JP2000099167A - 電圧変動およびフリッカの低減回路 - Google Patents

電圧変動およびフリッカの低減回路

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JP2000099167A JP10271640A JP27164098A JP2000099167A JP 2000099167 A JP2000099167 A JP 2000099167A JP 10271640 A JP10271640 A JP 10271640A JP 27164098 A JP27164098 A JP 27164098A JP 2000099167 A JP2000099167 A JP 2000099167A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷のON/OFFにより他の周辺負荷に引
き起こす電圧変動を所定範囲内に制御する。 【解決手段】 負荷部品512の図示しないスイッチが
ONされると、定格交流電源510からゼロクロス検出
回路520に電流が流れる。ゼロクロス検出回路520
では、電流波形のゼロクロス点が検出され、出力制御回
路522に入力する。出力制御回路522は、予め間引
きパターンが選択されており、ゼロクロス点をカウント
することで、この間引きパターンに対応する信号をSS
R524に入力する。SSR524は間引きパターンに
従って、電流波形1周期を1単位として導通状態、非導
通状態を繰り返す。導通状態となると定格交流電源51
0から負荷部品512に電流が流れる。これにより、負
荷部品512に流れる電流の平均値を定格交流電源51
0の全出力に対して所定の割合で減少させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧変動およびフ
リッカの低減回路に関わり、特に複数の負荷をそれぞれ
任意のタイミングでON/OFFする場合に、少なくと
も1つの負荷に対する電力供給に用いられる電圧変動お
よびフリッカの低減回路に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、電気機器を利用する場合、1つ電
源から複数の電気機器に電力を供給している。これらの
電気機器は、各電気機器への電力の供給を開始・終了さ
せるスイッチをONまたはOFFすることで、それぞれ
独立に動作・停止される。
【0003】また、電気機器は複数の負荷部品を内蔵し
ており、電源から該電気機器に供給された電力を所定の
タイミングで各負荷部品に供給開始・停止させている。
例えば、感光性平版印刷版(以下、「PS版」という)
を処理液で処理する感光性平版印刷版処理装置(以下、
「PS版プロセッサー」という)では、現像液を過熱す
るヒータや、処理液で処理したPS版を乾燥する乾燥部
に供給する乾燥風を生成するためのヒータ等をそれぞれ
独立してON/OFF制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電気機器や
負荷部品(以下、これらをまとめて「負荷」という)の
電源スイッチをONした場合、急激にその電気機器に流
れ込む電流がゼロから立ち上がり、OFFすると急激に
流れ込む電流がゼロになる。このとき他の負荷(以下、
「周辺負荷」という)も動作されていると、一時的にそ
の周辺負荷にかかる電圧が変動する。この電圧変動は、
ON/OFFする負荷の消費電力が大きい程、顕著に現
れる。
【0005】この電圧変動の変動幅が大きいと周辺負荷
の動作が不安定になる。また周期の短い変動が続くとフ
リッカと呼ばれるちらつき現象を起こす。このため、ス
イッチをONまたはOFFした場合の電圧変動をある一
定の範囲内に抑える必要がある。
【0006】例えば、電圧変動とフリッカに対する制限
を規定している欧州規格EN61000−3−3(IE
C1000−3−3)では、定常電圧(業務用機器、例
えば上記PS版プロセッサーの場合は230V)に対し
て電圧の変動を3%以内、最大相対変動(変動の最大電
圧と最小電圧の差)を4%以内、相対変動が3%以上の
状態の継続を200msec以内に抑えなければならな
いとされている。
【0007】本発明では、負荷のON/OFFにより周
辺負荷に引き起こす電圧変動を所定範囲内に制御する電
圧変動およびフリッカの低減回路を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、複数の負荷をそれぞれ任
意のタイミングでON/OFFする場合に、少なくとも
1つの負荷に対する電力供給に用いられる電圧変動およ
びフリッカの低減回路であって、負荷に所定の定格交流
電圧で電力を供給する電源と、前記電源の電流波形から
ゼロクロス点を検出するゼロクロス検出回路と、検出さ
れたゼロクロス点に基づいて、前記電流波形の1周期を
1単位として所定パターンに従い、間引き出力して前記
負荷に通電するスイッチング回路と、を有する。
【0009】請求項1に記載の発明によれば、前記電源
からは一定の波形(正弦波)で電圧・電流が供給され
る。この波形の周期を捕らえるために、ゼロクロス検出
回路によって、この電流波形がゼロとなるタイミング
(「ゼロクロス点」という)が検出される。このゼロク
ロス点をカウントすることで、電流波形の1周期を1単
位としたパターンを作ることができる。スイッチング回
路では、このパターンに従って電流を間引いて負荷に出
力する。つまり、負荷に流れる平均電流を所定の割合で
減少させる制御が行えるようになる(以下、「間引き制
御」という)。
【0010】したがって、この間引き制御を負荷のON
/OFF時に行うことで、負荷に流れる電流の急激な変
化を防ぐことができる。これにより、負荷のON/OF
Fによって引き起こされる、他の負荷の電圧変動および
フリッカを抑制することができる。
【0011】請求項2の発明は、負荷に所定の定格交流
電圧で電力を供給する電源と、前期電源の電流波形の各
周期のデューティを0%から100%の間で設定するデ
ィーティ設定手段と、負荷への電力供給開始時および電
力供給終了時の少なくとも一方の電力供給を前記デュー
ティ設定手段で設定されたデューティに基づいて、この
デューティを連続的又は断続的に変化させて出力し、前
記負荷に通電するスイッチング回路とを有する。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、デューテ
ィ設定手段で設定するデューティにしたがって、スイッ
チング回路では電源から負荷に流す電流の量を0%から
100%の間で制御することができる。デューティ設定
手段によってデューティを段階的あるいは連続的にに変
化させて設定すると、電源から負荷に流れる電流は、こ
のデューティに従って段階的あるいは連続的に変化する
ように制御される(以下、「デューティ制御とい
う」)。
【0013】したがって、このデューティ制御を負荷の
ON/OFF時に行うことで、負荷に流れる電流の急激
な変化を防ぐことができる。これにより、負荷のON/
OFFによって引き起こされる、他の負荷の電圧変動お
よびフリッカを抑制することができる。
【0014】なお、上記間引き制御およびデューティ制
御は、負荷の稼動力(例えばヒータの供給熱量等)を制
御するために用いてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1に第1
の実施の形態の概略構成ブロック図を示す。
【0016】定格交流電源510は、ゼロクロス検出回
路520と接続している。このゼロクロス検出回路52
0では、定格交流電源510からの電流のゼロクロス点
を検出する。
【0017】ゼロクロス検出回路520の出力は、出力
制御回路522に接続している。この出力制御回路52
2では、定格交流電源510の電流波形の1周期を1単
位とした間引きパターンを選択できるようになってい
る。出力制御回路522は、ゼロクロス検出回路520
で検出されたゼロクロス点をカウントすることで、選択
されている間引きパターンに対応するハイレベル/ロー
レベルの信号あるいはパルス状(方形波)の信号を出力
する。
【0018】出力制御回路522の出力はSSR(Soli
d-Stade Relay)524と接続している。このSSRは
前記定格交流電源510からの入力を受け、負荷部品5
12に出力するように接続されている。なお、この負荷
部品512は、ヒータ、モータ、ランプ等、電力によっ
て動作するものである。
【0019】SSR524は出力制御回路522からハ
イレベルの信号あるいはパルス状の信号が入力されてい
る間だけ導通状態となり、定格交流電源510から負荷
部品512に電流を流す。 次に第1の実施の形態の作
用について説明する。
【0020】負荷部品512の図示しないスイッチがO
Nされると、定格交流電源510からゼロクロス検出回
路520に電流が流れる。図4(A)に定格交流電源5
10からゼロクロス検出回路520に流れる電流波形を
示す。
【0021】ゼロクロス検出回路520では、電流波形
のゼロクロス点が検出され、出力制御回路522に入力
する。図4(B)に図4(A)で示した電流の場合のゼ
ロクロス点検出結果を示す。
【0022】出力制御回路522は、予め間引きパター
ンが選択されている。出力制御回路522では、電流波
形のゼロクロス点をカウントし、この間引きパターンに
対応する信号をSSR524に入力する。例えば、1周
期ごとに電流を間引く場合は、図4(C)に示すよう
に、ゼロクロス点を2つカウントするごとにハイレベ
ル、ローレベルを繰り返す信号を出力する。
【0023】SSR524はハイレベルの信号が入力さ
れている間だけ導通状態になり、定格交流電源510か
ら負荷部品512に電流を流す。図4(D)に1周期ご
とに電流を間引く図4(C)に示した信号がSSR52
4に入力された場合に、負荷部品512に流れる電流の
波形を示す。なお、このような間引きパターンを、1周
期負荷部品512に電流が流れて(導通して)、1周期
負荷部品512に電流が流れなくなる(非導通となる)
ことから、1:1出力パターンと定義する。
【0024】上記により、負荷部品512のON時に、
負荷部品512に流れる電流の平均値を定格交流電源5
10の全出力に対して所定の割合で減少させることがで
きので、負荷部品512に流れる電流の急激な変化を防
ぐことができる。また、OFF時にも同様の制御を行
う。
【0025】これにより、負荷部品512のON/OF
Fすることによって引き起こされる、他の負荷部品の電
圧変動およびフリッカを抑制することができる。
【0026】なお、上記では、1周期ごとに電流を間引
く1:1出力パターン(図5(A))例を示したが、こ
のほかに、1:2出力パターン(図5(B))、1:3
出力パターン(図5(C))、2:2出力パターン(図
5(D))、3:3出力パターン(図5(E))で間引
き制御を行ってもよい。また、このほかの間引きパター
ンでも間引き制御を行ってもよい。
【0027】(第2の実施の形態)図2に第2の実施の
形態の概略構成ブロック図を示す。
【0028】出力切り替え回路530はトライアック回
路532のゲートに接続されている。この出力切り替え
回路530にはボリューム抵抗536(可変抵抗器)が
含まれており、抵抗値を段階的に切り替えられる。この
ボリューム抵抗536の抵抗値の大きさによって、出力
切り替え回路530からトライアック回路532のゲー
トトリガー電流(パルス)を段階的に位相変化させる。
【0029】トライアック回路532の入力側には定格
交流電源510が接続されている。またトライアック回
路532の出力側には負荷部品512が接続されてい
る。
【0030】トライアック回路532の両端に定格交流
電源510の電圧波形が所定値以上の時に、ゲートトリ
ガー電流を流すと入力側の定格交流電源510と出力側
の負荷部品512は導通状態となり、電流が流れ始め
る。
【0031】トライアック回路532は一度導通状態に
なると、次に定格交流電源510の電圧波形がゼロにな
るまで導通状態を継続し、電圧波形がゼロになると、再
び非導通状態となる。この導通状態と非導通状態が定格
交流電圧510の電圧正弦波形の半周期ごとに繰り返
し、電流波形の1周期の間で、負荷部品512に流れる
電流(実効電流)を所定割合に減少させる。なお、電圧
波形も電流波形と同様に変化する。
【0032】図6に点線で定格交流電源510の出力波
形、実線で負荷部品512への出力波形の例を示す。
(A)はデューティが25%、(B)はデューティが5
0%、(C)はデューティが75%、(D)はデューテ
ィが100%の場合の波形である。なお、デューティと
は、定格交流電源の出力の実効値に対する負荷部品51
2への入力の実効値の割合を指している。
【0033】次に第2の実施の形態の作用について説明
する。なお、ここでは、図7(C)に示す4段階でデュ
ーティを100%とする場合を例に挙げて説明する。
【0034】負荷部品512の図示しないスイッチをO
Nにすると、出力切り替え回路530もONにされる。
ボリューム抵抗536は、デューティが25%に対応す
る電流が出力切り替え回路530から出力されるような
抵抗値にセットされる。
【0035】出力切り替え回路530からトライアック
回路532にデューティが25%に対応するゲートトリ
ガー電流が流れると、導通状態になり負荷部品512に
電流が流れる。定格交流電圧510の電圧波形がゼロに
なると、導通状態は終了し、負荷部品512に電流が流
れなくなる。導通状態と非導通状態が定格交流電圧51
0の電圧波形の半周期ごとに繰り返され、負荷部品51
2には図6(A)に示すデューティ25%の波形の電流
が流れる。負荷部品512にかかる電圧の波形も電流波
形と同様の波形になる。
【0036】次に、デューティが50%、75%、10
0%に対応する電流が出力切り替え回路530から出力
されるように、段階的にボリューム抵抗536の抵抗値
を小さくする。これに従い、出力切り替え回路530か
らトライアック回路532のゲートトリガー電流が、デ
ューティ50%、75%、100%に対応する。したが
って、ゲートトリガー電流の位相が早くなり(位相差が
小さくなる)、負荷部品512に流れる電流の波形が図
6(B)、(C)、(D)と段階的に増えるように変化
する。負荷部品512にかかる電圧の波形も電流波形と
同様に変化する。
【0037】上記のようにボリューム抵抗536の抵抗
値を変化させることで、図7(C)に示すように負荷部
品512にかかる実効電圧が段階的に大きくなり、4段
階で100%となる(定格交流電源510の実効電圧と
等しくなる)ように制御される。これを4段階制御とい
う。
【0038】なお、負荷部品512のON時に行う制御
は、4段階制御に限定されず、図7に示すような2段階
制御(A)、3段階制御(3)を行ってもよい。またそ
の他の段階的な制御でもよい。
【0039】負荷部品512のON時だけではなく、図
8に示すように、負荷部品512をOFFする場合も逆
の順序で、段階的に負荷部品512に流れる実効電流お
よび負荷部品512にかかる実効電圧を段階的に小さく
してゼロとするように制御を行ってもよい。(A)は2
段階ON/OFF制御、(B)は4段階ON/OFF制
御、(C)は3段階ON/OFF制御の例を示してい
る。
【0040】また、負荷部品512に流れる実効電流お
よび負荷部品512にかかる実効電圧を100%まで上
げずに、例えば50%までに抑えるハーフ出力制御を行
ってもよい。図9の(A)にON時における2段階ハー
フ出力制御、(B)にON/OFF時における2段階ハ
ーフ出力制御、(C)にON/OFF時における1段階
ハーフ出力制御の例を示す。
【0041】なお、出力切り替え回路530の代わり
に、連続的にボリューム抵抗36の抵抗値を変化させる
ことができるとした出力制御回路534を用いてもよい
(図3参照)。図10に出力制御回路534を利用した
場合のトライアック回路532のから負荷512への出
力波形の変化(A)と、横軸に時間、縦軸に負荷512
にかかる実効電圧をとり、負荷部品の実効電圧の変化
(B)の例を示す。図10に示すように、この出力制御
回路534を利用することにより、トライアック回路5
32のゲートに流す電流を連続的に変化させることがで
きる。なお、負荷部品512の電圧の立ち上がり時間t
1(実効電圧が0%から100%まで変化するのに要す
る時間)と、電圧の下降時間t2(実効電流および電圧
が100%から0%まで変化するのに要する時間)は、
周辺負荷に与える影響によって決められ、本実施の形態
ではt1、t2とも約4秒とした。
【0042】図11は、横軸に時間、縦軸に負荷部品5
12に流れる電流をとった、負荷部品512に流れる実
効電流の変化量を示している。(A)の実線はデューテ
ィ制御を行わない従来の制御の場合、点線は2段階制御
の場合、一点鎖線は3段階制御の場合、二点鎖線は4段
階制御の場合、鎖線は連続制御の場合を示している。
(B)の実線はデューティ制御を行わない従来の制御の
場合、点線は1段階ハーフ出力制御の場合、一点鎖線は
2段階ハーフ出力制御の場合を示している。なおOFF
時の実効電流の変化量も同じである。
【0043】図11から分かるように、デューティ制御
を行う本実施の形態の方が、デューティ制御を行わない
従来の制御よりも、負荷部品ON時における電流の変化
量が小さい。したがって、本実施の形態では、負荷部品
512の電源をONにした場合に、負荷部品512に急
激に大電流が流れるのを防ぐことができ、OFF時にも
同様なデューティ制御を行うことにより、負荷部品51
2のに流れる電流の急激な減少を防ぐことができる。こ
れにより、負荷部品512のON/OFFによって他の
負荷部品に引き起こす電圧変動は低減し、フリッカも抑
制することができる。
【0044】なお、出力切り替え回路530および出力
制御回路534では、ボリューム抵抗536でトライア
ック回路532のゲート電流の大きさ変化させることに
よりデューティ制御を行ったが、トライアック回路53
2のゲートに定格交流電源510の電流の位相を変化さ
せた電流を入力することによりデューティ制御を行って
もよい。
【0045】とことろで、複数の負荷を上記第1の実施
の形態あるいは第2の実施の形態を用いて制御する場合
は、同時に2つ以上の負荷がON/OFFすると、確実
に上記で述べた電圧変動の低減効果が得られず、他の負
荷の動作に影響を与えてしまうことがある。したがっ
て、2つ以上の負荷が同時にON/OFFしないように
制御を行う。
【0046】例えば、負荷部品A、Bの2つを4段階O
N/OFF制御する場合は(図12)、負荷部品AのO
N/OFFの立ち上がり/降下時550Aに仮に負荷部
品BをON/OFFしても、負荷部品AのON/OFF
の立ち上がり/降下時550Aの後に、負荷部品BのO
N/OFF動作が開始されるように動作開始時期をずら
す制御を行う。同様に負荷部品BのON/OFFの立ち
上がり/降下時550Bに負荷部品AをON/OFFし
た場合も、負荷部品Aの動作開始時期をずらす制御を行
う。
【0047】これにより、複数の負荷を上記第1の実施
の形態あるいは第2の実施の形態を用いて制御する場合
においても、負荷のON/OFFによる他の負荷部品に
引き起こす電圧変動を確実に低減し、フリッカも抑制す
ることができる。
【0048】(実施例)本発明の実施例(PS版プロセ
ッサー)を以下に示す。
【0049】図13に本実施例の概略構成図を示す。
【0050】図13には、上記第1の実施の形態を適用
した感光性平版印刷版処理装置(以下「PS版プロセッ
サー10」と言う)が示されている。PS版プロセッサ
ー10は、図示しない焼付装置によって画像が焼付けら
れた感光性平版印刷版(以下「PS版12」と言う)を
処理液により処理する。
【0051】PS版プロセッサー10は、PS版12を
現像処理するための現像部22と、PS版12に付着し
た現像液を水洗して水洗処理する水洗部24と、水洗後
のPS版12にガム液を塗布して不感脂化処理するフィ
ニッシャー部26と、乾燥装置150が配設されてい
る。
【0052】外板パネル14には、スリット状の挿入口
34及び排出口36がそれぞれ設けられている。挿入口
34の外部には挿入台16が取付けられ、PS版12の
挿入口34への挿入を案内している。
【0053】外板パネル14の上面には、蓋15が載置
され、この蓋15には現像部22と水洗部24との間に
PS版12を挿入するリエントリー用挿入口(副挿入
口)38が設けられている。その副挿入口38は、現像
液による処理を除く処理を行うためのPS版12の挿入
口とされている。
【0054】現像部22へのPS版12の挿入側には、
一対のゴム製搬送ローラ32が配設されており、この一
対の搬送ローラ32の間に画像が焼付けられたPS版1
2が挿入口34から挿入されるようになっている。一対
の搬送ローラ32は、図示しない駆動手段の駆動力で回
転し、PS版12を水平方向に対して約30°の角度で
現像部22へ向けて送り出すようになっている。
【0055】現像部22は、上方が開口され底部中央部
が下方に向けて突出された略逆山形状の処理槽であり、
この現像部22内には、PS版12の搬送方向に沿った
下側にガイド板100が配設されている。
【0056】ガイド板100には、複数のコロ(小型の
ローラ)102が取付けられており、PS版12は、こ
のコロ102に案内されながら搬送されるようになって
いる。このとき、コロ102が回転するため、PS版1
2に摺動による傷付きは発生しない。
【0057】ガイド板100は、現像部22の形状に沿
って逆山型形状とされ、その最低位置を挟んで下流側に
おけるPS版12の上面に対応する位置には、ブラシロ
ーラ106が配設されている。また、ガイド板100の
先端部には、PS版12の下面に対応するようにブラシ
ローラ108が配設されている。ブラシローラ106、
108は、図示しない駆動手段の駆動力が伝達されてP
S版12の搬送方向と同じ方向に回転するようになって
いる。
【0058】ブラシローラ106、108は、現像部2
2の現像処理によって膨潤したPS版12の表面の不要
となった感光層をかき落とす役目を有しており、この機
能を十分に発揮させるため、PS版12を所定の押圧力
で押圧する必要がある。このため、ブラシローラ106
には、前記ガイド板100に取付けられたコロ102の
一部が対応しており、ブラシローラ108には、薄肉円
柱状のローラを芯材に間隔を保って複数個取り付けた串
ローラ110が対応している。これにより、PS版12
は、所定の押圧力でブラシローラ106、108に接触
しながら搬送され、不要となった感光層を確実に除去す
ることができる。
【0059】ブラシローラ108と串ローラ110とが
配設された位置よりもさらに下流側には、PS版12の
下面に対向するように串ローラ112が配設され、PS
版12を支持している。この串ローラ112により支持
され、搬送されるPS版12は、現像部22の液面から
排出され、現像部22の最終段位置に配設された一対の
ゴム製搬送ローラ対114に挟持されて搬送され、PS
版12に付着した現像液が絞り取れるようになってい
る。
【0060】現像部22の底部には現像液の流出口13
8、流入口140が設けられている。流出口138、流
入口140には中間部にポンプ130が取り付けられて
いるパイプ136の両端がそれぞれ接続されている。こ
のポンプ130によって、流出口138から現像部22
の現像液を流出させ、流出させた現像液をパイプ136
に通し流入口140から再び現像部22に流入させてい
る。ポンプ130によって現像部22に貯留されている
現像液は、常に循環される。
【0061】ポンプ130より下流側のパイプ136に
はヒータ134が設置されている。パイプ136に案内
されてきた現像液はこのヒータ134内を通ることによ
り加熱される。ヒータ134は現像部22に貯留されて
いる現像液の温度を測定している図示しない温度センサ
132の温度測定結果によってON/OFF制御され
る。
【0062】現像部22の現像液液面には、液面蓋50
が配置されている。この液面蓋50は、下面が現像液の
液面より下側になるように配置され、現像液液面と空気
との接触をできるだけ少なくするようにして現像液の炭
酸ガスによる劣化と現像液中の水分の蒸発を防止してい
る。
【0063】ここで、液面蓋50のPS版12の搬送方
向前後端には、ブレード116が取付けられている。こ
のブレード116は、それぞれ上流側の搬送ローラ対3
2及び下流側の搬送ローラ対114の上下のローラに接
触するように配設されており、現像液が外気に晒される
ことを防止している。
【0064】また、液面蓋50の下面におけるPS版1
2の搬送方向前後角部には、それぞれ串ローラ118、
120が取付けられている。この串ローラ118、12
0は、PS版12の搬送時に液面蓋50との接触を防止
する役目を有している。これにより、PS版12の搬送
中、若干弛みが生じた場合でも、PS版12の上面が感
光面を損傷させるほどの硬い液面蓋50等に当たること
がない。
【0065】前記現像部22の下流側の搬送ローラ対1
14は、図示しない駆動手段の駆動力を受けて回転さ
れ、PS版12を次工程である水洗部24へ送り出すよ
うになっている。
【0066】水洗部24には、2対の搬送ローラ52、
53が配設されている。これらの搬送ローラ対52、5
3は、図示しない駆動手段の駆動力を受けて回転するよ
うになっており、現像部22から送り込まれたPS版1
2の搬送路を形成している。
【0067】搬送ローラ52と搬送ローラ53との間、
かつ搬送路の上下位置には、スプレーパイプ56、12
2が配設されており、このスプレーパイプ56、122
は、搬送ローラ52、53の軸線に沿って配設され、そ
れぞれPS版12に対向する位置に内部と連通する吐出
口が設けられている。スプレーパイプ56、122から
は、図示しない水洗水タンクからポンプによって汲み上
げられた水洗水が吐出され、PS版12の表裏面に速や
かに拡がり、PS版12の表裏面が水洗水によって洗浄
される。
【0068】水洗部24の下流側の不感脂化処理部であ
るフィニッシャー部26のガム液槽30の上方には、一
対の搬送ローラ58が設けられている。搬送ローラ53
によって送り出されるPS版12は、この搬送ローラ5
8へ案内されるようになっている。
【0069】搬送ローラ58の上流側、かつ搬送路より
も上側には、スプレーパイプ124が配設されており、
このスプレーパイプ124は、搬送ローラ58の軸線と
平行に配設され、その吐出口がPS版12に向けて設け
られている。スプレーパイプ124からは、図示しない
ガム液槽からポンプによって汲み上げられたガム液がP
S版12上に吐出され、PS版12の表面に拡がり、P
S版12の表面に保護膜を形成する。
【0070】また、搬送ローラ58の上流側、かつ搬送
路よりも下側には、PS版12の幅方向に亘って連続す
るスリットが形成された流出ユニット126が配設され
ている。この流出ユニット126には、前記スプレーパ
イプ124と同様にガム液が供給され、スリットからガ
ム液が流出する構造となっている。すなわち、スリット
がPS版12の幅方向の全域に亘っているため、PS版
12の下面全てにガム液によって保護膜を形成すること
ができる。
【0071】このフィニッシャー部26によるガム液塗
布が終了したPS版12は、搬送ローラ対58に挟持搬
送され、排出口36から排出される。
【0072】フィニッシャー部26の下流側、すなわち
PS版プロセッサー10の最終工程部には、乾燥装置1
50が配設されている。
【0073】この乾燥装置150には、2対の搬送ロー
ラ252、254が配設され、それぞれ、乾燥装置15
0の挿入口256近傍及び排出口258の近傍に位置し
ている。
【0074】これにより、フィニッシャー部26での処
理が終了し、排出口36から排出されたPS版12は、
即乾燥装置150の挿入口256から乾燥装置150内
へ挿入されることになる。なお、この乾燥装置150
は、フィニッシャー部26までのプロセス部と分離可能
であり、排出口36と挿入口256との間に所定の間隔
をおいてもよい。
【0075】前記2対の搬送ローラ252、254の間
には、PS版に乾燥風を吹き付けるためのダクト160
A、160Bが配設されている。このダクト160A、
160Bは、略コの字型に構造をしており、PS版12
の搬送経路を囲むように配置されている。
【0076】ダクト160A、160Bの一端面は乾燥
風案内ダクト166と連結されている。この乾燥風案内
ダクト166は、矩形の煙突型とされ、その下端部開口
は、図13に示すブロワ168の吐出口に連結されてい
る。また、上端部は略90°前記ダクト160A、16
0B方向に屈曲されると共に、前記ダクト160A、1
60Bに合わせて、二股に分岐されている。
【0077】乾燥風案内ダクト166のブロワ168か
ら2股分岐の中間部に、ヒータ142が配置されてい
る。乾燥風案内ダクト168を案内されている間にこの
ヒータ142によって空気は温められ、乾燥風となる。
【0078】ところで、このPS版プロセッサー10の
電力を駆動源としている各負荷部品は、図14に示すよ
うにPS版プロセッサー10の電源200と2通りの方
法で接続されている。
【0079】まず、消費電力の小さい負荷部品である前
記搬送ローラ対32、52、53、114、252、2
54、ブラシローラ106、108、ポンプ130、1
32、およびその他の図示しない消費電力の小さい負荷
部品(以下、これらをまとめて「低負荷部品」という)
は、トライアック回路やSSRを介さずに電源200と
接続している。
【0080】一方、消費電力の大きい前記ヒータ13
4、ヒータ142(以下、これらをまとめて「高負荷部
品」という)はON/OFF時に他の負荷部品に与える
電圧変動の幅が大きいので、前述第1の実施の形態で説
明したように、それぞれSSR524A、524Bを介
して電源200と接続されている。なお、電源200は
230Vの定格交流電源である。
【0081】以下に本実施例の作用を説明する。
【0082】図示しないPS版プロセッサー10の電源
スイッチがONされると、ポンプ130が駆動され、現
像部22に貯留されている現像液がパイプ136内の循
環を開始する。また、図示しない温度センサ132によ
って現像部22に貯留されている現像液の温度が測定さ
れる。この温度が所定の温度範囲よりも低い場合は、ヒ
ータ134がONされて、パイプ136を案内されてい
る現像液が過熱され、温まった現像液が現像部に戻され
る。これにより現像部22の現像液は次第に温められ、
図示しない温度センサ132による測定温度が所定値に
達するとヒータ134はOFFされる。PS版プロセッ
サの稼動中は、ヒータ134のON/OFF制御を行う
ことにより、現像部22内の現像液の温度が所定範囲内
に収められる。
【0083】現像部22内の現像液の温度が所定範囲内
になると、図示しない焼付装置等によって画像が記録さ
れたPS版12が、挿入台16に載置されてから挿入台
16の奥側に送り込まれて挿入口34から挿入される。
挿入されたPS版12は、一対の搬送ローラ32によっ
て引き入れられて現像部22へ送り込まれる。なお、こ
のPS版12の先端が挿入口34を通過すると、センサ
によってこれを検出し、タイマーをスタートさせる。こ
のタイマーは、水洗部24のスプレーパイプ56から水
洗水を滴下させるタイミングや、フィニッシャー部26
におけるガム液の吐出タイミングを計っている。
【0084】現像部22では、PS版12は一対の搬送
ローラ32からガイド板100に案内されて水平に対し
て15°〜31°の角度で送り込まれる。このとき、P
S版12は、ガイド板100に設けられたコロ102に
よって支持され、搬送中に伴ってコロ102が回転する
ため、摺動によるPS版12の損傷はない。
【0085】このガイド板100(実際にはコロ10
2)に案内されて搬送される間にPS版12は、ブラシ
ローラ106、108によって表裏面がブラッシングさ
れる。このブラッシングにより、PS版12の表面に付
着する膨潤した不要な感光層を取り除くことができる。
【0086】このようにして、表裏面が均一に擦られて
現像処理の終了したPS版12は、搬送ローラ対114
によって現像液が絞り取られながら現像部22から引き
出されて水洗部24へ送られ、搬送ローラ対52、53
によって挟持搬送される。この際、PS版12の先端は
搬送ローラ対52の下側ローラに当接するように案内さ
れる。
【0087】その後、タイマーにより計測した挿入時か
らの時間が所定時間となりPS版12の先端が下流側ロ
ーラ対53に達したと判断されると、PS版12の表裏
面はスプレーパイプ56、122から水洗水が吐出さ
れ、この水洗水によって洗浄される。
【0088】水洗処理が終了すると、PS版12は、フ
ィニッシャー部26へ送られ、搬送ローラ対58によっ
て挟持搬送される。ここで、スプレーパイプ124、流
出ユニット126から流出されるガム液によって不感脂
化処理される。不感脂化処理されたPS版12は、フィ
ニッシャー部26から排出口36を通過して、乾燥装置
150へ送り出される。
【0089】乾燥装置150内は、PS版12が処理さ
れないスタンバイ状態のときは、PS版12を乾燥する
設定温度より5°低く設定され、PS版12の乾燥をす
るときは、ブロワ168から送り出された空気はヒータ
142によって加熱されて設定温度に達せられ、乾燥風
としてダクト160A、160BからPS版12に吹付
けられる。
【0090】また、挿入口256から挿入されたPS版
12を上流側の搬送ローラ対252によって挟持搬送
し、下流側の搬送ローラ対254へ受け渡す。
【0091】この2対の搬送ローラ対252、254の
間に、乾燥風を吐出するダクト160A、160BがP
S版12の搬送経路の上下に配置されており、それぞれ
PS版12との対向面にスリット孔162が設けられて
いるため、PS版12は、この乾燥風によって乾燥され
る。
【0092】PS版プロセッサー10稼動中は、消費電
力の小さい前記搬送ローラ対32、52、53、11
4、252、254、ブラシローラ106、108、ポ
ンプ130、132、およびその他の図示しない消費電
力の小さい負荷部品等の低負荷部品は、それぞれ所定の
タイミングでON/OFFされて、電源200から電力
が供給開始/停止される。
【0093】一方、消費電力の大きいヒータ134、1
42は、ON/OFF時には第2の実施例で説明したよ
うに所定の間引きパターンでヒータ134、142に流
れる電流が間引かれて、平均電流が増加/減少するよう
に制御される。
【0094】これにより、消費電力の大きいヒータ13
4またはヒータ142のON/OFFによって他の負荷
部品(ON/OFFを行わなかったヒータ134、14
2のどちらか一方および低負荷部品)に引き起こす電圧
変動が低減し、フリッカーも抑制できる。
【0095】なお、ヒータ134および142は、前述
したように同時にON/OFFしないように制御されて
いる(図12参照)。
【0096】また、上記では第1の実施の形態で示した
間引き制御をヒータ134および142のON/OFF
時に行うとしたが、これに限定されず、第1の実施の形
態で示したデューティ制御を行ってもよい。
【0097】ところで、ヒータ134、142のON/
OFF時に他の負荷部品へ与える電圧変動を低減させる
ためだけではなく、ヒータの供給熱量を制御するために
も利用できる。
【0098】例えば、ヒータ134は現像部22の現像
液の温度を一定に保つために、現像液の温度が所定温度
範囲よりも下回った場合にONして現像液を過熱し、所
定温度範囲を上回った場合にOFFされる。
【0099】図15に示すように、現像液の温度が所定
温度範囲よりも下回り、ヒータ134をONすると、O
N直後の時間t3間は、他の負荷部品へ与える電圧変動
を低減させるために、前記第1の実施例で述べた間引き
制御が行われる。t2時間経過後は通常の動作となる
(時間t4間)。
【0100】その後、現像液の温度が所定の設定温度よ
りも0.1度だけ高い状態まで温まると、ヒータ134
から現像液に供給する熱量を制御するために、再び前記
第1の実施の形態で述べた間引き制御を行う(時間t5
間)。これにより、ヒータ134の消費電力(みかけ上
の)が小さくなり、単位時間あたりの供給熱量が下がる
ので、現像液の温度上昇率が小さくなる。(なお、以
下、ヒータの供給熱量を制御するために行うこの間引き
制御を、ヒータ134ON直後の他の負荷部品へ与える
電圧変動を低減させるために行う間引き制御と区別する
ために、「間引き稼動」という。)現像液の温度が所定
の設定温度よりも0.2度高い状態まで温ると、ヒータ
134をOFFする(時間t6間)。しかし、その後し
ばらくは、ヒータ134の予熱によって現像液の温度は
さらに上昇し、ヒータ134が冷めると次第に現像液の
温度は下降する。
【0101】図15の点線は間引き稼動しない場合の現
像液の温度変化を示し、実線は間引き稼動を行う場合の
現像液の温度変化を示している。両者ともに、現像液は
設定温度を超えて温められるオーバーシュートがみとめ
られるが、間引き稼動を行わない方がより高い温度まで
達している。
【0102】したがって、図15からも分かるように、
間引き稼動を行うことにより、ヒータ134をOFFし
た後の現像液の温度が所定の設定温度よりも高くなるオ
ーバーシュートを低減することができ、現像液の温度調
整の精度を向上させることができる。
【0103】
【発明の効果】上記に示したように、本発明の電圧変動
およびフリッカの低減回路は、負荷のON/OFFによ
り他の周辺負荷に引き起こす電圧変動を所定範囲内に制
御することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の概略構成ブロック図を示
す。
【図2】第2の実施の形態の段階制御を行う場合の概略
構成ブロック図を示す。
【図3】第2の実施の形態の連続制御を行う場合の概略
構成ブロック図を示す。
【図4】第1の実施の形態の出力電流波形の例であり、
(A)定格交流電源、(B)はゼロクロス検出回路、
(C)は出力制御回路、(D)はSSRからの出力波形
の例を示す。
【図5】第1の実施の形態における間引き制御の電流の
間引きパターンの例であり、(A)は1:1出力パター
ン、(B)は1:2出力パターン、(C)は1:3出力
パターン、(D)は2:2出力パターン、(E)は3:
3出力パターンを示す。
【図6】第2の実施の形態におけるトライアック回路か
らの出力波形の例であり、(A)はデューティを25
%、(B)はデューティを50%、(C)はデューティ
を75%、(D)はデューティを100%とした場合の
出力波形を示す。
【図7】第2の実施の形態の負荷部品をON時に段階的
なデューティ制御を行った場合の負荷部品への実効電圧
の変化の例を示し、(A)は2段階制御、(B)は3段
階制御、(C)は4段階制御の例である。
【図8】第2の実施の形態の負荷部品をON/OFF時
に段階的なデューティ制御を行った場合の負荷部品への
実効電圧の変化の例を示し、(A)は2段階ON/OF
F制御、(B)は4段階ON/OFF制御、(C)は3
段階ON/OFF制御の例である。
【図9】第2の実施の形態の負荷部品をON/OFF時
に段階的なデューティ制御を行った場合の負荷部品への
実効電圧の変化の例を示し、(A)はON時における2
段階ハーフ出力制御、(B)はON/OFF時における
2段階ハーフ出力制御、(C)はON/OFF時におけ
る1段階ハーフ出力制御の例である。
【図10】第2の実施の形態の負荷部品をON/OFF
時に連続的なデューティ制御を行った場合の出力波形お
よび実効電圧を示し、(A)は出力波形、(B)は負荷
部品への実効電圧の変化の例を示す。
【図11】第2の実施の形態のデューティ制御を行った
場合の負荷部品に流れる電流の時間変化を示し、(A)
は図7、8で示した各段階制御における電流の変化、
(B)は図9で示した各ハーフ出力制御における電流の
変化を示す。
【図12】複数の負荷部品の制御を行う場合の、制御開
始タイミングを示す。
【図13】実施例(PS版プロセッサー)の概略構成図
を示す。
【図14】実施例の概略ブロック図を示す。
【図15】間引き制御と行う場合と行わない場合の現像
原液の温度変化を示す。
【符号の説明】
10 PS版プロセッサー 134 ヒータ(負荷) 142 ヒータ(負荷) 510 定格交流電源(電源) 512 負荷部品(負荷) 520 ゼロクロス検出回路 522 出力制御回路 524 SSR(スイッチング回路) 530 出力切り替え回路(デューティ設定手段) 532 トライアック回路(スイッチング回路) 534 出力制御回路(デューティ設定手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の負荷をそれぞれ任意のタイミング
    でON/OFFする場合に、少なくとも1つの負荷に対
    する電力供給に用いられる電圧変動およびフリッカの低
    減回路であって、 負荷に所定の定格交流電圧で電力を供給する電源と、 前記電源の電流波形からゼロクロス点を検出するゼロク
    ロス検出回路と、 検出されたゼロクロス点に基づいて、前記電流波形の1
    周期を1単位として所定パターンに従い、間引き出力し
    て前記負荷に通電するスイッチング回路と、 を有する電圧変動およびフリッカの低減回路。
  2. 【請求項2】 負荷に所定の定格交流電圧で電力を供給
    する電源と、前記電源の電流波形の各周期のデューティ
    を0%から100%の間で設定するディーティ設定手段
    と、 負荷への電力供給開始時および電力供給終了時の少なく
    とも一方の電力供給を前記デューティ設定手段で設定さ
    れたデューティに基づいて、このデューティを連続的又
    は断続的に変化させて出力し、前記負荷に通電するスイ
    ッチング回路とを有する電圧変動およびフリッカの低減
    回路。
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