JP2001193416A - 蒸気タービン装置 - Google Patents

蒸気タービン装置

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JP2001193416A
JP2001193416A JP2000000291A JP2000000291A JP2001193416A JP 2001193416 A JP2001193416 A JP 2001193416A JP 2000000291 A JP2000000291 A JP 2000000291A JP 2000000291 A JP2000000291 A JP 2000000291A JP 2001193416 A JP2001193416 A JP 2001193416A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】蒸気タービンの過速防止機能を維持しながら設
置スペースの縮小などが図れる、発電機を負荷として有
すると共に抽気系統を有する蒸気タービン装置を提供す
る。 【解決手段】蒸気タービン装置3は、第1の抽気系統2
A,第2の抽気系統2Bを用い、抽気逆止め弁71の使
用個数を1個のみにすると共に、継電器43の遮断器4
2の負荷遮断の信号で電動操作式の抽気止め弁72を閉
じるインターロック条件を従来例に追加している。また
バイパスラインに対してはバイパス止め弁61,バイパ
ス加減弁62の開閉操作のインターロック条件に、抽気
系統2A,抽気系統2Bからプロセス蒸気が供給される
場合にバイパス止め弁61,バイパス加減弁62を閉止
し、抽気系統2A,抽気系統2Bからプロセス蒸気の供
給が行われない場合に、バイパス止め弁61,バイパス
加減弁62を開く条件を追加している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発電機を負荷と
して有すると共に抽気系統を有する蒸気タービン装置に
係わり、抽気系統からの蒸気の逆流による蒸気タービン
の過速を防止するための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】プラント(化学プラント等)などに設置
される発電用の蒸気タービン装置では、発電と併せてプ
ラントが必要とする熱エネルギー(温水など)用にプロ
セス用蒸気の供給を担うものが知られている。このよう
な蒸気タービン装置ではプロセス用蒸気は蒸気タービン
に供給された主蒸気の一部をタービンの翼列の途中か
ら、抽気系統によって抽出することで行われるのが一般
である。また、抽気系統から抽出できるプロセス用蒸気
の蒸気量は、例えば、発電休止時には零になってしまう
など発電量に関連せざるを得ないので、プロセス用蒸気
の蒸気量を発電量に関連すること無く安定に供給する必
要がある場合には、抽気系統にバイパスラインが設けら
ることが一般である。
【0003】以下に、発電機を負荷として有すると共に
バイパスラインを持たない抽気系統を有する従来例の蒸
気タービン装置を図5,図6を用いて説明する。ここで
図5は従来の一例の蒸気タービン装置の概略構成を説明
する説明図であり、図6は図5に示した蒸気タービン装
置の抽気系統の弁類の閉じ操作に関するインターロック
条件を説明する説明図である。図5において、9は、蒸
気タービン91、発電装置4、主蒸気系統5、復水器5
8、第1の抽気系統(E1)7Aおよび第2の抽気系統
(E2)7B、プロセス用の第1の熱交換器8Aおよび
第2の熱交換器8Bを有する従来の一例の蒸気タービン
装置である。
【0004】発電装置4は、蒸気タービン91の負荷で
あり同期発電機・誘導発電機などの回転電気機械である
発電機41と、発電機41の電力出力側の図示しない発
電機負荷(商用電力網,プラント用所内電力ラインな
ど)との接続点に設置され発電機41で発電された電力
の発電機負荷への供給・停止の操作を行う遮断器42
と、遮断器42の動作状態検出用の継電器43とを有し
ている。遮断器42が遮断された場合には、蒸気タービ
ン91の負荷が急減されることになるので蒸気タービン
91を緊急停止させなければならない。遮断器42の遮
断を検出した際に得られる継電器43の信号は、この蒸
気タービン91の緊急停止用の信号として用いられてい
る。
【0005】蒸気タービン91は多段の翼列を有し、主
蒸気系統5から主蒸気59の供給を受けて発電機41の
駆動を行う。蒸気タービン91で仕事をした主蒸気59
は復水器88で水に戻された後、図示しないポンプ装
置,ボイラーなどを経て主蒸気系統5に還流される。主
蒸気系統5は主蒸気59の蒸気タービン91への入口部
に主蒸気止め弁51と主蒸気加減弁52とを、主蒸気5
9の通流に関して直列に接続させて有している。主蒸気
止め弁51は蒸気タービン91の運転休止時(ボイラー
の運転休止時も含む)には全閉とされ、蒸気タービン9
1の運転開始時に全開とされ、蒸気タービン91の緊急
停止時には全閉とされる。
【0006】主蒸気加減弁52は信号用油圧によって開
閉制御される加減弁であり、蒸気タービン91への主蒸
気59の供給量の制御用に設置されている。主蒸気加減
弁52の弁開閉用の信号用油圧の油圧値は、この事例の
場合には主蒸気加減弁52の全閉時に196kPa,全
開時に490kPaであり、この信号用油圧は、例え
ば、図示しない油圧ガバナーから供給される。蒸気ター
ビン91では翼列の途中からプロセス用蒸気を取り出す
ための抽気系統(7A,7B)を、この事例の場合には
次記のようにして取り出している。
【0007】E1系統7AおよびE2系統7Bのそれぞ
れは、プロセス用蒸気の通流に関して互いに2個が直列
に接続された抽気逆止め弁71,71と、プロセス用蒸
気の通流に関して抽気逆止め弁71に直列に接続された
電動操作式の抽気止め弁72とを有している。2個直列
の抽気逆止め弁71はプロセス用蒸気などの蒸気タービ
ン91への逆流の防止用に設置され、抽気止め弁72は
それぞれの抽気系統(7A,7B)からのプロセス用蒸
気のプラントへの供給・停止の制御用に設置されてい
る。熱交換器8A,熱交換器8Bは、この事例の場合に
は、E1系統7A,E2系統7Bから供給されるプロセ
ス用蒸気を通流させ、プロセス用蒸気の熱エネルギーを
利用してプラントが必要とする温水を生成する役目を担
っている。
【0008】次に、蒸気タービン装置9のE1系統7
A,E2系統7Bがそれぞれに持つ、抽気逆止め弁7
1,抽気止め弁72を閉じるためのインターロック条件
を図6も用いて説明する。蒸気タービン91の運転停止
時に抽気系統(7A,7B)の抽気逆止め弁71および
抽気止め弁72が開いたままであると抽気系統からプロ
セス蒸気が蒸気タービン91に逆流する可能性があり、
プロセス蒸気が逆流すると蒸気タービン91が過速する
おそれがある。これに対処するために、蒸気タービン装
置9では蒸気タービン91の運転停止の検出用として図
示しない圧力継電器(圧力スイッチ)と、主蒸気加減弁
52の開閉制御用の信号用油圧値を検出する図示しない
信号用油圧値検出装置を備えている。
【0009】主蒸気加減弁52の開閉状態に対する信号
用油圧値が前記の関係にあることから、信号用油圧の所
定値への低下は主蒸気加減弁52が全閉されたことを意
味する。蒸気タービン装置9では、蒸気タービン91の
運転停止の圧力継電器(圧力スイッチ)による検出、ま
たは、主蒸気加減弁52の全閉を信号用油圧の所定値へ
の低下による検出により、抽気系統(7A,7B)の抽
気逆止め弁71および抽気止め弁72を閉じて蒸気ター
ビン91の過速の発生を抑制している。すなわち、蒸気
タービン装置9では、蒸気タービン91の運転停止(S
1)と、主蒸気加減弁52の全閉(S2)とのOR(論
理和)(S3)をまず得て、このOR(S3)と後記す
る信号(S4およびS5のそれぞれ)とのOR(論理
和)(S6およびS7)をさらに得て、このOR(S6
およびS7)に従って、抽気系統(7Aおよび7B)の
抽気逆止め弁71および抽気止め弁72を全閉するよう
にしている(S8〜S11)(図6を参照)。
【0010】また、熱交換器8A,熱交換器8Bに水位
の過度の上昇が発生した場合には、熱交換器8A,熱交
換器8Bの水またはその水によって発生する低温の蒸気
が蒸気タービン91に逆流する可能性があり、水または
低温蒸気が逆流すると蒸気タービン91に熱衝撃,ラビ
ング,スラスト軸受損傷などの事故を発生させるおそれ
がある。これに対処するために、蒸気タービン装置9で
は熱交換器8Aおよび熱交換器8Bそれぞれの水位を検
出する図示しない水位検出装置を備えている。そうし
て、蒸気タービン装置9では、熱交換器8A,熱交換器
8Bそれぞれの水位の過度の上昇が水位検出装置により
検出されると、対応する抽気系統(7Aまたは7B)の
抽気逆止め弁71および抽気止め弁72を閉じて、水ま
たは低温蒸気の蒸気タービン91への逆流を阻止し、熱
衝撃,ラビング,スラスト軸受損傷などの事故の発生を
防止している。
【0011】すなわち、蒸気タービン装置9では、熱交
換器8A,熱交換器8Bそれぞれの水位の過度の上昇の
信号(S4およびS5)と、前記OR(S3)とのOR
(S6およびS7)を得て、このOR(S6およびS
7)に従って、対応する抽気系統(7Aまたは7B)の
抽気逆止め弁71および抽気止め弁72を閉じている
(S8およびS9,またはS10およびS11)(図6
を参照)。
【0012】ところで、蒸気タービン装置9の抽気系統
(7A,7B)では、抽気逆止め弁71を2個直列に接
続して用いている。これは、蒸気タービン91が高速回
転する装置であり、抽気逆止め弁71が動作不能になる
と蒸気タービン91の停止が不可能になるという大きな
問題を惹起するので、抽気逆止め弁71を2個直列に接
続して蒸気タービン装置9の運転の安全を図っているの
である。蒸気タービン装置の分野では小容量の一部の場
合を除く殆どの場合に、運転の安全を図るために蒸気タ
ービンの停止に関わる止め弁を二重化することが基本事
項として実施されている。蒸気タービン装置9において
主蒸気系統5に主蒸気止め弁51と主蒸気加減弁52と
を用いているのも、この止め弁の二重化に対応させたも
のである。
【0013】続いて、発電機を負荷として有すると共に
バイパスラインを持つ抽気系統を有する従来例の蒸気タ
ービン装置を図7を用いて説明する。ここで図7は従来
の異なる例の蒸気タービン装置の概略構成を説明する説
明図である。なお以降の説明においては、図5,図6に
示した従来例の蒸気タービン装置と同一部分には同じ符
号を付しその説明を省略する。また、以後の説明に用い
る図中には、図5,図6で付した符号については、極力
代表的な符号のみを記すようにしている。
【0014】図7において、9Aは、図5,図6に示し
た従来例による蒸気タービン装置9に対し、第1のバイ
パスライン6Aおよび第2のバイパスライン6Bを追加
して備えた蒸気タービン装置である。第1のバイパスラ
イン6Aおよび第2のバイパスライン6Bのそれぞれ
は、第1の抽気系統(E1)7Aおよび第2の抽気系統
(E2)7Bのそれぞれに対応させ、発電機41の発電
休止時などにプラントが必要とするプロセス用蒸気を供
給するために設置されている。それぞれのバイパスライ
ン6Aおよびバイパスライン6Bは、バイパス止め弁6
1とバイパス加減弁62とをプロセス用蒸気の通流に関
して互いに直列に接続される関係で有し、一端は主蒸気
系統5に接続され、他端は抽気系統(7A,7B)が持
つ抽気逆止め弁71と抽気止め弁72とで構成された直
列接続体のプロセス用蒸気の供給側に接続されている。
【0015】なお、蒸気タービン装置9AにおけるE1
系統7A,E2系統7Bの抽気逆止め弁71,抽気止め
弁72を閉じるためのインターロック条件は、蒸気ター
ビン装置9の場合と全く同一である。蒸気タービン装置
9Aは前述のように構成されているので、発電機41の
発電休止時などにE1系統7A,E2系統7Bに代わっ
てプラントが必要とするプロセス用蒸気はバイパスライ
ン6A,6Bが供給する。前述の説明では、蒸気タービ
ン装置9,9Aは2系統の抽気系統を備えるとしてきた
が、抽気系統の系統数としては1系統や3系統以上のも
のも知られていることを付記しておく。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
る蒸気タービン装置9,9Aでは、電気と熱の併給を可
能にしながら二重化された止め弁を備えることで、安全
性の高い蒸気タービン装置を得ることができているが、
近年次記することが問題とされその解決が望まれるよう
になってきている。すなわち、E1系統7A,E2系統
7Bでは、止め弁の二重化に対応するために、2個直列
接続された抽気逆止め弁71を採用している。この構成
は蒸気タービン装置の安全性の面から必須のものである
が、それぞれの抽気系統毎に2個の抽気逆止め弁71が
必要なことからその設置に広いスペースが必要であり、
発電所の建設費の低減努力を大きく阻害する要因になっ
ている。また、抽気逆止め弁71の操作には油圧などの
操作源が必要であるので、その操作エネルギーを大きく
させている。そうして抽気系統数が多い場合には、これ
等の問題の解決が一層重要な課題になっている。
【0017】この発明は前述の従来技術の問題点に鑑み
なされ、その目的は、蒸気タービンの過速防止機能を維
持しながら設置スペースの縮小などが図れる、発電機を
負荷として有すると共に抽気系統を有する蒸気タービン
装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明では前述の目的
は、 1)電力出力側に遮断器が接続された発電機と、この発
電機を負荷として有すると共に抽気系統を有する蒸気タ
ービンとを備え、前記抽気系統は抽気逆止め弁と前記遮
断器の遮断を条件として閉じられる抽気止め弁とを直列
状態に接続して有してこの直列接続体を介してプロセス
用蒸気を供給すること、または、 2)電力出力側に遮断器が接続された発電機と、この発
電機を負荷として有すると共に,バイパスラインを持つ
抽気系統を有する蒸気タービンとを備え、前記抽気系統
は抽気逆止め弁と前記遮断器の遮断を条件として閉じら
れる抽気止め弁とを直列状態に接続して有してこの直列
接続体を介してプロセス用蒸気を供給し、前記バイパス
ラインは蒸気の通流用にバイパス止め弁とバイパス加減
弁とを互いに直列状態に接続して有して抽気系統が持つ
前記直列接続体のプロセス用蒸気の供給側に接続され,
バイパス止め弁およびバイパス加減弁は抽気止め弁およ
び抽気逆止め弁が共に開かれていることを条件に閉じら
れると共に抽気逆止め弁または抽気止め弁の内の少なく
ともいずれか一方が閉じられることを条件に開かれるこ
とにより達成される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。なお以降の説明では、図7
に示した従来例の蒸気タービン装置と同一部分には同じ
符号を付しその説明を省略する。まず図1,図2を用い
て、発電機を負荷として有すると共にバイパスラインを
持たない抽気系統を有するこの発明の実施の形態の一例
の蒸気タービン装置を説明する。図1は、この発明の実
施の形態の一例による蒸気タービン装置の概略構成を説
明する説明図であり、図2は図1に示した蒸気タービン
装置において抽気系統の弁類の閉じ操作に関し従来例に
対して追加したインターロック条件を説明する説明図で
ある。
【0020】図1において、1は、図5,図6に示した
従来例による蒸気タービン装置9に対し、第1の抽気系
統(E1)7Aおよび第2の抽気系統(E2)7Bのそ
れぞれに代えて、第1の抽気系統(E1)2Aおよび第
2の抽気系統(E2)2Bを用いるようにした蒸気ター
ビン装置である。E1系統2AおよびE2系統2Bのそ
れぞれは、従来例のE1系統7AおよびE2系統7Bと
対比すると、抽気逆止め弁71の使用個数を1個のみに
すると共に、抽気止め弁72を閉じるための新たなイン
ターロック条件を追加していることが相異している。E
1系統2AおよびE2系統2Bにおいて、抽気止め弁7
2を閉じるために追加したインターロック条件を図2も
用いて説明する。
【0021】蒸気タービン装置1では、図2に示したよ
うに遮断器42の負荷遮断を検出した際に得られる継電
器43の信号(遮断器42の負荷遮断の信号)により、
抽気止め弁72を閉じるようにしている。すなわち、蒸
気タービン装置1では、遮断器42の負荷遮断(S2
1)を条件として、E1系統2A,E2系統2Bの抽気
止め弁72を全閉するようにしている(S22)。発明
者は、従来例の蒸気タービン装置9において各抽気系統
の止め弁を二重化するために2個の抽気逆止め弁71を
用いなければならない理由が、蒸気タービン91の運転
停止(S1)と主蒸気加減弁52の全閉(S2)とを用
いて抽気止め弁72を全閉していることにあることに着
目した。
【0022】抽気止め弁72は電動操作弁であり、弁を
閉じるのに、例えば、1min程度の時間を要し緊急閉
止用として適用できないので、蒸気タービン装置9では
抽気逆止め弁71を2個用いなければならない。このこ
とに関して発明者は、継電器43の遮断器42の遮断信
号を抽気止め弁72の緊急閉止用に用いれば、蒸気ター
ビン91への主蒸気59の供給が停止状態になるのを蒸
気タービン91の運転停止信号を用いる場合よりも早期
に検出できて、電動操作弁の抽気止め弁72を緊急閉止
用に適用できるようになることを見出し、この発明に至
った。
【0023】すなわち、遮断器42が遮断されると、継
電器43の遮断器42の負荷遮断の信号を用いて蒸気タ
ービン91は非常停止されるが、高速回転している蒸気
タービン91が停止するまでにはかなりの時間を要する
ので、継電器43の遮断器42の負荷遮断の信号により
抽気止め弁72を閉止させれば、抽気止め弁72を緊急
閉止用に適用できるのである。したがって、この発明の
蒸気タービン装置1では、1個の抽気逆止め弁71と1
個の抽気止め弁72とを組み合わせることで、抽気系統
の止め弁の二重化に対処でき、従来例と対比して各抽気
系統毎の抽気逆止め弁71の使用個数を1個削減するこ
とができる。
【0024】これによって蒸気タービン装置1では、抽
気逆止め弁71の設置個数の半減に伴って設置スペース
が削減され、また、抽気逆止め弁71の設置個数が半減
することにより抽気逆止め弁71の配置位置・配管方法
を見直すことができるようになって抽気逆止め弁71に
かかわる配置・配管のスペースファクターが向上でき、
これ等が総合されることで発電所が省スペース化されて
その建設費を削減することができる。また、抽気逆止め
弁71の設置個数が半減されることによってその操作エ
ネルギーを大幅に削減することができることで、省エネ
ルギー化を図ることができる。
【0025】続いて図3,図4を用い、発電機を負荷と
して有すると共にバイパスラインを持つ抽気系統を有す
るこの発明の実施の形態の一例の蒸気タービン装置を説
明する。ここで図3はこの発明の実施の形態の異なる例
による蒸気タービン装置の概略構成を説明する説明図で
あり、図4は図3に示した蒸気タービン装置において抽
気系統の弁類の閉じ操作およびバイパスラインの弁類の
開閉操作に関し従来例に対して追加したインターロック
条件を説明する説明図である。なお以降の説明において
は、図1,図2に示したこの発明の蒸気タービン装置と
同一部分には同じ符号を付しその説明を省略する。
【0026】図3において、3は、図5,図6に示した
従来例による蒸気タービン装置9Aに対し、E1抽気系
統7AおよびE2抽気系統7Bのそれぞれに代えて、E
1抽気系統2AおよびE2抽気系統2Bを用いると共
に、バイパスライン6A,バイパスライン6Bのバイパ
ス止め弁61およびバイパス加減弁62の開閉操作に関
し、インターロック条件を追加していることが相異して
いる。なお、E1抽気系統2A,E2抽気系統2Bの構
成および図4(イ)に示した抽気止め弁72を閉じるイ
ンターロック条件は、蒸気タービン装置1の場合と同一
であるのでその説明を省略する。次に、この発明の蒸気
タービン装置3のバイパス止め弁61,バイパス加減弁
62の開閉操作に関するインターロック条件を図4を用
いて説明する。
【0027】蒸気タービン装置3では、図4(ロ)に示
すように、E1抽気系統2A,E2抽気系統2Bからプ
ロセス蒸気が供給される条件では、バイパス止め弁61
およびバイパス加減弁62が全閉とされてバイパスライ
ンからプロセス蒸気の供給を行えないようにしている。
このようにすることで、E1抽気系統2A,E2抽気系
統2Bからプロセス蒸気が供給される条件では、蒸気タ
ービン装置3はバイパスラインを持たない蒸気タービン
装置と全く同等に動作する。そうして、蒸気タービン9
1の非常停止時に、バイパスラインから供給されるプロ
セス蒸気がE1抽気系統2A,E2抽気系統2B内を逆
流する懸念を絶無にすることができる。したがって蒸気
タービン装置3では、バイパスラインから供給されるプ
ロセス蒸気のE1抽気系統2A,E2抽気系統2B内へ
の逆流を防止する見地からの、抽気逆止め弁71の二重
化を不要にできる。また、E1抽気系統2A,E2抽気
系統2Bからのプロセス蒸気の供給が行われない条件で
は、バイパス止め弁61およびバイパス加減弁62が開
かれてバイパスラインからのプロセス蒸気の供給を可能
にし、プラントのプロセスの運転を支障無く継続させる
ことができる。
【0028】すなわち、蒸気タービン装置3では、抽気
系統(E1抽気系統2AおよびE2抽気系統2B)のそ
れぞれの抽気逆止め弁71,抽気止め弁72が開かれて
いる条件(S31,S32およびS41,S42)を基
に、それ等のAND(論理積)(S33およびS43)
に従って、それぞれのバイパスライン(6Aおよび6
B)のバイパス止め弁61およびバイパス加減弁62を
閉止している(S34,S35およびS44,S45)
〔図4(ロ)を参照〕。また、蒸気タービン装置3で
は、抽気系統のそれぞれの抽気逆止め弁71,抽気止め
弁72が全閉されている条件(S51,S52およびS
61,S62)を基に、それ等のOR(論理和)(S5
3およびS63)に従って、それぞれのバイパスライン
(6Aおよび6B)のバイパス止め弁61およびバイパ
ス加減弁62を開けるようにしている(S54,S55
およびS64,S65)〔図4(ロ)を参照〕。
【0029】そうして蒸気タービン装置3では、発電機
41を負荷として有すると共にバイパスラインを持つ抽
気系統を有しながらも、発電機41を負荷として有する
と共にバイパスラインを持たない抽気系統を有するこの
発明の蒸気タービン装置1が得ていると同様の作用・効
果を得ることができる。
【0030】
【発明の効果】この発明による蒸気タービン装置では、
前記課題を解決するための手段の項で述べた構成とする
ことで、次記する効果を得られる。 前記課題を解決するための手段の項の第(1)項によ
る構成とすることで、抽気止め弁72を緊急閉止用に適
用できるようになり、各抽気系統毎の抽気逆止め弁71
の使用個数を2個から1個に半減することが可能にな
る。これによりこの発明による蒸気タービン装置では、
抽気逆止め弁71の設置個数が半減されると共に、抽気
逆止め弁71にかかわる配置・配管のスペースファクタ
ーが向上されることで発電所が省スペース化され建設費
の削減が可能になる。また、抽気逆止め弁71の設置個
数が半減されることによってその操作エネルギーが大幅
に削減されて省エネルギー化を図ることができる。
【0031】前記課題を解決するための手段の項の第
(2)項による構成とすることで、バイパスラインを持
つ抽気系統を有する蒸気タービン装置であっても、前記
項と同様の効果を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の一例による蒸気タービ
ン装置の概略構成を説明する説明図
【図2】図1に示した蒸気タービン装置において抽気系
統の弁類の閉じ操作に関し従来例に対して追加したイン
ターロック条件を説明する説明図
【図3】この発明の実施の形態の異なる例による蒸気タ
ービン装置の概略構成を説明する説明図
【図4】図3に示した蒸気タービン装置において抽気系
統の弁類の閉じ操作およびバイパスラインの弁類の開閉
操作に関し従来例に対して追加したインターロック条件
を説明する説明図
【図5】従来の一例の蒸気タービン装置の概略構成を説
明する説明図
【図6】図5に示した蒸気タービン装置の抽気系統の弁
類の閉じ操作に関するインターロック条件を説明する説
明図
【図7】従来の異なる例の蒸気タービン装置の概略構成
を説明する説明図
【符号の説明】
2A 抽気系統 2B 抽気系統 3 蒸気タービン装置 42 遮断器 43 継電器 61 バイパス止め弁 62 バイパス加減弁 71 抽気逆止め弁 72 抽気止め弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力出力側に遮断器が接続された発電機
    と、この発電機を負荷として有すると共に抽気系統を有
    する蒸気タービンとを備え、前記抽気系統は抽気逆止め
    弁と前記遮断器の遮断を条件として閉じられる抽気止め
    弁とを直列状態に接続して有してこの直列接続体を介し
    てプロセス用蒸気を供給することを特徴とする蒸気ター
    ビン装置。
  2. 【請求項2】電力出力側に遮断器が接続された発電機
    と、この発電機を負荷として有すると共に,バイパスラ
    インを持つ抽気系統を有する蒸気タービンとを備え、前
    記抽気系統は抽気逆止め弁と前記遮断器の遮断を条件と
    して閉じられる抽気止め弁とを直列状態に接続して有し
    てこの直列接続体を介してプロセス用蒸気を供給し、前
    記バイパスラインは蒸気の通流用にバイパス止め弁とバ
    イパス加減弁とを互いに直列状態に接続して有して抽気
    系統が持つ前記直列接続体のプロセス用蒸気の供給側に
    接続され,バイパス止め弁およびバイパス加減弁は抽気
    止め弁および抽気逆止め弁が共に開かれていることを条
    件に閉じられると共に抽気逆止め弁または抽気止め弁の
    内の少なくともいずれか一方が閉じられることを条件に
    開かれることを特徴とする蒸気タービン装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010242673A (ja) * 2009-04-08 2010-10-28 Toshiba Corp 蒸気タービンシステム及びその運転方法
JP2013124560A (ja) * 2011-12-13 2013-06-24 Jfe Steel Corp タービンバイパス装置およびタービンバイパス制御方法
CN112145244A (zh) * 2020-09-22 2020-12-29 西安热工研究院有限公司 一种提高燃煤发电机组给水温度和供汽能力的系统和方法

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