JP2000101802A - スキャナの倍率変化補償方法 - Google Patents

スキャナの倍率変化補償方法

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JP2000101802A JP11217422A JP21742299A JP2000101802A JP 2000101802 A JP2000101802 A JP 2000101802A JP 11217422 A JP11217422 A JP 11217422A JP 21742299 A JP21742299 A JP 21742299A JP 2000101802 A JP2000101802 A JP 2000101802A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 倍率の変化をリアルタイムに検出し、その倍
率の変化を補償すること。 【解決手段】スキャナを組立てる前にフォトセンサアレ
イ118の感度を較正し、生成された感度補償データ
を、組立てられた製品内のフォトセンサアレイ118と
共に設置された不揮発性メモリに格納する。そして、フ
ォトセンサアレイ118は、走査の直前にさらに較正さ
れ、工場における補償データとプレスキャンにおける補
償データとの間の差が、デジタルフィルタリング処理に
よって得られたN個の画素に適用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コピー機、ファク
シミリ装置およびコンピュータ用スキャン技術に係り、
特に、イメージスキャナによって用いられる光学システ
ムにおけるリアルタイムで変化する倍率を補償するスキ
ャナの倍率変化補償方法に関する。
【0002】
【従来の技術】イメージスキャナはドキュメント上若し
くは写真上の可視イメージまたは透明な媒体におけるイ
メージを、コンピュータによって複写、保存または処理
に適した電子的な形式に変換する。イメージスキャナは
単独の装置でも、コピー機の一部、ファクシミリ機の一
部または多目的装置の一部でもよい。反射式イメージス
キャナ(reflective image scanner)は、一般に、制御さ
れた光源を有しており、光線がドキュメントの表面で反
射されて、光学系を介し、感光性手段(photosensitive
device)のアレイ上に照射される。感光性手段は受光し
た光の強度を電気信号に変換する。例えば、透明イメー
ジスキャナは写真のポジティブスライドフィルムのよう
な透明なイメージを通過した光を、光学系を介して感光
性手段のアレイ上に照射する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、イメージスキ
ャナのコストを低減する必要がある。高価な構成要素の
1つとして、ドキュメント上のラインをフォトセンサア
レイ上に集束するために用いる光学系がある。しかし、
低価格のレンズを設計すると、環境の変化、特に温度の
変化および機械的な動作の影響を受けやすい。特に、低
価格のプラスチックレンズは、より高価な光学ガラスレ
ンズと比較して温度の影響を受けやすい。一般に、イメ
ージスキャナは、かなりの熱を放射するランプを有して
いる。また、コピー機および多目的装置は、紙の上にト
ナーを溶融定着させるまたはインクを乾燥させるための
ヒータを有する。走査要求を受ける前は、ランプおよび
ヒータはオフまたは低電力スタンバイ状態となっている
が、走査中は、イメージスキャナの内部温度がかなり変
化する可能性がある。さらに、走査中にスキャナの光学
システムは移動する。温度の変化および機械的な動作に
より、走査中に光学系の倍率はわずかに変化する可能性
がある。走査中に倍率が変化すると、走査方向に対して
平行なドキュメント上のイメージの直線状のラインまた
はエッジは、生成された走査イメージにおいて曲がりが
生じる場合がある。
【0004】スキャナは、一般に、フォトセンサが一次
元配列されたアレイを用いる。感度はフォトセンサごと
に異なる。走査前に均一な反射率を有する較正ストリッ
プ(calibration strip)を走査することによって、個々
のフォトセンサのそれぞれの感度を較正する。該較正は
不均一な照度に対しても補償を行い、レンズまたはミラ
ー上の塵または指紋等の光路上の小さな障害物または欠
陥に対して補償することもできる。例えば、個々のフォ
トセンサの小さなグループが、プリスキャン較正中にレ
ンズ上の塵の微粒子によって部分的に遮られた光を受光
する。倍率が変化すると、その塵の微粒子の影響を受け
たフォトセンサのグループの感度が変化する。しかしな
がら、走査前に適切に較正された個々のフォトセンサ
は、倍率が変化した後、不適正に較正される可能性があ
る。その結果、生成された走査イメージに縞が生じる可
能性がある。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、倍率の変化をリアルタイムで検出し、その倍率
の変化を補償すること目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフォトセン
サアレイは、走査されるイメージラインの外側の領域か
ら光を受光するフォトセンサを有する。走査方向に平行
な直線状のハイコントラストなエッジまたはパターンの
境界を有する倍率補償ターゲットが、走査中のイメージ
のエッジに沿って提供されている。倍率補償ターゲット
は、白い背景の中の黒のエッジ、またはフォトセンサが
受光する光を遮る不透明な障害物等による光の反射率ま
たは光の強度を検出可能な段(step)である。好ましく
は、本発明に係るシステムは、公称走査温度において2
つの倍率補償ターゲット間の光を受光するフォトセンサ
の期待値(expected number)である。所定の数値Nを有
する。また、数値Nは、プリスキャン較正手続き中また
は走査前のある別の機会のときに決定することもでき
る。倍率補償ターゲットを走査することによって、光の
強度の段における効果的なフォトセンサの位置が走査中
に制御される。光の強度の段におけるフォトセンサの位
置が変化すると、フォトセンサからのデータは、フィル
タリング(デシメート(decimate),補間(interpolat
e))処理されて、一定の画素数Nを供給する。
【0007】感度補償データの一部は個々のフォトセン
サの関数であり、倍率が変化すると、感度補償データの
一部は異なるフォトセンサに適用される必要がある。解
決方法の一例は、スキャナを組立てる前にフォトセンサ
アレイの感度を較正し、生成された感度補償データを、
組立てられた製品内のフォトセンサアレイと共に設置さ
れた不揮発性メモリに格納することである。フォトセン
サアレイは走査の直前にさらに較正され、工場における
補償データとプリスキャンにおける補償データとの間の
差が、デジタルフィルタリング処理によって得られた画
素数Nに適用される。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
る倍率較正ターゲットを有するスキャナの構成を示す側
面図である。図1において、スキャナは透明なプラテン
100を有する。走査のために、プラテン100上にド
キュメント102の表面を下にして配置する。ランプ1
04はドキュメント102の表面上の走査ライン106
に光を照射する。破線で示された光線108は光線の経
路を示している。光線108は3つのミラー110,1
12,114によって反射され、レンズシステム(以
下、レンズと称す)116を通過してフォトセンサアレ
イ118上に照射される。ランプ104、ミラー11
0,112,114、レンズ116およびフォトセンサ
アレイ118は、走査中のドキュメントに対して移動す
る、図示しないキャリッジ内に設けられている。図1の
例は、ミラーを使用して光線の経路を屈折させることに
より、可動式キャリッジをより小さくしている。しか
し、本発明の目的においてミラーは必要ではない。反射
式ドキュメントスキャナ(reflective document scanne
r)が、本発明に係る他の実施形態として説明可能なよう
に、本発明は透明なイメージのためのスキャナにも同等
に適用可能である。
【0009】また、図1には、倍率補償ターゲット12
0,122(図2では別々に示す)が示されている。倍
率補償ターゲット120,122は、プラテン100の
下部に図示されているが、本発明においてはプラテンの
上部、キャリッジの上部または一ミラーに配置すること
が可能であり、また、走査ライン106とフォトセンサ
アレイ118との間の光路のいずれかの場所で、別の構
成要素とすることもできる。また、図1に、個々のフォ
トセンサの感度の較正および不均一な照度に対する補償
を行うために用いる、フォトセンサ感度較正ターゲット
124を示す。なお、フォトセンサ感度較正ターゲット
124の位置は、図1に示す位置と異なっていてもよ
い。
【0010】図2は、ドキュメント102およびプラテ
ン100を除いた、図1に示すスキャナの構成を示す上
面図である。レンズ116は、走査ライン106の幅を
有するイメージを、フォトセンサアレイ118上にフォ
トセンサの列幅より狭い幅のイメージに縮小する。図2
において、倍率補償ターゲット120のエッジ202か
らの光線200および倍率補償ターゲット122のエッ
ジ206からの光線204である2つの光線200,2
04は、図1に示すミラー110,112,114等に
よって屈折され、フォトセンサアレイ118上に照射さ
れる。光線200,204は、図1で光線108として
示す光路を進む。初期較正中に、スキャナコントローラ
(図示せず)は、最初に、周知の一様な反射率を有する
フォトセンサ感度較正ターゲット124を走査する。好
ましくは、フォトセンサ感度較正ターゲット124は、
図2に示すように、倍率補償ターゲット120,122
の内部のエッジ202,206を越える長さとする。倍
率補償ターゲット120,122は、走査方向に対して
平行な反射率の段を有し、ターゲット間に正確に固定さ
れた空間に設けられている。ランプの光の強度は、走査
中に変化する可能性があり、プラテン100の1つのエ
ッジに沿って光の強度較正ターゲットを有するスキャナ
が知られている。また、倍率補償ターゲット120,1
22の一方または両方は、ランプ強度較正ターゲットと
して利用することもできる。
【0011】図3は、図1および図2に示されたレンズ
116およびフォトセンサアレイ118を示す上面図で
ある。図3は、レンズの数学モデルを表し、実際の光線
の軌跡を示すことを意図していない。また、レンズ11
6によって形成されるイメージの位置は、最初はフォト
センサアレイ118の表面上である。走査中に、スキャ
ナコントローラは、個々のフォトセンサのどれが、図1
および図2に示されている倍率補償ターゲット120,
122から得られる光の強度の段に対応するかを決定す
る。なお、フォトセンサアレイ118によって検出され
る光の強度の段は、いくつかのフォトセンサに広がって
いてもよく、それによって、中心点または他のしきい値
を定めるプロセスを用いて、倍率補償ターゲット12
0,122のエッジ202,206に対応する単一のフ
ォトセンサを決定することができる。フォトセンサアレ
イ118の個々のフォトセンサは、順に番号が付されて
いるものとする。図3において、光の強度の段の1つに
対応する光線200は、フォトセンサN1に照射され
る。同様に、光線204は、フォトセンサN4に照射さ
れる。N4はN1+1より大きいものとすると、フォト
センサN1とフォトセンサN4との間のフォトセンサの
数は、N4−N1−1個である。すなわち、ドキュメン
ト上のイメージから情報を得るフォトセンサがN4−N
1−1個あり、他のすべてのフォトセンサは、倍率補償
ターゲット120,122またはスキャナの内部部品に
よって反射された光を受光する。
【0012】好適には、走査ライン106に沿ったドキ
ュメント上のイメージに対し、本来の光学的なスキャナ
画素とフォトセンサ要素(photosensor element)とが1
対1の対応をする。スキャナによって他の装置に供給さ
れるイメージは、本来の光学的な画素に対応する解像度
とは異なる有効な解像度を有していることもある。スキ
ャナコントローラまたは別のコンピュータは、デジタル
フィルタリング処理を用いてイメージ上の距離単位毎の
画素数を減少させる(デシメーション(decimation)と呼
ばれる)ことによって、例えば、保存および処理要件(p
rocessing requirement)を縮小する、またはスキャナ画
素間で補間して、イメージ上の距離単位毎の画素数を増
加させる。本発明では、ある固定数(fixed number)のす
きゃな画素を提供するためにデジタルフィルタリング処
理が用いられ、その結果、スキャナ画素とフォトセンサ
要素とが1対1の対応をしない。
【0013】図3において、レンズ116の倍率は、レ
ンズの半径、レンズの厚み、レンズの屈折率およびレン
ズの位置(対象距離)に影響される。4つのパラメータ
すべてが、温度の変化および湿度の変化によって変化す
る可能性があるが、特に、温度の変化によってレンズの
屈折率は変化する。一般に、ガラスは温度の上昇に従っ
て屈折率が大きくなり、プラスチックは温度の上昇に従
って屈折率が小さくなる。図3に示す単純なレンズにお
いて、温度の上昇に従って屈折率が小さくなる場合、光
はあまり屈折せず、光線200は破線300で示すよう
に屈折し、光線204は破線302で示すように屈折す
る。また、温度の上昇に従って焦点距離が長くなり、実
線304で示すようにフォトセンサアレイ118の後ろ
により大きいイメージが形成される。フォトセンサアレ
イ118が実線304まで移動することができる場合、
最終的により大きいイメージとなる。しかし、フォトセ
ンサアレイ118がレンズに対して固定されている場
合、フォトセンサアレイ118の表面により小さい焦点
の外れたイメージが形成される。この小さい焦点の外れ
たイメージは、フォトセンサN2からフォトセンサN3
にわたる。したがって、温度の上昇によって、倍率補償
ターゲット間の光を検出するフォトセンサの数は、N4
−N1−1個からN3−N2−1個に減少する。図3
は、温度の上昇に従って屈折率が小さくなる材料を有す
る単純な単一レンズを示している。一般に、スキャナの
光学システムは、収束(ポジティブ)レンズ面および発
散(ネガティブ)レンズ面の両方を有する複雑な一連の
構成要素を備えるため、最終的に温度の上昇に従って倍
率が縮小または拡大する可能性がある。また、倍率が変
化するに従って焦点距離も変化する。しかし、小口径、
端部動原体型要素(telocentric elements)または他の
周知の光学技術を用いて、システムが焦点距離の変化
(被写界深度(depth of field)の増加)に比較的反応し
ないようにすることができる。
【0014】好ましくは、スキャナシステムは、所定の
数値Nの個数のフォトセンサを有する。該数値Nは、公
称温度における倍率補償ターゲット120,122の光
の強度の段の間を通過する光を受光する、フォトセンサ
の期待値と等しい。例えば、数値Nは、N4−N1−1
個の期待値でもよい。あるいは、数値Nは、N=N4−
N1−1によって設定され、プリスキャンプロセス中に
決定することができる。なお、フォトセンサN4および
フォトセンサN1は、走査前にまたはドキュメントイメ
ージの走査ラインに対して決定される。本発明では、倍
率補償ターゲット間の走査ライン上のイメージにより照
射される画素数であるスキャナ画素数が変化する場合、
スキャナはスキャナ画素を電子的にフィルタリング処理
することによって、走査中に厳密に画素数Nの出力を生
成する。
【0015】上述したように、初期較正中に、フォトセ
ンサ感度較正ターゲット124を用いて、個々のフォト
センサの感度を較正し、不均一な照度を補償する。フォ
トセンサ較正方法の一例は、Webb氏他の米国特許第
5,285,293号公報に開示されており、本発明で
は、該公報が開示するすべての内容を引用する。フォト
センサ感度較正ターゲットは、均一な反射率を有するよ
うに設計されている。走査ラインは、フォトセンサ感度
較正ターゲット上に配置されており、光の強度は、個々
のフォトセンサの各々によって測定される。個々のフォ
トセンサのアナログ出力は、個々のフォトセンサの特
性、スキャナのランプによるフォトセンサ感度較正ター
ゲット上への不均一な光の照射、塵若しくは他の汚れに
よるランプからの光の部分的な遮断、または塵若しくは
他の汚れによる較正ターゲットからの反射光の部分的な
遮断により変化する可能性がある。個々のフォトセンサ
からの信号について、増幅器の利得が調整されるまたは
他の電子信号経路パラメータが調整されることによっ
て、スキャナは、実際のフォトセンサ出力が変化して
も、個々のフォトセンサについてのフォトセンサ感度較
正ターゲットから反射される光に対し、同じデジタル光
強度値(digital intensity value)を提供する。
【0016】前記Webb氏他の公報において、デジタ
ル補償値は、個々のフォトセンサに割当てられている。
しかし、例えば光路が塵等により部分的に遮られている
場合およびスキャナ画素がデジタルフィルタリング処理
されることにより異なる数の出力画素数を生成する場
合、最終的に生成されるイメージに不要な縞が生じる可
能性がある。例えばミラー上の、初期較正中に番号Xを
付された単一のフォトセンサ(以下、フォトセンサXと
称す)に対する光を部分的に遮る塵の微粒子について考
える。デジタル補償値がフォトセンサXに割当てられて
おり、それによりフォトセンサXからのアナログ信号は
適切に修正される。倍率が変化すると、塵の微粒子は他
のいくつかのフォトセンサ、例えばフォトセンサX+1
への光を遮る可能性があるため、フォトセンサXに割当
てられたデジタル補償値およびフォトセンサX+1に割
当てられたデジタル補償値が不適当となり、生成された
イメージに可視的な異常が生じる可能性がある。
【0017】上述した例において、フォトセンサXはフ
ォトセンサX+1より感度が高いものとする。レンズ倍
率が変化しても、この固有のフォトセンサの感度の差は
変化しない。したがって、感度差に対する補償を個々の
フォトセンサと関連したままにする必要がある。しか
し、上述したように、照度の差または光路が部分的に遮
られることに対する補償を、倍率の関数とする必要があ
る。一方法を以下に説明する。制御された均一な光源お
よび制御された塵の無い環境における、フォトセンサア
レイに対する感度の補償を工場較正として定める。これ
らの工場補償値を、スキャナ内の不揮発性メモリに格納
する。通常のスキャナの使用中は、フォトセンサ感度較
正ターゲットはプリスキャン較正のために使用され、工
場補償値とスキャナによるプリスキャン補償値との差を
別に記録する。そして、デジタルフィルタリング処理に
よってN個の画素を生成した後、工場補償値とプリスキ
ャン補償値との差を画素値(pixel value)に適用する。
各画素に対し、補償全体は、デジタルフィルタリング処
理した後に、単一フォトセンサ要素が適当な画素値に適
用された補償差と結合された工場補償値を備える。な
お、「差」という単語は、文字通りの減算を意味しな
い。一般に、補償値は、増幅器の利得を電気的に変更す
るために用いられる。そして、補償の全体は、直列に接
続された2つの増幅器の利得の変更を有する。第1の利
得の変更は固有のフォトセンサ感度を補償し、第2の利
得の変更はスキャナシステム全体の付加的な不均一性を
補償する。
【0018】図4は、本発明の一実施形態に係る倍率補
償を行うシステムにおける信号処理を示すブロック図で
ある。センサアレイ400は、例えば電荷結合素子(cha
rge-coupled-devices)などのフォトセンサの列である。
工場較正中に、不揮発性メモリ402の値とセンサアレ
イ400の個々のフォトセンサ要素とが1対1の対応を
するように、感度補償値が不揮発性メモリ402に格納
される。センサアレイ400の列からの電荷は増幅器4
04に順次移動する。各電荷について、不揮発性メモリ
402内の対応する数値入力(numerical entry)は、D
/A変換器406によって電圧または電流に変換され、
生成された電圧または電流は増幅器404の利得を制御
するために用いられる。増幅器404からの一連のアナ
ログ出力は、A/D変換器408によってデジタル数値
に変換される。
【0019】走査中、倍率補償ターゲット(120,1
22)上の反射率の段のエッジ(202,206)の間
を通過する光を受光するフォトセンサ要素に対応する出
力の数はM(以下、出力Mと称す)であり、該出力M
は、プリスキャン中に決定される倍率補償ターゲット
(120,122)のエッジ(202,206)の間の
画素数Nとは異なる。A/D変換器408の一連の数値
出力は、要素410(図4中では調整手段と記す)によ
って適切な出力Mとなるように減少される(不要な出力
(unwanted outputs)を切捨てる)。また、A/D変換器
408からの出力Mは、デジタルフィルタリング処理さ
れ、デジタルフィルタ412の出力として合計N個の画
素値が生成される。
【0020】スキャナにおける初期プリスキャン較正中
にプリスキャン倍率補償値が決定され、工場補償値と該
プリスキャン倍率補償値との差が、メモリ416に格納
される。N個の補償差の値はメモリ416に格納され
る。該数値Nが予め決定している場合、および倍率補償
ターゲット(120,122)上の反射率の段のエッジ
の間を通過する光を受光しているフォトセンサ要素に対
応するプリスキャン画素数と該数値Nとが異なる場合、
プリスキャン補償画素は、N個の画素を生成するために
デジタルフィルタリング処理されなければならず、メモ
リ416に格納された補償差の値は補間される画素から
生じる数値Nに基づく。数値Nがプリスキャン中に決定
された変数である場合、メモリ416に保持された補償
値は数値Nのプリスキャン画素数に基づく。メモリ41
6の出力を使用して、デジタルフィルタ412の出力を
計測する(説明のために増幅器418によって示すが、
計測される値はデジタル値である)。
【0021】図5および図6は、本発明の一実施形態に
係る倍率変化に対する補償方法を示すフローチャートで
ある。まず、個々のフォトセルの感度を決定するために
工場で較正が実行される(ステップ500)。次に、工
場補償値が不揮発性メモリに格納される(ステップ50
2)。さらに、走査前にスキャナが均一な反射率のター
ゲットを走査する(ステップ504)。数値Nが予め決
められている場合、スキャナ較正値を計算する前に、プ
リスキャンの画素はN個の画素を生成するためにフィル
タリング処理される(ステップ506A)。数値Nが予
め決められていない場合、倍率補償ターゲットの反射率
の段に対応する画素データの光の強度の段を検出するこ
とにより数値Nを決定する(ステップ506B)。次
に、生成されたスキャナ補償値と元の工場補償値との差
をとる(ステップ508)。次に、生成されたスキャナ
補償値と元の工場補償値との差がメモリに格納される
(ステップ510)。図6において、較正が完了して、
ドキュメント上のイメージのラインの走査が実行される
(ステップ512)。次に、走査された各ラインについ
て画素が工場補償値によって補償され、補償された画素
がデジタル化される(ステップ514)。次に、倍率補
償ターゲット間の画素の数を決定する(ステップ51
6,518)。次に、その倍率補償ターゲット間の画素
の数と数値Nとを比較する(ステップ520)。倍率補
償ターゲット間の画素の数が数値Nと異なる場合、画素
はフィルタリング処理される(ステップ522)。フィ
ルタリング処理したか否かに関わらず、補償差はN個の
画素値に適用される(ステップ524)。次に、ドキュ
メント上のイメージの最後のラインの走査が実行された
かを判断する(ステップ526)。ステップ526にお
いて最後のラインまで走査が実行されていない場合は、
ステップ512に戻る。一方、最後のラインまで走査が
実行されている場合、システムが停止する。
【0022】以上の本実施形態の説明は、本発明を制限
するものではない。
【0023】以下に本発明の実施の形態を要約する。 1.2つの倍率補償ターゲット(120,122)の少
なくとも一部を有するラインを走査するステップと、前
記走査されたライン内で、前記倍率補償ターゲット(1
20,122)上の境界(202,206)間の画素を
決定するステップと、前記境界(202,206)間の
画素数を決定するステップと、所定の画素数となるよう
に前記画素をデジタルフィルタリング処理するステップ
と、を備えるスキャナの倍率変化補償方法。
【0024】2.フォトセンサ要素(118)のアレイ
において、それぞれの前記フォトセンサ要素(118)
の感度に対する第1の補償値を決定するステップと、第
1のメモリ(402)に前記第1の補償値を格納するス
テップと、それぞれの前記フォトセンサ要素(118)
の感度に対する第2の補償値をプリスキャン較正プロセ
スの一部として決定するステップと、前記第1の補償値
と前記第2の補償値との差を計算するステップと、第2
のメモリ(416)に前記差を格納するステップと、前
記所定の画素数に前記差を適用するステップと、を備え
る上記1記載のスキャナの倍率変化補償方法。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の方法によれば、スキャナの倍率の変化をリアルタイム
に検出し、その倍率の変化を補償することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る倍率較正ターゲット
を有するスキャナの構成を示す側面図である。
【図2】ドキュメント102およびプラテン100を除
いた、図1に示すスキャナの構成を示す上面図である。
【図3】図1および図2に示されたレンズ116および
フォトセンサアレイ118を示す上面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る倍率補償を行うシス
テムにおける信号処理を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る倍率変化に対する補
償方法を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態に係る倍率変化に対する補
償方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 プラテン 102 ドキュメント 104 ランプ 110,112,114 ミラー 116 レンズシステム 118 フォトセンサアレイ 120,122 倍率補償ターゲット 124 フォトセンサ感度較正ターゲット 202,206 エッジ 400 センサアレイ 402 不揮発性メモリ 404,418 増幅器 406 D/A変換器 408 A/D変換器 410 調整手段 412 デジタルフィルタ 416 メモリ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの倍率補償ターゲット(120,12
    2)の少なくとも一部を有するラインを走査するステッ
    プと、 前記走査されたライン内で、前記倍率補償ターゲット
    (120,122)上の境界(202,206)間の画
    素を決定するステップと、 前記境界(202,206)間の画素数を決定するステ
    ップと、 所定の画素数となるように前記画素をデジタルフィルタ
    リング処理するステップと、を備えることを特徴とする
    スキャナの倍率変化補償方法。
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