JP2000105675A - ディスクアレイ装置 - Google Patents

ディスクアレイ装置

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JP2000105675A
JP2000105675A JP10291534A JP29153498A JP2000105675A JP 2000105675 A JP2000105675 A JP 2000105675A JP 10291534 A JP10291534 A JP 10291534A JP 29153498 A JP29153498 A JP 29153498A JP 2000105675 A JP2000105675 A JP 2000105675A
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disk
check code
unit
disk array
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JP10291534A
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Akihiro Asano
聡宏 浅野
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクアレイ制御装置と個々のディスク装
置とをつなぐバスの故障によって不正なデータがディス
ク装置に書き込まれるのを未然に防止する。 【解決手段】 ディスク装置のディスク制御部12は、デ
ィスクアレイ制御装置5から転送されてきた書き込みデ
ータ(更新データとそのチェックコード)をディスク部
11に書き込むのに先立って、書き込みデータチェック手
段1212によってデータの正当性をチェックする。書き込
みデータチェック手段1212は、書き込みデータ中の更新
データからチェックコードを生成するチェックコード生
成器12121と、生成されたチェックコードと書き込みデ
ータ中のチェックコードとを比較する比較器12122 とを
備える。ディスク部11への書き込みは双方のチェックコ
ードが一致した場合に限って行われ、一致しない場合、
ディスクアレイ制御装置5へ異常終了が報告される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスクアレイ装置
に関し、特に書き込みデータの正当性をチェックする機
能を各々のディスク装置が有するディスクアレイ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般にディスクアレイ装置は、複数のデ
ィスク装置とこれら複数のディスク装置を制御するディ
スクアレイ制御装置とから構成される。また、各々のデ
ィスク装置は、データを記憶する媒体であるディスク部
と、ディスクアレイ制御装置からの指示に従ってディス
ク部に対してデータの書き込み、読み出しを行うディス
ク制御部とから構成される。そして、複数のディスク装
置は、そのうちの例えば1台がパリティ用に、残りがデ
ータ用に使用され、データ用の何れか1台のディスク装
置が故障しても残りのディスク装置でデータを復旧でき
るようになっている。また、各々のディスク部は、物理
セクタ単位に、データとそのデータ用のチェックコード
(例えばCRC(Cyclic Redundancy
Check)コード)を格納しており、ディスク制御
部は、或る物理セクタの読み出し時に、その物理セクタ
に格納されたチェックコードによってデータの正当性を
検証し、誤りがあるときは可能であればデータの訂正を
行う。
【0003】例えば図5に示すように4台のディスク装
置1,2,3,4を備えるディスクアレイ装置では、例
えば3台のディスク装置1,2,3がデータ用に使用さ
れ、1台のディスク装置4がパリティ用に使用される。
データ用のディスク装置1,2,3内のディスク部1
1,21,31の各々の物理セクタには、データとその
データ用のチェックコードとが格納される。例えば図示
するように、ディスク部11の物理セクタ0にはデータ
D0とそのチェックコードCRC0が、ディスク部21
の物理セクタ0にはデータD1とそのチェックコードC
RC1が、ディスク部31の物理セクタ0にはデータD
2とそのチェックコードCRC2が、それぞれ格納され
る。また、パリティ用のディスク装置4のディスク部4
1には、データ用のディスク装置1,2,3の同じ物理
セクタに格納されているデータのパリティデータとこの
パリティデータのチェックコードとが格納される。例え
ば、ディスク装置4のディスク部41の物理セクタ0に
は、ディスク装置1,2,3の物理セクタ0に格納され
ているデータD0,D1,D2のパリティデータCD0
12と、このパリティデータCD012のチェックコー
ドCRC012とが格納される。
【0004】データ用のディスク装置1,2,3の同じ
物理セクタに格納されているデータの集合を論理データ
と呼ぶ。例えば物理セクタ0の場合、データD0,D
1,D2を結合したものが1つの論理データである。1
つの論理データ全体を読み出す場合、全てのディスク装
置1,2,3,4において物理セクタ0のデータが同時
に読み出されて、チェックコードによるチェックが行わ
れたデータが各ディスク装置1,2,3,4からディス
クアレイ制御装置5に送られ、ディスクアレイ制御装置
5ではパリティデータによるチェックが実施される。例
えば物理セクタ0に対応する論理データ全体の読み出し
時には、ディスク装置1において物理セクタ0から読み
出したデータD0とそのチェックコードCRC0とから
データD0の正当性が検証される。同様にディスク装置
2,3,4において物理セクタ0から読み出したデータ
D1,D2,CD012とそのチェックコードCRC
1,CRC2,CRC012とからデータD1,D2,
CD012の正当性が検証される。データD0,D1,
D2,CD012に誤りが検出されれば、可能であれば
各々のディスク装置1,2,3,4内でデータD0,D
1,D2,CD012が訂正され、ディスクアレイ制御
装置5に送られる。ディスクアレイ制御装置5では、読
み出されたデータD0,D1,D2とパリティデータC
D012とから論理データの正当性を検証した後、論理
データをホストプロセッサへ送る。
【0005】論理データ中の一部のデータ、例えばディ
スク装置1の物理セクタ0のデータだけを読み出す場合
は、ディスクアレイ制御装置5はディスク装置1だけを
動作させる。このときもディスク装置1は、読み出した
データD0の正当性をチェックコードCRC0によって
検証する。
【0006】他方、データの更新時には、ディスクアレ
イ制御装置5は、該当するデータ用のディスク装置1,
2,3およびパリティ用のディスク装置4に対してデー
タの書き込みを行う。例えば、物理セクタ0に対応する
論理データ全てをデータD0’,D1’,D2’に更新
する場合、ディスクアレイ制御装置5は、データD0’
からそのチェックコードCRC0’を、データD1’か
らそのチェックコードCRC1’を、データD2’から
そのチェックコードCRC2’を生成すると共に、デー
タD0’,D1’,D2’からパリティデータCD01
2’を生成し、且つ、パリティデータCD012’のチ
ェックコードCRC012’を生成する。そして、ディ
スク装置1の物理セクタ0にデータD0’とチェックコ
ードCRC0’を、ディスク装置2の物理セクタ0にデ
ータD1’とチェックコードCRC1’を、ディスク装
置3の物理セクタ0にデータD2’とチェックコードC
RC2’を、ディスク装置4の物理セクタ0にパリティ
データCD012’とチェックコードCRC012’
を、それぞれ書き込むべく、各ディスク装置1,2,
3,4に書き込み要求を送出する。
【0007】また、論理データの一部のデータを更新す
る場合には、ディスクアレイ制御装置5は、該当するデ
ータ用のディスク装置1,2,3およびパリティ用のデ
ィスク装置4に記録されたデータを読み出して更新し、
再書き込みを行う。例えば、ディスク装置1の物理セク
タ0のデータD0だけをD0’に更新する場合、ディス
クアレイ制御装置5は、ディスク装置1からデータD0
を読み出すと共にディスク装置4からパリティデータC
D012を読み出し、これらと新データD0’とから、
パリティデータCD012’を生成すると共に、このパ
リティデータCD012’のチェックコードCRC01
2’を生成する。また、新データD0’からそのチェッ
クコードCRC0’を生成する。そして、新データD
0’とチェックコードCRC0’をディスク装置1の物
理セクタ0に書き込み、パリティデータCD012’と
チェックコードCRC012’をディスク装置4の物理
セクタ0に書き込むべく、各ディスク装置1,4に書き
込み要求を送出する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のディ
スクアレイ装置は、個々のディスク装置の物理セクタ単
位にデータとそのチェックコードとを格納することで、
データの信頼性をより一層高めているが、チェックコー
ドによるデータの検証は読み出し時に限られており、デ
ータの書き込み時には実施されていない。このため、デ
ィスクアレイ制御装置5と各々のディスク装置1,2,
3,4とをつなぐバスに故障が発生した場合、不正なデ
ータがディスク装置に書き込まれてしまうという問題が
ある。例えば、前述のようにディスク装置1の物理セク
タ0のデータD0をデータD0’に更新する場合、ディ
スクアレイ制御装置5はディスク装置1に対して新デー
タD0’とそのチェックコードCRC0’をディスク装
置1との間のバスを通じて送出するが、当該バスに障害
が発生しており、例えば新データD0’がD0”にデー
タ化けした場合、物理セクタ0にデータD0”とチェッ
クコードCRC0’とが記憶される。このような不正な
データはその読み出し時までチェックされないので、特
に大量のデータを連続して更新する場合、ディスク装置
の多くの箇所に不正なデータが書き込まれ続け、最悪時
には復旧不可能となってしまう。
【0009】他方、ディスクアレイ装置におけるデータ
書き込み時のデータチェック方法として、特開平5−1
66304号公報に記載された技術がある。この技術
は、ホストプロセッサから送られてきた4パスのデータ
をディスクアレイ制御装置において8パスのデータに変
換して8台のディスク装置に分割して書き込む際に、デ
ィスクアレイ制御装置において、変換した8パスのデー
タから元の4パスのデータを再合成して各々のチェック
データを独自に生成し、この生成したチェックデータ
と、ホストプロセッサから送られてきた4パスのデータ
に付随するチェックデータとを比較することにより、デ
ィスク装置への書き込みデータのチェックを行うもので
ある。この技術によれば、ディスクアレイ制御装置内部
のデータ変換部に障害があった場合のデータ化けを検出
できる。しかし、ディスクアレイ制御装置と各々のディ
スク装置とをつなぐバスに障害があった場合のデータ化
けは検出不可能であり、前述した課題は解消できない。
【0010】そこで本発明の目的は、ディスクアレイ制
御装置と個々のディスク装置とをつなぐバスの故障によ
って不正なデータがディスク装置に書き込まれてしまう
のを未然に防止することができるディスクアレイ装置を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のディスクアレイ
装置は、各々ディスク制御部およびディスク部から構成
される複数のディスク装置と、これら複数のディスク装
置を制御するディスクアレイ制御装置とから構成される
ディスクアレイ装置において、各々のディスク装置のデ
ィスク制御部は、ディスクアレイ制御装置から転送され
てきたデータをディスク部に書き込むのに先立って、デ
ータの正当性をチェックする書き込みデータチェック手
段を備えることを特徴とする。より具体的には、前記書
き込みデータチェック手段は、ディスク部に書き込むデ
ータからチェックコードを生成する手段と、該手段によ
って生成されたチェックコードと前記ディスクアレイ制
御装置から転送されてきたデータに付随するチェックコ
ードとを比較する手段とを備えている。
【0012】また本発明における前記ディスク制御部
は、書き込みデータチェック手段によりデータの正当性
が確認されたときはディスク部へのデータの書き込みを
実行した後に前記ディスクアレイ制御装置に正常終了を
報告し、書き込みデータチェック手段によりデータの異
常が検出されたときはディスク部へのデータの書き込み
を行わずに前記ディスクアレイ制御装置に異常終了を報
告する構成を有する。
【0013】また本発明における前記ディスクアレイ制
御装置は、データの書き込みを要求した何れかのディス
ク装置から異常終了が報告された場合、リトライ処理を
行う構成を有する。
【0014】このように構成された本発明のディスクア
レイ装置にあっては、ディスクアレイ制御装置からデー
タとそのチェックコードとが送られてきたディスク装置
のディスク制御部が、そのデータをディスク部に書き込
む前に、書き込みデータチェック手段によって、そのデ
ータから独自に生成したチェックコードとディスクアレ
イ制御装置から転送されてきたデータに付随するチェッ
クコードとを比較することにより、データの正当性をチ
ェックする。そして、データの正当性が確認されたとき
はディスク部へのデータの書き込みを実行した後にディ
スクアレイ制御装置に正常終了を報告し、データの異常
が検出されたときはディスク部へのデータの書き込みを
行わずにディスクアレイ制御装置に異常終了を報告す
る。ディスクアレイ制御装置では、データの書き込みを
要求した何れかのディスク装置から異常終了が報告され
た場合、リトライ処理を行う。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態の例につ
いて図面を参照して詳細に説明する。
【0016】図1は本発明のディスクアレイ装置の一実
施例のブロック図である。本実施例のディスクアレイ装
置は、複数のディスク装置1,2,3,4と、これら複
数のディスク装置1,2,3,4をホストプロセッサ6
からの入出力命令の内容に応じて制御し且つ複数のディ
スク装置1,2,3,4とホストプロセッサ6との間の
データ転送を制御するディスクアレイ制御装置5とから
構成される。ディスクアレイ制御装置5とホストプロセ
ッサ6とはホストバス7により接続され、ディスクアレ
イ制御装置5と個々のディスク装置1,2,3,4とは
ディスクバス8−1,8−2,8−3,8−4で接続さ
れている。
【0017】各々のディスク装置1,2,3,4は、デ
ータを記憶する媒体であるディスク部11,21,3
1,41と、ディスクアレイ制御装置5からの指示に従
ってディスク部11,21,31,41に対してデータ
の書き込み、読み出しを行うディスク制御部12,2
2,32,42とから構成される。そして、複数のディ
スク装置1,2,3,4は、本実施例の場合、ディスク
装置4がパリティ用に、残りのディスク装置1,2,3
がデータ用に使用され、何れか1台のディスク装置が故
障しても残りのディスク装置でデータを復旧できるよう
になっている。また、各々のディスク部11,21,3
1,41は、物理セクタ単位に、データとそのデータ用
のチェックコード(例えばCRC(Cyclic Re
dundancy Check)コード)を格納する。
【0018】例えばディスク部11の物理セクタ0に
は、データD0とそのチェックコードCRC0が、ディ
スク部21の物理セクタ0にはデータD1とそのチェッ
クコードCRC1が、ディスク部31の物理セクタ0に
はデータD2とそのチェックコードCRC2が、それぞ
れ格納される。また、パリティ用のディスク装置4のデ
ィスク部41には、データ用のディスク装置1,2,3
の同じ物理セクタに格納されているデータのパリティデ
ータとこのパリティデータのチェックコードとが格納さ
れる。例えば、ディスク部41の物理セクタ0には、デ
ィスク装置1,2,3の物理セクタ0に格納されている
データD0,D1,D2のパリティデータCD012
と、このパリティデータCD012のチェックコードC
RC012とが格納される。
【0019】データ用のディスク装置1,2,3の同じ
物理セクタに格納されているデータの集合を論理データ
と呼ぶ。例えば物理セクタ0の場合、データD0,D
1,D2を結合したものが1つの論理データである。1
つの論理データ全体を読み出す場合、全てのディスク装
置1,2,3,4が並列に動作し、チェックコードによ
るチェックが各ディスク装置1,2,3,4で実施さ
れ、またパリティデータによるチェックがディスクアレ
イ制御装置5で実施される。例えば物理セクタ0に対応
する論理データ全体の読み出し時には、ディスク装置1
において物理セクタ0から読み出したデータD0とその
チェックコードCRC0とからデータD0の正当性が検
証される。同様にディスク装置2,3,4において物理
セクタ0から読み出したデータD1,D2,CD012
とそのチェックコードCRC1,CRC2,CRC01
2とからデータD1,D2,CD012の正当性が検証
される。データD0,D1,D2,CD012に誤りが
検出されれば、可能であれば各々のディスク装置1,
2,3,4内でデータD0,D1,D2,CD012が
訂正され、ディスクアレイ制御装置5に送られる。ディ
スクアレイ制御装置5では、読み出されたデータD0,
D1,D2とパリティデータCD012とから論理デー
タの正当性を検証した後、論理データをホストプロセッ
サ6へ送る。
【0020】論理データ中の一部のデータ、例えばディ
スク装置1の物理セクタ0のデータD0だけを読み出す
場合は、ディスクアレイ制御装置5はディスク装置1だ
けを動作させる。このときもディスク装置1は、読み出
したデータD0の正当性をチェックコードCRC0によ
って検証する。
【0021】他方、データの更新時には、ディスクアレ
イ制御装置5は、該当するデータ用のディスク装置1,
2,3およびパリティ用のディスク装置4に対してデー
タの書き込みを行う。例えば、物理セクタ0に対応する
論理データ全てをデータD0’,D1’,D2’に更新
する場合、ディスクアレイ制御装置5は、データD0’
からそのチェックコードCRC0’を、データD1’か
らそのチェックコードCRC1’を、データD2’から
そのチェックコードCRC2’を生成すると共に、デー
タD0’,D1’,D2’からパリティデータCD01
2’を生成し、且つ、パリティデータCD012’のチ
ェックコードCRC012’を生成する。そして、ディ
スクバス8−1を通じてディスク装置1に対して物理セ
クタ0にデータD0’とチェックコードCRC0’を書
き込む要求を出し、ディスクバス8−2を通じてディス
ク装置2に対して物理セクタ0にデータD1’とチェッ
クコードCRC1’を書き込む要求を出し、ディスクバ
ス8−3を通じてディスク装置3に対して物理セクタ0
にデータD2’とチェックコードCRC2’を書き込む
要求を出し、ディスクバス8−4を通じてディスク装置
4に対して物理セクタ0にパリティデータCD012’
とチェックコードCRC012’を書き込む要求を出
す。
【0022】各々のディスク装置1,2,3,4におけ
るディスク制御部12,22,32,42は、上記の書
き込み要求に応じてディスク部11,21,31,41
の物理セクタ0に対する書き込みを実施するが、本発明
の場合、データをディスク部に書き込むのに先立って、
データの正当性をチェックする。そして、誤りがなけれ
ばディスク部に対する書き込みを実施するが、誤りがあ
れば書き込み動作は行わない。
【0023】以上は論理データ全体を更新する場合であ
るが、論理データの一部のデータを更新する場合には、
ディスクアレイ制御装置5は、該当するデータ用のディ
スク装置1,2,3およびパリティ用のディスク装置4
に記録されたデータを読み出して更新し、再書き込みを
行う。例えば、ディスク装置1の物理セクタ0のデータ
D0だけをD0’に更新する場合、ディスクアレイ制御
装置5は、ディスク装置1からデータD0を読み出すと
共にディスク装置4からパリティデータCD012を読
み出し、これらと新データD0’とから、パリティデー
タCD012’を生成すると共に、このパリティデータ
CD012’のチェックコードCRC012’を生成す
る。また、新データD0’からそのチェックコードCR
C0’を生成する。そして、ディスクバス8−1を通じ
てディスク装置1に対して新データD0’とチェックコ
ードCRC0’を物理セクタ0に書き込む要求を出し、
ディスクバス8−4を通じてディスク装置4に対してパ
リティデータCD012’とチェックコードCRC01
2’を物理セクタ0に書き込む要求を出す。
【0024】各々のディスク装置1,4におけるディス
ク制御部12,42は、上記の書き込み要求に応じてデ
ィスク部11,41の物理セクタ0に対する書き込みを
実施するが、上述と同様にデータをディスク部に書き込
むのに先立って、データの正当性をチェックし、誤りが
ないことを確認してからディスク部に対する書き込みを
実施する。
【0025】図2はディスク制御部12の構成例を示す
ブロック図である。この例のディスク制御部12は、デ
ィスクアレイ制御装置5からディスクバス8−1を通じ
て受信したデータをディスク部11に書き込むデータ書
き込み部121と、ディスク部11からデータを読み出
してディスクバス8−1を通じてディスクアレイ制御装
置5に送出するデータ読み出し部122と、ディスクア
レイ制御装置5からディスクバス8−1を通じて受信す
る書き込み要求、読み出し要求を解析して、書き込み要
求時にはデータ書き込み部121を、読み出し要求時に
はデータ読み出し部122を制御する制御部123とか
ら構成されている。
【0026】また、データ書き込み部121は、書き込
みデータ(更新データとそのチェックコード)を一時的
に保持するバッファ1211と、このバッファ1211
に保持された書き込みデータの正当性をチェックする書
き込みデータチェック手段1212と、バッファ121
1に保持された書き込みデータをディスク部11に書き
込む書き込み手段1213とを備えている。そして、書
き込みデータチェック手段1212は、バッファ121
1に保持された更新データからチェックコードを生成す
るチェックコード生成器12121と、このチェックコ
ード生成器12121で生成されたチェックコードと、
バッファ1211に保持されているチェックコードとを
比較し、その結果を制御部123に通知する比較器12
122とから構成されている。なお、チェックコード生
成器12121が生成するチェックコードは、書き込み
データ中のチェックコードと同じ種類のものである。
【0027】図3はディスクアレイ制御装置5からディ
スク装置1に対してデータの書き込み要求が出された際
の制御部123の処理例を示すフローチャートである。
以下、図1乃至図3を参照して書き込み要求時のディス
ク装置1の動作を説明する。なお、説明の便宜上、物理
セクタ0にデータD0’とそのチェックコードCRC
0’を書き込む場合を例にする。
【0028】ディスクアレイ制御装置5からディスクバ
ス8−1を通じて送出された書き込みデータ(D0’+
CRC0’)は、ディスク制御部12のデータ書き込み
部121におけるバッファ1211に格納され、書き込
みデータを物理セクタ0に書き込むべき要求はディスク
バス8−1を通じて制御部123で受信される。データ
書き込み部121の書き込みデータチェック手段121
2におけるチェックコード生成器12121は、バッフ
ァ1211中のデータD0’からチェックコードCRC
00を生成し、比較器12122の一方の入力端子に出
力する。比較器12122の他方の入力端子にはバッフ
ァ1211に格納されたチェックコードCRC0’が入
力されており、比較器12122は双方のチェックコー
ドを比較し、一致,不一致を示す信号を制御部123に
出力する。
【0029】制御部123は、ディスクアレイ制御装置
5からの要求がデータ書き込み要求の場合、比較器12
122から比較信号が出るのを待ち、比較不一致を示す
信号が出力された場合には(図3のS1でNO)、ディ
スクバス8−1を通じてディスクアレイ制御装置5に対
し異常終了を報告し(S2)、今回の処理を終える。他
方、比較一致を示す信号が出力された場合には(S1で
YES)、書き込み先を指定して書き込み手段1213
を起動する(S3)。書き込み手段1213は、バッフ
ァ1211に格納されている書き込みデータを読み出
し、ディスク部11の指定された物理セクタ0に対して
書き込みを行う。制御部123は書き込み手段1213
による書き込みが終了すると、ディスクバス8−1を通
じてディスクアレイ制御装置5に対し正常終了を報告し
(S4)、今回の処理を終える。
【0030】なお、ディスクアレイ制御装置5からデー
タの読み出し要求を受けた場合、制御部123はデータ
読み出し部122を起動し、データ読み出し部122が
ディスク部11からのデータの読み出し、チェックコー
ドによるデータの正当性チェック等を行い、データをデ
ィスクバス8−1を通じてディスクアレイ制御装置5に
送出する。このデータ読み出し時の処理は従来と同じで
ある。
【0031】以上はディスク装置1のディスク制御部1
2について説明したが、他のディスク装置2,3,4の
ディスク制御部22,32,42もディスク制御部12
と同様に構成される。
【0032】図4はホストプロセッサ6から更新命令を
受信した際のディスクアレイ制御装置5の処理例を示す
フローチャートである。ディスクアレイ制御装置5は、
ホストプロセッサ6からホストバス7を介して更新命令
を受信すると、その命令を解析し(S11)、書き込み
データを生成する(S12)。例えば、物理セクタ0に
対応する論理データ全てをデータD0’,D1’,D
2’に更新する場合、データD0’からそのチェックコ
ードCRC0’を、データD1’からそのチェックコー
ドCRC1’を、データD2’からそのチェックコード
CRC2’を生成すると共に、データD0’,D1’,
D2’からパリティデータCD012’を生成し、且
つ、パリティデータCD012’のチェックコードCR
C012’を生成し、そして、データD0’とチェック
コードCRC0’をディスク装置1の物理セクタ0に対
する書き込みデータとし、データD1’とチェックコー
ドCRC1’をディスク装置2の物理セクタ0に対する
書き込みデータとし、データD2’とチェックコードC
RC2’をディスク装置3の物理セクタ0に対する書き
込みデータとし、パリティデータCD012’とチェッ
クコードCRC012’をディスク装置3の物理セクタ
0に対する書き込みデータとする。また、ディスク装置
1の物理セクタ0のデータD0だけをD0’に更新する
場合、ディスク装置1からデータD0を読み出すと共に
ディスク装置4からパリティデータCD012を読み出
し、これらと新データD0’とから、パリティデータC
D012’を生成すると共に、このパリティデータCD
012’のチェックコードCRC012’を生成する。
また、新データD0’からそのチェックコードCRC
0’を生成する。そして、新データD0’とチェックコ
ードCRC0’をディスク装置1の物理セクタ0に対す
る書き込みデータ、パリティデータCD012’とチェ
ックコードCRC012’をディスク装置4の物理セク
タ0に対する書き込みデータとする。
【0033】次にディスクアレイ制御装置5は、生成し
た書き込みデータと書き込み先を指定した書き込み要求
を該当するディスク装置1,2,3,4にディスクバス
8−1,8−2,8−3,8−4を通じて送出し(S1
3)、要求先の全てのディスク装置から正常終了の報告
が来るのを待つ(S14)。そして、要求先の全てのデ
ィスク装置から正常終了の報告があったら、図4の処理
を終了する。他方、要求先の全てのディスク装置から正
常終了の報告が来るのを待っているときに、要求先の何
れかのディスク装置から異常終了の報告があった場合は
(S15でYES)、リトライ処理へ進む(S16)。
このリトライ処理では、要求先の全てのディスク装置ま
たは異常終了報告を出したディスク装置に対して、再度
同じ書き込み要求を送出する。リトライ処理は成功する
まで何回か繰り返され、所定回数リトライしても成功し
ない場合、例えばホストプロセッサ6に対しディスク装
置に障害が発生した旨の通知を上げる。ホストプロセッ
サ6はこの通知を受けると、例えば図示しないコンソー
ルに障害メッセージを出力する。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、デ
ィスクアレイ制御装置から転送されてきたデータをディ
スク部に書き込むのに先立って、データの正当性をチェ
ックする書き込みデータチェック手段を各々のディスク
装置のディスク制御部に備えているため、ディスクアレ
イ制御装置と個々のディスク装置とをつなぐバスの故障
によってデータ化けなどが生じた場合に直ちに検出で
き、不正なデータがディスク装置に書き込まれてしまう
のを未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスクアレイ装置の一実施例のブロ
ック図である。
【図2】ディスク制御部の構成例を示すブロック図であ
る。
【図3】データの書き込み要求が出された際のディスク
制御部内の制御部の処理例を示すフローチャートであ
る。
【図4】ホストプロセッサから更新命令を受信した際の
ディスクアレイ制御装置の処理例を示すフローチャート
である。
【図5】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1,2,3,4…ディスク装置 11,21,31,41…ディスク部 12,22,32,42…ディスク制御部 5…ディスクアレイ制御装置 6…ホストプロセッサ 7…ホストバス 8−1,8−2,8−3,8−4…ディスクバス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々ディスク制御部およびディスク部か
    ら構成される複数のディスク装置と、これら複数のディ
    スク装置を制御するディスクアレイ制御装置とから構成
    されるディスクアレイ装置において、 各々のディスク装置のディスク制御部は、ディスクアレ
    イ制御装置から転送されてきたデータをディスク部に書
    き込むのに先立って、データの正当性をチェックする書
    き込みデータチェック手段を備えることを特徴とするデ
    ィスクアレイ装置。
  2. 【請求項2】 前記書き込みデータチェック手段は、デ
    ィスク部に書き込むデータからチェックコードを生成す
    る手段と、該手段によって生成されたチェックコードと
    前記ディスクアレイ制御装置から転送されてきたデータ
    に付随するチェックコードを比較する手段とを備えるこ
    とを特徴とする請求項1記載のディスクアレイ装置。
  3. 【請求項3】 前記ディスク制御部は、データチェック
    手段によりデータの正当性が確認されたときはディスク
    部へのデータの書き込みを実行した後に前記ディスクア
    レイ制御装置に正常終了を報告し、データチェック手段
    によりデータの異常が検出されたときはディスク部への
    データの書き込みを行わずに前記ディスクアレイ制御装
    置に異常終了を報告する構成を有することを特徴とする
    請求項1または2記載のディスクアレイ装置。
  4. 【請求項4】 前記チェックコードがCRCであること
    を特徴とする請求項3記載のディスクアレイ装置。
  5. 【請求項5】 前記ディスクアレイ制御装置は、データ
    の書き込みを要求した何れかのディスク装置から異常終
    了が報告された場合、リトライ処理を行う構成を有する
    ことを特徴とする請求項4記載のディスクアレイ装置。
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