JP2000098376A - 反射型液晶表示装置 - Google Patents
反射型液晶表示装置Info
- Publication number
- JP2000098376A JP2000098376A JP10267590A JP26759098A JP2000098376A JP 2000098376 A JP2000098376 A JP 2000098376A JP 10267590 A JP10267590 A JP 10267590A JP 26759098 A JP26759098 A JP 26759098A JP 2000098376 A JP2000098376 A JP 2000098376A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- crystal display
- display device
- light
- display panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 液晶表示素子内にカラーフィルタを採用する
ことなくカラー表示を可能ならしめることによって、表
示画面の輝度を向上させた反射型液晶表示装置を提供す
る。 【解決手段】 一対の透明基板（１，２）と、前記一対
の透明基板間に封止される液晶層とを有する液晶表示素
子を具備する反射型液晶表示装置であって、前記液晶表
示素子は、前記液晶表示素子の表示面と反対側の透明基
板上に設けられる反射板（５ａ，５ｂ，５ｃ）を有し、
前記反射板は、前記液晶表示素子の表示面から入射され
る外部光から、３原色の光の中のいずれかの光を選択し
て、前記液晶表示素子の３原色の各画素に向けて反射さ
せる特定波長反射手段を有する。
ことなくカラー表示を可能ならしめることによって、表
示画面の輝度を向上させた反射型液晶表示装置を提供す
る。 【解決手段】 一対の透明基板（１，２）と、前記一対
の透明基板間に封止される液晶層とを有する液晶表示素
子を具備する反射型液晶表示装置であって、前記液晶表
示素子は、前記液晶表示素子の表示面と反対側の透明基
板上に設けられる反射板（５ａ，５ｂ，５ｃ）を有し、
前記反射板は、前記液晶表示素子の表示面から入射され
る外部光から、３原色の光の中のいずれかの光を選択し
て、前記液晶表示素子の３原色の各画素に向けて反射さ
せる特定波長反射手段を有する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射型液晶表示装
置に係わり、特に、表示画面の輝度を向上させた単純マ
トリクス方式、あるいはアクティブマトリクス方式等の
反射型液晶表示装置に関する。
置に係わり、特に、表示画面の輝度を向上させた単純マ
トリクス方式、あるいはアクティブマトリクス方式等の
反射型液晶表示装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】マルチメディアの普及とともに、Ｗｉｎ
ｄｏｗｓＣＥマシンのような携帯情報端末が製品化され
ている。このような携帯情報端末において、表示装置と
して透過型液晶表示装置を採用した製品も一部市場に出
てはいるが、バックライトの電力消費により使用時間が
１時間程度と短く、実用に耐えないという問題点があっ
た。このため、マルチメディア向けの携帯情報端末用の
表示装置として、最近、反射型液晶表示装置の要望が急
速に高まっている。なお、このような技術は、日経マイ
クロデバイス別冊『フラット・パネル・ディスプレイ１
９９７』，ｐ．２２０〜ｐ．２２３に記載されている。
ｄｏｗｓＣＥマシンのような携帯情報端末が製品化され
ている。このような携帯情報端末において、表示装置と
して透過型液晶表示装置を採用した製品も一部市場に出
てはいるが、バックライトの電力消費により使用時間が
１時間程度と短く、実用に耐えないという問題点があっ
た。このため、マルチメディア向けの携帯情報端末用の
表示装置として、最近、反射型液晶表示装置の要望が急
速に高まっている。なお、このような技術は、日経マイ
クロデバイス別冊『フラット・パネル・ディスプレイ１
９９７』，ｐ．２２０〜ｐ．２２３に記載されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】モノクロカラー液晶表
示装置では、ＣＣＤカメラで撮影したカラー画像デー
タ、あるいはインターネット上のカラー画像データを表
示することができず、マルチメディア用としては不向き
である。そのため、携帯情報端末用の表示装置として
は、反射型カラー液晶表示装置が要望されているが、マ
ルチメディアに要求される２５６色程度の色再現性を持
つ反射型カラー液晶表示装置には、液晶表示パネル内に
カラーフィルタを形成する必要がある。しかしながら、
その内部にカラーフィルタを形成した液晶表示パネルを
採用する従来の反射型液晶表示装置においては、照明光
となる外部光が、カラーフィルタを往復通過することに
なるので、このカラーフィルタを往復通過する際に、照
明光となる外部光は（１／９）に減衰されることにな
り、従来の反射型カラー液晶表示装置では、液晶表示パ
ネルの表示画面の輝度を確保するのが極めて困難である
という問題点があった。
示装置では、ＣＣＤカメラで撮影したカラー画像デー
タ、あるいはインターネット上のカラー画像データを表
示することができず、マルチメディア用としては不向き
である。そのため、携帯情報端末用の表示装置として
は、反射型カラー液晶表示装置が要望されているが、マ
ルチメディアに要求される２５６色程度の色再現性を持
つ反射型カラー液晶表示装置には、液晶表示パネル内に
カラーフィルタを形成する必要がある。しかしながら、
その内部にカラーフィルタを形成した液晶表示パネルを
採用する従来の反射型液晶表示装置においては、照明光
となる外部光が、カラーフィルタを往復通過することに
なるので、このカラーフィルタを往復通過する際に、照
明光となる外部光は（１／９）に減衰されることにな
り、従来の反射型カラー液晶表示装置では、液晶表示パ
ネルの表示画面の輝度を確保するのが極めて困難である
という問題点があった。
【０００４】本発明は、前記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、本発明の目的は、反射型
液晶表示装置において、液晶表示素子内にカラーフィル
タを採用することなくカラー表示を可能ならしめること
によって、表示画面の輝度を向上させることが可能とな
る技術を提供することにある。
るためになされたものであり、本発明の目的は、反射型
液晶表示装置において、液晶表示素子内にカラーフィル
タを採用することなくカラー表示を可能ならしめること
によって、表示画面の輝度を向上させることが可能とな
る技術を提供することにある。
【０００５】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
にする。
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
にする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。即ち、本発明は、一対の透明基板
と、前記一対の透明基板間に封止される液晶層とを有す
る液晶表示素子を具備する反射型液晶表示装置であっ
て、前記液晶表示素子は、前記液晶表示素子の表示面と
反対側の透明基板上に設けられる反射板を有し、前記反
射板は、前記液晶表示素子の表示面から入射される外部
光から、３原色の光の中のいずれかの光を選択して、前
記液晶表示素子の３原色の各画素に向けて反射させる特
定波長反射手段を有することを特徴とする。また、本発
明は、液晶表示素子と、前記液晶表示素子の表示面と反
対側の面に設置される反射板とを具備する反射型液晶表
示装置であって、前記反射板は、前記液晶表示素子の表
示面から入射される外部光から、３原色の光の中のいず
れかの光を選択して、前記液晶表示素子の３原色の各画
素に向けて反射させる特定波長反射手段を有することを
特徴とする。また、本発明は、前記特定波長反射手段
が、前記液晶表示素子の３原色の各画素に対応した領域
が、前記３原色の各画素に対応する３原色の光の波長の
整数倍のピッチを有するフレネルレンズであることを特
徴とする。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。即ち、本発明は、一対の透明基板
と、前記一対の透明基板間に封止される液晶層とを有す
る液晶表示素子を具備する反射型液晶表示装置であっ
て、前記液晶表示素子は、前記液晶表示素子の表示面と
反対側の透明基板上に設けられる反射板を有し、前記反
射板は、前記液晶表示素子の表示面から入射される外部
光から、３原色の光の中のいずれかの光を選択して、前
記液晶表示素子の３原色の各画素に向けて反射させる特
定波長反射手段を有することを特徴とする。また、本発
明は、液晶表示素子と、前記液晶表示素子の表示面と反
対側の面に設置される反射板とを具備する反射型液晶表
示装置であって、前記反射板は、前記液晶表示素子の表
示面から入射される外部光から、３原色の光の中のいず
れかの光を選択して、前記液晶表示素子の３原色の各画
素に向けて反射させる特定波長反射手段を有することを
特徴とする。また、本発明は、前記特定波長反射手段
が、前記液晶表示素子の３原色の各画素に対応した領域
が、前記３原色の各画素に対応する３原色の光の波長の
整数倍のピッチを有するフレネルレンズであることを特
徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一機能を有するものは同一符
号を付け、その繰り返しの説明は省略する。図１は、本
発明の実施の形態の反射型カラー液晶表示装置における
液晶表示パネルの概略構成を示す要部断面図である。な
お、本実施の形態の液晶表示パネル（本発明の液晶表示
素子）は、ＳＴＮ方式の液晶表示パネルであり、図１に
おいて、１は上部透明ガラス基板、２は下部透明ガラス
基板、３ａは赤（Ｒ）用のセグメント電極、３ｂは緑
（Ｇ）用のセグメント電極、３ｃは青（Ｂ）用のセグメ
ント電極、４はコモン電極、５ａ，５ｂ，５ｃは反射
板、６は偏光板、７は位相差板、１６は液晶表示パネル
である。本実施の形態の反射型カラー液晶表示装置で
は、液晶表示パネル１６の表示面から入射される外部光
８は、偏光板６→位相差板７→上部透明ガラス基板１を
通って反射板（５ａ〜５ｃ）に到達し、反射板（５ａ〜
５ｃ）で反射されて、上部透明ガラス基板１→位相差板
７→偏光板６を通って、液晶表示パネル１６の表示面か
ら出射光９として出射される。
施の形態を詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一機能を有するものは同一符
号を付け、その繰り返しの説明は省略する。図１は、本
発明の実施の形態の反射型カラー液晶表示装置における
液晶表示パネルの概略構成を示す要部断面図である。な
お、本実施の形態の液晶表示パネル（本発明の液晶表示
素子）は、ＳＴＮ方式の液晶表示パネルであり、図１に
おいて、１は上部透明ガラス基板、２は下部透明ガラス
基板、３ａは赤（Ｒ）用のセグメント電極、３ｂは緑
（Ｇ）用のセグメント電極、３ｃは青（Ｂ）用のセグメ
ント電極、４はコモン電極、５ａ，５ｂ，５ｃは反射
板、６は偏光板、７は位相差板、１６は液晶表示パネル
である。本実施の形態の反射型カラー液晶表示装置で
は、液晶表示パネル１６の表示面から入射される外部光
８は、偏光板６→位相差板７→上部透明ガラス基板１を
通って反射板（５ａ〜５ｃ）に到達し、反射板（５ａ〜
５ｃ）で反射されて、上部透明ガラス基板１→位相差板
７→偏光板６を通って、液晶表示パネル１６の表示面か
ら出射光９として出射される。
【０００８】ここで、本実施の形態の液晶表示パネル１
６では、液晶（図示せず）のリタデーションと捩じれ
角、位相差板７のリタデーションと光学軸の方向、およ
び偏光板６の偏光軸の方向等を所定の値に設定し、これ
により、ＯＦＦ状態において、液晶表示パネル１６の表
示面から入射される外部光８の偏光方向に対して出射光
９が９０°回転するようにしたものである。これによ
り、本実施の形態の反射型カラー液晶表示装置の液晶表
示パネル１６では、従来の透過型のＳＴＮ方式の液晶表
示パネルにおいて必要とされた後側の偏光板を不要とし
ている。なお、図１では、液晶表示パネル１６の内部の
液晶層、配向膜、および保護膜の図示は省略している。
図１に示す赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、および青（Ｂ）用の各
セグメント電極（３ａ〜３ｃ）とコモン電極４とは、互
いに直交しており、各セグメント電極（３ａ〜３ｃ）と
コモン電極４との交点が１画素を構成する。
６では、液晶（図示せず）のリタデーションと捩じれ
角、位相差板７のリタデーションと光学軸の方向、およ
び偏光板６の偏光軸の方向等を所定の値に設定し、これ
により、ＯＦＦ状態において、液晶表示パネル１６の表
示面から入射される外部光８の偏光方向に対して出射光
９が９０°回転するようにしたものである。これによ
り、本実施の形態の反射型カラー液晶表示装置の液晶表
示パネル１６では、従来の透過型のＳＴＮ方式の液晶表
示パネルにおいて必要とされた後側の偏光板を不要とし
ている。なお、図１では、液晶表示パネル１６の内部の
液晶層、配向膜、および保護膜の図示は省略している。
図１に示す赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、および青（Ｂ）用の各
セグメント電極（３ａ〜３ｃ）とコモン電極４とは、互
いに直交しており、各セグメント電極（３ａ〜３ｃ）と
コモン電極４との交点が１画素を構成する。
【０００９】図２は、本実施の形態の反射板（５ａ〜５
ｃ）の構成を説明するための図である。本実施の形態の
液晶表示パネルでは、赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、および青
（Ｂ）用のセグメント電極に対向して、反射板（５ａ，
５ｂ，５ｃ）が設けられ、反射板（５ａ，５ｂ，５ｃ）
の各画素（各セグメント電極（３ａ〜３ｃ）とコモン電
極４との交点）に対応する領域には、本発明の特定波長
反射手段を構成するフレネルレンズ（１０，１１，１
２）が形成されている。ここで、フレネルレンズ１０の
ピッチは、赤（Ｒ）の波長（λR）である６５０ｎｍ
（λR＝６５０ｎｍ）に、フレネルレンズ１１のピッチ
は、緑（Ｇ）の波長（λG）である５５０ｎｍ（λG＝５
５０ｎｍ）に、フレネルレンズ１２のピッチは、青
（Ｂ）の波長（λB）である４５０ｎｍ（λB＝４５０ｎ
ｍ）の整数倍とされる。
ｃ）の構成を説明するための図である。本実施の形態の
液晶表示パネルでは、赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、および青
（Ｂ）用のセグメント電極に対向して、反射板（５ａ，
５ｂ，５ｃ）が設けられ、反射板（５ａ，５ｂ，５ｃ）
の各画素（各セグメント電極（３ａ〜３ｃ）とコモン電
極４との交点）に対応する領域には、本発明の特定波長
反射手段を構成するフレネルレンズ（１０，１１，１
２）が形成されている。ここで、フレネルレンズ１０の
ピッチは、赤（Ｒ）の波長（λR）である６５０ｎｍ
（λR＝６５０ｎｍ）に、フレネルレンズ１１のピッチ
は、緑（Ｇ）の波長（λG）である５５０ｎｍ（λG＝５
５０ｎｍ）に、フレネルレンズ１２のピッチは、青
（Ｂ）の波長（λB）である４５０ｎｍ（λB＝４５０ｎ
ｍ）の整数倍とされる。
【００１０】図３に示すように、フレネルレンズ１０に
入射される外部光８は、フレネルレンズ１０において、
２回反射されて、表示面側に出射される。この場合に、
フレネルレンズ１０で反射される反射光の位相と、フレ
ネルレンズ１０に入射される入射光の位相とは、１８０
°異なっており、また、フレネルレンズ１０に入射され
る外部光８は、フレネルレンズ１０で２回反射されるの
で、フレネルレンズ１０から出射される出射光９の位相
と、フレネルレンズ１０に入射される外部光８の位相と
は、３６０°異なることになる。そして、フレネルレン
ズ１０のピッチが、赤（Ｒ）の波長（λR）の６５０ｎ
ｍ（λR＝６５０ｎｍ）の整数倍であるため、赤（Ｒ）
の光は強め合い、その他の光は弱め合うので、フレネル
レンズ１０からから出射される出射光９は、赤（Ｒ）の
光が主な成分となる。したがって、フレネルレンズ１
０、フレネルレンズ１１、およびフレネルレンズ１２
を、それぞれ、赤、緑、および青の各画素と対応するよ
うに設置することにより、従来の反射型カラー液晶表示
装置の液晶表示パネル内に必要とされたカラーフィルタ
を省略することができる。
入射される外部光８は、フレネルレンズ１０において、
２回反射されて、表示面側に出射される。この場合に、
フレネルレンズ１０で反射される反射光の位相と、フレ
ネルレンズ１０に入射される入射光の位相とは、１８０
°異なっており、また、フレネルレンズ１０に入射され
る外部光８は、フレネルレンズ１０で２回反射されるの
で、フレネルレンズ１０から出射される出射光９の位相
と、フレネルレンズ１０に入射される外部光８の位相と
は、３６０°異なることになる。そして、フレネルレン
ズ１０のピッチが、赤（Ｒ）の波長（λR）の６５０ｎ
ｍ（λR＝６５０ｎｍ）の整数倍であるため、赤（Ｒ）
の光は強め合い、その他の光は弱め合うので、フレネル
レンズ１０からから出射される出射光９は、赤（Ｒ）の
光が主な成分となる。したがって、フレネルレンズ１
０、フレネルレンズ１１、およびフレネルレンズ１２
を、それぞれ、赤、緑、および青の各画素と対応するよ
うに設置することにより、従来の反射型カラー液晶表示
装置の液晶表示パネル内に必要とされたカラーフィルタ
を省略することができる。
【００１１】本実施の形態の反射型カラー液晶表示装置
において、液晶表示パネル１６の表示面から入射される
外部光８に対する、液晶表示パネルの表示面から出射さ
れる出射光９の割合は、下記（１）式のように表され
る。
において、液晶表示パネル１６の表示面から入射される
外部光８に対する、液晶表示パネルの表示面から出射さ
れる出射光９の割合は、下記（１）式のように表され
る。
【００１２】
【数１】 出射光９＝外部光８×（１／４） ・・・・・・・・・・・・ （１） 前記（１）式において、１／４は外部光８が偏光板６を
往復通過する時の減衰分を示している。
往復通過する時の減衰分を示している。
【００１３】図４は、従来の反射型カラー液晶表示装置
の液晶表示パネルの概略構成を示す要部断面図である。
同図において、１５ａは赤（Ｒ）用のカラーフィルタ、
１５ｂは緑（Ｇ）用のカラーフィルタ、１５ｃは青
（Ｂ）用のカラーフィルタであり、その他の符号は、図
１と同じである。従来の反射型カラー液晶表示装置で
は、液晶表示パネル１６の表示面から入射される外部光
８は、偏光板６→位相差板７→上部透明ガラス基板１→
カラーフィルタ（１５ａ〜１５ｃ）を通って反射板を兼
ねる金属膜からなるセグメント電極（３ａ〜３ｃ）に到
達し、セグメント電極（３ａ〜３ｃ）で反射されて、カ
ラーフィルタ（１５ａ〜１５ｃ）→上部透明ガラス基板
１→位相差板７→偏光板６を通って、液晶表示パネル１
６の表示面から出射光９として出射される。
の液晶表示パネルの概略構成を示す要部断面図である。
同図において、１５ａは赤（Ｒ）用のカラーフィルタ、
１５ｂは緑（Ｇ）用のカラーフィルタ、１５ｃは青
（Ｂ）用のカラーフィルタであり、その他の符号は、図
１と同じである。従来の反射型カラー液晶表示装置で
は、液晶表示パネル１６の表示面から入射される外部光
８は、偏光板６→位相差板７→上部透明ガラス基板１→
カラーフィルタ（１５ａ〜１５ｃ）を通って反射板を兼
ねる金属膜からなるセグメント電極（３ａ〜３ｃ）に到
達し、セグメント電極（３ａ〜３ｃ）で反射されて、カ
ラーフィルタ（１５ａ〜１５ｃ）→上部透明ガラス基板
１→位相差板７→偏光板６を通って、液晶表示パネル１
６の表示面から出射光９として出射される。
【００１４】このように、従来の反射型カラー液晶表示
装置では、液晶表示パネル１６の表示面から入射される
外部光８は、偏光板６と、カラーフィルタ（１５ａ〜１
５ｃ）とを各々往復２回通ることになる。したがって、
従来の反射型カラー液晶表示装置において、液晶表示パ
ネル１６の表示面から入射される外部光８に対する、液
晶表示パネル１６の表示面から出射される出射光９の割
合は、下記（２）式のように表される。
装置では、液晶表示パネル１６の表示面から入射される
外部光８は、偏光板６と、カラーフィルタ（１５ａ〜１
５ｃ）とを各々往復２回通ることになる。したがって、
従来の反射型カラー液晶表示装置において、液晶表示パ
ネル１６の表示面から入射される外部光８に対する、液
晶表示パネル１６の表示面から出射される出射光９の割
合は、下記（２）式のように表される。
【００１５】
【数２】 出射光９＝外部光８×（１／９）×（１／４） ＝外部光８×（１／３６） ・・・・・・・・・・・ （２） 前記（２）式において、１／４は外部光８が偏光板６を
往復通過する時の減衰分を、１／９は外部光８がカラー
フィルタ１５を往復通過する時の減衰分を示している。
往復通過する時の減衰分を、１／９は外部光８がカラー
フィルタ１５を往復通過する時の減衰分を示している。
【００１６】このように、従来の反射型カラー液晶表示
装置では、液晶表示パネル１６の表示面から出射される
出射光９は、液晶表示パネル１６の表示面から入射され
る外部光８の１／３６（約２．８％）となるが、本実施
の形態の反射型カラー液晶表示装置では、液晶表示パネ
ル１６の表示面から出射される出射光９は、液晶表示パ
ネル１６の表示面から入射される外部光８の１／４（２
５％）となる。したがって、本実施の形態の反射型カラ
ー液晶表示装置は、従来の反射型カラー液晶表示装置に
比して、液晶表示パネル１６の表示画面の輝度を９倍向
上させることができる。
装置では、液晶表示パネル１６の表示面から出射される
出射光９は、液晶表示パネル１６の表示面から入射され
る外部光８の１／３６（約２．８％）となるが、本実施
の形態の反射型カラー液晶表示装置では、液晶表示パネ
ル１６の表示面から出射される出射光９は、液晶表示パ
ネル１６の表示面から入射される外部光８の１／４（２
５％）となる。したがって、本実施の形態の反射型カラ
ー液晶表示装置は、従来の反射型カラー液晶表示装置に
比して、液晶表示パネル１６の表示画面の輝度を９倍向
上させることができる。
【００１７】このように、本実施の形態の反射型カラー
液晶表示装置では、従来必要とされた液晶表示パネル内
のカラーフィルタを省略することができるので、その分
だけ液晶表示パネル１６の表示画面の輝度を向上させる
ことができ、液晶表示パネル１６の表示画面の輝度を、
従来の反射型カラー液晶表示装置に比して大幅に向上さ
せることが可能となる。これにより、マルチメディア用
途に必要な高い色再現性を持つ、反射型カラー液晶表示
装置を実現することができる。
液晶表示装置では、従来必要とされた液晶表示パネル内
のカラーフィルタを省略することができるので、その分
だけ液晶表示パネル１６の表示画面の輝度を向上させる
ことができ、液晶表示パネル１６の表示画面の輝度を、
従来の反射型カラー液晶表示装置に比して大幅に向上さ
せることが可能となる。これにより、マルチメディア用
途に必要な高い色再現性を持つ、反射型カラー液晶表示
装置を実現することができる。
【００１８】図５は、本発明の実施の形態の反射型カラ
ー液晶表示装置の変形例を示す要部断面図である。同図
において、５は反射板であり、その他の符号は、図１と
同じである。図５に示す反射型カラー液晶表示装置は、
反射板５を、液晶表示パネル１６の表示面と反対側の面
に設けるようにしたものである。この場合に、図６に示
すように、反射板５の各画素（各セグメント電極（３ａ
〜３ｃ）とコモン電極４との交点）に対応する領域に
は、フレネルレンズ（１０，１１，１２）が形成されて
いる。図５に示す反射型カラー液晶表示装置において
も、液晶表示パネル１６の表示画面の輝度を、従来の反
射型カラー液晶表示装置に比して大幅に向上させること
が可能となる。また、フレネルレンズ（１０，１１，１
２）の形状は、前記図３に示す形状以外に、例えば、図
７に示すような形状とすることも可能である。
ー液晶表示装置の変形例を示す要部断面図である。同図
において、５は反射板であり、その他の符号は、図１と
同じである。図５に示す反射型カラー液晶表示装置は、
反射板５を、液晶表示パネル１６の表示面と反対側の面
に設けるようにしたものである。この場合に、図６に示
すように、反射板５の各画素（各セグメント電極（３ａ
〜３ｃ）とコモン電極４との交点）に対応する領域に
は、フレネルレンズ（１０，１１，１２）が形成されて
いる。図５に示す反射型カラー液晶表示装置において
も、液晶表示パネル１６の表示画面の輝度を、従来の反
射型カラー液晶表示装置に比して大幅に向上させること
が可能となる。また、フレネルレンズ（１０，１１，１
２）の形状は、前記図３に示す形状以外に、例えば、図
７に示すような形状とすることも可能である。
【００１９】なお、本実施の形態では、本発明を、反射
型カラー液晶表示装置に適用した実施の形態について説
明したが、これに限定されるものではなく、本発明は、
反射型モノクロカラー液晶表示装置にも適用可能である
ことは言うまでもない。また、本発明は、偏光板を１枚
使用するＳＴＮ方式の液晶表示パネルを用いた反射型カ
ラー液晶表示装置に適用した実施の形態について説明し
たが、これに限定されるものではなく、本発明は、偏光
板を２枚使用する通常のＳＴＮ方式の液晶表示パネルを
用いた反射型カラー液晶表示装置にも適用可能であるこ
とは言うまでもない。さらに、本実施の形態では、本発
明を、ＳＴＮ方式の反射型カラー液晶表示装置に適用し
た実施の形態について説明したが、これに限定されるも
のではなく、本発明は、ＴＦＴ方式の反射型カラー液晶
表示装置にも適用可能であることは言うまでもない。以
上、本発明者によってなされた発明を、前記実施の形態
に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施の形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲において種々変更可能であることは勿論である。
型カラー液晶表示装置に適用した実施の形態について説
明したが、これに限定されるものではなく、本発明は、
反射型モノクロカラー液晶表示装置にも適用可能である
ことは言うまでもない。また、本発明は、偏光板を１枚
使用するＳＴＮ方式の液晶表示パネルを用いた反射型カ
ラー液晶表示装置に適用した実施の形態について説明し
たが、これに限定されるものではなく、本発明は、偏光
板を２枚使用する通常のＳＴＮ方式の液晶表示パネルを
用いた反射型カラー液晶表示装置にも適用可能であるこ
とは言うまでもない。さらに、本実施の形態では、本発
明を、ＳＴＮ方式の反射型カラー液晶表示装置に適用し
た実施の形態について説明したが、これに限定されるも
のではなく、本発明は、ＴＦＴ方式の反射型カラー液晶
表示装置にも適用可能であることは言うまでもない。以
上、本発明者によってなされた発明を、前記実施の形態
に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施の形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲において種々変更可能であることは勿論である。
【００２０】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。
【００２１】（１）本発明によれば、従来必要とされた
液晶表示素子内のカラーフィルタを省略することができ
るので、その分だけ液晶表示素子の表示画面の輝度を向
上させることが可能となる。 （２）本発明によれば、液晶表示素子の表示画面の輝度
を、従来の反射型カラー液晶表示装置に比して大幅に向
上させることが可能となる。 （３）本発明によれば、マルチメディア用途に必要な高
い色再現性を持ち、携帯型情報端末に最適な反射型液晶
表示装置を実現することができる。
液晶表示素子内のカラーフィルタを省略することができ
るので、その分だけ液晶表示素子の表示画面の輝度を向
上させることが可能となる。 （２）本発明によれば、液晶表示素子の表示画面の輝度
を、従来の反射型カラー液晶表示装置に比して大幅に向
上させることが可能となる。 （３）本発明によれば、マルチメディア用途に必要な高
い色再現性を持ち、携帯型情報端末に最適な反射型液晶
表示装置を実現することができる。
【図１】本発明の実施の形態の反射型カラー液晶表示装
置における液晶表示パネルの概略構成を示す要部断面図
である。
置における液晶表示パネルの概略構成を示す要部断面図
である。
【図２】本発明の実施の形態の反射板の構成を説明する
ための図である。
ための図である。
【図３】本発明の実施の形態のフレネルレンズにおけ
る、入射光と反射光との関係を示す図である。
る、入射光と反射光との関係を示す図である。
【図４】従来の反射型カラー液晶表示装置の液晶表示パ
ネルの概略構成を示す要部断面図である。
ネルの概略構成を示す要部断面図である。
【図５】本発明の実施の形態の反射型カラー液晶表示装
置の変形例を示す要部断面図である。
置の変形例を示す要部断面図である。
【図６】図５に示す反射板の構成を説明するための図で
ある。
ある。
【図７】本発明の実施の形態のフレネルレンズの他の例
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
１…上部透明ガラス基板、２…下部透明ガラス基板、３
ａ，３ｂ，３ｃ…セグメント電極、４…コモン電極、
５，５ａ，５ｂ，５ｃ…反射板、６…偏光板、７…位相
差板、８…外部光、９…出射光、１０，１１，１２…フ
レネルレンズ、１５ａ，１５ｂ，１５ｃ…カラーフィル
タ、１６…液晶表示パネル。
ａ，３ｂ，３ｃ…セグメント電極、４…コモン電極、
５，５ａ，５ｂ，５ｃ…反射板、６…偏光板、７…位相
差板、８…外部光、９…出射光、１０，１１，１２…フ
レネルレンズ、１５ａ，１５ｂ，１５ｃ…カラーフィル
タ、１６…液晶表示パネル。
Claims (3)
- 【請求項１】 一対の透明基板と、 前記一対の透明基板間に封止される液晶層とを有する液
晶表示素子を具備する反射型液晶表示装置であって、 前記液晶表示素子は、前記液晶表示素子の表示面と反対
側の透明基板上に設けられる反射板を有し、 前記反射板は、前記液晶表示素子の表示面から入射され
る外部光から、３原色の光の中のいずれかの光を選択し
て、前記液晶表示素子の３原色の各画素に向けて反射さ
せる特定波長反射手段を有することを特徴とする反射型
液晶表示装置。 - 【請求項２】 液晶表示素子と、 前記液晶表示素子の表示面と反対側の面に設置される反
射板とを具備する反射型液晶表示装置であって、 前記反射板は、前記液晶表示素子の表示面から入射され
る外部光から、３原色の光の中のいずれかの光を選択し
て、前記液晶表示素子の３原色の各画素に向けて反射さ
せる特定波長反射手段を有することを特徴とする反射型
液晶表示装置。 - 【請求項３】 前記特定波長反射手段は、前記液晶表示
素子の３原色の各画素に対応した領域が、前記３原色の
各画素に対応する３原色の光の波長の整数倍のピッチを
有するフレネルレンズであることを特徴とする請求項１
または請求項２に記載の反射型液晶表示装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10267590A JP2000098376A (ja) | 1998-09-22 | 1998-09-22 | 反射型液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10267590A JP2000098376A (ja) | 1998-09-22 | 1998-09-22 | 反射型液晶表示装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000098376A true JP2000098376A (ja) | 2000-04-07 |
Family
ID=17446878
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10267590A Pending JP2000098376A (ja) | 1998-09-22 | 1998-09-22 | 反射型液晶表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000098376A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100451689B1 (ko) * | 2002-04-30 | 2004-10-11 | 삼성전자주식회사 | 포토닉 크리스탈을 이용한 반사형 디스플레이 장치 |
| KR100452859B1 (ko) * | 2002-07-27 | 2004-10-14 | 삼성전자주식회사 | 밴드갭 조절을 이용한 광조절장치 및 광결정 디스플레이 |
| CN107767835A (zh) * | 2017-11-22 | 2018-03-06 | 广东欧珀移动通信有限公司 | 显示屏组件及电子设备 |
-
1998
- 1998-09-22 JP JP10267590A patent/JP2000098376A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100451689B1 (ko) * | 2002-04-30 | 2004-10-11 | 삼성전자주식회사 | 포토닉 크리스탈을 이용한 반사형 디스플레이 장치 |
| KR100452859B1 (ko) * | 2002-07-27 | 2004-10-14 | 삼성전자주식회사 | 밴드갭 조절을 이용한 광조절장치 및 광결정 디스플레이 |
| CN107767835A (zh) * | 2017-11-22 | 2018-03-06 | 广东欧珀移动通信有限公司 | 显示屏组件及电子设备 |
| CN107767835B (zh) * | 2017-11-22 | 2020-04-10 | Oppo广东移动通信有限公司 | 显示屏组件及电子设备 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP1420597B1 (en) | Projector | |
| JP3250853B2 (ja) | 液晶表示装置およびそれを用いた投写型表示装置 | |
| US6116739A (en) | Color projection display apparatus | |
| JPH06347642A (ja) | 偏光装置および該偏光装置を用いた投写型表示装置 | |
| US6157420A (en) | Projection-type image display apparatus | |
| JPH0735925A (ja) | 高率キラルネマチック液晶偏光体 | |
| JPH0743707A (ja) | 液晶表示装置及びその製造方法 | |
| US20130100376A1 (en) | Liquid crystal device, electronic apparatus, and projection type display apparatus | |
| CN111971615A (zh) | 液晶显示装置及电子设备 | |
| JP3791377B2 (ja) | 液晶表示素子及びそれを用いた表示装置 | |
| US7365721B2 (en) | Projection display | |
| JP2000098376A (ja) | 反射型液晶表示装置 | |
| US6262782B1 (en) | Reflective LCD having polarized light separator and phase plate on a light-incident-side | |
| JPS61177079A (ja) | 投射形テレビジヨン受像機 | |
| JP2005221639A (ja) | 液晶装置および投射型表示装置 | |
| JP2000193969A (ja) | 反射型液晶表示装置 | |
| KR20050043420A (ko) | 반사형 액정표시소자 및 이를 이용한 프로젝터 | |
| JP3016650B2 (ja) | 液晶プロジェクター | |
| JP2003005132A (ja) | 画像投射装置 | |
| JP4224752B2 (ja) | プロジェクター装置及びその駆動方法 | |
| JP3019825B2 (ja) | 投射型カラー液晶表示装置 | |
| JPH1195212A (ja) | 反射型液晶表示素子および液晶プロジェクタ | |
| JP2002049030A (ja) | 液晶表示装置 | |
| JP3614002B2 (ja) | 反射型電気光学装置および投写型表示装置 | |
| JP2000347158A (ja) | 投射型表示装置 |