JP2000105515A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着装置および画像形成装置

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JP2000105515A
JP2000105515A JP10277133A JP27713398A JP2000105515A JP 2000105515 A JP2000105515 A JP 2000105515A JP 10277133 A JP10277133 A JP 10277133A JP 27713398 A JP27713398 A JP 27713398A JP 2000105515 A JP2000105515 A JP 2000105515A
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heat
fixing
fixing device
heater
image
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Yoshimasu Yamaguchi
義益 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種画像形成に用いられる紙等の記録材の種
類に関係なく、画像形成後の排出された紙のカールの発
生を防止し、常に良好な定着画像が得られる定着装置を
提供する。 【解決手段】 発熱部材20と、前記発熱部材20に対
向して配置した加圧手段28と、前記発熱部材20を内
包するように前記発熱部材20と加圧手段28との間に
挟持した定着フィルム25とを有する定着装置19にお
いて、前記発熱部材20は、表面を保護被覆した可撓弾
性体で形成する。また、発熱部材20の表面には、発熱
パターンを分割させる発熱抵抗体20bを有し、その表
面には耐熱かつ摺動特性を有する絶縁保護層を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、レーザー
ビームプリンター等の画像形成装置および定着装置に係
り、トナー画像を転写材に定着する定着フィルムを有す
る定着装置およびこの定着装置を備えた画像形成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置には帯電手段で一様
に帯電した像担持体表面に原稿画像あるいはコンピュー
ターから入力した画像信号に対応した画像露光を照射
し、該像担持体表面上に静電潜像を形成し、該静電潜像
を現像手段でトナー像に現像し、該トナー像を転写手段
で転写材に転写し、定着手段で該転写材上のトナー像を
該転写材上に定着して出力する電子写真方式の複写機や
プリンターがある。
【0003】転写材上のトナー像を転写材に定着する定
着装置として、発熱部材に耐熱性の定着フィルムを摺接
させ、該定着フィルムを介して該発熱部材に加圧部材を
圧接させることにより、定着フィルムの移動と共に該圧
接部で挟持搬送する転写材に、定着フィルムを介して発
熱部材から熱エネルギーを与えるフィルム定着方式の定
着装置が用いられている。
【0004】このフィルム定着方式の定着装置の一例を
図5に示す。図5において熱効率の良いセラミックスを
用いた面状発熱体であるヒータ20は、支持体としての
ステー21に支持された発熱部材たるヒータであり、該
ヒータ20には、耐熱性の高い材料を離型性のよい材料
で被覆したエンドレスベルト状の定着フィルム25が、
該ヒータ20と略平行に配設された駆動ローラー26及
び従動ローラー27との間に懸回張設されて摺接するよ
うに配設されている。
【0005】また、上記ヒータ20の下面には、定着フ
ィルム25を挟むように加圧部材としての加圧ローラー
28が付勢手段によって例えば総圧力5kg重程度の当
接圧で対向圧接しており、該加圧ローラー28は、シリ
コーンゴム等の離型性の良いゴム弾性層を有してヒータ
20との間に定着ニップNを形成している。
【0006】そして、駆動ローラー26が回転駆動手段
としての駆動モータM(図示せず)により矢印の方向に
回転駆動すると、テンションローラーを兼ねる従動ロー
ラー27により所定のテンションを与えられた定着フィ
ルム25は、矢印aの方向に所定の周速度で回転し、こ
の定着フィルム25の回転走行に伴い加圧ローラー28
も反時計方向に従動回転し、転写材Pを挟持搬送するよ
うになっている。
【0007】従って、画像形成プロセス手段により、ト
ナー像Tを転写された後の転写材Pが、転写材供給手段
(図示せず)によりこの定着装置に順次送り込まれ、定
着ニップNに突入すると、該転写材Pは定着フィルム2
5及び加圧ローラー28の回転に伴って挟持搬送される
と共に、ヒータ20が発する熱エネルギーを付与され、
加熱、加圧により転写材P上のトナー像Tが転写材Pに
定着される。
【0008】この種のフィルム定着方式の定着装置で
は、発熱部材としてのヒータ20、及び該ヒータ20の
熱エネルギーを転写材Pに伝導する部材としての定着フ
ィルム25を低熱容量化できるため省電力化、ウエイト
タイムの短縮化(クイックスタート性)が可能になる利
点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の技術には以下に説明するような問題点が発生す
る場合があった。
【0010】トナー像Tが定着ニップNを通過する際
に、通過する転写材Pが加圧ローラ28と定着フィルム
25の当接圧によって転写紙Pを強い圧力で扱われる
と、通過後の転写材Pは符号Cで示すようにカールす
る。このカールCを抑えるためには加圧力を下げる事で
或程度改善できるが、加圧力不足による定着不良が発生
しやすくなり、手で擦ると定着後の画像であるトナーが
脱落し、画像を汚すことも考えられる。
【0011】そこで、図6に示すように、定着直後に排
出される通紙経路30に曲面を用いたり、排出ローラ対
31に前記カールCを矯正するリブや押し付けローラを
設けたりするカール除去手段を用いていた。
【0012】しかしながら、近年、エコロジーや、省資
源等の観点から、再生紙を多く用いる様になってきてい
て、この再生紙はカールCに対して不利になるものが有
る。各製紙メーカ各社から提供される紙はそれぞれにカ
ールCの発生状態が異なるため、一定の前記カール除去
手段だけでは不十分である。例えば、画像形成後のカー
ルCの状態を見ると、A社の紙は上方向にカールし、B
社の紙は下方向にカールするなど、その状況に合わせて
除去する事は困難であった。
【0013】図6は他の構成の同様の面状発熱ヒータと
定着フィルムを用いた定着装置の断面図を示し、図にお
いて、セラミックス基材32b、ヒータホルダ204、
上ステイ205、上ステイに取り付けられた定着入り口
上ガイド206、下ステイ207、下ステイに取り付け
られた定着入り口下ガイド208、ヒータホルダ204
を保持するヒータステイ202、加圧ローラ209、加
圧ローラー軸210、加圧ローラ209の長手方向の熱
を熱伝導により均一に慣らす働きのアルミニウム製の放
熱ローラ211、排出ローラ対31、通紙経路30を示
し、ヒータ32はヒータホルダ204により保持され、
さらにヒータステイ202により長手方向に延伸し前後
側板(図示せず)に支持されている。
【0014】また、ヒータステイ202を含む加熱手段
の外周部にはエンドレスベルト上の離型性の良い定着フ
ィルム201が捲回されている。
【0015】ヒータステイ202の側部には、フィルム
ガイド203が左右に配置されていて、フィルムの変形
を防止しつつ回転しやすいようにガイドしている。
【0016】一方、対向するように平行に配置されたシ
リコンゴムなどの弾性体により形成された加圧ローラ2
09は駆動源であるモータ(不図示)等により回転力を
付与され矢印Rの方向に回転する。
【0017】その際、定着ヒータ部200は加圧ローラ
209にバネ(不図示)により当接するように加圧され
ていて、定着フィルム201はヒータ32に挟持され
て、ニップ部Nを形成する。
【0018】転写紙に係るニップ部Nでの加圧形態が表
裏面で異なるため、このカールCの発生源であるところ
の定着装置のニップ部Nにおいてカールが発生しないよ
うにする方法に着目した。
【0019】しかしながら、前述の如く、従来の定着フ
ィルムを用いた定着装置は、セラミックス基材32bの
表面に抵抗発熱体32aを印刷し、更にその上面をガラ
スコーティングにより絶縁保護層を形成した発熱セラミ
ックスヒータ32を用いているため、硬質の固体であ
り、全く弾性特性を示さない。
【0020】また、ニップ部Nではポリイミド樹脂にフ
ッ素コートを施した薄いフィルムによって形成される定
着フィルムを用いているため可撓性は十分に有してはい
るが、素材自体は弾性を有していないため、発熱部材の
形状に倣い依存するため、実質、転写紙に係る扱いをな
くす事は不可能であった。
【0021】本出願に係る発明の目的は、バージン紙、
再生紙、或いは世界各国で提供される各種画像形成に用
いられる紙等の記録材の材質種類に関与することなく、
画像形成後の排出された紙のカールの発生を防止し、常
に良好な定着画像が得られる定着装置およびこの定着装
置を用いた画像形成装置を提供しようとするものであ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、熱伝導材による基板上に
電気抵抗体を有し、該電気抵抗体に通電することで熱エ
ネルギーを発生させる発熱部材と、前記発熱部材に対向
して配置される加圧手段と、前記発熱部材を内包するよ
うに前記発熱部材と加圧手段との間に挟持された定着フ
ィルムとを有する定着装置において、前記発熱部材は、
表面が保護被覆された可撓弾性体で形成されていること
を特徴とする。
【0023】上記した構成によれば、発熱部材と加圧ロ
ーラとによって形成される定着ニップ部の接触面を平面
に成すと共に、圧力分布が夫々の弾性体の反発力に依っ
て平衡になり、転写紙に対し、加圧力と、搬送力以外の
扱きの原因となる不要なストレスとを与えないようにす
ることができため、定着ニップ部において、各種の子葉
に対して定着後の子葉のカールを最小限度に抑えると共
に、カール除去手段を不要とした省エネルギーでウエイ
トレスの定着装置の提供が可能となった。また、カール
の発生を最小限度にとどめながらかつまた、他方では、
加圧ローラのトナー汚れに起因する画像汚れが防止で
き、長期にわたって高画質を得ることができる。さらに
上記効果に加え、非通紙部昇温を抑えることが可能とな
り、装置の高速化に対応することができる。
【0024】また、請求項2記載の発明は、前記発熱部
材には、各表面に耐熱性かつ摺動特性を有する絶縁体に
より保護被覆された複数の発熱抵抗体が形成されている
ことを特徴とする。
【0025】上記した構成によれば、子葉サイズに合わ
せて発熱部材に対する供給電力を個別にコントロールす
ることができ、また、発熱低抗体の表面には耐熱性かつ
摺動特性を有する例えばシートまたはコーティング等に
よって一体的に形成された絶縁保護層を有することによ
り、電気的絶縁耐圧を満足しながら、発熱抵抗体を保護
し、かつ、ニップ当接部での定着フィルムの内周面の摺
擦耐久摩耗を減免すると共に、定着フィルムの摺擦力に
よる駆動トルクを抑制し、ニップ当接圧が高い場合であ
っても軽い駆動力で作動させることができる。
【0026】また、請求項3記載の発明は、前記発熱部
材は、発熱体の裏面に可撓弾性体を一体的に貼付固定し
て成り、該可撓弾性体の裏面若しくは内部に熱伝導体を
密着させたことを特徴とする。
【0027】上記した構成によれば、発熱部材は、発熱
体の裏面に可撓弾性体を用いて一体的に貼付固定して成
ることによって、定着ニップ部では可撓弾性体がヒータ
と一体的に弾性変形して弾性加圧ローラの付勢力と相互
に弾性変形することで、ニップ部では平衡な平面が形成
することが可能になる。
【0028】また、請求項4記載の発明は、前記発熱部
材は、前記発熱抵抗体を前記加圧手段に対向して略平行
に配置すると共に、該発熱抵抗体の表面の断面形状はラ
ウンドを有し、前記加圧手段と弾性的に当接されてニッ
プ部を形成して成ることを特徴とする。
【0029】上記した構成によれば、子葉に対する扱き
力を抑えると共に、残留ストレスを与えないようにする
ことができる。
【0030】また、請求項5記載の発明は、前記定着装
置を画像定着部に使用したことを特徴とする画像形成装
置にある。
【0031】上記した構成によれば、定着ニップ部にお
いて、各種の子葉に対して定着後の子葉のカールを最小
限度に抑えると共に、カール除去手段を不要とした省エ
ネルギーでウエイトレスの画像形成装置の提供が可能と
なった。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0033】(第1の実施の形態)まず、本発明に係る
第1の実施の形態を図1乃至図4を用いて説明する。
【0034】図1において、10は像担持体としてのド
ラム型の電子写真感光体(以下“感光ドラム”と称す)
であり、感光ドラム10は、たとえばOPC感光ドラム
などがある。
【0035】この感光ドラム10の上方には、帯電手段
としての一次帯電装置11が配設されている。この一次
帯電装置11は、画像形成時に、感光ドラム10の表面
を一様に帯電するもので、帯電された感光ドラム10の
表面には、原稿画像などの画像信号に対応した画像露光
光12が照射されることになり、これにより静電潜像が
形成される。そして、現像装置13は、感光ドラム10
上の静電潜像を現像してトナー像を形成するものであ
る。
【0036】本実施の形態で使用されるトナーは、体積
平均粒径約7μmの1成分ネガトナーであり、結着樹脂
は主にポリエステルである。このトナーのガラス転移温
度(Tg)は約60℃で、軟化温度あるいは定着可能温
度(Tm)は約130℃である。
【0037】転写手段である転写帯電装置14は、感光
ドラム10上のトナー画像を転写材としての転写紙18
へ転写するもので、感光ドラム10上のトナー画像が転
写された後の転写紙18は、転写材搬送装置により定着
装置19へと搬送され、この定着装置19においてトナ
ー画像が定着され、出力画像として形成して排出され
る。
【0038】なお、感光ドラム10、一次帯電装置1
1、現像装置13及び転写帯電装置14により画像形成
手段を構成している。
【0039】本実施の形態の画像形成装置に設けられて
いる定着装置19は、図2に示すように、フィルム定着
方式の定着装置であり、耐熱性の高い材料で形成された
エンドレスベルト状の定着フィルム25は、支持体であ
る前後側板(不図示)に支持された発熱部材であるヒー
タ20に摺接するように、ヒータ20と、ヒータステイ
105と、フィルムガイド部材106との間に懸回緩設
されている。
【0040】また、上記ヒータ20の下面には、定着フ
ィルム25を介在させて加圧部材としての加圧ローラー
28が、不図示の付勢手段によって例えば総圧力5kg
重程度の当接圧で対向圧接されている。
【0041】加圧ローラー28は、シリコーンゴム等の
離型性の良いゴム弾性層、ないしはさらにその表面に、
シリコーンゴムよりもさらに離型性のよいPFA,PT
FE,FEP等の、フッ素樹脂層を有しており、ヒータ
20に圧接することで定着ニップを形成している。加圧
ローラー28の外径は20mmないしは30mmであ
る。
【0042】そして、加圧ローラー28が回転駆動手段
としての駆動モータM(図1参照)により反時計方向矢
印R1に回転駆動すると、定着フィルム25は、時計回
り方向矢印R2に所定の周速度で従動回転し、この定着
フィルム25の周回走行により転写材18は、定着フィ
ルム25と加圧ローラー28との間に挟持されながら搬
送されることになる。
【0043】駆動モータMは、不図示の加圧ローラクリ
ーニングモード選択スイッチにより選択した検知信号に
より所定のタイミングで回転することが可能となってい
る。このように周回される定着フィルム25は、繰り返
してトナー像の加熱定着に供されることになるから、耐
熱性、離型性、耐磨耗性に優れたフィルムで、かつ一般
的には総厚100μm以下、好ましくは40μm以下の
薄肉のものを使用する。例えば、ポリイミド、ポリエー
テルイミド、PES等の耐熱樹脂の単層、あるいはこれ
らの耐熱樹脂の表面を、PFA,PTFE,FEP等
の、フッ素樹脂層複合層で被覆したフィルムを使用する
と良い。尚、周長は30ないし60mmである。
【0044】また、ヒータ20は、厚み1.0mm、幅
10.0mm、長さ350mmの良熱伝導体、例えばア
ルミナ、窒化アルミニウム等の基板上に電気抵抗材料を
幅2.5mm、長さ300mmに塗工したものであり、
この電気抵抗材料に通電することで熱エネルギーを発生
させるようにしている。
【0045】さらに、上記ヒータ20の基板の背面に
は、温度検知手段としての温度センサー29が装着され
ており、この温度センサー29には、画像形成動作の実
行中にヒータ20の基板が所定の設定温度(温調温度)
になるように、この温度センサー29により検知した温
度に応じて、ヒータ20へ供給する電力を制御する通電
制御手段である通電制御部30が接続されている。ま
た、この通電制御部30は、ヒータ20へ供給する電力
を制御している。
【0046】加圧ローラ28の下部には、放熱ローラ5
1が、加圧ローラ28の回転方向に対し、順方向に設置
されている。
【0047】この放熱ローラ51はアルミニウムの円筒
形であり、円筒長手方向両端部は加圧ばねにより加圧さ
れる軸受けを介して加圧ローラ28に接圧されていてニ
ップを形成している。
【0048】また、加圧ローラ28に対して均一なニッ
プ部を構成するために加圧ローラ長手方向が逆クラウン
形状を成している場合は、これに合致するようにストレ
ートではなくクラウン形状に加工する事も有り、通常
0.3mm以内に中央部が最大となるように長手方向に
て成形加工を施してある。
【0049】本実施の形態では基材に熱伝導性の良いア
ルミニウム製パイプ材を放熱ローラ51に用いたため、
小サイズ紙の連続通紙時に生じる、非通紙部昇温を低く
抑える事が出来、装置の高速化に対応する事が出来る。
【0050】本実施の形態の定着装置19は、上部ステ
イ101と下部ステイ102と前後側板(不図示)によ
ってフレーム構造が形成され、上部ステイ101と下部
ステイ102の夫々には定着入り口ガイド103と定着
入り口ガイド104が設けられていて、ニップ部Nに転
写紙を案内ガイドするようにしたものである。
【0051】定着フィルム25の内部には、図2、図
3、図4に示すように、補強ステイとして用いる板金を
コの字に曲げて前後側板に支持されるヒータステイ10
5が配されていて、ヒータステイ105の外部で且つ定
着フィルム25との間にはフィルムガイド部材106が
各々対向して設けられ、定着フィルム25の動きをスム
ーズにする作用を有している。
【0052】また、ヒータステイ105の内部下側に
は、フィルム状のヒータ20と、弾性ゴム107と、ア
ルミプレート108が配置され、周囲を表面保護層11
2により被覆してある。
【0053】更に、前記ヒータステイ105は、断熱ス
ペーサ109を介して支持部材110によってアルミプ
レート108に支持されている。
【0054】また、表面保護層112は摺動性、耐摩耗
性に優れ、電気絶縁性が良い、耐熱樹脂であるPFA,
PTFE,FEP等の、フッ素樹脂層複合層で被覆した
フィルムを使用する。
【0055】加圧ローラ28と、定着フィルム25はニ
ップ部Nを形成する。この時、フィルム状のヒータ20
は可撓性であり、上部に配置された弾性ゴム107と共
に弾性変形する。かくして、ニップ部Nは水平になるよ
うに上下の加圧ゴム硬度を調節することでバランスを正
確に設定する事が出来る。
【0056】このため、ニップ部Nを通過するシート状
の記録材(子葉)は、表裏面に係る圧力の均衡が保たれ
るため、通過した子葉は残留応力が残らないためカール
が発生し無くなる。
【0057】また、アルミプレート108は熱伝導性の
高い材質を選択、使用する事に依って、ヒータ長手方向
の温度勾配を熱伝導に依って拡散させ、ヒータ長手方向
にわたって温度が均一となるようにしている。
【0058】なお、弾性ゴム厚を薄くする事で、条件設
定、例えば低速の転写紙搬送速度であって、トナー溶融
温度を低く設定する事により、前述の放熱ローラ51を
設ける事がなくても温度が安定して温度バランスを保つ
事が可能となり、各種の子葉サイズに関わりなく安定し
た定着が可能となる。
【0059】更に、図4において、前記の紙幅が異なる
場合、例えば小サイズの子葉を通紙した場合に起こる端
部の昇温による弊害である、定着溶融トナーの加圧ロー
ラ28からの子葉裏面への再定着である裏汚れを防止す
るために、ヒータ20の発熱パターンを分割した場合の
構成を示し、中央部に供給される電力と両端部に供給さ
れる電力を個別に、子葉サイズに合わせてコントロール
したり、中央部と両端部の発熱パターンの温度を各々に
検出する手段を設け、一定温度になるように制御する事
で、安定した一定の温度条件に温度を保つ事が出来るよ
うにしたものである。
【0060】すなわち、断面円弧状のアルミプレート1
08を基板としてその上面部に弾性ゴム107を配置
し、該弾性ゴム107の上面部に可撓性フィルム状のヒ
ータ20を配している。
【0061】そして、ヒータ20の中央部には、長手方
向に沿って発熱抵抗体20bを形成し、該発熱抵抗体2
0bの長手方向に沿っての両端部側には発熱抵抗体20
aを配し、発熱抵抗体20aと発熱抵抗体20bと発熱
抵抗体20aとが夫々僅かな隙間を隔てて夫々が絶縁状
態となって直列状に配置している。さらに、中央部の発
熱抵抗体20bには、その両端部から給電パターン20
dを伸延しており、また発熱抵抗体20b両端部側の発
熱抵抗体20aには、その両端部から給電パターン20
cを伸延している。
【0062】また、ヒータ20は弾性ゴム107に接着
により一体的に形成されているため、ニップ部Nの弾性
変形に倣って撓むことが出来る。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、発熱部材と加圧ローラとによって形成され
る定着ニップ部の接触面を平面に成すと共に、圧力分布
が夫々の弾性体の反発力に依って平衡になり、転写紙に
対し、加圧力と、搬送力以外の扱きの原因となる不要な
ストレスとを与えないようにすることができため、定着
ニップ部において、各種の子葉に対して定着後の子葉の
カールを最小限度に抑えると共に、カール除去手段を不
要とした省エネルギーでウエイトレスの定着装置の提供
が可能となった。また、カールの発生を最小限度にとど
めながらかつまた、他方では、加圧ローラのトナー汚れ
に起因する画像汚れが防止でき、長期にわたって高画質
を得ることができる。さらに上記効果に加え、非通紙部
昇温を抑えることが可能となり、装置の高速化に対応す
ることができる。
【0064】請求項2記載の発明によれば、子葉サイズ
に合わせて発熱部材に対する供給電力を個別にコントロ
ールすることができ、また、発熱低抗体の表面には耐熱
性かつ摺動特性を有する例えばシートまたはコーティン
グ等によって一体的に形成された絶縁保護層を有するこ
とにより、電気的絶縁耐圧を満足しながら、発熱抵抗体
を保護し、かつ、ニップ当接部での定着フィルムの内周
面の摺擦耐久摩耗を減免すると共に、定着フィルムの摺
擦力による駆動トルクを抑制し、ニップ当接圧が高い場
合であっても軽い駆動力で作動させることができる。
【0065】請求項3記載の発明によれば、発熱部材
は、発熱体の裏面に可撓弾性体を用いて一体的に貼付固
定して成ることによって、定着ニップ部では可撓弾性体
がヒータと一体的に弾性変形して弾性加圧ローラの付勢
力と相互に弾性変形することで、ニップ部では平衡な平
面が形成することが可能になる。
【0066】請求項4記載の発明によれば、子葉に対す
る扱き力を抑えると共に、残留ストレスを与えないよう
にすることができる。
【0067】請求項5記載の発明によれば、定着ニップ
部において、各種の子葉に対して定着後の子葉のカール
を最小限度に抑えると共に、カール除去手段を不要とし
た省エネルギーでウエイトレスの画像形成装置の提供が
可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態における画像形
成装置を示す概略構成図
【図2】本発明に係る第1の実施の形態におけるフィル
ム定着方式の定着装置の一例の断面図
【図3】本発明に係る第1の実施の形態におけるフィル
ム定着方式の定着装置のヒーター近傍の一例の斜視図
【図4】本発明に係る第1の実施の形態におけるフィル
ム定着方式の定着装置のヒーターの一例の斜視図
【図5】従来のフィルム定着方式の定着装置の他の一例
の断面図
【図6】従来のフィルム定着方式の定着装置の他の一例
の断面図
【符号の説明】
10 感光ドラム(像担持体) 11 一次帯電装置(画像形成手段) 12 画像露光(画像形成手段) 13 現像装置(画像形成手段) 14 転写帯電装置(画像形成手段) 18 転写材 19 定着装置 20 発熱部材(ヒーター) 20a,20b 発熱抵抗体 20c,20d 給電パターン 25 定着フィルム 26 駆動ローラー 27 従動ローラー 28 加圧部材(加圧ローラー) 51 放熱ローラ 107 弾性ゴム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に電気抵抗体を有し、該電気抵抗
    体に通電することで熱エネルギーを発生させる発熱部材
    と、前記発熱部材に対向して配置される加圧手段と、前
    記発熱部材を内包するように前記発熱部材と加圧手段と
    の間に挟持された定着フィルムとを有する定着装置にお
    いて、 前記発熱部材は、表面が保護被覆された可撓弾性体で形
    成されていることを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記発熱部材には、各表面に耐熱性かつ
    摺動特性を有する絶縁体により保護被覆された複数の発
    熱抵抗体が形成されていることを特徴とする請求項1記
    載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記発熱部材は、発熱体の裏面に可撓弾
    性体を一体的に貼付固定して成り、該可撓弾性体の裏面
    若しくは内部に熱伝導体を密着させたことを特徴とする
    請求項1または2記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記発熱部材は、前記発熱抵抗体を前記
    加圧手段に対向して略平行に配置すると共に、該発熱抵
    抗体の表面の断面形状はラウンドを有し、前記加圧手段
    と弾性的に当接されてニップ部を形成したことを特徴と
    する前記請求項1、2または3記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の定着装置を画像定着の
    ために使用したことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003297530A (ja) * 2002-04-01 2003-10-17 Canon Inc 加熱装置及び定着装置
US6958645B2 (en) * 2002-03-28 2005-10-25 Minolta Co., Ltd. Belt type fixing device
JP2010231088A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置、および画像形成装置

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