JPH03481Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH03481Y2
JPH03481Y2 JP1984043237U JP4323784U JPH03481Y2 JP H03481 Y2 JPH03481 Y2 JP H03481Y2 JP 1984043237 U JP1984043237 U JP 1984043237U JP 4323784 U JP4323784 U JP 4323784U JP H03481 Y2 JPH03481 Y2 JP H03481Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control valve
system control
cooling water
turbine
spray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1984043237U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60155702U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP4323784U priority Critical patent/JPS60155702U/ja
Publication of JPS60155702U publication Critical patent/JPS60155702U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH03481Y2 publication Critical patent/JPH03481Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Turbines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、蒸気タービンの排気室スプレイ装
置に関する。
蒸気タービンの低圧タービンの排気室には、タ
ーニングから無負荷定格速度を経てある低負荷ま
で、例えばあるプラントでは15%負荷まで、冷却
水のスプレイを行なうが、それはターニング中に
はグランドシール蒸気によつて、また運転中には
低負荷時にタービン翼の段効率が低くてタービン
内での蒸気温度降下が少ないことによつて、低圧
タービンの排気室の温度が上昇するので、その冷
却を行なうためである。
しかるに、従来の排気室のスプレイ装置におい
ては、そのスプレイ水量をスプレイ期間中一定に
してあり、その際の前記スプレイ水量を全スプレ
イ期間中の最大所要量に合わせて決定しており、
そのために一般に極低速運転時には余分な水量が
スプレイされることになり、したがつてターニン
グ中、あるいはタービンの極低速度時に、前記ス
プレイ水量が多過ぎて、冷却に寄与しなかつた余
分な冷却水の水滴が直接に低圧タービンのロータ
に衝突して局所的に温度むらを生じさせ、そのた
めに該ロータに曲がりが発生してタービンの昇速
中の危険速度通過時に振動が増大するという欠点
を避けられない。前述のような欠点を除去するに
は、理想的には排気室内の温度を常に一定にする
ように、流入する冷却を必要とする蒸気の熱量に
見合う冷却水のスプレイを行なうことではある
が、そのためには極めて複雑な装置を付設させて
制御すればよいけれども、一方ではその原価、設
備の信頼性等を考慮に入れると、装置が単純であ
る程望ましく、また排気室内のスプレイ水量が若
干多過ぎても、前記振動増大の可能性のほかに、
特にタービン機械にとつて不利になることがない
とされている。
この考案は、このような現状からなされたもの
であつて、スプレイ水の供給管路を二分し、第1
の管路系統および第2の管路系統の各々の流量を
調整してその調整された流量に固定し、蒸気ター
ビンの低速時には前記第1の系統から、それ以上
の速度時には前記両系統からスプレイ水を供給さ
せることによつて従来装置の欠点を除いた蒸気タ
ービンの排気室スプレイ装置を提供することを目
的としている。
つぎに、この考案の実施例を示す図面について
説明すると、第1および2図において、低圧ター
ビン1および2の夫々の排気室にスプレイ水を噴
出させるスプレイノズル3の冷却水管路に遠隔操
作自在な第1系統制御弁4および第2系統制御弁
6を夫々介設させてある各冷却水送流管を並列に
接続連通させ、前記両冷却水送流管には復水ポン
プ9から冷却水を送流可能に接続させるととも
に、前記第1系統制御弁の前後には該制御弁の故
障時のための補助弁7を、さらに前記両補助弁間
には予め適当な開度に調整してあるニードル弁5
を夫々配設し、また前記第2系統制御弁の前後に
前述同様故障時のための他の補助弁7を、さらに
該両補助弁の前後を分岐う回させてその間に制御
弁故障時のための他の補助弁8を夫々配設させて
なるものである。
したがつて、この考案によれば、まず、第1系
統制御弁4および第2系統制御弁6がともに正常
に作動する状態にあるときは、夫々の補助弁7を
開状態に、他の補助弁8を閉状態にしておいてか
ら、前記両制御弁の各々の開閉時期を示している
第2図において、ターニング中およびある部分速
度、例えば定格3600回転/分の低圧タービンでは
600回転/分までは、第2系統制御弁6を閉にし
て第1系統制御弁4を開に操作しておくと、復水
ポンプ9からの冷却水はニードル弁5を経てか
ら、前記第1系統制御弁を通過して適当なスプレ
イ水量がスプレイノズル3に供給されて噴出し、
ついでタービンの増速時にはさらに前記第2系統
制御弁6を開操作すると、冷却水は該制御弁を経
て第1系統制御弁4経由分とともに前記スプレイ
ノズルに増量供給されることになつて排気室の冷
却が二段階に行なわれる。タービンの運転が低負
荷速度をこえると、第1系統制御弁4および第2
系統制御弁6の両方を閉とし、排気室へのスプレ
イ水の供給を終る。タービン減速時には第2図に
示すように前述の制御弁の操作と反対の操作順で
行なうとよいことは詳説するまでもなく、さらに
また前記両制御弁、あるいは一方の各制御弁が故
障のために正常に作動しない場合には、前者にお
いては、夫々の制御弁の補助弁7を閉に、他の補
助弁8を開に操作すれば、冷却水は補助弁8を経
て冷却水管路に供給されるので取敢えずの緊急状
態脱出に問に合わすことができ、また後者の第1
系統制御弁4の故障時には、該制御弁の補助弁7
を閉に操作すると、第2系統制御弁6および補助
弁8の操作によつて前述の正常時とほぼ同様な効
果が得られ、さらに第2系統制御弁6の故障時に
は、該故障制御弁の補助弁7を閉に、他の補助弁
8を開に操作することによつて前述の正常時の場
合とほぼ同様な効果が得られる。
上述のように小流量に調整をする側の第1系統
制御弁4にニードル弁5を付設してその流量を予
め調整設定しておくことは、実運用において大き
なメリツトを生ずる。すなわち従来スプレイノズ
ル等で流量調整を行なつていたが、これでは流量
の変更が非常に大変であつた、本考案によればニ
ードル弁により簡単に流量変更に応じられ、所望
の極低負荷時スプレイ水供給に設定できるのであ
る。
上述したように、この考案は、蒸気タービンの
低圧タービンの排気室への冷却水のスプレイをタ
ービンの運転状態に応じて二段階に調整して実施
できるようにしてあり、しかもタービンロータの
振動に関しては、一次および二次危険速度間で運
転されるロータにおいて、前記一次速度を通過す
れば僅少な曲がりによる不平衡には振動が純感に
なり、また速度、あるいは負荷の増大とともに動
翼出口の蒸気速度が増速してくるとスプレイ水が
その蒸気に抗して内周の軸部分に到達し難くなる
ので、水量を微細に調整する必要が薄れてきて、
したがつて一次危険速度の通過前に著るしく余分
な水量がスプレイされないように第1段目の水量
を調整し、その通過後にその後の過程で必要な最
大量をスプレイする二段階水量供給でタービン側
の要求特性に実用上充分に満足させることがで
き、かつ全体のシステムを可及的に単純に構成さ
せられるから、この考案の実益は多大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の実施例を示す回路図、第
2図は、同じく第1および第2系統制御弁の各々
の開閉時期を示す曲線図である。 1……低圧タービン、2……低圧タービン、3
……スプレイノズル、4……第1系統制御弁、5
……ニードル弁、6……第2系統制御弁、7,8
……補助弁、9……復水ポンプ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 低圧タービンの排気室にスプレイ水を噴出する
    スプレイノズルの冷却水管路に遠隔操作自在な第
    1系統制御弁および第2系統制御弁を夫々介設さ
    せてある各冷却水送流管を並列させて接続させる
    とともに、前記第1系統制御弁を介設させた冷却
    水送流管にニードル弁を配設させることを特徴と
    する蒸気タービンの排気室スプレイ装置。
JP4323784U 1984-03-28 1984-03-28 蒸気タ−ビンの排気室スプレイ装置 Granted JPS60155702U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4323784U JPS60155702U (ja) 1984-03-28 1984-03-28 蒸気タ−ビンの排気室スプレイ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4323784U JPS60155702U (ja) 1984-03-28 1984-03-28 蒸気タ−ビンの排気室スプレイ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60155702U JPS60155702U (ja) 1985-10-17
JPH03481Y2 true JPH03481Y2 (ja) 1991-01-10

Family

ID=30554722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4323784U Granted JPS60155702U (ja) 1984-03-28 1984-03-28 蒸気タ−ビンの排気室スプレイ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60155702U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5649206B2 (ja) * 1977-09-05 1981-11-20

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5649206U (ja) * 1979-09-25 1981-05-01

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5649206B2 (ja) * 1977-09-05 1981-11-20

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60155702U (ja) 1985-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0236959B1 (en) Method for starting thermal power plant
US4576008A (en) Turbine protection system for bypass operation
KR910003260B1 (ko) 증기바이패스장치를 가진 증기터어빈발전소 제어시스템 및 그 제어방법
US3971210A (en) Start-up compressed air system for gas turbine engines
JPS6240526B2 (ja)
US5435138A (en) Reduction in turbine/boiler thermal stress during bypass operation
US2961939A (en) Vehicle air conditioning and accessory drive system
JPH03481Y2 (ja)
US3173654A (en) Temperature control of turbine blades on spinning reserve turbines
JPH0318643Y2 (ja)
JPH03482Y2 (ja)
US5076756A (en) Full-arc admission steam turbine
US2247086A (en) Elastic fluid turbine arrangement
US4338789A (en) Method of varying turbine output of a supercritical-pressure steam generator-turbine installation
JPS5836163B2 (ja) 蒸気タ−ビンの低圧排気室温度制御方法及びその装置
JPS5965507A (ja) 複合サイクル発電プラントの運転方法
JP2000104507A (ja) 混圧蒸気タービン
JPH0454204A (ja) 抽気復水タービンの制御装置
JPH0330687B2 (ja)
JPH073163B2 (ja) 蒸気タ−ビンプラント
JPS6270603A (ja) 蒸気タ−ビン
JPH06221111A (ja) 再熱蒸気タービンプラント
JPS5847203Y2 (ja) 蒸気タ−ビンロ−タの冷却装置
JPH05240005A (ja) 複合サイクル発電プラント用蒸気タービン制御装置
JPS62139906A (ja) 地熱タ−ビン