JP2000104263A - アンカーボルト保持治具 - Google Patents

アンカーボルト保持治具

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JP2000104263A
JP2000104263A JP10275663A JP27566398A JP2000104263A JP 2000104263 A JP2000104263 A JP 2000104263A JP 10275663 A JP10275663 A JP 10275663A JP 27566398 A JP27566398 A JP 27566398A JP 2000104263 A JP2000104263 A JP 2000104263A
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JP10275663A
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Tooru Imanara
徹 今奈良
Shigeya Kono
茂也 河野
Toshimitsu Kikuchi
俊光 菊池
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Mitsubishi Chemical Corp
Emoto Kogyo KK
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Mitsubishi Chemical Corp
Emoto Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリートが打込まれる型枠に対し、コン
クリート基礎に植設されるアンカーボルトを予め所定位
置に精度良く保持することが出来、アンカーボルトの植
設作業を効率的に行うことが出来るアンカーボルト保持
治具を提供する。 【解決手段】 中央部にアンカーボルト(2)の挿通部
(4A)を有し、かつ、両端部が型枠(3)の左右の天
端(3A)に載置される保持板(4)と、挿通部(4
A)に挿通されたアンカーボルト(2)に螺合され、か
つ、保持板(4)を上下方向から挟持する一対のナット
(5)とを備え、保持板(4)の両端部には、型枠
(3)の左右の天端(3A)近傍に左右方向から係合可
能な位置決め部(6)が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンカーボルト保
持治具に関し、詳しくは、コンクリートが打込まれる型
枠に対し、コンクリート基礎に植設されるアンカーボル
トを予め所定位置に精度良く保持することが出来るアン
カーボルト保持治具に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅等のコンクリート基礎において、立
上がり部分のある布基礎やベタ基礎には、通常、土台を
固定するためのアンカーボルトが植設されている。この
アンカーボルトは、一般に、型枠に打設されて一定時間
が経過した適度の硬さのコンクリート基礎に対し、1本
づつ手作業で植え込まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アンカーボ
ルトを1本づつ手作業で植え込む従来の作業において
は、アンカーボルトの植設位置、高さ、姿勢などに不揃
いが生じ易く、複数本のアンカーボルトを精度良く植設
することが出来ないという問題がある。また、アンカー
ボルトの植設作業にあたっては、コンクリート基礎が適
度の硬さ、すなわち、アンカーボルトを植え込める程度
の軟らかさであって、しかも、アンカーボルトが沈み込
まない程度の硬さとなるまで、現場で一定時間(通常、
1〜2時間)待機しなければならず、作業効率が甚だ悪
いという問題がある。
【0004】本発明は、前記の実情に鑑みなされたもの
であり、その目的は、コンクリートが打込まれる型枠に
対し、コンクリート基礎に植設されるアンカーボルトを
予め所定位置に精度良く保持することが出来、アンカー
ボルトの植設作業を効率的に行うことが出来るアンカー
ボルト保持治具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、第1の発明は、コンクリートが打込まれる型枠に対
し、コンクリート基礎に植設されるアンカーボルトを予
め所定位置に保持するアンカーボルト保持治具であっ
て、中央部にアンカーボルトの挿通部を有し、かつ、両
端部が前記型枠の左右の天端に載置される保持板と、前
記挿通部に挿通されたアンカーボルトに螺合され、か
つ、前記保持板を上下方向から挟持する一対のナットと
を備え、前記保持板の両端部には、前記型枠の左右の天
端近傍に左右方向から係合可能な位置決め部が設けられ
ていることを特徴とする。
【0006】第1の発明に係るアンカーボルト保持治具
において、保持板の挿通部に挿通されたアンカーボルト
に螺合される一対のナットは、保持板を上下方向から挟
持することにより、アンカーボルトを保持板に固定し且
つ型枠の上下方向に位置決めする。また、両端部が前記
型枠の左右の天端に載置された保持板は、その両端部の
位置決め部が型枠の左右の天端近傍に左右方向から係合
することにより、アンカーボルトを型枠の左右方向に位
置決めする。
【0007】また、第2の発明は、コンクリートが打込
まれる型枠に対し、コンクリート基礎に植設されるアン
カーボルトを予め所定位置に保持するアンカーボルト保
持治具であって、中央部にアンカーボルトの挿通筒部が
突設され、かつ、両端部が前記型枠の左右の天端に載置
される保持板と、前記挿通筒部に挿通されたアンカーボ
ルトに螺合され、かつ、挿通筒部の突出端面に係止され
るナットとを備え、前記保持板の両端部には、前記型枠
の左右の天端近傍に左右方向から係合可能な位置決め部
が設けられていることを特徴とする。
【0008】第2の発明に係るアンカーボルト保持治具
において、保持板の挿通筒部は、これに挿通されたアン
カーボルトの倒れを規制してアンカーボルトを略垂直な
起立姿勢に保持する。また、アンカーボルトに螺合され
たナットは、挿通筒部の突出端面に係止されることによ
り、アンカーボルトを型枠の上下方向に位置決めする。
さらに、両端部が前記型枠の左右の天端に載置された保
持板は、その両端部の位置決め部が型枠の左右の天端近
傍に左右方向から係合することにより、アンカーボルト
を型枠の左右方向に位置決めする。
【0009】第1および第2の発明に係るアンカーボル
ト保持治具において、位置決め部が型枠の左右の天端近
傍に対してそれぞれ左右両方向から係合可能な溝または
溝状に形成されていると、型枠の左右の天端部の倒れを
規制してその間隔を一定に保持することが出来るので好
ましい。また、型枠の左右の天端近傍に対する仮止め用
の小孔が保持板の両端部に形成されていると、釘や針金
を使用して保持板を天端部に簡単に仮止め出来るので好
ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照し、本発
明に係るアンカーボルト保持治具を説明する。図1は第
1の発明に係るアンカーボルト保持治具の設置状態を示
す断面図である。図2は第1の発明に係るアンカーボル
ト保持治具の設置状態を示す平面図である。図3は第1
の発明に係るアンカーボルト保持治具を構成する保持板
の平面図である。図4は第2の発明に係るアンカーボル
ト保持治具の設置状態を示す断面図である。図5は第2
の発明に係るアンカーボルト保持治具を構成する保持板
の平面図である。図6は第1の発明に係るアンカーボル
ト保持治具における挿通部の第2実施形態を示す保持板
の平面図である。図7は第1の発明または第2の発明に
係るアンカーボルト保持治具における位置決め部の第2
実施形態を示す保持板の側面図である。図8は第1の発
明または第2の発明に係るアンカーボルト保持治具にお
ける位置決め部の第3実施形態を示す保持板の側面図で
ある。図9は第1の発明または第2の発明に係るアンカ
ーボルト保持治具における位置決め部の第4実施形態を
示す保持板の側面図である。
【0011】第1の発明に係るアンカーボルト保持治具
は、図1に符号(1)で示す様に、コンクリートが打込
まれる型枠(3)に対し、コンクリート基礎(A)に植
設されるアンカーボルト(2)を予め所定位置に保持す
るアンカーボルト保持治具である。このアンカーボルト
保持治具(1)は、中央部にアンカーボルト(2)の挿
通部(4A)を有し、かつ、両端部が型枠(3)の左右
の天端(3A)に載置される保持板(4)と、挿通部
(4A)に挿通されたアンカーボルト(2)に螺合さ
れ、かつ、保持板(4)を上下方向から挟持する一対の
ナット(5)とを備えている。そして、保持板(4)の
両端部には、型枠(3)の左右の天端(3A)近傍に左
右方向から係合可能な位置決め部(6)が設けられてい
る。
【0012】コンクリート基礎(A)は、例えば、図2
に示す様に、平行に配置された左右の型枠(3)間に打
設される布基礎であり、このコンクリート基礎(A)の
長手方向に沿って複数個所に前記アンカーボルト(2)
が植設される。アンカーボルト(2)は、通常、一端側
にL字状の屈曲部を有し、その屈曲部を下にした略垂直
な姿勢でコンクリート基礎(A)の幅方向中央部に植設
される。
【0013】型枠(3)は、布基礎を構築することが出
来、かつ、アンカーボルト保持治具(1)を設置するこ
とが出来る限り、通常の型枠の他、如何なる形式の型枠
であってもよい。図示の例では、断熱性の高い布基礎を
構築できる型枠として、発泡樹脂パネルをジョイナー及
びセパレータを介して連結した打込み型枠が使用されて
いる。
【0014】前記の型枠(3)を構成する発泡樹脂パネ
ルは、透湿抵抗が大きく且つ断熱性に優れた独立気泡の
発泡樹脂から成る。発泡樹脂としては、発泡スチレン、
発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン、発泡ウレタン
等が使用される。
【0015】保持板(4)及びその位置決め部(6)
は、所定形状に形成でき且つ所定形状を保持し得る限
り、金属、合成樹脂、FRP、木材などの如何なる材質
によって構成してもよい。繰り返し使用できる耐久性の
点では、鉄鋼、アルミニウム合金、ステンレス鋼などの
金属が好ましく、また、保持板(4)と位置決め部
(6)とを一体に成形できる点では、アルミニウム合金
や熱可塑性樹脂などの合成樹脂が好ましい。
【0016】前記保持板(4)は、図示の例では、長方
形に形成され且つその両端部が下方に折曲げられた鉄板
により構成されている。また、保持板(4)の挿通部
(4A)は、図1及び図3に示す様に、アンカーボルト
(2)の直径より若干大きい直径を有する円形穴として
構成されている。そして、型枠(3)の左右の天端(3
A)に当接する保持板(4)の両端部には、左右の天端
(3A)に釘打ち可能とする仮止め用の小孔(4B)が
各2個形成されている。なお、この小孔(4B)は、保
持板(4)の両端の折曲げ部(6A)に形成されていて
もよい。
【0017】一方、位置決め部(6)は、図1に示す様
に、保持板(4)の両端部の折曲げ部(6A)と、保持
板(4)の両端部付近の下面に溶接されたアングル材
(6B)によって構成されており、この折曲げ部(6
A)とアングル材(6B)から成る位置決め部(6)
は、型枠(3)の左右の天端(3A)近傍に対してそれ
ぞれ左右両方向から係合可能な溝を構成している。
【0018】第1の発明に係るアンカーボルト保持治具
(1)は、コンクリート基礎(A)の長手方向に沿って
複数個所に植設されるアンカーボルト(2)を型枠
(3)に対して所定位置に精度良く保持するため、コン
クリート基礎(A)の打設前に、予め図1に示す状態に
設置される。
【0019】アンカーボルト保持治具(1)の設置作業
に当たっては、先ず、アンカーボルト(2)の上端側か
ら一方のナット(5)を螺合し、これをアンカーボルト
(2)の長手方向の所定位置に装着する。次に、アンカ
ーボルト(2)の上端部を保持板(4)の下面側からそ
の挿通部(4A)に挿通する。そして、保持板(4)の
上面側に突出するアンカーボルト(2)の上端側から他
方のナット(5)を螺合して締め上げることにより、保
持板(4)の上下に配置された一対のナット(5)で保
持板(4)を上下方向から挟持する。
【0020】続いて、アンカーボルト(2)が装着され
た保持板(4)の両端部を型枠(3)の左右の天端(3
A)に載置し、保持板(4)の折曲げ部(6A)とアン
グル材(6B)から成る左右の位置決め部(6)によっ
て型枠(3)の左右の天端(3A)近傍をそれぞれ挟持
する。そして、保持板(4)の両端部の小孔(4B)を
通して型枠(3)の天端(3A)に釘を打ち込むことに
より、保持板(4)を型枠(3)に対して上下方向に仮
止めする。
【0021】図1に示す状態に設置された第1の発明に
係るアンカーボルト保持治具(1)においては、一対の
ナット(5)が保持板(4)を挟持することにより、ア
ンカーボルト(2)を略垂直な起立姿勢で保持板(4)
に固定し、かつ、このアンカーボルト(2)を型枠
(3)の上下方向に位置決めする。また、保持板(4)
の両端部の折曲げ部(6A)とアングル材(6B)から
成る左右の位置決め部(6)が型枠(3)の左右の天端
(3A)近傍をそれぞれ左右両方向から挟持することに
より、アンカーボルト(2)を型枠(3)の左右方向に
位置決めし、かつ、型枠(3)の左右の天端(3A)部
の倒れを規制してその間隔を一定に保持する。
【0022】従って、第1の発明に係るアンカーボルト
保持治具(1)によれば、コンクリート基礎(A)に植
設されるアンカーボルト(2)を予め型枠(3)に対し
て所定位置に精度良く保持することが出来る。また、型
枠(3)の左右の天端(3A)部の倒れを規制してその
間隔を一定に保持することが出来る。さらに、釘や針金
を使用することにより、型枠(3)の天端(3A)部に
保持板(4)を簡単に仮止めすることが出来る。
【0023】そこで、アンカーボルト保持治具(1)が
図1に示す状態に設置された左右の型枠(3)内にコン
クリートを打込み、これを所定時間養生させることによ
り、アンカーボルト(2)が植設されたコンクリート基
礎(A)を構築する。そして、コンクリート基礎(A)
の構築後には、保持板(4)の上方に位置するナット
(5)をアンカーボルト(2)から取り外し、かつ、型
枠(3)の左右の天端(3A)から釘を引き抜いた上
で、保持板(4)をアンカーボルト(2)から取り外
し、最後に残ったナット(5)をアンカーボルト(2)
から取り外す。
【0024】以上の作業により、土台を固定するための
アンカーボルト(2)が長手方向に沿って複数個所に植
設され、かつ、発泡樹脂パネルから成る型枠(3)と一
体の断熱性に優れたコンクリート基礎(A)を効率良く
構築することが出来る。そして、取り外された第1の発
明に係るアンカーボルト保持治具(1)は、再度の使用
が可能となる。
【0025】次に、第2の発明に係るアンカーボルト保
持治具を説明する。第2の発明に係るアンカーボルト保
持治具は、図4に符号(7)で示す様に、コンクリート
が打込まれる型枠(3)に対し、コンクリート基礎
(A)に植設されるアンカーボルト(2)を予め所定位
置に保持するアンカーボルト保持治具である。このアン
カーボルト保持治具(7)は、中央部にアンカーボルト
(2)の挿通筒部(8)が突設され、かつ、両端部が型
枠(3)の左右の天端(3A)に載置される保持板
(4)と、挿通筒部(8)に挿通されたアンカーボルト
(2)に螺合され、かつ、挿通筒部(8)の突出端面
(8A)に係止される単一のナット(10)とを備えて
いる。そして、保持板(4)の両端部には、型枠(3)
の左右の天端(3A)近傍に左右方向から係合可能な位
置決め部(6)が設けられている。
【0026】第2の発明に係るアンカーボルト保持治具
(7)の説明において、コンクリート基礎、アンカーボ
ルト、型枠、保持板および位置決め部は、前述したコン
クリート基礎(A)、アンカーボルト(2)、型枠
(3)、保持板(4)及び位置決め部(6)と同様に構
成されているので、これらについては、同一の符号を用
いて詳細な説明を省略する。
【0027】前記挿通筒部(8)は、保持板(4)と同
種の金属である鉄製のパイプ材から成り、その内径は、
保持板(4)の挿通部(4A)である円形穴の内径に一
致している。また、挿通筒部(8)の長さは、通常、2
0〜150mm、好ましくは40〜100mmに設置さ
れている。そして、この挿通筒部(8)は、図4及び図
5に示す様に、前記円形穴に連通する様に保持板(4)
の上面に溶接されており、保持板(4)の上面から略垂
直に起立している。
【0028】第2の発明に係るアンカーボルト保持治具
(7)は、前述したアンカーボルト保持治具(1)の設
置手順と同様に、コンクリート基礎(A)の打設前に、
予め図4に示す状態に設置される。この設置作業に当た
っては、先ず、アンカーボルト(2)の上端部を保持板
(4)の下面側からその挿通部(4A)及び挿通筒部
(8)内に挿通する。そして、挿通筒部(8)の突出端
面(8A)から突出するアンカーボルト(2)の上端部
にナット(10)を螺合する。この作業は、前述した第
1の発明に係るアンカーボルト保持治具(1)の場合に
較べて、少ない工数で簡単に行うことが出来る。
【0029】続いて、アンカーボルト(2)が装着され
た保持板(4)の両端部を型枠(3)の左右の天端(3
A)に載置し、保持板(4)の折曲げ部(6A)とアン
グル材(6B)から成る左右の位置決め部(6)によっ
て型枠(3)の左右の天端(3A)近傍をそれぞれ挟持
する。そして、保持板(4)の両端部の小孔(4B)を
通して型枠(3)の天端(3A)に釘を打ち込むことに
より、保持板(4)を型枠(3)に対して上下方向に仮
止めする。なお、小孔(4B)が保持板(4)の両端の
折曲げ部(6A)に形成されている場合には、小孔(4
B)を通して型枠(3)の天端(3A)付近の側面に釘
を打ち込む。
【0030】図4に示す状態に設置された第2の発明に
係るアンカーボルト保持治具(7)においては、挿通筒
部(8)がアンカーボルト(2)の倒れを規制してアン
カーボルト(2)を略垂直な起立姿勢に保持する。ま
た、ナット(10)が挿通筒部(8)の突出端面(8
A)に係止されることにより、アンカーボルト(2)を
型枠(3)の上下方向に位置決めする。さらに、保持板
(4)の両端部の折曲げ部(6A)とアングル材(6
B)から成る左右の位置決め部(6)が型枠(3)の左
右の天端(3A)近傍をそれぞれ左右両方向から挟持す
ることにより、アンカーボルト(2)を型枠(3)の左
右方向に位置決めし、かつ、型枠(3)の左右の天端
(3A)部の倒れを規制してその間隔を一定に保持す
る。
【0031】従って、第2の発明に係るアンカーボルト
保持治具(7)によれば、コンクリート基礎(A)に植
設されるアンカーボルト(2)を予め型枠(3)に対し
て所定位置に略垂直な起立姿勢で精度良く保持すること
が出来る。また、型枠(3)の左右の天端(3A)部の
倒れを規制してその間隔を一定に保持することが出来
る。さらに、釘や針金を使用することにより、型枠
(3)の天端(3A)部に保持板(4)を簡単に仮止め
することが出来る。
【0032】そこで、アンカーボルト保持治具(7)が
図4に示す状態に設置された左右の型枠(3)内にコン
クリートを打込み、これを所定時間養生させることによ
り、アンカーボルト(2)が植設されたコンクリート基
礎(A)を構築する。そして、コンクリート基礎(A)
の構築後には、ナット(10)をアンカーボルト(2)
から取り外し、かつ、型枠(3)の左右の天端(3A)
から釘を引き抜いた上で、保持板(4)をアンカーボル
ト(2)から取り外す。この作業は、前述した第1の発
明に係るアンカーボルト保持治具(1)の場合に較べ
て、少ない工数で簡単に行うことが出来る。
【0033】以上の作業により、土台を固定するための
アンカーボルト(2)が長手方向に沿って複数個所に植
設され、かつ、発泡樹脂パネルから成る型枠(3)と一
体の断熱性に優れたコンクリート基礎(A)を効率良く
構築することが出来る。そして、取り外された第2の発
明に係るアンカーボルト保持治具(7)は、再度の使用
が可能となる。
【0034】前述した第1の発明に係るアンカーボルト
保持治具(1)において、保持板(4)の挿通部(4
A)は、図6に示す様に、鍵穴状の切欠きとして形成さ
れていてもよい。この場合、予め一対のナット(5)が
螺合されたアンカーボルト(2)を横方向から挿通部
(4A)内に挿通することが出来、保持板(4)に対す
るアンカーボルト(2)の固定作業を一層簡単に行うこ
とが出来る。
【0035】また、第1の発明に係るアンカーボルト保
持治具(1)及び第2の発明に係るアンカーボルト保持
治具(7)において、位置決め部(6)は、図7〜図8
に示す様な断面形状に構成されていても良い。図7に示
す例では、肉厚の保持板(4)の両端部を切り欠いた状
態の左右の段部によって位置決め部(6)が構成されて
いる。この場合、型枠(3)の左右の天端(3A)部が
内側へ倒れるのを位置決め部(6)によって規制するこ
とが出来る。また、図8に示す例では、薄肉の保持板
(4)の両端部を下方に折曲げた状態の左右の突片によ
って位置決め部(6)が構成されている。この場合、型
枠(3)の左右の天端(3A)部が外側へ倒れるのを位
置決め部(6)によって規制することが出来る。さら
に、図9に示す例では、厚肉の保持板(4)の両端部近
傍に形成された左右の溝によって位置決め部(6)が構
成されている。この場合、型枠(3)の左右の天端(3
A)部が内側または外側へ倒れるのを位置決め部(6)
によって規制することが出来、左右の天端(3A)部の
間隔を所定間隔に保持することが出来る。
【0036】さらに、第1の発明に係るアンカーボルト
保持治具(1)及び第2の発明に係るアンカーボルト保
持治具(7)において、アンカーボルト(2)の下端部
は、コンクリート基礎(A)を構成する鉄筋に予め連結
しておくことが出来、この場合には、アンカーボルト
(2)の引き抜けを効果的に防止することが出来る。
【0037】
【発明の効果】以上説明した様に、第1の発明に係るア
ンカーボルト保持治具において、保持板の挿通部に挿通
されたアンカーボルトに螺合される一対のナットは、保
持板を上下方向から挟持することにより、アンカーボル
トを保持板に固定し且つ型枠の上下方向に位置決めす
る。また、両端部が型枠の左右の天端に載置された保持
板は、その両端部の位置決め部が型枠の左右の天端近傍
に左右方向から係合することにより、アンカーボルトを
型枠の左右方向に位置決めする。従って、第1の発明に
よれば、コンクリートが打込まれる型枠に対し、コンク
リート基礎に植設されるアンカーボルトを予め所定位置
に精度良く保持することが出来、アンカーボルトの植設
作業を効率的に行うことが出来る。
【0038】一方、第2の発明に係るアンカーボルト保
持治具において、保持板の挿通筒部は、これに挿通され
たアンカーボルトの倒れを規制してアンカーボルトを略
垂直な起立姿勢に保持する。また、アンカーボルトに螺
合されたナットは、挿通筒部の突出端面に係止されるこ
とにより、アンカーボルトを型枠の上下方向に位置決め
する。さらに、両端部が型枠の左右の天端に載置された
保持板は、その両端部の位置決め部が型枠の左右の天端
近傍に左右方向から係合することにより、アンカーボル
トを型枠の左右方向に位置決めする。従って、第2の発
明によれば、コンクリートが打込まれる型枠に対し、コ
ンクリート基礎に植設されるアンカーボルトを予め所定
位置に略垂直な起立姿勢で精度良く保持することが出
来、アンカーボルトの植設作業を効率的に行うことが出
来る。
【0039】また、第2の発明に係るアンカーボルト保
持治具は、アンカーボルトに螺合するナットが1個であ
るため、第1の発明に係るアンカーボルト保持治具に較
べて、型枠に対する設置作業および撤去作業を間単に行
うことが出来る。
【0040】第1,第2の発明に係るアンカーボルト保
持治具において、位置決め部が型枠の左右の天端近傍に
対してそれぞれ左右両方向から係合可能な溝または溝状
に形成されている場合には、型枠の左右の天端部の倒れ
を規制してその間隔を一定に保持することが出来る。ま
た、型枠の左右の天端近傍に対する仮止め用の小孔が保
持板の両端部に形成されている場合には、釘や針金を使
用して保持板を天端部に簡単に仮止めすることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係るアンカーボルト保持治具の設
置状態を示す断面図である。
【図2】第1の発明に係るアンカーボルト保持治具の設
置状態を示す平面図である。
【図3】第1の発明に係るアンカーボルト保持治具を構
成する保持板の平面図である。
【図4】第2の発明に係るアンカーボルト保持治具の設
置状態を示す断面図である。
【図5】第2の発明に係るアンカーボルト保持治具を構
成する保持板の平面図である。
【図6】第1の発明に係るアンカーボルト保持治具にお
ける挿通部の第2実施形態を示す保持板の平面図であ
る。
【図7】第1の発明又は第2の発明に係るアンカーボル
ト保持治具における位置決め部の第2実施形態を示す保
持板の側面図である。
【図8】第1の発明又は第2の発明に係るアンカーボル
ト保持治具における位置決め部の第3実施形態を示す保
持板の側面図である。
【図9】第1の発明又は第2の発明に係るアンカーボル
ト保持治具における位置決め部の第4実施形態を示す保
持板の側面図である。
【符号の説明】
1 :アンカーボルト保持治具 2 :アンカーボルト 3 :型枠 3A:天端 4 :保持板 4A:挿通部 4B:小孔 5 :ナット 6 :位置決め部 6A:折曲げ部 6B:アングル材 7 :アンカーボルト保持治具 8 :挿通筒部 8A:突出端面 9 :保持板 10:ナット
フロントページの続き (72)発明者 河野 茂也 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 菊池 俊光 岩手県北上市和賀町後藤2地割106 江本 工業株式会社東北工場内 Fターム(参考) 2D046 AA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートが打込まれる型枠に対し、
    コンクリート基礎に植設されるアンカーボルトを予め所
    定位置に保持するアンカーボルト保持治具であって、中
    央部にアンカーボルトの挿通部を有し、かつ、両端部が
    前記型枠の左右の天端に載置される保持板と、前記挿通
    部に挿通されたアンカーボルトに螺合され、かつ、前記
    保持板を上下方向から挟持する一対のナットとを備え、
    前記保持板の両端部には、前記型枠の左右の天端近傍に
    左右方向から係合可能な位置決め部が設けられているこ
    とを特徴とするアンカーボルト保持治具。
  2. 【請求項2】 コンクリートが打込まれる型枠に対し、
    コンクリート基礎に植設されるアンカーボルトを予め所
    定位置に保持するアンカーボルト保持治具であって、中
    央部にアンカーボルトの挿通筒部が突設され、かつ、両
    端部が前記型枠の左右の天端に載置される保持板と、前
    記挿通筒部に挿通されたアンカーボルトに螺合され、か
    つ、挿通筒部の突出端面に係止されるナットとを備え、
    前記保持板の両端部には、前記型枠の左右の天端近傍に
    左右方向から係合可能な位置決め部が設けられているこ
    とを特徴とするアンカーボルト保持治具。
  3. 【請求項3】 位置決め部は、型枠の左右の天端近傍に
    対してそれぞれ左右両方向から係合可能な溝または溝状
    に形成されている請求項1又は2に記載のアンカーボル
    ト保持治具。
  4. 【請求項4】 保持板の両端部には、型枠の左右の天端
    近傍に対する仮止め用の小孔が形成されている請求項1
    〜3の何れかに記載のアンカーボルト保持治具。
  5. 【請求項5】 発泡樹脂製の型枠の左右の天端に保持板
    の両端部が載置される請求項1〜4の何れかに記載のア
    ンカーボルト保持治具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018025100A (ja) * 2017-11-17 2018-02-15 佐々木 雅志 法面補強部材取付ボルトの取付高さ設定部材および法面補強部材取付ボルト設置方法
JP2021123863A (ja) * 2020-01-31 2021-08-30 大和ハウス工業株式会社 アンカーボルト鉛直据付治具及びアンカーボルトの鉛直据付方法

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JP7397700B2 (ja) 2020-01-31 2023-12-13 大和ハウス工業株式会社 アンカーボルトの鉛直据付方法

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