JP2000099598A - 診断支援システム、および該システムにおける報告書作成方法 - Google Patents
診断支援システム、および該システムにおける報告書作成方法Info
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Abstract
診断ができるようにした診断支援システムを提供する。 【解決手段】 臨床検査機器1による患者の測定データ
を、データプロセッサ2を介して出力装置3から出力し
て診断を支援する診断支援システムにおいて、出力装置
3から測定データとともに当該測定データの信頼性を判
断するための判断用情報を出力させる。
Description
よる患者の測定データを出力して臨床医による診断を支
援する診断支援システム、および該システムにおける報
告書作成方法に関するものである。
ば、血清蛋白分画における分画デンシトグラムから病態
を分類してコメントするもの(特開平6−96138号
公報)、生化学検査データから疾患名を特定するもの
(特開平7−57018号公報)、ICカードに検査
日、検査結果、投薬データ等を記録するようにしたもの
(特開平6−309384号公報)、膨大な医療データ
を効率的に整理して提供するようにしたもの(特開平5
−12351号公報)、検査結果報告書に今回の検査結
果とともに前回の検査結果を参考情報として記載するよ
うにしたもの(特開平5−266101号公報)、が提
案されている。
臨床検査システムでは、通常、システムの状態を管理す
る目的で、検査室において精度管理を実施している。こ
の精度管理は、精度管理用検体として同一ロットのサン
プルを毎日分析し、その測定結果(精度管理データ)が
所定の管理範囲内にあることを確認して、システムが正
しく運用されていることを管理するものである。
診断支援システムにあっては、臨床検査システムにおけ
る精度管理データは検査室内に止まり、臨床サイドには
患者の測定データが管理状態にある旨のみが報告される
ようになっている。このため、臨床サイドでは、患者の
測定データに対してどの程度の測定誤差を考慮するかが
臨床医毎によって異なったり、患者の測定データを長期
に亘ってモニタして加療の効果を判断する場合にもその
判断基準が臨床医によって異なり、適切な診断ができな
い場合があるという問題がある。また、上記の特開平5
−266101号公報に記載のように、検査結果報告書
に今回の検査結果とともに前回の検査結果を参考情報と
して記載する場合にあっては、それら二つの検査結果の
信頼性を考慮せずに、単に両結果の増減を比較すること
になるため、やはり適切な診断ができない場合があると
いう問題がある。
目してなされたもので、測定データの信頼性を考慮し
て、より適切な診断ができるようにした診断支援システ
ム、および該システムにおける報告書作成方法を提供す
ることを目的とする。
め、この発明は、臨床検査機器による患者の測定データ
を、データプロセッサを介して出力装置から出力して診
断を支援する診断支援システムにおいて、前記出力装置
から前記測定データとともに当該測定データの信頼性を
判断するための判断用情報を出力するようにしたことを
特徴とするものである。
ータプロセッサには、検査日毎の測定データおよび前記
臨床検査機器の精度管理データをそれぞれ格納し、前記
出力装置から患者の所望の検査項目の測定データの経時
変化をグラフとして出力させると共に、前記判断用情報
として、前記測定データの経時変化に対応する検査日の
同一検査項目の精度管理データの経時変化をグラフとし
て出力させるようにする。
ータの経時変化と精度管理データの経時変化とを重ねて
一つのグラフとして出力したり、並べて同時に確認でき
るように別々のグラフとして出力することができるの
で、患者の測定データを長期に亘ってモニタして加療の
効果を判断する場合に、検査日毎に測定データと精度管
理データとを容易に比較でき、より適切な診断が可能と
なる。
は、前記データプロセッサには、検査日毎に前記臨床検
査機器の精度管理データを格納し、該データプロセッサ
において、前記測定データと該測定データに対応する検
査項目の複数の検査日における精度管理データとに基づ
いて前記測定データの信頼幅を演算し、この信頼幅を前
記判断用情報として出力させるようにする。
精度管理データのばらつきを考慮して、より適切な診断
が可能となる。
患者の測定データを、データプロセッサを介してプリン
タから出力して診断を支援する報告書を作成するにあた
り、前記データプロセッサに前記臨床検査機器の精度管
理データを入力して、該精度管理データに基づいて前記
測定データの信頼性を判断するための判断用情報を生成
し、この判断用情報を前記測定データとともに前記プリ
ンタから出力させることを特徴とするものである。
システムの一例の構成を示すものである。この診断支援
システムは、臨床検査機器としての自動分析装置1での
患者検体の測定データを、データプロセッサ2を経て出
力装置としての例えばプリンタ3から出力するものであ
る。この発明の第1実施形態では、自動分析装置1での
毎日の精度管理用検体の測定結果である精度管理データ
をデータプロセッサ2に入力して格納しておき、このデ
ータプロセッサ2において測定データとその検査項目に
対応する複数の検査日の精度管理データとを用いて測定
データの信頼幅を演算し、この信頼幅を測定データの信
頼性を判断するための判断用情報として測定データとと
もにプリンタ3からプリントアウトする。
測定データに対応する検査項目の複数の検査日における
精度管理データのばらつきを算出する。このばらつきを
表す指標としては、標準偏差、変動係数、範囲等がある
が、この実施形態では標準偏差を用いる。すなわち、上
記複数の検査日における精度管理データから、その平均
値MQ と標準偏差SDQ とを演算し、患者検体の測定デ
ータをAとするとき、信頼幅Zを、Z=A±A×2(S
DQ /MQ )により算出して、測定データAとともに出
力する。例えば、コレステロールの精度管理用検体の平
均値MQ =150mg/dl、標準偏差SDQ =4.5
mg/dl、患者検体の測定データA=220mg/d
lのとき、信頼幅として、「206.8〜233.2m
g/dl」を測定データ「220mg/dl」とともに
出力する。
患者検体の検査日と関係なく日常の精度管理データを用
いることができるが、好ましくは、データプロセッサ2
に同一患者の過去の検査日を格納するようにして、その
患者検体の検査日に対応する精度管理データを用いるよ
うにする。また、プリンタ3からの患者検体の測定デー
タおよび判断用情報としての信頼幅の出力態様として
は、例えば、図4に示すように、一枚の報告書に両者を
対応させてプリントアウトする。
の信頼幅を出力することにより、臨床医において信頼幅
を参照してより適切な診断が可能となる。
システム構成において、データプロセッサ2に、検査日
毎の測定データおよび自動分析装置1の精度管理データ
をそれぞれ格納して、患者の所望の検査項目の測定デー
タの経時変化を、図2に示すようなグラフとしてプリン
トアウトすると共に、判断用情報としてその測定データ
の経時変化に対応する検査日の同一検査項目の精度管理
データの経時変化を、図3に実線で示すようなグラフと
してプリントアウトする。なお、図3には、患者検体の
検査日に対応する精度管理データの経時変化に重畳し
て、毎日の精度管理データの経時変化を破線で示してい
る。
グラフは、測定データの経時変化を示すグラフに重畳し
て、すなわち一つのグラフとしてプリントアウトした
り、重畳すると見にくくなる場合には、同一用紙に両方
のグラフを並べてプリントアウトしてもよい。また、両
方のグラフをそれぞれ別々にプリントアウトして、測定
データのグラフの報告書に精度管理データのグラフを添
付して同時に観察できるようにしてもよい。また、各測
定日の測定データについて、前回の測定日以前に得た制
度管理データに基づいて精度管理データの変動幅LQ を
求め、その変動幅LQ の最大値または最小値を越えた患
者検体の測定データに対しては、例えば、絵記号、矢
印、プロットマークの変更(×印から●印への変更
等)、色付け・色変更(カラープリンタの場合)等の識
別情報を付記してもよい。例えば、図2では、点Aに相
当する測定日より前の各測定日毎に得た精度管理データ
に基づいて、それらの変動幅LQ (図2の破線部分)が
求められており、点Aのデータはこの変動幅の範囲外で
あるため、点Aを×印ではなく●印に変更して表示する
のが好ましい。また、点Aよりも後の測定日に行った各
測定データに関しては、点A以降の測定日に行った精度
管理データも逐次加味した変動幅(図示せず)が設定し
直される(図2では、点A以降の測定データが点Aによ
り下方へシフトした変動幅内にいずれも入っていると判
定できるので、×印のままで表示すればよい)。
の測定データの経時変化と、判断用情報としての精度管
理データの経時変化とを容易に比較できるので、臨床医
において加療の効果等を容易に判断でき、より適切な診
断が可能となる。
システム構成において、データプロセッサ2に、検査日
毎の患者検体の測定データを格納して、同一患者の最新
の測定データを含む経時変化をグラフとしてプリントア
ウトすると共に、その患者の経時的データをもとにデー
タプロセッサ2において平均値Mおよび標準偏差SDと
を演算して変動幅Lを、L=M±2SDにより求め、そ
の変動幅Lの最大値または最小値を越えた測定データに
対して、判断用情報として第2実施形態と同様な識別情
報を付記する。なお、識別記号は、測定データが変動幅
Lを一回越えただけでは、測定誤差の可能性があるの
で、好ましくは二回以上連続して変動幅Lを越えた最新
の測定データにのみ、あるいは連続して変動幅Lを越え
た全ての測定データに対して付記する。
変化から求めた変動幅Lを越えた測定データに対して判
断用情報として識別記号を付記してプリントアウトする
ようにすれば、第2実施形態と同様に、臨床医において
加療の効果等を容易に判断できるので、より適切な診断
が可能となる。
定データおよびその信頼性を判断するための判断用情報
をプリンタ3からプリントアウトするようにしたが、臨
床医において観察できるように、それらの情報をモニタ
に出力することもできる。また、臨床検査機器は、自動
分析装置に限らず、他の検査機器を用いる場合にも、こ
の発明を有効に適用することができる。また、検査項目
は、生化学検査に限らず、免疫学検査、遺伝学検査等の
あらゆるものに適用でき、複数の検査項目を複合化した
装置にも適用可能である。
システム、および該システムにおける報告書作成方法に
よれば、臨床医が患者の測定データの信頼性を直接的に
確認することができるので、より適切な診断が可能とな
る。したがって、患者においては、無駄な投薬を受ける
ことなく、より適切な治療を受けることが可能となるの
で、短期に回復できる等の効果が期待できる。また、臨
床医と検査室との間のコミニュケーションが図れるの
で、臨床ニーズに応じた検査室の運営を図れる等の効果
もある。
を示すブロック図である。
力例を示すグラフである。
出力例を示すグラフである。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 臨床検査機器による患者の測定データ
を、データプロセッサを介して出力装置から出力して診
断を支援する診断支援システムにおいて、 前記出力装置から前記測定データとともに当該測定デー
タの信頼性を判断するための判断用情報を出力するよう
にしたことを特徴とする診断支援システム。 - 【請求項2】 請求項1記載の診断支援システムにおい
て、 前記データプロセッサには、検査日毎の測定データおよ
び前記臨床検査機器の精度管理データをそれぞれ格納
し、前記出力装置から患者の所望の検査項目の測定デー
タの経時変化をグラフとして出力させると共に、前記判
断用情報として、前記測定データの経時変化に対応する
検査日の同一検査項目の精度管理データの経時変化をグ
ラフとして出力させるようにしたことを特徴とする診断
支援システム。 - 【請求項3】 請求項1記載の診断支援システムにおい
て、 前記データプロセッサには、検査日毎に前記臨床検査機
器の精度管理データを格納し、該データプロセッサにお
いて、前記測定データと該測定データに対応する検査項
目の複数の検査日における精度管理データとに基づいて
前記測定データの信頼幅を演算し、この信頼幅を前記判
断用情報として出力させるようにしたことを特徴とする
診断支援システム。 - 【請求項4】 臨床検査機器による患者の測定データ
を、データプロセッサを介してプリンタから出力して診
断を支援する報告書を作成するにあたり、 前記データプロセッサに前記臨床検査機器の精度管理デ
ータを入力して、該精度管理データに基づいて前記測定
データの信頼性を判断するための判断用情報を生成し、
この判断用情報を前記測定データとともに前記プリンタ
から出力させることを特徴とする診断支援システムにお
ける報告書作成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26466498A JP4611467B2 (ja) | 1998-09-18 | 1998-09-18 | 診断支援システム |
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Publications (2)
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JP4611467B2 JP4611467B2 (ja) | 2011-01-12 |
Family
ID=17406501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26466498A Expired - Fee Related JP4611467B2 (ja) | 1998-09-18 | 1998-09-18 | 診断支援システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4611467B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006086181A1 (en) * | 2005-02-08 | 2006-08-17 | Lexicor Medical Technology, Inc. | Associated systems and methods for managing biological data and providing data interpretation tools |
JP2007232510A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Sysmex Corp | 試料分析装置およびコンピュータプログラム |
JP2008096218A (ja) * | 2006-10-10 | 2008-04-24 | Olympus Corp | 臨床検査システム |
JP2015066142A (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-13 | テルモ株式会社 | 成分測定装置、成分測定システム、医療機器及びプログラム |
-
1998
- 1998-09-18 JP JP26466498A patent/JP4611467B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006086181A1 (en) * | 2005-02-08 | 2006-08-17 | Lexicor Medical Technology, Inc. | Associated systems and methods for managing biological data and providing data interpretation tools |
JP2007232510A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Sysmex Corp | 試料分析装置およびコンピュータプログラム |
JP2008096218A (ja) * | 2006-10-10 | 2008-04-24 | Olympus Corp | 臨床検査システム |
JP2015066142A (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-13 | テルモ株式会社 | 成分測定装置、成分測定システム、医療機器及びプログラム |
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---|---|
JP4611467B2 (ja) | 2011-01-12 |
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