JP2000096091A - 環境保全型食器洗浄用組成物及び水性ホ―ムケア製品洗浄用組成物 - Google Patents

環境保全型食器洗浄用組成物及び水性ホ―ムケア製品洗浄用組成物

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JP2000096091A
JP2000096091A JP11021279A JP2127999A JP2000096091A JP 2000096091 A JP2000096091 A JP 2000096091A JP 11021279 A JP11021279 A JP 11021279A JP 2127999 A JP2127999 A JP 2127999A JP 2000096091 A JP2000096091 A JP 2000096091A
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Akira Kamiya
昭 神谷
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SANIIDA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 付着しても皮膚を荒らさず、優れた洗浄能力
を有し、界面活性剤の使用量の少ない、弱酸性の範囲の
ホームケア製品用洗浄剤、手を荒らさない弱酸性の手洗
いによる食器用洗剤及び洗浄力の優れた抗菌性の中性自
動食器洗浄機用洗浄剤を提供する。 【解決手段】 (a)0.1〜5.0重量%の、テルペ
ン系アルコール、リモネン、ピネン、酢酸リナリル及び
酢酸ボルニルからなる群から選択される精油成分並びに
(b)3.0〜20.0重量%の、前記主成分を可溶化
するためのN−アシルアミノ酸塩を含み、pHが8.0
〜4.0の範囲にある環境保全型食器洗浄用組成物又は
それを希釈することによって調製するホームケア製品洗
浄用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テルペン系アルコ
ール、リモネン、ピネン、酢酸リナリル及び酢酸ボルニ
ルからなる群から選択される精油成分とN−アシルアミ
ノ酸塩とを含む食器洗浄用組成物及び前記食器洗浄用組
成物を2〜10倍程度に希釈して製造した環境保全型水
性ホームケア製品洗浄用組成物に関しており、その用途
は、手洗いによる食器洗い;レンジ、フライヤー、オー
ブン、かま及びグリドルのような熱機器の油洗浄;換気
扇、ダクト、フィルター及び排水口のような排水、排気
設備の油洗浄;まな板、米洗い機、野菜スライサー及び
シンクなどの調理機器の除菌、清掃;冷蔵庫、冷凍庫及
びコールドテーブルのような保管機器の内部清掃;ステ
ンレス器具の外装洗浄;タイルなどの床、壁の洗浄;カ
ウンター、テーブル及び椅子などの表面硬質物の清掃;
ガラスなどの清掃;洗面器及び便器などの衛生陶器の清
掃;事務用品などのスチール調度品の清掃;OA、テレ
ビなどの電気器具を内包する機器の清掃;ソファーなど
の皮革製品の清掃;板、クロスクロスばりなどの清掃;
プラスチック、ホーローなどの浴槽、壁、床の清掃;自
動車の内部備品の清掃;金属、化成品工具の洗浄;自動
食器洗い機の洗浄として利用される。併せて、前記洗浄
後に廃液を排出したときに排水管詰まりを防止すること
ができる洗浄剤としても機能する。
【0002】
【従来の技術】従来、すべての洗浄対象物に対して優れ
た洗浄力を有し、人及び環境の両方に対して安全な洗浄
剤はなかった。使用されている洗浄剤は、野菜用、食器
用、レンジなどに付着した油用、浴室の垢用、タバコの
脂などの住宅用等と汚れ別に構成されていた。また、ガ
ラスや陶器等の石材を素材とした硬質表面用、化学製品
でできたOA機器等の硬質表面用、畳や絨毯用、トイレ
の陶器用などと用途別に構成されていて、使用者にとっ
て非経済的であり、その液や飛散霧が肌や粘膜に付着し
たときの安全性や環境への影響等を一元的に把握できな
いため、洗浄力と人への安全性、廃液の環境安全性が両
立されない状況にあった。空気中に飛散させて使用する
ものは空気の汚染や化学品アレルギーの原因となってい
るし、様々な組成の洗浄剤が廃液として発生し、生活排
水として河川に放出してしまう結果となり、河川などの
好気性微生物の浄化能力を阻害して環境の悪化を招来し
ており、浄水場においても、浄水の負荷を著しく高めて
いた。また、近年新たに、下水道、川、や海で行われる
洗剤等の浄化のプロセスの中で洗浄物組成が新たに化学
反応を起こして、内分泌撹乱物質を創生するともみられ
ている。
【0003】従来、油取り用のホームケア製品用洗浄剤
は、石油系界面活性剤、有機溶剤等が配合されており、
その溶液のpHは8以上のアルカリ剤であり、アルカリ
により油脂を溶解していた。食器用洗剤において使用さ
れる脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムのようなセッケ
ンは、生分解性が良いので環境に好ましい反面、アルカ
リ性であり、そのため、皮膚が荒れる。また、石油系界
面活性剤、有機溶剤等が配合されているものは、ゴム手
袋等の装着が不可避であった。直鎖アルキルベンゼンス
ルホン酸塩等に代表される石油起源の洗剤は、pH6.
0〜8.0の中性であるが、蛋白変性を起こし、肌荒れ
を起こす。食器の洗浄は、毎日欠かすことのできない仕
事であるため、健康上の大きな問題となっている。特
に、食器洗浄機を用いた場合、洗浄成分として水酸化ナ
トリウムを使用しているためアルカリ度が高く危険で
あ。アルカリ度を押さえて泡の少ない非イオン界面活性
剤等を使用すると洗浄力が低下し、取り残しから細菌発
生のトラブルを生ずるため問題となっている。
【0004】環境への悪影響を配慮して、最近、天然起
源の界面活性剤の使用が増加しているが、界面活性力が
弱く、除去した油脂を包み込み、本下水道まで運搬でき
ないため、家屋と道路までの間の排水配管に除去した油
脂分が付着し、閉塞トラブルが著しく増加している。殊
に、集合住宅では、一本の排水配管を共同で使用するた
め、閉塞によるトラブルの増加はコミュニティの深刻な
問題となっている。
【0005】また、硬質表面用の住宅用洗浄剤やガラス
用として柑橘系精油やテルペン炭化水素を含有したもの
(特開平3−76797号公報)や、浴室用の垢取りと
して炭化水素やアルコール成分、エステル類を配合した
洗浄剤も提案されている(特開平1−221498号公
報)が、いずれも有機溶剤を主たる成分として含むため
に、スプレーとして使用する場合は、飛散により目や粘
膜を刺激し、皮膚アレルギーの原因となり、健康に悪影
響を与えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な課題を解決しようとするものであり、ホームケア製品
用洗浄剤においては、付着しても皮膚を荒らさず、飛散
した液体により目や粘膜を刺激せず、安全で無害であ
り、消毒、静菌能力があり、金属への防錆効果もあり、
使用限定することなく使用できる優れた洗浄能力を有
し、有機溶剤を含まず、界面活性剤の量は少なくて済
む、弱酸性の範囲の多用途洗浄剤を提供する。手洗いに
よる食器用洗剤においては、手を荒らさず、弱酸性であ
り、少ない界面活性剤量で優れた洗浄力を有し、洗浄後
においても、その廃液が排水管に付着した油脂類を溶解
し、その閉塞を防止するように働き、成分的にも環境に
対して安全である多目的洗浄剤を提供する。自動食器洗
浄機用洗浄剤としては、洗浄力の優れた抗菌性の中性洗
剤を提供する。洗浄力があるので油脂が溶解し、廃液中
の油脂が排水配管に付着し配管閉塞を起こすことを防止
する。テルペン系アルコールは、香料として知られてい
たが、液状又は固形状の高分子、油脂分を急速に溶解し
てしまうか、又は急速に細分化してエマルジョン化、ゲ
ル状化若しくはクリーム状化してしまうこと、即ち、乳
化、分散、ゲル化、ゾル化、クリーム状化又は可溶化し
てしまうことが発見された。
【0007】本発明者は、鋭意研究の結果、精油成分の
中で皮膚刺激性や感作性がなく、経口、経皮毒性がな
く、香りによる身体への影響や不快感を起こさず体内で
の代謝が明らかな成分から油脂溶解性を有するものを選
別した。モノテルペン系アルコールでは、リナロール、
ターピネオール、テルピネオール−4、ゲラニオール、
モノテルペン系炭化水素では、リモネン、ピネン、エス
テル類では、酢酸ボルニル及び酢酸リナリルのような酢
酸エステルが油脂溶解力に優れていることを発見した。
フェノール類、オキサイド類、エーテル類は、毒性があ
るため本発明で使用するのは好ましくない。また、精油
自体は、その成分が産地により異なったり、同一産地で
も採取の年度によりその成分が異なったりするので、毒
性を有する成分が混入する可能性があるため、本発明で
は除外した。従来、精油成分は有機溶剤などを使用して
可溶化していたが、有機溶剤は皮膚に付着した場合に発
癌性があること、化学的に安定な化合物が多いため、生
分解が遅く、本来、天然に存在しないことなどの理由に
より、その使用は好ましくない。
【0008】本発明者は、鋭意研究の結果、油脂溶解力
を有し、かつ安全な、幾つかの精油成分がN−アシルア
ミノ酸塩に溶解し、水性液体を生成することを発見し
た。また、他の精油成分は、N−アシルアミノ酸塩と共
に、しょ糖脂肪酸エステル又は脂肪酸アルキロールアミ
ドを添加すると溶液の安定性がよいことを発見した。例
えば、リナロール又はターピネオールでは、N−アシル
アラニン塩又はN−アシルグルタミン酸塩のようなN−
アシルアミノ酸のみで十分に溶解する。リモネン又はピ
ネンでは、上記のN−アシルアミノ酸塩の外に脂肪酸ア
ルキロールアミド又はしょ糖脂肪酸エステルを添加する
と十分に溶解する。また、酢酸リナリル又は酢酸ボルニ
ルでは、上記のN−アシルアミノ酸塩の外に脂肪酸アル
キロールアミドを添加する。
【0009】本発明の組成物は、皮膚を荒らさないこ
と、界面活性剤の量が少なくても従来の洗浄剤と同等以
上の洗浄力を有すること、そして、廃液中の精油成分の
油脂溶解力により排水配管の閉塞を防止することの効果
を有していて、人と環境の双方にとって安全な多用途洗
浄剤である。
【0010】このように、本発明では、精油成分を特定
の界面活性剤で可溶化するもので、水性液体を形成した
精油成分が溶剤などによりその作用を阻害されることな
く、直接被洗浄物に作用する。従って、界面活性剤の量
は極めて少なくて済み、優れた洗浄力を有している。ま
た、精油成分には薬理作用があり、また、N−アシルア
ミノ酸塩には肌荒れ防止作用を有するので、肌に優し
く、飛散液による目や粘液への刺激のない洗浄剤となっ
ている。
【0011】本発明で、「環境保全型」と規定したの
は、上述のとおり、環境に対する悪影響の大きい界面活
性剤は使用せず、蛋白変性を起こさず、また、酵素活性
を阻害しないことから人にも環境にも安全で比較的無害
な界面活性剤を使用し、しかもその排出量を最小限に止
めることができ、テルペン系アルコール、リモネン、ピ
ネン、酢酸リナリル及び酢酸ボルニルからなる群から選
択される精油成分(以下、テルペン系アルコール等とい
う。)は、その可溶化に有機溶剤を使用しないために自
然のバランスを妨げない。さらに、テルペン系アルコー
ル等には、使用後揮発してしまうため河川等に悪影響を
及ぼすことはなく、また、併せて、排出液として排出さ
れた後も、その活性成分により排水管の洗浄が可能であ
ることによる。さらに、本発明の洗浄用組成物は天然に
産出する物質又は天然に存在する物質を合成したものを
使用しているため、人畜無害であり、環境に優しい洗浄
剤である。このように、本発明の洗浄剤は、環境浄化剤
と呼び得る製品である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明では、テルペン系
アルコール等を界面活性剤であるN−アシルアミノ酸塩
でのみ可溶化するもので、可溶化されたテルペン系アル
コールが、溶剤などにより阻害されることなく直接洗浄
物に作用する。なお、必要に応じて、しょ糖脂肪酸エス
テル又は脂肪酸アルキロールアミドを添加する。従っ
て、界面活性剤の使用量はテルペン系アルコール等を可
溶化するのに十分な量でよく、極めて少ない量で優れた
洗浄力を生み出している。同時に、テルペンアルコール
の皮膚保護作用、N−アシルアミノ酸塩の肌荒れ防止作
用が、他の可溶化物や配合物によって阻害されないの
で、優れて肌に優しく、飛散液による目や粘膜への刺激
のない洗浄剤が得られた。
【0013】本発明は、第一に、(a)0.1〜5.0
重量%の、テルペン系アルコール、リモネン、ピネン、
酢酸リナリル及び酢酸ボルニルからなる群から選択され
る精油成分並びに(b)3.0〜20.0重量%の、前
記主成分を可溶化するためのN−アシルアミノ酸塩を含
み、pHが8.0〜4.0の範囲にある環境保全型食器
洗浄用組成物を提供するものである。
【0014】本発明は、第二に、上記の(a)及び
(b)成分を水で2倍以上希釈して含む環境保全型水性
ホームケア製品洗浄用組成物を提供するものである。こ
れらの組成物について以下に詳述する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明で使用するテルペン系アル
コール等は、人の肌のpHと同じく酸性範囲にあり、実
験により皮膚に損傷を与えないことが確認されている。
医学的にも経口毒性、皮膚刺激性、感作性、光毒性、神
経毒性などがなく、子供から高齢者、虚弱体質の人に対
しても安全なことが確認されている。
【0016】本発明で使用するテルペン系アルコール
は、シトロネロール、ゲラニオール、ネロール、リナロ
ール、メントール、α−、β−又はγ−テルピネオー
ル、テルピネノール−4、ボルネオール及びβ−カリオ
フィイレン等である。テルペン系アルコール以外で本発
明で使用する精油成分は、リモネン、ピネン、酢酸リナ
リル又は酢酸ボルニルである。
【0017】食器洗浄用組成物においては、テルペン系
アルコール等(a)は、水性洗浄用組成物の重量基準
で、0.1〜5.0重量%の範囲の量、好ましくは、
0.25〜3.0重量%で使用する。この場合、N−ア
シルアミノ酸塩(b)は、3.0〜20.0重量%の範
囲の量、好ましくは、4.5〜15.0重量%で使用す
る。ただし、前記(a)対(b)の重量比が1:0.5
〜1:15の範囲内にある。好ましい範囲としては、
1:2〜1:12の範囲である。これらの重量比は、界
面活性剤の使用量が従来品に比較して非常に少量で済む
ことを示したものである。水性ホームケア製品洗浄用組
成物においては、前記食器洗浄用組成物を水で2倍以上
15倍まで程度に希釈して使用する。レンジ等の油汚れ
のひどいものについては、2〜5倍に希釈し、ガラスな
どの比較的汚れのひどくないものについては、2〜15
倍に希釈して使用する。
【0018】次に、本発明で使用するテルペン系アルコ
ール等を乳化、クリーム状化、可溶化、ゲル化又は分散
する、本発明のN−アシルアミノ酸塩について述べる。
N−アシルアミノ酸塩が蛋白変性を起こさず、皮膚の保
護作用を有しており、静菌作用を有していることは公知
である。本発明者はN−アシルアミノ酸塩が容易にテル
ペン系アルコール等を可溶化して、容易に液状化、ゲル
状化又はクリーム状化することを発見した。
【0019】N−アシルアミノ酸塩中のアミノ酸として
は、いずれのアミノ酸も使用できるが、好ましいアミノ
酸としては、親水性の酸性では、L−グルタミン酸、L
−アスパラギン酸、塩基性としては、L−アルギニン、
L−リジンが挙げられる。最も好ましいアミノ酸として
は、脂肪族系のDL−アラニン、DL−グリシンが挙げ
られる。N−アシルを構成する脂肪酸としては、やし油
脂肪酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラウリン酸、ト
リデシル酸、ペンタデシル酸、ヘプタデシル酸、ノナデ
カン酸、アラキン酸及びベヘン酸等が挙げられ、特にC
6〜C18の脂肪酸が好ましく、その中では、特に、やし
油脂肪酸が好ましい。その塩としては、ナトリウム塩、
カリウム塩又はトリエタノールアミン塩等が挙げられ
る。N−アシルアミノ酸塩の化合物の例としては、N−
やし油脂肪酸アシルDL−アラニントリエタノールアミ
ン、N−やし油脂肪酸アシルL−グルタミン酸塩(ナト
リウム塩、ジナトリウム塩、カリウム塩、ジカリウム塩
及びトリエタノールアミン塩等があり、この中で、ジカ
リウム塩及びトリエタノールアミン塩が安定している。
テルペン系アルコールと混合すると溶液状となる)、N
−ラウロイルL−グルタミン酸トリエタノールアミン、
N−ラウロイルL−グルタミン酸ナトリウム、N−ラウ
ロイルL−グルタミン酸カリウム、N−ミリストイルグ
ルタミン酸ナトリウム、N−ミリストイルグルタミン酸
カリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ニナトリウ
ム、N−ステアロイルL−グルタミン酸ナトリウム(テ
ルペン系アルコールと混合するとクリーム状となる)、
N−ココイルサルコシンナトリウム、N−ラウロイルサ
ルコシントリエタノールアミン、N−やし油脂肪酸アシ
ルDL−アラニンナトリウム、N−やし油脂肪酸アシル
グリシンナトリウム、N−やし油脂肪酸アシルアルギニ
ンナトリウム、N−やし油脂肪酸アシルグルタミン酸ナ
トリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、
N−やし油脂肪酸アシルアラニンナトリウム、N−やし
油脂肪酸アシルグリシンカリウム(テルペン系アルコー
ルと混合するとゲル状となる)、N−やし油脂肪酸アシ
ルアルギニンナトリウム、N−オレオイルグルタミン酸
ナトリウム、N−オレオイルグルタミン酸ナトリウム、
N−オレオイルアラニンナトリウム、N−オレオイルグ
リシンナトリウム、N−オレオイルアルギニンナトリウ
ム及びN−ラウロイルアルギニンナトリウム等が挙げら
れる。
【0020】N−アシルアミノ酸塩と共に使用する増粘
剤及び可溶化補助剤として、脂肪酸アルキロールアミド
又はしょ糖脂肪酸エステルを添加することができる。前
記両方の脂肪酸にあってはC6〜C18であり、しょ糖脂
肪酸エステルの脂肪酸としては、ステアリン酸、パルミ
チン酸又はオレイン酸が好ましい。脂肪酸アルキロール
アミドにあっては、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミ
ド、ミリスチン酸モノエタノールアミド、ミリスチン酸
ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、
ラウリン酸モノエタノールアミドなどがあるが、ヤシ油
脂肪酸ジエタノールアミドが好ましい。N−アシルアミ
ノ酸塩とヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドとを併用し
て、テルペン系アルコールを可溶化する場合、アミノ酸
の種類にかかわりなく、液の状態は「透明な液」とな
る。
【0021】本発明では、必要に応じて、殺菌剤として
酒精であるエチルアルコールを10重量%〜30重量%
使用することができる。液の凍結防止剤としてグリセリ
ン、ジグリセリン、ポリグリセリン、ソルビトール、グ
ルコース、フラクトース、マンノース、キシロース、ト
リハノース、スクロース等のポリオール類もまた10重
量%〜30重量%で使用できる。
【0022】本発明の水性洗浄用組成物には、洗濯に使
用する場合には、炭酸水素塩、過炭酸塩、過硼酸塩、過
硫酸塩、リン酸水素塩及び酒石酸水素塩からなる群から
選択される、被洗浄物及び汚れ自体の膨潤化剤を、水性
洗浄用組成物と被洗浄物とを接触させる直前に添加する
ことができる。例えば、過炭酸ナトリウム、炭酸水素ナ
トリウム又は過硼酸ナトリウムである。この膨潤化剤
は、水性洗浄用組成物の重量基準で、0.1〜30重量
%の範囲の量、好ましくは、0.5〜15重量%で使用
できる。
【0023】本発明の環境保全型食器洗浄用組成物又は
水性ホームケア製品洗浄用組成物は、増粘剤として又は
皮膚保護剤として多糖類を含むことができる。多糖類と
しては、天然のグアーガム、ローカストビーンガム、ク
インスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガ
ム、トラガカントガム、ペクチン、マンナン及びデンプ
ン等、キサンタンガム、デキストラン、サキシノグルカ
ン、カードラン、ヒアルロン酸、半合成のメチルセルロ
ース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、アル
ギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエ
ステル等の多糖類を含むことができる。ゼラチン、カゼ
イン、アルブミン、コラーゲン等の蛋白質系もまた使用
できる。その他の合成高分子として、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテ
ル、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリ
ウム等があるが、これらは生体内での代謝における安全
性や酵素活性の阻害の有無が明らかでないので本発明で
使用することは好ましくない。尿素やピロリドンカルボ
ン酸やその塩等の保湿剤を添加して、より一層、皮膚の
再生を行うことができる。
【0024】本発明の実施例を次に示すが、本発明の内
容はその実施例に限定されると解釈されるものではな
い。
【0025】
【実施例】〔実施例1〜11〕表1に示した組成(表中
の数値の単位はグラム)を有する環境保全型食器洗浄用
組成物及びホームケア製品洗浄用洗浄剤を調製した。各
配合物は水を転化して100mlとした。 (i)洗浄の対象 下記の番号(1)〜(17)に対応する。 (1)食器、野菜用 (2)レンジ、フライヤー、オーブン、かま、グリドル
などの熱機器;排水・排気設備;換気扇、ダクト、フィ
ルターなどの油洗浄、 (3)まな板、米洗い機、野菜スライサー、シンクなど
の調理機器の除菌、清掃 (4)保管機器、冷蔵庫、冷凍庫、コールドテーブルな
どの保管機器の内部清掃 (5)ステンレス器具の外装、タイルなどの床、壁 (6)カウンター、テーブル、椅子などの表面硬質物、
ガラス (7)洗面器、便器などの衛生陶器 (8)事務用品などのスチール調度品用 (9)電気器具を内包する機器、OA、TV、レンジな
ど (10)皮製品などのソファーなど (11)板、クロスばりなどの壁 (12)絨毯の汚れ取り (13)プラスチック、ホーローなどの浴槽、壁、床の
清掃 (14)車の内部備品 (15)金属、化成品工具 (16)自動食器洗浄機による食器洗浄 (17)排水パイプ洗浄 (ii)評価方法 下記の評価方法に従い、一般住宅、事務所、レストラン
において実施した。 (イ)食器の手洗いによる肌荒れの評価は、アトピー性
皮膚炎や主婦湿疹などの異常を持つ30人を対象に30
日間使用した後、異常を訴えた人数を記入した。 (ロ)洗浄力評価は、パネラー10人に使用してもら
い、良い(〇)、普通(△)、悪い(×)の三段階で評
価してもらい、最も多かった評価を記入した。 (ハ)手荒れ評価は、前記パネラーにゴム手袋を使用せ
ずに作業をしてもらい、手荒れの程度の評価(全くなか
った(〇)、少し手荒れを生じた(△)、手荒れがひど
かった(×))のうち、最も多かった評価を記入した。
実施例1、4及び7では、界面活性剤の量は少なく、従
来品の約15〜40%であった。
【表1】 〔比較例1〜3〕従来の洗浄剤を調製した。比較例1及
び2は、食器用洗浄剤であり、比較例3は、ホームケア
製品用洗浄剤である。表2にその組成及び評価の結果を
示した。
【表2】
【発明の効果】ホームケア製品用洗浄剤においては、付
着しても皮膚を荒らさず、飛散した液体により目や粘膜
を刺激せず、安全で無害であり、消毒、静菌能力があ
り、金属への防錆効果もあり、使用限定することなく使
用できる優れた洗浄能力を有し、有機溶剤を含まず、界
面活性剤の量は少なくて済む。手洗いによる食器用洗剤
においては、手を荒らさず、弱酸性であり、少ない界面
活性剤量で優れた洗浄力を有し、洗浄後においても、そ
の廃液が排水管に付着した油脂類を溶解し、その閉塞を
防止するように働き、成分的にも環境に対して安全であ
る。自動食器洗浄機用洗浄剤としては、洗浄力の優れた
抗菌性を有するものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)0.1〜5.0重量%の、テルペ
    ン系アルコール、リモネン、ピネン、酢酸リナリル及び
    酢酸ボルニルからなる群から選択される精油成分並びに
    (b)3.0〜20.0重量%の、前記主成分を可溶化
    するためのN−アシルアミノ酸塩を含み、pHが8.0
    〜4.0の範囲にある環境保全型食器洗浄用組成物。
  2. 【請求項2】 N−アシルアミノ酸塩が、N−アシルア
    ラニン塩及びN−アシルグルタミン酸塩からなる群から
    選択される請求項1記載の環境保全型食器洗浄用組成
    物。
  3. 【請求項3】 前記テルペン系アルコールが、リナロー
    ル、ゲラニオール、α−、β−又はγ−テルピネオー
    ル、テルピネノール−4、シトロネロール及びそれらの
    混合物からなる群から選択される請求項1ないし2いず
    れか記載の環境保全型食器洗浄用組成物。
  4. 【請求項4】 しょ糖C6〜C18脂肪酸エステル又はC6
    〜C18脂肪酸アルキロールアミドをさらに含む請求項1
    ないし3いずれか記載の環境保全型食器洗浄用組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の(a)及び(b)成分を
    水で2倍以上希釈して含む環境保全型水性ホームケア製
    品洗浄用組成物。
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