JP2000098478A - 電子カメラ及びその制御方法 - Google Patents

電子カメラ及びその制御方法

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JP2000098478A
JP2000098478A JP10285988A JP28598898A JP2000098478A JP 2000098478 A JP2000098478 A JP 2000098478A JP 10285988 A JP10285988 A JP 10285988A JP 28598898 A JP28598898 A JP 28598898A JP 2000098478 A JP2000098478 A JP 2000098478A
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JP10285988A
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Masahito Oyoshi
優人 大吉
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み付け誤差やパララックスなどに影響され
ずに適正なオートフォーカスを行う。 【解決手段】 写真レンズを通して取り込んだ被写体像
の画像信号を生成して表示手段に表示させる。被写体ま
での距離を測定し、その測距範囲を表す領域指標を前記
表示手段にオーバラップ表示させるとともに、前記被写
体までの距離又は該距離に相関する値に基づいて前記領
域指標のオーバラップ表示位置を調節する。被写体まで
の距離の違いによるパララックスの影響を抑制でき、A
F照準用の領域指標と赤外線の照射範囲とを正確に対応
させることができる。しかも、領域指標は表示手段上に
オーバラップ表示されるもので固定のマークではないか
ら、例えば、カメラを組み立てた後に表示を見ながら領
域指標の位置調整を行うことも自在である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子カメラ及びそ
の制御方法に関し、特に、モニター画面とオートフォー
カス機構とを備えた電子カメラ及びその制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子カメラを含むカメラ一般には、ユー
ザの技量を問わずにきれいな写真を撮影できるようにす
るための各種自動化機構が備えられており、例えば、写
真レンズのフォーカス(焦点)合わせを自動化するオー
トフォーカス機構(以下「AF」と略すこともある)も
その一つである。図6は、赤外線方式のAFを搭載した
従来の電子カメラの外観図であり、カメラ本体1には、
シャッターキー2及び各種の機能キー3が備えられてい
ると共に、その前面にストロボ4、写真レンズ5、ファ
インダー6及びAFユニット部7などが備えられてい
る。
【0003】AFユニット部7は、その概略構成を図面
内に模式化して示すように、赤外線7aを発光する赤外
発光ダイオード7bと、赤外発光ダイオード7bから出
力された赤外線7aの光軸を絞って被写体方向に照射す
るレンズ7cと、被写体で反射された赤外線7dの光軸
を絞って受光センサ7eの受光面に結像させるレンズ7
fとを備える他、図示は略すが、シャッターキー2の
“半押し"(最後まで押し切らずに途中で止める動作)
に応答して赤外発光ダイオード7bの発光動作をオンに
し、且つ、そのときの受光センサ7eの受光面における
赤外線7dの受光位置を演算してフォーカスのずれ量を
求め、写真レンズ5の焦点機構を駆動してフォーカスを
合わせる一連の制御を行う制御部を備える。
【0004】ところで、AFユニット部7から出力され
る赤外線7aは、エネルギーロスを防ぐためにビーム状
に細く絞り込まれており、撮影範囲の一部にしか照射さ
れない。したがって、適正なオートフォーカスを行うた
めには、ピントを合わせたい目標物に対して正確に赤外
線7aを当てなければならず、何らかの照準手段が必要
になる。一般にAF機能付きカメラのファインダーには
照準マークが設けられており、図示の電子カメラも例外
ではない。すなわち、ファインダー6を覗くと、図7に
示すような大きなエリアマーク6a(以下「撮影範囲エ
リアマーク」という)とその内側の小さなエリアマーク
6b(以下「AFエリアマーク」という)が見えるよう
になっており、AFエリアマーク6bが上述の照準手段
に相当し、このマークの範囲内に赤外線7aの光が当た
ることを示している。
【0005】撮影の際は、まず、AFエリアマーク6b
に被写体を合わせて(図7(a))シャッターキー2を
“半押し"し、次いで、撮影範囲エリアマーク6aに構
図を合わせて(図7(b))シャッターキー2を最後ま
で押し切る(全押し)という操作を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電子カメラにおけるAFエリアマーク6bは、ファ
インダー6の内部のガラスに印刷又は刻印されたもので
あって、要するに固定のマークであるから、以下の理由
で、必ずしも赤外線7aの照射範囲を正確に表しておら
ず、場合によっては適正なオートフォーカスを行うこと
ができないという問題点があった。
【0007】<理由1>AFユニット部7や写真レンズ
5及びファインダー6の位置関係は一応正確に合わせら
れているが、それでも多少の組み付け誤差は避けられ
ず、誤差の程度によってはAFエリアマーク6bと赤外
線7aの照射範囲とが正確に対応しないことがある。
【0008】<理由2>また、AFユニット部7と写真
レンズ5の間が離れていることに起因するパララックス
(視差)は、目標物に近づくほどその影響が大きくなる
から、通常の撮影距離のときのパララックスに適合した
AFエリアマーク6bは、例えば、マクロ撮影のような
目標物にきわめて近い撮影距離のときのパララックスで
は不適合となるので、この場合は、明らかにAFエリア
マーク6bと赤外線7aの照射範囲とが正確に対応しな
い。
【0009】このため、上記従来の電子カメラにおける
AFエリアマーク6bは、組み付け誤差やパララックス
などを考慮したマージン分だけ大きく設定されており、
したがって、場合によってはAFエリアマーク6bに被
写体を合わせても、被写体に赤外線7aの光が当たらな
いか又は充分な光が当たらないことがあり、適正なオー
トフォーカスを行うことができないという問題点があっ
た。
【0010】そこで本発明は、モニター画面を利用して
赤外線の照射範囲を正確に表す可変の領域指標を表示
し、以って組み付け誤差やパララックスなどに影響され
ずに適正なオートフォーカスを行うことができる電子カ
メラ及びその制御方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る電子カメラは、写真レンズを通して取り込んだ被写体
像の画像信号を生成する画像生成手段と、前記画像生成
手段で生成された画像信号を表示する表示手段と、被写
体までの距離を測定する測定手段と、前記測定手段によ
る測距範囲を表す領域指標を前記表示手段にオーバラッ
プ表示させる表示制御手段と、前記被写体までの距離又
は該距離に相関する値に基づいて前記領域指標のオーバ
ラップ表示位置を調節する調節手段と、を備えたことを
特徴とする。請求項2記載の発明に係る電子カメラは、
写真レンズを通して取り込んだ被写体像の画像信号を生
成する画像生成手段と、前記画像生成手段で生成された
画像信号を表示する表示手段と、被写体までの距離を測
定する測定手段と、前記測定手段による測距範囲を表す
領域指標を前記表示手段にオーバラップ表示させる表示
制御手段と、通常撮影モードと近接撮影モードとを切り
換え設定するモード設定手段と、該モード設定手段によ
り設定された撮影モードに基づいて前記領域指標のオー
バラップ表示位置を調節する調節手段と、を備えたこと
を特徴とする。請求項3記載の発明に係る電子カメラ
は、写真レンズを通して取り込んだ被写体像の画像信号
を生成する画像生成手段と、画角を変更するズーム手段
と、前記画像生成手段で生成された画像信号を表示する
表示手段と、被写体までの距離を測定する測定手段と、
前記測定手段による測距範囲を表す領域指標を前記表示
手段にオーバラップ表示させる表示制御手段と、前記画
角に基づいて前記領域指標のオーバラップ表示位置を調
節する調節手段と、を備えたことを特徴とする。請求項
4記載の発明に係る電子カメラの制御方法は、写真レン
ズを通して取り込んだ被写体像の画像信号を生成して表
示手段に表示させる第1ステップと、被写体までの距離
を測定する第2ステップと、前記第2ステップの測距範
囲を表す領域指標を前記表示手段にオーバラップ表示さ
せる第3ステップと、前記被写体までの距離又は該距離
に相関する値に基づいて前記領域指標のオーバラップ表
示位置を調節する第4ステップと、を含むことを特徴と
する。請求項5記載の発明に係る電子カメラの制御方法
は、写真レンズを通して取り込んだ被写体像の画像信号
を生成して表示手段に表示させる第1ステップと、被写
体までの距離を測定する第2ステップと、前記第2ステ
ップの測距範囲を表す領域指標を前記表示手段にオーバ
ラップ表示させる第3ステップと、通常撮影モードと近
接撮影モードとを切り換え設定するモード設定手段の設
定撮影モードに基づいて前記領域指標のオーバラップ表
示位置を調節する第4ステップと、を含むことを特徴と
する。請求項6記載の発明に係る電子カメラの制御方法
は、写真レンズを通して取り込んだ被写体像の画像信号
を生成して表示手段に表示させる第1ステップと、被写
体までの距離を測定する第2ステップと、前記第2ステ
ップの測距範囲を表す領域指標を前記表示手段にオーバ
ラップ表示させる第3ステップと、画角に基づいて前記
領域指標のオーバラップ表示位置を調節する第4ステッ
プと、を含むことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、液
晶ディスプレイと赤外線AFを備えた電子カメラを例に
して、図面を参照しながら説明する。図1は、電子カメ
ラの外観図である。図示の電子カメラ10は、カメラ本
体11にシャッターキー12を含む様々なキースイッチ
12〜21(詳細は後述)を備えるとともに、その前面
にストロボ22、写真レンズ23、ファインダー24及
びAFスユニット部25などを備え、且つ、その背面に
液晶ディスプレイ26(表示手段)及びファインダー用
接眼窓24aを備えて構成されている。
【0013】キースイッチ12〜21の一つは、先にも
述べたようにシャッターキー12であり、それ以外は、
例えば、プラスキー13、マイナスキー14、電源スイ
ッチ15、メニューキー16、ディスプレイキー17、
記録モードキー18、マクロ及びセルフタイマーキー1
9、ストロボモードキー20、REC/PLAYキー2
1などであり、これら各キーの機能(役割)は、以下の
とおりである。 (1)シャッターキー12:記録モード時には、その名
のとおり“シャッターキー"(半押しで露出とフォーカ
スを固定し、全押しで画像をキャプチャーする)として
働くキーであるが、記録モードや再生モード(キャプチ
ャー画像を再生したり他の機器に出力したりするモー
ド)時にメニューキー16が押された場合には、液晶デ
ィスプレイ26に表示された様々な選択項目を了解する
ためのYESキーとしても働くマルチ機能キーである。 (2)プラスキー13:再生画像を選択したり、各種シ
ステム設定を選択したりするために用いられるキーであ
る。“プラス"は、その選択方向を意味し、画像選択の
場合であれば最新画像の方向、システム設定選択の場合
であれば液晶ディスプレイ26の走査方向である。 (3)マイナスキー14:方向が逆向きである以外、プ
ラスキーと同じ機能である。
【0014】(4)電源スイッチ15:カメラの電源を
オンオフするスライドスイッチである。 (5)メニューキー16:各種システム設定を行うため
のキーである。記録モードにおいては、画像の記録に必
要な、例えば、記録画像の精細度、オートフォーカスの
オンオフ、動画撮影の撮影時間などの選択項目を液晶デ
ィスプレイ26に表示し、再生モードにおいては、通常
再生やパノラマ再生又は動画再生などの表示モードをは
じめとした各種選択項目を液晶ディスプレイ26に表示
する。
【0015】(6)ディスプレイキー17:液晶ディス
プレイ26に表示された画像に様々な情報をオーバラッ
プ表示するためのキーであり、例えば、記録モードで
は、残り撮影可能枚数や撮影形態(通常撮影、パノラマ
撮影、動画撮影)などの情報をオーバラップ表示し、再
生モードでは、再生画像の属性情報(ページ番号や精細
度等)をオーバラップ表示する。 (7)記録モードキー18:記録モード時のみ使用可能
になるキーである。通常撮影、パノラマ撮影又は動画撮
影などを選択する。
【0016】(8)マクロ及びセルフタイマーキー1
9:標準距離(1m〜無限大)の撮影と、極接近した距
離(30cm〜1m)のマクロ撮影とを切り換えたり、
セルフタイマー機能をオンオフしたりするキーである。 (9)ストロボモードキー20:ストロボに関する様々
な設定、例えば、強制発光させたり、発光を禁止した
り、赤目を防止したりするキーである。 (10)REC/PLAYキー21 記録モードと再生モードを切り替えるためのキーであ
る。この例では、スライドスイッチになっており、上に
スライドすると記録モード、下にスライドすると再生モ
ードになる。
【0017】図2は、本実施の形態における電子カメラ
のブロック図である。図2において、30はCCD(イ
メージセンサ)、31はCCD30のドライバ、32は
タイミング発生器(TG)、33はサンプルホールド回
路(S/H)、34はアナログディジタル変換器(A/
D)、35はカラープロセス回路(画像生成手段)、3
6はビデオトランスファー回路、37はバッファメモ
リ、38は圧縮・伸長回路、39はフラッシュメモリ、
40はCPU(表示制御手段、調節手段)、41はキー
入力部、42はディジタルビデオエンコーダ、43はバ
ス、44はAF部(測定手段)である。なお、23は写
真レンズ、26は液晶ディスプレイである。
【0018】これら各部の機能は、概ね以下のとおりで
ある。 (A)写真レンズ23:CCD30の受光面上に被写体
の像を結ばせるためのものであり、AF用の駆動機構を
備えている。なお、メカニカルズーム機構を備えていて
もよい。
【0019】(B)CCD30:電荷をアレイ状に転送
する固体撮像デバイスである。電荷結合素子とも呼ばれ
る。アナログ遅延線などに用いられるものもあるが、本
明細書では、特に、二次元の光学情報を時系列(シリア
ル列)の電気信号に変換して出力する固体のイメージセ
ンサーを指す。一般にCCDは、多数の光電変換素子を
アレイ状に並べた光電変換部と、光電変換素子の出力電
荷を蓄積する電荷蓄積部と、電荷蓄積部の電荷を所定の
方式で読み出す電荷読み出し部とから構成されており、
光電変換素子の一つ一つが画素になる。例えば、有効画
素数が100万画素のCCDでは、少なくともアレイの
桝目が100万個並んでいることになる。以下、説明の
都合上、図示のCCD30の有効画素数を640×48
0とする。すなわち、行方向(横方向)に640個、列
方向(縦方向)に480個の画素で構成された、640
列×480行のアレイ構造を有しているものとする。
【0020】なお、本実施の形態のCCD30はカラー
CCDである。一般にCCDの画素情報そのものは色情
報を持っていないため、カラーCCDでは前面に色フィ
ルタアレイ(光の三原色を用いた原色フィルタ又は色の
三原色を用いた補色フィルタ)を装着し、さらにその前
面に、色フィルタアレイのピッチに相当する周波数成分
を有する偽の色信号を除去するための光学ローパスフィ
ルタを装着するが、図面では略してある。また、CCD
は、電荷の読み出し方式によって二つのタイプに分ける
ことができる。第1は、信号を読み出すときに画素を一
つずつ飛ばす「飛び越し読み出し方式」(インターレー
スCCDとも言う)のタイプであり、第2は、全画素を
順番に読み出す「全面読み出し方式」(ノンインターレ
ースCCD又はプログレッシブCCDとも言う)のタイ
プである。電子カメラでは第2のタイプがよく用いられ
るものの、昨今の100万画素を越えるメガピクセル級
の電子カメラでは第1のタイプを用いることもある。以
下、説明の便宜上、本実施の形態のCCD30は、第2
のタイプ(全面読み出し方式)とする。
【0021】(C)ドライバ31とタイミング発生器3
2:CCD30の読み出しに必要な駆動信号を生成する
部分であり、CCD30はこの駆動信号に同期して画像
信号を出力する。本実施の形態のCCD30は、全面読
み出し方式と仮定されているから、CCD30の各列を
次々に指定しながら行単位に画素の情報を転送する(読
み出す)ことができる駆動信号、要するに、640列×
480行のアレイ構造の左上から右下の方向(この方向
はテレビジョンの走査方向に類似する)に画素情報をシ
リアルに読み出すための水平・垂直それぞれの駆動信号
を生成するものである。 (D)サンプルホールド回路33:CCD30から読み
出された時系列の信号(この段階ではアナログ信号であ
る)を、CCD30の解像度に適合した周波数でサンプ
リング(例えば、相関二重サンプリング)するものであ
る。なお、サンプリング後に自動利得調整を行うことも
ある。 (E)アナログディジタル変換器34:サンプリングさ
れた信号をディジタル信号に変換するものである。
【0022】(F)カラープロセス回路35:アナログ
ディジタル変換器34の出力から輝度・色差マルチプレ
クス信号(以下、YUV信号と言う)を生成する部分で
ある。YUV信号を生成する理由は、次のとおりであ
る。アナログディジタル変換器34の出力は、アナログ
かディジタルかの違い及びサンプリングやディジタル変
換の誤差を除き、実質的にCCD30の出力と一対一に
対応し、光の三原色データ(RGBデータ)そのもので
あるが、このデータはサイズが大きく、限られたメモリ
資源の利用や処理時間の点で不都合をきたす。そこで、
何らかの手法で多少なりともデータ量の削減を図る必要
がある。YUV信号は、一般にRGBデータの各要素デ
ータ(Rデータ、Gデータ、Bデータ)は輝度信号Yに
対して、G−Y、R−Y、B−Yの三つの色差信号で表
現できるうえ、これら三つの色差信号の冗長を取り除け
ば、G−Yを転送しなくてもよく、G−Y=α(R−
Y)−β(B−Y)で再現できる、という原理に基づく
一種のデータ量削減信号と言うことができる。ここで、
αやβは合成係数である。
【0023】なお、YUV信号をYCbCr信号(Cb
とCrはそれぞれB−YとR−Y)と言うこともある
が、本明細書ではYUV信号に統一することにする。ま
た、YUV信号の信号フォーマットは、輝度信号と二つ
の色差信号のそれぞれを独立して含む“コンポーネン
ト"と呼ばれる固定長の三つのブロックで構成されてお
り、各コンポーネントの長さ(ビット数)の比をコンポ
ーネント比と言う。変換直後のYUV信号のコンポーネ
ント比は1:1:1であるが、色差信号の二つのコンポ
ーネントを短くする、すなわち、1:x:x(但し、x
<1)とすることによってもデータ量を削減できる。こ
れは、人間の視覚特性は輝度信号よりも色差信号に対し
て鈍感であると言うことを利用したものである。
【0024】(G)ビデオトランスファー回路36:ビ
デオトランスファー回路36は、(撮像系の出口を構成
する)カラープロセス回路35、バッファメモリ37、
(表示系の入り口を構成する)ディジタルビデオエンコ
ーダ42及び(圧縮・伸長系の主要部を構成する)圧縮
・伸張回路38の間を行き来するデータの流れをコント
ロールするものであり、具体的には、液晶ディスプレイ
26の表示を見ながら構図を調整する撮影準備段階で、
撮像系からバッファメモリへの流れとバッファメモリか
ら表示系への流れを許容し、シャッターキー12を押し
て表示中の画像をフラッシュメモリ39にキャプチャー
する記録段階で、バッファメモリ37から圧縮・伸張処
理系への流れを許容し、所望の画像をフラッシュメモリ
39から読み出して液晶ディスプレイ26に表示する再
生段階で、圧縮・伸張処理系からバッファメモリ37へ
の流れとバッファメモリ37から表示系への流れを許容
するものである。
【0025】なお、“流れ"とは、カラープロセス回路
35、バッファメモリ37、ディジタルビデオエンコー
ダ42及び圧縮・伸長回路38の間を行き来するデータ
の動きを概念的に捉えた便宜上の表現であり、その言葉
自体に格別の意味はないものの、一般にディジタルシス
テムにとっては、データの素早い動きはその性能を直接
に左右し、とりわけ大量の画素情報を取り扱う電子カメ
ラにとっては、(データの素早い動きは)当然配慮され
なければならない設計条件の一つであるから、上記流れ
のすべて又は一部は高速データ転送の手法を駆使したデ
ータの流れを意味するものである。すなわち、流れの全
部又は一部は、例えば、DMA(directmemory acces
s)転送によるものであり、ビデオトランスファー回路
36は、それに必要な制御部(DMAコントローラ)や
その他の周辺部分(例えば、転送速度調節のためのFI
FOメモリ及びインターフェース回路など)を含み、こ
れら各部の働きによって、カラープロセス回路35、バ
ッファメモリ37、ディジタルビデオエンコーダ42及
び圧縮・伸長回路38の間の“素早いデータ転送"(例
えば、DMA転送)を可能にするものである。
【0026】(H)バッファメモリ37:書き換え可能
な半導体メモリの一種であるDRAMで構成されてい
る。一般にDRAMは記憶内容を保持するために、デー
タの再書込み(リフレッシュ)をダイナミックに行う点
でスタティックRAM(SRAM)と相違するが、SR
AMと比べて書込みや読み出し速度が劣るものの、ビッ
ト単価が安く、大容量の一時記憶を安価に構成できるこ
とから、特に電子カメラに好適である。但し、本発明で
は、DRAMに限定しない。書き換え可能な半導体メモ
リであればよい。
【0027】ここで、バッファメモリ37の記憶容量
は、以下の条件を全て満たさなければならない。第1の
条件は作業に必要な充分なワークエリア(作業空間)を
確保できる容量であるという点である。作業空間の大き
さはCPU40のアーキテクチャやOS(オペレーティ
ングシステム)及びそのOSの管理下で実行される各種
のアプリケーションプログラムによって決まるので、こ
れらの仕様を検討して過不足のない適切な大きさにすれ
ばよい。第2の条件は少なくともカラープロセス回路3
5で生成された高精細な画像の情報(640×480画
素の画像情報で且つ1:1:1のコンポーネント比をも
つYUV信号)を格納できる大きさのバッファ(画像バ
ッファ)を確保できる容量であるという点である。
【0028】(I)圧縮・伸長回路38:JPEGの圧
縮と伸長を行う部分である。JPEGの圧縮パラメータ
は固定であっても、圧縮処理の都度CPU40から与え
るようにしてもよい。なお、圧縮・伸長回路38は処理
速度の点で専用のハードウェアにすべきであるが、CP
U40でソフト的に行うことも可能である。
【0029】なお、JPEGとは、joint photographic
experts groupの略であり、カラー静止画(2値画像や
動画像を含まないフルカラーやグレイスケールの静止
画)の国際符号化標準である。JPEGでは、圧縮され
たデータを完全に元に戻すことができる可逆符号化と、
元に戻せない非可逆符号化の二つの方式が定められてい
るが、殆どの場合、圧縮率の高い後者の非可逆符号化が
用いられている。JPEGの使い易さは、圧縮に用いら
れるパラメータ(圧縮パラメータ)を調節することによ
って、符号化に伴う画質劣化の程度を自在に変えられる
点にある。すなわち、符号化側では、画像品質とファイ
ルサイズのトレードオフの中から適当な圧縮パラメータ
を選択できるし、あるいは、復号化側では、品質を多少
犠牲にして復号スピードを上げたり、時間はかかっても
最高品質で再生したりするなどの選択ができる点で使い
易い。JPEGの実用上の圧縮率は、非可逆符号の場合
で、およそ10:1から50:1程度である。一般的に
10:1から20:1であれば視覚上の劣化を招かない
が、多少の劣化を許容すれば30:1から50:1でも
十分実用に供する。ちなみに、他の符号化方式の圧縮率
は、例えば、GIF(graphics interchange format)
の場合で5:1程度に留まるから、JPEGの優位性は
明らかである。
【0030】(J)フラッシュメモリ39:書き換え可
能な読み出し専用メモリ(PROM:programmable rea
d only memory)のうち、電気的に全ビット(又はブロ
ック単位)の内容を消して内容を書き直せるものを指
す。フラッシュEEPROM(flash electrically era
sablePROM)ともいう。カメラ本体から取り外せな
い固定型であってもよいし、カード型やパッケージ型の
ように取り外し可能なものであってもよい。なお、フラ
ッシュメモリ39は、内蔵型であれ取り外し可能型であ
れ、所定の形式で初期化(フォーマット)されている必
要がある。初期化済みのフラッシュメモリ39には、そ
の記憶容量に応じた枚数の画像を記録できる。
【0031】(K)CPU40:所定のプログラムを実
行してカメラの動作を集中制御するものである。プログ
ラムは、CPU40の内部のインストラクションROM
に書き込まれており、記録モードでは、そのモード用の
プログラムが、また、再生モードでは、そのモード用の
プログラムがインストラクションROMからCPU40
の内部RAMにロードされて実行される。 (L)キー入力部41:カメラ本体に設けられた各種キ
ースイッチの操作信号を生成する部分である。 (M)ディジタルビデオエンコーダ42:ビデオトラン
スファー回路36を介してバッファメモリ37の画像バ
ッファから読み出されたディジタル値の表示用画像をア
ナログ電圧に変換するとともに、液晶ディスプレイ26
の走査方式に応じたタイミングで順次に出力するもので
ある。
【0032】(N)バス43:以上各部の間で共有され
るデータ(及びアドレス)転送路である。図では省略し
ているが、各部の間には所要の制御線(コントロールラ
イン)も設けられている。 (O)AF部44:AF部44は、従来技術(図6)の
AFユニット部7と同様の構成を有する図1のAFユニ
ット部25を含んでおり、その概略構成は、図6を参照
すれば、赤外線7aを発光する赤外発光ダイオード7b
と、赤外発光ダイオード7bから出力された赤外線7a
の光軸を絞って被写体方向に照射するレンズ7cと、被
写体で反射された赤外線7dの光軸を絞って受光センサ
7eの受光面に結像させるレンズ7fとを備えるという
ものであるが、さらに、シャッターキー2の“半押し"
(最後まで押し切らずに途中で止める動作)に応答して
赤外発光ダイオード7bの発光動作をオンにし、且つ、
そのときの受光センサ7eの受光面における赤外線7d
の受光位置を演算してフォーカスのずれ量(被写体まで
の距離に相当)を求め、写真レンズ23の焦点機構を駆
動してフォーカスを合わせる一連の制御を行う制御部
を、CPU40によって実現している。
【0033】次に、作用を説明する。まず、はじめに画
像の記録と再生の概要を説明する。 <記録モード>このモードでは、写真レンズ23の後方
に配置されたCCD30がドライバ31からの信号で駆
動され、写真レンズ23で集められた映像が一定周期毎
に光電変換されて1画像分の映像信号が出力される。そ
して、この映像信号がサンプリングホールド回路34で
サンプリングされ、アナログディジタル変換器34でデ
ィジタル信号に変換された後、カラープロセス回路35
でYUV信号が生成される。このYUV信号は、ビデオ
トランスファー回路36を介してバッファメモリ37の
画像バッファに転送され、同バッファへの転送完了後
に、ビデオトランスファー回路36によって読み出さ
れ、ディジタルビデオエンコーダ42を介して液晶ディ
スプレイ26に送られ、スルー画像として表示される。
【0034】この状態でカメラの向きを変えると、液晶
ディスプレイ26に表示されているスルー画像の構図が
変化し、適宜の時点(所望の構図が得られた時点)でシ
ャッターキー12を“半押し"して露出とフォーカスを
セットした後、“全押し"すると、バッファメモリ37
の画像バッファに保存されているYUV信号がその時点
のYUV信号で固定され、かつ液晶ディスプレイ26に
表示されているスルー画像も同時点の画像で固定され
る。
【0035】そして、その時点でバッファメモリ37の
画像バッファに保存されているYUV信号は、ビデオト
ランスファー回路36を介して圧縮・伸長回路38に送
られ、Y、Cb、Crの各コンポーネント毎に8×8画
素の基本ブロックと呼ばれる単位でJPEG符号化され
た後、フラッシュメモリ39に書き込まれ、1画像分の
キャプチャー画像として記録される。
【0036】<再生モード>このモードでは、撮像系と
バッファメモリ37の間の経路が遮断されるとともに、
最新のキャプチャー画像がフラッシュメモリ39から読
み出され、圧縮・伸長回路38で伸張処理された後、ビ
デオトランスファー回路36を介してバッファメモリ3
7の画像バッファに送られる。そして、この画像バッフ
ァのデータがビデオトランスファー回路36とディジタ
ルビデオエンコーダ42を介して液晶ディスプレイ26
に送られ、再生画像として表示される。なお、プラスキ
ー13やマイナスキー14を押すことにより、フラッシ
ュメモリ39から読み出す画像を前に進めたり後に戻し
たりしながらこの動作を繰り返すことができ、希望の画
像を再生することができる。
【0037】<AFエリアマークの表示制御>記録モー
ドと再生モードの動作は以上のとおりであるが、本実施
の形態においては、記録モードでスルー画像を表示して
いる間、すなわち、REC/PLAYキー21をREC
(記録モード)にしてからシャッターキー12を“半押
し"するまでの間、図3にその概略的なフローチャート
を示す、「AFエリア表示プログラム」を定期的に実行
する点に特徴がある。
【0038】図3において、このプログラムを実行する
と、まず、スルー画像が表示されているか否かを判定す
る(S1)。表示されていない場合は、例えば、メニュ
ーキー16が押されたと判断して処理を終了し、スルー
画像が表示されている場合は、マクロ撮影モードである
か否かを判定する(S2)。そして、マクロ撮影モード
でない場合は、標準距離(1m〜無限大)の撮影である
と判断し、その距離に見合った表示位置を設定して液晶
ディスプレイ26のスルー画像に「標準距離撮影用AF
エリアマーク(領域指標)」をオーバラップ表示(S
3)する一方、マクロ撮影モードである場合は、マクロ
撮影の距離(30cm〜1m)に見合った表示位置を設
定して液晶ディスプレイ26のスルー画像に「マクロ撮
影用AFエリアマーク(領域指標)」をオーバラップ表
示(S4)して処理を終了する。
【0039】図4は、液晶ディスプレイ26のオーバラ
ップ表示状態図であり、この図では、画面の真ん中付近
に標準距離撮影用AFエリアマーク26aが表示され、
その上にマクロ撮影用AFエリアマーク26bが表示さ
れている。これら二つのエリアマーク26a、26b
は、発明の要旨に記載の領域指標に相当する。
【0040】上記のとおり、標準距離撮影用AFエリア
マーク26aの表示位置は、標準距離(1m〜無限大)
に見合った位置、また、マクロ撮影用AFエリアマーク
26bの表示位置は、マクロ撮影の距離(30cm〜1
m)に見合った位置である。ここで、AFユニット部2
5と写真レンズ23の間が離れていることに起因するパ
ララックス(視差)は、目標物に近づくほどその影響が
大きくなるものの、距離に対して線形的な変化にはなら
ない。すなわち、標準距離の範囲(1m〜無限大)では
ほぼ一定の推移を示すが、マクロ撮影のようなきわめて
接近した距離になると急に大きくなるという傾向があ
る。
【0041】したがって、本実施の形態のように、標準
距離撮影用とマクロ撮影用の二つのAFエリアマーク2
6a、26bを用い、これらをマクロ撮影とそれ以外の
撮影(標準距離撮影)とで切り換えて液晶ディスプレイ
26にオーバラップ表示させることにより、被写体まで
の距離の違いによるパララックスの影響を抑制でき、A
F照準用の領域指標と赤外線の照射範囲とを正確に対応
させることができる。その結果、狙った被写体に確実に
赤外線の光を当てることができ、常に適正なオートフォ
ーカスを行うことができるという格別な効果が得られ
る。
【0042】さらに、本実施の形態の二つのエリアマー
ク26a、26bは、液晶ディスプレイ26の上にオー
バラップ表示されるものであり、従来技術のような印刷
や刻印などによる固定のマークではないから、例えば、
カメラを組み立てた後に液晶ディスプレイ26の表示を
見ながらエリアマーク26a、26bの位置調整を行う
ことも自在であり、したがって、組み付け誤差による位
置ずれを容易に修正できるから、この点においても、A
F照準用の領域指標と赤外線の照射範囲とを正確に対応
させることができるという格別な効果が得られる。
【0043】<他の実施の形態>なお、上記実施例にお
いては、マクロ撮影とそれ以外の撮影(標準距離撮影)
用の二つのエリアマーク26a、26bを使用したが、
厳密に言えば、標準距離の範囲(1m〜無限大)でもパ
ララックスが変化するから、より正確さを期するのであ
れば、図5に示すプログラムを用いるのが望ましい。
【0044】図5において、このプログラムは、最初に
スルー画像が表示されているか否かを判定する(S1
0)点で先に延べたプログラムと共通しているが、スル
ー画像の表示を判定した後に、被写体までの距離を測定
(この測定はAF部44を一時的に動作させて行うこと
ができる)し(S11)、この測定結果に基づいてAF
エリアマークの表示位置と大きさを設定(S12)する
とともに、そのAFエリアマークを液晶ディスプレイ2
6にオーバラップ表示(S13)する点で相違してい
る。
【0045】これによれば、被写体までの距離、言い換
えればパララックスの影響の度合いに応じてAFエリア
マークの表示位置と大きさが動的に変化するので、マク
ロ撮影の距離はもちろんのこと、標準距離の範囲内で
も、AF照準用のエリアマークと赤外線の照射範囲とを
常に正確に対応させることができるという格別な効果が
得られる。
【0046】又は、図5の波線部分で示すように、ズー
ム機構を備えている場合は、そのズーム量を測定(S1
4)し、このズーム量に基づいて又は上記被写体までの
距離とズーム量とに基づいてAFエリアマークの表示位
置と大きさを設定(S12)してもよい。ズーム比を変
えた場合の、パララックスの影響によるAF照準用のエ
リアマークと赤外線の照射範囲とのずれを抑制できる。
なお、ズーム機構は、メカニカルズームは当然のこと、
ディジタルズームでも構わない。ディジタルズームの場
合も、赤外線の照射範囲が固定であるにもかかわらず、
画像切抜き範囲がズームにより変わってしまうため、パ
ララックスの影響があるからである。なお、上記実施の
形態においては、本発明を赤外線方式のAFを搭載した
電子カメラに適用した場合について説明したが、外部位
相差方式のAFを搭載した電子カメラに適用しても良
く、要はパララックスが発生してしまう外部センサを用
いてAFを行なう電子カメラであれば本発明を適用する
ことができる。
【0047】
【発明の効果】請求項1又は請求項4記載の発明によれ
ば、写真レンズを通して取り込んだ被写体像の画像信号
を生成して表示手段に表示させ、被写体までの距離を測
定し、その測距範囲を表す領域指標を前記表示手段にオ
ーバラップ表示させるとともに、前記被写体までの距離
又は該距離に相関する値に基づいて前記領域指標のオー
バラップ表示位置を調節するので、被写体までの距離の
違いによるパララックスの影響を抑制でき、AF照準用
の領域指標と赤外線の照射範囲とを正確に対応させるこ
とができる。その結果、狙った被写体に確実に赤外線の
光を当てることができ、常に適正なオートフォーカスを
行うことができる。しかも、領域指標は表示手段上にオ
ーバラップ表示されるものであり、従来技術のような印
刷や刻印などによる固定のマークではないから、例え
ば、カメラを組み立てた後に表示を見ながら領域指標の
位置調整を行うことも自在であり、したがって、組み付
け誤差による位置ずれを容易に修正できるから、この点
においても、AF照準用の領域指標と赤外線の照射範囲
とを正確に対応させることができるという格別な効果が
得られる。請求項2又は請求項5記載の発明によれば、
写真レンズを通して取り込んだ被写体像の画像信号を生
成して表示手段に表示させ、被写体までの距離を測定
し、その測距範囲を表す領域指標を前記表示手段にオー
バラップ表示させるとともに、通常撮影モードと近接撮
影モードとを切り換え設定するモード設定手段の設定撮
影モードに基づいて前記領域指標のオーバラップ表示位
置を調節するので、少なくともパララックスの影響の大
きい近接撮影用の距離範囲において、AF照準用の領域
指標と赤外線の照射範囲とを正確に対応させることがで
きる。請求項3又は請求項6記載の発明によれば、写真
レンズを通して取り込んだ被写体像の画像信号を生成し
て表示手段に表示させ、被写体までの距離を測定し、そ
の測距範囲を表す領域指標を前記表示手段にオーバラッ
プ表示させるとともに、画角に基づいて前記領域指標の
オーバラップ表示位置を調節するので、ズーム比を変え
るなどして画角を変えた場合の、パララックスの影響に
よる領域指標と赤外線の照射範囲とのずれを抑制でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の外観図である。
【図2】実施の形態のブロック図である。
【図3】AFエリアマーク表示プログラムのフローチャ
ートである。
【図4】AFエリアマークのオーバラップ表示状態図で
ある。
【図5】AFエリアマーク表示プログラムの他のフロー
チャートである。
【図6】従来例の外観図である。
【図7】ファインダー内のAFエリアマーク図である。
【符号の説明】 23 写真レンズ 26 液晶ディスプレイ(表示手段) 26a 標準距離撮影用AFエリアマーク(領域指標) 26b マクロ撮影用AFエリアマーク(領域指標) 35 カラープロセス回路(画像生成手段) 40 CPU(表示制御手段、調節手段) 44 AF部(測定手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真レンズを通して取り込んだ被写体像
    の画像信号を生成する画像生成手段と、 前記画像生成手段で生成された画像信号を表示する表示
    手段と、 被写体までの距離を測定する測定手段と、 前記測定手段による測距範囲を表す領域指標を前記表示
    手段にオーバラップ表示させる表示制御手段と、 前記被写体までの距離又は該距離に相関する値に基づい
    て前記領域指標のオーバラップ表示位置を調節する調節
    手段と、 を備えたことを特徴とする電子カメラ。
  2. 【請求項2】 写真レンズを通して取り込んだ被写体像
    の画像信号を生成する画像生成手段と、 前記画像生成手段で生成された画像信号を表示する表示
    手段と、 被写体までの距離を測定する測定手段と、 前記測定手段による測距範囲を表す領域指標を前記表示
    手段にオーバラップ表示させる表示制御手段と、 通常撮影モードと近接撮影モードとを切り換え設定する
    モード設定手段と、該モード設定手段により設定された
    撮影モードに基づいて前記領域指標のオーバラップ表示
    位置を調節する調節手段と、 を備えたことを特徴とする電子カメラ。
  3. 【請求項3】 写真レンズを通して取り込んだ被写体像
    の画像信号を生成する画像生成手段と、 画角を変更するズーム手段と、 前記画像生成手段で生成された画像信号を表示する表示
    手段と、 被写体までの距離を測定する測定手段と、 前記測定手段による測距範囲を表す領域指標を前記表示
    手段にオーバラップ表示させる表示制御手段と、 前記画角に基づいて前記領域指標のオーバラップ表示位
    置を調節する調節手段と、 を備えたことを特徴とする電子カメラ。
  4. 【請求項4】 写真レンズを通して取り込んだ被写体像
    の画像信号を生成して表示手段に表示させる第1ステッ
    プと、 被写体までの距離を測定する第2ステップと、 前記第2ステップの測距範囲を表す領域指標を前記表示
    手段にオーバラップ表示させる第3ステップと、 前記被写体までの距離又は該距離に相関する値に基づい
    て前記領域指標のオーバラップ表示位置を調節する第4
    ステップと、 を含むことを特徴とする電子カメラの制御方法。
  5. 【請求項5】 写真レンズを通して取り込んだ被写体像
    の画像信号を生成して表示手段に表示させる第1ステッ
    プと、 被写体までの距離を測定する第2ステップと、 前記第2ステップの測距範囲を表す領域指標を前記表示
    手段にオーバラップ表示させる第3ステップと、 通常撮影モードと近接撮影モードとを切り換え設定する
    モード設定手段の設定撮影モードに基づいて前記領域指
    標のオーバラップ表示位置を調節する第4ステップと、 を含むことを特徴とする電子カメラの制御方法。
  6. 【請求項6】 写真レンズを通して取り込んだ被写体像
    の画像信号を生成して表示手段に表示させる第1ステッ
    プと、 被写体までの距離を測定する第2ステップと、 前記第2ステップの測距範囲を表す領域指標を前記表示
    手段にオーバラップ表示させる第3ステップと、 画角に基づいて前記領域指標のオーバラップ表示位置を
    調節する第4ステップと、 を含むことを特徴とする電子カメラの制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7433586B2 (en) 2004-08-18 2008-10-07 Casio Computer Co., Ltd. Camera with an auto-focus function
US20120177252A1 (en) * 2009-09-15 2012-07-12 Honda Motor Co., Ltd. Distance measuring apparatus, distance measuring method, and program

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