JP2000100159A - 集積回路装置 - Google Patents

集積回路装置

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JP2000100159A
JP2000100159A JP10263031A JP26303198A JP2000100159A JP 2000100159 A JP2000100159 A JP 2000100159A JP 10263031 A JP10263031 A JP 10263031A JP 26303198 A JP26303198 A JP 26303198A JP 2000100159 A JP2000100159 A JP 2000100159A
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雅大 矢田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】DLL回路のオーバーフロー時は、非オーバー
フロー時と同様のタイミングで内部回路に内部クロック
信号を供給することができない。 【解決手段】DLL回路がオーバーフローしている場合
の内部クロック信号の出力タイミングを、非オーバーフ
ロー時の内部クロック信号の出力タイミングに合わせ
る。本発明によれば、集積回路装置の内部回路の動作タ
イミングは、DLL回路のオーバーフロー時にも非オー
バーフロー時と同じになる。従って、パワーダウンエン
トリー時において、DLL回路がオーバーフローしてい
る場合でも、非オーバーフロー時と同様に内部クロック
信号が出力されるので、コマンドラッチ回路は、セルフ
リフレッシュコマンドを取り込むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部クロック信号
に同期した内部クロック信号を生成するDLL回路を有
する集積回路装置に関し、特に、DLL回路がオーバー
フローした状態でパワーダウンモードに移行する際に、
オーバーフローしていない場合と同様のタイミングで、
内部クロック信号を内部回路に供給する集積回路装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ダイナミック・ランダム・アクセス・メ
モリ(DRAM)の一種にシンクロナスDRAM(SD
RAM)がある。SDRAMは、システム側から与えら
れるコマンド、データ、アドレス等の入出力信号を、シ
ステム側から与えられる外部クロック信号に同期して内
部回路に供給または出力するものであり高速動作が可能
である。
【0003】この場合、外部クロック信号の動作周波数
が200MHz以上の高速動作領域になると、外部クロ
ック信号と入出力信号の同期をとることが最重要課題と
なり、ディレー・ロックド・ループ(Delay Lo
cked Loop、以下単にDLL)回路が必要とな
る。DLL回路は可変遅延回路を備え、可変遅延回路の
遅延時間を外部クロック信号に合わせて最適値に設定す
ることにより、内部クロック信号の位相を外部クロック
信号と所定の関係にする。例えば、DLL回路は、内部
クロック信号を外部クロック信号から360度遅れた位
相に調整する。
【0004】可変遅延回路は一定の遅延素子を直列に接
続した構造になっており、遅延量調節可能な範囲が決ま
っている。従って、外部クロック信号の周波数が低すぎ
るとその周期が長くなり、遅延量が可変遅延回路の調節
範囲を越えオーバーフローしてしまう。なお、オーバー
フローとは、可変遅延回路の遅延段数を使い切り、DL
L回路の遅延時間が最大に達して、外部クロック信号と
内部クロック信号との位相同期がとれなくなる状態をい
う。
【0005】但し、外部クロック信号の周波数が低い場
合は、外部クロック信号と入出力信号のタイミングにも
余裕が確保できるため、DLL回路によるクロックの位
相調整は必要ない。このため、DLL回路がオーバーフ
ローしない状態ではDLL回路で調整した内部クロック
信号を内部回路に供給し、DLL回路がオーバーフロー
した場合に入力バッファで取り込んだ外部クロック信号
を、そのまま内部回路に供給するようにしている。
【0006】一方、クロック信号の高速化はSDRAM
の書き込みや読み出し等の頻度を増加させ、SDRAM
の消費電力の増大を招いている。そこで、アクセスが行
われない場合にSDRAMの内部動作を停止させるパワ
ーダウンモードを設け、パワーダウンモード時は、外部
クロック信号を取り込む入力バッファを停止させ、不要
な内部動作を停止させている。
【0007】図10は、従来の集積回路装置の入力部分
の構成図である。集積回路装置は、上位システムから外
部クロック信号E−CLKとクロックイネーブル信号C
KEとが供給され、コマンドラッチ回路121等の入力
回路に内部クロック信号I−CLKを出力する。
【0008】外部クロック信号E−CLKは、入力バッ
ファ110を通過してクロック信号CLK1となり、C
KEコマンドラッチ回路113とインバータ119とN
AND回路116とに供給される。一方、クロックイネ
ーブル信号CKEは、入力バッファ111を通過してク
ロックイネーブル信号CKE0となり、CKEコマンド
ラッチ回路113とスイッチS0とに供給される。
【0009】CKEコマンドラッチ回路113は、クロ
ックイネーブル信号CKE0をクロック信号CLK1の
立ち上がりのタイミングでラッチし、クロックイネーブ
ル信号CKE1を生成する。スイッチS0は、クロック
信号CLK1がインバータ119を介して入力されるた
め、クロック信号CLK1がLレベルのときオンとな
る。ラッチ回路118は、スイッチS0がオンの時にク
ロックイネーブル信号CKE0をラッチして内部クロッ
ク制御信号ICCSを生成し、NAND回路116に出
力する。
【0010】NAND回路116は、内部クロック制御
信号ICCSがHレベルの時にクロック信号CLK1を
通過させ、内部クロック制御信号ICCSがLレベルの
時にクロック信号CLK1の通過を阻止する。NAND
回路116の出力信号は、インバータ117で反転され
てクロック信号CLK2となり、DLL回路120に供
給される。
【0011】DLL回路120は、内部に入力信号の遅
延時間を可変する可変遅延回路を有し、外部クロック信
号E−CLKに位相同期した遅延クロック信号DLL−
CLKを生成する。また、DLL回路120は、外部ク
ロック信号E−CLKの周波数が低く、可変遅延回路で
調節可能な範囲を越えると、オーバーフロー信号OVF
Lを出力する。
【0012】クロック信号CLK2はスイッチS1のc
端子に入力され、遅延クロック信号DLL−CLKはス
イッチS1のd端子に入力される。スイッチS1は、オ
ーバーフロー信号OVFLにより制御され、オーバーフ
ロー信号OVFLがHレベルの時c端子に接続され、オ
ーバーフロー信号OVFLがLレベルの時d端子に接続
される。即ち、DLL回路120がオーバーフローとな
り、オーバーフロー信号OVFLがHレベルとなると、
スイッチS1はd端子からc端子に切り替わり、クロッ
ク信号CLK2をそのまま内部クロック信号I−CLK
として出力する。
【0013】内部クロック信号I−CLKは、例えばコ
マンドラッチ回路121に供給され、コマンドラッチ回
路121は、上位システムから供給されるコマンド入力
信号COM−INを内部クロック信号I−CLKに同期
して取り込んで、コマンド出力信号COM−OUTをコ
マンドデコーダ等に出力する。
【0014】一方、クロックイネーブル信号CKEはス
モールバッファ112にも入力され、クロックイネーブ
ル信号CKE2となってパワーダウン制御回路114に
供給される。パワーダウン制御回路114は、クロック
イネーブル信号CKE1、CKE2に応答して、パワー
ダウン制御信号PD1を入力バッファ110及び111
に出力し、パワーダウン制御信号PD2をスモールバッ
ファ112に出力する。
【0015】図11は、従来の集積回路装置のタイムチ
ャートである。タイムチャートにより集積回路装置の内
部信号について説明する。外部クロック信号E−CLK
は、入力バッファ110の遅延時間だけ遅れてクロック
信号CLK1となる。通常モードでは、前述のように、
DLL回路120が非オーバーフローの場合は、内部ク
ロック信号I−CLKとして遅延クロック信号DLL−
CLKが出力され、DLL回路120がオーバーフロー
の場合は、内部クロック信号I−CLKとしてクロック
信号CLK2が出力される。
【0016】次に、通常モードからパワーダウンモード
に移行するパワーダウンエントリー時の動作について説
明する。上位システムから供給されるクロックイネーブ
ル信号CKEがLレベルになるとパワーダウンモードに
移行する。クロックイネーブル信号CKEがLレベルに
なると、入力バッファ111の遅延時間後にクロックイ
ネーブル信号CKE0がLレベルになる。クロックイネ
ーブル信号CKE0は、クロック信号CLK1がLレベ
ルの時にスイッチ0を通過してラッチ回路118でラッ
チされ、内部クロック制御信号ICCSをLレベルとす
る。内部クロック制御信号ICCSのLレベル信号は、
NAND回路116に入力され、クロック信号CLK2
の出力を停止させる。
【0017】この場合、DLL回路120が非オーバー
フローの場合は、スイッチS1はd端子に接続され、内
部クロック信号I−CLKとして遅延クロック信号DL
L−CLKが出力される。このため、内部クロック信号
I−CLKは、クロック信号CLK2の停止から1周期
遅れて停止する。一方、DLL回路120がオーバーフ
ローしている場合は、スイッチS1はc端子に接続され
ているため、内部クロック信号I−CLKは、クロック
信号CLK2と同じタイミングで停止する。
【0018】一方、クロックイネーブル信号CKE0の
Lレベル信号は、クロック信号CLK1の立ち上がりエ
ッジのタイミングでCKEコマンドラッチ回路113に
ラッチされ、クロックイネーブル信号CKE1がLレベ
ルになる。クロックイネーブル信号CKE1のLレベル
信号に応答して、パワーダウン制御回路114はパワー
ダウン制御信号PD1をLレベルにし、入力バッファ1
10を非活性化し、クロック信号CLK1を停止させ
る。また、パワーダウン制御回路114は、パワーダウ
ン制御信号PD2をHレベルとしてスモールバッファ1
12を活性化する。活性化されたスモールバッファ11
2は、クロックイネーブル信号CKEの変化を監視す
る。
【0019】次にパワーダウンモードから通常モードに
復帰するパワーダウンイグジット時の動作について説明
する。上位システムから供給されるクロックイネーブル
信号CKEがHレベルになると通常モードに復帰する。
クロックイネーブル信号CKEがHレベルとなると、パ
ワーダウンモードで活性状態を維持しているスモールバ
ッファ112の遅延時間後に、クロックイネーブル信号
CKE2がHレベルになる。クロックイネーブル信号C
KE2がHレベルになると、パワーダウン制御回路11
4は、パワーダウン制御信号PD1をHレベルにし、入
力バッファ110及び111を活性化させる。
【0020】入力バッファ110及び111が活性化す
ると、外部クロック信号E−CLKとクロックイネーブ
ル信号CKEはそれぞれ入力バッファ110、111を
通過し、クロック信号CLK1、クロックイネーブル信
号CKE0となる。クロックイネーブル信号CKE0の
Hレベル信号は、クロック信号CLK1がLレベルの時
にスイッチS0を通過してラッチ回路118でラッチさ
れ、内部クロック制御信号ICCSはHレベルになる。
内部クロック制御信号ICCSのHレベル信号は、NA
ND回路116に入力され、クロック信号CLK2の出
力を開始させる。
【0021】この場合、DLL回路120が非オーバー
フローの場合は、スイッチS1はd端子に接続され、内
部クロック信号I−CLKとして遅延クロック信号DL
L−CLKが出力される。このため、内部クロック信号
I−CLKは、クロック信号CLK2の出力から1周期
遅れて出力される。一方、DLL回路120がオーバー
フローの場合は、スイッチS1はc端子に接続されてい
るため、内部クロック信号I−CLKは、クロック信号
CLK2と同じタイミングで出力される。
【0022】一方、クロックイネーブル信号CKE0の
Hレベル信号は、CKEコマンドラッチ回路113によ
ってクロック信号CLK1の立ち上がりエッジのタイミ
ングでラッチされ、クロックイネーブル信号CKE1は
Hレベルになる。クロックイネーブル信号CKE1のH
レベル信号は、パワーダウン制御信号PD2をLレベル
にし、スモールバッファ112を非活性状態に戻す。こ
のためクロックイネーブル信号CKE2はLレベルに戻
る。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】図11に示すように、
パワーダウンエントリー時において、DLL回路120
がオーバーフローしている時は、非オーバーフロー時と
比較して1クロック前に内部クロック信号I−CLKの
出力が停止する。また、パワーダウンイグジット時にお
いて、オーバーフロー時は、非オーバーフロー時と比較
して1クロック前に内部クロック信号I−CLKの出力
が開始される。このため、集積回路装置の内部回路の動
作タイミングが、クロックイネーブル信号CKEに対し
て、オーバーフロー時には非オーバーフロー時より1ク
ロック早まってしまう。
【0024】一方、SDRAM等のパワーダウンモード
においては、内部メモリを自動的にリフレッシュするセ
ルフリフレッシュモードが存在する。この場合、上位シ
ステムは、クロックイネーブル信号CKEをLレベルに
すると共に、セルフリフレッシュコマンドをコマンドラ
ッチ回路121に供給する。コマンドラッチ回路121
は、セルフリフレッシュコマンドを内部クロック信号I
−CLKに同期して取り込んで、コマンド出力信号CO
M−OUTをコマンドデコーダに出力する。
【0025】この場合、パワーダウンエントリー時にD
LL回路120がオーバーフローしている場合は、非オ
ーバーフロー時と比較して1クロック前に内部クロック
信号I−CLKの出力が停止してしまう。このため、コ
マンドラッチ回路121は、セルフリフレッシュコマン
ド(COM−IN)を取り込むことができない。
【0026】そこで、本発明は、DLL回路がオーバー
フローしている場合であっても、非オーバーフロー時と
同様のタイミングで、内部回路に内部クロック信号を供
給することができる集積回路装置を提供することを目的
とする。
【0027】また、本発明は、DLL回路がオーバーフ
ローしている場合のパワーダウンエントリー時におい
て、セルフリフレッシュコマンドを取り込むことができ
る内部クロック信号を、コマンドラッチ回路に供給する
ことができる集積回路装置を提供することを目的とす
る。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、DLL回路がオーバーフローしている場
合の内部クロック信号の出力タイミングを、非オーバー
フロー時の内部クロック信号の出力タイミングに合わせ
る。本発明によれば、集積回路装置の内部回路の動作タ
イミングは、DLL回路のオーバーフロー時にも非オー
バーフロー時と同じになる。従って、パワーダウンエン
トリー時において、DLL回路がオーバーフローしてい
る場合でも、非オーバーフロー時と同様に内部クロック
信号が出力されるので、コマンドラッチ回路は、セルフ
リフレッシュコマンドを取り込むことができる。
【0029】また、上記の目的は、外部クロック信号か
ら第1のクロック信号を生成するクロック入力バッファ
と、クロックイネーブル信号を前記第1のクロック信号
の第1のエッジのタイミングで取り込む第1のラッチ回
路と、前記クロックイネーブル信号を前記第1のクロッ
ク信号の第1とは異なる第2のエッジのタイミングで取
り込む第2のラッチ回路と、前記第2のラッチ回路の出
力信号に応答して、前記第1のクロック信号を通過又は
阻止するゲート回路と、前記ゲート回路の出力信号を遅
らせて、前記外部クロック信号と所定の位相関係を有す
る遅延クロック信号を生成するDLL回路と、前記DL
L回路がオーバーフローしていない第1の状態では、前
記遅延クロック信号を内部クロック信号として選択し、
前記DLL回路がオーバーフローしている第2の状態で
は、前記ゲート回路の出力信号を内部クロック信号とし
て選択して内部回路に供給する第1のスイッチ回路とを
有する集積回路装置において、前記第1の状態では、前
記クロックイネーブル信号を選択し、前記第2の状態で
は、前記第1のラッチ回路の出力信号を選択して前記第
2のラッチ回路に供給する第2のスイッチ回路を有する
ことを特徴とする集積回路装置を提供することにより達
成される。
【0030】本発明によれば、クロックイネーブル信号
を第1のクロック信号の第1のエッジのタイミングで取
り込む第1のラッチ回路と、クロックイネーブル信号を
第1のクロック信号の第1とは異なる第2のエッジのタ
イミングで取り込む第2のラッチ回路と、DLL回路が
オーバーフローしている場合は、第1のラッチ回路の出
力信号を選択して第2のラッチ回路に出力する第2のス
イッチ回路を有するので、内部クロック信号は、DLL
回路がオーバーフローしている場合に、第1のクロック
信号を第2のラッチ回路でラッチしたタイミングで出力
が制御される。
【0031】従って、DLL回路がオーバーフローして
いる場合であっても、非オーバーフロー時と同様のタイ
ミングで、内部回路に内部クロック信号を供給すること
ができ、DLL回路がオーバーフローしている場合のパ
ワーダウンエントリー時において、コマンドラッチ回路
はセルフリフレッシュコマンドを取り込むことができ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に従って説明する。しかしながら、かかる実施の
形態が本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0033】図1は、本発明の実施の形態の集積回路装
置の使用状態を示す説明図である。CPU100は、バ
ス104及びメモリコントローラ101を介して、メモ
リ10〜40にアクセスする。メモリコントローラ10
1は、各メモリ10〜40に外部クロック信号E−CL
Kを供給すると共に、各メモリ10〜40を通常モード
又はパワーダウンモードに制御するためのクロックイネ
ーブル信号CKE10〜40を出力する。メモリ10〜
40は、クロックイネーブル信号CKE10〜40がH
レベルの時通常モードとなり、クロックイネーブル信号
CKE10〜40がLレベルの時パワーダウンモードと
なる。
【0034】メモリ10〜40は、例えばSDRAM等
の集積回路装置でそれぞれ同様の構成を有する。メモリ
10内の入力回路102は、外部クロック信号E−CL
Kを取り込み、クロック信号CLK1を内部クロック発
生回路15に出力する。内部クロック発生回路15は、
クロック信号CLK2をスイッチS1のc端子及びDL
L回路20に出力する。DLL回路20は、外部クロッ
ク信号E−CLKと位相同期した遅延クロック信号DL
L−CLKを生成し、スイッチS1のd端子に出力す
る。
【0035】スイッチS1は、DLL回路20が非オー
バーフローの場合はd端子に接続され、遅延クロック信
号DLL−CLKを内部クロック信号I−CLKとして
コマンドラッチ回路21に出力する。一方、スイッチS
1は、DLL回路20がオーバーフローの場合はc端子
に接続され、クロック信号CLK2を内部クロック信号
I−CLKとしてコマンドラッチ回路21に出力する。
コマンドラッチ回路21は、上位システムから供給され
るコマンド入力信号COM−INを内部クロック信号I
−CLKでラッチし、コマンド出力信号COM−OUT
を内部回路に出力する。
【0036】一方、クロックイネーブル信号CKE10
は、メモリ10の入力回路102に入力される。入力回
路102は、クロックイネーブル信号CKE10がLレ
ベルになるとクロック信号CLK1の出力を停止し、ク
ロック信号CLK2の出力を停止させる。このため、D
LL回路20及びコマンドラッチ回路21等は動作を停
止し、メモリ10はパワーダウンモードに移行する。
【0037】クロックイネーブル信号CKE10がHレ
ベルになると、クロック信号CLK1の出力が開始され
通常モードとなるが、本実施の形態の集積回路装置で
は、DLL回路20がオーバーフローしている場合で
も、パワーダウンモードに移行する時及び通常モードに
復帰する時に、内部クロック信号I−CLKが非オーバ
ーフロー時と同じタイミングで停止又は出力されるの
で、コマンドラッチ回路21がセルフリフレッシュコマ
ンド等のコマンド入力信号COM−INを取り込めない
という誤動作を防止することができる。
【0038】図2は、本発明の実施の形態の集積回路装
置の構成図である。本実施の形態の集積回路装置は、上
位システムから外部クロック信号E−CLKとクロック
イネーブル信号CKEとが供給され、内部クロック信号
I−CLKをコマンドラッチ回路21に出力する。
【0039】外部クロック信号E−CLKは入力バッフ
ァ10に入力されて波形整形され、クロック信号CLK
1となって第1のラッチ回路であるCKEコマンドラッ
チ回路13、インバータ19及びNAND回路16に供
給される。一方、クロックイネーブル信号CKEは入力
バッファ11に入力されて波形整形され、クロックイネ
ーブル信号CKE0となってCKEコマンドラッチ回路
13、スイッチS2のb端子に供給される。
【0040】CKEコマンドラッチ回路13は、クロッ
クイネーブル信号CKE0をクロック信号CLK1の立
ち上がりのタイミングでラッチし、クロックイネーブル
信号CKE1を生成し、スイッチS2のa端子に供給す
る。スイッチS2は、DLL回路20のオーバーフロー
信号OVFLにより制御され、オーバーフロー信号OV
FLがHレベルのときa端子に接続され、オーバーフロ
ー信号OVFLがLレベルのときb端子に接続される。
【0041】スイッチS0は、インバータ19の出力信
号がHレベルの時オンとなり、スイッチS2の出力信号
N1を第2のラッチ回路であるラッチ回路18に通過さ
せる。ラッチ回路18は、スイッチS0の出力信号N2
をラッチして内部クロック制御信号ICCSを生成し、
NAND回路16に出力する。
【0042】NAND回路16は、内部クロック制御信
号ICCSがHレベルの時にクロック信号CLK1を通
過させ、内部クロック制御信号ICCSがLレベルの時
にクロック信号CLK1の通過を阻止する。NAND回
路16の出力信号は、インバータ17で反転されてクロ
ック信号CLK2となり、DLL回路20及びスイッチ
S1のc端子に出力される。
【0043】DLL回路20は、外部クロック信号E−
CLKに位相同期した遅延クロック信号DLL−CLK
を生成する。また、DLL回路20は、外部クロック信
号E−CLKの周波数が低く、遅延時間の調節可能な範
囲を越えると、オーバーフロー信号OVFLを出力す
る。
【0044】クロック信号CLK2はスイッチS1のc
端子に入力され、遅延クロック信号DLL−CLKはス
イッチS1のd端子に入力される。スイッチS1は、オ
ーバーフロー信号OVFLにより制御され、オーバーフ
ロー信号OVFLがHレベルの時c端子に接続され、オ
ーバーフロー信号OVFLがLレベルの時d端子に接続
される。即ち、DLL回路20がオーバーフローとな
り、オーバーフロー信号OVFLがHレベルとなると、
スイッチS1はd端子からc端子に切り替わり、クロッ
ク信号CLK2をそのまま内部クロック信号I−CLK
としてコマンドラッチ回路21に出力する。コマンドラ
ッチ回路21は、上位システムから供給されるコマンド
入力信号COM−INを内部クロック信号I−CLKに
同期してラッチし、コマンド出力信号COM−OUTを
コマンドデコーダ等の内部回路に出力する。
【0045】一方、クロックイネーブル信号CKEは、
スモールバッファ12にも入力され、波形整形されてク
ロックイネーブル信号CKE2となり、パワーダウン制
御回路14に出力される。パワーダウン制御回路14
は、クロックイネーブル信号CKE1、CKE2に応答
して、パワーダウン制御信号PD1を入力バッファ10
及び11に出力し、パワーダウン制御信号PD2をスモ
ールバッファ12に出力する。
【0046】次に、パワーダウンエントリー時の動作に
ついて説明する。クロックイネーブル信号CKEがLレ
ベルになるとパワーダウンモードへの移行が開始され
る。クロックイネーブル信号CKEがLレベルになる
と、クロックイネーブル信号CKE0もLレベルにな
る。また、CKEコマンドラッチ回路13は、クロック
イネーブル信号CKE0を、クロック信号CLK1の立
ち上がりでラッチするので、クロックイネーブル信号C
KE1もLレベルになる。
【0047】スイッチS2は、DLL回路20が非オー
バーフローの時はb端子に接続され、DLL回路20が
オーバーフローの時はa端子に接続される。従って、ス
イッチS2の出力信号N1は、DLL回路20が非オー
バーフローの時は、従来と同様にクロックイネーブル信
号CKE0となり、DLL回路20がオーバーフローの
時は、クロックイネーブル信号CKE1となる。この場
合、クロックイネーブル信号CKE1は、クロックイネ
ーブル信号CKE0をクロック信号CLK1の立ち上が
りエッジのタイミングでラッチした信号なので、クロッ
クイネーブル信号CKE0からそのタイミングだけ遅れ
てLレベルになる。
【0048】スイッチS2の出力信号N1のLレベル信
号は、インバータ19の出力信号がHレベル時に導通す
るスイッチS0を通過して信号N2となり、ラッチ回路
18でラッチされて内部クロック制御信号ICCSをL
レベルにする。内部クロック制御信号ICCSのLレベ
ル信号はNAND回路16に入力され、クロック信号C
LK2の出力を停止させる。
【0049】このように本実施の形態の集積回路装置で
は、DLL回路20がオーバーフローの時は、ラッチ回
路18は、クロックイネーブル信号CKE1のLレベル
信号をラッチするので、内部クロック制御信号ICCS
がLレベルになるタイミングが図10に示した従来例よ
り遅れ、DLL回路20が非オーバーフローの時のタイ
ミングと同じになる。
【0050】一方、クロックイネーブル信号CKE1が
Lレベルになると、パワーダウン制御回路14はパワー
ダウン制御信号PD1をLレベルにし、パワーダウン制
御信号PD2をHレベルにする。パワーダウン制御信号
PD1のLレベル信号は、入力バッファ10及び11を
非活性状態とし、パワーダウン制御信号PD2のHレベ
ル信号は、スモールバッファ12を活性状態とする。
【0051】次に、パワーダウンイグジット時の動作に
ついて説明する。クロックイネーブル信号CKEがHレ
ベルになると通常モードに復帰する動作が開始される。
パワーダウンイグジット時はスモールバッファ12は活
性状態を維持しているため、クロックイネーブル信号C
KEがHレベルになると、まずクロックイネーブル信号
CKE2がHレベルになる。クロックイネーブル信号C
KE2がHレベルになると、パワーダウン制御回路14
はパワーダウン制御信号PD1をHレベルにし、入力バ
ッファ10及び11を活性状態とする。入力バッファ1
1が活性状態となると、クロックイネーブル信号CKE
は入力バッファ11を通過し、クロックイネーブル信号
CKE0がHレベルになる。また、CKEコマンドラッ
チ回路13は、クロックイネーブル信号CKE0を、ク
ロック信号CLK1の立ち上がりでラッチするので、ク
ロックイネーブル信号CKE1も遅れてHレベルにな
る。
【0052】スイッチS2は、前述のように、DLL回
路20が非オーバーフローの時はb端子に接続され、D
LL回路20がオーバーフローの時はa端子に接続され
ている。従って、スイッチS2の出力信号N1は、DL
L回路20が非オーバーフローの時は、従来と同様にク
ロックイネーブル信号CKE0となり、DLL回路20
がオーバーフローの時は、クロックイネーブル信号CK
E1となる。この場合、クロックイネーブル信号CKE
1は、クロックイネーブル信号CKE0からクロック信
号CLK1のラッチタイミングだけ遅れてHレベルにな
る。
【0053】スイッチS2の出力信号N1は、インバー
タ19の出力信号がHレベル時に導通するスイッチS0
を通過して信号N2となり、ラッチ回路18でラッチさ
れ、内部クロック制御信号ICCSはHレベルになる。
内部クロック制御信号ICCSのHレベル信号はNAN
D回路16に入力され、クロック信号CLK2の出力を
再開させる。
【0054】このように本実施の形態の集積回路装置で
は、DLL回路20がオーバーフローの時は、ラッチ回
路18がクロックイネーブル信号CKE1のHレベル信
号をラッチするので、内部クロック制御信号ICCSが
Hレベルになるタイミングが図10に示した従来例より
遅れるが、クロック信号CLK2の出力タイミングは従
来例と同じになる。
【0055】一方、クロックイネーブル信号CKE1が
Hレベルになると、パワーダウン制御回路14はパワー
ダウン制御信号PD2をLレベルにする。パワーダウン
信号PD2のLレベル信号は、スモールバッファ12を
非活性状態として、通常モードに復帰させる。
【0056】図3は、入力バッファ10の回路例であ
る。入力バッファ10は、外部クロック信号E−CLK
とパワーダウン制御信号PD1とが入力され、クロック
信号CLK1を出力する。また、入力バッファ10は、
P型トランジスタ25、26とN型トランジスタ27、
28、29からなる差動回路31と、インバータ30と
を有する。
【0057】入力バッファ10は、パワーダウン制御信
号PD1がLレベルの場合は、差動回路31に電流が流
れず非活性状態となる。一方、パワーダウン制御信号P
D1がHレベルの場合は、差動回路31が活性状態とな
り、外部クロック信号E−CLKを増幅して波形整形
し、クロック信号CLK1を出力する。なお、入力バッ
ファ11及びスモールバッファ12もほぼ同様の構成を
有する。
【0058】図4は、パワーダウン制御回路14の回路
例である。パワーダウン制御回路14は、NAND回路
32、33とインバータ34とを有し、クロックイネー
ブル信号CKE1、CKE2が入力され、パワーダウン
制御信号PD1、PD2を出力する。
【0059】通常モードでは、クロックイネーブル信号
CKE1がHレベル、クロックイネーブル信号CKE2
がLレベルのため、パワーダウン制御回路14は初期状
態を維持しており、パワーダウン制御信号PD1がHレ
ベル、パワーダウン制御信号PD2がLレベルである。
【0060】パワーダウンエントリー時は、クロックイ
ネーブル信号CKE1がHレベルからLレベルになるた
め、NAND回路32によりパワーダウン制御信号PD
2がHレベルになり、NAND回路33によりパワーダ
ウン制御信号PD1がLレベルになる。その結果、入力
バッファ10、11が非活性状態、スモールバッファ1
2が活性状態になる。
【0061】一方、パワーダウンイグジット時は、クロ
ックイネーブル信号CKE1がLレベルであり、クロッ
クイネーブル信号CKE2がLレベルからHレベルにな
るため、NAND回路33によってパワーダウン制御信
号PD1がHレベルに反転し、パワーダウン制御信号P
D2はHレベルのままである。パワーダウン制御信号P
D1のHレベルに応答して入力バッファ11が活性化し
た後、クロックイネーブル信号CKE1もHレベルにな
ると、NAND回路32によりパワーダウン制御信号P
D2はLレベルに反転し、通常モードに復帰する。ま
た、パワーダウン制御信号PD2のLレベルにより、ス
モールバッファ12は非活性状態に戻る。
【0062】図5は、CKEコマンドラッチ回路13の
回路例を示す。CKEコマンドラッチ回路13は、P型
トランジスタ40、41、45、46、51、N型トラ
ンジスタ42、43、47、48、49、52、インバ
ータ44、50、53、54を有し、クロック信号CL
K1の立ち上がりのタイミングでクロックイネーブル信
号CKE0をラッチし、クロックイネーブル信号CKE
1を出力する。
【0063】クロック信号CLK1がLレベルの時は、
N型トランジスタ49はオフし、P型トランジスタ4
0、46はオンとなるため、ノードN10、N11は共
にHレベルである。このためP型トランジスタ51とN
型トランジスタ52は共にオフとなり、ノードN12は
ハイインピーダンス状態となる。なお、ノードN10、
N11は共にHレベルであるため、N型トランジスタ4
2、47は共にオンとなっている。
【0064】クロック信号CLK1がHレベルになると
N型トランジスタ49はオンとなる。この時クロックイ
ネーブル信号CKE0がLレベルの場合は、インバータ
44によりN型トランジスタ48のゲートがHレベルに
なるため、N型トランジスタ48がオンしノードN11
をLレベルにする。一方、クロックイネーブル信号CK
E0がHレベルの場合は、N型トランジスタ43がオン
しノードN10をLレベルにする。ノードN10又はN
11がLレベルとなると、P型トランジスタ45又は4
1がオンし、反対側のノードN11又はN10をHレベ
ルに確定する。
【0065】ノードN10がLレベルでノードN11が
Hレベルの場合は、P型トランジスタ51はオン、N型
トランジスタ52はオフとなり、ノードN12はHレベ
ルになってインバータ53、54によりラッチされる。
一方、ノードN10がHレベルでノードN11がLレベ
ルの場合は、P型トランジスタ51はオフ、N型トラン
ジスタ52はオンとなり、ノードN12はLレベルにな
ってインバータ53、54によりラッチされる。ノード
N12からクロックイネーブル信号CKE1が出力され
る。
【0066】なお、図2のコマンドラッチ回路21も同
様の構成を有する。その場合は、クロックイネーブル信
号CKE0の代わりにコマンド入力信号COM−INが
入力され、クロックイネーブル信号CKE1の代わりに
コマンド出力信号COM−OUTが出力される。また、
クロック信号CLK1の代わりに内部クロック信号I−
CLKが入力される。
【0067】図6は、スイッチS2の回路例である。ス
イッチS2は、P型トランジスタ61とN型トランジス
タ62によるトランスファーゲート66と、P型トラン
ジスタ64とN型トランジスタ65によるトランスファ
ーゲート67と、インバータ63とを有する。
【0068】スイッチS2は、クロックイネーブル信号
CKE0とクロックイネーブル信号CKE1とオーバー
フロー信号OVFLとが入力され、信号N1を出力す
る。オーバーフロー信号OVFLがLレベルの場合は、
トランスファーゲート66が導通するため、端子bに入
力されるクロックイネーブル信号CKE0が信号N1と
して出力される。一方、オーバーフロー信号OVFLが
Hレベルの場合は、トランスファーゲート67が導通す
るため、端子aに入力されるクロックイネーブル信号C
KE1が信号N1として出力される。なお、図2のスイ
ッチS1もスイッチS2と同様の構成を有する。
【0069】図7は、スイッチS0とラッチ回路18の
回路例である。スイッチS0は、P型トランジスタ76
とN型トランジスタ75によるトランスファーゲート7
4とインバータ73とを有し、ラッチ回路18は、イン
バータ78、79、80を有する。信号N1はトランス
ファーゲート74に入力され、クロック信号CLK1の
反転信号がHレベルの期間にトランスファーゲート74
を通過して信号N2となり、ラッチ回路18でラッチさ
れて内部クロック制御信号ICCSとなる。
【0070】図8は、本発明の実施の形態の集積回路装
置に内蔵されるDLL回路20の構成図である。DLL
回路20は同じ遅延特性を有する可変遅延回路90、9
1を備え、可変遅延回路90の遅延量を最適値に設定す
ることにより、外部から供給される外部クロック信号E
−CLKの位相に同期した遅延クロック信号DLL−C
LKを生成する。
【0071】外部から供給される外部クロック信号E−
CLKは、図2に示した入力バッファ10等を介してク
ロック信号CLK2となりDLL回路20に入力され
る。クロック信号CLK2は、可変遅延回路90、91
に供給されると共に、位相比較器93にも供給される。
【0072】可変遅延回路91から出力されたクロック
信号B−CLKは、ダミー入力バッファ92を介して、
位相比較器93にクロック信号C−CLKとして供給さ
れる。位相比較器93は、クロック信号CLK2とクロ
ック信号C−CLKの位相を比較し、位相比較信号N4
を遅延制御回路94に出力する。遅延制御回路94は、
可変遅延回路91と可変遅延回路90とにそれぞれ遅延
制御信号N5を出力し、クロック信号CLK2とクロッ
ク信号C−CLKの位相が一致するように、可変遅延回
路90、91の遅延量を制御する。即ち、その遅延量
は、外部クロック信号E−CLKの1周期の時間から入
力バッファ10等の遅延時間を差し引いた時間である。
【0073】可変遅延回路90、91は、多数の遅延素
子を直列に接続した構造になっており、遅延制御信号N
5により信号が通過する遅延素子の数が制御される。可
変遅延回路90、91は、遅延制御信号N5により同じ
遅延量を与えるように制御されるため、可変遅延回路9
0に入力されるクロック信号CLK2は、可変遅延回路
90により遅延クロック信号DLL−CLKが外部クロ
ック信号E−CLKの位相と同期する遅延量を与えられ
てDLL回路20から出力される。
【0074】なお、可変遅延回路90、91は、遅延素
子の数により調節可能な範囲が決まっているため、外部
クロック信号E−CLKの周波数が低すぎると調節可能
な範囲を外れオーバーフローとなる。オーバーフローに
なると、遅延制御回路94はオーバーフロー信号OVF
Lを出力する。上記のDLL回路の詳細は、例えば特開
平10−112182(平成10年4月28日公開)に
記載されている。
【0075】図9は、本発明の実施の形態の集積回路装
置において、DLL回路20がオーバーフローしている
場合のタイムチャートを示す。DLL回路20がオーバ
ーフローしていない場合は、図11に示した従来例と同
様であり、図9中には破線で示される。そこで、オーバ
ーフロー時の動作を以下に説明する。
【0076】外部クロック信号E−CLKは、入力バッ
ファ10の遅延時間だけ遅れてクロック信号CLK1と
なる。スイッチS1はオーバーフロー時はc端子に接続
されているので、通常モードでは、クロック信号CLK
1と同位相のクロック信号CLK2がそのまま内部クロ
ック信号I−CLKとしてコマンドラッチ回路21に出
力される。
【0077】パワーダウンエントリー時は、クロックイ
ネーブル信号CKE、CKE0がLレベルになり、クロ
ックイネーブル信号CKE0のLレベルがクロック信号
CLK1の立ち上がりエッジのタイミングでCKEコマ
ンドラッチ回路13によりラッチされて、クロックイネ
ーブル信号CKE1もLレベルになる。スイッチS2
は、オーバーフロー時はa端子に接続されているので、
スイッチS0にはクロックイネーブル信号CKE1が入
力される。
【0078】クロックイネーブル信号CKE1は、クロ
ック信号CLK1がLレベルの時にスイッチS0を通過
してラッチ回路18でラッチされ、内部クロック制御信
号ICCSをLレベルにする。これによりクロック信号
CLK2は出力を停止する。スイッチS1は、オーバー
フロー時はc端子に接続されているので、クロック信号
CLK2の出力が停止すると、同時に内部クロック信号
I−CLKの出力も停止する。
【0079】このように本実施の形態の集積回路装置
は、オーバーフロー時にスイッチS2がa端子に接続さ
れている。このため第2のラッチ回路であるラッチ回路
18は、第1のラッチ回路であるCKEコマンドラッチ
回路13がクロックイネーブル信号CKE0のLレベル
信号をクロック信号CLK1の立ち上がりエッジのタイ
ミングt1でラッチしたクロックイネーブル信号CKE
1を、クロック信号CLK1の立ち下がりエッジのタイ
ミングt2でラッチする。従って、内部クロック制御信
号ICCSは、オーバーフロー時に、破線で示す非オー
バーフロー時のタイミングより遅れてLレベルとなり、
クロック信号CLK2の出力を非オーバーフロー時と同
じタイミングで停止させる。
【0080】オーバーフロー時はクロック信号CLK2
がそのまま内部クロック信号I−CLKとしてコマンド
ラッチ回路21に出力されるが、コマンドラッチ回路2
1は、オーバーフロー時も非オーバーフロー時と同様
に、セルフリフレッシュコマンド(COM−IN)を取
り込み、コマンド出力信号COM−OUTをコマンドデ
コーダに出力することができる。
【0081】一方、クロックイネーブル信号CKE1の
Lレベル信号は、パワーダウン制御信号PD1をLレベ
ルにし、入力バッファ10及び11を非活性化してクロ
ック信号CLK1を停止させる。また、パワーダウン制
御信号PD2をHレベルにしてスモールバッファ12を
活性化する。
【0082】パワーダウンイグジット時は、クロックイ
ネーブル信号CKEがHレベルになり、スモールバッフ
ァ12の遅延時間後にクロックイネーブル信号CKE2
がHレベルになる。クロックイネーブル信号CKE2が
Hレベルとなると、パワーダウン制御回路14は、パワ
ーダウン制御信号PD1をHレベルにして入力バッファ
10及び11を活性化させる。入力バッファ10及び1
1が活性化すると、外部クロック信号E−CLKとクロ
ックイネーブル信号CKEは、それぞれ入力バッファ1
0、11を通過する。
【0083】クロックイネーブル信号CKE0は、クロ
ック信号CLK1の立ち上がりエッジのタイミングで、
CKEコマンドラッチ回路13によりラッチされてクロ
ックイネーブル信号CKE1となる。スイッチS2は、
オーバーフロー時はa端子に接続されているので、スイ
ッチS0にはクロックイネーブル信号CKE1が入力さ
れる。
【0084】クロックイネーブル信号CKE1は、クロ
ック信号CLK1がLレベルの時にスイッチ0を通過し
てラッチ回路18でラッチされ、内部クロック制御信号
ICCSをHレベルにする。内部クロック制御信号IC
CSのHレベル信号は、NAND回路16に入力され、
クロック信号CLK2の出力を開始させる。
【0085】スイッチS1は、オーバーフロー時はc端
子に接続されているので、クロック信号CLK2の出力
の開始と同時に内部クロック信号I−CLKの出力も開
始され、コマンドラッチ回路21に供給される。
【0086】このように本実施の形態の集積回路装置
は、オーバーフロー時のパワーダウンイグジット時にお
いて、スイッチS2はa端子に接続されている。このた
め、第2のラッチ回路であるラッチ回路18は、第1の
ラッチ回路であるCKEコマンドラッチ回路13がクロ
ックイネーブル信号CKE0のHレベル信号をクロック
信号CLK1の立ち上がりエッジのタイミングt3でラ
ッチしたクロックイネーブル信号CKE1を、クロック
信号CLK1の立ち下がりエッジのタイミングt4でラ
ッチする。従って、内部クロック制御信号ICCSは、
オーバーフロー時に、非オーバーフロー時のタイミング
より遅れてHレベルとなるが、クロック信号CLK2の
出力は非オーバーフロー時と同じタイミングで開始され
る。従って、内部クロック信号I−CLKは、非オーバ
ーフロー時よりも1クロック早く開始される。また、オ
ーバーフロー時は、スイッチS1がc端子に接続されて
いるため、クロック信号CLK2がそのまま内部クロッ
ク信号I−CLKとして出力される。
【0087】一方、クロックイネーブル信号CKE1の
Hレベル信号は、パワーダウン制御信号PD2をLレベ
ルとしてスモールバッファ12を非活性化する。このた
めクロックイネーブル信号CKE2はLレベルに復帰す
る。
【0088】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、D
LL回路がオーバーフローした場合のパワーダウンエン
トリー時において、内部クロック信号は、非オーバーフ
ロー時の内部クロック信号と同じタイミングで出力され
るため、DLL回路のオーバーフロー、非オーバーフロ
ーにかかわらず、常に安定した内部クロック信号を内部
回路に供給することができる。
【0089】また、本発明によれば、DLL回路がオー
バーフローしている場合のパワーダウンエントリー時に
おいても、コマンドラッチ回路がセルフリフレッシュコ
マンドを取り込むことができる内部クロック信号を供給
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の集積回路装置の説明図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態の集積回路装置の構成図で
ある。
【図3】入力バッファの回路図である。
【図4】パワーダウン制御回路の回路図である。
【図5】本発明の実施の形態のCKEコマンドラッチ回
路の回路図である。
【図6】スイッチS2の回路図である。
【図7】スイッチS0とラッチ回路18の回路図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態のDLL回路の構成図であ
る。
【図9】本発明の実施の形態の集積回路装置のタイムチ
ャートである。
【図10】従来の集積回路装置の構成図である。
【図11】従来の集積回路装置のタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
10、11 入力バッファ 12 スモールバッファ 13 コマンドラッチ回路 14 パワーダウン制御回路 15 内部クロック発生回路 16 NAND回路 17、19 インバータ 18 ラッチ回路 20 DLL回路 21 コマンドラッチ回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部クロック信号から第1のクロック信号
    を生成するクロック入力バッファと、 クロックイネーブル信号を前記第1のクロック信号の第
    1のエッジのタイミングで取り込む第1のラッチ回路
    と、 前記クロックイネーブル信号を前記第1のクロック信号
    の第1とは異なる第2のエッジのタイミングで取り込む
    第2のラッチ回路と、 前記第2のラッチ回路の出力信号に応答して、前記第1
    のクロック信号を通過又は阻止するゲート回路と、 前記ゲート回路の出力信号を遅らせて、前記外部クロッ
    ク信号と所定の位相関係を有する遅延クロック信号を生
    成するDLL回路と、 前記DLL回路がオーバーフローしていない第1の状態
    では、前記遅延クロック信号を内部クロック信号として
    選択し、前記DLL回路がオーバーフローしている第2
    の状態では、前記ゲート回路の出力信号を内部クロック
    信号として選択して内部回路に供給する第1のスイッチ
    回路とを有する集積回路装置において、 前記第1の状態では、前記クロックイネーブル信号を選
    択し、前記第2の状態では、前記第1のラッチ回路の出
    力信号を選択して前記第2のラッチ回路に供給する第2
    のスイッチ回路を有することを特徴とする集積回路装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記クロック入力バッファは、パワーダウンモード時
    に、前記クロックイネーブル信号に応答して非活性化さ
    れることを特徴とする集積回路装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記DLL回路は、オーバーフロー時に、前記第1のス
    イッチ回路が前記ゲート回路の出力信号を選択し、前記
    第2のスイッチ回路が前記第1のラッチ回路の出力信号
    を選択するオーバーフロー信号を出力することを特徴と
    する集積回路装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記内部回路は、外部から供給されるコマンド信号を前
    記内部クロック信号に応答して取り込むコマンドラッチ
    回路を含むことを特徴とする集積回路装置。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記コマンドラッチ回路は、前記クロックイネーブル信
    号に応答して通常モードからパワーダウンモードに移行
    する場合に、セルフリフレッシュコマンドが適宜入力さ
    れることを特徴とする集積回路装置。
  6. 【請求項6】請求項1において、 更に、パワーダウン制御回路と、前記クロックイネーブ
    ル信号を取り込むクロックイネーブル入力バッファ及び
    スモールバッファとを有し、 前記パワーダウン制御回路の第1のパワーダウン制御信
    号は、前記クロック入力バッファ及び前記クロックイネ
    ーブル入力バッファを、通常モード時に活性化すると共
    にパワーダウンモード時に非活性化し、 前記パワーダウン制御回路の第2のパワーダウン制御信
    号は、前記スモールバッファを通常モード時に非活性化
    すると共に、パワーダウンモード時に活性化して前記ク
    ロックイネーブル信号を取り込むことを特徴とする集積
    回路装置。
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