JP2000097248A - ディスク組立体およびそれを作る方法 - Google Patents
ディスク組立体およびそれを作る方法Info
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D13/00—Friction clutches
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- F16D13/648—Clutch-plates; Clutch-lamellae for clutches with multiple lamellae
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16D13/74—Features relating to lubrication
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
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- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造が容易で、オイルによる冷却が効果的に
行われるディスク組立体を提供する。 【解決手段】 ディスク組立体８は、支持部材９と、支
持部材９の片側面または両側面に設けられた円形の摩擦
ライニング１０とを含む。オイル用チャネルが、摩擦ラ
イニング１０の外側エッジから内側エッジへと延びてい
る。オイル用チャネルは、摩擦ライニング１０を貫通し
ている、拡大されたオイルリザーバとなる中間部分１８
を備えている。中間部分１８と連通している、オイル用
チャネルの入口部分１６および出口部分２０は、比較的
狭い溝であり、摩擦ライニング１０の結合工程において
エンボス加工により摩擦ライニング１０に形成される。
行われるディスク組立体を提供する。 【解決手段】 ディスク組立体８は、支持部材９と、支
持部材９の片側面または両側面に設けられた円形の摩擦
ライニング１０とを含む。オイル用チャネルが、摩擦ラ
イニング１０の外側エッジから内側エッジへと延びてい
る。オイル用チャネルは、摩擦ライニング１０を貫通し
ている、拡大されたオイルリザーバとなる中間部分１８
を備えている。中間部分１８と連通している、オイル用
チャネルの入口部分１６および出口部分２０は、比較的
狭い溝であり、摩擦ライニング１０の結合工程において
エンボス加工により摩擦ライニング１０に形成される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は改良されたディスク
組立体、例えば、ウエットランニング摩擦クラッチ（ｗ
ｅｔ−ｒｕｎｎｉｎｇ ｆｒｉｃｔｉｏｎ ｃｌｕｔｃ
ｈ）のためのクラッチディスク組立体に用いられる改良
されたディスク組立体に関する。
組立体、例えば、ウエットランニング摩擦クラッチ（ｗ
ｅｔ−ｒｕｎｎｉｎｇ ｆｒｉｃｔｉｏｎ ｃｌｕｔｃ
ｈ）のためのクラッチディスク組立体に用いられる改良
されたディスク組立体に関する。
【０００２】
【従来の技術】ディスク組立体は当業界で公知であり、
例えばクラッチ組立体のために用いられることも多い。
例えばクラッチ組立体のために用いられることも多い。
【０００３】ディスク組立体のひとつのタイプとして、
ウエットランニング摩擦クラッチディスク組立体があ
る。これは、支持体と、該支持体に適用された環状の摩
擦ライニングとを備えている。少なくとも一つのチャネ
ル（通路）がオイルガイドとして摩擦ライニングに形成
されており、該チャネルは、摩擦ライニングの外側エッ
ジから内側エッジへと延びている。乗物用クラッチのた
めのこのタイプのクラッチディスク組立体は、当業界で
公知である。このオイルガイドチャネルを画成するため
に、摩擦ライニングに溝をエンボス加工によって形成す
ることがしばしば行われる。
ウエットランニング摩擦クラッチディスク組立体があ
る。これは、支持体と、該支持体に適用された環状の摩
擦ライニングとを備えている。少なくとも一つのチャネ
ル（通路）がオイルガイドとして摩擦ライニングに形成
されており、該チャネルは、摩擦ライニングの外側エッ
ジから内側エッジへと延びている。乗物用クラッチのた
めのこのタイプのクラッチディスク組立体は、当業界で
公知である。このオイルガイドチャネルを画成するため
に、摩擦ライニングに溝をエンボス加工によって形成す
ることがしばしば行われる。
【０００４】かかる溝を通過するオイルは、クラッチデ
ィスク組立体を冷却するのに寄与する。効果的な冷却を
行うためには、オイルの量が十分でなければならない。
溝をオイルが通過する時間または流速もまた、十分なも
のでなければならない。したがって、溝は深くて長いも
のとすることが望ましい。従来技術の構造においては、
溝の深さを摩擦ライニングの厚さの５０パーセントにま
で及ぼさせることがよく行われていた。このような深い
溝は、摩擦ライニングの製造過程の結合およびプレス工
程においてエンボス加工により形成できかねることが多
い。そこで、別個にエンボス工程を設ける必要があっ
た。
ィスク組立体を冷却するのに寄与する。効果的な冷却を
行うためには、オイルの量が十分でなければならない。
溝をオイルが通過する時間または流速もまた、十分なも
のでなければならない。したがって、溝は深くて長いも
のとすることが望ましい。従来技術の構造においては、
溝の深さを摩擦ライニングの厚さの５０パーセントにま
で及ぼさせることがよく行われていた。このような深い
溝は、摩擦ライニングの製造過程の結合およびプレス工
程においてエンボス加工により形成できかねることが多
い。そこで、別個にエンボス工程を設ける必要があっ
た。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、例え
ば、ウエットランニング摩擦クラッチのためのクラッチ
ディスク組立体に用いられる改良されたディスク組立体
にして、製造が容易で、オイルによる冷却が効果的に行
われるディスク組立体を提供することにある。
ば、ウエットランニング摩擦クラッチのためのクラッチ
ディスク組立体に用いられる改良されたディスク組立体
にして、製造が容易で、オイルによる冷却が効果的に行
われるディスク組立体を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明によるディスク組
立体は、互いに対向する両側面を有する支持部材を備え
ている。該両側面の少なくとも一方に隣接して、リング
形状の摩擦ライニングが装架されている。摩擦ライニン
グにはオイル用チャネルが画成されている。オイル用チ
ャネルは、摩擦ライニングに形成されたオイル入口部分
と、該入口部分と連通するリザーバ部分として機能する
中間部分と、該中間部分と連通する出口部分とを備えて
いる。望ましくは、中間部分すなわちオイルリザーバ部
分は、摩擦ライニングを完全に貫通して厚さ方向に延び
ているものとする。
立体は、互いに対向する両側面を有する支持部材を備え
ている。該両側面の少なくとも一方に隣接して、リング
形状の摩擦ライニングが装架されている。摩擦ライニン
グにはオイル用チャネルが画成されている。オイル用チ
ャネルは、摩擦ライニングに形成されたオイル入口部分
と、該入口部分と連通するリザーバ部分として機能する
中間部分と、該中間部分と連通する出口部分とを備えて
いる。望ましくは、中間部分すなわちオイルリザーバ部
分は、摩擦ライニングを完全に貫通して厚さ方向に延び
ているものとする。
【０００７】オイル入口部分およびオイル出口部分は、
プレス加工によって摩擦ライニングに形成され、該摩擦
ライニングの厚さの一部のみを占めている。オイル入口
部分およびオイル出口部分は、望ましくは、エンボス加
工によって摩擦ライニングに形成されるものとする。中
間部分すなわちオイルリザーバ部分は、摩擦ライニング
の厚さ分だけの深さを有している。望ましくは、中間部
分は、摩擦ライニングをパンチング（打ち抜き、穴抜
き）加工して形成される。
プレス加工によって摩擦ライニングに形成され、該摩擦
ライニングの厚さの一部のみを占めている。オイル入口
部分およびオイル出口部分は、望ましくは、エンボス加
工によって摩擦ライニングに形成されるものとする。中
間部分すなわちオイルリザーバ部分は、摩擦ライニング
の厚さ分だけの深さを有している。望ましくは、中間部
分は、摩擦ライニングをパンチング（打ち抜き、穴抜
き）加工して形成される。
【０００８】摩擦ライニングは、支持部材の片側面だけ
に設けてもよいし、両側面に設けてもよい。摩擦ライニ
ングを支持部材の両側面に設けた場合、クラッチ板とし
て用いられることが多い。
に設けてもよいし、両側面に設けてもよい。摩擦ライニ
ングを支持部材の両側面に設けた場合、クラッチ板とし
て用いられることが多い。
【０００９】摩擦ライニングによって画成されたオイル
用チャネルの中間部分は、大きなオイルリザーバ部分を
形成する。この大きなオイルリザーバ部分は、オイルが
チャネルを通過するときに、該オイルが長い残留時間
（ｒｅｓｉｄｕａｌ ｔｉｍｅ）を費やすことを確実に
する。また、摩擦ライニングを貫通して形成されたオイ
ルリザーバ部分にてオイルと金属製の支持部材とが直接
接触することにより、効果的な冷却を行うことができ
る。リザーバ部分に比べて、オイル入口部分およびオイ
ル出口部分は比較的浅く、また、狭いものとすることが
できる。よって、入口部分および出口部分は、摩擦ライ
ニングの製造過程における結合およびプレス工程におい
てエンボス加工により形成することが可能である。した
がって、従来技術における多くのオイル用溝の形成方法
とは異なり、本発明の方法においては、オイル用溝を形
成するために別個のエンボス加工工程を設けることは通
常必要ない。
用チャネルの中間部分は、大きなオイルリザーバ部分を
形成する。この大きなオイルリザーバ部分は、オイルが
チャネルを通過するときに、該オイルが長い残留時間
（ｒｅｓｉｄｕａｌ ｔｉｍｅ）を費やすことを確実に
する。また、摩擦ライニングを貫通して形成されたオイ
ルリザーバ部分にてオイルと金属製の支持部材とが直接
接触することにより、効果的な冷却を行うことができ
る。リザーバ部分に比べて、オイル入口部分およびオイ
ル出口部分は比較的浅く、また、狭いものとすることが
できる。よって、入口部分および出口部分は、摩擦ライ
ニングの製造過程における結合およびプレス工程におい
てエンボス加工により形成することが可能である。した
がって、従来技術における多くのオイル用溝の形成方法
とは異なり、本発明の方法においては、オイル用溝を形
成するために別個のエンボス加工工程を設けることは通
常必要ない。
【００１０】ディスク組立体が支持部材とリング形状の
摩擦ライニングとを備えている、クラッチ組立体の、本
発明による製造方法は、摩擦ライニングを貫通して一つ
またはそれ以上の中間部分すなわちオイルリザーバ部分
をパンチング（打ち抜き、穴抜き）加工により形成する
工程を有する。結合工程において、チャネルの入口部分
およびチャネルの出口部分が、摩擦ライニングにプレス
加工ないしエンボス加工によって形成される。チャネル
の入口部分およびチャネルの出口部分は中間部分に連通
している。摩擦ライニングは、リング形状の支持部材の
側面に隣接して位置づけられ、該側面に通常は接着され
る。
摩擦ライニングとを備えている、クラッチ組立体の、本
発明による製造方法は、摩擦ライニングを貫通して一つ
またはそれ以上の中間部分すなわちオイルリザーバ部分
をパンチング（打ち抜き、穴抜き）加工により形成する
工程を有する。結合工程において、チャネルの入口部分
およびチャネルの出口部分が、摩擦ライニングにプレス
加工ないしエンボス加工によって形成される。チャネル
の入口部分およびチャネルの出口部分は中間部分に連通
している。摩擦ライニングは、リング形状の支持部材の
側面に隣接して位置づけられ、該側面に通常は接着され
る。
【００１１】本発明によるクラッチディスク組立体は、
望ましくは、大きな摩擦力を有する摩擦クラッチに使用
されるものとする。例えば、スリップ作用を長くするよ
うに設計されたコンバータバイパス（ｃｏｎｖｅｒｔｏ
ｒ ｂｙ−ｐａｓｓ）クラッチに、本発明によるクラッ
チディスク組立体を利用することができる。コンバータ
バイパスクラッチのクラッチディスク組立体は、スリッ
プ中にコンバータがバイパスされるときにエンジンシャ
フトおよびギヤ入力シャフトのための振動減衰器として
の機能を果たす。本発明によるクラッチディスク組立体
の望ましいもう一つの使用例としては、大きなトルク伝
達をもって、より長いスリップ作用を与えるよう設計さ
れた始動（ｓｔａｒｔｉｎｇ）クラッチに用いる例があ
る。
望ましくは、大きな摩擦力を有する摩擦クラッチに使用
されるものとする。例えば、スリップ作用を長くするよ
うに設計されたコンバータバイパス（ｃｏｎｖｅｒｔｏ
ｒ ｂｙ−ｐａｓｓ）クラッチに、本発明によるクラッ
チディスク組立体を利用することができる。コンバータ
バイパスクラッチのクラッチディスク組立体は、スリッ
プ中にコンバータがバイパスされるときにエンジンシャ
フトおよびギヤ入力シャフトのための振動減衰器として
の機能を果たす。本発明によるクラッチディスク組立体
の望ましいもう一つの使用例としては、大きなトルク伝
達をもって、より長いスリップ作用を与えるよう設計さ
れた始動（ｓｔａｒｔｉｎｇ）クラッチに用いる例があ
る。
【００１２】
【発明の実施の形態】本発明により改良されたディスク
組立体は、全体を参照符号８で示されている。ディスク
組立体８は、支持部材９と、リング形状の摩擦ライニン
グ１０とを備えている。摩擦ライニング１０は、従来技
術において公知であるように、通常は紙に似た平坦な材
料で作られた円形リングとされる。オイルを案内するた
めのオイル用チャネルシステムが、リング形状をした摩
擦ライニング１０の周縁の４分の１よりもやや短い長さ
にわたって周方向に延びている。このオイル用チャネル
システムの両端部は、それぞれ外側エッジ１２および内
側エッジ１４にあり、したがってオイル用チャネルは外
側エッジ１２から内側エッジ１４まで延びているともい
える。オイル用チャネルは、オイル入口部分１６と、中
間部分１８と、オイル出口部分２０とを備えている。オ
イル入口部分１６とオイル出口部分２０とは、摩擦ライ
ニング１０をプレス加工、とりわけ望ましくはエンボス
加工することにより形成される。細長く大きなオイルリ
ザーバ部分として機能するチャネルの中間部分１８は、
摩擦ライニング１０を貫通するようなパンチング加工に
よって形成される。オイル入口部分１６およびオイル出
口部分２０は、ほぼ矩形の横断面形状を有する、比較的
狭い溝である。オイル入口部分１６は、摩擦ライニング
１０の外側エッジ１２における半径方向の、すなわち半
径方向を向いた入口開口から始まっており、そこから９
０度曲がっている。オイル入口部分１６は、それから、
摩擦ライニング１０の外側エッジ１２に接近した状態で
周方向に延び、拡大されたオイルリザーバ部分である中
間部分１８へと及び、該中間部分１８に受け入れられる
ようになっている。この実施例におけるチャネルの中間
部分１８は、拡大されたオフセット形状、すなわち段付
き形状の穴ないし開口である。中間部分１８の形状や大
きさは、別の態様に変えてもよい。オイル出口部分２０
は、中間部分１８から周方向に延び、それから９０度曲
がって、摩擦ライニング１０の内側エッジに開く半径方
向の、すなわち半径方向を向いた出口開口を形成してい
る。
組立体は、全体を参照符号８で示されている。ディスク
組立体８は、支持部材９と、リング形状の摩擦ライニン
グ１０とを備えている。摩擦ライニング１０は、従来技
術において公知であるように、通常は紙に似た平坦な材
料で作られた円形リングとされる。オイルを案内するた
めのオイル用チャネルシステムが、リング形状をした摩
擦ライニング１０の周縁の４分の１よりもやや短い長さ
にわたって周方向に延びている。このオイル用チャネル
システムの両端部は、それぞれ外側エッジ１２および内
側エッジ１４にあり、したがってオイル用チャネルは外
側エッジ１２から内側エッジ１４まで延びているともい
える。オイル用チャネルは、オイル入口部分１６と、中
間部分１８と、オイル出口部分２０とを備えている。オ
イル入口部分１６とオイル出口部分２０とは、摩擦ライ
ニング１０をプレス加工、とりわけ望ましくはエンボス
加工することにより形成される。細長く大きなオイルリ
ザーバ部分として機能するチャネルの中間部分１８は、
摩擦ライニング１０を貫通するようなパンチング加工に
よって形成される。オイル入口部分１６およびオイル出
口部分２０は、ほぼ矩形の横断面形状を有する、比較的
狭い溝である。オイル入口部分１６は、摩擦ライニング
１０の外側エッジ１２における半径方向の、すなわち半
径方向を向いた入口開口から始まっており、そこから９
０度曲がっている。オイル入口部分１６は、それから、
摩擦ライニング１０の外側エッジ１２に接近した状態で
周方向に延び、拡大されたオイルリザーバ部分である中
間部分１８へと及び、該中間部分１８に受け入れられる
ようになっている。この実施例におけるチャネルの中間
部分１８は、拡大されたオフセット形状、すなわち段付
き形状の穴ないし開口である。中間部分１８の形状や大
きさは、別の態様に変えてもよい。オイル出口部分２０
は、中間部分１８から周方向に延び、それから９０度曲
がって、摩擦ライニング１０の内側エッジに開く半径方
向の、すなわち半径方向を向いた出口開口を形成してい
る。
【００１３】図１に示されたもう一つの実施例において
は、中間部分１８ａは、細長い、ほぼ長円または楕円形
状をした穴ないし開口１８ａである。この開口１８ａ
は、ほぼ周方向に長く延びている。さらに別の実施例に
おいては、中間部分１８ｂは、同じくほぼ長円または楕
円形状の開口１８ｂであるが、該開口１８ｂは、ほぼ半
径方向に長く延びている。
は、中間部分１８ａは、細長い、ほぼ長円または楕円形
状をした穴ないし開口１８ａである。この開口１８ａ
は、ほぼ周方向に長く延びている。さらに別の実施例に
おいては、中間部分１８ｂは、同じくほぼ長円または楕
円形状の開口１８ｂであるが、該開口１８ｂは、ほぼ半
径方向に長く延びている。
【００１４】図１に示すように、第１の実施例において
は、中間部分１８は、半径方向に段が付いており、外側
部と内側部とを有する形になっている。外側部は半径方
向外方の位置にて周方向に延びており、内側部は半径方
向内方の位置にてやはり周方向に延びており、両者は互
いに連結している。内側部と外側部とは互いに流体連通
しており、段差を形成している。この段差により、内側
部と外側部とが半径方向および周方向にずれた形になっ
ている。オイル入口部分１６は、中間部分１８の外側部
にオイルを流入させるように連通している。オイル出口
部分２０は、中間部分１８の内側部に連通し、該内側部
から周方向に延びている。
は、中間部分１８は、半径方向に段が付いており、外側
部と内側部とを有する形になっている。外側部は半径方
向外方の位置にて周方向に延びており、内側部は半径方
向内方の位置にてやはり周方向に延びており、両者は互
いに連結している。内側部と外側部とは互いに流体連通
しており、段差を形成している。この段差により、内側
部と外側部とが半径方向および周方向にずれた形になっ
ている。オイル入口部分１６は、中間部分１８の外側部
にオイルを流入させるように連通している。オイル出口
部分２０は、中間部分１８の内側部に連通し、該内側部
から周方向に延びている。
【００１５】図２を参照する。オイル入口部分１６およ
びオイル出口部分２０は、プレス加工により形成された
狭い溝であり、該溝は矩形のプロファイルすなわち横断
面形状を有している。図３を参照する。狭く、矩形の横
断面形状を有するオイル出口部分２０ａは、中間部分１
８ａによって画成されたオイルリザーバ部分からオイル
を受ける。
びオイル出口部分２０は、プレス加工により形成された
狭い溝であり、該溝は矩形のプロファイルすなわち横断
面形状を有している。図３を参照する。狭く、矩形の横
断面形状を有するオイル出口部分２０ａは、中間部分１
８ａによって画成されたオイルリザーバ部分からオイル
を受ける。
【００１６】図１に示すように、ひとつのオイル用チャ
ネルのオイル入口部分１６は、隣のオイル用チャネルの
オイル出口部分、すなわちオイル出口部分２０ａと、摩
擦ライニング１０の周方向に沿って長さ部分が重なり合
うことができる。逆に、これもまた図１に示すように、
オイル出口部分２０ａを有するオイル用チャネルのオイ
ル入口部分１６ａは、隣接するオイル用チャネルのオイ
ル出口部分２０ｂと、摩擦ライニング１０の周方向に沿
って長さ部分が重なり合うことができる。
ネルのオイル入口部分１６は、隣のオイル用チャネルの
オイル出口部分、すなわちオイル出口部分２０ａと、摩
擦ライニング１０の周方向に沿って長さ部分が重なり合
うことができる。逆に、これもまた図１に示すように、
オイル出口部分２０ａを有するオイル用チャネルのオイ
ル入口部分１６ａは、隣接するオイル用チャネルのオイ
ル出口部分２０ｂと、摩擦ライニング１０の周方向に沿
って長さ部分が重なり合うことができる。
【００１７】リング形状の支持部材９とリング形状の摩
擦ライニング１０とを有するディスク組立体８を作る方
法においては、摩擦ライニング１０を、支持部材９の少
なくとも一方の側面に隣接させて装架する。この装架に
先だって、オイルリザーバ部分すなわち中間部分１８，
１８ａおよび１８ｂが、摩擦ライニング１０を貫通する
ようなパンチング加工により形成される。摩擦ライニン
グ１０を結合する（ｂｏｎｄｉｎｇ）工程において、入
口部分１６，１６ａおよび１６ｂの溝が、出口部分２
０，２０ａおよび２０ｂの溝とともに、プレス加工によ
り、とりわけ望ましくはエンボス加工により、摩擦ライ
ニング１０の表面に形成される。
擦ライニング１０とを有するディスク組立体８を作る方
法においては、摩擦ライニング１０を、支持部材９の少
なくとも一方の側面に隣接させて装架する。この装架に
先だって、オイルリザーバ部分すなわち中間部分１８，
１８ａおよび１８ｂが、摩擦ライニング１０を貫通する
ようなパンチング加工により形成される。摩擦ライニン
グ１０を結合する（ｂｏｎｄｉｎｇ）工程において、入
口部分１６，１６ａおよび１６ｂの溝が、出口部分２
０，２０ａおよび２０ｂの溝とともに、プレス加工によ
り、とりわけ望ましくはエンボス加工により、摩擦ライ
ニング１０の表面に形成される。
【００１８】特許請求の範囲を逸脱しない限りにおい
て、上述した実施例のさらなる変更例を本発明の範囲に
含めることができる。
て、上述した実施例のさらなる変更例を本発明の範囲に
含めることができる。
【図１】本発明によるディスク組立体の平面図であり、
例示して説明するために、一つの摩擦ライニングに複数
のオイル用チャネル形状を示してある。
例示して説明するために、一つの摩擦ライニングに複数
のオイル用チャネル形状を示してある。
【図２】図１に示したディスク組立体の拡大断片透視図
である。
である。
【図３】図１の線３−３に沿った拡大断片横断面図であ
る。
る。
８ ディスク組立体、９ 支持部材、１０ 摩擦ライニ
ング、１２ 外側エッジ、１４ 内側エッジ、１６；１
６ａ；１６ｂ 入口部分、１８；１８ａ；１８ｂ中間部
分、２０；２０ａ；２０ｂ 出口部分
ング、１２ 外側エッジ、１４ 内側エッジ、１６；１
６ａ；１６ｂ 入口部分、１８；１８ａ；１８ｂ中間部
分、２０；２０ａ；２０ｂ 出口部分
Claims (5)
- 【請求項１】 両側面を有する支持部材と、該両側面の
少なくとも一方に隣接して設けられた摩擦ライニングに
して、外側エッジおよび内側エッジを有する摩擦ライニ
ングと、該摩擦ライニングに画成されたオイル用チャネ
ルと、を備えたディスク組立体であって、該オイル用チ
ャネルが、前記摩擦ライニングに形成され、前記外側エ
ッジから延びているオイル入口部分と、該オイル入口部
分と連通するリザーバ部分を画成し、前記摩擦ライニン
グを貫通している中間部分と、前記摩擦ライニングに形
成され、前記中間部分と連通して前記内側エッジへと延
びている出口部分とを備えている、ディスク組立体。 - 【請求項２】 前記入口部分および前記出口部分が、前
記摩擦ライニングをプレス加工することにより形成され
ている、請求項１に記載のディスク組立体。 - 【請求項３】 前記入口部分および前記出口部分が、前
記摩擦ライニングをエンボス加工することにより形成さ
れている、請求項２に記載のディスク組立体。 - 【請求項４】 前記中間部分が、前記摩擦ライニングを
パンチング加工により打ち抜いて形成された、拡大され
たオイルリザーバ部分を画成している、請求項２に記載
のディスク組立体。 - 【請求項５】 支持部材と、該支持部材の少なくとも一
方の側面に隣接して設けられたリング形状の摩擦ライニ
ングとを有するディスク組立体を作る方法であって、パ
ンチング加工により前記摩擦ライニングを貫通する中間
オイルリザーバ部分を形成する段階と、前記摩擦ライニ
ングを前記支持部材に結合する段階と、該結合する段階
にてエンボス加工により前記摩擦ライニングに入口チャ
ネルおよび出口チャネルを形成する段階と、を備える方
法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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