JP2000097794A - 圧力センサおよび圧力測定装置 - Google Patents

圧力センサおよび圧力測定装置

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JP2000097794A
JP2000097794A JP10270647A JP27064798A JP2000097794A JP 2000097794 A JP2000097794 A JP 2000097794A JP 10270647 A JP10270647 A JP 10270647A JP 27064798 A JP27064798 A JP 27064798A JP 2000097794 A JP2000097794 A JP 2000097794A
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pressure
pressure sensor
sensor
electrodes
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Ryuichi Shimada
隆一 嶋田
Norihiko Karasawa
憲彦 柄澤
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FOTONIKUSU KK
Original Assignee
FOTONIKUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄形の圧力センサを提供することを主目的と
する。 【解決手段】 互いに対向配置した1対の板状電極3
a,PR1と、1対の板状電極3a,PR1間に配設される
と共に1対の板状電極3a,PR1が対向する向きでの加
圧時に弾性変形し、かつ無加圧時に変形前状態への復帰
が可能な薄厚板状部材5とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、油圧や水圧
などによって2物体間に相互作用する圧力を測定するの
に適した圧力センサおよびその圧力センサを用いた圧力
測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧力センサとして、図10に示す圧電素
子51を用いた圧力センサ52が従来から知られてい
る。この圧力センサ52は、厚み方向に圧力Pが加えら
れたときに、その圧力Pに応じた出力電圧VO を逆圧電
効果により長さ方向から出力するように作動する。具体
的には、図11に示すように、この圧力センサ52は、
無加圧状態のスタートポイントPS では、所定のオフセ
ット電圧を出力電圧VO として出力する。次いで、スタ
ートポイントPS から徐々に圧力Pを上げると、その圧
力Pに対して近似2次曲線的に高電圧となる出力電圧V
O を出力し、圧力が最大となるポイントPM では、その
出力電圧VO が最大となる。一方、圧力Pを徐々に低下
させると、行きの加圧時とは若干異なる曲線に従った出
力電圧VO を出力し、無加圧状態のエンドポイントPE
では、スタートポイントPS とは若干異なる出力電圧V
O を出力する。このため、これらの出力電圧VO を測定
することにより、圧力Pを測定することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の圧力
センサ52には、以下の問題点がある。第1に、従来の
圧力センサ52は、圧電素子51を用いているため、そ
の厚みが最低でも4mm程度となる。このため、例え
ば、一方の物体に対して極めて短い距離を隔てて他方の
物体が対向配置され、その他方の物体が一方の物体を加
圧する場合の圧力を測定するときには、その2物体間に
圧力センサ52自体を配設することができないため、測
定自体が不可能であるという問題点がある。
【0004】第2に、従来の圧力センサ52では、図1
1に示したように、行きの加圧時における出力電圧VO
と、帰りの加圧時における出力電圧VO とで、いわゆる
ヒステリシス誤差が生じている。このため、圧力Pとし
ては同一でありながら異なる出力電圧VO が出力される
ことになるため、いずれが正規な出力電圧VO であるか
を直ちには判別することができず、測定結果の信頼性が
低いという問題点がある。また、圧力Pに対する出力電
圧VO の関係も線形ではないため、正確な圧力Pを測定
するためには、測定装置本体側で出力電圧VO を常に補
正しなければならない。このため、補正処理が煩雑であ
るという問題点もある。
【0005】第3に、従来の圧力センサ52は、圧電素
子51を用いて構成しているため、測定可能な最高温度
が80゜C程度である。このため、従来の圧力センサ5
2には、高温環境下(例えば、200゜C)での圧力P
の測定ができないという問題点がある。
【0006】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、薄形の圧力センサ、およびその圧力センサ
を用いた圧力測定装置を提供することを主目的とし、圧
力に対して線形のセンサ電圧を出力が可能で、しかも、
高温環境下での使用が可能な圧力センサ、およびその圧
力センサを用いた圧力測定装置を提供することを他の目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の圧力センサは、互いに対向配置した1対の
板状電極と、1対の板状電極間に配設されると共に1対
の板状電極が対向する向きでの加圧時に弾性変形し、か
つ無加圧時に変形前状態への復帰が可能な薄厚板状部材
とを備えていることを特徴とする。この場合、薄厚板状
部材は、加圧時に弾性変形し、かつ無加圧時に変形前状
態に復帰できればよく、紙および樹脂などで構成するこ
とができ、また、バネで構成することもできる。
【0008】この圧力センサでは、薄厚板状部材が、加
圧時に弾性変形し、無加圧時には、変形前の状態に復帰
する。したがって、1対の電極間の容量値の変化に基づ
いて、加圧された圧力を測定することが可能となる。ま
た、例えば、1対の電極をプリント基板上に形成したプ
リントパターンでそれぞれ形成すると共に薄厚板状部材
を紙や薄手の樹脂で構成する。この場合、銅箔を含めた
プリント基板の厚みが0.35mmとし、かつ、薄厚板
状部材の厚みが0.1mmとすれば、圧力センサの厚み
は、約0.8mmとなる。したがって、極薄の圧力セン
サを構成することが可能となる。
【0009】請求項2記載の圧力センサは、請求項1記
載の圧力センサにおいて、薄厚板状部材は、ポリイミド
紙であることを特徴とする。
【0010】ポリイミド紙は、厚み方向の圧力に対する
弾性変形が直線的で、しかも、無加圧時には、変形前の
状態に確実に復帰する。したがって、この圧力センサで
は、1対の電極間の容量値の変化に基づいて、加圧され
た圧力に対して線形のセンサ信号を出力することが可能
で、しかもヒステリシス誤差のない圧力センサを構成す
ることが可能となる。また、ポリイミド紙は、約200
゜Cまでの温度条件下で正常に機能するため、高温環境
下での使用が可能となる。
【0011】請求項3記載の圧力センサは、請求項1記
載の圧力センサにおいて、1対の板状電極の各々は、第
1および第2のプリント基板上に形成されたプリントパ
ターンでそれぞれ構成され、1対の板状電極の一方は、
第1のプリント基板における第2のプリント基板との対
向面の裏面側に形成され、薄厚板状部材は、第1のプリ
ント基板の基板材で構成されていることを特徴とする。
【0012】この圧力センサでは、第1のプリント基板
の基板材が薄厚板状部材として機能する。この場合、第
1のプリント基板の基板材が、加圧時に弾性変形し、無
加圧時には、変形前の状態に復帰する。したがって、1
対の電極間の容量値の変化に基づいて、加圧された圧力
を測定することが可能となる。また、少なくとも2枚の
プリント基板で構成されるため、簡易な構造で圧力セン
サを構成することが可能となる。
【0013】請求項4記載の圧力センサは、請求項1か
ら3のいずれかに記載の圧力センサにおいて、1対の板
状電極は、センサ電極および基準電位電極とで構成さ
れ、基準電位電極と相俟ってセンサ電極をシールドする
ためのシールド手段を備えていることを特徴とする。こ
の場合、シールド手段は、プリント基板上に形成したプ
リントパターンや、センサ電極とは絶縁された金属板な
どで構成することができる。
【0014】必ずしもシールド手段を設ける必要はな
く、1対の板状電極のみで圧力センサを構成してもよ
い。一方、被測定対象体や、その周囲に雑音源が存在す
る場合、その雑音源の雑音がセンサ電極によって拾われ
ることによって、センサ電圧に混入するおそれもある。
この圧力センサでは、シールドパターンが、基準電位電
極と相俟ってセンサ電極をシールドする。したがって、
センサ電圧への雑音の混入が低減または防止される。
【0015】請求項5記載の圧力測定装置は、請求項1
から4のいずれかに記載の圧力センサを備え、圧力セン
サにおける1対の板状電極間の静電容量に基づいて加圧
時の圧力を測定することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る圧力センサおよび圧力測定装置の好適な発明の
実施の形態について説明する。
【0017】最初に、圧力センサ1の構成について、各
図を参照して説明する。圧力センサ1は、図1に示すよ
うに、ガラスエポキシをそれぞれ基板材とするプリント
基板2,3,4と、プリント基板2およびプリント基板
3の間に配設されたポリイミド紙5とを備えている。
【0018】この場合、プリント基板2〜4の厚みは、
圧力Pの大きさに合致するように適宜規定される。例え
ば、このプリント基板2〜4は、銅箔を含めた厚みが
0.35mmに規定されており、圧力Pに対する耐圧を
大きくする場合には、プリント基板3〜5の厚みをさら
に厚く形成するのが好ましい。
【0019】具体的な構成として、プリント基板2は、
図1に示すように、長方形基板の一部を切り欠いてL字
状に形成され、狭幅部分には、高周波用のコネクタ11
が半田付けによって取り付けられている。また、プリン
ト基板2には、図5に示すように、プリント基板3に対
向する下面の全域に亘って基準電位パターンPR1が形成
されており、この基準電位パターンPR1は、コネクタ1
1の信号用端子11aおよび4つのグランド用端子11
b,11b・・の両者に共通接続されている。
【0020】一方、プリント基板3は、図1に示すよう
に、長方形基板の一部を切り欠いてL字状に形成され、
狭幅部分には、高周波用のコネクタ12が半田付けによ
って取り付けられている。また、プリント基板3におけ
るプリント基板2に対向する上面の中央部分には、図3
(a)および図5に示すように、円形のセンサ電極3a
が形成されると共に、そのセンサ電極3aを取り囲むよ
うにして基準電位パターンPR2が形成されている。ま
た、プリント基板3の下面側には、図3(b)および図
5に示すように、スルーホール3bを介してセンサ電極
3aに接続されるセンサ電極接続用パターンPE が形成
されると共に、図外のスルーホールを介して基準電位パ
ターンPR2に接続されてセンサ電極接続用パターンPE
を取り囲むようにして基準電位パターンPR3が形成され
ている。この場合、センサ電極接続用パターンPE は、
コネクタ12の信号用端子12aに接続され、基準電位
パターンPR3は、コネクタ12の4つのグランド用端子
12b,12b・・に接続される。
【0021】なお、センサ電極3aの面積を広く形成す
るほど、ポリイミド紙5の紙厚を厚く形成することがで
きる。具体的には、センサ電極3aの直径を1.5m
m、3.5mmおよび6mmに形成した場合、ポリイミ
ド紙5の紙厚は、それぞれ50μm、250μmおよび
6mm程度までの厚みに形成することができる。このた
め、この圧力センサ1では、3.5mmに形成すること
により、ポリイミド紙5の紙厚を100μmとしてい
る。
【0022】さらに、プリント基板4は、図1,4に示
すように、プリント基板3とほぼ同一の外形に形成され
ている。また、プリント基板4は、図4,5に示すよう
に、プリント基板3に対向する上面に、プリント基板3
のセンサ電極接続用パターンPE に対向する部分を除い
た全域に亘ってシールドパターンPS が形成されてい
る。このため、シールドパターンPS は、プリント基板
2の基準電位パターンPR1と相俟ってセンサ電極3aを
シールドすることにより、圧力Pの測定時における雑音
の影響を排除する。また、プリント基板4には、プリン
ト基板3に取り付けるコネクタ12の信号用端子12a
をプリント基板3のセンサ電極接続用パターンPE に半
田付けし易くするためのバカ孔4aが形成されている。
【0023】ポリイミド紙5は、本発明における薄厚板
状部材に相当し、厚み方向の圧力に対する弾性変形が直
線的で、しかも、無加圧時には、変形前の状態に確実に
復帰し、さらにヒステリシスを持たない特性を有してい
る。また、ポリイミド紙5は、約200゜C程度までの
高温環境下で正常に機能する。さらに、ポリイミド紙5
は、高絶縁性を有しているため、絶縁紙などを配設する
ことなく、プリント基板2,3間に直接配設することが
できる。この場合、ポリイミド紙5の厚みは、感度に応
じて規定され、この圧力センサ1では、厚みが0.1m
mに規定されている。なお、ポリイミド紙5は、薄く形
成することにより、高感度の圧力センサを構成すること
ができる。
【0024】次に、この圧力センサ1を用いた圧力測定
装置の構成について説明する。
【0025】圧力測定装置31は、図6に示すように、
測定装置本体32と、圧力センサ1のコネクタ11,1
2にそれぞれ接続される高周波用のコネクタ33,34
とを備えている。この場合、コネクタ11の信号用端子
11aおよびグランド用端子11bは、共に、コネクタ
33の信号用端子およびグランド端子に共通接続され
る。また、コネクタ12の信号用端子12aおよびグラ
ンド用端子12bは、コネクタ34の信号用端子34a
およびグランド端子34bにそれぞれ接続される。
【0026】測定装置本体32は、測定信号生成回路4
1、増幅回路42、検波回路43、A/D変換回路4
4、CPU45、ROM46、D/A変換回路47およ
び表示部48を備えて構成されている。
【0027】この場合、測定信号生成回路41は、例え
ば、20KHzの正弦波交流信号を測定信号SM として
生成し、その測定信号SM を増幅回路42のプラス入力
部に出力する。また、増幅回路42は、プラス入力部に
おける測定信号SM とマイナス入力部の入力電圧とを差
動増幅する。一方、圧力センサ1は、圧力Pが印加され
たときに、センサ電極3aおよび基準電位パターンPR1
の間の静電容量C1と、基準電位パターンPR2および基
準電位パターンPR1の間の静電容量C2とを変化させ
る。したがって、増幅回路42は、静電容量C1の変化
に応じて変動するセンサ電極3a(つまり、プラス入力
部)における測定信号SM の電圧値と、増幅回路42の
出力部からフィードバックされるマイナス入力部におけ
る測定信号SM における電圧値とが等しくなるように差
動増幅することにより、静電容量C1の変化に応じた電
圧値の測定信号SM を生成して検波回路43に出力す
る。検波回路43は、増幅回路42の出力電圧V1 を全
波整流することにより直流のセンサ信号SDCを生成して
A/D変換回路44に出力する。
【0028】一方、A/D変換回路44は、センサ信号
SDCをアナログ−ディジタル変換することにより、例え
ば、10ビットの分解能でディジタルデータのセンサ信
号データDS を生成してCPU45に出力する。また、
CPU45は、測定装置本体32における各種の処理を
実行する。具体的には、CPU45は、圧力Pの測定時
には、圧力Pに対する出力電圧VO の関係を線形にする
ための補正処理、補正処理によってセンサ信号データD
S を補正したセンサ信号データDSRのA/D変換回路4
4への出力処理、および表示部48に対する表示処理な
どを実行する。ROM46は、CPU45の動作プログ
ラムを記憶する共に、CPU45による補正処理の際に
用いられる変換テーブル46aを記憶する。また、表示
部48は、例えば、LCDパネルで構成され、圧力Pの
測定時に、測定値である圧力Pを表示する。D/A変換
回路47は、A/D変換回路44と同様にして例えば1
0ビットの分解能を有しており、センサ信号データDSR
をディジタル−アナログ変換することにより、圧力Pに
対して線形の関係を有するアナログ電圧の出力電圧VO
をセンサ信号として図外の外部装置に出力する。
【0029】次に、圧力測定装置31の全体的な動作に
ついて、図2,7,8を参照して説明する。なお、以
下、例えば、図2に示すように、プレス装置における圧
力測定を例に挙げて説明する。
【0030】まず、プレス装置のベース盤21とスライ
ダ22との間に圧力センサ1を配設する。次いで、図外
の油圧パワーユニットを作動させることにより、同図の
矢印で示す向きでスライダ22を下動させる。この際
に、圧力センサ1では、ベース盤21を押圧するスライ
ダ22の圧力Pが増加するに従って、図7(a)に示す
ように、ポリイミド紙5がほぼ線形に薄くなるように弾
性変形する。
【0031】一方、測定装置本体32では、増幅回路4
2が、センサ電極3aおよび基準電位パターンPR1間の
静電容量C1と、基準電位パターンPR2および基準電位
パターンPR1間の静電容量C2の変化に応じた電圧値の
出力電圧V1 を出力する。この場合、出力電圧V1 の電
圧値は、静電容量C1,C2が低下するに従って低電圧
となる。次いで、検波回路43が出力電圧V1 を全波整
流することによりセンサ信号SDCをA/D変換回路44
に出力し、A/D変換回路44が、センサ信号SDCをア
ナログ−ディジタル変換することによりセンサ信号デー
タDS を生成してCPU45に出力する。
【0032】この場合、実際には、圧力センサ1のポリ
イミド紙5の厚みと、増幅回路42から出力される出力
電圧V1 との間には、図8(a)に示すように、厚みが
厚いとき、すなわち圧力Pが小さいときに、やや非線形
となる関係がある。したがって、CPU45は、ROM
46に記憶されている変換テーブル46に従い、その非
線形領域(厚みt1 〜t2 の領域)における出力電圧V
1 を、同図(b)に示すように、線形となるように、セ
ンサ信号データDS について補正処理を実行する。これ
により、ポリイミド紙5の厚み(つまり、圧力P)に対
して出力電圧V1 の電圧値が等価的に線形となるように
センサ信号データDSRが生成される。次いで、CPU4
5は、入力したセンサ信号データDS に基づいて演算し
た圧力Pを表示部48に表示すると共に、補正したセン
サ信号データDSRをD/A変換回路47に出力する。こ
れにより、D/A変換回路47がセンサ信号データDSR
をディジタル−アナログ変換することにより、アナログ
電圧である出力電圧VO を装置外部に出力する。
【0033】この場合、CPU45の補正処理により、
等価的には、図7(b)に示すように、ポリイミド紙5
の厚みに対する出力電圧VO の電圧値が線形となるた
め、同図(c)に示すように、圧力Pに対する出力電圧
VO の電圧値も線形となる。
【0034】一方、スライダ22の加圧が徐々に低下し
たときには、ポリイミド紙5が、その圧力Pに応じてほ
ぼ線形に厚くなるように、元の状態に復帰する。この際
にも、行きの加圧時と同様にして、図7(a)〜(c)
に示すように、ポリイミド紙5の厚みが圧力Pに対して
ほぼ線形に復帰し、その厚みに対する出力電圧VO が線
形となる結果、その圧力Pに対する出力電圧VO も線形
となる。
【0035】このように、この圧力センサ1によれば、
圧力Pに対するポリイミド紙5の厚みの変化を利用して
圧力Pを測定するため、圧力Pに対して線形な出力電圧
VOを出力することができる。また、薄厚板状部材とし
てポリイミド紙5を用いたことにより、ヒステリシス誤
差を生じさせることなく、約200゜Cまでの高温環境
下で圧力Pを正確に測定することができる。
【0036】なお、本発明は、上記した本発明の実施の
形態に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実
施の形態では、本発明における薄厚板状部材としてポリ
イミド紙5を用いた例について説明したが、本発明は、
これに限定されない。例えば、ガラスエポキシ材を薄厚
板状部材とすることもできる。具体的には、図9に示す
圧力センサ6のように、圧力センサ1におけるプリント
基板2に代えて、上面側に基準電位パターンPR1が形成
されたプリント基板7と、プリント基板3とを対向配置
することにより、圧力センサ1におけるポリイミド紙5
に代えて、プリント基板7のガラスエポキシ材を薄厚板
状部材として機能させることができる。この場合、コネ
クタ11の信号用端子11aおよびグランド用端子11
b,11b・・の挿入用孔としても機能するスルーホー
ル7a,7a・・を介して基準電位パターンPR1に接続
される基準電位パターンPR4をプリント基板7の下面に
形成する。この構成によれば、ポリイミド紙5を使用し
ない分、圧力センサを薄厚に形成することができる。ま
た、薄厚板状部材は、ポリイミド紙5やプリント基板の
ガラスエポキシ材に限らず、圧力Pに対して弾性変形
し、かつ圧力Pが解除されたときに常態に復帰できるも
のであればよく、樹脂、ゴムおよびバネなどを用いるこ
とができる。
【0037】また、圧力センサ1においてシールド部材
として機能するプリント基板4も必ずしも必要とされ
ず、図9に示したように、2枚のプリント基板3(本発
明における第2のプリント基板に相当する)およびプリ
ント基板7(本発明における第1のプリント基板に相当
する)を用いて圧力センサ6を構成することもできる。
また、プリント基板2〜4,7の材質や厚み、およびポ
リイミド紙5の厚みも目的に応じて適宜変更できるのは
勿論である。また、圧力センサの外形についても、目的
に応じて適宜変更することができる。例えば、圧力セン
サ1において、プリント基板2とプリント基板4(また
は4,5)とをそれぞれ別個に樹脂モールドすることに
より、圧力センサを全体として棒状に形成してもよい。
【0038】さらに、測定装置本体32側の構成につい
ても適宜変更が可能であって、例えば、補正処理は必ず
しも必要でなく、検波回路43から出力されるセンサ信
号SDCを直接出力電圧VO として出力することもでき
る。
【0039】また、本発明に係る圧力センサは、油圧お
よび水圧などによって2物体間に相互作用するすべての
圧力Pを測定することができる。また、圧力センサを距
離センサとしても用いることができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の圧力セン
サによれば、1対の板状電極と、その1対の板状電極間
に配設された薄厚板状部材とで圧力センサを構成したこ
とにより、極薄かつ低コストの圧力センサを構成するこ
とができ、これにより極めて短い距離を隔てて対向配置
された2物体間において一方の物体が他方の物体を加圧
する際の圧力を測定することができる。
【0041】また、請求項2記載の圧力センサによれ
ば、薄厚板状部材としてポリイミド紙を用いたことによ
り、圧力に対して線形なセンサ電圧を出力でき、しかも
ヒステリシス誤差のない圧力センサを構成することがで
きる。加えて、約200゜C程度までの高温環境下で圧
力を測定することができる。
【0042】さらに、請求項3記載の圧力センサによれ
ば、薄厚板状部材としてプリント基板の基板材で構成し
たことにより、さらに極薄かつ簡易に構成することがで
きる。
【0043】また、請求項4記載の圧力センサによれ
ば、基準電位電極と相俟ってセンサ電極をシールドする
ためのシールド手段を備えたことにより、雑音の影響を
排除して高精度の圧力測定を行うことができる。
【0044】また、請求項5記載の圧力測定装置によれ
ば、極めて短い距離を隔てて対向配置された2物体間に
おいて一方の物体が他方の物体を加圧する際の圧力を測
定することができる。また、薄厚板状部材としてポリイ
ミド紙を用いることにより、ヒステリシス誤差を生じさ
せることなく圧力に対して線形なセンサ電圧を出力で
き、しかも、約200゜C程度までの高温環境下で圧力
を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る圧力センサ1の外観
斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る圧力センサ1を用い
た測定系の側面図である。
【図3】(a)は、プリント基板3の上面図、(b)
は、プリント基板3の下面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る圧力センサ1におけ
るプリント基板4の上面図である。
【図5】図1に示す圧力センサ1を分解した状態でのA
−A線断面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る圧力測定装置31の
ブロック図である。
【図7】圧力測定装置31による測定原理を説明するた
めの図であって、(a)は、圧力Pに対するポリイミド
紙5の厚みの関係を示す特性図、(b)は、ポリイミド
紙5の厚みに対する出力電圧VO の関係を示す特性図、
(c)は、圧力Pに対する出力電圧VO の関係を示す特
性図である。
【図8】(a)は、補正処理前の状態におけるポリイミ
ド紙5の厚みに対する検波回路43から出力される出力
電圧V1 の関係を示す特性図、(b)は、補正処理後の
状態におけるポリイミド紙5の厚みに対する出力電圧V
1 の等価的な関係を示す特性図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る圧力センサ6の分解
状態において、図5と同様にして図1に示すA−A線で
切断したときの断面図である。
【図10】従来の圧力センサ52の概略構成図である。
【図11】従来の圧力センサ52における圧力Pに対す
る出力電圧VO の関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 圧力センサ 2 プリント基板 3 プリント基板 3a センサ電極 4 プリント基板 5 ポリイミド紙 6 圧力センサ 7 プリント基板 31 圧力測定装置 45 CPU PR1 基準電位パターン PS シールドパターン
フロントページの続き Fターム(参考) 2F055 AA39 DD11 EE25 FF04 FF12 FF14 FF38 FF49 GG11 GG31 GG44 GG49

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向配置した1対の板状電極と、
    前記1対の板状電極間に配設されると共に当該1対の板
    状電極が対向する向きでの加圧時に弾性変形し、かつ無
    加圧時に変形前状態への復帰が可能な薄厚板状部材とを
    備えていることを特徴とする圧力センサ。
  2. 【請求項2】 前記薄厚板状部材は、ポリイミド紙であ
    ることを特徴とする請求項1記載の圧力センサ。
  3. 【請求項3】 前記1対の板状電極の各々は、第1およ
    び第2のプリント基板上に形成されたプリントパターン
    でそれぞれ構成され、前記1対の板状電極の一方は、前
    記第1のプリント基板における前記第2のプリント基板
    との対向面の裏面側に形成され、前記薄厚板状部材は、
    前記第1のプリント基板の基板材で構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の圧力センサ。
  4. 【請求項4】 前記1対の板状電極は、センサ電極およ
    び基準電位電極とで構成され、前記基準電位電極と相俟
    って前記センサ電極をシールドするためのシールド手段
    を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれ
    かに記載の圧力センサ。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の圧力
    センサを備え、当該圧力センサにおける前記1対の板状
    電極間の静電容量に基づいて前記加圧時の圧力を測定す
    ることを特徴とする圧力測定装置。
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