JP2000096401A - 伸縮性経編地 - Google Patents
伸縮性経編地Info
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- JP2000096401A JP2000096401A JP10269684A JP26968498A JP2000096401A JP 2000096401 A JP2000096401 A JP 2000096401A JP 10269684 A JP10269684 A JP 10269684A JP 26968498 A JP26968498 A JP 26968498A JP 2000096401 A JP2000096401 A JP 2000096401A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- elastic yarn
- knitted fabric
- yarns
- elastic
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 伸縮性を有し、薄地、軽量である伸縮性経編
地を提供する。 【解決手段】(1) 1〜2コース毎にフロント糸とバック
糸が交互にニットループを形成している2枚筬経編地で
あって、少なくとも一方の筬に被覆弾性糸を用いてなる
伸縮性経編地。(2) 前記フロント糸に被覆弾性糸以外の
弾性糸または非弾性糸を用い、バック糸に被覆弾性糸を
用いる伸縮性経編地。(3) 前記フロント糸に被覆弾性糸
を用い、バック糸に被覆弾性糸を用いる伸縮性経編地。
地を提供する。 【解決手段】(1) 1〜2コース毎にフロント糸とバック
糸が交互にニットループを形成している2枚筬経編地で
あって、少なくとも一方の筬に被覆弾性糸を用いてなる
伸縮性経編地。(2) 前記フロント糸に被覆弾性糸以外の
弾性糸または非弾性糸を用い、バック糸に被覆弾性糸を
用いる伸縮性経編地。(3) 前記フロント糸に被覆弾性糸
を用い、バック糸に被覆弾性糸を用いる伸縮性経編地。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は伸縮性経編地に関
し、さらに詳しくは被覆弾性糸を使用して薄地軽量化さ
れた伸縮性経編地に関するものである。
し、さらに詳しくは被覆弾性糸を使用して薄地軽量化さ
れた伸縮性経編地に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、アウター、インナーなどには
経編地が多く使用されており、特にポリウレタン弾性糸
などの伸縮性に富む弾性糸を交編したストレッチ経編地
が大きく販売量を伸ばしている。また、最近の薄地軽量
化ブームにより、ストレッチ経編地でも薄地軽量でかつ
伸縮性に富む経編地が要求されている。
経編地が多く使用されており、特にポリウレタン弾性糸
などの伸縮性に富む弾性糸を交編したストレッチ経編地
が大きく販売量を伸ばしている。また、最近の薄地軽量
化ブームにより、ストレッチ経編地でも薄地軽量でかつ
伸縮性に富む経編地が要求されている。
【0003】そこで、伸縮性を有し、薄地軽量化経編地
の要求を満たすため2枚筬の経編機を使用し、1枚の筬
を弾性糸使いとし、もう1枚の筬に非弾性糸を使用した
伸縮性薄地軽量経編地の試作がなされたり、また、3枚
筬の経編機を使用し、2枚の筬には非弾性糸を使用して
2枚筬の組織を編成し、もう1枚の筬に弾性糸を使用し
てこの弾性糸を挿入により2枚筬の編地中に組織する方
法などが行われているが、薄地軽量の経編地は得られて
いない。さらに、特開平4−257353号公報には、
弾性糸と非弾性糸の被覆弾性糸を使用し、該被覆弾性糸
を経編地中に挿入する編成方法も行われている。しか
し、この方法によっても、被覆弾性糸の挿入糸が編地中
から抜けないように被覆弾性糸を太くしたり、挿入組織
の振りを大きくする必要があり、その結果、薄地、軽量
化された編地は得られない。以上のように、従来の技術
では伸縮性は充分得られるものの、織物の平織りに匹敵
する薄地化、軽量化された編地は得られていないのが現
状である。
の要求を満たすため2枚筬の経編機を使用し、1枚の筬
を弾性糸使いとし、もう1枚の筬に非弾性糸を使用した
伸縮性薄地軽量経編地の試作がなされたり、また、3枚
筬の経編機を使用し、2枚の筬には非弾性糸を使用して
2枚筬の組織を編成し、もう1枚の筬に弾性糸を使用し
てこの弾性糸を挿入により2枚筬の編地中に組織する方
法などが行われているが、薄地軽量の経編地は得られて
いない。さらに、特開平4−257353号公報には、
弾性糸と非弾性糸の被覆弾性糸を使用し、該被覆弾性糸
を経編地中に挿入する編成方法も行われている。しか
し、この方法によっても、被覆弾性糸の挿入糸が編地中
から抜けないように被覆弾性糸を太くしたり、挿入組織
の振りを大きくする必要があり、その結果、薄地、軽量
化された編地は得られない。以上のように、従来の技術
では伸縮性は充分得られるものの、織物の平織りに匹敵
する薄地化、軽量化された編地は得られていないのが現
状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
従来技術の問題点を解決し、伸縮性を有し、かつ薄地軽
量化された伸縮性経編地を提供することにある。
従来技術の問題点を解決し、伸縮性を有し、かつ薄地軽
量化された伸縮性経編地を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するため、伸縮性経編地を構成する各要素につい
て検討した結果、2枚筬の特殊組織において、弾性糸と
して被覆弾性糸を用いることにより、上記課題が達成さ
れることを見出し、本発明に到達したものである。すな
わち、本願で特許請求される発明は以下のとおりであ
る。
を解決するため、伸縮性経編地を構成する各要素につい
て検討した結果、2枚筬の特殊組織において、弾性糸と
して被覆弾性糸を用いることにより、上記課題が達成さ
れることを見出し、本発明に到達したものである。すな
わち、本願で特許請求される発明は以下のとおりであ
る。
【0006】(1)1〜2コース毎にフロント糸とバッ
ク糸が交互にニットループを形成している2枚筬経編地
であって、少なくとも一方の筬に被覆弾性糸を用いてな
る伸縮性経編地。 (2)前記フロント糸に被覆弾性糸以外の弾性糸または
非弾性糸を用い、バック糸に被覆弾性糸を用いることを
特徴とする(1)記載の伸縮性経編地。 (3)前記フロント糸に被覆弾性糸を用い、バック糸に
被覆弾性糸を用いることを特徴とする(1)記載の伸縮
性経編地。
ク糸が交互にニットループを形成している2枚筬経編地
であって、少なくとも一方の筬に被覆弾性糸を用いてな
る伸縮性経編地。 (2)前記フロント糸に被覆弾性糸以外の弾性糸または
非弾性糸を用い、バック糸に被覆弾性糸を用いることを
特徴とする(1)記載の伸縮性経編地。 (3)前記フロント糸に被覆弾性糸を用い、バック糸に
被覆弾性糸を用いることを特徴とする(1)記載の伸縮
性経編地。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明における伸縮性経編地は、
1〜2コース毎にフロント糸とバック糸が交互にニット
ループを形成している2枚筬経編地である。このような
経編地の組織としては、例えば、フロント糸が1−0/
1−1/1−2/1−1でバック糸が1−1/1−2/
1−1/1−0である組織、フロント糸が1−0/1−
1/2−3/1−1でニットループとニットループとの
間が2針離れ、バック糸が1−1/1−0/1−1/1
−2である組織、フロント糸が1−0/1−2/1−1
/1−0/1−2/1−1でバック糸が1−1/1−1
/1−0/1−1/1−1/1−2である組織などが挙
げられる。
1〜2コース毎にフロント糸とバック糸が交互にニット
ループを形成している2枚筬経編地である。このような
経編地の組織としては、例えば、フロント糸が1−0/
1−1/1−2/1−1でバック糸が1−1/1−2/
1−1/1−0である組織、フロント糸が1−0/1−
1/2−3/1−1でニットループとニットループとの
間が2針離れ、バック糸が1−1/1−0/1−1/1
−2である組織、フロント糸が1−0/1−2/1−1
/1−0/1−2/1−1でバック糸が1−1/1−1
/1−0/1−1/1−1/1−2である組織などが挙
げられる。
【0008】このような組織で編成された経編地では、
1〜2コース毎にフロント糸とバック糸が交互にニット
ループを形成して配置されており、従来の2枚筬の代表
的な伸縮性編地であるフロント糸が1−0/2−3でバ
ック糸の弾性糸が1−2/1−0の組織のように、コー
ス毎に各筬がニットループを形成しないため、編地の薄
地化、軽量化を図ることができる。
1〜2コース毎にフロント糸とバック糸が交互にニット
ループを形成して配置されており、従来の2枚筬の代表
的な伸縮性編地であるフロント糸が1−0/2−3でバ
ック糸の弾性糸が1−2/1−0の組織のように、コー
ス毎に各筬がニットループを形成しないため、編地の薄
地化、軽量化を図ることができる。
【0009】本発明において、上記2枚筬経編地には、
少なくとも一方の筬に被覆弾性糸が用いられる。本発明
に用いられる被覆弾性糸としては、弾性糸と非弾性糸と
による複合糸、弾性糸に長繊維または紡績糸の非弾性糸
をカバリングした糸、弾性糸と長繊維または紡績糸の非
弾性糸の撚糸としたもの、弾性糸と長繊維または紡績糸
の非弾性糸とを空気圧などにより交絡させた糸、非弾性
糸の精紡中に弾性糸を混合した糸、またはこれらの被覆
弾性糸と非弾性糸または弾性糸とを撚糸やカバリングな
どにより組み合わせた糸などが挙げられる。これらの被
覆弾性糸は、製編中の糸切れの発生を紡糸する点から、
毛羽や太さ斑の少ない均一な糸が好ましい。
少なくとも一方の筬に被覆弾性糸が用いられる。本発明
に用いられる被覆弾性糸としては、弾性糸と非弾性糸と
による複合糸、弾性糸に長繊維または紡績糸の非弾性糸
をカバリングした糸、弾性糸と長繊維または紡績糸の非
弾性糸の撚糸としたもの、弾性糸と長繊維または紡績糸
の非弾性糸とを空気圧などにより交絡させた糸、非弾性
糸の精紡中に弾性糸を混合した糸、またはこれらの被覆
弾性糸と非弾性糸または弾性糸とを撚糸やカバリングな
どにより組み合わせた糸などが挙げられる。これらの被
覆弾性糸は、製編中の糸切れの発生を紡糸する点から、
毛羽や太さ斑の少ない均一な糸が好ましい。
【0010】弾性糸としては、ポリウレタン系、ポリエ
ーテルエステル系等の弾性繊維が使用可能である。ポリ
ウレタン系弾性繊維では、例えば、乾式紡糸または溶融
紡糸したものが使用でき、ポリマーや紡糸方法には特に
限定されない。弾性糸の繊度は10〜70デニールのも
のが好ましい。また破断伸度が400〜1000%の範
囲にあり伸縮性に優れ、さらに染色加工時のプレセット
工程の通常の処理温度である190℃近辺で伸縮性を損
なわない弾性糸が好ましい。
ーテルエステル系等の弾性繊維が使用可能である。ポリ
ウレタン系弾性繊維では、例えば、乾式紡糸または溶融
紡糸したものが使用でき、ポリマーや紡糸方法には特に
限定されない。弾性糸の繊度は10〜70デニールのも
のが好ましい。また破断伸度が400〜1000%の範
囲にあり伸縮性に優れ、さらに染色加工時のプレセット
工程の通常の処理温度である190℃近辺で伸縮性を損
なわない弾性糸が好ましい。
【0011】非弾性糸としては、公知の繊維種や公知の
形態の繊維を使用することができる。このような繊維と
しては、例えば、ウール、絹等の天然繊維、キュプラ、
レーヨン等のセルロース系繊維、アセテート、ポリエス
テル、ナイロン等の合成繊維等の各種繊維、形態も短繊
維、長繊維、丸断面や異型断面、原糸、未延伸糸(PO
Yを含む)、高速紡糸糸条(例えばスピンテイクアップ
やスピンドローテイクアップ)、太細糸、意匠糸、仮撚
糸等の捲縮加工糸等が挙げられる。これら繊維種や形態
を一種以上組み合わせた、混紡、交絡、交撚、複合仮
撚、流体噴射加工等公知の複合手段による複合糸でもよ
く、適宜用途に応じて選定することができる。これらの
非弾性糸の太さには特に限定されないが、通常、デニー
ル換算で20〜150デニール、好ましくは30〜10
0デニール程度の糸が使用される。非弾性糸の太さが2
0デニール未満では、被覆弾性糸の強力が低く、編地の
強度不足が生じたり、弾性糸の被覆性が十分でなくな
り、弾性糸の光脆化を生じるなど性能面の問題が発生す
る場合がある。また150デニールよりも太い場合は、
糸が太いため、薄地軽量化編地が得られない場合があ
る。
形態の繊維を使用することができる。このような繊維と
しては、例えば、ウール、絹等の天然繊維、キュプラ、
レーヨン等のセルロース系繊維、アセテート、ポリエス
テル、ナイロン等の合成繊維等の各種繊維、形態も短繊
維、長繊維、丸断面や異型断面、原糸、未延伸糸(PO
Yを含む)、高速紡糸糸条(例えばスピンテイクアップ
やスピンドローテイクアップ)、太細糸、意匠糸、仮撚
糸等の捲縮加工糸等が挙げられる。これら繊維種や形態
を一種以上組み合わせた、混紡、交絡、交撚、複合仮
撚、流体噴射加工等公知の複合手段による複合糸でもよ
く、適宜用途に応じて選定することができる。これらの
非弾性糸の太さには特に限定されないが、通常、デニー
ル換算で20〜150デニール、好ましくは30〜10
0デニール程度の糸が使用される。非弾性糸の太さが2
0デニール未満では、被覆弾性糸の強力が低く、編地の
強度不足が生じたり、弾性糸の被覆性が十分でなくな
り、弾性糸の光脆化を生じるなど性能面の問題が発生す
る場合がある。また150デニールよりも太い場合は、
糸が太いため、薄地軽量化編地が得られない場合があ
る。
【0012】本発明において、被覆弾性糸には任意の形
態のものが使用できる。例えば、弾性糸と非弾性糸を撚
糸した合撚糸の場合、合撚数は、編地の薄地軽量化およ
び製造時の糸切れ発生等の点から、通常200〜300
0T/m、好ましくは500〜2000T/mとされ
る。また弾性糸とセルロース長繊維を合撚する手段とし
ては、通常よく使われる撚糸機、例えば、ダブルツイス
ター、イタリー式撚糸機、リング撚糸機、合撚機等の機
械が用いられる。なお、被覆弾性糸の糸品質を安定化さ
せるために、あらかじめ弾性糸とセルロース長繊維の両
者を交絡加工、低撚り数(30〜300T/m)で交撚
または複合仮撚り等の手段で引き揃える等の工程を単独
または組み合わせて施した後、合撚することが好まし
い。例えば、複合撚糸機や交絡加工装置を撚糸機に取り
付け、交絡加工と合撚を連続して行うことが好ましい。
態のものが使用できる。例えば、弾性糸と非弾性糸を撚
糸した合撚糸の場合、合撚数は、編地の薄地軽量化およ
び製造時の糸切れ発生等の点から、通常200〜300
0T/m、好ましくは500〜2000T/mとされ
る。また弾性糸とセルロース長繊維を合撚する手段とし
ては、通常よく使われる撚糸機、例えば、ダブルツイス
ター、イタリー式撚糸機、リング撚糸機、合撚機等の機
械が用いられる。なお、被覆弾性糸の糸品質を安定化さ
せるために、あらかじめ弾性糸とセルロース長繊維の両
者を交絡加工、低撚り数(30〜300T/m)で交撚
または複合仮撚り等の手段で引き揃える等の工程を単独
または組み合わせて施した後、合撚することが好まし
い。例えば、複合撚糸機や交絡加工装置を撚糸機に取り
付け、交絡加工と合撚を連続して行うことが好ましい。
【0013】また被覆弾性糸として、弾性糸と非弾性糸
とのカバリング糸を使用する場合は、シングルカバリン
グでもダブルカバリングでもよいが、シングルカバリン
グの方が編地の薄地軽量化が得られやすい。カバリング
数などのカバリング条件には特に制限はなく、公知の範
囲内で選択すれば良いが、通常、カバリング数は300
〜2000T/m、好ましくは400〜1000T/m
程度とされ、弾性糸のドラフト率は1.5〜3.5、好
ましくは2.0〜3.0程度とされる。
とのカバリング糸を使用する場合は、シングルカバリン
グでもダブルカバリングでもよいが、シングルカバリン
グの方が編地の薄地軽量化が得られやすい。カバリング
数などのカバリング条件には特に制限はなく、公知の範
囲内で選択すれば良いが、通常、カバリング数は300
〜2000T/m、好ましくは400〜1000T/m
程度とされ、弾性糸のドラフト率は1.5〜3.5、好
ましくは2.0〜3.0程度とされる。
【0014】本発明における2枚筬経編地は、トリコッ
ト編機、ラッセル編機等の経編機により編成される。編
機のゲージは任意の密度の編機が使用できるが、本発明
の目的を達成するには22ゲージ/インチ以上の編機の
使用が好ましい。また2枚筬のフロント糸とバック糸の
両方に被覆弾性糸を使用してもよく、フロント糸または
バック糸のいずれか一枚のみに被覆弾性糸を使用し、他
の1枚には被覆弾性糸以外の弾性糸または非弾性糸を供
給してもよい。特に被覆弾性糸をバック糸に配置し、フ
ロント糸に被覆弾性糸以外の弾性糸または非弾性糸を使
用するのが編地の薄地軽量化を図る点で好ましい。この
場合、被覆弾性糸以外の弾性糸または非弾性糸には、任
意の太さのものが使用でき、使用する編機のゲージ、伸
縮性経編地の厚みや目付を考慮して最適な太さの糸を使
用するのが好ましい。
ト編機、ラッセル編機等の経編機により編成される。編
機のゲージは任意の密度の編機が使用できるが、本発明
の目的を達成するには22ゲージ/インチ以上の編機の
使用が好ましい。また2枚筬のフロント糸とバック糸の
両方に被覆弾性糸を使用してもよく、フロント糸または
バック糸のいずれか一枚のみに被覆弾性糸を使用し、他
の1枚には被覆弾性糸以外の弾性糸または非弾性糸を供
給してもよい。特に被覆弾性糸をバック糸に配置し、フ
ロント糸に被覆弾性糸以外の弾性糸または非弾性糸を使
用するのが編地の薄地軽量化を図る点で好ましい。この
場合、被覆弾性糸以外の弾性糸または非弾性糸には、任
意の太さのものが使用でき、使用する編機のゲージ、伸
縮性経編地の厚みや目付を考慮して最適な太さの糸を使
用するのが好ましい。
【0015】また本発明において、経編機上でのフロン
ト糸、バック糸の糸セットは、フロント筬およびバック
筬すべての筬に糸を供給するオールインセットや、隣り
合う筬1本交互に経糸を供給する1イン1アウトセット
でもよい。なお、1イン1アウトセットの場合は、編成
組織で2針以上振ることが必要である。また1イン1ア
ウトの場合、隣り合う編成針には、フロント糸とバック
糸が交互にルーピングされ、フロント糸、バック糸とも
ルーピングされない編成針がないようにフロント筬とバ
ック筬の位置を調整することが必要である。
ト糸、バック糸の糸セットは、フロント筬およびバック
筬すべての筬に糸を供給するオールインセットや、隣り
合う筬1本交互に経糸を供給する1イン1アウトセット
でもよい。なお、1イン1アウトセットの場合は、編成
組織で2針以上振ることが必要である。また1イン1ア
ウトの場合、隣り合う編成針には、フロント糸とバック
糸が交互にルーピングされ、フロント糸、バック糸とも
ルーピングされない編成針がないようにフロント筬とバ
ック筬の位置を調整することが必要である。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、
弾性糸のデニールの測定方法は下記の方法で行った。 (1)弾性糸のデニールの測定方法 20℃、相対湿度65%雰囲気下で弾性糸を無緊張かつ
無荷電で直線状に静置し24時間放置し放縮させる。こ
の後、試料を900mmの長さで切断したものを10本
合わせて秤量し、9000mあたりの重量に換算し、そ
の値をデニールとする。
が、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、
弾性糸のデニールの測定方法は下記の方法で行った。 (1)弾性糸のデニールの測定方法 20℃、相対湿度65%雰囲気下で弾性糸を無緊張かつ
無荷電で直線状に静置し24時間放置し放縮させる。こ
の後、試料を900mmの長さで切断したものを10本
合わせて秤量し、9000mあたりの重量に換算し、そ
の値をデニールとする。
【0017】実施例1 キュプラ長繊維50デニール/30フィラメントとポリ
ウレタン系弾性糸(旭化成工業社製商品名、ロイカ)4
0デニールを2.5倍に伸長しつつ、引き揃えて交絡加
工を施し、次いで、設定撚数400T/mで、撚り方向
Zに合撚して被覆弾性糸を作製した。この被覆弾性糸
を、トリコット編機のフロントとバック両方に配置して
以下の条件で編成した。
ウレタン系弾性糸(旭化成工業社製商品名、ロイカ)4
0デニールを2.5倍に伸長しつつ、引き揃えて交絡加
工を施し、次いで、設定撚数400T/mで、撚り方向
Zに合撚して被覆弾性糸を作製した。この被覆弾性糸
を、トリコット編機のフロントとバック両方に配置して
以下の条件で編成した。
【0018】 ・編機ゲージ:28ゲージ ・組織 :フロント 1−0/1−1/1−2/1−1 :バック 1−1/1−2/1−1/1−0 ・糸セット :フロント糸、バック糸ともオールイン ・機上コース:65コース/in ・ランナー長:フロント 55cm :バック 50cm 編成した編地を、精錬、プレセット(190℃)、10
0℃で30分染色後、170℃で仕上げした。得られた
編地は、目付150g/m2 、厚み0.4mmであり、
また伸縮性が良好で、薄地軽量でソフトな風合いを有
し、インナーに適したものであった。
0℃で30分染色後、170℃で仕上げした。得られた
編地は、目付150g/m2 、厚み0.4mmであり、
また伸縮性が良好で、薄地軽量でソフトな風合いを有
し、インナーに適したものであった。
【0019】実施例2 ポリウレタン系弾性糸(旭化成工業社製商品名、ロイ
カ)20デニールを3.0倍に伸長しつつ、ポリエステ
ル長繊維30デニール/12フィラメントを撚り数60
0T/mでシングルカバーリングして被覆弾性糸とし
た。この被覆弾性糸をトリコット編機のバックに配置
し、フロントにはポリエステル長繊維50デニール/3
6フィラメントを配置して以下の条件で編成した。
カ)20デニールを3.0倍に伸長しつつ、ポリエステ
ル長繊維30デニール/12フィラメントを撚り数60
0T/mでシングルカバーリングして被覆弾性糸とし
た。この被覆弾性糸をトリコット編機のバックに配置
し、フロントにはポリエステル長繊維50デニール/3
6フィラメントを配置して以下の条件で編成した。
【0020】 ・編機ゲージ:28ゲージ ・組織 :フロント 1−0/1−1/2−3/1−1 :バック 1−1/1−2/1−1/1−0 ・糸セット :フロント糸、バック糸ともオールイン ・機上コース:65コース/in ・ランナー長:フロント 70cm :バック 50cm
【0021】編成した編地を、精錬、プレセット(19
0℃)、125℃で30分染色後、170℃で仕上げし
た。得られた編地は、目付150g/m2 、厚み0.4
mmであり、また伸縮性が良好で、超軽量で薄地であ
り、インナーおよびアウターに適したものであった。
0℃)、125℃で30分染色後、170℃で仕上げし
た。得られた編地は、目付150g/m2 、厚み0.4
mmであり、また伸縮性が良好で、超軽量で薄地であ
り、インナーおよびアウターに適したものであった。
【0022】比較例1 実施例1において、被覆弾性糸に代えてポリウレタン系
弾性糸(旭化成工業社製商品名、ロイカ)40デニール
を使用した以外は実施例1と同様の方法で編地を編成し
た。その結果、編成条件をかなり調整しても、特にポリ
ウレタン系弾性糸の編成ができないため、編地の製造を
断念した。
弾性糸(旭化成工業社製商品名、ロイカ)40デニール
を使用した以外は実施例1と同様の方法で編地を編成し
た。その結果、編成条件をかなり調整しても、特にポリ
ウレタン系弾性糸の編成ができないため、編地の製造を
断念した。
【0023】比較例2 実施例1において、被覆弾性糸に代えてポリウレタン系
弾性糸(旭化成工業社製商品名、ロイカ)40デニール
を使用し、以下の組織で編成した以外は実施例1と同様
の方法で編地を編成した。 編成した編地を、精錬、プレセット(190℃)、10
0℃で30分染色後、170℃で仕上げした。得られた
編地は、目付250g/m2 、厚み0.8mmであり、
厚く重い編地であった。
弾性糸(旭化成工業社製商品名、ロイカ)40デニール
を使用し、以下の組織で編成した以外は実施例1と同様
の方法で編地を編成した。 編成した編地を、精錬、プレセット(190℃)、10
0℃で30分染色後、170℃で仕上げした。得られた
編地は、目付250g/m2 、厚み0.8mmであり、
厚く重い編地であった。
【0024】比較例3 実施例1で用いた被覆弾性糸を使用し、以下の組織で編
成した以外は実施例1と同様の方法で編地を編成した。 編成した編地を、精錬、プレセット(190℃)、10
0℃で30分染色後、170℃で仕上げした。得られた
編地は、目付360g/m2 、厚み0.9mmであり、
重量感のある厚い編地であった。
成した以外は実施例1と同様の方法で編地を編成した。 編成した編地を、精錬、プレセット(190℃)、10
0℃で30分染色後、170℃で仕上げした。得られた
編地は、目付360g/m2 、厚み0.9mmであり、
重量感のある厚い編地であった。
【0025】
【発明の効果】本発明の伸縮性経編地によれば、2枚筬
の特殊組織において少なくとも一方の筬に被覆弾性糸を
用いているため、製編性および伸縮性に優れ、かつ薄地
軽量で高品位の製品を得ることができる。
の特殊組織において少なくとも一方の筬に被覆弾性糸を
用いているため、製編性および伸縮性に優れ、かつ薄地
軽量で高品位の製品を得ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 1〜2コース毎にフロント糸とバック糸
が交互にニットループを形成している2枚筬経編地であ
って、少なくとも一方の筬に被覆弾性糸を用いてなる伸
縮性経編地 - 【請求項2】 前記フロント糸に非弾性糸を用い、バッ
ク糸に被覆弾性糸を用いることを特徴とする請求項1記
載の伸縮性経編地。 - 【請求項3】 前記フロント糸に被覆弾性糸を用い、バ
ック糸に被覆弾性糸を用いることを特徴とする請求項1
記載の伸縮性経編地。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10269684A JP2000096401A (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | 伸縮性経編地 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10269684A JP2000096401A (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | 伸縮性経編地 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000096401A true JP2000096401A (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=17475760
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10269684A Pending JP2000096401A (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | 伸縮性経編地 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000096401A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002090634A1 (fr) * | 2001-04-24 | 2002-11-14 | Morikawa Nenshi Kabushiki Kaisha | Torsion composite et procede de production correspondant, tissu tisse et tissu tricote au moyen de la torsion composite |
JP2012144836A (ja) * | 2010-12-20 | 2012-08-02 | Fukui Tateami Kogyo Kk | トリコット地とその製造方法 |
JP2020133068A (ja) * | 2019-02-22 | 2020-08-31 | 旭化成株式会社 | 編地及び該編地を用いた衣服 |
-
1998
- 1998-09-24 JP JP10269684A patent/JP2000096401A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002090634A1 (fr) * | 2001-04-24 | 2002-11-14 | Morikawa Nenshi Kabushiki Kaisha | Torsion composite et procede de production correspondant, tissu tisse et tissu tricote au moyen de la torsion composite |
JP2012144836A (ja) * | 2010-12-20 | 2012-08-02 | Fukui Tateami Kogyo Kk | トリコット地とその製造方法 |
JP2020133068A (ja) * | 2019-02-22 | 2020-08-31 | 旭化成株式会社 | 編地及び該編地を用いた衣服 |
JP7320357B2 (ja) | 2019-02-22 | 2023-08-03 | 旭化成株式会社 | 編地及び該編地を用いた衣服 |
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