JP2000102087A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JP2000102087A
JP2000102087A JP27183098A JP27183098A JP2000102087A JP 2000102087 A JP2000102087 A JP 2000102087A JP 27183098 A JP27183098 A JP 27183098A JP 27183098 A JP27183098 A JP 27183098A JP 2000102087 A JP2000102087 A JP 2000102087A
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microphone
signal
air
sound pickup
throat
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JP27183098A
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Inventor
Shigeaki Aoki
茂明 青木
Hiroyuki Matsui
弘行 松井
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 騒音下での送話音声の音質を向上させる。 【解決手段】 気導マイク1の出力、咽喉マイク(首ま
たは顎部に密着させたもの)の出力端子12よりの受話
信号を、それぞれ装置5,6,7で1〜nの帯域に周波
数分割し、受話中が否かと、各帯域ごとのマイク1,2
の出力比から推定した騒音レベルとから、対応帯域につ
いて、何れのマイク出力を選択するか、混合比を比較・
制御情報付与装置8で決定し、これに応じて選択装置9
1 〜9n でそれぞれの帯域信号の選択又は混合を行い、
これらを合成装置10で合成して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は送話器として気導
マイクロホンと首筋、顎等に密着して用いられるマイク
ロホン(以後、咽喉マイクロホンと称する)を用い、受
話器を具備した通信装置を使用して通信するときに、そ
の使用環境において良好な音声(音響信号)を送信する
ための、気導マイクロホンの収音信号または咽喉マイク
ロホンの収音信号を自動的に選択して、送話信号を生成
する通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の送受話装置において、気導マイク
ロホンで収音した信号と骨導マイクロホンで収音した信
号を選択または混合することによって、音声(音響)信
号を送話する方式が提案されている。気導マイクロホン
の音質は比較的良好であるが、周囲騒音に影響を受けや
すく、一方、骨導マイクロホンで収音した信号の音質は
比較的悪いが、周囲騒音に対して比較的影響を受けにく
い特徴がある。耐騒音性が高い音声(音響)信号を収音
するときに用いる骨導マイクロホンは、耳または頭部に
装着する必要があり、音声の発生源から離れているた
め、音声感度が低い、周波数帯域が狭く音質が悪い等の
問題点があった。すなわち、従来の技術では、気導マイ
クロホンと耐騒音性が高く、音声感度の良く、かつ比較
的音質の良いマイクロホンとの組合せた方式は無かっ
た。
【0003】また、従来の気導マイクロホンで収音した
信号と骨導マイクロホンで収音した信号を選択または混
合する方式では、外耳道内に骨導マイクロホンを設置し
た場合、イヤホンとの音響結合によるハウリングの発生
が問題となった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は良好
な音質の収音を可能とし、かつ耐騒音性が高く、イヤホ
ンとの音響結合によるハウリング発生の問題もない通信
装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は送話器として
気導マイクロホンと首または顎部に密着する咽喉マイク
ロホンを用い、受話器を具備した送受話装置を使用して
通信するときに、その使用環境において良好な音声(音
響信号)を送信するために、気導マイクロホンで収音し
た信号または咽喉マイクロホンで収音した信号と、受話
信号を比較判断することで、気導マイクロホンで収音し
た信号または咽喉マイクロホンで収音した信号を最適な
音質になるように自動的に選択して送話信号を生成する
ことが、使用する周囲環境(音の質・量など)を正確に
反映して、送話中、受話中に関わらず行われることをね
らいとしている。また、受話装置としてイヤホンを用い
ることによって秘話性を高め、さらに気導マイクロホ
ン、咽喉マイクロホン、またはイヤホンをワイヤレス化
することによって利便性を高めることも狙いとしてい
る。
【0006】咽喉マイクロホンは、声帯の周辺に装着す
るため、耐騒音性が高いことに加えて、音声感度が高い
利点がある。したがって、従来の耐騒音性が高い音声
(音響)信号を収音するときに用いる骨導マイクロホン
は、耳または頭部に装着する必要があり、音声の発生源
から離れているため、音声感度が低いといった問題点を
解決できる。また、図1に示す咽喉マイクロホンと骨導
マイクロホンの周波数特性とその特性差分の例からも分
かるように、咽喉マイクロホンは、骨導マイクロホンに
比べて、周波数帯域が広くて高域成分が大きく、音質が
かなり良い。
【0007】したがって、従来の気導マイクロホンで収
音した信号と骨導マイクロホンで収音した信号を選択ま
たは混合する方式に比べて、気導マイクロホンで収音し
た信号と咽喉マイクロホンで収音した信号を選択または
混合するこの発明方式は、より良好な音声(音響)信号
を送話することができる。また、従来の気導マイクロホ
ンで収音した信号と骨導マイクロホンで収音した信号を
選択または混合する方式では、外耳道内に骨導マイクロ
ホンを設置した場合、イヤホンとの音響結合によるハウ
リングの発生が問題となった。気導マイクロホンで収音
した信号と咽喉マイクロホンで収音した信号を選択また
は混合するこの発明の方式は、咽喉マイクロホンとイヤ
ホンとの音響結合がなくて、ハウリングが発生しないと
いった利点もある。
【0008】送話器として気導マイクロホンを用いたと
きの収音信号の音質と周囲騒音レベルに対する関係、お
よび送話器として咽喉マイクロホンを用いたときの収音
信号の音質と周囲騒音レベルに対する関係をそれぞれ図
2に示す。気導マイクロホンを用いたときの収音信号の
音質は、周囲騒音のレベルに大きく影響を受け、騒音レ
ベルの大きな時は音質の劣化が著しい。一方、咽喉マイ
クロホンを用いたときの収音信号の音質は、周囲騒音の
レベルに比較的影響を受けず、騒音レベルの大きな時は
音質の劣化は比較的小さい。従って、騒音レベルによっ
て、気導マイクロホンを用いたときの収音信号と咽喉マ
イクロホンを用いたときの収音信号を比べて、どちらの
信号の音質が良いか、図中のしきい値に基づいて、自動
的に選択することができる。なお、気導マイクロホンを
用いたときの収音信号の音質と周囲騒音レベルの関係
と、咽喉マイクロホンを用いたときの収音信号の音質と
周囲騒音レベルの関係は、使用する音声(音響)帯域を
代表する特性を用いても良いが、周波数帯域毎にその特
性が異なる場合があるので、気導マイクロホンを用いた
ときの収音信号と咽喉マイクロホンを用いたときの収音
信号をそれぞれ周波数帯域分割して、気導マイクロホン
を用いたときの収音信号と咽喉マイクロホンを用いたと
きの収音信号のどちらの信号の音質が良いか、各周波数
帯域毎のしきい値に基づいて送話信号として選択するほ
うが音質がさらに向上する。気導マイクロホンを用いた
ときの収音信号または咽喉マイクロホンを用いたときの
収音信号を送話信号として選択するときに、図2に示す
ように選択時における音質の不連続性が生じる場合は、
しきい値に一定の幅をもたせ、気導マイクロホンを用い
たときの収音信号と咽喉マイクロホンを用いたときの収
音信号を混合する割合が変化する過度的な領域を設ける
ことが有効である。
【0009】上述のしきい値を決定するにあたり、周囲
騒音のレベルの推定値を求める必要がある。周囲騒音か
らの影響が異なる気導マイクロホンと咽喉マイクロホン
を具備しているが、咽喉マイクロホンを用いたときの収
音信号と気導マイクロホンを用いたときの収音信号の比
と周囲騒音レベルに対する関係が、送話中と受話中では
図3と図4に示すように異なる。この発明方式では、咽
喉マイクロホンの収音信号レベルと気導マイクロホンの
収音信号レベルを直接比較することに加えて、受話音声
信号のレベルも含めて判断することで、送話中と受話中
の識別が容易になっている。咽喉マイクロホンを用いた
ときの収音信号と気導マイクロホンを用いたときの収音
信号の比と周囲騒音レベルに対する関係が、送話中と受
話中では図3と図4に示すように異なるが、送話中か受
話中であるかの判断を自動的に行うことで、送話中、受
話中に関わらず、周囲の騒音レベルが図中のLi(L
1、L2、・・・Ln)のように推定される。なお、周
囲の騒音レベルの推定が大まかでよいときは、図3と図
4の特性の平均的な特性を用い、咽喉マイクロホンで収
音した信号が騒音レベルに依存しないと仮定すると、気
導マイクロホンで収音した信号のレベルから、周囲の騒
音レベルが推定できる。したがって、図2の気導マイク
ロホンを用いたときの収音信号の音質と周囲騒音レベル
に対する関係を、効果的に利用できる。なお、咽喉マイ
クロホンを用いたときの収音信号と気導マイクロホンを
用いたときの収音信号の比と周囲騒音レベルに対する関
係は、使用する音声帯域を代表する特性を用いても良い
が、周波数帯域毎にその特性が多少異なるので、収音信
号を帯域分割して、上述の騒音レベルの推定を各周波数
帯域毎のしきい値に基づいて決め、周波数特性の歪をイ
コライザをかけて補正するほうが音質のさらなる向上を
可能にする。
【0010】受話装置としてイヤホンを用いると、周囲
に受話音声が漏れにくくなり、秘話性が向上する。さら
に気導マイクロホン、咽喉マイクロホン、またはイヤホ
ンをワイヤレス化することにより、コードがあることの
煩わしさが解消でき、利便性が高まる。この発明の通信
装置は、送話器として気導マイクロホンと咽喉マイクロ
ホンを用い、受話器としてイヤホンを用いる送受話装置
を使用して通信するときに、その使用環境において良好
な音声(音響信号)を送信するために、気導マイクロホ
ンで収音した信号と咽喉マイクロホンで収音した信号と
受話信号とを比較判断することで、気導マイクロホンで
収音した信号または咽喉マイクロホンで収音した信号を
最適な音質になるように自動的に選択して送話信号を生
成することが、周囲騒音の質・量を正確に反映して、送
話中、受話中に関わらず行われることを可能にした。ま
た、受話装置としてイヤホンを用いることによって秘話
性を高め、さらに気導マイクロホン、咽喉マイクロホ
ン、またはイヤホンをワイヤレス化することによって利
便性を高めることを可能にした。
【0011】
【発明の実施の形態】図5に示すこの発明の実施例を説
明する。これは送話器として気導マイクロホンと咽喉マ
イクロホンを用い、受話器としてイアホンを用いる通信
装置を使用して通信するときに、その使用環境において
良好な音声(音響信号)を送信するために、気導マイク
ロホンで収音した信号と咽喉マイクロホンで収音した信
号と受話信号を比較判断することで、気導マイクロホン
で収音した信号または咽喉マイクロホンで収音した信号
を最適な音質になるように自動的に選択して送話信号を
生成することを、周囲騒音の質・量を正確に反映して、
送話中、受話中に関わらず行うためのものである。なお
咽喉マイクロホンは電気音響変換器が首又は顎に密着す
るような形状の筐体内に取付けられたマイクロホンであ
る。
【0012】気導マイクロホン1で収音された音声(音
響)信号は、気導マイクロホン用アンプ3で増幅され
る。咽喉マイクロホン2で収音された音声(音響)信号
は、咽喉マイクロホン用アンプ4で増幅される。気導マ
イクロホン用アンプ3からの収音信号は1〜nの周波数
帯域に分割する装置5で1〜nの周波数帯域に分割され
る。咽喉マイクロホン用アンプ4からの収音信号は1〜
nの周波数帯域に分割する装置6で1〜nの周波数帯域
に分割される。回線用回路からの入力端子12の受信信
号は1〜nの周波数帯域に分割する装置7で、1〜nの
周波数帯域に分割される。
【0013】ここからは1〜nの分割周波数帯域中の第
1の周波数帯域について代表して説明する。第1の周波
数帯域に関して、咽喉マイクロホン2による第1の周波
数帯域の収音成分と、気導マイクロホン1による第1の
周波数帯域の収音成分との比と、第1の周波数帯域の周
囲騒音レベルに対する関係(図3、図4)を利用する。
つまり気導マイクロホン1の第1の周波数帯域信号と、
咽喉マイクロホン2の第1の周波数帯域信号と、端子1
2からの受話信号の第1の周波数帯域信号とが、周波数
帯域分割装置5,6,7からそれぞれ、比較・制御情報
付与装置8に入力されて、以下に述べるように、信号間
の比較にもとづく判断により選択制御情報が発生され
る。
【0014】例えば、受話レベルが大きく、咽喉マイク
ロホン2を用いて収音した信号のレベル及び気導マイク
ロホン1を用いて収音した信号のレベルがあるしきい値
より小さいときは、受話状態と推測できる。受話レベル
が小さく、咽喉マイクロホン2を用いて収音した信号の
レベル及び気導マイクロホン1を用いて収音した信号の
レベルがあるしきい値より小さいときは、沈黙状態と推
測できる。これらの場合は、図3の受話中の咽喉マイク
ロホンを用いたときの収音信号と気導マイクロホンを用
いたときの収音信号の比と周囲騒音レベルに対する関係
を利用して、周囲騒音のレベルを推定できる。
【0015】一方、受話レベルが小さく、咽喉マイクロ
ホン2を用いて収音した信号のレベル及び気導マイクロ
ホン1を用いて収音した信号のレベルが所定のしきい値
より大きいときは、送話状態にあると推定できる。受話
レベルが大きく、咽喉マイクロホン2を用いて収音した
信号のレベル及び気導マイクロホン1を用いて収音した
信号のレベルがあるしきい値より大きいときは、ダブル
トーク状態と推測できる。これらの場合は、図4の送話
中の咽喉マイクロホンを用いたときの収音信号と気導マ
イクロホンを用いたときの収音信号の比と周囲騒音レベ
ルに対する関係を利用して、周囲騒音のレベルを推定で
きる。
【0016】上記のうち、ダブルトーク時間、沈黙時は
送話時間、受話時間に比べて短いことから、これらの場
合はダブルトーク時、沈黙時以前の状態で推測した騒音
レベルを用いても良い。なお、周囲の騒音レベルの推定
が大まかでよいときは、図3と図4の特性の平均的な特
性を用い、咽喉マイクロホンで収音した音が騒音レベル
に依存しないと仮定すると、気導マイクロホンで収音し
た信号のレベルから、周囲の騒音レベルが推定できる。
【0017】以上のようにして推定された周囲騒音レベ
ルから、図2を利用して、咽喉マイクロホン2を用いた
ときの収音信号と気導マイクロホン1を用いて収音した
信号のいずれかを選択すべきか決定できる。咽喉マイク
ロホン2を用いて収音した信号が異常に大きなレベルの
時は、擦れ音等の雑音が生じていると考えられることか
ら、気導マイクロホン1を用いて収音した信号を選択す
る。また、咽喉マイクロホン2を用いて収音した信号ま
たは気導音マイクロホン1を用いて収音した信号の選択
が交代するとき、音質の変化が感じられる場合がある。
そこで選択に用いるしきい値周辺の周囲騒音レベルで
は、しきい値付近に一定の幅を設けて、咽喉マイクロホ
ン2を用いて収音した信号と気導マイクロホン1を用い
て収音した信号を混合比を変化させて混合することで、
選択が交代するときの音質の変化を小さくすることがで
きる。これらの第1の周波数帯域に関してなされたこと
が、他の周波数帯域について同様に行われる。その情報
は1〜nに帯域分割された各周波数帯域毎の制御情報に
基づいて、咽喉マイクロホン2を用いて収音した信号ま
たは気導マイクロホン1を用いて収音した信号を選択す
る装置9に送られる。装置9では各周波数帯域毎に気導
マイクロホン1を用いて収音した信号と咽喉マイクロホ
ン2を用いて収音した信号から送話信号を加工する、つ
まり選択又は混合する。合成装置10で、各周波数帯域
毎に加工された信号を、各周波数成分間のバランスを考
慮して補正し、合成される。なお、大まかに音質を制御
するときは、気導マイクロホン1の収音信号と咽喉マイ
クロホン2の収音信号を帯域分割を行わず、図2、図
3、図4の特性として代表的なものを用いることで対処
できる。
【0018】咽喉マイクロホン2を用いて収音した信号
と気導マイクロホン1を用いて収音した信号を各周波数
帯域に帯域分割する具体的な方法としては、帯域通過フ
ィルタを用いる方法、フーリエ変換による周波数軸上で
のスペクトラムを用いる方法、等がある。図6を参照し
てこの発明の他の実施例を説明する。気導マイクロホン
1で収音された音声(音響)信号は、気導マイクロホン
用送信部21で送信され、気導マイクロホン用受信部2
3で受信し、気導マイクロホン用アンプ3で増幅され
る。咽喉マイクロホン2で収音された音声(音響)信号
は、咽喉マイクロホン用送信部22で送信され、咽喉マ
イクロホン用受信部24で受信し、咽喉マイクロホン用
アンプ4で増幅される。イヤホン用アンプ13で増幅さ
れた受話信号は、イヤホン用送信部25で送信され、イ
ヤホン用受信部26で受信され、イヤホン14から再生
される。
【0019】各送信部21,22,25、受信部23,
24,26の具体的な構成は、使用の形態により異な
る。電磁波を用いる方式として、例えば、ループ状のア
ンテナを用いて送信し、内蔵したコイルで受信する方式
があり、この方式では受信する側の装置の小形化が可能
となる、等の利点がある。また、赤外線を用いる方式も
あり、伝搬経路に直線性があることから、秘話性能に優
れている、等の利点がある。これらの各方式の利点と実
際に使用する状況を考慮し、各送信部、受信部の具体的
な構成を行なう。上述において推定騒音レベルに応じて
気導マイクロホンの信号又は咽喉マイクロホンの信号を
選択したが、推定騒音レベルに応じて気導マイクロホン
の信号と咽喉マイクロホンの信号との混合比を変更し
て、その混合信号を出力してもよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように気導マイクロホンと
咽喉マイクロホンを用い、受話器としてイヤホンを用い
る小型送受話装置を使用して通信するときに、その使用
環境において良好な音声(音響信号)を送信するため
に、気導マイクロホンの収音信号または咽喉マイクロホ
ンの収音信号と受話信号を比較判断することで、気導マ
イクロホンの収音信号または咽喉マイクロホンの収音信
号を最適の音質になるように自動的に選択または混合し
て送話信号を生成する。周囲騒音の質・量を正確に反映
し、送話中、受話中に関わらず自動的に行うことができ
る。信号処理を帯域分割して行うと、より一層の音質が
向上できることを可能にした。送話信号の音質は、従来
方式で用いていた骨導マイクロホンより音質がよい咽喉
マイクロホンを用いることで、改善可能となった。つま
り従来ではある条件においては騒音レベルが70dB程
度と著しく大きくなって骨導マイクロホンの出力を選択
したため、その選択前の気導マイクロホンの音質は可成
悪かった。しかしこの発明では同一条件において騒音レ
ベルが60dB程度で咽喉マイクロホンの出力側に切替
えるため、切替え前の気導マイクロホン出力のS/Nが
よく、しかし切替え後も、咽喉マイクロホンであるため
音質がよいものが得られる。
【0021】また、受話装置としてイヤホンを用いるこ
とによって秘話性を高め、さらに気導マイクロホン、咽
喉マイクロホン、またはイヤホンをワイヤレス化するこ
とによって利便性を高めることを可能にした。また、従
来の気導マイクロホンで収音した信号と骨導マイクロホ
ンで収音した信号を選択または混合する方式ではハウリ
ングが生じやすかったが、気導マイクロホンで収音した
信号と咽喉マイクロホンで収音した信号を選択または混
合する本方式ではハウリングが発生しないことから、適
切な送話音量または受話音量を確保することを可能にし
た。
【0022】ここでは小型送受話装置について、実施例
を挙げてこの発明の効果を説明したが、一般の電話用送
受話においても、使用時の周囲騒音の環境・状態におい
て、最適な音質になるように、気導マイクロホンと咽喉
マイクロホンを用いることにより、送話信号を生成する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】咽喉マイクロホンと骨導マイクロホンの周波数
特性とその特性差分の例を示す図。
【図2】送話器として気導マイクロホンを用いたときの
収音信号の音質と周囲騒音レベルに対する関係、および
送話器として咽喉マイクロホンを用いたときの収音信号
の音量と周囲騒音レベルに対する関係を示す図。
【図3】受話中の咽喉マイクロホンを用いたときの収音
信号と気導マイクロホンを用いたときの収音信号の比と
周囲騒音レベルに対する関係を示す図。
【図4】送話中の咽喉マイクロホンを用いたときの収音
信号と気導マイクロホンを用いたときの収音信号の比と
周囲騒音レベルに対する関係を示す図。
【図5】この発明の実施例の機能構成を示すブロック
図。
【図6】A,B,Cはそれぞれ気導マイクロホン、咽喉
マイクロホン、イヤホンをワイヤレス化した例を示すブ
ロック図。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受話手段と、受音手段として空気中を伝
    搬する音を受音するマイクロホン(以下、気導マイクロ
    ホンと称す)と首または顎部に密着するマイクロホン
    (以下、咽喉マイクロホンと称す)と、 周囲騒音レベルを推定する手段と、 推定された周囲騒音レベルが所定の選択基準レベル以下
    のとき気導マイクロホンの収音信号を選択し、推定され
    た周囲騒音レベルが所定の選択基準レベル以上のとき咽
    喉マイクロホンの収音信号を選択する手段を有し、選択
    された信号を送話信号とする通信装置。
  2. 【請求項2】 気導マイクロホンの収音信号または咽喉
    マイクロホンの収音信号のレベルと受話信号のレベルを
    比較することにより、使用者が送話中または受話中であ
    るかを自動的に判断する手段と、その判断結果に基づい
    て、気導マイクロホンの収音信号または咽喉マイクロホ
    ンの収音信号を選択するための選択基準値を調整する手
    段と、その調整した選択基準値に基づいて、通話中にお
    いて気導マイクロホンの収音信号または咽喉マイクロホ
    ンの収音信号を自動的に選択して送話信号を生成する手
    段を有することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 気導マイクロホンの収音信号と咽喉マイ
    クロホンの収音信号を周波数帯域分割する手段を備え、
    前記周囲騒音レベル推定手段は、前記分割された各周波
    数帯域の両信号を用いて各周波数帯域毎の周囲騒音レベ
    ルを推定する手段であり、前記選択手段は前記推定結果
    に基づいて各周波数帯域毎に気導マイクロホンの収音信
    号または咽喉マイクロホンの収音信号を、自動的に選択
    して送話信号を生成する手段であることを特徴とする請
    求項1又は2記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 受話手段と、受音手段として気導マイク
    ロホンと咽喉マイクロホンと、 周囲騒音レベルを推定する手段と、 気導マイクロホンの収音信号と咽喉マイクロホンの収音
    信号とを混合する手段と、 混合された信号を送話信号とする通信装置において、 所定の選択基準レベルを中心に周囲騒音レベルが増加す
    るに従って咽喉マイクロホンの収音信号の割合が増加す
    るように気導マイクロホンの収音信号と咽喉マイクロホ
    ンの収音信号との混合比を決定する手段を有し、 前記混合手段において前記混合比に基づいて気導マイク
    ロホンの収音信号と咽喉マイクロホンの収音信号とを混
    合することを特徴とする通信装置。
  5. 【請求項5】 気導マイクロホンの収音信号または咽喉
    マイクロホンの収音信号のレベルと受話信号のレベルを
    比較することにより、使用者が送話中または受話中であ
    るかを自動的に判断する手段と、その判断結果に基づい
    て、気導マイクロホンの収音信号と咽喉マイクロホンの
    収音信号との前記混合比を調整する手段と、その調整し
    た混合比に基づいて、通話中において気導マイクロホン
    の収音信号と咽喉マイクロホンの収音信号を自動的に混
    合して送話信号を生成する手段を有することを特徴とす
    る請求項4記載の通信装置。
  6. 【請求項6】 気導マイクロホンの収音信号と咽喉マイ
    クロホンの収音信号を周波数帯域分割する手段を備え、
    前記周囲騒音レベル推定手段は、前記分割された各周波
    数帯域の両信号を用いて各周波数帯域毎の周囲騒音レベ
    ルを推定する手段であり、その推定された周囲騒音レベ
    ルに基づいて各周波数帯域毎に気導マイクロホンの収音
    信号と咽喉マイクロホンの収音信号との混合比が決定さ
    れることを特徴とする請求項4又は5記載の通信装置。
  7. 【請求項7】 前記周囲騒音レベル推定手段において、
    気導マイクロホンの収音信号と咽喉マイクロホンの収音
    信号から周囲騒音レベルを推定することを特徴とする請
    求項1、2、4又は5記載の通信装置。
  8. 【請求項8】 受話手段として、イヤホンを用いること
    を特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の通信装
    置。
  9. 【請求項9】 気導マイクロホン、咽喉マイクロホン、
    受話手段の少なくとも1つにおける音声信号の伝送を無
    線で行う手段が設けられていることを特徴とする請求項
    1乃至8の何れかに記載の通信装置。
JP27183098A 1998-09-25 1998-09-25 通信装置 Pending JP2000102087A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006215549A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Microsoft Corp 複数感知の音声強調の際に代替センサ信号によるノイズ破損を低減するための方法および装置
US8442238B2 (en) 2006-06-27 2013-05-14 Bo Franzén Device in a headset
JP2017046234A (ja) * 2015-08-27 2017-03-02 沖電気工業株式会社 音声信号採取装置及びプログラム
JP2017046094A (ja) * 2015-08-25 2017-03-02 株式会社オーディオテクニカ 防音送話装置

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