JP2000102404A - 中留構造 - Google Patents

中留構造

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JP2000102404A
JP2000102404A JP10290078A JP29007898A JP2000102404A JP 2000102404 A JP2000102404 A JP 2000102404A JP 10290078 A JP10290078 A JP 10290078A JP 29007898 A JP29007898 A JP 29007898A JP 2000102404 A JP2000102404 A JP 2000102404A
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Japan
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push button
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band
push
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JP10290078A
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English (en)
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Kiyotaka Kojima
清隆 小島
Nobuyuki Kanda
信行 神田
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KOJIMA BIJO SEISAKUSHO KK
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
KOJIMA BIJO SEISAKUSHO KK
Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連結、解除がスムーズで確実に行うことがで
き外観品質に優れる構造を有する中留構造を提供する。 【解決手段】 バンド長手方向の一端に開口部と上面に
プッシュボタン上部のプッシュ部が突出する窓とを有す
る箱形の中留本体と、軸部と該軸部の上方部の両側に抜
止め部及び上部がプッシュ部となる段付き上鍔部と下部
に上面が斜面となった係合部とを有するプッシュボタン
と、バンドの先端に取付けられ前記係合部に係合する係
止部材と、プッシュボタンを上方に押圧する弾性部材と
で中留を構成し、前記中留本体の開口部よりプッシュボ
タンの係合部の斜面にそってプッシュボタンを下方に下
げながらバンドの先端の係止部材を挿入することにより
係合部に係止部材を係合し、プッシュボタンのプッシュ
部を押すことにより係合部と係止部材との係合を解除す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プッシュボタンを
有する装身具用の中留構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術の第1の例としては、図11、
図12に示す中留金具がある。図11は、接続前の状態
における中留金具の斜視図である。図12(a)は、接
続しつつある状態における中留金具の一部の縦断面を示
す拡大図、図12(b)は、接続完了状態における中留
金具の一部の縦断面を示す拡大図である。この中留金具
の構造は、一方のバンド21の端部に係止部材である鉤
板23付きの雄形金具22を取り付け、他方のバンド2
1aの端部に前記鉤板23の挿脱口24を有し、内部に
プッシュ部28付きの掛止板27を収容した中留本体で
ある雌形金具26が取り付けられている。更に、前記鉤
板23の掛止位置に、前記掛止板27がバネ29によっ
てバネ張り附勢されている。
【0003】この中留金具を接続するには図12(a)
に示すように、雄形金具22に設ける鉤板23を雌形金
具26に設ける挿脱口24から掛止板27の斜面27a
を介して、バネ29を圧縮しながら挿入する。この時、
前記鉤板23に設ける鉤25が雌形金具26の下面側に
設ける開口部30に到達すると、掛止板27がバネ29
によって鉤板23を挿入した時と反対の方向に移動し、
図12(b)に示すように接続が完了する。また、この
状態で掛止板27に設けるプッシュ部28を雌形金具2
6の内部に押し込むことによって接続を解除することが
できる。この従来技術については、公開実用新案公報
(実開昭58−84717号)に開示されている。
【0004】従来技術の第2の例としては、図13、図
14に示すクラスフォードタイプの中留がある。図13
は、接続前の状態における中留の斜視図である。図14
は、接続状態を示す断面斜視図である。この中留は、一
側に受口31と、受口31に続いて上面に大きい切欠部
34を設け、切欠部34の両側で前記受口31の近くに
下向きの掛止溝35a、35bを設けてなる薄平形の函
形部材32と、函形部材32に受口31より出入する倒
置V形のバネ体33と、バネ体33の折返し上片の表側
に前記切欠部34より表出するように形成するプッシュ
部36と、プッシュ部36の外側両側に前記の掛止溝3
5a、35bに掛脱する掛止爪37a、37bをそれぞ
れ突設して形成された構造のものである。更に、前記バ
ネ体33の背側に角軸形に延長形成したバンド取り付け
部38が、同様に函形部材32の背側にバンド取り付け
部39が設けられている。
【0005】この中留を接続するには、バネ体33を受
口31より函形部材32内に挿入して掛脱爪37a、3
7bを掛止溝35a、35bに掛止して接続が完了す
る。この時、プッシュ部36は、切欠部34より表出す
る位置にくる。また、函形部材32の上面の切欠部34
に表出するプッシュ部36を押して、バネ体33の掛止
を解き、函形部材32内よりバネ体33を引き出すこと
によって、中留の接続を解除することができる。なお、
この従来技術については、公開実用新案公報(実開平7
−39520号)に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来例の中留金具の構造は、バンドの短手方向側面にプ
ッシュ部が突出しているために、時計を携帯中、手首の
動きによりプッシュ部が当たり、バンドの連結が解除さ
れ、腕より時計が落下する恐れがあった。また、プッシ
ュ部の位置がバンドの短手方向側面に限定され、一般的
な中留で、デザイバリエーションの拡大が図れないとい
う問題があった。
【0007】また、第2の従来例のクラスフォードタイ
プの中留構造は、プッシュ部が、函形部材の上面に設け
られているため、プッシュ部の誤動作によってバンドの
連結が解除されることは少ないが、函形部材からバネ体
を取外した時、函形部材の上部に切欠が見え、中留の外
観品質が非常に悪いという問題があった。さらに、函形
部材の上部に切欠部が設けられているために、前記切欠
部にワイシャツの袖口が引っ掛かり、袖口を傷める恐れ
があった。
【0008】本発明の目的は、上記従来の間題点を解決
し、中留の連結、解除がスムーズで、確実に行うことが
でき、且つ外観品質に優れ、簡単で新しい構造を有する
フロントプッシュタイプの中留構造を提供するものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1の発明に係わる装身具
用の中留構造は、中留本体と、前記中留本体に係合する
係止部材とよりなる装身具用の中留構造において、バン
ド長手方向の一端に開口部と上面にプッシュボタン上部
のプッシュ部が突出する窓とを有する箱形の中留本体
と、軸部と該軸部の上方部の両側に抜止め部及び上部が
プッシュ部となる段付き上鍔部と下部に上面が斜面とな
った係合部とを有するプッシュボタンと、前記係合部に
係合する係止部材と、前記プッシュボタンを上方に押圧
する弾性部材とで構成し、前記中留本体の開口部より前
記プッシュボタンの係合部の斜面にそってプッシュボタ
ンを下方に下げながら前記係止部材を挿入することによ
り前記係合部に前記係止部材を係合できると共に、前記
プッシュボタンのプッシュ部を押すことにより前記係合
部と前記係止部材との係合を解除できることを特徴とす
る。
【0010】また、前述した目的を達成するために、本
発明のうちで請求項2の発明に係わる装身具用の中留構
造は、請求項1記載の装身具用の中留構造において、前
記窓部は、異形で前記プッシュ部が前記窓部の上下方向
にスライドすると共に、前記プッシュボタンの回転止め
をしていることを特徴とする。
【0011】また、前述した目的を達成するために、本
発明のうちで請求項3の発明に係わる装身具用の中留構
造は、請求項1記載の装身具用の中留構造において、前
記プッシュボタンの係合部は、軸部の両側に形成された
鍔部または軸部に形成された貫通する切欠であることを
特徴とする。
【0012】また、前述した目的を達成するために、本
発明のうちで請求項4の発明に係わる装身具用の中留構
造は、請求項1記載の装身具用の中留構造において、前
記バンドの先端に取付けられた係止部材は、平面で略C
型の形状または断面で略L型の形状であることを特徴と
する。
【0013】また、前述した目的を達成するために、本
発明のうちで請求項5の発明に係わる装身具用の中留構
造は、請求項1記載の装身具用の中留構造において、前
記軸部の巾は、前記略C型の係止部材の開口部の巾より
僅かに小さく、且つ、前記係止部材の案内部として機能
を有していることを特徴とする。
【0014】また、前述した目的を達成するために、本
発明のうちで請求項6の発明に係わる装身具用の中留構
造は、請求項1記載の装身具用の中留構造において、前
記中留本体の底部内面からプッシュボタンの軸部下面の
距離Aと、前記中留本体の上面からプッシュポタンのプ
ッシュ部上面までの距離Bとの関係が、B≧Aであるこ
とを特徴とする。
【0015】また、前述した目的を達成するために、本
発明のうちで請求項7の発明に係わる装身具用の中留構
造は、請求項1記載の装身具用の中留構造において、前
記中留本体の上板及び底板の少なくとも1つが取外しで
きることを特徴とする。
【0016】また、前述した目的を達成するために、本
発明のうちで請求項8の発明に係わる装身具用の中留構
造は、請求項1記載の装身具用の中留構造において、前
記中留本体が時計ケースの先カン部に取付けられ、前記
係止部材がバンドの先端に取付けられていることを特徴
とする。
【0017】また、前述した目的を達成するために、本
発明のうちで請求項9の発明に係わる装身具用の中留構
造は、請求項1記載の装身具用の中留構造において、前
記中留本体が時計ケースの先カン部と一体に設けられ、
前記係止部材がバンドの先端に取付けられていることを
特徴とする。
【0018】また、前述した目的を達成するために、本
発明のうちで請求項9の発明に係わる装身具用の中留構
造は、請求項1記載の装身具用の中留構造において、前
記中留本体が一方のバンドの先端に取付けられ、前記係
止部材が他方のバンドの先端に取付けられていることを
特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の第1の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明す
る。図1から図6は、第1の実施形態を示す図で、図1
は、本実施形態の時計バンドと中留の関係を示す斜視
図、図2は、中留の主要部の分解斜視図、図3は、中留
の係合状態における横断面図、図4は、中留の係合しよ
うとする状態におけるバンド長手方向の縦断面図、図5
は、中留の係合完了状態におけるバンド長手方向の縦断
面図、図6は、中留の係合状態におけるバンド短手方向
の縦断面図である。
【0020】図1及び図2に示すように、本実施形態に
おける中留構造は、時計ケース7の先カン部7bに取り
付けられる中留本体10と、一方のバンド1の一端に取
付けられ前記中留本体10に係合する係止部材9とを備
える。更に、中留本体10の内部には、プッシュボタン
3と、プッシュボタン3を上方に押圧する弾性部材とし
てのバネ5とが配設されている。また、一方のバンド1
と、他方のバンド1aとは、一対の半円状(楕円も含
む)を常に保つ板状の固定材から成り、他方のバンド1
aの一端は、時計ケース7の先カン部7aに取り付けら
れ、バンド1、1aの他端は、バネ8によって回転自在
に連結されている。このバネ8は、両バンド1、1aを
円状とする方向(図1矢印方向)に付勢力を有してい
る。
【0021】前記プッシュボタン3は、軸部3cと軸部
3cの上方部の両側に抜止め部及び上部がプッシュ部3
bとなる段付き上鍔部3dと、軸部3cの下部の両側に
上面がバンドの長手方向に傾斜する斜面3eを有し係合
部となる鍔部3aと、図6に示すように軸部3cの軸部
下面3hに弾性部材としてのバネ5を挿入する挿入孔3
fとを有する。
【0022】中留本体10は、中留上部2と、底板4か
ら構成され、中留本体10の内部に形成される空間に前
記プッシュボタン3が軸方向に移動自在に配設され、更
に底板4と前記プッシュボタン3と間に弾性部材として
のバネ5がプッシュボタン3の軸方向に付勢するように
配設されている。また、中留上部2と底板4とを固定す
るために、図2、図6に示すように中留上部2の下面側
の所定の位置に雌ネジ2eと、底板4の所定の位置に設
ける貫通穴4cとを設け、2本の固定ネジ6によって固
定し、箱形の中留本体10を形成する。
【0023】中留上部2は、バンド長手方向の一端に係
止部材9を挿入するための開口部2bと上面にプッシュ
ボタン3上部のプッシュ部3bが突出する窓部2aとを
有する。前記窓部2aの形状は、長方形で、前記プッシ
ュ部3bより僅かに大きく設定され、前記プッシュ部3
bが窓部2aの上下方向にスライドするとともに、前記
プッシュボタン3の回転止めの機能も果たすようになっ
ている。また、前記プッシュボタン3の抜止め部となる
段付き上鍔部3dによって中留本体10から抜け止めさ
れている。
【0024】また、前記底板4の内面側には、前記プッ
シュボタン3の係合部である鍔部3aの位置決めと前記
鍔部3aが上下にスライドする時のガイドとなる凹部4
dと、凹部4dの凹部底面4aに弾性部材としてのバネ
5を挿入する挿入孔4bとが形成されている。
【0025】図6に本実施形態における中留の係合状態
を示す。図6に示すように、中留本体10と、プッシュ
ボタン3とが組み立てられた状態における各構成部品の
位置関係は、以下のように設定する。前記プッシュボタ
ン3の抜止め部としての段付き上鍔部3dが中留上部2
の内面に設ける抜止め部2cにバネ5によって押圧され
た状態において、中留本体10の底部内面、即ち底板4
の凹部底面4aからプッシュボタン3の軸部下面3hま
での距離Aと、中留本体の上面、即ち、中留上部2の上
面2dからプッシュボタン3のプッシュ部上面3gまで
の距離Bとの関係がB≧Aの条件を満たすように各部の
寸法を設定する。
【0026】図3に示すように前記係止部材9は、平面
形状が略C型で、バンドの長手方向の一端に開口部9a
を有する。係止部材9の開口部9aの幅dに対して、前
記プッシュボタン3の軸部3cの幅eが僅かに小さくな
るように設定され、前記プッシュボタン3の軸部3c
が、係止部材9を中留本体10に挿入する時の案内部と
して機能するようになっている。
【0027】次に本実施形態における中留構造による時
計バンドの係合、解除ついて図4、図5を用いて説明す
る。図4は、係合しようとする状態を示す。まず、係合
するには、前記中留本体10の開口部2bよりバンド1
の先端の係止部材9を挿入する。この時、係止部材9の
一方の面9cは、中留上部2の内面2fに接し、係止部
材9の他方の面9dがプッシュボタン3の係合部である
鍔部3aの斜面3eにそってプッシュボタン3を下方に
押し下げながら前記係止部材9が前記中留本体10に挿
入され、係止部材9の先端に設けられている係止片9b
が係合部である鍔部3aの斜面3eを通過する位置まで
きた時、プッシュボタン3がバネ5により押し上げら
れ、係止部材9がプッシュボタン3の係合部である鍔部
3aに係合することにより、図5に示すように係止部材
9と中留本体10が係合される。これにより一方のバン
ド1と時計ケース7とが連結される。
【0028】係合を解除するには、図5に示す係合状態
において、前記プッシュボタン3のプッシュ部3bを押
圧することにより前記係合部であるプッシュボタンの鍔
部3aが下方に押し下げられる。これによって、係合部
である鍔部3aと前記係止部材9との係合を解除し、係
止部材9を前記中留本体10から抜き取る事により係合
の解除が完了する。
【0029】以上のように、本実施形態における中留構
造によれば、中留本体10に設ける開口部2bに係止部
材9を挿入するだけで簡単に且つ、確実に係止部材9を
係合部であるプッシュボタンの鍔部3aに係合すること
ができる。又、プッシュボタン3を上から押圧するだけ
で、スムーズなプッシュ操作ができると共に、係止部材
9と係合部であるプッシュボタンの鍔部3aとの係合を
解除することができる。
【0030】上記実施形態においては、時計ケース7の
先カン部7bに中留本体10を取り付けたが、中留本体
を時計ケースの先カン部と一体に形成しても良く(図示
せず)、即ち、時計ケースの先カン部と中留本体の中留
上部とを一体で形成し、この中留上部内にプッシュボタ
ンとバネとを取り付けた後、別体の底板を中留上部の下
面に取り付けることで中留本体が完成する。この様に中
留本体が時計ケースの先カン部と一体に設けられた中留
構造でも上記中留構造(時計ケース7の先カン部7bに
中留本体10を取り付けたもの)と同様の作用効果が得
られる。
【0031】(第2の実施の形態)以下、本発明の第2
の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図7か
ら図10は、第2の実施形態を示す図で、図7は、本実
施形態の時計バンドと中留の関係を示す斜視図、図8
は、中留の主要部の分解斜視図、図9は、中留の係合状
態におけるバンド長手方向の縦断面図、図10は、中留
の係合状態におけるバンド短手方向の縦断面図である。
【0032】この実施の形態は、バンド巾の小さい女性
向けのバンドに多く使用される。図7と図8に示すよう
に本実施形態における中留構造は、一方のバンド11a
の先端に取り付けられる中留本体20と、中留本体20
の内部に配設されるプッシュボタン13と、プッシュボ
タン13を上方に押圧する弾性部材としてのバネ5と、
他方のバンド11の一端に取付けられ前記中留本体20
に係合する係止部材19とを備える。
【0033】前記プッシュボタン13は、軸部13cと
軸部13cの上方部の両側に抜止め部及び上部がプッシ
ュ部13bとなる段付き上鍔部13dと、下部に下面が
バンドの長手方向に傾斜する斜面13eを有する係合部
としての貫通する切欠13aと、図10に示すように軸
部13cの軸部下面13hに弾性部材としてのバネ5を
挿入する挿入孔13fとを有する。
【0034】図8に示すように中留本体20は、上板1
2と、中留下部14から構成され、中留本体20の内部
に形成される空間に前記プッシュボタン13が軸方向に
移動自在に配設され、更に中留下部14と前記プッシュ
ボタン13と間に弾性部材としてのバネ5がプッシュボ
タン13の軸方向に付勢するように配設されている。ま
た、上板12と中留下部14とを固定するために、上板
12の下面側の所定の位置に雌ネジ(図示せず)と、中
留下部14の所定の位置に設ける貫通穴(図示せず)と
を設け、2本の固定ネジ(図示せず)によって固定し、
箱形の中留本体20を形成する。
【0035】前記上板12は、上面にプッシュボタン1
3上部のプッシュ部13bが突出する窓部12aを有す
る。前記窓部12aの形状は、長方形で、前記プッシュ
部13bより僅かに大きく設定され、前記プッシュ部1
3bが窓部12aの上下方向にスライドするとともに、
前記プッシュボタン13の回転止めの機能も果たすよう
になっている。又、前記プッシュボタン13の抜止め部
である段付き上鍔部13dによって中留本体20から抜
け止めされている。
【0036】中留下部14は、バンド長手方向の一端に
係止部材19を挿入するための開口部14cを有する。
また、図10に示すように、前記中留下部14の内面側
には、前記プッシュボタン13の軸部13cの位置決め
と前記軸部13cが上下にスライドする時のガイドとな
る凹部14dと、凹部14dの凹部底面14aに弾性部
材としてのバネ5を挿入する挿入孔14bとが形成され
ている。
【0037】図10に本実施形態における中留の係合状
態を示す。図10に示すように、中留本体20と、プッ
シュボタン13とが組み立てられた状態における各構成
部品の位置関係は、以下のように設定する。前記プッシ
ュボタン13の抜止め部としての段付き上鍔部13d
が、中留本体の上板12の内面に設ける抜け止め部12
bにバネ5によって押圧された状態において、中留本体
20の底部内面、即ち中留下部14に設ける凹部14d
の凹部底面14aからプッシュボタン13の軸部下面1
3hまでの距離Aと、中留本体の上面、即ち、中留本体
の上板12の上面12cからプッシュボタンのプッシュ
部上面13gまでの距離Bとの関係がB≧Aの条件を満
たすように各部の寸法を設定する。
【0038】図7、図9に示すように係止部材19は、
縦断面形状が略L型で、バンドの長手方向の一端にL型
の係止片19aを有する。また、図10に示すように、
前記プッシュボタン13の軸部13cに設ける貫通する
切欠13aの幅gに対して、係止部材19及び係止片1
9aの幅fが僅かに小さくなるように設定され、前記プ
ッシュボタン13に設ける貫通する切欠13aが、係止
部材19を中留本体10に挿入する時の案内部としての
機能するようになっている。
【0039】次に本実施形態における中留構造による時
計バンドの係合、解除ついて図9を用いて説明する。ま
ず、係合するには、前記中留本体20の開口部14cよ
り係止部材19を挿入する。この時、係止部材19の一
方の面19bは、中留本体の上板12の内面12fに接
し、係止片19aの先端19cがプッシュボタン13の
係合部である貫通する切欠13aの斜面13eにそって
プッシュボタン13を下方に押し下げながら前記係止部
材19が前記中留本体20に挿入され、係止部材19の
係止片19aが係合部である貫通する切欠13aの斜面
13eを通過する位置まできた時、プッシュボタン13
がバネ5により押し上げられ、係止部材19がプッシュ
ボタン13の係合部である貫通する切欠13aに係合す
ることにより、図9に示すように係止部材19と中留本
体20が係合される。これによりバンド11、11aが
連結される。
【0040】係合を解除するには、前記プッシュボタン
13のプッシュ部13bを押圧することにより前記係合
部である貫通する切欠13aが下方に押し下げられる。
これによって、係合部である貫通する切欠13aと前記
係止部材19との係合を解除し、係止部材19を前記中
留本体20から抜き取る事により係合の解除が完了す
る。
【0041】以上のように、本実施形態における中留構
造においても、第1の実施形態の場合と同じように、中
留本体20に設ける開口部14cに係止部材19を挿入
するだけで簡単に且つ、確実に係止部材19を係合部で
あるプッシュボタン13の貫通する切欠13aに係合す
ることができる。又、プッシュボタン13を上から押圧
するだけで、スムーズなプッシュ操作ができると共に、
係止部材19と係合部であるプッシュボタン13の貫通
する切欠13aとの係合を解除することができる。
【0042】本発明の実施形態においては、プッシュボ
タンのプッシュ部の平面形状及び、中留本体の上面に設
けるプッシュボタンのプッシュ部が突出する窓の形状を
長方形とした例で説明したが、他の部分にプッシュボタ
ンの回転止め機能を備えれば、プッシュボタンのプッシ
ュ部及び中留本体の窓の形状を円形にしても良い。例え
ば、プッシュボタンの軸部下部の断面形状及び、プッシ
ュボタンの軸部下部を案内する中留本体の底部内面に設
ける凹部の平面形状を異形形状にしても良い。但し、製
造、コストを考慮すると、前記プッシュボタンのプッシ
ュ部の形状及び中留本体の窓の形状を異形形状とするこ
とによって、回転止め機能を備えることが好ましい。
【0043】また、第1の実施の形態では、中留本体を
時計ケースの先カン部に取り付けたが、他方のバンドの
先端に中留本体を取り付け、一方のバンドの先端に係止
部材を取り付け、一般的な中留として使用することもで
きる。更に、上記実施形態においては、時計バンドに使
用する中留として説明したが、装身具であるブレスレッ
ト、ネックレス等の中留として使用できることは言うま
でもない。また、箱形の中留本体を形成するのに、2部
品をネジで固定したが、ロー付、溶接等の手段で2部品
を固定することも可能である。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように本発明による中留構造
は、中留本体の内部に軸方向に移動自在に配設されるプ
ッシュボタンと、プッシュボタンの軸方向に付勢するよ
うに中留本体とプッシュボタンと間に配設される弾性部
材等によって、中留本体に設ける開口部に係止部材を挿
入するだけで簡単に且つ、確実に係止部材を中留本体の
係合部に係合することができる。又、プッシュボタンを
上から押圧するだけで、スムーズなプッシュ操作ができ
ると共に、係止部材と係合部との係合を解除することが
できる。従って、本発明による中留構造によれば、特別
な操作をすることなく、中留本体と係止部材との着脱が
スムーズで、且つ確実に行うことができ、構造が簡単で
新しい構造を有するフロントプッシュタイプの中留を実
現することができる。また、構造が簡単であることから
応用性に優れ、バンド幅が小さい女性用の装身具等への
適応も可能である。
【0045】また、本発明による中留構造は、プッシュ
ボタンが中留本体の上部に設けられ、常に弾性部材によ
って上方に押圧されているため、携帯中におけるプッシ
ュボタンの誤動作が少なく、腕から時計が落下すること
が殆どない。更に、中留本体に切欠や凹凸部が少ないの
で、ワイシャツの袖口を傷めることが極めて少なく、高
級感があり、外観品質にも優れている。
【0046】更に、中留本体を中留上部と底板、或いは
上板と中留下部とに分割することにより、中留本体の構
造が簡素化され、製造が容易となり、廉価に製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における中留の係合前
の状態にて示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における中留を示す分
解斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における中留の係合状
態にて示す横断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における中留の係合し
ようとする状態にて示すバンド長手方向の縦断面図であ
る。
【図5】本発明の第1の実施形態における中留の係合完
了状態にて示すバンド長手方向の縦断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態における中留の係合状
態にて示すバンド短手方向の縦断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態における中留の係合前
の状態にて示す斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施形態における中留を示す分
解斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施形態における中留の係合状
態にて示すバンド長手方向の縦断面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態における中留の係合
状態にて示すバンド短手方向の縦断面図である。
【図11】従来技術の第1の例における中留の接続前の
状態にて示す斜視図である。
【図12】従来技術の第1の例における中留の接続状態
にて示す主要部の拡大断面図である。
【図13】従来技術の第2の例における中留の接続前の
状態にて示す斜視図である。
【図14】従来技術の第2の例における中留の接続状態
にて示す断面斜視図である。
【符号の説明】
1、1a バンド 2 中留上部 2a 窓部 2b 開口部 2c 抜止け部 2d 上面 2e 雌ネジ 3 プッシュボタン 3a 鍔部(係合部) 3b プッシュ部 3c 軸部 3d 段付き上鍔部(抜止め部) 3e 係合部の斜面 3f バネの挿入孔 3g プッシュ部上面 3h 軸部下面 4 底板 4a 凹部底面 4b バネの挿入孔 4c 貫通穴 4d 凹部 5 バネ(弾性部材) 6 固定ネジ 7 時計ケース 7a、7b 時計ケースの先カン部 8 バネ 9 係止部材 10 中留本体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中留本体と、前記中留本体に係合する係
    止部材とよりなる装身具用の中留構造において、バンド
    長手方向の一端に開口部と上面にプッシュボタン上部の
    プッシュ部が突出する窓とを有する箱形の中留本体と、
    軸部と該軸部の上方部の両側に抜止め部及び上部がプッ
    シュ部となる段付き上鍔部と下部に上面が斜面となった
    係合部とを有するプッシュボタンと、前記係合部に係合
    する係止部材と、前記プッシュボタンを上方に押圧する
    弾性部材とで構成し、前記中留本体の開口部より前記プ
    ッシュボタンの係合部の斜面にそってプッシュボタンを
    下方に下げながら前記係止部材を挿入することにより前
    記係合部に前記係止部材を係合できると共に、前記プッ
    シュボタンのプッシュ部を押すことにより前記係合部と
    前記係止部材との係合を解除できることを特徴とする中
    留構造。
  2. 【請求項2】 前記窓部は異形で前記プッシュ部が前記
    窓部の上下方向にスライドすると共に、前記プッシュボ
    タンの回転止めをしていることを特徴とする講求項1記
    載の中留構造。
  3. 【請求項3】 前記プッシュボタンの係合部は、軸部の
    両側に形成された鍔部または軸部に形成された貫通する
    切欠であることを特徴とする請求項1記載の中留構造。
  4. 【請求項4】 前記バンドの先端に取付けられた係止部
    材は、平面で略C型の形状または断面で略L型の形状で
    あることを特徴とする請求項1記載の中留構造。
  5. 【請求項5】 前記軸部の巾は、前記略C型の係止部材
    の開口部の巾より僅かに小さく、且つ、前記係止部材の
    案内部として機能を有していることを特徴とする請求項
    1記載の中留構造。
  6. 【請求項6】 前記中留本体の底部内面からプッシュボ
    タンの軸部下面の距離Aと、前記中留本体の上面からプ
    ッシュポタンのプッシュ部上面までの距離Bとの関係
    が、B≧Aであることを特徴とする請求項1記載の中留
    構造。
  7. 【請求項7】 前記中留本体の上板及び底板の少なくと
    も1つが取外しできることを特徴とする請求項1記載の
    中留構造。
  8. 【請求項8】 前記中留本体が時計ケースの先カン部に
    取付けられ、前記係止部材がバンドの先端に取付けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の中留構造。
  9. 【請求項9】 前記中留本体が時計ケースの先カン部と
    一体に設けられ、前記係止部材がバンドの先端に取付け
    られていることを特徴とする請求項1記載の中留構造。
  10. 【請求項10】 前記中留本体が、一方のバンドの先端
    に取付けられ、前記係止部材が他方のバンドの先端に取
    付けられていることを特徴とする請求項1記載の中留構
    造。
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