JP2000099876A - 移動物体計測装置 - Google Patents

移動物体計測装置

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JP2000099876A
JP2000099876A JP10269906A JP26990698A JP2000099876A JP 2000099876 A JP2000099876 A JP 2000099876A JP 10269906 A JP10269906 A JP 10269906A JP 26990698 A JP26990698 A JP 26990698A JP 2000099876 A JP2000099876 A JP 2000099876A
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moving
time
change pattern
point
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JP10269906A
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English (en)
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Hiroyasu Taniguchi
博康 谷口
Takahiro Nakamura
高宏 中村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレーム間の追跡処理が必要で、移動物体が
重なって写る場合には移動物体を追跡することができ
ず、速度などの計測を行うことができなかった。 【解決手段】 一の地点における所定期間内の変化パタ
ーンと、他の地点における所定期間内の変化パターンお
よび所定期間の前後の期間内の変化パターンとをそれぞ
れ比較し、これらの比較結果を記憶する変化パターン比
較手段と、変化パターン比較手段に記憶された変化パタ
ーンの比較結果に基づき、変化パターン比較手段におい
て比較された変化パターン同士の一致度が最も高い場合
の一の地点における変化パターンの撮像時刻と、他の地
点における変化パターンの撮像時刻との時間差を求め、
存在領域内を移動する移動物体群の時間的変化を検出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、移動物体の状態
諸量の検出、特に自動車交通流における交通量、速度、
車間距離、密度、占有率、渋滞長、区間通過所要時間等
の状態量を検出できる移動物体計測装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】移動物体計測装置の1つとして、TVカ
メラを用い、車両交通情報を計測する交通流計測画像処
理装置の開発が行われている。図9は、井上他:「車両
動態計測の試み」、第17回画像工学コンファレンス
(1986年)、16−13に記載された従来の交通流
計測画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【0003】図9において、1は例えばTVカメラ等の
撮像器、2はTVカメラ1を制御するTVカメラ制御回
路、3はデジタル化された撮像信号を取り込むフレーム
メモリ、4は車両の検出領域を設定するウィンドウ設定
回路、5は車両検出回路、6は車両走行位置検出回路、
7は車両移動量検出回路、8は車両情報計測回路であ
る。
【0004】次に動作について説明する。図9におい
て、TVカメラ1は、TVカメラ制御回路2に従って任
意のフレーム間隔で走行車両を撮像する。フレームメモ
リ3は、TVカメラ1の撮像信号をデジタル変換したデ
ータを取り込む。ウィンドウ設定回路4は、道路上で車
両の大きさとなるウィンドウを画面上で設定する。車両
検出回路5は、ウィンドウ設定回路4で設定された領域
から、水平線や垂直線等の車両の特徴を検出することに
よって、車両を検出する。
【0005】車両走行位置検出回路6は、車両検出回路
5で検出された車両の画面上での走行位置を検出し、車
両移動量検出回路7は、この走行位置と該車両の前フレ
ームの走行位置とを比較し、画面上での車両の移動量を
検出し、ウィンドウ設定回路4に送信する。ウィンドウ
設定回路4は、移動量に応じてウィンドウを移動させ
る。このような動作を繰り返し行うことにより車両を追
跡する。車両が画面から消えた時点で追跡を終了し、車
両情報計測回路8は、車両の速度や前車との車間距離な
どを計測する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の移動物体計測装
置又は交通流計測画像処理装置は、上述のように構成さ
れているので、フレーム間の追跡処理が必要で、移動物
体が重なって写る場合には移動物体を追跡することがで
きず、速度などの計測を行うことができないという課題
があった。
【0007】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、画像データ内において個々
の移動物体が重なっている場合でも、移動物体を群とし
て捉え、移動物体群の速度を求めることができる移動物
体計測装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の移動物体計測
装置は、移動物体の移動中の映像を撮像する撮像部と、
撮像部を制御する制御手段と、撮像部が撮像する画像デ
ータを記憶するフレームメモリと、フレームメモリが記
憶した画像データに、移動物体の移動経路に沿った移動
物体の存在領域を設定する存在領域設定手段と、存在領
域内の画像データから移動物体を示すデータを検出する
移動物体検出手段と、移動物体検出手段で検出された移
動物体を示す二次元データの一定時間の変化パターンを
蓄積するデータ蓄積手段と、一の地点における所定期間
内の変化パターンと、他の地点における該所定期間内の
変化パターンおよび所定期間の前後の期間内の変化パタ
ーンとをそれぞれ比較し、これらの比較結果を記憶する
変化パターン比較手段と、変化パターン比較手段に記憶
された変化パターンの比較結果に基づき、変化パターン
比較手段において比較された変化パターン同士の一致度
が最も高い場合の一の地点における変化パターンの撮像
時刻と、他の地点における変化パターンの撮像時刻との
時間差を、これら2つの地点間における移動物体の移動
時間として求める移動時間計測手段とを備え、存在領域
内を移動する移動物体群の時間的変化を検出することを
特徴とする。
【0009】また、上記一の地点または上記他の地点の
うちの一方を新たな別の地点に変更して、新たに2つの
地点を選択する地点選択手段と、移動物体の連続する複
数の区間におけるそれぞれの移動時間を積算する移動時
間積算手段とをさらに備えてなり、地点選択手段によっ
て新たに2つの地点が選択されると、変化パターン比較
回路は、新たに選択された2つの地点における所定期間
内の変化パターンを比較して比較結果を記憶すると共
に、移動時間計測手段は、新たに選択された2つの地点
の間における移動時間を計算し、さらに、これらの処理
を繰り返すことによって得られる連続した複数の区間に
おける移動物体の移動時間を移動時間積算手段が積算す
ることにより、連続した区間における移動物体群の時間
的変化を検出することを特徴とする。
【0010】また、上記移動物体として特に車両を対象
とし、車両群の時間的変化を検出することにより、交通
流を計測することを特徴とする。
【0011】また、上記移動物体検出手段で得られた二
次元データから、移動物体または車両の検出状態が線状
に分布する一次元データを作成する一次元データ作成手
段をさらに備えてなり、データ蓄積手段は、一次元デー
タ作成手段によって作成された一次元データを一定周期
で連続して蓄積することを特徴とする。
【0012】また、上記移動時間計測手段によって求め
られた移動時間と、複数の地点の間の三次元距離とに基
づいて、移動物体群もしくは車両群の速度を求めること
を特徴とする。
【0013】また、上記移動時間計測手段は、変化パタ
ーン比較手段によって比較された変化パターンの一致度
を判定する際に、2つの変化パターンの対応するデータ
ごとの値の差分絶対値の和に基づいて判定を行い、差分
絶対値の和が最小となるときに、最も一致度が高いと判
定することを特徴とする。
【0014】また、上記移動物体または上記車両の時間
的変化を検出するために用いる地点の三次元位置に応じ
て、変化パターンを補正することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1に係る移動物体計測装置の構成を示すブ
ロック図である。なお、以下では、移動物体としての車
両の交通流を測定する交通流計測画像処理装置としての
移動物体計測装置について説明する。図1において、9
は存在領域設定手段としての存在領域設定回路、10は
移動物体検出手段としてのエッジ検出回路、11は地点
位置設定回路、12はデータ蓄積手段としてのデータ時
系列蓄積回路、13は変化パターン選択回路、14は変
化パターン比較手段としての変化パターン比較回路、1
5は移動時間計測手段としての移動時間計測回路、16
は速度計算回路、17は事象判定回路である。
【0016】図2は、この発明の実施の形態1に係る移
動物体計測装置における存在領域を概念的に示す図であ
り、TVカメラ1で道路を撮像した画面上に、存在領域
設定回路9を用いて設定した存在領域20の一例を概念
的に表す図である。なお、図1において、図9に示した
構成要素と同一あるいは相当する部分には同一符号を付
し、その説明を省略するが、TVカメラ1は撮像部とし
て機能し、また、TVカメラ制御回路2は、制御手段と
して機能するものである。
【0017】次に動作について説明する。TVカメラ1
は、TVカメラ制御回路2の制御に基づき、任意のフレ
ーム間隔で走行車両を撮像する。フレームメモリ3は、
TVカメラ1の撮像信号をデジタル変換したデータを取
り込む。このデータは、二次元画像データであり、以
下、水平方向をx方向、垂直方向をy方向とする。存在
領域設定回路9は、予め設定された車両の移動経路に沿
った車両の存在領域のデータをフレームメモリ3から取
り出す。
【0018】エッジ検出回路10は、例えばエッジ検出
フィルタ等を用いて、図2に示す存在領域20内の画像
データから移動物体を示すデータとしてエッジの強度値
を求める。地点位置設定回路11は、存在領域20内の
任意の位置を指定するものである。データ時系列蓄積回
路12は、地点位置設定回路11で指定された複数の位
置における一定時間のエッジ強度値をそれぞれ時系列で
蓄積するものである。変化パターン選択回路13は、2
つの地点におけるエッジ強度値の時系列データを変化パ
ターンとして選択する。次に地点位置設定回路11によ
って設定された2つ地点における変化パターンを用い
て、車両群の移動時間を求める方法を図3を用いて説明
する。
【0019】図3は、この発明の実施の形態1における
車両群の移動時間を求める方法を概念的に示す図であ
る。図3において、図1に示す変化パターン選択回路1
3によって選択された2つの地点をそれぞれ地点A、地
点Bとする。なお、これから移動時間を求めようとする
移動物体群としての車両群は、地点Bから地点Aに向か
って移動するものとする。
【0020】変化パターン比較回路14は、2つの地点
A、Bにおいてそれぞれ得られる2つの変化パターンの
うち、一の地点(地点A)における変化パターンから時
間的に連続する所定期間(t00〜t01)内に存在す
る変化パターン(図3:地点Aにおける変化パターン参
照)を取り出すと共に、他の地点(地点B)における変
化パターンの時間的に連続する同じサイズ(期間)の変
化パターン(所定期間t00〜t01内に存在するも
の)を取り出し、これら2つの変化パターンの対応する
時刻ごと(同一時刻ごと)のエッジ強度の差分値を求
め、さらにこれらの総和(差分和)を求めてその値を記
憶する。
【0021】次に、他方の地点(地点B)における変化
パターンから、時間t00から一定時間だけ過去の時刻
に遡って、期間t00〜t01と同一サイズ(期間t
10〜t11)の変化パターンを取り出し、上述の場合
と同様に、期間t00〜t01の地点Aにおける変化パ
ターンと、期間t10〜t11の地点Bにおける変化パ
ターンとの差分値に基づく差分和を求める。このように
地点Bにおいて変化パターンを検出する期間を遡らせな
がら、同一の処理工程を指定回数(例えば、20〜30
回)だけ繰り返して行う。移動時間計測回路15は、変
化パターン比較回路14に記憶されている差分和の中
で、もっとも小さい値を求め(図3ではtn0
n1)、その最小の差分和に対応する2つの変化パタ
ーンの検出される時刻の差(t00−tn0)が地点A
から地点Bの間(区間AB)における車両の移動時間と
なる。
【0022】速度計算回路16は、2つの地点A、Bの
三次元位置を求め、その位置関係に基づいて2つの地点
A、B間(区間AB)の距離を算出し、区間ABの距離
と、移動時間計測回路15から得られる移動時間とか
ら、区間ABを通過する車両群の区間平均速度を求め
る。事象判定回路17は、区間ABにおける車両群の区
間平均速度に基づき、予め定められたしきい値を用い
て、区間ABにおける車両の走行状況が渋滞(または低
速走行)であるかどうかの判定を行う。
【0023】以上、この発明の実施の形態1によれば、
車両などの移動物体が画像データ中において重なってい
る場合でも、移動物体群の時間的変化として、例えば車
両群の交通流を計測できる交通流計測画像処理装置とし
ての移動物体計測装置を提供することができる。また、
移動物体群(車両群)の速度を計測することもできる。
さらに、移動物体(車両)の2つの地点における変化パ
ターンの信頼性の高いマッチングを簡単に行うことがで
きるので、移動物体群(車両群)の時間的変化を容易か
つ正確に求めることができる。
【0024】なお、実施の形態1では、移動物体として
の車両の特徴データとして画像データのエッジ強度を用
いる場合について説明を行ったが、車両の他の特徴デー
タを使ってもよいし、画像データにおける濃度値をその
まま用いても、上述の場合と同様に本発明を実施するこ
とができる。また、実施の形態1では、両変化パターン
の対応する時刻ごとの差分値を求め、それらの総和を求
めて最も小さい値をとることで、2つの変化パターンの
移動時間を求めているが、2つの変化パターンのマッチ
ングを求める手法は、ここで説明した方法に限らず他の
方法によっても上述の場合と同様に本発明を実施するこ
とができる。
【0025】さらに、以上の説明においては、移動物体
として特に車両をとりあげ、移動物体計測装置の一形態
である交通流計測画像処理装置について説明を行った
が、本発明における測定対象は、移動物体であれば車両
に限られることはなく、本発明に係る移動物体計測装置
は、他の形態として用いることもできるものである。
【0026】実施の形態2.図4は、この発明の実施の
形態2に係る移動物体計測装置の構成を示すブロック図
である。図4において、図1に示す構成と同一または相
当する部分には、同一符号を付し、その説明を省略す
る。図4において、40は地点選択手段としての地点デ
ータ選択回路、41は移動時間積算手段としての移動時
間積算回路、42は速度計算回路である。図5は、この
発明の実施の形態2における存在領域内の連続した複数
の区間を概念的に示す図である。
【0027】次に動作について説明する。変化パターン
選択回路13は、2つの地点におけるエッジ強度値の時
系列データを変化パターンとして選択する。そして、以
下、実施の形態1と同様の手法で2つの変化パターンの
時間差が求められる。地点データ選択回路40は、2つ
の地点のうち、片方をあらかじめ指定された他の地点に
変更する。変化パターン選択回路13は、新たな2つの
地点におけるエッジ強度値の時系列データを変化パター
ンとして選択する。
【0028】地点データ選択回路40によって新たに2
つの地点が選択されると、変化パターン比較手段14
は、新たに選択された2つの地点B、Cにおける所定期
間内の変化パターンを比較して比較結果を記憶すると共
に、移動時間計測回路15は、新たに選択された2つの
地点B、C間における移動時間を計算し、さらに、これ
らの処理を繰り返す(即ち、地点B、Cのつぎは、地点
C、Dについて、その次は、地点D、Eについて、とい
う具合に処理を繰り返す)ことによって得られる連続し
た複数の区間(区間AB、区間BC、区間CD、区間D
E、・・・)における移動物体の移動時間を移動時間積
算回路41が積算することにより、連続した区間におけ
る移動物体群の時間的変化を検出することができる。
【0029】具体的には、以上の工程を図5に示すよう
に、地点AとB、地点BとC、地点CとD…地点N−1
とNと順に、片方の地点を新たな区間に変更しながら、
各区間について変化パターン比較回路14や移動時間計
測回路15が処理を行うことにより、それぞれの区間に
おける移動時間を求める。移動時間積算回路41は、上
述の処理によって求められた各区間の移動時間を積算
し、地点A〜Nまでの移動時間の総和を求める。速度計
算回路42は、地点AとNの三次元位置を求め、その位
置関係に基づいて2つの地点の間の距離(区間距離)を
算出し、該区間距離と、移動時間積算回路41から得ら
れる移動時間とに基づき、2つの地点を通過する車両群
の区間平均速度を求める。
【0030】以上、この発明の実施の形態2に係る移動
物体計測装置によれば、連続した複数の区間における移
動物体(車両)の時間的変化を正確かつ容易に求めるこ
とができる。なお、実施の形態2では、地点の設定を離
散的(図5参照)に選んでいるが、画面上で連続する地
点を選択しても上述の場合と同様に本発明を実施するこ
とができる。
【0031】実施の形態3.図6は、この発明の実施の
形態3に係る移動物体計測装置の構成を示すブロック図
である。図6において、図1および図4に示す構成と同
一または相当する部分については同一符号を付しその説
明を省略する。図6において、60は一次元データ作成
手段としてのプロジェクションデータ作成回路、61は
プロジェクションデータ補正回路である。
【0032】次に動作について説明する。プロジェクシ
ョンデータ作成回路60は、エッジ検出回路10で得ら
れたエッジ強度データを適当なしきい値で2値化する。
そして、エッジデータをx方向に投影し、x方向サイズ
は1、y方向サイズは画面サイズの一次元のプロジェク
ションデータを作成する。
【0033】図7は、この発明の実施の形態3における
エッジデータ及びプロジェクションデータを概念的に示
す図である。図7において、70はエッジデータ、71
はプロジェクションデータである。プロジェクションデ
ータ71は、1フレームで1つ作成される。プロジェク
ションデータ補正回路61は、プロジェクションデータ
71の値をy座標に応じて補正を行う。この補正は、例
えば、車線幅に応じた正規化が用いられる。地点設定回
路11は、プロジェクションデータ71における任意の
y座標を地点として設定する。
【0034】図8は、この発明の実施の形態3における
地点の設定とプロジェクションデータ71の時系列デー
タの対応関係を概念的に表す図である。図8の左図は、
画面におけるプロジェクションの作成領域を示し、右図
はプロジェクションの時系列データを表す。左図と右図
のy座標は一致している。左図の存在領域内の1つの水
平ライン(実線)上のプロジェクションのデータの時間
変化が、水平ラインを横にのばした右図のライン(点
線)上に表れる。
【0035】図8の右図においては、プロジェクション
の値が近いものの一部をつないで1つの直線として時間
変位の様子を疑似的に表現したが、実際には、プロジェ
クション値は、さまざまな値をもった多値データであ
る。以下、各地点におけるプロジェクションの時系列デ
ータを変化パターンとして用い、実施の形態2と同様に
して車両群の移動速度を求める。
【0036】以上、この発明の実施の形態3に係る移動
物体計測装置によれば、移動物体群(車両群)の移動情
報を効果的に検出できる移動物体計測装置としての交通
流計測画像処理装置を提供することができる。
【0037】
【発明の効果】この発明の移動物体計測装置は、移動物
体の移動中の映像を撮像する撮像部と、撮像部を制御す
る制御手段と、撮像部が撮像する画像データを記憶する
フレームメモリと、フレームメモリが記憶した画像デー
タに、移動物体の移動経路に沿った移動物体の存在領域
を設定する存在領域設定手段と、存在領域内の画像デー
タから移動物体を示すデータを検出する移動物体検出手
段と、移動物体検出手段で検出された移動物体を示す二
次元データの一定時間の変化パターンを蓄積するデータ
蓄積手段と、一の地点における所定期間内の変化パター
ンと、他の地点における該所定期間内の変化パターンお
よび所定期間の前後の期間内の変化パターンとをそれぞ
れ比較し、これらの比較結果を記憶する変化パターン比
較手段と、変化パターン比較手段に記憶された変化パタ
ーンの比較結果に基づき、変化パターン比較手段におい
て比較された変化パターン同士の一致度が最も高い場合
の一の地点における変化パターンの撮像時刻と、他の地
点における変化パターンの撮像時刻との時間差を、これ
ら2つの地点間における移動物体の移動時間として求め
る移動時間計測手段とを備え、存在領域内を移動する移
動物体群の時間的変化を検出することを特徴とするの
で、移動物体が画像データ中において重なっている場合
でも、移動物体群の時間的変化を計測できる移動物体計
測装置を提供することができる。また、移動物体群の移
動速度を計測することもできる。さらに、移動物体の2
つの地点における変化パターンの信頼性の高いマッチン
グを簡単に行うことができ、移動物体群の時間的変化を
容易かつ正確に求めることができる。
【0038】また、上記一の地点または上記他の地点の
うちの一方を新たな別の地点に変更して、新たに2つの
地点を選択する地点選択手段と、移動物体の連続する複
数の区間におけるそれぞれの移動時間を積算する移動時
間積算手段とをさらに備えてなり、地点選択手段によっ
て新たに2つの地点が選択されると、変化パターン比較
回路は、新たに選択された2つの地点における所定期間
内の変化パターンを比較して比較結果を記憶すると共
に、移動時間計測手段は、新たに選択された2つの地点
の間における移動時間を計算し、さらに、これらの処理
を繰り返すことによって得られる連続した複数の区間に
おける移動物体の移動時間を移動時間積算手段が積算す
ることにより、連続した区間における移動物体群の時間
的変化を検出することを特徴とするので、連続した複数
の区間における移動物体の時間的変化を正確かつ容易に
求めることができる。
【0039】また、上記移動物体として特に車両を対象
とし、車両群の時間的変化を検出することにより、交通
流を計測することを特徴とするので、移動物体群として
の車両群の時間的変化を検出することができる移動物体
検出装置としての交通流計測画像処理装置を提供するこ
とができる。
【0040】また、上記移動物体検出手段で得られた二
次元データから、移動物体または車両の検出状態が線状
に分布する一次元データを作成する一次元データ作成手
段をさらに備えてなり、データ蓄積手段は、一次元デー
タ作成手段によって作成された一次元データを一定周期
で連続して蓄積することを特徴とするので、移動物体の
移動情報を効果的に検出できる。
【0041】また、上記移動時間計測手段によって求め
られた移動時間と、複数の地点の間の三次元距離とに基
づいて、移動物体群もしくは車両群の速度を求めること
を特徴とするので、移動物体群の速度を計測することが
できる。
【0042】また、上記移動時間計測手段は、変化パタ
ーン比較手段によって比較された変化パターンの一致度
を判定する際に、2つの変化パターンの対応するデータ
ごとの値の差分絶対値の和に基づいて判定を行い、差分
絶対値の和が最小となるときに、最も一致度が高いと判
定することを特徴とするので、移動物体の2つの地点お
ける変化パターンのマッチングを簡単に行うことができ
る。
【0043】また、上記移動物体または上記車両の時間
的変化を検出するために用いる地点の三次元位置に応じ
て、変化パターンを補正することを特徴とするので、移
動物体の2つの地点おける変化パターンのマッチングの
信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る移動物体計測
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る移動物体計測
装置における存在領域を概念的に示すブロック図であ
る。
【図3】 この発明の実施の形態1における車両群の移
動時間を求める方法を概念的に示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に係る移動物体計測
装置の構成を示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態2における存在領域内
の連続した複数の区間を概念的に示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態3に係る移動物体計測
装置の構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態3におけるエッジデー
タ及びプロジェクションデータを概念的に示す図であ
る。
【図8】 この発明の実施の形態3における地点の設定
とプロジェクションデータ71の時系列データの対応関
係を概念的に表す図である。
【図9】 従来の交通流計測画像処理装置の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 TVカメラ(撮像部)、2 TVカメラ制御回路
(制御手段)、3 フレームメモリ、9 存在領域設定
回路(存在領域設定手段)、10 エッジ検出回路(移
動物体検出手段)、12 データ時系列蓄積回路(デー
タ蓄積手段)、14 変化パターン比較回路(変化パタ
ーン比較手段)、15 移動時間計測回路(移動時間計
測手段)、20 存在領域、40 地点データ選択回路
(地点選択手段)、41 移動時間積算回路(移動時間
積算手段)、60 プロジェクションデータ作成回路
(一次元データ作成手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08G 1/01 G06F 15/62 380 H04N 7/18 15/70 410

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動物体の移動中の映像を撮像する撮像
    部と、 上記撮像部を制御する制御手段と、 上記撮像部が撮像する画像データを記憶するフレームメ
    モリと、 上記フレームメモリが記憶した画像データに、上記移動
    物体の移動経路に沿った移動物体の存在領域を設定する
    存在領域設定手段と、 上記存在領域内の画像データから移動物体を示すデータ
    を検出する移動物体検出手段と、 上記移動物体検出手段で検出された移動物体を示す二次
    元データの一定時間の変化パターンを蓄積するデータ蓄
    積手段と、 一の地点における所定期間内の変化パターンと、他の地
    点における該所定期間内の変化パターンおよび該所定期
    間の前後の期間内の変化パターンとをそれぞれ比較し、
    これらの比較結果を記憶する変化パターン比較手段と、 上記変化パターン比較手段に記憶された上記変化パター
    ンの比較結果に基づき、上記変化パターン比較手段にお
    いて比較された変化パターン同士の一致度が最も高い場
    合の上記一の地点における変化パターンの撮像時刻と、
    上記他の地点における変化パターンの撮像時刻との時間
    差を、これら2つの地点間における上記移動物体の移動
    時間として求める移動時間計測手段とを備え、上記存在
    領域内を移動する移動物体群の時間的変化を検出するこ
    とを特徴とする移動物体計測装置。
  2. 【請求項2】 上記一の地点または上記他の地点のうち
    の一方を新たな別の地点に変更して、新たに2つの地点
    を選択する地点選択手段と、 上記移動物体の連続する複数の区間におけるそれぞれの
    移動時間を積算する移動時間積算手段とをさらに備えて
    なり、 上記地点選択手段によって新たに2つの地点が選択され
    ると、上記変化パターン比較手段は、上記新たに選択さ
    れた2つの地点における上記所定期間内の変化パターン
    を比較して該比較結果を記憶すると共に、上記移動時間
    計測手段は、上記新たに選択された2つの地点の間にお
    ける移動時間を計算し、さらに、これらの処理を繰り返
    すことによって得られる連続した複数の区間における上
    記移動物体の移動時間を上記移動時間積算手段が積算す
    ることにより、連続した区間における移動物体群の時間
    的変化を検出することを特徴とする請求項1に記載の移
    動物体計測装置。
  3. 【請求項3】 上記移動物体として特に車両を対象と
    し、車両群の時間的変化を検出することにより、交通流
    を計測することを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の移動物体計測装置。
  4. 【請求項4】 上記移動物体検出手段で得られた二次元
    データから、上記移動物体または上記車両の検出状態が
    線状に分布する一次元データを作成する一次元データ作
    成手段をさらに備えてなり、上記データ蓄積手段は、該
    一次元データ作成手段によって作成された一次元データ
    を一定周期で連続して蓄積することを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれかに記載の移動物体計測装置。
  5. 【請求項5】 上記移動時間計測手段によって求められ
    た上記移動時間と、複数の地点の間の三次元距離とに基
    づいて、上記移動物体群もしくは上記車両群の速度を求
    めることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
    載の移動物体計測装置。
  6. 【請求項6】 上記移動時間計測手段は、上記変化パタ
    ーン比較手段によって比較された変化パターンの一致度
    を判定する際に、2つの変化パターンの対応するデータ
    ごとの値の差分絶対値の和に基づいて判定を行い、該差
    分絶対値の和が最小となるときに、最も一致度が高いと
    判定することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
    に記載の移動物体計測装置。
  7. 【請求項7】 上記移動物体または上記車両の時間的変
    化を検出するために用いる上記地点の三次元位置に応じ
    て、上記変化パターンを補正することを特徴とする請求
    項1ないし6のいずれかに記載の移動物体計測装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002052523A1 (fr) * 2000-12-26 2002-07-04 Fujitsu Limited Procede et appareil de surveillance de vehicule
CN105957340A (zh) * 2016-04-27 2016-09-21 电子科技大学 一种基于自适应虚拟线圈的交通监控方法

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