JP2000104296A - 側壁ブロックおよびその側壁ブロックを用いたタンク - Google Patents

側壁ブロックおよびその側壁ブロックを用いたタンク

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JP2000104296A
JP2000104296A JP10293102A JP29310298A JP2000104296A JP 2000104296 A JP2000104296 A JP 2000104296A JP 10293102 A JP10293102 A JP 10293102A JP 29310298 A JP29310298 A JP 29310298A JP 2000104296 A JP2000104296 A JP 2000104296A
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wall block
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Yoshinori Sakamoto
義範 坂本
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SHIKKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストを抑えながらも、強度に優れた側壁ブ
ロックを提供する。 【解決手段】 コンクリート製の第一の側壁ブロック6
は、横断面円弧状に形成された側壁ブロック本体8と、
その側壁ブロック本体8の外側面8aに突出するように
設けられた、高さ方向に向かって延びる垂直リブ9とか
らなる。そして、側壁ブロック本体8の外側面8aの周
方向には、側壁用の周方向緊張材10を通すための、高
さ位置が異なる複数の溝部11が、垂直リブ9を貫通す
るように設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、タンクの側壁部
を形成するための側壁ブロック、および、その側壁ブロ
ックを用いたタンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
のタンク、たとえば、上水の配水池となるコンクリート
製のタンクの側壁部は、コンクリート製の側壁ブロック
を円形状に組み立てることにより形成した。
【0003】このような側壁ブロックは、一般には、略
長方形の板状材であるため、その側壁ブロックを、運搬
や施工の際、クレーン等を用いて横に倒したり立てたり
する際に、その板状体である側壁ブロックに、自重によ
る曲げモーメントが作用した。しかし、側壁ブロックの
曲げモーメントに対する強度は、製造条件によってばら
つきがあるため、側壁ブロックによっては、その曲げモ
ーメントに耐えきれずに、その表面にひび割れが生じる
という強度不足の問題があった。
【0004】また、この側壁ブロックを用いて形成した
タンクに、水等が溜められると、その側壁部には、内側
からの圧力によって、水平軸回りの曲げモーメントが作
用するため、側壁ブロックおよびその側壁ブロックによ
って形成される側壁部には、周方向のみならず縦方向の
プレストレスも導入して圧縮強化する必要があり、その
結果、コスト高となった。
【0005】この発明は、上記した従来の問題点を解決
するためになされたものであり、その目的は、コストを
抑えながらも、強度に優れた側壁ブロックと、その側壁
ブロックを用いたタンクとを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る側壁ブロ
ックおよびその側壁ブロックを用いたタンクは、前記目
的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、請
求項1に記載の発明に係る側壁ブロックは、タンクの側
壁部を形成する側壁ブロックであって、側壁ブロック本
体と、その側壁ブロック本体の外側面に突出するように
設けられた、高さ方向に向かって延びる垂直リブとから
なる。
【0007】このように、側壁ブロックは、その外側面
に垂直リブを設けるという簡単な構造で、曲げモーメン
トに対する強度が増す。
【0008】また、請求項2に記載の発明に係る側壁ブ
ロックのように、前記側壁ブロック本体の外側面の周方
向には、緊張材を通すための溝部が設けられているのが
望ましい。
【0009】これにより、緊張材を側壁部の周方向に配
備するとき、その緊張材は、側壁部を形成する各側壁ブ
ロックの溝部に支持されるように通される。
【0010】また、請求項3に記載の発明に係るタンク
は、前記垂直リブを有する側壁ブロックによって組み立
てられた側壁部と、底版部とを備える。
【0011】こうして、前記垂直リブを有する側壁ブロ
ックによって、側壁部が形成されると、その側壁部の外
側の周囲には、垂直リブが配備される。よって、タンク
内に水等が溜められたときに、内側からの圧力によっ
て、その側壁部に曲げモーメントが作用するが、前記垂
直リブによって耐えることができる。
【0012】また、請求項4に記載の発明に係るタンク
は、前記溝部が設けられている側壁ブロックと、側壁ブ
ロック本体の外側面の周方向に、緊張材を通すための溝
部が設けられ、かつ、溝部に通された緊張材を緊張定着
するための定着部が設けられた、定着部用の側壁ブロッ
クとによって組み立てられた側壁部と、底版部とを備え
る。そして、前記側壁ブロックおよび定着部用の側壁ブ
ロックの溝部には前記緊張材が通されて、その緊張材を
緊張定着することによって、前記側壁部プレストレスが
導入される。
【0013】このように、緊張材は、側壁ブロックおよ
び定着部用の側壁ブロックに設けられた溝部に支持され
るように通され、その通された緊張材を緊張定着するこ
とによって、側壁部に周方向のプレストレスが導入され
る。
【0014】また、請求項5に記載の発明に係る側壁ブ
ロックを用いたタンクのように、前記側壁部の隣合う側
壁ブロックどうしは、繊維補強コンクリートにて接合さ
れるのが望ましい。
【0015】このように、側壁部の隣合う側壁ブロック
どうしは、引張りに対して強い繊維補強コンクリートに
て、強固に接合される。
【0016】ここで、「繊維補強コンクリート」とは、
コンクリート内に繊維質補強材を混入したものであっ
て、その繊維質補強材は、ステンレス鋼繊維あるいは炭
素鋼繊維等の鋼繊維だけでなく、ガラス繊維、または、
合成繊維等でもよい。
【0017】また、請求項6に記載の発明に係る側壁ブ
ロックを用いたタンクのように、前記側壁部と前記底版
部との接合部には緊張材が通されて、その緊張材を緊張
定着することによって、前記接合部にプレストレスが導
入されるのが望ましい。
【0018】これにより、側壁部と底版部とは、プレス
トレスが導入される接合部を介して、強固に接合され
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る側壁ブロッ
ク、および、その側壁ブロックを用いたタンクの一実施
の形態を、図面に基づいて説明する。
【0020】図中符号1は、たとえば、上水の配水池と
して使用される、円形状のコンクリート製のタンクであ
る。このタンク1は、円盤形状の基礎部2と、プレスト
レスが導入される円筒状の側壁部3と、円盤形状の底版
部4と、ドーム状の屋根部5とで構成されている。
【0021】基礎部2の上面2aは、ほぼ同じ高さにな
るように水平に形成されており、その上面2aに側壁部
3が組み立てられる。さらに、側壁部3は、プレキャス
トコンクリートからなる、複数(図示実施例において
は、8つ)の第一の側壁ブロック6と、同じくプレキャ
ストコンクリートからなる、複数(図示実施例において
は、4つ)の定着部用の第二の側壁ブロック7とから形
成される。そして、図1および図2に示されるように、
複数の第一の側壁ブロック6、6を、定着部用の第二の
側壁ブロック7、7間に配備している(図示実施例にお
いては、各第一の側壁ブロック6は、周方向に180度
離れた反対側に位置する第一の側壁ブロック6と、ま
た、各定着部用の第二の側壁ブロック7も、同じく周方
向に180度離れた反対側に位置する定着部用の第二の
側壁ブロック7と、それぞれ互いに対向するように配備
されている。)。
【0022】第一の側壁ブロック6は、横断面円弧状に
形成された、長方形状の側壁ブロック本体8と、その側
壁ブロック本体8の外側面8aに突出するように設けら
れた、高さ方向に向かって延びる1本の垂直リブ9とか
らなる。この垂直リブ9は、側壁ブロック本体8の外側
面8aの周方向のほぼ中間から突出しており、しかも、
その側壁ブロック本体8の外側面8aの下端から上端ま
での間で突出している。また、側壁ブロック本体8の外
側面8aの周方向には、高さ位置を異にする複数(図示
実施例においては、6つ)の溝部11が、前記垂直リブ
9を貫通するように設けられており、これら溝部11に
は、たとえば、アンボンド鋼材等のPC鋼材からなる、
側壁用の周方向緊張材10が通される。
【0023】そして、側壁ブロック本体8の内側面8b
下方には、底版部4が接合される、ほぼ鉛直の接合面を
備えた接合基部12が設けられている。また、その接合
基部12には、側壁部3の中心方向に向かってほぼ水平
に貫通する、複数(図示実施例においては、2つ)の貫
通孔13が設けられている。さらに、側壁ブロック本体
8の、左右両端面8c、8cには、後述の繊維補強コン
クリート14との接合面積を増やすための、高さ方向に
延びる凹部15、15が設けられている。また、第一の
側壁ブロック6の内側面8bの高さ方向の中央付近に
は、屋根部5を載せるための段部16が設けられてい
る。
【0024】同様にして、定着部用の第二の側壁ブロッ
ク7もまた、第一の側壁ブロック6と同じ高さになるよ
うに、横断面円弧状に形成された、長方形状の側壁ブロ
ック本体18と、その側壁ブロック本体18の外周面1
8aに突出するように設けられた、高さ方向に向かって
延びる定着ブロック部19とからなる。この定着ブロッ
ク部19は、側壁ブロック本体18の外側面18aの周
方向のほぼ中間から突出しており、しかも、その側壁ブ
ロック本体18の外側面18aの下端から上端までの間
で突出している。また、この定着ブロック部19には、
図1および図5に示されるように、側壁用の周方向緊張
材10を定着するための定着部20が、前記各溝11と
同じ高さ位置にて、複数(図示実施例においては、6
つ)設けられている。そして、側壁ブロック本体18の
外周面18aの周方向には、側壁用の周方向緊張材10
を通すための、高さ位置を異にする複数(図示実施例に
おいては、6つ)の溝部21が、前記各溝部11と、そ
れぞれ同じ高さで互いに連通するように設けられてい
る。
【0025】また、側壁ブロック本体18の内側面18
b下方にも、第一の側壁ブロック6と同様に、底版部4
が接合される、ほぼ鉛直の接合面を備えた接合基部22
が設けられており、その接合基部22には、第一の側壁
ブロック6の貫通孔13と同様に、側壁部3の中心方向
に向かってほぼ水平に貫通する、複数(図示実施例にお
いては、2つ)の貫通孔23が設けられている。さら
に、側壁ブロック本体18の左右両端面18c、18c
にも、高さ方向に延びる凹部24が設けられている。ま
た、側壁ブロック本体18の内側面18bにも、屋根部
5を載せるための段部25が、第一の側壁ブロック6の
段部16と同様に設けられている。
【0026】そして、これら第一の側壁ブロック6およ
び第二の側壁ブロック7は、隣合う第一の側壁ブロック
6どうし、あるいは、隣合う第一の側壁ブロック6と第
二の側壁ブロック7とが、引張りに対して強い繊維補強
コンクリート14にて接合されている(図5および図6
参照)。この繊維補強コンクリート14は、そのコンク
リート内に、繊維質補強材を混入したものであって、そ
の繊維質補強材は、ステンレス鋼繊維あるいは炭素鋼繊
維等の鋼繊維だけでなく、ガラス繊維、または、合成繊
維等でもよい。そして、このようにして円形状に接合さ
れた、側壁部3の外側の周囲には、第一の側壁ブロック
6の垂直リブ9が放射状に突出することとなる。しか
も、その側壁部3の外周面3aには、第一の側壁ブロッ
ク6および第二の側壁ブロック7の溝部11および21
からなる、周方向に連続した、高さ位置の異なる環状の
溝部Mが複数形成される。さらに、その側壁部3の内側
面3bには、第一の側壁ブロック6および第二の側壁ブ
ロック7の段部16および25からなる、周方向に連続
した、環状の段部Dが形成される。
【0027】そして、周方向に180度離れて互いに対
向位置する2つの第二の側壁ブロック7、7の定着ブロ
ック部19、19間において、2ケーブルの側壁用の周
方向緊張材10、10が、溝部11、11に支持される
ようにして、各環状の溝部Mに通される。また、各環状
の溝部Mに通された側壁用の周方向緊張材10と、高さ
方向にて隣合う環状の溝部Mに通された他の側壁用の周
方向緊張材10とは、周方向に90度のずれで、2つの
第二の側壁ブロック7、7の定着ブロック部19、19
間において、互い違いに位置するように通される。この
ようにして、各側壁用の周方向緊張材10を、高さ方向
において、周方向に90度のずれで互い違いに通して緊
張定着することにより、側壁部3の周方向において、プ
レストレスを均等に導入することができるようになって
いる。
【0028】また、側壁部3の下方の、第一の側壁ブロ
ック6および第二の側壁ブロック7に設けられた各貫通
孔13、23には、たとえば、アンボンド鋼材等のPC
鋼材からなる、接合部用緊張材27が通される。そし
て、それら接合部用緊張材27の一端側27aは、側壁
部3の接合基部12、22の外側面3aから突き出てお
り、また、その他端側27bは、側壁部3の接合基部1
2、22の内側面3bから突き出て、側壁部3の中心方
向に向かって延ばされており、よって、各接合部用緊張
材27は、側壁部3の中心から放射状に延びるように配
備されることとなる。
【0029】また、底版部4は、側壁部3の各接合基部
12、22に接合されるように、たとえば、現場打ちコ
ンクリートによって形成されており、その内部には、前
記各接合部用緊張材27の他端側27bが埋設される。
そして、側壁部3と底版部4との接合部には、前記各接
合基部12、22に通された接合部用緊張材27が緊張
定着されることによって、プレストレスが導入される。
【0030】次に、以上の構成からなる第一の側壁ブロ
ック6、および、定着部用の第二の側壁ブロック7を用
いたタンク1の施工手順について説明する。まず、コン
クリートを現場打設して、基礎部2を形成する。そし
て、基礎部2の硬化後に、その基礎部2の上面2aに、
第一の側壁ブロック6および第二の側壁ブロック7を円
筒状に組んで、側壁部3を組み立てる。組み立てられた
側壁部3は、側壁ブロック本体8の外側面8aから放射
状に突出する垂直リブ9によって、安定した状態で起立
する。そして、隣合う第一の側壁ブロック6どうし、あ
るいは、隣合う第一の側壁ブロック6と第二の側壁ブロ
ック7とを、繊維補強コンクリート14にて接合する。
そして、繊維補強コンクリート14の硬化後、側壁部3
の各環状の溝部Mに側壁用の周方向緊張材10を配備し
て、側壁部3に周方向のプレストレスを導入する。な
お、プレストレスを導入した後、前記各環状の溝部M
を、モルタル等の充填材で埋めてもよい。このように埋
めることにより、側壁用の周方向緊張材10の腐食を抑
えることができる。また、側壁部3の各貫通孔13、2
3に、接合部用緊張材27を側壁部3の内側に向けて、
貫通するように通す。そして、側壁部3に囲まれた基礎
部2の上面2aに、コンクリートを現場打設して、底版
部4を形成する。このとき、側壁部3の接合基部12、
22の内側面3bから突き出た、接合部用緊張材27の
他端側27bを、底版部4内に埋設する。つまり、その
接合部用緊張材27の他端側27bが、接合部用緊張材
27を緊張するときの固定端となる。そして、底版部4
の硬化後、各接合部用緊張材27を緊張して、側壁部3
と底版部4との接合部にプレストレスを導入する。その
後、側壁部3の外側面3aの下方には、側壁部3の接合
基部12、22の外側面3aから突き出た接合部用緊張
材27の一端側27aを埋める、緊張材埋設部28を形
成する。そして、側壁部3の環状の段部Dに、たとえ
ば、複数個のプレキャストコンクリート製の屋根部片に
よって構成される屋根部5を設置して、このタンク1の
施工が完了する。
【0031】かくして、この実施の形態に示される、第
一の側壁ブロック6は、その外側面8aに、垂直リブ9
を設けるという簡単な構造で、曲げモーメントに対する
強度を向上させることができ、しかも、その製造コスト
は安価である。また、この第一の側壁ブロック6を用い
ることにより、側壁部3の外側の周囲には、垂直リブ9
が配備されることとなるので、側壁部3の内側に溜めら
れた水等の圧力によって、その側壁部3に作用する水平
軸回りの曲げモーメントに対する強度が増すため、少な
くとも縦方向のプレストレスの導入は、省略あるいは削
減できる。また、垂直リブ9が、側壁部3の飾りにもな
るため、デザイン的に優れたものとなる。そして、側壁
部3の隣合う側壁ブロックどうしは、引張りに対して強
い繊維補強コンクリート14にて接合されているので、
隣合う側壁ブロックどうしを強固に接合することができ
る。しかも、各側壁ブロック6、7の両端面8C、18
Cには、接合面積を増やすための、高さ方向に延びる凹
部15、24が設けられているので、側壁ブロックどう
しを、より一層強固に接合することが可能となる。ま
た、各側壁ブロック6、7の溝部11、21に支持させ
るようにして、側壁用の周方向緊張材10を通すことが
できるので、側壁部3に、側壁用の周方向緊張材10を
容易に配備して緊張定着させることができ、側壁部3の
周方向へのプレストレスの導入作業が簡単となる。ま
た、側壁部3と底版部4との接合部には、接合部用緊張
材27が、側壁部3の中心から放射状に延びるように配
備されているので、その接合部には、側壁部3が側壁部
3の中心に向かって圧縮力がかかるように、プレストレ
スが導入されて、側壁部3と底版部4とを強固に接合す
ることができる。
【0032】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるわけではなく、その他種々の変更が可能であ
る。たとえば、第一の側壁ブロック6に、垂直リブ9を
1つ設けたが、2つ以上設けてもよい。また、垂直リブ
9は、側壁ブロック本体8の外側面8aの下端から上端
まででなく、たとえば、下端から中央までの間で突出し
ていてもよい。さらに、垂直リブ9の材質は、コンクリ
ート製に限られず、たとえば、金属製のリブであっても
構わない。このように、垂直リブ9は、種々変更が可能
である。また、第一の側壁ブロック6には、垂直リブ9
とともに、水平リブも設けてもよい。また、第一の側壁
ブロック6および第二の側壁ブロック7には、縦方向の
プレストレスが導入されても構わない。
【0033】また、タンク1は、上水の配水池として使
用されるだけでなく、下水用のタンク、その他各種の液
体、気体、固体を保存するタンクに使用されてもよい。
【0034】また、側壁部3は、第一の側壁ブロック6
および第二の側壁ブロック7、すなわち、2種類の側壁
ブロックによって組み立てられているが、その側壁部3
は、周方向ヘのプレストレスの導入が不要であれば、た
とえば、第一の側壁ブロック6のみによって、組み立て
られたものでもよいし、3種類以上の側壁ブロックによ
って、組み立てられたものでもよい。さらに、側壁部3
は、溝部11、21が設けられていない側壁ブロックに
よって組み立てられていてもよい。また、各側壁用の周
方向緊張材10は、タンク1が、たとえば、直径3メー
トル以下程度の小型のタンクであれば、各環状の溝部M
を、一つのケーブルで一周するように通されて緊張定着
されてもよい。さらに、側壁部3は、基礎部2の上面2
aに形成されるだけでなく、底版部4の上面に形成され
ても構わない。また、側壁部3の形状は、円筒状に限ら
れず、たとえば、多角形状の筒形状であってもよい。
【0035】さらに、側壁部3と底版部4との接合部に
は、必ずしもプレストレスが導入されなくてもよい。
【0036】
【発明の効果】請求項1に記載された側壁ブロックによ
れば、外側面に垂直リブを設けるという簡単な構造で、
強度を向上させることができ、しかも、その製造コスト
は安価である。
【0037】また、請求項2に記載された側壁ブロック
によれば、加えて、緊張材を、側壁部の周方向に容易に
配備することができる。
【0038】また、請求項3に記載された側壁ブロック
を用いたタンクによれば、垂直リブが、側壁部の外側周
囲に配備されるので、側壁部の強度が増す。
【0039】また、請求項4に記載された側壁ブロック
によれば、緊張材を容易に配備して緊張することができ
るので、側壁部に周方向のプレストレスを導入する作業
が簡単となる。
【0040】また、請求項5に記載された側壁ブロック
によれば、加えて、側壁部の隣合う側壁ブロックどうし
を、繊維補強コンクリートにて、強固に接合することが
できる。
【0041】また、請求項6に記載された側壁ブロック
によれば、側壁部と底版部との接合部にプレストレスが
導入されるので、側壁部と底版部とを、接合部を介し
て、強固に接合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る側壁ブロックを用いたタンクの
第一の実施の形態の、一部破断正面図である。
【図2】同じく、一部破断平面図である。
【図3】この発明に係るタンクの側壁部を形成する、第
一の側壁ブロックの正面図である。
【図4】この発明に係るタンクの側壁部を形成する、第
二の側壁ブロックの正面図である。
【図5】図1における、A−A線による拡大断面図であ
る。
【図6】この発明に係るタンクの、側壁部と底版部との
接合部の拡大断面図である。
【図7】図6における、C−C線による拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 タンク 3 側壁部 4 底版部 6 第一の側壁ブロック(側壁ブロック) 7 第二の側壁ブロック(定着部用の側壁ブロッ
ク) 8、18 側壁ブロック本体 8a、18a 外側面 9 垂直リブ 10 側壁用の周方向緊張材(緊張材) 11、21 溝部 27 接合部用緊張材(緊張材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04H 7/20 E04C 1/04 G

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンクの側壁部を形成する側壁ブロック
    であって、 側壁ブロック本体と、その側壁ブロック本体の外側面に
    突出するように設けられた、高さ方向に向かって延びる
    垂直リブとからなることを特徴とする側壁ブロック。
  2. 【請求項2】 前記側壁ブロック本体の外側面の周方向
    には、緊張材を通すための溝部が設けられていることを
    特徴とする請求項1に記載の側壁ブロック。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の側壁ブロックによって
    組み立てられた側壁部と、底版部とを備えることを特徴
    とするタンク。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の側壁ブロックと、側壁
    ブロック本体の外側面の周方向に、緊張材を通すための
    溝部が設けられ、かつ、溝部に通された緊張材を緊張定
    着するための定着部が設けられた、定着部用の側壁ブロ
    ックとによって組み立てられた側壁部と、 底版部とを備え、 前記側壁ブロックおよび定着部用の側壁ブロックの溝部
    には緊張材が通されて、その緊張材を緊張定着すること
    によって、前記側壁部にプレストレスが導入されること
    を特徴とするタンク。
  5. 【請求項5】 前記側壁部の隣合う側壁ブロックどうし
    は、繊維補強コンクリートにて接合されることを特徴と
    する請求項3または4に記載のタンク。
  6. 【請求項6】 前記側壁部と前記底版部との接合部には
    緊張材が通されて、その緊張材を緊張定着することによ
    って、前記接合部にプレストレスが導入されることを特
    徴とする請求項3ないし5のいずれか一項に記載のタン
    ク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020133197A (ja) * 2019-02-18 2020-08-31 鹿島建設株式会社 構造物、構造物の施工方法
JP2020172776A (ja) * 2019-04-10 2020-10-22 鹿島建設株式会社 構造物、構造物の施工方法
CN113503076A (zh) * 2021-06-15 2021-10-15 中交第二航务工程局有限公司 大型圆形结构木模工艺设计及施工方法

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