JP2000104507A - 混圧蒸気タービン - Google Patents

混圧蒸気タービン

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JP2000104507A
JP2000104507A JP10273306A JP27330698A JP2000104507A JP 2000104507 A JP2000104507 A JP 2000104507A JP 10273306 A JP10273306 A JP 10273306A JP 27330698 A JP27330698 A JP 27330698A JP 2000104507 A JP2000104507 A JP 2000104507A
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JP
Japan
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steam
turbine
main
valve
main steam
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JP10273306A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Yoshida
新一郎 吉田
Toshihiro Morikawa
敏弘 森川
Masatoshi Inoue
正利 井上
Akira Sakai
旭 酒井
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Hitachi Engineering and Services Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Engineering and Services Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従蒸気単独運転モードにおいて、従蒸気の蒸気
圧力が高くなった場合でも、確実に主蒸気加減弁を閉止
状態に維持できる混圧蒸気タービンを提供する。 【解決手段】従蒸気単独運転モードのとき従蒸気系統2
0から主蒸気加減弁15の上流側の主蒸気系統10に従
蒸気の一部を流すバイパス弁27を有するバイパス26
を、従蒸気系統10と主蒸気加減弁15の上流側の主蒸
気系統10との間に設け、従蒸気の一部を主蒸気加減弁
15に導くことにより主蒸気加減弁15の前後の圧力が
バランスし、主蒸気加減弁15の閉止状態を維持するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラで発生した
主蒸気と、該主蒸気より圧力の低い従蒸気とを駆動媒体
とする混圧タービンに係り、特に、従蒸気単独でタービ
ンを運転する際、主蒸気加減弁が開く不具合を解消した
混圧蒸気タービンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】混圧タービンは、ボイラで発生した高圧
の蒸気をタービンの入口に供給し、タービンの中間段へ
低圧の蒸気を導入し、この段以降の段落に両方の蒸気を
流して動力を発生させるタービンである。
【0003】この種のタービンは、プラント内における
圧力の異なった複数の系統の蒸気を扱うことができるた
め、プラント内の自家発電設備としての需要が多い。
【0004】近年混圧タービンの稼動率を高めるため、
ボイラ停止時においても、低圧の従蒸気単独でタービン
を運転することができるようにしている。すなわち、従
蒸気単独運転モードが設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】混圧タービンの従蒸気
単独運転モードでは、従蒸気を供給するタービン中間段
より上流側の高圧段に風損による発熱を押さえるため従
蒸気の一部であるクーリング蒸気を流している。このク
ーリング蒸気は、高圧段を逆流してタービンの蒸気入口
に設置した主蒸気加減弁を開放するように作用する。従
来、従蒸気単独運転モードでは、主蒸気加減弁が開くこ
とがないようにバネで弁を閉鎖するように押し付けてい
た。ところが、タービンの出力が大きくなり、従蒸気の
蒸気圧力が高くなると、もはやバネによって弁を閉止状
態に保つことが難しくなり、弁が異常振動し、主蒸気加
減弁の故障の原因になるという問題があった。
【0006】本発明の目的は、従蒸気単独運転モードに
おいて、従蒸気の蒸気圧力が高くなった場合でも、確実
に主蒸気加減弁を閉止状態に維持できる混圧蒸気タービ
ンを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における混圧蒸気タービンの特徴とするとこ
ろは、主蒸気加減弁の上流側の主蒸気系統と従蒸気系統
とを連通するバイパスを設け、かつバイパスに従蒸気の
一部を流すときに開くバイパス弁を設けたことにある。
【0008】具体的には本発明は次に掲げる混圧蒸気タ
ービンを提供する。
【0009】本発明は、主蒸気の蒸気流量を制御する主
蒸気加減弁を介してタービン蒸気入口に前記主蒸気を供
給する主蒸気系統と、前記主蒸気よりも低圧の従蒸気を
タービン中間段に供給する従蒸気系統とを備えた混圧蒸
気タービンにおいて、前記主蒸気加減弁の上流側の前記
主蒸気系統と前記従蒸気系統とを連通するバイパスを設
け、かつ前記バイパスに、前記従蒸気系統から前記主蒸
気加減弁の上流側の前記主蒸気系統へ前記従蒸気の一部
を流すときに開くバイパス弁を設けたことを特徴とする
混圧蒸気タービンを提供する。
【0010】好ましくは、前記主蒸気系統から前記従蒸
気系統への蒸気の流れを阻止する逆止弁を、前記バイパ
ス弁に直列に設ける。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態例に
係る混圧蒸気タービンを、図を用いて説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施の形態例に係る混
圧蒸気タービンの全体構成を示すものであり、この実施
の形態例では、ボイラに繋がる主蒸気系統10の蒸気圧
力は100kg/cm2 であり、従蒸気系統20の蒸気圧力
は30kg/cm2 である。
【0013】主蒸気系統10は、主蒸気止弁11を介し
て蒸気タービンの入口に設けた主蒸気加減弁15に主蒸
気を供給する。蒸気タービンの高圧段12で仕事をして
圧力,温度が低下した主蒸気は、混気ポートに備えられ
た混気加減弁16の上流側で従蒸気系統20からの従蒸
気と混合して中圧段13、低圧段14で仕事をして復水
器30に至る。
【0014】中圧段13と低圧段14との間には抽気加
減弁17を備えた抽気ポートが設けられている。抽気ポ
ートに抽気系統40が接続され、17kg/cm2 の低圧蒸
気が取り出される。
【0015】蒸気タービンの高圧段12の入口近くにク
ーリング蒸気系統50が接続され、従蒸気単独運転時に
開くクーリング蒸気弁51が設けられている。
【0016】また、主蒸気系統10と従蒸気系統20と
を連通するバイパス26が設けられ、バイパス26には
バイパス弁27及び該バイパス弁27に直列に逆止弁2
8が設けられている。逆止弁28は、バイパス弁27と
主蒸気系統10との間に設けるのが望ましい。
【0017】図2は、図1の混気ポート部分の詳細を示
す断面図である。図2において、タービン軸18には、
翼車19が取り付けられて各段落を構成している。高圧
段12と中圧段13と低圧段14の車室はそれぞれ隔壁
35および36で仕切られており、各隔壁の下流側に混
気加減弁16、抽気加減弁17が設けられている。
【0018】主蒸気加減弁15は、弁体15aと弁棒1
5bと弁開度を決定するカム15cと閉止バネ15dと
から構成されている。
【0019】次に、混圧蒸気タービンの動作について説
明する。蒸気タービンを主蒸気系統10及び従蒸気系統
20の両方の蒸気で駆動する際は、バイパス弁27は全
閉、主蒸気止弁11及び従蒸気止弁21は全開、主蒸気
加減弁15,混気加減弁16および抽気加減弁17は、
タービン負荷等に応じて所望の開度になるように制御さ
れる。
【0020】主蒸気加減弁15から蒸気タービンの高圧
段12に供給された主蒸気は、高圧段12でエネルギー
回収され混気ポートで従蒸気系統20からの従蒸気と混
合して混気加減弁16を経て中圧段13、低圧段14へ
と流下する。混気加減弁16は混気ポートにおける主蒸
気の圧力と従蒸気の圧力とが一致するように制御され、
主蒸気加減弁15はタービン出力が所望の値となるよう
に制御される。
【0021】主蒸気を発生するボイラが定期検査など
で、休止しているときは、従蒸気単独運転モードとな
る。このモードでは、主蒸気止弁11及び従蒸気止弁2
1は共に全開であり、従蒸気系統20から混気ポートに
従蒸気が供給され、混気加減弁16によって制御された
従蒸気によってタービンが運転される。
【0022】従蒸気単独運転モード時には、蒸気タービ
ンの高圧段12が風損によって過熱されるのを防ぐため
にクーリング蒸気弁51を開いて従蒸気の一部を高圧段
12に逆流させている。このクーリング蒸気は、主蒸気
加減弁15の弁体15aの下面に作用して弁体15aを
開く方向の力を発生させる。
【0023】主蒸気加減弁15の弁体15aは、閉止バ
ネ15dによって常時弁体を閉じる方向の力を受けてい
るが、混気蒸気の圧力が高くなると閉止バネ15dのバ
ネ定数を大きくしなければならず、弁棒15b,カム1
5c等を強大なものとしなければならない。
【0024】そこで、本実施の形態例では、主蒸気系統
10と従蒸気系統20とを連通するバイパス26を設
け、従蒸気単独運転モード時には、主蒸気加減弁15の
前後に従蒸気系統蒸気圧を作用させるようにした。すな
わち、従蒸気単独運転モード時は、バイパス弁27を開
き、図2の矢印で示すように従蒸気の一部を主蒸気加減
弁15の弁体15aの上部に作用させる。このようにす
れば弁体15aの上下の圧力がバランスするので主蒸気
加減弁15は、弱い閉止バネ15dにより閉止状態を維
持することができる。
【0025】バイパス弁27に直列にバイパス26に設
けられた逆止弁28は、通常運転モードにおいて、主蒸
気系統10の蒸気圧が高くなったときに閉止して主蒸気
系統10から従蒸気系統20へ蒸気が逆流するのを防止
する。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、従蒸気単独運転モード
において、従蒸気の蒸気圧力が高くなった場合でも、確
実に主蒸気加減弁を閉止状態に維持できるので、混圧蒸
気タービンの安全性が確保でき、信頼性を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態例に係る混圧蒸気タービ
ンの全体構成図である。
【図2】図1の混圧蒸気タービンの混気ポート部の詳細
断面図である。
【符号の説明】
10…主蒸気系統、11…主蒸気止弁、12…高圧段、
13…中圧段、14…低圧段、15…主蒸気加減弁、1
5a…弁体、15b…弁棒、15c…カム、15d…閉
止バネ、16…混気加減弁、17…抽気加減弁、18…
タービン軸、19…翼車、20…従蒸気系統、21…従
蒸気止弁、26…バイパス、27…バイパス弁、28…
逆止弁、50…クーリング蒸気系統、51…クーリング
蒸気弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 正利 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 株式会 社日立エンジニアリングサービス内 (72)発明者 酒井 旭 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 株式会 社日立エンジニアリングサービス内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主蒸気の蒸気流量を制御する主蒸気加減弁
    を介してタービン蒸気入口に前記主蒸気を供給する主蒸
    気系統と、前記主蒸気よりも低圧の従蒸気をタービン中
    間段に供給する従蒸気系統とを備えた混圧蒸気タービン
    において、 前記主蒸気加減弁の上流側の前記主蒸気系統と前記従蒸
    気系統とを連通するバイパスを設け、かつ前記バイパス
    に、前記従蒸気系統から前記主蒸気加減弁の上流側の前
    記主蒸気系統へ前記従蒸気の一部を流すときに開くバイ
    パス弁を設けたことを特徴とする混圧蒸気タービン。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記主蒸気系統から前
    記従蒸気系統への蒸気の流れを阻止する逆止弁を、前記
    バイパス弁に直列に設けたことを特徴とする混圧蒸気タ
    ービン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011038514A (ja) * 2009-08-12 2011-02-24 General Electric Co <Ge> 蒸気タービン及び始動のためのシステム
KR20180001333A (ko) * 2016-06-27 2018-01-04 두산중공업 주식회사 스팀터빈의 윈디지 로스 방지 장치
JP2020133537A (ja) * 2019-02-21 2020-08-31 三菱重工マリンマシナリ株式会社 混圧タービン

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JP2020133537A (ja) * 2019-02-21 2020-08-31 三菱重工マリンマシナリ株式会社 混圧タービン
JP7370711B2 (ja) 2019-02-21 2023-10-30 三菱重工マリンマシナリ株式会社 混圧タービン

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