JP2000099944A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高密度磁気記録に適するように記録再生特性
の線記録密度D50、S/N比及びオフトラック特性が改
善された磁気記録媒体を提供する。 【構成】 非磁性基板101上に、NaCl型結晶構造
を持つ材料からなる(110)配向膜103及びbcc
構造を持つ材料の膜104を形成し、その上にhcp構
造を持つCo基合金からなる磁性膜105を形成する。
又は、NaCl型結晶構造を持つ材料からなる(11
0)配向膜の上にhcp構造を持つCo基合金からなる
磁性膜を形成する。又は、NaCl型結晶構造を持つ材
料の(110)単結晶を基板として用いてbcc構造を
持つ材料の下地層、ついでhcp構造を持つCo基合金
からなる磁性膜を形成する。又は、NaCl型結晶構造
を持つ材料の(110)単結晶を基板として用いて、直
接その上にhcp構造を持つCo基合金からなる磁性膜
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体の製
造方法に関し、特に磁性膜の結晶粒の結晶学的配向性が
高密度磁気記録に適するように改良された磁気記録媒体
の製造方法に関する。
【0002】
【0003】
【従来の技術】高密度磁気記録を実現するために、連続
磁性膜を磁気記録媒体に用いる研究開発が進められてい
る。これらの磁気記録媒体は、高分子フィルム、NiP
膜を被覆したアルミニウム、ガラスなどの非磁性材料よ
りなる基板上に、強磁性金属のCoやCo合金からなる
薄膜を、高周波スパッタリング法、イオンビームスパッ
タ法、真空蒸着法、電気メッキ法、あるいは化学メッキ
法などで形成して作製されている。このようにして作製
された磁気記録媒体において、磁性膜の微細構造と磁気
特性との間には密接な関係があり、磁気記録の記録密度
や再生出力を高めるために磁性膜の改良が種々試みられ
ている。
【0004】面内磁気異方性をもつ磁性膜の微細構造を
改良し記録再生特性を向上させるために、基板と磁性膜
の間に下地層を設ける方法が検討されており、例えば、
特開昭62−257617号公報にはCo−Pt系磁性
膜の下地層としてW,Mo,Nb又はVの膜を用いるこ
とが、特開昭62−257618号公報には下地層とし
てV−Cr又はFe−Cr合金材料を用いることが記載
され、特開昭63−106917号公報にはCo,N
i,Cr及びPtからなる磁性膜の下地層としてCr,
Ho,Ti,Ta等の非磁性材料の膜を形成する方法
が、特開昭63−187414号公報にはCo−Pt−
Cr磁性膜の下地層としてCr又はCr−V合金が有効
であることが記載されている。
【0005】基板上に下地層としてCr又はCr合金を
スパッタ法等で形成すると(100)又は(110)配
向膜が得られ、Co合金磁性膜を(100)配向膜上に
形成すると磁化容易軸は基板と平行になり、一方、(1
10)配向膜上に形成すると磁化容易軸は基板表面から
約30度傾いてはいるが基板とほぼ平行になるため、面
内磁気記録媒体として望ましいことが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】高密度磁気記録が可能
で再生出力の大きい面内磁気記録媒体としては、磁性膜
の保磁力(Hc)、飽和磁化(Ms)が大きいことに加
えて、残留磁化率(Mr/Ms)が大きいこと、磁気異
方性の分散が小さいことが必要である。上記の公知技術
は、HcとMsが大きい磁気記録媒体を形成することは
ある程度可能であるが、残留磁化率が大きくてしかも磁
気異方性の分散が小さい媒体を形成するには不十分であ
る。
【0007】残留磁化率、磁気異方性の分散は磁性薄膜
を構成する結晶粒の粒径分布、磁化容易軸分布と相関が
あり、大きな残留磁化率及び小さな磁気異方性の分散を
実現するためには、結晶粒径が揃っていて、かつ、結晶
粒の磁化容易軸がほぼ面内方向に揃っていることが必要
である。さらに望ましくは磁化容易軸が記録再生の際に
用いられる磁気ヘッドの走行方向に揃っているほうが良
い。
【0008】本発明は、磁性膜の磁化容易軸が面内を向
き、かつ磁気異方性の分散が小さい、高密度磁気記録に
適した面内磁気記録媒体の製造方法を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の方法に
より達成できることが、本発明者等の実験の結果明らか
になった。すなわち、基板もしくは下地層としてNaC
l型結晶構造を持つ(110)単結晶もしくは(11
0)配向膜を用いて、その上に体心立方構造(bcc)
を持つ下地層材料を形成すると、(211)面方位が基
板と平行な単結晶もしくは配向膜が得られる。この膜上
に六方最密構造(hcp)を持つCo基合金磁性膜を形
成すると、磁性膜は(1−100)面が基板と平行な単
結晶膜もしくは配向膜が得られる。この場合磁性膜の磁
化容易軸である[0001]軸は基板と平行になる。
【0010】また、NaCl型結晶構造を持つ(11
0)単結晶もしくは(110)配向膜の上に直接hcp
構造を持つCo基合金磁性膜を形成しても、磁性膜の磁
化容易軸である[0001]軸は基板と平行になる。b
cc構造の膜を用いた場合、成膜条件を制御することに
より(211)配向性を保った状態で結晶粒径や結晶粒
間の距離を調整できるので、磁気記録媒体の微細構造を
調整できるという特徴があるため、磁気記録媒体の使用
目的に応じて利用すれば良い。
【0011】ベースとなる基板上にNaCl構造をもつ
材料の(110)配向膜を形成する方法として、例えば
基板上にグレーティングあるいはテクスチャと呼ばれる
微細な起伏を形成し、この上にグラフォエピタキシャル
成長を利用して(110)配向膜を成長させることが可
能である。グラフォエピタキシャル成長技術に関して
は、例えば、「固体物理」第20巻、第10号(198
5)、第815〜820頁に記載されている。グレーテ
ィングやテクスチャを円板状の基板の周方向に形成して
おけば、Co基合金磁性膜の磁化容易軸を周方向に揃え
ることが可能となる。
【0012】上記の方法を用いれば、磁性膜の磁化容易
軸を基板と平行に制御でき、さらに円板状の基板では円
周方向に磁化容易軸を揃えることができるので、磁気記
録の際の磁気ヘッドの走行方向と同一にでき、この結
果、面内磁気記録媒体の性能が向上する。磁性膜の結晶
粒の分布を制御することもできるので、高密度磁気記録
に適した記録媒体を提供することができる。
【0013】さらに磁気ヘッドと組み合わせて磁気記録
媒体を使用する場合、高いトラック密度を実現すること
を考慮して、上記方法で作製した磁気記録媒体に溝や窪
みを設けたり、非磁性領域や光反射率の異なる領域を設
けても良い。NaCl型結晶構造を持つ材料としては、
MgO,CaO,TiO,VO,MnO,CoO,Ni
Oのいずれか又はこれらを主成分とする混晶、あるいは
LiCl,NaCl,KClのいずれか又はこれらを主
成分とする混晶、あるいはLiF、あるいはTiC,Z
rC,HfC,NbC,TaCのいずれか又はこれらを
主成分とする混晶が適当である。膜厚は、10nm以上
100μm以下が望ましい。10nm以下になるとベー
ス基板がbcc構造を持つ膜の成長に及ぼす影響を遮断
し難くなり、100μm以上になると、膜形成に要する
時間が長くなり、さらに配向膜の結晶粒の粗大化などの
望ましくない現象が生ずる。
【0014】bcc構造を持つ膜としては、Cr,V,
Nb,Moもしくはこれらの元素を主成分とする合金が
利用可能である。膜厚は1μm以下が望ましく、スパッ
タ法などの成膜法で形成することを考慮すると、経済的
かつ実用的には200nm以下がさらに望ましい。hc
p構造を持つCo基合金磁性膜としては、Coをベース
として、Cr,Ni,Fe,V,Ti,Zr,Hf,M
o,W,Ta,Re,Ru,Rh,Ir,Pt,Pd,
Au,Ag,Cu,B,Al,C,Si,P,Nの少な
くとも1元素を含んだ合金膜が利用可能である。例え
ば、Co−Cr,Co−Ni,Co−Fe,Co−V,
Co−Mo,Co−Ta,Co−Re,Co−Pt,C
o−Pd等の2元系合金、あるいはこれらの2元系合金
に第3元素を加えたCo−Cr−Ta,Co−Cr−P
t,Co−Cr−Mo,Co−Cr−W,Co−Cr−
Re,Co−Ni−Zr,Co−Pt−Ta,Co−P
t−B等の3元系合金、又は第4元素を加えたCo−C
r−Ta−B,Co−Cr−Ta−Si,Co−Cr−
Ta−C,Co−Cr−Ta−P,Co−Cr−Ta−
N,Co−Cr−Pt−B等である。Coの比率が最大
でしかも結晶構造がhcpとなるなら、本発明で対象と
するCo基合金磁性膜となりうる。また、磁性膜は単層
に限らず多層膜あるいは膜厚方向に組成傾斜を持たせた
膜でも利用可能である。膜厚は、2nm以上100nm
以下、望ましくは5nm以上50nm以下が良い。
【0015】成膜法としては、高周波スパッタ法、高周
波マグネトロンスパッタ法、イオンビームスパッタ法、
イオンビームプレーティング法、真空蒸着法等の物理蒸
着法がいずれも利用可能である。
【0016】図1は、本発明の一実施形態による円板状
の磁気ディスクの一部の断面斜視図である。この図を参
照して説明する。外形が円板状の非磁性基板101の表
面に、例えば頂角θが約90度のグレーティングもしく
はテクスチャ102を設け、この上にNaCl型結晶構
造を持つ材料をグラフォエピタキシャル成長させると、
表面が(110)を持つ配向膜103が得られる。
【0017】グレーティングもしくはテクスチャの方向
は、円板の周方向に揃えるのが有効である。この場合、
グレーティングもしくはテクスチャは全周連続している
必要性は必ずしもなく、断続していても良い。NaCl
型結晶構造を持つ材料は{100}面が発達する傾向が
あり、図1に示すような頂角がほぼ90度の起伏がある
と、斜面に{100}面が平行に成長することになり、
その結果、ベース基板と平行な膜の表面は(110)面
となる。頂角は90度を中心に30度程度のずれがあっ
ても、ほぼ(110)面をベース基板と平行に持つNa
Cl配向膜が得られる。個々の起伏の深さにも平均の深
さにたいして数十%の誤差があっても、(110)面が
優先的に配向したNaCl型結晶構造を持つ膜が得られ
る。この膜の表面を平坦にしたい場合は、グラフォエピ
タキシャル成長後、研磨するのが望ましい。
【0018】NaCl型結晶構造を持つ配向膜の個々の
結晶粒の[001]方向は、ほぼグレーティングもしく
はテクスチャの筋の方向と平行、すなわち円板状の基板
の周方向と平行になる。この膜の上に、bcc構造を持
つ膜を形成すると、エピタキシャル現象により、(21
1)面がベース基板と平行な配向膜104が成長する。
次いで、hcp構造を持つCo基合金磁性膜を形成する
と、エピタキシャル現象により、(1−100)面がベ
ース基板と平行な配向膜105が成長する。磁性膜の磁
化容易軸[0001]は基板と平行になり、しかもほぼ
グレーティングもしくはテクスチャの筋の方向と平行、
すなわち円板状の基板の周方向と平行になる。この上に
保護膜106を形成することにより、磁気記録媒体が得
られる。
【0019】グレーティングもしくはテクスチャの深さ
は、その上に形成されるNaCl型結晶構造を持つ配向
膜の個々の結晶粒の大きさと関係があり、成膜条件が同
じ場合、深さが小さいほど小さな結晶粒が形成される。
磁性膜を構成するhcp構造を持つ材料の結晶粒の望ま
しい大きさの範囲は、2nm以上100nm以下であ
る。このような磁性膜を形成するためには、グレーティ
ングもしくはテクスチャの深さも1nm以上200nm
以下であるのが望ましい。また、テクスチャの山の平均
のピッチも、円板状の基板の半径方向で1nm以上50
0nm以下であることが望ましい。ピッチが1nm以下
になるとグラフォエピタキシャル成長が起こり難くな
り、500nm以上になると磁性膜の磁化容易軸が円板
の周方向に揃い難くなる。
【0020】図2は、bcc構造からなる材料膜を省い
て、(110)配向したNaCl型結晶構造を持つ膜の
上に直接hcp構造を持つCo基合金磁性膜を形成した
構成からなる磁気記録媒体の断面構造模式図である。こ
の場合も磁性膜の磁化容易軸は基板と平行になり、上記
と類似の効果が生ずる。図3は、非磁性基板301の表
面に離散的なグレーティングもしくはテクスチャを設け
た場合であり、起伏直上に形成されたbcc結晶構造を
持つ材料膜は(211)配向を、hcp結晶構造を持つ
Co基合金磁性膜は(1−100)配向を示す。さら
に、起伏直上に形成された磁性膜の磁化容易軸はテクス
チャもしくはグレーティングの方向に沿っており、さら
に基板上の結晶粒の分布もその方向に沿っているため、
磁気記録を行なう際には、前述のケースに準ずる望まし
い効果が生じる。なおこの場合、起伏間の距離は磁気ヘ
ッドのトラック幅で規定される磁気記録の幅の数分の1
以下にすることが必要であり、1Gb/in2以上の磁
気記録密度を達成するためには、100nm以下とする
ことが望ましい。
【0021】図4は、図3においてbcc構造からなる
材料膜を省いて、(110)配向したNaCl型結晶構
造を持つ膜の上に直接hcp構造を持つCo基合金磁性
膜を形成した構成からなる磁気記録媒体の断面構造模式
図である。この場合も、起伏直上に形成された磁性膜の
磁化容易軸は基板と平行になり、図3の場合と類似の効
果が生ずる。
【0022】図5は、(110)面を基板面に持つNa
Cl型結晶構造をもつ材料の単結晶基板を用いた場合で
ある。bcc構造の膜は(211)面がエピタキシャル
成長し、hcp構造の膜は(1−100)面がエピタキ
シャル成長するため、磁化容易軸は基板と平行になる。
基板とbcc結晶構造を持つ材料の間に通常格子定数の
ミスマッチがあるため、このミスマッチを緩和するため
bcc及びhcp結晶構造を持つ材料膜には亜粒界が形
成される。膜の形成条件、例えば基板温度や成膜速度を
調整することにより、この亜粒界で分割される結晶粒の
大きさを磁気記録に望ましい5〜100nmに制御する
ことができる。
【0023】図6は、図5においてbcc構造からなる
材料膜を省いて、(110)面からなるNaCl型結晶
構造を持つ単結晶基板の上に直接hcp構造を持つCo
基合金磁性膜を形成した構成からなる磁気記録媒体の断
面構造模式図である。この場合も、磁性膜の磁化容易軸
は基板と平行になり、図3の場合と類似の効果が生ず
る。
【0024】図5及び図6に示した単結晶基板を用いた
磁気記録媒体は、円板状の磁気ディスクとして磁気記録
に用いることができる。この場合、磁気記録媒体におけ
る磁化容易軸の磁気ヘッドに対する向きは円板の方向に
よって変化し、例えば再生出力に変化が生ずる。しか
し、この変化は円板の結晶方位に対して周期をもって生
ずる変化であり、記録再生の際に補正することは可能で
ある。また、矩形状の単結晶基板に形成した磁気記録媒
体と基板上で単振動運動をする磁気ヘッドとを組み合わ
せれば新しい磁気記録系として用いることができる。磁
気ヘッドの動きと直交する方向に磁気記録媒体を動かせ
ば、矩形状の磁気記録媒体に記録再生することができ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例により詳細
に説明する。 〔実施例1〕直径1.8インチの石英ガラス基板101
の表面に、先端角90度のダイヤモンド端子を用いて、
深さ50nm、ピッチ100nmの同心円状のグレーテ
ィング102を形成した。この基板を用いて、図1に示
す構造を有する磁気記録媒体を以下の手順で作製した。
【0026】高周波スパッタ法で基板101を高温度に
保って、NaCl構造を持つLiF膜103を100n
mの厚さに形成した。膜の形成後、不活性ガス雰囲気に
保った電気炉中で熱処理した。X線回折法でLiF膜を
調べた結果、LiF膜は、(110)面が基板とほぼ平
行になった配向多結晶膜であり、さらに結晶粒の[00
1]方向はほぼ同心円状に分布していることが分かっ
た。走査型電子顕微鏡でLiF膜の微細構造を調べたと
ころ、粒子径50〜100nmの結晶粒からなってお
り、さらに表面には30〜100nmの起伏が存在する
ことが確認された。
【0027】そこで表面を研磨して平坦化した後、高周
波マグネトロンスパッタ法によって、bcc結晶構造を
持つ厚さ50nmのCr膜104、厚さ30nmのhc
p結晶構造を持つCo−Cr−Pt膜105を形成し
た。磁性膜用にはCo−18at%Cr−6at%Pt
ターゲットを用いた。Cr膜形成時の基板温度は400
゜C、Co−Cr−Pt磁性膜形成時の基板温度は18
0゜Cとした。スパッタのArガス圧力は3〜10mT
orr、スパッタパワーは6〜10W/cm2とした。
さらに、保護膜106としてカーボン膜を10nmの厚
さに形成し、磁気記録媒体を作製した。X線回折で膜構
造を調べ、Cr膜は(211)配向を、Co−Cr−P
t膜は(1−100)配向をした多結晶膜であることを
確認した。
【0028】上記と同様の条件で、Crの代わりにV,
Nb,Mo,Cr−5at%Ti,Cr−2at%Z
r,Cr−20at%V,Cr−1at%Bを用いた磁
気記録媒体を作製した。bcc構造を持つ下地膜、hc
p構造をもつ磁性膜ともに上記と類似の組織が実現され
ていることをX線回折法によって確認した。比較試料と
して、グレーティングを形成しない石英ガラス基板上に
直接Cr膜、Co−Cr−Pt磁性膜、C保護膜を上記
と同様な条件で形成した磁気記録媒体を作製した。X線
回折による分析の結果、Cr膜は(100)と(11
0)の2種類が混ざった配向を示し、磁性膜の磁化容易
軸は基板と平行な結晶粒と磁化容易軸が基板から約30
度傾いた結晶粒が混在しており、磁化容易軸の方向は基
板の面内で不規則に分布していることが分かった。
【0029】これらの磁気記録媒体の記録再生特性の評
価を薄膜磁気ヘッドを用いて行なった。磁気ヘッドトラ
ック幅は5μm、ギャップ長さは0.2μm、測定時の
磁気ヘッドと磁気記録媒体の距離は0.06μm、相対
速度は10m/sとした。評価項目として、記録密度特
性、シグナルとノイズの比率(S/N比)、オフトラッ
ク特性を選んだ。記録密度特性は低周波の再生出力の半
分になる出力半減記録密度(D50)、S/N比は比較試
料のS/N比を基準とした相対値、オフトラック特性は
トラックエッジ部の記録にじみの距離を比較試料と比べ
た相対値として測定した。S/N比は値が大きいほど、
オフトラック特性は値が小さいほど高密度磁気記録に適
することを示す。
【0030】
【表1】
【0031】本実施例の磁気記録媒体は、比較例に比べ
記録密度特性、S/N比及びオフトラック特性がいずれ
も改善されており、高密度磁気記録媒体として望ましい
特性を持つことが確認された。また、NaCl型結晶構
造を持つ材料としてLiFのかわりにLiCl,NaC
l,KCl,MgO,CaO,TiO,VO,MnO,
CoO,NiO,TiC,ZrC,HfC,NbC,T
aCのいずれかの材料からなる(110)配向膜を用い
た実験も行なった。材料が異なるとグラフォエピタキシ
成長の条件が変化し、材料に適した成膜法あるいは成膜
時の基板温度、成膜後の熱処理などの条件を選択する必
要があったが、いずれの(110)優先配向膜を用いた
場合も、上記と同様に高密度磁気記録媒体として望まし
い特性を持つことがわかった。
【0032】〔実施例2〕実施例1において、bcc結
晶構造からなる材料の膜形成を省いた以外は同様な手順
で、深さ50nm、ピッチ100nmの同心円状のグレ
ーティング202を形成した直径1.8インチの石英ガ
ラス基板201の表面上にNaCl構造の(110)配
向膜203、hcp構造の配向磁性膜204及び保護膜
205を順次形成して、図2に示す構造を有する磁気記
録媒体を作製した。
【0033】磁性膜204としては、Co−18at%
Cr,Co−12at%Ni,Co−18at%Fe,
Co−20at%V,Co−20atMo,Co−16
at%Ta,Co−20at%Re,Co−16at%
Pt,Co−15at%Pdからなる2元合金、Co−
18at%Cr−2at%Ta,Co−21at%Cr
−3at%Mo,Co−19at%Cr−1.5at%
W,Co−15at%Cr−7at%Re,Co−14
at%Ni−1at%Zr,Co−16at%Pt−2
at%Ta,Co−18at%Pt−0.8at%Bか
らなる3元合金、Co−18at%Cr−2at%Ta
−2at%B,Co−20at%Cr−1.5at%T
a−0.3at%Si,Co−19at%Cr−2.5
at%Ta−0.8at%C,Co−22at%Cr−
1.6at%Ta−0.2at%P,Co−21at%
Cr−1at%Ta−0.2at%N,Co−12at
%Cr−8at%Pt−0.7at%Bからなる4元合
金を用いた。
【0034】比較試料として、平坦な石英ガラス基板上
に下地膜として50nmのCr膜を形成した上に上記の
磁性膜を形成し、次いでC保護膜を形成した磁気記録媒
体をそれぞれ準備した。NaCl結晶構造をもつ材料と
してNiOの(110)配向膜を用いて得られた磁気記
録媒体の記録再生特性のうち線記録密度(D50:kFC
I)は、以下の通りであった。
【0035】
【表2】
【0036】線記録密度以外のS/N比、オフトラック
特性においても、本実施例に基づく磁気記録媒体は、従
来のCr下地を用いて形成した同じ組成の磁性膜を持つ
比較試料に比べて10%以上の改善が確認され、高密度
磁気記録媒体として優れていることが分かった。また、
NiO以外のNaCl結晶構造をもつ(110)配向膜
上に磁性膜を形成した場合にも同様の改善効果が認めら
れた。
【0037】〔実施例3〕直径1.8インチのガラス基
板301の表面に先端角90度のダイヤモンド端子を用
いて深さ20nmの溝302を、ピッチ75nmで同心
円状に形成した。この基板を用いて、図3に示す構造を
持つ磁気記録媒体を以下の手順で作製した。
【0038】高周波スパッタ法で基板301上にNaC
l構造を持つKCl膜303を50nmの厚さに形成し
た。膜の形成後、水蒸気を含むガス雰囲気に保った電気
炉中で熱処理した。X線回折法でKCl膜を調べた結
果、KCl膜は、(110)面と(100)面の2種類
の面が基板とほぼ平行になった配向多結晶膜であり、X
線回折では(110)面の強度が強く、(110)面の
優先配向膜であることが確認された。さらに結晶粒は、
ほぼ同心円状に分布していることが分かった。走査型電
子顕微鏡でKCl膜の微細構造を調べたところ、粒子径
30〜100nmの結晶粒からなっており、さらに表面
には20〜50nmの起伏が存在することが確認され
た。
【0039】表面を研磨して平坦化した後、高周波マグ
ネトロンスパッタ法によって、bcc結晶構造を持つ厚
さ50nmのCr−2at%Zr膜304、hcp結晶
構造を持つ厚さ20nmのCo−Cr−Ta膜305を
形成した。磁性膜用にはCo−18at%Cr−3at
%Taターゲットを用いた。Cr−Zr膜形成時の基板
温度は300゜C、Co−Cr−Ta磁性膜形成時の基
板温度は150゜Cとした。スパッタのArガス圧力は
3〜10mTorr、スパッタパワーは6〜10W/c
2とした。さらに、保護膜306としてカーボン膜を
10nmの厚さに形成し、磁気記録媒体を作製した。X
線回折で膜構造を調べ、Cr−Zr膜は(200)回折
が若干認められたが(211)回折線の強度が強く、
(211)優先配向膜であることを確認した。Co−C
r−Ta膜は(1−100)優先配向をした多結晶膜で
あることを確認した。
【0040】〔実施例4〕実施例3と同様な方法で、b
cc結晶構造を持つCr−Zr膜を形成しないで、溝4
02を設けたガラス基板401の上に形成したKCl膜
403上に直接Co−Cr−Ta磁性膜404を形成
し、さらにC保護膜405を設けた図4に示す構造を有
する磁気記録媒体を作製した。
【0041】実施例3及び実施例4に対する比較試料と
して、平坦なガラス基板上に直接Cr−Zr膜、Co−
Cr−Ta膜及びC膜を形成した磁気記録媒体を作製し
た。実施例1の場合と同様な条件で、記録再生特性を比
較した結果、(110)優先配向を示すKCl膜を設け
た実施例3及び実施例4による磁気記録媒体は、いずれ
も線記録密度が20%、S/N比が45%、オフトラッ
ク特性が30%以上、比較試料に較べて優れていること
がわかった。また、KCl膜の代わりに別の材料とし
て、LiCl,NaCl又はLiFを用いた場合にも同
様の望ましい効果が確認された。
【0042】〔実施例5〕一辺が20mmの矩形状の
(110)MgO単結晶を基板501に用いて図5に示
す構造を有する磁気記録媒体を以下の手順で作製した。
高周波マグネトロンスパッタ法によって、bcc結晶構
造を持つ厚さ30nmのV膜502、hcp結晶構造を
持つ厚さ15nmのCo−Cr−Ta−Si膜503を
形成した。磁性膜用にはCo−19at%Cr−2at
%Ta−2at%Siターゲットを用いた。V膜形成時
の基板温度は450゜C、Co−Cr−Ta−Si磁性
膜形成時の基板温度は150゜Cとした。スパッタのA
rガス圧力は3mTorr、スパッタパワーは10W/
cm2とした。さらに、保護膜504としてボロン膜を
10nmの厚さに形成し、磁気記録媒体を作製した。
【0043】X線回折で膜構造を調べ、V膜は(21
1)面を基板と平行にエピタキシャル成長し、Co−C
r−Ta−Si膜は(1−100)面を基板と平行にエ
ピタキシャル成長していることを確認した。透過電子顕
微鏡で磁気記録媒体の組織を調べたところ、磁性膜には
亜粒界が入っており、この亜粒界で隔てられた結晶粒は
0.3〜1度の傾きを持っていた。結晶粒の平均の大き
さは45nmであった。また、結晶粒内部の組成を調べ
たところ、Cr及びSiが亜粒界付近に偏析していた。
この磁気記録媒体の磁化容易軸は1つの方向に揃ってお
り、この方向は(110)MgO基板の[001]に該
当した。
【0044】〔実施例6〕実施例5と同様な方法で、b
cc結晶構造を持つV膜を形成しないで、直接(11
0)MgO基板601上にCo−Cr−Ta−Si磁性
膜602を形成し、さらにC保護膜603を設けた図6
に示す構造を持つ磁気記録媒体を作製した。この磁気記
録媒体でも磁化容易軸は一方向に揃っていた。
【0045】〔実施例7〕図7に示すように、実施例5
や実施例6で作製した矩形状の磁気記録媒体701と、
磁気ヘッドを直線上に多数並べたマルチヘッド702を
組み合わせて磁気記録装置を作製し、磁気記録再生特性
を測定した。図7に示すマルチヘッド702は、磁気記
録媒体701と約0.05μmの間隔を保って高速単振
動運動をしており、磁気記録媒体はこの単振動運動と直
角方向に高速で任意の距離移動できるように構成されて
いる。この方法で測定した磁気記録媒体の線記録密度特
性は、V膜を設けた磁気記録媒体ではD50=72kFC
I、設けない磁気記録媒体ではD50=65kFCIであ
った。
【0046】〔実施例8〕直径1.8インチの石英ガラ
ス基板801表面に先端角90度のダイヤモンド端子を
用いて深さ50nm、ピッチ100nmの同心円状のグ
レーティングを形成した。この基板を用いて、図8に示
す構造を持つ磁気記録媒体を以下の手順で作製した。
【0047】高周波スパッタ法で基板801を高温度に
保ってNaCl構造を持つMgO膜802を100nm
の厚さに形成した。膜の形成後、不活性ガス雰囲気に保
った電気炉中で熱処理した。X線回折法でMgO膜を調
べた結果、MgO膜は、(110)面が基板とほぼ平行
になった配向多結晶膜であり、さらに結晶粒の[00
1]方向はほぼ同心円状に分布していることが分かっ
た。走査型電子顕微鏡でMgO膜の微細構造を調べたと
ころ、粒子径20〜50nmの結晶粒からなっていた。
【0048】表面を研磨して平坦化した後、高周波マグ
ネトロンスパッタ法によって、bcc結晶構造を持つ厚
さ50nmのCr膜803、hcp結晶構造を持つ厚さ
15nmのCo−Cr−Pt膜804を形成した。磁性
膜用にはCo−21at%Cr−6at%Ptターゲッ
トを用いた。Cr膜形成時の基板温度は400゜C、C
o−Cr−Pt磁性膜形成時の基板温度は180゜Cと
した。スパッタのArガス圧力は10mTorr、スパ
ッタパワーは10W/cm2とした。この磁気記録媒体
上に、磁気ヘッドフォローイング用の凹状のパターン8
05をフォトリソグラフィ法によって形成した。すなわ
ち、フォトレジストを用いたパターンエッチング法で、
1.5μm×1.5μm×0.1μmの窪みを千鳥状に
形成した。ついで、保護膜としてカーボン膜806を1
0nmの厚さに形成した。
【0049】本実施例による磁気記録媒体は、磁気記録
再生特性が改良されているので原理的に面記録密度を向
上できる。これに加えて、媒体上に形成された一連の窪
みを磁気ヘッドの一部に搭載された半導体レーザ光の反
射率の変化をモニターするか、あるいは磁気ヘッドの出
力が窪み直上に磁気ヘッドが来た時に変化する現象を利
用して高精度トラッキングを行なうことができるので、
トラック方向の記録密度を大幅に向上でき、線記録密度
とトラック方向の密度の組合せを広範囲に選べ、この結
果、より容易に高密度磁気記録を行なうことができた。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、記録密度、記録再生時
のS/N比及びオフトラック特性の改善された磁気記録
媒体を提供できるので、磁気記録装置の高密度化を実現
でき、装置の小型化や大容量化が容易になる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による磁気記録媒体の断面構
成模式図。
【図2】本発明の実施例2による磁気記録媒体の断面構
成模式図。
【図3】本発明の実施例3による磁気記録媒体の断面
図。
【図4】本発明の実施例4による磁気記録媒体の断面
図。
【図5】本発明の実施例5による磁気記録媒体の断面
図。
【図6】本発明の実施例6による磁気記録媒体の断面
図。
【図7】本発明の実施例7による磁気記録装置の構成
図。
【図8】本発明の実施例8による磁気記録媒体の断面構
成模式図。
【符号の説明】
101,201,301,401,801…基板 102,202…グレーティング 103,203…(110)配向膜(NaCl構造) 104…(211)配向膜(bcc構造) 105…(1−100)配向膜(hcp構造) 106,205,306,405,504,603,8
06…保護膜 204…配向膜(hcp構造) 302,402…溝 303,403,802…NaCl構造を持つ膜 304,502,803…bcc構造を持つ膜 305,404,503,602,804…hcp構造
を持つ磁性膜 501,601…(110)単結晶基板(NaCl構
造) 701…磁気記録媒体 702…マルチヘッド 805…凹状パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 10/30 H01F 10/30 41/20 41/20 (72)発明者 稲葉 信幸 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 平山 義幸 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 松田 好文 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 鈴木 幹夫 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 本多 幸雄 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性基板上に、体心立方構造を持つ材
    料からなる膜を形成し、その上に、磁化容易軸が基板に
    平行な方向を向き(1−100)配向した六方最密構造
    を持つCo基合金からなる磁性膜を形成することを特徴
    とする磁気記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 非磁性基板上に、(211)配向した体
    心立方構造を持つ材料からなる膜を形成し、その上に六
    方最密構造を持つCo基合金からなる磁性膜を形成する
    ことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  3. 【請求項3】 非磁性基板上に、(110)配向したN
    aCl型結晶構造を持つ材料からなる膜を形成し、その
    上に体心立方構造を持つ材料からなる膜を形成し、その
    上に六方最密構造を持つCo基合金からなる磁性膜を形
    成することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  4. 【請求項4】 非磁性基板上に、(211)配向したC
    r、V、Nb又はMoもしくはこれらの元素を主成分と
    する合金からなる層を形成し、その上に六方最密構造を
    持つCo基合金からなる磁性膜を形成することを特徴と
    する磁気記録媒体の製造方法。
  5. 【請求項5】 非磁性基板上に、(110)配向したM
    gO、CaO、TiO、VO、MnO、CoO、NiO
    のいずれか又はこれらを主成分とする混晶、あるいはL
    iCl、NaCl、KClのいずれか又はこれらを主成
    分とする混晶、あるいはLiF、あるいはTiC、Zr
    C、HfC、NbC、TaCのいずれか又はこれらを主
    成分とする混晶からなる層を形成し、その上に、体心立
    方構造を持つ材料からなる膜を形成し、その上に六方最
    密構造を持つCo基合金からなる磁性膜を形成すること
    を特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  6. 【請求項6】 六方最密構造を持つCo基合金からなる
    磁性膜は、磁化容易軸が基板に平行な方向を向いた(1
    −100)配向膜であることを特徴とする請求項2〜5
    のいずれか1項記載の磁気記録媒体の製造方法。
  7. 【請求項7】 六方最密構造を持つCo基合金からなる
    磁性膜は、Coをベースとして、Cr、Ni、Fe、
    V、Ti、Zr、Hf、Mo、W、Ta、Re、Ru、
    Rh、Ir、Pt、Pd、Au、Ag、Cu、B、A
    l、C、Si、P、Nからなる元素群のうち少なくとも
    1元素を含んだ材料からなることを特徴とする請求項1
    〜6のいずれか1項記載の磁気記録媒体の製造方法。
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