JP2000100176A - 強誘電体メモリ - Google Patents
強誘電体メモリInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 プレート線駆動方式をとりビット線の信号量
圧縮を防止するためのダミーセルを備える強誘電体メモ
リ及びこれを搭載するシングルチップマイクロコンピュ
ータ等の信頼性を高め、その低電圧化及び低消費電力化
を推進する。 【解決手段】 強誘電体メモリセルMCが格子配列され
てなるメモリセルアレイARYRをその基本構成要素と
し、強誘電体キャパシタCt及びCbのカップリングに
よる相補ビット線DL1*〜DLn*の信号量圧縮を防
止するためのダミーセルDCを備える強誘電体メモリに
おいて、ダミーセルDCを構成する強誘電体キャパシタ
Ct’及びCb’の他方の電極が共通結合され、メモリ
セルアレイARYRを構成するプレート線PL1〜PL
mの指定されたビットと実質同時にロウレベルの選択レ
ベルとされるダミープレート線DPLを、センスアンプ
駆動信号SASBがロウレベルとされセンスアンプSA
Rの単位センスアンプUAが動作状態とされる直前に、
ハイレベルの非選択レベルに戻す。
圧縮を防止するためのダミーセルを備える強誘電体メモ
リ及びこれを搭載するシングルチップマイクロコンピュ
ータ等の信頼性を高め、その低電圧化及び低消費電力化
を推進する。 【解決手段】 強誘電体メモリセルMCが格子配列され
てなるメモリセルアレイARYRをその基本構成要素と
し、強誘電体キャパシタCt及びCbのカップリングに
よる相補ビット線DL1*〜DLn*の信号量圧縮を防
止するためのダミーセルDCを備える強誘電体メモリに
おいて、ダミーセルDCを構成する強誘電体キャパシタ
Ct’及びCb’の他方の電極が共通結合され、メモリ
セルアレイARYRを構成するプレート線PL1〜PL
mの指定されたビットと実質同時にロウレベルの選択レ
ベルとされるダミープレート線DPLを、センスアンプ
駆動信号SASBがロウレベルとされセンスアンプSA
Rの単位センスアンプUAが動作状態とされる直前に、
ハイレベルの非選択レベルに戻す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は強誘電体メモリに
関し、例えば、プレート線駆動方式をとりかつ強誘電体
キャパシタのカップリングによるビット線の信号量圧縮
を防止するためのダミーセルを備える強誘電体メモリな
らびにこれを搭載するシングルチップマイクロコンピュ
ータ等に利用して特に有効な技術に関する。
関し、例えば、プレート線駆動方式をとりかつ強誘電体
キャパシタのカップリングによるビット線の信号量圧縮
を防止するためのダミーセルを備える強誘電体メモリな
らびにこれを搭載するシングルチップマイクロコンピュ
ータ等に利用して特に有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】強誘電体キャパシタ及び選択MOSFE
T(金属酸化物半導体型電界効果トランジスタ。この明
細書では、MOSFETをして絶縁ゲート型電界効果ト
ランジスタの総称とする)を含む強誘電体メモリセルが
格子配置されてなるメモリアレイをその基本構成要素と
する強誘電体メモリが、例えば、1988年10月発行
の『アイ・イー・イー・イー ジャーナル オブ ソリ
ッド・ステート サーキッツ(IEEE Journa
l of Solid−State Circuit
s)Vol.23,No.5』の第1171頁〜第11
75頁に記載されている。この強誘電体メモリでは、上
記資料のFig.4及びFig.5に示されるように、
記憶情報の読み出しに際し、指定された強誘電体メモリ
セルが結合される相補ビット線の非反転及び反転信号線
をともに接地電位つまり0V(ボルト)にプリチャージ
した後、対応するワード線を選択レベルとしたまま、対
応するプレート線(ドライブ線)の電位を0Vから電源
電圧VCCに上昇させるプレート線駆動方式をとってい
る。この駆動プレート線に結合される強誘電体キャパシ
タでは、プレート線が電源電圧VCCとされることでそ
の分極方向が一方向に統一され、各相補ビット線の非反
転及び反転信号線には、この際に発生する相補的な分極
反転によって保持情報に応じたレベル差が生じる。
T(金属酸化物半導体型電界効果トランジスタ。この明
細書では、MOSFETをして絶縁ゲート型電界効果ト
ランジスタの総称とする)を含む強誘電体メモリセルが
格子配置されてなるメモリアレイをその基本構成要素と
する強誘電体メモリが、例えば、1988年10月発行
の『アイ・イー・イー・イー ジャーナル オブ ソリ
ッド・ステート サーキッツ(IEEE Journa
l of Solid−State Circuit
s)Vol.23,No.5』の第1171頁〜第11
75頁に記載されている。この強誘電体メモリでは、上
記資料のFig.4及びFig.5に示されるように、
記憶情報の読み出しに際し、指定された強誘電体メモリ
セルが結合される相補ビット線の非反転及び反転信号線
をともに接地電位つまり0V(ボルト)にプリチャージ
した後、対応するワード線を選択レベルとしたまま、対
応するプレート線(ドライブ線)の電位を0Vから電源
電圧VCCに上昇させるプレート線駆動方式をとってい
る。この駆動プレート線に結合される強誘電体キャパシ
タでは、プレート線が電源電圧VCCとされることでそ
の分極方向が一方向に統一され、各相補ビット線の非反
転及び反転信号線には、この際に発生する相補的な分極
反転によって保持情報に応じたレベル差が生じる。
【0003】一方、近年における半導体集積回路の微細
化・高集積化技術の進歩は著しく、その低消費電力化を
図りMOSFET等の耐圧破壊を防止する意味合いか
ら、動作電源の低電圧化が進みつつある。ところが、プ
レート線駆動方式をとる強誘電体メモリでは、プレート
線が電源電圧VCCに駆動される際、強誘電体キャパシ
タを介するカップリングによって相補ビット線の非反転
及び反転信号線のレベルが一斉に押し上げられ、これに
よってビット線信号量が圧縮されて強誘電体キャパシタ
が分極反転するに至らず、所望の読み出し信号が得られ
ないケースが生じる。このことは、動作電源の低電圧化
が進むにしたがって深刻な問題となり、これがために強
誘電体メモリの低電圧化が制限される結果となる。
化・高集積化技術の進歩は著しく、その低消費電力化を
図りMOSFET等の耐圧破壊を防止する意味合いか
ら、動作電源の低電圧化が進みつつある。ところが、プ
レート線駆動方式をとる強誘電体メモリでは、プレート
線が電源電圧VCCに駆動される際、強誘電体キャパシ
タを介するカップリングによって相補ビット線の非反転
及び反転信号線のレベルが一斉に押し上げられ、これに
よってビット線信号量が圧縮されて強誘電体キャパシタ
が分極反転するに至らず、所望の読み出し信号が得られ
ないケースが生じる。このことは、動作電源の低電圧化
が進むにしたがって深刻な問題となり、これがために強
誘電体メモリの低電圧化が制限される結果となる。
【0004】これに対処するため、メモリセルアレイの
各相補ビット線に対応してダミーセルを設け、その強誘
電体キャパシタの他方の電極が共通結合されるダミープ
レート線(信号線)の電位をプレート線とは逆方向に変
化させ、言わば逆カップリングを起こさせることで、プ
レート線駆動にともなうカップリングを相殺し、ビット
線信号量の圧縮を防止する方法が、例えば、特開平08
−185693により提案されている。
各相補ビット線に対応してダミーセルを設け、その強誘
電体キャパシタの他方の電極が共通結合されるダミープ
レート線(信号線)の電位をプレート線とは逆方向に変
化させ、言わば逆カップリングを起こさせることで、プ
レート線駆動にともなうカップリングを相殺し、ビット
線信号量の圧縮を防止する方法が、例えば、特開平08
−185693により提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公開特許
公報に記載された方法では、その段落(0072)に記
述されるように、ダミープレート線を非選択レベルつま
りハイレベルに戻すタイミングについて、『センスアン
プ活性化前(図中実線で示した)から、読み出し動作サ
イクルの終了時(図中、一点鎖線で示した)のいつでも
よい。』とされ、特にダミープレート線がハイレベルに
戻されるタイミングがセンスアンプ活性化後となった場
合に生じる次のような問題点に対する認識がない。
公報に記載された方法では、その段落(0072)に記
述されるように、ダミープレート線を非選択レベルつま
りハイレベルに戻すタイミングについて、『センスアン
プ活性化前(図中実線で示した)から、読み出し動作サ
イクルの終了時(図中、一点鎖線で示した)のいつでも
よい。』とされ、特にダミープレート線がハイレベルに
戻されるタイミングがセンスアンプ活性化後となった場
合に生じる次のような問題点に対する認識がない。
【0006】すなわち、ダミープレート線を選択レベル
つまりロウレベルとしたままセンスアンプが駆動され、
読み出し信号の増幅動作が行われると、特に例えばダミ
ーセルが2個の強誘電体キャパシタ及び2個の選択MO
SFETからなるいわゆる2T2C(2トランジスタ・
2セル)型とされる場合において、増幅後のレベルがハ
イレベルとなるビット線に結合される一方の強誘電体キ
ャパシタのみが逆バイアス状態となり、不本意な分極反
転を起こしてしまう。
つまりロウレベルとしたままセンスアンプが駆動され、
読み出し信号の増幅動作が行われると、特に例えばダミ
ーセルが2個の強誘電体キャパシタ及び2個の選択MO
SFETからなるいわゆる2T2C(2トランジスタ・
2セル)型とされる場合において、増幅後のレベルがハ
イレベルとなるビット線に結合される一方の強誘電体キ
ャパシタのみが逆バイアス状態となり、不本意な分極反
転を起こしてしまう。
【0007】例えば、1990年12月発行の『Tec
hnical Digest ofInternati
onal Electron Devices mee
ting(国際電子デバイス会議 テクニカルダイジェ
スト)』の第417頁〜第420頁に記載されるよう
に、強誘電体キャパシタのヒステリシス特性は、分極反
転が繰り返されることにより大きく劣化する。このた
め、読み出し動作が行われるたびに選択状態とされ、分
極反転の回数が多くなるダミーセルではヒステリシス特
性の劣化が著しく、これにともなってダミーセルを構成
する一対の強誘電体キャパシタのヒステリシス特性にア
ンバランスが生じて、そのカップリング相殺効果が低下
する。この結果、ビット線信号量の圧縮を充分に効果的
に抑制することができなくなり、これによって強誘電体
メモリの信頼性が低下するとともに、その低電圧化つま
り低消費電力化が制約される。
hnical Digest ofInternati
onal Electron Devices mee
ting(国際電子デバイス会議 テクニカルダイジェ
スト)』の第417頁〜第420頁に記載されるよう
に、強誘電体キャパシタのヒステリシス特性は、分極反
転が繰り返されることにより大きく劣化する。このた
め、読み出し動作が行われるたびに選択状態とされ、分
極反転の回数が多くなるダミーセルではヒステリシス特
性の劣化が著しく、これにともなってダミーセルを構成
する一対の強誘電体キャパシタのヒステリシス特性にア
ンバランスが生じて、そのカップリング相殺効果が低下
する。この結果、ビット線信号量の圧縮を充分に効果的
に抑制することができなくなり、これによって強誘電体
メモリの信頼性が低下するとともに、その低電圧化つま
り低消費電力化が制約される。
【0008】なお、強誘電体キャパシタのカップリング
によるビット線の電位変動は、特にビット線の寄生容量
が小さく、言い換えるならばビット線の長さが短くなる
ほど著しい。このことは、例えば、強誘電体メモリを同
一チップ上に搭載するシングルチップマイクロコンピュ
ータ等で、マイクロコンピュータが形成されるチップサ
イズの縮小を図り、あるいはメモリセルアレイをビット
線延長方向に分割しビット線の寄生容量を小さくして、
強誘電体メモリの動作を論理集積回路並みに高速化しう
とする場合等において特に深刻な問題となる。
によるビット線の電位変動は、特にビット線の寄生容量
が小さく、言い換えるならばビット線の長さが短くなる
ほど著しい。このことは、例えば、強誘電体メモリを同
一チップ上に搭載するシングルチップマイクロコンピュ
ータ等で、マイクロコンピュータが形成されるチップサ
イズの縮小を図り、あるいはメモリセルアレイをビット
線延長方向に分割しビット線の寄生容量を小さくして、
強誘電体メモリの動作を論理集積回路並みに高速化しう
とする場合等において特に深刻な問題となる。
【0009】この発明の目的は、強誘電体キャパシタの
カップリングによるビット線の信号量圧縮を防止するた
めのダミーセルを備える強誘電体メモリ及びこれを搭載
するシングルチップマイクロコンピュータ等の信頼性を
高め、その低電圧化及び低消費電力化を推進することに
ある。
カップリングによるビット線の信号量圧縮を防止するた
めのダミーセルを備える強誘電体メモリ及びこれを搭載
するシングルチップマイクロコンピュータ等の信頼性を
高め、その低電圧化及び低消費電力化を推進することに
ある。
【0010】この発明の前記ならびにその他の目的と新
規な特徴は、この明細書の記述及び添付図面から明らか
になるであろう。
規な特徴は、この明細書の記述及び添付図面から明らか
になるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次
の通りである。すなわち、強誘電体メモリセルが格子配
列されてなるメモリセルアレイをその基本構成要素と
し、プレート線駆動方式をとり、かつ強誘電体キャパシ
タのカップリングによるビット線の信号量圧縮を防止す
るためのダミーセルを備える強誘電体メモリにおいて、
ダミーセルを構成する強誘電体キャパシタの他方の電極
が共通結合され、メモリセルアレイの指定されたプレー
ト線と実質同時に選択レベルとされるダミーセルアレイ
のダミープレート線を、センスアンプが動作状態とされ
る直前に非選択レベルに戻す。
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次
の通りである。すなわち、強誘電体メモリセルが格子配
列されてなるメモリセルアレイをその基本構成要素と
し、プレート線駆動方式をとり、かつ強誘電体キャパシ
タのカップリングによるビット線の信号量圧縮を防止す
るためのダミーセルを備える強誘電体メモリにおいて、
ダミーセルを構成する強誘電体キャパシタの他方の電極
が共通結合され、メモリセルアレイの指定されたプレー
ト線と実質同時に選択レベルとされるダミーセルアレイ
のダミープレート線を、センスアンプが動作状態とされ
る直前に非選択レベルに戻す。
【0012】また、このとき、ダミープレート線が非選
択レベルに戻されるのと実質同時にメモリセルアレイの
指定されたプレート線を非選択レベルとした後、センス
アンプによる増幅動作が終了した時点で再び選択レベル
とする。
択レベルに戻されるのと実質同時にメモリセルアレイの
指定されたプレート線を非選択レベルとした後、センス
アンプによる増幅動作が終了した時点で再び選択レベル
とする。
【0013】一方、メモリセルアレイの指定されたプレ
ート線と実質同時に選択レベルとされるダミープレート
線を、そのまま選択レベルとする場合、ダミーセルの選
択MOSFETのゲートが共通結合され、指定されたプ
レート線が選択レベルとされるのに先立って選択レベル
とされるダミーワード線を、センスアンプが動作状態と
される直前に非選択レベルに戻す。
ート線と実質同時に選択レベルとされるダミープレート
線を、そのまま選択レベルとする場合、ダミーセルの選
択MOSFETのゲートが共通結合され、指定されたプ
レート線が選択レベルとされるのに先立って選択レベル
とされるダミーワード線を、センスアンプが動作状態と
される直前に非選択レベルに戻す。
【0014】さらに、上記手段を、特にそのメモリセル
アレイがビット線延長方向に分割されることによってビ
ット線の寄生容量が比較的小さくされ、かつシングルチ
ップマイクロコンピュータ等に搭載される強誘電体メモ
リに適用する。
アレイがビット線延長方向に分割されることによってビ
ット線の寄生容量が比較的小さくされ、かつシングルチ
ップマイクロコンピュータ等に搭載される強誘電体メモ
リに適用する。
【0015】上記した手段によれば、ダミープレート線
をセンスアンプが動作状態とされる直前に非選択レベル
に戻すことで、ダミーセルの強誘電体キャパシタが分極
反転するのを防止して、強誘電体キャパシタのヒステリ
シス特性がアンバランスとなるのを防止することができ
るため、これらの強誘電体キャパシタのカップリング作
用によるビット線信号量の圧縮効果を持続させることが
できる。
をセンスアンプが動作状態とされる直前に非選択レベル
に戻すことで、ダミーセルの強誘電体キャパシタが分極
反転するのを防止して、強誘電体キャパシタのヒステリ
シス特性がアンバランスとなるのを防止することができ
るため、これらの強誘電体キャパシタのカップリング作
用によるビット線信号量の圧縮効果を持続させることが
できる。
【0016】また、このとき、ダミープレート線が非選
択レベルに戻されるのと実質同時にメモリセルアレイの
指定されたプレート線を非選択レベルとした後、センス
アンプによる増幅動作が終了した時点で非選択レベルに
戻すことで、強誘電体キャパシタ膜に対するストレスを
軽減して、インプリント現象等の膜特性劣化を防止する
ことができる。
択レベルに戻されるのと実質同時にメモリセルアレイの
指定されたプレート線を非選択レベルとした後、センス
アンプによる増幅動作が終了した時点で非選択レベルに
戻すことで、強誘電体キャパシタ膜に対するストレスを
軽減して、インプリント現象等の膜特性劣化を防止する
ことができる。
【0017】一方、ダミープレート線を選択レベルとし
たまま、ダミーワード線をセンスアンプが動作状態とさ
れる直前に非選択レベルに戻し、ダミーセルの選択MO
SFETをオフ状態とすることで、ダミーセルの強誘電
体キャパシタが分極反転するのを防止して、強誘電体キ
ャパシタのヒステリシス特性がアンバランスとなるのを
防止することができるため、これらの強誘電体キャパシ
タのカップリング作用によるビット線信号量の圧縮効果
を持続させることができる。
たまま、ダミーワード線をセンスアンプが動作状態とさ
れる直前に非選択レベルに戻し、ダミーセルの選択MO
SFETをオフ状態とすることで、ダミーセルの強誘電
体キャパシタが分極反転するのを防止して、強誘電体キ
ャパシタのヒステリシス特性がアンバランスとなるのを
防止することができるため、これらの強誘電体キャパシ
タのカップリング作用によるビット線信号量の圧縮効果
を持続させることができる。
【0018】さらに、上記手段を、シングルチップマイ
クロコンピュータ等に搭載される強誘電体メモリに適用
することで、特にビット線の寄生容量が比較的小さく強
誘電体キャパシタのカップリング作用を受けやすい強誘
電体メモリの信頼性を高め、これを搭載するシングルチ
ップマイクロコンピュータ等の信頼性を高めることがで
きるとともに、その低消費電力化を推進することができ
る。
クロコンピュータ等に搭載される強誘電体メモリに適用
することで、特にビット線の寄生容量が比較的小さく強
誘電体キャパシタのカップリング作用を受けやすい強誘
電体メモリの信頼性を高め、これを搭載するシングルチ
ップマイクロコンピュータ等の信頼性を高めることがで
きるとともに、その低消費電力化を推進することができ
る。
【発明の実施の形態】図1には、この発明が適用された
強誘電体メモリの一実施例のブロック図が示されてい
る。同図をもとに、まずこの実施例の強誘電体メモリの
構成及び動作の概要について説明する。なお、本実施例
の強誘電体メモリは、特に制限されないが、後述するよ
うに、同様な4個の強誘電体メモリとともに、強誘電体
メモリユニットFMU1〜FMU4としてシングルチッ
プマイクロコンピュータに搭載される。図1の各ブロッ
クを構成する回路素子は、シングルチップマイクロコン
ピュータの他の強誘電体メモリ及びブロックを構成する
回路素子とともに、単結晶シリコンのような1個の半導
体基板面上に形成される。シングルチップマイクロコン
ピュータMCの全体構成等については、後で説明する。
強誘電体メモリの一実施例のブロック図が示されてい
る。同図をもとに、まずこの実施例の強誘電体メモリの
構成及び動作の概要について説明する。なお、本実施例
の強誘電体メモリは、特に制限されないが、後述するよ
うに、同様な4個の強誘電体メモリとともに、強誘電体
メモリユニットFMU1〜FMU4としてシングルチッ
プマイクロコンピュータに搭載される。図1の各ブロッ
クを構成する回路素子は、シングルチップマイクロコン
ピュータの他の強誘電体メモリ及びブロックを構成する
回路素子とともに、単結晶シリコンのような1個の半導
体基板面上に形成される。シングルチップマイクロコン
ピュータMCの全体構成等については、後で説明する。
【0019】図1において、この実施例の強誘電体メモ
リは、そのレイアウト所要面積の大半を占めて配置され
る一対のメモリセルアレイARYL及びARYRを基本
構成要素とする。これらのメモリセルアレイARYL及
びARYRは、後述するように、図の水平方向に平行し
て配置される所定数のワード線WL及びプレート線PL
と、垂直方向に平行して配置される所定数の相補ビット
線DL*(ここで、非反転ビット線DLT及び反転ビッ
ト線DLBを、合わせて相補ビット線DL*のように*
を付して表す。また、それが有効とされるとき選択的に
ハイレベルとされるいわゆる非反転信号線等について
は、その名称の末尾にTを付して表し、それが有効とさ
れるとき選択的にロウレベルとされるいわゆる反転信号
線等については、その名称の末尾にBを付して表す。以
下同様)とを含む。これらのワード線WL及びプレート
線PLと相補ビット線DL*との交点には、2T2C
(2トランジスタ・2セル)型の多数の強誘電体メモリ
セルMC(第1の強誘電体メモリセル)が格子状に配置
される。なお、メモリセルアレイARYL及びARYR
の具体的構成及び動作等については、後で詳細に説明す
る。
リは、そのレイアウト所要面積の大半を占めて配置され
る一対のメモリセルアレイARYL及びARYRを基本
構成要素とする。これらのメモリセルアレイARYL及
びARYRは、後述するように、図の水平方向に平行し
て配置される所定数のワード線WL及びプレート線PL
と、垂直方向に平行して配置される所定数の相補ビット
線DL*(ここで、非反転ビット線DLT及び反転ビッ
ト線DLBを、合わせて相補ビット線DL*のように*
を付して表す。また、それが有効とされるとき選択的に
ハイレベルとされるいわゆる非反転信号線等について
は、その名称の末尾にTを付して表し、それが有効とさ
れるとき選択的にロウレベルとされるいわゆる反転信号
線等については、その名称の末尾にBを付して表す。以
下同様)とを含む。これらのワード線WL及びプレート
線PLと相補ビット線DL*との交点には、2T2C
(2トランジスタ・2セル)型の多数の強誘電体メモリ
セルMC(第1の強誘電体メモリセル)が格子状に配置
される。なお、メモリセルアレイARYL及びARYR
の具体的構成及び動作等については、後で詳細に説明す
る。
【0020】メモリセルアレイARYL及びARYRを
構成するワード線WLは、ワード・プレート線駆動回路
WDL又はWDRに結合され、択一的に所定の選択レベ
ルとされる。ワード・プレート線駆動回路WDL及びW
DRには、XアドレスデコーダXDから所定ビットのワ
ード・プレート線選択信号が供給されるとともに、内部
バスIBUSから周辺制御回路PCを介してワード線選
択クロック信号WCLK及びプレート線選択クロック信
号PCLKが供給される。また、XアドレスデコーダX
Dには、特に制限されないが、内部バスIBUSから周
辺制御回路PCを介して7ビットのアドレス信号A1〜
A7が供給される。
構成するワード線WLは、ワード・プレート線駆動回路
WDL又はWDRに結合され、択一的に所定の選択レベ
ルとされる。ワード・プレート線駆動回路WDL及びW
DRには、XアドレスデコーダXDから所定ビットのワ
ード・プレート線選択信号が供給されるとともに、内部
バスIBUSから周辺制御回路PCを介してワード線選
択クロック信号WCLK及びプレート線選択クロック信
号PCLKが供給される。また、XアドレスデコーダX
Dには、特に制限されないが、内部バスIBUSから周
辺制御回路PCを介して7ビットのアドレス信号A1〜
A7が供給される。
【0021】XアドレスデコーダXDは、アドレス信号
A1〜A7をデコードして、ワード・プレート線駆動回
路WDL及びWDRに対する図示されないワード・プレ
ート線選択信号の対応するビットを択一的に電源電圧V
CCのようなハイレベル(以下、ハイレベルとは、特に
言明しない限り電源電圧VCCのような電位を指す)と
する。また、ワード・プレート線駆動回路WDL及びW
DRは、ワード線選択クロック信号WCLKのハイレベ
ルとワード・プレート線選択信号の択一的なハイレベル
とを受けて、メモリセルアレイARYL又はARYRの
対応するワード線WLを択一的に高電圧VCHのような
選択レベルとする。
A1〜A7をデコードして、ワード・プレート線駆動回
路WDL及びWDRに対する図示されないワード・プレ
ート線選択信号の対応するビットを択一的に電源電圧V
CCのようなハイレベル(以下、ハイレベルとは、特に
言明しない限り電源電圧VCCのような電位を指す)と
する。また、ワード・プレート線駆動回路WDL及びW
DRは、ワード線選択クロック信号WCLKのハイレベ
ルとワード・プレート線選択信号の択一的なハイレベル
とを受けて、メモリセルアレイARYL又はARYRの
対応するワード線WLを択一的に高電圧VCHのような
選択レベルとする。
【0022】なお、電源電圧VCCは、特に制限されな
いが、+2.5Vのような比較的小さな絶対値の正電位
とされ、高電圧VCHは、電源電圧VCCより少なくと
もメモリセルアレイARYL及びARYRの強誘電体メ
モリセルを構成する選択MOSFETのしきい値電圧分
以上高い、例えば+4Vとされる。
いが、+2.5Vのような比較的小さな絶対値の正電位
とされ、高電圧VCHは、電源電圧VCCより少なくと
もメモリセルアレイARYL及びARYRの強誘電体メ
モリセルを構成する選択MOSFETのしきい値電圧分
以上高い、例えば+4Vとされる。
【0023】次に、メモリセルアレイARYL及びAR
YRを構成する相補ビット線DL*は、対応するダミー
セルアレイDCAL又はDCARを介してセンスアンプ
SAL又はSARの対応する単位センスアンプUAに結
合される。
YRを構成する相補ビット線DL*は、対応するダミー
セルアレイDCAL又はDCARを介してセンスアンプ
SAL又はSARの対応する単位センスアンプUAに結
合される。
【0024】ここで、ダミーセルアレイDCAL及びD
CARは、図の水平方向に配置されるそれぞれ1本のダ
ミーワード線DWL及びダミープレート線DPLと、こ
れらのダミーワード線DWL及びダミープレート線DP
Lと相補ビット線DL*との交点に配置される所定数の
ダミーセルDC(第2の強誘電体メモリセル)とを含
む。このうち、ダミーワード線DWL及びダミープレー
ト線DPLは、その内側においてダミーワード・プレー
ト線駆動回路DPDに結合され、所定の選択又は非選択
レベルとされる。また、ダミーセルDCは、特に制限さ
れないが、2T2C型とされ、これを構成する強誘電体
キャパシタ及び選択MOSFETは、メモリセルアレイ
ARYL及びARYRの強誘電体メモリセルMCを構成
する強誘電体キャパシタ及び選択MOSFETと実質同
一構造とされる。
CARは、図の水平方向に配置されるそれぞれ1本のダ
ミーワード線DWL及びダミープレート線DPLと、こ
れらのダミーワード線DWL及びダミープレート線DP
Lと相補ビット線DL*との交点に配置される所定数の
ダミーセルDC(第2の強誘電体メモリセル)とを含
む。このうち、ダミーワード線DWL及びダミープレー
ト線DPLは、その内側においてダミーワード・プレー
ト線駆動回路DPDに結合され、所定の選択又は非選択
レベルとされる。また、ダミーセルDCは、特に制限さ
れないが、2T2C型とされ、これを構成する強誘電体
キャパシタ及び選択MOSFETは、メモリセルアレイ
ARYL及びARYRの強誘電体メモリセルMCを構成
する強誘電体キャパシタ及び選択MOSFETと実質同
一構造とされる。
【0025】一方、ビット線プリチャージ回路DPCL
及びDPCRは、電源電圧VCCとメモリセルアレイA
RYL及びARYRの各相補ビット線DL*の非反転及
び反転信号線との間にそれぞれ設けられるプリチャージ
MOSFETを含む。これらのプリチャージMOSFE
Tは、内部バスIBUSから周辺制御回路PCを介して
供給されるプリチャージ制御信号PCSのハイレベルを
受けて選択的にオン状態となり、メモリセルアレイAR
YL又はARYRの対応する相補ビット線DL*の非反
転及び反転信号線をロウレベル(以下、ロウレベルと
は、特に言明しない限り接地電位VSSのような電位を
指す)にプリチャージする。
及びDPCRは、電源電圧VCCとメモリセルアレイA
RYL及びARYRの各相補ビット線DL*の非反転及
び反転信号線との間にそれぞれ設けられるプリチャージ
MOSFETを含む。これらのプリチャージMOSFE
Tは、内部バスIBUSから周辺制御回路PCを介して
供給されるプリチャージ制御信号PCSのハイレベルを
受けて選択的にオン状態となり、メモリセルアレイAR
YL又はARYRの対応する相補ビット線DL*の非反
転及び反転信号線をロウレベル(以下、ロウレベルと
は、特に言明しない限り接地電位VSSのような電位を
指す)にプリチャージする。
【0026】センスアンプSAL及びSARは、メモリ
セルアレイARYL又はARYRの各相補ビット線DL
*に対応して設けられる所定数の単位センスアンプUA
と図示されないゲートMOSFETとを含む。センスア
ンプSAL及びSARの各単位センスアンプUAの上方
の入出力ノードは、メモリセルアレイARYL又はAR
YRの対応する相補ビット線DL*にそれぞれ結合さ
れ、その下方の入出力ノードは、対応するゲートMOS
FETを介してデータ入出力線IOL1*〜IOLn*
あるいはIOR1*〜IORn*にそれぞれ結合され
る。センスアンプSAL及びSARの各単位センスアン
プUAには、周辺制御回路PCから図示されないコモン
ソース線を介して電源電圧VCC及び接地電位VSSが
選択的に供給され、各ゲートMOSFETには、内部バ
スIBUSから周辺制御回路PCを介して図示されない
ビット線選択信号YSが共通に供給される。
セルアレイARYL又はARYRの各相補ビット線DL
*に対応して設けられる所定数の単位センスアンプUA
と図示されないゲートMOSFETとを含む。センスア
ンプSAL及びSARの各単位センスアンプUAの上方
の入出力ノードは、メモリセルアレイARYL又はAR
YRの対応する相補ビット線DL*にそれぞれ結合さ
れ、その下方の入出力ノードは、対応するゲートMOS
FETを介してデータ入出力線IOL1*〜IOLn*
あるいはIOR1*〜IORn*にそれぞれ結合され
る。センスアンプSAL及びSARの各単位センスアン
プUAには、周辺制御回路PCから図示されないコモン
ソース線を介して電源電圧VCC及び接地電位VSSが
選択的に供給され、各ゲートMOSFETには、内部バ
スIBUSから周辺制御回路PCを介して図示されない
ビット線選択信号YSが共通に供給される。
【0027】周辺制御回路PCは、内部バスIBUSを
介して供給されるアドレス信号A1〜A7,ワード線選
択クロック信号WCLK,プレート線選択クロック信号
PCLK,プリチャージ制御信号PCSならびにビット
線選択信号YSを、XアドレスデコーダXD,ワード・
プレート線駆動回路WDL及びWDR,ビット線プリチ
ャージ回路DPCL及びDPCRならびにセンスアンプ
SAL及びSARに伝達するとともに、センスアンプ駆
動信号SASBが有効レベルつまり接地電位VSSのよ
うなロウレベルとされたのを受けて、センスアンプSA
L及びSARの各単位センスアンプUAに対する動作電
源つまり電源電圧VCC及び接地電位VSSを、コモン
ソース線を介して選択的に供給する。
介して供給されるアドレス信号A1〜A7,ワード線選
択クロック信号WCLK,プレート線選択クロック信号
PCLK,プリチャージ制御信号PCSならびにビット
線選択信号YSを、XアドレスデコーダXD,ワード・
プレート線駆動回路WDL及びWDR,ビット線プリチ
ャージ回路DPCL及びDPCRならびにセンスアンプ
SAL及びSARに伝達するとともに、センスアンプ駆
動信号SASBが有効レベルつまり接地電位VSSのよ
うなロウレベルとされたのを受けて、センスアンプSA
L及びSARの各単位センスアンプUAに対する動作電
源つまり電源電圧VCC及び接地電位VSSを、コモン
ソース線を介して選択的に供給する。
【0028】センスアンプSAL及びSARの単位セン
スアンプUAは、周辺制御回路PCからコモンソース線
を介して電源電圧VCC及び接地電位VSSが供給され
ることで選択的に動作状態となり、メモリセルアレイA
RYL又はARYRの選択ワード線に結合される所定数
の強誘電体メモリセルMCから対応する相補ビット線D
L*を介して出力される読み出し信号をそれぞれ増幅し
て、電源電圧VCCをハイレベルとし接地電位VSSを
ロウレベルとする2値読み出し信号とする。また、セン
スアンプSAL及びSARのゲートMOSFETは、ビ
ット線選択信号YSのハイレベルを受けて一斉にオン状
態となり、各単位センスアンプUAの下方の入出力ノー
ドと対応するデータ入出力線IOL1*〜IOLn*あ
るいはIOR1*〜IORn*との間を選択的に接続状
態とする。
スアンプUAは、周辺制御回路PCからコモンソース線
を介して電源電圧VCC及び接地電位VSSが供給され
ることで選択的に動作状態となり、メモリセルアレイA
RYL又はARYRの選択ワード線に結合される所定数
の強誘電体メモリセルMCから対応する相補ビット線D
L*を介して出力される読み出し信号をそれぞれ増幅し
て、電源電圧VCCをハイレベルとし接地電位VSSを
ロウレベルとする2値読み出し信号とする。また、セン
スアンプSAL及びSARのゲートMOSFETは、ビ
ット線選択信号YSのハイレベルを受けて一斉にオン状
態となり、各単位センスアンプUAの下方の入出力ノー
ドと対応するデータ入出力線IOL1*〜IOLn*あ
るいはIOR1*〜IORn*との間を選択的に接続状
態とする。
【0029】なお、ダミーセルアレイDCAL及びDC
AR,ダミーワード・プレート線駆動回路DPD,ビッ
ト線プリチャージ回路DPCL及びDPCR,センスア
ンプSAL及びSARならびに周辺制御回路PCの具体
的構成ならびに各ワード線及びプレート線等の選択レベ
ル等については、順次詳細に説明する。
AR,ダミーワード・プレート線駆動回路DPD,ビッ
ト線プリチャージ回路DPCL及びDPCR,センスア
ンプSAL及びSARならびに周辺制御回路PCの具体
的構成ならびに各ワード線及びプレート線等の選択レベ
ル等については、順次詳細に説明する。
【0030】図2には、図1の強誘電体メモリに含まれ
るメモリセルアレイARYR及びその周辺回路の一実施
例の部分的な回路図が示されている。また、図3には、
図2のメモリセルアレイARYR及びダミーセルアレイ
DCARを構成する強誘電体メモリセルMC及びダミー
セルDCの一実施例のヒステリシス特性図が示され、図
4には、図1の強誘電体メモリの読み出しモードの第1
の実施例の信号波形図が示されている。これらの図をも
とに、この実施例の強誘電体メモリのメモリセルアレイ
ARYR及び周辺回路の具体的構成及び動作ならびに強
誘電体メモリセルMC及びダミーセルDCのヒステリシ
ス特性について説明する。
るメモリセルアレイARYR及びその周辺回路の一実施
例の部分的な回路図が示されている。また、図3には、
図2のメモリセルアレイARYR及びダミーセルアレイ
DCARを構成する強誘電体メモリセルMC及びダミー
セルDCの一実施例のヒステリシス特性図が示され、図
4には、図1の強誘電体メモリの読み出しモードの第1
の実施例の信号波形図が示されている。これらの図をも
とに、この実施例の強誘電体メモリのメモリセルアレイ
ARYR及び周辺回路の具体的構成及び動作ならびに強
誘電体メモリセルMC及びダミーセルDCのヒステリシ
ス特性について説明する。
【0031】なお、図2に関する以下の記述では、メモ
リセルアレイARYR,ワード・プレート線駆動回路W
DR,ダミーセルアレイDCAR,ダミーワード・プレ
ート線駆動回路DPDR,ビット線プリチャージ回路D
PCRならびにセンスアンプSARの説明をもって、メ
モリセルアレイARYL,ワード・プレート線駆動回路
WDL,ダミーセルアレイDCAL,ダミーワード・プ
レート線駆動回路DPDL,ビット線プリチャージ回路
DPCLならびにセンスアンプSALを併せて説明す
る。また、図4には、メモリセルアレイARYRのワー
ド線WL1が選択レベルとされる場合が例示される。以
下の回路図において、そのチャネル(バックゲート)部
に矢印が付されるMOSFETはPチャンネル型であ
り、矢印の付されないNチャンネルMOSFETと区別
して示される。
リセルアレイARYR,ワード・プレート線駆動回路W
DR,ダミーセルアレイDCAR,ダミーワード・プレ
ート線駆動回路DPDR,ビット線プリチャージ回路D
PCRならびにセンスアンプSARの説明をもって、メ
モリセルアレイARYL,ワード・プレート線駆動回路
WDL,ダミーセルアレイDCAL,ダミーワード・プ
レート線駆動回路DPDL,ビット線プリチャージ回路
DPCLならびにセンスアンプSALを併せて説明す
る。また、図4には、メモリセルアレイARYRのワー
ド線WL1が選択レベルとされる場合が例示される。以
下の回路図において、そのチャネル(バックゲート)部
に矢印が付されるMOSFETはPチャンネル型であ
り、矢印の付されないNチャンネルMOSFETと区別
して示される。
【0032】図2において、メモリセルアレイARYR
は、図の水平方向に平行して配置されるそれぞれm本の
ワード線WLつまりWL1〜WLmならびにプレート線
PL1〜PLmと、図の垂直方向に平行して配置される
n組の相補ビット線DL1*〜DLn*とを含む。これ
らのワード線及びプレート線ならびに相補ビット線の交
点には、それぞれ2個の強誘電体キャパシタCt及びC
b(第1の強誘電体キャパシタ)ならびに選択MOSF
ETNa(第1の選択MOSFET)からなる2T2C
型のm×n個の強誘電体メモリセルMC(第1の強誘電
体メモリセル)が格子配列される。なお、この実施例に
おいて、ワード線WL1〜WLm及びプレート線PL1
〜PLmの本数mは、特に制限されないが、128とさ
れ、相補ビット線DL1*〜DLn*の組数nは、32
とされる。
は、図の水平方向に平行して配置されるそれぞれm本の
ワード線WLつまりWL1〜WLmならびにプレート線
PL1〜PLmと、図の垂直方向に平行して配置される
n組の相補ビット線DL1*〜DLn*とを含む。これ
らのワード線及びプレート線ならびに相補ビット線の交
点には、それぞれ2個の強誘電体キャパシタCt及びC
b(第1の強誘電体キャパシタ)ならびに選択MOSF
ETNa(第1の選択MOSFET)からなる2T2C
型のm×n個の強誘電体メモリセルMC(第1の強誘電
体メモリセル)が格子配列される。なお、この実施例に
おいて、ワード線WL1〜WLm及びプレート線PL1
〜PLmの本数mは、特に制限されないが、128とさ
れ、相補ビット線DL1*〜DLn*の組数nは、32
とされる。
【0033】メモリセルアレイARYRの同一列に配置
されるm個の強誘電体メモリセルMCの強誘電体キャパ
シタCt及びCbの一方の電極つまり上部電極は、対応
する選択MOSFETNaを介して対応する相補ビット
線DL1*〜DLn*の非反転又は反転信号線にそれぞ
れ共通結合される。また、メモリセルアレイARYRの
同一行に配置されるn個の強誘電体メモリセルMCの強
誘電体キャパシタCt及びCbの他方の電極つまり下部
電極は、対応するプレート線PL1〜PLmにそれぞれ
共通結合され、その選択MOSFETNaのゲートは、
対応するワード線WL1〜WLmにそれぞれ共通結合さ
れる。
されるm個の強誘電体メモリセルMCの強誘電体キャパ
シタCt及びCbの一方の電極つまり上部電極は、対応
する選択MOSFETNaを介して対応する相補ビット
線DL1*〜DLn*の非反転又は反転信号線にそれぞ
れ共通結合される。また、メモリセルアレイARYRの
同一行に配置されるn個の強誘電体メモリセルMCの強
誘電体キャパシタCt及びCbの他方の電極つまり下部
電極は、対応するプレート線PL1〜PLmにそれぞれ
共通結合され、その選択MOSFETNaのゲートは、
対応するワード線WL1〜WLmにそれぞれ共通結合さ
れる。
【0034】ここで、メモリセルアレイARYRの強誘
電体メモリセルMCを構成する強誘電体キャパシタCt
及びCbは、両電極間に設けられた強誘電体の分極電荷
と両電極間の電界強度との関係において、図3に示され
るようなヒステリシス特性を持つ。また、特に制限され
ないが、メモリセルアレイARYRの強誘電体メモリセ
ルMCが論理“1”のデータを保持するとき、強誘電体
キャパシタCtの分極状態は、図3(a)に示されるよ
うに、点Aの位置にあり、強誘電体キャパシタCbの分
極状態は点Bの位置にあるものとされる。また、強誘電
体メモリセルMCが論理“0”のデータを保持するとき
には、強誘電体キャパシタCtの分極状態は、図3
(b)に示されるように、点Bの位置にあり、強誘電体
キャパシタCbの分極状態は点Aの位置にあるものとさ
れる。
電体メモリセルMCを構成する強誘電体キャパシタCt
及びCbは、両電極間に設けられた強誘電体の分極電荷
と両電極間の電界強度との関係において、図3に示され
るようなヒステリシス特性を持つ。また、特に制限され
ないが、メモリセルアレイARYRの強誘電体メモリセ
ルMCが論理“1”のデータを保持するとき、強誘電体
キャパシタCtの分極状態は、図3(a)に示されるよ
うに、点Aの位置にあり、強誘電体キャパシタCbの分
極状態は点Bの位置にあるものとされる。また、強誘電
体メモリセルMCが論理“0”のデータを保持するとき
には、強誘電体キャパシタCtの分極状態は、図3
(b)に示されるように、点Bの位置にあり、強誘電体
キャパシタCbの分極状態は点Aの位置にあるものとさ
れる。
【0035】メモリセルアレイARYRを構成するワー
ド線WL1〜WLmならびにプレート線PL1〜PLm
は、その左方においてワード・プレート線駆動回路WD
Rの対応する単位ワード・プレート線駆動回路UWDに
それぞれ結合される。
ド線WL1〜WLmならびにプレート線PL1〜PLm
は、その左方においてワード・プレート線駆動回路WD
Rの対応する単位ワード・プレート線駆動回路UWDに
それぞれ結合される。
【0036】ワード・プレート線駆動回路WDRは、メ
モリセルアレイARYRのワード線WL1〜WLmなら
びにプレート線PL1〜PLmに対応して設けられるm
個の単位ワード・プレート線駆動回路UWDを備え、単
位ワード・プレート線駆動回路UWDのそれぞれは、図
2に例示されるように、2個のナンド(NAND)ゲー
トNA1及びNA2を含む。このうち、ナンドゲートN
A1の一方の入力端子には、XアドレスデコーダXDか
ら対応するワード・プレート線選択信号WS1〜WSm
が供給され、その他方の入力端子には、周辺制御回路P
Cからワード線選択クロック信号WCLKが共通に供給
される。また、ナンドゲートNA2の一方の入力端子に
は、XアドレスデコーダXDから対応するワード・プレ
ート線選択信号WS1〜WSmが供給され、その他方の
入力端子には、周辺制御回路PCからプレート線選択ク
ロック信号PCLKが共通に供給される。
モリセルアレイARYRのワード線WL1〜WLmなら
びにプレート線PL1〜PLmに対応して設けられるm
個の単位ワード・プレート線駆動回路UWDを備え、単
位ワード・プレート線駆動回路UWDのそれぞれは、図
2に例示されるように、2個のナンド(NAND)ゲー
トNA1及びNA2を含む。このうち、ナンドゲートN
A1の一方の入力端子には、XアドレスデコーダXDか
ら対応するワード・プレート線選択信号WS1〜WSm
が供給され、その他方の入力端子には、周辺制御回路P
Cからワード線選択クロック信号WCLKが共通に供給
される。また、ナンドゲートNA2の一方の入力端子に
は、XアドレスデコーダXDから対応するワード・プレ
ート線選択信号WS1〜WSmが供給され、その他方の
入力端子には、周辺制御回路PCからプレート線選択ク
ロック信号PCLKが共通に供給される。
【0037】ワード・プレート線駆動回路WDの各単位
ワード・プレート線駆動回路UWDのナンドゲートNA
1の出力端子は、高電圧VCH及び接地電位VSSを動
作電源とするインバータV1(以下、高電圧VCH及び
接地電位VSSを動作電源とするインバータについて
は、その前部を黒く塗りつぶして表示する)を介して、
メモリセルアレイARYRの対応するワード線WL1〜
WLmにそれぞれ結合され、ナンドゲートNA2の出力
端子は、電源電圧VCC及び接地電位VSSを動作電源
とする通常のインバータV2を介して、メモリセルアレ
イARYRの対応するプレート線PL1〜PLmにそれ
ぞれ結合される。
ワード・プレート線駆動回路UWDのナンドゲートNA
1の出力端子は、高電圧VCH及び接地電位VSSを動
作電源とするインバータV1(以下、高電圧VCH及び
接地電位VSSを動作電源とするインバータについて
は、その前部を黒く塗りつぶして表示する)を介して、
メモリセルアレイARYRの対応するワード線WL1〜
WLmにそれぞれ結合され、ナンドゲートNA2の出力
端子は、電源電圧VCC及び接地電位VSSを動作電源
とする通常のインバータV2を介して、メモリセルアレ
イARYRの対応するプレート線PL1〜PLmにそれ
ぞれ結合される。
【0038】ここで、ワード線選択クロック信号WCL
Kは、特に制限されないが、図4に示されるように、強
誘電体メモリが非選択状態とされるとき、接地電位VS
Sのようなロウレベルとされ、強誘電体メモリが選択状
態とされると、所定のタイミングで電源電圧VCCのよ
うなハイレベルとされる。また、プレート線選択クロッ
ク信号PCLKは、強誘電体メモリが非選択状態とされ
るとき、ロウレベルとされ、強誘電体メモリが選択状態
とされると、ワード線選択クロック信号WCLKにやや
遅れてハイレベルとされた後、ワード線選択クロック信
号WCLKに先立ってロウレベルに戻される。さらに、
ワード・プレート線選択信号WS1〜WSmは、強誘電
体メモリが非選択状態とされるときともにロウレベルと
され、強誘電体メモリが選択状態とされると、所定のタ
イミングでしかもアドレス信号A1〜A7のデコード結
果に従って択一的にハイレベルとされる。
Kは、特に制限されないが、図4に示されるように、強
誘電体メモリが非選択状態とされるとき、接地電位VS
Sのようなロウレベルとされ、強誘電体メモリが選択状
態とされると、所定のタイミングで電源電圧VCCのよ
うなハイレベルとされる。また、プレート線選択クロッ
ク信号PCLKは、強誘電体メモリが非選択状態とされ
るとき、ロウレベルとされ、強誘電体メモリが選択状態
とされると、ワード線選択クロック信号WCLKにやや
遅れてハイレベルとされた後、ワード線選択クロック信
号WCLKに先立ってロウレベルに戻される。さらに、
ワード・プレート線選択信号WS1〜WSmは、強誘電
体メモリが非選択状態とされるときともにロウレベルと
され、強誘電体メモリが選択状態とされると、所定のタ
イミングでしかもアドレス信号A1〜A7のデコード結
果に従って択一的にハイレベルとされる。
【0039】これらのことから、ワード・プレート線駆
動回路WDRの各単位ワード・プレート線駆動回路UW
DのインバータV1の出力信号たるワード線WL1〜W
Lmは、強誘電体メモリが非選択状態とされるとき、ワ
ード線選択クロック信号WCLKのロウレベルを受けて
すべてロウレベルの非選択レベルとされ、強誘電体メモ
リが選択状態とされワード線選択クロック信号WCLK
がハイレベルとされると、対応するワード・プレート線
選択信号WS1〜WSmの択一的なハイレベルを受けて
択一的に高電圧VCHのような選択レベルとされる。
動回路WDRの各単位ワード・プレート線駆動回路UW
DのインバータV1の出力信号たるワード線WL1〜W
Lmは、強誘電体メモリが非選択状態とされるとき、ワ
ード線選択クロック信号WCLKのロウレベルを受けて
すべてロウレベルの非選択レベルとされ、強誘電体メモ
リが選択状態とされワード線選択クロック信号WCLK
がハイレベルとされると、対応するワード・プレート線
選択信号WS1〜WSmの択一的なハイレベルを受けて
択一的に高電圧VCHのような選択レベルとされる。
【0040】同様に、ワード・プレート線駆動回路WD
Rの各単位ワード・プレート線駆動回路UWDのインバ
ータV2の出力信号たるプレート線PL1〜PLmは、
強誘電体メモリが非選択状態とされるとき、プレート線
選択クロック信号PCLKのロウレベルを受けてともに
ロウレベルの非選択レベルとされ、強誘電体メモリが選
択状態とされプレート線選択クロック信号PCLKがハ
イレベルとされると、やはり対応するワード・プレート
線選択信号WS1〜WSmの択一的なハイレベルを受け
て択一的に電源電圧VCCのような選択レベルとされ
る。
Rの各単位ワード・プレート線駆動回路UWDのインバ
ータV2の出力信号たるプレート線PL1〜PLmは、
強誘電体メモリが非選択状態とされるとき、プレート線
選択クロック信号PCLKのロウレベルを受けてともに
ロウレベルの非選択レベルとされ、強誘電体メモリが選
択状態とされプレート線選択クロック信号PCLKがハ
イレベルとされると、やはり対応するワード・プレート
線選択信号WS1〜WSmの択一的なハイレベルを受け
て択一的に電源電圧VCCのような選択レベルとされ
る。
【0041】次に、メモリセルアレイARYRを構成す
る相補ビット線DL1*〜DLn*は、その下方におい
てダミーセルアレイDCARの対応するダミーセルDC
(第2の強誘電体メモリセル)にそれぞれ結合される。
そして、ビット線プリチャージ回路DPCRの対応する
単位回路にそれぞれ結合された後、さらにセンスアンプ
SARの対応する単位回路にそれぞれ結合される。
る相補ビット線DL1*〜DLn*は、その下方におい
てダミーセルアレイDCARの対応するダミーセルDC
(第2の強誘電体メモリセル)にそれぞれ結合される。
そして、ビット線プリチャージ回路DPCRの対応する
単位回路にそれぞれ結合された後、さらにセンスアンプ
SARの対応する単位回路にそれぞれ結合される。
【0042】ここで、ダミーセルアレイDCARは、図
の水平方向に配置されるそれぞれ1本のダミーワード線
DWL及びダミープレート線DPLと、相補ビット線D
L1*〜DLn*に対応して設けられるn個のダミーセ
ルDCとを含む。このうち、ダミーセルDCは、やはり
2T2C型とされ、それぞれ2個の強誘電体キャパシタ
Ct’及びCb’ならびに選択MOSFETNa’(第
2の選択MOSFET)からなる。この実施例におい
て、ダミーセルDCを構成する強誘電体キャパシタC
t’及びCb’ならびに選択MOSFETNa’は、メ
モリセルアレイARYRの強誘電体メモリセルMCを構
成する強誘電体キャパシタCt及びCbならびに選択M
OSFETNaとそれぞれ実質同一構造とされる
の水平方向に配置されるそれぞれ1本のダミーワード線
DWL及びダミープレート線DPLと、相補ビット線D
L1*〜DLn*に対応して設けられるn個のダミーセ
ルDCとを含む。このうち、ダミーセルDCは、やはり
2T2C型とされ、それぞれ2個の強誘電体キャパシタ
Ct’及びCb’ならびに選択MOSFETNa’(第
2の選択MOSFET)からなる。この実施例におい
て、ダミーセルDCを構成する強誘電体キャパシタC
t’及びCb’ならびに選択MOSFETNa’は、メ
モリセルアレイARYRの強誘電体メモリセルMCを構
成する強誘電体キャパシタCt及びCbならびに選択M
OSFETNaとそれぞれ実質同一構造とされる
【0043】後の記述から明らかなように、ダミーセル
DCを構成する強誘電体キャパシタCt’及びCb’の
静電容量がメモリセルアレイARYRの強誘電体メモリ
セルMCを構成する強誘電体キャパシタCt及びCbよ
り大きいと、プレート線駆動時、相補ビット線DL1*
〜DLn*の非反転及び反転信号線は負電位となり、逆
に強誘電体キャパシタCt’及びCb’の静電容量が強
誘電体キャパシタCt及びCbより小さい場合、相補ビ
ット線DL1*〜DLn*における読み出し信号量が圧
縮される。上記のように、強誘電体キャパシタCt’及
びCb’を強誘電体キャパシタCt及びCbと実質同一
構造とすることで、その静電容量を均一化し、プレート
線駆動時における相補ビット線DL1*〜DLn*の非
反転及び反転信号線のカップリングノイズを最小限に小
さくすることができる。
DCを構成する強誘電体キャパシタCt’及びCb’の
静電容量がメモリセルアレイARYRの強誘電体メモリ
セルMCを構成する強誘電体キャパシタCt及びCbよ
り大きいと、プレート線駆動時、相補ビット線DL1*
〜DLn*の非反転及び反転信号線は負電位となり、逆
に強誘電体キャパシタCt’及びCb’の静電容量が強
誘電体キャパシタCt及びCbより小さい場合、相補ビ
ット線DL1*〜DLn*における読み出し信号量が圧
縮される。上記のように、強誘電体キャパシタCt’及
びCb’を強誘電体キャパシタCt及びCbと実質同一
構造とすることで、その静電容量を均一化し、プレート
線駆動時における相補ビット線DL1*〜DLn*の非
反転及び反転信号線のカップリングノイズを最小限に小
さくすることができる。
【0044】なお、この実施例において、ダミーセルア
レイDCARのダミーセルDCを構成する強誘電体キャ
パシタCt’及びCb’は、ともにDPL側の電極がハ
イレベル、他方の電極がロウレベルで規定される分極状
態にある。
レイDCARのダミーセルDCを構成する強誘電体キャ
パシタCt’及びCb’は、ともにDPL側の電極がハ
イレベル、他方の電極がロウレベルで規定される分極状
態にある。
【0045】ダミーセルアレイDCARの各ダミーセル
DCを構成する強誘電体キャパシタCt’及びCb’の
上部電極は、対応する選択MOSFETNa’を介して
相補ビット線DL1*〜DLn*の非反転又は反転信号
線にそれぞれ結合され、その下部電極は、ダミープレー
ト線DPLに共通結合される。また、ダミーセルアレイ
DCARの各ダミーセルDCを構成する選択MOSFE
TNa’のゲートは、ダミーワード線DWLに共通結合
される。
DCを構成する強誘電体キャパシタCt’及びCb’の
上部電極は、対応する選択MOSFETNa’を介して
相補ビット線DL1*〜DLn*の非反転又は反転信号
線にそれぞれ結合され、その下部電極は、ダミープレー
ト線DPLに共通結合される。また、ダミーセルアレイ
DCARの各ダミーセルDCを構成する選択MOSFE
TNa’のゲートは、ダミーワード線DWLに共通結合
される。
【0046】ダミーセルアレイDCARを構成するダミ
ーワード線DWL及びダミープレート線DPLは、その
左方においてダミーワード・プレート線駆動回路DPD
に結合される。このうち、ダミーワード線DWLは、ダ
ミーワード・プレート線駆動回路DPD内で電源電圧V
CCに結合され、これによって定常的に選択レベルとさ
れる。また、ダミープレート線DPLは、ダミーワード
・プレート線駆動回路DPD内でインバータV4の出力
端子に結合され、このインバータV4の入力端子には、
ナンドゲートNA3の出力信号のインバータV3による
反転信号が供給される。ナンドゲートNA3の一方の入
力端子には、前記プレート線選択クロック信号PCLK
が供給され、その他方の入力端子には、周辺制御回路P
Cを介してセンスアンプ駆動信号SASBが供給され
る。
ーワード線DWL及びダミープレート線DPLは、その
左方においてダミーワード・プレート線駆動回路DPD
に結合される。このうち、ダミーワード線DWLは、ダ
ミーワード・プレート線駆動回路DPD内で電源電圧V
CCに結合され、これによって定常的に選択レベルとさ
れる。また、ダミープレート線DPLは、ダミーワード
・プレート線駆動回路DPD内でインバータV4の出力
端子に結合され、このインバータV4の入力端子には、
ナンドゲートNA3の出力信号のインバータV3による
反転信号が供給される。ナンドゲートNA3の一方の入
力端子には、前記プレート線選択クロック信号PCLK
が供給され、その他方の入力端子には、周辺制御回路P
Cを介してセンスアンプ駆動信号SASBが供給され
る。
【0047】なお、センスアンプ駆動信号SASBは、
図4に示されるように、強誘電体メモリが非選択状態と
されるときハイレベルの無効レベルとされ、強誘電体メ
モリが選択状態とされると、前記プレート線選択クロッ
ク信号PCLKにやや遅れてロウレベルの有効レベルと
された後、プレート線選択クロック信号PCLKにやや
遅れてハイレベルに戻される。センスアンプ駆動信号S
ASBは、元来センスアンプSAL及びSARの単位セ
ンスアンプUAを動作状態とするための信号であり、各
単位センスアンプUAは、センスアンプ駆動信号SAS
Bがロウレベルとされてから所定時間Δtが経過した時
点で一斉に動作状態とされる。
図4に示されるように、強誘電体メモリが非選択状態と
されるときハイレベルの無効レベルとされ、強誘電体メ
モリが選択状態とされると、前記プレート線選択クロッ
ク信号PCLKにやや遅れてロウレベルの有効レベルと
された後、プレート線選択クロック信号PCLKにやや
遅れてハイレベルに戻される。センスアンプ駆動信号S
ASBは、元来センスアンプSAL及びSARの単位セ
ンスアンプUAを動作状態とするための信号であり、各
単位センスアンプUAは、センスアンプ駆動信号SAS
Bがロウレベルとされてから所定時間Δtが経過した時
点で一斉に動作状態とされる。
【0048】これらのことから、ダミーワード・プレー
ト線駆動回路DPDのインバータV4の出力信号たるダ
ミーセルアレイDCARのダミープレート線DPLは、
図4に示されるように、強誘電体キャパシタが非選択状
態とされるとき、プレート線選択クロック信号PCLK
のロウレベルを受けて電源電圧VCCのようなハイレベ
ルの非選択レベルとされ、強誘電体キャパシタが選択状
態とされプレート線選択クロック信号PCLKがハイレ
ベルとされると、接地電位VSSのようなロウレベルの
選択レベルとされた後、センスアンプ駆動信号SASB
がロウレベルとされた時点でハイレベルの非選択レベル
に戻される。
ト線駆動回路DPDのインバータV4の出力信号たるダ
ミーセルアレイDCARのダミープレート線DPLは、
図4に示されるように、強誘電体キャパシタが非選択状
態とされるとき、プレート線選択クロック信号PCLK
のロウレベルを受けて電源電圧VCCのようなハイレベ
ルの非選択レベルとされ、強誘電体キャパシタが選択状
態とされプレート線選択クロック信号PCLKがハイレ
ベルとされると、接地電位VSSのようなロウレベルの
選択レベルとされた後、センスアンプ駆動信号SASB
がロウレベルとされた時点でハイレベルの非選択レベル
に戻される。
【0049】つまり、ダミーセルアレイDCARのダミ
ープレート線DPLは、メモリセルアレイARYRのプ
レート線PL1〜PLmの選択レベルたるハイレベルを
その非選択レベルとし、プレート線PL1〜PLmの非
選択レベルたるロウレベルをその選択レベルとする訳で
あり、これによってプレート線PL1〜PLmが選択レ
ベルとされる際の相補ビット線DL1*〜DLn*のカ
ップリングノイズを相殺し、その読み出し信号量を拡大
することができる。また、この実施例では、ダミープレ
ート線DPLが、センスアンプ駆動信号SASBの立ち
下がり、つまりセンスアンプSAL及びSARが動作状
態とされるのに先立って非選択レベルに戻される訳であ
り、これによってセンスアンプSAL及びSARが動作
状態とされることにともなうダミーセルDCの強誘電体
キャパシタの分極反転を防止し、そのヒステリシス特性
がアンバランスとなるのを防止して、強誘電体メモリの
信頼性を高めることができる。このことについては、後
で詳細に説明する。
ープレート線DPLは、メモリセルアレイARYRのプ
レート線PL1〜PLmの選択レベルたるハイレベルを
その非選択レベルとし、プレート線PL1〜PLmの非
選択レベルたるロウレベルをその選択レベルとする訳で
あり、これによってプレート線PL1〜PLmが選択レ
ベルとされる際の相補ビット線DL1*〜DLn*のカ
ップリングノイズを相殺し、その読み出し信号量を拡大
することができる。また、この実施例では、ダミープレ
ート線DPLが、センスアンプ駆動信号SASBの立ち
下がり、つまりセンスアンプSAL及びSARが動作状
態とされるのに先立って非選択レベルに戻される訳であ
り、これによってセンスアンプSAL及びSARが動作
状態とされることにともなうダミーセルDCの強誘電体
キャパシタの分極反転を防止し、そのヒステリシス特性
がアンバランスとなるのを防止して、強誘電体メモリの
信頼性を高めることができる。このことについては、後
で詳細に説明する。
【0050】ビット線プリチャージ回路DPCRは、相
補ビット線DL1*〜DLn*に対応して設けられるn
個の単位回路を備え、これらの単位回路のそれぞれは、
相補ビット線DL1*〜DLn*の非反転及び反転信号
線と接地電位VSSとの間にそれぞれ設けられるNチャ
ンネル型の一対のプリチャージMOSFETNcを含
む。各単位回路のプリチャージMOSFETNcのゲー
トには、周辺制御回路PCを介してプリチャージ制御信
号PCSが共通に供給される。
補ビット線DL1*〜DLn*に対応して設けられるn
個の単位回路を備え、これらの単位回路のそれぞれは、
相補ビット線DL1*〜DLn*の非反転及び反転信号
線と接地電位VSSとの間にそれぞれ設けられるNチャ
ンネル型の一対のプリチャージMOSFETNcを含
む。各単位回路のプリチャージMOSFETNcのゲー
トには、周辺制御回路PCを介してプリチャージ制御信
号PCSが共通に供給される。
【0051】なお、プリチャージ制御信号PCSは、図
4に示されるように、強誘電体メモリが非選択状態とさ
れるとき、ハイレベルの有効レベルとされ、強誘電体メ
モリが選択状態とされると、比較的早いタイミングでロ
ウレベルとされる。
4に示されるように、強誘電体メモリが非選択状態とさ
れるとき、ハイレベルの有効レベルとされ、強誘電体メ
モリが選択状態とされると、比較的早いタイミングでロ
ウレベルとされる。
【0052】これにより、ビット線プリチャージ回路D
PCの各単位回路を構成するプリチャージMOSFET
Ncは、強誘電体メモリが非選択状態とされるとき、プ
リチャージ制御信号PCSのハイレベルを受けて一斉に
オン状態となり、対応する相補ビット線DL1*〜DL
n*の非反転及び反転信号線を接地電位VSSのような
ロウレベルにプリチャージする。強誘電体メモリが選択
状態とされプリチャージ制御信号PCSがロウレベルと
されると、プリチャージMOSFETNcはオフ状態と
なり、各相補ビット線のプリチャージ動作は停止され
る。
PCの各単位回路を構成するプリチャージMOSFET
Ncは、強誘電体メモリが非選択状態とされるとき、プ
リチャージ制御信号PCSのハイレベルを受けて一斉に
オン状態となり、対応する相補ビット線DL1*〜DL
n*の非反転及び反転信号線を接地電位VSSのような
ロウレベルにプリチャージする。強誘電体メモリが選択
状態とされプリチャージ制御信号PCSがロウレベルと
されると、プリチャージMOSFETNcはオフ状態と
なり、各相補ビット線のプリチャージ動作は停止され
る。
【0053】次に、センスアンプSARは、相補ビット
線DL1*〜DLn*に対応して設けられるn個の単位
回路を備え、これらの単位回路のそれぞれは、Pチャン
ネル型及びNチャンネル型の増幅MOSFETPs及び
Nsからなる一対のCMOS(相補型MOS)が互いに
交差結合されてなる単位センスアンプUAと、Nチャン
ネル型の一対のゲートMOSFETNgとを含む。この
うち、各単位センスアンプUAを構成するPチャンネル
型の増幅MOSFETPsのソースは、コモンソース線
SAPに共通結合され、Nチャンネル型の増幅MOSF
ETNsのソースは、コモンソース線SANに共通結合
される。また、各単位センスアンプUAの入出力ノード
となる増幅MOSFETPs及びNsの共通結合された
ゲート及びドレインは、対応する相補ビット線DL1*
〜DLn*の非反転及び反転信号線にそれぞれ結合され
る。コモンソース線SAP及びSANは、その左方にお
いて周辺制御回路PCに結合され、ゲートMOSFET
Ngのゲートには、周辺制御回路PCを介してビット線
選択信号YSが共通に供給される。
線DL1*〜DLn*に対応して設けられるn個の単位
回路を備え、これらの単位回路のそれぞれは、Pチャン
ネル型及びNチャンネル型の増幅MOSFETPs及び
Nsからなる一対のCMOS(相補型MOS)が互いに
交差結合されてなる単位センスアンプUAと、Nチャン
ネル型の一対のゲートMOSFETNgとを含む。この
うち、各単位センスアンプUAを構成するPチャンネル
型の増幅MOSFETPsのソースは、コモンソース線
SAPに共通結合され、Nチャンネル型の増幅MOSF
ETNsのソースは、コモンソース線SANに共通結合
される。また、各単位センスアンプUAの入出力ノード
となる増幅MOSFETPs及びNsの共通結合された
ゲート及びドレインは、対応する相補ビット線DL1*
〜DLn*の非反転及び反転信号線にそれぞれ結合され
る。コモンソース線SAP及びSANは、その左方にお
いて周辺制御回路PCに結合され、ゲートMOSFET
Ngのゲートには、周辺制御回路PCを介してビット線
選択信号YSが共通に供給される。
【0054】周辺制御回路PCは、電源電圧VCCとコ
モンソース線SAP及びSANとの間にそれぞれ設けら
れるPチャンネル型の駆動MOSFETP1及びP2
と、接地電位VSSとコモンソース線SAP及びSAN
との間にそれぞれ設けられるNチャンネル型の駆動MO
SFETN1及びN2とを含む。このうち、駆動MOS
FETP1及びN1のゲートには、前記センスアンプ駆
動信号SASBの遅延回路DLによる遅延信号が共通に
供給され、駆動MOSFETP2及びN2のゲートに
は、そのインバータV5による反転信号が共通に供給さ
れる。
モンソース線SAP及びSANとの間にそれぞれ設けら
れるPチャンネル型の駆動MOSFETP1及びP2
と、接地電位VSSとコモンソース線SAP及びSAN
との間にそれぞれ設けられるNチャンネル型の駆動MO
SFETN1及びN2とを含む。このうち、駆動MOS
FETP1及びN1のゲートには、前記センスアンプ駆
動信号SASBの遅延回路DLによる遅延信号が共通に
供給され、駆動MOSFETP2及びN2のゲートに
は、そのインバータV5による反転信号が共通に供給さ
れる。
【0055】前述のように、センスアンプ駆動信号SA
SBは、強誘電体キャパシタが非選択状態とされるとき
ハイレベルの無効レベルとされ、強誘電体キャパシタが
選択状態とされると、所定のタイミングでロウレベルの
有効レベルとされる。センスアンプ駆動信号SASBが
ハイレベルとされるとき、周辺制御回路PCでは、遅延
回路DLの出力信号がハイレベルとされる。このため、
駆動MOSFETN1及びP2がオン状態となり、駆動
MOSFETP1及びN2はオフ状態となる。したがっ
て、コモンソース線SAPには、駆動MOSFETN1
を介して接地電位VSSが供給され、コモンソース線S
ANには、駆動MOSFETP2を介して電源電圧VC
Cが供給される。この結果、センスアンプSARの各単
位センスアンプUAは逆バイアス状態とされ、非動作状
態となる。
SBは、強誘電体キャパシタが非選択状態とされるとき
ハイレベルの無効レベルとされ、強誘電体キャパシタが
選択状態とされると、所定のタイミングでロウレベルの
有効レベルとされる。センスアンプ駆動信号SASBが
ハイレベルとされるとき、周辺制御回路PCでは、遅延
回路DLの出力信号がハイレベルとされる。このため、
駆動MOSFETN1及びP2がオン状態となり、駆動
MOSFETP1及びN2はオフ状態となる。したがっ
て、コモンソース線SAPには、駆動MOSFETN1
を介して接地電位VSSが供給され、コモンソース線S
ANには、駆動MOSFETP2を介して電源電圧VC
Cが供給される。この結果、センスアンプSARの各単
位センスアンプUAは逆バイアス状態とされ、非動作状
態となる。
【0056】一方、強誘電体メモリが選択状態とされセ
ンスアンプ駆動信号SASBがロウレベルとされると、
周辺制御回路PCでは、遅延回路DLの出力信号がその
遅延時間Δtだけ遅れてロウレベルとされる。このた
め、駆動MOSFETN1及びP2はオフ状態となり、
代わって駆動MOSFETP1及びN2がオン状態とな
る。したがって、コモンソース線SAPには、駆動MO
SFETP1を介して電源電圧VCCが供給され、コモ
ンソース線SANには、駆動MOSFETN2を介して
接地電位VSSが供給される。この結果、センスアンプ
SARの各単位センスアンプUAは一斉に動作状態とな
り、メモリセルアレイARYRの選択ワード線に結合さ
れるn個の強誘電体メモリセルMCから相補ビット線D
L1*〜DLn*を介して出力される読み出し信号の増
幅動作を開始する。
ンスアンプ駆動信号SASBがロウレベルとされると、
周辺制御回路PCでは、遅延回路DLの出力信号がその
遅延時間Δtだけ遅れてロウレベルとされる。このた
め、駆動MOSFETN1及びP2はオフ状態となり、
代わって駆動MOSFETP1及びN2がオン状態とな
る。したがって、コモンソース線SAPには、駆動MO
SFETP1を介して電源電圧VCCが供給され、コモ
ンソース線SANには、駆動MOSFETN2を介して
接地電位VSSが供給される。この結果、センスアンプ
SARの各単位センスアンプUAは一斉に動作状態とな
り、メモリセルアレイARYRの選択ワード線に結合さ
れるn個の強誘電体メモリセルMCから相補ビット線D
L1*〜DLn*を介して出力される読み出し信号の増
幅動作を開始する。
【0057】図4に示されるように、強誘電体メモリが
非選択状態とされるとき、プリチャージ制御信号PCS
及びセンスアンプ駆動信号SASBはハイレベルとさ
れ、アドレス信号A1〜A7の各ビット,ワード線選択
クロック信号WCLK,プレート線選択クロック信号P
CLK,ビット線選択信号YSならびにワード・プレー
ト線選択信号WS1〜WSmはともにロウレベルとされ
る。
非選択状態とされるとき、プリチャージ制御信号PCS
及びセンスアンプ駆動信号SASBはハイレベルとさ
れ、アドレス信号A1〜A7の各ビット,ワード線選択
クロック信号WCLK,プレート線選択クロック信号P
CLK,ビット線選択信号YSならびにワード・プレー
ト線選択信号WS1〜WSmはともにロウレベルとされ
る。
【0058】強誘電体メモリでは、プリチャージ制御信
号PCSのハイレベルを受けてビット線プリチャージ回
路DPCRのプリチャージMOSFETNcが一斉にオ
ン状態となり、メモリセルアレイARYRの相補ビット
線DL1*〜DLn*の非反転及び反転信号線がともに
ロウレベルにプリチャージされる。また、ワード線選択
クロック信号WCLKのロウレベルを受けて、メモリセ
ルアレイARYRのワード線WL1〜WLmがすべてロ
ウレベルの非選択レベルとされ、プレート線選択クロッ
ク信号PCLKのハイレベルを受けて、プレート線PL
1〜PLmもすべてロウレベルの非選択レベルとされ
る。
号PCSのハイレベルを受けてビット線プリチャージ回
路DPCRのプリチャージMOSFETNcが一斉にオ
ン状態となり、メモリセルアレイARYRの相補ビット
線DL1*〜DLn*の非反転及び反転信号線がともに
ロウレベルにプリチャージされる。また、ワード線選択
クロック信号WCLKのロウレベルを受けて、メモリセ
ルアレイARYRのワード線WL1〜WLmがすべてロ
ウレベルの非選択レベルとされ、プレート線選択クロッ
ク信号PCLKのハイレベルを受けて、プレート線PL
1〜PLmもすべてロウレベルの非選択レベルとされ
る。
【0059】センスアンプSARでは、センスアンプ駆
動信号SASBのハイレベルを受けて、各単位回路の単
位センスアンプUAがすべて非動作状態とされるととも
に、ビット線選択信号YSのロウレベルを受けて、各単
位回路のゲートMOSFETNgがすべてオフ状態とな
り、相補ビット線DL1*〜DLn*とデータ入出力線
IOR1*〜IORn*との間の接続が断たれる。ダミ
ーセルアレイDCARでは、前記のように、ダミーワー
ド線DWLがハイレベルの非選択レベルに固定され、ダ
ミープレート線DPLは、プレート線選択クロック信号
PCLKのロウレベルを受けてハイレベルの非選択レベ
ルとされる。
動信号SASBのハイレベルを受けて、各単位回路の単
位センスアンプUAがすべて非動作状態とされるととも
に、ビット線選択信号YSのロウレベルを受けて、各単
位回路のゲートMOSFETNgがすべてオフ状態とな
り、相補ビット線DL1*〜DLn*とデータ入出力線
IOR1*〜IORn*との間の接続が断たれる。ダミ
ーセルアレイDCARでは、前記のように、ダミーワー
ド線DWLがハイレベルの非選択レベルに固定され、ダ
ミープレート線DPLは、プレート線選択クロック信号
PCLKのロウレベルを受けてハイレベルの非選択レベ
ルとされる。
【0060】ところで、強誘電体メモリが非選択状態と
され、ワード線WL1〜WLmならびにプレート線PL
1〜PLmがすべてロウレベルとされるとき、メモリセ
ルアレイARYRの各強誘電体メモリセルMCを構成す
る強誘電体キャパシタCt及びCbの分極状態は、それ
が論理“1”のデータを保持するとき、図3(a)に示
されるように、それぞれ点A及び点Bにあり、それが論
理“0”のデータを保持するときには、図3(b)に示
されるように、それぞれ点B及び点Aにある。この分極
状態は、各強誘電体キャパシタの両電極間の電界強度が
ゼロであるにもかかわらず、言い換えるならば強誘電体
メモリの動作電源が切断された状態でも保持され、いわ
ゆる不揮発性メモリとして作用しうるものとなる。
され、ワード線WL1〜WLmならびにプレート線PL
1〜PLmがすべてロウレベルとされるとき、メモリセ
ルアレイARYRの各強誘電体メモリセルMCを構成す
る強誘電体キャパシタCt及びCbの分極状態は、それ
が論理“1”のデータを保持するとき、図3(a)に示
されるように、それぞれ点A及び点Bにあり、それが論
理“0”のデータを保持するときには、図3(b)に示
されるように、それぞれ点B及び点Aにある。この分極
状態は、各強誘電体キャパシタの両電極間の電界強度が
ゼロであるにもかかわらず、言い換えるならば強誘電体
メモリの動作電源が切断された状態でも保持され、いわ
ゆる不揮発性メモリとして作用しうるものとなる。
【0061】次に、強誘電体メモリが選択状態とされる
と、まずプリチャージ制御信号PCSがロウレベルとさ
れる。また、所定時間だけ遅れてアドレス信号A1〜A
7の各ビットが指定アドレスに対応した組み合わせで選
択的にハイレベル又はロウレベルとされ、これを受けて
ワード・プレート線選択信号WS1〜WSmの対応する
ビット、例えばワード・プレート線選択信号WS1が択
一的にハイレベルとされる。そして、少しずつ時間をお
いてワード線選択クロック信号WCLK及びプレート線
選択クロック信号PCLKが順次ハイレベルとされた
後、さらに遅れてセンスアンプ駆動信号SASBがロウ
レベルとされ、やや遅れてビット線選択信号YSが所定
期間だけ一時的にハイレベルとされる。
と、まずプリチャージ制御信号PCSがロウレベルとさ
れる。また、所定時間だけ遅れてアドレス信号A1〜A
7の各ビットが指定アドレスに対応した組み合わせで選
択的にハイレベル又はロウレベルとされ、これを受けて
ワード・プレート線選択信号WS1〜WSmの対応する
ビット、例えばワード・プレート線選択信号WS1が択
一的にハイレベルとされる。そして、少しずつ時間をお
いてワード線選択クロック信号WCLK及びプレート線
選択クロック信号PCLKが順次ハイレベルとされた
後、さらに遅れてセンスアンプ駆動信号SASBがロウ
レベルとされ、やや遅れてビット線選択信号YSが所定
期間だけ一時的にハイレベルとされる。
【0062】強誘電体メモリでは、プリチャージ制御信
号PCSのロウレベルを受けて、ビット線プリチャージ
回路DPCRによる相補ビット線DL1*〜DLn*の
プリチャージ動作が停止される。また、ワード線選択ク
ロック信号WCLKのハイレベルを受けて、メモリセル
アレイARYRの例えばワード・プレート線選択信号W
S1に対応するワード線WL1が択一的に高電圧VCH
のような選択レベルとされる。さらに、プレート線選択
クロック信号PCLKのハイレベルを受けて、例えばワ
ード・プレート線選択信号WS1に対応するプレート線
PL1が択一的にハイレベルの選択レベルとされると同
時に、ダミーセルアレイDCARのダミープレート線D
PLがロウレベルの選択レベルとされる。
号PCSのロウレベルを受けて、ビット線プリチャージ
回路DPCRによる相補ビット線DL1*〜DLn*の
プリチャージ動作が停止される。また、ワード線選択ク
ロック信号WCLKのハイレベルを受けて、メモリセル
アレイARYRの例えばワード・プレート線選択信号W
S1に対応するワード線WL1が択一的に高電圧VCH
のような選択レベルとされる。さらに、プレート線選択
クロック信号PCLKのハイレベルを受けて、例えばワ
ード・プレート線選択信号WS1に対応するプレート線
PL1が択一的にハイレベルの選択レベルとされると同
時に、ダミーセルアレイDCARのダミープレート線D
PLがロウレベルの選択レベルとされる。
【0063】メモリセルアレイARYRでは、プレート
線PL1のハイレベルを受けて、このプレート線PL1
及びワード線WL1に結合されるn個の強誘電体メモリ
セルMCの強誘電体キャパシタCt及びCbが一斉に逆
バイアス状態となり、対応する相補ビット線DL1*〜
DLn*の非反転又は反転信号線の電位に保持データの
論理値に対応したレベル差が生じる。
線PL1のハイレベルを受けて、このプレート線PL1
及びワード線WL1に結合されるn個の強誘電体メモリ
セルMCの強誘電体キャパシタCt及びCbが一斉に逆
バイアス状態となり、対応する相補ビット線DL1*〜
DLn*の非反転又は反転信号線の電位に保持データの
論理値に対応したレベル差が生じる。
【0064】すなわち、対応する強誘電体メモリセルM
Cが論理“1”のデータを保持するとき、相補ビット線
DL1*〜DLn*の反転信号線DL1B〜DLnBに
結合される強誘電体キャパシタCbは、図3(a)に示
されるように、その分極状態がもともと点Bにあるため
分極反転を起こさないが、各相補ビット線の非反転信号
線DL1T〜DLnTに結合される強誘電体キャパシタ
Ctは、そのもとの分極状態が点Aにあるため分極反転
が起こる。したがって、強誘電体キャパシタCtに対し
て比較的多くの負電荷が移動し、これによって各相補ビ
ット線の非反転信号線DL1T〜DLnTの電位が比較
的大きく上昇して、相補ビット線DL1*〜DLn*の
非反転及び反転信号線間にレベル差が生じる。
Cが論理“1”のデータを保持するとき、相補ビット線
DL1*〜DLn*の反転信号線DL1B〜DLnBに
結合される強誘電体キャパシタCbは、図3(a)に示
されるように、その分極状態がもともと点Bにあるため
分極反転を起こさないが、各相補ビット線の非反転信号
線DL1T〜DLnTに結合される強誘電体キャパシタ
Ctは、そのもとの分極状態が点Aにあるため分極反転
が起こる。したがって、強誘電体キャパシタCtに対し
て比較的多くの負電荷が移動し、これによって各相補ビ
ット線の非反転信号線DL1T〜DLnTの電位が比較
的大きく上昇して、相補ビット線DL1*〜DLn*の
非反転及び反転信号線間にレベル差が生じる。
【0065】一方、強誘電体メモリセルMCが論理
“0”のデータを保持する場合、相補ビット線DL1*
〜DLn*の非反転信号線DL1T〜DLnTに結合さ
れる強誘電体キャパシタCtは、図3(b)に示される
ように、その分極状態がもともと点Bにあるため分極反
転を起こさないが、各相補ビット線の反転信号線DL1
B〜DLnBに結合される強誘電体キャパシタCbは、
そのもとの分極状態が点Aにあるため分極反転が起こ
る。したがって、強誘電体キャパシタCbに対して比較
的多くの負電荷が移動し、これによって各相補ビット線
の反転信号線DL1B〜DLnBの電位が比較的大きく
上昇して、相補ビット線DL1*〜DLn*の非反転及
び反転信号線間に所定のレベル差が生じる。
“0”のデータを保持する場合、相補ビット線DL1*
〜DLn*の非反転信号線DL1T〜DLnTに結合さ
れる強誘電体キャパシタCtは、図3(b)に示される
ように、その分極状態がもともと点Bにあるため分極反
転を起こさないが、各相補ビット線の反転信号線DL1
B〜DLnBに結合される強誘電体キャパシタCbは、
そのもとの分極状態が点Aにあるため分極反転が起こ
る。したがって、強誘電体キャパシタCbに対して比較
的多くの負電荷が移動し、これによって各相補ビット線
の反転信号線DL1B〜DLnBの電位が比較的大きく
上昇して、相補ビット線DL1*〜DLn*の非反転及
び反転信号線間に所定のレベル差が生じる。
【0066】ところで、メモリセルアレイARYRのプ
レート線PL1がハイレベルとされるとき、相補ビット
線DL1*〜DLn*の非反転及び反転信号線の電位
は、強誘電体メモリセルMCを構成する強誘電体キャパ
シタCt及びCbのカップリング作用によって同一レベ
ルだけ押し上げられる。この電位上昇は、特に電源電圧
VCCが2.5V程度に低電圧化されたこの強誘電体メ
モリにおいて、強誘電体キャパシタCt及びCbの両電
極間の電界強度を小さくし、読み出し動作時における強
誘電体キャパシタCt又はCbの分極反転を困難とする
場合がある。
レート線PL1がハイレベルとされるとき、相補ビット
線DL1*〜DLn*の非反転及び反転信号線の電位
は、強誘電体メモリセルMCを構成する強誘電体キャパ
シタCt及びCbのカップリング作用によって同一レベ
ルだけ押し上げられる。この電位上昇は、特に電源電圧
VCCが2.5V程度に低電圧化されたこの強誘電体メ
モリにおいて、強誘電体キャパシタCt及びCbの両電
極間の電界強度を小さくし、読み出し動作時における強
誘電体キャパシタCt又はCbの分極反転を困難とする
場合がある。
【0067】これに対処するため、この実施例の強誘電
体メモリでは、前記のように、メモリセルアレイARY
Rのプレート線PL1がハイレベルの選択レベルとされ
るのと同時に、ダミーセルアレイDCARのダミープレ
ート線DPLがロウレベルの選択レベルとされ、ダミー
セルDCを構成する強誘電体キャパシタCt’及びC
b’のカップリング作用によって相補ビット線DL1*
〜DLn*の非反転及び反転信号線の電位が引き下げら
れる。
体メモリでは、前記のように、メモリセルアレイARY
Rのプレート線PL1がハイレベルの選択レベルとされ
るのと同時に、ダミーセルアレイDCARのダミープレ
ート線DPLがロウレベルの選択レベルとされ、ダミー
セルDCを構成する強誘電体キャパシタCt’及びC
b’のカップリング作用によって相補ビット線DL1*
〜DLn*の非反転及び反転信号線の電位が引き下げら
れる。
【0068】すでに述べたように、ダミーセルDCを構
成する強誘電体キャパシタCt’及びCb’は、メモリ
セルアレイARYRの強誘電体メモリセルMCを構成す
る強誘電体キャパシタCt及びCbと同一構造とされ、
ゆえにほぼ同一の静電容量を有する。したがって、プレ
ート線PL1がハイレベルの選択レベルとされること
で、強誘電体キャパシタCt及びCbのカップリング作
用により相補ビット線DL1*〜DLn*の非反転及び
反転信号線に生じようとするカップリングノイズは、ダ
ミーセルDCを構成する強誘電体キャパシタCt’及び
Cb’のカップリング作用により相殺される。この結
果、各相補ビット線の非反転及び反転信号線の電位変動
が抑制され、強誘電体キャパシタCt又はCbの分極反
転が正常に行われて、充分な読み出し信号量が得られる
ものとなる。
成する強誘電体キャパシタCt’及びCb’は、メモリ
セルアレイARYRの強誘電体メモリセルMCを構成す
る強誘電体キャパシタCt及びCbと同一構造とされ、
ゆえにほぼ同一の静電容量を有する。したがって、プレ
ート線PL1がハイレベルの選択レベルとされること
で、強誘電体キャパシタCt及びCbのカップリング作
用により相補ビット線DL1*〜DLn*の非反転及び
反転信号線に生じようとするカップリングノイズは、ダ
ミーセルDCを構成する強誘電体キャパシタCt’及び
Cb’のカップリング作用により相殺される。この結
果、各相補ビット線の非反転及び反転信号線の電位変動
が抑制され、強誘電体キャパシタCt又はCbの分極反
転が正常に行われて、充分な読み出し信号量が得られる
ものとなる。
【0069】相補ビット線DL1*〜DLn*にメモリ
セルアレイARYRの選択ワード線WL1に結合される
強誘電体メモリセルMCの保持情報に応じた読み出し信
号が出力され、センスアンプ駆動信号SASBがロウレ
ベルとされると、ダミーセルアレイDCARでは、ダミ
ープレート線DPLがハイレベルの非選択レベルに戻さ
れる。また、センスアンプ駆動信号SASBがロウレベ
ルとされてから周辺制御回路PCの遅延回路DLの遅延
時間Δtが経過した時点で、コモンソース線SAPに電
源電圧VCCが供給され、コモンソース線SANに接地
電位VSSが供給される。これにより、センスアンプS
ARの各単位センスアンプUAが一斉に動作状態とさ
れ、相補ビット線DL1*〜DLn*の非反転及び反転
信号線のレベル差つまり読み出し信号が増幅されて、電
源電圧VCCをハイレベルとし接地電位VSSをロウレ
ベルとする2値読み出し信号とされる。
セルアレイARYRの選択ワード線WL1に結合される
強誘電体メモリセルMCの保持情報に応じた読み出し信
号が出力され、センスアンプ駆動信号SASBがロウレ
ベルとされると、ダミーセルアレイDCARでは、ダミ
ープレート線DPLがハイレベルの非選択レベルに戻さ
れる。また、センスアンプ駆動信号SASBがロウレベ
ルとされてから周辺制御回路PCの遅延回路DLの遅延
時間Δtが経過した時点で、コモンソース線SAPに電
源電圧VCCが供給され、コモンソース線SANに接地
電位VSSが供給される。これにより、センスアンプS
ARの各単位センスアンプUAが一斉に動作状態とさ
れ、相補ビット線DL1*〜DLn*の非反転及び反転
信号線のレベル差つまり読み出し信号が増幅されて、電
源電圧VCCをハイレベルとし接地電位VSSをロウレ
ベルとする2値読み出し信号とされる。
【0070】ところで、センスアンプSARの単位セン
スアンプUAが動作状態とされる直前にダミーセルアレ
イDCARのダミープレート線DPLがハイレベルの非
選択レベルとされることで、相補ビット線DL1*〜D
Ln*の非反転及び反転信号線の電位はダミーセルDC
の強誘電体キャパシタCt’及びCb’のカップリング
作用によりともに上昇するが、このとき各相補ビット線
にはすでに読み出し信号に応じた所望のレベル差が得ら
れているため、問題とはならない。また、ダミープレー
ト線DPLがハイレベルの非選択レベルとされること
で、ダミーセルDCの強誘電体キャパシタCt’及びC
b’は、センスアンプSAの各単位センスアンプUAの
増幅動作が進み、相補ビット線DL1*〜DLn*の非
反転又は反転信号線の電位が電源電圧VCCのような完
全なハイレベルとなった場合でも分極反転することがな
くなり、これによって強誘電体キャパシタCt’及びC
b’のヒステリシス特性がアンバランスとなるのを防止
することができる。上記ダミープレート線DPLを非選
択レベルへ戻しておかないと、キャパシタCt’又はC
b’の一方のみが分極反転を起こすことになる。
スアンプUAが動作状態とされる直前にダミーセルアレ
イDCARのダミープレート線DPLがハイレベルの非
選択レベルとされることで、相補ビット線DL1*〜D
Ln*の非反転及び反転信号線の電位はダミーセルDC
の強誘電体キャパシタCt’及びCb’のカップリング
作用によりともに上昇するが、このとき各相補ビット線
にはすでに読み出し信号に応じた所望のレベル差が得ら
れているため、問題とはならない。また、ダミープレー
ト線DPLがハイレベルの非選択レベルとされること
で、ダミーセルDCの強誘電体キャパシタCt’及びC
b’は、センスアンプSAの各単位センスアンプUAの
増幅動作が進み、相補ビット線DL1*〜DLn*の非
反転又は反転信号線の電位が電源電圧VCCのような完
全なハイレベルとなった場合でも分極反転することがな
くなり、これによって強誘電体キャパシタCt’及びC
b’のヒステリシス特性がアンバランスとなるのを防止
することができる。上記ダミープレート線DPLを非選
択レベルへ戻しておかないと、キャパシタCt’又はC
b’の一方のみが分極反転を起こすことになる。
【0071】前記したように、強誘電体キャパシタのヒ
ステリシス特性は、分極反転が繰り返されることによっ
て大きく劣化し、これがためにダミーセルDCを構成す
る強誘電体キャパシタCt’及びCb’のヒステリシス
特性にアンバランスが生じ、そのカップリング相殺効果
にアンバランスが生じる。この結果、ビット線信号量の
圧縮が正しく行われなくなり、これによって強誘電体メ
モリの信頼性が低下するとともに、その低電圧化つまり
低消費電力化が制約される。
ステリシス特性は、分極反転が繰り返されることによっ
て大きく劣化し、これがためにダミーセルDCを構成す
る強誘電体キャパシタCt’及びCb’のヒステリシス
特性にアンバランスが生じ、そのカップリング相殺効果
にアンバランスが生じる。この結果、ビット線信号量の
圧縮が正しく行われなくなり、これによって強誘電体メ
モリの信頼性が低下するとともに、その低電圧化つまり
低消費電力化が制約される。
【0072】この実施例のように、センスアンプSAR
の各単位センスアンプUAが動作状態とされる直前にダ
ミーセルアレイDCARのダミープレート線DPLをハ
イレベルの非選択レベルとし、ダミーセルDCの強誘電
体キャパシタCt’及びCb’が分極反転しないように
することで、強誘電体キャパシタCt’及びCb’のヒ
ステリシス特性がアンバランスとなるのを防止すること
ができる。この結果、これらの強誘電体キャパシタによ
るカップリング相殺効果を充分に発揮し、ビット線信号
量の圧縮を抑制することができるため、これによって強
誘電体キャパシタの信頼性を高めることができるととも
に、その動作電源の低電圧化を推進し、強誘電体メモリ
の低消費電力化を推進できるものである。
の各単位センスアンプUAが動作状態とされる直前にダ
ミーセルアレイDCARのダミープレート線DPLをハ
イレベルの非選択レベルとし、ダミーセルDCの強誘電
体キャパシタCt’及びCb’が分極反転しないように
することで、強誘電体キャパシタCt’及びCb’のヒ
ステリシス特性がアンバランスとなるのを防止すること
ができる。この結果、これらの強誘電体キャパシタによ
るカップリング相殺効果を充分に発揮し、ビット線信号
量の圧縮を抑制することができるため、これによって強
誘電体キャパシタの信頼性を高めることができるととも
に、その動作電源の低電圧化を推進し、強誘電体メモリ
の低消費電力化を推進できるものである。
【0073】読み出し動作が終了すると、強誘電体メモ
リでは、まずビット線選択信号YSがロウレベルとさ
れ、データ入出力線IOR1*〜IORn*とセンスア
ンプSARの各単位センスアンプUAの相補入出力ノー
ドつまり相補ビット線DL1*〜DLn*との間の接続
が断たれる。また、やや遅れてプレート線選択クロック
信号PCLKがロウレベルとされ、プレート線PL1が
ロウレベルの非選択レベルに戻される。さらに、やや遅
れてセンスアンプ駆動信号SASB及びプリチャージ制
御信号PCSがハイレベルとされ、センスアンプSAR
の単位センスアンプUAの増幅動作が停止されるととも
に、相補ビット線DL1*〜DLn*の非反転及び反転
信号線がロウレベルにプリチャージされる。その後、ワ
ード線選択クロック信号WCLKがロウレベルとされ
て、メモリセルアレイARYRのワード線WL1がロウ
レベルの非選択レベルに戻される。
リでは、まずビット線選択信号YSがロウレベルとさ
れ、データ入出力線IOR1*〜IORn*とセンスア
ンプSARの各単位センスアンプUAの相補入出力ノー
ドつまり相補ビット線DL1*〜DLn*との間の接続
が断たれる。また、やや遅れてプレート線選択クロック
信号PCLKがロウレベルとされ、プレート線PL1が
ロウレベルの非選択レベルに戻される。さらに、やや遅
れてセンスアンプ駆動信号SASB及びプリチャージ制
御信号PCSがハイレベルとされ、センスアンプSAR
の単位センスアンプUAの増幅動作が停止されるととも
に、相補ビット線DL1*〜DLn*の非反転及び反転
信号線がロウレベルにプリチャージされる。その後、ワ
ード線選択クロック信号WCLKがロウレベルとされ
て、メモリセルアレイARYRのワード線WL1がロウ
レベルの非選択レベルに戻される。
【0074】なお、上記ワード線選択クロック信号WC
LKがロウレベルとされるタイミングは、例えばプレー
ト線選択クロック信号PCLKがロウレベルとされてか
らセンスアンプ駆動信号SASB及びプリチャージ制御
信号PCSがハイレベルとされるまでの間、としてもよ
い。
LKがロウレベルとされるタイミングは、例えばプレー
ト線選択クロック信号PCLKがロウレベルとされてか
らセンスアンプ駆動信号SASB及びプリチャージ制御
信号PCSがハイレベルとされるまでの間、としてもよ
い。
【0075】図5には、図1の強誘電体メモリの読み出
しモードの第1の実施例、すなわち前記図4の信号波形
図の変形例が示されている。なお、この実施例の信号波
形図は、前記図4の実施例を基本的に踏襲するものであ
るため、これと異なる部分についてのみ説明を追加す
る。
しモードの第1の実施例、すなわち前記図4の信号波形
図の変形例が示されている。なお、この実施例の信号波
形図は、前記図4の実施例を基本的に踏襲するものであ
るため、これと異なる部分についてのみ説明を追加す
る。
【0076】図5において、強誘電体メモリが選択状態
とされたのを受けてハイレベルの有効レベルとされるプ
レート線選択クロック信号PCLKは、センスアンプ駆
動信号SASBがロウレベルつまり有効レベルとされた
時点で一旦ロウレベルに戻された後、所定時間が経過し
た時点で再度ハイレベルとされる。
とされたのを受けてハイレベルの有効レベルとされるプ
レート線選択クロック信号PCLKは、センスアンプ駆
動信号SASBがロウレベルつまり有効レベルとされた
時点で一旦ロウレベルに戻された後、所定時間が経過し
た時点で再度ハイレベルとされる。
【0077】強誘電体メモリでは、プレート線選択クロ
ック信号PCLKの最初のハイレベルを受けて、メモリ
セルアレイARYRの例えばプレート線PL1が択一的
にハイレベルの選択レベルとされるとともに、ダミーセ
ルアレイDCARのダミープレート線DPLがロウレベ
ルの選択レベルとされる。また、センスアンプ駆動信号
SASBがロウレベルとされると、ダミーセルアレイD
CARのダミープレート線DPLがハイレベルの非選択
レベルに戻されると同時に、メモリセルアレイARYR
のプレート線PL1もプレート線選択クロック信号PC
LKのロウレベルを受けてロウレベルの非選択レベルに
戻される。
ック信号PCLKの最初のハイレベルを受けて、メモリ
セルアレイARYRの例えばプレート線PL1が択一的
にハイレベルの選択レベルとされるとともに、ダミーセ
ルアレイDCARのダミープレート線DPLがロウレベ
ルの選択レベルとされる。また、センスアンプ駆動信号
SASBがロウレベルとされると、ダミーセルアレイD
CARのダミープレート線DPLがハイレベルの非選択
レベルに戻されると同時に、メモリセルアレイARYR
のプレート線PL1もプレート線選択クロック信号PC
LKのロウレベルを受けてロウレベルの非選択レベルに
戻される。
【0078】これにより、ダミープレート線DPLがハ
イレベルに戻されるとき、ダミーセルDCの強誘電体キ
ャパシタCt’及びCb’のカップリング作用により上
昇しようとする相補ビット線DL1*〜DLn*の非反
転及び反転信号線の電位は、逆にメモリセルアレイAR
YRの強誘電体メモリセルMCの強誘電体キャパシタC
t及びCbのカップリング作用によって相殺され、相補
ビット線DL1*〜DLn*の非反転及び反転信号線の
電位は変化しないままセンスアンプSAの対応する単位
センスアンプUAによる増幅動作を受ける。図5の動作
によれば、強誘電体メモリセルMCの強誘電体キャパシ
タCt及びCbに対するストレスを軽減し、いわゆるイ
ンプリント現象等の膜特性劣化を低減することができ
る。
イレベルに戻されるとき、ダミーセルDCの強誘電体キ
ャパシタCt’及びCb’のカップリング作用により上
昇しようとする相補ビット線DL1*〜DLn*の非反
転及び反転信号線の電位は、逆にメモリセルアレイAR
YRの強誘電体メモリセルMCの強誘電体キャパシタC
t及びCbのカップリング作用によって相殺され、相補
ビット線DL1*〜DLn*の非反転及び反転信号線の
電位は変化しないままセンスアンプSAの対応する単位
センスアンプUAによる増幅動作を受ける。図5の動作
によれば、強誘電体メモリセルMCの強誘電体キャパシ
タCt及びCbに対するストレスを軽減し、いわゆるイ
ンプリント現象等の膜特性劣化を低減することができ
る。
【0079】なお、プレート線PL1を最初にロウレベ
ルとするタイミングは、ダミープレート線DPLがハイ
レベルとされるタイミングと完全に同時か、少なくとも
遅くする必要がある。こうすることにより、強誘電体メ
モリセルMCの強誘電体キャパシタCt及びCbのカッ
プリング作用により相補ビット線DL1*〜DLn*の
非反転及び反転信号線が負電位となるのを防止すること
ができる。
ルとするタイミングは、ダミープレート線DPLがハイ
レベルとされるタイミングと完全に同時か、少なくとも
遅くする必要がある。こうすることにより、強誘電体メ
モリセルMCの強誘電体キャパシタCt及びCbのカッ
プリング作用により相補ビット線DL1*〜DLn*の
非反転及び反転信号線が負電位となるのを防止すること
ができる。
【0080】図6には、図1の強誘電体メモリを強誘電
体メモリユニットFMU1〜FMU4として搭載するシ
ングルチップマイクロコンピュータMC(以下、単にマ
イクロコンピュータMCと称す)の一実施例のブロック
図が示されている。また、図7には、図6のマイクロコ
ンピュータMCに含まれるメモリコントローラMCTL
の一実施例のブロック図が示され、図8には、図7のメ
モリコントローラMCTLに含まれるメモリ制御信号発
生回路MCSGの一実施例の部分的な回路図が示されて
いる。これらの図をもとに、この実施例の強誘電体キャ
パシタを含むマイクロコンピュータMCの構成及び動作
ならびにその特徴について説明する。なお、図6では、
半導体基板面上の配置図の形態で、マイクロコンピュー
タMCのブロック構成が示される。また、マイクロコン
ピュータMCのブロック構成に関する以下の記述では、
図6の位置関係をもって上下左右を表す。
体メモリユニットFMU1〜FMU4として搭載するシ
ングルチップマイクロコンピュータMC(以下、単にマ
イクロコンピュータMCと称す)の一実施例のブロック
図が示されている。また、図7には、図6のマイクロコ
ンピュータMCに含まれるメモリコントローラMCTL
の一実施例のブロック図が示され、図8には、図7のメ
モリコントローラMCTLに含まれるメモリ制御信号発
生回路MCSGの一実施例の部分的な回路図が示されて
いる。これらの図をもとに、この実施例の強誘電体キャ
パシタを含むマイクロコンピュータMCの構成及び動作
ならびにその特徴について説明する。なお、図6では、
半導体基板面上の配置図の形態で、マイクロコンピュー
タMCのブロック構成が示される。また、マイクロコン
ピュータMCのブロック構成に関する以下の記述では、
図6の位置関係をもって上下左右を表す。
【0081】図6において、この実施例のマイクロコン
ピュータMCは、基板面の中央部に位置する中央処理ユ
ニットCPUをその基本構成要素とする。この中央処理
ユニットCPUは、特に制限されないが、nビットつま
り32ビットのデータ入出力線D1〜Dn,クロック信
号線CLK,ロード・ストア信号線L/Sならびに10
ビットのアドレス信号線A1〜A10を介してメモリコ
ントローラMCTLつまり内部バスIBUSに結合され
る。内部バスIBUSには、前記図1の強誘電体メモリ
からなる4個の強誘電体メモリユニットFMU1〜FM
U4が結合されるとともに、外部インタフェースユニッ
トEXIFが結合される。
ピュータMCは、基板面の中央部に位置する中央処理ユ
ニットCPUをその基本構成要素とする。この中央処理
ユニットCPUは、特に制限されないが、nビットつま
り32ビットのデータ入出力線D1〜Dn,クロック信
号線CLK,ロード・ストア信号線L/Sならびに10
ビットのアドレス信号線A1〜A10を介してメモリコ
ントローラMCTLつまり内部バスIBUSに結合され
る。内部バスIBUSには、前記図1の強誘電体メモリ
からなる4個の強誘電体メモリユニットFMU1〜FM
U4が結合されるとともに、外部インタフェースユニッ
トEXIFが結合される。
【0082】ここで、強誘電体メモリユニットFMU1
〜FMU4は、前記のように、メモリセルアレイARY
L及びARYRならびに周辺制御回路PCと、メモリセ
ルアレイの周辺回路となるワード・プレート線駆動回路
WDL及びWDR,XアドレスデコーダXD,ダミーセ
ルアレイDCAL及びDCAR,ビット線プリチャージ
回路DPCL及びDPCRならびにセンスアンプSAL
及びSAR(図6には名称が付されない)とをそれぞれ
備え、前記したいくつかの特徴を持つ。
〜FMU4は、前記のように、メモリセルアレイARY
L及びARYRならびに周辺制御回路PCと、メモリセ
ルアレイの周辺回路となるワード・プレート線駆動回路
WDL及びWDR,XアドレスデコーダXD,ダミーセ
ルアレイDCAL及びDCAR,ビット線プリチャージ
回路DPCL及びDPCRならびにセンスアンプSAL
及びSAR(図6には名称が付されない)とをそれぞれ
備え、前記したいくつかの特徴を持つ。
【0083】一方、マイクロコンピュータMCのメモリ
コントローラMCTLは、図7に示されるように、クロ
ック信号CLK及びロード・ストア信号L/Sに従って
前記プリチャージ制御信号PCS,ワード線選択クロッ
ク信号WCLK,プレート線選択クロック信号PCL
K,センスアンプ駆動信号SASBならびにビット線選
択信号YSを選択的に形成するタイミング制御回路TC
TLと、これらの信号とアドレス信号A8〜A10とを
もとに強誘電体メモリユニットFMU1〜FMU4に対
するプリチャージ制御信号PCS1L〜PCS4Lなら
びにPCS1R〜PCS4R,ワード線選択クロック信
号WCLK1L〜WCLK4LならびにWCLK1R〜
WCLK4R,プレート線選択クロック信号PCLK1
L〜PCLK4LならびにPCLK1R〜PCLK4
R,センスアンプ駆動信号SAS1LB〜SAS4LB
ならびにSAS1RB〜SAS4RB,ビット線選択信
号YS1L〜YS4LならびにYS1R〜YS4R,ア
ドレス信号A11L〜A14LないしA71L〜A74
LならびにA11R〜A14RないしA71R〜A74
Rを選択的に生成するメモリ制御信号発生回路MCSG
とを含む。
コントローラMCTLは、図7に示されるように、クロ
ック信号CLK及びロード・ストア信号L/Sに従って
前記プリチャージ制御信号PCS,ワード線選択クロッ
ク信号WCLK,プレート線選択クロック信号PCL
K,センスアンプ駆動信号SASBならびにビット線選
択信号YSを選択的に形成するタイミング制御回路TC
TLと、これらの信号とアドレス信号A8〜A10とを
もとに強誘電体メモリユニットFMU1〜FMU4に対
するプリチャージ制御信号PCS1L〜PCS4Lなら
びにPCS1R〜PCS4R,ワード線選択クロック信
号WCLK1L〜WCLK4LならびにWCLK1R〜
WCLK4R,プレート線選択クロック信号PCLK1
L〜PCLK4LならびにPCLK1R〜PCLK4
R,センスアンプ駆動信号SAS1LB〜SAS4LB
ならびにSAS1RB〜SAS4RB,ビット線選択信
号YS1L〜YS4LならびにYS1R〜YS4R,ア
ドレス信号A11L〜A14LないしA71L〜A74
LならびにA11R〜A14RないしA71R〜A74
Rを選択的に生成するメモリ制御信号発生回路MCSG
とを含む。
【0084】言うまでもなく、メモリ制御信号発生回路
MCSGから出力される例えばプリチャージ制御信号P
CS1L及びPCS1R,ワード線選択クロック信号W
CLK1L及びWCLK1R,プレート線選択クロック
信号PCLK1L及びPCLK1R,センスアンプ駆動
信号SAS1LB及びSAS1RB,ビット線選択信号
YS1L及びYS1R,アドレス信号A11L〜A71
LならびにA11R〜A71Rは、強誘電体メモリユニ
ットFMU1のメモリセルアレイARYL又はARYR
をそれぞれ選択的に動作状態とすべく供給される。同様
に、例えばプリチャージ制御信号PCS4L及びPCS
4R,ワード線選択クロック信号WCLK4L及びWC
LK4R,プレート線選択クロック信号PCLK4L及
びPCLK4R,センスアンプ駆動信号SAS4LB及
びSAS4RB,ビット線選択信号YS4L及びYS4
R,アドレス信号A14L〜A74LならびにA14R
〜A74Rは、強誘電体メモリユニットFMU4のメモ
リセルアレイARYL又はARYRをそれぞれ選択的に
動作状態とすべく供給される。
MCSGから出力される例えばプリチャージ制御信号P
CS1L及びPCS1R,ワード線選択クロック信号W
CLK1L及びWCLK1R,プレート線選択クロック
信号PCLK1L及びPCLK1R,センスアンプ駆動
信号SAS1LB及びSAS1RB,ビット線選択信号
YS1L及びYS1R,アドレス信号A11L〜A71
LならびにA11R〜A71Rは、強誘電体メモリユニ
ットFMU1のメモリセルアレイARYL又はARYR
をそれぞれ選択的に動作状態とすべく供給される。同様
に、例えばプリチャージ制御信号PCS4L及びPCS
4R,ワード線選択クロック信号WCLK4L及びWC
LK4R,プレート線選択クロック信号PCLK4L及
びPCLK4R,センスアンプ駆動信号SAS4LB及
びSAS4RB,ビット線選択信号YS4L及びYS4
R,アドレス信号A14L〜A74LならびにA14R
〜A74Rは、強誘電体メモリユニットFMU4のメモ
リセルアレイARYL又はARYRをそれぞれ選択的に
動作状態とすべく供給される。
【0085】ここで、例えばプリチャージ制御信号PC
Sに着目した場合、メモリ制御信号発生回路MCSG
は、特に制限されないが、図8に示されるように、その
一方の入力端子にプリチャージ制御信号PCSを共通に
受け、その出力信号がそれぞれ上記プリチャージ制御信
号PCS1L,PCS1R,PCS2L,PCS2R,
PCS3L,PCS3R,PCS4LならびにPCS4
Rとなる8個のアンドゲートAG12〜AG82を含
む。これらのアンドゲートの他方の入力端子には、対応
するアンドゲートAG11〜AG81の出力信号がそれ
ぞれ供給される。また、アンドゲートAG11〜AG8
1の第1〜第3の入力端子には、上位3ビットのアドレ
ス信号A8〜A10の非反転信号あるいはそのインバー
タV6〜V8による反転信号がそれぞれ所定の組み合わ
せで供給される。
Sに着目した場合、メモリ制御信号発生回路MCSG
は、特に制限されないが、図8に示されるように、その
一方の入力端子にプリチャージ制御信号PCSを共通に
受け、その出力信号がそれぞれ上記プリチャージ制御信
号PCS1L,PCS1R,PCS2L,PCS2R,
PCS3L,PCS3R,PCS4LならびにPCS4
Rとなる8個のアンドゲートAG12〜AG82を含
む。これらのアンドゲートの他方の入力端子には、対応
するアンドゲートAG11〜AG81の出力信号がそれ
ぞれ供給される。また、アンドゲートAG11〜AG8
1の第1〜第3の入力端子には、上位3ビットのアドレ
ス信号A8〜A10の非反転信号あるいはそのインバー
タV6〜V8による反転信号がそれぞれ所定の組み合わ
せで供給される。
【0086】すなわち、例えばアンドゲートAG11の
第1〜第3の入力端子には、ともにアドレス信号A8〜
A10の反転信号が供給され、アンドゲートAG21の
第1〜第3の入力端子には、アドレス信号A8の非反転
信号とアドレス信号A9及びA11の反転信号とがそれ
ぞれ供給される。また、アンドゲートAG71の第1〜
第3の入力端子には、アドレス信号A8の反転信号とア
ドレス信号A9及びA10の非反転信号とがそれぞれ供
給され、アンドゲートAG81の第1〜第3の入力端子
には、ともにアドレス信号A8〜A10の非反転信号が
それぞれ供給される。これにより、アンドゲートAG1
1〜AG81の出力信号は、アドレス信号A8〜A10
の2進論理値に応じて択一的にハイレベルとなり、これ
を受けてアンドゲートAG12〜AG82の出力信号、
つまりプリチャージ制御信号PCS1L,PCS1R,
PCS2L,PCS2R,PCS3L,PCS3R,P
CS4LならびにPCS4Rが択一的にハイレベルとさ
れる。
第1〜第3の入力端子には、ともにアドレス信号A8〜
A10の反転信号が供給され、アンドゲートAG21の
第1〜第3の入力端子には、アドレス信号A8の非反転
信号とアドレス信号A9及びA11の反転信号とがそれ
ぞれ供給される。また、アンドゲートAG71の第1〜
第3の入力端子には、アドレス信号A8の反転信号とア
ドレス信号A9及びA10の非反転信号とがそれぞれ供
給され、アンドゲートAG81の第1〜第3の入力端子
には、ともにアドレス信号A8〜A10の非反転信号が
それぞれ供給される。これにより、アンドゲートAG1
1〜AG81の出力信号は、アドレス信号A8〜A10
の2進論理値に応じて択一的にハイレベルとなり、これ
を受けてアンドゲートAG12〜AG82の出力信号、
つまりプリチャージ制御信号PCS1L,PCS1R,
PCS2L,PCS2R,PCS3L,PCS3R,P
CS4LならびにPCS4Rが択一的にハイレベルとさ
れる。
【0087】以下同様に、ワード線選択クロック信号W
CLK,プレート線選択クロック信号PCLK,センス
アンプ駆動信号SASB,ビット線選択信号YSならび
にアドレス信号A8〜A10をもとに、ワード線選択ク
ロック信号WCLK1L〜WCLK4LならびにWCL
K1R〜WCLK4R,プレート線選択クロック信号P
CLK1L〜PCLK4LならびにPCLK1R〜PC
LK4R,センスアンプ駆動信号SAS1LB〜SAS
4LBならびにSAS1RB〜SAS4RB,ビット線
選択信号YS1L〜YS4LならびにYS1R〜YS4
R,アドレス信号A11L〜A14LないしA71L〜
A74LならびにA11R〜A14RないしA71R〜
A74Rがそれぞれ択一的に生成される。この結果、強
誘電体メモリユニットFMU1〜FMU4は、最上位2
ビットのアドレス信号A9及びA10に従って択一的に
活性状態とされるものとなり、各強誘電体メモリユニッ
トを構成するメモリセルアレイARYL及びARYR
は、次位1ビットのアドレス信号A8に従って選択的に
活性状態とされるものとなる。
CLK,プレート線選択クロック信号PCLK,センス
アンプ駆動信号SASB,ビット線選択信号YSならび
にアドレス信号A8〜A10をもとに、ワード線選択ク
ロック信号WCLK1L〜WCLK4LならびにWCL
K1R〜WCLK4R,プレート線選択クロック信号P
CLK1L〜PCLK4LならびにPCLK1R〜PC
LK4R,センスアンプ駆動信号SAS1LB〜SAS
4LBならびにSAS1RB〜SAS4RB,ビット線
選択信号YS1L〜YS4LならびにYS1R〜YS4
R,アドレス信号A11L〜A14LないしA71L〜
A74LならびにA11R〜A14RないしA71R〜
A74Rがそれぞれ択一的に生成される。この結果、強
誘電体メモリユニットFMU1〜FMU4は、最上位2
ビットのアドレス信号A9及びA10に従って択一的に
活性状態とされるものとなり、各強誘電体メモリユニッ
トを構成するメモリセルアレイARYL及びARYR
は、次位1ビットのアドレス信号A8に従って選択的に
活性状態とされるものとなる。
【0088】前記したように、強誘電体メモリユニット
FMU1〜FMU4を構成するメモリセルアレイARY
L及びARYRのそれぞれは、例えば128本のワード
線WL1〜WLmと32組の相補ビット線DL1*〜D
Ln*とを含み、128×32つまり4,096ビッ
ト、いわゆる4Kb(キロビット)の記憶容量を持つも
のとされる。したがって、強誘電体メモリユニットFM
U1〜FMU4のそれぞれは、いわゆる8Kbの記憶容
量を持つものとされ、マイクロコンピュータMCに搭載
される強誘電体メモリ全体は、32Kbの記憶容量を持
つ1,024ワード×32ビットのメモリとして機能す
る。言い換えるならば、強誘電体メモリユニットFMU
1〜FMU4のメモリセルアレイARYL及びARYR
は、1,024ワード×32ビットのメモリセルアレイ
をビット線延長方向に8分割した構成とされる訳であっ
て、このようにメモリセルアレイがビット線延長方向に
分割されることで、ビット線の寄生容量が小さくなり、
前記した強誘電体キャパシタによるカップリング作用の
影響を受けやすい状態にある。
FMU1〜FMU4を構成するメモリセルアレイARY
L及びARYRのそれぞれは、例えば128本のワード
線WL1〜WLmと32組の相補ビット線DL1*〜D
Ln*とを含み、128×32つまり4,096ビッ
ト、いわゆる4Kb(キロビット)の記憶容量を持つも
のとされる。したがって、強誘電体メモリユニットFM
U1〜FMU4のそれぞれは、いわゆる8Kbの記憶容
量を持つものとされ、マイクロコンピュータMCに搭載
される強誘電体メモリ全体は、32Kbの記憶容量を持
つ1,024ワード×32ビットのメモリとして機能す
る。言い換えるならば、強誘電体メモリユニットFMU
1〜FMU4のメモリセルアレイARYL及びARYR
は、1,024ワード×32ビットのメモリセルアレイ
をビット線延長方向に8分割した構成とされる訳であっ
て、このようにメモリセルアレイがビット線延長方向に
分割されることで、ビット線の寄生容量が小さくなり、
前記した強誘電体キャパシタによるカップリング作用の
影響を受けやすい状態にある。
【0089】一方、マイクロコンピュータMCの中央処
理ユニットCPUを含む論理部は、比較的高速のクロッ
ク信号CLKに従って同期動作し、そのサイクルタイム
がマイクロコンピュータMCひいてはこれを含むシステ
ム全体の性能を決定付ける。また、各論理部は、その動
作電源の低電圧化が比較的容易であり、低電圧化により
その消費電力を低減し、サイクルタイムの高速化も可能
である。
理ユニットCPUを含む論理部は、比較的高速のクロッ
ク信号CLKに従って同期動作し、そのサイクルタイム
がマイクロコンピュータMCひいてはこれを含むシステ
ム全体の性能を決定付ける。また、各論理部は、その動
作電源の低電圧化が比較的容易であり、低電圧化により
その消費電力を低減し、サイクルタイムの高速化も可能
である。
【0090】ところが、ビット線延長方向に分割された
メモリセルアレイARYL及びARYRを備える強誘電
体メモリユニットFMU1〜FMU4は、そのビット線
容量が小さいがために強誘電体キャパシタによるカップ
リング作用の影響を受けやすい。
メモリセルアレイARYL及びARYRを備える強誘電
体メモリユニットFMU1〜FMU4は、そのビット線
容量が小さいがために強誘電体キャパシタによるカップ
リング作用の影響を受けやすい。
【0091】しかし、この実施例のマイクロコンピュー
タMCに用いられる強誘電体メモリユニットFMU1〜
FMU4では、前記図1〜図5で示したように、カップ
リング作用を相殺するダミーセルDCを備え、さらにダ
ミーセルアレイDCAL及びDCARに設けられたダミ
ープレート線DPLが、センスアンプSAL又はSAR
が動作状態とされる直前に非選択レベルとされる。この
結果、ダミーセルDCを構成する強誘電体キャパシタC
t’及びCb’の分極反転を防止し、強誘電体メモリユ
ニットFMU1〜FMU4ひいてはマイクロコンピュー
タMCの信頼性を高めることができるとともに、動作電
源の低電圧化を推進し、その特に待機時の低消費電力化
を推進できるものである。
タMCに用いられる強誘電体メモリユニットFMU1〜
FMU4では、前記図1〜図5で示したように、カップ
リング作用を相殺するダミーセルDCを備え、さらにダ
ミーセルアレイDCAL及びDCARに設けられたダミ
ープレート線DPLが、センスアンプSAL又はSAR
が動作状態とされる直前に非選択レベルとされる。この
結果、ダミーセルDCを構成する強誘電体キャパシタC
t’及びCb’の分極反転を防止し、強誘電体メモリユ
ニットFMU1〜FMU4ひいてはマイクロコンピュー
タMCの信頼性を高めることができるとともに、動作電
源の低電圧化を推進し、その特に待機時の低消費電力化
を推進できるものである。
【0092】なお、強誘電体メモリのメモリセルアレイ
をビット線延長方向に分割できることで、ビット線の負
荷容量を削減しそのチャージ・ディスチャージ電流を低
減して、ビット線のチャージ・ディスチャージ動作を高
速化することができるため、相応して強誘電体メモリの
消費電力を低減し、その高速化を推進することができ
る。また、メモリセルアレイをビット線延長方向に分割
できることで、特にチップサイズに対する制約の強いマ
イクロコンピュータMCのチップレイアウトに柔軟性を
持たせ、そのレイアウト設計工数を削減することができ
る。
をビット線延長方向に分割できることで、ビット線の負
荷容量を削減しそのチャージ・ディスチャージ電流を低
減して、ビット線のチャージ・ディスチャージ動作を高
速化することができるため、相応して強誘電体メモリの
消費電力を低減し、その高速化を推進することができ
る。また、メモリセルアレイをビット線延長方向に分割
できることで、特にチップサイズに対する制約の強いマ
イクロコンピュータMCのチップレイアウトに柔軟性を
持たせ、そのレイアウト設計工数を削減することができ
る。
【0093】図9には、この発明が適用された強誘電体
メモリに含まれるメモリセルアレイARYR及びその周
辺回路の第2の実施例の部分的な回路図が示され、図1
0には、その読み出しモードの一実施例の信号波形図が
示されている。なお、この実施例のメモリセルアレイ
は、前記図2及び図4の実施例を基本的に踏襲するもの
であるため、これと異なる部分についてのみ説明を追加
する。
メモリに含まれるメモリセルアレイARYR及びその周
辺回路の第2の実施例の部分的な回路図が示され、図1
0には、その読み出しモードの一実施例の信号波形図が
示されている。なお、この実施例のメモリセルアレイ
は、前記図2及び図4の実施例を基本的に踏襲するもの
であるため、これと異なる部分についてのみ説明を追加
する。
【0094】図9において、この実施例の強誘電体メモ
リのダミーセルアレイDCARを構成するダミーワード
線DWLは、その左方においてダミーワード・プレート
線駆動回路DPDを構成するインバータV10の出力端
子に結合される。このインバータV10の入力端子に
は、センスアンプ駆動信号SASBのインバータV9に
よる反転信号が供給される。これにより、ダミーワード
線DWLは、センスアンプ駆動信号SASBと同一の論
理レベルとされる。
リのダミーセルアレイDCARを構成するダミーワード
線DWLは、その左方においてダミーワード・プレート
線駆動回路DPDを構成するインバータV10の出力端
子に結合される。このインバータV10の入力端子に
は、センスアンプ駆動信号SASBのインバータV9に
よる反転信号が供給される。これにより、ダミーワード
線DWLは、センスアンプ駆動信号SASBと同一の論
理レベルとされる。
【0095】一方、ダミーセルアレイDCARを構成す
るダミープレート線DPLは、その左方において、ダミ
ーワード・プレート線駆動回路DPDのインバータV1
1の出力端子に結合される。このインバータV11の入
力端子には、プレート線選択クロック信号PCLKが供
給される。これにより、ダミープレート線DPLは、プ
レート線選択クロック信号PCLKがハイレベルとされ
るときロウレベルとされ、ロウレベルとされるときハイ
レベルとされる。
るダミープレート線DPLは、その左方において、ダミ
ーワード・プレート線駆動回路DPDのインバータV1
1の出力端子に結合される。このインバータV11の入
力端子には、プレート線選択クロック信号PCLKが供
給される。これにより、ダミープレート線DPLは、プ
レート線選択クロック信号PCLKがハイレベルとされ
るときロウレベルとされ、ロウレベルとされるときハイ
レベルとされる。
【0096】強誘電体メモリが非選択状態とされると
き、ダミーセルアレイDCARのダミーワード線DWL
は、図10に示されるように、センスアンプ駆動信号S
ASBのハイレベルを受けてハイレベルの選択レベルと
され、ダミープレート線DPLは、プレート線選択クロ
ック信号PCLKのロウレベルを受けてハイレベルの非
選択レベルとされる。これにより、ダミーセルDCを構
成する強誘電体キャパシタCt’及びCb’の下部電極
がハイレベルとされ、その上部電極は、ダミーワード線
DWLのロウレベルを受けてオン状態にある選択MOS
FETNaを介して、相補ビット線DL1*〜DLn*
の非反転又は反転信号線に接続される。相補ビット線D
L1*〜DLn*の非反転及び反転信号線は、ビット線
プリチャージ回路DPCRによってロウレベルにプリチ
ャージされる。
き、ダミーセルアレイDCARのダミーワード線DWL
は、図10に示されるように、センスアンプ駆動信号S
ASBのハイレベルを受けてハイレベルの選択レベルと
され、ダミープレート線DPLは、プレート線選択クロ
ック信号PCLKのロウレベルを受けてハイレベルの非
選択レベルとされる。これにより、ダミーセルDCを構
成する強誘電体キャパシタCt’及びCb’の下部電極
がハイレベルとされ、その上部電極は、ダミーワード線
DWLのロウレベルを受けてオン状態にある選択MOS
FETNaを介して、相補ビット線DL1*〜DLn*
の非反転又は反転信号線に接続される。相補ビット線D
L1*〜DLn*の非反転及び反転信号線は、ビット線
プリチャージ回路DPCRによってロウレベルにプリチ
ャージされる。
【0097】強誘電体メモリが選択状態とされると、メ
モリセルアレイARYRでは、ワード線選択クロック信
号WCLKのハイレベルを受けて指定された例えばワー
ド線WL1が択一的に高電圧VCHのような選択レベル
とされる。また、やや遅れて対応する例えばプレート線
PL1がプレート線選択クロック信号PCLKのハイレ
ベルを受けてハイレベルの選択レベルとされると同時
に、ダミーセルアレイDCARのダミープレート線DP
Lがロウレベルの選択レベルとされる。これにより、相
補ビット線DL1*〜DLn*の非反転及び反転信号線
には、メモリセルアレイARYRのワード線WL1に結
合されるn個の強誘電体メモリセルMCの保持情報に対
応した読み出し信号が出力され、この際の強誘電体メモ
リセルMCの強誘電体キャパシタCt及びCbによるカ
ップリングノイズは、ダミーセルDCの強誘電体キャパ
シタCt’及びCb’によって相殺される。
モリセルアレイARYRでは、ワード線選択クロック信
号WCLKのハイレベルを受けて指定された例えばワー
ド線WL1が択一的に高電圧VCHのような選択レベル
とされる。また、やや遅れて対応する例えばプレート線
PL1がプレート線選択クロック信号PCLKのハイレ
ベルを受けてハイレベルの選択レベルとされると同時
に、ダミーセルアレイDCARのダミープレート線DP
Lがロウレベルの選択レベルとされる。これにより、相
補ビット線DL1*〜DLn*の非反転及び反転信号線
には、メモリセルアレイARYRのワード線WL1に結
合されるn個の強誘電体メモリセルMCの保持情報に対
応した読み出し信号が出力され、この際の強誘電体メモ
リセルMCの強誘電体キャパシタCt及びCbによるカ
ップリングノイズは、ダミーセルDCの強誘電体キャパ
シタCt’及びCb’によって相殺される。
【0098】次に、やや遅れてセンスアンプ駆動信号S
ASBがロウレベルとされると、まずダミーセルアレイ
DCARのダミーワード線DWLがロウレベルの非選択
レベルとされ、各ダミーセルDCの選択MOSFETN
a’が一斉にオフ状態とされる。また、周辺制御回路P
Cの遅延回路DLの遅延時間Δtが経過した時点で、セ
ンスアンプSARの各単位センスアンプUAが一斉に動
作状態とされ、読み出し信号の増幅動作が開始される。
このとき、ダミーセルアレイDCARのダミープレート
線DPLはロウレベルつまり選択レベルのままとされ
る。
ASBがロウレベルとされると、まずダミーセルアレイ
DCARのダミーワード線DWLがロウレベルの非選択
レベルとされ、各ダミーセルDCの選択MOSFETN
a’が一斉にオフ状態とされる。また、周辺制御回路P
Cの遅延回路DLの遅延時間Δtが経過した時点で、セ
ンスアンプSARの各単位センスアンプUAが一斉に動
作状態とされ、読み出し信号の増幅動作が開始される。
このとき、ダミーセルアレイDCARのダミープレート
線DPLはロウレベルつまり選択レベルのままとされ
る。
【0099】しかし、この実施例では、この時点でダミ
ーセルアレイDCARのダミーワード線DWLがロウレ
ベルとされ、ダミーセルDCの選択MOSFETNa’
がオフ状態にあるため、強誘電体キャパシタCt’及び
Cb’の上部電極と対応する相補ビット線DL1*〜D
Ln*との間の接続が断たれる。この結果、ダミープレ
ート線DPLがロウレベルのままとされるにもかかわら
ず、センスアンプSARの各単位センスアンプUAが動
作状態とされることにともなう強誘電体キャパシタC
t’又はCb’の分極反転を防止することができ、これ
によって前記図2及び図4の実施例と同様な作用効果を
得ることができる。
ーセルアレイDCARのダミーワード線DWLがロウレ
ベルとされ、ダミーセルDCの選択MOSFETNa’
がオフ状態にあるため、強誘電体キャパシタCt’及び
Cb’の上部電極と対応する相補ビット線DL1*〜D
Ln*との間の接続が断たれる。この結果、ダミープレ
ート線DPLがロウレベルのままとされるにもかかわら
ず、センスアンプSARの各単位センスアンプUAが動
作状態とされることにともなう強誘電体キャパシタC
t’又はCb’の分極反転を防止することができ、これ
によって前記図2及び図4の実施例と同様な作用効果を
得ることができる。
【0100】なお、上記記述から明らかなように、この
実施例の場合、センスアンプSARが動作状態とされる
直前にダミープレート線DPLを非選択レベルとする必
要がなく、これに合わせてメモリセルアレイARYRの
プレート線PL1を非選択レベルとする必要もない。こ
のため、ダミープレート線DPL及びプレート線PL1
のレベル変化にともなうカップリングノイズの影響をな
くすことができるとともに、強誘電体メモリの制御を簡
素化し、相応してその周辺制御回路PC及びメモリコン
トローラMCTLの構成を簡素化することができる。
実施例の場合、センスアンプSARが動作状態とされる
直前にダミープレート線DPLを非選択レベルとする必
要がなく、これに合わせてメモリセルアレイARYRの
プレート線PL1を非選択レベルとする必要もない。こ
のため、ダミープレート線DPL及びプレート線PL1
のレベル変化にともなうカップリングノイズの影響をな
くすことができるとともに、強誘電体メモリの制御を簡
素化し、相応してその周辺制御回路PC及びメモリコン
トローラMCTLの構成を簡素化することができる。
【0101】以上の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。すなわち、 (1)強誘電体メモリセルが格子配列されてなるメモリ
セルアレイをその基本構成要素とし、強誘電体キャパシ
タのカップリングによるビット線の信号量圧縮を防止す
るためのダミーセルを備える強誘電体メモリにおいて、
ダミーセルを構成する強誘電体キャパシタの他方の電極
が共通結合され、メモリセルアレイの指定されたプレー
ト線と実質同時に選択レベルとされるダミープレート線
を、センスアンプが動作状態とされる直前に非選択レベ
ルに戻すことで、ダミーセルを構成する強誘電体キャパ
シタの分極反転を防止できるという効果が得られる。 (2)上記(1)項により、ダミーセルの強誘電体キャ
パシタのヒステリシス特性がアンバランスとなるのを防
止し、そのカップリング作用によるビット線信号量の圧
縮効果を持続させることができるという効果が得られ
る。
記の通りである。すなわち、 (1)強誘電体メモリセルが格子配列されてなるメモリ
セルアレイをその基本構成要素とし、強誘電体キャパシ
タのカップリングによるビット線の信号量圧縮を防止す
るためのダミーセルを備える強誘電体メモリにおいて、
ダミーセルを構成する強誘電体キャパシタの他方の電極
が共通結合され、メモリセルアレイの指定されたプレー
ト線と実質同時に選択レベルとされるダミープレート線
を、センスアンプが動作状態とされる直前に非選択レベ
ルに戻すことで、ダミーセルを構成する強誘電体キャパ
シタの分極反転を防止できるという効果が得られる。 (2)上記(1)項により、ダミーセルの強誘電体キャ
パシタのヒステリシス特性がアンバランスとなるのを防
止し、そのカップリング作用によるビット線信号量の圧
縮効果を持続させることができるという効果が得られ
る。
【0102】(3)上記(1)項及び(2)項におい
て、ダミープレート線が非選択レベルに戻されるのと実
質同時にメモリセルアレイの指定されたプレート線を非
選択レベルとした後、センスアンプによる増幅動作が終
了した時点で非選択レベルに戻すことで、強誘電体キャ
パシタ膜に対するストレスを低減して、インプリント現
象等の膜特性劣化を防止できるという効果が得られる。
て、ダミープレート線が非選択レベルに戻されるのと実
質同時にメモリセルアレイの指定されたプレート線を非
選択レベルとした後、センスアンプによる増幅動作が終
了した時点で非選択レベルに戻すことで、強誘電体キャ
パシタ膜に対するストレスを低減して、インプリント現
象等の膜特性劣化を防止できるという効果が得られる。
【0103】(4)メモリセルアレイの指定されたプレ
ート線と実質同時に選択レベルとされるダミープレート
線を、そのまま選択レベルとする場合、ダミーセルの選
択MOSFETのゲートが共通結合され指定されたプレ
ート線が選択レベルとされるのに先立って選択レベルと
されるダミーワード線を、センスアンプが動作状態とさ
れる直前に非選択レベルに戻し、ダミーセルの選択MO
SFETをオフ状態とすることで、ダミーセルの強誘電
体キャパシタのヒステリシス特性がアンバランスとなる
のを防止し、強誘電体キャパシタのカップリング作用に
よるビット線信号量の圧縮効果を持続させることができ
るという効果が得られる。
ート線と実質同時に選択レベルとされるダミープレート
線を、そのまま選択レベルとする場合、ダミーセルの選
択MOSFETのゲートが共通結合され指定されたプレ
ート線が選択レベルとされるのに先立って選択レベルと
されるダミーワード線を、センスアンプが動作状態とさ
れる直前に非選択レベルに戻し、ダミーセルの選択MO
SFETをオフ状態とすることで、ダミーセルの強誘電
体キャパシタのヒステリシス特性がアンバランスとなる
のを防止し、強誘電体キャパシタのカップリング作用に
よるビット線信号量の圧縮効果を持続させることができ
るという効果が得られる。
【0104】(5)上記(1)項〜(4)項の手段を、
特にそのメモリセルアレイがビット線延長方向に分割さ
れることによってビット線の寄生容量が比較的小さくさ
れ、かつシングルチップマイクロコンピュータ等に搭載
される強誘電体メモリに適用することで、特にビット線
の寄生容量が比較的小さく強誘電体キャパシタのカップ
リング作用を受けやすい強誘電体メモリの信頼性を高
め、これを搭載するシングルチップマイクロコンピュー
タ等の信頼性を高めることができるとともに、その低消
費電力化を推進することができるという効果が得られ
る。
特にそのメモリセルアレイがビット線延長方向に分割さ
れることによってビット線の寄生容量が比較的小さくさ
れ、かつシングルチップマイクロコンピュータ等に搭載
される強誘電体メモリに適用することで、特にビット線
の寄生容量が比較的小さく強誘電体キャパシタのカップ
リング作用を受けやすい強誘電体メモリの信頼性を高
め、これを搭載するシングルチップマイクロコンピュー
タ等の信頼性を高めることができるとともに、その低消
費電力化を推進することができるという効果が得られ
る。
【0105】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、この発明は、上記実
施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例え
ば、図1において、強誘電体メモリは、いわゆるシェア
ドセンス方式をとることができるし、メモリセルアレイ
ARYL又はARYRの相補ビット線DL*とデータ入
出力線IOL1*〜IOLn*あるいはIOR1*〜I
ORn*との間を所定組ずつ選択的に接続するためのY
ゲート回路を備えることもできる。強誘電体メモリのブ
ロック構成や各制御信号及びアドレス信号の名称及び組
み合わせならびに有効レベル等は、この実施例の制約を
受けることなく種々の実施形態をとりうる。
施例に基づき具体的に説明したが、この発明は、上記実
施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例え
ば、図1において、強誘電体メモリは、いわゆるシェア
ドセンス方式をとることができるし、メモリセルアレイ
ARYL又はARYRの相補ビット線DL*とデータ入
出力線IOL1*〜IOLn*あるいはIOR1*〜I
ORn*との間を所定組ずつ選択的に接続するためのY
ゲート回路を備えることもできる。強誘電体メモリのブ
ロック構成や各制御信号及びアドレス信号の名称及び組
み合わせならびに有効レベル等は、この実施例の制約を
受けることなく種々の実施形態をとりうる。
【0106】図2及び図9において、メモリセルアレイ
ARYRは、任意数のワード線及び相補ビット線を含む
ことができるし、冗長ワード線及び冗長ビット線等の冗
長素子を含むことができる。また、強誘電体メモリセル
MC及びダミーセルDCは、それぞれ1個のトランジス
タ及びセルからなるいわゆる1T1C型とすることがで
きるし、ダミーセルDCを構成する強誘電体キャパシタ
Ct’及びCb’ならびに選択MOSFETNa’も、
強誘電体メモリセルMCを構成する強誘電体キャパシタ
Ct及びCtならびに選択MOSFETNaと完全に同
一構造する必要がない。メモリセルアレイARYR,ダ
ミーセルDC,ビット線プリチャージ回路DPCR,セ
ンスアンプSAR,ワード・プレート線駆動回路WD
R,ダミーワード・プレート線駆動回路DPDならびに
周辺制御回路PCの具体的回路構成や電源電圧の極性及
び絶対値ならびにMOSFETの導電型等は、これらの
発明による制約を受けることなく種々の変形をとりう
る。
ARYRは、任意数のワード線及び相補ビット線を含む
ことができるし、冗長ワード線及び冗長ビット線等の冗
長素子を含むことができる。また、強誘電体メモリセル
MC及びダミーセルDCは、それぞれ1個のトランジス
タ及びセルからなるいわゆる1T1C型とすることがで
きるし、ダミーセルDCを構成する強誘電体キャパシタ
Ct’及びCb’ならびに選択MOSFETNa’も、
強誘電体メモリセルMCを構成する強誘電体キャパシタ
Ct及びCtならびに選択MOSFETNaと完全に同
一構造する必要がない。メモリセルアレイARYR,ダ
ミーセルDC,ビット線プリチャージ回路DPCR,セ
ンスアンプSAR,ワード・プレート線駆動回路WD
R,ダミーワード・プレート線駆動回路DPDならびに
周辺制御回路PCの具体的回路構成や電源電圧の極性及
び絶対値ならびにMOSFETの導電型等は、これらの
発明による制約を受けることなく種々の変形をとりう
る。
【0107】図3において、強誘電体キャパシタCt及
びCbのヒステリシス特性は、実施例を説明するための
象徴的なものであって、本発明の主旨に影響を与えな
い。図4,図5ならびに図10において、各信号の具体
的レベルや時間関係は、本発明の主旨に影響を与えない
し、各信号の有効レベルも任意に設定できる。
びCbのヒステリシス特性は、実施例を説明するための
象徴的なものであって、本発明の主旨に影響を与えな
い。図4,図5ならびに図10において、各信号の具体
的レベルや時間関係は、本発明の主旨に影響を与えない
し、各信号の有効レベルも任意に設定できる。
【0108】図6において、マイクロコンピュータMC
は、任意数の強誘電体メモリユニットを備えることがで
きるし、その配置形態も任意である。また、マイクロコ
ンピュータMCは、他の各種機能ブロックを搭載するこ
とができるし、そのブロック構成及びバス構成等は、種
々の実施形態をとりうる。図7において、メモリコント
ローラMCTLのブロック構成や信号形態は、種々考え
られよう。図8において、メモリ制御信号発生回路MC
SGに供給されるアドレス信号のビット数及び番号は、
任意に設定できる。また、メモリ制御信号発生回路MC
SGの具体的構成は、その論理条件が変わらない限りに
おいて種々の構成をとりうる。
は、任意数の強誘電体メモリユニットを備えることがで
きるし、その配置形態も任意である。また、マイクロコ
ンピュータMCは、他の各種機能ブロックを搭載するこ
とができるし、そのブロック構成及びバス構成等は、種
々の実施形態をとりうる。図7において、メモリコント
ローラMCTLのブロック構成や信号形態は、種々考え
られよう。図8において、メモリ制御信号発生回路MC
SGに供給されるアドレス信号のビット数及び番号は、
任意に設定できる。また、メモリ制御信号発生回路MC
SGの具体的構成は、その論理条件が変わらない限りに
おいて種々の構成をとりうる。
【0109】以上の説明では、主として本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野である強誘
電体メモリならびにこれを搭載するシングルチップマイ
クロコンピュータに適用した場合について説明したが、
それに限定されるものではなく、例えば、強誘電体メモ
リとして単体で形成されるものや、同様な強誘電体メモ
リを搭載するゲートアレイ集積回路装置等の各種論理集
積回路装置にも適用できる。この発明は、少なくともプ
レート線駆動方式をとりかつビット線の信号量圧縮を防
止するためのダミーセルを備える強誘電体メモリならび
にこのような強誘電体メモリを含む装置又はシステムに
広く適用することができる。
てなされた発明をその背景となった利用分野である強誘
電体メモリならびにこれを搭載するシングルチップマイ
クロコンピュータに適用した場合について説明したが、
それに限定されるものではなく、例えば、強誘電体メモ
リとして単体で形成されるものや、同様な強誘電体メモ
リを搭載するゲートアレイ集積回路装置等の各種論理集
積回路装置にも適用できる。この発明は、少なくともプ
レート線駆動方式をとりかつビット線の信号量圧縮を防
止するためのダミーセルを備える強誘電体メモリならび
にこのような強誘電体メモリを含む装置又はシステムに
広く適用することができる。
【0110】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、強誘電体メモリセルが格子
配列されてなるメモリセルアレイをその基本構成要素と
し、強誘電体キャパシタのカップリングによるビット線
の信号量圧縮を防止するためのダミーセルを備える強誘
電体メモリにおいて、ダミーセルを構成する強誘電体キ
ャパシタの他方の電極が共通結合され、メモリセルアレ
イの指定されたプレート線と実質同時に選択レベルとさ
れるダミープレート線を、センスアンプが動作状態とさ
れる直前に非選択レベルに戻すことで、ダミーセルを構
成する強誘電体キャパシタの分極反転を防止することが
でき、これによってダミーセルの強誘電体キャパシタの
ヒステリシス特性がアンバランスとなるのを防止し、強
誘電体キャパシタのカップリング作用によるビット線信
号量の圧縮効果を持続させることができる。
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、強誘電体メモリセルが格子
配列されてなるメモリセルアレイをその基本構成要素と
し、強誘電体キャパシタのカップリングによるビット線
の信号量圧縮を防止するためのダミーセルを備える強誘
電体メモリにおいて、ダミーセルを構成する強誘電体キ
ャパシタの他方の電極が共通結合され、メモリセルアレ
イの指定されたプレート線と実質同時に選択レベルとさ
れるダミープレート線を、センスアンプが動作状態とさ
れる直前に非選択レベルに戻すことで、ダミーセルを構
成する強誘電体キャパシタの分極反転を防止することが
でき、これによってダミーセルの強誘電体キャパシタの
ヒステリシス特性がアンバランスとなるのを防止し、強
誘電体キャパシタのカップリング作用によるビット線信
号量の圧縮効果を持続させることができる。
【0111】また、ダミープレート線が非選択レベルに
戻されるのと実質同時にメモリセルアレイの指定された
プレート線を非選択レベルとした後、センスアンプによ
る増幅動作が終了した時点で非選択レベルに戻すこと
で、強誘電体キャパシタ膜に対するストレスを軽減し、
インプリント現象等の膜特性劣化を防止することができ
る。
戻されるのと実質同時にメモリセルアレイの指定された
プレート線を非選択レベルとした後、センスアンプによ
る増幅動作が終了した時点で非選択レベルに戻すこと
で、強誘電体キャパシタ膜に対するストレスを軽減し、
インプリント現象等の膜特性劣化を防止することができ
る。
【0112】一方、メモリセルアレイの指定されたプレ
ート線と実質同時に選択レベルとされるダミープレート
線を、そのまま選択レベルとする場合、ダミーセルの選
択MOSFETのゲートが共通結合され指定されたプレ
ート線が選択レベルとされるのに先立って選択レベルと
されるダミーワード線を、センスアンプが動作状態とさ
れる直前に非選択レベルに戻し、ダミーセルの選択MO
SFETをオフ状態とすることで、ダミーセルの強誘電
体キャパシタのヒステリシス特性が分極反転によりアン
バランスとなるのを防止し、これらの強誘電体キャパシ
タのカップリング作用によるビット線信号量の圧縮効果
を持続させることができる。
ート線と実質同時に選択レベルとされるダミープレート
線を、そのまま選択レベルとする場合、ダミーセルの選
択MOSFETのゲートが共通結合され指定されたプレ
ート線が選択レベルとされるのに先立って選択レベルと
されるダミーワード線を、センスアンプが動作状態とさ
れる直前に非選択レベルに戻し、ダミーセルの選択MO
SFETをオフ状態とすることで、ダミーセルの強誘電
体キャパシタのヒステリシス特性が分極反転によりアン
バランスとなるのを防止し、これらの強誘電体キャパシ
タのカップリング作用によるビット線信号量の圧縮効果
を持続させることができる。
【0113】これらの発明を、特にそのメモリセルアレ
イがビット線延長方向に分割されることによりビット線
の寄生容量が比較的小さくされ、かつシングルチップマ
イクロコンピュータ等に搭載される強誘電体メモリに適
用することで、ビット線容量が小さくカップリング作用
を受けやすい強誘電体メモリの信頼性を高め、これを搭
載するシングルチップマイクロコンピュータ等の信頼性
を高めることができるとともに、その低消費電力化を推
進することができる。
イがビット線延長方向に分割されることによりビット線
の寄生容量が比較的小さくされ、かつシングルチップマ
イクロコンピュータ等に搭載される強誘電体メモリに適
用することで、ビット線容量が小さくカップリング作用
を受けやすい強誘電体メモリの信頼性を高め、これを搭
載するシングルチップマイクロコンピュータ等の信頼性
を高めることができるとともに、その低消費電力化を推
進することができる。
【図1】この発明が適用された強誘電体メモリの一実施
例を示すブロック図である。
例を示すブロック図である。
【図2】図1の強誘電体メモリに含まれるメモリセルア
レイ及び周辺回路の第1の実施例を示す部分的な回路図
である。
レイ及び周辺回路の第1の実施例を示す部分的な回路図
である。
【図3】図2のメモリセルアレイを構成する強誘電体メ
モリセルの一実施例を示すヒステリシス特性図である。
モリセルの一実施例を示すヒステリシス特性図である。
【図4】図1の強誘電体メモリの第1の実施例を示す信
号波形図である。
号波形図である。
【図5】図1の強誘電体メモリの第1の実施例の変形例
を示す信号波形図である。
を示す信号波形図である。
【図6】図1の強誘電体メモリを含むマイクロコンピュ
ータの一実施例を示すブロック図である。
ータの一実施例を示すブロック図である。
【図7】図6のマイクロコンピュータに含まれるメモリ
コントローラの一実施例を示すブロック図である。
コントローラの一実施例を示すブロック図である。
【図8】図7のメモリコントローラに含まれるメモリ制
御信号発生回路の一実施例を示す部分的な回路図であ
る。
御信号発生回路の一実施例を示す部分的な回路図であ
る。
【図9】この発明が適用された強誘電体メモリに含まれ
るメモリセルアレイ及び周辺回路の第2の実施例を示す
部分的な回路図である。
るメモリセルアレイ及び周辺回路の第2の実施例を示す
部分的な回路図である。
【図10】図9の強誘電体メモリの一実施例を示す信号
波形図である。
波形図である。
ARYL,ARYR……メモリセルアレイ、WL……ワ
ード線、PL……プレート線、DLT……相補ビット線
DL*の非反転信号線(非反転ビット線)、DLB……
相補ビット線DL*の反転信号線(反転ビット線)、M
C……強誘電体メモリセル、WDL,WDR……ワード
・プレート線駆動回路、XD……Xアドレスデコーダ、
DCAL,DCAR……ダミーセルアレイ、DWL……
ダミーワード線、DPL……ダミープレート線、DC…
…ダミーセル、DPD……ダミーワード・プレート線駆
動回路、DPCL,DPCR……ビット線プリチャージ
回路、SAL,SAR……センスアンプ、UA……単位
センスアンプ、PC……周辺制御回路、A1〜A7……
アドレス信号、WCLK……ワード線選択クロック信
号、PCLK……プレート線選択クロック信号、SAS
B……センスアンプ駆動信号、PCS……プリチャージ
制御信号、YS……ビット線選択信号、IOL1*〜I
OLn*,IOR1*〜IORn*……データ入出力
線、IBUS……マイクロコンピュータの内部バス。W
L0〜WLm……ワード線、PL1〜PLm……プレー
ト線、DL1*〜DLn*……相補ビット線、Ct,C
b,Ct’,Cb’……強誘電体キャパシタ、Na,N
a’……選択MOSFET、Nc……プリチャージMO
SFET、Ps,Ns……増幅MOSFET、SAP,
SAN……コモンソース線、Ng……ゲートMOSFE
T、UWD……単位ワード・プレート線駆動回路、WS
1〜WSm……ワード・プレート線選択信号。MC……
シングルチップマイクロコンピュータ、CPU……中央
処理ユニット(中央処理装置)、EXIF……外部イン
タフェースユニット、MCTL……メモリコントロー
ラ、IBUS……内部バス、D1〜Dn……データ入出
力線、CLK……クロック信号、L/S……ロード・ス
トア信号、A8〜A10……アドレス信号、FMU1〜
FMU4……強誘電体メモリユニット。TCTL……タ
イミング制御回路、MCSG……メモリ制御信号発生回
路、PCS1L〜PCS4L,PCS1R〜PCS4R
……プリチャージ制御信号、WCLK1L〜WCLK4
L,WCLK1R〜WCLK4R……ワード線選択クロ
ック信号、PCLK1L〜PCLK4L,PCLK1R
〜PCLK4R……プレート線選択クロック信号、SA
S1LB〜SAS4LB,SAS1RB〜SAS4RB
……センスアンプ駆動信号、YS1L〜YS4L,YS
1R〜YS4R……ビット線選択信号、A11L〜A1
4LないしA71L〜A74L,A11R〜A14Rな
いしA71R〜A74R……アドレス信号。P1〜P2
……PチャンネルMOSFET、N1〜N2……Nチャ
ンネルMOSFET、V1〜V11……インバータ、N
A1〜NA3……ナンド(NAND)ゲート、AG11
〜AG12ないしAG81〜AG82……アンド(AN
D)ゲート、DL……遅延回路、VCC……電源電圧、
VSS……接地電位。
ード線、PL……プレート線、DLT……相補ビット線
DL*の非反転信号線(非反転ビット線)、DLB……
相補ビット線DL*の反転信号線(反転ビット線)、M
C……強誘電体メモリセル、WDL,WDR……ワード
・プレート線駆動回路、XD……Xアドレスデコーダ、
DCAL,DCAR……ダミーセルアレイ、DWL……
ダミーワード線、DPL……ダミープレート線、DC…
…ダミーセル、DPD……ダミーワード・プレート線駆
動回路、DPCL,DPCR……ビット線プリチャージ
回路、SAL,SAR……センスアンプ、UA……単位
センスアンプ、PC……周辺制御回路、A1〜A7……
アドレス信号、WCLK……ワード線選択クロック信
号、PCLK……プレート線選択クロック信号、SAS
B……センスアンプ駆動信号、PCS……プリチャージ
制御信号、YS……ビット線選択信号、IOL1*〜I
OLn*,IOR1*〜IORn*……データ入出力
線、IBUS……マイクロコンピュータの内部バス。W
L0〜WLm……ワード線、PL1〜PLm……プレー
ト線、DL1*〜DLn*……相補ビット線、Ct,C
b,Ct’,Cb’……強誘電体キャパシタ、Na,N
a’……選択MOSFET、Nc……プリチャージMO
SFET、Ps,Ns……増幅MOSFET、SAP,
SAN……コモンソース線、Ng……ゲートMOSFE
T、UWD……単位ワード・プレート線駆動回路、WS
1〜WSm……ワード・プレート線選択信号。MC……
シングルチップマイクロコンピュータ、CPU……中央
処理ユニット(中央処理装置)、EXIF……外部イン
タフェースユニット、MCTL……メモリコントロー
ラ、IBUS……内部バス、D1〜Dn……データ入出
力線、CLK……クロック信号、L/S……ロード・ス
トア信号、A8〜A10……アドレス信号、FMU1〜
FMU4……強誘電体メモリユニット。TCTL……タ
イミング制御回路、MCSG……メモリ制御信号発生回
路、PCS1L〜PCS4L,PCS1R〜PCS4R
……プリチャージ制御信号、WCLK1L〜WCLK4
L,WCLK1R〜WCLK4R……ワード線選択クロ
ック信号、PCLK1L〜PCLK4L,PCLK1R
〜PCLK4R……プレート線選択クロック信号、SA
S1LB〜SAS4LB,SAS1RB〜SAS4RB
……センスアンプ駆動信号、YS1L〜YS4L,YS
1R〜YS4R……ビット線選択信号、A11L〜A1
4LないしA71L〜A74L,A11R〜A14Rな
いしA71R〜A74R……アドレス信号。P1〜P2
……PチャンネルMOSFET、N1〜N2……Nチャ
ンネルMOSFET、V1〜V11……インバータ、N
A1〜NA3……ナンド(NAND)ゲート、AG11
〜AG12ないしAG81〜AG82……アンド(AN
D)ゲート、DL……遅延回路、VCC……電源電圧、
VSS……接地電位。
Claims (7)
- 【請求項1】 互いに交差して配置されるワード線及び
ビット線と、上記ワード線と平行して配置され所定のタ
イミングで選択的に選択レベルとされるプレート線と、
そのゲートが対応する上記ワード線に共通結合される第
1の選択MOSFET、及びその一方の電極が対応する
上記第1の選択MOSFETを介して上記ビット線に結
合されその他方の電極が対応する上記プレート線に共通
結合される第1の強誘電体キャパシタをそれぞれ含み、
格子配列される第1の強誘電体メモリセルとを含むメモ
リセルアレイと、 センスアンプ駆動信号に従って選択的に動作状態とさ
れ、指定された上記第1の強誘電体メモリセルから対応
する上記ビット線に出力される読み出し信号をそれぞれ
増幅するセンスアンプと、 その一方の電極が対応する上記ビット線に電気的に接続
されるキャパシタを含むダミーセルと、該キャパシタの
他方の電極が共通結合され、上記プレート線の選択レベ
ル及び非選択レベルをそれぞれその非選択レベル及び選
択レベルとし、かつ上記プレート線と実質同時に選択レ
ベルとされた後、上記センスアンプが動作状態とされる
のに先立って非選択レベルに戻されるダミープレート線
とを含むダミーセルアレイとを具備することを特徴とす
る強誘電体メモリ。 - 【請求項2】 請求項1において、 上記プレート線は、上記ダミープレート線と実質同時に
非選択レベルに戻された後、上記センスアンプの増幅動
作が充分に進行し又は終了した時点で再度選択レベルと
されるものであることを特徴とする強誘電体メモリ。 - 【請求項3】 互いに交差して配置されるワード線及び
ビット線と、上記ワード線と平行して配置され所定のタ
イミングで選択的に選択レベルとされるプレート線と、
そのゲートが対応する上記ワード線に共通結合される第
1の選択MOSFET、及びその一方の電極が対応する
上記第1の選択MOSFETを介して上記ビット線に結
合されその他方の電極が対応する上記プレート線に共通
結合される第1の強誘電体キャパシタをそれぞれ含み、
格子配列される第1の強誘電体メモリセルとを含むメモ
リセルアレイと、 センスアンプ駆動信号に従って選択的に動作状態とさ
れ、指定された上記第1の強誘電体メモリセルから対応
する上記ビット線に出力される読み出し信号をそれぞれ
増幅するセンスアンプと、 その一方の電極が第2の選択MOSFETを介して上記
ビット線に結合されるキャパシタを含むダミーセルと、
該キャパシタの他方の電極が共通結合され、上記プレー
ト線の選択レベル及び非選択レベルをそれぞれその非選
択レベル及び選択レベルとし、かつ上記プレート線と実
質同時に選択レベルとされるダミープレート線と、上記
第2の選択MOSFETのゲートが共通結合され、上記
ダミープレート線が選択レベルとされるのに先立って選
択レベルとされた後、上記センスアンプが動作状態とさ
れるのに先立って非選択レベルに戻されるダミーワード
線とを含むダミーセルアレイとを具備することを特徴と
する強誘電体メモリ。 - 【請求項4】 請求項1,請求項2又は請求項3におい
て、 上記ダミーセルを構成するキャパシタ及び第2の選択M
OSFETは、上記第1の強誘電体メモリセルを構成す
る第1の強誘電体キャパシタ及び第1の選択MOSFE
Tとそれぞれ実質同一構造とされ、第2の強誘電体メモ
リセルとして作用するものであることを特徴とする強誘
電体メモリ。 - 【請求項5】 請求項1,請求項2,請求項3又は請求
項4において、 上記第1及び第2の強誘電体メモリセルは、ともに2ト
ランジスタ・2セル型とされるものであることを特徴と
する強誘電体メモリ。 - 【請求項6】 請求項1,請求項2,請求項3,請求項
4又は請求項5において、 上記メモリセルアレイは、実質ビット線の延長方向に複
数分割されるものであって、分割された上記メモリセル
アレイのそれぞれを構成する上記ビット線の長さは、所
望の記憶容量が得られる範囲で充分に短くされるもので
あることを特徴とする強誘電体メモリ。 - 【請求項7】 請求項1,請求項2,請求項3,請求項
4,請求項5又は請求項6において、 上記強誘電体メモリは、シングルチップマイクロコンピ
ュータに搭載されるものであることを特徴とする強誘電
体メモリ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10272416A JP2000100176A (ja) | 1998-09-28 | 1998-09-28 | 強誘電体メモリ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10272416A JP2000100176A (ja) | 1998-09-28 | 1998-09-28 | 強誘電体メモリ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000100176A true JP2000100176A (ja) | 2000-04-07 |
Family
ID=17513613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10272416A Pending JP2000100176A (ja) | 1998-09-28 | 1998-09-28 | 強誘電体メモリ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000100176A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6411540B1 (en) | 1999-08-26 | 2002-06-25 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Ferroelectric random access memory and its operating method |
WO2005091301A1 (ja) * | 2004-03-24 | 2005-09-29 | Fujitsu Limited | 強誘電体メモリ |
-
1998
- 1998-09-28 JP JP10272416A patent/JP2000100176A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6411540B1 (en) | 1999-08-26 | 2002-06-25 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Ferroelectric random access memory and its operating method |
US6519203B2 (en) | 1999-08-26 | 2003-02-11 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Ferroelectric random access memory and its operating method |
WO2005091301A1 (ja) * | 2004-03-24 | 2005-09-29 | Fujitsu Limited | 強誘電体メモリ |
US7139187B2 (en) | 2004-03-24 | 2006-11-21 | Fujitsu Limited | Ferroelectric memory |
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