JP2000104830A - 油圧シリンダのスライドリング材 - Google Patents

油圧シリンダのスライドリング材

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JP2000104830A
JP2000104830A JP29303798A JP29303798A JP2000104830A JP 2000104830 A JP2000104830 A JP 2000104830A JP 29303798 A JP29303798 A JP 29303798A JP 29303798 A JP29303798 A JP 29303798A JP 2000104830 A JP2000104830 A JP 2000104830A
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JP
Japan
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slide ring
teflon
hydraulic cylinder
piston
weight
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Pending
Application number
JP29303798A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Enomoto
博幸 榎本
Yoshiichi Hirota
芳一 廣田
Kiyoaki Ito
清明 伊藤
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内側スライドリングを補助する外側スライド
リングの横荷重分担機能の経時低下を小さくすること。 【解決手段】 ピストンロッドに結合されてシリンダチ
ューブ内に摺動自在に嵌合し、当該シリンダチューブ内
を上部室と下部室とに区画するピストンの外周側にシー
ル性と摺動性及び耐クリープ性とを兼ね備えたスライド
リングを嵌着した油圧シリンダにおいて、当該スライド
リング104には、テフロン基材104Aを100重量
部に対して、粒径5〜50μmの球状カーボン104B
を5〜30重量部充填したこと。上記テフロン基材とし
ては、テフロン又は耐クリープ性のある変性テフロン
(例えば1重量%以下のヘキサフルオロプロピレン,パ
フルオロアルキルビニルエーテル等の共重合可能な単量
体とテフロンとの共重合体)が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、油圧シリンダのピス
トンとシリンダチューブとの摺動部の軸受け装置に関
し、特にスライドリング材の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の油圧シリンダの軸受け装置とし
ては、例えば実公平1−44801号に開示された図2
に示すような高油圧シリンダの軸受け装置が知られてい
る。まず構造の概要を図面に基づいて説明する。ピスト
ン1の軸受けとして、メインシール2の両側に、内側ス
ライドリング3とその外側に外側スライドリング4とを
配設し、内側スライドリング3は軸受けとして硬度が高
く耐クリープ性(上下荷重又は横荷重等の外力に耐える
ピストンからの脱落防止性能)の高いフェノール樹脂等
の合成樹脂製とし、外側スライドリング4は硬度の低い
テフロン等の合成樹脂製としたものである。
【0003】上記軸受け装置にあっては、伸縮作動中の
横荷重に起因するシリンダチューブ5に対するピストン
1の傾きに対して、硬度の低い外側スライドリング4が
内径方向に圧縮され、内側スライドリング3にも横荷重
が分担される。この横荷重分担機能により、内外スライ
ドリング3,4の分担荷重差を小さくすることができる
ため、軸受け装置としての耐久性を向上させることがで
きる。
【0004】更に作動油中に混入した摩耗粉が、外側ス
ライドリング4とシリンダチューブ5の間に侵入するよ
うな場合、摩耗粉が硬度が低い外側スライドリング4に
埋没し、シリンダチューブ内面の損傷を防止する。この
ダストシール機能により、メインシール2の損傷を未然
に防止することができるため、ピストン部のシール性を
向上させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した油圧シリンダ
の外側スライドリング4においては、短く裁断した図1
(B)に示すようなカーボン繊維4Bが充填される。短
く裁断したカーボン繊維4Bの一部は、テフロン層4A
の表面に突出するのであるが、耐摩耗性が十分ではない
ため、特に横荷重の大きい高油圧シリンダ等において
は、内側スライドリングを補助する横荷重分担機能が徐
々に失われてしまうと言う問題があった。本発明は以上
のような実情に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、上記横荷重分担機能の経時低下を小さく
することができる油圧シリンダのスライドリング材を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに本発明の採った手段は、「ピストンロッドに結合さ
れてシリンダチューブ内に摺動自在に嵌合し、当該シリ
ンダチューブ内を上部室と下部室とに区画するピストン
の外周側にシール性と摺動性及び耐クリープ性とを兼ね
備えたスライドリングを嵌着した油圧シリンダにおい
て、当該スライドリングには、テフロン基材を100重
量部に対して、粒径5〜50μmの球状カーボンを5〜
30重量部充填したこと」である。上記テフロン基材と
しては、テフロン又は耐クリープ性のある変性テフロン
(例えば1重量%以下のヘキサフルオロプロピレン,パ
フルオロアルキルビニルエーテル等の共重合可能な単量
体とテフロンとの共重合体)が好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係わる油圧シリンダは、
図2の従来技術と同じ基本構造を備え、シリンダチュー
ブ5内にピストン1を介してピストンロッド6が移動自
在に挿入され、ピストン1はシリンダチューブ5内に上
部室A,下部室Bを区画している。
【0008】以下、本発明を図1に示す実施形態に基づ
き、従来技術と異なる部分にのみ異なる符号を付して説
明する。従来の外側スライドリング4に相当する本発明
の外側スライドリング104は、テフロン基材104A
(例えば三井・デュポンフロロケミカル製7−J又は7
0−J)を100重量部に対して、粒径5〜50μmの
球状カーボン104B(例えば鐘紡製ベルパールC80
0又はC2000)を5〜30重量部充填したものであ
る。この球状カーボン104Bは、フェノールホルムア
ルデビド樹脂を800℃以上で焼成炭化することによっ
て、所定の強度が保証されたものである。
【0009】上記テフロン基材としては、摺動性のよい
テフロン又は摺動性がよく耐クリープ性のある変性テフ
ロン(例えば1重量%以下のヘキサフルオロプロピレ
ン,パフルオロアルキルビニルエーテル等の共重合可能
な単量体とテフロンとの共重合体)が好ましい。
【0010】球状カーボン104Bの粒径が5μm未満
では、充填成形後のスライドリング表面のシリンダチュ
ーブ内面に接する球状カーボンの接触面積が十分ではな
いために、充填した効果が認められない。一方粒径が5
0μmを越えると、テフロン基材に対する球状カーボン
の均一な分散が難しく、成形品の耐クリープ性(上下荷
重又は横荷重等の外力に耐えるピストンからの脱落防止
性能)が低下する。また、同様に球状カーボン104B
が5重量部未満では、球状カーボンを充填した効果が認
められず、同様に30重量部を越えると、テフロン基材
に対する均一な分散が難しくなって偏在するようになる
結果、耐クリープ性が低下する。
【0011】充填剤が球状カーボンであるため、これら
がテフロン層から突出してもシリンダチューブ内面に対
しては球面の点接触となる。球状カーボンは耐摩耗性が
優れることもあって、内側スライドリングを補助する横
荷重分担機能の経時低下を小さくすることができるとと
もに、カーボン繊維等の従来の充填剤に比べて耐摩耗性
をほぼ倍増させることができる。
【0012】以上、内外側2つのスライドリングを併用
する高油圧シリンダの外側スライドリング104につい
て説明したが、高油圧シリンダに比べて横荷重が小さい
ために内側スライドリング3を省略し、外側スライドリ
ング104とメインシール2とからなる低中油圧シリン
ダの軸受け装置においても、同様に上記スライドリング
材を適用することができる。
【0013】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、スラ
イドリングの充填剤を球状カーボンとしたため、これら
がテフロン層から突出してもシリンダチューブ内面に対
しては球面の点接触となる。球状カーボンは耐摩耗性が
優れることもあって、内側スライドリングを補助する横
荷重分担機能の経時低下を小さくすることができるとと
もに、カーボン繊維等の従来の充填剤に比べて耐摩耗性
をほぼ倍増させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A) 本発明の実施形態に係わるスライドリ
ングの部分拡大断面図である。 (B) 従来技術に係るスライドリングの部分拡大断面
図である。
【図2】従来技術に係る油圧シリンダのピストン部の詳
細図である。
【符号の説明】
A 上部室 B 下部室 1 ピストン 5 シリンダチューブ 6 ピストンロッド 104 スライドリング 104A テフロン基材 104B 球状カーボン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J011 AA06 DA01 JA01 KA07 MA01 SC05 SE02 3J044 AA12 BA06 BC06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストンロッドに結合されてシリンダチュ
    ーブ内に摺動自在に嵌合し、当該シリンダチューブ内を
    上部室と下部室とに区画するピストンの外周側にシール
    性と摺動性及び耐クリープ性とを兼ね備えたスライドリ
    ングを嵌着した油圧シリンダにおいて、 当該スライドリングには、テフロン基材を100重量部
    に対して、粒径5〜50μmの球状カーボンを5〜30
    重量部充填したことを特徴とする油圧シリンダのスライ
    ドリング材。
  2. 【請求項2】上記テフロン基材は、テフロン又は変性テ
    フロン(例えば1重量%以下のヘキサフルオロプロピレ
    ン,パフルオロアルキルビニルエーテル等の共重合可能
    な単量体とテフロンとの共重合体)であることを特徴と
    する請求項1に記載の油圧シリンダのスライドリング
    材。
JP29303798A 1998-09-29 1998-09-29 油圧シリンダのスライドリング材 Pending JP2000104830A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008275028A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Nippon Piston Ring Co Ltd ピストンリング

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JP2008275028A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Nippon Piston Ring Co Ltd ピストンリング

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