JP2000102628A - ゴルフボ―ル用カバ―材及びゴルフボ―ル - Google Patents
ゴルフボ―ル用カバ―材及びゴルフボ―ルInfo
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- JP2000102628A JP2000102628A JP11211921A JP21192199A JP2000102628A JP 2000102628 A JP2000102628 A JP 2000102628A JP 11211921 A JP11211921 A JP 11211921A JP 21192199 A JP21192199 A JP 21192199A JP 2000102628 A JP2000102628 A JP 2000102628A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 (a)アイオノマー樹脂、(b)ポリエ
チレン、及び(c)エポキシ基により変性されたポリオ
レフィンの加熱混合物を主成分とするゴルフボール用カ
バー材、及び、(a)アイオノマー樹脂、(b)ポリエ
チレン、及び(d)低分子量ポリエチレンワックスの加
熱混合物を主成分とすることを特徴とするゴルフボール
用カバー材。 【効果】 本発明のゴルフボール用カバー材は、アイオ
ノマー樹脂とポリエチレンとの分散性を著しく向上さ
せ、ポリエチレンを多量に微分散配合することができる
ようになり、しかも得られるゴルフボールの打撃フィー
リングが良く、耐久性、耐摩耗性に優れるものである。
チレン、及び(c)エポキシ基により変性されたポリオ
レフィンの加熱混合物を主成分とするゴルフボール用カ
バー材、及び、(a)アイオノマー樹脂、(b)ポリエ
チレン、及び(d)低分子量ポリエチレンワックスの加
熱混合物を主成分とすることを特徴とするゴルフボール
用カバー材。 【効果】 本発明のゴルフボール用カバー材は、アイオ
ノマー樹脂とポリエチレンとの分散性を著しく向上さ
せ、ポリエチレンを多量に微分散配合することができる
ようになり、しかも得られるゴルフボールの打撃フィー
リングが良く、耐久性、耐摩耗性に優れるものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフボール用カ
バー材及びこれを用いたゴルフボールに関する。
バー材及びこれを用いたゴルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
ゴルフボール用カバー材として、アイオノマー樹脂が広
く用いられている。このアイオノマー樹脂は、例えばエ
チレンのようなオレフィンと、アクリル酸、メタクリル
酸、或いはマレイン酸等のような不飽和カルボン酸から
なるイオン性共重合体の酸性基のある部分を、ナトリウ
ム、亜鉛などのような金属イオンによって中和したもの
であり、反発性、耐擦過傷性等の面で優れた性質を有
し、ゴルフボール用カバー材のベース樹脂として好適な
ものである。
ゴルフボール用カバー材として、アイオノマー樹脂が広
く用いられている。このアイオノマー樹脂は、例えばエ
チレンのようなオレフィンと、アクリル酸、メタクリル
酸、或いはマレイン酸等のような不飽和カルボン酸から
なるイオン性共重合体の酸性基のある部分を、ナトリウ
ム、亜鉛などのような金属イオンによって中和したもの
であり、反発性、耐擦過傷性等の面で優れた性質を有
し、ゴルフボール用カバー材のベース樹脂として好適な
ものである。
【0003】このアイオノマーカバー材を使用したゴル
フボールが上市された後、アイオノマーカバー材の性質
を大きく上回るカバー材は商品化されおらず、アイオノ
マーカバーがゴルフボール用カバー材の主流になってい
る。
フボールが上市された後、アイオノマーカバー材の性質
を大きく上回るカバー材は商品化されおらず、アイオノ
マーカバーがゴルフボール用カバー材の主流になってい
る。
【0004】アイオノマーカバー材の性質を大きく上回
る、新タイプのカバー材を開発するためには、アイオノ
マー樹脂をベースに他樹脂を混合し、アイオノマーの特
性を損なうことなく、カバー材としての特性を更に向上
させていかなければならない。
る、新タイプのカバー材を開発するためには、アイオノ
マー樹脂をベースに他樹脂を混合し、アイオノマーの特
性を損なうことなく、カバー材としての特性を更に向上
させていかなければならない。
【0005】近年、アイオノマー樹脂をベースに中低密
度ポリエチレンをブレンドしたカバー材を用いることに
より、ゴルフボールの耐久性を改善する発明が提案され
た(特公昭63−58856号公報)。この提案による
と、アイオノマー樹脂100重量部に対して中低密度ポ
リエチレンを1〜9重量部ブレンドしたカバー材を用い
ることにより、ボールの耐久性が大きく改善されるとい
うものである。
度ポリエチレンをブレンドしたカバー材を用いることに
より、ゴルフボールの耐久性を改善する発明が提案され
た(特公昭63−58856号公報)。この提案による
と、アイオノマー樹脂100重量部に対して中低密度ポ
リエチレンを1〜9重量部ブレンドしたカバー材を用い
ることにより、ボールの耐久性が大きく改善されるとい
うものである。
【0006】上記提案で用いられている中低密度ポリエ
チレンのうち、高圧法により重合される低密度ポリエチ
レンは、低硬度で低価格であるという特徴を持ち、アイ
オノマー樹脂にブレンドしたカバー材を用いることによ
り、ソフトなフィーリングが得られ、更には低コストな
カバー材が得られることが期待されることから、アイオ
ノマー樹脂に高圧法により重合された低密度ポリエチレ
ンをより多くブレンドしたカバー材の開発が望まれてい
た。
チレンのうち、高圧法により重合される低密度ポリエチ
レンは、低硬度で低価格であるという特徴を持ち、アイ
オノマー樹脂にブレンドしたカバー材を用いることによ
り、ソフトなフィーリングが得られ、更には低コストな
カバー材が得られることが期待されることから、アイオ
ノマー樹脂に高圧法により重合された低密度ポリエチレ
ンをより多くブレンドしたカバー材の開発が望まれてい
た。
【0007】しかし、高圧法により重合される低密度ポ
リエチレンは、その重合法の性質上、生成物に多くの分
岐を生じることから、アイオノマー中での分散性が低い
と考えられ、上記提案においても、好適な材料とされて
いなかった。
リエチレンは、その重合法の性質上、生成物に多くの分
岐を生じることから、アイオノマー中での分散性が低い
と考えられ、上記提案においても、好適な材料とされて
いなかった。
【0008】更にこの提案によると、アイオノマー樹脂
100重量部に対し中低密度ポリエチレンを9重量部よ
り多くブレンドした場合、中低密度ポリエチレンの分散
性の低下から、反発性が大きく減少し、実用可能なレベ
ルには至らなかった。
100重量部に対し中低密度ポリエチレンを9重量部よ
り多くブレンドした場合、中低密度ポリエチレンの分散
性の低下から、反発性が大きく減少し、実用可能なレベ
ルには至らなかった。
【0009】また、この提案によると、アイオノマー樹
脂に高密度ポリエチレンをブレンドしたカバー材を使用
した場合、少量のブレンドにもかかわらず、カバー材の
耐久性が著しく低下し、実用が極めて困難であると考え
られていた。
脂に高密度ポリエチレンをブレンドしたカバー材を使用
した場合、少量のブレンドにもかかわらず、カバー材の
耐久性が著しく低下し、実用が極めて困難であると考え
られていた。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、アイオノマー樹脂にポリエチレンを配合してなるゴ
ルフボール用カバー材における上記問題点を解決し、耐
久性、耐摩耗性に優れ、反発性、コスト性の優れたゴル
フボール用カバー材及びこれを用いたゴルフボールを提
供することを目的とする。
で、アイオノマー樹脂にポリエチレンを配合してなるゴ
ルフボール用カバー材における上記問題点を解決し、耐
久性、耐摩耗性に優れ、反発性、コスト性の優れたゴル
フボール用カバー材及びこれを用いたゴルフボールを提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った
結果、アイオノマー樹脂にポリエチレンを配合してなる
ゴルフボール用カバー材において、第三の成分としてエ
ポキシ基により変性されたポリオレフィン又は低分子量
ポリエチレンワックスを配合することにより、アイオノ
マー樹脂とポリエチレンとの分散性を著しく向上させ、
ポリエチレンを多量に配合することができるようになる
と共に、得られるゴルフボールが耐久性、耐摩耗性に優
れ、従来のアイオノマー樹脂とポリエチレンとをブレン
ドしたカバー材と比較して反発性、コスト性に優れてい
ることを知見し、本発明をなすに至った。
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った
結果、アイオノマー樹脂にポリエチレンを配合してなる
ゴルフボール用カバー材において、第三の成分としてエ
ポキシ基により変性されたポリオレフィン又は低分子量
ポリエチレンワックスを配合することにより、アイオノ
マー樹脂とポリエチレンとの分散性を著しく向上させ、
ポリエチレンを多量に配合することができるようになる
と共に、得られるゴルフボールが耐久性、耐摩耗性に優
れ、従来のアイオノマー樹脂とポリエチレンとをブレン
ドしたカバー材と比較して反発性、コスト性に優れてい
ることを知見し、本発明をなすに至った。
【0012】即ち、本発明は、(a)アイオノマー樹脂
と、(b)ポリエチレンと、(c)エポキシ基により変
性されたポリオレフィン及び/又は(d)低分子量ポリ
エチレンワックスの加熱混合物を主成分とするゴルフボ
ール用カバー材、及び、このカバー材を用いたカバーを
有するゴルフボールを提供する。
と、(b)ポリエチレンと、(c)エポキシ基により変
性されたポリオレフィン及び/又は(d)低分子量ポリ
エチレンワックスの加熱混合物を主成分とするゴルフボ
ール用カバー材、及び、このカバー材を用いたカバーを
有するゴルフボールを提供する。
【0013】以下、本発明につき更に詳述する。本発明
のゴルフボール用カバー材は、(a)アイオノマー樹
脂、(b)ポリエチレン、(c)エポキシ基により変性
されたポリオレフィン及び/又は(d)低分子量ポリエ
チレンワックスの加熱混合物を主成分とする。
のゴルフボール用カバー材は、(a)アイオノマー樹
脂、(b)ポリエチレン、(c)エポキシ基により変性
されたポリオレフィン及び/又は(d)低分子量ポリエ
チレンワックスの加熱混合物を主成分とする。
【0014】(a)成分のアイオノマー樹脂としては、
オレフィン−不飽和カルボン酸の金属イオン中和物が好
適に用いられる。ここでオレフィンとしては炭素数2〜
8個のものが挙げられるが、エチレンが好ましい。不飽
和カルボン酸としては、炭素数3〜6個の不飽和カルボ
ン酸が好ましく、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸、フマル酸等が使用でき、特にメタクリル酸、
アクリル酸が好ましい。
オレフィン−不飽和カルボン酸の金属イオン中和物が好
適に用いられる。ここでオレフィンとしては炭素数2〜
8個のものが挙げられるが、エチレンが好ましい。不飽
和カルボン酸としては、炭素数3〜6個の不飽和カルボ
ン酸が好ましく、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸、フマル酸等が使用でき、特にメタクリル酸、
アクリル酸が好ましい。
【0015】上記共重合体中の不飽和カルボン酸の含有
量は5〜25重量%であり、より好ましくは10〜20
重量%である。少なすぎると剛性が低く、反発性も劣る
場合が生じ、また多すぎると剛性が高くなりすぎて樹脂
が脆くなり、ボールの打撃耐久性が低下してしまい、実
用面で問題が生じるおそれがある。
量は5〜25重量%であり、より好ましくは10〜20
重量%である。少なすぎると剛性が低く、反発性も劣る
場合が生じ、また多すぎると剛性が高くなりすぎて樹脂
が脆くなり、ボールの打撃耐久性が低下してしまい、実
用面で問題が生じるおそれがある。
【0016】また、上記共重合体中の不飽和カルボン酸
のカルボキシル基は金属イオンにて20〜80モル%、
より好ましくは25〜70モル%が中和されていること
が好適であり、中和度が20モル%より小さいと剛性が
不足して反発性が低下し、80モル%を超えても流れ
性、加工性が損なわれるだけで、物性の向上は認められ
ない場合がある。また中和に用いられるイオンとして、
Li+、Na+、K+、Zn++、Ni++、Cu++、Pb++
及びMg++等が挙げられるが、特にLi+、Na+、Zn
++、Mg++が好ましい。なお、これらの金属イオンは、
ギ酸塩、酢酸塩、硝酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、酸化
物、水酸化物、アルコキシド等の化合物として使用する
ことができる。
のカルボキシル基は金属イオンにて20〜80モル%、
より好ましくは25〜70モル%が中和されていること
が好適であり、中和度が20モル%より小さいと剛性が
不足して反発性が低下し、80モル%を超えても流れ
性、加工性が損なわれるだけで、物性の向上は認められ
ない場合がある。また中和に用いられるイオンとして、
Li+、Na+、K+、Zn++、Ni++、Cu++、Pb++
及びMg++等が挙げられるが、特にLi+、Na+、Zn
++、Mg++が好ましい。なお、これらの金属イオンは、
ギ酸塩、酢酸塩、硝酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、酸化
物、水酸化物、アルコキシド等の化合物として使用する
ことができる。
【0017】これらのアイオノマー樹脂は、単独で用い
ても、異なる金属カチオンで中和された2つ又はそれ以
上のアイオノマー樹脂の混合物であってもよい。
ても、異なる金属カチオンで中和された2つ又はそれ以
上のアイオノマー樹脂の混合物であってもよい。
【0018】更に必要に応じ、上記共重合体は追加的コ
ノモマーとして、例えばアクリル酸エステルなどを含ん
でいてもよく、これによってより軟らかいターポリマー
を得ることができる。
ノモマーとして、例えばアクリル酸エステルなどを含ん
でいてもよく、これによってより軟らかいターポリマー
を得ることができる。
【0019】本発明に用いられるアイオノマー樹脂とし
ては、例えば、三井・デュポンポリケミカル社製ナトリ
ウムイオン性エチレン−メタクリル酸共重合体のハイミ
ラン1557、ハイミラン1601、ハイミラン160
5、ハイミランAM7318、亜鉛イオン性エチレンメ
タクリル酸共重合体のハイミラン1650、ハイミラン
1706、アクリル酸エステル類の不飽和モノマーとの
ターポリマーとしてハイミラン1855、ハイミラン1
856などを使用することができる。
ては、例えば、三井・デュポンポリケミカル社製ナトリ
ウムイオン性エチレン−メタクリル酸共重合体のハイミ
ラン1557、ハイミラン1601、ハイミラン160
5、ハイミランAM7318、亜鉛イオン性エチレンメ
タクリル酸共重合体のハイミラン1650、ハイミラン
1706、アクリル酸エステル類の不飽和モノマーとの
ターポリマーとしてハイミラン1855、ハイミラン1
856などを使用することができる。
【0020】(b)成分のポリエチレンとしては、いず
れのものも使用できるが、高圧法で重合された低密度ポ
リエチレンが望ましく、また後述する(d)成分の低分
子量ポリエチレンワックスを使用する場合は、中低圧法
により重合された高密度ポリエチレンも好適に用いられ
る。なお、低密度ポリエチレンの比重は通常0.90〜
0.94であり、高密度ポリエチレンの比重は通常0.
95〜0.97である。
れのものも使用できるが、高圧法で重合された低密度ポ
リエチレンが望ましく、また後述する(d)成分の低分
子量ポリエチレンワックスを使用する場合は、中低圧法
により重合された高密度ポリエチレンも好適に用いられ
る。なお、低密度ポリエチレンの比重は通常0.90〜
0.94であり、高密度ポリエチレンの比重は通常0.
95〜0.97である。
【0021】ここで、高圧法とは、600〜1000気
圧において、精製されたエチレンに微量の空気を加え
て、200℃程度に加熱して重合する方法である。ま
た、中圧法とは、エチレンに20〜30気圧程度の圧力
を加えて、クロムのような触媒を使用して、150℃程
度に加熱して重合する方法であり、低圧法は四塩化チタ
ンとトリエチルアルミニウムの触媒を使用して、常圧〜
5気圧程度の圧力、常温〜70℃の温度のもとで重合す
る方法である。
圧において、精製されたエチレンに微量の空気を加え
て、200℃程度に加熱して重合する方法である。ま
た、中圧法とは、エチレンに20〜30気圧程度の圧力
を加えて、クロムのような触媒を使用して、150℃程
度に加熱して重合する方法であり、低圧法は四塩化チタ
ンとトリエチルアルミニウムの触媒を使用して、常圧〜
5気圧程度の圧力、常温〜70℃の温度のもとで重合す
る方法である。
【0022】高圧法で製造されたポリエチレンは、重合
のときに、高い温度と圧力でエチレンモノマーが無理や
りに結合させられるので、ところどころに枝分かれした
側鎖が生じる。この側鎖によりポリエチレンの結晶化が
妨げられるため、低硬度を示す。
のときに、高い温度と圧力でエチレンモノマーが無理や
りに結合させられるので、ところどころに枝分かれした
側鎖が生じる。この側鎖によりポリエチレンの結晶化が
妨げられるため、低硬度を示す。
【0023】一方、中低圧法により重合されたポリエチ
レンはエチレンモノマーに触媒を加えて低圧で重合され
るので、枝分かれの少ないポリエチレンができる。従っ
て、中低圧法で重合したポリエチレンは枝分かれが少な
いので、分子が密に集まり、規則的に並ぶため剛性も大
きくなる。
レンはエチレンモノマーに触媒を加えて低圧で重合され
るので、枝分かれの少ないポリエチレンができる。従っ
て、中低圧法で重合したポリエチレンは枝分かれが少な
いので、分子が密に集まり、規則的に並ぶため剛性も大
きくなる。
【0024】このように、低密度ポリエチレンと高密度
ポリエチレンは硬度、密度が異なるため、望まれるカバ
ー材の硬度、密度に応じて、適したポリエチレンをアイ
オノマー樹脂に添加することが可能である。
ポリエチレンは硬度、密度が異なるため、望まれるカバ
ー材の硬度、密度に応じて、適したポリエチレンをアイ
オノマー樹脂に添加することが可能である。
【0025】この場合、本発明で用いられるポリエチレ
ンとしては、ショアーD硬度が65以下、より好ましく
は64以下、更に好ましくは61以下であることが望ま
しく、ポリエチレンの硬度が65より高い場合、打撃時
のフィーリングが損なわれ、更にスピン量の減少からコ
ントロール性が低下する可能性がある。その下限は特に
制限されないが、40以上とすることが好ましい。
ンとしては、ショアーD硬度が65以下、より好ましく
は64以下、更に好ましくは61以下であることが望ま
しく、ポリエチレンの硬度が65より高い場合、打撃時
のフィーリングが損なわれ、更にスピン量の減少からコ
ントロール性が低下する可能性がある。その下限は特に
制限されないが、40以上とすることが好ましい。
【0026】また、上記中高密度ポリエチレンの場合
は、更にアイゾット衝撃強度が50J/m以上、より好
ましくは55J/m以上、更に好ましくは60J/m以
上であることが望ましい。アイゾット衝撃強度が50J
/mに満たない場合、アイオノマー樹脂にブレンドして
も耐久性が向上しないばかりか、場合によっては著しく
耐久性が低下する可能性がある。
は、更にアイゾット衝撃強度が50J/m以上、より好
ましくは55J/m以上、更に好ましくは60J/m以
上であることが望ましい。アイゾット衝撃強度が50J
/mに満たない場合、アイオノマー樹脂にブレンドして
も耐久性が向上しないばかりか、場合によっては著しく
耐久性が低下する可能性がある。
【0027】本発明に用いられる低密度ポリエチレンの
例として、東ソー(株)製低密度ポリエチレンのペトロ
セン219、ペトロセン339、ぺトロセン340、ペ
トロセン342等が挙げられる。本発明で用いられる高
密度ポリエチレンは、一般に耐衝撃牲グレードとして市
販されており、例として京葉ポリエチレン(株)製高密
度ポリエチレンのM6800、M3800等が挙げられ
る。
例として、東ソー(株)製低密度ポリエチレンのペトロ
セン219、ペトロセン339、ぺトロセン340、ペ
トロセン342等が挙げられる。本発明で用いられる高
密度ポリエチレンは、一般に耐衝撃牲グレードとして市
販されており、例として京葉ポリエチレン(株)製高密
度ポリエチレンのM6800、M3800等が挙げられ
る。
【0028】上記(a)成分のアイオノマー樹脂と
(b)成分のポリエチレンとは、重量比81:19〜9
8:2、特に85:15〜95:5の割合(但し、
(a)成分+(b)成分=100)で混合することが好
ましい。ポリエチレンの使用量が少なすぎると、ポリエ
チレンの配合による耐久性の改善が十分得られない場合
があり、ポリエチレンの使用量が多すぎると、アイオノ
マー樹脂中のポリエチレンの分散性が低下し、物性低下
を生じる可能性がある。
(b)成分のポリエチレンとは、重量比81:19〜9
8:2、特に85:15〜95:5の割合(但し、
(a)成分+(b)成分=100)で混合することが好
ましい。ポリエチレンの使用量が少なすぎると、ポリエ
チレンの配合による耐久性の改善が十分得られない場合
があり、ポリエチレンの使用量が多すぎると、アイオノ
マー樹脂中のポリエチレンの分散性が低下し、物性低下
を生じる可能性がある。
【0029】次に、(c)成分のエポキシ基変性ポリオ
レフィンとしては、オレフィンモノマー及びこれと共重
合可能なエポキシ基含有化合物との共重合体を使用する
ことができる。この場合、オレフィンモノマーとして
は、エチレンが好適に用いられる。また、エポキシ基含
有化合物としては、グリシジルアクリレート、グリシジ
ルメタクリレートが好適に用いられる。
レフィンとしては、オレフィンモノマー及びこれと共重
合可能なエポキシ基含有化合物との共重合体を使用する
ことができる。この場合、オレフィンモノマーとして
は、エチレンが好適に用いられる。また、エポキシ基含
有化合物としては、グリシジルアクリレート、グリシジ
ルメタクリレートが好適に用いられる。
【0030】また、上記エポキシ基変性ポリオレフィン
は、オレフィンモノマー、エポキシ基含有化合物に加え
てオレフィンモノマー以外の脂肪族不飽和結合を有する
重合性モノマー、例えばアクリレート類やメタクリレー
ト類、酢酸ビニル等を軟質化の目的で共重合成分として
軟質化有効量を用いてもよい。なお、上記アクリレート
類、メタクリレート類としては、メチル(メタ)アクリ
レート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)
アクリレート等の(メタ)アクリル酸と炭素原子に結合
する水素原子が水酸基などで置換されていてもよい炭素
数1〜4個の脂肪族アルコールとのエステル類を例示す
ることができる。
は、オレフィンモノマー、エポキシ基含有化合物に加え
てオレフィンモノマー以外の脂肪族不飽和結合を有する
重合性モノマー、例えばアクリレート類やメタクリレー
ト類、酢酸ビニル等を軟質化の目的で共重合成分として
軟質化有効量を用いてもよい。なお、上記アクリレート
類、メタクリレート類としては、メチル(メタ)アクリ
レート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)
アクリレート等の(メタ)アクリル酸と炭素原子に結合
する水素原子が水酸基などで置換されていてもよい炭素
数1〜4個の脂肪族アルコールとのエステル類を例示す
ることができる。
【0031】エポキシ基変性ポリオレフィンとして具体
的には、エチレン/グリシジル(メタ)アクリレート、
エチレン/n−ブチルアクリレート/グリシジル(メ
タ)アクリレート、エチレン/メチルアクリレート/グ
リシジル(メタ)アクリレート、エチレン/アクリル酸
エステル/グリシジル(メタ)アクリレート及びエチレ
ン/グリシジル(メタ)アクリレート−酢酸ビニル共重
合体等を挙げることができる。このようなエポキシ基変
性ポリオレフィンとしては市販品を用いてもよく、例え
ば三井・デュポンポリケミカル社製の商品名“エルバロ
イ”シリーズ、住友化学社製の商品名“ボンドファース
ト”シリーズ等を挙げることができる。
的には、エチレン/グリシジル(メタ)アクリレート、
エチレン/n−ブチルアクリレート/グリシジル(メ
タ)アクリレート、エチレン/メチルアクリレート/グ
リシジル(メタ)アクリレート、エチレン/アクリル酸
エステル/グリシジル(メタ)アクリレート及びエチレ
ン/グリシジル(メタ)アクリレート−酢酸ビニル共重
合体等を挙げることができる。このようなエポキシ基変
性ポリオレフィンとしては市販品を用いてもよく、例え
ば三井・デュポンポリケミカル社製の商品名“エルバロ
イ”シリーズ、住友化学社製の商品名“ボンドファース
ト”シリーズ等を挙げることができる。
【0032】上記(c)成分のエポキシ基変性ポリオレ
フィンの配合量は、アイオノマー樹脂とポリエチレンの
混合物100重量部に対し、好ましくは1〜10重量
部、より好ましくは1〜5重量部である。エポキシ基変
性ポリオレフィンの配合量が10重量部を超えると溶融
粘度が低下し、成形性が困難になる可能性があり、配合
量が1重量部より低い場合、アイオノマー樹脂中のポリ
エチレンの分散性向上効果が十分に得られない可能性が
ある。
フィンの配合量は、アイオノマー樹脂とポリエチレンの
混合物100重量部に対し、好ましくは1〜10重量
部、より好ましくは1〜5重量部である。エポキシ基変
性ポリオレフィンの配合量が10重量部を超えると溶融
粘度が低下し、成形性が困難になる可能性があり、配合
量が1重量部より低い場合、アイオノマー樹脂中のポリ
エチレンの分散性向上効果が十分に得られない可能性が
ある。
【0033】一方、(d)成分の低分子量ポリエチレン
ワックスは、平均分子量1000〜10000程度、好
ましくは平均分子量1500〜5000程度のポリエチ
レンワックスが使用され、具体的には三洋化成工業
(株)製のサンワックス131−P、151−P、16
1−P、165−P、171−P等が好適に使用され
る。この低分子量ポリエチレンワックスは顔料の分散剤
として作用するほか、ポリエチレンの分散剤として作用
し、アイオノマー樹脂中にポリエチレンを微分散させる
ことにより耐久性が向上する。この場合、アイオノマー
樹脂中のポリエチレンの平均分散粒子径は0.5〜1.
5μmであることが好ましい。平均分散粒子径が0.5
μmに満たない場合には耐久性改善効果が見られない場
合があり、1.5μmより大きい場合には相溶性の低下
から、耐久性が著しく低下する可能性がある。
ワックスは、平均分子量1000〜10000程度、好
ましくは平均分子量1500〜5000程度のポリエチ
レンワックスが使用され、具体的には三洋化成工業
(株)製のサンワックス131−P、151−P、16
1−P、165−P、171−P等が好適に使用され
る。この低分子量ポリエチレンワックスは顔料の分散剤
として作用するほか、ポリエチレンの分散剤として作用
し、アイオノマー樹脂中にポリエチレンを微分散させる
ことにより耐久性が向上する。この場合、アイオノマー
樹脂中のポリエチレンの平均分散粒子径は0.5〜1.
5μmであることが好ましい。平均分散粒子径が0.5
μmに満たない場合には耐久性改善効果が見られない場
合があり、1.5μmより大きい場合には相溶性の低下
から、耐久性が著しく低下する可能性がある。
【0034】アイオノマー樹脂中のポリエチレンの分散
性を更に向上させるために、酸基により変性された低分
子量ポリエチレンワックスを使用することができる。こ
の場合、酸基としてカルボキシル基、酸無水物基などが
例示される。上記酸基により変性された低分子量ポリエ
チレンワックスは、滴定法による酸価が1〜60mgK
OH/g、特に10〜60mgKOH/gであることが
好ましく、酸価が1mgKOH/gより少ないと、ポリ
エチレンの分散性を向上させる効果が不十分であり、酸
価が60mgKOH/gを超えると、酸基による物性低
下が生じる可能性がある。
性を更に向上させるために、酸基により変性された低分
子量ポリエチレンワックスを使用することができる。こ
の場合、酸基としてカルボキシル基、酸無水物基などが
例示される。上記酸基により変性された低分子量ポリエ
チレンワックスは、滴定法による酸価が1〜60mgK
OH/g、特に10〜60mgKOH/gであることが
好ましく、酸価が1mgKOH/gより少ないと、ポリ
エチレンの分散性を向上させる効果が不十分であり、酸
価が60mgKOH/gを超えると、酸基による物性低
下が生じる可能性がある。
【0035】このような酸基により変性されたポリエチ
レンワックスとしては、市販されているものを好適に用
いることができ、例えば三洋化成工業(株)製ユーメッ
クス2000、ユーメックス1010等を挙げることが
できる。
レンワックスとしては、市販されているものを好適に用
いることができ、例えば三洋化成工業(株)製ユーメッ
クス2000、ユーメックス1010等を挙げることが
できる。
【0036】(d)成分の低分子量ポリエチレンワック
スの配合量は、アイオノマー樹脂とポリエチレンの総量
100重量部に対し、好ましくは0.1〜6重量部、よ
り好ましくは0.5〜4重量部、更に好ましくは1.0
〜2.5重量部である。配合量が0.1重量部未満であ
ると耐衝撃性向上効果が不十分となり、6重量部を超え
ると反発性が低下する可能性がある。
スの配合量は、アイオノマー樹脂とポリエチレンの総量
100重量部に対し、好ましくは0.1〜6重量部、よ
り好ましくは0.5〜4重量部、更に好ましくは1.0
〜2.5重量部である。配合量が0.1重量部未満であ
ると耐衝撃性向上効果が不十分となり、6重量部を超え
ると反発性が低下する可能性がある。
【0037】本発明のカバー材は、上記(a)成分と
(b)成分と(c)成分及び/又は(d)成分とを必須
成分とするものであるが、必要により他のカバー用樹脂
成分と併用してもよい。このような他の樹脂成分として
は公知のものを用いることができ、例えば、熱可塑性ポ
リエステル系エラストマー、熱可塑性ポリスチレン系エ
ラストマー、熱可塑性ポリオレフィン系エラストマー、
熱可塑性ポリウレタン系エラストマー等が挙げられる。
この場合、これら樹脂成分が30重量%以下、特に20
重量%以下になるよう配合することが好ましい。
(b)成分と(c)成分及び/又は(d)成分とを必須
成分とするものであるが、必要により他のカバー用樹脂
成分と併用してもよい。このような他の樹脂成分として
は公知のものを用いることができ、例えば、熱可塑性ポ
リエステル系エラストマー、熱可塑性ポリスチレン系エ
ラストマー、熱可塑性ポリオレフィン系エラストマー、
熱可塑性ポリウレタン系エラストマー等が挙げられる。
この場合、これら樹脂成分が30重量%以下、特に20
重量%以下になるよう配合することが好ましい。
【0038】本発明のカバー材は、上記成分に加えて更
に必要に応じて種々の添加剤を配合することができ、こ
のような添加剤としては、二酸化チタンに例示される白
色顔料、ステアリン酸マグネシウムに例示される分散
剤、硫酸バリウムに例示される重量調整剤、蛍光増白
剤、青色顔料、紫外線吸収剤、老化防止剤、光安定剤な
どを挙げることができる。これらの配合量は特に限定さ
れるものではなく、常用量で配合することができる。
に必要に応じて種々の添加剤を配合することができ、こ
のような添加剤としては、二酸化チタンに例示される白
色顔料、ステアリン酸マグネシウムに例示される分散
剤、硫酸バリウムに例示される重量調整剤、蛍光増白
剤、青色顔料、紫外線吸収剤、老化防止剤、光安定剤な
どを挙げることができる。これらの配合量は特に限定さ
れるものではなく、常用量で配合することができる。
【0039】本発明のカバー材を得るには、通常上述し
た必須成分を混練型押出し機、バンバリー、ニーダー等
のインターナルミキサーに入れて、150〜250℃で
0.5〜15分間加熱する方法等を採用することができ
る。この場合、上記他の樹脂成分は、上記必須成分と共
に加熱混合してもよく、また上記必須成分の加熱混合物
に上記他の樹脂成分を混合するようにしてもよい。
た必須成分を混練型押出し機、バンバリー、ニーダー等
のインターナルミキサーに入れて、150〜250℃で
0.5〜15分間加熱する方法等を採用することができ
る。この場合、上記他の樹脂成分は、上記必須成分と共
に加熱混合してもよく、また上記必須成分の加熱混合物
に上記他の樹脂成分を混合するようにしてもよい。
【0040】また、この場合、必須成分以外の各種添加
剤を配合する方法については制限はなく、上記必須成分
と共に配合して同時に加熱混合する方法、上記必須成分
を予め加熱混合した後、添加剤を加えて更に加熱混合す
る方法などが挙げられる。
剤を配合する方法については制限はなく、上記必須成分
と共に配合して同時に加熱混合する方法、上記必須成分
を予め加熱混合した後、添加剤を加えて更に加熱混合す
る方法などが挙げられる。
【0041】加熱混合物の比重は、特に制限されるもの
ではないが、通常0.9〜1.5、好ましくは0.9〜
1.3、更に好ましくは0.95〜1.0であることが
推奨される。
ではないが、通常0.9〜1.5、好ましくは0.9〜
1.3、更に好ましくは0.95〜1.0であることが
推奨される。
【0042】本発明のゴルフボールは、本発明のカバー
材にてカバーが被覆形成されたゴルフボールで、具体的
には、糸巻きゴルフボールや、ツーピース、スリーピー
ス、マルチピース等のソリッドゴルフボール等が挙げら
れるが、コアにカバーが被覆形成されたものであれば、
特に制限されるものではない。
材にてカバーが被覆形成されたゴルフボールで、具体的
には、糸巻きゴルフボールや、ツーピース、スリーピー
ス、マルチピース等のソリッドゴルフボール等が挙げら
れるが、コアにカバーが被覆形成されたものであれば、
特に制限されるものではない。
【0043】なお、上記ソリッド及びリキッドセンタ
ー、ソリッドコア及び糸巻きコアの材質、直径、重量、
硬度等は本発明の目的を達成し得る範囲で適宜調整する
ことができ、特に制限されるものではない。
ー、ソリッドコア及び糸巻きコアの材質、直径、重量、
硬度等は本発明の目的を達成し得る範囲で適宜調整する
ことができ、特に制限されるものではない。
【0044】本発明のゴルフボールは、上記コアに本発
明のカバー材にて形成されたカバーが被覆形成されてな
るものであるが、カバーの形成方法は、公知の方法に従
って行うことができ、例えば、本発明のカバー材を予め
一対の半球状のハーフシェルに成形し、このシェルでコ
アを包んで120〜170℃、1〜5分間、加圧成形す
る方法、上記カバー材を金型内に配備したコア表面に射
出する方法などを採用し得る。
明のカバー材にて形成されたカバーが被覆形成されてな
るものであるが、カバーの形成方法は、公知の方法に従
って行うことができ、例えば、本発明のカバー材を予め
一対の半球状のハーフシェルに成形し、このシェルでコ
アを包んで120〜170℃、1〜5分間、加圧成形す
る方法、上記カバー材を金型内に配備したコア表面に射
出する方法などを採用し得る。
【0045】本発明のゴルフボールカバーの厚さは特に
制限されるものではないが、通常1〜4mm、特に1.
3〜2.3mmに形成でき、このカバー層は1層に限ら
れず、2層以上の多層構造に形成してもよく、多層構造
の場合には従来のカバーにて形成された層と組み合わせ
てもよい。
制限されるものではないが、通常1〜4mm、特に1.
3〜2.3mmに形成でき、このカバー層は1層に限ら
れず、2層以上の多層構造に形成してもよく、多層構造
の場合には従来のカバーにて形成された層と組み合わせ
てもよい。
【0046】以上のようにして形成されたカバーの表面
には、多数のディンプルが形成され、更にカバー上には
下地処理、スタンプ、塗装などの種々の表面処理を行う
ことができる。
には、多数のディンプルが形成され、更にカバー上には
下地処理、スタンプ、塗装などの種々の表面処理を行う
ことができる。
【0047】なお、本発明のゴルフボールは競技用とし
てゴルフ規則に従うものとすることができ、直径42.
67mm以上、重量45.93g以下に形成することが
できる。
てゴルフ規則に従うものとすることができ、直径42.
67mm以上、重量45.93g以下に形成することが
できる。
【0048】
【発明の効果】本発明のゴルフボール用カバー材は、ア
イオノマー樹脂とポリエチレンとの分散性を著しく向上
させ、ポリエチレンを多量に微分散配合することができ
るようになり、しかも得られるゴルフボールの打撃フィ
ーリングが良く、耐久性、耐摩耗性に優れるものであ
る。
イオノマー樹脂とポリエチレンとの分散性を著しく向上
させ、ポリエチレンを多量に微分散配合することができ
るようになり、しかも得られるゴルフボールの打撃フィ
ーリングが良く、耐久性、耐摩耗性に優れるものであ
る。
【0049】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるもの
ではない。
的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるもの
ではない。
【0050】[実施例I、比較例I]シス−1,4−ポ
リブタジエンを主成分とするコア材料を用いて、直径3
8.8mm、重量35.8g、100kg荷重負荷時の
変形量3.3mmに調整したソリッドコアを得た。
リブタジエンを主成分とするコア材料を用いて、直径3
8.8mm、重量35.8g、100kg荷重負荷時の
変形量3.3mmに調整したソリッドコアを得た。
【0051】表1に示す組成のカバー材組成物を200
℃で0.5分間混練型二軸押出し機にてミキシングし、
ペレット状のカバー材を得た後、上記ソリッドコアを配
備した金型内に射出し、厚さ1.8mmのカバーを有す
るツーピースソリッドゴルフボールを製造した。
℃で0.5分間混練型二軸押出し機にてミキシングし、
ペレット状のカバー材を得た後、上記ソリッドコアを配
備した金型内に射出し、厚さ1.8mmのカバーを有す
るツーピースソリッドゴルフボールを製造した。
【0052】得られたツーピースソリッドゴルフボール
について、下記の諸特性を評価した。結果を表2に示
す。ボール硬度 100kg荷重負荷時のボール変形量。初速度 ゴルフボール公認機関R&A(USGA)と同タイプの
初速度計を使用し、R&A(USGA)ルールに従い測
定したときの初速度。耐久性 フライホイール打撃マシーンを用い、ヘッドスピード3
8m/sで繰り返し打撃を行い、ボールが破壊するまで
の打撃回数。耐摩耗性 摩耗輪H22、回転数1000回、回転速度60rpm
の条件で、テーバー摩耗試験機により、厚さ1mmの各
カバー材の樹脂シートを摩耗させたときの平均摩耗量。
について、下記の諸特性を評価した。結果を表2に示
す。ボール硬度 100kg荷重負荷時のボール変形量。初速度 ゴルフボール公認機関R&A(USGA)と同タイプの
初速度計を使用し、R&A(USGA)ルールに従い測
定したときの初速度。耐久性 フライホイール打撃マシーンを用い、ヘッドスピード3
8m/sで繰り返し打撃を行い、ボールが破壊するまで
の打撃回数。耐摩耗性 摩耗輪H22、回転数1000回、回転速度60rpm
の条件で、テーバー摩耗試験機により、厚さ1mmの各
カバー材の樹脂シートを摩耗させたときの平均摩耗量。
【0053】
【表1】 *1 ハイミラン1601:三井・デュポンポリケミカ
ル社製、Naイオン性アイオノマー、酸含量10重量
%、ショアーD硬度56 *2 ハイミラン1557:三井・デュポンポリケミカ
ル社製、Znイオン性アイオノマー、酸含量12重量
%、ショアーD硬度57 *3 ハイミラン1605:三井・デュポンポリケミカ
ル社製、Naイオン性アイオノマー、酸含量15重量
%、ショアーD硬度61 *4 ハイミラン1706:三井・デュポンポリケミカ
ル社製、Znイオン性アイオノマー、酸含量15重量
%、ショアーD硬度60 *5 ぺトロセン219:東ソー(株)製、高圧法によ
り重合された低密度ポリエチレン、ショアーD硬度56 *6 ボンドファーストGT621:住友化学社製、エ
チレングリシジルメタクリレート共重合体
ル社製、Naイオン性アイオノマー、酸含量10重量
%、ショアーD硬度56 *2 ハイミラン1557:三井・デュポンポリケミカ
ル社製、Znイオン性アイオノマー、酸含量12重量
%、ショアーD硬度57 *3 ハイミラン1605:三井・デュポンポリケミカ
ル社製、Naイオン性アイオノマー、酸含量15重量
%、ショアーD硬度61 *4 ハイミラン1706:三井・デュポンポリケミカ
ル社製、Znイオン性アイオノマー、酸含量15重量
%、ショアーD硬度60 *5 ぺトロセン219:東ソー(株)製、高圧法によ
り重合された低密度ポリエチレン、ショアーD硬度56 *6 ボンドファーストGT621:住友化学社製、エ
チレングリシジルメタクリレート共重合体
【0054】
【表2】
【0055】表2の結果より、アイオノマー樹脂、低密
度ポリエチレン、エポキシ基により変性されたポリオレ
フィンの加熱混合物を必須成分として含むゴルフボール
カバー材(実施例1,2,3)は、アイオノマーカバー
材(比較例1,2)と比較して耐久性、耐摩耗性に優れ
ていた。
度ポリエチレン、エポキシ基により変性されたポリオレ
フィンの加熱混合物を必須成分として含むゴルフボール
カバー材(実施例1,2,3)は、アイオノマーカバー
材(比較例1,2)と比較して耐久性、耐摩耗性に優れ
ていた。
【0056】また、アイオノマー樹脂、低密度ポリエチ
レン、エポキシ基により変性されたポリオレフィンの加
熱混合物を必須成分として含むゴルフボールカバー材
は、従来のアイオノマー樹脂、中低密度ポリエチレンブ
レンドカバー材(比較例3,4,5)と比較して、多量
の低密度ポリエチレンを配合した場合も耐久性が良好で
あり、更にはポリエチレンの分散性の改善から、優れた
反発性を示すことが確認された。
レン、エポキシ基により変性されたポリオレフィンの加
熱混合物を必須成分として含むゴルフボールカバー材
は、従来のアイオノマー樹脂、中低密度ポリエチレンブ
レンドカバー材(比較例3,4,5)と比較して、多量
の低密度ポリエチレンを配合した場合も耐久性が良好で
あり、更にはポリエチレンの分散性の改善から、優れた
反発性を示すことが確認された。
【0057】[実施例II、比較例II]シス−1,4
−ポリブタジエンを主成分とするコア材料を用いて、直
径39.1mm、重量35.8g、100kg荷重負荷
時の変形量3.3mmに調整したソリッドコアを得た。
−ポリブタジエンを主成分とするコア材料を用いて、直
径39.1mm、重量35.8g、100kg荷重負荷
時の変形量3.3mmに調整したソリッドコアを得た。
【0058】表3に示す組成のカバー材組成物を200
℃で0.5分間混練型二軸押出し機にてミキシングし、
ペレット状のカバー材を得た後、上記ソリッドコアを配
備した金型内に射出し、厚さ1.8mmのカバーを有す
るツーピースソリッドゴルフボールを製造した。
℃で0.5分間混練型二軸押出し機にてミキシングし、
ペレット状のカバー材を得た後、上記ソリッドコアを配
備した金型内に射出し、厚さ1.8mmのカバーを有す
るツーピースソリッドゴルフボールを製造した。
【0059】得られたツーピースソリッドゴルフボール
について、実施例Iと同様に諸特性を評価した。結果を
表4に示す。なお、ポリエチレンの平均分散粒子径は下
記方法で測定した。平均分散粒子径 樹脂試料を切断しやすい形状に切削し、割断個所に約
0.1mmの傷を入れた。これを液体窒素中に投入し3
0分放置した後、傷口部分から割って破断面を出し、金
属コーティングをした後、SEM観察を行った。100
00倍にて観測を行い無作為に選出した100個のポリ
エチレン分散粒子の径を計測し、平均分散粒子径を求め
た。
について、実施例Iと同様に諸特性を評価した。結果を
表4に示す。なお、ポリエチレンの平均分散粒子径は下
記方法で測定した。平均分散粒子径 樹脂試料を切断しやすい形状に切削し、割断個所に約
0.1mmの傷を入れた。これを液体窒素中に投入し3
0分放置した後、傷口部分から割って破断面を出し、金
属コーティングをした後、SEM観察を行った。100
00倍にて観測を行い無作為に選出した100個のポリ
エチレン分散粒子の径を計測し、平均分散粒子径を求め
た。
【0060】
【表3】 *1〜*4 表1と同じ *7 高密度ポリエチレン:京葉ポリエチレン(株)
製、KEIYOポリエチM6800、ショアーD硬度5
9、アイゾット衝撃強度60J/m *8 高密度ポリエチレン:三井化学社製、ハイゼッ
クス2100J、ショアーD硬度63、アイゾット衝撃
強度39J/m *9 低分子量ポリエチレンワックス:三洋化成工業
(株)製、サンワックス131−P、平均分子量350
0 *10 低分子量ポリエチレンワックス:三洋化成工
業(株)製、サンワックス161−P、平均分子量50
00 *11 低分子量ポリエチレンワックス:三洋化成工
業(株)製、ユーメックス1010、平均分子量400
0、酸価52mgKOH/g
製、KEIYOポリエチM6800、ショアーD硬度5
9、アイゾット衝撃強度60J/m *8 高密度ポリエチレン:三井化学社製、ハイゼッ
クス2100J、ショアーD硬度63、アイゾット衝撃
強度39J/m *9 低分子量ポリエチレンワックス:三洋化成工業
(株)製、サンワックス131−P、平均分子量350
0 *10 低分子量ポリエチレンワックス:三洋化成工
業(株)製、サンワックス161−P、平均分子量50
00 *11 低分子量ポリエチレンワックス:三洋化成工
業(株)製、ユーメックス1010、平均分子量400
0、酸価52mgKOH/g
【0061】
【表4】
【0062】表4の結果より、アイオノマー樹脂、アイ
ゾット衝撃強度が50J/m以上のポリエチレン、低分
子量ポリエチレンワックスの加熱混合物を必須成分とし
て含むゴルフボールカバー材(実施例4〜9)は、アイ
オノマーカバー材(比較例6,7)と比較して耐久性、
耐摩耗性に優れていた。
ゾット衝撃強度が50J/m以上のポリエチレン、低分
子量ポリエチレンワックスの加熱混合物を必須成分とし
て含むゴルフボールカバー材(実施例4〜9)は、アイ
オノマーカバー材(比較例6,7)と比較して耐久性、
耐摩耗性に優れていた。
Claims (18)
- 【請求項1】 (a)アイオノマー樹脂、(b)ポリエ
チレン、及び(c)エポキシ基により変性されたポリオ
レフィンの加熱混合物を主成分とするゴルフボール用カ
バー材。 - 【請求項2】 エポキシ基により変性されたポリオレフ
ィン(c)の使用量が、アイオノマー樹脂(a)とポリ
エチレン(b)との全量100重量部に対し1〜10重
量部である請求項1記載のゴルフボール用カバー材。 - 【請求項3】 アイオノマー樹脂(a)とポリエチレン
(b)との重量比が81:19〜98:2である請求項
1又は2記載のゴルフボール用カバー材。 - 【請求項4】 エポキシ基により変性されたポリオレフ
ィン(c)が、エチレンとこれと共重合可能なエポキシ
基含有化合物との共重合体である請求項1乃至3のいず
れか1項記載のゴルフボール用カバー材。 - 【請求項5】 エポキシ基により変性されたポリオレフ
ィン(c)が、オレフィンモノマーとグリシジルメタク
リレートとの共重合体である請求項1乃至4のいずれか
1項記載のゴルフボール用カバー材。 - 【請求項6】 アイオノマー樹脂(a)が、炭素原子2
〜8個を持つオレフィンと炭素原子3〜8個を持つ不飽
和モノカルボン酸との共重合体のナトリウム塩、亜鉛
塩、マグネシウム塩又はリチウム塩である請求項1乃至
5のいずれか1項記載のゴルフボール用カバー材。 - 【請求項7】 ポリエチレン(b)が、高圧法低密度ポ
リエチレンである請求項1乃至6のいずれか1項記載の
ゴルフボール用カバー材。 - 【請求項8】 ポリエチレン(b)のショアーD硬度が
65以下である請求項1乃至7のいずれか1項記載のゴ
ルフボール用カバー材。 - 【請求項9】 (a)アイオノマー樹脂、(b)ポリエ
チレン、及び(d)低分子量ポリエチレンワックスの加
熱混合物を主成分とすることを特徴とするゴルフボール
用カバー材。 - 【請求項10】 低分子量ポリエチレンワックス(d)
の使用量が、アイオノマー樹脂(a)とポリエチレン
(b)との全量100重量部に対し0.1〜6重量部で
ある請求項9記載のゴルフボール用カバー材。 - 【請求項11】 アイオノマー樹脂(a)とポリエチレ
ン(b)との重量比が81:19〜98:2である請求
項9又は10記載のゴルフボール用カバー材。 - 【請求項12】 低分子量ポリエチレンワックス(d)
が、平均分子量100〜10000である請求項9乃至
11のいずれか1項記載のゴルフボール用カバー材。 - 【請求項13】 低分子量ポリエチレンワックス(d)
が、酸無水物基又はカルボキシル基により変性され、か
つ酸価が1〜60mgKOH/gのものである請求項9
乃至12のいずれか1項記載のゴルフボール用カバー
材。 - 【請求項14】 アイオノマー樹脂(a)が、炭素原子
2〜8個を持つオレフィンと炭素原子3〜8個を持つ不
飽和モノカルボン酸との共重合体のナトリウム塩、亜鉛
塩、マグネシウム塩又はリチウム塩である請求項9乃至
13のいずれか1項記載のゴルフボール用カバー材。 - 【請求項15】 ポリエチレン(b)が、高圧法低密度
ポリエチレン又は中低圧法高密度ポリエチレンである請
求項9乃至14のいずれか1項記載のゴルフボール用カ
バー材。 - 【請求項16】 ポリエチレン(b)のショアーD硬度
が65以下である請求項9乃至15のいずれか1項記載
のゴルフボール用カバー材。 - 【請求項17】 ポリエチレン(b)のアイゾット衝撃
強度が50J/m以上である請求項9乃至16のいずれ
か1項記載のゴルフボール用カバー材。 - 【請求項18】 請求項1乃至17のいずれか1項記載
のゴルフボール用カバー材を用いたカバーを有するゴル
フボール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11211921A JP2000102628A (ja) | 1998-07-31 | 1999-07-27 | ゴルフボ―ル用カバ―材及びゴルフボ―ル |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-230285 | 1998-07-31 | ||
JP23028598 | 1998-07-31 | ||
JP11211921A JP2000102628A (ja) | 1998-07-31 | 1999-07-27 | ゴルフボ―ル用カバ―材及びゴルフボ―ル |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009123713A Division JP2009178602A (ja) | 1998-07-31 | 2009-05-22 | ゴルフボール用カバー材及びゴルフボール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000102628A true JP2000102628A (ja) | 2000-04-11 |
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ID=26518907
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---|---|---|---|
JP11211921A Pending JP2000102628A (ja) | 1998-07-31 | 1999-07-27 | ゴルフボ―ル用カバ―材及びゴルフボ―ル |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2000102628A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006500995A (ja) * | 2002-09-27 | 2006-01-12 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 柔軟で弾性のある二峰性アイオノマーのカバーを有するゴルフボール |
US7063631B2 (en) | 2003-03-20 | 2006-06-20 | Sri Sports, Ltd. | Golf ball |
JP2019052204A (ja) * | 2017-09-13 | 2019-04-04 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴルフボール用樹脂組成物およびゴルフボール |
-
1999
- 1999-07-27 JP JP11211921A patent/JP2000102628A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006500995A (ja) * | 2002-09-27 | 2006-01-12 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 柔軟で弾性のある二峰性アイオノマーのカバーを有するゴルフボール |
US7063631B2 (en) | 2003-03-20 | 2006-06-20 | Sri Sports, Ltd. | Golf ball |
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