JP2000094400A - 組合せ式収納ケ―ス及び支持体を備えたペストリ―カッタ―セット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 延ばしたペストリー生地を切って型を作る
ための台所用品に関し、特に、延ばしたペストリー生地
から型を作るためのカッターの改良したセット、及び収
納する間かかるカッターを保持し、使用中かかるカッタ
ーを取りつけるケースを提供する。 【解決手段】 組合せ式収納ケース及び支持部を備え
たペストリーカッターセット（１０）。カッター（１
２）は延ばしたペストリー生地から対応する形状を打ち
抜くのに適した閉周壁（１６）を含む。形状毎に２つの
寸法が設けられ、これらの寸法により小さい方を大きい
方に入れ子式に入れることができる。ケース（１４）は
入れ子式カッターの積み重ねセットを収納するのに便利
な場所を提供する。加えて、ケース（１４）はそこから
延びる取り付け用スタッド（４６）を有する。カッター
（１２）はより容易な操作と、多打ち抜きのために１以
上のカッターをケース（１４）に取り付けるために取り
付け用スタッド（４６）を受け入れるのに適当な孔を有
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は一般に、延ばしたペ
ストリー生地を、形を作るべく切るための台所用品に関
する。特に、本発明は延ばしたペストリー生地から形を
作るためのカッターの改良したセット、及び収納中かか
るカッターを保持し、使用中かかるカッターを取り付け
るためのケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】ペストリー生地カッターは良く知られて
おり、閉外観を形成する垂直な壁の一般的な形態をと
る。かかる外観の形状は単純な幾何学的形態からもっと
複雑な形態まで幅広く変化する。垂直な壁はペストリー
生地の延ばした部分に押し込み、生地をカッターに対応
する形状に切る（更に明確には打ち抜く）。カッターの
上部分はしばしば開放として形成されるけれども、使用
中カッターを押したり持ち上げたりする使用の容易さの
ために、典型的にはハンドルが設けられる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】かかるカッターの１つ
の共通の問題は収納である。種々の形状が異なる場合に
異なる形状を形成するのにしばしば望まれ、多数のカッ
ターを必要とする。カッターが同じタイプのハンドルを
含むとしても、カッターの異なる形状はカッターを安定
した形態に積み重ねることを困難にする。この結果、典
型的に、カッターは乱雑な形態に容器または引き出し内
にばらばらに収納される。

【０００４】本発明の目的はペストリーカッターセット
を提供することにある。本発明の別の目的はかかるカッ
ターのための収納容器を提供することにある。本発明の
更に他の目的はカッターを使用するための取付部として
使用する、かかる収納容器を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】これら及び他の目的は組
合せ式収納ケース及び支持体を備えたペストリーカッタ
ーセットによって達成される。カッターは延ばしたペス
トリー生地から対応する形状を打ち抜くのに適した閉周
壁を含む。形状毎に２つの寸法が設けられ、これらの寸
法により小さい方を大きい方に入れ子式に入れることが
できる。ケースは入れ子式カッターの積み重ねセットを
収納するのに便利な場所を提供する。加えて、ケースは
そこから延びる取り付け用スタッドを有する。カッター
はより容易な操作と多打ち抜きのために１以上のカッタ
ーをケースに取り付けるために取り付け用スタッドを受
け入れるのに適当な孔を有する。

【０００６】

【発明の実施の形態】図１を参照すると、組合せ式収納
ケース及び支持体を備えたペストリーカッターセットが
全体的に参照番号１０により示される。図３に最も良く
示すように、カッターセット及びケース１０は複数のペ
ストリーカッター１２及びケース１４を有する。今、各
々をもっと詳細に説明する。

【０００７】図３に示すように、ペストリーカッター１
２は各々刃１８及び後縁部２０を有する閉周壁１６を含
む。刃１８は一定量の延ばした（すなわち、平らにし
た）ペストリー生地（図示せず）に手で押し込まれるよ
うになっており、刃１８が、該刃１８の形状に対応する
生地の部分を切り、あるいは打ち抜く。この目的のため
に、刃１８は好ましくは後縁部２０と比べて薄い厚さを
有する。

【０００８】後縁部２０は好ましくは外周から周囲方向
に外方に延びる外ビード２２を有する。ペストリー生地
を切るのに個々に使用される時、ペストリーカッター１
２を操作するのを助けるために使用者がこの外ビード２
２を、手で掴む。後縁部２０はまた、内周から内方に延
びる後面２４を有する。後面２４は特定のペストリーカ
ッター１２によっては異なる形態をとることができる。

【０００９】特に、ペストリーカッター１２は好ましく
は異なる周囲形状を有するばかりでなく、異なる寸法を
も有する。例えば、ペストリーカッター１２の周囲形状
が円形であるならば、直径（かくして刃１８及び後縁部
２０の周囲長さ）は変化する。要求されないが、図３に
最も良く示すように、周囲形状の各々について２つの異
なる寸法を設けるのが好ましい。かくして、好ましい形
態では、ペストリーカッター１２は大カッター２６と小
カッター２８とに分けられる。これらの２つのカッター
間の寸法の差は当然のことながら変化するが、各周囲形
状について、大カッター２６の周壁１６が小カッター２
８をその中に受け入れ、小カッター２８の後面２４が大
カッター２６の後面２４に当るのが好ましい。これは入
れ子位置と称され、図２に最も良く示される。加えて、
好ましくは大カッター２６と小カッター２８の周壁１６
の垂直方向の長さが異なり、関連したカッターが入れ子
位置にある時、両カッターの刃１８が図示するように、
本質的に共通の平面内にあるのが好ましい。

【００１０】大カッター２６について、後面２４は好ま
しくは取り付け孔３０が貫通した平らな要素の形態をと
る。この取り付け孔３０は好ましくは大カッター２６の
各々について同じ寸法と形状のものであるが、これは要
求されない。好ましい実施形態では、これは円形として
示す。小カッター２８について、後面２４は好ましくは
後縁部２０の内周から内方に延び、外ビードと同様のビ
ードの形態をとる。このビードは小カッター２８の各々
の内に取り付け孔３０を構成するが、かかる取り付け孔
３０は関連した小カッター２８の周壁１６にほぼ対応す
る寸法及び形状を有する。取り付け孔３０の目的を以下
で明らかにする。

【００１１】ケース１４は全体的に第１壁３２と、第１
壁３２と間隔を隔てた平行関係をなした第２壁３４と、
第１壁の周囲と第２壁の周囲の間に延びる１以上の側壁
３６と、を有する。これらの要素はペストリーカッター
１２をきっちりと受け入れるように寸法決めされた内部
３８を構成するのに役立つ。内部３８に保持される時、
ペストリーカッター１２は収納位置と称される、特定の
形状を有するのが好ましい。これに関して、ケース１４
の周囲は、収納位置にある時ペストリーカッター１２に
対応する形状を有する。好ましい形態では、ケース１４
の周囲は数字の８の一般的な形態、あるいは換言すれ
ば、各短軸に形成されたくぼみを有する楕円の形態を取
る。これは２つのローブ４０を形成し、その各々は大カ
ッター２６の１つを受け入れるように寸法決めされる。
これはカッターを全て収納する、好ましくは対応する小
カッター２８はまた入れ子状態で設けられる。加えて、
ケース１４は互いに重ねた２組のカッターを収納するの
に十分な高さを有するのが好ましい。このようにして、
好ましい形態においては、４つの大カッター２６及び４
つの小カッター２８がある。各小カッター２８が入れ子
位置で関連した大カッター２６内に受け入れられると、
ペストリーカッター１２の収納位置は比較的小さくな
り、かくしてスペースを節約する。

【００１２】ペストリーカッター１２をケース１４内に
入れることができ、又、ケース１４からペストリーカッ
ターを取り出すことができることが必要であることは勿
論である。この目的のために、第１壁または第２壁の一
方を側壁３６に枢着しても良い(この構造は図示せず)。
好ましい形態では、側壁３６に、側壁３６を各々第１壁
３２及び第２壁の各々から延びる２つの部分に分割する
分割線４２を形成する。収納位置で一緒に維持するため
に、部分の一方は部分の他方を部分的に囲むように寸法
決めされた周囲リップ４４を有する。

【００１３】上記の説明から、ペストリーカッター１２
はケース１４内に収納され、あるいは使用のためにケー
スから取り出されることが分かるであろう。この使用は
従来技術におけるようにペストリーカッター１２の単純
な手作業である。しかしながら、ケース１４に追加の実
用性を与えるのが好ましく、これは１以上のペストリー
カッター１２用の取り付け部としてである。

【００１４】特に、好ましくは少なくとも第１壁３２、
第１壁３２および第２壁３４の両方がそこから外方に延
びる１以上の取り付け用スタッド４６を有するのが好ま
しい。上記のように、大カッター２６は所定形状を有す
る取り付け孔３０を有する。かかる大カッター２６が使
用されるならば、取り付け用スタッド４６の少なくとも
１つが取り付け孔３０に対応する寸法及び形状を有す
る。このようにして、大カッター２６は、第１壁３２
（または第２壁３４）の外面の上に置かれ、適当な取り
付け用スタッドが図４及び５に示すように、取り付け孔
３０を貫いて延びる。嵌まりに応じて、これは、大カッ
ター２６を操作位置に固定するのに十分である。しかし
ながら、取り付け用スタッド４６の自由端が周囲から外
方に延びる１以上の係止リブ４８を有するのが好まし
い。プラスチックのような適当な弾性材料でケース１４
及びまたはペストリーカッター１２を形成することによ
り、係止リブ４８は図５に最も良く示すように、大カッ
ター２６をこの操作位置にスナップ止めするのに役立
つ。

【００１５】想像されるように、操作位置にある大カッ
ター２６を、前のように、しかしケース１４の部分を手
で掴むことによってペストリー生地を切るのに使用す
る。これは或る状況では、特に小さな子供にとってはよ
り容易である。１以上の取り付け用スタッド４６が第１
壁３２から延び、押し付け毎に生地に多打ち抜きがなさ
れることが好ましい。更に注目すべきことは、取り付け
用スタッド４６は好ましくは中空であり、使用者が指ま
たは他の用具を取り付け用スタッドに延ばして、取り付
けられたカッターの内部に近づき、かくして打ち抜かれ
た生地をカッターから取り除けるようにすることであ
る。

【００１６】小カッター２８にも同様の構造がなされ
る。特に、１以上の取り付け用スタッド４６が設けら
れ、取り付け用スタッド４６は小カッター２８の特定の
取り付け孔３０を受け入れる寸法及び形状を有する。示
した実施形態では、第２壁３４は２つのかかる特別に形
作られた取り付け用スタッド４６を有する。取り付け用
スタッド４６はまた、係止リブ４８を有する。これに関
して、注目すべきことは、ケース１４をプラスチックで
形成することは典型的に射出成形を伴うことである。し
かしながら、射出成形は係止リブ４８のようなアンダー
カットした部分を形成するのに難しい工程である。この
工程を使用して係止リブを形成するために、第１壁３２
及び又は第２壁３４は係止リブ４８より下の位置でこれ
を貫いて延びるアクセスポート５０を有する。成形型の
一部分がアクセスポート５０を貫いて延びるようにアク
セスポート５０が係止リブ４８の内面を形成する面を与
えるために使用される。

【００１７】以上の説明から、本発明は明白であり、か
つ構造にとって固有の他の利点とともに上記の全ての目
的を良く達成するものであることが分かる。特定の特徴
及び組合せは実用的であり、他の特徴及び組合せを参照
することなしに採用されることが理解されるであろう。
これは請求の範囲によって考えられ、そしてその範囲内
にある。発明の範囲から逸脱することなしに本発明に多
くの実行可能な実施形態がなされるから、添付図面に記
載され又は示されるあらゆる事項は例示として解釈さ
れ、限定的な意味で解釈されるべきではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 収納状態にある本発明のカッター及びケース
の平面斜視図である。

【図２】 図１の線２−２における断面側面図である。

【図３】 カッター及びケースの分解斜視図である。

【図４】 操作状態にケースに取り付けられたカッター
の部分の底面斜視図である。

【図５】 図４の線５−５における断面側面図である。

【符号の説明】 １０ セット及びケース １４ ケース １８ 刃 ２０ 後縁部 ２２ 外ビード ２４ 後面 ２６ 大カッター ２８ 小カッター ３０ 取り付け孔 ３２ 第１壁 ３４ 第２壁 ３６ 側壁 ３８ 内部 ４０ ローブ ４２ 分割線 ４４ 周囲リップ ４６ 取り付け用スタッド ４８ 係止リブ ５０ アクセスポート

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のペストリーカッター、少なくとも
   １つの前記カッターが刃を有する閉周壁と、後縁部と、
   前記後縁部の内周から延びる後面と、前記後面を貫いて
   延びる取り付け孔と、を含み、 間隔を隔てた平行関係にある第１壁及び第２壁と、前記
   第１壁の周囲と第２壁の周囲との間に延びる側壁と、を
   有する収納ケース、前記第１壁と第２壁及び前記側壁内
   に構成された内部が前記カッターを収納位置で受け入れ
   る寸法及び形状を有し、収納ケースが前記第１及び第２
   壁の少なくとも一方から延びる取り付け用スタッドを少
   なくとも更に有し、前記取り付け用スタッドが前記カッ
   ターの関連したものを操作位置に固定するために前記取
   り付け孔を選択的に受け入れる寸法及び形状を有する、 組合せ式収納ケース及び支持体を備えたペストリーカッ
   ターセット。