JP2000106962A - キャビネット - Google Patents

キャビネット

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JP2000106962A
JP2000106962A JP10281061A JP28106198A JP2000106962A JP 2000106962 A JP2000106962 A JP 2000106962A JP 10281061 A JP10281061 A JP 10281061A JP 28106198 A JP28106198 A JP 28106198A JP 2000106962 A JP2000106962 A JP 2000106962A
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JP10281061A
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Yuzo Niizawa
雄三 新澤
Mitsutomo Yoshizako
光知 吉迫
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Original Assignee
TECHNO PLAN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者の個人的な秘密や安全性を確保しなが
ら複数の利用者が利用できるキャビネットを提供する。 【解決手段】 利用者は、キャビネット内の特定の収納
室を利用するため、キー操作パネルから自分の暗証番号
を入力する(S1)。CPUは、暗証番号に関連付けて
記憶されている利用者情報を取得する(S2)。利用者
情報に含まれる特定の内扉だけを解錠する情報を取得し
て、キャビネット内の複数個の内扉の中から特定の内扉
だけを解錠するとともに、キャビネット自体を開閉する
外扉を解錠する(S3)。特定の収納室の利用が終了し
た利用者によって、外扉が閉められると、解錠していた
内扉と、外扉とを一斉に施錠する(S4〜S6)。その
結果、利用者は、自分の暗証番号に応じた収納室の内扉
だけしか解錠できないので、他の収納室を触ることがで
きない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筐体内の複数個の
収納室を各々開閉する複数個の内扉と、筐体を開閉する
外扉とを備えて構成されたキャビネットに係り、特に、
利用者ごとに利用できる収納室を制限する技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のキャビネットは、キャビ
ネット内を開閉する外扉を備えた筐体と、その筐体内に
設けられた複数個の収納室とを備えて構成されている。
この外扉を開けることで、キャビネットに備える各収納
室を自由に利用することが可能となる。また、キャビネ
ットを利用する利用者を制限する場合には、そのキャビ
ネットの外扉に錠を取り付けて、鍵を持つ利用者だけが
その外扉を施錠および解錠できるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、キャビネットを複数の利用者で共有す
る場合に、各利用者は、各自に割り当てられた収納室を
利用するため、キャビネットの外扉を解錠して、各自の
収納室に対して物の出し入れを行なう。しかし、このと
き、その利用者は他の利用者の収納室をも無断で利用す
ることができるので、個人的な秘密の保持や、収納室に
保管する物の盗難や破損などに対する安全性を確保する
上で好ましくないという問題がある。
【0004】また、例えば、複数種類の薬品を使用する
機関においては、キャビネットの各収納室ごとに、種類
別の薬品を保管するが、薬品の種類ごとに使用できる薬
品使用者を制限する必要が生じることもある。このと
き、薬品を保管するキャビネットを施錠によって、薬品
使用者を制限するのが一般的ではあるが、キャビネット
内に空いている収納室があるにも関わらず、そのキャビ
ネット自体を施錠する必要があるので、スペース効率が
悪いという問題がある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、利用者ごとに利用できるキャビネット
の収納室を制限することで、利用者の個人的な秘密や安
全性を確保しながら複数の利用者が利用できるキャビネ
ットを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、筐体内に複数個の収納室
が設けられており、前記筐体を開閉する外扉と、前記複
数個の収納室を各々開閉する複数個の内扉とを備えたキ
ャビネットにおいて、前記外扉を施錠および解錠する外
扉用錠手段と、前記複数個の内扉を各々施錠および解錠
する複数個の内扉用錠手段と、前記外扉とともに、特定
の内扉だけを解錠するための識別情報を入力する識別情
報入力手段と、前記識別情報入力手段から入力された識
別情報に基づいて、前記外扉用錠手段と、前記特定の内
扉の内扉用錠手段とをそれぞれ動作させて、前記外扉と
前記特定の内扉とを同時に解錠する錠制御手段とを備え
ることを特徴とするものである。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のキャビネットにおいて、前記内扉は、前記収納室に対
して引出し及び押し込み可能に収納されるトレー構造で
ある。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のキャビネットにおいて、前記識別情報
入力手段は、前記識別情報である暗証番号を入力するキ
ー操作パネルである。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のキャビネットにおいて、前記識別情報
入力手段は、磁気カードに記憶された前記識別情報であ
る磁気情報を読出し入力する磁気情報入力装置である。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のキャビネットにおいて、前記識別情報
入力手段は、前記識別情報である人間の指紋パターンを
入力する指紋入力装置である。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のキャビネットにおいて、前記識別情報
入力手段は、前記識別情報が記憶された集積回路に接続
された送受信アンテナを介して、その識別情報を非接触
で読出し入力する非接触型入力装置である。
【0012】請求項7に記載の発明は、請求項1ないし
請求項6のいずれかに記載のキャビネットにおいて、前
記錠制御手段は、さらに、前記識別情報入力手段から入
力された識別情報によって、前記外扉と前記特定の内扉
とを解錠した際の日時を履歴として記憶する履歴記憶手
段を備えるものである。
【0013】請求項8に記載の発明は、請求項1ないし
請求項7のいずれかに記載のキャビネットにおいて、前
記錠制御手段は、さらに、前記外扉が閉められると、前
記外扉用錠手段と、前記解錠されている内扉の内扉用錠
手段とをそれぞれ動作させて、前記外扉とともに前記全
ての内扉を施錠するものである。
【0014】請求項9に記載の発明は、請求項1ないし
請求項7のいずれかに記載のキャビネットにおいて、前
記キャビネットは、さらに、前記収納室内に収納される
ものの重量を測定する重量測定計を備えているキャビネ
ット。
【0015】請求項10に記載の発明は、請求項1ない
し請求項9のいずれかに記載のキャビネットにおいて、
前記キャビネットは、さらに、前記筐体内に設けられた
複数個の収納室内の雰囲気を一定に保つ雰囲気調整手段
を備えるものである。
【0016】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載のキャビネットにおいて、前記雰囲気調整手段は、
前記筐体内に設けられた複数個の収納室を冷却する冷却
手段であり、前記キャビネットは、冷蔵庫であることを
特徴とするものである。
【0017】
【作用】本発明の作用は次のとおりである。請求項1に
記載の発明によれば、キャビネットを利用する利用者
は、利用者ごとに利用できる特定の収納室の内扉だけを
解錠するための識別情報を持っている。利用者は、各自
の識別情報を識別情報入力手段からに入力する。錠制御
手段は、その識別情報に基づいて、複数個の収納室にお
ける特定の収納室の内扉を施錠および解錠する内扉用錠
手段と、筐体を開閉する外扉を施錠および解錠する外扉
用錠手段とをそれぞれ動作させて、特定の収納室の内扉
と外扉とを同時に解錠する。利用者は、自己の識別情報
によって解錠された外扉とともに、特定の収納室の内扉
だけを開くことができる。その結果、利用者は、特定の
収納室だけが利用可能になる。
【0018】請求項2に記載の発明によれば、前記内扉
は、収納室に引出しおよび押し込み可能なトレー構造で
あるので、解錠されたトレー構造の内扉を手前に引出し
又は押し込むことで収納室を利用する。
【0019】請求項3に記載の発明によれば、前記識別
情報入力手段がキー操作パネルであり、暗証番号をキー
入力することで、利用者が利用できる特定の収納室の内
扉と、外扉とを解錠するための識別情報が入力される。
【0020】請求項4に記載の発明によれば、前記識別
情報入力手段が磁気情報入力装置であり、磁気カードを
磁気情報入力装置に通すだけで、磁気カードに記憶され
た識別情報が読み取られ、識別情報が入力される。
【0021】請求項5に記載の発明によれば、前記識別
情報入力手段が指紋入力装置であり、利用者の指紋パタ
ーンを指紋入力装置に読み取らすだけで、この指紋パタ
ーンが識別情報として入力される。
【0022】請求項6に記載の発明によれば、前記識別
情報入力手段である非接触型入力装置は、その非接触型
入力装置付近に識別情報が記憶された集積回路がくる
と、その集積回路に接続された送受信アンテナを介し
て、読み取った識別情報を入力する。
【0023】請求項7に記載の発明によれば、錠制御手
段の履歴記憶手段は、識別情報入力手段から入力された
識別情報に基づいて、外扉と、特定の収納室の内扉とが
解錠される度に、その時の日時を履歴として記憶する。
この履歴によって、いつ、誰がキャビネットを利用した
かがわかる。
【0024】請求項8に記載の発明によれば、錠制御手
段は、外扉が閉められると、全ての収納室の内扉ととも
に、外扉を一斉に施錠する。
【0025】請求項9に記載の発明によれば、重量測定
計は、収納室内に収納されたものの重量を測定する。
【0026】請求項10に記載の発明によれば、雰囲気
調整手段は、筐体内の複数個の収納室内の温度、湿度、
気体などの状態である雰囲気を一定の状態に保つ。
【0027】請求項11に記載の発明によれば、冷却手
段は、筐体内の複数個の収納室を冷却して、各収納室に
収納されるものを冷却する。利用者は、このキャビネッ
トを冷蔵庫として利用する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
一実施例を説明する。図1は本発明の実施例に係る冷蔵
庫を示す正面図である。また、図2はその上面図であ
る。なお、本実施例では冷蔵庫を例に採って説明する
が、本発明はこれに限定されるものではなく、一般的な
キャビネットに適用できる。
【0029】図1中、符号10は本実施例に係る冷蔵庫
である。冷蔵庫10は、庫内を開閉するための外扉11
を備えている。外扉11は、冷蔵庫10の本体である筐
体13(図2参照)に開閉自在に取り付けられており、
その外扉11の前面には、外扉11を開閉するための取
っ手12が設けられている。さらに、外扉11の前面に
は、外扉11とともに、後述する内扉21(図5参照)
を解錠するための暗証番号を入力するキー操作パネル3
が設けられている。キー操作パネル3は、図3に示すよ
うに、数字等を入力するテンキーで構成されている。な
お、キー操作パネル3は、本発明における識別情報入力
手段に相当する。暗証番号は、本発明における識別情報
に相当する。
【0030】図2に示すように、外扉11の背面の上端
部には、外扉11を施錠するための受座11aが設けら
れている。また、外扉11の背面の筐体13との密着部
分には、図示しない磁気ガスケットが取り付けれてお
り、外扉11が閉じられることで筐体13内をほぼ密閉
することができる。外扉11が閉じられると、受座11
aは、筐体13に設けられた挿入穴25に挿入される。
受座11aが挿入穴25に挿入された際の筐体13のA
A矢視断面を図4に示す。
【0031】図4に示すように、筐体13には、挿入さ
れた受座11aをロックするための外扉用ロック4が埋
設されている。外扉用ロック4は、デッドボルト4aを
電磁駆動によって昇降させるソレノイド構造で構成され
ており、後述するCPU1(図8参照)からの指示に応
じて、デッドボルト4aを昇降させて、外扉11を施錠
または解錠するものである。なお、外扉用ロック4は、
本発明における外扉用錠手段に相当する。
【0032】筐体13の外扉11との密着部分には、外
扉11の開閉を検出するプッシュ式の外扉開閉センサ6
が設けられている(図2、図5参照)。この外扉開閉セ
ンサ6は、外扉11が閉じられると、プッシュロッド6
aがセンサ本体内に押し込まれて外扉11の「閉」を検
出し、外扉11が開けられると、プッシュロッドがセン
サ本体に備えるバネにより押し出されることで外扉11
の「開」を検出するものである。
【0033】図5(図中、外扉は図示しない)に示すよ
うに、筐体13の内部は、複数個(図では8個)の収納
室に分割されており、各収納室は図では現れない冷却装
置6(図8参照)によって冷却されている。また、各収
納室ごとに内扉21が取り付けられており、各内扉21
にはその開閉を行なうための取っ手23が開口して形成
されている。図6に示すように、内扉21は、収納室内
を開閉自在に取り付けられている。また、各内扉21を
それぞれ施錠および解錠するための内扉用ロック22
が、各内扉21ごとに筐体13の側壁に埋設されてい
る。なお、内扉用ロック22は、本発明における内扉用
錠手段に相当する。冷却装置6は、本発明における冷却
手段に相当する。また、この実施例では8個の収納室が
設けられた冷蔵庫10について説明するが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、2つ以上の収納室を備え
ていれば幾つでもよい。
【0034】図7に示すように、内扉用ロック22は、
デッドボルト22aを電磁駆動によって進退させるソレ
ノイド構造で構成されている。この内扉用ロック22で
施錠される内扉21の側面(図6参照)には、内扉用ロ
ック22のデッドボルト22aが挿入される挿入穴24
が設けられている。内扉用ロック22も上述した外扉用
ロック22と同様に、後述するCPU1(図8参照)か
らの指示に応じて、デッドボルト22aを進退させて、
内扉21を施錠または解錠するものである。
【0035】次に、図8に示す本実施例の冷蔵庫10の
ブロック図について説明する。図8に示すように、冷蔵
庫10は、冷蔵庫10における処理を統括的に制御する
CPU1と、CPU1を動作させるプログラムや各種の
情報を記憶するメモリ2とで構成されるいわゆるコンピ
ュータを備えている。なお、CPU1とメモリ2との構
成は、本発明における錠制御手段に相当する。また、メ
モリ2は、本発明における履歴記憶手段に相当する。
【0036】メモリ2には、CPU1を動作させるため
のプログラムの他に、冷蔵庫10の各収納室を利用する
利用者の情報が記憶されている。さらに、メモリ2に
は、CPU1によって、利用者が冷蔵庫10を利用した
時の日時の履歴が利用者名とともに記憶される。利用者
の情報は、利用者ごとに利用できる特定の収納室の内扉
21の内扉用ロック22を動作させるための情報であ
り、その情報は、図9に示すように、利用者ごとに割り
当てられた暗証番号に対応付けられて記憶されている。
例えば、利用者の「Aさん」には、自分だけの暗証番号
「1234」が割り当てられており、メモリ2には、こ
の暗証番号「1234」に関連付けられて、この「Aさ
ん」だけが利用できる特定の収納室の内扉21の番号
「No.1,No.2」が記憶されている。同様に、他
の各利用者だけが利用できる特定の収納室の内扉番号が
各暗証番号に関連付けされて記憶されている。
【0037】CPU1は、冷却装置6、キー操作パネル
3、外扉開閉センサ6、外扉用ロック4および複数個の
内扉用ロック22にそれぞれ接続されている。筐体13
内に埋設された冷却装置6は、CPU1の指示に従っ
て、筐体13内を所定温度で冷却する。また、キー操作
パネル3から暗証番号が入力されると、その暗証番号は
CPU1によって逐一把握される。CPU1は、その暗
証番号に応じたメモリ2内の利用者の情報を呼び出し、
その情報に従って、複数個の内扉用ロック22の中から
利用者に応じた特定の内扉の内扉用ロック22と、外扉
用ロック4とを動作させて、外扉11および特定の内扉
22だけを解錠する。さらに、CPU1は、外扉開閉セ
ンサ6で検出される外扉11の開閉を逐一把握してお
り、外扉11が閉じられると、外扉用ロック4と、解錠
されている内扉の内扉用ロック22とを動作させて、外
扉11および全ての内扉21を施錠する処理を行なう。
【0038】以下、冷蔵庫10の特定の収納室だけを利
用することができる利用者が、冷蔵庫10を利用する場
合にCPU1等で行なわれる処理について、図10に示
すフローチャートを参照しながら説明する。
【0039】ステップS1(暗証番号を入力) 利用者は、外扉11のキー操作パネル3を操作して、自
分の暗証番号を入力する。具体的には、利用者Aは、キ
ー操作パネル3のテンキー「1」、「2」、「3」、
「4」を順番に押した後、「ENTER」を押して、自
分の暗証番号「1234」を入力する。キー操作パネル
3において操作があると、割り込み処理が発生し、CP
U1は、キー操作パネル3から入力された暗証番号「1
234」を取得する。
【0040】ステップS2(利用者の情報を取得) CPU1は、キー操作パネル3から入力された暗証番号
「1234」が、メモリ2に予め記憶されている複数の
暗証番号の中から一致するものがあるか否かを検索す
る。もし、その暗証番号と一致するものが無ければ、C
PU1での処理を中止する。また、CPU1は、この処
理を中止したときの日時と、入力された暗証番号とをメ
モリ2に異状情報として記憶する。
【0041】一方、CPU1は、キー操作パネル3から
入力された暗証番号「1234」がメモリ2に予め記憶
されている複数の暗証番号の中で一致するものがある場
合には、メモリ2内のその暗証番号「1234」に関連
付けられている利用者名「Aさん」と、内扉番号「N
o.1,No.2」との情報を取得する。
【0042】ステップS3(内扉と外扉とを解錠) CPU1は、内扉番号「No.1,No.2」の情報に
基づいて、その各内扉番号に対応する内扉21を施錠し
ている内扉用ロック22(以下、単に「特定の内扉用ロ
ック22」と呼ぶ)に解錠の指示を出すとともに、外扉
用ロック4にも解錠の指示を出す。これと同時に、CP
U1は、利用者名「Aさん」と、解錠の指示を出したと
きの日時とを履歴情報をしてメモリ2に記憶する。な
お、履歴として記憶された情報は、適宜取り出すことが
でき、冷蔵庫10を管理する管理者等によって利用され
る。
【0043】解錠の指示を受け取った特定の内扉用ロッ
ク22は、デッドボルト22aを後退させて、特定の内
扉21を解錠する。同時に、解錠の指示を受け取った外
扉用ロック4は、デッドボルト4aを下降させて、外扉
11を解錠する。
【0044】ステップS4(収納室の利用) 利用者Aは、解錠された外扉11を開け、さらに、解錠
された内扉21を開けて、収納室を利用する。このと
き、利用者A以外のものが利用する収納室の内扉21は
解錠されていないので、利用者Aは、他の内扉21を開
けることができない。つまり、利用者Aは、自分が利用
することができる収納室の内扉21だけしか開くことが
できない。利用者Aは、収納室の利用が終了すると、そ
の収納室の内扉21を閉めるとともに、外扉11を閉め
る。
【0045】ステップS5(内扉と外扉とを施錠) 利用者Aによって、外扉11が閉められると、外扉開閉
センサ6が外扉11の「閉」を検出する。外扉11の
「閉」が検出されると割り込み処理が行なわれ、CPU
1は外扉11の「閉」の情報を受け取る。CPU1は、
外扉11の「閉」の情報を受け取ると、特定の内扉用ロ
ック22と、外扉用ロック4とに施錠の指示を出す。施
錠の指示を受け取った特定の内扉用ロック22は、デッ
ドボルト22aを前進させて、内扉11を施錠する。外
扉用ロック4は、デッドボルト4aを上昇させて、外扉
11を施錠する。その結果、外扉11と、全ての内扉2
1とは一斉に施錠される。
【0046】ステップS6(終了?) さらに、冷蔵庫10の各収納室を利用する場合や、他の
利用者が冷蔵庫10を利用する場合には、ステップS1
〜S5を繰り返し行なう。
【0047】上述した実施例によれば、利用者ごとに割
り当てられた識別情報である暗証番号を入力すること
で、この暗証番号に関連付けられた利用者の情報を呼び
出す構成にしているので、暗証番号を変更しなくても、
利用者の情報を変更すれば容易に利用できる収納室を変
更することができる。また、暗証番号に関連付けられた
収納室の内扉だけした解錠しないので、他の利用者の個
人的な秘密や他の収納室内の物の安全性を確保すること
ができる。また、外扉も施錠されるので、利用者以外の
第三者が収納室を開けるためには、2重の解錠作業が必
要となり、より高い安全性を確保することもできる。
【0048】この発明は以下のように変形実施すること
が可能である。 (1)上述した実施例では、本発明に係る識別情報入力
手段をキー操作パネル3としたが、キー操作パネル3の
代わりに、磁気カードに記憶された識別情報(暗証番号
等)を読出す磁気情報読取装置でもよい。
【0049】(2)上述した実施例では、数字入力を行
なうキー操作パネル3を例にとって説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、例えば、アルファベ
ット文字や日本語文字を入力するものでもよい。
【0050】(3)上述した実施例では、キー操作パネ
ル3から入力された暗証番号に関連付けられた利用者の
情報に基づいて、特定の内扉の解錠を行なったが、例え
ば、キー操作パネル3から入力される数字の組合せによ
って、特定の内扉の解錠を行なうようにすることもでき
る。
【0051】(4)上述した実施例では、本発明に係る
識別情報入力手段をキー操作パネル3としたが、識別情
報入力装置として、人間の指紋パターンを入力する指紋
入力装置でもよい。この場合には、メモリ2には、暗証
番号の代わりに各利用者ごとの指紋パターンを登録して
おけばよい。
【0052】(5)本発明の識別情報入力装置として、
例えば、人間の声紋情報を入力する声紋入力装置や、人
間の瞳の虹彩情報を入力する虹彩入力装置などでもよ
い。この場合には、メモリ2には、暗証番号の代わりに
各利用者ごとの声紋情報や虹彩情報を登録しておけばよ
い。
【0053】(6)本発明の識別情報入力装置として、
例えば、E2 PROM(ElectricallyErasable Program
mable Read Only Memory )等の集積回路であるICチ
ップに記憶された識別情報と、その情報を発信または受
信する送受信アンテナで構成されるカード等から、その
送受信アンテナを介して記憶されている識別情報を非接
触で読出し入力する非接触型入力装置でもよい。
【0054】(7)上述した実施例のキー操作パネル3
の代わりに、利用者ごと所持するカード等に記録された
1次元又は2次元バーコードを読取るバーコードリーダ
でもよい。
【0055】(8)上述した実施例のキー操作パネル3
に表示部を設けて、入力される暗証番号や、利用者名を
表示できるようにすることもできる。
【0056】(9)上述した実施例では、外扉11が閉
じられると、全ての内扉21と外扉11とが一斉に施錠
されるように構成したが、例えば、キー操作パネル3か
ら特定のキーを入力することで施錠するようにもでき
る。
【0057】(10)上述した実施例では、外扉11お
よび内扉21を片開き式の構成としたが、例えば、シャ
ッター式や、観音開き式の構成にすることもできる。
【0058】(11)上述した実施例では、キャビネッ
トの各収納室に内扉21を設けたが、本発明はこれに限
定されるものではなく、例えば、図11に示すように、
内扉を一体的に構成した箱状のトレー41を収納室に対
して引出し及び押し込み可能な構造にする。この場合に
は、収納室に収納されたトレー自体を上述した実施例と
同様の内扉用施錠手段によって施錠および解錠するよう
に構成する。このような構成にすることで、解錠された
収納室を容易に利用することができる。
【0059】(12)上述した実施例では、雰囲気調整
手段として冷却装置によって各収納室を冷却する場合に
ついて説明したが、例えば、各収納室内を温める加熱装
置や、各収納室内を常温に保つ保温装置にすることもで
きる。
【0060】(13)上述した実施例では、雰囲気調整
手段として冷却装置によって各収納室を冷却する場合に
ついて説明したが、例えば、各収納室内に窒素、酸素、
二酸化炭素、オゾンなどの気体を供給して、各収納室内
の雰囲気を一定に保つ装置にすることもできる。
【0061】(14)上述した実施例のキャビネットの
各収納室には、さらに、収納物の重量を測定する重量測
定計を設けることができる。重量測定計である電子天秤
を、収納室内の床面に配備することで、この収納室内に
収納されたものの重量を測定するので、例えばそのもの
が、薬品などである場合には、その薬品の使用量をチェ
ックすることができる。また、メモリ2は、電子天秤の
測定から得られる使用量を、上述した履歴とともに記憶
するように構成することができる。このようにすれば、
何時、誰が、どの程度使用したかを記憶できるので、薬
品管理等に有効である。
【0062】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、識別情報に基づいて、外扉と
ともに特定の内扉だけを解錠するので、利用者は自己が
利用できる収納室以外の他の収納室を触ることができな
い。その結果、複数の利用者が同一のキャビネットを利
用しても、各利用者の個人的な秘密の保持や収納室に保
管する物の安全性を確保することができる。
【0063】請求項2に記載の発明によれば、解錠され
たトレー構造の内扉を引出し、そのトレーに対して物を
出し入れすることで、容易に収納室を利用することがで
きる。
【0064】請求項3に記載の発明によれば、利用者ご
との暗証番号をキー入力するだけで、利用者が利用でき
る収納室の内扉だけを解錠することができる。
【0065】請求項4に記載の発明によれば、磁気カー
ドに記憶された識別情報を読み取らせるだけで、自己が
利用できる収納室の内扉を解錠することができる。つま
り、磁気カードを所持していればよく、識別情報を忘れ
ても内扉を解錠することができる。
【0066】請求項5に記載の発明によれば、利用者の
指紋パターンを読み取らせるだけで、自己が利用できる
収納室の内扉を解錠することができる。つまり、カード
を所持する必要もなく、内扉を解錠することができる。
【0067】請求項6に記載の発明によれば、識別情報
が記憶された集積回路等を所持している利用者がキャビ
ネットの付近にくるだけで、その集積回路に接続された
送受信アンテナを介して識別情報が非接触で読み取られ
る。その結果、利用者は何らの操作をすることなく、自
己が利用できる収納室の内扉を解錠することができる。
【0068】請求項7に記載の発明によれば、キャビネ
ットを利用したときの日時や識別情報が履歴として残る
ので、キャビネットの利用状況を特定することができ、
安全性を向上することができる。
【0069】請求項8に記載の発明によれば、外扉が閉
じられると、その外扉とともに全ての内扉が施錠される
ので、施錠する手間を省くことができ、キャビネットを
より利用し易くすることができる。
【0070】請求項9に記載の発明によれば、キャビネ
ットの各収納室内に収納されるものの重量を測定するこ
とができるので、そのものの使用量を容易に把握するこ
とができ、特に薬品管理に有効に利用することができ
る。
【0071】請求項10に記載の発明によれば、キャビ
ネットの各収納室内の雰囲気を一定の状態に保つので、
その収納室内に保管される物の状態の変化を抑えること
ができる。
【0072】請求項11に記載の発明によれば、キャビ
ネットを冷蔵庫として利用することができ、利用者ごと
に保管する薬品や食物等が他の利用者に触られないの
で、安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る冷蔵庫の正面図である。
【図2】実施例に係る冷蔵庫の上面図である。
【図3】キー操作パネルを示す図である。
【図4】筐体のA−A部の断面を示す矢視断面図であ
る。
【図5】筐体内を示す概略正面図である。
【図6】内扉を開閉する様子を示す図である。
【図7】内扉用ロックを示す図である。
【図8】実施例に係る冷蔵庫のブロック図である。
【図9】メモリに記憶される識別情報の様子を示す図で
ある。
【図10】冷蔵庫で行なわれる処理を示すフローチャー
トである。
【図11】変形例のトレー構造の内扉を開閉する様子を
示す図である。
【符号の説明】
1 … CPU 2 … メモリ 3 … キー操作パネル 4 … 外扉用ロック 6 … 外扉開閉センサ 10… 冷蔵庫 11 … 外扉 13 … 筐体 21 … 内扉 22 … 内扉用ロック 41 … トレー

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内に複数個の収納室が設けられてお
    り、前記筐体を開閉する外扉と、前記複数個の収納室を
    各々開閉する複数個の内扉とを備えたキャビネットにお
    いて、 前記外扉を施錠および解錠する外扉用錠手段と、 前記複数個の内扉を各々施錠および解錠する複数個の内
    扉用錠手段と、 前記外扉とともに、特定の内扉だけを解錠するための識
    別情報を入力する識別情報入力手段と、 前記識別情報入力手段から入力された識別情報に基づい
    て、前記外扉用錠手段と、前記特定の内扉の内扉用錠手
    段とをそれぞれ動作させて、前記外扉と前記特定の内扉
    とを同時に解錠する錠制御手段とを備えることを特徴と
    するキャビネット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のキャビネットにおい
    て、 前記内扉は、前記収納室に対して引出し及び押し込み可
    能に収納されるトレー構造であるキャビネット。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のキャビ
    ネットにおいて、 前記識別情報入力手段は、前記識別情報である暗証番号
    を入力するキー操作パネルであるキャビネット。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載のキャビ
    ネットにおいて、 前記識別情報入力手段は、磁気カードに記憶された前記
    識別情報である磁気情報を読出し入力する磁気情報入力
    装置であるキャビネット。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載のキャビ
    ネットにおいて、 前記識別情報入力手段は、前記識別情報である人間の指
    紋パターンを入力する指紋入力装置であるキャビネッ
    ト。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2に記載のキャビ
    ネットにおいて、 前記識別情報入力手段は、前記識別情報が記憶された集
    積回路に接続された送受信アンテナを介して、その識別
    情報を非接触で読出し入力する非接触型入力装置である
    キャビネット。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかに記
    載のキャビネットにおいて、 前記錠制御手段は、さらに、 前記識別情報入力手段から入力された識別情報によっ
    て、前記外扉と前記特定の内扉とを解錠した際の日時を
    履歴として記憶する履歴記憶手段を備えるキャビネッ
    ト。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれかに記
    載のキャビネットにおいて、 前記錠制御手段は、さらに、 前記外扉が閉められると、前記外扉用錠手段と、前記解
    錠されている内扉の内扉用錠手段とをそれぞれ動作させ
    て、前記外扉とともに前記全ての内扉を施錠するキャビ
    ネット。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項7のいずれかに記
    載のキャビネットにおいて、 前記キャビネットは、さらに、 前記収納室内に収納されるものの重量を測定する重量測
    定計を備えているキャビネット。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のいずれかに
    記載のキャビネットにおいて、 前記キャビネットは、さらに、 前記筐体内に設けられた複数個の収納室内の雰囲気を一
    定の状態に保つ雰囲気調整手段を備えるキャビネット。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のキャビネットにお
    いて、 前記雰囲気調整手段は、前記筐体内に設けられた複数個
    の収納室を冷却する冷却手段であり、 前記キャビネットは、冷蔵庫であることを特徴とするキ
    ャビネット。
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