JP2000104628A - エンジンの排気還流制御装置 - Google Patents

エンジンの排気還流制御装置

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JP2000104628A
JP2000104628A JP10274960A JP27496098A JP2000104628A JP 2000104628 A JP2000104628 A JP 2000104628A JP 10274960 A JP10274960 A JP 10274960A JP 27496098 A JP27496098 A JP 27496098A JP 2000104628 A JP2000104628 A JP 2000104628A
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exhaust gas
gas recirculation
engine
control device
pressure
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JP10274960A
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Makoto Shimizu
良 清水
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Mazda Motor Corp
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    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジン1の運転状態に応じて、燃焼室4の空
燃比が目標値になるように、EGR弁24の開度を制御
して、吸入空気量を調整するようにしたディーゼルエン
ジンの排気還流制御装置Aにおいて、空燃比制御の応答
性を低下させることなく、その空燃比制御の不安定化に
起因するする乗車フィーリングの悪化等を防止する。 【解決手段】エンジン1が定常運転状態にあって(S
7)、吸気絞り弁14の開度THが設定開度TH0よりも小
さいとき(S8)、EGR通路23の還流排ガスの流れ
が臨界状態になっていることを臨界状態判定手段35b
により判定し、そのとき、そうでないときよりもEGR
弁24の作動速度が低くなるようにフィードバックゲイ
ンKを補正する(S10)第1補正手段35cを設け
る。エンジン1が過渡運転状態にあれば、フィードバッ
クゲインKを大きな値とする(S17)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの吸気系
に還流させる排ガス(排気)の流量をエンジンの運転状
態に応じて調整するようにした排気還流制御装置に関す
る技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のエンジンの排気還流
制御装置として、例えば特開平8−144867号公報
に開示されるように、ディーゼルエンジンの排気中の窒
素酸化物(NOx)を減少させるために、吸気系への排
ガス還流量を調整することによって間接的に燃焼室の空
燃比(空気過剰率λ)を制御するようにしたものが知ら
れている。
【0003】前記従来例のものでは、エンジンの吸気及
び排気通路間を排気還流通路(以下EGR通路という)
により互いに連通し、そのEGR通路の途中にアクチュ
エータにより作動される排気還流量調整弁(以下EGR
弁という)を設けるとともに、排気通路に設けた空燃比
センサからの出力信号に基づいて燃焼室の空気過剰率λ
を検出して、その検出される空気過剰率λがエンジンの
運転状態に対応づけて設定されている目標値になるよう
に、EGR弁を開閉作動させるようにしている。すなわ
ち、EGR弁の開度を変更して排ガスの還流量を調整す
ることにより、燃焼室への新気の吸入空気量を調整して
燃焼室の空燃比を間接的に制御するようにしている。
【0004】ところで、ディーゼルエンジンの吸気通路
には、通常、ガソリンエンジンのようなスロットル弁が
設けられていないため、その吸気通路ではあまり大きな
負圧は得られない。従って、排気通路の圧力(排気側圧
力)と吸気通路の圧力(吸気側圧力)との圧力差によっ
て還流される排ガスの流量を十分に多く確保するために
は、EGR通路の直径やEGR弁の開口面積をガソリン
エンジンに比べて大きくする必要がある。
【0005】特に、前記従来例の如く排ガスの還流量を
調整することで空燃比を間接的に制御するようにしたも
のでは、エンジンのアイドリング時や低速定常運転時等
の燃料噴射量の少ない運転状態で多量の排ガスを還流さ
せる必要があるので、前記のようにEGR通路等を大型
化した上で、さらに、例えば吸気通路に吸気絞り弁を設
けて、これをエンジンのアイドリング時等に閉じること
によって、吸気通路の負圧を強制的に大きく(吸気側圧
力を低く)させることが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、吸気絞り弁に
よって吸気通路の負圧を強制的に大きくさせるようにし
た場合には、吸排気通路間の圧力差がガソリンエンジン
と同程度に大きくなることがある。そして、そうなる
と、EGR弁の開閉作動に伴い排ガスの還流量が過度に
大きく変動してしまい、エンジンの空燃比制御が不安定
化するという不具合を生じる。
【0007】詳しくは、図11に示すように、一般に、
空気等の気体が管状の通路100を軸方向に流れると
き、流れの下流側の圧力Pdを上流側の圧力Puよりも徐
々に低くしていくと、流れは上下流の圧力差Pu−Pdが
増加するに従い徐々に速くなり、それとともに流量も増
加する。しかし、前記通路100の断面積が最小になる
スロート100aにおいて流れの速さは音速を超えるこ
とはできないので、そのスロート100aでの流速が音
速に達した状態では、それ以上、下流側の圧力を下げて
も流速及び流量を増やすことはできない。このような現
象はチョーキング現象と言われており、このとき管内の
流れは臨界状態になっているという。また、このときの
通路下流側圧力に対する上流側圧力の比を臨界圧力比と
いい、空気の臨界圧力比は1.893である。
【0008】このことから、前記エンジンのEGR通路
における排ガスの流れについて考えると、まず、吸気通
路で吸気絞り弁が閉じられていない状態では、吸気側圧
力があまり低くならないので、EGR通路の上下流の圧
力比は臨界圧力比よりも小さくなる。この状態では、E
GR通路内の排ガスの流量はEGR弁の開口面積に応じ
て変化すると同時に、そのEGR弁の上下流間の差圧に
よっても変化することになり、例えば、排ガスの流量を
増加させるためにEGR弁を開いても、弁の開口面積の
増大によって流量が増大する反面、弁の上下流の差圧の
減少によって流量が減少してしまうので、結果として排
ガスの流量はあまり増加しない。言い換えると、この状
態で十分な制御性を得るためには、排ガスの流量を調整
するためのEGR弁の作動量及び作動速度をかなり大き
く設定しなくてはならない。
【0009】一方、吸気絞り弁が閉じられて吸気側圧力
が低下し、EGR通路の上下流の圧力比が臨界圧力比以
上になると、EGR通路の流れは臨界状態になる。この
状態では、EGR弁の開度が変わって弁の上下流の圧力
差が変化しても、その変化によって流量は変化しないの
で、EGR弁の開口面積の増減に略比例して排ガスの還
流量が変化するようになる。そのため、前記のようにE
GR弁の作動量及び作動速度をかなり大きく設定してい
ると、そのEGR弁の作動によって排ガスの還流量が過
度に大きく変動し、結果、空燃比の目標値に対する収束
性が低下するという制御の不安定化の問題が発生するの
である。
【0010】そして、このようにしてエンジンの空燃比
制御が不安定になると、空燃比の変動に伴いエンジンの
出力トルクが変動するようになる。特にエンジンが定常
運転状態になっているときには、車両の運転者は前記の
エンジン出力の変動に起因して、前後方向に揺さぶられ
るような不快な振動を感じるようになり、乗車フィーリ
ングの悪化という不具合が生じる。また、特にディーゼ
ルエンジンの場合には、燃焼室の空燃比が過度にリッチ
な状態になると、部分的な不完全燃焼によるスモークの
発生が急増するというエミッションの問題もある。
【0011】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、エンジンの運転状態
に応じて排ガスの還流量を調整するようにした排気還流
制御装置において、排気還流通路における排ガスの流れ
が臨界状態になっているときの制御に工夫を凝らし、空
燃比の変動に起因するする乗車フィーリングの悪化等を
防止することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明の解決手段では、排気還流通路における排ガ
スの流れが臨界状態になっているときとそうでない非臨
界状態のときとで、排気還流量調整手段の調整作動に対
する排ガス還流量の変化の度合が大きく異なることに着
目し、前記臨界状態になっているときには、非臨界状態
のときよりも排気還流量調整手段の調整速度を低くさせ
るようにした。
【0013】具体的に、請求項1の発明では、図1に示
すように、エンジン1の吸気系10に排ガスの一部を還
流させる排気還流通路23と、前記排気還流通路23に
おける排気還流量を調整する排気還流量調整手段24
と、エンジン1の運転状態に応じて前記排気還流量調整
手段24を作動制御する排気還流制御手段35aとを備
えたエンジンの排気還流制御装置Aを前提とする。そし
て、前記排気還流通路23の上流側である排気側圧力の
吸気側圧力に対する圧力比が所定の臨界圧力比以上にな
っている臨界状態を判定する臨界状態判定手段35b
と、該臨界状態判定手段35bにより臨界状態が判定さ
れたとき、非臨界状態よりも前記排気還流量調整手段2
4の調整速度が低くなるように前記排気還流制御手段3
5aによる制御を補正する第1補正手段35cとを設け
る構成とする。
【0014】前記の構成により、排気側圧力の吸気側圧
力に対する圧力比が臨界圧力比以上になっていて、臨界
状態判定手段35bにより臨界状態であると判定された
ときには、非臨界状態よりも排気還流量調整手段24の
調整速度が低くなるように、第1補正手段35cによっ
て、排気還流制御手段35aによる制御が補正される。
このことで、排気還流通路23における排ガスの流量を
非臨界状態でも応答性よく調整できるように、排気還流
量調整手段24の調整作動量や作動速度がかなり大きく
設定されていても、排ガスの流れが臨界状態になったと
きには、前記排気還流量調整手段24の調整速度が低く
なるように補正されるので、その調整作動に伴う排ガス
還流量の過大な変動を抑制できる。よって、エンジン1
の運転中に排ガス還流量の変動を抑制して空燃比制御の
不安定化を防止でき、乗車フィーリングの悪化を防止す
ることができる。
【0015】請求項2の発明では、第1補正手段は、エ
ンジンが定常運転状態にあるときに排気還流制御手段に
よる制御を補正する構成とする。すなわち、エンジンが
定常運転状態にあるときには、排ガスの還流量の変動に
起因するエンジン出力の変動によって車両の運転者が不
快な振動を感じ易いので、排気還流量調整手段の調整速
度を低くさせて排ガス還流量の変動を抑制することの作
用効果が特に有効なものになる。
【0016】請求項3の発明では、エンジンが過渡運転
状態にあるときに、排気還流量調整手段の調整速度が定
常運転状態のとき以上になるように、排気還流制御手段
による制御を補正する第2補正手段を設ける構成とす
る。このことで、運転者の操作に従ってエンジンの運転
状態が大きく変化する過渡運転状態では、その変化に遅
れないように空燃比制御の応答性を高めることができ
る。尚、過渡運転状態では、排ガス還流量が変動してエ
ンジン出力が変動したとしても、車両の運転者が不快に
感じることは少ない。
【0017】請求項4の発明では、排気還流制御手段
は、燃焼室の空燃比が目標値になるように排気還流量調
整手段をフィードバック制御するものとする。ここで、
フィードバック制御のためのセンサとしては、例えば、
エンジンの排気通路に空燃比センサを設けてこの空燃比
センサの出力信号に基づいて燃焼室の空燃比を検出する
ようにすればよい。また、エンジンの吸気通路に吸入空
気量を検出するエアフローセンサを設け、このエアフロ
ーセンサによって検出された吸入空気量と燃焼室への燃
料噴射量とに基づいて、該燃焼室の空燃比を検出するよ
うにしてもよい。
【0018】そして、この構成によると、排気還流制御
手段は前記のようなセンサからの出力信号に基づいて排
気還流量調整手段をフィードバック制御することで、燃
焼室の空燃比を目標値になるように高精度に制御するこ
とができる。その反面、そのような高精度の空燃比制御
がなされていると、排ガス還流量の変動によって空燃比
制御が不安定化することによる悪影響が相対的に大きく
なる。従って、このような構成において、排気還流量調
整手段の作動速度を低くさせることで、空燃比制御の不
安体化を防止できるという作用が極めて有効なものにな
る。
【0019】請求項5の発明では、第1及び第2補正手
段は、それぞれ排気還流制御手段のフィードバックゲイ
ンを補正するものとする。このことで、第1及び第2補
正手段による補正の内容が具体化される。
【0020】請求項6の発明では、排気還流通路の接続
部よりも吸気上流側の吸気通路にターボ過給機のブロワ
が設けられ、前記排気還流通路の接続部よりも排気下流
側の排気通路に前記ターボ過給機のタービンが設けられ
ており、臨界状態判定手段は、前記ターボ過給機の過給
圧が設定圧以下のときに臨界状態であると判定するもの
とする。
【0021】このことで、ターボ過給機の過給圧が判れ
ば、そのときのタービン上流の排圧も推定できるので、
排気還流通路の上下流の圧力比が検出できることにな
る。従って、ターボ過給機の過給圧が設定圧以下になっ
ていれば、そのことから前記排気還流通路における排ガ
スの流れが臨界状態になっていることを判定できる。
【0022】請求項7の発明では、排気還流通路の接続
部よりも吸気上流側の吸気通路に吸気絞り弁が配設され
ており、臨界状態判定手段は、前記吸気絞り弁の開度が
設定開度以下のときに臨界状態であると判定する構成と
する。このことで、排気還流通路よりも吸気上流側にあ
る吸気絞り弁の開度が設定開度以下のときには、吸気側
圧力が排気側圧力に比べて極めて低くなるので、そのこ
とから、前記排気還流通路における排ガスの流れが臨界
状態になっていることを判定できる。
【0023】請求項8の発明では、前記請求項7の発明
において、排気還流通路の接続部よりも上流側の吸気通
路にターボ過給機のブロワが配設されており、第1補正
手段は、前記ターボ過給機による過給圧が設定圧よりも
大きいときには、排気還流制御手段のフィードバックゲ
インを前記過給圧が設定圧以下のときに比べて大きくな
るように補正するものとする。
【0024】このことで、吸気絞り弁の開度が設定開度
以下になっていても、前記ターボ過給機による過給圧が
設定圧よりも大きいときには、その過給によって吸気側
圧力が高められるので、吸排気間の圧力比は臨界圧力比
よりも小さくなることがある。そこで、この場合には、
排気還流制御手段のフィードバックゲインを前記過給圧
が設定圧以下のときに比べて大きくさせて、空燃比制御
の応答性を高めるようにしており、これにより、ターボ
過給機及び吸気絞り弁の作動状態に適切に対応すること
ができる。
【0025】請求項9の発明では、エンジンをディーゼ
ルエンジンとする。このことで、ディーゼルエンジンに
おいて多量の排気還流に対応でき、その場合の空燃比制
御の不安定下に伴うエミッション悪化の問題を解消でき
る。
【0026】
【発明の実施の形態】(全体構成)図1は本発明の実施
形態に係るエンジンの排気還流制御装置Aの全体構成を
示し、1は車両に搭載された多気筒ディーゼルエンジン
である。このエンジン1は複数のシリンダ2,2,…
(1つのみ図示する)を有し、その各シリンダ2内に往
復動可能にピストン3が嵌挿されていて、このピストン
3によって各シリンダ2内に燃焼室4が区画されてい
る。また、燃焼室4の上面の略中央部には、インジェク
タ5が先端部の噴孔を燃焼室4に臨ませて配設されてい
て、各シリンダ毎に所定の噴射タイミングで開閉作動さ
れて、燃焼室4に燃料を直接噴射するようになってい
る。
【0027】前記各インジェクタ5は高圧の燃料を蓄え
る共通のコモンレール(蓄圧室)6に接続されていて、
そのコモンレール6には、内部の燃圧(コモンレール
圧)を検出する圧力センサ6aが配設されているととも
に、クランク軸7により駆動される高圧供給ポンプ8が
接続されている。この高圧供給ポンプ8は、圧力センサ
6aにより検出されるコモンレール6内の燃圧が所定値
以上(例えば、アイドル運転時に40MPa、それ以外
の運転状態では80MPa以上)に保持されるように作
動する。また、クランク軸7の回転角度を検出するクラ
ンク角センサ9が設けられており、このクランク角セン
サ9は、クランク軸7の端部に設けた被検出用プレート
(図示せず)の外周に相対向するように配置され電磁ピ
ックアップからなり、前記被検出用プレートの外周部全
周に亘って形成された突起部の通過に対応してパルス信
号を出力するようになっている。
【0028】また、10はエンジン1の燃焼室4に対し
図外のエアクリーナで濾過した吸気(空気)を供給する
吸気通路であり、この吸気通路10の下流端部は、図示
しないサージタンクを介してシリンダ毎に分岐して、そ
れぞれ吸気ポートにより各シリンダ2の燃焼室4に接続
されている。また、サージタンク内で各シリンダ2に供
給される過給圧力を検出する過給圧センサ10aが設け
られている。前記吸気通路10には上流側から下流側に
向かって順に、エンジン1に吸入される吸気流量を検出
するエアフローセンサ11と、後述のタービン21によ
り駆動されて吸気を圧縮するブロワ12と、このブロワ
12により圧縮した吸気を冷却するインタークーラ13
と、吸気通路10の断面積を絞る吸気絞り弁14とがそ
れぞれ設けられている。この吸気絞り弁14は、全閉状
態でも吸気が流通可能なように切り欠きが設けられたバ
タフライバルブからなり、後述のEGR弁24と同様、
ダイヤフラム15に作用する負圧の大きさが負圧制御用
の電磁弁16により調整されることで、弁の開度が制御
されるようになっている。
【0029】前記エアフローセンサ11は、流速変動が
あっても空気流量を確実にとらえることのできる定温度
型ホットフィルム式エアフローセンサであり、図示しな
いが、吸気通路10に吸気流れ方向と直交するように配
されたヒータと、このヒータを挟んで上流側と下流側と
に配置されたホットフィルムとを備えていて、両ホット
フィルムの温度の高低に基づいて、吸気通路10を下流
側(各シリンダ2の側)に向かう正方向流及び上流側に
向かう逆流をそれぞれ検出するものである。このエアフ
ローセンサ11による計測値に基づいて、正方向の空気
流量のみを計測することができ、排気還流量の制御に逆
流による誤差が入ることを避けることができる。
【0030】また、図1において20は各シリンダ2の
燃焼室4から排ガスを排出する排気通路で、この排気通
路20の上流端部は分岐してそれぞれ図示しない排気ポ
ートにより各シリンダ2の燃焼室4に接続されている。
この排気通路20には、上流側から下流側に向かって順
に、排ガス中の酸素濃度を検出するO2センサ17と、
排ガス流により回転されるタービン21と、排ガス中の
HC、CO及びNOx並びにパティキュレートを浄化可
能な触媒コンバータ22とが配設されている。
【0031】前記タービン21及びブロワ12からなる
ターボ過給機25は、図2に示すように、タービン21
を収容するタービン室21aに該タービン21aの全周
を囲むように複数のフラップ21b,21b,…が設け
られ、その各フラップ21bが排気流路のノズル断面積
Aを変化させるように回動するVGT(バリアブルジオ
メトリーターボ)である。このVGTの場合、同図
(a)に示すように、フラップ21b,21b,…をタ
ービン21に対し周方向に向くように位置付けてノズル
断面積Aを小さくすることで、排気流量の少ないエンジ
ン1の低回転域でも過給効率を高めることができる。一
方、同図(b)に示すように、フラップ21b,21
b,…をその先端がタービン21の中心に向くように位
置付けて、ノズル断面積Aを大きくすることで、排気流
量の多いエンジン1の高回転域でも過給効率を高めるこ
とができる。
【0032】前記排気通路20は、タービン21よりも
上流側の部位で、排ガスの一部を吸気側に還流させる排
気還流通路(以下EGR通路という)23の上流端に分
岐接続されている。このEGR通路23の下流端は吸気
絞り弁14よりも吸気下流側の吸気通路10に接続され
ており、そのEGR通路23の途中の下流端寄りには、
開度調整可能な負圧作動式の排気還流量調整弁(以下E
GR弁という)24が配置されている。そして、前記E
GR通路23を流れる排ガスに対して上流側である排気
通路20の圧力(以下排気側圧力という)と下流側であ
る吸気通路10の圧力(以下吸気側圧力という)との間
の圧力差によって前記排気通路20から吸い出した排ガ
スの一部を、EGR弁24により流量調整しながら吸気
通路10に還流させるようになっている。
【0033】前記EGR弁24は、図3に示すように、
弁箱を仕切るダイヤフラム24aに弁棒24bが固定さ
れ、この弁棒24bの両端にEGR通路23の開度をリ
ニアに調整する弁本体24cとリフトセンサ26とが設
けられている。前記弁本体24cはスプリング24dに
よって閉方向(図の下方)に付勢されている一方、弁箱
の負圧室(ダイヤフラム24aよりも上側の室)には負
圧通路27が接続されている。この負圧通路27は、負
圧制御用の電磁弁28を介してバキュームポンプ(負圧
源)29に接続されており、電磁弁28が後述のECU
35からの制御信号によって負圧通路27を連通・遮断
することによって、負圧室のEGR弁駆動負圧が調整さ
れ、それによって、弁本体24cによりEGR通路23
の開度がリニアに調整されるようになっている。
【0034】尚、前記ターボ過給機25のフラップ21
b,21b,…にもEGR弁24と同様にダイヤフラム
30が取り付けられていて、負圧制御用の電磁弁31に
よりダイヤフラム30に作用する負圧が調整されること
で、前記フラップ21b,21b,…の作動量が調整さ
れるようになっている。
【0035】前記各インジェクタ5、高圧供給ポンプ
8、吸気絞り弁14、EGR弁24、ターボ過給機25
のフラップ21b,21b,…等はコントロールユニッ
ト(Electronic Contorol Unit:以下ECUという)3
5からの制御信号によって作動するように構成されてい
る。一方、このECU35には、前記圧力センサ6aか
らの出力信号と、クランク角センサ9からの出力信号
と、エアフローセンサ11からの出力信号と、O2セン
サ17からの出力信号と、EGR弁24のリフトセンサ
26からの出力信号と、車両の運転者による図示しない
アクセルペダルの操作量(アクセル開度)を検出するア
クセル開度センサ32からの出力信号とが少なくとも入
力されている。
【0036】(制御システムの全体構成)前記ECU3
5におけるエンジン制御の基本的な処理の概要は図4の
ブロック図に示されており、アクセル開度に基づいて基
本となる燃料噴射量を決定するとともに、EGR弁24
の作動によりEGR率を調整して、各シリンダの空燃比
を均一かつ高精度に制御するようにしている。前記EG
R率は全排気量中の還流される排ガス量(EGR量)の
割合をいう。
【0037】EGR率=EGR量/全排気量 具体的に、前記ECU35には、アクセル開度accel及
びエンジン回転数Neの変化における、実験的に決定され
た最適な目標トルクtrqsolを記録した二次元マップ36
と、エンジン回転数Ne、目標トルクtrqsol及び新気量
(吸入空気量のことであり燃料を含まない。以下、同
じ。)FAirの変化における、実験的に決定された最適な
目標燃料噴射量Fsolを記録した三次元マップ37と、エ
ンジン回転数Neと目標トルクtrqsolの変化における、実
験的に決定された最適な目標空燃比A/Fsolを記録した二
次元マップ38とがそれぞれメモリ上に電子的に格納さ
れている。
【0038】前記目標空燃比A/FsolがNOxの低減とス
モークの低減とを両立させるための排ガスの還流量を決
定する基準となるものである。すなわち、図5にディー
ゼルエンジンの空燃比と排気中のNOx量との関係を例
示するように、空燃比が上昇するとNOx量が増大する
傾向があるので、排気還流量を多くして空燃比を下げれ
ば(リッチ側にする)NOxの発生を少なくできる。
【0039】しかし、図6に例示すように、同じエンジ
ンの空燃比と排気中のスモーク値との関係に依れば、空
燃比がリッチ側に変化してある空燃比以下になると、ス
モーク量が急に増大することが分かる。従って、排ガス
の還流量を多くするにも限界があるので、この実施形態
では、排ガス中のNOx量の低減とスモーク量の増大抑
制との両立を図るために、目標とする空燃比をNOxの
低減が図れるようにできるだけリッチ側であってかつス
モーク量が急増し始める手前の値に定めている。
【0040】燃料噴射制御 すなわち、まず、アクセル開度センサ32により検出さ
れたアクセル開度accelとクランク角センサ9により検
出されたエンジン回転数Neとを用いて、目標トルク演算
部41において前記メモリ上の二次元マップ36を参照
して目標トルクtrqsolを決定する。この目標トルクtrqs
olと、エアフローセンサ11によって計測された新気量
FAirとエンジン回転数Neとを用いて、目標噴射量演算部
42において前記メモリ上の三次元マップ37を参照し
て目標噴射量Fsolを決定する。そして、この目標噴射量
Fsolと後述の如く制御されたコモンレール圧力CRPとに
基づいて、各インジェクタ5の励磁時間を決定し、それ
ぞれ制御する。
【0041】排気還流制御 一方、前記目標トルク演算部41において求められた目
標トルクtrqsolとエンジン回転数Neとを用いて、目標空
燃比演算部43においてメモリ上の二次元マップ38を
参照して、前記のNOx及びスモークの両立を図るため
の目標空燃比A/Fsolを決定する。そして、この目標空燃
比A/Fsolと前記目標噴射量演算部42において求められ
た目標噴射量Fsolとを用いて、目標新気量演算部44に
おいて目標新気量FAsolを算出し(FAsol=Fsol×A/Fso
l)、この目標新気量FAsolを目標として、新気量制御部
45において新気量制御を行う。この新気量制御は、詳
しくは後述するが、新気供給量自体を直接調整するので
はなく、排ガスの還流量を調整することによって新気量
を変化させるというものである。つまり、新気の補正量
を決定するのではなく、まず、目標とする新気量FAsol
に基づいてEGR弁24の基本動作量EGRbaseを決定
し、これをさらに新気量の偏差FAsol−FAirに応じてフ
ィードバック補正して、EGR弁24の動作量EGRsolを
決定し、その動作量EGRsolに対応するようにEGR弁の
開度を制御する。
【0042】コモンレール圧制御 また、ECU35には、目標トルクtrqsol及びエンジン
回転数Neの変化における、実験的に決定された最適なコ
モンレール圧力CRPsolを記録した二次元マップ50がメ
モリ上に電子的に格納して備えられており、前記目標ト
ルク演算部41において得られた目標トルクtrqsolとエ
ンジン回転数Neとを用いて、コモンレール圧力演算部4
6において当該マップ50を参照して目標コモンレール
圧力CRPsolを演算し、これを用いてコモンレール圧力を
制御する。
【0043】吸気絞り弁制御 また、ECU35には、目標燃料噴射量Fsol及びエンジ
ン回転数Neの変化における、実験的に決定された最適な
目標吸気絞り量THsolを記録した二次元マップ51をメ
モリ上に電子的に格納して備えており、前記目標噴射量
演算部42において得られた目標噴射量Fsolとエンジン
回転数Neとを用いて、目標吸気絞り量演算部47におい
て当該マップ51を参照して目標吸気絞り量THsolを演
算し、これを用いて吸気絞り弁14の開度を制御する。
【0044】VGT制御 さらに、ECU35には、目標トルクtrqsol及びエンジ
ン回転数Neの変化における、実験的に決定された最適な
目標過給圧力Boostsolを記録した二次元マップ52をメ
モリ上に電子的に格納して備えており、前記目標トルク
演算部41において得られた目標トルクtrqsolとエンジ
ン回転数Neとを用いて、目標過給圧力演算部48におい
て当該マップ52を参照して目標過給圧力Boostsolを演
算する。そして、この目標過給圧力Boostsolと過給圧セ
ンサ10aにより検出された吸気絞り弁14下流の吸気
通路10の吸気圧力Boostとを用いて、過給圧力制御部
49において、吸気圧力Boostが目標過給圧力Boostsol
になるようなターボ過給機25のフラップ21b,21
b,…の開度(作動制御量)VGTsolを演算し、これを用
いてフラップ21b,21b,…を適正な開度になるよ
うに制御する。
【0045】(燃料噴射制御)次に、前記ECU35に
よる燃料噴射制御の処理手順を図7に示すフローチャー
ト図に基づいて具体的に説明する。この制御はメモリ上
に電子的に格納された制御プログラムに従い、クランク
角センサ9からの出力信号に同期して所定クランク角毎
に実行される。
【0046】まず、同図に示すスタート後のステップT
1において、エアフローセンサ11によって検出された
新気の吸入空気量FAir、クランク角から求められたエン
ジン回転数Ne、アクセル開度accel、等のデータが入力
される。続いて、ステップT2では、アクセル開度acce
l及びエンジン回転数Neに基づいて目標トルクtrqsolを
演算し、ステップT3では、その目標トルクtrqsol、エ
ンジン回転数Ne及び吸入空気量(新気量)FAirに基づい
て、目標噴射量Fsolを演算する。
【0047】続いて、ステップT4において、前記目標
噴射量Fsolと圧力センサ6aにより検出されたコモンレ
ール圧力CRPとに基づいて決定された各インジェクタ5
の励磁時間に対応する燃料噴射時期であるか否かを判別
し、燃料噴射時期でないnoのときには待機し、その燃
料噴射時期になれば(yes)、ステップT5に進ん
で、インジェクタ5を駆動して燃料噴射を実行し、しか
る後にリターンする。
【0048】(排気還流制御)本発明の特徴部分は、上
述の如く、排ガスの還流量を制御して吸入空気量を調整
することで、燃焼室4の空燃比を間接的に制御するよう
にしたディーゼルエンジンにおいて、EGR弁24の制
御におけるフィードバックゲインをEGR通路23にお
ける排ガスの還流状態に応じて補正するようにしたこと
にある。
【0049】次に、前記ECU35による排気還流制御
の処理手順を図8に示すフローチャート図に基づいて具
体的に説明する。この制御はメモリ上に電子的に格納さ
れた制御プログラムに従って所定間隔毎に実行される。
【0050】まず、同図に示すスタート後のステップS
1において、エアフローセンサ11によって検出された
新気の吸入空気量FAir、クランク角から求められたエン
ジン回転数Ne、アクセル開度accel、過給圧センサ10
aによって検出された吸気圧力Boost、及び前記の燃料
噴射制御において演算された(図7のステップT3)目
標噴射量Fsol等のデータが入力される。続いて、ステッ
プS2では、アクセル開度accel及びエンジン回転数Ne
に基づいて目標トルクtrqsolを演算し、ステップS3で
は、その目標トルクtrqsol及びエンジン回転数Neに基づ
いて目標空燃比A/Fsolを演算する。続いて、ステップS
4では、その目標空燃比A/Fsol及び目標噴射量Fsolに基
づいて、吸入空気量の目標値である目標新気量FAsolを
演算する。
【0051】続いて、ステップS5において、前記目標
新気量FAsolに基づいてEGR弁24の基本動作量EGRba
seを演算する。この基本動作量EGRbaseは、目標新気量F
Asolに対応する値を実験的に決定して記録したマップが
ECU35のメモリ上に電子的に格納されており、前記
ステップS4で求めた目標新気量FAsolに対応する値が
当該マップから読み込まれる。続いて、ステップS6で
は、前記ステップS4で求めた目標新気量FAsolに対す
る実際の吸入空気量FAirの偏差FAsol−FAirに基づい
て、EGR弁24のフィードバック動作量EGRf/bを演算
する。
【0052】このフィードバック動作量EGRf/bは、図9
に例示するように、新気量の偏差FAsol−FAirに対応す
る値を実験的に決定して記録したマップ54がECU3
5のメモリ上に電子的に格納されており、当該マップか
ら読み込まれるようになっている。このマップ54によ
れば、新気量の偏差FAsol−FAirの絶対値が僅かな間は
フィードバック動作量EGRf/bが零とされる不感帯が設け
られている一方、その偏差FAsol−FAirの絶対値が大き
いほど、その偏差FAsol−FAirを減らす向きのフィード
バック動作量EGRf/bが大きくなるように設定されてい
る。
【0053】前記ステップS6に続いて、ステップS7
において、インジェクタ5からの燃料噴射量Fの変化量
ΔF、即ち今回の制御サイクルにおける目標噴射量Fsol
の前回値からの変化量が、あらかじめ設定した基準値Δ
F0よりも小さいか否かを判別する。そして、基準値以
上のnoのときには、エンジン1が過渡運転状態になっ
ていると判定してステップS17に進む一方、基準値よ
りも大きいyesのときには、エンジン1が定常運転状
態になっていると判定してステップS8に進み、このス
テップS8において、吸気絞り弁14の開度THが設定開
度TH0よりも小さいか否かを判定する。
【0054】この設定開度TH0は吸気絞り弁14が全閉
状態の近くまで閉じられている状態に対応するように設
定されており、吸気絞り弁14の開度THが設定開度より
も小さいyesのときには、その吸気絞り弁14により
吸入空気量がかなり絞られていて、吸気通路10の負圧
がかなり大きくなっている(吸気側圧力がかなり低くな
っている)と判定して、ステップS9に進む。一方、吸
気絞り弁14の開度THが設定開度以上でnoのときに
は、吸気通路10の負圧はあまり大きくないと判定し
て、ステップS14に進む。
【0055】前記ステップS9では、今度は、ターボ過
給機25の過給圧、即ち過給圧センサ10aにより検出
された吸気圧力Boostが設定圧力Boost0よりも小さいか
否かを判定して、吸気圧力Boostが設定圧力よりも小さ
いyesのときには、ステップS10に進み、排気還流
制御のフィードバックゲインKを最小の設定値Kaとす
る一方、吸気圧力Boostが設定圧力以上でnoのときに
は、ステップS11に進んで、排気還流制御のフィード
バックゲインKを2番目に小さな設定値Kb(Ka<K
b)とする。
【0056】そして、前記ステップS10又はS11に
続いて、ステップS12では、EGR弁24の基本動作
量EGRbase、フィードバック動作量EGRf/b、及びフィー
ドバックゲインKに基づいて、EGR弁24の動作量EG
Rsolを演算し、続くステップS13において、EGR弁
24を動作量EGRsolに対応する開度になるように駆動し
て、しかる後にリターンする。
【0057】つまり、吸気絞り弁14の開度THが設定開
度TH0よりも小さいときには、吸気通路10の圧力、即
ちEGR通路23における還流排ガスの下流側である吸
気側圧力が極めて低くなっていて、EGR通路23にお
ける還流排ガスの上流側である排気側圧力の前記吸気側
圧力に対する圧力比がいわゆる臨界圧力比以上になって
いると判定する。そして、このことから前記EGR通路
23における還流排ガスの流れが臨界状態になっている
と判定し、排気還流制御のフィードバックゲインKを最
小の設定値Kaとして、フィードバック制御の安定化を
図るようにしている。
【0058】また、そのように吸気絞り弁14の開度TH
が設定開度TH0以下になっていても、ターボ過給機25
による過給圧が大きく、吸気通路10の吸気圧力Boost
が設定圧Boost0よりも大きいときには、吸排気間の圧力
比は臨界圧力比よりも小さくなることがあるので、この
場合には、排気還流制御のフィードバックゲインKを前
記最小の設定値Kaよりも大きな値Kbに設定してい
る。このことで、ターボ過給機25の作動状態に応じて
空燃比制御の応答性を適切に設定できる。
【0059】これに対し、前記ステップS8で、吸気絞
り弁14の開度THが設定開度以上でnoと判定されて進
んだステップS14では、ステップS9と同様に、ター
ボ過給機25の過給圧が設定圧力Boost1(Boost1>Boos
t0)よりも小さいか否かを判定する。そして、その判定
が設定圧力よりも小さいyesのときには、ステップS
15に進み、排気還流制御のフィードバックゲインKを
前記Ka,Kbよりも大きな設定値Kcとして、前記ス
テップS12,S13に進む一方、吸気圧力Boostが設
定圧力以上でnoのときには、ステップS16に進み、
排気還流制御のフィードバックゲインKを最大の設定値
Kd(Kc<Kd)とする。そして、前記ステップS1
2,S13に進んで、それぞれ、EGR弁24の動作量
EGRsolを演算し、EGR弁24を駆動して、しかる後に
リターンする つまり、吸気絞り弁14の開度THが設定開度以上のとき
には、吸気通路10の圧力があまり低くはならないの
で、EGR通路24における還流排ガスの流れは臨界状
態になっていないと判定する。そしてこの場合には、制
御の不安定化の心配がないので、フィードバックゲイン
Kを十分に大きな値Kc,Kdに設定して、排気還流制
御の応答性を高めるようにしている。
【0060】また、前記ステップS7で、燃料噴射量F
の変化量ΔFに基づいて、エンジン1が過渡運転状態に
なっている(ステップS7でno)と判定して進んだス
テップS17では、前記ステップS16と同様にフィー
ドバックゲインKを最大の設定値Kdとし、前記ステッ
プS12,S13に進んで、EGR弁24の駆動を実行
して、しかる後にリターンする。つまり、エンジン1が
過渡運転状態にあるときには、フィードバックゲインK
を最大の設定値Kdとして、排気還流制御の応答性を特
に高めるようにしている。尚、過渡運転状態におけるフ
ィードバックゲインを定常状態における最大の設定値K
dよりも大きな値に設定するようにしてもよい。
【0061】この実施形態では、前記図8に示すフロー
チャート図において、ステップS1〜S5の各ステップ
が、エンジン1の運転状態に応じてEGR弁(排気還流
量調整手段)24を作動制御する排気還流制御手段35
aに対応している。また、ステップS8及びS9の各ス
テップが、EGR通路(排気還流通路)23の上流側で
ある排気側圧力の吸気側圧力に対する圧力比が、所定の
臨界圧力比以上になっている臨界状態を判定する臨界状
態判定手段35bに対応している。
【0062】さらに、ステップS10が、前記臨界状態
判定手段35bにより臨界状態が判定されたとき、非臨
界状態よりもEGR弁24の調整速度が低くなるように
排気還流制御手段35aによる制御を補正する第1補正
手段35cに対応している。また、ステップS7及びS
17の各ステップは、エンジン1が過渡運転状態にある
ときに、定常運転状態のときよりもEGR弁24の調整
速度が高くなるように排気還流制御手段35aによる制
御を補正する第2補正手段に対応している。
【0063】したがって、この実施形態に係るエンジン
の排気還流制御装置Aによれば、エンジン1が定常運転
状態になっていて、かつエンジン1の吸気通路10に配
設されている吸気絞り弁14の開度THが設定開度以上の
ときには、EGR通路23における排ガスの流れが臨界
状態になっていないと判定し、排気還流制御のフィード
バックゲインKを相対的に大きな値Kc,Kdとするこ
とで、排ガス還流量の制御によるエンジン1の空燃比制
御の応答性を高めている。
【0064】また、前記吸気絞り弁14の開度THが設定
開度よりも小さいときには、EGR通路23における排
ガスの流れが臨界状態になっていることを臨界状態判定
手段35bによって判定し、排気還流制御のフィードバ
ックゲインKを第1補正手段35cによって相対的に小
さな値Ka,Kbに補正することで、EGR弁24の作
動による排ガス還流量の過大な変動を抑制し、エンジン
1の運転中に空燃比が変動して乗車フィーリングが悪化
することを防止できる。このことは、エンジン1の出力
トルクの変動によって運転者が不快な振動を感じ易い定
常運転状態において、特に有効な作用効果を奏する。
【0065】さらに、この実施形態では、ディーゼルエ
ンジン1において、吸気通路10に設けたエアフローセ
ンサ11からの出力信号に基づいて、燃焼室4の空燃比
を高精度にフィードバック制御しており、しかも、その
空燃比の制御目標値は、排ガス中のNOx低減とスモー
ク増大の抑制とを両立できるような値に設定している。
そのため、そのような高精度の空燃比制御がなされてい
るので、排ガス還流量の変動によって空燃比制御が不安
定化することによる悪影響は相対的に大きくなると考え
られる。また、特にディーゼルエンジン1においては、
排ガス還流量の変動によって空燃比が目標値よりもリッ
チ状態になったときにスモーク量が急増するという悪影
響が懸念される。従って、このようなものにおいて、排
気還流制御のフィードバックゲインKを補正することに
よって空燃比制御の不安体化を防止できるという作用効
果は極めて有効なものになる。
【0066】加えて、この実施形態では、エンジン1が
過渡運転状態にあるときには、排気還流制御のフィード
バックゲインKを第2補正手段35dによって最大の設
定値Kdに補正するようにしており、このことで、運転
者の操作に従ってエンジン1の運転状態が大きく変化す
る過渡運転状態では、その変化に遅れないように空燃比
制御の応答性を十分に高めることができる。尚、過渡運
転状態では、排ガス還流量が変動してエンジン出力が変
動したとしてても、車両の運転者が不快に感じることは
少ないので、問題はないと考えられる。
【0067】(他の実施形態)本発明は前記各実施形態
に限定されるものではなく、その他の種々の実施形態を
包含するものである。すなわち、前期実施形態では、エ
ンジン1の吸気通路10に配設した吸気絞り弁14の開
度に基づいて、EGR通路23内の流れが臨界状態にな
っていることを判定するようにしているが、これに限る
ものではない。すなわち、例えば前記吸気絞り弁14が
設けられていないエンジンにおいて、ターボ過給機25
の過給圧が分かれば、そのときのタービン21の上流の
排圧も推定できるので、EGR通路23の上下流の圧力
比が分かることになる。従って、ターボ過給機25の過
給圧のみに基づいてEGR通路23における排ガスの流
れが臨界状態になっていることを判定するようにしても
よい。
【0068】また、前期実施形態では、排気還流制御の
フィードバックゲインKとして、予め異なる4つの値
(Ka<Kb<Kc<Kd)を設定しておいて、その中
から吸気絞り弁14の開度及びターボ過給機25の過給
圧に応じて選択するようにしているが、これに限らず、
例えば図10に示すように、フィードバックゲインKの
値を、過給圧すなわち吸気側圧力と排圧すなわち排気側
圧力との比に対応づけて実験的に記録したマップを備え
るようにし、吸気圧力センサ10aにより検出される過
給圧と、その過給圧から推定される排圧とに基づいて、
当該マップから読み出して設定するようにしてもよい。
また、前記の排圧は直接センサ等により検出するように
してもよい。
【0069】さらに、この実施形態に係る排気還流制御
装置をディーゼルエンジン1ではなく、燃焼室にガソリ
ンを直接、噴射供給するようにしたいわゆる直噴ガソリ
ンエンジンに適用することも可能である。
【0070】
【発明の効果】以上説明した如く、請求項1の発明によ
ると、排気還流通路における還流排ガスの流れが臨界状
態になったとき、そうでないときよりも排気還流量調整
手段の調整速度が低くなるように、排気還流制御手段に
よる制御を第1補正手段によって補正するようにしたの
で、排ガスの還流量の調整による空燃比制御の応答性を
低下させることなく、前記の臨界状態になったときの排
気還流量調整手段の調整作動に伴う排ガス還流量の過大
な変動を抑制して、空燃比制御の不安定化に伴う乗車フ
ィーリングの悪化を防止することができる。
【0071】請求項2の発明によると、エンジン出力の
変動によって運転者が不快な振動を感じ易い定常運転状
態において、排ガス還流量の変動を抑制することの作用
効果が特に有効なものになる。
【0072】請求項3の発明によると、運転者の操作に
従ってエンジンの運転状態が大きく変化する過渡運転状
態において、その変化に遅れないように空燃比制御の応
答性を高めることができる。
【0073】請求項4の発明によると、高精度の空燃比
制御がなされているものにおいて、排気還流量調整手段
の作動速度を低くさせて空燃比制御の不安体化を防止で
きるという作用効果が極めて有効なものになる。
【0074】請求項6の発明によると、ターボ過給機の
過給圧に基づいて、排気還流通路における排ガスの流れ
が臨界状態になっていることを判定できる。
【0075】請求項7の発明によると、エンジンの吸気
通路に配設された吸気絞り弁の開度に基づいて、排気還
流通路における排ガスの流れが臨界状態になっているこ
とを判定できる。
【0076】請求項8の発明によると、排気還流制御手
段のフィードバックゲインをターボ過給機の過給圧及び
吸気絞り弁の開度に応じて適切に設定することができ
る。
【0077】請求項9の発明によると、ディーゼルエン
ジンにおいて多量の排気還流に対応でき、その場合の空
燃比制御の不安定下に伴うエミッション悪化の問題を解
消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るエンジンの排気還流制
御装置の全体構成を示す図である。
【図2】ターボ過給機の一部を、A/R小の状態
(a)、又はA/R大の状態(b)でそれぞれ示す説明
図である。
【図3】EGR弁及びその駆動系の構成図である。
【図4】エンジンの制御系の全体構成図である。
【図5】空燃比とNOx排出量との関係を示すグラフ図
である。
【図6】空燃比とスモーク値との関係を示すグラフ図で
ある。
【図7】燃料噴射制御の処理手順を示すフローチャート
図である。
【図8】排気還流制御の処理手順を示すフローチャート
図である。
【図9】フィードバック動作量を空燃比の偏差に対応す
るように設定したマップ図である。
【図10】フィードバックゲインの値を過給圧と排圧と
の圧力比に対応するように設定したマップ図である。
【図11】スロートを有する管状の通路を流れる気体を
示す説明図である。
【符号の説明】
A エンジンの排気還流制御装置 1 ディーゼルエンジン 10 吸気通路 13 ブロワ 14 吸気絞り弁(吸気抑制手段) 20 排気通路 21 タービン 23 EGR通路(排気還流通路) 24 EGR弁(排気還流量調整手段) 25 ターボ過給機 35 ECU(コントロールユニット) 35a 排気還流制御手段 35b 臨界状態判定手段 35c 第1補正手段 35d 第2補正手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 364 F02D 45/00 364G Fターム(参考) 3G062 AA01 AA03 AA04 BA02 BA04 BA05 BA06 CA04 CA05 CA06 FA08 GA01 GA04 GA05 GA06 GA14 GA15 GA21 GA23 3G084 AA01 AA03 BA01 BA02 BA03 BA05 BA07 BA08 BA09 BA13 BA14 BA15 BA20 CA04 CA05 CA06 DA05 DA10 DA11 DA12 EB11 FA07 FA10 FA11 FA12 FA13 FA17 FA26 FA32 FA33 FA37 3G301 HA02 HA06 HA11 HA13 JA03 JA04 JA11 JA24 JA25 JA26 KA06 KA11 LA01 LB06 LB13 MA01 MA11 MA18 MA28

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの吸気系に排ガスの一部を還流
    させる排気還流通路と、 前記排気還流通路における排気還流量を調整する排気還
    流量調整手段と、 エンジンの運転状態に応じて前記排気還流量調整手段を
    作動制御する排気還流制御手段とを備えたエンジンの排
    気還流制御装置において、 前記排気還流通路の上流側である排気側圧力の吸気側圧
    力に対する圧力比が、所定の臨界圧力比以上になってい
    る臨界状態を判定する臨界状態判定手段と、 前記臨界状態判定手段により臨界状態が判定されたと
    き、非臨界状態よりも前記排気還流量調整手段の調整速
    度が低くなるように前記排気還流制御手段による制御を
    補正する第1補正手段とが設けられていることを特徴と
    するエンジンの排気還流制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のエンジンの排気還流制御装置
    において、 第1補正手段は、エンジンが定常運転状態にあるときに
    排気還流制御手段による制御を補正するように構成され
    ていることを特徴とするエンジンの排気還流制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2のエンジンの排気還流制御装置
    において、 エンジンが過渡運転状態にあるときに、排気還流量調整
    手段の調整速度が定常運転状態のとき以上になるよう
    に、排気還流制御手段による制御を補正する第2補正手
    段が設けられていることを特徴とするエンジンの排気還
    流制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つのエンジン
    の排気還流制御装置において、 排気還流制御手段は、燃焼室の空燃比が目標空燃比にな
    るように排気還流量調整手段をフィードバック制御する
    ものであることを特徴とするエンジンの排気還流制御装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4のエンジンの排気還流制御装置
    において、 第1及び第2補正手段は、それぞれ排気還流制御手段の
    フィードバックゲインを補正するものであることを特徴
    とするエンジンの排気還流制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5のエンジンの排気還流制御装置
    において、 排気還流通路の接続部よりも吸気上流側の吸気通路にタ
    ーボ過給機のブロワが設けられ、 前記排気還流通路の接続部よりも排気下流側の排気通路
    に前記ターボ過給機のタービンが設けられており、 臨界状態判定手段は、前記ターボ過給機の過給圧が設定
    圧以下のときに臨界状態であると判定するように構成さ
    れていることを特徴とするエンジンの排気還流制御装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項5のエンジンの排気還流制御装置
    において、 排気還流通路の接続部よりも吸気上流側の吸気通路に吸
    気絞り弁が配設されており、 臨界状態判定手段は、前記吸気絞り弁の開度が設定開度
    以下のときに臨界状態であると判定するように構成され
    ていることを特徴とするエンジンの排気還流制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項7のエンジンの排気還流制御装置
    において、 排気還流通路の接続部よりも上流側の吸気通路にターボ
    過給機のブロワが配設されており、 第1補正手段は、前記ターボ過給機による過給圧が設定
    圧よりも大きいときには、排気還流制御手段のフィード
    バックゲインを前記過給圧が設定圧以下のときに比べて
    大きくなるように補正するものであることを特徴とする
    エンジンの排気還流制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項1のエンジンの排気還流制御装置
    において、 エンジンはディーゼルエンジンであることを特徴とする
    エンジンの排気還流制御装置。
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