JP2000100704A - 走査型露光装置と走査型露光方法 - Google Patents

走査型露光装置と走査型露光方法

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JP2000100704A
JP2000100704A JP10269847A JP26984798A JP2000100704A JP 2000100704 A JP2000100704 A JP 2000100704A JP 10269847 A JP10269847 A JP 10269847A JP 26984798 A JP26984798 A JP 26984798A JP 2000100704 A JP2000100704 A JP 2000100704A
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semiconductor substrate
scanning
laser interferometer
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Takeo Hashimoto
武夫 橋本
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NEC Corp
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同期走査型の露光装置において、距離や位置
を検出するレーザー干渉計による計測結果の光路A及び
光路Bの空気ゆらぎを補正し、各レーザー干渉計による
位置誤差を校正しえる方法と方式を提供することを課題
とする。 【解決手段】 レチクルと半導体基板を投影光学系を介
し互いに反対方向に同期走査し、前記レチクル及び前記
半導体基板を載せた各ステージの位置をレーザー干渉計
により計測する機構を備えた走査型露光装置であって、
前記レチクル及び前記半導体基板を載せた前記各ステー
ジの近傍に空気ゆらぎモニタ用参照レーザー干渉計を少
なくとも一つ以上有することを特徴とする。また、前記
レチクルと前記半導体基板の位置を前記レーザー干渉計
の計測により求まる結像位置誤差と実露光結果から求ま
る位置誤差の差を予め前記同期走査の制御に取り込んだ
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セパレート型の走
査型露光装置に関し、レチクルステージとウェーハステ
ージとの位置合わせによる同期駆動を図る走査型露光方
法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、走査型露光装置は、マスクパター
ンの一部を投影光学系によりウェーハに投影し、投影光
学系に対し相対的にマスクとウェーハを同期走査するこ
とによりマスクパターン全体をウェーハに露光する露光
装置であり、半導体ウェーハを露光するため、投影光学
系を介して、マスクとウェーハをキャリッジに載せて一
体的に移動させながら走査露光することにより、マスク
パターン全面の像をウェーハ上に転写する方式で行われ
ていた。
【0003】しかし、多数のチップを取得してチップの
コストを低下させ、シリコン技術の進歩によりウェーハ
の大きさが拡大しており、マスクとウェハとを一体的に
走査することでは、キャリッジの重量が大きくなり、そ
うすればキャリッジを高速に移動させることが困難とな
り、現状ではウェーハとマスクとをそれぞれ個別の走査
キャリッジステージに搭載し、それぞれに駆動系、及び
位置測定用のレーザ干渉計を設けて、ウェーハとマスク
とを同期させて移動する同期駆動により、マスクの像を
ウェーハ上に転写する方式に代わってきている。
【0004】そうして、近年では、半導体集積回路の微
細化と高集積化に伴い、スリット状の露光エリアをも
ち、レチクルと半導体基板を反対方向に走査しながら露
光を行う走査(スキャン)型露光装置が用いられ始めて
いる。
【0005】ここで、図5に走査型露光装置の概略構成
図を示して説明する。図において、本装置のボディの一
部58と、レチクルステージ51に固定されたマスクの
位置を光路Aとして検出するレーザ干渉計54と、ウェ
ハーステージ57に固定されたウェーハの位置を光路B
として検出するレーザ干渉計59と、マスクを載置する
レチクルステージ51と、マスクパターンを形成した原
版であるレチクル52と、レチクルステージ51の位置
を検出するための移動鏡A53と、ウェーハを載置した
ウェーハステージ57と、ウェーハステージ57の位置
を検出するための移動鏡B56と、マスクとウェーハ間
に配置されてレーザ光を収束する投影光学系55とから
構成される。
【0006】このような構成の走査型露光装置では、図
の上方向の光源からレーザー光を発せられ、レチクルス
テージ51とウェーハステージ57とを反対方向に同期
して移動しながらマスクパターンを描画したレチクル5
2を透過したレーザー光がウェーハ上のレジストを露光
することにより微細な露光描画が成されて、エッチング
やイオン注入等によって半導体構造を形成することがで
きる。その際、レチクルステージ51とウェーハステー
ジ57との位置を正確に測定するために、レーザー干渉
計54,59により各ステージの位置をそのステージと
共に移動する移動鏡53,56からの反射光を受信して
光路A,Bの距離を測定して、正確な露光位置を測定し
つつ、レチクル52の位置とウェーハの位置を随時修正
して、マスクパターンをウェーハに転写している。
【0007】この走査型露光装置の長所の一つとして、
平均化効果による収差低減、特にディストーションの低
減が挙げられる。
【0008】一方で、レチクルと半導体基板の同期(走
査)誤差は、像の理想位置からのズレとなって現れ、実
質的にディストーション(歪)として現れる。これは通
常、ダイナミックディストーションと呼ばれ、スリット
の走査方向の幅を走査する間の同期誤差の移動平均とし
て定義される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
構成の走査型露光装置では、スリットの走査方向の幅を
走査する間の同期誤差の移動平均として定義される上記
ダイナミックディストーションは、図5に示したレチク
ルステージ51とウェーハステージ57のレーザー干渉
計A54とB59の読み値から求められるが、通常この
レーザー干渉計A54とB59の読み値と、ウェーハス
テージ57上のウェーハに投影されたレジスト像から求
めた値とは、投影光学系55のディストーションを考慮
しても一致せず、レーザー干渉計A54とB59の読み
値から求めた値の方が小さくなる。
【0010】この理由としては以下のことが挙げられ
る。 (1)図5中の光路A及び光路Bに空気ゆらぎ(温度、
圧力等)が発生すると、計測誤差が生じる。 (2)レチクルステージ51及びウェーハステージ57
は数乃至数十Kgの質量を持ち、10乃至100mm/
secの速度で反対方向に動いている。このため、ボデ
ィ58の剛性不足により、レチクルステージ51、ウェ
ーハステージ57、及び投影光学系55の相対位置に変
化が生じると、レーザー干渉計54,59では読みとれ
ない位置誤差が生じる。
【0011】このためディストーションを極めて高精度
に補正するためには、レーザー干渉計54,59の読み
値に現れない誤差を低減又は何らかの手段で補正する必
要があった。
【0012】本発明は、同期走査型の露光装置におい
て、距離や位置を検出するレーザー干渉計54,59に
よる計測結果の光路A及び光路Bの空気ゆらぎを補正
し、各レーザー干渉計54,59による位置誤差を校正
しえる方法と方式を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、レチクルと半
導体基板を投影光学系を介し互いに反対方向に同期走査
し、前記レチクル及び前記半導体基板を載せた各ステー
ジの位置をレーザー干渉計により計測する機構を備えた
走査型露光装置であって、前記レチクル及び前記半導体
基板を載せた前記各ステージの近傍に空気ゆらぎモニタ
用参照レーザー干渉計を少なくとも一つ以上有すること
を特徴とする。
【0014】また、本発明は、レチクルと半導体基板を
投影光学系を介し互いに反対方向に同期走査し、前記レ
チクル及び前記半導体基板を載せた各ステージの位置を
レーザー干渉計により計測する機構を備えた走査型露光
装置であって、前記レチクルと前記半導体基板の位置を
前記レーザー干渉計の計測により求まる結像位置誤差と
実露光結果から求まる位置誤差の差を予め前記同期走査
の制御に取り込んだことを特徴とする。
【0015】また、本発明は、レチクルと半導体基板を
投影光学系を介し互いに反対方向に同期走査し、前記レ
チクル及び前記半導体基板を載せた各ステージの位置を
レーザー干渉計により計測する機構を備えた走査型露光
装置であって、前記レチクル用のステージと前記半導体
基板用のステージの少なくともいずれか一つは、前記ス
テージを挟んで互いに向かい合う向きにレーザー干渉計
を備えることを特徴とする。
【0016】また、本発明は、レチクルと半導体基板を
投影光学系を介し互いに反対方向に同期走査し、前記レ
チクル及び前記半導体基板を載せた各ステージの位置を
レーザー干渉計により計測する機構を備えた走査型露光
装置であって、前記レーザー干渉計の光路の一部に筒状
の治具を設けたことを特徴とする。
【0017】また、本発明は、レチクルと半導体基板を
投影光学系を介し互いに反対方向に同期走査し、前記レ
チクル及び前記半導体基板を載せた各ステージの位置を
レーザー干渉計により計測する機構を備えた走査型露光
装置であって、予め前記レーザー干渉計により前記各ス
テージの位置の相互の移動平均値を求める移動平均検出
手段と、前記半導体基板上の露光走査の結果による位置
誤差を求める位置誤差検出手段と、前記半導体基板上の
各位置に対する前記移動平均値と前記位置誤差との差異
を補正値として求める補正値算定手段と、実際の走査露
光時に前記補正値に基づいて前記レーザー干渉計の測定
値と前記各ステージの位置を補正することを特徴とす
る。
【0018】また、本発明は、レチクルと半導体基板を
投影光学系を介し互いに反対方向に同期走査し、前記レ
チクル及び前記半導体基板を載せた各ステージの位置を
レーザー干渉計により計測する機構を備えた走査型露光
方法において、予め前記レーザー干渉計により前記各ス
テージの位置の相互の移動平均値を求め、前記半導体基
板上の露光走査の結果による位置誤差を求め、前記半導
体基板上の各位置による前記移動平均値と前記位置誤差
との差異を補正値として求め、実際の走査露光時に前記
補正値に基づいて前記レーザー干渉計の測定値と前記各
ステージの位置を補正することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明による実施形態について、
図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0020】[第一の実施形態]本発明の第一の実施形
態の走査型露光装置は、レチクルステージ上に載置され
レチクルの位置を正確に求めるために、図1に示したレ
ーザー干渉計19と移動鏡16,17からなる位置計測
システムに加えて、該システムに近接した位置に参照レ
ーザー干渉計14と固定鏡13からなる位置(距離)計
測システムを備えている。またウェーハステージ側にも
同様なシステムを備えている。
【0021】図1において、レーザー干渉計19はレチ
クル12を載置したレチクルステージ11に固定した移
動鏡16によって反射されたレーザー光を受信して、発
射光と対比して光路Bの光路長を測定する。また移動鏡
17に対しても、不図示のレーザー干渉計によりその光
路長を測定し、2次元的なレチクルステージ11の位置
を測定することができる。
【0022】参照レーザー干渉計14も同様に、固定し
た固定反射鏡13にレーザー光を発射し、その反射光を
受光してレーザーの干渉波を観測することにより、光路
Aの光路長を測定することができる。また、移動鏡17
に対応して図1上の手前側に配置した参照レーザー干渉
計と固定反射鏡を設けて、その光路長を求めることによ
り、2次元的に固定した光路長を測定する。
【0023】また、レチクルステージに対応して、ウェ
ーハステージ57にも、2次元的なレーザー干渉計を設
けて移動位置を測定すると共に、参照レーザー干渉計と
固定反射鏡を設けて、環境変化や空気揺らぎ等に対応し
た補正を行うことができる。そうして、レチクルステー
ジ11とウェーはステージ57とで2次元状の補正を同
期的に行い、正確なウェーハ上のポイントを露光するこ
とができる。
【0024】本第一の実施形態では、参照レーザー干渉
計14によるシステムで、光路Aの距離を常に計測し、
モニターしておく。空気ゆらぎ等で光路Aの見かけ上の
距離が変化した場合は、隣接する光路Bにも変化が起こ
っているものとして、光路Bの距離、即ちレチクル位置
の補正を行う。こうして、同期精度の向上によりダイナ
ミックディストーションを低減すると共に、ウェーハに
形成する線幅の均一性やDOF(Depth of Forcus:焦
点深度)が向上し、光リソグラフィーで微細化する上で
の問題点を低減できる。さらに本実施形態により、レチ
クルとウェーハの同期精度に依存している走査型露光装
置の結像性能(DOF、CD(CriticalDimention:寸
法)、像位置等)を向上することができる。
【0025】[第二の実施形態]本発明の第二の実施形
態の走査型露光装置は、図1に示したレーザー干渉計2
9と移動鏡26からなる位置計測システムに加えて、図
2に示すように、該露光装置のレチクルステージ21を
挟んで反対側にレーザー干渉計28と移動鏡27からな
るシステムを備えている。
【0026】図2において、移動するレチクル22を載
置したレチクルステージ21の位置をレーザー干渉計2
9からの発射光と移動鏡26からの反射光との干渉度合
いに応じて光路長L1を求めることができる。また、レ
ーザー干渉計28からの発射光と移動鏡27からの反射
光との干渉度合いに応じて光路長L2を求めることがで
きる。また、紙面上左右をX軸とすると、Y軸において
もレチクルステージ21のY軸上前後に移動鏡を設け
て、Y軸上に対応してレーザー干渉計を設けて、Y軸上
の各光路長を測定することにより2次元上のレチクルス
テージ21の位置を正確に測定できる。さらに、ウェー
ハステージにおいても、同様に、対向する位置にそれぞ
れレーザー干渉計と移動鏡を設けて、2次元的にそれぞ
れの光路長を測定する。
【0027】本発明の第二の実施形態では、十分に装置
内の空気が安定した状態での、予め測定したL(=L1
+L2)を基準値とし、レチクル22の位置を次式から
求める(図2)。
【0028】 レチクル位置=[{L1+(L−L2)}/2]+C ・・(1) {但し、C:定数(移動鏡とレチクル端(又はレチクル
中心)の距離)} このレチクル位置に対応してウェーハ位置についても同
様な装置構成により求めて、位置ずれの発生があれば、
露光位置を随時補正して、マスクパターンを形成する。
【0029】なお、最近の半導体回路の高密度化から、
移動鏡とレチクル端(又はレチクル中心)の距離Cは、
10cm程度であり、6インチレチクルを使用する場
合、約20cm程度である。
【0030】[第三の実施形態]本発明の第三の実施形
態の走査型露光装置は、構成は図1と同様として、図3
(a)に示すレーザー干渉計の読み値から得られるダイ
ナミックディストーション(移動平均)と、図3(b)
に示す位置(mm)と位置誤差(nm)との露光結果か
ら求められるダイナミックディストーションとの差を予
め求め、図3(c)に示す位置(mm)と補正値(n
m)との関係で、両者の差から補正値を計算し露光装置
に記憶させておく特徴を備えている。
【0031】本発明の第三の実施形態では、図3に示し
た如く、レチクルステージとウェーハステージの少なく
とも2次元上x軸とy軸のそれぞれのレーザー干渉計の
データから求めた移動平均と、露光結果から求めたダイ
ナミックディストーションとの関係から補正値を求め
(図3(c))、その補正値を本露光装置に記憶手段に
記憶させ、現実の露光時にその補正値を加味した上で同
期走査する。
【0032】図3によれば、横軸は露光フィールド内の
位置で、図3(a)を得る前の段階に、レチクルとウェ
ーハの同期誤差の現実的な生データを得ておく。これ
は、レチクルとウェーハの位置をそれぞれレーザー干渉
計で求めており、ある位置(或いはタイミング)での本
来位置するべき場所からの微少な誤差を示したものであ
る。この際、レチクルとウェーハのいずれかを基準とし
て同期誤差を求めておく。次に、この同期誤差のレチク
ル上の露光透過部分のスリット内の移動平均が、図3
(a)の縦軸とする。また、横軸はウェーハ上の露光さ
れる範囲を±16.5mmとして示している。この移動
平均は走査露光された像の理想位置からのずれに相当す
る。走査露光では、レチクル上又はウェーハ上の一つの
点は、スリットにかかった後、スリットを抜けるまでの
間、露光されて形成されるので、その間の同期誤差の平
均値の場所に結像する。すなわち、移動平均は理想格子
からのずれであるディストーションを示している。
【0033】図3(b)の縦軸は、実際に露光した結果
から求めた位置誤差である。この求め方はディストーシ
ョンの計測方法と同一で、例えば座標測定器等を用いて
計測する。この際、一般のディストーション計測よりも
多数点のデータを取れば、精度がよくなる。図3(b)
の計測マーク点であるプロット数の多いレチクルを用い
るほど計測の精度も上がる。
【0034】図3(a)と図3(b)との相違は、空気
揺らぎや、剛性不足による露光装置のボディの変形等か
ら生じる。この差が図3(c)に示す縦軸の値である。
レーザー干渉計の読み値には現れないシステムエラーと
もいえる。こうして、実際の露光時には、レチクルとウ
ェーハの同期誤差を0に追い込むのではなく、予め求め
た図3(c)の位置関係を追い込みの目標として、レチ
クルとウェーハの2次元状又は3次元状の位置関係を補
正値に基づいて補正・制御する。
【0035】[第四の実施形態]本発明の第四の実施形
態の走査型露光装置では、図4に示した如く、レーザー
干渉計の発射光の光路を筒状の治具で保護し、空気ゆら
ぎによる計測誤差を極力低減する。
【0036】図4において、レーザー干渉計49から発
したレーザー光は光路保護筒48を通って、移動鏡46
で反射され、光路保護筒48を通って受光される。その
発射光と受光との干渉によって、光路長を測定できる。
移動鏡46はレチクル42を載置したレチクルステージ
41に固定され、レチクルステージ41の移動と共に光
路長を測定して、同様にウェーハステージにおけるレー
ザー干渉計による光路長を測定して、ウェーハステージ
の移動によるレーザー干渉計の測定結果と対比して、走
査駆動の誤差を検出して、誤差を補正する。
【0037】図4において、移動鏡47は、移動鏡46
とレーザー干渉計49の方向補X軸とすると、Y軸にお
ける不図示のレーザー干渉計による光路長を測定するた
めの反射鏡である。レチクルステージ41と同様に、ウ
ェーハステージにおいても、少なくとも2つのレーザー
干渉計と移動鏡とを設けて、XY面の2次元または3次
元の位置を求めることにより、レチクル42とウェーハ
の位置ずれを補正しつつ露光位置を走査して、レチクル
パターンをウェーハ上に転写する。
【0038】前述の実施形態と同様に、上述したよう
に、図4ではレチクルステージ41の例を示したが、ウ
ェーハステージ側も同様の機構にする。但し、ウェーハ
ステージではX、Y方向に動くため、光路保護筒にも可
動機構を持たせる。
【0039】上述した各実施形態では、露光環境による
空気の揺らぎ等に着目して、空気揺らぎによる影響を補
正するための手法について説明したが、温度変化、湿度
変化、気圧変化ばかりでなく、空気内種類密度差や装置
振動等、種々の環境変化に対しても、本発明を適用でき
るものである。
【0040】
【発明の効果】以上から、本発明によれば、レチクル及
びウェーハの同期精度が向上する。これにより走査型露
光装置の高精度化が図れる。
【0041】具体的には、特にダイナミックディストー
ションが低減し、重ね合わせ精度が向上する。その他、
顕著ではないが同じく同期精度の向上により線幅の均一
性やDOFが向上する等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による走査型露光装置の一部
の概念図である。
【図2】本発明の実施形態による走査型露光装置の一部
の概念図である。
【図3】本発明の実施形態による走査型露光装置の動作
説明図である。
【図4】本発明の実施形態による走査型露光装置の一部
の概念図である。
【図5】従来の実施形態による走査型露光装置の一部の
概念図である。
【符号の説明】
11,21,41,51 レチクルステージ 12,22,42,52 レチクル 13 固定反射鏡 14 参照レーザ干渉計 16,17,26,27,46,47,53,56 移
動鏡 19,28,29,49,54,59 レーザー干渉計 55 投影光学系 57 ウェーハステージ 58 ボディ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レチクルと半導体基板を投影光学系を介
    し互いに反対方向に同期走査し、前記レチクル及び前記
    半導体基板を載せた各ステージの位置をレーザー干渉計
    により計測する機構を備えた走査型露光装置であって、 前記レチクル及び前記半導体基板を載せた前記各ステー
    ジの近傍に空気ゆらぎモニタ用参照レーザー干渉計を少
    なくとも一つ以上有することを特徴とする走査型露光装
    置。
  2. 【請求項2】 レチクルと半導体基板を投影光学系を介
    し互いに反対方向に同期走査し、前記レチクル及び前記
    半導体基板を載せた各ステージの位置をレーザー干渉計
    により計測する機構を備えた走査型露光装置であって、 前記レチクルと前記半導体基板の位置を前記レーザー干
    渉計の計測により求まる結像位置誤差と実露光結果から
    求まる位置誤差の差を予め前記同期走査の制御に取り込
    んだことを特徴とする走査型露光装置。
  3. 【請求項3】 レチクルと半導体基板を投影光学系を介
    し互いに反対方向に同期走査し、前記レチクル及び前記
    半導体基板を載せた各ステージの位置をレーザー干渉計
    により計測する機構を備えた走査型露光装置であって、 前記レチクル用のステージと前記半導体基板用のステー
    ジの少なくともいずれか一つは、前記ステージを挟んで
    互いに向かい合う向きにレーザー干渉計を備えることを
    特徴とする走査型露光装置。
  4. 【請求項4】 レチクルと半導体基板を投影光学系を介
    し互いに反対方向に同期走査し、前記レチクル及び前記
    半導体基板を載せた各ステージの位置をレーザー干渉計
    により計測する機構を備えた走査型露光装置であって、 前記レーザー干渉計の光路の一部に筒状の治具を設けた
    ことを特徴とする走査型露光装置。
  5. 【請求項5】 レチクルと半導体基板を投影光学系を介
    し互いに反対方向に同期走査し、前記レチクル及び前記
    半導体基板を載せた各ステージの位置をレーザー干渉計
    により計測する機構を備えた走査型露光装置であって、 予め前記レーザー干渉計により前記各ステージの位置の
    相互の移動平均値を求める移動平均検出手段と、前記半
    導体基板上の露光走査の結果による位置誤差を求める位
    置誤差検出手段と、前記半導体基板上の各位置に対する
    前記移動平均値と前記位置誤差との差異を補正値として
    求める補正値算定手段と、実際の走査露光時に前記補正
    値に基づいて前記レーザー干渉計の測定値と前記各ステ
    ージの位置を補正することを特徴とする走査型露光装
    置。
  6. 【請求項6】 レチクルと半導体基板を投影光学系を介
    し互いに反対方向に同期走査し、前記レチクル及び前記
    半導体基板を載せた各ステージの位置をレーザー干渉計
    により計測する機構を備えた走査型露光方法において、 予め前記レーザー干渉計により前記各ステージの位置の
    相互の移動平均値を求め、前記半導体基板上の露光走査
    の結果による位置誤差を求め、前記半導体基板上の各位
    置による前記移動平均値と前記位置誤差との差異を補正
    値として求め、実際の走査露光時に前記補正値に基づい
    て前記レーザー干渉計の測定値と前記各ステージの位置
    を補正することを特徴とする走査型露光方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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