JP2000098692A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000098692A
JP2000098692A JP10271213A JP27121398A JP2000098692A JP 2000098692 A JP2000098692 A JP 2000098692A JP 10271213 A JP10271213 A JP 10271213A JP 27121398 A JP27121398 A JP 27121398A JP 2000098692 A JP2000098692 A JP 2000098692A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低濃度トナーと高濃度トナーを用いて低濃度
画像部における画質の向上と、高濃度画像部におけるト
ナー付着量の抑制および画像濃度の確保とを同時に図り
ながら印刷スピードの低下をもたらさない画像形成装置
を提供する。 【解決手段】 本発明の画像形成装置は、表面が均一電
位に帯電される回転可能な感光体ドラム12と、この感
光体ドラム12の表面に高濃度部54および低濃度部5
2を含む静電潜像を形成する露光装置16と、感光体ド
ラム12表面の静電潜像のうち主に高濃度部54を高濃
度トナー56で現像する第1の現像装置18と、第1の
現像装置18の高濃度トナー56に対して同一色相でか
つ同一付着量での画像濃度が薄い低濃度トナー58であ
り、この低濃度トナー58により静電潜像のうち主に低
濃度部52を現像する第2の現像装置20と、を備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
などの電子写真方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、フルカラー画像出力機器が広く実
用化され、テキスト、グラフィック、写真などの種々の
画像に対して画質向上の要求が高まっている。
【0003】フルカラー画像出力機器としてはインクジ
ェット方式によるものや電子写真方式によるもの等があ
げられる。このうちインクジェット方式のフルカラー画
像出力機器において、近年、低濃度インク(フォトイン
ク)を用いた6色インク(イエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラック、薄色マゼンタ、薄色シアン)による画像
形成方法が考案され、主に写真画像の画質向上に成果を
あげている。
【0004】低濃度インクを用いた画像形成方法におけ
る画質向上の原理について図6(a),(b)を参照し
て説明する。図6(a),(b)はそれぞれ画像の低濃
度部の拡大図であり、両者の濃度は一致している。図6
(a)に示すように、従来からある高濃度インクで表現
した従来方式による画像の低濃度部は、ドットを小さく
形成するのには限界があるため各ドット相互のドット間
距離が広くならざるを得ず、見た目には粗い画像になっ
ていた。一方、図6(b)に示すように、低濃度インク
を用いた画像形成方法では、従来方式と同じ濃度を表現
しようとすると単位面積当たりのドットの個数が多くな
るため、各ドット相互のドット間距離が近づくことによ
り見た目にきめの細かい良好な画像を得ることができ
る。ただし、低濃度インクのみを使用すると、画像の高
濃度部において画像濃度を確保するためには多量のイン
クが必要となるため、従来のような高濃度インクも併用
して濃度を補うことで低濃度インクの使用量を抑えてい
た。
【0005】ところで、電子写真方式の画像出力機器に
おいても、低濃度トナーと高濃度トナーを用いて上述し
たような画像の濃度表現方法が可能である。すなわち、
画像の低濃度部を表現する場合、低濃度トナーを用いて
ドット間距離を近くすることによりきめの細かい良好な
画像を得ることができる。また、ドット間距離を近づけ
ない場合は、電子写真方式のドットは複数のトナーの集
合であるため、低濃度トナーを使用すると、同濃度を表
現するためにはドット内のトナーの個数が多くなるため
再現のばらつきが画像上で減少することになり、がさつ
き感のないなめらかな画像が得られる。一方、低濃度ト
ナーのみを使用すると、画像の高濃度部には多量のトナ
ーが必要となり、転写や定着などのプロセスの許容量を
越えてしまうため、インクジェット方式の場合と同様
に、画像の高濃度部では高濃度トナーを併用して濃度を
補うことでトナー使用量の抑制と画像濃度の確保が可能
になる。このように、低濃度トナーと高濃度トナーを用
いた電子写真方式の画像出力機器では、画像の低濃度部
には主に低濃度トナーを優先的に使用し、画像の高濃度
部には高濃度トナーを優先的に使用することが好まし
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
シアン、薄色シアン、マゼンタ、薄色マゼンタ、イエロ
ー、ブラックの6種類のトナーを用いてカラー画像形成
を行おうとすると、中間転写方式や転写ドラム方式の場
合、単純には6サイクルの潜像形成及び現像を行う必要
があるため、画像形成に要する時間が長くなり印刷スピ
ードが低下するという問題がある。また、タンデム方式
の場合は、各色トナーに対応する数の感光体が必要とな
るためコスト高になってしまう。
【0007】そこで、本発明の目的は、低濃度トナーと
高濃度トナーを用いて低濃度画像部における画質の向上
と、高濃度画像部におけるトナー付着量の抑制および画
像濃度の確保とを同時に図りながら印刷スピードの低下
をもたらさない画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の画像形成装置は、表面が帯電される回転可
能な像担持体と、この像担持体の表面に高濃度部および
低濃度部を含む静電潜像を形成する作像装置と、上記像
担持体表面の静電潜像のうち主に高濃度部を現像剤担持
体上に保持された現像剤で現像する第1の現像装置と、
現像剤担持体上に保持された現像剤が上記第1の現像装
置の現像剤に対して同一色相でかつ同一付着量での画像
濃度が薄い現像剤であり、この薄い現像剤により上記静
電潜像のうち主に低濃度部を現像する第2の現像装置
と、を備えたものである。
【0009】本発明の画像形成装置では、上記第1の現
像装置を上記第2の現像装置よりも上記像担持体の回転
方向に関して上流側に配置し、上記第1の現像装置の現
像剤担持体に印加する現像バイアス電位を上記第2の現
像装置の現像剤担持体に印加する現像バイアス電位より
も低く設定するか、又は上記像担持体と上記各現像剤担
持体との間の現像ギャップについて上記第1の現像装置
の現像ギャップを上記第2の現像装置の現像ギャップよ
りも広く設定してもよい。
【0010】また、本発明の画像形成装置では、上記第
1の現像装置を上記第2の現像装置よりも上記像担持体
の回転方向に関して下流側に配置し、上記第2の現像装
置の現像剤担持体の回転周速度を上記第1の現像装置の
現像剤担持体の回転周速度よりも遅く設定するか、又は
上記第2の現像装置の現像剤担持体の現像剤搬送量を上
記第1の現像装置の現像剤担持体の現像剤搬送量よりも
少なくなるように設定してもよい。
【0011】
【発明の効果】本発明の画像形成装置では、静電潜像の
うち主に高濃度部を第1の現像装置の比較的濃い現像剤
すなわち高濃度現像剤で現像し、静電潜像のうち主に低
濃度部を第2の現像装置の比較的薄い現像剤すなわち低
濃度現像剤で現像するようにしているので、形成される
画像の低濃度部については低濃度現像剤により見た目に
きめの細かい良好な画像を得ることができ、形成される
画像の高濃度部については主に高濃度現像剤により画像
濃度を確保できると共に低濃度現像剤だけで画像濃度を
確保する場合に比べて現像剤付着量を抑制できる。ま
た、同じ静電潜像に対する高濃度現像剤および低濃度現
像剤による現像を一度の現像工程で行うので、高濃度現
像剤による現像工程と低濃度現像剤による現像工程とを
分ける必要がなく、従来のカラー画像や単色濃淡画像の
形成に比べて印刷スピードが低下することもない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照して説明する。図1は、第1の実施形
態の画像形成装置10の主要部を概略的に示したもので
ある。この画像形成装置10は、矢印a方向に回転駆動
される感光体ドラム(像担持体)12を備えている。感
光体ドラム12の周囲には、その回転方向に沿って順
に、帯電装置14、露光装置(作像装置)16、6つの
現像装置18,20,22,24,26,28及び転写
装置30が配置されている。
【0013】現像装置(第1の現像装置)18は、現像
装置(第2の現像装置)20よりも感光体ドラム12の
回転方向に関して上流側に配置されている。現像装置1
8にはシアントナー(現像剤)が収用されている。現像
装置18は現像ローラ(現像剤担持体)19を備えてお
り、シアントナー(現像剤)が回転する現像ローラ19
の外周面上に保持されて感光体ドラム12の対向部に搬
送されるようになっている。現像装置20には、現像装
置18のシアントナーと同一色相でかつ同一付着量での
画像濃度が薄いシアントナー(現像剤)が収用されてい
る。現像装置20もまた現像ローラ(現像剤担持体)2
1を備えており、薄いシアントナーが回転する現像ロー
ラ21の外周面上に保持されて感光体ドラム12の対向
部に搬送されるようになっている。また、各現像装置1
8,20の各現像ローラ19,21には現像バイアス電
位VC1,VC2がそれぞれ印加されているが、現像バイア
ス電位VC1は現像バイアス電位VC2よりも低く設定され
ている。以下、現像装置18のトナーを高濃度シアント
ナー、現像装置20のトナーを低濃度シアントナーとい
う。
【0014】現像装置(第1の現像装置)22は、感光
体ドラム12の回転方向に関して現像装置20よりも下
流側であって現像装置(第2の現像装置)24よりも上
流側に配置されている。現像装置22にはマゼンタトナ
ー(現像剤)が収用されている。現像装置22は現像ロ
ーラ(現像剤担持体)23を備えており、マゼンタトナ
ー(現像剤)が回転する現像ローラ23の外周面上に保
持されて感光体ドラム12の対向部に搬送されるように
なっている。現像装置24には、現像装置22のマゼン
タトナーと同一色相でかつ同一付着量での画像濃度が薄
いマゼンタトナー(現像剤)が収用されている。現像装
置24もまた現像ローラ(現像剤担持体)25を備えて
おり、薄いマゼンタトナーが回転する現像ローラ25の
外周面上に保持されて感光体ドラム12の対向部に搬送
されるようになっている。また、各現像装置22,24
の各現像ローラ23,25には現像バイアス電位VM1
M2がそれぞれ印加されているが、現像バイアス電位V
M1は現像バイアス電位VM2よりも低く設定されている。
以下、現像装置22のトナーを高濃度マゼンタトナー、
現像装置24のトナーを低濃度マゼンタトナーという。
【0015】現像装置26,28も同様に、現像ローラ
27,29をそれぞれ備えており、各現像装置26,2
8にそれぞれ収用されたイエロートナー、ブラックトナ
ーが回転する各現像ローラ27,29の外周面上に保持
されて感光体ドラム12の対向部にそれぞれ搬送される
ようになっている。また、各現像装置26,28の各現
像ローラ27,29には現像バイアス電位VY,VKがそ
れぞれ印加されている。
【0016】転写装置30は、矢印b方向に回転駆動さ
れる駆動ローラ32と4つの支持ローラ34,36,3
8,40との周囲に掛け渡された無端状の中間転写ベル
ト42を有している。中間転写ベルト42は、駆動ロー
ラ32によって駆動されて矢印c方向に回転移動する。
また、中間転写ベルト42のうち2つの支持ローラ3
4,36の間に位置する部分は、感光体ドラム12に接
触して一次転写領域44を形成している。なお、4つの
支持ローラ34,36,38,40は、中間転写ベルト
42の移動に伴って従動回転するのが好ましいが、従動
回転しない固定式のものであってもよい。
【0017】一方、支持ローラ40の下方には、矢印d
方向に回転駆動される転写ローラ46が配置されてい
る。転写ローラ46と支持ローラ40との間にある中間
転写ベルト42の領域が二次転写領域48となってい
る。用紙等の被転写材50は、それぞれ回転する中間転
写ベルト42と転写ローラ46との間に挟まれて矢印e
方向に搬送されるようになっている。
【0018】上記構成からなる画像形成装置10では、
感光体ドラム12の表面が帯電装置14により均一電位
0に帯電される。その均一帯電した感光体ドラム12
の表面に、露光装置16からシアン画像情報に応じてレ
ーザビーム16aが照射される。これにより、レーザ照
射部の電位が減衰して感光体ドラム12の表面にシアン
用静電潜像が形成される。この静電潜像が感光体ドラム
12の回転にしたがって移動し、現像装置18,20に
より現像されてシアントナー像が形成される。このシア
ントナー像が感光体ドラム12の回転にしたがって一次
転写領域44に移動し、そこでシアントナー像が中間転
写ベルト42に一次転写される。続いて、露光装置16
および現像装置22,24により感光体ドラム12上に
同様にして形成されたマゼンタトナー像が一次転写領域
44において中間転写ベルト42上のシアントナー像の
上に重ねて一次転写される。続いて、同様にして露光装
置16および現像装置26,28により感光体ドラム1
2上にそれぞれ形成されたイエロートナー像およびブラ
ックトナー像が一次転写領域44において中間転写ベル
ト42上のシアントナー像およびマゼンタトナー像の上
に順次重ねて一次転写される。このようにして、中間転
写ベルト42上にカラートナー像が形成される。
【0019】中間転写ベルト42上に形成されたカラー
トナー像が、中間転写ベルト42の回転にしたがって二
次転写領域48に移動してくると、この移動に同期して
二次転写領域48に搬送されてきた被転写材50上にカ
ラートナー像が二次転写される。被転写材50に転写さ
れたカラートナー像は、被転写材50が図示しない定着
装置を通過する際に定着される。
【0020】次に、感光体ドラム12上における静電潜
像及びシアントナー像の形成について詳述する。カラー
画像形成工程において感光体ドラム12上には、まず、
露光装置16によりシアントナー像用の静電潜像が形成
される。画像形成装置10において画像濃度は、周期的
に配列されたドットの大きさやラインの幅を増減するデ
ィザ法もしくはパルス幅変調方式により表現される。こ
のような画像濃度表現方式により感光体ドラム12上に
形成される静電潜像には低濃度部と高濃度部とが含まれ
ている。具体的には、露光装置16から照射されるレー
ザビーム16aは発光強度に広がり(例えば、半値幅で
60μm程度)をもっているため、均一電位に帯電した
感光体ドラム12に対するレーザの連続発光時間が短い
と電位減衰の小さい(電位減衰が飽和レベルにまで達し
ない)低濃度部が形成され、レーザ連続発光時間が長い
と光量が加算されて電位減衰の大きい(電位減衰が飽和
レベルまで達している)高濃度部が形成される。すなわ
ち、図2(a),(b)に示すように、静電潜像の低濃
度部52の電位は電位減衰の飽和点V1まで達せず感光
体ドラム12の帯電電位V0と露光後飽和電位V1との中
間ぐらいとなり、静電潜像の高濃度部54の電位は露光
後飽和電位V1にまで達している。
【0021】このような高濃度部54と低濃度部52を
含む静電潜像が感光体ドラム12の回転にしたがって現
像装置18の対向部に移動してきたとき、図2(a)に
示すように、現像装置18の現像ローラ19の現像バイ
アス電位VC1は静電潜像の高濃度部54の電位V1より
も高いが低濃度部52の電位よりも低く設定されてい
る。これにより、現像ローラ19と静電潜像の高濃度部
54との間に現像電界が形成され、この電界の作用によ
り現像ローラ19上の高濃度シアントナー56が高濃度
部54に静電的に付着して現像されるが、静電潜像の低
濃度部52については現像ローラ19との間に現像電界
が形成されないため現像ローラ19上の高濃度シアント
ナー56は付着しない。
【0022】続いて、高濃度部54だけが部分的に現像
された静電潜像が感光体ドラム12の回転にしたがって
現像装置20の対向部に移動してきたとき、図2(b)
に示すように、現像装置20の現像ローラ21の現像バ
イアス電位VC2は現像装置18の現像バイアス電位VC1
よりも高く、かつ静電潜像の低濃度部52の電位よりも
高く設定されている。これにより、現像ローラ21と静
電潜像の低濃度部52との間に現像電界が形成され、こ
の電界の作用により現像ローラ21上の低濃度シアント
ナー58が低濃度部52に静電的に付着して現像され
る。ただし、このときにも静電潜像の高濃度部54に低
濃度シアントナー58がある程度付着することは避けら
れないので、高濃度部54において従来と同一トナー付
着量で同一の画像濃度を得るためには高濃度シアントナ
ー56を従来よりもさらに高濃度化する必要がある。
【0023】このようにして形成されたシアントナー像
が中間転写ベルト42に一次転写された後、感光体ドラ
ム12上には現像装置22,24にそれぞれ収用された
高濃度マゼンタトナーおよび低濃度マゼンタトナーによ
ってマゼンタトナー像が形成されることになるが、その
形成工程はシアントナー像の場合と同様である。
【0024】以上に説明したように本実施形態の画像形
成装置10では、シアンおよびマゼンタのトナー像につ
いては、静電潜像のうち主に高濃度部54を現像装置1
8,22の高濃度トナーで現像し、静電潜像のうち主に
低濃度部52を現像装置20,24の低濃度トナーで現
像するようにしている。そのため、形成される画像の低
濃度部については低濃度トナーにより見た目にきめの細
かい良好な画像を得ることができ、形成される画像の高
濃度部については主に高濃度トナーにより画像濃度を確
保できると共に低濃度トナーだけで画像濃度を確保する
場合に比べてトナー付着量を抑制できる。また、同じ静
電潜像に対する高濃度トナーおよび低濃度トナーによる
現像を一度の現像工程で行うので、高濃度トナーによる
現像工程と低濃度トナーによる現像工程とを分ける必要
がなく、従来のカラー画像や単色濃淡画像の形成に比べ
て印刷スピードが低下することもない。
【0025】ところで、上記画像形成装置10では、現
像装置18で主に静電潜像の高濃度部を現像し、続いて
現像装置20で主に静電潜像の低濃度部を現像するため
に、現像装置18の現像ローラ19に印加する現像バイ
アス電位VC1を現像装置20の現像ローラ21に印加す
る現像バイアス電位VC2よりも低く設定したが、同様に
現像を行うための方法として感光体ドラム12と各現像
ローラ19,21との間のそれぞれの現像ギャップにつ
いて現像装置18の現像ギャップを現像装置20の現像
ギャップよりも広く設定してもよい。これにより、現像
装置18では、現像ローラ19と静電潜像の低濃度部と
の間の現像電界が弱くなるため、現像ローラ19上の高
濃度シアントナーは静電潜像の低濃度部にほとんど付着
せず主に静電潜像の高濃度部だけに付着して現像する。
続いて、現像装置20では、現像に十分な強度の現像電
界が形成されるように現像ギャップを狭く設定すること
により、主に静電潜像の低濃度部が低濃度シアントナー
によって現像される。このように現像ギャップを調節す
ることによっても上記画像形成装置10と同様の効果を
得ることができる。
【0026】次に、第2の実施形態の画像形成装置につ
いて説明する。なお、上記画像形成装置10と同一の構
成部材には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0027】図3に示すように、本実施形態の画像形成
装置60では、感光体ドラム12の回転方向に関して、
高濃度シアントナー用の現像装置18を低濃度シアント
ナー用の現像装置20よりも下流側に配置し、高濃度マ
ゼンタトナー用の現像装置22を低濃度マゼンタトナー
用の現像装置24よりも下流側に配置してある。これ以
外の構成は、上記画像形成装置10と同様である。
【0028】現像装置20の現像ローラ21の回転周速
度は、現像装置18の現像ローラ19の回転周速度より
も遅く設定されているか、または、現像装置20の現像
ローラ21のトナー搬送量が現像装置18の現像ローラ
19のトナー搬送量よりも少なくなるように設定されて
いる。より具体的には、感光体ドラム12上の単位面積
当たりの最大トナー付着量が十分に得られないようにす
るために、現像装置20の現像ローラ21の回転周速度
を遅くするか、または、現像ローラ21によるトナー搬
送量を少なくしてある。一方、現像装置18について
は、感光体ドラム12上での単位面積当たりの最大トナ
ー付着量が十分に得られるように、現像ローラ19の回
転周速度を速くするか、または、現像ローラ19による
トナー搬送量を多くしてある。
【0029】各現像装置18,20の現像特性である、
現像電位ギャップと現像量の関係を図4のグラフに示
す。ここで、現像電位ギャップとは現像ローラに印加さ
れる現像バイアス電位と静電潜像との電位差をいい、現
像量とは現像ローラから感光体ドラム12上へのトナー
付着量をいう。現像装置18の現像特性はグラフ中
(イ)で示され、現像電位ギャップが大きくなるにつれ
て現像量が増加する。これに対し、現像装置20の現像
特性はグラフ中(ロ)で示され、ある大きさの現像電位
ギャップまでは現像電位ギャップが大きくなるにつれて
現像量は増加するが、現像電位ギャップがそれ以上大き
くなっても、すでに現像ローラ21上の低濃度シアント
ナーはすべて現像に供されてしまっているために感光体
ドラム12上の現像量は飽和して増加しなくなり、現像
電位ギャップが大きい静電潜像の高濃度部をトナーで完
全に埋めることができない状態になる。なお、マゼンタ
トナー用の現像装置22,24の現像特性もまた、上述
したシアントナー用の現像装置18,20と同様であ
る。
【0030】このような現像特性を有する現像装置1
8,20による現像過程を図5(a),(b)に示す。
露光装置16により感光体ドラム12表面に形成された
シアントナー像用の静電潜像は、感光体ドラム12の帯
電電位V0からの電位減衰が小さい低濃度部52と電位
減衰が大きい高濃度部54とを含んでいる。低濃度部5
2の電位の最下点は電位減衰の飽和点V1まで達してお
らず感光体ドラム12の帯電電位V0と露光後飽和電位
1の中間ぐらいとなり、高濃度部54の電位の最下点
は露光後飽和電位V1に達している。この静電潜像が感
光体ドラム12の回転にしたがって現像装置20の対向
部に移動し、図5(a)に示すように現像ローラ21上
に保持された低濃度シアントナー58により現像され
る。このとき、現像ローラ21には現像バイアス電位V
C2が印加されており、この電位VC2と低濃度部52およ
び高濃度部54との電位ギャップはそれぞれΔV1,Δ
2になっている。図4で説明したように現像装置20
では、電位ギャップがΔV1の低濃度部52に対して現
像能力が飽和に達していないため低濃度シアントナー5
8で十分に埋めるだけの現像を行えるが、電位ギャップ
ΔV2の高濃度部54に対しては現像能力がすでに飽和
に達しているために低濃度シアントナー58で十分に埋
めるだけの現像を行うことができない。したがって、高
濃度部54には低濃度シアントナー58が僅かに付着し
た状態で静電潜像は現像装置20の対向部を通過する。
【0031】続いて、現像装置20により部分的に現像
された静電潜像は感光体ドラム12の回転にしたがって
現像装置18の対向部に移動し、図5(b)に示すよう
に現像ローラ19上に保持された高濃度シアントナー5
6により現像される。このとき、現像ローラ19には、
現像装置20の現像ローラ21の現像バイアス電位VC2
と同じ値の現像バイアス電位VC1が印加されており、こ
の電位VC1と低濃度部52および高濃度部54との電位
ギャップもまたそれぞれΔV1,ΔV2となる。図4で説
明したように、現像装置18では、大きな電位ギャップ
ΔV2に対しても現像能力が飽和に達しないため、低濃
度シアントナー58で十分に埋められなかった高濃度部
54に高濃度シアントナー56を付着させて現像するこ
とができる。ただし、上述したように高濃度部54に低
濃度シアントナー58がある程度付着することは避けら
れないので従来と同一付着量で同一の画像濃度を得るた
めには高濃度シアントナー56を従来よりもさらに高濃
度化する必要がある。一方、低濃度部52についてはす
でに低濃度シアントナー58により十分に現像されてい
るため、その上に高濃度シアントナー56が付着するこ
とはない。このようにして感光体ドラム12上に高濃度
シアントナー56および低濃度シアントナー58により
シアントナー像が形成される。
【0032】このシアントナー像が中間転写ベルト42
に転写された後、感光体ドラム12上には露光装置16
と低濃度マゼンタトナー用現像装置24および高濃度マ
ゼンタトナー用現像装置22とによりマゼンタトナー像
が形成されるが、その形成過程はシアントナー像の場合
と同様である。
【0033】以上に説明したように第2の実施形態の画
像形成装置60によっても、上記画像形成装置10と同
様の効果を得ることができる。すなわち、シアンおよび
マゼンタのトナー像については、静電潜像のうち主に高
濃度部54を現像装置18,22の高濃度トナーで現像
し、静電潜像のうち主に低濃度部52を現像装置20,
24の低濃度トナーで現像するようにしている。そのた
め、形成される画像の低濃度部については低濃度トナー
により見た目にきめの細かい良好な画像を得ることがで
き、形成される画像の高濃度部については主に高濃度ト
ナーにより画像濃度を確保できると共に低濃度トナーだ
けで画像濃度を確保する場合に比べてトナー付着量を抑
制できる。また、同じ静電潜像に対する高濃度トナーお
よび低濃度トナーによる現像を一度の現像工程で行うの
で、高濃度トナーによる現像工程と低濃度トナーによる
現像工程とを分ける必要がなく、従来のカラー画像や単
色濃淡画像の形成に比べて印刷スピードが低下すること
もない。
【0034】なお、上記各画像形成装置10,60は1
つの感光体を用いてカラー画像を形成する方式のもので
あるが、複数の感光体を有するタンデム方式の場合には
1つの感光体に対して1つないし2つの現像装置を設置
し、現像装置が2つ設置された感光体については各現像
装置に高濃度トナーと低濃度トナーをそれぞれ収用して
上述した方法によりそれら2つの現像装置で1つのトナ
ー像を形成するようにすれば、上記画像形成装置10,
60と同様の効果が得られると共に、必要な感光体の数
も最小限にすることができる。
【0035】また、上記各実施形態ではカラー画像形成
装置を例にあげて説明したが、本発明はモノカラー(例
えば、ブラック)の画像形成装置にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の画像形成装置の概略構成図。
【図2】 (a),(b)は共に、静電潜像の低濃度部
および高濃度部の電位状態とトナー付着状態を示す図。
【図3】 第2実施形態の画像形成装置の概略構成図。
【図4】 高濃度トナーおよび低濃度トナーの現像電位
ギャップに対する現像量の関係を示すグラフ。
【図5】 (a),(b)は共に、静電潜像の低濃度部
および高濃度部の電位状態とトナー付着状態を示す図。
【図6】 従来のインクジェット方式による低濃度画像
部の拡大図であって、(a)は通常濃度のインクを使用
した場合の拡大図で、(b)は薄色インクを使用した場
合の拡大図。
【符号の説明】
10…画像形成装置、12…感光体ドラム(像担持
体)、16…露光装置(作像装置)、18,22…現像
装置(第1の現像装置)、20,24…現像装置(第2
の現像装置)、26,28…現像装置、19,21,2
3,25,27,29…現像ローラ(現像剤担持体)、
52…静電潜像の低濃度部、54…静電潜像の高濃度
部、56…高濃度トナー、58…低濃度トナー(薄い現
像剤)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 EA04 EA05 EB04 EC20 ED08 ED09 EE03 EE07 EF09 2H030 AA03 AD01 BB02 BB23 BB33 BB34 BB42 2H073 AA02 BA02 BA41 BA43 CA22 2H077 AD02 AD06 AD35 BA07 BA10 DB08 DB14 EA24 GA13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が帯電される回転可能な像担持体
    と、 この像担持体の表面に高濃度部および低濃度部を含む静
    電潜像を形成する作像装置と、 上記像担持体表面の静電潜像のうち主に高濃度部を現像
    剤担持体上に保持された現像剤で現像する第1の現像装
    置と、 現像剤担持体上に保持された現像剤が上記第1の現像装
    置の現像剤に対して同一色相でかつ同一付着量での画像
    濃度が薄い現像剤であり、この薄い現像剤により上記静
    電潜像のうち主に低濃度部を現像する第2の現像装置
    と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記第1の現像装置を上記第2の現像装
    置よりも上記像担持体の回転方向に関して上流側に配置
    し、上記第1の現像装置の現像剤担持体に印加する現像
    バイアス電位を上記第2の現像装置の現像剤担持体に印
    加する現像バイアス電位よりも低く設定するか、又は上
    記像担持体と上記各現像剤担持体との間の現像ギャップ
    について上記第1の現像装置の現像ギャップを上記第2
    の現像装置の現像ギャップよりも広く設定したことを特
    徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】上記第1の現像装置を上記第2の現像装置
    よりも上記像担持体の回転方向に関して下流側に配置
    し、上記第2の現像装置の現像剤担持体の回転周速度を
    上記第1の現像装置の現像剤担持体の回転周速度よりも
    遅く設定するか、又は上記第2の現像装置の現像剤担持
    体の現像剤搬送量を上記第1の現像装置の現像剤担持体
    の現像剤搬送量よりも少なくなるように設定したことを
    特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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