JP2000102872A - スタッド溶接用フェルール - Google Patents

スタッド溶接用フェルール

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JP2000102872A
JP2000102872A JP10274118A JP27411898A JP2000102872A JP 2000102872 A JP2000102872 A JP 2000102872A JP 10274118 A JP10274118 A JP 10274118A JP 27411898 A JP27411898 A JP 27411898A JP 2000102872 A JP2000102872 A JP 2000102872A
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JP
Japan
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stud
ferrule
welding
peripheral wall
stud welding
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Application number
JP10274118A
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English (en)
Inventor
Hideki Okago
秀樹 尾籠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Stud Welding Co Ltd
Original Assignee
Nippon Stud Welding Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Stud Welding Co Ltd filed Critical Nippon Stud Welding Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 略鉛直面を構成する母材に略垂直にスタッド
を溶接する場合に、余盛欠損による溶接不良を生じるこ
とのないスタッド溶接用フェルールを提供すること。 【解決手段】 略鉛直面を構成する母材Wに略垂直にス
タッドSを溶接する際に使用するスタッド溶接用フェル
ール1であって、母材Wに接するフェルール1の周壁1
1の端面13の天部側部分1Aにのみガス抜き溝14を
形成するとともに、周壁11の内部に形成した中空部1
2の内底面12aを、天部側部分1Aが深く、底部側部
分1Bが浅くなるように形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタッド溶接用フ
ェルールに関し、特に、略鉛直面を構成する母材に略垂
直にスタッドを溶接する際に使用するスタッド溶接用フ
ェルールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スタッド溶接を行う際に、溶接部
近傍域の空気の流通を遮断して、発生したアークによっ
て溶融した金属が、空気と接触することによって酸化さ
れることを防止し、良好な溶接を行うことができるよう
にするため、セラミック製等のスタッド溶接用フェルー
ルが使用されている。
【0003】このスタッド溶接用フェルールは、図3に
示すように、母材Wに接するフェルール1’の周壁11
の端面13にガス抜き溝14を、周壁11の内部に中空
部12を、さらに、端面13の反対側にスタッドSの挿
通孔15をそれぞれ形成して構成し、フェルール1’の
周壁11によりスタッドSの溶接部の外周を囲むよう
に、通常、スタッドガン(図示省略)に装着して使用す
るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このス
タッド溶接用フェルール1’を用いて、図3に示すよう
な略鉛直面を構成する母材Wに略垂直にスタッドSを溶
接しようとすると、周壁11の内部に、スタッドSの中
心軸に対称に中空部12が形成されているとともに、ガ
ス抜き溝14がフェルール1’の周壁11の端面13の
全周に亘って略等間隔に形成されているため、発生した
アークによって溶融した金属Saが重力により垂れて、
ガス抜き溝14から漏出してしまい、スタッドSの上部
側において溶融した金属Saが不足して、余盛欠損によ
る溶接不良が生じやすいという問題があった。
【0005】この問題点に対処するため、ガス抜き溝
を、母材に接するフェルールの周壁の端面の天部側部分
にのみ形成することも行われているが、発生したアーク
によって溶融した金属Saが重力により垂れる現象を防
止することができず、スタッドSの上部側において溶融
した金属Saが不足して、余盛欠損による溶接不良が生
じやすいという問題を完全には解消することができなか
った。
【0006】本発明は、上記従来のスタッド溶接用フェ
ルールの有する問題点に鑑み、略鉛直面を構成する母材
に略垂直にスタッドを溶接する場合に、余盛欠損による
溶接不良を生じることのないスタッド溶接用フェルール
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のスタッド溶接用フェルールは、略鉛直面を
構成する母材に略垂直にスタッドを溶接する際に使用す
るスタッド溶接用フェルールにおいて、母材に接するフ
ェルールの周壁の端面の天部側部分にのみガス抜き溝を
形成するとともに、周壁の内部に形成した中空部の内底
面を、天部側部分が深く、底部側部分が浅くなるように
形成したことを特徴とする。
【0008】このスタッド溶接用フェルールは、母材に
接するフェルールの周壁の端面の天部側部分にのみガス
抜き溝を形成するとともに、周壁の内部に形成した中空
部の内底面を、天部側部分が深く、底部側部分が浅くな
るように形成するようにしているので、略鉛直面を構成
する母材に略垂直にスタッドを溶接する場合に、発生し
たアークによって溶融した金属が重力により垂れても、
ガス抜き溝から漏出することがなく、また、溶融した金
属の垂れる量を、中空部の内底面の底部側部分を浅くな
るように形成することにより抑制することができ、これ
により、スタッドの上部側において溶融した金属が不足
することを防止し、余盛欠損による溶接不良が生じるお
それをなくすことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明のスタッド溶接用フ
ェルールの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】図1〜図2に、本発明のスタッド溶接用フ
ェルールの一実施例を示す。このスタッド溶接用フェル
ール1は、略鉛直面を構成する母材Wに接するフェルー
ル1の周壁11の端面13の天部側部分1Aにのみガス
抜き溝14を、周壁11の内部に中空部12を、さら
に、端面13の反対側にスタッドSの挿通孔15をそれ
ぞれ形成して構成し、フェルール1の周壁11によりス
タッドSの溶接部の外周を囲むように、通常、スタッド
ガン(図示省略)に装着して使用するようにする。
【0011】この場合において、ガス抜き溝14は、図
1(A)に示すように、フェルール1の周壁11の端面
13の天部側部分1Aの120°〜270°、さらに好
ましくは、180°〜240°の範囲に形成するように
し、端面13の底部側部分1Bにはガス抜き溝14を形
成しないようにする。これにより、等略鉛直面を構成す
る母材Wに略垂直にスタッドSを溶接する場合に、発生
したアークによって溶融した金属Saが重力により垂れ
ても、ガス抜き溝14から漏出することを防止すること
ができるものとなる。このガス抜き溝14は、端面13
に、略間隔にV字形等の適宜形状をした切り欠きを入れ
て形成するようにする。
【0012】また、スタッド溶接用フェルール1の内部
に形成した中空部12の内底面12aを、天部側部分1
Aが深く、底部側部分1Bが浅くなるように、特に限定
されるものではないが、好ましくは傾斜面に形成するよ
うにする。この場合、底部側部分1Bが浅くなるように
形成する内底面12aの深さは、等略鉛直面を構成する
母材Wに略垂直にスタッドSを溶接する場合に、発生し
たアークによって溶融した金属Saの垂れる量を抑制し
て、スタッドSの上部側において溶融した金属が不足す
ることを防止できるように定めるようにする。
【0013】また、スタッド溶接用フェルール1の天部
側部分1A及び底部側部分1Bが外観上識別することが
できるように、フェルール1の周壁11の端面13の反
対側に突起状等の目印16を形成することができる。こ
れにより、スタッド溶接用フェルール1の天部側部分1
A及び底部側部分1Bを、目印16によって容易に識別
することができ、フェルール1を装着する際の方向の間
違いを防止することができるとともに、作業性を向上す
ることができるものとなる。
【0014】以下、このスタッド溶接用フェルール1を
用いて、略鉛直面を構成する母材Wに略垂直にスタッド
Sを溶接する方法について説明する。スタッド溶接ガン
に、スタッドSを装着するとともに、このスタッドSに
適合したスタッドSの挿通孔15を有するスタッド溶接
用フェルール1を、フェルール1の周壁11によりスタ
ッドSの溶接部の外周を囲むようにして、装着するよう
にする。この場合、スタッド溶接用フェルール1は、そ
の天部側部分1A及び底部側部分1Bを、目印16によ
って識別し、スタッド溶接用フェルール1の内部に形成
した中空部12の内底面12aが、天部側部分1Aが深
く、底部側部分1Bが浅くなるようにして、装着するよ
うにする。
【0015】次に、スタッド溶接ガンを操作することに
より、スタッドSを母材Wに一旦当接した後、離間し
て、スタッドSと母材W間にアークを発生させ、発生し
たアークによって溶融した金属Saが、空気と接触する
ことによって酸化されることをフェルール1により防止
しながら、溶接を行うようにする。このとき、発生した
アークによって溶融した金属Saが、重力により垂れる
ことになるが、フェルール1には、母材Wに接するフェ
ルール1の周壁11の端面13の天部側部分1Aにのみ
ガス抜き溝14が形成され、端面13の底部側部分1B
にはガス抜き溝14が形成されていないため、溶融した
金属Saは、ガス抜き溝14から漏出することがなく、
また、溶融した金属Saの垂れる量が、中空部12の内
底面12aの底部側部分1Bが浅くなるように形成され
ていることにより、溶融した金属Saが中空部12の底
部側部分1Bに充満することによって、それ以上の溶融
した金属Saの垂れ下がりが抑制され、これにより、ス
タッドSの上部側において溶融した金属Saが不足する
ことを防止し、余盛欠損による溶接不良が生じるおそれ
をなくすことができる。
【0016】
【発明の効果】本発明のスタッド溶接用フェルールによ
れば、母材に接するフェルールの周壁の端面の天部側部
分にのみガス抜き溝を形成するとともに、周壁の内部に
形成した中空部の内底面を、天部側部分が深く、底部側
部分が浅くなるように形成するようにしているので、略
鉛直面を構成する母材に略垂直にスタッドを溶接する場
合に、発生したアークによって溶融した金属が重力によ
り垂れても、ガス抜き溝から漏出することがなく、ま
た、溶融した金属の垂れる量を、中空部の内底面の底部
側部分を浅くなるように形成することにより抑制するこ
とができ、これにより、スタッドの上部側において溶融
した金属が不足することを防止し、余盛欠損による溶接
不良が生じるおそれをなくし、均一な余盛りによる、良
好な溶接を簡易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスタッド溶接用フェルールの一実施例
を示し、(A)は母材に接する周壁の端面側より見た底
面図、(B)は正面縦断面図、(C)は平面図である。
【図2】図1のスタッド溶接用フェルールを用いた場合
のスタッド溶接時の説明図である。
【図3】従来のスタッド溶接用フェルールを用いた場合
のスタッド溶接時の説明図である。
【符号の説明】
1 スタッド溶接用フェルール 1A 天部側部分 1B 底部側部分 11 周壁 12 中空部 13 端面 14 ガス抜き溝 15 スタッドの挿通孔 16 目印 S スタッド Sa 溶融した金属 W 母材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略鉛直面を構成する母材に略垂直にスタ
    ッドを溶接する際に使用するスタッド溶接用フェルール
    において、母材に接するフェルールの周壁の端面の天部
    側部分にのみガス抜き溝を形成するとともに、周壁の内
    部に形成した中空部の内底面を、天部側部分が深く、底
    部側部分が浅くなるように形成したことを特徴とするス
    タッド溶接用フェルール。
JP10274118A 1998-09-29 1998-09-29 スタッド溶接用フェルール Pending JP2000102872A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015031303A1 (en) * 2013-08-26 2015-03-05 Nelson Stud Welding, Inc. Ferrule for welding a stud to work-piece
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