JP2000097308A - ノーバック装置 - Google Patents
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- JP2000097308A JP2000097308A JP10269158A JP26915898A JP2000097308A JP 2000097308 A JP2000097308 A JP 2000097308A JP 10269158 A JP10269158 A JP 10269158A JP 26915898 A JP26915898 A JP 26915898A JP 2000097308 A JP2000097308 A JP 2000097308A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 摩擦盤によるフリクションにて制動をかける
ことがなく発熱もなく耐久性の大きいノーバック装置を
提供する。 【解決手段】 負荷側からの作用力による逆回転を阻止
するバック回転阻止機構を備えたノーバック装置であっ
て、このバック回転阻止機構がボールねじ杆31に固設
され外周に歯形33Tが形成された歯形制止盤33と、
この歯形制止盤33の歯形33Tに進退し、ボールねじ
杆31の回転を制止、または自由にするロック爪34
と、回転駆動軸29に対して軸方向にのみ往復動しロッ
ク爪34を歯形33Tに進退させる可動部材28と、こ
の可動部材28と回転駆動軸24の端部との間に介設さ
れ、回転駆動軸24が左右いずれの方向にも回転駆動さ
れるとき、可動部材28を軸方向に変位させるカム機構
25、25Kとによって構成されている。したがって、
負荷側からの作用力にてボールねじ杆31に逆回転駆動
力が発生するときは、ロック爪34Tが歯形制止盤33
の歯形33Tに進出してその回転を阻止し、ノーバック
機能が達成される。
ことがなく発熱もなく耐久性の大きいノーバック装置を
提供する。 【解決手段】 負荷側からの作用力による逆回転を阻止
するバック回転阻止機構を備えたノーバック装置であっ
て、このバック回転阻止機構がボールねじ杆31に固設
され外周に歯形33Tが形成された歯形制止盤33と、
この歯形制止盤33の歯形33Tに進退し、ボールねじ
杆31の回転を制止、または自由にするロック爪34
と、回転駆動軸29に対して軸方向にのみ往復動しロッ
ク爪34を歯形33Tに進退させる可動部材28と、こ
の可動部材28と回転駆動軸24の端部との間に介設さ
れ、回転駆動軸24が左右いずれの方向にも回転駆動さ
れるとき、可動部材28を軸方向に変位させるカム機構
25、25Kとによって構成されている。したがって、
負荷側からの作用力にてボールねじ杆31に逆回転駆動
力が発生するときは、ロック爪34Tが歯形制止盤33
の歯形33Tに進出してその回転を阻止し、ノーバック
機能が達成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば航空機の
動翼を作動させるねじ送り機構主体のアクチュエータに
係り、動翼側からの作用によってねじ送り機構が逆回転
されるのを阻止するノーバック装置に関する。
動翼を作動させるねじ送り機構主体のアクチュエータに
係り、動翼側からの作用によってねじ送り機構が逆回転
されるのを阻止するノーバック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のノーバック装置は、ねじ送り機
構が主体のアクチュエータで動翼(負荷)側からの作用
によるねじ送り機構の逆回転を阻止するため、通常ラチ
ェット機構を併設し、ねじ送り機構とラチェット機構の
協働による方式のものが常用されている。図5、図6は
この従来から常用されているノーバック機構の構成を示
す図で、図5は動翼(負荷)側やねじ部材を回転駆動す
る回転駆動源は図示されていないが、ノーバック機構の
主要部が縦断面して示されており、他方図6はノーバッ
ク機構の横断面を示している。航空機等における動翼
(負荷側)の駆動は円滑かつ迅速性を必要とすることか
ら、ねじ送り機構によるアクチュエータが採用される
が、特にその作動精度を高めるため、そして小さい駆動
力で行わせるためにボールねじ送り機構が採用されてい
る。
構が主体のアクチュエータで動翼(負荷)側からの作用
によるねじ送り機構の逆回転を阻止するため、通常ラチ
ェット機構を併設し、ねじ送り機構とラチェット機構の
協働による方式のものが常用されている。図5、図6は
この従来から常用されているノーバック機構の構成を示
す図で、図5は動翼(負荷)側やねじ部材を回転駆動す
る回転駆動源は図示されていないが、ノーバック機構の
主要部が縦断面して示されており、他方図6はノーバッ
ク機構の横断面を示している。航空機等における動翼
(負荷側)の駆動は円滑かつ迅速性を必要とすることか
ら、ねじ送り機構によるアクチュエータが採用される
が、特にその作動精度を高めるため、そして小さい駆動
力で行わせるためにボールねじ送り機構が採用されてい
る。
【0003】すなわち、図5において1は固定部(図示
せず)に固定される基台で、内方に回転駆動源部(図示
せず)が収納されている。この基台1の開口部には基枠
2が挿設され固定ねじ19にて固定されている。さらに
この基枠2の左方開口部には筒状のカバー3が延設され
固定ねじ20にて固定されている。これら基台1、基枠
2、そしてカバー3は固定枠体を構成するわけで、動翼
作用用アクチュエータの場合、航空機の主翼(固定部)
側に設置されるとともに、この内方にノーバック機構が
内設されているのである。5は右方の回転駆動源(図示
せず)にて回転駆動される回転駆動軸で、軸受4を介し
て基枠2に回転可能に保持され、スプライン結合部5S
を有する先端が基枠2の左内方に伸びている。6はその
右方端が回転駆動軸5のスプライン結合部5Sに嵌合さ
れ連結されたボールねじ杆で、基枠2の内方からカバー
3の内方に伸設されるとともに軸受4にて回転可能に保
持されている。7はこのボールねじ杆6に対してボール
8を介して螺合されたボールナット杆で、図示されてい
ないが回転阻止部材に係合されている。そしてこのボー
ルナット杆7は左方に伸びていてカバー3を突出し、動
翼等の負荷側に連結されている。
せず)に固定される基台で、内方に回転駆動源部(図示
せず)が収納されている。この基台1の開口部には基枠
2が挿設され固定ねじ19にて固定されている。さらに
この基枠2の左方開口部には筒状のカバー3が延設され
固定ねじ20にて固定されている。これら基台1、基枠
2、そしてカバー3は固定枠体を構成するわけで、動翼
作用用アクチュエータの場合、航空機の主翼(固定部)
側に設置されるとともに、この内方にノーバック機構が
内設されているのである。5は右方の回転駆動源(図示
せず)にて回転駆動される回転駆動軸で、軸受4を介し
て基枠2に回転可能に保持され、スプライン結合部5S
を有する先端が基枠2の左内方に伸びている。6はその
右方端が回転駆動軸5のスプライン結合部5Sに嵌合さ
れ連結されたボールねじ杆で、基枠2の内方からカバー
3の内方に伸設されるとともに軸受4にて回転可能に保
持されている。7はこのボールねじ杆6に対してボール
8を介して螺合されたボールナット杆で、図示されてい
ないが回転阻止部材に係合されている。そしてこのボー
ルナット杆7は左方に伸びていてカバー3を突出し、動
翼等の負荷側に連結されている。
【0004】回転駆動軸5とボールねじ杆6の連結はス
プライン結合部5Sによる結合で、回転方向には両者一
体で、かつ軸方向には両者は若干の変位が可能な形にな
っている。したがって、回転駆動軸5が回転駆動される
と、ボールねじによる送り機構でボールナット杆7が矢
印方向に直線往復動することになる。と、同時に負荷側
からの作用力によりボールナット杆7が右方向に付勢さ
れるとボールねじ杆6はボールねじ送り機構により逆回
転力(逆トルク)が発生する。これはボール8によるね
じ送り機構で抵抗が極めて小さいからである。ところ
で、このように負荷側からの作用力でねじ送り機構が作
動され、ボールねじ杆6が逆回転されると、負荷(動翼
等)が元戻りして危険となる場合があり得る。このよう
なことから、この負荷側からの作用力による逆回転作動
を阻止する機構、すなわちノーバックの機構がこの種の
アクチュエータには併設されている。
プライン結合部5Sによる結合で、回転方向には両者一
体で、かつ軸方向には両者は若干の変位が可能な形にな
っている。したがって、回転駆動軸5が回転駆動される
と、ボールねじによる送り機構でボールナット杆7が矢
印方向に直線往復動することになる。と、同時に負荷側
からの作用力によりボールナット杆7が右方向に付勢さ
れるとボールねじ杆6はボールねじ送り機構により逆回
転力(逆トルク)が発生する。これはボール8によるね
じ送り機構で抵抗が極めて小さいからである。ところ
で、このように負荷側からの作用力でねじ送り機構が作
動され、ボールねじ杆6が逆回転されると、負荷(動翼
等)が元戻りして危険となる場合があり得る。このよう
なことから、この負荷側からの作用力による逆回転作動
を阻止する機構、すなわちノーバックの機構がこの種の
アクチュエータには併設されている。
【0005】以下、このノーバックの機構を説明する。
図において9はボールねじ杆6にフランジ状に付設され
た受圧盤で、ボールねじ杆6に対しては軸方向、回転方
向ともに固定で一体的に設けられている。この受圧盤9
の両側には摩擦盤10、11を介してラチェット盤1
3、14が配置されている。この両ラチェット盤13、
14は後述からも明らかなように、ボールねじ杆6と同
芯状に配置され、かつその軸芯のまわりに回転可能な状
態で固定枠体側に保持されている。この両ラチェット盤
13、14の両外方にはコロ形のスラスト軸受17、1
8が介設されている。他方、12は基枠2の孔に挿設さ
れた支軸で、この支軸12には各ラチェット盤13、1
4のラチェット歯に噛み合う左右のラチェット爪15、
16が揺動可能に枢着されている。この左右のラチェッ
ト盤13、14、そして左右のラチェット爪15、16
の関係は、この部位の横断面を示す図6に明らかにされ
ている。図6は右ラチェット盤13と右ラチェット爪1
5が示されているが、図示のとおりこの右ラチェット爪
15は180°間隔で2個設けられ、周囲18個のラチ
ェット歯の2個に噛み合っている。このラチェット爪1
5は、基枠2の凹部2Kに内設され支軸12を中心に揺
動可能であるが、巻付形バネ21が支軸12と両側のピ
ン22、23間に掛け渡されていて、ラチェット爪15
を常時は図示のようにラチェット盤13の歯に噛み合う
よう付勢している。
図において9はボールねじ杆6にフランジ状に付設され
た受圧盤で、ボールねじ杆6に対しては軸方向、回転方
向ともに固定で一体的に設けられている。この受圧盤9
の両側には摩擦盤10、11を介してラチェット盤1
3、14が配置されている。この両ラチェット盤13、
14は後述からも明らかなように、ボールねじ杆6と同
芯状に配置され、かつその軸芯のまわりに回転可能な状
態で固定枠体側に保持されている。この両ラチェット盤
13、14の両外方にはコロ形のスラスト軸受17、1
8が介設されている。他方、12は基枠2の孔に挿設さ
れた支軸で、この支軸12には各ラチェット盤13、1
4のラチェット歯に噛み合う左右のラチェット爪15、
16が揺動可能に枢着されている。この左右のラチェッ
ト盤13、14、そして左右のラチェット爪15、16
の関係は、この部位の横断面を示す図6に明らかにされ
ている。図6は右ラチェット盤13と右ラチェット爪1
5が示されているが、図示のとおりこの右ラチェット爪
15は180°間隔で2個設けられ、周囲18個のラチ
ェット歯の2個に噛み合っている。このラチェット爪1
5は、基枠2の凹部2Kに内設され支軸12を中心に揺
動可能であるが、巻付形バネ21が支軸12と両側のピ
ン22、23間に掛け渡されていて、ラチェット爪15
を常時は図示のようにラチェット盤13の歯に噛み合う
よう付勢している。
【0006】そして負荷を作動させるために、回転駆動
軸5が回転駆動軸源(図示せず)にて回転駆動されると
き、右ラチェット盤13は図6に示す矢印方向と反対の
方向に回転駆動されるが、この場合は各ラチェット歯に
てラチェット爪15は揺動するのみで右ラチェット爪1
5を押し払うように外方に揺動させ、右ラチェット盤1
3の回転を許容し、ボールねじ杆6の同方向回転を許容
する。そして負荷の作動を実現させ所期の目的を達成す
る。しかし、負荷側からの不正な作用力が生起して、ボ
ールナット杆7が右方へ押されたときは、ボールねじ送
り機構の作用でボールねじ杆6、すなわち図6の右ラチ
ェット盤13に矢印方向の回転力が発生しようとする。
この場合、右ラチェット爪15は右ラチェット盤13の
歯に噛み合い上記回転(バック回転)は阻止される。こ
のようにしてノーバック機能が達成される。
軸5が回転駆動軸源(図示せず)にて回転駆動されると
き、右ラチェット盤13は図6に示す矢印方向と反対の
方向に回転駆動されるが、この場合は各ラチェット歯に
てラチェット爪15は揺動するのみで右ラチェット爪1
5を押し払うように外方に揺動させ、右ラチェット盤1
3の回転を許容し、ボールねじ杆6の同方向回転を許容
する。そして負荷の作動を実現させ所期の目的を達成す
る。しかし、負荷側からの不正な作用力が生起して、ボ
ールナット杆7が右方へ押されたときは、ボールねじ送
り機構の作用でボールねじ杆6、すなわち図6の右ラチ
ェット盤13に矢印方向の回転力が発生しようとする。
この場合、右ラチェット爪15は右ラチェット盤13の
歯に噛み合い上記回転(バック回転)は阻止される。こ
のようにしてノーバック機能が達成される。
【0007】以上がノーバックの機構およびその機能で
あるが、図5、図6においては、ラチェット盤13、1
4と両ラチェット爪15、16による2個のラチェット
機構が左右に設置されている。これはボールねじ杆6を
両方向に回転駆動させて、ボールナット杆7を左方向の
みならず右方向にも動作させて負荷を両方向に作動させ
るタイプのものであり、両方向への作動におけるそれぞ
れのノーバックを阻止するためである。
あるが、図5、図6においては、ラチェット盤13、1
4と両ラチェット爪15、16による2個のラチェット
機構が左右に設置されている。これはボールねじ杆6を
両方向に回転駆動させて、ボールナット杆7を左方向の
みならず右方向にも動作させて負荷を両方向に作動させ
るタイプのものであり、両方向への作動におけるそれぞ
れのノーバックを阻止するためである。
【0008】ノーバックの作用力が発生する場合、受圧
盤9は軸方向に付勢される。これはボールねじ杆6がこ
の付勢力を受けるからであるが、ボールねじ杆6の右方
向回転駆動と左方向回転駆動では、この付勢力はそれぞ
れ逆方向になる。そのため、たとえば右方向への付勢力
であれば、右摩擦盤10が受圧盤9と右ラチェット盤1
3との間に挟圧され、右方のラチェット機構がノーバッ
クの機能を果たし、付勢力が左方向に起こる場合は、左
摩擦盤11が受圧盤9と左ラチェット盤14との間に挟
圧されて左方のラチェット機構がノーバックの機能を行
うのである。したがって、ボールねじ杆6が一方向のみ
に回転するものであり、負荷を一方向のみに作動させる
方式の場合はこのラチェット機構は片方のみに設置すれ
ばよいことになる。
盤9は軸方向に付勢される。これはボールねじ杆6がこ
の付勢力を受けるからであるが、ボールねじ杆6の右方
向回転駆動と左方向回転駆動では、この付勢力はそれぞ
れ逆方向になる。そのため、たとえば右方向への付勢力
であれば、右摩擦盤10が受圧盤9と右ラチェット盤1
3との間に挟圧され、右方のラチェット機構がノーバッ
クの機能を果たし、付勢力が左方向に起こる場合は、左
摩擦盤11が受圧盤9と左ラチェット盤14との間に挟
圧されて左方のラチェット機構がノーバックの機能を行
うのである。したがって、ボールねじ杆6が一方向のみ
に回転するものであり、負荷を一方向のみに作動させる
方式の場合はこのラチェット機構は片方のみに設置すれ
ばよいことになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のノーバック装置
は、負荷側からの作用力によりボールねじ杆6に逆回転
駆動力が発生し、摩擦盤10との間に摩擦力が発生す
る。これはラチェット機構、すなわちラチェット盤13
の歯にラチェット爪15が噛み合いボールねじ杆6の回
転が阻止されているからである。そのために、この摩擦
盤10と受圧盤9との摩擦制動による制動力(ブレーキ
力)によって発熱が生じる。この発熱はノーバック装置
としての耐久性を低下させるのでこれを発散させる必要
があり、たとえば受圧盤9や摩擦盤10に放熱用フィン
を形成するなどの手段を必要とし、構造を複雑にしてい
る。また負荷側からの作用力が過大な場合は、上記制動
力が非常に大きく機器の損傷を招くおそれがある。本発
明はこのような問題を解消するノーバック装置を提供せ
んとするものである。
は、負荷側からの作用力によりボールねじ杆6に逆回転
駆動力が発生し、摩擦盤10との間に摩擦力が発生す
る。これはラチェット機構、すなわちラチェット盤13
の歯にラチェット爪15が噛み合いボールねじ杆6の回
転が阻止されているからである。そのために、この摩擦
盤10と受圧盤9との摩擦制動による制動力(ブレーキ
力)によって発熱が生じる。この発熱はノーバック装置
としての耐久性を低下させるのでこれを発散させる必要
があり、たとえば受圧盤9や摩擦盤10に放熱用フィン
を形成するなどの手段を必要とし、構造を複雑にしてい
る。また負荷側からの作用力が過大な場合は、上記制動
力が非常に大きく機器の損傷を招くおそれがある。本発
明はこのような問題を解消するノーバック装置を提供せ
んとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明が提供するノーバ
ック装置は、上記目的を達成するため、回転駆動軸源に
て回転駆動される回転駆動軸と、この回転駆動軸からの
回転を受けて回転されねじ部材を回転させる回転従動軸
と、このねじ部材に螺合されねじ部材の回転により往復
動して負荷を作動させるナット部材と、前記回転駆動軸
に回転駆動力がなく、かつ負荷側からの作用力にて前記
ナット部材を介してねじ部材に逆に回転駆動力が発生す
るとき、このねじ部材の回転を阻止するバック回転阻止
機構を備えたノーバック装置であって、特に前記バック
回転阻止機構を前記ねじ部材に固設され外周に凹凸が形
成された制止盤と、この制止盤の凹凸に進退し、前記ね
じ部材の回転を制止または自由にする制止片と、前記回
転従動軸に対して回転方向には固定され、かつ軸方向に
は往復動可能に取り付けられ、この往復動によって前記
制止片を制止盤の凹凸に進退させる往復動部材と、この
往復動部材と前記回転駆動軸の端部との間に介設され、
回転駆動軸が左右いずれの方向にも回転駆動されると
き、前記往復動部材を軸方向に変位させるカム機構とに
よって構成したものである。したがって、前記回転駆動
軸が回転駆動されるときは、往復動部が往復動して制止
片が制止盤の凹凸から退避してねじ部材の回転を保障
し、負荷側からの作用力にてねじ部材に逆回転駆動力が
発生するときは、制止片が制止盤の凹凸に進出してその
回転を阻止する。
ック装置は、上記目的を達成するため、回転駆動軸源に
て回転駆動される回転駆動軸と、この回転駆動軸からの
回転を受けて回転されねじ部材を回転させる回転従動軸
と、このねじ部材に螺合されねじ部材の回転により往復
動して負荷を作動させるナット部材と、前記回転駆動軸
に回転駆動力がなく、かつ負荷側からの作用力にて前記
ナット部材を介してねじ部材に逆に回転駆動力が発生す
るとき、このねじ部材の回転を阻止するバック回転阻止
機構を備えたノーバック装置であって、特に前記バック
回転阻止機構を前記ねじ部材に固設され外周に凹凸が形
成された制止盤と、この制止盤の凹凸に進退し、前記ね
じ部材の回転を制止または自由にする制止片と、前記回
転従動軸に対して回転方向には固定され、かつ軸方向に
は往復動可能に取り付けられ、この往復動によって前記
制止片を制止盤の凹凸に進退させる往復動部材と、この
往復動部材と前記回転駆動軸の端部との間に介設され、
回転駆動軸が左右いずれの方向にも回転駆動されると
き、前記往復動部材を軸方向に変位させるカム機構とに
よって構成したものである。したがって、前記回転駆動
軸が回転駆動されるときは、往復動部が往復動して制止
片が制止盤の凹凸から退避してねじ部材の回転を保障
し、負荷側からの作用力にてねじ部材に逆回転駆動力が
発生するときは、制止片が制止盤の凹凸に進出してその
回転を阻止する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明が提供するノーバッ
ク装置を図1から図4に示す実施例にしたがって説明す
る。図1は本発明によるノーバック装置の構成を概略的
に示す縦断面図で、24は右方の回転駆動源、たとえば
電動式(図示せず)により回転駆動される回転駆動軸
で、この回転は左方の回転従動軸29に伝達されるわけ
であるが、左方端には回転駆動盤25が一体的に形成さ
れている。この回転駆動盤25の左面には、図1のAA
面を示す図2からも明らかなように、ボール26をカム
フロアとするカム溝25Kが形成されている。このカム
溝25Kは、図4に断面して示すとおり、溝の底面が円
弧状でボール26のセンタリング(復帰)を容易にする
形となっているが、このカム溝25Kが120°間隔で
3個設けられている。他方、このボール26は回転従動
軸29側に保持された可動部材28の右方端面に係合さ
れているとともに回転駆動盤25と可動部材28の両対
応面に環状溝25Mと28Mが形成されている。なお、
この両環状溝25M、28Mにはトーションバネ27が
挿設されている。
ク装置を図1から図4に示す実施例にしたがって説明す
る。図1は本発明によるノーバック装置の構成を概略的
に示す縦断面図で、24は右方の回転駆動源、たとえば
電動式(図示せず)により回転駆動される回転駆動軸
で、この回転は左方の回転従動軸29に伝達されるわけ
であるが、左方端には回転駆動盤25が一体的に形成さ
れている。この回転駆動盤25の左面には、図1のAA
面を示す図2からも明らかなように、ボール26をカム
フロアとするカム溝25Kが形成されている。このカム
溝25Kは、図4に断面して示すとおり、溝の底面が円
弧状でボール26のセンタリング(復帰)を容易にする
形となっているが、このカム溝25Kが120°間隔で
3個設けられている。他方、このボール26は回転従動
軸29側に保持された可動部材28の右方端面に係合さ
れているとともに回転駆動盤25と可動部材28の両対
応面に環状溝25Mと28Mが形成されている。なお、
この両環状溝25M、28Mにはトーションバネ27が
挿設されている。
【0012】さらに可動部材28は、回転従動軸29に
形成されたスプライン29Sを介して回転従動軸29に
対して回転方向に一体的で、かつ軸方向に変位可能に保
持されている。また、30は圧縮バネで、固定部と可動
部材28との間に介在され、常時可動部材28を右方に
付勢している。この圧縮バネ30の付勢力とトーション
バネ27の復元力により、回転駆動軸24に回転駆動力
が発生していないときには、カムフロアであるボール2
6はカム溝25Kの中央最深部の位置(センター位置)
に位置決め(センタリング)されるようになっている。
形成されたスプライン29Sを介して回転従動軸29に
対して回転方向に一体的で、かつ軸方向に変位可能に保
持されている。また、30は圧縮バネで、固定部と可動
部材28との間に介在され、常時可動部材28を右方に
付勢している。この圧縮バネ30の付勢力とトーション
バネ27の復元力により、回転駆動軸24に回転駆動力
が発生していないときには、カムフロアであるボール2
6はカム溝25Kの中央最深部の位置(センター位置)
に位置決め(センタリング)されるようになっている。
【0013】以上の構成に加えて、回転従動軸29の左
方にはボールねじ杆31が伸設されているが、このボー
ルねじ杆31の基部に周囲に歯33丁が凸設された歯形
制止盤33が一体的に付設されている。他方、この歯形
制止盤33の歯形3Tに対しては、ロックリンク34の
ロック爪34Tが、進退するようロックリンク34が揺
動可能に支軸35に支持されている。また、ロックリン
ク34の右方端は前記可動部材28に係合している。さ
らに、このロックリンク34にはピン38が植設されて
いて、このピン38と固定ピン37との間には支軸35
に巻回された付勢バネ36が掛け渡されている。この付
勢バネ36の弾力により、ロックリンク34はロック爪
34Tが常時歯形制止盤33の歯形33Tに向けて付勢
されている。したがって、可動部材28が圧縮バネ30
による弾力を受け、かつ回転駆動軸24に回転駆動力が
生じていない場合には、付勢バネ36の弾力によって図
に示すように、ロックリンク34のロック爪34Tは歯
形制止盤33の歯形33Tに進入し、歯形制止盤33の
回転を阻止する状態にある。
方にはボールねじ杆31が伸設されているが、このボー
ルねじ杆31の基部に周囲に歯33丁が凸設された歯形
制止盤33が一体的に付設されている。他方、この歯形
制止盤33の歯形3Tに対しては、ロックリンク34の
ロック爪34Tが、進退するようロックリンク34が揺
動可能に支軸35に支持されている。また、ロックリン
ク34の右方端は前記可動部材28に係合している。さ
らに、このロックリンク34にはピン38が植設されて
いて、このピン38と固定ピン37との間には支軸35
に巻回された付勢バネ36が掛け渡されている。この付
勢バネ36の弾力により、ロックリンク34はロック爪
34Tが常時歯形制止盤33の歯形33Tに向けて付勢
されている。したがって、可動部材28が圧縮バネ30
による弾力を受け、かつ回転駆動軸24に回転駆動力が
生じていない場合には、付勢バネ36の弾力によって図
に示すように、ロックリンク34のロック爪34Tは歯
形制止盤33の歯形33Tに進入し、歯形制止盤33の
回転を阻止する状態にある。
【0014】なお、図3において39は、図1には図示
されていないが、固定ハウジング(ケース)で、固定ピ
ン37、および圧縮バネ30の受座等がこの固定ハウジ
ング39の一部に植設され、あるいは保持されている。
他方、回転従動軸29には、前記したとおりボールねじ
杆31が伸設されており、このボールねじ杆31にはボ
ール31Bを介してボールナット杆32が螺合されて左
方に伸設されている。このボールナット杆32の左方に
は、負荷、たとえば前記したように航空機の動翼等への
連結部が設けられている。そして回転駆動軸24が正転
または逆転したとき、そのいずれかの回転においてもボ
ールナット杆32が負荷を作動させ所期の目的を達成す
るようになっている。
されていないが、固定ハウジング(ケース)で、固定ピ
ン37、および圧縮バネ30の受座等がこの固定ハウジ
ング39の一部に植設され、あるいは保持されている。
他方、回転従動軸29には、前記したとおりボールねじ
杆31が伸設されており、このボールねじ杆31にはボ
ール31Bを介してボールナット杆32が螺合されて左
方に伸設されている。このボールナット杆32の左方に
は、負荷、たとえば前記したように航空機の動翼等への
連結部が設けられている。そして回転駆動軸24が正転
または逆転したとき、そのいずれかの回転においてもボ
ールナット杆32が負荷を作動させ所期の目的を達成す
るようになっている。
【0015】本発明が提供するノーバック装置は、以上
のとおり構成されているので負荷側からの作用力による
バック回転については、その阻止がつぎのとおり行われ
る。すなわち、本発明が提供するノーバック装置におい
ては、回転駆動軸24がその回転駆動源(図示せず)か
らの回転を得て回転駆動されるときは、その回転方向が
正逆いずれの場合においても回転駆動盤25の回転によ
って、ボール26とカム溝25Kが協働してこのカム機
構により可動部材28が圧縮バネ30の弾力に抗して左
方へ変位する。すると、ロックリンク34の右方端が左
方に押されてロックリンク34は圧縮バネ30の弾力に
抗して2点鎖線に示すようにロック爪34Tが歯形制止
盤33の歯形33Tから退避し、歯形制止盤33の回転
を自由(許容)にする。
のとおり構成されているので負荷側からの作用力による
バック回転については、その阻止がつぎのとおり行われ
る。すなわち、本発明が提供するノーバック装置におい
ては、回転駆動軸24がその回転駆動源(図示せず)か
らの回転を得て回転駆動されるときは、その回転方向が
正逆いずれの場合においても回転駆動盤25の回転によ
って、ボール26とカム溝25Kが協働してこのカム機
構により可動部材28が圧縮バネ30の弾力に抗して左
方へ変位する。すると、ロックリンク34の右方端が左
方に押されてロックリンク34は圧縮バネ30の弾力に
抗して2点鎖線に示すようにロック爪34Tが歯形制止
盤33の歯形33Tから退避し、歯形制止盤33の回転
を自由(許容)にする。
【0016】したがって、回転駆動軸24の回転はボー
ル26、可動部材28の係止関係を介して回転従動軸2
9に伝達され、ボールねじ杆31が回転駆動される。そ
してボールナット杆32が往復動され、所期の目的が達
成されることになる。他方、回転駆動力が発生しない状
態、すなわち回転駆動軸24が回転駆動されていないと
きに、負荷側からの不要な作用力が発生した場合、ボー
ルナット杆32が押圧され、ボールねじ杆31にバック
回転駆動力が発生しようとする。このとき、ボールカム
機構のボール26は、圧縮バネ30の弾力によって可動
部材28が右方に押され、したがってロックリンク34
は実線で示す位置にあって歯形制止盤33は回転が阻止
された状態にある。このようにして、上記負荷側からの
作用力が発生してもボールねじ杆31は回転されず、ノ
ーバック機能が達成されることになる。
ル26、可動部材28の係止関係を介して回転従動軸2
9に伝達され、ボールねじ杆31が回転駆動される。そ
してボールナット杆32が往復動され、所期の目的が達
成されることになる。他方、回転駆動力が発生しない状
態、すなわち回転駆動軸24が回転駆動されていないと
きに、負荷側からの不要な作用力が発生した場合、ボー
ルナット杆32が押圧され、ボールねじ杆31にバック
回転駆動力が発生しようとする。このとき、ボールカム
機構のボール26は、圧縮バネ30の弾力によって可動
部材28が右方に押され、したがってロックリンク34
は実線で示す位置にあって歯形制止盤33は回転が阻止
された状態にある。このようにして、上記負荷側からの
作用力が発生してもボールねじ杆31は回転されず、ノ
ーバック機能が達成されることになる。
【0017】本発明が提供するノーバック装置の特徴は
以上詳述したとおりであるが、上記ならびに図示例に限
定されるものではなく、上記特徴を生かした種々の変形
例を包含するものである。以下、この変形実施例につい
て説明する。図示例では回転従動軸29とボールねじ杆
31を別部材として示したが、これらは一体物としても
よく、すなわち回転従動軸29とボールねじ杆31は同
一体物とすることも可能なのである。本発明が特許請求
の範囲において特定する回転従動軸とねじ部材の関係は
上記のような技術を包含するものと解しなければならな
い。
以上詳述したとおりであるが、上記ならびに図示例に限
定されるものではなく、上記特徴を生かした種々の変形
例を包含するものである。以下、この変形実施例につい
て説明する。図示例では回転従動軸29とボールねじ杆
31を別部材として示したが、これらは一体物としても
よく、すなわち回転従動軸29とボールねじ杆31は同
一体物とすることも可能なのである。本発明が特許請求
の範囲において特定する回転従動軸とねじ部材の関係は
上記のような技術を包含するものと解しなければならな
い。
【0018】つぎにねじ送り機構の構成であるが、図示
例ではボールねじ方式を例に示している。このボールね
じ方式は回転から直線への変換がきわめて円滑に行われ
る特性があり、それ故にノーバック装置を必須とするも
のであるが、ボールねじ方式でないねじ送り機構におい
ても本発明は適用可能である。バック回転阻止機構につ
いて、図示例は歯形制止盤33とロックリンク34の組
み合わせ例を示したが、制止方式として歯形のような凹
凸と係止爪との係止方法を基本とするも、図示形状のみ
に限定されるものではなく、この制止盤の形状も種々の
もの、たとえば凹凸を周面でなく端面に設けたものを挙
げることができる。ねじ部材や回転従動軸と一体の部材
としても形成できるし、あるいは別個の部材として互い
に結合させる形とすることもできる。本発明において
は、回転従動軸29側に軸方向に往復動する可動部材を
必須とし、かつこの可動部材と回転駆動軸側との間にカ
ム機構を介在させることを必須とするが、このカム機構
については図示例のようなボール方式に限定されるもの
ではない。たしかにこのボール方式で、かつカム溝底が
山形になっていて正逆回転方向いずれの場合にもその復
帰によるセンタリングが行えるという利点がある。しか
し、ボールを使用しない通常のカム機構を採用すること
は可能である。可動部材の往復動によりバック回転阻止
を行わせることも本発明の必須事項であるが、そのため
の機構にも種々の方式があり図示例のようなロックリン
ク方式はその一例である。本発明のノーバック装置は航
空機の動翼作動のみに使用できるものではなく、他のあ
らゆる分野におけるノーバックの装置として利用可能で
ある。
例ではボールねじ方式を例に示している。このボールね
じ方式は回転から直線への変換がきわめて円滑に行われ
る特性があり、それ故にノーバック装置を必須とするも
のであるが、ボールねじ方式でないねじ送り機構におい
ても本発明は適用可能である。バック回転阻止機構につ
いて、図示例は歯形制止盤33とロックリンク34の組
み合わせ例を示したが、制止方式として歯形のような凹
凸と係止爪との係止方法を基本とするも、図示形状のみ
に限定されるものではなく、この制止盤の形状も種々の
もの、たとえば凹凸を周面でなく端面に設けたものを挙
げることができる。ねじ部材や回転従動軸と一体の部材
としても形成できるし、あるいは別個の部材として互い
に結合させる形とすることもできる。本発明において
は、回転従動軸29側に軸方向に往復動する可動部材を
必須とし、かつこの可動部材と回転駆動軸側との間にカ
ム機構を介在させることを必須とするが、このカム機構
については図示例のようなボール方式に限定されるもの
ではない。たしかにこのボール方式で、かつカム溝底が
山形になっていて正逆回転方向いずれの場合にもその復
帰によるセンタリングが行えるという利点がある。しか
し、ボールを使用しない通常のカム機構を採用すること
は可能である。可動部材の往復動によりバック回転阻止
を行わせることも本発明の必須事項であるが、そのため
の機構にも種々の方式があり図示例のようなロックリン
ク方式はその一例である。本発明のノーバック装置は航
空機の動翼作動のみに使用できるものではなく、他のあ
らゆる分野におけるノーバックの装置として利用可能で
ある。
【0019】
【発明の効果】本発明が提供するノーバック装置は以上
詳述したとおりであるから、従来のように摩擦盤を利用
するフリクション方式(ブレーキ力を利用する方式)で
なく、摩擦盤の損傷などもないので耐久性が向上すると
ともにバック回転駆動力を確実に阻止できる利点があ
る。しかも構成簡略で安価であり経済的なノーバック装
置を提供することができる。
詳述したとおりであるから、従来のように摩擦盤を利用
するフリクション方式(ブレーキ力を利用する方式)で
なく、摩擦盤の損傷などもないので耐久性が向上すると
ともにバック回転駆動力を確実に阻止できる利点があ
る。しかも構成簡略で安価であり経済的なノーバック装
置を提供することができる。
【図1】本発明によるノーバック装置の構成を概略的に
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図2】本発明によるノーバック装置の構成を示す図で
図1のAA面図である。
図1のAA面図である。
【図3】本発明によるノーバック装置の構成を示す部分
図である。
図である。
【図4】本発明によるノーバック装置の構成を示す部分
図である。
図である。
【図5】従来におけるノーバック装置の構成を示す縦断
面図である。
面図である。
【図6】従来におけるノーバック装置の構成を示す横断
面図である。
面図である。
24……回転駆動軸 25……回転駆動盤 25K……カム溝 25M……環状溝 26……ボール 27……トーションバネ 28……可動部材 29……回転従動軸 29S……スプライン 30……圧縮バネ 31……ボールねじ杆 32……ボールナット杆 33……歯形制止盤 33T……歯形 34……ロックリンク 34T……ロック爪 35……支軸 36……付勢バネ 37……固定ピン 38……ピン
Claims (1)
- 【請求項1】 回転駆動源にて回転駆動される回転駆動
軸と、この回転駆動軸からの回転力を受けてねじ部材を
回転させる回転従動軸と、このねじ部材に螺合されねじ
部材の回転により往復動して負荷を作動させるナット部
材と、前記回転駆動軸に回転駆動力がなく、かつ負荷側
からの作用力にて前記ナット部材を介してねじ部材に逆
に回転駆動力が発生するとき、このねじ部材の回転を阻
止するバック回転阻止機構を備えたノーバック装置にお
いて、前記バック回転阻止機構を前記ねじ部材に固設さ
れ外周に凹凸が形成された制止盤と、この制止盤の凹凸
に対して進退し前記ねじ部材の回転を制止または自由に
する制止片と、前記回転従動軸に対して回転方向には固
定され、かつ軸方向には往復動可能に取り付けられ、こ
の往復動によって前記制止片を制止盤の凹凸に進退させ
る往復動部材と、この往復動部材と前記回転駆動軸の端
部との間に介設され、回転駆動軸が左右いずれの方向に
も回転駆動されるとき、前記往復動部材を軸方向に変位
させるカム機構とによって構成し、前記回転駆動軸が回
転駆動されるときは往復動部材が往復動して制止片が制
止盤の凹凸から退避してねじ部材の回転を保障し、負荷
側からの作用力にてねじ部材に逆回転駆動力が発生する
ときは、制止片が制止盤の凹凸に進出してその回転を阻
止するようにしたことを特徴とするノーバック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10269158A JP2000097308A (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | ノーバック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10269158A JP2000097308A (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | ノーバック装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000097308A true JP2000097308A (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=17468493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10269158A Pending JP2000097308A (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | ノーバック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000097308A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002256822A (ja) * | 2001-02-23 | 2002-09-11 | Otics Corp | 動弁装置のバルブクリアランス調整機構 |
CN102213282A (zh) * | 2010-04-01 | 2011-10-12 | 哈米尔顿森德斯特兰德公司 | 锥形制动器无反装置 |
US9527580B2 (en) | 2014-09-24 | 2016-12-27 | Hamilton Sundstrand Corporation | Cone brake no-back assembly with gain reduction spring and method |
US9616990B2 (en) | 2014-07-18 | 2017-04-11 | Hamilton Sundstrand Corporation | Aircraft component rotary device |
CN112714622A (zh) * | 2018-09-12 | 2021-04-27 | 因特薄有限公司 | 搅拌机 |
CN118582526A (zh) * | 2024-07-19 | 2024-09-03 | 苏州铁近机电科技股份有限公司 | 一种基于推力轴承的减速机构 |
-
1998
- 1998-09-24 JP JP10269158A patent/JP2000097308A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002256822A (ja) * | 2001-02-23 | 2002-09-11 | Otics Corp | 動弁装置のバルブクリアランス調整機構 |
CN102213282A (zh) * | 2010-04-01 | 2011-10-12 | 哈米尔顿森德斯特兰德公司 | 锥形制动器无反装置 |
US8511441B2 (en) | 2010-04-01 | 2013-08-20 | Hamilton Sundstrand Corporation | Cone brake no-back |
KR101356307B1 (ko) * | 2010-04-01 | 2014-02-06 | 해밀턴 선드스트랜드 코포레이션 | 원뿔 브레이크 노-백 |
US9616990B2 (en) | 2014-07-18 | 2017-04-11 | Hamilton Sundstrand Corporation | Aircraft component rotary device |
US10472047B2 (en) | 2014-07-18 | 2019-11-12 | Hamilton Sundstrand Corporation | Hybrid torque limiting rotary no-back device |
US11097830B2 (en) | 2014-07-18 | 2021-08-24 | Hamilton Sundstrand Corporation | Hybrid torque limiting rotary no-back device |
US9527580B2 (en) | 2014-09-24 | 2016-12-27 | Hamilton Sundstrand Corporation | Cone brake no-back assembly with gain reduction spring and method |
CN112714622A (zh) * | 2018-09-12 | 2021-04-27 | 因特薄有限公司 | 搅拌机 |
CN112714622B (zh) * | 2018-09-12 | 2024-03-01 | 因特薄有限公司 | 搅拌机 |
US12089787B2 (en) | 2018-09-12 | 2024-09-17 | Intropack Co., Ltd. | Blender |
CN118582526A (zh) * | 2024-07-19 | 2024-09-03 | 苏州铁近机电科技股份有限公司 | 一种基于推力轴承的减速机构 |
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