JP2000106494A - カバー開閉角度固定構造付きラック - Google Patents

カバー開閉角度固定構造付きラック

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JP2000106494A
JP2000106494A JP10275170A JP27517098A JP2000106494A JP 2000106494 A JP2000106494 A JP 2000106494A JP 10275170 A JP10275170 A JP 10275170A JP 27517098 A JP27517098 A JP 27517098A JP 2000106494 A JP2000106494 A JP 2000106494A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 展開したカバーを所望の角度で固定可能とし
つつ、カバー固定構造の小型化を実現し、ラックの外観
も損なわない。 【解決手段】 ラック本体1と、ラック本体1の開口を
開閉自在に覆うカバー2と、一端がラック側の取付部6
に回動自在に取り付けられ、カバー2が開かれたとき
に、カバー2とラック本体1の間に架設されるステー1
1と、カバー2の内面にカバー開閉方向に沿って配設さ
れたレール14と、ステー11の他端側に回動自在に取
り付けられ、レール14内を長手方向に沿って移動する
ストッパ10と、ストッパ10のカバー上端側端部にカ
バーと離間する方向に突設された爪部10cを備え、カ
バー2がラック上方にほぼ180度の角度で開かれたと
きに、ステー11他端側のストッパ10の爪部10cが
レール14の端縁に移動不能に係止してカバー2の展開
角度を固定する構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部にプリント基
板等の収納物の収納空間を備えるとともに、この収納空
間の開口を開閉自在に覆うカバーを有するラックに関
し、特に、簡易かつ小型の構造のみによって、カバーを
ラック本体の上方に向かって90度以上に展開でき、か
つ、展開したカバーを所望の角度で固定可能とすること
により、ラック本体に対する作業,操作性を向上させる
とともに、カバーの固定構造の小型化を実現し、さら
に、ラックの外観を損なうこともないカバー開閉角度固
定構造付きラックに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、移動通信交換機等においては、
プリント基板により構成されたパネルを多数収納するた
めにラックが用いられている。この種のラックとして
は、これまで、図14に示すようなラックが用いられて
きた。図14は、従来のラックを示す概略斜視図であ
り、二つのラックを上下方向に二段積みにして使用した
場合を示している。
【0003】同図に示す従来のラックは、内部に複数の
パネル120(120a)を収納する収納空間を有する
ラック本体101(101a)に、収納空間と連通する
ラック本体101の開口を開閉自在に覆うカバー102
(102a)が回動自在に取り付けられて構成されてい
る。
【0004】ここで、このような従来のラックでは、図
14に示すように、通常、カバー102(102a)が
ラック本体101(101a)に対してほぼ180度の
角度で下開き可能な状態で取り付けられている。そし
て、このような構成からなるラックは、上下二段に積み
重ねられた状態で使用され、カバー102(102a)
を適宜開閉することにより、内部のパネルの出し入れや
必要な作業,操作が行えるようになっている。
【0005】ところが、このような従来のラックでは、
カバーを開くと、カバーが下側に向かってほぼ180度
に展開するので(図14参照)、ラックが上下二段に積
まれた場合、上段のラックのカバーを開くと、下段のラ
ックの前面側が覆われてしまうことになる。
【0006】すなわち、上段のラックのカバーを開いて
操作している間は、下段のラックのカバーを開くことが
できず、あらかじめ下段のラックのカバーを開いていた
としても、上段のカバーが開かれると下段のラックの開
口が覆われてしまうことになり、結局、上下二段のラッ
クのカバーを同時に展開して操作することは不可能であ
った。このため、上下二段でラックを使用する場合に
は、必ずいずれか一方のカバーを閉じなければならず、
カバーの開閉がきわめて煩雑で、効率の良い作業が行え
ないという問題があった。
【0007】そこで、このような従来のラックの上下二
段積みで使用した場合に生ずる問題を解消するため、図
15及び図16に示すような、カバーの開閉角度固定構
造を備えたラックが提案されている。図15は、このカ
バー開閉角度固定構造を備えた従来のラックを示す概略
要部斜視図であり、図16は、このラックのカバー開閉
角度固定構造を示す概略要部説明図であり、(a)は側
面側から見た説明図、(b)は同じく正面側から見た説
明図である。
【0008】これらの図に示す従来のカバー開閉角度固
定構造を備えたラックは、複数のパネル220を収納し
たラック本体201の前面側開口を覆うカバー202を
展開したままの状態で固定するカバー固定手段210を
備えている。カバー固定手段210は、二本のステー2
11,212が回動部215を介して折り畳み自在に構
成されている。そして、この二本のステー211,21
2の端部は、それぞれラック本体210とカバー202
側に固定された回動部213,214に回動可能に取り
付けられている。
【0009】このような構成からなるカバー開閉角度固
定構造を備えた従来のラックでは、カバー202がラッ
ク本体201側に閉じられている状態では、二本のステ
ー211,212が折り畳まれた状態となっている(図
16(a)参照)。一方、カバー202が開かれると、
それにともなってステー211,212が展開し、図1
5に示すように、カバー202がラック本体201に対
してほぼ90度展開された状態で二本のステー211,
212が一本の棒状となってカバー202とラック本体
201の間に架設され、カバー202が展開状態で固定
される。カバー202を閉じるときは、回動部215を
介してステー211,212を再び折り畳むことによ
り、カバー202をラック本体201側に閉じることが
できる。
【0010】このように、カバー固定構造を備えた従来
のラックでは、カバー202を、ラック本体201に対
してほぼ90度の角度で開いたままの状態で固定するこ
とができ、上下二段にラックを積んだ場合でも、上下の
ラックともカバー202を開いたままの状態とすること
ができるので、従来問題となっていた上下二段で使用さ
れるラックの同時展開,同時操作も可能となった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなカバー開閉角度固定構造を備えた従来のラックで
は、カバーが固定される展開角度はラック本体に対して
ほぼ90度であり、それ以上の角度に開いた状態で固定
することができなかった。このため、カバーを開いた状
態では、カバーがラック前面にほぼ水平に突出した状態
となり、却って操作の邪魔になるという新たな問題が生
じた。
【0012】また、従来のカバー開閉角度固定構造は、
二本のステーの端部を重ねた合わせた状態で連結し、か
つ、この二本のステーを折り畳み自在とし、しかも、ラ
ック側及びカバー側についてもそれぞれ回動自在な構造
としなければならなかったため、固定手段の奥行き方向
の大きさ(図15,16に示すx)、幅方向の大きさ
(図15,16に示すy)が、ともに大型化してしまう
という問題もあった。このような固定構造の大型化は、
特に高密度実装が要請される移動通信交換機等のラック
では、収納空間に空きスペースはほとんど存在しないこ
とから深刻な問題であり、実際にはこのような大型のカ
バー固定手段の採用は困難であった。
【0013】さらに、このカバー開閉角度固定構造で
は、ステーを取り付けるための回動部が、ラック本体側
及びカバー側にねじ止めにより固定されるようになって
いたため、このねじ止め部のねじ頭がラックの外表面に
露出してしまい、特に、カバー側のねじ頭はラック前面
側のカバー表面に露出してしまうことから、カバー及び
ラック全体の外観を損なう要因となり、装置全体の商品
価値を低下させてしまうという問題も発生した。
【0014】本発明は、このような従来の技術が有する
問題を解決するために提案されたものであり、簡易かつ
小型の構造のみによって、カバーをラック本体の上方に
向かって90度以上に展開でき、かつ、展開したカバー
を所望の角度で固定可能とすることにより、ラック本体
に対する作業,操作性を向上させるとともに、カバーの
固定構造の小型化も実現し、しかも、ラックの外観を損
なうこともない、特に、上下方向に二段積みで用いられ
るラックに好適なカバー開閉角度固定構造付きラックの
提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載のカバー開閉角度固定構造付きラ
ックは、内部に収納空間を有するとともに、この収納空
間に連通した開口を備えたラック本体と、このラック本
体に回動自在に取り付けられ、前記開口を開閉自在に覆
うカバーとを備えたラックであって、一端が前記ラック
本体の開口縁部に回動自在に取り付けられ、前記カバー
が開かれた状態のときに、当該カバーの内面と前記ラッ
ク本体の開口縁部の間に架設されるステーと、前記カバ
ーの内面に当該カバーの開閉方向に沿って配設されたガ
イド手段と、前記ステーの他端側を、前記ガイド手段に
回動自在かつ当該ガイド手段の長手方向に沿って移動自
在に取り付ける取付手段と、を備え、前記カバーが所定
の角度で開かれたときに、前記ステーの他端側が前記ガ
イド手段と移動不能に係止して、当該カバーの開閉角度
を固定する構成としてある。
【0016】そして、特に、請求項2では、前記カバー
が、前記ラック本体の開口上縁側において回動自在に取
り付けられ、この回動取付部を支点として前記ラックの
上方に向かって90度以上の角度で開かれる構成として
ある。また、請求項3では、前記ステーが、前記カバー
が閉じられたときに前記ラック本体内部側に突出する突
出形状をなし、前記カバーの開閉の際に当該カバー及び
前記ラック本体と干渉することなく回動及び移動可能に
構成してある。
【0017】このような構成からなる本発明のカバー開
閉角度固定構造付きラックによれば、ラック本体の上方
に向かって90度以上の角度で展開可能なカバーを固定
する手段として、板状部材や棒状部材をラック内部側に
突出する曲折形状や湾曲形状に形成してなる一本のステ
ーの一端を、直接ラック本体の開口縁部に回動自在に取
り付けるとともに、このステーの他端をレール状に形成
したガイド手段に対して取付手段を介して回動及びスラ
イド自在に取り付けるだけで構成することができる。そ
して、このステーの他端側をガイド手段に係止させるこ
とによって、カバーはラック本体に対して90度以上の
所望の角度で展開した状態で固定される。
【0018】これにより、本発明では、複雑かつ大型な
構造を用いることなく、簡易な構造のみによって、カバ
ーをラック本体の上方に90度以上の角度で展開するこ
とができ、特に、ラックを上下二段積みで使用する場合
にも、上段のラックを本発明により構成し、下段のラッ
クを下開きの従来からのラックとすることで、上下段の
二つのラックを同時に展開,操作することが可能とな
る。
【0019】また、本発明では、ラック本体とカバーを
除いたカバー開閉角度固定構造が一本のステーとガイド
手段とによって構成できるので、上述した従来の固定手
段のように、固定構造の奥行き方向及び幅方向の大きさ
が大型化することなく、きわめて簡易な構造のみで実現
でき、特に、ラック本体内に高密度実装により収納物が
収納,実装される移動通信交換機等に用いられるラック
に好適である。
【0020】さらに、本発明のカバー開閉角度固定構造
付きラックでは、ステーのカバー側の取付け構造は、ガ
イド手段への係合により実現しているので、レール状の
ガイド手段を接着剤や溶接等によりカバー内面側に固着
することによって、従来のようなステーの回動構造のね
じ止め部分がカバー表面に露出してカバーの外観が損な
われることも一切なくなり、装置全体の商品価値の向上
を図ることができる。
【0021】そして、このようなカバー開閉角度固定構
造の構成例として、請求項4では、前記取付手段が、前
記ステーの他端側に回動自在に取り付けられるストッパ
と、このストッパの前記カバーの回動取付部側に設けら
れ前記カバーの内面から離間する方向に突出する爪部を
備え、前記ガイド手段が、前記爪部を有するストッパを
移動可能かつ脱落不能に収納するとともに、前記カバー
の回動取付部側端縁が開口する収納空間を備えたレール
からなり、前記ストッパが、前記レールの収納空間内を
移動しつつ、前記カバーが所定の角度で開かれたとき
に、前記爪部が前記レールの端縁開口から突出して当該
レールの端縁に移動不能に係止する構成としてある。
【0022】このような構成からなる本発明のカバー開
閉角度固定構造付きラックによれば、薄板状部材等によ
り形成した収納空間を有するレールと、このレールに移
動自在に係合する薄板状部材等により形成したストッパ
及びこのストッパの端部を曲折等により形成した爪部と
によりカバー固定構造を構成することができ、簡易かつ
小型,軽量のカバー固定構造を実現できる。
【0023】そして、このようなカバー固定構造では、
レール内を移動するストッパの端部に設けた爪部をレー
ルの端縁に係止させるだけでカバーを所望の角度に固定
でき、爪部を押圧等するだけでレール端縁との係止を解
除できるので、カバーの角度固定作業及び固定解除作業
もきわめて容易かつ迅速に行え、装置全体に対する操作
性をより向上させることができる。
【0024】一方、他のカバー開閉角度固定構造の構成
例として、請求項5では、前記取付手段が、前記ステー
の他端側に回動自在に取り付けられるサポートを備え、
前記ガイド手段が、前記サポートを移動可能かつ脱落不
能に保持する溝部と、この溝部の前記カバーの回動取付
部側に形成された、前記カバーの内面から離間する方向
に連通する、前記サポートが係止可能な係止溝とを有す
るレールからなり、前記サポートが、前記レールの溝内
を移動しつつ、前記カバーが所定の角度で開かれたとき
に前記レールの係止溝に移動不能に係止する構成として
ある。
【0025】このような構成からなる本発明のカバー開
閉角度固定構造付きラックによれば、ステーをガイドす
るガイド手段を、薄板状部材をL字状等に曲折形成し、
L字状の立上げ面部分に打抜き,切欠き加工によって溝
部を形成するだけで構成でき、ステーの取付手段につい
ても、レールの溝部に脱落不能に係合するねじ等を備え
たサポートを回動自在に取り付けることにより構成でき
る。
【0026】これによって、簡易かつ小型,軽量のカバ
ー固定構造を最小限の部品点数によって実現することが
でき、特にレールの形状の簡素化,狭幅化とステーの取
付手段の簡素化,部品点数の低減化を図ることができ
る。そして、このカバー固定構造では、レールの溝部内
を移動するサポートを溝部に連通した係止溝に係止させ
るだけでカバーを所望の角度に固定でき、サポートを押
圧等するだけで係止溝との係止を解除でき、カバーの角
度固定作業及び固定解除作業を容易かつ迅速に行える。
【0027】また、請求項6では、請求項5記載のカバ
ー開閉角度固定構造における前記係止溝が、前記レール
の溝部の長手方向に沿って複数形成された構成としてあ
る。
【0028】このような構成からなる本発明のカバー開
閉角度固定構造付きラックによれば、レールの溝部に長
手方向に沿って複数の係止溝が形成してあるので、ステ
ーの取付手段となるサポートを、この複数の係止溝のう
ち任意の一つに係止させることができる。これにより、
ステーが架設されて保持,固定されるカバーは、サポー
トが係止する係止溝ごとに展開角度が変わり、カバーの
展開角度を任意に選択して固定することができる。例え
ば、カバーをラックに対して180度まで開く必要のな
いような場合には、90度だけカバーを開いて必要な操
作等を行うことが可能となり、全体としてより迅速で効
率の良い作業が可能となる。
【0029】さらに、請求項7記載のカバー開閉角度固
定構造付きラックでは、前記ラック本体の開口縁部に、
前記カバーが閉じられたときの前記ステーの前記ラック
本体内部側への突出部分が通過可能なスリットを備えた
構成としてある。
【0030】このような構成からなる本発明のカバー開
閉角度固定構造付きラックによれば、カバーを閉じたと
きにラック本体内部側に突出するステーを、ラック本体
の開口縁部に設けたスリットを通過させることによって
ラック本体の収納空間の外側に位置させることができ
る。これにより、ラック本体の収納空間にステーが突出
することがなくなり、カバー固定構造を設けた場合のラ
ックの収納空間に対する影響をさらに小さくすることが
でき、ラック本体の収納容量を損なうことなく本発明に
係るカバー固定構造を実現できる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明のカバー開閉角度固
定構造付きラックの実施の形態について、図面を参照し
て説明する。 [第一実施形態]まず、本発明のカバー開閉角度固定構
造付きラックの第一実施形態について図1〜図8を参照
して説明する。図1は、本発明の第一実施形態にかかる
カバー開閉角度固定構造付きラックを示す正面側から見
た要部分解斜視図である。図2は、図1に示す本実施形
態にかかるカバー開閉角度固定構造付きラックのカバー
を展開して固定した状態を示す正面側から見た要部斜視
図である。
【0032】図3は、図1に示す本実施形態にかかるカ
バー開閉角度固定構造付きラックのカバーを閉めた状態
におけるカバー開閉角度固定構造をラック内部側から見
た要部斜視図である。図4は、本実施形態にかかるカバ
ー開閉角度固定構造のストッパとレールの関係を示す概
略要部側面図であり、図5は、同じくストッパとレール
の関係を示すカバー内面側から見た概略要部斜視図であ
る。
【0033】図6及び図7は、本実施形態にかかるカバ
ー開閉角度固定構造付きラックのカバーの開閉動作を示
す側面側から見た説明図であり、図6(a)はカバーが
閉じた状態を、(b)はカバーが開き始めた状態を、図
7(a)はカバーがほぼ90度開いた状態を、図7
(b)はカバーがほぼ180度開いてストッパにより固
定された状態をそれぞれ示している。さらに、図8は、
本実施形態にかかるカバー開閉角度固定構造付きラック
の使用状態を示す概略斜視図であり、従来のカバー下開
き型のラックの上に本実施形態のラックを積み重ねて用
いる場合である。
【0034】これらの図に示すように、本実施形態にか
かるカバー開閉角度固定構造付きラックは、内部にプリ
ント基板20(図8参照)などの収納物の収納空間を備
えるとともに、この収納空間に連通した開口を有するラ
ック本体1と、このラック本体1に回動自在に取り付け
られ、ラック本体1の開口を開閉自在に覆うカバー2を
備えたラックである。そして、このラック本体1に開閉
自在に取り付けられるカバー2の展開角度を所定の位置
で固定するカバー開閉角度固定構造を構成するストッパ
10とステー11及びレール14を備えている。
【0035】具体的には、本実施形態のラック本体1
は、複数のプリント基板20を縦置き状態で収納可能な
収納空間を備えており、ラック前面側が開口して収納空
間内にプリント基板20を出し入れできるようになって
いる。このラック本体1の開口縁部の左右両側は、図1
及び図2に示すように、ラック左右方向に曲折形成さ
れ、この左右曲折部分にそれぞれ薄板状のブラケット
3,4がねじ5によってねじ止めされている。
【0036】ブラケット3,4には、図1及び図2に示
すように、上端側に一対のアーム3a,4aが設けてあ
る。この一対のアーム3a,4aは、ブラケット3,4
の上端からラック前方に向かって突出するように設けて
あり、後述するカバー2の上端両側を挾持状態で保持し
ている。このアーム3a,4aに支持されて、カバー2
がラック本体1に回動自在に取り付けられるようになっ
ている。
【0037】また、このブラケット3,4の下端側は、
図1及び図2に示すように、ラック前面側に突出するよ
うにほぼL字状に曲折されており、閉じられたカバー2
の内面側に当接するスペーサとして機能している(図3
参照)。
【0038】そして、この二本のブラケット3,4のう
ち、ラック正面左側のブラケット3には、本実施形態の
カバー固定構造を構成するステー11の一端側が回動自
在に取り付けられる取付部6が設けてある。この取付部
6は、ラック前面側に突出する薄板状をなし、後述する
ステー11の端部に取り付けられるサポート13bを挿
通したねじ13aが螺合可能なねじ孔が形成してある。
【0039】なお、本実施形態では、この取付部6を、
ブラケット3の一部を延設してブラケット前面側に曲折
形成することにより一体的に形成してある。これによっ
て、ステー11のラック本体1側への取付部分は、この
薄板状の取付部6の幅及び奥行きのみの大きさとなり、
本実施形態のカバー固定構造の奥行き方向及び幅方向の
大きさを小型化することができる。
【0040】また、この取付部6の形成位置は、後述す
るステー11及びストッパ10によってカバー2が所定
の角度で展開されたときに、ステー11がこの取付部6
とカバー2の内面との間に架設可能な高さに設定する。
本実施形態では、カバー2がラック本体1の上方にほぼ
180度の角度で展開された状態まで、ステー11が取
付部6とカバー2の内面との間に架設可能な高さに設定
してある。従って、この取付部6の形成位置の高さを変
更することにより、カバー2の展開固定角度を任意に変
更することができる。
【0041】なお、本実施形態では、取付部6,ブラケ
ット3,4についてラック本体1と別体の薄板状部材で
形成したものをねじ5を用いてねじ止めにより固定して
あるが、これをラック本体1と一体的に形成することも
勿論可能である。また、取付部6のみをブラケット3,
ラック本体1と別体に形成して、ラック本体1側に固着
して設けることもできる。
【0042】カバー2は、ラック本体1の前面開口を覆
う大きさの板状部材であり、上述のように、ブラケット
3,4の一対のアーム3a,4aによって上端両側を挾
持されることにより、ラック本体1の開口上縁側におい
て回動自在に取り付けられている。これによって、本実
施形態のカバー2は、アーム3a,4aの回動取付部を
支点として、本実施形態のカバー2はラック本体1の上
方に向かって展開可能で、かつ、この回動取付部を支点
としてラック本体1に対してほぼ180度の角度で開か
れるようになっている。
【0043】なお、カバー2の展開角度は、本実施形態
では、ラック前方に突出するアーム3a,4aによって
ほぼ180度の角度まで規制なく展開することができる
が、干渉部材等を設けることで180度以内の角度に規
制することも可能である。その場合には、プリント基板
20の出し入れ等のラックに対する作業性を考慮して、
少なくとも90度以上の展開角度を確保することが好ま
しい。
【0044】そして、このカバー2の内面に、図1〜図
3に示すように、ステー11の他端側の取付手段となる
レール14が配設してあり、このレール14が、ステー
11及びストッパ10とともに本実施形態のラックにお
けるカバー開閉角度固定構造を構成している。以下、こ
のカバー開閉角度固定構造を構成するステー11,スト
ッパ10及びレール14について説明する。
【0045】まず、ステー11は、図1〜図3に示すよ
うに、薄板状部材をほぼV字形状に形成してなるカバー
2の支持,固定手段となっており、一端が上述したラッ
ク本体1の開口縁部の取付部6に回動自在に取り付けら
れるとともに、カバー2が開かれた状態のときに、カバ
ー2の内面と取付部6の間に架設される長さに形成して
ある。
【0046】ここで、ステー11は、図3に示すよう
に、カバー2が閉じられた状態で、ラック本体1の内部
側に突出する、取付部6とカバー2側の取付部分を結ぶ
ほぼV字形状に形成してある。このようにステー11を
V字形状とすることにより、カバー2の開閉の際にステ
ー11がラック本体1の縁部やカバー2と干渉すること
がなくなる。なお、このステー11は、本実施形態のV
字形状に限られるものではなく、これ以外にも、例え
ば、ほぼU字状やJ字状等、カバー2が閉じられたとき
にラック本体1内部側に突出する突出形状で、カバー2
の開閉の際にカバー2とラック本体1と干渉することな
く回動及び移動可能であればどのような形状であっても
よい。
【0047】ステー11の取付部6への取付けは、ステ
ー11の端部に形成した貫通孔にフランジを有する円筒
状のサポート13bを挿通するとともに、このサポート
13bにねじ13aを挿通し、ねじ13aを取付部6の
ねじ孔に螺合させることにより取り付けられる。これに
より、サポート13bがねじ13aを軸にして回動し、
ステー11は取付部6に対し回動自在に取り付けられる
ことになる。なお、取付部6に螺合するねじ13aにつ
いては、本実施形態では図示しないが、固定用のナッ
ト,ワッシャ等を介装させることができる。
【0048】そして、このステー11の他端側には、ス
トッパ10が回動自在に取り付けられるようになってい
る。ストッパ10は、ステー11の他端側を、レール1
4に対して回動自在かつレール14の長手方向に沿って
移動自在に取り付ける取付手段であり、本実施形態では
薄板状部材からなるストッパ本体10aとねじ孔部10
b及び爪部10cを備えた構成としてある。
【0049】ストッパ本体10aは、後述するレール1
4の収納空間内に収納され、レール14内を移動できる
薄板状に形成してある。そして、このストッパ本体10
aには、図1に示すように、一端側(カバー2の下側)
にねじ孔を形成したねじ孔部10bが立設してあり、後
述する二本のレール14a,14bの間からカバー2と
離間する方向に露出するようになっている。
【0050】このねじ孔部10bによって、ステー11
の端部に形成した貫通孔にフランジを備えた円筒状のサ
ポート12bを挿通し、このサポート12bにねじ12
aを挿通して、ねじ12aをねじ孔部10bのねじ孔に
螺合させることにより、サポート12bがねじ12aを
軸にして回動し、ステー11とストッパ10とが回動自
在に取り付けられ、ステー11がレール14を介してカ
バー2側に取り付けられることになる。なお、このスト
ッパ10のねじ孔部10bに螺合するねじ12aについ
ても、上述したねじ13aと同様に、固定用のナット,
ワッシャ等を介装させることができる。
【0051】さらに、このストッパ10のねじ孔部10
bと反対側の端部、すなわちカバー2の上端の回動取付
部側には、カバー2の内面から離間する方向に突出する
爪部10cが設けてある。この爪部10cが、後述する
レール14の端縁に係止して、ステー11の移動を規制
してカバー2の展開角度を固定するようになっている。
【0052】なお、ストッパ10のストッパ本体10a
とねじ孔部10b及び爪部10cは、本実施形態では、
薄板状部材を切り曲げ加工することにより一体的に形成
してある。これによって、ストッパ10は、薄板部材の
厚さのみの大きさとなり、カバー固定構造を奥行き方向
及び幅方向に対して小型化することができる。ただし、
カバー固定構造が大型化しない限度において、ストッパ
10は薄板状部材に限定されることはなく、また、スト
ッパ本体10aとねじ孔部10b及び爪部10cは、そ
の全部又は一部をそれぞれ別体に構成することも可能で
ある。
【0053】そして、この爪部10cとねじ孔部10b
を備えたストッパ10が、カバー2の内面に配設された
レール14に移動自在に係合して、これによってステー
11がカバー2に取り付けられるようになっている。レ
ール14は、図1〜図3に示すように、カバー2の内面
に、カバー2の開閉方向(ラック上下方向)に沿って伸
びるように配設されたガイド手段であり、本実施形態で
は、平行に配設された二本のレール14a,14bによ
り構成してある。
【0054】このレール14a,14bは、薄板状部材
により形成され、図4及び図5に示すように、レール1
4aは、ストッパ10のストッパ本体10aの幅及び爪
部10cの高さ分だけカバー2から離間するように曲折
形成してある。これによって、レール14の長手方向両
端及び一側面(ラック正面右側面)に開口した収納空間
14cが形成される(図4参照)。一方、レール14b
は、レール14aと同様の薄板状部材からなり、図4及
び図5に示すように、ストッパ10のねじ孔部10bが
露出する隙間をもってレール14aの収納空間14cの
側面開口に対向する位置に配設され、ストッパ10が収
納空間14cの側面から脱落しないように保持する押え
手段となっている。
【0055】ここで、本実施形態の二本のレール14
a,14bは、カバー2の内面に接着剤又は溶接等の手
段により固着してある。このように接着剤(又は溶接)
によりレール14を固着することで、例えば、ねじ止め
した場合にねじ頭がカバー表面に露出するというような
ことを防止できる。また、本実施形態では、この二本の
レール14a,14bを薄板状部材を曲折形成して設け
てあるので、ステー11のカバー2側への取付部分は、
この薄板状のレール14の幅及び高さのみの大きさとな
り、カバー固定構造を奥行き方向及び幅方向に対して小
型化することができる。
【0056】このような二本のレール14a,14bか
らなるレール14によって、ストッパ10は収納空間1
4c内に移動可能かつ脱落不能に収納されるとともに、
このレール14の長手方向一端縁(カバー2の回動取付
部側端縁)の開口からストッパ10の爪部10cが突出
し、爪部10cをレール14aの端縁に係止させること
ができる。これによって、カバー2がラック本体1に対
してほぼ180度の角度で開かれると、ストッパ本体1
0aがレール14の収納空間14c内を移動して、爪部
10cが収納空間14cの一端縁から突出し、この爪部
14cがレール14aの端縁に係止して、ステー11の
他端側の移動が規制されてカバー2の開閉角度が固定さ
れることになる。
【0057】なお、レール14の長さは、本実施形態で
は、カバー2がほぼ180度の角度で展開されたとき
に、ステー11に取り付けられたストッパ10の爪部1
0cが収納空間14cから突出し、レール14aの端縁
に係止できる長さに設定してある。従って、このレール
14の長さを変更することにより、カバー2の展開固定
角度を変更することができる。
【0058】次に、このような構成からなる本実施形態
のカバー開閉角度固定構造付きラックの動作について図
6及び図7を参照して説明する。まず、ラック本体1に
対してカバー2が閉じられた状態(図6(a)に示す状
態)からカバー2を展開していくと、図6(b)に示す
ように、ステー11のラック側の取付部6が回動すると
ともに、カバー2側のストッパ10との取付部分も回動
する。そして、このステー11の回動にともなって、ス
トッパ10がレール14内をカバー2の上端側方向に移
動していく。
【0059】さらに、カバー2を展開していくと、図7
(a)に示すように、ステー11のラック側の取付部6
及びカバー2側のストッパ10との取付部分が回動し、
ステー11の回動にともなってストッパ10がさらにレ
ール14内をカバー2の上端側方向に移動していく。
【0060】そして、図7(b)に示すように、カバー
2をラック本体1に対してほぼ180度の角度で展開す
ると、ストッパ10がさらに移動し、レール14の長手
方向一端縁開口から爪部10cが突出する。レール14
から突出した爪部10cは、レール14aの端縁に係止
する。これによって、カバー2はラック本体1に対して
ほぼ180度に開かれた状態で固定される。この状態
で、ラック本体1内に対する必要な作業,操作を行うこ
とができる。
【0061】その後、ラック本体1に対する作業終了等
によりカバー2を閉じる場合には、上述の展開動作と逆
の手順となる。まず、図7(b)に示す状態において、
レール14の端縁から突出している爪部10cとレール
14aの係止を解除する。このとき、図5に示すよう
に、爪部10cをカバー2側に向かって指などで押圧す
ることにより、爪部10cとレール14aの係止は簡単
に解除することができる。その後は、図7(a),図6
(b),図6(a)の順で、カバー2が閉じていくのに
従って、ステー11が回動し、これにともなってストッ
パ10もレール14内を移動し、カバー2を閉じること
ができる。
【0062】以上説明したように、本実施形態のカバー
開閉角度固定構造付きラックによれば、ラック本体1の
上方に向かってほぼ180度の角度で展開可能なカバー
2の展開角度を固定する角度固定構造を、薄板状部材に
より形成した一本のステー11を、一端をラック本体1
の開口縁部の取付部6に回動自在に取り付けるととも
に、他端をレール14にストッパ10を介して回動及び
スライド自在に取り付けるのみで構成することができ
る。そして、このステー11の他端側に取り付けたスト
ッパ10をレール14に係止させることによって、カバ
ー2をラック本体1に対してほぼ180度の所望の角度
に展開して固定することができる。
【0063】これによって、本実施形態では、複雑かつ
大型な構造を用いることなく、簡易な構造のみによっ
て、カバー2をラック本体1の上方に90度以上の角度
で展開することができる。特に、図8に示すように、ラ
ックを上下二段積みで使用する場合にも、上段のラック
を本実施形態にかかるカバー開閉角度固定構造を備えた
ラック本体1とし、下段のラックについてはカバー2a
が下開きの従来からのラック1aとすることで、上下の
カバー2,2aを互いに干渉することなく自由に開閉す
ることができ、上下段の二つのラックを同時に展開して
必要な作業,操作を行うことができる。
【0064】そして、本実施形態のカバー固定構造で
は、レール14内を移動するストッパ10の端部に設け
た爪部10cをレール14aの端縁に係止させるだけで
カバー2を所望の角度に固定できるとともに、爪部10
cを押圧等するだけでレール14a端縁との係止を解除
できるので、カバー2の角度固定作業及び固定解除作業
もきわめて容易かつ迅速に行え、装置全体に対する操作
性をより向上させることができる。
【0065】また、本実施形態では、ラック本体1とカ
バー2を除くカバー開閉角度固定構造が、一本のステー
11と、ストッパ10及びレール14によって構成でき
るので、従来の固定手段のように、固定構造の奥行き方
向及び幅方向の大きさが大型化することなく、きわめて
簡易な構造のみで実現できる。
【0066】特に、本実施形態では、薄板状部材により
形成したレール14と、このレール14に移動自在に係
合する薄板状部材により形成したストッパ10及びこの
ストッパ10の端部を曲折等により形成した爪部10c
とによりカバー固定構造を構成してあるので、カバー固
定構造が必要最小限の大きさに小型化でき、ラック本体
1内に高密度実装によりプリント基板20などの収納物
が収納,実装される移動通信交換機等に用いられるラッ
クに好適である。
【0067】さらに、本実施形態のカバー開閉角度固定
構造付きラックでは、ステー11のカバー2側の取付け
部分は、ストッパ10とレール14との係合により達成
しているので、薄板のレール14を接着剤や溶接により
カバー2の内面に固着することによって、従来のような
ステーの回動構造のねじ止め部分がカバー表面に露出し
てカバーの外観が損なわれるようなことも一切なくな
り、装置全体の商品価値の向上を図ることができる。
【0068】[第二実施形態]次に、本発明のカバー開
閉角度固定構造付きラックの第二実施形態について図9
〜図11を参照して説明する。図9は、本発明の第二実
施形態にかかるカバー開閉角度固定構造付きラックを正
面側から見た要部分解斜視図である。図10は、図9に
示す本発明の第二実施形態にかかるカバー開閉角度固定
構造付きラックのカバーを開いて固定した状態における
レールとステーの関係を示す概略要部正面図であり、図
11は、同じく概略要部側面図である。
【0069】これらの図に示すように、本実施形態のカ
バー開閉角度固定構造付きラックは、上述した第一実施
形態におけるカバー開閉角度固定構造付きラックの変更
実施形態であり、第一実施形態における二本のレール1
4a,14bからなるレールに替えて、L字形状に形成
した一本のレール15を採用するとともに、第一実施形
態におけるストッパ10を省略したものである。その他
の構成部分については、第一実施形態と同様となってい
るので、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0070】具体的には、本実施形態におけるステー1
1のガイド手段となるレール15は、薄板部材をL字形
状に曲折形成したレール部材をカバー2の上下方向(開
閉方向)に沿って配設してある。このレール15のL字
状の立面側には、ねじ12aを介してステー11の端部
に挿通,固定されるサポート12bが移動可能かつ脱落
不能に保持する溝部15aが形成してある。なお、本実
施形態のレール15についても、第一実施形態のレール
と同様に、カバー2の内面に接着剤又は溶接等の手段に
より固着してある。
【0071】本実施形態では、図9に示すように、この
レール15の立面部を挟んでステー11とサポート12
b及びねじ12aが配設され、ステー11とサポート1
2b,ねじ12aが溝部15を介して回動自在に連結さ
れるようになっている。そして、この溝部15は、サポ
ート12bの外周が摺動可能に係合する幅に形成してあ
り、サポート12bが溝部15の長手方向に沿って移動
できるようになっている。
【0072】また、この溝部15aには、図9に示すよ
うに、カバー2の上端側(回動取付部側)に、カバー2
の内面から離間する方向に連通して形成された係止溝1
5bが設けてある。この係止溝15は、ステー11に連
結されているサポート12bが係止可能な大きさに形成
してある。これによって、図11に示すように、カバー
2がほぼ180度の角度で展開されると、ステー11の
サポート12bが、レール15の溝部15a内を移動し
て、係止溝15bに移動不能に係止するようになってい
る。
【0073】このような構成からなる本実施形態のカバ
ー開閉角度固定構造付きラックによれば、ステー11を
ガイドするレール15を、薄板状部材をL字状に曲折形
成し、L字状の立上げ面部分に打抜き,切欠き加工によ
って溝部15aを形成するだけで構成でき、ステー11
とレール15の取付手段についても、レール15の溝部
15aに脱落不能に係合するサポート12aによって構
成することができる。これによって、簡易かつ小型,軽
量のカバー固定構造を最小限の部品点数によって実現す
ることができ、特にレール15の形状の簡素化,狭幅化
とステー11の取付手段の簡素化,部品点数の低減化を
図ることができる。
【0074】[第三実施形態]次に、本発明のカバー開
閉角度固定構造付きラックの第三実施形態について図1
2を参照して説明する。図12は、本発明の第三実施形
態にかかるカバー開閉角度固定構造付きラックのレール
を示す概略側面図である。
【0075】同図に示すように、本実施形態のカバー開
閉角度固定構造付きラックは、上述した第二実施形態に
おけるカバー開閉角度固定構造付きラックの変更実施形
態であり、第二実施形態におけるレール15とほぼ同様
の構成のレール16を採用すると友に、このレール16
の溝部16aに設ける係止溝として、溝部16aの長手
方向に沿って複数の係止溝16b,16c,16d,1
6eを形成してある。
【0076】このような本実施形態のカバー開閉角度固
定構造付きラックによれば、レール16の溝部16aに
長手方向に沿って複数の係止溝16b,16c,16
d,16eが形成してあるので、上述したステー11側
のサポート12bを、複数の係止溝16b,16
c...の任意の一に係止させることができる。
【0077】これによって、ステー11が架設されて保
持,固定されるカバー2は、サポート12bが係止する
係止溝16b,16c...ごとに展開角度が変わるこ
とになり、カバー2の開く角度を任意に選択して固定す
ることができる。例えば、カバー2をラック本体1に対
して180度まで開く必要のないような場合には、90
度だけカバー2を開いて必要な操作等を行うことが可能
となり、全体としてより迅速な作業に資することができ
る。
【0078】なお、この係止溝を設ける数は、ラック本
体1やカバー2の大きさ,重量等に応じて適宜増減する
ことができ、少なくとも二つの係止溝を設けることによ
り、カバー2の展開固定角度を二段階に調整することが
できる。
【0079】[第四実施形態]さらに、本発明のカバー
開閉角度固定構造付きラックの第四実施形態について図
13を参照して説明する。図13は、本発明の第四実施
形態にかかるカバー開閉角度固定構造付きラックのカバ
ーを展開して固定した状態を正面側から見た要部斜視図
である。
【0080】同図に示すように、本実施形態のカバー開
閉角度固定構造付きラックは、上述した第二実施形態に
おけるカバー開閉角度固定構造付きラックの変更実施形
態であり、ラック本体1の開口縁部に、カバー2が閉じ
られたときのステー11のラック本体内部側突出部分が
通過可能なスリット7を備えた構成としてある。
【0081】図13に示すように、本実施形態では、ス
テー11が取り付けられるラック正面左側のブラケット
3の幅を上述した第一〜第三実施形態の場合のほぼ半分
の大きさに形成し、ステー11及びレール15の配設位
置が、ブラケット3の幅の減少にともなって、ラック正
面左側に移動している。これによって、ラック本体1の
開口縁部の折曲げ部分がラック前面側に露出する。そし
て、この露出したラック本体1の開口折曲げ部分に、ス
テー11が通過できるスリット7を形成してある。
【0082】このようなスリット7を形成した本実施形
態のカバー開閉角度固定構造付きラックによれば、カバ
ー2を閉じたときにラック本体1の内部側に突出するス
テー11を、スリット7を通過させてラック本体1の収
納空間の外側に位置させることができる。これにより、
ラック本体1の収納空間側にステー11が突出すること
がなくなり、カバー固定構造を設けた場合のラックの収
納空間に対する影響をさらに小さくすることができ、ラ
ック本体1の収納容量を損なうことなくカバー固定構造
を実現できる。
【0083】なお、本発明のカバー開閉角度固定構造付
きラックは、上述した実施形態にのみ限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲で種々の変更実施が可能で
あることは言うまでもない。すなわち、本発明は、ステ
ーがラック及びカバー側に回動自在に取り付けられ、か
つ、このステーの一側がカバーの開閉にともなって移動
し、所定角度でガイド手段側に係止するラックである限
り、どのような構成のラックにも適用することができ
る。
【0084】従って、例えば、上述した第一〜第四実施
形態では、ステーを一本だけ備えたラックについて説明
したが、複数のステーを備えたラックについて本発明に
かかるカバー角度固定構造を適用することも可能であ
る。また、上述の実施形態では、いずれも、カバーがラ
ック本体に対して上方に展開される場合であったが、こ
れ以外にも、カバーがラック本体の横方向,下方向に展
開する場合にも本発明を適用することは可能である。さ
らに、本発明のラックは、上述した実施形態におけるプ
リント基板を収納する移動通信交換機に使用されるラッ
クに限定されるものではなく、内部に収納物を収納可能
で開口を覆うカバーを備えたラックである限り、どのよ
うなラックについても適用することができる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明のカバー開閉
角度固定構造付きラックによれば、簡易かつ小型の構造
のみによって、カバーをラック本体の上方に向かって9
0度以上に展開可能とし、かつ、展開したカバーを所望
の角度で固定可能とすることによって、ラック本体に対
する作業,操作性を向上させることができるとともに、
カバーの固定構造を小型化することができ、さらに、ラ
ックの外観を損なうことなく製品の商品価値を向上させ
ることができ、特に、上下方向に二段積みで用いられる
ラックに好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態にかかるカバー開閉角度
固定構造付きラックを示す正面側から見た要部分解斜視
図である。
【図2】図1に示す本発明の第一実施形態にかかるカバ
ー開閉角度固定構造付きラックのカバーを展開して固定
した状態を示す正面側から見た要部斜視図である。
【図3】図1に示す本発明の第一実施形態にかかるカバ
ー開閉角度固定構造付きラックのカバーを閉めた状態に
おけるカバー開閉角度固定構造をラック内部側から見た
要部斜視図である。
【図4】本発明の第一実施形態にかかるカバー開閉角度
固定構造のストッパとレールの関係を示す概略要部側面
図である。
【図5】本発明の第一実施形態にかかるカバー開閉角度
固定構造のストッパとレールの関係を示すカバー内面側
から見た概略要部斜視図である。
【図6】本発明の第一実施形態にかかるカバー開閉角度
固定構造付きラックのカバーの開閉動作を示す側面側か
ら見た説明図であり、(a)はカバーが閉じた状態を、
(b)はカバーが開き始めた状態を示している。
【図7】本発明の第一実施形態にかかるカバー開閉角度
固定構造付きラックのカバーの開閉動作を示す側面側か
ら見た説明図であり、(a)はカバーがほぼ90度開い
た状態を、(b)はカバーがほぼ180度開いてストッ
パにより固定された状態を示している。
【図8】本発明の第一実施形態にかかるカバー開閉角度
固定構造付きラックの使用状態を示す概略斜視図であ
り、従来のカバー下開き型のラックの上に本実施形態の
ラックを積み重ねて用いる場合である。
【図9】本発明の第二実施形態にかかるカバー開閉角度
固定構造付きラックを正面側から見た要部分解斜視図で
ある。
【図10】図9に示す本発明の第二実施形態にかかるカ
バー開閉角度固定構造付きラックのカバーを開いて固定
した状態におけるレールとステーの関係を示す概略要部
正面図である。
【図11】図9に示す本発明の第二実施形態にかかるカ
バー開閉角度固定構造付きラックのカバーを開いて固定
した状態におけるレールとステーの関係を示す概略要部
側面図である。
【図12】本発明の第三実施形態にかかるカバー開閉角
度固定構造付きラックのレールを示す概略側面図であ
る。
【図13】本発明の第四実施形態にかかるカバー開閉角
度固定構造付きラックのカバーを展開して固定した状態
を正面側から見た要部斜視図である。
【図14】従来のラックを示す概略斜視図であり、二つ
のラックを上下方向に二段積みにして用いる場合を示し
ている。
【図15】従来のカバー開閉角度固定構造を備えたラッ
クを示す概略要部斜視図である。
【図16】図15に示す従来のラックのカバー開閉角度
固定構造を示す概略要部説明図であり、(a)は側面側
から見た説明図、(b)は同じく正面側から見た説明図
である。
【符号の説明】
1 ラック本体 2 カバー 3 ブラケット 4 ブラケット 7 スリット 10 ストッパ 10a ストッパ本体 10b ねじ孔部 10c 爪部 11 ステー 12a ねじ 12b サポート 13a ねじ 13b サポート 14 レール 14a レール 14b レール 14c 収納空間 15 レール 15a 溝部 15b 係止溝 16 レール 16a 溝部 16b 係止溝 16c 係止溝 16d 係止溝 16e 係止溝
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月3日(1999.9.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載のカバー開閉角度固定構造付きラ
ックは、内部に収納空間を有するとともに、この収納空
間に連通した開口を備えたラック本体と、このラック本
体に回動自在に取り付けられ、前記開口を開閉自在に覆
うカバーとを備えたラックであって、一端が前記ラック
本体の開口縁部に回動自在に取り付けられ、前記カバー
が開かれた状態のときに、当該カバーの内面と前記ラッ
ク本体の開口縁部の間に架設されるステーと、前記ステ
ーの他端側に回動自在に取り付けられたサポートを有す
る取付手段と、前記カバーの内面に当該カバーの開閉方
向に沿って配設された、前記サポートを移動可能かつ脱
落不能に保持する溝部と、この溝部の前記カバーの回動
取付部側に前記カバーの内面から離間する方向に連通し
て形成した係止溝とを有するレールと、を備え、前記サ
ポートが、前記レールの溝内を移動しつつ、前記カバー
が所定の角度で開かれたときに前記レールの係止溝に移
動不能に係止して、当該カバーの開閉角度を固定するこ
構成としてある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】このような構成からなる本発明のカバー開
閉角度固定構造付きラックによれば、ステーをガイドす
るレールを、薄板状部材をL字状等に曲折形成し、L字
状の立上げ面部分に打抜き,切欠き加工によって溝部を
形成するだけで構成でき、ステーの取付手段について
も、レールの溝部に脱落不能に係合するねじ等を備えた
サポートを回動自在に取り付けることにより構成でき
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】これによって、簡易かつ小型,軽量のカバ
ー固定構造を最小限の部品点数によって実現することが
でき、特にレールの形状の簡素化,狭幅化とステーの取
付手段の簡素化,部品点数の低減化を図ることができ
る。そして、このカバー固定構造では、レールの溝部内
を移動するサポートを溝部に連通した係止溝に係止させ
るだけでカバーを所望の角度に固定でき、サポートを押
圧等するだけで係止溝との係止を解除でき、カバーの角
度固定作業及び固定解除作業を容易かつ迅速に行える。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】そして、特に、請求項2では、前記カバー
が、前記ラック本体の開口上縁側において回動自在に取
り付けられ、この回動取付部を支点として前記ラックの
上方に向かって90度以上の角度で開かれる構成として
ある。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】また、請求項3では、前記ステーが、前記
カバーが閉じられたときに前記ラック本体内部側に突出
する突出形状をなし、前記カバーの開閉の際に当該カバ
ー及び前記ラック本体と干渉することなく回動及び移動
可能に構成してある。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 このような構成からなる本発明のカバー開
閉角度固定構造付きラックによれば、ラック本体の上方
に向かって90度以上の角度で展開可能なカバーを固定
する手段として、板状部材や棒状部材をラック内部側に
突出する曲折形状や湾曲形状に形成してなる一本のステ
ーの一端を、直接ラック本体の開口縁部に回動自在に取
り付けるとともに、このステーの他端をレール状に形成
したレールに対して取付手段を介して回動及びスライド
自在に取り付けるだけで構成することができる。そし
て、このステーの他端側をレールに係止させることによ
って、カバーはラック本体に対して90度以上の所望の
角度で展開した状態で固定される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】 これにより、本発明では、複雑かつ大型な
構造を用いることなく、簡易な構造のみによって、カバ
ーをラック本体の上方に90度以上の角度で展開するこ
とができ、特に、ラックを上下二段積みで使用する場合
にも、上段のラックを本発明により構成し、下段のラッ
クを下開きの従来からのラックとすることで、上下段の
二つのラックを同時に展開,操作することが可能とな
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】 また、本発明では、ラック本体とカバーを
除いたカバー開閉角度固定構造が一本のステーとレール
とによって構成できるので、上述した従来の固定手段の
ように、固定構造の奥行き方向及び幅方向の大きさが大
型化することなく、きわめて簡易な構造のみで実現で
き、特に、ラック本体内に高密度実装により収納物が収
納,実装される移動通信交換機等に用いられるラックに
好適である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】 さらに、本発明のカバー開閉角度固定構造
付きラックでは、ステーのカバー側の取付け構造は、
ールへの係合により実現しているので、レールを接着剤
や溶接等によりカバー内面側に固着することによって、
従来のようなステーの回動構造のねじ止め部分がカバー
表面に露出してカバーの外観が損なわれることも一切な
くなり、装置全体の商品価値の向上を図ることができ
る。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】 また、請求項では、請求項記載のカバ
ー開閉角度固定構造における前記係止溝が、前記レール
の溝部の長手方向に沿って複数形成された構成としてあ
る。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】このような構成からなる本発明のカバー開
閉角度固定構造付きラックによれば、レールの溝部に長
手方向に沿って複数の係止溝が形成してあるので、ステ
ーの取付手段となるサポートを、この複数の係止溝のう
ち任意の一つに係止させることができる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】これにより、ステーが架設されて保持,固
定されるカバーは、サポートが係止する係止溝ごとに展
開角度が変わり、カバーの展開角度を任意に選択して固
定することができる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】例えば、カバーをラックに対して180度
まで開く必要のないような場合には、90度だけカバー
を開いて必要な操作等を行うことが可能となり、全体と
してより迅速で効率の良い作業が可能となる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】 さらに、請求項記載のカバー開閉角度固
定構造付きラックでは、前記ラック本体の開口縁部に、
前記カバーが閉じられたときの前記ステーの前記ラック
本体内部側への突出部分が通過可能なスリットを備えた
構成としてある。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】このような構成からなる本発明のカバー開
閉角度固定構造付きラックによれば、カバーを閉じたと
きにラック本体内部側に突出するステーを、ラック本体
の開口縁部に設けたスリットを通過させることによって
ラック本体の収納空間の外側に位置させることができ
る。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】これにより、ラック本体の収納空間にステ
ーが突出することがなくなり、カバー固定構造を設けた
場合のラックの収納空間に対する影響をさらに小さくす
ることができ、ラック本体の収納容量を損なうことなく
本発明に係るカバー固定構造を実現できる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に収納空間を有するとともに、この
    収納空間に連通した開口を備えたラック本体と、このラ
    ック本体に回動自在に取り付けられ、前記開口を開閉自
    在に覆うカバーとを備えたラックであって、 一端が前記ラック本体の開口縁部に回動自在に取り付け
    られ、前記カバーが開かれた状態のときに、当該カバー
    の内面と前記ラック本体の開口縁部の間に架設されるス
    テーと、 前記カバーの内面に当該カバーの開閉方向に沿って配設
    されたガイド手段と、 前記ステーの他端側を、前記ガイド手段に回動自在かつ
    当該ガイド手段の長手方向に沿って移動自在に取り付け
    る取付手段と、を備え、 前記カバーが所定の角度で開かれたときに、前記ステー
    の他端側が前記ガイド手段と移動不能に係止して、当該
    カバーの開閉角度を固定することを特徴としたカバー開
    閉角度固定構造付きラック。
  2. 【請求項2】 前記カバーが、前記ラック本体の開口上
    縁側において回動自在に取り付けられ、この回動取付部
    を支点として前記ラックの上方に向かって90度以上の
    角度で開かれる請求項1記載のカバー開閉角度固定構造
    付きラック。
  3. 【請求項3】 前記ステーが、前記カバーが閉じられた
    ときに前記ラック本体内部側に突出する突出形状をな
    し、前記カバーの開閉の際に当該カバー及び前記ラック
    本体と干渉することなく回動及び移動可能に構成された
    請求項1又は2記載のカバー開閉角度固定構造付きラッ
    ク。
  4. 【請求項4】 前記取付手段が、前記ステーの他端側に
    回動自在に取り付けられるストッパと、このストッパの
    前記カバーの回動取付部側に設けられ前記カバーの内面
    から離間する方向に突出する爪部を備え、 前記ガイド手段が、前記爪部を有するストッパを移動可
    能かつ脱落不能に収納するとともに、前記カバーの回動
    取付部側端縁が開口する収納空間を備えたレールからな
    り、 前記ストッパが、前記レールの収納空間内を移動しつ
    つ、前記カバーが所定の角度で開かれたときに、前記爪
    部が前記レールの端縁開口から突出して当該レールの端
    縁に移動不能に係止する請求項1,2又は3記載のカバ
    ー開閉角度固定構造付きラック。
  5. 【請求項5】 前記取付手段が、前記ステーの他端側に
    回動自在に取り付けられるサポートを備え、 前記ガイド手段が、前記サポートを移動可能かつ脱落不
    能に保持する溝部と、この溝部の前記カバーの回動取付
    部側に形成された、前記カバーの内面から離間する方向
    に連通する、前記サポートが係止可能な係止溝とを有す
    るレールからなり、 前記サポートが、前記レールの溝内を移動しつつ、前記
    カバーが所定の角度で開かれたときに前記レールの係止
    溝に移動不能に係止する請求項1,2,3又は4記載の
    カバー開閉角度固定構造付きラック。
  6. 【請求項6】 前記係止溝が、前記レールの溝部の長手
    方向に沿って複数形成された請求項5記載のカバー開閉
    角度固定構造付きラック。
  7. 【請求項7】 前記ラック本体の開口縁部に、前記カバ
    ーが閉じられたときの前記ステーの前記ラック本体内部
    側への突出部分が通過可能なスリットを備えた請求項
    1,2,3,4,5又は6記載のカバー開閉角度固定構
    造付きラック。
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