JP2000101432A - アナログ信号をデジタル表示に変換する方法 - Google Patents

アナログ信号をデジタル表示に変換する方法

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JP2000101432A
JP2000101432A JP11259400A JP25940099A JP2000101432A JP 2000101432 A JP2000101432 A JP 2000101432A JP 11259400 A JP11259400 A JP 11259400A JP 25940099 A JP25940099 A JP 25940099A JP 2000101432 A JP2000101432 A JP 2000101432A
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clock
successive approximation
bit
circuit
analog signal
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JP11259400A
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Francis Gross George Jr
フランシス グロス,ジュニア ジョージ
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Lucent Technologies Inc
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/34Analogue value compared with reference values
    • H03M1/38Analogue value compared with reference values sequentially only, e.g. successive approximation type
    • H03M1/46Analogue value compared with reference values sequentially only, e.g. successive approximation type with digital/analogue converter for supplying reference values to converter
    • H03M1/462Details of the control circuitry, e.g. of the successive approximation register

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビット決定に必要とされる時間に基づいて逐
次近似ADCを駆動するクロック信号の持続時間を選択
することなどによって、可変ビット深さ逐次近似ADC
の変換速度を向上させること。 【解決手段】 サンプリングされたアナログ信号を逐次
近似回路に与え、前記サンプリングされたアナログ信号
のデジタル表示の第1ビットを決定するために、第1ク
ロック周波数を有する第1クロックで、前記逐次近似回
路をクロック動作させ、前記サンプリングされたアナロ
グ信号のデジタル表示の第2ビットを決定するために、
第1クロック周波数とは異なる第2クロック周波数を有
する第2クロックで、前記逐次近似回路をクロック動作
させ、この連続的近似のA/D変換器は、異なる周波数
のうちの少なくとも2つのクロック信号から選択して、
連続近似コンバータが各ビット決定を行えるようにして
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアナログ/デジタル
コンバータに関し、特に、逐次近似コンバータにの変換
速度を上げる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アナログ/デジタルコンバータ(AD
C)は、アナログ信号をデジタル符号化信号に変換する
目的で使用される。ADCには、一般に、分解能の全て
のビットを決定するために単一のクロック信号を必要と
する、複数個のコンパレータを用いる並列フラッシュ型
コンバータから、一般に、分解能のビット当たりに一ク
ロックを必要とする逐次近似型コンバータまで、幅広い
設計上のバリエーションを有する。わずかのレイテンシ
で高速変換を実現するためには、フラッシュコンバータ
において数多くのコンパレータが用いられる。フラッシ
ュコンバータは高速変換を実現する一方、比較的大きな
電力を消費する。逐次近似コンバータはフラッシュコン
バータよりも比較的小さな電力消費で済むが、アナログ
信号をデジタル符号化信号に変換するためのレイテンシ
が大きくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】逐次近似ADCは、一
定周波数クロック上で動作し、最長時間を必要とするビ
ットの決定は、1クロックサイクル以下である。しか
し、マルチビットの連続的近似変換はある程度の時間が
消費されるが、その理由は全てのビットの決定が同一の
処理時間を必要とするわけではないからである。
【0004】最悪の場合のビット決定時間に基づく連続
的な近似ADCにおいては、最悪のビット決定以外の全
てのビット決定は、ビットの変換にクロックサイクル以
下の時間でそのビットの変換が完了することによりクロ
ックサイクルの一部を消費するだけである。
【0005】従って、本発明の目的は、ビット決定に必
要とされる時間に基づいて逐次近似ADCを駆動するク
ロック信号の持続時間を選択することなどによって、可
変ビット深さ逐次近似ADCの変換速度を向上させるこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の一実施例によれ
ば、本発明の集積回路は連続的近似を行うA/D(アナ
ログからデジタルへの)コンバータ(変換器)を含む。
この連続的近似のA/D変換器は、異なる周波数のうち
の少なくとも2つのクロック信号から選択して、連続近
似コンバータが各ビット決定を行えるようにしている。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のA/Dコンバータ110
を図1に示す。
【0008】このADC110は、連続的近似コンバー
タであるが、固定範囲コンバータあるいはサブレンジコ
ンバータに限定されるものではなく、例えばシングルエ
ンドコンバータ、差分コンバータ、電流駆動あるいは電
圧駆動のコンバータあるいはレジスタストリング、電流
加算あるいは電荷加算のコンバータでもよい。
【0009】コンバータ110は、サンプリングされた
アナログ信号を複数のビットに変換する。
【0010】マスタークロック信号112は、クロック
発生回路114によって受信されるかあるいは発生させ
られる。相異なった周波数、すなわち相異なったクロッ
ク周期を有する複数個のクロック信号116、118、
120及び122、これらは利用可能クロック信号と総
称されるが、マスタークロック信号112から生成され
る。利用可能クロック信号は、セレクタ回路124に供
給される。特定のアプリケーションに対するビット深さ
が、逐次近似回路128に供給される。逐次近似回路1
28が、サンプリングされたアナログ信号入力130の
デジタル信号表現に対応する複数個のビットのうちの1
ビットを決定する場合には、クロック発生回路114に
よって生成された利用可能なクロック信号のうちの一つ
が、セレクタ回路124によって逐次近似回路128に
供給される。
【0011】利用可能クロック信号116、118、1
20及び122は例示目的のものであって、例えば、マ
スタークロック信号の整数倍あるいは非整数倍である。
よって、例えば、クロック信号116がマスタークロッ
ク信号である場合には、クロック信号118はマスター
クロック信号の1.5倍の周波数を有するものであり、
クロック信号120はマスタークロック信号の2倍の周
波数、さらにクロック信号122はマスタークロック信
号の4倍の周波数を有するという具合である。
【0012】図1のコンバータ110において利用可能
な逐次近似回路210の模式的なブロック図が図2に示
されている。逐次近似回路210は、入力アナログ信号
を多ビットデジタル符号化表現に変換することが可能な
多ビットアナログ/デジタルコンバータである。ここ
で、デジタル表現とは、例えば二進、2の補数表示、あ
るいは符号付きの大きさ表現などのあらゆる公知の表現
である。
【0013】抵抗列212は、ユーザによって決定され
た個数、すなわちN−1個の、R1からRN-1として示さ
れた、実質的に同一の抵抗より構成されている。抵抗列
212は、上限参照電圧VREFHIGH及び下限参照
電圧VREFLOWとの間に接続されている。VREF
HIGHは、逐次近似回路210がスタンドアローンの
デジタル/アナログコンバータとして用いられる場合あ
るいは逐次近似回路210が図1に示されているように
アナログ/デジタルコンバータ110に組み込まれてい
る場合に(オン状態のトランジスタMBとオフ状態のト
ランジスタMA及びMEによって)抵抗列212に一定
電流216を供給する参照電流源214等の電源に接続
されている。抵抗列212を構成している抵抗の抵抗値
はアプリケーションに依存し、当業者は、抵抗列におい
て消費される電力、両端の電圧差、抵抗列中の抵抗の数
及びコンバータのビット分解能等の種々のパラメータに
基づいて容易に決定することが可能である。通常、抵抗
列212に含まれる各々の抵抗の抵抗値は同一である。
例えば、米国特許第5534862号を参照。これは、
本発明の参照文献である。
【0014】各々の抵抗の接続点及び電源と抵抗との接
続点には、それらの接続点と例えばバス218上のノー
ドN1との間にスイッチMが接続されている。これらの
接続点は、中間タップT1からTNとして示されてい
る。これらのスイッチ(Nはそれらの番号を表わす)は
トランジスタであることが望ましく、この実施例におい
ては、金属酸化物半導体(MOS)型のトランジスタM
1からMNが抵抗列212に関連づけられている。トラ
ンジスタM1からMNは、各々中間タップT1からTN
をバス218すなわちノードN1に接続している。M1
からMNまでの各々のトランジスタはバス218すなわ
ちノードN1と対応する中間タップとの間にソース−ド
レイン間経路を有する。トランジスタM1からMNのゲ
ート電極は、バス222及びデコーダ236によって、
システマティックサーチ/スイッチングトランジスタ選
択駆動回路220に接続されている。各々のタップT1
からTNは、対応するそれぞれのトランジスタをオン状
態にすることによってM1からMNによって共通バス2
18に電気的に接続されることが可能であり、N=2 n
個の電圧を生成する。ここで、nはサンプリングされた
アナログ信号のデジタル信号表現に係るビット数であ
る。
【0015】トランジスタMA、MB、MC及びMD
は、以下に記述されているように、サンプリングされる
アナログ信号232あるいは参照電流216を逐次近似
回路210の他の部分に供給する。
【0016】トランジスタMEは、キャパシタC1と共
に、サンプル/ホールド回路を構成している。アナログ
信号232は、以下に記述されているように、キャパシ
タC1に供給される。キャパシタC1は、ノードN3と
下限参照電圧VREFLOWとの間に接続されている。
キャパシタC1は、サンプリングされたアナログ信号が
変換される間その電圧を保持し、サンプリングされたア
ナログ信号をコンパレータ224の正入力に供給する。
【0017】コンパレータ224は、バス218上のノ
ードN1接続された第一入力226、ノードN3におい
てキャパシタC1に接続された第二入力228、及び出
力230を有する。出力230は、システマティックサ
ーチ/スイッチングトランジスタ選択駆動回路220の
入力に接続されている。
【0018】アナログ/デジタルコンバータの動作にお
いては、トランジスタMA、MD及びMEはオン状態
に、トランジスタMB及びMCはオフ状態にそれぞれさ
れ、アナログ信号232は配線234上に現われる。ア
ナログ信号は抵抗列212を流れることによって電圧降
下を生じ、それがVREFHIGHに現われた電圧とし
てキャパシタC1を充電する。トランジスタMAがオン
状態にあるため、参照電流源214によって生成された
電流は接地側に流れる。抵抗列212の両端に生成され
た電位差はキャパシタC1を充電し、デジタル符号化信
号として変換されるアナログ信号サンプルを形成し、そ
れが線228を介してコンパレータ224の正入力に印
加される。トランジスタMD及びMEが、これらのトラ
ンジスタをC1に接続している導体と共に有限の抵抗を
有するため、RCネットワークが形成されていることに
なり、C1をVREFHIGHに現われた電圧まで充電
するためにはある程度の時間が必要となる。
【0019】キャパシタC1がVREFHIGHに現わ
れた電圧に充電されると、トランジスタMA、MD及び
MEはオフ状態に切り替えられ、トランジスタMB及び
MCがオン状態に切り替えられる。ADCの動作のこの
時点で、アナログ入力信号232がサンプリングされて
いる。この配置においては、アナログ信号232は接地
側に流れ、参照電圧が、抵抗列212に既知の電圧勾配
を有するようにVREFHIGHに現われる。オフ状態
にあるトランジスタMEは、キャパシタC1及びそれに
ストアされたサンプリングされた信号を、抵抗列212
及びそれに精製される電圧勾配とから分離する。アナロ
グ入力信号がサンプリングされてセトリング時間が経過
した後、電圧勾配が抵抗列212の両端に亘って生成さ
れ、再度セトリング時間が経過した後に、レジスタ列2
12の中点に位置するスイッチングトランジスタM(N
/2)がオン状態に切り替えられ、抵抗列の中点すなわ
ちタップTN/2に現われた電圧が、バス218すなわ
ちノードN1に供給される。充電されるバス218のキ
ャパシタンス及びスイッチングトランジスタの有限の抵
抗のために、ノードN1に供給される電圧が一定になる
ためにはある程度の時間が必要となる。この配置におけ
る逐次近似回路210の等価回路は図4に示されてお
り、以下でさらに議論される。
【0020】参照電圧すなわち電流が抵抗列212に供
給された際、バス218がその終端値に落ち着くすなわ
ちその終端値に充分に近づくと、コンパレータ224
は、抵抗列212の中点(すなわち、タップ(TN/
2)+1)に現われた電圧とキャパシタC1にストアさ
れたサンプリングされたアナログ信号とを、サンプリン
グされたアナログ信号のデジタル符号化表現の最上位ビ
ットを決定する目的で比較する。例えば、サンプリング
されてキャパシタC1にストアされたアナログ信号が抵
抗列212の中点(タップ(TN/2)+1)に現われ
た電圧よりも大きい場合には、最上位ビット(MSB)
は論理1であり、キャパシタC1にストアされたサンプ
リングされたアナログ信号が抵抗列212の中点(TN
+1/2)に現われた信号よりも小さい場合には、MS
Bは論理0である。
【0021】最上位ビットが決定されると、システマテ
ィックサーチ/スイッチングトランジスタ選択駆動回路
220は、抵抗列の中点とN1とを接続しているトラン
ジスタ(トランジスタM(N/2))をオフ状態に切り
替え、前記MSBが1であったか0であったかに依存し
て、トランジスタM((Nx3)/4)あるいはM(N
/4)のいずれかをオン状態に切り替える。これらのト
ランジスタは、それぞれ、抵抗列と上限参照電圧あるい
は下限参照電圧との間の中点をバス218すなわちノー
ドN1に接続することを意味している。MSBが1であ
ると決定された場合には、抵抗列212の上半分の部分
の中点におけるタップをノードN1に接続するトランジ
スタがオン状態に切り替えられる。MSBが0であると
決定された場合には、抵抗列212の下半分の部分の中
点におけるタップをノードN1に接続するトランジスタ
がオン状態に切り替えられる。
【0022】抵抗列212はその中点に関して対称であ
るため、その解析は、MSBが1の場合に抵抗列の上部
半分に現われた参照電圧をサンプリングされたアナログ
信号と比較することによって最上位ビットの次のビット
が決定されるか、MSBが0の場合に抵抗列の下部半分
に現われた参照電圧をサンプリングされたアナログ信号
と比較することによって最上位ビットの次のビットが決
定されるかに依らず、同一である。
【0023】図4に示された透過回路図を参照すると、
最上位ビットの決定は、入力サンプル/ホールドセトリ
ング時間の後に行なわれる。このセトリング時間におい
ては、デジタル/アナログコンバータが所定の第一試行
電圧点にプリセットされ、抵抗及びキャパシタによる抵
抗列電圧のセトリングが、入力サンプル/ホールド時間
の間の2n−1のうちの最初のデコード出力である1か
ら2n−1のうちの第二の1のデコード出力へと進むに
つれて変化し、デコーダ236内で一時的に選択的にオ
ーバーラップする場合もある。すなわち、最上位ビット
を決定する場合には、逐次近似回路210が必要とする
セトリング時間は、バス218及びコンパレータ224
に係るセトリング時間である。それ以降のビット決定に
関しては、二つのセトリング時間が必要とされる。すな
わち、抵抗列に係るセトリング時間、及びバス218及
びコンパレータ224に係るセトリング時間である。
【0024】例えば、VREFHIGHが1ボルト、V
REFLOWが接地電位であるような10ビットアナロ
グ/デジタルコンバータを考える。最下位ビットは、お
よそ1ミリボルト(1ボルト/(210−1)))によっ
て表わされる。サンプル/ホールドされて変換さるべき
アナログ入力電圧が0.384ボルトであると仮定す
る。最上位ビット(ビット9)決定は、バス218及び
コンパレータ224が最下位ビットの電圧、すなわち
0.001ボルトの範囲に落ち着くまで、実行すること
ができない。M1からMNの各々のスイッチングトラン
ジスタがオン状態で100オームの抵抗を有しており、
中点のトランジスタから見たバス218のキャパシタン
スがおよそ1ピコファラッド、そしてコンパレータ22
4によって追加される容量がおよそ0.1ピコファラッ
ドとすると、その等価回路は図4に示されたもののよう
になる。1ボルトの参照電圧が抵抗列212に現われて
その中点がスイッチングトランジスタM1−MNのうち
の一つによってバス218に接続されているため、中点
のスイッチングトランジスタの100オームの抵抗に印
加される電圧は0.5ボルトとなる。コンパレータにお
ける電圧が0.499ボルトに達するまでに必要な、図
4に示された等価回路の時定数は0.684ナノ秒であ
る。0.499ボルトとは、抵抗列212の中点に現わ
れる電圧と最下位ビット(LSB)1ビット分の範囲を
表わしている。よって、図4に示された等価回路の時定
数は、コンパレータ224の出力230が最上位ビット
の決定を行なうのに充分な程度まで落ち着いたと考えら
れるだけの、バス218のセトリング時間を表わしてい
る。電圧が落ち着くと、この例ではサンプリングされた
アナログ信号が0.384ボルトを表わしているため、
ビット9は論理0であると決定される。
【0025】その結果、その後のビット8の決定に際し
ては、抵抗列212の下半分の中点のスイッチングトラ
ンジスタ(M(N/4))がオンにされ、抵抗列212
の下半分の中点がバス218に接続される。このこと
は、VREFLOWが接地電位であるため、抵抗列21
2上のVREFHIGH/4となる点、というように書
き表わすことが可能である。
【0026】図4,5,6は、それぞれ、最上位の次の
ビットの決定開始時、最上位の次のビットの決定中及び
最上位の次のビットの決定終了時の、図2に示された逐
次近似回路の等価回路を示している。(波線で図示され
ている)分布した容量がスイッチM1−MNに接続され
た個々の抵抗列の総和であると仮定し、さらに、デコー
ドに係る不確定の間、先のタップ(0.5ボルト)と次
のタップ(0.25ボルト)との間の抵抗列の部分が充
分な時間だけ短絡されて、0.5ボルトと0.25ボル
トとの間に分布している容量が、新たな電圧である0.
25ボルトに落ち着く前に、前記二つの電圧の中間にあ
ることを仮定する。また、ノードN1が新たなタップ電
圧である0.25ボルトの1LSB値(0.001ボル
ト)の範囲、すなわち0.249ボルトから0.251
ボルトの範囲に落ち着いた後に、バス及びコンパレータ
ストラクチャの電圧が落ち着くものと仮定する。抵抗列
の三つの部分が考慮されるべきである。すなわち、VR
EFHIGHへの中点、当該中点から抵抗列の下半分の
中点、及び抵抗列の下半分の中点からVREFLOWで
ある。暫定的な値は開始値と終端値との中間にあり、抵
抗及び容量は変化していないため、放電に係る時定数は
充電に係る時定数と同じであり、それぞれの部分が暫定
的な値まで落ち着くのに必要な時間はそれぞれの部分が
最終的な値にまで落ち着くのに必要な時間とほぼ等し
い。一次近似的には、これら全ての部分が同時にその定
常値へ落ち着こうとするため、最長セトリング時間をワ
ーストケースと考えることができる。最上位の次のビッ
トの決定に関しては、ワーストケースは、その両端の伝
暑さが最大となる部分、すなわち、抵抗列212の中点
と参照電圧VREFHIGHとの間の抵抗列部分の抵抗
と容量を考慮すればよい。
【0027】抵抗列212が、例えば図4においては4
キロオームの値を有するとすると、最上位の次のビット
の決定が最初の状態(図5)からその中間状態(図6)
に進行する間、抵抗列212の中点と参照電圧VREF
HIGHとの間の抵抗値は2キロオームとなる。この部
分の中点の電圧は、デコーダ236がその1023個の
出力に対応する1を中点すなわち(210−1)/2から
1/4の点すなわち(210−1)/4に切り替えるた
め、0.75ボルトから0.66ボルトに変化する。変
化量は0.09ボルトである。電圧が0.09ボルトか
ら1LSB値の範囲に落ち着かなければならない、すな
わち0.089ボルトまでに落ち着かなければならない
ため、セトリング時定数は225ナノ秒と計算される。
抵抗列212の上半分が元の値である0.75ボルトに
再度落ち着くためには、この時間の2倍、すなわち2×
225ナノ秒つまり450ナノ秒が必要となる。なぜな
ら、充電時間は放電時間と等しいからである。
【0028】最上位の次のビットの決定の前のセトリン
グ時間を完了するために、バス218及びコンパレータ
224が落ち着くまでの時間が、ノードN1における電
圧が0.5ボルト(MSB決定の際の最終値)から0.
25ボルトの1LSB分の範囲に落ちるのに必要とされ
る時間が決定される。バス218の抵抗は非常に低く、
かつ、コンパレータの入力容量は非常に低いため、その
結果得られるRC時定数は、特に、抵抗列とスイッチ容
量とによる時定数と比べて非常に小さい。代表的な計算
例では、1ナノ秒未満のRC時定数が得られる。バス及
びコンパレータがその最終値の1LSB分の範囲に落ち
着くまでに必要とされるセトリング時間が抵抗列そのも
のが必要とするセトリング時間よりも一桁以上短いた
め、バス及びコンパレータに係るセトリング時間は無視
することができる。
【0029】後続のビット決定における同様な計算が行
われ、その概要を表1に示す。表1は0.384Vのサ
ンプリングされたアナログ入力を変換する個々のビット
決定表である。 表1 ビット レシ゛スタストリンク゛ 選択された ビット デジタル No. のみの決定時間 ストリンク゛電圧 決定 出力 (V) 9 - 0.500 0 0 8 450 0.250 1 01 7 1187 0.375 1 011 6 827 0.4375 0 0110 5 631 0.40625 0 01100 4 466 0.390625 0 011000 3 267 0.382812 1 0110001 2 55 0.386719 0 01100010 1 - 0.384765 0 011000100 0 - 0.383789 1 0110001001
【0030】ストリングの決定時間のみに基づくと、表
1のテーブルからは同一の持続時間、即ち同一の持続ク
ロックサイクルが各ビット決定には必ずしも必要とされ
ていないことが分かる。表1に示すように、ビット1と
0用のレジスタストリングスの変動は、1LSB(最下
位ビット)以下であり、そのため1LSB内の計算は意
味のないものである。決定時間が必要とされるために、
それは高次ビットよりも大幅に少ない。時間計算は、コ
ンパレータの切り換え時間を含んでいない、その理由
は、コンパレータの切り換え時間は、ストリングの決定
時間よりも数桁小さいからである。
【0031】例えば、20ナノ秒のような時間を付加す
ることにより各ビットのデジタル処理が可能となり、各
ビット決定に必要とされる全時間を表2に示す。 表2 ビット 決定時間+ 等期間 プログラム期間 番号 オーバヘッド 期間/クロックレート 期間/クロックレート 時間(ns) (ns/Mhz) (ns/Mhz) 9 20 2000/0.5 31.25/32 8 470 2000/0.5 500/2 7 1207 2000/0.5 2000/0.5 6 847 2000/0.5 1000/1 5 651 2000/0.5 1000/1 4 486 2000/0.5 500/2 3 287 2000/0.5 500/2 2 75 2000/0.5 500/2 1 20 2000/0.5 31.25/32 0 20 2000/0.5 31.25/32 トータル 4.083μm 20.0μm 6.093μm
【0032】32Mhzの周波数を有するマスタークロ
ックを仮定すると、最悪のビット決定時間を満足する最
近接周期が決定され、これを表2の等期間のカラムに示
す。2のべき乗のクロック周期を用いて様々なクロック
周期を与え、そして様々なクロックサイクルを有する。
適宜の持続クロックサイクルは、各ビット決定に対し選
択される。図2に示すように、プログラムされた期間カ
ラムの元では、2のべき乗のクロック周期を採用するコ
ンバータ110は、サンプリングされたアナログ信号を
デジタル表示に変換する理論的な最小時間よりもこの変
換を行うのは理論的な最小時間のわずか49%が必要に
なるにすぎない。コンバータ110に固定周期クロック
を採用すると、変換を達成する理論的な最小時間よりも
390%必要とする。
【0033】当業者は、各ビット決定に必要とされる時
間は、(1)決定しなければならないコンバータ内で等
化回路の時定数、(2)回路に加えられる電圧、(3)
回路が決定しなければならない最悪の場合の最終値、
(4)最下位ビットにより表される電圧により決定され
るように回路が決定しなければならない電圧の許容度に
基づいていかなる数のビットも計算できる。かくして、
計算された本質的な持続時間を用いて、どのクロック信
号を変換に用いるかを決定することができる。各ビット
決定は、異なるクロック周波数を用いることができる
か、あるいは特定の周波数を複数のビット決定に用いる
こともできる。クロック信号は、A/Dコンバータ内で
生成することも、あるいはA/Dコンバータに与えるこ
ともできる。
【0034】本発明は、シングルエンド、レジスタスト
リングを含むA/Dコンバータを例に説明したが、本発
明のコンバータは、特定の数のビットを用いてサンプリ
ングされたアナログ信号をデジタル符号表示に変換でき
る。しかし本発明は、これに限定されるものではない。
本発明は等しい抵抗値を有する2n個の抵抗を含むレジ
スタストリングを用いて説明したが、本発明はこれに限
定されるものではない。さらにまた本発明は、マイクロ
プロセッサ、マイクロコントローラ、DSPのような集
積回路内であるいはスタンドアロンのコンバータで用い
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 特定のビット深さアプリケーションにおける
各々のビット決定に関してクロックレートが可変される
ような、本発明に係るコンバータの実施例を模式的に示
すブロック図。
【図2】 図1に示されたアナログ/デジタルコンバー
タの一部として用いられる逐次近似回路を模式的に示す
ブロック図。
【図3】 最上位ビットを決定する際の、図2に示され
た逐次近似回路の等価回路を模式的に示す図。
【図4】 最上位ビットの次に上位のビットを決定する
際の、図2に示された逐次近似回路の等価回路を模式的
に示す図。
【図5】 最上位ビットの次に上位のビットを決定する
際の、図2に示された逐次近似回路の等価回路を模式的
に示す図。
【図6】 最上位ビットの次に上位のビットを決定する
際の、図2に示された逐次近似回路の等価回路を模式的
に示す図。
【符号の説明】
110 可変ビット深さアナログ/デジタルコンバータ 112 マスタークロック 114 クロック発生回路 116、118、120、122 利用可能クロック信
号 124 セレクタ回路 128 逐次近似回路 130 アナログ信号入力 210 逐次近似位階路 212 抵抗列 214 参照電流源 216 参照電流 218 バス 220 システマティックサーチ/スイッチングトラン
ジスタ選択駆動回路 222 バス 224 コンパレータ 226 マイナス入力 228 プラス入力 230 出力 232 アナログ入力信号 234 配線 236 n対2n−1デコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 596077259 600 Mountain Avenue, Murray Hill, New Je rsey 07974−0636U.S.A. (72)発明者 ジョージ フランシス グロス,ジュニア アメリカ合衆国、19522 ペンシルバニア、 バークス カウンティー、フリートウッ ド、ウッドヒル ドライブ 143

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A) アナログ信号をサンプリングす
    るステップと、 (B) 前記ステップでサンプリングされたアナログ信
    号を逐次近似回路に与えるステップと、 (C) 前記サンプリングされたアナログ信号のデジタ
    ル表示の第1ビットを決定するために、第1クロック周
    波数を有する第1クロックで、前記逐次近似回路をクロ
    ック動作させるステップと、 (D) 前記サンプリングされたアナログ信号のデジタ
    ル表示の第2ビットを決定するために、第1クロック周
    波数とは異なる第2クロック周波数を有する第2クロッ
    クで、前記逐次近似回路をクロック動作させるステップ
    とを有することを特徴とするアナログ信号をデジタル表
    示に変換する方法。
  2. 【請求項2】 前記第2クロック周波数は、前記第1ク
    ロック周波数よりも大きいことを特徴とする請求項1記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 (A) アナログ信号をサンプリングす
    るステップと、 (B) 前記ステップでサンプリングされたアナログ信
    号を逐次近似回路に与えるステップと、 (C) マルチビット表示の各ビットを決定するため
    に、クロック信号により逐次近似回路をクロック動作さ
    せるステップと、 (D) 少なくとも2つのビット決定の間に、前記逐次
    近似回路に加えられるクロック信号の周波数を変更する
    ステップとを有することを特徴とするアナログ信号をマ
    ルチビット表示に変換する方法。
  4. 【請求項4】 前記(D)のステップは、いずれか2つ
    のシーケンシャルビット決定の間に、前記逐次近似回路
    に加えられるクロック信号の周波数を変更するステップ
    を含むことを特徴とする請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記(D)のステップは、少なくとも2
    つのビット決定の間、クロック周波数を増加させるステ
    ップを含むことを特徴とする請求項3記載の方法。
  6. 【請求項6】 異なる周波数を有する複数のクロック信
    号を生成するクロック生成回路と、 前記クロック生成回路からのクロック信号を受信し、サ
    ンプリングされたアナログ信号のデジタル表示のビット
    を決定する逐次近似回路と、 前記クロック生成回路から複数のクロック信号を受信
    し、この複数のクロック信号の1つを選択して逐次近似
    回路に与えるセレクタ回路とを有することを特徴とする
    A/Dコンバータを含む集積回路。
  7. 【請求項7】 前記セレクタ回路は、逐次近似回路から
    受信した信号に応答してクロック信号を選択することを
    特徴とする請求項6記載の集積回路。
  8. 【請求項8】 前記逐次近似回路からセレクタ回路が受
    信した信号は、前記逐次近似回路により決定されたビッ
    トを表すことを特徴とする請求項7記載の集積回路。
  9. 【請求項9】 前記集積回路は、デジタル信号プロセッ
    サであることを特徴とする請求項6記載の集積回路。
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