JP2000098322A - 液晶プロジェクター - Google Patents

液晶プロジェクター

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JP2000098322A
JP2000098322A JP10262877A JP26287798A JP2000098322A JP 2000098322 A JP2000098322 A JP 2000098322A JP 10262877 A JP10262877 A JP 10262877A JP 26287798 A JP26287798 A JP 26287798A JP 2000098322 A JP2000098322 A JP 2000098322A
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liquid crystal
crystal projector
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colors
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Hitoshi Nakanishi
仁 中西
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色均一性の向上並びにコントラストの向上 【解決手段】 三原色を構成する光を生ずる光出射機構
20と、三原色に対応し各色の映像を個別に形成する三
つの液晶パネル7,8,9と、これら各液晶パネル7,
8,9から出射した各色の映像光を合成するダイクロイ
ックプリズム5と、合成した映像光を拡大投射する投射
レンズ6とを有し、三つの液晶パネル7,8,9から出
射した各色の映像光の内の一色の偏光軸が他の二色の偏
光軸と直交する直線偏光光である液晶プロジェクター1
0において、ダイクロイックプリズム5の合成光の出射
側に、1/4波長板14を装備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶プロジェクタ
ーに係り、特に、三原色ごとに個別に液晶パネルを用い
て,その映像光を拡大投射する液晶プロジェクターに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来例を図2に基づいて説明する。この
図2は、特許公開公報(公開番号 特開平9−3189
22号)記載の従来の液晶プロジェクター50を示して
いる。この液晶プロジェクター50は、光源44から出
射した白色光がダイクロイックミラー36,37で順番
に三原色(青色B,緑色G,赤色R)の光に分離され、
それぞれ三原色の光変調用液晶パネル38B,38G,
38Rに入射する。
【0003】例えば、仮に、このとき偏光軸が同じ方向
の偏光板を有する三枚の液晶パネルを使用したとする
と、各液晶パネルでそれぞれの映像情報に応じ変調した
出射光はその偏光方向が全て等しくなる。
【0004】一方、図2に示す従来の液晶プロジェクタ
ー50は、液晶パネル38Rおよび38Bの出射側にそ
れぞれ1/2波長板44R,44Bを設け、偏光方向を
90°回転させている。従って、クロスダイクロイック
プリズム40に入射する偏光光として、液晶パネル38
Gを透過した光はP偏光光となり、液晶パネル38R又
は液晶パネル38Bを透過した光はS偏光光となる。
【0005】そして、液晶表示パネル38Rからの赤色
映像光は赤色反射膜41により反射され、液晶パネル3
8Bからの青色映像光は青色反射膜42により反射さ
れ、更に液晶パネル38Gからの緑色映像光は赤色反射
膜41と、青色反射膜42をいずれも透過し、これらの
映像光が投射レンズ43に入射し、投射される。
【0006】液晶パネルはその原理上直線偏光光を用
い、画像を形成する。上記従来例以前は、三つの液晶パ
ネルからは同じ偏光方向を持つ直線偏光光が出射されて
いた。例えば、クロスダイクロイックプリズムのダイク
ロイックコーティング面に対しP偏光光が出射されてい
た。
【0007】しかしながら、上述の従来例では、例え
ば、緑の液晶パネル38Gからは、P偏光光がそのまま
出射され、青の液晶パネル38Bおよび赤の液晶パネル
38Rは、1/2波長板45を液晶パネル出射面に配置
し、P偏光光の偏光方向を90°回転した直線S偏光光
に変えて出射している。このように透過する偏光光と反
射する偏光光の偏光方向を変えることにより、特開平9
−318922号公報の効果に記載されているようにク
ロスダイクロイックプリズム40のダイクロイックコー
ティング特性がP偏光光とS偏光光で異なることを活か
し、明るい、高画質な液晶プロジェクターが得られるこ
とを記載している。
【0008】ところで、同じ偏光方向で三原色の各色を
出射する場合において、外部からの光(以下、「外光」
とする)によるコントラストの低減を防止する偏光板を
備えたスクリーン(以下、「偏光スクリーン」とする)
の発明が、特開平10−3125号公報に記載されてい
る。この発明のように、画像を投影するスクリーンに偏
光板を用いることにより、明るいところでもコントラス
トを落とすことなく、良好な画像を得ることが出来る。
【0009】これは、液晶プロジェクターからの投射光
が全て同一偏光軸の直線偏光光であるため、スクリーン
の偏光板と偏光軸方向を直交させることにより、当該投
射光はほとんど減衰することなく反射される。一方、天
井灯などの外光は、偏光軸の方向が一定ではないため、
半分以下の反射しかしないことを利用している。通常、
天井灯からの照明光などの外光は、偏光方向に対し全く
にランダムではなく、偏光スクリーンによって吸収され
る偏光成分を多く含んでいるため、実際には、1/5以
下の反射光しかないことが確認されている。
【0010】例えば、液晶プロジェクターが白として5
00ルーメンの明るさがあり、黒として2ルーメンとす
れば、外光のない場所においてはコントラストは250
である。ところが外光が100ルーメンの場所で通常の
スクリーンにおいては実質のコントラストは5程度とな
るが、1/5以下しか反射されないため、偏光スクリー
ンでは実質20〜30以上のコントラストが確保可能と
なる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、特開平
10−3125号公報記載のスクリーンは、液晶プロジ
ェクターの効果を十分に活かすスクリーンである。
【0012】ところが、先に述べたように最近では液晶
プロジェクターとしてはダイクロイックプリズムの効果
を大きく活かすために色によってその偏光方向を変えて
いる。このため、上述のスクリーンに対しては、二種類
の偏向方向のいずれか一方のみしか反射させることがで
きない。従って、このような液晶プロジェクターでスク
リーンを使用すれば、ある光だけが反射しないこととな
り、例えば、緑の映像でしかないとかマゼンダの映像で
しかないとかの不具合が発生する。
【0013】上述したスクリーンを使用しない場合、先
に述べた偏光方向を色によって変えた液晶プロジェクタ
ーにあっては、ダイクロイックプリズムの特性を活か
し、明るさを500ルーメンから700ルーメンに上げ
られたとしても、外光100ルーメンの場所ではコント
ラストは7程度にしかならない。
【0014】このように、特開平9−318922号公
報記載の液晶プロジェクターでは、従来の液晶プロジェ
クターにとって有効な偏光スクリーンを、使用すること
ができないという不都合があった。
【0015】
【発明の目的】本発明の目的は、従来例の有する不都合
を改善し、上述したダイクロイックプリズムの特性を充
分に活かした色によって偏光方向の異なる液晶プロジェ
クターの利点を活かしつつも、コントラストを向上し得
る偏光スクリーンを使用することが可能な液晶プロジェ
クターを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願発明は、三原色を構
成する光を生ずる光出射機構と、三原色に対応し各色の
映像を個別に形成する三つの液晶パネルと、これら各液
晶パネルから出射した各色の映像光を合成するダイクロ
イックプリズムと、合成した映像光を拡大投射する投射
レンズとを有し、三つの液晶パネルから出射した各色の
映像光の内の一色の偏光軸が他の二色の偏光軸と直交す
る直線偏光光である液晶プロジェクターにおいて、ダイ
クロイックプリズムの合成光の出射側に、1/4波長板
を装備するという構成を採っている。
【0017】上記構成の液晶プロジェクターは、偏光板
を有する偏光スクリーンと、偏光板を有しない通常のス
クリーンの双方に対応しうるが、偏光スクリーンに映像
を投射する場合を例にして以下に記述する。
【0018】上記構成にあっては、光出射機構から光が
発せられ、各液晶パネルを通過した各光がダイクロイッ
クプリズムに入射して一様に同方向に出射される。この
とき、三原色の内のいずれか一色又は二色の光に対し
て、例えば、1/2波長板を用いて、残りの二色又は一
色の光と偏光軸の方向が互いに直交するように偏光され
る。
【0019】ダイクロイックプリズムを通過した光は、
1/4波長板を通過して偏光スクリーンに投射される。
このとき、1/4波長板によって、各色の光は、一様に
偏光軸に回転を生じるため、ダイクロイックプリズムか
らの出射時においていずれか一色の偏光軸方向が異なっ
ていても、いずれも同じ明るさで反射される。
【0020】なお、上記構成にあっては、光出射機構
は、白色光を出射する光源と、この光源からの白色光を
三原色に分離する分離光学系とを備える構成としても良
い。
【0021】さらに、新たな構成として、1/4波長板
を合成光の出射方向を中心軸として回転させる回転機構
を加えても良い。これにより、1/4波長板を回転して
最も各色が均一に反射されるように調整する。即ち、実
際には、液晶パネルの傾きや光学部品の多少の複屈折に
より装置個々に直線偏光光の偏光方向が多少ともバラツ
キが生じる場合があり、これにより装置個々に円偏光光
が多少とも異なる楕円偏光光となるが、上記回転機構に
よって、これを補正する。
【0022】また、上記三原色は、赤色、青色、緑色の
三色とすることが望ましい。そしてこのとき、緑色の偏
光光の偏光軸を、他の二色の偏光軸と直交させることが
より好適である。
【0023】さらに、新たな構成として、合成光により
形成される映像を映し出すスクリーンと、このスクリー
ンに装備された偏光板とを加え、投影光の出射機構と偏
光スクリーンとを一体的に備える液晶プロジェクターと
しても良い。このとき、偏光板は、垂直成分の偏光光を
透過するものとしても良い。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
に基づいて説明する。この図1は、本実施形態たる液晶
プロジェクター10の構成を示す概略構成図である。
【0025】この液晶プロジェクター10は、三原色を
構成する光を生ずる光出射機構20と、三原色に対応し
各色の映像を個別に形成する三つの液晶パネル7,8,
9と、これら各液晶パネル7,8,9から出射した各色
の映像光を合成するクロスダイクロイックプリズム5
と、液晶パネル8とクロスダイクロイックプリズム5と
の間に配設された1/2波長板11と、合成された映像
光を拡大投射する投射レンズ6と、クロスダイクロイッ
クプリズム5の合成光の出射側に装備された1/4波長
板14と、この1/4波長板14を合成光の出射方向を
中心軸として回転させる回転機構19と、を有してい
る。また、符号23は、上記各構成を収容する筐体であ
る。
【0026】以下、各部について詳説する。
【0027】まず、光出射機構20は、白色光を出射す
る光源2と、出射された白色光を一様に一定方向に反射
するリフレクタ1と、光源2からの白色光を三原色に分
離する分離光学系21とを備えている。この分離光学系
21は、二つの色分離用ダイクロイックミラー3,4か
らなり、一方の色分離用ダイクロイックミラー3は、青
色に属する波長以下の光を透過し,それ以上の波長の光
を反射する。また、他方の色分離用ダイクロイックミラ
ー4は、赤色に属する波長以上の光を透過し,それ以下
の波長の光を反射する。
【0028】色分離用ダイクロイックミラー3は、リフ
レクタ1により一定方向に進行する白色光の進路の途中
に配置され、白色光中から青色光のみを透過させて分離
し、残りの光(緑色光及び赤色光)を反射する。色分離
用ダイクロイックミラー4は、その反射方向先に配置さ
れており、残りの光中から赤色光のみを透過させて分離
し、残りの緑色光を反射する。
【0029】また、色分離用ダイクロイックミラー3を
透過した青色光の進行方向先には、全反射ミラー15が
配置されており、クロスダイクロイックプリズム5の一
つの入射面に青色光が垂直に向かうようその配設角度が
設定されている。同様に、色分離用ダイクロイックミラ
ー4を透過した赤色光の進行方向先には、全反射ミラー
16が配置されており、このミラー16の反射方向先に
はさらに新たな全反射ミラー17が配置されている。こ
れらの全反射ミラー16,17は、これらに反射される
赤色光がクロスダイクロイックプリズム5の他の入射面
に垂直に向かうように各々の角度が設定されている。
【0030】また、図1中で、色分離用ダイクロイック
ミラー4と全反射ミラー16との間で赤色光の進路上に
配置されたリレーレンズ22と、全反射ミラー16と全
反射ミラー17との間で赤色光に進路上に配置されたリ
レーレンズ18とは、赤色光の光路長の補正を行う。な
お、緑色光については、色分離用ダイクロイックミラー
4に反射されてクロスダイクロイックプリズム5の残り
の入射面に垂直に入射する。
【0031】前述した各液晶パネル7,8,9は、クロ
スダイクロイックプリズム5の各入射面の手前に配置さ
れており、青色光,緑色光,赤色光がそれぞれ入射す
る。各液晶パネル7,8,9は、それぞれの色彩の光に
対応するパターンを形成し、各々の光の通過によって所
定のパターンを有する映像光が形成される。また、各液
晶パネル7,8,9は、その構造上それぞれ入射側と出
射側とに偏光板7a,7b,8a,8b,9a,9bを
有しており、通過する各光は、いずれも偏光軸が同一の
方向(水平方向)の直線偏光光となる。
【0032】1/2波長板11は、液晶パネル8を透過
した緑色の映像光を偏光軸が90度回転した(垂直方向
の)偏光光とするものであり、これにより、緑色の映像
光の偏光軸のみが他の色彩の映像光の偏光軸と直交する
こととなる。
【0033】クロスダイクロイックプリズム5は、少な
くとも図示の方向からみた断面形状が正方形となる光の
透過性素材からなる直方体(或いは立方体)であり、正
方形の断面形状の二つの対角線に沿った反射面5a,5
bを有している。一方の反射面5aは、青色に属する波
長以下の光を反射し,それ以上の波長の光を透過するダ
イクロイックミラーとなっており、また、他方の反射面
5bは、赤色に属する波長以上の光を反射し,それ以下
の波長の光を透過するダイクロイックミラーとなってい
る。各反射面5a,5bは、その反射光の偏光軸につい
て方向性を有しており、いずれもその方向性は各液晶パ
ネル7,8,9を通過する映像光と同一に設定されてい
る。そして、偏光軸がこれ以外の方向を向いた偏光光に
ついては、より広い波長帯域で通過を許容する。
【0034】クロスダイクロイックプリズム5に入射す
る青色の映像光は、上述の反射面5aに反射され、赤色
の映像光は反射面5bに反射され、緑色の反射光は、各
反射面5a,5bを透過し、いずれも同一の方向となっ
て合成されて出射する。その出射方向先には、投射レン
ズ6が配置されており、合成光を拡大して透過させる。
【0035】さらに、合成光の光路上で投射レンズ6の
下流側には、1/4波長板14が回転機構19を介して
筐体23に装備されている。1/4波長板14は、合成
光中の各色彩の映像光をそれぞれ円偏光化する機能を有
する。また、回転機構19は、筐体23に対して1/4
波長板14を合成光の進行方向を軸として回転自在に保
持している。
【0036】1/4波長板14を通過した合成光の投射
先には、当該合成光により形成される映像を映し出すス
クリーン13と、このスクリーン13の液晶プロジェク
ター10側に装備された偏光板12とからなる偏光スク
リーン24が配置される。スクリーン13は、乳白色半
透明のアクリル板からなる光散乱板であり、また、偏光
板12は、垂直成分の偏光光を透過するように設定され
ている。
【0037】ここで、上述した液晶プロジェクター10
は、スクリーンを有しておらず、外部に配置された別構
成のスクリーンに対して合成光を投射するタイプである
が、上述した偏光スクリーン24を筐体23の表面部に
装備したスクリーン一体型の構成としても良い。
【0038】以下、上述した各構成からなる液晶プロジ
ェクター10の動作について説明する。
【0039】まず、光源2から白色光が出射され、リフ
レクタ1により色分離用ダイクロイックミラー3側にほ
ぼ一様に向けられる。かかる白色光の内、色分離用ダイ
クロイックミラー3で透過した青色光は、全反射ミラー
15で反射され、液晶パネル7を通過し、偏光軸を水平
方向に向けた状態で、クロスダイクロイックプリズム5
に入射する。
【0040】一方、色分離用ダイクロイックミラー3に
反射された残りの光は、その反射された先にある色分離
用ダイクロイックミラー4により、その光の内の緑色光
が反射され、赤色光は透過する。このとき反射された緑
色光は、液晶パネル8を通過し、さらに1/2波長板1
1によって偏光軸を垂直方向に向けた状態で、クロスダ
イクロイックプリズム5に入射する。
【0041】色分離用ダイクロイックミラー4を透過し
た赤色光は、リレーレンズ22,18及び全反射ミラー
16,17を介して、液晶パネル9を通過し、偏光軸を
水平方向に向けた状態で、クロスダイクロイックプリズ
ム5に入射する。
【0042】上記各原色光は、各液晶パネル7,8,9
を通過することによりそれぞれ所定の映像光となって、
クロスダイクロイックプリズム5で合成される。この合
成光は、投射レンズ6を通過して拡大され、さらに、1
/4波長板14を通過することにより各色ごとに円偏光
化される。このとき、青色光と赤色光は、例えば右回り
偏光光となり、緑色光は、例えば左回り偏光光となる。
【0043】そして、各色ごとに円偏光化した合成光
が、偏光スクリーン24に投影される。偏光スクリーン
24では、垂直偏光光のみが反射されるが、このとき、
右回り偏光光も左回り偏光光も同じ量の垂直偏光成分を
持つため、色による反射光量の差は生じない。従って、
従来例で問題であった偏光スクリーンとの組み合わせに
おいて不具合のある色付いた映像(例えば、一定の色彩
については透過して欠けてしまった映像)は発生しな
い。
【0044】このとき、各色彩ごとに円偏光化すること
が望ましく、いずれかの色彩について偏って反射が生じ
ているような場合には、回転機構19により1/4波長
板14を回転させて適度な色合いとなるように調整す
る。
【0045】これにより、例えば、上記液晶プロジェク
ター10の明るさが700ルーメンであったとすれば、
当該液晶プロジェクター10と偏光スクリーン24の組
み合わせにあっては、各色彩の映像光について各偏光軸
方向を均一にして照射する従来の液晶プロジェクター
(第1の従来の液晶プロジェクターとする)で偏光スク
リーンに投影する場合と比較して、明るさは半分程度に
なり、コントラストも同じく半分程度になるが、その場
合であっても、偏光板を有しない通常のスクリーンを用
いたときに比べ、外光の影響を低減する効果を享受する
ことができ、コントラストは4〜5倍程度まで向上す
る。
【0046】従って、本実施形態で示した液晶プロジェ
クター10は、一色のみ偏光軸を他の色彩の偏光軸と直
交させた従来の液晶プロジェクター(第2の従来の液晶
プロジェクターとする)では使用は不可能であった偏光
スクリーンを使用することができ、この第2の従来の液
晶プロジェクターの有する色均一性の向上という利点を
保有しつつも、偏光スクリーンによるコントラストの向
上という効果を享受することが可能となる。
【0047】更に、本発明においては、偏光スクリーン
を使わない通常スクリーンの場合においても第2の従来
の液晶プロジェクターと何らかわらない高輝度高画質が
維持できることにかわりはない。
【0048】また、回転機構19を持っているため,1
/4波長板14を回転させることにより、偏光スクリー
ンに投射される偏光軸を調整することが可能である。こ
の回転調整機構により、製造工程で生じうる部品の加工
精度のバラツキ、液晶パネルの傾き等による偏光軸のバ
ラツキを調整することができ、高コントラスト高画質を
維持できる。
【0049】
【発明の効果】本願発明は、三原色の一色について他の
色彩の映像光と偏光軸を直交させる従来の構成を取り込
み、当該一色の映像光のダイクロイックプリズムにおけ
る反射の影響を低減し、色均一性の向上による高輝度高
画質を実現する。そして、その一方でダイクロイックプ
リズムを通過した各色彩の映像光を円偏光化する1/4
波長板を有しているため、上記従来の構成では使用がで
きなかった偏光スクリーンの使用を可能としている。
【0050】従って、本願発明によれば、色均一性の向
上という利点を保有しつつも、偏光スクリーンによるコ
ントラストの向上という効果を享受することが可能とな
るため、明るい部屋においても高コントラスト高画質な
液晶プロジェクターを提供できる。もちろん通常スクリ
ーンの場合にも高輝度高画質な映像を提供できることは
言うまでもない。
【0051】また、1/4波長板を回転自在とする回転
機構を設けることにより、製造工程で生じうる部品の加
工精度のバラツキ、液晶パネルの傾き等による個々の装
置ごとの偏光軸のバラツキを補正することができ、高コ
ントラスト高画質への調整が可能である。更に、色の調
整ができるため、ユーザーの好みの色がある程度可能で
あること、マルチ画面などでの色調整が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態たる液晶プロジェクターの
概略構成図である。
【図2】従来の技術の液晶プロジェクターである。
【符号の説明】
2 光源 5 ダイクロイックプリズム 6 投射レンズ 7,8,9 液晶パネル 10 液晶プロジェクター 11 1/2λ板 12 偏光板 13 スクリーン 14 1/4波長板 19 回転機構 20 光出射機構 21 分離光学系 24 偏光スクリーン
フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 EA14 HA13 HA16 HA17 HA18 HA21 HA24 HA28 MA02 MA05 2H091 FA05X FA08X FA11X FA14Z FA26X FA26Z FA32X FA41Z LA16 LA17 MA07 2H099 AA12 BA09 CA06 CA07 CA08 CA11 DA09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三原色を構成する光を生ずる光出射機構
    と、 前記三原色に対応し各色の映像を個別に形成する三つの
    液晶パネルと、 これら各液晶パネルから出射した各色の映像光を合成す
    るダイクロイックプリズムと、前記合成した映像光を拡
    大投射する投射レンズとを有し、 前記三つの液晶パネルから出射した各色の映像光の内の
    一色の偏光軸が他の二色の偏光軸と直交する直線偏光光
    である液晶プロジェクターにおいて、 前記ダイクロイックプリズムの合成光の出射側に、1/
    4波長板を装備したことを特徴とする液晶プロジェクタ
    ー。
  2. 【請求項2】 前記光出射機構は、白色光を出射する光
    源と、この光源からの白色光を三原色に分離する分離光
    学系とを備えていることを特徴とする請求項1記載の液
    晶プロジェクター。
  3. 【請求項3】 前記1/4波長板を前記合成光の出射方
    向を中心軸として回転させる回転機構を備えることを特
    徴とする請求項1又は2記載の液晶プロジェクター。
  4. 【請求項4】 前記三原色が、赤色、青色、緑色である
    ことを特徴とする請求項1,2又は3記載の液晶プロジ
    ェクター。
  5. 【請求項5】 前記緑色の偏光光の偏光軸が、他の二色
    の偏光軸と直交することを特徴とする請求項4記載の液
    晶プロジェクター。
  6. 【請求項6】 前記合成光により形成される映像を映し
    出すスクリーンと、このスクリーンに装備された偏光板
    とを有することを特徴とする請求項1,2,3,4又は
    5記載の液晶プロジェクター。
  7. 【請求項7】 前記偏光板は、垂直成分の偏光光を透過
    するものであることを特徴とする請求項6記載の液晶プ
    ロジェクター。
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JP (1) JP2000098322A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6469834B1 (en) 2000-11-16 2002-10-22 Koninklijke Philips Electronics N.V. System and method for elimination of scattered side lobes created by integrator lenslet arrays
US7374291B2 (en) 2004-06-17 2008-05-20 Canon Kabushiki Kaisha Projection optical system and image display apparatus using same
JP2010096880A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Nikon Corp 投影装置
US7963657B2 (en) 2007-03-16 2011-06-21 Sanyo Electric Co., Ltd. Projection display device

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