JP3648186B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、使い捨ておむつに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、使い捨ておむつの不透液性裏面シートにポリエチレンフィルム等の不透液性プラスチックフィルムを使用することは慣用技術として周知である。また、特開平3−86159号公報には、プラスチックフィルムと、その外面に接合する不織布とからなる複合シートを裏面シートとして使用する技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
プラスチックフィルムを裏面シートとして使用する前記慣用技術のおむつでは、需要者にプラスチックフィルムに特有の肌触りを嫌われることが多い。前記公知技術が教示するように、かかるフィルムの外面が不織布で被覆された複合シートであると、おむつの外面が布のような肌触りになって、フィルムに特有の問題は解消される。しかしながら、裏面シートがそのような複合シートであると、フィルムだけの場合に比べて剛性が高くなり、胴周りや脚周りの弾性部材が収縮して生じるギャザーは、ピッチが大きくなる。脚周りでギャザーのピッチが大きいと、換言すれば、脚周りに細かなギャザーが得られないと、おむつは、脚周りへの密着性が低下し、脚周りからの体液漏れの一因となる。
【0004】
この発明は、使い捨ておむつにおいて、前後胴周りの肌触りをよくすると同時に、脚周りへの密着性をよくすることを課題にしている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、この発明においては、透液性表面シートと、不透液性裏面シートと、これら両シート間に介在する吸液性コアとによって構成され、前胴周り域と、後胴周り域と、これら両域間に位置する股下域とを有し、前記表裏面シートが前記コアの両側から延出して前後胴周り側縁部と、股下域側縁部とを形成し、前記股下域側縁部がおむつ内方に湾曲しており、前記表裏面シートの端に沿って前記股下域側縁部とその近傍の前記前後胴周り域の下側縁部とにわたって延びる脚周り弾性伸縮部材を伸長状態で接合し た使い捨ておむつを前提にしている。
【0006】
この発明は、かかる前提において、前記裏面シートが、透液性プラスチックフィルムと、前記前後胴周り域における前記プラスチックフィルムそれぞれの外面に一体的に接合し、前記股下域において互いに離間する一対の熱可塑性合成繊維不織布とからなり、前記前後胴周り側縁部を含む前記前後胴周りの外面全域が前記不織布で覆われており、前記股下域側縁部の剛性が、前記前後胴周り域における前記コアの両側縁から外側へ延出する前記表面シートと前記裏面シートの各部分とが重なって接合する領域の剛性よりも低く、かつ、前記脚周り弾性伸縮部材の収縮によって前記股下側縁部に生じるギャザーのピッチが前記前後胴周り域に生じるそれよりも小さいことを特徴とする。
【0007】
【実施例】
添付の図面を参照して、この発明にかかる使い捨ておむつの詳細を説明すると、以下のとおりである。
【0008】
図1に部分破断平面図で示されたおむつ1は、肌接触側の表面シート2と、肌非接触側の裏面シート3と、これら両シート2,3間に介在する吸液性コア4とからなり、前胴周り域6と、後胴周り域7と、これら両域6,7間に位置する股下域8とを有する。表裏面シート2,3は、コア4の四周から延出する部分で接合し、前後胴周り端縁部10,11と、前後胴周り側縁部12,13と、股下域側縁部14とを形成し、その股下域側縁部14は、着用者の脚周りにフィットするようにおむつ内方に湾曲している。前後胴周り端縁部10,11と股下域側縁部14とが位置する表裏面シート2,3間には、胴周り弾性部材16,17と脚周り弾性部材18とが介在し、それらシート2,3のいずれかの内面に伸長状態で接合している。左右の後胴周り側縁部13からは、前胴周り側縁部12に対して着脱可能なテープファスナ19が延出している。
【0009】
表面シート2には、透液性の不織布や透液性の開孔プラスチックフィルムが使用されている。
【0010】
裏面シート3は、おむつ1の裏面側の全体を覆う不透液性または通気不透液性のプラスチックフィルム21と、このフィルム21の前胴周り域と実質的に同形同大で、それに一体的に接合する不織布22と、フィルム21の後胴周り域と実質的に同形同大で、それに一体的に接合する不織布23とによって構成されている。図1から明らかなように、弾性伸縮部材18は、股下域8から不織布22,23が位置する前後胴周り域6,7の下側縁部まで延びている。
【0011】
このようなおむつ1の裏面シート3において、着用者や母親の手が触れる機会の多い前後胴周り域6,7は、その最外側が不織布22,23であって、布の肌触りとなる。手が触れる機会の少ない股下域8は、不織布22,23がなくてプラスチックフィルム21だけで構成されているから、ここでは、不織布22,23がない分だけ、裏面シート3の剛性が低くなる。それにより、弾性部材18が収縮すると、股下域側縁部14には比較的細かなギャザーが生じ、おむつ1は脚周りへの密着性がよくなる。不織布22と23とがおむつの前後方向で離間する寸法は、伸展状態のおむつで100〜500mmの範囲内にあることが好ましく、成人用おむつには大きな離間寸法が適用される。不織布22,23とプラスチックフィルム21との接合には、おむつ1のその他の部材の接合と同様に、ホットメルト接着剤等の接着剤を使用したり、熱溶着技術を利用したりすることができる。不織布22と23とは、互いの大きさや外形が同一でもよいし、同一でなくてもよい。
【0012】
【発明の効果】
この発明にかかるおむつでは、前後胴周り域間の股下域の剛性が前後胴周り域のそれよりも低いから、おむつの全域の裏面シートをプラスチックフィルムと不織布との複合シートで構成した従来のおむつとは異なり、股下域には脚周り弾性部材によって脚周りに密着しやすい細かいギャザーが生じる。しかも、引っ張り強度と外観体裁とを要する前後胴周り域にだけ前記複合シートを配してあるから、材料の節減になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 使い捨ておむつの部分破断平面図。
【符号の説明】
1 おむつ
2 表面シート
3 裏面シート
6 前胴周り域
7 後胴周り域
8 股下域
18 弾性伸縮部材
21 フィルム
22,23 不織布
Claims (2)
- 透液性表面シートと、不透液性裏面シートと、これら両シート間に介在する吸液性コアとによって構成され、前胴周り域と、後胴周り域と、これら両域間に位置する股下域とを有し、前記表裏面シートが前記コアの両側から延出して前後胴周り側縁部と、股下域側縁部とを形成し、前記股下域側縁部がおむつ内方に湾曲しており、前記表裏面シートの端に沿って前記股下域側縁部とその近傍の前記前後胴周り域の下側縁部とにわたって延びる脚周り弾性伸縮部材を伸長状態で接合した使い捨ておむつにおいて、
前記裏面シートが、不透液性プラスチックフィルムと、前記前後胴周り域における前記プラスチックフィルムそれぞれの外面に一体的に接合し、前記股下域において互いに離間する一対の熱可塑性合成繊維不織布とからなり、前記前後胴周り側縁部を含む前記前後胴周りの外面全域が前記不織布で覆われており、前記股下域側縁部の剛性が、前記前後胴周り域における前記コアの両側縁から外側へ延出する前記表面シートと前記裏面シートの各部分とが重なって接合する領域の剛性よりも低く、かつ、前記脚周り弾性伸縮部材の収縮によって前記股下側縁部に生じるギャザーのピッチが前記前後胴周り域に生じるそれよりも小さいことを特徴とする前記おむつ。 - 前記前後胴周り域における前記不織布が前記おむつの前後方向で離間する寸法が、100〜500mmの範囲内にある請求項1に記載のおむつ。
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JP2001281882A JP3648186B2 (ja) | 2001-09-17 | 2001-09-17 | 使い捨ておむつ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001281882A JP3648186B2 (ja) | 2001-09-17 | 2001-09-17 | 使い捨ておむつ |
Related Parent Applications (1)
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JP01205396A Division JP3343186B2 (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | 使い捨ておむつ |
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Family
ID=19105620
Family Applications (1)
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JP2001281882A Expired - Lifetime JP3648186B2 (ja) | 2001-09-17 | 2001-09-17 | 使い捨ておむつ |
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-
2001
- 2001-09-17 JP JP2001281882A patent/JP3648186B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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JP2002153508A (ja) | 2002-05-28 |
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