JP2000101807A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000101807A
JP2000101807A JP10269742A JP26974298A JP2000101807A JP 2000101807 A JP2000101807 A JP 2000101807A JP 10269742 A JP10269742 A JP 10269742A JP 26974298 A JP26974298 A JP 26974298A JP 2000101807 A JP2000101807 A JP 2000101807A
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JP10269742A
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English (en)
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Takeshi Seto
剛 瀬戸
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙カセット自動切換え等の発生に伴い印字
順が変更されてもデッドロックが起こらないことを保証
する。 【解決手段】 複写機の仕様、設定モードに基づき、表
面印字から、対応する裏面印字までの間に印字可能な表
面の面数mを求める。また、圧縮画像容量検知部406
の出力に基づき、最大圧縮画像データ量を求め、これに
基づいてページメモリ403に格納が保証される面数n
を求める。面数nが面数m以下の場合には、面数nに基
づいて用紙フィードスケジュール、印字スケジュールを
決定する。面数nが面数mを上回る場合には、面数nで
のスケジュールは物理的に不可能であるので面数mに基
づいてスケジュールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像データを一
時的に記憶する記憶部を備えた、両面印字可能な画像形
成装置に関し、とくにその両面画像形成スケジュールを
制御するようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】近年のデジタルプリンタ(デジタル複写
機を含む)においては、ページメモリ上に圧縮画像デー
タを一旦展開し、圧縮画像を伸長しながら、搬送された
用紙に印字するプリント方式を採用している。
【0003】また、両面用紙搬送経路(両面ペーパーパ
ス)上に同時に複数の用紙を搬送するような中速・高速
プリンタにおいて、両面印字を行なう場合、生産性を向
上させるために、プリンタの印字に必要なページシーケ
ンスはシーケンシャルになっていないのが一般的であ
る。例えば、読み込みイメージ順が、1→2→3→4→
5→6→7→8→9・・・とシーケンシャルに行われる
のに対し、両面ペーパーパス上に3枚同時に裏面印字が
未実施の用紙を搬送する場合の印字順は、1→3→5→
2→7→4→9→6・・・というようにシーケンシャル
にならない。したがって、両面印字を行なう場合、読み
込んだ画像データをハードディスク等にスプールし、そ
の後、上記に非シーケンシャルな順番の印字順でページ
メモリ上に圧縮画像を取出し、印字後に順次に開放(上
書き)するという制御を行なうことがある。
【0004】一方、画像データの容量を削減し、転送処
理時間を短縮するため画像データを可変長圧縮する方式
が普及している。一般に可変長圧縮処理においては画像
データの内容に応じ、圧縮サイズは画像毎にデータ量が
異なる。この様々な容量の画像データをページメモリ上
に展開する手段として、リングバッファ方式によるメモ
リ管理が知られている。
【0005】前述した両面印字シーケンスにおいては、
印字出力順にページメモリに圧縮画像データを展開し、
展開した順に印字処理が完了するため、ページメモリ上
の領域の確保ができないためにページメモリ上に印字す
べき圧縮画像データを展開できなくなる問題(デッドロ
ック)が発生しない。
【0006】
【発明が解決する課題】ところが、用紙切れによるトレ
イ自動切換え処理等が発生し、用紙のフィード処理がス
キップされ印字スケジュールがページメモリへの画像展
開順序と食い違う現象が発生する。このとき、画像圧縮
データの容量によっては印字すべき画像データ(フィー
ドされた用紙の裏面画像)をページメモリ上へ展開でき
なくなる問題が生じ得る。
【0007】この問題を解決するためには、一旦ページ
メモリ上へ展開された画像データの中でスキップされた
用紙に対する画像データ(フィードスキップされた用紙
に対する表面画像)をページメモリからキャンセル(領
域を開放する)し、印字する画像データ(フィードされ
た用紙の裏面画像)の領域を、確保した上で画像データ
を展開し、印字処理を実施した後、再度スケジュールを
立て直し、必要な画像データをページメモリ上に展開す
るといった複雑なリカバリー処理を行なう必要がある。
また、一旦、印字動作を終了し、再度続きから処理を開
始することも考えられる。
【0008】また、このような問題(デッドロック)を
解決する手段として特開平6−86030号公報に開示
されるように、順序が異なることによって問題(デッド
ロック)が生じたとき、出力順とは異なるページを出力
させて、問題を回避する手法が知られている。
【0009】しかしながら、上記の特開平6−8603
0号公報に開示されるようなデッドロック回避方法にお
いてはユーザが望む出力結果が得られない。また、その
ほかのデッドロック回避方法においても複雑な処理を必
要とする。
【0010】この発明は、上記従来技術における問題点
を考慮してなされたものであり、その目的は、ページメ
モリを効率よく使い、かつデッドロックを発生させな
い、最も生産性の高い画像形成スケジュールで画像形成
装置を制御することにある。
【0011】なお、以下において、画像形成スケジュー
ルとは、用紙フィードスケジュール、印字スケジュー
ル、画像データ読み込みスケジュール等、画像形成に必
要なすべてのスケジュールを包含するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】以下、この発明の概要を
説明する。この発明においては、例えば、ページメモリ
の全容量Pと、1ジョブ中の最大圧縮画像データ容量を
検知する手段によって知らされるデータサイズxとから
求められる(式1)の係数nと、両面ペーパーパス長L
と搬送用紙長lと用紙間ギャップgから求められる(式
2)の係数Nとから表面印字からその裏面印字までに印
字可能な表面(該当用紙の表面も含まれる)の面数mを
決定し、その面数mに応じた印字スケジュール(用紙フ
ィードスケジュール)を選択する。
【0013】
【数1】 n=P/x (小数点以下切り捨て) (式1) m={L/(l+g)}/2 (小数点以下切り上げ) (式2) 上記(式1)で求められたnが裏面印字前に印字できる
表面数となるように、トレイからの用紙フィードスケジ
ュールを選択する。ただし、上記nが両面ペーパーパス
長と用紙長および用紙間ギャップとから求められる物理
的な最大面数mを超えるときは、上記の裏面印字前に印
字できる表面数はmと補正される。
【0014】このように最大圧縮画像データ量を基準と
し、印字スケジュール(用紙フィードスケジュール)を
決定することにより、ページメモリへのイメージ読み出
し順と印字順とが食い違ったケースにおいても、デッド
ロックが発生しなくなる。
【0015】この発明により、印字シーケンスが用紙切
れ等によるトレイ自動切換え処理等の予期せぬ事態によ
り、予め決定されたシーケンスと異なってしまった場合
においてもデッドロックが発生せずに、かつ、生産性の
高いスケジュールで印字処理を行なうことができる。す
なわち、本来、両面ぺーパーパスが長くてペーパーパス
内に複数の用紙を配置できる場合にも、ページメモリの
容量に見合った印字スケジュール(用紙フィードスケジ
ュール)を採用することにより、印字順番が画像データ
の書き込み順番と違った場合でも確実に印字を行なうこ
とができる。
【0016】さらに、この発明を説明する。
【0017】この発明によれば、上述の目的を達成する
ために、両面印字のために複数枚の被記録材が収容可能
なエンドレス被記録材搬送経路を備え、両面画像形成ス
ケジュールに従って上記エンドレス被記録材搬送経路に
被記録材を給送し、上記両面画像形成スケジュールに従
って出力装置により上記被記録材の表面および裏面に印
字を行なう画像形成装置に、複数の圧縮画像データを収
容可能なページメモリと、上記ページメモリに画像デー
タを書き込む書き込み手段と、上記ページメモリからデ
ータを読み出し伸長しながら上記出力装置へ送出する読
み出し手段と、印字対象ジョブ中の最大圧縮画像データ
量を検出する検出手段と、上記ページメモリの全容量と
上記検出手段により検出された最大圧縮画像データ量と
の比に基づいて両面画像形成スケジュールを決定する手
段とを設けるようにしている。
【0018】この構成においては、トレイ自動切換え等
により被記録材への印字順序が異なってしまった場合に
もデッドロックが生じないような印字スケジュールを、
ページメモリの全容量と最大圧縮画像データ量との比に
基づいて、決定するようにしているので、デッドロック
が生じることがなく、また煩雑なリカバリー処理を行な
う必要もない。
【0019】また、この発明によれば、上述の目的を達
成するために、両面印字のために複数枚の被記録材が収
容可能なエンドレス被記録材搬送経路を備え、両面画像
形成スケジュールに従って上記エンドレス被記録材搬送
経路に被記録材を給送し、上記両面画像形成スケジュー
ルに従って出力装置により上記被記録材の表面および裏
面に印字を行なう画像形成装置に、印字対象ジョブの圧
縮画像データを記憶する二次記憶手段と、複数の圧縮画
像データを収容可能なページメモリと、上記出力装置か
らの出力順に従って上記二次記憶手段から上記ページメ
モリに圧縮画像データを書き込む手段と、上記ページメ
モリからデータを読み出し伸長しながら上記出力装置へ
送出する読み出し手段と、上記印字対象ジョブ中の最大
圧縮画像データ量を検出する検出手段と、上記ページメ
モリの全容量と上記検出手段により検出された最大圧縮
画像データ量との比に基づいて両面画像形成スケジュー
ルを決定する手段とを設けるようにしている。
【0020】この構成においても、デッドロックが生じ
ることがなく、また煩雑なリカバリー処理を行なう必要
もない。
【0021】この構成において、上記二次記憶装置に上
記圧縮画像データを記憶する際に上記ページメモリにも
上記圧縮画像データを記憶して上記ページメモリ上に確
保する記憶領域に基づいて各圧縮画像データの容量を計
算し、この計算結果に基づいて上記最大圧縮画像データ
量を検出するようにしてもよい。
【0022】また、上記ページメモリをリングバッファ
により構成してもよい。
【0023】また、上記ページメモリの全容量と上記最
大圧縮画像データ量との比に基づいて、上記ページメモ
リに収容することが保証されている圧縮画像データの数
を算出し、この圧縮画像データの数に基づいて上記両面
画像形成スケジュールを決定するようにしてもよい。
【0024】さらに、上記エンドレス被記録材搬送経路
に収容可能な被記録材の数が少ないために上記両面画像
形成スケジュールが実行できない場合には上記被記録材
の数に基づいて上記両面画像形成スケジュールを決定す
るようにしてもよい。
【0025】また、上記最大圧縮画像データは予め予測
して求めておいてもよい。
【0026】
【発明の実施の態様】以下、この発明の実施例について
説明する。
【0027】図1はこの発明を適用した、両面ペーパー
パスを具備する複写機の簡易レイアウト図である。ま
た、図2は本発明に係るハードウェアブロック図の一例
を示す。また、本実施例においては、両面ペーパーパス
長はA4L用紙が5枚分収容可能であり、16Mbyt
eのページメモリを搭載しているものとする。もちろ
ん、ページメモリのサイズは任意のものを用いることが
できる。なお、実施例においては、具体的な仕様に関す
る寸法は以下のとおりである。
【0028】
【表1】A4L用紙長=216[mm] 用紙間ギャップ長=30[mm] 両面ペーパーパス長=1300[mm]
【0029】[全体の説明]図1において、複写機の上
段には原稿を読み取るための画像読み取り部100があ
り、下段には画像印字部200がある。画像読み取り部
100は、ナジャーロール101、フィードロール10
2、リタードパッド103、テイクアウトロール10
4、レジストレーションロール105、プラテンロール
106、アウトロール107、第1排出ロール108、
第2排出ロール109、光学系110、画像読み取り素
子111を含んでいる。これら画像読み取り部100の
細部については複写動作に関連して後に説明する。画像
印字部200は、ラスタ出力スキャナ(ROS:Ras
ter Output Scanner)201、感光
体ドラム202、現像装置203、転写帯電器204、
用紙トレイ205A〜205D、レジストレーションロ
ール206、定着装置207、クリーニング装置20
8、用紙搬送通路209、用紙反転経路210、インバ
ートゲート211を含んでいる。これら画像印字部20
0の細部についても複写動作に関連して後に詳述する。
【0030】なお、画像印字部200から排出された複
写用紙は排紙トレイ300に案内される。
【0031】図2は、複写機を制御する制御部の構成を
示している。図2において、制御部は、画像処理等を実
行する処理ユニット400と、処理ユニット400を制
御する制御部401とを含んでいる。なお、制御部40
1は、CPUバス410に接続されたCPU407、R
OM408およびRAM409を含んで構成されてお
り、画像読み取り部100および画像印字部200を含
む複写機全体の制御を行なうものである。
【0032】処理ユニット400は、画像読み取り部1
00で読み取った画像に対し可変長圧縮を行なう画像デ
ータ圧縮部402と、圧縮されたデータを記憶するペー
ジメモリ403と、圧縮されたデータを、ページメモリ
403を介してスプールする画像データ蓄積部404
と、ページメモリ403から読み出されるデータを伸長
する画像データ伸長部405と、圧縮画像容量検知部4
06を含んで構成されている。伸長された画像データは
画像印字部200に供給される。なお、ページメモリ4
03はリングバッファにより構成されている。また、画
像データ蓄積部404はハードディスクドライブにより
構成されている。
【0033】画像データ圧縮部402は、画像データを
圧縮する際に例えば128Kバイトづつページメモリ4
03に書き込みを行う。圧縮画像容量検知部406は、
ページメモリ403に書き込まれたデータ量に基づいて
各ページの圧縮データのデータ量を検出して、最大圧縮
画像データ量を決定する。
【0034】[複写動作]図1および図2を参照して複
写動作について説明する。
【0035】まず、複写機前面のユーザインタフェース
パネルから機能設定が行なわれる。原稿は、複写する面
を上にして画像読み取り部100の原稿セットトレイに
セットされる。スタートボタンが押下されると、画像読
み取り部100にセットされた複数枚の原稿はナジャー
ロール101によって最上位の原稿から順にピックアッ
プされて、フィードロール102およびリタードパッド
103へ送られる。原稿はフィードロール102および
リタードパッド103によって、1枚ずつにさばかれて
搬送路にそってテイクアウェイロール104およびレジ
ストレーションロール105によって読取り位置まで搬
送される。読取り位置へと搬送された原稿はプラテンロ
ール106によって一定速度で搬送され、光学系110
およびCCD等の画像読取り素子111によって読み取
られる。この時、光学系110は停止状態で読取りを行
う。読取りが終了した原稿はアウトロール107と第1
排出ロール108によって原稿排出トレイに排出され
る。
【0036】両面印字の場合は、表面読み込みが終わっ
た原稿を第1排出ロール108によりそのまま排出せず
に、一部排出した状態で第1排出ロール108に挟まれ
たまま片面/両面搬送路切り替え部材により搬送路の切
り替えを行い、アウトロール107を逆回転することに
より原稿を再度搬送する。このとき原稿は表裏反転され
た状態にある。原稿の裏面を光学系110により読み取
る。読み取った原稿はアウトロール107と第1排出ロ
ール108で原稿の一部が排出される。ただし、ここで
原稿の後端が第1排出ロール108に挟まれたまま停止
し、排出/逆転搬送路切り替え部材によりUターン搬送
路に切り替えて、第2排出ロール109により排出トレ
イに排出される。
【0037】画像読み取り部100により読み取られた
画像は、画像データ圧縮部402に供給され可変長圧縮
される。圧縮された画像データは例えば128Kbyt
eづつページメモリ403に書き込まれていく。ページ
メモリ403はリングバッファであるのでリリースされ
た部分に更新書き込みが行われる。ページメモリ403
に蓄えられたデータはバッファされた後、画像データ蓄
積部404にスプールされる。このスプールの順番は読
取られた順番で行なわれる。
【0038】やがて、原稿すべてについて画像データが
読み込まれて画像データ蓄積部404にスプールされる
と、出力動作が行われる。この際、画像データ蓄積部4
04からは印字出力が行われる順番で画像データが取出
され、ページメモリ403にストアされる。ページメモ
リ403にストアされた画像データは画像データ伸長部
405により伸長されて画像印字部200に供給され
る。
【0039】画像印字部200においては、送られた画
像データに基づいてROS201が感光体ドラム202
上に画像露光を行い、静電潜像が形成される。この感光
体ドラム202上に形成された静電潜像は、現像装置2
03によりにより現像されてトナー像となり、転写帯電
器204により複写用紙に転写される。複写用紙は、複
写機下部に収容された複数の用紙トレイ205A〜20
5Dから所定サイズの用紙が給紙される。この給紙され
た複写用紙はプレレジセンサ(図示しない)によって検
知された後、複数の搬送ロールにより感光体ドラム20
2手前のレジストレーションロール206まで一旦搬送
される。この後、感光体ドラム202上に形成されたト
ナー画像と同期して感光体ドラム202の表面へ搬送さ
れる。転写された複写用紙は転写帯電器204によって
感光体ドラム202から分離された後、定着装置207
に送られ定着されて、装置外部の排出トレイ300へ排
出される。なお、トナー像の転写工程が終了した感光体
ドラム202は、クリーニング装置208により残留ト
ナーや紙粉等が除去され、次の転写工程に備える。
【0040】この画像印字部200において、両面複写
を行う場合は、両面用紙通路209を用いて表面複写が
終了した複写用紙をインバートゲート211により用紙
反転経路210に搬送する。複写用紙の表裏反転した状
態で両面用紙通路209より、感光ドラム202へと再
度搬送し、裏面に画像を複写した後、排出トレイ300
に排出する。
【0041】[両面印字スケジュール]図3は、基準信
号(以下、ピッチ信号と呼ぶ)を元に用紙フィード、表
面印字、裏面印字等のスケジューリング制御を行なった
ときの両面印字シーケンスを示す。通常、高速両面印字
シーケンスとして表面印字と裏面印字とを交互に実施で
きるように、用紙フィードから次の用紙フィードまで
に、裏面印字のために1ピッチ分スキップするように用
紙フィードスケジュールが組まれている。図の例では、
1ピッチ分スキップして供給された用紙に1ページ目、
3ページ目、5ページ目の印字が行なわれる。また、以
上のようにして表面に印字された用紙は反転されて循環
され、その後、2ページ目、4ページ目、6ページ目が
印字される。この例では、1→3→5→2→4→6(数
字はページ番号)の順に画像データが画像データ蓄積部
404からページメモリ403に書き込まれ、この順番
で印字が行われる。
【0042】[不具合発生状況]通常は(最大圧縮イメ
ージサイズが1Mbyteであっても)図3に示すよう
にページメモリへの展開順と印字順とが同じになるため
にデッドロックは発生しない。しかし、1枚目の用紙フ
ィード後に用紙切れになり、他のトレイへの自動切換え
処理のためにスケジューリングされた用紙のフィードが
2回連続で不可能であった場合は、図4に示すように、
表面に1ページ目を印字して、両面搬送パスを1周し、
裏面印字を実施するために再度印字部に用紙が搬送され
たときに、先行してページメモリ403に展開された表
面画像が存在するために、2ページ目の画像イメージの
展開ができずにデッドロック状態となる。
【0043】[不具合回避方法]この実施例においては
(式2)により表面印字からその裏面印字までに印字可
能な表面の面数mは、
【0044】
【数2】 m={1300/(216+30)}/2=2.6 となり、小数点以下切り上げにより「3」が物理的な最
大面数となる。
【0045】また、画像が6ページのジョブにおいて、
最大圧縮画像容量が16Mbyte、8Mbyte、5
Mbyteのケースを例として、上記不具合発生状況で
の制御を説明する。
【0046】(式1)により得られる係数nはそれぞれ
1、2、3(実際は3.2であるが小数点切り捨てによ
り3となる)となり、印字スケジュールは、16Mby
teのケースが1→2→3→4→5→6、8Mbyte
のケースが1→3→2→5→4→6、5Mbyteのケ
ースが1→3→5→2→4→6となる。
【0047】不具合発生状況における両面シーケンスを
図5〜図7に示す。なお、用紙フィードの欄の「S」は
スキップを示し、表面印字の欄の「*」は印字スケジュ
ールのスリップを示す。図5の例では、両面印字シーケ
ンスが1→2→3→4→5→6であるので、ページメモ
リ403が1面しか画像データを保持できなくともデッ
ドロックなく印字を行なえる。図6の例では、両面印字
シーケンスが1→3→2→5→4→6であるので、ペー
ジメモリ403が2面の画像データを記憶できればデッ
ドロックなく印字を行なえる。また、図7の例では、両
面印字シーケンスが1→3→5→2→4→6であるの
で、ページメモリ403が3面の画像データを記憶でき
ればデッドロックがなくなる。この実施例のような設定
を行なうことによりデッドロックを回避できる。
【0048】また、本発明の制御フローチャートを図8
に示す。図8のフローは以下のようになる。 [ステップS1]:複写機の設定仕様を読み出し、両面
パス長L、用紙間ギャップL、ページメモリ容量Pを取
得する。この後、ステップS2に進む。 [ステップS2]:使用する用紙長lを確定する。確定
後にステップS3に進む。 [ステップS3]:物理的な最大面数mを算出する。た
だし、m={L/(l+g)}/2である。mの小数点
以下は切り上げる。この後、ステップS4に進む。 [ステップS4]:最大圧縮データサイズxを取得す
る。この後、ステップS5に進む。 [ステップS5]:先行印字表面数nを算出する。ただ
し、n=P/xであり、小数点以下切り捨てる。この
後、ステップS6に進む。 [ステップS6]:先行印字表面数nが、最大面数mよ
り大きければ、ステップS7に進み、そうでなければス
テップS8に進む。 [ステップS7]:先行印字表面数nをmとする補正を
行なう。この後、ステップS8に進む。 [ステップS8]:裏面印字前に表面をnページ印字す
るスケジュールを選択する。例えば、nが1〜10のと
きは以下のようになる。
【0049】
【表2】 n=1: 1→2→3→4→5→6→7→8→9→10・・・ n=2: 1→3→2→5→4→7→6→9→8→11・・・ n=3: 1→3→5→2→7→4→9→6→11→8・・・ n=4: 1→3→5→7→2→9→4→11→6→13・・・ n=5: 1→3→5→7→9→2→11→4→13→6・・・ n=6: 1→3→5→7→9→11→2→13→4→15・・・ n=7: 1→3→5→7→9→11→13→2→15→4・・・ n=8: 1→3→5→7→9→11→13→15→2→17→4・・・ n=9: 1→3→5→7→9→11→13→15→17→2→19・・ n=10: 1→3→5→7→9→11→13→15→17→19→2・・ この実施例においては、1ジョブにおいてページメモリ
403がどのくらいの面数の画像データの格納を保証で
きるかを判定し、これに基づいて、物理的な最大面数に
より本来決定する両面印字スケジュールを調整し、印字
順が異なった場合にもデッドロックが発生しないように
できる。
【0050】なお、この発明は上述実施例に限定される
ものではない。例えば、上述の例では先読みモードの両
面印字の複写機について説明したが、この発明を同様の
構成のプリンタに適用できることはもちろんである。ま
た、ページメモリが保証する格納画像データの面数は正
確な検出に基づく方が好ましいが、適切な予測によりこ
れを決定するようにしてもよい。
【0051】また、ページメモリが印字出力と異なる態
様で画像データを読取り、この画像データをバッファし
て、その後、印字順に出力する場合にも、最大圧縮デー
タ量を予測してこの発明を適用できることはもちろんで
ある。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、予期せぬ要因により画像データ展開順と画像印字順
が食い違ったケースにおいてもデッドロックは発生せ
ず、コピー動作を中断させずに、メモリ上の画像データ
のキャンセル等の煩雑な処理を行なうことなく、容易に
リカバリーが行なえ、最適な両面印字シーケンスで印字
処理が行なわれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例の複写機を全体として示す
模式図である。
【図2】 上述実施例の制御部の構成を説明するブロッ
ク図である。
【図3】 両面印字シーケンスの通常の動作を説明する
図である。
【図4】 両面印字シーケンスの不具合発生時の動作を
説明する図である。
【図5】 上述実施例において最大圧縮画像容量が16
MByteの場合の両面印字シーケンスを説明する図で
ある。
【図6】 上述実施例において最大圧縮画像容量が8M
Byteの場合の両面印字シーケンスを説明する図であ
る。
【図7】 上述実施例において最大圧縮画像容量が5M
Byteの場合の両面印字シーケンスを説明する図であ
る。
【図8】 上述実施例の動作を説明するフローチャート
である。
【符号の説明】
100 画像読み取り部 200 画像印字部 402 画像データ圧縮部 403 ページメモリ 404 画像データ蓄積部 405 画像データ伸長部 406 圧縮画像容量検知部
フロントページの続き Fターム(参考) 2C087 BC02 BC07 BD40 CB02 CB12 DA02 5C062 AA05 AB22 AB32 AB42 AC04 AC09 AC11 AC25 AC58 BA00 5C073 AA02 BC04 CC03 CC04 9A001 DD07 DD08 EE04 HH27 JJ35 KZ16 LZ09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面印字のために複数枚の被記録材が収
    容可能なエンドレス被記録材搬送経路を備え、両面画像
    形成スケジュールに従って上記エンドレス被記録材搬送
    経路に被記録材を給送し、上記両面画像形成スケジュー
    ルに従って出力装置により上記被記録材の表面および裏
    面に印字を行なう画像形成装置において、 複数の圧縮画像データを収容可能なページメモリと、 上記ページメモリに画像データを書き込む書き込み手段
    と、 上記ページメモリからデータを読み出し伸長しながら上
    記出力装置へ送出する読み出し手段と、 印字対象ジョブ中の最大圧縮画像データ量を検出する検
    出手段と、 上記ページメモリの全容量と上記検出手段により検出さ
    れた最大圧縮画像データ量との比に基づいて両面画像形
    成スケジュールを決定する手段とを有することを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 両面印字のために複数枚の被記録材が収
    容可能なエンドレス被記録材搬送経路を備え、両面画像
    形成スケジュールに従って上記エンドレス被記録材搬送
    経路に被記録材を給送し、上記両面画像形成スケジュー
    ルに従って出力装置により上記被記録材の表面および裏
    面に印字を行なう画像形成装置において、 印字対象ジョブの圧縮画像データを記憶する二次記憶手
    段と、 複数の圧縮画像データを収容可能なページメモリと、 上記出力装置からの出力順に従って上記二次記憶手段か
    ら上記ページメモリに圧縮画像データを書き込む手段
    と、 上記ページメモリからデータを読み出し伸長しながら上
    記出力装置へ送出する読み出し手段と、 上記印字対象ジョブ中の最大圧縮画像データ量を検出す
    る検出手段と、 上記ページメモリの全容量と上記検出手段により検出さ
    れた最大圧縮画像データ量との比に基づいて両面画像形
    成スケジュールを決定する手段とを有することを特徴と
    する画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記二次記憶装置に上記圧縮画像データ
    を記憶する際に上記ページメモリにも上記圧縮画像デー
    タを記憶して上記ページメモリ上に供給されるデータ量
    に基づいて各圧縮画像データの容量を計算し、この計算
    結果に基づいて上記最大圧縮画像データ量を検出する請
    求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記ページメモリをリングバッファによ
    り構成する請求項または3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上記ページメモリの全容量と上記最大圧
    縮画像データ量との比に基づいて、上記ページメモリに
    収容することが保証されている圧縮画像データの数を算
    出し、この圧縮画像データの数に基づいて上記両面画像
    形成スケジュールを決定する請求項1、2、3または4
    記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 上記エンドレス被記録材搬送経路に収容
    可能な被記録材の数が少ないために上記両面画像形成ス
    ケジュールが実行できない場合には上記被記録材の数に
    基づいて上記両面画像形成スケジュールを決定する請求
    項5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 上記最大圧縮画像データは予め予測して
    求めておく請求項1または2記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8520964B2 (en) 2009-06-29 2013-08-27 Kyocera Document Solutions Inc. Image processing apparatus

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