JP2000097839A - 近接場光学顕微鏡 - Google Patents

近接場光学顕微鏡

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JP2000097839A JP10283359A JP28335998A JP2000097839A JP 2000097839 A JP2000097839 A JP 2000097839A JP 10283359 A JP10283359 A JP 10283359A JP 28335998 A JP28335998 A JP 28335998A JP 2000097839 A JP2000097839 A JP 2000097839A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、光プローブ−試料間の距離を10n
m以上に設定することができ、反射散乱光強度を増大さ
せて検出信号S/N比及び観察像の画質の向上を図るこ
とのできる近接場光学顕微鏡を提供することを目的とし
ている。 【解決手段】本発明は、先端に微小開口を有する光プロ
ーブを備え、該微小開口を試料表面に近接させて対向す
るように配置し、該試料表面と該光プローブとを該試料
の面内方向に相対的に2次元走査し、光源から入射され
た光によって該光プローブの微小開口から該試料表面側
にエバネッセント光を発生させ、該エバネッセント光の
散乱光の強度を光検出手段によって検出して、該試料表
面を観察する近接場光学顕微鏡であって、該試料表面と
該光プローブとの間の距離を調整する距離調整手段と、
該散乱光が該プローブ先端および該試料によって遮られ
ることにより減少する散乱光強度を一定にするように該
距離調整手段を制御するフィードバック制御手段と、を
有することを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は試料表面の形状・光
学情報をナノメートルの分解能で観察可能な顕微鏡装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、STM(走査型トンネル顕微鏡)
やAFM(原子間力顕微鏡)に代表されるSPM(走査
型プローブ顕微鏡)技術の進展により、先端を尖らせた
プローブを試料に対して100nm以下の距離まで近づ
けることにより、顕微鏡としての分解能を飛躍的に向上
させることが可能となり、原子や分子サイズのものを観
察できるようになった。光に関してもSPMのファミリ
ーとして、尖鋭な光プローブ先端の微小開口から滲み出
すエバネッセント光を利用して試料表面状態を調べる近
接場光学顕微鏡(以下SNOMと略す)[EPO112
401,Durig他,J.Appl.Phys.vo
l.59,p.3318(1986)]や、試料裏面か
らプリズムを介して全反射の条件で光を入射させ、試料
表面へしみ出すエバネッセント光を試料表面から光プロ
ーブで検出して試料表面を調べるフォトンSTM(以下
PSTMと略す)[Reddick他,Phys.Re
v.B vol.39,p.767(1989)]も開
発された。上記SNOMを用いることにより、100n
m以下の微小な領域にアクセスし、光学的情報を検出す
ることができる。SNOMを用いて不透明試料を観察す
る場合、微小開口を有する光プローブから滲み出すエバ
ネッセント光を試料のおもて面側から照射し、試料から
の反射散乱光を光プローブを通さずに直接、光検出器で
斜め方向から検出する反射型斜方向光検出構成をとるこ
とが多い。これは、試料からの反射散乱光を再度光プロ
ーブの微小開口を通すと、光強度がきわめて低下するた
めである。
【0003】さて、上述の反射型斜方向光検出構成のS
NOMにおいて、微小開口から滲み出すエバネッセント
光の強度は開口からの距離に対して指数関数的に減少す
るので、試料表面に対して光プローブ先端を100nm
以下の距離に近づいた状態で一定の距離に保つように制
御を行う必要がある。このための距離制御方式として、
(1)試料面の法線方向と垂直な方向に光プローブを微
小振動させ、光プローブ先端が試料表面から受けるファ
ンデルワールス力による振動振幅の減少を一定にするよ
うに距離制御を行うシアーフォース方式、(2)光プロ
ーブ及び試料が導電性を有する場合に、両者の間に電圧
を印加し、間に流れるトンネル電流の大きさが一定にな
るように距離制御を行うSTM方式、(3)光プローブ
を試料面の法線方向に弾性変形可能な弾性体で支持し、
光プローブ先端と試料表面との間に作用するファンデル
ワールス力により生じる弾性体の弾性変形量が一定にな
るように距離制御を行うAFM方式、等が用いられるこ
とが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の反射型斜方向光
検出構成のSNOMにおいて、検出空間分解能を向上さ
せるためには、光プローブ先端の微小開口のサイズを小
さくすることが有効である。しかしながら、このような
SNOMにおいては、サイズが小さくなるにつれて、微
小開口から滲み出すエバネッセント光の強度が小さくな
るので、反射散乱光強度も小さくなり、検出信号S/N
比が低下し、SNOM観察像の画質が劣化する。そのた
め、反射散乱光強度を増大させるには、光プローブ−試
料間の距離を10nm以上に設定することが有効である
が、上述した従来の距離制御方式のものにおいては、い
ずれも最適な距離制御範囲が10nm以下であり、これ
以上離れた距離(10〜100nm)における制御には
適していないという点に問題があった。
【0005】そこで、本発明は、光プローブ−試料間の
距離を10nm以上に設定することができ、反射散乱光
強度を増大させて検出信号S/N比及び観察像の画質の
向上を図ることのできる近接場光学顕微鏡を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために、近接場光学顕微鏡をつぎのように構成し
たことを特徴とするものである。すなわち、本発明の近
接場光学顕微鏡は、先端に微小開口を有する光プローブ
を備え、該微小開口を試料表面に近接させて対向するよ
うに配置し、該試料表面と該光プローブとを該試料の面
内方向に相対的に2次元走査し、光源から入射された光
によって該光プローブの微小開口から該試料表面側にエ
バネッセント光を発生させ、該エバネッセント光の散乱
光の強度を光検出手段によって検出して、該試料表面を
観察する近接場光学顕微鏡であって、該試料表面と該光
プローブとの間の距離を調整する距離調整手段と、該散
乱光が該プローブ先端および該試料によって遮られるこ
とにより減少する散乱光強度を一定にするように該距離
調整手段を制御するフィードバック制御手段と、を有す
ることを特徴としている。また、本発明の近接場光学顕
微鏡は、前記距離調整手段は、光プローブと試料表面と
の間の距離制御を100nm以下の領域内で行う距離調
整手段であることを特徴としている。また、本発明の近
接場光学顕微鏡は、前記散乱光強度に変調成分を重畳さ
せるため前記光プローブと前記試料との距離を高速変調
する高速変調手段と、該高速変調による前記散乱光強度
の変調成分の大きさから該試料表面の形状情報と反射率
情報とを分離する形状・反射率情報分離手段と、を有す
ることを特徴としている。また、本発明の近接場光学顕
微鏡は、前記光源が互いに波長の異なる複数の光を発生
する光源によって構成されるとともに、前記光検出手段
が複数の光検出手段によって構成され、該光源によるエ
バネッセント光の波長の異なる複数の散乱光を分離する
光波長分離手段と、該波長分離手段によって分離された
該複数の散乱光の強度を、該複数の光検出手段によって
それぞれ独立に検出し、該独立に検出された散乱光の強
度に基づいて該試料表面の色情報を分離する色情報分離
手段と、を有することを特徴としている。また、本発明
の近接場光学顕微鏡は、前記光検出手段が複数の光検出
手段によって構成され、前記エバネッセント光の散乱光
と前記エバネッセント光が試料表面を励起することによ
って生じる発光を分離する光波長分離手段を有し、該光
波長分離手段により分離された該エバネッセント光の散
乱光と該発光の強度を、該複数の光検出手段によってそ
れぞれ独立に検出することを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、上記した試料表面と該
光プローブとの間の距離を調整する距離調整手段と、該
散乱光が該プローブ先端および該試料によって遮られる
ことにより減少する散乱光強度を一定にするように該距
離調整手段を制御するフィードバック制御手段とによっ
て、光プローブ先端の微小開口から滲み出すエバネッセ
ント光の散乱光強度が所定値より大きい場合は、試料に
対して光プローブを近づけ、逆に所定値より小さい場合
は、試料に対して光プローブを遠ざけるように光プロー
ブ−試料間の距離制御を行うことにより、光プローブ−
試料間の距離を10nm以上に設定することが可能とな
り、これによって反射散乱光強度を増大させることがで
き、検出信号S/N比を向上させ、SNOM観察像の画
質を向上させることができる。また、本発明において
は、高速変調手段によって散乱光強度に変調成分を重畳
させ、形状・反射率情報分離手段によってこの変調成分
の大きさから試料表面の形状情報と反射率情報とを分離
するように構成して、形状情報と反射率情報とを分離し
た観察像を得るようにすることができる。また、本発明
においては、波長分離手段によって分離されたエバネッ
セント光の波長の異なる複数の散乱光の強度を、複数の
光検出手段によってそれぞれ独立に検出し、色情報分離
手段によって該独立に検出された散乱光の強度に基づい
て試料表面の色情報を分離するように構成して、色情報
を分離した観察像を得るようにすることができる。ま
た、本発明においては、光波長分離手段によってエバネ
ッセント光の散乱光とエバネッセント光が試料表面を励
起することによって生じる発光の強度を分離し、それら
を複数の光検出手段によってそれぞれ独立に検出するよ
うに構成して、微弱な発光部分の観察像を得るようにす
ることができる。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。 [実施例1]図1は本発明の近接場光学顕微鏡の実施例
1の装置構成を示す図面である。図1において、先端に
100nm以下のサイズの微小な開口を有する光プロー
ブ101が試料102表面に対して100nm以下の距
離まで近づけられている。光プローブ101にはピエゾ
素子A115が取り付けられ、試料102に対する光プ
ローブ101の距離を制御できるようになっている。光
プローブ101の他端には、光アダプタ103を介して
光ファイバ104が接続されており、レーザA105か
ら出射されるレーザ光がレンズA106を通して光ファ
イバ104内に導入されている。
【0009】光プローブ101先端の微小開口から滲み
出るエバネッセント光の散乱光をレンズD107を用い
て集光し、ミラー108を介して干渉フィルタA109
を通して光検出器A110で検出する。光プローブ10
1先端の微小開口から滲み出るエバネッセント光が散乱
される様子の詳細を図2に示す。図2において、201
は光プローブ、202は入射レーザ光208を遮光する
ための厚さ100nm程度の金属コーティング膜、20
3は光プローブ201先端部分のみ金属コーティング膜
202が存在しないようにするか、あるいは、厚さを3
0nm以下と薄くすることによって設けた微小開口、2
04は試料、205はエバネッセント光、206はエバ
ネッセント光の散乱光、207は光検出器である。
【0010】ここで、光プローブ101は次のように作
製する。例えば、局所的に加熱した状態で延伸し切断し
たり、フッ酸緩衝液を用いて化学エッチングを行ったり
して光ファイバの一端を尖鋭化する。これを回転させな
がら横方向から遮光用の金属コーティングを行なって先
端にコーティングの薄い、または、コーティングがなさ
れないようにして微小開口を設けてもよいし、全体に金
属コーティング202を行った後、表面張力を利用して
先端のみ膜厚が薄くなるようアクリル樹脂等でコーティ
ングを行ったのち、金属コーティングのエッチングを行
うことによって微小開口を設けてもよい。微小開口20
3のサイズが100nm以下と光波長よりも小さい場
合、入射レーザ光208が微小開口203を直接通り抜
けることはほとんどないが、微小開口203から距離が
300nm程度以下の近傍にはエバネッセント光205
として滲み出している。このエバネッセント光205の
強度は微小開口203からの距離に対して指数関数的に
減衰する性質を有するため、微小開口203に近傍にの
み局在するきわめて絞られた光のプローブとみなすこと
ができる。
【0011】図2に示すように、微小開口203から滲
み出たエバネッセント光205は、光プローブ201先
端で散乱されて伝搬光に変換され、光検出器207に向
かう直接散乱光209と、いったん試料204表面で反
射・散乱されて伝搬光に変換され、光検出器207に向
かう反射散乱光210とが合成された散乱光206とし
て光検出器207で検出される。反射散乱光210の強
度やスペクトルには、試料204表面の局所的な凹凸構
造や反射・吸収に関する性質が含まれるため、これを検
出することにより、試料204表面の波長以下の微小領
域の形状情報や光学情報を得ることができる。光検出器
207には直接散乱光209と反射散乱光210とが合
成されて入射する。
【0012】試料204に対する光プローブ201の距
離を変化させたときの光検出器207の検出光強度信号
の大きさが変化する様子を図3に示す。距離zが大きい
場合は、図3中のA→B点に示すように検出光強度信号
は、ほぼ一定値を示し、直接散乱光と反射散乱光の干渉
による周期的変動が重畳した信号となる。この干渉の周
期は、用いる光波長および装置配置、すなわち試料面に
対する光検出方向の角度(図2中のθ)および集光のた
めのレンズD(図1中の107)の開口径で異なるもの
であるが、だいたい用いているレーザ光の波長のオーダ
ーとなる。
【0013】光プローブと試料の距離が近づき、z<z
n(zn〜300nm)の近接場領域では、試料面が微
小開口から滲み出すエバネッセント光強度の大きい領域
に入るため、試料面による反射散乱光強度が増大し、B
→C→D点に示すように検出光強度信号がいったん増大
し、極大値(D点)を取る。さらに距離が100nm以
下まで近づくと(z<100nm)、光検出器から見
て、光プローブと試料によって散乱光が遮られるため、
D→E→F→G点に示すように検出光強度が急激に減少
する。F→G点は、図4に示すように光プローブ401
と試料402との距離が0(接触点:G点)に近づき、
試料401表面によって微小開口403がほとんど塞が
れ、散乱光の大半が遮られている状態である。
【0014】本発明は、図3のD→E→F→G点に示す
ように、光プローブが試料表面に対して近づく場合に検
出光強度が減少し、逆に遠ざかる場合に検出光強度が増
大するような、距離が100nm以下の領域内で、光プ
ローブと試料表面との間の距離制御を行うことを特徴と
している。この距離制御の詳細を図1を用いて説明す
る。エバネッセント光散乱光を検出した光検出器A11
0の光電流信号Aを光電流電圧変換器A111で光強度
信号Aに変換し、誤差検出器112に入力する。誤差検
出器112において、光強度信号Aを一定に保つため
に、所定の光強度に対応した光強度信号設定値との差を
算出する。この結果をローパスフィルタA113に入力
して高周波数成分をカットした出力信号をフィードバッ
ク信号として、増幅器A114で増幅後、ピエゾ素子駆
動信号として、ピエゾ素子A115に印加する。このフ
ィードバック信号は、光プローブ先端および試料表面か
ら散乱されるエバネッセント光散乱光の大きさを一定に
するように光プローブと試料表面との間の距離を一定に
保つためにピエゾ素子Aを駆動する信号であるため、光
プローブ先端が位置する試料表面の局所的な凹凸構造等
の形状情報や反射・吸収等の光学情報を反映したものと
なる。
【0015】ここで、この駆動信号の極性は、光強度信
号Aが光強度信号設定値より大きい場合には、試料10
2に対して光プローブ101を近づける方向にピエゾ素
子A115を駆動し、光強度信号Aが光強度信号設定値
より小さい場合には、試料102に対して光プローブ1
01を遠ざける方向にピエゾ素子A115を駆動するよ
うに設定する。以上説明したようなフィードバック制御
を行うことにより、光プローブ101と試料102との
距離を一定に保つことが可能となる。ここで、はじめに
試料102に対して遠く(図3におけるA→B点,z>
zn)から光プローブ101を近づけていくとき、誤差
検出器112における光強度信号設定値としては、遠く
(A→B点,z>zn)からD点(z〜100nm)ま
で距離を近づけていく間に光強度が最小となるC点に対
応する光強度より小さい光強度(例えば、図3における
E点の光強度)に対応した設定値を選択する。これは、
z<100nmの領域でフィードバック制御が行われる
ようにするためである。
【0016】上記のような手順により、z<100nm
の領域でフィードバック制御が行われている状態で、次
に、誤差検出器112に入力する光強度信号設定値を変
化させると、D〜E〜F〜G点の間で自由に光強度信号
の大きさを変化させることができ、この光強度信号の大
きさに対応した距離(z<100nm)に自由に光プロ
ーブと試料との間の距離を一定に保つことができる。は
じめに試料に対して遠く(A→B点,z>zn)から光
プローブを近づけていくとき、光強度信号設定値とし
て、C点に対応する光強度より大きい光強度(例えば、
B’点の光強度)を選択すると、試料に対して光プロー
ブを近づけていくとき、z<100nmの領域の点
(B’点)ではなく、z>100nmの領域の点(B
点)でフイードバック制御が行われてしまうため、光プ
ローブと試料との距離が大きくなってしまい、近接場光
学顕微鏡としての横分解能が低下してしまうので好まし
くない。
【0017】さて、上記に説明したような方法で、光プ
ローブと試料との間の距離制御を行った状態で、ローパ
スフィルタA113からの出力されるフィードバック信
号をコンピュータ116に入力する。コンピュータ11
6から増幅器B117を通して、ステージ駆動信号を試
料102を取り付けた2次元ステージ118に印加し、
光プローブ101に対する試料102の2次元相対走査
を行う。コンピュータ116では、2次元走査中の試料
102に対する光プローブ101の各位置におけるフィ
ードバック信号の大きさをマッピングし、試料表面の近
接場光学顕微鏡像として、ディスプレイ119に表示す
る。
【0018】[実施例2]図5は本発明の近接場光学顕
微鏡の実施例2の装置構成を示す図面である。図5にお
いて、装置の基本構成及び動作は実施例1とほぼ同じで
ある。実施例2に特有の構成として、光プローブ101
に対し、第1のピエゾ素子A115に加えて、第2のピ
エゾ素子B501が取り付けられている。発振器502
から出力される変調信号を増幅器C503で増幅後、距
離変調信号としてピエゾ素子B501に印加し、光プロ
ーブ101と試料102との間の距離を高速に変調す
る。この距離変調により、光プローブ101先端及び試
料102表面から散乱されるエバネッセント光散乱光に
は距離変調と同じ周波数の光強度変調が加わる。光電流
電圧変換器A111から出力される光強度信号Aをロー
パスフィルタB504及びハイパスフィルタ505に入
力する。ローパスフィルタB504において、上記の高
速変調成分を取り除いた低周波数成分を誤差検出器11
2に入力し、以降、実施例1と同様の光プローブ101
と試料102との間の距離制御を行う。また、ハイパス
フィルタ505において、上記の高速変調成分のみ取り
出し、同期検出器506に入力し、発振器502からの
変調信号を参照信号として同期検出を行い、高速変調成
分の振幅を出力する。この変調成分振幅信号及びローパ
スフィルタA113から出力されるフィードバック信号
を形状・反射率情報分離器507に入力し、形状情報信
号及び反射率情報信号に分離し、この結果をコンピュー
タ116に入力する。コンピュータ116では、2次元
走査中の試料102に対する光プローブ101の各位置
における形状情報信号及び反射率情報信号の大きさをマ
ッピングし、試料表面の近接場光学顕微鏡像として、デ
ィスプレイ119に表示する。
【0019】上記の形状情報信号及び反射率情報信号の
分離の原理及び、図5の各部分における信号波形を図6
及び図7を用いて説明する。実施例1で説明した光プロ
ーブと試料間の距離制御方法を用いた場合の試料102
表面に対する光プローブ101走査時の光プローブ先端
の軌跡を図6aに示す。図に示すように試料102表面
には凸部分601、凹部分602、高反射率部分60
3、低反射率部分604が含まれているとする。図6a
に示すように、実施例1で説明した距離制御方法では、
凸部分601と低反射率部分604では試料102に対
して光プローブ101が離れる方向に制御が行われ、凹
部分602と高反射率部分603では試料102に対し
て光プローブ101が近づく方向に制御が行われる。こ
のため、フィードバック信号だけでは、形状情報と反射
率情報とを分離することができない。そこで、図5で説
明した距離制御を行うと、図6bに示すように、光プロ
ーブ101と試料102との距離が高速に変調された状
態で試料102表面に対する光プローブ101走査が行
われる。
【0020】フィードバック信号波形を図6c、距離変
調信号を図6dに示す。このとき、ハイパスフィルタ5
05から出力される光強度信号Aの高速変調成分波形
は、図6eのように凸部分や凹部分では変調成分の振幅
が変化しないのに対し、高反射率部分では振幅が増大
し、低反射率部分では振幅が減少する。これは、図7に
示すように、光プローブと試料表面との間の距離に対す
る同一振幅の変調に対し、反射率の異なる部分では検出
光強度信号に加わる変調振幅が異なるためである。例え
ば、高反射率部分では、光強度信号変調振幅(A)が大
きいのに比べ、低反射率部分では光強度信号変調振幅
(C)が小さくなっている。
【0021】ここで、図7は、反射率の異なる部分にお
ける光プローブと試料表面との間の距離に対する検出光
強度信号の大きさを示す。図7における横軸の距離範囲
は、図3におけるG〜F〜E〜D(z<100nm)の
部分に対応しており、光プローブと試料表面との間の距
離に対する検出光強度信号がほぼ直線状の特性を有して
いる部分を抽出している。このとき同期検出器506の
出力波形は図6fに示したものとなり、これが表面の反
射率情報を表わしている。さて、形状・反射率情報分離
器507において、フィードバック信号(図6c)に対
し、同期検出器506出力信号(図6f)を所定の係数
を乗じて加算することにより、形状情報信号(図6g)
が得られる。ここで、所定の係数の大きさは、あらかじ
め形状・反射率情報がわかっている標準試料を測定する
ことにより求めるようにする。以上説明したように、光
プローブと試料表面との間の距離に高速変調を加えて光
強度信号に重畳させた変調成分を同期検出で分離するこ
とにより、フィードバック信号から形状情報と反射率情
報を分離することができ、近接場光学顕微鏡像におい
て、形状情報と反射率情報を分離した像を得ることがで
きた。
【0022】[実施例3]図8は本発明の近接場光学顕
微鏡の実施例3の装置構成を示す図面である。図8にお
いて、装置の基本構成及び動作は実施例1とほぼ同じで
ある。実施例3に特有の構成として、光プローブ101
に光を入射させるためのレーザとして、レーザA105
以外に、レーザB801、レーザC802を加える。こ
こで、レーザA(105)、B(801)、C(80
2)は互いに光波長が異なるものとする。例えば、レー
ザAとして波長635nmの赤色半導体レーザ、レーザ
Bとして波長532nmの半導体レーザ励起の固体レー
ザ、レーザCとして波長410nmの青色半導体レーザ
を用いれば、後述するようにRGB3色における分光測
定が可能となる。レーザA105、レーザB801、レ
ーザC802からの出射光をそれぞれ、レンズA10
6、レンズB803、レンズC804を通して3×1の
光カプラ814に入射させる。光カプラ814の他端は
光アダプタ103を介して光プローブ101に接続され
ており、光プローブ101に複数の波長の光が入射され
ている。光プローブ101先端および試料102表面か
ら散乱されるエバネッセント光散乱光は、ビームスプリ
ッタA805およびB806によって3分割され、それ
ぞれ、レーザA105の波長の干渉フィルタA109、
レーザB801の波長の干渉フィルタB807、レーザ
C802の波長の干渉フィルタC808を通して、光検
出器A110、光検出器B809、光検出器C810で
検出される。
【0023】光検出器A110、光検出器B809、光
検出器C810からそれぞれ出力される光電流信号A、
光電流信号B、光電流信号Cはそれぞれ光電流電圧変換
器A111、光電流電圧変換器B811、光電流電圧変
換器C812に入力され、光強度信号A、光強度信号
B、光強度信号Cに変換される。このうち、光強度信号
Aは誤差検出器112に入力され、以降、実施例1と同
様の光プローブ101と試料102との間の距離制御を
行う。光強度信号B、光強度信号Cは色情報分離器81
3に入力され、ローパスフィルタA113から出力され
るフィードバック信号と合わせて、レーザA105の波
長における反射率を表す色情報信号A、レーザB801
の波長における反射率を表す色情報信号B、レーザC8
02の波長における反射率を表す色情報信号Cに分離
し、この結果をコンピュータ116に入力する。コンピ
ュータ116では、2次元走査中の試料102に対する
光プローブ101の各位置における各色情報信号A、
B、Cの大きさをマッピングし、試料表面の近接場光学
顕微鏡像として、ディスプレイ119に表示する。
【0024】上記の各色情報信号の分離の原理及び、図
8の各部分における信号波形を図9を用いて説明する。
実施例1で説明した光プローブと試料間の距離制御方法
を用いた場合の試料102表面に対する光プローブ10
1走査時の光プローブ先端の軌跡を図9aに示す。図に
示すように試料102表面には高反射率部分901、低
反射率部分902、色の異なる部分A903、色の異な
る部分B904が含まれているとする。ここで、高反射
率部分901と低反射率部分902は、レーザA(10
5)、B(801)、C(802)の各光波長に対して
同じ比率で反射率が異なる部分であるとする。また、色
の異なる部分A903はレーザAおよびレーザBの光波
長に対して反射率が低く(レーザCの光波長に対しては
反射率が普通)、色の異なる部分B904はレーザBの
光波長に対して反射率が低く、レーザCの光波長に対し
ては反射率が高い(レーザAの光波長に対しては反射率
が普通)ものとする。
【0025】図9aに示すように、実施例1で説明した
距離制御方法において、距離制御にレーザAの波長の光
を用いた場合、高反射率部分901では試料102に対
して光プローブ101が近づく方向に制御が行われ、レ
ーザAの波長の光に対して低い反射率を示す低反射率部
分902と色の異なる部分A903では試料102に対
して光プローブ101が遠ざかる方向に制御が行われ、
色の異なる部分B904では両者の中間の制御が行われ
る。このため、フィードバック信号だけでは、各色情報
を分離することができない。そこで、図8で説明した距
離制御および信号検出を行ない、このときのフィードバ
ック信号波形を図9b、光強度信号Bを図9c、光強度
信号Cを図9dに示す。さて、色情報分離器813にお
いて、フィードバック信号(図9b)を反転させて色情
報信号A(図9e)を得る。さらに、光強度信号B(図
9c)、光強度信号C(図9d)からフィードバック信
号(図9b)をそれぞれ所定の係数を乗じて減算するこ
とにより、色情報信号B(図9f)、色情報信号C(図
9g)が得られる。ここで、所定の係数の大きさは、あ
らかじめ色情報がわかっている標準試料を測定すること
により求めるようにする。以上説明したように、異なる
波長の複数の光に対してエバネッセント光散乱光強度を
それぞれ独立に検出し、そのうちの一つの波長の光強度
を一定にするように制御を行なうことにより、そのフィ
ードバック信号と他の波長の光強度信号とから各色情報
信号を分離することができ、近接場光学顕微鏡像におい
て、色情報を分離した像を得ることができた。
【0026】[実施例4]図10は本発明の近接場光学
顕微鏡の実施例4の装置構成を示す図面である。図10
において、装置の基本構成及び動作は実施例1とほぼ同
じである。実施例4に特有の構成として、光プローブ1
01先端から滲み出るエバネッセント光により、試料1
02表面を局所的に励起した部分からの局所的発光(蛍
光や燐光等)を光プローブ101先端や試料102表面
からのエバネッセント光散乱光と同時にレンズD107
を用いて集光し、ミラー108を介して、ビームスプリ
ッタC1001で2分割し、一方は、レーザA105の
波長の干渉フィルタA109を通して光検出器A110
で検出され、他方は発光波長に合わせたバンドパスフィ
ルタ1002を通して光検出器D1003で検出され
る。光検出器A110、光検出器D1003からそれぞ
れ出力される光電流信号A、光電流信号Dはそれぞれ光
電流電圧変換器A111、光電流電圧変換器D1004
に入力され、光強度信号A、光強度信号D(発光強度信
号)に変換される。このうち、光強度信号Aは誤差検出
器112に入力され、以降、実施例1と同様の光プロー
ブ101と試料102との間の距離制御を行う。光強度
信号D(発光強度信号)およびローパスフィルタA11
3から出力されるフィードバック信号をコンピュータ1
16に入力する。コンピュータ116では、2次元走査
中の試料102に対する光プローブ101の各位置にお
けるフィードバック信号および発光強度信号の大きさを
マッピングし、試料表面の近接場光学顕微鏡像として、
ディスプレイ119に表示する。
【0027】図10の各部分における信号波形を図11
を用いて説明する。実施例1で説明した光プローブと試
料間の距離制御方法を用いた場合の試料102表面に対
する光プローブ101走査時の光プローブ先端の軌跡を
図11aに示す。図に示すように試料102表面は凸部
分1102および発光部分1101が含まれているとす
る。図11aに示すように、実施例1で説明した距離制
御方法において、距離制御にレーザAの波長の光を用い
た場合、光プローブ先端の軌跡に示したように凸部分1
102では試料102に対して光プローブ101が遠ざ
かる方向に制御される。
【0028】図10で説明した距離制御および信号検出
を行なったときのフィードバック信号波形を図11b、
光強度信号D(発光強度信号)を図11cに示す。以上
説明したように、励起光のエバネッセント光散乱光強度
および局所的発光強度をそれぞれ独立に検出し、前者の
光強度を一定にするように制御を行なうことにより、凹
凸部分を有し、かつ発光部分と非発光部分が混在した試
料においても光プローブと試料との間の距離制御を安定
に行うことが可能となり、微弱な発光部分の近接場光学
顕微鏡像を得ることができた。
【0029】上記のように、実施例2では、試料表面の
形状情報と反射率情報を分離する方法、実施例3では、
試料表面の色情報を分離する方法、実施例4では、局所
的なエバネッセント光励起による微弱な発光に対して安
定な距離制御を行う方法について、別々に示したが、こ
れらをいくつか組み合わせて用いることも本発明の概念
に含まれる。また、上記実施例1〜実施例4では、近接
場光学顕微鏡における光プローブと試料の間の距離制御
方法及び、試料表面の形状情報・光学情報等の複数の情
報を分離する方法として説明を行ったが、これらは、近
接場光学顕微鏡を応用した微細加工装置や情報ストレー
ジ装置にも適用可能である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上記した距離調整手段と、フィードバック制御手段によ
って、光プローブ先端の微小開口から滲み出すエバネッ
セント光の散乱光強度が所定値より大きい場合は、試料
に対して光プローブを近づけ、逆に所定値より小さい場
合は、試料に対して光プローブを遠ざけるように光プロ
ーブ−試料間の距離制御を行うことにより、光プローブ
−試料間の距離を10nm以上に設定することが可能と
なり、これによって反射散乱光強度を増大させることが
でき、検出信号S/N比を向上させ、SNOM観察像の
画質を向上させることができる。また、本発明において
は、高速変調手段によって散乱光強度に変調成分を重畳
させ、形状・反射率情報分離手段によってこの変調成分
の大きさから試料表面の形状情報と反射率情報とを分離
するように構成して、形状情報と反射率情報とを分離し
た観察像を得るようにすることができる。また、本発明
においては、波長分離手段によって分離されたエバネッ
セント光の波長の異なる複数の散乱光の強度を、複数の
光検出手段によってそれぞれ独立に検出し、色情報分離
手段によって該独立に検出された散乱光の強度に基づい
て試料表面の色情報を分離するように構成して、色情報
を分離した観察像を得るようにすることができる。ま
た、本発明においては、光波長分離手段によってエバネ
ッセント光の散乱光とエバネッセント光が試料表面を励
起することによって生じる発光の強度を分離し、それら
を複数の光検出手段によってそれぞれ独立に検出するよ
うに構成して、微弱な発光部分の観察像を得るようにす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の近接場光学顕微鏡の実施例1の装置構
成を示す図である。
【図2】光プローブ先端の微小開口から滲み出すエバネ
ッセント光の散乱の説明図である。
【図3】光プローブ−試料間距離に対する検出光強度信
号の特性図である。
【図4】光プローブ−試料間距離が0に近づき、試料表
面により微小開口塞がれて、散乱光が遮られる状態の説
明図である。
【図5】本発明の近接場光学顕微鏡の実施例2の装置構
成を示す図である。
【図6】形状・反射率情報分離の原理及び、図5の各部
分における信号波形を説明する図である。
【図7】反射率が異なる部分における光プローブ−試料
間距離に対する検出光強度信号の特性図である。
【図8】本発明の近接場光学顕微鏡の実施例3の装置構
成を示す図である。
【図9】色情報分離の原理及び、図8の各部分における
信号波形を説明する図である。
【図10】本発明の近接場光学顕微鏡の実施例4の装置
構成を示す図である。
【図11】図10の各部分における信号波形を説明する
図である。
【符号の説明】
101:光プローブ 102:試料 103:光アダプタ 104:光ファイバ 105:レーザA 106:レンズA 107:レンズD 108:ミラー 109:干渉フィルタA 110:光検出器A 111:光電流電圧変換器A 112:誤差検出器 113:ローパスフィルタA 114:増幅器A 115:ピエゾ素子A 116:コンピュータ 117:増幅器B 118:2次元ステージ 119:ディスプレイ 201:光プローブ 202:金属コーティング膜 203:微小開口 204:試料 205:エバネッセント光 206:エバネッセント光の散乱光 207:光検出器 208:入射レーザ光 209:直接散乱光 210:反射散乱光 401:光プローブ 402:試料 403:微小開口 501:ピエゾ素子B 502:発振器 503:増幅器C 504:ローパスフィルタB 505:ハイパスフィルタ 506:同期検出器 507:形状・反射率情報分離器 601:凸部部分 602:凹部分 603:高反射率部分 604:低反射率部分 801:レーザB 802:レーザC 803:レンズB 804:レンズC 805:ビームスプリッタA 806:ビームスプリッタB 807:干渉フィルタB 808:干渉フィルタC 809:光検出器B 810:光検出器C 811:光電流電圧変換器B 812:光電流電圧変換器C 813:色情報分離器 814:光カプラ 901:高反射率部分 902:低反射率部分 903:色の異なる部分A 904:色の異なる部分B 1001:ビームスプリッタC 1002:バンドパスフィルタ 1003:光検出器D 1004:光電流電圧変換器D 1101:発光部分 1102:凸部分

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端に微小開口を有する光プローブを備
    え、該微小開口を試料表面に近接させて対向するように
    配置し、該試料表面と該光プローブとを該試料の面内方
    向に相対的に2次元走査し、光源から入射された光によ
    って該光プローブの微小開口から該試料表面側にエバネ
    ッセント光を発生させ、該エバネッセント光の散乱光の
    強度を光検出手段によって検出して、該試料表面を観察
    する近接場光学顕微鏡であって、 該試料表面と該光プローブとの間の距離を調整する距離
    調整手段と、 該散乱光が該プローブ先端および該試料によって遮られ
    ることにより減少する散乱光強度を一定にするように該
    距離調整手段を制御するフィードバック制御手段と、 を有することを特徴とする近接場光学顕微鏡。
  2. 【請求項2】前記距離調整手段は、光プローブと試料表
    面との間の距離制御を100nm以下の領域内で行う距
    離調整手段であることを特徴とする請求項1に記載の近
    接場光学顕微鏡。
  3. 【請求項3】前記散乱光強度に変調成分を重畳させるた
    め前記光プローブと前記試料との距離を高速変調する高
    速変調手段と、 該高速変調による前記散乱光強度の変調成分の大きさか
    ら該試料表面の形状情報と反射率情報とを分離する形状
    ・反射率情報分離手段と、 を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の近接場光学顕微鏡。
  4. 【請求項4】前記光源が互いに波長の異なる複数の光を
    発生する光源によって構成されるとともに、前記光検出
    手段が複数の光検出手段によって構成され、 該光源によるエバネッセント光の波長の異なる複数の散
    乱光を分離する光波長分離手段と、 該波長分離手段によって分離された該複数の散乱光の強
    度を、該複数の光検出手段によってそれぞれ独立に検出
    し、該独立に検出された散乱光の強度に基づいて該試料
    表面の色情報を分離する色情報分離手段と、 を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の近接場光学顕微鏡。
  5. 【請求項5】前記光検出手段が複数の光検出手段によっ
    て構成され、 前記エバネッセント光の散乱光と前記エバネッセント光
    が試料表面を励起することによって生じる発光を分離す
    る光波長分離手段を有し、 該光波長分離手段により分離された該エバネッセント光
    の散乱光と該発光の強度を、該複数の光検出手段によっ
    てそれぞれ独立に検出することを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の近接場光学顕微鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005003737A1 (ja) * 2003-07-08 2005-01-13 Kanagawa Academy Of Science And Technology 光検出装置及び方法
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