JP2000106048A - マーカーチューブ処理方法及び装置 - Google Patents

マーカーチューブ処理方法及び装置

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JP2000106048A
JP2000106048A JP10278225A JP27822598A JP2000106048A JP 2000106048 A JP2000106048 A JP 2000106048A JP 10278225 A JP10278225 A JP 10278225A JP 27822598 A JP27822598 A JP 27822598A JP 2000106048 A JP2000106048 A JP 2000106048A
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cutting
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cut
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マーカーチューブのセットを貼付け作業及び
取付作業等のその後の処理が容易となるようにする。 【解決手段】 マーカーチューブ2がセットとなるべき
2つ以上のチューブ部分2A、2Bを半切り部1aで接
続したまま貼付けテープ4に貼り付けられる。この半切
りは、切断台28の開閉自在な台部分32、34を開い
て行われる。貼り付けテープ4へのマーカーチューブ2
の貼り付け及び送給は、隣り合うチューブ部分2A、2
B間の半切り時には行われないが、隣り合うマーカーチ
ューブ2の間を全切りする際に、この全切り動作に連動
してマーカーチューブ2の貼り付けと貼り付けテープの
送給を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、電線等を
識別するために種々の文字、記号等を表示して電線に被
せられる識別用チューブ等(長尺チューブ)に文字、記
号等をマーキング機の加熱式活字組立体、サーマルヘッ
ド等のマーキングヘッドによってマーキングされた部分
を後続の識別用チューブ部分から切り離して形成された
複数のマーキング済みチューブ(マーカーチューブ)を
出荷又は保管するのに便宜なように処理するマーカーチ
ューブ処理方法及びこの方法の実施に用いるマーカーチ
ューブ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】チューブマーキング機等によってマーキ
ングして得られマーキング部分毎に切断して得られたマ
ーカーチューブのその後の処理を容易にし、またこれら
のマーカーチューブの数量管理を容易にするために、マ
ーカーチューブを貼付けテープにその長手方向に間隔を
あけて順次貼付ける技術が提案されている(例えば、特
開昭63−288751号公報、特開平6−19170
9号公報、特開平6−199464号公報参照)。
【0003】一方、例えば、電線の端末の端子付近に取
り付けられて電線の各端部を他の機器等の相応する端子
に接続する際に、相互に接続すべき端子同士を容易に対
応させることができるようにマーカーチューブを被せる
ことが行われている。この場合、1つの電線の両端に被
せられる2つのマーカーチューブは、同じマーカー表示
が施されてセットで取り扱われている。
【0004】従来技術では、これらのマーカーチューブ
のセットは、そのセットを構成する2つのチューブを貼
付けテープに順次間隔をあけて隣り合わせで貼り付けて
処理されていた。即ち、長尺の貼付けテープの上に2つ
のマーカーチューブを隣り合わせて貼り付けてこの隣り
合わせを1つのセットとし、貼付けテープの長手方向の
次の領域に他のセットとなる複数のマーカーチューブを
同様に隣り合わせで貼り付けていた。貼付けテープ上の
各セットとなる2つのマーカーチューブは、順次貼付け
テープから剥離されて電線の端末の端子付近に被せられ
て使用されている。
【0005】しかし、この方法は、セットとなる2つの
マーカーチューブを貼付けテープに別々に貼り付けるの
で、貼付け作業の効率が低く、またこれらのマーカーチ
ューブを電線に被せる作業等の処理に際してマーカーチ
ューブを1つ毎貼付けテープから剥離して処理するの
で、マーカーチューブのその後の処理が面倒である上に
セットとなるべき2つのマーカーチューブが紛失する虞
があった。
【0006】一方、本出願人は、これらのセットとなる
べき2つのマーカーチューブを半切り部で連続したまま
出荷又は保管することを提案している。これは、長尺チ
ューブを半切りしたり全切りしたりして形成されるが、
従来技術の全切り・半切り装置は、カッターのストロー
クを調節した行ったり(実公平1−15517号公報参
照)、溝付きの切断台を溝を有する部分をカッター位置
にしたり溝を有しない部分をカッター位置にしたりする
ように切断台を変位して半切りと全切りとを行ったり、
切断台を傾斜面に沿って変位してカッターの食い込み深
さを調節したりして行われていた(実公平2−2464
0号公報及び実公平7−15755号公報参照)。
【0007】しかし、カッターのストロークを調節する
方法は、機構が複雑である上に特に小径のチューブを半
切り又は全切りする場合のようにストロークの調節が僅
かであるとその調節が困難であった。また、溝付き切断
台を位置調節する方法は、溝の深さが一定であるため、
チューブの半切りの程度を調節することができないし、
切断台全体を変位すると切断すべきチューブも一緒に変
位して半切りと全切りとの切り替えを有効に行うことが
できない欠点があった。更に、切断台を傾斜面に沿って
変位する方法は、カッターとの間隔が不安定に調節され
るので、同様にチューブの半切りの程度を適切に設定す
ることができない欠点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する1つの課題は、チューブの半切り時にはチュ−ブの
貼付け動作を行わないが、チュ−ブの全切り時にはチュ
−ブの貼付け動作を行うことができるようにしてマ−カ
−チュ−ブの処理を容易に行うことができるようにした
マーカーチューブ処理方法を提供することにある。
【0009】本発明が解決しようとする他の課題は、セ
ットとなる2つ以上のマーカーチューブを容易に取り扱
うことができるようにマーカーチューブを貼付けるマー
カーチューブ処理方法を提供することにある。
【0010】本発明が解決しようとする更に他の課題
は、貼付けテープ上のマーカーチューブの剥ぎ取りが容
易であり、従ってその後の処理を効率よく行うことがで
きる上にセットとなるべきチューブが紛失することがな
いマーカーチューブ処理方法を提供することにある。
【0011】本発明が解決しようとする更に他の1つの
課題は、チューブの半切り時にはチュ−ブの貼付け動作
を行わないが、チュ−ブの全切り時にはチュ−ブの貼付
け動作を行うことができるようにしてマ−カ−チュ−ブ
の処理を容易に行うことができるようにしたマーカーチ
ューブ処理装置を提供することにある。
【0012】本発明が解決しようとする他の課題は、セ
ットとなる2つ以上のマーカーチューブを容易に取り扱
うことができるようにマーカーチューブを貼付けるマー
カーチューブ処理装置を提供することにある。
【0013】本発明が解決しようとする更に他の課題
は、貼付けテープ上のマーカーチューブの剥ぎ取りが容
易であり、従ってその後の処理を効率よく行うことがで
きる上にセットとなるべきチューブが紛失することがな
いマーカーチューブ処理装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の基本的な
課題解決手段は、長尺チューブに間隔をあけてマーキン
グを施し、マーキング間隔毎に切断して複数の短尺のマ
ーカーチューブを形成し、これらの短尺のマーカーチュ
ーブを長尺の貼付けテープ上に貼付けテープの長手方向
に間隔をあけて貼り付け、長尺チューブの切断は切断台
上に載せられた長尺チューブにカッターを入れて行われ
るマーカーチューブの処理方法において、長尺チューブ
にマーキングを施して第1のマーキング済みチューブ部
分を形成した後、この第1のマーキング済みチューブ部
分と後続のチューブ部分とを切断台上で半切りする第1
の工程と、後続のチューブ部分にマーキングを施して第
2のマーキング済みチューブ部分を形成した後この第2
のマーキング済みチューブ部分と更に後続のチューブ部
分とを切断台上で全切りする第2の工程と、これらの第
1と第2のマーキング済みチューブ部分のセットを貼付
けテープに貼付ける第3の工程と、この第3の工程の後
に貼り付けテープを貼付け領域に間欠的に送給する第4
の工程とを備えたことを特徴とするマーカーチューブ処
理方法を提供することにある。
【0015】この第1の基本的な課題解決手段におい
て、第1のマーキング済みチューブ部分を2つ以上続け
て形成し、これらの第1のマーキング済みチューブ部分
相互の間も半切りすることができ、またチューブの貼り
付け動作と貼付けテープの送給動作とは、長尺チューブ
の全切り動作に連動して行うことができる。
【0016】また、切断台はカッターが入る位置で開閉
自在とし、チューブの半切り工程は、切断台を開いて長
尺チュ−ブの一部を切断台の開いた間隙に逃して切りの
残し部分を形成して行われ、またチュ−ブの全切り工程
は、切断台を閉じて行うことができる。
【0017】本発明の第2の基本的な課題解決手段は、
長尺チューブに間隔をあけてマーキングを施すチューブ
マーキング手段と、このチューブマーキング手段によっ
てマーキングされた長尺チューブをマーキング間隔毎に
切断して複数の短尺のマーカーチューブを形成するチュ
ーブ切断手段と、これらの短尺のマーカーチューブを長
尺の貼付けテープ上に貼付けテープの長手方向に間隔を
あけて貼り付けるチューブ貼付け手段とを備え、チュー
ブ切断手段は、長尺チューブが載る切断台とこの切断台
上の長尺チューブを切断するカッターとから成っている
マーカーチューブ処理装置において、チューブ切断手段
は、長尺チューブを全切り状態と半切り状態とに切替え
ることができるように構成され、チューブ貼付け手段
は、チューブ切断手段によって全切りされて後続のチュ
ーブ部分から切り離されるが半切り部分で相互に接続さ
れている複数のマーカーチューブを貼付けテープ上に押
し付けて貼り付けるチューブ貼付け機構と長尺チューブ
を全切りする毎に貼付けテープを送給するテープ送給機
構とから成っていることを特徴とするマーカーチューブ
処理装置を提供することにある。
【0018】この第2の基本的な課題解決手段におい
て、チューブ切断手段は、半切り部分で相互に接続され
る3つ以上のマーキング済みチューブ部分を形成するよ
うに2回以上続けて半切り動作するものとすることがで
きる。
【0019】また、チューブ切断手段は、切断台を構成
し相互に開閉する2つの台部分と、これらの2つの台部
分を開閉するように駆動するが、長尺チューブを半切り
する際には台部分の間に間隙を形成するように開いた状
態にし長尺チューブを全切りする際には台部分の間の隙
間をなくすように閉じる状態にする台駆動機構とから成
っているものとすることができる。
【0020】更に、この第2の基本的な課題解決手段に
おいて、チューブ貼付け手段のチューブ貼付け機構及び
貼付けテープ送給機構をチューブ切断手段のカッターの
下降動作に連動するチューブ切断・貼付け連動手段を更
に備えることができ、このチューブ切断・貼付け連動手
段は、チューブ切断手段の半切りモードでは前記チュー
ブ切断手段とチューブ貼付け手段とは連動しないが、チ
ューブ切断手段の全切りモードではチューブ切断手段と
チューブ貼付け手段とを連動するように構成されてい
る。
【0021】このチューブ切断・貼付け連動手段は、カ
ッターを保持するカッターアームに支持された連動アー
ムと、チューブ切断手段の半切りモードではこの連動ア
ームをチューブ貼付け手段のチューブ貼り付け機構及び
前記テープ送給機構に対して連係するのを解放し、チュ
ーブ切断手段の全切りモードではこの連動アームをチュ
ーブ貼付け手段のチューブ貼り付け機構及びテープ送給
機構に連係するように連動アームの位置を切り替える連
動アーム切り替え機構とから成っているものとすること
ができる。
【0022】このように、各マーカーチューブとなるべ
き隣り合う複数のチューブ部分の間を半切りし、その後
隣り合うマーカーチューブと後続のチューブ部分との間
を全切りし、マーカーチューブがセットとなるべき2つ
以上のチューブ部分を半切り状態で接続したまま貼付け
テープに貼り付けると、貼付け作業の効率が向上し、ま
たこれらのチューブ部分を電線に被せる作業等の処理に
際してマーカーチューブをセット全体で貼付けテープか
ら剥離して処理するので、マーカーチューブのその後の
処理が容易であり、更にセットとなる2つ以上のチュー
ブ部分は半切り部で連続しているので、マーカーチュー
ブの取付前にこれらのチューブ部分が紛失する虞がなく
なる。
【0023】各マーカーチューブとなるべき3つ以上の
チューブ部分の間を半切りし、その後のこのマーカーチ
ューブとなるべき部分と後続のチューブ部分との間を全
切りすると、マーカーチューブが同じマーカー表示を有
する3つ以上のチューブ部分から形成され、従って、例
えば、このマーカーチューブが電線の識別用に用いられ
る場合、2つのチューブ部分が電線の両端に取り付けら
れ、他のチューブ部分は電線を他の機器等に接続する際
に対応が誤っていないか否かの接続の確認マーカーと
し、接続作業後捨てマーカーとして利用することができ
る。
【0024】また、貼付けテープの送給及び貼付け動作
は、チューブ切断手段の半切りモードではチューブ切断
手段との連係を外して行われないようにし、チューブ切
断手段の全切りモードではチューブ切断手段に連動する
ようにすると、テープ貼付け手段は、チューブ切断手段
の動作を利用して駆動することができ、従ってチューブ
貼付け手段を簡単な構造で容易に形成することができ
る。
【0025】特に、チューブ切断手段の半切り、全切り
の切り替え及び貼付けテープの送給及び貼付け動作は、
チューブの半切りのときには、貼付けテープの送給及び
貼付け動作を行わないが、チューブの全切りのときに
は、貼付けテープの送給と貼付け動作とを行うように連
動するので、3つ以上のマーカーチューブをセットとす
る場合の切り替えが容易であり、装置全体の制御が簡単
となる。
【0026】更に、切断台をカッターが入る位置で開閉
自在とし、この切断台を開いたときに長尺チューブの切
断台側の一部を切断台の開いた間隙に逃して切り残し部
分を形成することによって長尺チューブを半切りし、切
断台を閉じたときに長尺チューブを全切りするようにす
ると、切断台の開閉の程度によってチューブの半切りの
程度を調節することができ、従ってチューブの材質、季
節による硬度の変化やチューブの外径の変動に拘わら
ず、半切り部の引きちぎり力をほぼ一定に維持するよう
に設定することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して詳細に述べると、図1及び図2は本発明に係るマー
カーチューブ処理方法を実施する装置10の概略を系統
的に示し、また図2乃至図7はこの装置10のうちマー
キング手段を除いた部分の全体構成を示し、この装置1
0は、例えばサーマルヘッド12を備えたマーキング手
段14と、チューブ切断手段16と、チューブ貼付け手
段18とを備えている。図示の形態では、マーキング手
段14は、サーマルヘッド12を備えているが、このサ
ーマルヘッド12に代えて加熱活字組立体から成るマー
キングヘッドを含んでいてもよい。マーキング手段14
は、図示しない装置主体のフレームに支持され、またチ
ューブ切断手段16とチューブ貼付け手段18とは、装
置主体とは別体であるが、この装置主体に着脱自在に取
り付けられるフレーム20(図2乃至4参照)に支持さ
れている。
【0028】マーキング手段14は、図1に示すよう
に、プラテン22上を通過する長尺チューブ1に着色テ
ープ等のマーキングテープ3を介して係合するサーマル
ヘッド12によって長尺チューブ1上にマーキング表示
を施す。サーマルヘッド12は、マーキング指令を受け
てこの長尺チューブ1上にそのマーキング指令に相応す
るマーキング表示を施すので、長尺チューブ1に接触さ
せたままとしてマーキングテープ3と共に長尺チューブ
1を送給することによって長尺チューブ1の長手方向に
複数の文字、記号等を表示することができるが、長尺チ
ューブ1上に施される1つのマーキング表示(一連の文
字、数字、記号群)と隣のマーキング表示との間の間隔
(非マーキング部分)ではマーキングテープ3の無駄な
送給をなくすために非マーキング動作中はサーマルヘッ
ド12を長尺チューブ1から上方に待避させ、マーキン
グ動作時のみ長尺チューブ1に係合するのが好ましい。
【0029】長尺チューブ1は、ガイド手段24に案内
されながらチューブ送給手段26によって順次マーキン
グ手段14,チューブ切断手段16及びチューブ貼付け
手段18に図1の矢印方向に送給される。なお、図して
いないが、マーキングテープ3も図示しないマーキング
テープ送給手段によって常に新しいマーキングテープ部
分がマーキング領域(サーマルヘッド12を有する領
域)に位置するようにマーキング動作毎に間欠的に送給
される。
【0030】チューブ切断手段16は、図8及び図9に
示すように、長尺チューブ1の隣り合うべきマーキング
済み部分1Aの間の部分を載せる切断台28(図2参
照)と、この切断台28の上でマーキング済み部分1A
を長尺チューブ1の後続部分から切り離すように長尺チ
ューブ1を切断するカッター30とから成っている。
【0031】切断台28は、図8乃至図10に示すよう
に、フレーム20に取り付けられた固定台部分32とフ
レーム20の長穴20aに摺動自在に貫通する2つの案
内桿34a、34bを有し固定台部分32に対して進退
して開閉する可動台部分34とから成っている。図9に
示すように、図示の形態では、固定台部分32と可動台
部分34とは、長尺チューブ1を横切る方向に開閉する
が、これらは長尺チューブ1の長手方向に沿って開閉し
てもよい。
【0032】チューブ切断手段16は、これらの2つの
台部分32、34を開閉する台駆動機構36を更に備
え、この台駆動機構36は、特に、図8及び図9に示す
ように、フレーム20に取り付けられた双方向ソレノイ
ド38とフレーム20に枢支ピン40によって枢動自在
に支持された連結アーム42とから成り、この連結アー
ム42の一端は、双方向ソレノイド38のアーマチュア
(可動子)38aにばね44を介して弾性的に連結され
ており、連結アーム42の他端は、可動台部分34の一
方の案内桿34bが係入する長穴42aを有する。
【0033】双方向ソレノイド38が図9に示すように
アーマチュア38aが突出する方向に励磁されると、連
結アーム42は、枢支ピン40を中心として図9の反時
計方向に揺動するので、可動台部分34は、固定台部分
32から離反する方向に変位してこれらの台部分32、
34は開く。また、逆に双方向ソレノイド38が図8に
示すようにアーマチュア38aを引っ込める方向に励磁
されると、連結アーム42は、図7の時計方向に揺動す
るので、可動台部分34は、固定台部分32に接近する
方向に変位してこれらの台部分32、34は閉じる。
【0034】図10(A)に示すように、台部分32、
34が閉じている状態では、その上に載っている長尺チ
ューブ部分1Aは、カッター30が切断台28に突き当
たるまで下降すると、その全断面が切断されて全切りさ
れるが、図10(B)(C)に示すように、台部分3
2、34が隙間Gを保持して開いている状態では、カッ
ター30が切断台28に突き当たるまでに下降しても、
この切断台28上のチューブ部分1Aはその切断台28
側の下方部分の一部1a’が台部分32、34の隙間G
に逃げ込んで切り残し部分(半切り部)1aが形成さ
れ、従って同様に、チューブ1Aは、切り残し部分の両
側で連続したままとなる(図18参照)。
【0035】図示の形態では、台駆動機構36は、可動
台部分34の開閉の度合い(間隙Gの大きさ)を調整す
るために、連結アーム42の揺動位置を規制する可動ス
トッパー46を含み、この可動ストッパー46は、固定
台部分32に螺合して連結アーム42の反時計方向の位
置を規制するように連結アーム42に係合している。可
動ストッパー46が、図9の位置に対して進退すると、
可動台部分34の変位量が減少又は増加する。
【0036】可動台部分34の変位量が大きくなって隙
間Gを大きくすると、長尺チューブ1の切断時にこの隙
間Gに逃げる量が多くなって切り残し部分が大きくな
り、逆に可動台部分34の変位量が小さくなって隙間G
が小さくなると、長尺チューブ1の切断時にこの隙間G
に逃げる量が少なくなって切り残し部分が小さくなる。
これは、長尺チューブ1の半切り部1aが引きちぎれる
程度の切り残し量を長尺チューブ1の直径、材質(硬
度)、環境温度に応じて調整するためのものである。
【0037】チューブ切断手段16は、カッター30を
昇降するカッター駆動機構48を備え、このカッター駆
動機構48は、図3、図4、図6乃至図9に示すよう
に、フレーム20に枢軸50によって揺動自在に支持さ
れた逆L字形のカッターアーム52とこのカッターアー
ム52の垂直部分52Aの下端とフレーム20との間に
掛け渡されて通常ではカッターアーム52を図5及び図
6の反時計方向に付勢するばね54とから成り、カッタ
ー30は、このカッターアーム52の水平部分52Bの
右端にねじ止めして取り付けられている。従って、図示
していないが、カッター30は、通常では、ばね54に
よって切断台28から離反するように上昇位置に付勢さ
れている。
【0038】カッター駆動機構48は、図3、図6及び
図7に示すように、カッターアーム52を下降するよう
に駆動する駆動源56を含み、この駆動源56は、図示
の形態では、フレーム20に支持された減速機付きモー
タ58とこの減速機付きモータ58の出力軸(カム軸)
58aに取り付けられてカッターアーム52に係合して
このカッターアーム52をばね54に抗して下降するカ
ム60とから成っている。
【0039】従って、減速機付きモータ58を回転する
と、カム60も回転するので、カッターアーム52は、
カム60の周面に沿ってばね54に抗して下降してカッ
ター30を切断台28に突き当たるように下降し、それ
に引き続いて上昇し、切断台28上の長尺チューブを全
切り又は半切りする。長尺チューブ1は、マーキング表
示された領域毎に切断されるが、半切りモードの(連
続)回数に応じて、図17に示すように、1つの半切り
部1aで連続する各1つの第1と第2のマーキングチュ
ーブ部分2A、2B、2つの半切り部1a、1bで連続
する2つの第1のマーキング済みチューブ部分2A,2
Bと1つの第2のマーキング済みチューブ部分2C又は
3つの半切り部1a、1b、1cで連続する3つの第1
のマーキングチューブ部分2A乃至2Cと1つの第2の
マーキング済みチューブ部分2Dとを形成する。このよ
うに半切り部1a乃至1cで連続するチューブ部分はそ
れぞれマーカーチューブ2を構成する。
【0040】次に、チューブ貼付け手段18は、図1及
び図2に示すように、チューブ切断手段16によって全
切りされて後続のチューブ部分から切り離されるが半切
り部で相互に接続されている複数のマーカーチューブ2
を貼付けテープ4上に押し付けて貼り付けるチューブ貼
付け機構62(図1及び図2参照)と、長尺チューブ1
を全切りする毎にその後貼付けテープ4をチューブ貼付
け機構62に送給するテープ送給機構64(図11乃至
図13参照)とを備えている。
【0041】チューブ貼付け機構62は、長尺チューブ
1の移送方向を横切る位置にあって貼付けテープ4を下
支えする貼付けテープ受け部材66と貼付け領域(貼付
けテープ受け部材66を有する領域)に送給されたマー
カーチューブ2を貼付けテープ4に押し付けてマーカー
チューブ2を貼付けテープ4に貼付けるチューブ押し付
け部材68とから成っている。
【0042】チューブ押し付け部材68は、図13、図
14及び図16に示すように、フレーム20に枢支され
た枢支片68aを一体に有する板ばねアーム68Aから
成っており、この板ばねアーム68Aは、フレーム20
に枢軸70によって揺動自在に支持された枢動アーム7
2の先端に取り付けられて板ばねアーム68Aを押し付
ける押し付けローラ74によって押し下げられる。板ば
ねアーム68A及び枢動アーム72は、ばね69、71
によってそれぞれ通常では上方に付勢されている(図1
6及び図11参照)。
【0043】テープ送給機構64は、図11乃至2図1
3に示すように、貼付けテープ4を繰り出すべきテープ
パッド76を含みこのテープパッド76を繰り出し自在
に支持する貼付けテープ繰出し源78と、この貼付けテ
ープ繰出し源78から繰り出される貼付けテープ4を貼
り付け領域に送り込むように挟む1対の送給輪80、8
0’を含むテープ送給部82とから成っている。一方の
送給輪80は、貼付けテープ4の粘着面である上面に係
合するギヤ状の駆動輪であり、また他方の送給輪80’
は、貼付けテープ4の非粘着面である下面に係合するゴ
ム従動輪である。
【0044】テープ送給部82は、チューブ貼付け機構
62の枢動アーム72と共に回転するセグメントギヤ8
4とこのセグメントギヤ84に噛み合う駆動ギヤ86と
この駆動ギヤ86に噛み合う従動ギヤ88とから成り、
従動ギヤ88は、一方向クラッチ90を介してギヤ状の
送給輪80に接続されている。
【0045】枢動アーム72が、図12に示すように、
時計方向に押し下げられると、セグメントギヤ84も同
方向に回転し、この回転は、駆動ギヤ86を介して従動
ギヤ88を時計方向に回転する。しかし、従動ギヤ88
のこの方向の回転に対しては一方向クラッチ90は、非
ロック状態にあるために、ギヤ状の送給輪80に伝達さ
れることがなく、従って貼付けテープ4は送給されるこ
とはない。
【0046】一方、枢動アーム72が、図13に示すよ
うに、ばね71によって反時計方向に上昇すると、セグ
メントギヤ84も同方向に回転し、この回転は、駆動ギ
ヤ86を介して従動ギヤ88を反時計方向に回転する。
従動ギヤ88のこの方向の回転に対しては一方向クラッ
チ90は、ロック状態にあるために、ギヤ状の送給輪8
0も反時計方向に回転し、従って貼付けテープ4は送給
されることになる。
【0047】このようにして、1対の送給輪80,8
0’が回転すると、貼付けテープ4は、これらの送給輪
80,80’に挟まれて送給されるが、粘着面に係合す
る送給輪80は、ギヤ状の駆動輪であるので、粘着面に
付着することなく、貼付けテープ4を確実に送給するこ
とができる。尚、この送給ピッチは、1回の送給時に駆
動輪である送給輪80が回転する角度に相応して設定さ
れるが、その詳細な説明は省略する。
【0048】また、図11、図14及び図15に示すよ
うに、チューブ貼付け手段18のチューブ貼付け機構6
2及び貼付けテープ送給機構64をチューブ切断手段1
6のカッター30の下降動作に連動するチューブ切断・
貼り付け連動手段92を更に備えている。このチューブ
切断・貼り付け連動手段92は、チューブ切断手段16
の半切りモードではチューブ切断手段16とチューブ貼
付け手段18とを連動しないが、チューブ切断手段16
の全切りモードではチューブ切断手段16とチューブ貼
付け手段18とを連動するように構成されている。
【0049】図示の形態では、このチューブ切断・貼付
け連動手段92は、チューブ切断手段16のカッター3
0を保持するカッターアーム52に支持された連動アー
ム94と、チューブ切断手段16の半切りモードでは連
動アーム94をチューブ貼付け手段18のチューブ貼り
付け機構62及びテープ送給機構64に対する連係を解
放し、チューブ切断手段16の全切りモードでは連動ア
ーム94をチューブ貼付け手段18のチューブ貼り付け
機構62及びテープ送給機構64に連係するように連動
アーム94の位置を切り替える連動アーム切り替え機構
96とから成っている。
【0050】連動アーム94は、図4、図8及び図9に
示すように、チューブ切断手段16のカッター30の下
降動作に連動するようにカッターアーム52のブラケッ
ト98(図8及び図9参照)に枢軸100によって枢動
自在に支持されている。また、この連動アーム94は、
その位置に拘わらず常にカッターアーム52の溝52a
に係入するようにやや幅広とした係合板片94aを有し
(図4、図6乃至図9参照)、この係合板片94aは、
連動アーム94の枢動位置に応じてチューブ貼付け手段
18の押し付けローラ74に係合したり(図15参
照)、この押し付けローラ74から外れたりするように
なっている(図14参照)。
【0051】連動アーム切り替え機構96は、図3、図
7、図14及び図15に示すように、フレーム20に取
り付けられた切り替えソレノイド102から成り、この
ソレノイド102のアーマチュア102aは、連動アー
ム94の環状自由端(係合板片94aを有する側とは反
対側の端部)に遊びを有して連結されている。尚、この
遊びは、ソレノイド102のアーマチュア102aが直
線運動するのにも拘わらず、連動アーム94の自由端が
円弧運動するので、アーマチュア102aの直線運動が
連動アーム94の円弧運動を妨げることがない程度の遊
びである。
【0052】このようにして、連動アーム切り替え機構
96のソレノイド102が一方向に励磁されると、図1
4に示すように、連動アーム94は、図14の反時計方
向に付勢されるため、チューブ貼付け手段18の押し付
けローラ74から外れ、またソレノイド102が他方向
に励磁されると、図15に示すように、連動アーム94
は、時計方向に付勢されてチューブ貼付け手段18の押
し付けローラ74に係合する位置となるので、カッター
アーム52と押し付けローラ74とが連動する。
【0053】次に、本発明のマーカーチューブ処理方法
を動作順に述べると、図1に示すように、マーキング手
段14のサーマルヘッド12がマーキングテープ3を介
して長尺チューブ1のマーキングすべき部分に押し付け
られて長尺チューブ1のマーキングすべき部分に一連の
マーキング(1つのマーカーチューブに相応するマーキ
ング)が施される。サーマルヘッド12のマーキング動
作中、長尺チューブ1は、チューブ送給手段26によっ
て順次送給されるので、長尺チューブ1の長手方向にマ
ーキングが施される。尚、この際、マーキングテープ3
も同様に送給されてマーキング領域に常に新しいマーキ
ングテープ部分が位置するようになっている。
【0054】一連のマーキングが施されてサーマルヘッ
ド12が上昇すると、長尺チューブ1は、チューブ送給
手段26の動作によって、それに連続している最初の一
連のマーキング済みのチューブ部分1A1と共に前進し
て、後続のマーキングすべきチューブ部分をマーキング
領域に移送する。
【0055】次に、サーマルヘッド12が再び下降して
マーキング領域にあるチューブ部分に次の一連のマーキ
ングが施されて後続のマーキング済みチューブ部分1A
2が形成される。この第2回目の一連のマーキングは、
通常最初の一連のマーキング表示(マーカー表示)と同
じ表示を有する。第1回目のマーキング済みチューブ部
分1A1と第2回目のマーキング済みチューブ部分1A
2とはセットと成って1組のマーカーチューブ2を構成
する。尚、図1から解るように、この場合、最初のマー
キング済みチューブ部分1A1とその後続部分との間の
切断すべき部分(マーキング後のマーキング済みチュー
ブ部分1A2に相応する部分)が切断台28上である切
断領域(カッター30を有する領域)に位置する。
【0056】第2回目のマーキングが施されている間、
チューブ切断手段16は、最初のマーキング済みチュー
ブ部分1A1と次のマーキング済みチューブ部分1A2
との間を半切りする(図10(B)(C)参照)。これ
は、図9に示すように、台駆動機構36の双方向ソレノ
イド38のアーマチュア38aが図9に示すように右方
に変位し、連結アーム42を反時計方向に揺動し可動台
部分34を固定台部分32に対して開いて行われる。既
に、図10(B)(C)を参照して述べたように、台部
分32、34が隙間Gを保持して開いている状態では、
カッター30が切断台28に突き当たるまでに下降して
も、この切断台28上のチューブ部分1Aの下方の一部
1a’が台部分32、34の隙間Gに逃げ込んで切り残
し部分(半切り部)1aが形成され、従ってチューブ1
Aは、切り残し部分の両側で連続したままとなる。
【0057】このチューブ部分1A1と1A2との間を
半切りする際には、図14に示すように、チューブ貼付
け手段18の連動アーム切り替え機構96のソレノイド
102のアーマチュア102aが伸長して連動アーム9
4が反時計方向に揺動してチューブ切断手段16のカッ
ターアーム52とチューブ貼付け手段18の枢動アーム
72とを連動することがない位置にする。従って、チュ
ーブ部分1A1と1A2との間を半切りするためにカッ
ターアーム52が下降してもチューブ貼付け手段18の
枢動アーム72が下降することがなく、チューブ貼付け
手段18が動作することはない。
【0058】第2回目の一連のマーキングと半切りとが
終了してサーマルヘッド12が再び上昇し、一方長尺チ
ューブ1が未だそれに連続しているマーキング済みのチ
ューブ部分1A1、1A2と共に前進して、後続のマー
キングすべきチューブ部分をマーキング領域に移送す
る。このようにして、第2回目のマーキング済みチュー
ブ部分1A2とその後続部分との間の切断すべき部分が
切断台28上である切断領域に位置し、またマーキング
済みチューブ部分1A1及び1A2が貼付け領域に位置
する。
【0059】次に、サーマルヘッド12が再び下降して
マーキング領域にあるチューブ部分に次のセットの最初
の一連のマーキングが施されるが、この間、チューブ切
断手段16のカッター30が今度は最初のセットの第2
回目のマーキング済みチューブ部分1A2と後続のチュ
ーブ部分との間を全切りする(図10(A)参照)。こ
れは、図8に示すように、台駆動機構36の双方向ソレ
ノイド38のアーマチュア38aが図8に示すように左
方に変位し、連結アーム42を時計方向に揺動し可動台
部分34を固定台部分32に対して閉じて行われる。既
に、図10(A)を参照して述べたように、台部分3
2、34が閉じている状態では、その上に載っている長
尺チューブ部分1Aは、カッター30が切断台28に突
き当たるまで下降すると、その全断面が切断されて全切
りされる。従って、最初のセットの第2回目のマーキン
グ済みチューブ部分1A2と後続のチューブ部分との間
が切り離される。
【0060】この長尺チューブ1の全切りに際しては、
連動アーム切り替え機構96のソレノイド102のアー
マチュア102aが引っ込んで連動アーム94が時計方
向に揺動してチューブ切断手段16のカッターアーム5
2とチューブ貼付け手段18の枢動アーム72とを連動
する位置にする。従って、第2回目もマーキング済みチ
ューブ部分1A2とその後続のチューブ部分との間を全
切りするためにカッター駆動機構48のカッターアーム
52がカム60によって下降すると、連動アーム94、
押し付けローラ74を介してチューブ押し付け部材68
が下降するので、マーカーチューブ2が貼付けテープ4
上に貼り付けられる(図2参照)。尚、図17から解る
ように、マーカーチューブ2は、その半切り部1aが貼
付けテープ4上に位置するように貼り付けられると、こ
の半切り部1aでマーカーチューブ2が垂れるのが防止
されるので保管管理上好ましい。
【0061】連動アーム94が連動位置にあってカッタ
ーアーム52が押し付けローラ74を介してチューブ押
し付け部材68が下降すると共に、押し付けローラ74
を保持している枢動アーム72も図12の時計方向に押
し下げる。従って、既に述べたように テープ送給機構
64のセグメントギヤ84、駆動ギヤ86を介して従動
ギヤ88を時計方向に回転するが、一方向クラッチ90
の非ロック状態によって、ギヤ状の送給輪80に伝達さ
れることがなく、従って貼付けテープ4は送給されるこ
とはない。
【0062】一方、チューブ切断手段16の全切り動作
が終了してカッターアーム52がカム60から解放され
ると、カッターアーム52がばね54によって上昇する
ため、枢動アーム72も、図13に示すように、ばね7
1によって反時計方向に上昇する。従って、セグメント
ギヤ84、駆動ギヤ86を介して従動ギヤ88を反時計
方向に回転するので、今度は、一方向クラッチ90のロ
ック状態によって、ギヤ状の送給輪80が反時計方向に
回転し、貼付けテープ4が所定のピッチで送給されるこ
とになる。このようにして、新しい貼付けテープ部分が
次のセットのマーカーチューブ2を貼り付けるために貼
り付け領域に待機する。
【0063】上記の動作が繰り返されて、図2に示すよ
うに、多数のマーカーチューブ2(マーキング済みチュ
ーブ部分1A1と1A2とのセット)が貼り付けテープ
4の上に間隔をあけて貼り付けられる。
【0064】図示の実施の形態では、図1及び図2に示
すように、チューブ貼付け手段18の貼り付けテープ受
け部材66は、貼付けテープ4をマーカーチューブ2の
移送方向の下流側に向けて次第に下降するように斜めに
傾斜して配置されているが、これは、マーカーチューブ
2が貼付け領域に前進する際に貼付けテープ4がマーカ
ーチューブ2の移送を妨げることがないようにするため
である。
【0065】また、図2及び図11に示すように、貼付
け領域から下流側に貼付けテープ受け部材66の側方に
貼付けテープ4の滑り止めを兼ねてこの貼付けテープ受
け部材66を幅方向に拡張するように補助受け部材66
Aが設けられている。この補助受け部材66Aは、図1
1に示すように、セットとなっているマーカーチューブ
2が貼付けテープ4の間欠移送中に貼付けテープ4と共
に重みで斜めに偏向したり、最初のチューブ部分2A
(マーキング済みチューブ部分1A1に相応)が垂れ下
がるのを防止する機能を有する。
【0066】このようにして長尺の貼付けテープ4に貼
り付けられた多数のマーカーチューブ2は、チューブ貼
付物5を構成するが、各マーカーチューブ2は、同じ表
示を有する2つのチューブ部分2A、2Bをセットとし
ているので、従来別体で貼付けテープ上に隣り合わせで
貼り付けられていた2つのマーカーチューブが恰も一体
化したのと実質的に同じとなり、貼付けテープ4上への
チューブ貼付け作業は1回で済む。
【0067】また、このマーカーチューブ2は、セット
毎に貼付けテープ4から剥ぎ取った後、図19に示すよ
うに、端子104A、104Bを取り付ける前に電線1
06の端部106a、106bにそれぞれ被せて電線の
識別マーカーとして利用することができる。この場合、
マーカーチューブ2の貼付けテープ4からの取り外し
は、1回の作業で済み、またセットのチューブ部分2
A、2Bは半切り部1aで連続しているので、電線10
6への取付前に一方のみが紛失するのを防止することが
できる。尚、図19において符号108、110は電線
106の端子104A、104Bを機器の端子112、
114に取り付ける端子止めねじである。
【0068】上記実施の形態では、マーカーチューブ2
が2つのチューブ部分2A、2B(マーキング済みチュ
ーブ部分1A1、1A2)から成っていてこれらのチュ
ーブ部分2A、2Bを半切り部1aで接続したままとし
て貼付けテープ4に貼り付けたが、図17(B)及び図
17(C)に示すように、1つのマーカーチューブ2が
それぞれ同じ表示を有する3つ又は4つのチューブ部分
2A乃至2C又は2A乃至2Dから成っていてもよい。
この場合、これらのチューブ部分は、貼付けテープ4上
では半切り部分1a、1b又は1a、1b、1cでそれ
ぞれ連続したままであるが、例えば、電線の端部に取り
付ける場合には、2つ目又は4つ目のチューブ部分を1
つ目又は3つ目のチューブ部分の補助マーカーとして使
用するのに用いられる。
【0069】例えば、図20に示すように、第2及び第
4のチューブ部分2B、2Dは、第1及び第3のチュー
ブ部分2A、2Cに連続したままとして半切り部1bで
引きちぎって第1及び第2のチューブ部分2A、2Bの
一方は電線106の一方の端部に被せ、第3及び第4の
チューブ部分2C、2Dの一方は電線106の他方の端
部に被せる。例えば、第2及び第3のチューブ部分2
B、2Cを電線106の端部に被せたとすると、第1及
び第4のチューブ部分2A、2Dが捨てマーカーとして
利用され、これらの電線40の両端の端子104A、1
04Bがそれぞれ機器の端子112、114(112は
図示せず)に接続された後、対応する接続関係に誤りが
ないことを確認した後、捨てマーカーであるチューブ部
分2A、2Dをチューブ部分2B、2Cから引きちぎる
ことによって半切り部1a、1cで切り離して捨てる。
【0070】3つ以上のチューブ部分2A乃至2C又は
2A乃至2Dが半切り部1a、1b又は1a乃至1cで
連続している場合、これらのチューブ部分は図17に示
すように、半切り部が貼付けテープ4上に位置するよう
に貼り付けるのが好ましいが、これらの半切り部が貼付
けテープ4から外れて貼り付けられていてもよいことは
もちろんである。但し、後者の場合には、貼付けテープ
4から外れている半切り部以降に連続するチューブ部分
が貼付けテープ4の外に垂れ下がるので、チューブ貼付
け物5を保管管理する際に、これらの垂れ下がりチュー
ブ部分が相互に絡まないように保管することが必要であ
る。
【0071】尚、マーカーチューブ2の半切り部1a
(又は1a、1bあるいは1a乃至1c)が貼付けテー
プ4上に適正に位置するようにするためにチューブ切断
手段16とチューブ貼付手段との位置関係及びチューブ
送給手段の送給ピッチを適宜選択することができる。
【0072】また、上記実施の形態では、マーキング手
段14は、サーマルヘッド12から成っている場合につ
いて述べたが、既に述べたように、加熱活字組立体式の
マーキングヘッドから成っている場合にも同様にして適
用することができることはもちろんである。更に、上記
の実施の形態では、チューブ切断手段16は、台開閉式
の形態でチューブの全切りと半切りとを切り替えるよう
にしているが、例えば、実公平2−24640号公報や
実公平7−15755号公報に記載されているように、
溝付きの切断台を溝を有する部分をカッター位置にした
り溝を有しない部分をカッター位置にしたりするように
切断台を変位して半切りと全切りとを行ったり、切断台
を傾斜面に沿って変位してカッターの食い込み深さを調
節したりして全切りと半切りとを切り替える形態のもの
であってもよい。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、各マー
カーチューブの隣り合うマーキング済みチューブ部分の
間を半切りし、隣り合うマーカーチューブの間を全切り
し、マーカーチューブがセットとなるべき2つ以上のチ
ューブ部分を半切り状態で接続したまま貼付けテープに
貼り付けると、貼付け作業の効率が向上し、またこれら
のチューブ部分を電線に被せる作業等の処理に際してマ
ーカーチューブをセット全体で貼付けテープから剥離し
て処理するので、マーカーチューブのその後の処理が容
易であり、更にセットとなる2つ以上のチューブ部分は
半切り部で連続しているので、マーカーチューブの取付
前にこれらのチューブ部分が紛失する虞がなくなる。
【0074】特に、各マーカーチューブとなるべき2つ
以上のチューブ部分の間を半切りし、その後の各マーカ
ーチューブとなるべき部分と後続のチューブ部分との間
を全切りすると、マーカーチューブが同じマーカー表示
を有する3つ以上のチューブ部分から形成され、従っ
て、例えば、このマーカーチューブが電線の識別用に用
いられる場合、2つのチューブ部分が電線の両端に取り
付けられ、他のチューブ部分は電線を他の機器等に接続
する際に対応が誤っていないか否かの接続の確認マーカ
ーとし、接続作業後捨てマーカーとして利用することが
できる。
【0075】また、貼付けテープの送給及び貼付け動作
は、チューブ切断手段の半切りモードではチューブ切断
手段との連係を外して行われないようにし、チューブ切
断手段の全切りモードではチューブ切断手段に連動する
ようにすると、テープ貼付け手段は、チューブ切断手段
の動作を利用して駆動することができ、従ってチューブ
貼付け手段を簡単な構造で容易に形成することができ
る。
【0076】特に、チューブ切断手段の半切り、全切り
の切り替え及び貼付けテープの送給及び貼付け動作は、
チューブの半切りのときには、貼付けテープの送給及び
貼付け動作を行わないが、チューブの全切りのときに
は、貼付けテープの送給と貼付け動作とを行うように連
動するので、3つ以上のマーカーチューブをセットとす
る場合の切り替えが容易であり、装置全体の制御が簡単
となる。
【0077】更に、切断台をカッターが入る位置で開閉
自在とし、この切断台を開いたときに長尺チューブの切
断台側の一部を切断台の開いた間隙に逃して切り残し部
分を形成することによって長尺チューブを半切りし、切
断台を閉じたときに長尺チューブを全切りするようにす
ると、切断台の開閉の程度によってチューブの半切りの
程度を調節することができ、従ってチューブの材質、季
節による硬度の変化やチューブの外径の変動に拘わら
ず、半切り部の引きちぎり力をほぼ一定に維持するよう
に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマーカーチューブ処理装置の全体
の概略側面図である。
【図2】図1の装置ののマーキング手段を除く部分の概
略斜視図である。
【図3】本発明の1つの実施の形態によるマーカーチュ
ーブ処理装置のチューブ切断手段の全体上面図である。
【図4】図3のチューブ切断手段の全体側面図である。
【図5】図3のチューブ切断手段の一部の側面図であ
る。
【図6】図3のチューブ切断手段の一部の断面図であ
る。
【図7】図3のチューブ切断手段の要部の上面図であ
る。
【図8】図3のチューブ切断手段全体の全切りモードに
おける拡大側面図である。
【図9】図3のチューブ切断手段全体の半切りモードに
おける拡大側面図である。
【図10】図3のチューブ切断手段の全切りモードと半
切りモードとを説明するものであり、同図(A)は、全
切りモードの説明図、同図(B)は半切りモードの説明
図、同図(C)は半切りモードの更に一部を拡大して示
す説明図である。
【図11】本発明の装置に用いられるチューブ貼付け手
段の概略斜視図である。
【図12】図11のチューブ貼付け手段のテープ送給機
構がテープ非送給状態にあるのを示す拡大説明図であ
る。
【図13】図11のチューブ貼付け手段のテープ送給機
構がテープ送給状態にあるのを示す拡大説明図である。
【図14】図11のチューブ貼付け手段とチューブ切断
手段との相関関係が非連動モード(チューブ貼付け手段
の非貼付けモード)にあるのを示す拡大上面図である。
【図15】図11のチューブ貼付け手段とチューブ切断
手段との相関関係が連動モード(チューブ貼付け手段の
貼付けモード)にあるのを示す拡大上面図である。
【図16】図11のチューブ貼付け手段に用いられるチ
ューブ押付け部材の取付状態を示し、同図(A)はその
側面図、同図(B)はその斜視図である。
【図17】貼付けテープに種々のセットのマーカーチュ
ーブが貼付けられた状態を示し、同図(A)は2つのチ
ューブ部分をセットする場合の貼付け状態の平面図、同
図(B)は3つのチューブ部分をセットとする場合の貼
付け状態の平面図、同図(C)は4つのチューブ部分を
セットとする場合の貼付け状態の平面図である。
【図18】1つのマーカーチューブが貼り付けテープに
貼り付けられた状態の拡大断面図である。
【図19】本発明によって処理されるマーカーチューブ
を端子付きの電線の端部にそれぞれ被せて電線の識別マ
ーカーとして利用する状態を示す斜視図である。
【図20】本発明によって処理される4つのチューブ部
分から成るマーカーチューブを端子付きの電線の端部に
それぞれ被せて電線の識別マーカーとして利用する状態
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 長尺チューブ 1A マーキング済みチューブ部分 1A1 マーキング済みチューブ部分 1A2 マーキング済みチューブ部分 1a 半切り部(切り残し部分) 1a’ チューブが隙間Gに逃げ込んだ部分 1b 半切り部(切り残し部分) 1c 半切り部(切り残し部分) 2 マーカーチューブ 2A チューブ部分 2B チューブ部分 2C チューブ部分 2D チューブ部分 3 マーキングテープ 4 貼付けテープ 5 チューブ貼付け物 10 マーカーチューブ処理装置 12 サーマルヘッド 14 マーキング手段 16 チューブ切断手段 18 チューブ貼付け手段 20 フレーム 20a 長穴 22 プラテン 24 ガイド手段 26 チューブ送給手段 28 切断台 30 カッター 32 固定台部分 34 可動台部分 34a 案内桿 34b 案内桿 36 台駆動機構 38 双方向ソレノイド 38a アーマチュア(可動子) 40 枢支ピン 42 連結アーム 42a 長穴 44 ばね 46 可動ストッパー 48 カッター駆動機構 50 枢軸 52 カッターアーム 52a 溝 52A 垂直部分 52B 水平部分 54 ばね 56 駆動源 58 減速機付きモータ 58a 出力軸(カム軸) 60 カム 62 チューブ貼付け機構 64 テープ送給機構 66 貼付けテープ受け部材 66A 補助受け部材 68 チューブ押付け部材 68A 板ばねアーム 68a 枢支片 69 ばね 70 枢軸 71 ばね 72 枢動アーム 74 押し付けローラ 76 テープパッド 78 貼付けテープ繰出し源 80 送給輪 80’ 送給輪 82 テープ送給部 84 セグメントギヤ 86 駆動ギヤ 88 従動ギヤ 90 一方向クラッチ 92 チューブ切断・貼り付け連動手段 94 連動アーム 94a 係合板片 96 連動アーム切り替え機構 98 ブラケット 100 枢軸 102 ソレノイド 102a アーマチュア 104A 端子 104B 端子 106 電線 106a 端部 106b 端部 108 止めねじ 110 止めねじ 112 端子 114 端子
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月30日(1999.8.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 マーカーチューブ処理方法及び装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、電線等を
識別するために種々の文字、記号等を表示して電線に被
せられる識別用チューブ等(長尺チューブ)に文字、記
号等をマーキング機の加熱式活字組立体、サーマルヘッ
ド等のマーキングヘッドによってマーキングされた部分
を後続の識別用チューブ部分から切り離して形成された
複数のマーキング済みチューブ(マーカーチューブ)を
出荷又は保管するのに便宜なように処理するマーカーチ
ューブ処理方法及びこの方法の実施に用いるマーカーチ
ューブ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】チューブマーキング機等によってマーキ
ングして得られマーキング部分毎に切断して得られたマ
ーカーチューブのその後の処理を容易にし、またこれら
のマーカーチューブの数量管理を容易にするために、マ
ーカーチューブを貼付けテープにその長手方向に間隔を
あけて順次貼付ける技術が提案されている(例えば、特
開昭63−288751号公報、特開平6−19170
9号公報、特開平6−199464号公報参照)。
【0003】一方、例えば、電線の端末の端子付近に取
り付けられて電線の各端部を他の機器等の相応する端子
に接続する際に、相互に接続すべき端子同士を容易に対
応させることができるようにマーカーチューブを被せる
ことが行われている。この場合、1つの電線の両端に被
せられる2つのマーカーチューブは、同じマーカー表示
が施されてセットで取り扱われている。
【0004】従来技術では、これらのマーカーチューブ
のセットは、そのセットを構成する2つのチューブを貼
付けテープに順次間隔をあけて隣り合わせで貼り付けて
処理されていた。即ち、長尺の貼付けテープの上に2つ
のマーカーチューブを隣り合わせて貼り付けてこの隣り
合わせを1つのセットとし、貼付けテープの長手方向の
次の領域に他のセットとなる複数のマーカーチューブを
同様に隣り合わせで貼り付けていた。貼付けテープ上の
各セットとなる2つのマーカーチューブは、順次貼付け
テープから剥離されて電線の端末の端子付近に被せられ
て使用されている。
【0005】しかし、この方法は、セットとなる2つの
マーカーチューブを貼付けテープに別々に貼り付けるの
で、貼付け作業の効率が低く、またこれらのマーカーチ
ューブを電線に被せる作業等の処理に際してマーカーチ
ューブを1つ毎貼付けテープから剥離して処理するの
で、マーカーチューブのその後の処理が面倒である上に
セットとなるべき2つのマーカーチューブが紛失する虞
があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
る1つの課題は、セットとなる2つ以上のマーカーチ
ューブを容易に取り扱うことができるようにマーカーチ
ューブを貼付けるマーカーチューブ処理方法を提供する
ことにある。
【0007】本発明が解決しようとする他の課題は、貼
付けテープ上のマーカーチューブの剥ぎ取りが容易であ
り、従ってその後の処理を効率よく行うことができる上
にセットとなるべきチューブが紛失することがないマー
カーチューブ処理方法を提供することにある。
【0008】本発明が解決しようとする他の1つの課題
は、セットとなる2つ以上のマーカーチューブを容易に
取り扱うことができるようにマーカーチューブを貼付け
るマーカーチューブ処理装置を提供することにある。
【0009】本発明が解決しようとする更に他の課題
は、貼付けテープ上のマーカーチューブの剥ぎ取りが容
易であり、従ってその後の処理を効率よく行うことがで
きる上にセットとなるべきチューブが紛失することがな
いマーカーチューブ処理装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の基本的な
課題解決手段は、長尺チューブに間隔をあけてマーキン
グを施し、マーキング間隔毎に切断して複数の短尺のマ
ーカーチューブを形成し、これらの短尺のマーカーチュ
ーブを長尺の貼付けテープ上に貼付けテープの長手方向
に間隔をあけて貼り付け、長尺チューブの切断は切断台
上に載せられた長尺チューブにカッターを入れて行われ
るマーカーチューブの処理方法において、長尺チューブ
にマーキングを施して第1のマーキング済みチューブ部
分を形成した後、この第1のマーキング済みチューブ部
分と後続のチューブ部分とを切断台上で半切りする第1
の工程と、後続のチューブ部分にマーキングを施して第
2のマーキング済みチューブ部分を形成した後この第2
のマーキング済みチューブ部分と更に後続のチューブ部
分とを切断台上で全切りする第2の工程と、これらの第
1と第2のマーキング済みチューブ部分のセットを貼付
けテープに貼付ける第3の工程と、この第3の工程の後
に貼り付けテープを貼付け領域に間欠的に送給する第4
の工程とを備えたことを特徴とするマーカーチューブ処
理方法を提供することにある。
【0011】この第1の課題解決手段において、第1の
マーキング済みチューブ部分を2つ以上続けて形成し、
この第1のマーキング済みチューブ部分相互の間も半切
りすることもできる。また、切断台はカッターが入る位
置で開閉自在とし、チューブの半切り工程は、切断台を
開いて長尺チュ−ブの一部を切断台の開いた間隙に逃し
て切りの残し部分を形成して行われ、またチュ−ブの全
切り工程は、切断台を閉じて行うことができる。
【0012】本発明の第2の基本的な課題解決手段は、
長尺チューブに間隔をあけてマーキングを施すチューブ
マーキング手段と、このチューブマーキング手段によっ
てマーキングされた長尺チューブをマーキング間隔毎に
切断して複数の短尺のマーカーチューブを形成するチュ
ーブ切断手段と、これらの短尺のマーカーチューブを長
尺の貼付けテープ上に貼付けテープの長手方向に間隔を
あけて貼り付けるチューブ貼付け手段とを備え、チュー
ブ切断手段は、長尺チューブが載る切断台とこの切断台
上の長尺チューブを切断するカッターとから成っている
マーカーチューブ処理装置において、チューブ切断手段
は、長尺チューブを全切り状態と半切り状態とに切替え
ることができるように構成され、チューブ貼付け手段
は、チューブ切断手段によって全切りされて後続のチュ
ーブ部分から切り離されるが半切り部分で相互に接続さ
れている複数のマーカーチューブを貼付けテープ上に押
し付けて貼り付けるチューブ貼付け機構と長尺チューブ
を全切りする毎に貼付けテープを間欠的に貼り付け領域
送給するテープ送給機構とから成っていることを特徴
とするマーカーチューブ処理装置を提供することにあ
る。
【0013】この第2の基本的な課題解決手段におい
て、チューブ切断手段は、切断台を構成し相互に開閉す
る2つの台部分と、これらの2つの台部分を開閉するよ
うに駆動するが、長尺チューブを半切りする際には台部
分の間に間隙を形成するように開いた状態にし長尺チュ
ーブを全切りする際には台部分の間の隙間をなくすよう
に閉じる状態にする台駆動機構とから成っているものと
することができる。
【0014】また、チューブ貼付け手段のチューブ貼付
け機構及び貼付けテープ送給機構をチューブ切断手段の
カッターの下降動作に連動するチューブ切断・貼付け連
動手段を更に備えることができ、このチューブ切断・貼
付け連動手段は、チューブ切断手段の半切りモードでは
前記チューブ切断手段とチューブ貼付け手段とは連動し
ないが、チューブ切断手段の全切りモードではチューブ
切断手段とチューブ貼付け手段とを連動するように構成
されている。
【0015】チューブ切断・貼付け連動手段は、カッタ
ーを保持するカッターアームに支持された連動アーム
と、チューブ切断手段の半切りモードではこの連動アー
ムをチューブ貼付け手段のチューブ貼り付け機構及び前
記テープ送給機構に対して連係するのを解放し、チュー
ブ切断手段の全切りモードではこの連動アームをチュー
ブ貼付け手段のチューブ貼り付け機構及びテープ送給機
構に連係するように連動アームの位置を切り替える連動
アーム切り替え機構とから成っているものとすることが
できる。
【0016】このように、各マーカーチューブとなるべ
き隣り合う複数のチューブ部分の間を半切りし、その後
隣り合うマーカーチューブと後続のチューブ部分との間
を全切りし、マーカーチューブがセットとなるべき2つ
以上のチューブ部分を半切り状態で接続したまま貼付け
テープに貼り付けると、貼付け作業の効率が向上し、ま
たこれらのチューブ部分を電線に被せる作業等の処理に
際してマーカーチューブをセット全体で貼付けテープか
ら剥離して処理するので、マーカーチューブのその後の
処理が容易であり、更にセットとなる2つ以上のチュー
ブ部分は半切り部で連続しているので、マーカーチュー
ブの取付前にこれらのチューブ部分が紛失する虞がなく
なる。
【0017】また、貼付けテープの送給及び貼付け動作
は、チューブ切断手段の半切りモードではチューブ切断
手段との連係を外して行われないようにし、チューブ切
断手段の全切りモードではチューブ切断手段に連動する
ようにすると、テープ貼付け手段は、チューブ切断手段
の動作を利用して駆動することができ、従ってチューブ
貼付け手段を簡単な構造で容易に形成することができ
る。
【0018】更に、切断台をカッターが入る位置で開閉
自在とし、この切断台を開いたときに長尺チューブの切
断台側の一部を切断台の開いた間隙に逃して切り残し部
分を形成することによって長尺チューブを半切りし、切
断台を閉じたときに長尺チューブを全切りするようにす
ると、切断台の開閉の程度によってチューブの半切りの
程度を調節することができ、従ってチューブの材質、季
節による硬度の変化やチューブの外径の変動に拘わら
ず、半切り部の引きちぎり力をほぼ一定に維持するよう
に設定することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して詳細に述べると、図1及び図2は本発明に係るマー
カーチューブ処理方法を実施する装置10の概略を系統
的に示し、また図2乃至図7はこの装置10のうちマー
キング手段を除いた部分の全体構成を示し、この装置1
0は、例えばサーマルヘッド12を備えたマーキング手
段14と、チューブ切断手段16と、チューブ貼付け手
段18とを備えている。図示の形態では、マーキング手
段14は、サーマルヘッド12を備えているが、このサ
ーマルヘッド12に代えて加熱活字組立体から成るマー
キングヘッドを含んでいてもよい。マーキング手段14
は、図示しない装置主体のフレームに支持され、またチ
ューブ切断手段16とチューブ貼付け手段18とは、装
置主体とは別体であるが、この装置主体に着脱自在に取
り付けられるフレーム20(図2乃至4参照)に支持さ
れている。
【0020】マーキング手段14は、図1に示すよう
に、プラテン22上を通過する長尺チューブ1に着色テ
ープ等のマーキングテープ3を介して係合するサーマル
ヘッド12によって長尺チューブ1上にマーキング表示
を施す。サーマルヘッド12は、マーキング指令を受け
てこの長尺チューブ1上にそのマーキング指令に相応す
るマーキング表示を施すので、長尺チューブ1に接触さ
せたままとしてマーキングテープ3と共に長尺チューブ
1を送給することによって長尺チューブ1の長手方向に
複数の文字、記号等を表示することができるが、長尺チ
ューブ1上に施される1つのマーキング表示(一連の文
字、数字、記号群)と隣のマーキング表示との間の間隔
(非マーキング部分)ではマーキングテープ3の無駄な
送給をなくすために非マーキング動作中はサーマルヘッ
ド12を長尺チューブ1から上方に待避させ、マーキン
グ動作時のみ長尺チューブ1に係合するのが好ましい。
【0021】長尺チューブ1は、ガイド手段24に案内
されながらチューブ送給手段26によって順次マーキン
グ手段14チューブ切断手段16及びチューブ貼付け
手段18に図1の矢印方向に送給される。なお、図して
いないが、マーキングテープ3も図示しないマーキング
テープ送給手段によって常に新しいマーキングテープ部
分がマーキング領域(サーマルヘッド12を有する領
域)に位置するようにマーキング動作毎に間欠的に送給
される。
【0022】チューブ切断手段16は、図8及び図9に
示すように、長尺チューブ1の隣り合うべきマーキング
済み部分1Aの間の部分を載せる切断台28(図2参
照)と、この切断台28の上でマーキング済み部分1A
を長尺チューブ1の後続部分から切り離すように長尺チ
ューブ1を切断するカッター30とから成っている。
【0023】切断台28は、図8乃至図10に示すよう
に、フレーム20に取り付けられた固定台部分32とフ
レーム20の長穴20aに摺動自在に貫通する2つの案
内桿34a、34bを有し固定台部分32に対して進退
して開閉する可動台部分34とから成っている。図9に
示すように、図示の形態では、固定台部分32と可動台
部分34とは、長尺チューブ1を横切る方向に開閉する
が、これらは長尺チューブ1の長手方向に沿って開閉し
てもよい。
【0024】チューブ切断手段16は、これらの2つの
台部分32、34を開閉する台駆動機構36を更に備
え、この台駆動機構36は、特に、図8及び図9に示す
ように、フレーム20に取り付けられた双方向ソレノイ
ド38とフレーム20に枢支ピン40によって枢動自在
に支持された連結アーム42とから成り、この連結アー
ム42の一端は、双方向ソレノイド38のアーマチュア
(可動子)38aにばね44を介して弾性的に連結され
ており、連結アーム42の他端は、可動台部分34の一
方の案内桿34bが係入する長穴42aを有する。
【0025】双方向ソレノイド38が図9に示すように
アーマチュア38aが突出する方向に励磁されると、連
結アーム42は、枢支ピン40を中心として図9の反時
計方向に揺動するので、可動台部分34は、固定台部分
32から離反する方向に変位してこれらの台部分32、
34は開く。また、逆に双方向ソレノイド38が図8に
示すようにアーマチュア38aを引っ込める方向に励磁
されると、連結アーム42は、図7の時計方向に揺動す
るので、可動台部分34は、固定台部分32に接近する
方向に変位してこれらの台部分32、34は閉じる。
【0026】図10(A)に示すように、台部分32、
34が閉じている状態では、その上に載っている長尺チ
ューブ部分1Aは、カッター30が切断台28に突き当
たるまで下降すると、その全断面が切断されて全切りさ
れるが、図10(B)(C)に示すように、台部分3
2、34が隙間Gを保持して開いている状態では、カッ
ター30が切断台28に突き当たるまでに下降しても、
この切断台28上のチューブ部分1Aはその切断台28
側の下方部分の一部1a’が台部分32、34の隙間G
に逃げ込んで切り残し部分(半切り部)1aが形成さ
れ、従って同様に、チューブ1Aは、切り残し部分の両
側で連続したままとなる(図18参照)。
【0027】図示の形態では、台駆動機構36は、可動
台部分34の開閉の度合い(間隙Gの大きさ)を調整す
るために、連結アーム42の揺動位置を規制する可動ス
トッパー46を含み、この可動ストッパー46は、固定
台部分32に螺合して連結アーム42の反時計方向の位
置を規制するように連結アーム42に係合している。可
動ストッパー46が、図9の位置に対して進退すると、
可動台部分34の変位量が減少又は増加する。
【0028】可動台部分34の変位量が大きくなって隙
間Gを大きくすると、長尺チューブ1の切断時にこの隙
間Gに逃げる量が多くなって切り残し部分が大きくな
り、逆に可動台部分34の変位量が小さくなって隙間G
が小さくなると、長尺チューブ1の切断時にこの隙間G
に逃げる量が少なくなって切り残し部分が小さくなる。
これは、長尺チューブ1の半切り部1aが引きちぎれる
程度の切り残し量を長尺チューブ1の直径、材質(硬
度)、環境温度に応じて調整するためのものである。
【0029】チューブ切断手段16は、カッター30を
昇降するカッター駆動機構48を備え、このカッター駆
動機構48は、図3、図4、図6乃至図9に示すよう
に、フレーム20に枢軸50によって揺動自在に支持さ
れた逆L字形のカッターアーム52とこのカッターアー
ム52の垂直部分52Aの下端とフレーム20との間に
掛け渡されて通常ではカッターアーム52を図5及び図
6の反時計方向に付勢するばね54とから成り、カッタ
ー30は、このカッターアーム52の水平部分52Bの
右端にねじ止めして取り付けられている。従って、図示
していないが、カッター30は、通常では、ばね54に
よって切断台28から離反するように上昇位置に付勢さ
れている。
【0030】カッター駆動機構48は、図3、図6及び
図7に示すように、カッターアーム52を下降するよう
に駆動する駆動源56を含み、この駆動源56は、図示
の形態では、フレーム20に支持された減速機付きモー
タ58とこの減速機付きモータ58の出力軸(カム軸)
58aに取り付けられてカッターアーム52に係合して
このカッターアーム52をばね54に抗して下降するカ
ム60とから成っている。
【0031】従って、減速機付きモータ58を回転する
と、カム60も回転するので、カッターアーム52は、
カム60の周面に沿ってばね54に抗して下降してカッ
ター30を切断台28に突き当たるように下降し、それ
に引き続いて上昇し、切断台28上の長尺チューブを全
切り又は半切りする。長尺チューブ1は、マーキング表
示された領域毎に切断されるが、半切りモードの(連
続)回数に応じて、図17に示すように、1つの半切り
部1aで連続する各1つの第1と第2のマーキングチュ
ーブ部分2A、2B、2つの半切り部1a、1bで連続
する2つの第1のマーキング済みチューブ部分2A,2
Bと1つの第2のマーキング済みチューブ部分2C又は
3つの半切り部1a、1b、1cで連続する3つの第1
のマーキングチューブ部分2A乃至2Cと1つの第2の
マーキング済みチューブ部分2Dとを形成する。このよ
うに半切り部1a乃至1cで連続するチューブ部分はそ
れぞれマーカーチューブ2を構成する。
【0032】次に、チューブ貼付け手段18は、図1及
び図2に示すように、チューブ切断手段16によって全
切りされて後続のチューブ部分から切り離されるが半切
り部で相互に接続されている複数のマーカーチューブ2
を貼付けテープ4上に押し付けて貼り付けるチューブ貼
付け機構62(図1及び図2参照)と、長尺チューブ1
を全切りする毎にその後貼付けテープ4をチューブ貼付
け機構62に送給するテープ送給機構64(図11乃至
図13参照)とを備えている。
【0033】チューブ貼付け機構62は、長尺チューブ
1の移送方向を横切る位置にあって貼付けテープ4を下
支えする貼付けテープ受け部材66と貼付け領域(貼付
けテープ受け部材66を有する領域)に送給されたマー
カーチューブ2を貼付けテープ4に押し付けてマーカー
チューブ2を貼付けテープ4に貼付けるチューブ押し付
け部材68とから成っている。
【0034】チューブ押し付け部材68は、図13、図
14及び図16に示すように、フレーム20に枢支され
た枢支片68aを一体に有する板ばねアーム68Aから
成っており、この板ばねアーム68Aは、フレーム20
に枢軸70によって揺動自在に支持された枢動アーム7
2の先端に取り付けられて板ばねアーム68Aを押し付
ける押し付けローラ74によって押し下げられる。板ば
ねアーム68A及び枢動アーム72は、ばね69、71
によってそれぞれ通常では上方に付勢されている(図1
6及び図11参照)。
【0035】テープ送給機構64は、図11乃至図13
に示すように、貼付けテープ4を繰り出すべきテープパ
ッド76を含みこのテープパッド76を繰り出し自在に
支持する貼付けテープ繰出し源78と、この貼付けテー
プ繰出し源78から繰り出される貼付けテープ4を貼り
付け領域に送り込むように挟む1対の送給輪80、8
0’を含むテープ送給部82とから成っている。一方の
送給輪80は、貼付けテープ4の粘着面である上面に係
合するギヤ状の駆動輪であり、また他方の送給輪80’
は、貼付けテープ4の非粘着面である下面に係合するゴ
ム従動輪である。
【0036】テープ送給部82は、チューブ貼付け機構
62の枢動アーム72と共に回転するセグメントギヤ8
4とこのセグメントギヤ84に噛み合う駆動ギヤ86と
この駆動ギヤ86に噛み合う従動ギヤ88とから成り、
従動ギヤ88は、一方向クラッチ90を介してギヤ状の
送給輪80に接続されている。
【0037】枢動アーム72が、図12に示すように、
時計方向に押し下げられると、セグメントギヤ84も同
方向に回転し、この回転は、駆動ギヤ86を介して従動
ギヤ88を時計方向に回転する。しかし、従動ギヤ88
のこの方向の回転に対しては一方向クラッチ90は、非
ロック状態にあるために、ギヤ状の送給輪80に伝達さ
れることがなく、従って貼付けテープ4は送給されるこ
とはない。
【0038】一方、枢動アーム72が、図13に示すよ
うに、ばね71によって反時計方向に上昇すると、セグ
メントギヤ84も同方向に回転し、この回転は、駆動ギ
ヤ86を介して従動ギヤ88を反時計方向に回転する。
従動ギヤ88のこの方向の回転に対しては一方向クラッ
チ90は、ロック状態にあるために、ギヤ状の送給輪8
0も反時計方向に回転し、従って貼付けテープ4は送給
されることになる。
【0039】このようにして、1対の送給輪80,8
0’が回転すると、貼付けテープ4は、これらの送給輪
80,80’に挟まれて送給されるが、粘着面に係合す
る送給輪80は、ギヤ状の駆動輪であるので、粘着面に
付着することなく、貼付けテープ4を確実に送給するこ
とができる。尚、この送給ピッチは、1回の送給時に駆
動輪である送給輪80が回転する角度に相応して設定さ
れるが、その詳細な説明は省略する。
【0040】また、図11、図14及び図15に示すよ
うに、チューブ貼付け手段18のチューブ貼付け機構6
2及び貼付けテープ送給機構64をチューブ切断手段1
6のカッター30の下降動作に連動するチューブ切断・
貼り付け連動手段92を更に備えている。このチューブ
切断・貼り付け連動手段92は、チューブ切断手段16
の半切りモードではチューブ切断手段16とチューブ貼
付け手段18とを連動しないが、チューブ切断手段16
の全切りモードではチューブ切断手段16とチューブ貼
付け手段18とを連動するように構成されている。
【0041】図示の形態では、このチューブ切断・貼付
け連動手段92は、チューブ切断手段16のカッター3
0を保持するカッターアーム52に支持された連動アー
ム94と、チューブ切断手段16の半切りモードでは連
動アーム94をチューブ貼付け手段18のチューブ貼り
付け機構62及びテープ送給機構64に対する連係を解
放し、チューブ切断手段16の全切りモードでは連動ア
ーム94をチューブ貼付け手段18のチューブ貼り付け
機構62及びテープ送給機構64に連係するように連動
アーム94の位置を切り替える連動アーム切り替え機構
96とから成っている。
【0042】連動アーム94は、図4、図8及び図9に
示すように、チューブ切断手段16のカッター30の下
降動作に連動するようにカッターアーム52のブラケッ
ト98(図8及び図9参照)に枢軸100によって枢動
自在に支持されている。また、この連動アーム94は、
その位置に拘わらず常にカッターアーム52の溝52a
に係入するようにやや幅広とした係合板片94aを有し
(図4、図6乃至図9参照)、この係合板片94aは、
連動アーム94の枢動位置に応じてチューブ貼付け手段
18の押し付けローラ74に係合したり(図15参
照)、この押し付けローラ74から外れたりするように
なっている(図14参照)。
【0043】連動アーム切り替え機構96は、図3、図
7、図14及び図15に示すように、フレーム20に取
り付けられた切り替えソレノイド102から成り、この
ソレノイド102のアーマチュア102aは、連動アー
ム94の環状自由端(係合板片94aを有する側とは反
対側の端部)に遊びを有して連結されている。尚、この
遊びは、ソレノイド102のアーマチュア102aが直
線運動するのにも拘わらず、連動アーム94の自由端が
円弧運動するので、アーマチュア102aの直線運動が
連動アーム94の円弧運動を妨げることがない程度の遊
びである。
【0044】このようにして、連動アーム切り替え機構
96のソレノイド102が一方向に励磁されると、図1
4に示すように、連動アーム94は、図14の反時計方
向に付勢されるため、チューブ貼付け手段18の押し付
けローラ74から外れ、またソレノイド102が他方向
に励磁されると、図15に示すように、連動アーム94
は、時計方向に付勢されてチューブ貼付け手段18の押
し付けローラ74に係合する位置となるので、カッター
アーム52と押し付けローラ74とが連動する。
【0045】次に、本発明のマーカーチューブ処理方法
を動作順に述べると、図1に示すように、マーキング手
段14のサーマルヘッド12がマーキングテープ3を介
して長尺チューブ1のマーキングすべき部分に押し付け
られて長尺チューブ1のマーキングすべき部分に一連の
マーキング(1つのマーカーチューブに相応するマーキ
ング)が施される。サーマルヘッド12のマーキング動
作中、長尺チューブ1は、チューブ送給手段26によっ
て順次送給されるので、長尺チューブ1の長手方向にマ
ーキングが施される。尚、この際、マーキングテープ3
も同様に送給されてマーキング領域に常に新しいマーキ
ングテープ部分が位置するようになっている。
【0046】一連のマーキングが施されてサーマルヘッ
ド12が上昇すると、長尺チューブ1は、チューブ送給
手段26の動作によって、それに連続している最初の一
連のマーキング済みのチューブ部分1A1と共に前進し
て、後続のマーキングすべきチューブ部分をマーキング
領域に移送する。
【0047】次に、サーマルヘッド12が再び下降して
マーキング領域にあるチューブ部分に次の一連のマーキ
ングが施されて後続のマーキング済みチューブ部分1A
2が形成される。この第2回目の一連のマーキングは、
通常最初の一連のマーキング表示(マーカー表示)と同
じ表示を有する。第1回目のマーキング済みチューブ部
分1A1と第2回目のマーキング済みチューブ部分1A
2とはセットと成って1組のマーカーチューブ2を構成
する。尚、図1から解るように、この場合、最初のマー
キング済みチューブ部分1A1とその後続部分との間の
切断すべき部分(マーキング後のマーキング済みチュー
ブ部分1A2に相応する部分)が切断台28上である切
断領域(カッター30を有する領域)に位置する。
【0048】第2回目のマーキングが施されている間、
チューブ切断手段16は、最初のマーキング済みチュー
ブ部分1A1と次のマーキング済みチューブ部分1A2
との間を半切りする(図10(B)(C)参照)。これ
は、図9に示すように、台駆動機構36の双方向ソレノ
イド38のアーマチュア38aが図9に示すように右方
に変位し、連結アーム42を反時計方向に揺動し可動台
部分34を固定台部分32に対して開いて行われる。既
に、図10(B)(C)を参照して述べたように、台部
分32、34が隙間Gを保持して開いている状態では、
カッター30が切断台28に突き当たるまでに下降して
も、この切断台28上のチューブ部分1Aの下方の一部
1a’が台部分32、34の隙間Gに逃げ込んで切り残
し部分(半切り部)1aが形成され、従ってチューブ1
Aは、切り残し部分の両側で連続したままとなる。
【0049】このチューブ部分1A1と1A2との間を
半切りする際には、図14に示すように、チューブ貼付
け手段18の連動アーム切り替え機構96のソレノイド
102のアーマチュア102aが伸長して連動アーム9
4が反時計方向に揺動してチューブ切断手段16のカッ
ターアーム52とチューブ貼付け手段18の枢動アーム
72とを連動することがない位置にする。従って、チュ
ーブ部分1A1と1A2との間を半切りするためにカッ
ターアーム52が下降してもチューブ貼付け手段18の
枢動アーム72が下降することがなく、チューブ貼付け
手段18が動作することはない。
【0050】第2回目の一連のマーキングと半切りとが
終了してサーマルヘッド12が再び上昇し、一方長尺チ
ューブ1が未だそれに連続しているマーキング済みのチ
ューブ部分1A1、1A2と共に前進して、後続のマー
キングすべきチューブ部分をマーキング領域に移送す
る。このようにして、第2回目のマーキング済みチュー
ブ部分1A2とその後続部分との間の切断すべき部分が
切断台28上である切断領域に位置し、またマーキング
済みチューブ部分1A1及び1A2が貼付け領域に位置
する。
【0051】次に、サーマルヘッド12が再び下降して
マーキング領域にあるチューブ部分に次のセットの最初
の一連のマーキングが施されるが、この間、チューブ切
断手段16のカッター30が今度は最初のセットの第2
回目のマーキング済みチューブ部分1A2と後続のチュ
ーブ部分との間を全切りする(図10(A)参照)。こ
れは、図8に示すように、台駆動機構36の双方向ソレ
ノイド38のアーマチュア38aが図8に示すように左
方に変位し、連結アーム42を時計方向に揺動し可動台
部分34を固定台部分32に対して閉じて行われる。既
に、図10(A)を参照して述べたように、台部分3
2、34が閉じている状態では、その上に載っている長
尺チューブ部分1Aは、カッター30が切断台28に突
き当たるまで下降すると、その全断面が切断されて全切
りされる。従って、最初のセットの第2回目のマーキン
グ済みチューブ部分1A2と後続のチューブ部分との間
が切り離される。
【0052】この長尺チューブ1の全切りに際しては、
連動アーム切り替え機構96のソレノイド102のアー
マチュア102aが引っ込んで連動アーム94が時計方
向に揺動してチューブ切断手段16のカッターアーム5
2とチューブ貼付け手段18の枢動アーム72とを連動
する位置にする。従って、第2回目もマーキング済みチ
ューブ部分1A2とその後続のチューブ部分との間を全
切りするためにカッター駆動機構48のカッターアーム
52がカム60によって下降すると、連動アーム94、
押し付けローラ74を介してチューブ押し付け部材68
が下降するので、マーカーチューブ2が貼付けテープ4
上に貼り付けられる(図2参照)。尚、図17から解る
ように、マーカーチューブ2は、その半切り部1aが貼
付けテープ4上に位置するように貼り付けられると、こ
の半切り部1aでマーカーチューブ2が垂れるのが防止
されるので保管管理上好ましい。
【0053】連動アーム94が連動位置にあってカッタ
ーアーム52が押し付けローラ74を介してチューブ押
し付け部材68が下降すると共に、押し付けローラ74
を保持している枢動アーム72も図12の時計方向に押
し下げる。従って、既に述べたように テープ送給機構
64のセグメントギヤ84、駆動ギヤ86を介して従動
ギヤ88を時計方向に回転するが、一方向クラッチ90
の非ロック状態によって、ギヤ状の送給輪80に伝達さ
れることがなく、従って貼付けテープ4は送給されるこ
とはない。
【0054】一方、チューブ切断手段16の全切り動作
が終了してカッターアーム52がカム60から解放され
ると、カッターアーム52がばね54によって上昇する
ため、枢動アーム72も、図13に示すように、ばね7
1によって反時計方向に上昇する。従って、セグメント
ギヤ84、駆動ギヤ86を介して従動ギヤ88を反時計
方向に回転するので、今度は、一方向クラッチ90のロ
ック状態によって、ギヤ状の送給輪80が反時計方向に
回転し、貼付けテープ4が所定のピッチで送給されるこ
とになる。このようにして、新しい貼付けテープ部分が
次のセットのマーカーチューブ2を貼り付けるために貼
り付け領域に待機する。
【0055】上記の動作が繰り返されて、図2に示すよ
うに、多数のマーカーチューブ2(マーキング済みチュ
ーブ部分1A1と1A2とのセット)が貼付けテープ4
の上に間隔をあけて貼り付けられる。
【0056】図示の実施の形態では、図1及び図2に示
すように、チューブ貼付け手段18の貼付けテープ受け
部材66は、貼付けテープ4をマーカーチューブ2の移
送方向の下流側に向けて次第に下降するように斜めに傾
斜して配置されているが、これは、マーカーチューブ2
が貼付け領域に前進する際に貼付けテープ4がマーカー
チューブ2の移送を妨げることがないようにするためで
ある。
【0057】また、図2及び図11に示すように、貼付
け領域から下流側に貼付けテープ受け部材66の側方に
貼付けテープ4の滑り止めを兼ねてこの貼付けテープ受
け部材66を幅方向に拡張するように補助受け部材66
Aが設けられている。この補助受け部材66Aは、図1
1に示すように、セットとなっているマーカーチューブ
2が貼付けテープ4の間欠移送中に貼付けテープ4と共
に重みで斜めに偏向したり、最初のチューブ部分2A
(マーキング済みチューブ部分1A1に相応)が垂れ下
がるのを防止する機能を有する。
【0058】このようにして長尺の貼付けテープ4に貼
り付けられた多数のマーカーチューブ2は、チューブ貼
付物5を構成するが、各マーカーチューブ2は、同じ表
示を有する2つのチューブ部分2A、2Bをセットとし
ているので、従来別体で貼付けテープ上に隣り合わせで
貼り付けられていた2つのマーカーチューブが恰も一体
化したのと実質的に同じとなり、貼付けテープ4上への
チューブ貼付け作業は1回で済む。
【0059】また、このマーカーチューブ2は、セット
毎に貼付けテープ4から剥ぎ取った後、図19に示すよ
うに、端子104A、104Bを取り付ける前に電線1
06の端部106a、106bにそれぞれ被せて電線の
識別マーカーとして利用することができる。この場合、
マーカーチューブ2の貼付けテープ4からの取り外し
は、1回の作業で済み、またセットのチューブ部分2
A、2Bは半切り部1aで連続しているので、電線10
6への取付前に一方のみが紛失するのを防止することが
できる。尚、図19において符号108、110は電線
106の端子104A、104Bを機器の端子112、
114に取り付ける端子止めねじである。
【0060】上記実施の形態では、マーカーチューブ2
が2つのチューブ部分2A、2B(マーキング済みチュ
ーブ部分1A1、1A2)から成っていてこれらのチュ
ーブ部分2A、2Bを半切り部1aで接続したままとし
て貼付けテープ4に貼り付けたが、図17(B)及び図
17(C)に示すように、1つのマーカーチューブ2が
それぞれ同じ表示を有する3つ又は4つのチューブ部分
2A乃至2C又は2A乃至2Dから成っていてもよい。
この場合、これらのチューブ部分は、貼付けテープ4上
では半切り部分1a、1b又は1a、1b、1cでそれ
ぞれ連続したままであるが、例えば、電線の端部に取り
付ける場合には、2つ目又は4つ目のチューブ部分を1
つ目又は3つ目のチューブ部分の補助マーカーとして使
用するのに用いられる。
【0061】例えば、図20に示すように、第2及び第
4のチューブ部分2B、2Dは、第1及び第3のチュー
ブ部分2A、2Cに連続したままとして半切り部1bで
引きちぎって第1及び第2のチューブ部分2A、2Bの
一方は電線106の一方の端部に被せ、第3及び第4の
チューブ部分2C、2Dの一方は電線106の他方の端
部に被せる。例えば、第2及び第3のチューブ部分2
B、2Cを電線106の端部に被せたとすると、第1及
び第4のチューブ部分2A、2Dが捨てマーカーとして
利用され、これらの電線40の両端の端子104A、1
04Bがそれぞれ機器の端子112、114(112は
図示せず)に接続された後、対応する接続関係に誤りが
ないことを確認した後、捨てマーカーであるチューブ部
分2A、2Dをチューブ部分2B、2Cから引きちぎる
ことによって半切り部1a、1cで切り離して捨てる。
【0062】3つ又は4つのチューブ部分2A乃至2C
又は2A乃至2Dが半切り部1a、1b又は1a乃至1
cで連続している場合、これらのチューブ部分は図1
7に示すように、半切り部が貼付けテープ4上に位置す
るように貼り付けられるのが好ましいが、これらの半切
り部が貼付テープ4から外れて貼り付けられていてもよ
いことはもちろんである。但し、後者の場合には、貼付
テープ4から外れている半切り部に連続するチューブ部
分が貼付けテープ4の外に垂れ下がるので、チューブ貼
付け物5を保管管理する際に、これらの垂れ下がりチュ
ーブ部分が相互に絡まないように保管することが必要で
ある。
【0063】尚、マーカーチューブ2の半切り部1a
(又は1a、1bあるいは1a乃至1c)が貼付けテー
プ4上に適正に位置するようにするためにチューブ切断
手段16とチューブ貼付手段との位置関係及びチューブ
送給手段の送給ピッチを適宜選択することができる。
【0064】また、上記実施の形態では、マーキング手
段14は、サーマルヘッド12から成っている場合につ
いて述べたが、既に述べたように、加熱活字組立体式の
マーキングヘッドから成っている場合にも同様にして適
用することができることはもちろんである。更に、上記
の実施の形態では、チューブ切断手段16は、台開閉式
の形態でチューブの全切りと半切りとを切り替えるよう
にしているが、例えば、実公平2−24640号公報や
実公平7−15755号公報に記載されているように、
溝付きの切断台を溝を有する部分をカッター位置にした
り溝を有しない部分をカッター位置にしたりするように
切断台を変位して半切りと全切りとを行ったり、切断台
を傾斜面に沿って変位してカッターの食い込み深さを調
節したりして全切りと半切りとを切り替える形態のもの
であってもよい。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、各マー
カーチューブの隣り合うマーキング済みチューブ部分の
間を半切りし、隣り合うマーカーチューブの間を全切り
し、マーカーチューブがセットとなるべき2つ以上のチ
ューブ部分を半切り状態で接続したまま貼付けテープに
貼り付けると、貼付け作業の効率が向上し、またこれら
のチューブ部分を電線に被せる作業等の処理に際してマ
ーカーチューブをセット全体で貼付けテープから剥離し
て処理するので、マーカーチューブのその後の処理が容
易であり、更にセットとなる2つ以上のチューブ部分は
半切り部で連続しているので、マーカーチューブの取付
前にこれらのチューブ部分が紛失する虞がなくなる。
【0066】特に、各マーカーチューブとなるべき2つ
以上のチューブ部分の間を半切りし、その後の各マーカ
ーチューブとなるべき部分と後続のチューブ部分との間
を全切りすると、マーカーチューブが同じマーカー表示
を有する3つ以上のチューブ部分から形成され、従っ
て、例えば、このマーカーチューブが電線の識別用に用
いられる場合、2つのチューブ部分が電線の両端に取り
付けられ、他のチューブ部分は電線を他の機器等に接続
する際に対応が誤っていないか否かの接続の確認マーカ
ーとし、接続作業後捨てマーカーとして利用することが
できる。
【0067】また、貼付けテープの送給及び貼付け動作
は、チューブ切断手段の半切りモードではチューブ切断
手段との連係を外して行われないようにし、チューブ切
断手段の全切りモードではチューブ切断手段に連動する
ようにすると、テープ貼付け手段は、チューブ切断手段
の動作を利用して駆動することができ、従ってチューブ
貼付け手段を簡単な構造で容易に形成することができ
る。
【0068】特に、チューブ切断手段の半切り、全切り
の切り替え及び貼付けテープの送給及び貼付け動作は、
チューブの半切りのときには、貼付けテープの送給及び
貼付け動作を行わないが、チューブの全切りのときに
は、貼付けテープの送給と貼付け動作とを行うように連
動するので、3つ以上のマーカーチューブをセットとす
る場合の切り替えが容易であり、装置全体の制御が簡単
となる。
【0069】更に、切断台をカッターが入る位置で開閉
自在とし、この切断台を開いたときに長尺チューブの切
断台側の一部を切断台の開いた間隙に逃して切り残し部
分を形成することによって長尺チューブを半切りし、切
断台を閉じたときに長尺チューブを全切りするようにす
ると、切断台の開閉の程度によってチューブの半切りの
程度を調節することができ、従ってチューブの材質、季
節による硬度の変化やチューブの外径の変動に拘わら
ず、半切り部の引きちぎり力をほぼ一定に維持するよう
に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマーカーチューブ処理装置の全体
の概略側面図である。
【図2】図1の装置ののマーキング手段を除く部分の概
略斜視図である。
【図3】本発明の1つの実施の形態によるマーカーチュ
ーブ処理装置のチューブ切断手段の全体上面図である。
【図4】図3のチューブ切断手段の全体側面図である。
【図5】図3のチューブ切断手段の一部の側面図であ
る。
【図6】図3のチューブ切断手段の一部の断面図であ
る。
【図7】図3のチューブ切断手段の要部の上面図であ
る。
【図8】図3のチューブ切断手段全体の全切りモードに
おける拡大側面図である。
【図9】図3のチューブ切断手段全体の半切りモードに
おける拡大側面図である。
【図10】図3のチューブ切断手段の全切りモードと半
切りモードとを説明するものであり、同図(A)は、全
切りモードの説明図、同図(B)は半切りモードの説明
図、同図(C)は半切りモードの更に一部を拡大して示
す説明図である。
【図11】本発明の装置に用いられるチューブ貼付け手
段の概略斜視図である。
【図12】図11のチューブ貼付け手段のテープ送給機
構がテープ非送給状態にあるのを示す拡大説明図であ
る。
【図13】図11のチューブ貼付け手段のテープ送給機
構がテープ送給状態にあるのを示す拡大説明図である。
【図14】図11のチューブ貼付け手段とチューブ切断
手段との相関関係が非連動モード(チューブ貼付け手段
の非貼付けモード)にあるのを示す拡大上面図である。
【図15】図11のチューブ貼付け手段とチューブ切断
手段との相関関係が連動モード(チューブ貼付け手段の
貼付けモード)にあるのを示す拡大上面図である。
【図16】図11のチューブ貼付け手段に用いられるチ
ューブ押付け部材の取付状態を示し、同図(A)はその
側面図、同図(B)はその斜視図である。
【図17】貼付けテープに種々のセットのマーカーチュ
ーブが貼付けられた状態を示し、同図(A)は2つのチ
ューブ部分をセットする場合の貼付け状態の平面図、同
図(B)は3つのチューブ部分をセットとする場合の貼
付け状態の平面図、同図(C)は4つのチューブ部分を
セットとする場合の貼付け状態の平面図である。
【図18】1つのマーカーチューブが貼り付けテープに
貼り付けられた状態の拡大断面図である。
【図19】本発明によって処理されるマーカーチューブ
を端子付きの電線の端部にそれぞれ被せて電線の識別マ
ーカーとして利用する状態を示す斜視図である。
【図20】本発明によって処理される4つのチューブ部
分から成るマーカーチューブを端子付きの電線の端部に
それぞれ被せて電線の識別マーカーとして利用する状態
を示す斜視図である。
【符号の説明】 1 長尺チューブ 1A マーキング済みチューブ部分 1A1 マーキング済みチューブ部分 1A2 マーキング済みチューブ部分 1a 半切り部(切り残し部分) 1a’ チューブが隙間Gに逃げ込んだ部分 1b 半切り部(切り残し部分) 1c 半切り部(切り残し部分) 2 マーカーチューブ 2A チューブ部分 2B チューブ部分 2C チューブ部分 2D チューブ部分 3 マーキングテープ 4 貼付けテープ 5 チューブ貼付け物 10 マーカーチューブ処理装置 12 サーマルヘッド 14 マーキング手段 16 チューブ切断手段 18 チューブ貼付け手段 20 フレーム 20a 長穴 22 プラテン 24 ガイド手段 26 チューブ送給手段 28 切断台 30 カッター 32 固定台部分 34 可動台部分 34a 案内桿 34b 案内桿 36 台駆動機構 38 双方向ソレノイド 38a アーマチュア(可動子) 40 枢支ピン 42 連結アーム 42a 長穴 44 ばね 46 可動ストッパー 48 カッター駆動機構 50 枢軸 52 カッターアーム 52a 溝 52A 垂直部分 52B 水平部分 54 ばね 56 駆動源 58 減速機付きモータ 58a 出力軸(カム軸) 60 カム 62 チューブ貼付け機構 64 テープ送給機構 66 貼付けテープ受け部材 66A 補助受け部材 68 チューブ押付け部材 68A 板ばねアーム 68a 枢支片 69 ばね 70 枢軸 71 ばね 72 枢動アーム 74 押し付けローラ 76 テープパッド 78 貼付けテープ繰出し源 80 送給輪 80’ 送給輪 82 テープ送給部 84 セグメントギヤ 86 駆動ギヤ 88 従動ギヤ 90 一方向クラッチ 92 チューブ切断・貼り付け連動手段 94 連動アーム 94a 係合板片 96 連動アーム切り替え機構 98 ブラケット 100 枢軸 102 ソレノイド 102a アーマチュア 104A 端子 104B 端子 106 電線 106a 端部 106b 端部 108 止めねじ 110 止めねじ 112 端子 114 端子

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺チューブに間隔をあけてマーキング
    を施し、マーキング間隔毎に切断して複数の短尺のマー
    カーチューブを形成し、前記短尺のマーカーチューブを
    長尺の貼付けテープ上に前記貼付けテープの長手方向に
    間隔をあけて貼り付け、前記長尺チューブの切断は切断
    台上に載せられた前記長尺チューブにカッターを入れて
    行われるマーカーチューブの処理方法において、前記長
    尺チューブにマーキングを施して第1のマーキング済み
    チューブ部分を形成した後、前記第1のマーキング済み
    チューブ部分と後続のチューブ部分とを前記切断台上で
    半切りする第1の工程と、前記後続のチューブ部分にマ
    ーキングを施して第2のマーキング済みチューブ部分を
    形成した後前記第2のマーキング済みチューブ部分と更
    に後続のチューブ部分とを前記切断台上で全切りする第
    2の工程と、前記第1と第2のマーキング済みチューブ
    部分のセットを前記貼付けテープに貼付ける第3の工程
    とを備え、前記第3の工程の後に前記貼り付けテープを
    貼付け領域に間欠的に送給する第4の工程とを備えたこ
    とを特徴とするマーカーチューブ処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のマーカーチューブ処理
    方法であって、前記第1のマーキング済みチューブ部分
    を2つ以上続けて形成し、前記第1のマーキング済みチ
    ューブ部分相互の間も半切りすることを特徴とするマー
    カーチューブ処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のマーカーチュー
    ブ処理方法であって、前記チューブの貼り付け動作と前
    記貼付けテープの送給動作とは、前記長尺チューブの全
    切り動作に連動して行われることを特徴とするマーカー
    チューブ処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のマー
    カーチューブ処理方法であって、前記切断台は前記カッ
    ターが入る位置で開閉自在とし、前記チューブの半切り
    工程は、前記切断台を開いて前記長尺チュ−ブの一部を
    前記切断台の開いた間隙に逃して切りの残し部分を形成
    して行われ、また前記チュ−ブの全切り工程は、前記切
    断台を閉じて行われることを特徴とするマ−カ−チュ−
    ブ処理方法。
  5. 【請求項5】 長尺チューブに間隔をあけてマーキング
    を施すチューブマーキング手段と、前記チューブマーキ
    ング手段によってマーキングされた長尺チューブをマー
    キング間隔毎に切断して複数の短尺のマーカーチューブ
    を形成するチューブ切断手段と、前記短尺のマーカーチ
    ューブを長尺の貼付けテープ上に前記貼付けテープの長
    手方向に間隔をあけて貼り付けるチューブ貼付け手段と
    を備え、前記チューブ切断手段は、前記長尺チューブが
    載る切断台と前記切断台上の前記長尺チューブを切断す
    るカッターとから成っているマーカーチューブ処理装置
    において、前記チューブ切断手段は、前記長尺チューブ
    を全切り状態と半切り状態とに切替えることができるよ
    うに構成され、前記チューブ貼付け手段は、前記チュー
    ブ切断手段によって全切りされて後続のチューブ部分か
    ら切り離されるが半切り部分で相互に接続されている複
    数のマーカーチューブを前記貼付けテープ上に押し付け
    て貼り付けるチューブ貼付け機構と前記長尺チューブを
    全切りする毎に前記貼付けテープを送給するテープ送給
    機構とから成っていることを特徴とするマーカーチュー
    ブ処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のマーカーチューブ処理
    装置処理装置であって、前記チューブ切断手段は、前記
    半切り部分で相互に接続される3つ以上のマーキング済
    みチューブ部分を形成するように2回以上続けて半切り
    動作することを特徴とするマーカーチューブ処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載のマーカーチュー
    ブ処理装置であって、前記チューブ切断手段は、前記切
    断台を構成し相互に開閉する2つの台部分と、前記2つ
    の台部分を開閉するように駆動するが、前記長尺チュー
    ブを半切りする際には前記台部分の間に間隙を形成する
    ように開いた状態にし前記長尺チューブを全切りする際
    には前記台部分の間の隙間をなくすように閉じる状態に
    する台駆動機構とから成っていることを特徴とするマ−
    カ−チュ−ブ処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至7のいずれかに記載のマー
    カーチューブ処理装置であって、前記チューブ貼付け手
    段の前記チューブ貼付け機構及び前記貼付けテープ送給
    機構を前記チューブ切断手段のカッターの下降動作に連
    動するチューブ切断・貼り付け連動手段を更に備え、前
    記チューブ切断・貼り付け連動手段は、前記チューブ切
    断手段の半切りモードでは前記チューブ切断手段と前記
    チューブ貼付け手段とは連動しないが、前記チューブ切
    断手段の全切りモードでは前記チューブ切断手段と前記
    チューブ貼付け手段とを連動するように構成されている
    ことを特徴とするマーカーチューブ処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のマーカーチューブ処理
    装置であって、前記チューブ切断・貼付け連動手段は、
    前記カッターを保持するカッターアームに可動的に支持
    された連動アームと、前記チューブ切断手段の半切りモ
    ードでは前記連動アームを前記チューブ貼付け手段の前
    記チューブ貼り付け機構及び前記テープ送給機構に対し
    て連係するのを解放し、前記チューブ切断手段の全切り
    モードでは前記連動アームを前記チューブ貼付け手段の
    前記チューブ貼り付け機構及び前記テープ送給機構に連
    係するように前記連動アームの位置を切り替える連動ア
    ーム切り替え機構とから成っていることを特徴とするマ
    ーカーチューブ処理装置。
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