JP2000104687A - 横型スクロール圧縮機 - Google Patents
横型スクロール圧縮機Info
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- JP2000104687A JP2000104687A JP10276762A JP27676298A JP2000104687A JP 2000104687 A JP2000104687 A JP 2000104687A JP 10276762 A JP10276762 A JP 10276762A JP 27676298 A JP27676298 A JP 27676298A JP 2000104687 A JP2000104687 A JP 2000104687A
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- lubricating oil
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- lubricant
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 吐出口16から吐出された冷媒により、冷媒
吐出空間6に貯留した潤滑油18が波立たないようにし
て、潤滑油再供給器32を介して固定スクロール1と可
動スクロール2との摺動面に安定して十分か潤滑油18
の供給が行えるようにする。 【解決手段】 吐出口16を覆うように冷媒吹当防止カ
ップ50を設ける。そして、冷媒吹当防止カップ50に
は、冷媒の通過する冷媒通過口51と、該冷媒吹当防止
カップ50内の潤滑油18を流下させる潤滑油流下口5
2とを設けて、吐出口16から吐出された冷媒が、冷媒
吐出空間6の底部に貯留された潤滑油18に直接吹当ら
ないようにして潤滑油再供給器32に潤滑油18を安定
して供給し、固定スクロール1と可動スクロール2との
摺動面に安定して十分な潤滑油18を再度供給できるよ
うにする。
吐出空間6に貯留した潤滑油18が波立たないようにし
て、潤滑油再供給器32を介して固定スクロール1と可
動スクロール2との摺動面に安定して十分か潤滑油18
の供給が行えるようにする。 【解決手段】 吐出口16を覆うように冷媒吹当防止カ
ップ50を設ける。そして、冷媒吹当防止カップ50に
は、冷媒の通過する冷媒通過口51と、該冷媒吹当防止
カップ50内の潤滑油18を流下させる潤滑油流下口5
2とを設けて、吐出口16から吐出された冷媒が、冷媒
吐出空間6の底部に貯留された潤滑油18に直接吹当ら
ないようにして潤滑油再供給器32に潤滑油18を安定
して供給し、固定スクロール1と可動スクロール2との
摺動面に安定して十分な潤滑油18を再度供給できるよ
うにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮要素で圧縮さ
れた冷媒が吐出される冷媒吐出空間に貯留した潤滑油を
波立たせないようにして、潤滑油再供給器に安定した潤
滑油の供給を行えるようにした横型スクロール圧縮機に
関する。
れた冷媒が吐出される冷媒吐出空間に貯留した潤滑油を
波立たせないようにして、潤滑油再供給器に安定した潤
滑油の供給を行えるようにした横型スクロール圧縮機に
関する。
【0002】
【従来の技術】今日、空気調和装置等の冷凍サイクルに
横型スクロール圧縮機が用いられるようになっている。
このような横型スクロール圧縮機の構成例を図3に示
す。
横型スクロール圧縮機が用いられるようになっている。
このような横型スクロール圧縮機の構成例を図3に示
す。
【0003】縦型スクロールは、固定スクロール10
1、可動スクロール102及び固定スクロール101に
対して可動スクロール102を公転運動させるモータ1
03等を有し、これらが密閉ケース104内に収納され
た構成となっている。
1、可動スクロール102及び固定スクロール101に
対して可動スクロール102を公転運動させるモータ1
03等を有し、これらが密閉ケース104内に収納され
た構成となっている。
【0004】そして、固定スクロール101や可動スク
ロール102により、密閉ケース104は概略冷媒吐出
空間106と機外吐出空間107とに区画され、冷媒吐
出空間106と機外吐出空間107とは図示しない連通
孔により連通されると共に、機外吐出空間107にはモ
ータ103が配設されてシャフト109を介して可動ス
クロール102が動力を得るようになっている。
ロール102により、密閉ケース104は概略冷媒吐出
空間106と機外吐出空間107とに区画され、冷媒吐
出空間106と機外吐出空間107とは図示しない連通
孔により連通されると共に、機外吐出空間107にはモ
ータ103が配設されてシャフト109を介して可動ス
クロール102が動力を得るようになっている。
【0005】固定スクロール101及び可動スクロール
102は、鏡面仕上げされた鏡板110,111と、こ
の鏡板110,111に立設された渦巻状のラップ11
2,113とにより構成され、各ラップ112,113
は対向するスクロール101,102の鏡面と当接する
ように配設されて、これらがなす空間が圧縮室114を
形成している。
102は、鏡面仕上げされた鏡板110,111と、こ
の鏡板110,111に立設された渦巻状のラップ11
2,113とにより構成され、各ラップ112,113
は対向するスクロール101,102の鏡面と当接する
ように配設されて、これらがなす空間が圧縮室114を
形成している。
【0006】可動スクロール102は、固定スクロール
101に対して偏心して設けられてモータ103から動
力により公転運動するように構成され、これにより圧縮
室114が縮小して冷媒の圧縮が行われる。
101に対して偏心して設けられてモータ103から動
力により公転運動するように構成され、これにより圧縮
室114が縮小して冷媒の圧縮が行われる。
【0007】このような構成において、冷媒は、固定ス
クロール101の鏡板110に固着された吸込パイプ1
15を介して圧縮室114に吸入され、圧縮室114の
縮小と共に圧縮されて吐出口116から冷媒吐出空間1
06に吐出される。
クロール101の鏡板110に固着された吸込パイプ1
15を介して圧縮室114に吸入され、圧縮室114の
縮小と共に圧縮されて吐出口116から冷媒吐出空間1
06に吐出される。
【0008】その後、冷媒吐出空間106に吐出された
冷媒は、連通孔を介して機外吐出空間107に流入し、
この機外吐出空間107から吐出パイプ117を介して
機外に吐出される。
冷媒は、連通孔を介して機外吐出空間107に流入し、
この機外吐出空間107から吐出パイプ117を介して
機外に吐出される。
【0009】ところで、上述したように各ラップ11
2,113は対向する鏡板110,111と当接して摺
動するので、その摺動面の摩耗を抑制する必要がある。
そこで、差圧式潤滑油ポンプ等を用いて密閉ケース10
4の底部に貯留している潤滑油118を摺動面に供給し
ている。
2,113は対向する鏡板110,111と当接して摺
動するので、その摺動面の摩耗を抑制する必要がある。
そこで、差圧式潤滑油ポンプ等を用いて密閉ケース10
4の底部に貯留している潤滑油118を摺動面に供給し
ている。
【0010】即ち、底部に貯留している潤滑油118は
機外吐出空間107の圧力に押されて、シャフト109
の軸心に形成された潤滑油通路119を通り固定スクロ
ール101と可動スクロール102との摺動面に供給さ
れる。
機外吐出空間107の圧力に押されて、シャフト109
の軸心に形成された潤滑油通路119を通り固定スクロ
ール101と可動スクロール102との摺動面に供給さ
れる。
【0011】なお、摺動面からはみ出した潤滑油118
は、圧縮室114に入り込み、冷媒と混じって吐出口1
16から冷媒吐出空間106に吐出される。このとき、
冷媒に含まれる潤滑油118は、冷媒吐出空間106に
吹出された際に吸込パイプ115や密閉ケース104の
内壁等に吹き当ることにより冷媒と分離する。
は、圧縮室114に入り込み、冷媒と混じって吐出口1
16から冷媒吐出空間106に吐出される。このとき、
冷媒に含まれる潤滑油118は、冷媒吐出空間106に
吹出された際に吸込パイプ115や密閉ケース104の
内壁等に吹き当ることにより冷媒と分離する。
【0012】そして分離した冷媒は、冷媒吐出空間10
6から図示しない連通孔を介して機外吐出空間107に
流動し、そこから吐出パイプ117を介して機外に吐出
される。
6から図示しない連通孔を介して機外吐出空間107に
流動し、そこから吐出パイプ117を介して機外に吐出
される。
【0013】一方、分離した潤滑油118は、冷媒吐出
空間106の底部に貯まり、固定スクロール101にお
ける鏡板110の下端部に設けられた潤滑油再供給器1
20を介して再度固定スクロール101と可動スクロー
ル102との摺動面に供給される。
空間106の底部に貯まり、固定スクロール101にお
ける鏡板110の下端部に設けられた潤滑油再供給器1
20を介して再度固定スクロール101と可動スクロー
ル102との摺動面に供給される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では、吐出口116から吐出される冷媒が冷媒吐出空
間106の底部に貯留している潤滑油118に吹き当
り、この潤滑油118を波立たせるようになるため、潤
滑油再供給器120に安定して潤滑油118を供給する
ことが困難になる場合があった。
成では、吐出口116から吐出される冷媒が冷媒吐出空
間106の底部に貯留している潤滑油118に吹き当
り、この潤滑油118を波立たせるようになるため、潤
滑油再供給器120に安定して潤滑油118を供給する
ことが困難になる場合があった。
【0015】従って、固定スクロール101と可動スク
ロール102との摺動面に供給される潤滑油118が不
足する事態が生じ、装置の故障や寿命劣化等要因とな
る。
ロール102との摺動面に供給される潤滑油118が不
足する事態が生じ、装置の故障や寿命劣化等要因とな
る。
【0016】そこで、本発明は、冷媒吐出空間に貯留し
た潤滑油が波立たないようにして、固定スクロールと可
動スクロールとの摺動面に安定して十分な潤滑油が供給
できるようにした横型スクロール圧縮機を提供すること
を目的とする。
た潤滑油が波立たないようにして、固定スクロールと可
動スクロールとの摺動面に安定して十分な潤滑油が供給
できるようにした横型スクロール圧縮機を提供すること
を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1にかかる発明は、鏡板に渦巻状のラップが
形成されてなる固定スクロール及び可動スクロールを、
それぞれのラップが相手の鏡板に当接するように配設し
て、これらラップで形成される空間により圧縮室を構成
し、固定スクロールに対して可動スクロールが公転運動
することにより冷媒を圧縮する圧縮要素を備えて、該圧
縮要素により密閉ケース内が圧縮された冷媒が吐出され
る冷媒吐出空間と冷媒が機外に吐出される機外吐出空間
とに区画されてなる横型スクロール圧縮機において、冷
媒吐出空間の底部に貯留された潤滑油を固定スクロール
と可動スクロールとの摺動面に再度供給する潤滑油再供
給器と、冷媒吐出空間に吐出された冷媒が、該冷媒吐出
空間の底部に貯留された潤滑油に直接吹き当り該潤滑油
を波立たせないようにする冷媒吹当防止カップとを有し
て、潤滑油再供給器から固定スクロールと可動スクロー
ルとの摺動面に安定して十分な潤滑油が再度供給できる
ようにしたことを特徴とする。
め、請求項1にかかる発明は、鏡板に渦巻状のラップが
形成されてなる固定スクロール及び可動スクロールを、
それぞれのラップが相手の鏡板に当接するように配設し
て、これらラップで形成される空間により圧縮室を構成
し、固定スクロールに対して可動スクロールが公転運動
することにより冷媒を圧縮する圧縮要素を備えて、該圧
縮要素により密閉ケース内が圧縮された冷媒が吐出され
る冷媒吐出空間と冷媒が機外に吐出される機外吐出空間
とに区画されてなる横型スクロール圧縮機において、冷
媒吐出空間の底部に貯留された潤滑油を固定スクロール
と可動スクロールとの摺動面に再度供給する潤滑油再供
給器と、冷媒吐出空間に吐出された冷媒が、該冷媒吐出
空間の底部に貯留された潤滑油に直接吹き当り該潤滑油
を波立たせないようにする冷媒吹当防止カップとを有し
て、潤滑油再供給器から固定スクロールと可動スクロー
ルとの摺動面に安定して十分な潤滑油が再度供給できる
ようにしたことを特徴とする。
【0018】請求項2にかかる発明は、固定スクロール
が、該固定スクロールの鏡板を貫通して設けられて、圧
縮された冷媒を冷媒吐出空間に吐出す吐出口を有し、冷
媒吹当防止カップを吐出口を覆うように固定スクロール
に固着することにより、吐出口から吐出された冷媒によ
り貯留している潤滑油が波立たないようにして、潤滑油
再供給器から固定スクロールと可動スクロールとの摺動
面に安定して十分な潤滑油が再度供給できるようにした
ことを特徴とする。
が、該固定スクロールの鏡板を貫通して設けられて、圧
縮された冷媒を冷媒吐出空間に吐出す吐出口を有し、冷
媒吹当防止カップを吐出口を覆うように固定スクロール
に固着することにより、吐出口から吐出された冷媒によ
り貯留している潤滑油が波立たないようにして、潤滑油
再供給器から固定スクロールと可動スクロールとの摺動
面に安定して十分な潤滑油が再度供給できるようにした
ことを特徴とする。
【0019】請求項3にかかる発明は、冷媒吹当防止カ
ップが、冷媒の通過する冷媒通過口と、該冷媒吹当防止
カップ内の潤滑油を流下させる潤滑油流下口とを有し
て、吐出口から吐出された冷媒により貯留している潤滑
油が波立たないようにして、潤滑油再供給器から固定ス
クロールと可動スクロールとの摺動面に安定して十分な
潤滑油が再度供給できるようにしたことを特徴とする。
ップが、冷媒の通過する冷媒通過口と、該冷媒吹当防止
カップ内の潤滑油を流下させる潤滑油流下口とを有し
て、吐出口から吐出された冷媒により貯留している潤滑
油が波立たないようにして、潤滑油再供給器から固定ス
クロールと可動スクロールとの摺動面に安定して十分な
潤滑油が再度供給できるようにしたことを特徴とする。
【0020】請求項4にかかる発明は、潤滑油流下口
が、冷媒吹当防止カップの下端部であって、冷媒吐出空
間に貯留している潤滑油の液面より高い位置に形成され
て、吐出口から吐出された冷媒により貯留している潤滑
油が波立たないようにして、潤滑油再供給器から固定ス
クロールと可動スクロールとの摺動面に安定して十分な
潤滑油が再度供給できるようにしたことを特徴とする。
が、冷媒吹当防止カップの下端部であって、冷媒吐出空
間に貯留している潤滑油の液面より高い位置に形成され
て、吐出口から吐出された冷媒により貯留している潤滑
油が波立たないようにして、潤滑油再供給器から固定ス
クロールと可動スクロールとの摺動面に安定して十分な
潤滑油が再度供給できるようにしたことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を参照し
て説明する。図1は本発明にかかる横型スクロール圧縮
機の縦断面図である。
て説明する。図1は本発明にかかる横型スクロール圧縮
機の縦断面図である。
【0022】横型スクロール圧縮機は、固定スクロール
1、可動スクロール2及びこの可動スクロール2を公転
運動させるモータ3等を有し、これらが密閉ケース4内
に収納された構成となっている。
1、可動スクロール2及びこの可動スクロール2を公転
運動させるモータ3等を有し、これらが密閉ケース4内
に収納された構成となっている。
【0023】そして、固定スクロール1、可動スクロー
ル2及びフレーム30等により、密閉ケース4は冷媒吐
出空間6と機外吐出空間7とに区画され、冷媒吐出空間
6と機外吐出空間7とは図示しない連通孔により連通す
ると共に、機外吐出空間7にはモータ3が配設されてい
る。
ル2及びフレーム30等により、密閉ケース4は冷媒吐
出空間6と機外吐出空間7とに区画され、冷媒吐出空間
6と機外吐出空間7とは図示しない連通孔により連通す
ると共に、機外吐出空間7にはモータ3が配設されてい
る。
【0024】固定スクロール1及び可動スクロール2
は、鏡面仕上げされた鏡板10,11と、該鏡板10,
11に立設された渦巻状のラップ12,13とを有し、
各ラップ12,13は対向するスクロール1,2の鏡板
10,11と当接するように配設されて、これらがなす
空間が圧縮室14を形成している。
は、鏡面仕上げされた鏡板10,11と、該鏡板10,
11に立設された渦巻状のラップ12,13とを有し、
各ラップ12,13は対向するスクロール1,2の鏡板
10,11と当接するように配設されて、これらがなす
空間が圧縮室14を形成している。
【0025】また、固定スクロール1における鏡板10
の中央部には吐出口16が設けられると共に、これを覆
うように冷媒吹当防止カップ50が固着されている。
の中央部には吐出口16が設けられると共に、これを覆
うように冷媒吹当防止カップ50が固着されている。
【0026】さらに鏡板10の底部側には、潤滑油再供
給器32が設けられて、冷媒吐出空間6の底部に貯留し
ている潤滑油18を固定スクロール1と可動スクロール
2との摺動面に再供給している。
給器32が設けられて、冷媒吐出空間6の底部に貯留し
ている潤滑油18を固定スクロール1と可動スクロール
2との摺動面に再供給している。
【0027】図2は冷媒吹当防止カップ50の斜視図
で、上部の側壁には冷媒通過口51が設けられ、下部の
側壁であって、冷媒吐出空間6に貯留している潤滑油1
8の液面より高い位置には少なくとも1以上の潤滑油流
下口52が設けられている。
で、上部の側壁には冷媒通過口51が設けられ、下部の
側壁であって、冷媒吐出空間6に貯留している潤滑油1
8の液面より高い位置には少なくとも1以上の潤滑油流
下口52が設けられている。
【0028】先にも述べたように吐出口16から吐出さ
れる冷媒には潤滑油18が含まれており、この冷媒は冷
媒吹当防止カップ50の内壁等に吹き当ることにより潤
滑油18と分離する。
れる冷媒には潤滑油18が含まれており、この冷媒は冷
媒吹当防止カップ50の内壁等に吹き当ることにより潤
滑油18と分離する。
【0029】そして、潤滑油18が分離された冷媒は、
冷媒通過口51を介して冷媒吐出空間6に流動し、潤滑
油18は潤滑油流下口52を介して冷媒吐出空間6の底
部に貯留する。
冷媒通過口51を介して冷媒吐出空間6に流動し、潤滑
油18は潤滑油流下口52を介して冷媒吐出空間6の底
部に貯留する。
【0030】なお、潤滑油流下口52を冷媒吹当防止カ
ップ50の下端部であって、冷媒吐出空間6に貯留して
いる潤滑油18の液面より高い位置に形成したのは以下
の理由による。
ップ50の下端部であって、冷媒吐出空間6に貯留して
いる潤滑油18の液面より高い位置に形成したのは以下
の理由による。
【0031】即ち、冷媒吹当防止カップ50内の潤滑油
18は、吐出口16から吐出された冷媒により激しく波
立っている。従って、この冷媒吹当防止カップ50内の
潤滑油18と冷媒吐出空間6に貯留している潤滑油18
との液面が同じ高さになっていると(相互に移動可能な
状態)、これらの潤滑油18の勢いが相互に伝わるの
で、発明の趣旨である冷媒吐出空間6に貯留している潤
滑油18を波立たせないようにすることができなくなる
からである。
18は、吐出口16から吐出された冷媒により激しく波
立っている。従って、この冷媒吹当防止カップ50内の
潤滑油18と冷媒吐出空間6に貯留している潤滑油18
との液面が同じ高さになっていると(相互に移動可能な
状態)、これらの潤滑油18の勢いが相互に伝わるの
で、発明の趣旨である冷媒吐出空間6に貯留している潤
滑油18を波立たせないようにすることができなくなる
からである。
【0032】これにより、吐出口16から吐出された冷
媒が、冷媒吐出空間6の底部に貯留されている潤滑油1
8に吹当らないので、安定して潤滑油再供給器32に潤
滑油18を供給できるようになる。
媒が、冷媒吐出空間6の底部に貯留されている潤滑油1
8に吹当らないので、安定して潤滑油再供給器32に潤
滑油18を供給できるようになる。
【0033】また、可動スクロール2とフレーム30と
の間には、オルダムリング36が配設されている。この
オルダムリング36の上面には、2個のキー37(図1
には1個のみを示す)が対向して設けられ、また下面に
は2個のキー38(図1には1個のみを示す)が対向し
て設けられて、2つのキー37を結ぶ直線と、2つのキ
ー38を結ぶ直線とは直交している。
の間には、オルダムリング36が配設されている。この
オルダムリング36の上面には、2個のキー37(図1
には1個のみを示す)が対向して設けられ、また下面に
は2個のキー38(図1には1個のみを示す)が対向し
て設けられて、2つのキー37を結ぶ直線と、2つのキ
ー38を結ぶ直線とは直交している。
【0034】そして、キー37は可動スクロール2に設
けられているキー溝40と嵌合し、またキー38はフレ
ーム30に設けられているキー溝41と嵌合している。
けられているキー溝40と嵌合し、またキー38はフレ
ーム30に設けられているキー溝41と嵌合している。
【0035】シャフト9は、内部に潤滑油通路19が形
成されると共に、上端部にはクランク部43が設けられ
て、このクランク部43は可動スクロール2に形成され
たシャフト係合部44に挿入されている。またシャフト
9の上端部は、フレーム30により支持され、下端部は
ベアリングプレート45によって回動自在に支持され
て、モータ3によって回転するようになっている。
成されると共に、上端部にはクランク部43が設けられ
て、このクランク部43は可動スクロール2に形成され
たシャフト係合部44に挿入されている。またシャフト
9の上端部は、フレーム30により支持され、下端部は
ベアリングプレート45によって回動自在に支持され
て、モータ3によって回転するようになっている。
【0036】密閉ケース4の底部には、潤滑油18が貯
留しており、この潤滑油18は機外吐出空間7の圧力に
より押されて潤滑油通路19を経て可動スクロール2と
フレーム30との摺動面を潤滑しながら可動スクロール
2と固定スクロール1の摺動面に供給される。
留しており、この潤滑油18は機外吐出空間7の圧力に
より押されて潤滑油通路19を経て可動スクロール2と
フレーム30との摺動面を潤滑しながら可動スクロール
2と固定スクロール1の摺動面に供給される。
【0037】このような構成で、シャフト9が回転する
と、オルダムリング36と可動スクロール2とが相対運
動し、可動スクロール2が固定スクロール1に対して公
転動作するようになる。
と、オルダムリング36と可動スクロール2とが相対運
動し、可動スクロール2が固定スクロール1に対して公
転動作するようになる。
【0038】可動スクロール2が固定スクロール1に対
して公転動作することにより、圧縮室14は吸込パイプ
15を介して供給される冷媒を取込ながら縮小して、こ
の冷媒を圧縮して吐出口16から冷媒吹当防止カップ5
0を介して冷媒吐出空間6に吐出す。
して公転動作することにより、圧縮室14は吸込パイプ
15を介して供給される冷媒を取込ながら縮小して、こ
の冷媒を圧縮して吐出口16から冷媒吹当防止カップ5
0を介して冷媒吐出空間6に吐出す。
【0039】冷媒は冷媒吹当防止カップ50内を通過す
る際に、その内壁に吹き当り勢いが弱まると共に潤滑油
18が分離され、さらに冷媒吐出空間6に吐出されて吸
込パイプ15や密閉ケース4の内壁等に吹き当り、その
際含まれている潤滑油18の大部分が分離される。
る際に、その内壁に吹き当り勢いが弱まると共に潤滑油
18が分離され、さらに冷媒吐出空間6に吐出されて吸
込パイプ15や密閉ケース4の内壁等に吹き当り、その
際含まれている潤滑油18の大部分が分離される。
【0040】そして、冷媒は連通孔を介して機外吐出空
間7に流動し、そこから吐出パイプ17を介して機外に
吐出される。
間7に流動し、そこから吐出パイプ17を介して機外に
吐出される。
【0041】一方、分離された潤滑油18は、冷媒吐出
空間6の底部に溜り潤滑油再供給器32により可動スク
ロール2と固定スクロール1との摺動面に再供給され
る。
空間6の底部に溜り潤滑油再供給器32により可動スク
ロール2と固定スクロール1との摺動面に再供給され
る。
【0042】従って、固定スクロール1や可動スクロー
ル2に潤滑油18を安定供給できるようになる。
ル2に潤滑油18を安定供給できるようになる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように請求項1にかかる発
明によれば、冷媒が、冷媒吐出空間の底部に貯留された
潤滑油に直接吹き当ってこの潤滑油を波立たせないよう
に、冷媒吹当防止カップを設けたので、潤滑油再供給器
に潤滑油を安定して供給でき、これにより固定スクロー
ルと可動スクロールとの摺動面に安定して十分な潤滑油
を再度供給できるようになる。従って、装置の故障や寿
命劣化等を防止することができる。
明によれば、冷媒が、冷媒吐出空間の底部に貯留された
潤滑油に直接吹き当ってこの潤滑油を波立たせないよう
に、冷媒吹当防止カップを設けたので、潤滑油再供給器
に潤滑油を安定して供給でき、これにより固定スクロー
ルと可動スクロールとの摺動面に安定して十分な潤滑油
を再度供給できるようになる。従って、装置の故障や寿
命劣化等を防止することができる。
【0044】請求項2にかかる発明によれば、吐出口を
覆うように冷媒吹当防止カップを設けたので、吐出口か
ら吐出された冷媒が、冷媒吐出空間の底部に貯留された
潤滑油に直接吹き当り、この潤滑油を波立たせないよう
になり、潤滑油再供給器に潤滑油を安定して供給でき、
これにより固定スクロールと可動スクロールとの摺動面
に安定して十分な潤滑油を再度供給できるようになる。
従って、装置の故障や寿命劣化等を防止することができ
る。
覆うように冷媒吹当防止カップを設けたので、吐出口か
ら吐出された冷媒が、冷媒吐出空間の底部に貯留された
潤滑油に直接吹き当り、この潤滑油を波立たせないよう
になり、潤滑油再供給器に潤滑油を安定して供給でき、
これにより固定スクロールと可動スクロールとの摺動面
に安定して十分な潤滑油を再度供給できるようになる。
従って、装置の故障や寿命劣化等を防止することができ
る。
【0045】請求項3にかかる発明によれば、冷媒吹当
防止カップに冷媒の通過する冷媒通過口と、該冷媒吹当
防止カップ内の潤滑油を流下させる潤滑油流下口とを設
けたので、吐出口から吐出された冷媒が、冷媒吐出空間
の底部に貯留された潤滑油に直接吹き当り、この潤滑油
を波立たせないようになり、潤滑油再供給器に潤滑油を
安定して供給でき、これにより固定スクロールと可動ス
クロールとの摺動面に安定して十分な潤滑油を再度供給
できるようになる。従って、装置の故障や寿命劣化等を
防止することができる。
防止カップに冷媒の通過する冷媒通過口と、該冷媒吹当
防止カップ内の潤滑油を流下させる潤滑油流下口とを設
けたので、吐出口から吐出された冷媒が、冷媒吐出空間
の底部に貯留された潤滑油に直接吹き当り、この潤滑油
を波立たせないようになり、潤滑油再供給器に潤滑油を
安定して供給でき、これにより固定スクロールと可動ス
クロールとの摺動面に安定して十分な潤滑油を再度供給
できるようになる。従って、装置の故障や寿命劣化等を
防止することができる。
【0046】請求項4にかかる発明によれば、潤滑油流
下口を冷媒吹当防止カップの下端部であって、冷媒吐出
空間に貯留している潤滑油の液面より高い位置に形成し
たので、吐出口から吐出された冷媒が、冷媒吐出空間の
底部に貯留された潤滑油に直接吹き当り、この潤滑油を
波立たせないようになり、潤滑油再供給器に潤滑油を安
定して供給でき、これにより固定スクロールと可動スク
ロールとの摺動面に安定して十分な潤滑油を再度供給で
きるようになる。従って、装置の故障や寿命劣化等を防
止することができる。
下口を冷媒吹当防止カップの下端部であって、冷媒吐出
空間に貯留している潤滑油の液面より高い位置に形成し
たので、吐出口から吐出された冷媒が、冷媒吐出空間の
底部に貯留された潤滑油に直接吹き当り、この潤滑油を
波立たせないようになり、潤滑油再供給器に潤滑油を安
定して供給でき、これにより固定スクロールと可動スク
ロールとの摺動面に安定して十分な潤滑油を再度供給で
きるようになる。従って、装置の故障や寿命劣化等を防
止することができる。
【図1】本発明の実施の形態の説明に適用される横型ス
クロール圧縮機の縦断面図である。
クロール圧縮機の縦断面図である。
【図2】冷媒吹当防止カップの斜視図である。
【図3】従来の技術の説明に適用される横型スクロール
圧縮機の縦断面図である。
圧縮機の縦断面図である。
1 固定スクロール 2 可動スクロール 6 冷媒吐出空間 7 機外吐出空間 10、11鏡板 14 圧縮室 18 潤滑油 32 潤滑油再供給器 50 冷媒吹当防止カップ 51 冷媒通過口 52 潤滑油流下口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 和▲禧▼ 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 西川 剛弘 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 佐藤 孝 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3H039 AA02 AA04 AA12 BB11 CC02 CC03 CC08 CC27 CC29 CC41
Claims (4)
- 【請求項1】 鏡板に渦巻状のラップが形成されてなる
固定スクロール及び可動スクロールを、それぞれのラッ
プが相手の鏡板に当接するように配設して、これらラッ
プで形成される空間により圧縮室を構成し、前記固定ス
クロールに対して前記可動スクロールが公転運動するこ
とにより冷媒を圧縮する圧縮要素を備えて、該圧縮要素
により密閉ケース内が圧縮された冷媒が吐出される冷媒
吐出空間と冷媒が機外に吐出される機外吐出空間とに区
画されてなる横型スクロール圧縮機において、 前記冷媒吐出空間の底部に貯留された潤滑油を前記固定
スクロールと可動スクロールとの摺動面に再度供給する
潤滑油再供給器と、 前記冷媒吐出空間に吐出された冷媒が、該冷媒吐出空間
の底部に貯留された前記潤滑油に直接吹き当り該潤滑油
を波立たせないようにする冷媒吹当防止カップとを有す
ることを特徴とする横型スクロール圧縮機。 - 【請求項2】 前記固定スクロールが、該固定スクロー
ルの鏡板を貫通して設けられて、圧縮された冷媒を前記
冷媒吐出空間に吐出す吐出口を有し、前記冷媒吹当防止
カップが、前記吐出口を覆うように前記固定スクロール
に固着されていることを特徴とする請求項1記載の横型
スクロール圧縮機。 - 【請求項3】 前記冷媒吹当防止カップが、冷媒の通過
する冷媒通過口と、 該冷媒吹当防止カップ内の潤滑油を流下させる潤滑油流
下口とを有していることを特徴とする請求項1又は2記
載の横型スクロール圧縮機。 - 【請求項4】 前記潤滑油流下口が、前記冷媒吹当防止
カップの下端部であって、前記冷媒吐出空間に貯留して
いる前記潤滑油の液面より高い位置に形成されているこ
とを特徴とする請求項3記載の横型スクロール圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10276762A JP2000104687A (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 横型スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10276762A JP2000104687A (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 横型スクロール圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000104687A true JP2000104687A (ja) | 2000-04-11 |
Family
ID=17574008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10276762A Pending JP2000104687A (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 横型スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000104687A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103711694A (zh) * | 2012-09-28 | 2014-04-09 | 日立空调·家用电器株式会社 | 涡旋式压缩机 |
EP3572672A4 (en) * | 2017-01-18 | 2019-12-18 | Mitsubishi Electric Corporation | COMPRESSOR AND REFRIGERATION CYCLE SYSTEM |
-
1998
- 1998-09-30 JP JP10276762A patent/JP2000104687A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103711694A (zh) * | 2012-09-28 | 2014-04-09 | 日立空调·家用电器株式会社 | 涡旋式压缩机 |
EP3572672A4 (en) * | 2017-01-18 | 2019-12-18 | Mitsubishi Electric Corporation | COMPRESSOR AND REFRIGERATION CYCLE SYSTEM |
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