。コア４を横断する補助弾性部材
２１が、その横断する部分において裏面シート３にもコ
ア４にも接合していないから、収縮してもこれら裏面シ
ート３やコア４に小じわを生じさせることがない。それ
ゆえ、このおむつ１に平坦なコア４を使用すれば、コア
４がそのままの形で着用者に密着し得る。また、小じわ
のない裏面シート３は、前記従来技術、例えば特公平７
−４４９４５号公報に記載のおむつのような胴周り域の
小じわ（ギャザー）がなく、手を触れたときに滑らかな
感触を与えることができる。
【００２２】図３は、おむつ１の実施態様の一例を示す
図２と同様の図面である。この場合のおむつ１では、表
裏面シート２，３の側縁部がホットメルト接着剤１３を
介して接合するのではなく、溶着域９でのみ互いに接合
している。補助弾性部材２１Ｂは、接着剤２５を介して
裏面シート３の内面に接合している。
図２と同様の図面である。この場合のおむつ１では、表
裏面シート２，３の側縁部がホットメルト接着剤１３を
介して接合するのではなく、溶着域９でのみ互いに接合
している。補助弾性部材２１Ｂは、接着剤２５を介して
裏面シート３の内面に接合している。
【００２３】図４は、図１の仮想線で囲まれている部分
ＩＶの拡大図である。おむつ１の側縁部に形成された溶
着域９が上下方向へ間欠的に並び、補助弾性部材２１Ｃ
が２つの溶着域９にまたがっている。部材２１Ｃの幅が
広いと、このように複数の溶着域９でおむつ１に接合す
ることが可能である。
ＩＶの拡大図である。おむつ１の側縁部に形成された溶
着域９が上下方向へ間欠的に並び、補助弾性部材２１Ｃ
が２つの溶着域９にまたがっている。部材２１Ｃの幅が
広いと、このように複数の溶着域９でおむつ１に接合す
ることが可能である。
【００２４】図５，６は、この発明の実施態様の一例を
示す図１と同様の図面と、そのＶＩ−ＶＩ線矢視図であ
る。このおむつ１では、裏面シート３が、熱可塑性合成
樹脂で作られた不透液性のフィルム５と、フィルム５の
外面全体を被覆する熱可塑性合成繊維製の不織布２６と
で構成されている。表面シート２とフィルム５とは、図
２の場合と同様に、おむつ１の周縁部において互いに接
合している。フィルム５と不織布２６とは、おむつ１の
側縁部と、胴周り開口部１１および脚周り開口部１２そ
れぞれの周縁部とにおいてホットメルト接着剤２７を介
して互いに接合している。好ましくは、フィルム５と不
織布２６とが図示のように股下域８の下部でもホットメ
ルト接着剤２７により互いに接合している。フィルム５
は、コア４の股下域８にホットメルト接着剤２８を介し
て接合している。
示す図１と同様の図面と、そのＶＩ−ＶＩ線矢視図であ
る。このおむつ１では、裏面シート３が、熱可塑性合成
樹脂で作られた不透液性のフィルム５と、フィルム５の
外面全体を被覆する熱可塑性合成繊維製の不織布２６と
で構成されている。表面シート２とフィルム５とは、図
２の場合と同様に、おむつ１の周縁部において互いに接
合している。フィルム５と不織布２６とは、おむつ１の
側縁部と、胴周り開口部１１および脚周り開口部１２そ
れぞれの周縁部とにおいてホットメルト接着剤２７を介
して互いに接合している。好ましくは、フィルム５と不
織布２６とが図示のように股下域８の下部でもホットメ
ルト接着剤２７により互いに接合している。フィルム５
は、コア４の股下域８にホットメルト接着剤２８を介し
て接合している。
【００２５】図５，６における補助弾性部材２１は、フ
ィルム５と不織布２６との間に位置し、おむつ１の両側
縁部間に伸長状態で延びている。補助弾性部材２１のう
ちで最上部に位置する部材２１Ａは、フィルム５を介し
てコア４の前端縁２２近傍を間接的に覆い、部材２１Ａ
の上縁部分３１がコア４の前端縁２２よりも上方に位置
している（図６参照）。かかる部材２１Ａは、おむつ１
を着用したときに、コア４の前端縁２２近傍がおむつ１
の外側へ向かって、着用者の身体から離れるように反り
返ることを抑えることができる。補助弾性部材２１のう
ちの部材２１Ｅは、おむつ１の前胴周り域６よりも下方
の股下域８においておむつ１の幅方向へ延びている。こ
の場合のおむつ１では、部材２１Ａや２１Ｅによってコ
ア４の広い面積を身体に密着させることができる。
ィルム５と不織布２６との間に位置し、おむつ１の両側
縁部間に伸長状態で延びている。補助弾性部材２１のう
ちで最上部に位置する部材２１Ａは、フィルム５を介し
てコア４の前端縁２２近傍を間接的に覆い、部材２１Ａ
の上縁部分３１がコア４の前端縁２２よりも上方に位置
している（図６参照）。かかる部材２１Ａは、おむつ１
を着用したときに、コア４の前端縁２２近傍がおむつ１
の外側へ向かって、着用者の身体から離れるように反り
返ることを抑えることができる。補助弾性部材２１のう
ちの部材２１Ｅは、おむつ１の前胴周り域６よりも下方
の股下域８においておむつ１の幅方向へ延びている。こ
の場合のおむつ１では、部材２１Ａや２１Ｅによってコ
ア４の広い面積を身体に密着させることができる。
【００２６】図５に示された補助弾性部材２１は、コア
４の側縁２３から外方へ延びる部分がホットメルト接着
剤２７を介してフィルム５の外面に接合している。部材
２１は、このようにフィルム５に接合するのではなく、
接着剤２７またはこれとは異なる接着剤を介して不織布
２６に接合していても、フィルム５に接合しているとき
と同様な効果を奏することができる。
４の側縁２３から外方へ延びる部分がホットメルト接着
剤２７を介してフィルム５の外面に接合している。部材
２１は、このようにフィルム５に接合するのではなく、
接着剤２７またはこれとは異なる接着剤を介して不織布
２６に接合していても、フィルム５に接合しているとき
と同様な効果を奏することができる。
【００２７】この発明に係る使い捨ておむつにおいて、
表面シート２には、不織布の他に、透液性の開孔プラス
チックフィルム等を使用することができる。コア４は、
ホットメルト接着剤によって表面シート２に接合するこ
とが可能であり、裏面シート３には股下域８以外でも接
合可能である。おむつ１が図１の態様であれば、補助弾
性部材２１によって、コア４の前端縁２２および／また
は後端縁２４の近傍を直接的に覆うこともできる。各部
材を接合するには、ホットメルト接着剤等の接着剤を使
用する他に、加熱溶着、超音波溶着等の技術を利用する
ことができる。
表面シート２には、不織布の他に、透液性の開孔プラス
チックフィルム等を使用することができる。コア４は、
ホットメルト接着剤によって表面シート２に接合するこ
とが可能であり、裏面シート３には股下域８以外でも接
合可能である。おむつ１が図１の態様であれば、補助弾
性部材２１によって、コア４の前端縁２２および／また
は後端縁２４の近傍を直接的に覆うこともできる。各部
材を接合するには、ホットメルト接着剤等の接着剤を使
用する他に、加熱溶着、超音波溶着等の技術を利用する
ことができる。
【００２８】
【発明の効果】この発明に係るパンツ型の使い捨ておむ
つでは、吸収性コアを横断する補助弾性部材が、その横
断する部分において裏面シートとコアとに対して分離し
ているから、この部材が収縮しても、裏面シートやコア
には、小じわが生じ難く、コアが身体によく密着すると
ともに、裏面シートの手触りが滑らかになる。
つでは、吸収性コアを横断する補助弾性部材が、その横
断する部分において裏面シートとコアとに対して分離し
ているから、この部材が収縮しても、裏面シートやコア
には、小じわが生じ難く、コアが身体によく密着すると
ともに、裏面シートの手触りが滑らかになる。
【図１】使い捨ておむつの部分破断斜視図。
【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線矢視図。
【図３】実施態様の一例を示す図２と同様の図面。
【図４】図１の部分拡大図。
【図５】実施態様の一例を示す図１と同様の図面。
【図６】図５のＶＩ−ＶＩ線矢視図。
【符号の説明】 １ おむつ ２ 表面シート ３ 裏面シート ４ コア ６ 前胴周り域 ７ 後胴周り域 ８ 股下域 １１ 胴周り開口部 １２ 脚周り開口部 １６ 第１胴周り弾性部材 １７ 脚周り弾性部材 ２１，２１Ａ〜２１Ｄ 第２胴周り弾性部材（補助弾
性部材） ２１Ｅ 第３の弾性部材 ２２ 前端縁 ２３ 側縁 ２４ 後端縁 ２６ 不織布
性部材） ２１Ｅ 第３の弾性部材 ２２ 前端縁 ２３ 側縁 ２４ 後端縁 ２６ 不織布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊坂 欽典 香川県三豊郡豊浜町和田浜高須賀1531−７ ユニ・チャーム株式会社テクニカルセン ター内 Ｆターム(参考） 3B029 BB06 BC06 BC07 BD09 BD10 BD12 BD13 BD17 DA00 4C098 AA09 CC12 CC14 CC29 CE05
Claims (9)
- 【請求項１】 透液性表面シートと、不透液性裏面シー
トと、これら両シート間に介在する吸収性コアとからな
り、前胴周り域と後胴周り域とこれら両胴周り域間に位
置する股下域とを有し、前記前後胴周り域の側縁部どう
しが接合して胴周り開口部と一対の脚周り開口部とを形
成し、前記胴周り開口部と脚周り開口部それぞれの周縁
に沿って第１胴周り弾性部材と脚周り弾性部材とがそれ
ぞれ伸長状態で延在し、前記前後胴周り域の少なくとも
一方では、前記コアを横断する複数条の第２胴周り弾性
部材が当該胴周り域の両側縁部間に伸長状態で延在して
いるパンツ型の使い捨ておむつであって、 前記複数条の第２胴周り弾性部材は、それぞれの伸長応
力が前記第１胴周り弾性部材のいずれの伸長応力よりも
低く、前記コアの外面側において該コアを横断して該コ
アの両側縁それぞれから外方へ延びる部分で前記裏面シ
ートに接合し、かつ、該コアの両側縁間では前記裏面シ
ートとコアとから分離していることを特徴とする前記お
むつ。 - 【請求項２】 前記第２胴周り弾性部材は、前記前後胴
周り域の側縁部どうしが接合する部位の近傍においての
み前記裏面シートに接合している請求項１記載のおむ
つ。 - 【請求項３】 前記裏面シートが熱可塑性合成樹脂のフ
ィルムであって、前記第２胴周り弾性部材が前記フィル
ムの内面に接合している請求項１または２記載のおむ
つ。 - 【請求項４】 前記裏面シートが熱可塑性合成樹脂のフ
ィルムと、前記フィルムの外面に接合する不織布とから
なり、前記第２胴周り弾性部材が前記フィルムと不織布
との間に位置して、前記フィルムの外面および不織布の
内面のいずれかに接合している請求項１または２記載の
おむつ。 - 【請求項５】 前記裏面シートの内面が、前記コアの外
面に接合している請求項１に記載のおむつ。 - 【請求項６】 前記第２胴周り弾性部材が、幅３〜２０
ｍｍを有する帯状のものである請求項１〜５のいずれか
に記載のおむつ。 - 【請求項７】 前記コアが、前記前後胴周り域のそれぞ
れに前端縁と後端縁とを有し、前記第２胴周り弾性部材
が前記前後端縁の少なくとも一方の近傍を直接的および
間接的いずれかの態様で覆っている請求項１〜６のいず
れかに記載のおむつ。 - 【請求項８】 前記コアのガーレー剛性値が０．５〜２
ｇであり、前記第２胴周り弾性部材の伸長応力の合計が
１００〜２３０ｇｆである請求項１〜７のいずれかに記
載のおむつ。 - 【請求項９】 前記第２胴周り弾性部材に平行し、前記
コアを横断する第３の弾性部材が、伸長状態で前記股下
域に配置されている請求項１〜８のいずれかに記載のお
むつ。
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| US09/410,200 US6595976B2 (en) | 1998-10-02 | 1999-09-30 | Disposable pull-on diaper |
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| DE69922462T DE69922462T2 (de) | 1998-10-02 | 1999-10-04 | Wegwerf-Überstreifwindel |
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|---|---|---|---|
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|---|---|
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Family
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