JP2000095202A - 薬剤包装装置 - Google Patents

薬剤包装装置

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JP2000095202A
JP2000095202A JP10266512A JP26651298A JP2000095202A JP 2000095202 A JP2000095202 A JP 2000095202A JP 10266512 A JP10266512 A JP 10266512A JP 26651298 A JP26651298 A JP 26651298A JP 2000095202 A JP2000095202 A JP 2000095202A
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packaging sheet
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装シートの装填作業が容易に行えるととも
に、分包速度の向上をも図ることのできる薬剤包装装置
を提供する。 【解決手段】 長さ方向に沿って二つ折りされた長尺の
包装シート2をその長さ方向に連続的に移送しながら縦
シール装置5によって幅方向に順次熱融着して上部が開
口した区画室を形成し、この区画室の上部開口部から薬
剤投入用ホッパ12の薬剤投入口12aを挿入し、この
薬剤投入用ホッパ12から薬剤が投入された後に区画室
の上部開口部を横シール装置7にて連続的に熱融着す
る。このとき、薬剤投入用ホッパ12の薬剤投入口12
aを、一つの区画室内へ薬剤を投入した後にその区画室
に隣接する他の区画室内に移動可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、散剤もしくは錠剤
等の薬剤を包装袋等の薬剤収納体内に1回服用分ずつ分
割包装する薬剤包装装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、散剤もしくは錠剤等の薬剤を所要
量ずつ分割包装する薬剤包装装置として、上部に散剤供
給部と錠剤供給部とが配されるとともに、下部にそれら
各供給部から落下供給される薬剤を投入するホッパが配
され、このホッパの下方に薬剤を包装シートにて1包ず
つ分割包装する包装装置が配されてなる構造のものが知
られている。
【0003】この種従来の薬剤包装装置において、薬剤
を分割包装する包装装置の一例として、図8(a)に示
されている構造のものがある。この図8(a)に示され
る装置では、予め長さ方向に沿って二つ折りされた長尺
の包装シート100をロール状に巻回してなる包装シー
トロールからその包装シート100を順次繰り出すよう
にし、この包装シート100をその長さ方向(矢印B方
向)に間欠的に移送しながら、熱板よりなる縦シール部
にて幅方向に熱融着して順次縦シール101を形成し、
互いに隣接する縦シール101,101にて形成される
上部が開口した区画室102内に上方から薬剤投入用ホ
ッパ103の薬剤投入口103aを挿入して薬剤を投入
するようにし、この薬剤の投入後に区画室102の上部
開口部を横シール部によって連続的に熱融着して横シー
ル104を形成するように構成されている。ここで、薬
剤投入用ホッパ103は、矢印Cで示されているよう
に、区画室102内に薬剤を投入する際には下方へ移動
して薬剤の落下距離が短くなるようにされ、薬剤投入後
には上方へ移動して包装シート100の移動時に縦シー
ル101が薬剤投入用ホッパ103に干渉しないように
されている。
【0004】また、包装装置の他の例として、図8
(b)に示されている構造のものも知られている。この
図8(b)に示される装置では、包装シートロールから
繰り出される包装シート110を移送方向に沿って二つ
折りする折り目形成体111が設けられ、この折り目形
成体111の下流側に固定式の薬剤投入用ホッパ112
が設けられ、そのさらに下流側に、包装シート110に
横シール113と縦シール114とを連続的に形成する
加熱ロールよりなるヒートシール装置が設けられてい
る。こうして、ヒートシール装置により横シール113
と縦シール114とで区画室115が形成される前に、
薬剤投入用ホッパ112からその区画室115内に薬剤
が投入されて連続的に包装体が形成されるようになって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記前
者(図8(a))のような包装装置の構造では、薬剤投
入用ホッパ103を上下動させるために、この薬剤投入
用ホッパ103の下動時、言い換えれば区画室102内
への薬剤の投入時には包装シート100の送りを停止さ
せる必要があって、この包装シート100が間欠送りに
ならざるを得ず、これが分包速度の向上を図る上でのネ
ックになってしまう。
【0006】一方、前記後者(図8(b))に記載の包
装装置の構造においては、包装シートの連続送りが可能
となって、分包速度についての上述の問題点を解消する
ことができる。ところが、この構造では、薬剤投入用ホ
ッパ112が固定式であること、ヒートシール装置が大
型化すること、さらには包装シート110を移送途中で
二つ折りする必要があること等によって、包装シートロ
ールを交換した後に新たに包装シート110を包装装置
に装填する際に、この包装シート110を折り目形成体
111や薬剤投入用ホッパ112に沿わせるとともに、
ヒートシール装置内の狭い隙間に挿入する作業が必要で
あって、この装填作業が極めて困難になるという問題点
がある。
【0007】本発明は、これら各従来技術の有する問題
点を解消するためになされたもので、包装シートの装填
作業が容易に行えるとともに、分包速度の向上をも図る
ことのできる薬剤包装装置を提供することを目的とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前記目
的を達成するために、第1発明による薬剤包装装置は、
連続的に移送される多数の薬剤収納体内に薬剤を1回服
用分ずつ分割包装する薬剤包装装置において、前記薬剤
収納体の上部開口部からその薬剤投入口が挿入される薬
剤投入用ホッパと、この薬剤投入用ホッパから薬剤が投
入された後に前記薬剤収納体の上部開口部を閉鎖する閉
鎖手段とを備え、前記薬剤投入用ホッパの薬剤投入口
が、一つの薬剤収納体内へ薬剤を投入した後にその薬剤
収納体に隣接する他の薬剤収納体内に移動可能に構成さ
れていることを特徴とするものである。
【0009】この第1発明によれば、薬剤を1回服用分
ずつ分割包装する際に、薬剤投入用ホッパの薬剤投入口
が薬剤収納体の上部開口部から挿入された状態で薬剤の
投入がなされるので、薬剤の落下距離を最小距離にする
ことができて投入時の吹き上がりを防止することができ
る。また、薬剤投入用ホッパの薬剤投入口が、一つの薬
剤収納体内に薬剤を投入した後にその薬剤収納体に隣接
する他の薬剤収納体内へ移動可能にされているので、薬
剤収納体を薬剤投入時に停止させずに連続送りすること
ができ、分包速度を遅くすることなく安定した調剤を実
施することができる。
【0010】次に、第2発明による薬剤包装装置は、長
さ方向に沿って二つ折りされた長尺の包装シートをその
長さ方向に連続的に移送しながら幅方向に順次熱融着し
て上部が開口した区画室を形成する縦シール部と、前記
区画室の上部開口部からその薬剤投入口が挿入される薬
剤投入用ホッパと、この薬剤投入用ホッパから薬剤が投
入された後に前記区画室の上部開口部を連続的に熱融着
する横シール部とを備え、前記薬剤投入用ホッパの薬剤
投入口が、一つの区画室内へ薬剤を投入した後にその区
画室に隣接する他の区画室内に移動可能に構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0011】この第2発明によれば、薬剤を1回服用分
ずつ分割包装する際に、薬剤投入用ホッパの薬剤投入口
が区画室の上部開口部から挿入された状態で薬剤の投入
がなされるので、薬剤の落下距離を最小距離にすること
ができて投入時の吹き上がりを防止して安定した調剤を
行うことができる。また、薬剤投入用ホッパの薬剤投入
口が、一つの区画室内へ薬剤を投入した後にその区画室
に隣接する他の区画室内に移動可能にされているので、
包装シートを薬剤投入時に停止させる必要がなく連続送
りすることができて分包速度の高速化を図ることができ
る。さらに、縦シールと横シールとを同時に行う大掛か
りなヒートシール装置が不要であり、また予め二つ折り
にされた包装シートを用いることができるので、包装シ
ートロールの交換時等における包装シートの装填作業を
容易に行うことができる。
【0012】次に、第3発明による薬剤包装装置は、長
さ方向に沿って二つ折りされた長尺の包装シートをその
長さ方向に移送しながら幅方向に順次熱融着して上部が
開口した区画室を形成する縦シール部と、前記区画室の
上部開口部からその薬剤投入口が挿入される薬剤投入用
ホッパと、この薬剤投入用ホッパから薬剤が投入された
後に前記区画室の上部開口部を連続的に熱融着する横シ
ール部とを備える薬剤包装装置において、前記二つ折り
された包装シートを左右から吸着してその包装シートの
上部に薬剤投入用ホッパの薬剤投入口を挿入するための
開口部を形成する開口部形成手段を設けることを特徴と
するものである。
【0013】この第3発明によれば、包装シートロール
の交換時等に予め二つ折り状態でその包装シートロール
に巻回された包装シートを包装装置に装填する際、薬剤
投入用ホッパを包装シートの移送経路から上方へ退避さ
せた状態にすることができるので、この包装シートの装
填作業を容易に行うことができる。また、包装シートの
装填後においては、開口部形成手段によってその包装シ
ートの上部に薬剤投入用ホッパの薬剤投入口を挿入する
ための開口部が形成されるので、包装シートが静電気を
帯びて密着状態にあってもその包装シートを左右に引き
剥がして確実に開口部を形成することができ、この開口
部から薬剤投入口を挿入して分包作業を支障なく行うこ
とができる。
【0014】この第3発明において、前記開口部形成手
段は、前記薬剤投入用ホッパから前記区画室内に薬剤が
投入される際に前記包装シートの上縁部を押えるシート
押え手段を兼用するものとするのが好ましい。こうする
ことで、薬剤投入用ホッパの下方に設けられる開口部形
成手段を、薬剤投入時に吹き上がった薬剤の飛散防止の
ためのシート押え手段に兼用することができ、部品点数
を減らして装置構成のコンパクト化を図ることができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明による薬剤包装装置
の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明
する。
【0016】図1は本発明の一実施例に係る薬剤包装装
置の概略構成図、図2は同薬剤包装装置におけるホッパ
部の側面図、図3は薬剤投入用ホッパ並びにヒートロー
ラの駆動機構を示す斜視図である。
【0017】本実施例の薬剤包装装置においては、図示
省略されているが、錠剤を所定分量ずつ落下供給する錠
剤供給部と、散剤を所定分量ずつ落下供給する散剤供給
部とが設けられ、これら錠剤供給部および散剤供給部の
下方に、供給された錠剤および/または散剤を包装シー
トの所定の区画室内に分割包装する包装装置1が設けら
れている。
【0018】この包装装置1は、一端部に、予め長さ方
向に沿って二つ折りされた長尺の包装シート2をロール
状に巻回してなる包装シートロール3を備え、この包装
シートロール3から包装シート2が連続的に繰り出され
るように構成されている。この包装シート2の移送経路
には、上流側から順に、その包装シート2の表面に所要
の印字を施す印字装置4と、印字後の包装シート2を幅
方向に熱融着して隣接する熱融着部間に上部が開口した
区画室を形成する縦シール装置(縦シール部)5と、こ
の区画室の上部開口部から薬剤を投入するホッパ装置6
と、このホッパ装置6から薬剤が投入された後に前記区
画室の上部開口部を連続的に熱融着する横シール装置
(横シール部)7と、この横シール装置7にて横シール
が施された包装シート2の横シールの中央部にミシン目
を施すカッタ装置8と、このカッタ装置8を通過後の包
装シート2を排出部に送り出す送りローラ9が配されて
いる。
【0019】図2に示されているように、前記ホッパ装
置6は、上段ホッパ10と下段ホッパ(薬剤投入用ホッ
パ)12との2段構造とされ、上段ホッパ10の下部開
口部にはシャッタ板13が設けられていて、このシャッ
タ板13が回転カム14の操作により開閉できるように
されている。また、下段ホッパ12の下部に設けられる
薬剤投入口12aは、後述するように、縦シール装置5
により包装シート2の前後に形成されたシール部間の区
画室内に挿入可能とされ、これによって、薬剤を確実に
区画室内に投入できるようにされている。こうして、上
段ホッパ10のシャッタ板13の開閉操作により錠剤お
よび/または散剤の落下タイミングを取りつつ、下段ホ
ッパ12を介してその下段ホッパ12の薬剤投入口12
aから下方を通過する包装シート2の区画室内にそれら
錠剤および/または散剤が供給されるようになってい
る。
【0020】前記下段ホッパ12は、包装シート2の送
り動作に合わせてその包装シート2と略同一平面内で円
運動を行うように構成されている。図3に示されている
ように、前記下段ホッパ12、縦シール装置5のヒート
ローラ5aと横シール装置7のヒートローラ7a、およ
び送りローラ9は、単一のモータ15の駆動力をそれぞ
れ歯車伝達機構等を介して伝達されることで駆動され
る。
【0021】すなわち、モータ15の出力軸には第1の
平歯車機構16およびクラッチ17を介して第1の伝動
軸18が連結され、この第1の伝動軸18の回転がベベ
ルギアを介してそれに直交する第1の送りローラ駆動軸
19に伝達されるとともに、この第1の送りローラ駆動
軸19の回転が第2の平歯車機構20を介して第2の送
りローラ駆動軸21に伝達され、これによって互いに対
向配置される2対の送りローラ9,9によって包装シー
ト2の上端縁が把持されてその包装シート2が前方へ送
られるようになっている。
【0022】また、前記クラッチ17には前記第1の伝
動軸18とともに駆動される第3の平歯車機構22が連
結されてその回転が第2の伝動軸23に伝達され、さら
にその第2の伝動軸23の回転がそれに直交する横シー
ル装置7の第1回転軸24に伝達されるとともに、この
第1回転軸24の回転が第4の平歯車機構25を介して
第2回転軸26に伝達され、これによって互いに対向配
置される1対のヒートローラ7a,7aにより包装シー
ト2の上縁部近傍が連続的に熱融着されるようになって
いる。
【0023】また、前記第1回転軸24の回転はベベル
ギアを介してそれに直交する第3の伝動軸27に伝達さ
れ、さらにその第3の伝動軸27の回転はベベルギアを
介してそれに直交する縦シール装置5の第1回転軸28
に伝達されるとともに、この第1回転軸28の回転が第
5の平歯車機構29を介して第2回転軸30に伝達さ
れ、これによって互いに対向配置される1対のヒートロ
ーラ5a,5aにより包装シート2が幅方向に所定間隔
毎に連続的に熱融着されるようになっている。なお、第
1回転軸24および第2回転軸26の下部には第4の平
歯車機構25とは別個の平歯車機構25Aが設けられ、
同様に第1回転軸28および第2回転軸30の下部には
第5の平歯車機構29とは別個の平歯車機構29Aが設
けられている。これら平歯車機構25A,29Aは、当
該包装装置1による包装作業時には噛合されておらず、
包装シート2の装着時に、装置の前側のヒートローラ5
a,7aを前方へ倒伏させて第4の平歯車機構25およ
び第5の平歯車機構29の噛合状態が解除されたときに
噛合されるように構成されている。このようにされてい
るので、装置の前側のヒートローラ5a,7aを前方へ
倒伏させて一対のヒートローラ5a,5a;7a,7a
間へ上方から包装シート2を装着する際に、これら平歯
車機構25A,29Aによって各ヒートローラ5a,5
a;7a,7aを駆動してその包装シート2の装着およ
び清掃を容易に行うことが可能であり、また通常動作用
とメンテナンス用とにギアを分けているため、ギアに余
分な負荷がかからず、劣化を防止することができる。
【0024】一方、前記第3の平歯車機構22には第6
の平歯車機構31が連結されるとともに、この第6の平
歯車機構31には互いに平行配置される第4の伝動軸3
2および第5の伝動軸33が連結され、各伝動軸32,
33が同方向に回転されることでそれら回転がそれぞれ
ホッパ回転用カム34,35に伝達されて下段ホッパ1
2が円運動を行うようになっている。
【0025】次に、この下段ホッパ12の回転駆動機構
の構造について、図4および図5を参照しつつより詳細
に説明する。
【0026】前記ホッパ回転用カム34(ホッパ回転用
カム35についても同様の構造であるので、一方のみに
ついて説明する。)は、全体として直方体形状とされ、
その上半部に後方側から第4の伝動軸32が嵌合されて
固定されている。このホッパ回転用カム34の下半部に
は前後を貫通する矩形状の長孔36が穿設され、この長
孔36内にはその長孔36の内面に沿って上下に摺動可
能な摺動片37が嵌め込まれている。この摺動片37は
2個の圧縮コイルバネ38,38によって常時下方へ向
けて付勢され、長孔36の下辺に当接した状態を保持し
ている。この摺動片37には軸体39が一体的に固定さ
れ、この軸体39の前端部が取付けブラケット40を介
して前記下段ホッパ12の背面部に固着されている。こ
うして、第4の伝動軸32および第5の伝動軸33が回
転すると、これら各伝動軸32,33の周りにホッパ回
転用カム34,35がそれぞれ回転して軸体39,39
の前端部に固着される下段ホッパ12が円運動(もしく
は後述する截頭円形状の運動)を行う。
【0027】前記ホッパ回転用カム34,35の上方に
は、下段ホッパ12の所定高さ以上の上昇を抑える上昇
抑制機構が設けられている。この上昇抑制機構は、ホッ
パ回転用カム34,35の上方に配される上昇抑制板4
1と、この上昇抑制板41を上下方向に移動させるため
のモータ42およびそのモータ42の往復駆動により揺
動される2つの揺動体43,43とにより構成されてい
る。このような構成において、上昇抑制板41が最下位
置(図5(a)の実線位置)にあるときには、軸体39
が上方位置まで回動した際にその軸体39の前部に被嵌
されているローラ44が上昇抑制板41の下面に当接す
ることにより、摺動片37,37が圧縮コイルバネ3
8,38の付勢力に抗して下方へ押し下げられ、下段ホ
ッパ12の所定高さ以上の上昇が抑制されることにな
る。したがって、このときの軸体39の中心軸軌跡は、
図5(a)の符号Pで示されるように截頭円形形状とな
る。一方、上昇抑制板41が最上位置(図5(a)の鎖
線位置)にあるときには、軸体39が上方位置まで回動
してもローラ44が上昇抑制板41の下面に当接するこ
とがないので、摺動片37,37が下方へ押し下げられ
ることはなく、軸体39の中心軸軌跡は円形形状とな
る。ここで、前記上昇抑制板41は、包装シート2を移
送経路に沿わせてセットして薬剤の分包作業を開始する
際に最上位置まで上げられ、分包作業中は最下位置まで
下げられる。なお、この上昇抑制板41が最下位置にあ
るときには、下段ホッパ12が最上昇位置にある場合で
もその薬剤投入口12aの先端部が包装シート2とオー
バーラップする位置(図7(a)のホッパ位置参照)に
くるように前記上昇抑制板41の揺動ストロークが設定
されている。
【0028】図6に示されているように、前記下段ホッ
パ12の下方には、包装シート2の吸引による開口部形
成手段と、前記包装シート2の挟持によるシート押え手
段とを兼ねる紙押え機構が配されている。この紙押え機
構は、前記第3の伝動軸27(図3参照)からの動力に
より往復回動される揺動軸45を備え、この揺動軸45
の揺動運動を互いに噛合する一対の扇形歯車46,47
にて左右の各紙押え体48,48の揺動運動に変換する
ことにより、これら紙押え体48,48の上端部を包装
シート2に対して近接・離隔可能な構成とされている。
各紙押え体48は、下段ホッパ12の薬剤投入口12a
を跨ぐように配される略U字形の機体48aと、この機
体48aの各上端部に内方へ向けて突設される円筒状の
当接体48bとを有している。ここで、当接体48bは
吸込みパイプ49に接続されており、この吸込みパイプ
49を介して空気を吸引することでその当接体48bは
包装シート2を吸着する役目もする。なお、この吸込み
パイプ49は、図示されない散剤供給部におけるV枡も
しくは分割枡の上部に配される清掃用の集塵器または手
動用集塵器(標準的に装備されている)に接続され、バ
ルブ等により切換えて使用されるのが好ましい。
【0029】次に、前述の構成よりなる包装装置1の動
作について説明する。
【0030】まず、包装シート2を包装装置1に初期セ
ットする際には、印字装置4における印字ローラ(図示
せず)、縦シール装置5のヒートローラ5a、横シール
装置7のヒートローラ7aおよび紙押え体48の当接体
48b等の上部を開放した状態にして、包装シートロー
ル3から包装シート2の先端部を引き出してその包装シ
ート2をその移送経路の上方から装着する。このとき、
上昇抑制板41は最上位置(図5(a)の鎖線位置)ま
で上げられた状態にあり、下段ホッパ12の薬剤投入口
12aは包装シート2の上縁部と干渉しない位置にあ
る。
【0031】こうして包装シート2が所定位置にセット
されると、印字ローラ、ヒートローラ5a,7a等を所
定の動作位置に戻し、モータ15を駆動するとともに、
図示されない吸引装置を作動させて吸込みパイプ49を
介して当接体48bの先端より空気を吸引する。これに
より各当接体48bが包装シート2の表面に近接する位
置まで揺動されてそれら当接体48bによって二つ折り
状態にある包装シート2の上縁部が吸着され、この吸着
状態で互いに対向位置にある各当接体48bが離隔する
ことで、包装シート2の上部が左右に剥がされて開口部
が形成される。
【0032】この動作に合わせて、下段ホッパ12が下
方へ移動してその薬剤投入口12aの先端部が包装シー
ト2の上部開口部から挿入され、この挿入動作に連動し
て前記吸引装置が非作動状態にされるとともに紙押え機
構が包装シート2の挟持位置まで揺動される。また、上
昇抑制機構におけるモータ42の作動によって上昇抑制
板41が最下位置(図5(a)の実線位置)まで移動さ
れる。
【0033】このように初期セットがなされた後は、錠
剤供給部および/または散剤供給部から錠剤および/ま
たは散剤(以下、散剤が供給される場合についてのみ説
明する。)が上段ホッパ10および下段ホッパ12を介
して包装シート2の区画室内に供給されて分包作業が進
められていく。
【0034】この分包作業の手順が図7に示されている
(なお、この図7では分包途中の段階における分包手順
を示す。)。この分包に際しては、包装シート2をその
長さ方向(矢印X方向)に連続的に移送しながら、縦シ
ール装置5のヒートローラ5aによって所定間隔置きに
包装シート2を幅方向に順次熱融着して縦シール部5
0,50を形成し、これら縦シール部50,50と包装
シート2の折り曲げ部とによって上部が開口した区画室
51を形成する。なお、縦シール部50は包装シート2
の上縁部を若干残すようにして形成される。
【0035】この区画室51内に下段ホッパ12が円運
動を行いながら下降し、この下降動作に合わせてその区
画室51内に散剤を投入する(図7(a)(b))。下
段ホッパ12が最下降位置に達するときには散剤の投入
作業は終了しており、以後下段ホッパ12は包装シート
2の前進動作に合わせて前上方へ向かって移動する(図
7(c)(d))。なお、この散剤の投入動作に連動し
て紙押え機構の当接体48bが包装シート2の挟持位置
まで揺動し、散剤の投入動作時の吹き上がりによる飛散
を抑える。
【0036】続いて、下段ホッパ12が最上昇位置に達
するのに合わせてその下段ホッパ12の上流側にある縦
シール部50がその下段ホッパ12の下方を通過し、言
い換えれば下段ホッパ12が隣接する区画室51上方の
縦シール部50を跨ぐ位置まで移動し(図7(e)
(f))、この後包装シート2の前進に伴なって下段ホ
ッパ12が隣接区画室51の上方に移動する。次いで、
この隣接区画室51への投入動作が開始される。また、
既に散剤投入済みの区画室51の上縁部は横シール装置
7のヒートローラ7aによって連続的に横シール部52
が形成されて完全密封される。
【0037】本実施例の包装装置1によれば、包装シー
ト2の交換時に二つ折りされた包装シート2を包装装置
1の上方から容易に装填することができ、図8(b)に
示される従来装置のように、この包装シート装填に際し
てヒートシール装置の間や固定ホッパ装置下部の狭い隙
間を通す必要がなく、装填作業を極めて簡素化すること
ができる。また、図8(a)に示される従来装置のよう
に、ホッパ下動の都度シート送りを停止させる必要がな
く、包装シート2を連続送りすることができるので、分
包速度の高速化を図ることができる。さらに、薬剤投入
時にホッパからの薬剤落下距離を最小距離にすることが
でき、かつ紙押え機構によって包装シート2の上縁部が
確実に挟持されるので、薬剤投入時の吹き上がりによる
飛散を防止して安定した調剤を行うことができる。
【0038】本実施例においては、縦シール装置5と横
シール装置7とを連動して駆動するように構成したが、
これら各シール装置5,7の駆動系統は分離することも
できる。このように駆動系統を分離した場合には、縦シ
ール装置5と横シール装置7の駆動タイミングを変える
ことでシール幅(区画室の幅)を自由に変えることがで
きて好適である。
【0039】本実施例において、開口部形成手段とシー
ト押え手段とを兼ねる紙押え機構は、本実施例のような
ホッパが円運動をするタイプの包装装置に装着できるの
みならず、図8(a)に示されるような間欠駆動タイプ
の包装装置に装着しても所望の作用・効果を得ることが
できる。
【0040】本実施例においては、包装シートの所要部
を熱融着して薬剤収納用の区画室を形成するものについ
て説明したが、本発明のように薬剤投入用ホッパが円運
動を行いつつ薬剤を投入する構造の薬剤包装装置は、薬
剤収納体が互いに分離して連続的に供給される構造の装
置に対しても適用することができる。このような装置に
適用した場合にも、薬剤の落下距離を最小距離にするこ
とができて投入時の吹き上がりを防止することができ、
かつ薬剤収納体を連続送りすることができて分包速度の
高速化を図ることができるという効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例に係る薬剤包装装置
の概略構成図である。
【図2】図2は、本実施例の薬剤包装装置におけるホッ
パ部の側面図である。
【図3】図3は、薬剤投入用ホッパ並びにヒートローラ
の駆動機構を示す斜視図である。
【図4】図4は、ホッパ駆動機構の詳細構造を示す斜視
図である。
【図5】図5は、ホッパ駆動機構の詳細構造を示す図で
あって、(a)は正面方向の部分断面図、(b)は
(a)のA−A線断面図である。
【図6】図6は、紙押え機構を示す斜視図である。
【図7】図7(a)〜(f)は、分包手順を示す工程説
明図である。
【図8】図8(a)(b)は、従来の包装装置を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 包装装置 2 包装シート 3 包装シートロール 4 印字装置 5 縦シール装置(縦シール部) 5a ヒートローラ 6 ホッパ装置 7 横シール装置(横シール部) 7a ヒートローラ 12 下段ホッパ(薬剤投入用ホッパ) 12a 薬剤投入口 15 モータ 34,35 ホッパ回転用カム 36 長孔 37 摺動片 38 圧縮コイルバネ 41 上昇抑制板 48 紙押え体 49 吸込みパイプ 50 縦シール部 51 区画室 52 横シール部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に移送される多数の薬剤収納体内
    に薬剤を1回服用分ずつ分割包装する薬剤包装装置にお
    いて、前記薬剤収納体の上部開口部からその薬剤投入口
    が挿入される薬剤投入用ホッパと、この薬剤投入用ホッ
    パから薬剤が投入された後に前記薬剤収納体の上部開口
    部を閉鎖する閉鎖手段とを備え、前記薬剤投入用ホッパ
    の薬剤投入口が、一つの薬剤収納体内へ薬剤を投入した
    後にその薬剤収納体に隣接する他の薬剤収納体内に移動
    可能に構成されていることを特徴とする薬剤包装装置。
  2. 【請求項2】 長さ方向に沿って二つ折りされた長尺の
    包装シートをその長さ方向に連続的に移送しながら幅方
    向に順次熱融着して上部が開口した区画室を形成する縦
    シール部と、前記区画室の上部開口部からその薬剤投入
    口が挿入される薬剤投入用ホッパと、この薬剤投入用ホ
    ッパから薬剤が投入された後に前記区画室の上部開口部
    を連続的に熱融着する横シール部とを備え、前記薬剤投
    入用ホッパの薬剤投入口が、一つの区画室内へ薬剤を投
    入した後にその区画室に隣接する他の区画室内に移動可
    能に構成されていることを特徴とする薬剤包装装置。
  3. 【請求項3】 長さ方向に沿って二つ折りされた長尺の
    包装シートをその長さ方向に移送しながら幅方向に順次
    熱融着して上部が開口した区画室を形成する縦シール部
    と、前記区画室の上部開口部からその薬剤投入口が挿入
    される薬剤投入用ホッパと、この薬剤投入用ホッパから
    薬剤が投入された後に前記区画室の上部開口部を連続的
    に熱融着する横シール部とを備える薬剤包装装置におい
    て、 前記二つ折りされた包装シートを左右から吸着してその
    包装シートの上部に薬剤投入用ホッパの薬剤投入口を挿
    入するための開口部を形成する開口部形成手段を設ける
    ことを特徴とする薬剤包装装置。
  4. 【請求項4】 前記開口部形成手段は、前記薬剤投入用
    ホッパから前記区画室内に薬剤が投入される際に前記包
    装シートの上縁部を押えるシート押え手段を兼用する請
    求項3に記載の薬剤包装装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111572870A (zh) * 2020-05-21 2020-08-25 安徽顺彤包装材料有限公司 一种具有自动冲孔切割机构的食品批发包装机

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