JP2000094345A - バイス - Google Patents

バイス

Info

Publication number
JP2000094345A
JP2000094345A JP10266872A JP26687298A JP2000094345A JP 2000094345 A JP2000094345 A JP 2000094345A JP 10266872 A JP10266872 A JP 10266872A JP 26687298 A JP26687298 A JP 26687298A JP 2000094345 A JP2000094345 A JP 2000094345A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slide member
engagement
engaging
main body
movable jaw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10266872A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2989590B1 (ja
Inventor
Shoichi Sakai
正一 酒井
Takeo Hayashi
武男 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nabeya Iron and Tool Works Ltd
Original Assignee
Nabeya Iron and Tool Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nabeya Iron and Tool Works Ltd filed Critical Nabeya Iron and Tool Works Ltd
Priority to JP26687298A priority Critical patent/JP2989590B1/ja
Priority to TW88102087A priority patent/TW394725B/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP2989590B1 publication Critical patent/JP2989590B1/ja
Publication of JP2000094345A publication Critical patent/JP2000094345A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gripping Jigs, Holding Jigs, And Positioning Jigs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いに隣り合って配置されるもの同士の間隔
等に拘わらず、可動ジョーをスムーズに急速移動せしめ
得ると共に、装置本体の任意の位置に確実に固定するこ
とが出来、以て、被加工物のクランプ作業を、常時、容
易に且つ迅速に行ない得るようにしたバイスを提供す
る。 【解決手段】 装置本体10に対して、複数の係止部5
2を、スライド部材24の移動方向に沿って互いに間隔
をあけて配設する一方、該スライド部材24に対して、
該装置本体10の係止部52に係合可能な係合部材58
を、該係止部52に係合せしめられる係合位置と該係合
が解除せしめられる解除位置との間で回動可能に配設し
て、該スライド部材24の任意の移動位置において該係
合部材58を前記係合位置に回動させることにより、該
スライド部材24を前記装置本体10に固定せしめて、
該スライド部材24の更なる移動が阻止され得るように
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、バイスに係り、特に可動ジョー
を急速に移動させることが出来る早送り機構を備えたバ
イスの改良された構造に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来より、所定の被加工物に対する加工を
行なう際には、該被加工物を把持、固定するための装置
として、バイス(万力装置)が用いられてきているが、
よく知られているように、このバイスは、一般に、装置
本体に固定された固定ジョーと、該固定ジョーに接近、
離隔移動可能に、装置本体に支持された可動ジョーとを
有して構成され、可動ジョーの固定ジョーに対する接近
移動によって、それら可動ジョーと固定ジョーとの間で
被加工物がクランプされて、固定され得るようになって
いる。
【0003】ところで、そのようなバイスにおいて、装
置本体が比較的大型で、固定ジョーと可動ジョーとの開
き寸法、即ち固定ジョーに対する可動ジョーの移動距離
が大きなものにあっては、多くの場合、可動ジョーの移
動が急速に行なわれ得るように、可動ジョーの急速移動
機構、所謂早送り機構が装備されている。そして、かか
る早送り機構を備えたバイスとしては、可動ジョーを挟
んで固定ジョーとは反対側の装置本体部位において、ス
ピンドルを介して可動ジョーに連結された状態で、固定
ジョーに接近、離隔移動可能に配置されたスライド部材
と、装置本体の側面に、該スライド部材の移動方向に所
定間隔をあけて穿設された複数のピン挿通孔と、該スラ
イド部材における、該装置本体の側面との対向部位に、
該ピン挿通孔と略同一の径をもって形成された通孔と、
それらピン挿通孔と通孔とに対して抜脱可能に挿通され
る位置決めピンとを含んで構成されたものが、多く用い
られている。
【0004】すなわち、従来の早送り機構付きバイスに
あっては、スライド部材若しくは可動ジョーを把持しつ
つ、それらを固定ジョーに対して一体的に接近移動さ
せ、該スライド部材の通孔と装置本体の複数のピン挿通
孔のうちの一つとが対応する任意の位置において、それ
ら通孔とピン挿通孔とに位置決めピンを側方から挿通し
て、スライド部材を該任意の位置で装置本体に対して移
動不能に固定し、その後、スピンドルを回転操作して、
可動ジョーを固定ジョーに対して更に接近移動させるこ
とにより、可動ジョーと固定ジョーとの間に所定の被加
工物をクランプして固定するようになっており、以て、
単に、スピンドルの回転操作のみによって可動ジョーを
固定ジョーに対して接近移動させる、早送り機構を何等
有しないバイスに比して、可動ジョーが急速に移動させ
られ得て、被加工物のクランプ作業の迅速化が容易に図
られ得るようになっているのである。
【0005】ところが、そのような早送り機構を備えた
従来のバイスにおいては、スライド部材の装置本体に対
する任意の移動位置での固定及びその解除が、位置決め
ピンを、スライド部材の通孔と装置本体のピン挿通孔と
に、側方から挿入し、または側方に抜脱することによっ
て為されるようになっているため、例えば、その複数
が、マシニングセンタのテーブル等に互いに隣り合って
並列的に配されて、取り付けられる場合、それら互いに
隣り合うバイス同士の配置間隔が狭いと、前記位置決め
ピンの挿脱操作が困難となり、或いはそれが不可能とな
って、可動ジョーのスムーズな急速移動と装置本体に対
する確実な固定とが安定して行なわれ得なくなり、その
結果、被加工物のクランプ作業における作業性が著しく
低下するといった問題が惹起されていた。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述せる如き事
情を背景にして為されたものであって、その解決課題と
するところは、複数のものが互いに隣り合って位置せし
められる場合にあっても、互いに隣り合うもの同士の配
置間隔等に拘わらず、可動ジョーをスムーズに急速移動
せしめ得ると共に、装置本体の任意の位置に確実に固定
することが出来、以て、被加工物のクランプ作業を、常
時、容易に且つ迅速に行ない得るようにしたバイスの構
造を提供することにある。
【0007】
【解決手段】そして、本発明にあっては、かかる課題の
解決のために、装置本体に固定された固定ジョーと、該
固定ジョーに対して接近、離隔移動可能に、該装置本体
に支持された可動ジョーと、該可動ジョーを挟んで前記
固定ジョーとは反対側において、該固定ジョーに対して
接近、離隔移動可能に配置されたスライド部材と、該ス
ライド部材及び該可動ジョーの何れか一方に螺合され、
且つそれらの何れか他方に回転可能に支持された状態
で、該スライド部材と該可動ジョーとを連結し、回転に
よってそれらを相対的に接近、離隔移動させるスピンド
ルとを含み、前記スライド部材の移動と該スピンドルの
回転とによって、前記可動ジョーを前記固定ジョーに接
近移動せしめることにより、それら可動ジョーと固定ジ
ョーとの間に所定の被加工物をクランプして固定するよ
うにしたバイスにおいて、前記装置本体に、複数の係止
部を、前記スライド部材の移動方向に沿って互いに間隔
をあけて配設する一方、該スライド部材に対して、該装
置本体の係止部に係合可能な係合部材を、該係止部に係
合せしめられる係合位置と該係合が解除せしめられる解
除位置との間で回動可能に配設して、該スライド部材の
任意の移動位置において該係合部材を前記係合位置に回
動させることにより、該スライド部材を前記装置本体に
固定せしめて、該スライド部材の更なる移動が阻止され
得るように構成したことを特徴とするバイスを、その要
旨とするものである。
【0008】このような本発明に従うバイスにおいて
は、スライド部材の係合部材を複数の係止部に対する係
合が解除される解除位置に維持させた状態下で、クラン
プされるべき被加工物の大きさに応じた所定の位置ま
で、可動ジョーを把持して、急速に移動させることが出
来、また、かかる所定の位置において、係合部材を側方
に移動させる操作を何等行なうことなく、単に、該係合
部材に対して回動操作を行なうだけで、可動ジョーを装
置本体に固定することが可能となる。
【0009】それ故、かかるバイスにあっては、従来の
バイス、即ち、スライド部材の装置本体に対する固定ま
たはその解除が、位置決めピンをスライド部材の通孔と
装置本体のピン挿通孔とに対して側方から挿入し、また
は側方に抜脱することによって為される構造のバイスと
は異なって、複数のものが、例えば、マシニングセンタ
のテーブル等に互いに隣り合い、並列的に配されて、取
り付けられる場合に、隣り合うバイス同士の配置間隔が
狭くされていても、可動ジョーの装置本体に対する固定
操作及びその解除操作が容易に行なわれ得、以て、可動
ジョーの急速移動と装置本体に対する固定とがスムーズ
に且つ確実に行なわれ得る。
【0010】従って、本発明に従うバイスにおいては、
複数のものが互いに隣り合って位置せしめられる場合に
あっても、互いに隣り合うもの同士の配置間隔等に拘わ
らず、被加工物のクランプ作業が、常時、容易に且つ迅
速に行なわれ得ることとなるのである。
【0011】なお、このような本発明に従うバイスの好
ましい態様の一つによれば、前記複数の係止部が、前記
装置本体に対して、前記スライド部材の移動方向に互い
に間隔をあけて設けられた、該スライド部材の移動方向
に直角な方向に延びる、横断面が半円形状の複数の係止
溝にて、構成される一方、前記係合部材が、該係止溝に
対応した半円柱形状を呈する係合部を有し、且つ該係合
部が該係止溝の延出方向と同一方向に延びるように位置
せしめられた状態で、前記スライド部材に対して回動可
能に支持された係合ピンにて構成され、該係合ピンの回
動によって、該係合部が前記係止溝に対して嵌合又は離
脱せしめられることにより、該係合ピンの該係止溝に対
する係合又は解除が行なわれるように構成される。
【0012】かかる構成によれば、係合部材が、半円柱
形状の係合部を有する係合ピンから成ると共に、係止部
が、半円形状の横断面を有する複数の係止溝にて構成さ
れているところから、それら係合部材と係止部とが、比
較的単純な形状を有するピンと溝からなる簡略な構造を
もって構成され得、また、かかる係合ピンが、係合部の
外周面を係止溝の内周面の全面に面接触せしめた状態
で、該係止溝に係合せしめられ得るようになっており、
それによって、係合部材の係止部に対する強固な係合状
態が有利に確保され得る。
【0013】また、本発明に従うバイスの有利な別の態
様の一つによれば、前記係合部材が、その回動によっ
て、前記係合位置に到達したことを認識せしめ得る回動
位置認識機構が設けられる。これによって、係合部材
が、常に、過不足なく適度な量で回動せしめられ得て、
係止部に対して確実に係合せしめられ得、その結果、可
動ジョーの装置本体に対する固定操作の操作性が有利に
高められ得る。
【0014】さらに、本発明に従うバイスの他の望まし
い態様の一つによれば、前記解除位置から前記係合位置
に向かう方向への回動によって前記係合部材が前記係止
部に係合せしめられた状態下で、該係合部材の更なる回
動を阻止するストッパ手段が、更に設けられる。このよ
うな構成によっても、係合部材の回動操作時に、係合部
材の係合位置への到達を、視認等により何等確認するこ
となく、簡単に且つ確実に把握することが出来、以て可
動ジョーの装置本体に対する固定操作の操作性が有利に
高められ得ることとなる。
【0015】また、そのように、係合部材の係止部に対
する係合状態下での更なる回動を阻止するストッパ手段
が設けられる場合、有利には、前記係合部材が前記解除
位置から前記係合位置に向かう方向に回動せしめられる
ように、該係合部材を付勢する付勢手段が、更に設けら
れる。このような構成によれば、付勢手段の付勢力に抗
して作用力を加えて、係合部材を回動させている間だ
け、係合部材が前記解除位置に維持させられる一方、か
かる作用力を解消すれば、係合部材が、付勢手段の付勢
力により該解除位置から前記係合位置に向かう方向に回
動せしめられ、そして、ストッパ手段により該係合位置
に維持せしめられることとなり、それによって、可動ジ
ョーの装置本体に対する固定操作及び解除操作の操作性
が、更に一層有利に高められ得るのである。
【0016】さらに、本発明に従うバイスの望ましい他
の態様の一つによれば、前記スライド部材の移動によ
り、前記係合部材が、前記装置本体の複数の係止部のそ
れぞれに係合可能な位置に達したことを認識せしめ得る
節度感を与える節度機構が、更に設けられる。かかる構
成を採用すれば、スライド部材の移動操作時に、係合部
材が装置本体の係止部に係合可能な位置に達したか否か
が、視認等による確認を何等行なうことなく、簡単に且
つ正確に把握することが出来、それによって、可動ジョ
ーの装置本体に対する固定操作、ひいては可動ジョーの
急速移動操作の操作性が、極めて効果的に向上され得る
こととなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明に係るバイスの構成について、
図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
【0018】先ず、図1乃至図3には、本発明に従うバ
イスの一例が、概略的に示されている。それらの図にお
いて、10は、装置本体であり、全体として、長手ブロ
ック形状を呈している。そして、この装置本体10にあ
っては、その上面が、平坦な案内面12とされている一
方、幅方向に対向位置する両側面の高さ方向中央部分
が、長手方向に沿って連続的に凹陥せしめられているこ
とによって、それら両側面の上部部位と下部部位とに、
それぞれ、幅方向に所定高さ突出し、且つ長手方向に連
続して延びる上側フランジ部14,14と下側フランジ
部16,16とが、それぞれ、一体的に形成されてい
る。
【0019】また、そのような構成とされた装置本体1
0の一端部には、固定ジョー18が、前記案内面12上
から所定高さ突出するようにして、一体形成されてい
る。更に、かかる装置本体10の他端部側には、可動ジ
ョー20が、固定ジョー18に対向し、且つ案内面12
を跨いだ状態で、該案内面12上に載置されている。な
お、図2及び図3中、22は、可動ジョー20にボルト
固定された浮上防止板であり、可動ジョー20の案内面
12からの浮き上がりを防止するためのものである。
【0020】さらに、装置本体10における、可動ジョ
ー20を挟んで固定ジョー18とは反対側の案内面12
上には、スライド部材24が、配置されている。このス
ライド部材24は、全体として、横断面略コ字状のブロ
ック形状を呈しており、案内面12よりも所定寸法大き
な幅を有する矩形状のブロック部26と、該ブロック部
26の幅方向両端部から下方に所定寸法突出し、且つそ
の長さ方向に連続して延びる厚肉平板状の突出部28,
28とから構成されている。そして、かかるスライド部
材24が、各突出部28,28の内側面を、装置本体1
2における前記上側フランジ部14,14の各先端面に
対向させつつ、ブロック部26の下面において、案内面
12上に載置されているのである。
【0021】更にまた、装置本体10の案内面12上に
は、所定長さを有するスピンドル30が、案内面12の
長手方向に沿って延びるように配され、その中間部位に
おいて、スライド部材24に挿通され、且つ先端部位に
おいて、可動ジョー20内に突入させられて、位置せし
められている。
【0022】すなわち、このスピンドル30は、図4に
示されるように、一端側部位が、円柱形状を呈する挿通
部32とされている一方、他端側部位が、六角柱形状を
呈するハンドル取付部34とされ、更に、それら挿通部
32とハンドル取付部34との間の中間部位が、表面に
雄ネジが刻設された雄ネジ部36とされている。また、
可動ジョー20におけるスライド部材24のブロック部
26との対向面には、円形孔38が所定深さをもって設
けられており、更に、スライド部材24のブロック部2
6には、スピンドル30が挿通可能なスピンドル挿通孔
40が、可動ジョー20との対向方向に沿って、該ブロ
ック部26を貫通して設けられている。また、それら可
動ジョー20の円形孔38とスライド部材24のスピン
ドル挿通孔40は、可動ジョー20とスライド部材24
との互いの対向面側の開口部位がそれぞれ所定寸法大径
化されており、かかる円形孔38の大径部位内に、スピ
ンドル30の挿通部32が挿通可能な中心孔を有するリ
ング状のバックプレート42がボルト固定されている一
方、スピンドル挿通孔40の大径部位内には、略円筒形
状を呈し、内周面に雌ネジが刻設された雌ネジケース4
4がボルト固定されている。
【0023】そして、そのような構造を有するスピンド
ル30が、ハンドル取付部34を、スライド部材24の
ブロック部26における可動ジョー20との対向面とは
反対側の面から突出位置せしめ、且つ雄ネジ部36にお
いて、スライド部材24のスピンドル挿通孔40内に、
前記雌ネジケース44の雌ネジに螺合せしめられた状態
下で挿通されていると共に、挿通部32において、可動
ジョー20の円形孔38内に、前記リング状のバックプ
レート42の中心孔を挿通して、突入位置せしめられて
いる。また、該可動ジョー20の円形孔38内に突入位
置せしめられたスピンドル30の挿通部32は、その外
径が、バックプレート42の中心孔の径よりも僅かに小
さくされていることによって、軸心回りの回転が許容さ
れるようになっており、更に、その先端面において、鋼
板製のスラストプレート46を介して円形孔38の底部
に接触せしめられ、且つその中間部分に、座金48を介
して前記バックプレート42に接触せしめられる止め輪
50が取り付けられていることによって、スピンドル3
0の軸方向両側方向への移動が阻止されるようになって
いる。かくして、かかるスピンドル30が、スライド部
材24に対して螺合され、且つ可動ジョー20に対して
回転可能に支持された状態で、それらスライド部材24
と可動ジョー20とを連結しているのである。
【0024】そして、図1及び図2からも明らかな如
く、本実施形態では、特に、装置本体10の二つの上側
フランジ部14,14のそれぞれの下面に、係止部とし
ての係止溝52が、互いに一定の間隔をあけて複数設け
られている。また、この複数の係止溝52は、それぞ
れ、横断面が半円形状を呈し、装置本体10の長手方
向、換言すれば、スライド部材の移動方向に直角な方向
に沿って水平に延びる形態をもって構成されている。更
に、それら複数の係止溝52が設けられた上側フランジ
部14,14の先端面には、各係止溝52の開口部の直
上に、球面形状の底面を有する円形凹所54が、それぞ
れ設けられている。なお、図1中、56は、装置本体1
0をマシニングセンタのテーブル等に取り付ける際にボ
ルトが挿通されるボルト挿通孔である。
【0025】また、そのような装置本体10の上側フラ
ンジ部14,14の先端面にそれぞれ対向して位置す
る、スライド部材24の前記二つの突出部28,28に
は、係合部材としての係合ピン58が、それぞれ、一つ
ずつ支持されている。
【0026】すなわち、この係合ピン58は、図5及び
図6に示されるように、全体として、略厚肉円板形状を
呈するグリップ部60と、略円柱状の全体形状を有する
脚部62とから成っている。また、この係合ピン58を
構成するグリップ部60は、その一方側の端面の中央部
に、開口部側が大径部64とされる一方、底部側が小径
部66とされた取付孔68が設けられて、成っており、
更に、その外周縁部には、狭幅の切欠き70が、周方向
に半周分だけ連続して延びるように形成されている。ま
た、かかるグリップ部60における取付孔68の大径部
64内には、付勢手段としてのねじりコイルバネ80
が、その一端部を該大径部64から外方に突出位置せし
め、且つ図6において仮想線で示されるように、他端部
を該大径部64の底面に設けられた係合孔(図示せず)
に係合せしめた状態で、収容配置されている。
【0027】一方、脚部62は、軸方向一端側の部位
が、前記グリップ部60における取付孔68の小径部6
6内に挿通可能な外径を有する、小径の取付部72とさ
れており、また、他端側の部位が、前記装置本体10に
おける上側フランジ部14,14の各係止溝52の形状
に対応した半円柱形状を呈する、該係止溝52に係合可
能な係合部74とされている。更に、かかる脚部62の
中間部位は、前記取付部72よりも大径の円柱形状を呈
する支持部76とされている。そして、かかる脚部62
が、取付部72において、グリップ部60における取付
孔68の小径部62内に挿通され、更に、グリップ部6
0に螺入された止めネジ78にて位置固定に且つグリッ
プ部60に対して相対回転不能に取り付けられている。
これによって、係合ピン58が、脚部62における、グ
リップ部60の一方側の端面から一体的に延び出す部位
の基部側と先端部側とに、支持部76と係合部74とを
それぞれ有し、且つそれらグリップ部60と脚部62と
が一体回転し得るように構成されている。
【0028】そして、図7からも明らかなように、その
ような係合ピン58の二つのもの(図7では、一つもの
だけを示す。)が、それぞれの脚部62の支持部76に
おいて、スライド部材24の各突出部28に対して該ス
ライド部材24の移動方向に直角な方向に沿って水平に
延びるように形成された係合ピン挿通孔82内に、各突
出部28の内側に向かって、それぞれ遊挿せしめられて
いる。これによって、それら各係合ピン58が、前記複
数の係止溝52のそれぞれの延出方向と同一方向に延び
るように位置せしめられた状態で、スライド部材24に
対して、該脚部62の係合部74を装置本体10の前記
複数の係止溝52のうちの何れか一つに嵌合させて、係
合せしめる係合位置(図7において実線で示される位
置)と、かかる係合部74の該係止溝52に対する係合
を解除する解除位置(図7において仮想線で示される位
置)との間で、回動可能に支持されているのである。な
お、ここでは、各係合ピン58の脚部62に対して、止
め輪84が、各突出部28の内側面に接触せしめられる
ようにそれぞれ取り付けられており、それによって、各
係合ピン58の前記係合ピン挿通孔82内からの抜け出
しが阻止されるようになっている。
【0029】また、図3及び図4に示される如く、スラ
イド部材24の突出部28,28には、その外面の所定
位置に、ストッパ突起86が、それぞれ一つずつ設けら
れている。そして、それら各ストッパ突起86は、スラ
イド部材24の各突出部28に対する係合ピン58の支
持状態下において、係合ピン58のブロック部60に形
成された切欠き70内に、それぞれ、突入位置せしめら
れるようになっており、また、係合ピン58の回動によ
って、切欠き70内を摺動せしめられ、係合ピン58が
前記係合位置と解除位置とにそれぞれ位置せしめられた
際に、切欠き70の周方向の両端縁部に位置する壁部に
当接せしめられるようになっている(図2参照)。これ
によって、係合ピン58が係合位置に到達した後におけ
る解除位置から係合位置に向かう方向(ここでは、右回
り、即ち時計回りの方向)への更なる回動と、係合ピン
が解除位置に到達した後における係合位置から解除位置
に向かう方向(ここでは、左回り、即ち時計回りとは反
対の方向)への更なる回動とが、共に阻止され得るよう
になっているのである。このことから明らかなように、
本実施形態では、スライド部材24の各突出部28に設
けられたストッパ突起86と、各係合ピン58のグリッ
プ部60に形成された切欠き70とによって、ストッパ
手段が構成されており、また、かかるストッパ手段によ
って、係合ピン58が、その回動によって、前記係合位
置に到達したことを使用者に認識させる回動位置認識機
構が構成されている。
【0030】さらに、前述の如く、係合ピン58のグリ
ップ部60における取付孔68の大径部64内には、ね
じりコイルバネ80が収容配置されているが、図7から
も明らかなように、このねじりコイルバネ80は、スラ
イド部材24の各突出部28に対する係合ピン58の支
持状態下において、該大径部64から外方に突出位置せ
しめられた前記一端部が、スライド部材24の各突出部
28の外面に設けられた係合孔88内に突入して、係合
せしめられている。これによって、ねじりコイルバネ8
0が、スライド部材24の各突出部28と係合ピン58
との間に、移動不能に、且つ係合ピン58が前記係合位
置から前記解除位置に向かう方向に回動せしめられた際
に、係合ピン58に対して、その反対方向に向かって付
勢力が発揮され得るように取り付けられている。
【0031】かくして、かくの如き構成を有する本実施
形態のバイスにあっては、スライド部材24に支持され
た二つの係合ピン58,58の各グリップ部60をそれ
ぞれ把持し、ストッパ突起86が切欠き70の一方側の
端縁部に位置する壁部に当接して、各係合ピン58の回
動が阻止される位置まで、前記ねじりコイルバネ80の
付勢力に抗して、各係合ピン58をそれぞれ左回りに半
周分だけ回動させることにより、それら各係合ピン58
が前記解除位置に位置せしめられるようになっており、
また、そのような状態下で、スライド部材24と可動ジ
ョー20とが、案内面12上を、前記固定ジョー18に
対して接近、離隔する方向に一体的に移動せしめられ得
るようになっている。そして、それによって、可動ジョ
ー20を把持して、それを任意の位置まで急速に移動さ
せることが可能となっているのである。
【0032】また、かかるバイスにおいては、図2に示
される如く、スライド部材24と可動ジョー20との一
体移動に伴って、スライド部材24が、各係合ピン58
を複数の係合溝52のうちの任意のものに係合させ得る
位置に到達した際に、各係合ピン58のグリップ部60
から手を離して、該グリップ部60の把持状態を解消
し、各ストッパ突起86が各切欠き70の他方側の端縁
部に位置する壁部に当接して、各係合ピン58の更なる
回動が阻止される位置まで、ねじりコイルバネ80の付
勢力によって、各係合ピン58をそれぞれ右回りに半周
分だけ回動させることにより、それら各係合ピン58が
前記係合位置に位置せしめられて、前記任意の係合溝5
2に係合されるようになっており、以て、スライド部材
24が、案内面12上の所定位置に固定せしめられ得る
ようになっている。そして、そのような固定状態下で、
スピンドル30のハンドル取付部34に、図示しない所
定のハンドルを取り付ける等して、スピンドル30を回
転駆動せしめることにより、可動ジョー20が、単独
で、その回転量に応じた量だけ、固定ジョー18に対し
て、更に接近、離隔する方向に移動せしめられて、可動
ジョー20と固定ジョー18との間に所定の被加工物9
6がクランプされて、固定されるようになっているので
ある。
【0033】また、ここでは、図7に示される如く、ス
ライド部材24の各突出部28の内側面において、係合
ピン58の係止溝52に対する係合状態下で、該係止溝
52の直上に位置する前記円形凹所54に対応せしめら
れる部位に、バネ収容孔90が、それぞれ、一つずつ形
成されている。そして、このバネ収容孔90内には、そ
の開口部側に、先端面が円形凹所54の底面に対応した
球面形状とされたプランジャ94が、突出、引込み移動
可能に配置されており、また、その底部側には、かかる
プランジャ94を開口部側方向に向かって付勢する圧縮
コイルバネ92が配置されている。
【0034】これによって、スライド部材24と可動ジ
ョー20との一体的な移動時に、バネ収容孔90内のプ
ランジャ94が、その先端面において、装置本体10の
各上側フランジ部14の先端面に摺接せしめられ、そし
て、スライド部材24が、各係合ピン58を複数の係止
溝52のそれぞれに係合させ得る位置に到達する毎に、
バネ収容孔90内のプランジャ94が、圧縮コイルバネ
92の付勢力により、各係止溝52の直上に位置する円
形凹所54内に突入せしめられるようになっており、以
て、各係合ピン58が複数の係止溝52のそれぞれに係
合可能な位置に達する毎に、それを認識し得る節度感が
得られるようになっているのである。このことから明ら
かなように、本実施形態では、装置本体10の複数の円
形凹所54と、スライド部材24の各バネ収容孔90内
に配置されたプランジャ94及び圧縮コイルバネ92と
によって、節度機構が構成されている。
【0035】このように、本実施形態に係るバイスにお
いては、単に、スライド部材24に支持された二つの係
合ピン58,58を回動させて、前記解除位置または前
記係合位置に位置させるだけで、可動ジョー20の急速
移動が可能となり、または可動ジョー20が装置本体1
0に対して固定され得るようになっているところから、
複数のものが、例えば、マシニングセンタのテーブル等
に互いに隣り合い、並列的に配されて、取り付けられる
場合に、隣り合うバイス同士の配置間隔が狭くされてい
ても、可動ジョー20の装置本体10に対する固定操作
及びその解除操作が容易に行なわれ得、それによって、
可動ジョー20の急速移動と装置本体10に対する固定
とがスムーズに且つ確実に行なわれ得る。
【0036】従って、かかるバイスにおいては、複数の
ものが互いに隣り合って位置せしめられる場合にあって
も、互いに隣り合うもの同士の配置間隔等に拘わらず、
被加工物96のクランプ作業が、常時、容易に且つ迅速
に行なわれ得ることとなるのである。
【0037】また、かかるバイスにあっては、係合ピン
58の先端部に設けられた、半円柱形状を呈する係合部
74が、それに対応した、横断面が半円形状の係止溝5
2内に嵌合されることによって、係合ピン58が係止溝
52に対して係合されるようになっているところから、
かかる係合状態下において、係合部74の外周面が、係
止溝52の内周面の全面に対して面接触せしめられ得、
それによって、係合ピン58の係止溝52に対する強固
な係合が有利に確保され得るのであり、また、そのよう
な強固な係合を実現する係合ピン58と係止溝52と
が、比較的単純な形状を有する簡略な構造をもって構成
され得るのである。
【0038】さらに、かかるバイスにおいては、係合ピ
ン58のグリップ部60を把持し、ねじりコイルバネ8
0の付勢力に抗して、係合ピン58を、その回動が阻止
される位置まで、左回りに半周分だけ回動させることに
より、係合ピン58が前記解除位置に位置せしめられる
ようになっており、また、そのような状態において、係
合ピン58のグリップ部60から、単に手を離すだけ
で、係合ピン58が、右回りに半周分だけ回動せしめら
れて、前記係合位置に位置せしめられるようになってい
るところから、係合ピン58を回動させる際に、視認等
による面倒な位置決め操作を何等行なうことなく、係合
ピン58が、係合位置と解除位置とに容易に且つ確実に
回動せしめられ得、それによって、係合ピン58の係止
溝52に対する係合操作及びその解除操作、ひいては可
動ジョー20の装置本体10に対する固定操作及びその
解除操作の操作性が、極めて有利に高められ得る。
【0039】更にまた、本実施形態のバイスにあって
は、スライド部材24の移動時に、それが係合ピン58
を複数の係止溝52のそれぞれに係合させ得る位置に到
達する毎に、該スライド部材24に配設されたプランジ
ャ94が、装置本体10における各係止溝52の形成部
位の直上に設けられた円形凹所54内に突入せしめら
れ、それによって、係合ピン58が複数の係止溝52の
それぞれに係合させ得る位置に到達したことを認識させ
得る節度感が使用者に与えられ得るようになっていると
ころから、視認等による面倒な位置決め操作を何等行な
うことなく、係合ピン58を任意の係止溝52に係合さ
せ得る位置まで、スライド部材24を正確に且つ迅速に
移動させることが出来、以て可動ジョー20の装置本体
10に対する固定操作、ひいては可動ジョー20の急速
移動操作の操作性が、極めて効果的に高められ得ること
となる。
【0040】以上、本発明の具体的な構成について詳述
してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであっ
て、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受
けるものではない。
【0041】例えば、前記実施形態では、装置本体10
の上側フランジ部14,14のそれぞれの下面に、係止
部としての係止溝52が、スライド部材24の移動方向
に直角な方向に沿って水平に延びるように複数形成され
る一方、二つの係合ピン58,58が、スライド部材2
4の二つの突出部28,28に対して、その内側に向か
って、該係止溝52の延出方向と同一方向に延びるよう
に位置せしめられた状態で、それぞれ回動可能に支持さ
れていたが、前記上側フランジ部14,14のそれぞれ
の先端面に、複数の係止溝52を、スライド部材24の
移動方向に直角な方向で、且つ鉛直方向に延びるように
複数形成する一方、二つの係合ピン58,58を、スラ
イド部材24におけるブロック部26の幅方向両端部に
対して、スライド部材24の移動方向に直角な方向で、
且つ上方から下方に向かって鉛直方向に延びるように挿
通させた状態で、それぞれ回動可能に支持させるように
することも可能である。このような構成によれば、係合
ピン58の回動操作が、スライド部材24の上方から行
なわれ得、以て、互いに隣り合って位置するバイス同士
の配置間隔等に拘わらず、被加工物のクランプ作業が、
より一層容易に且つ迅速に行なわれ得ることとなる。
【0042】また、そのような係合部材としての係合ピ
ン58及び係止部としての係止溝52のスライド部材2
4や装置本体10対する配設個数は、前記実施形態に示
されるものに何等限定されるものではない。
【0043】さらに、係止部の形状や構造は、装置本体
に対して、スライド部材の移動方向に沿って互いに間隔
をあけて配設されるものであれば、前記実施形態に示さ
れるものに、特に限定されるものではなく、また、係合
部材の形状や構造も、スライド部材に対して、係止部に
係合せしめられる係合位置と該係合が解除せしめられる
解除位置との間で回動可能支持される構成を備えたもの
のうちで、係止部の形状や構造に応じて適宜に変更され
得るものである。
【0044】更にまた、前記実施形態では、解除位置か
ら係合位置に向かう方向への回動によって、係合ピン5
8が係止溝52に係合せしめられた状態下で、該係合ピ
ン58の更なる回動を阻止するストッパ手段が、スライ
ド部材24の各突出部28に設けられたストッパ突起8
6と、各係合ピン58のグリップ部60に形成された切
欠き70とによって構成されていたが、かかるストッパ
手段の構造も、決してこれに限定されるものでないこと
は、言うまでもないところである。
【0045】また、前記実施形態では、そのようなスト
ッパ手段によって、係合ピン58が係合位置に到達した
ことを使用者に認識させる回動位置認識機構が構成され
ていたが、かかる回動位置認識機構の構造も、特にこれ
に限定されるものではなく、例えば、前記実施形態にお
いて示される節度機構を、係合ピン58が係合位置に到
達したことを節度感によって使用者に認識させる回動位
置認識機構として採用することも可能である。即ち、例
えば、図8及び図9に示される如く、係合ピン58のグ
リップ部60における脚部62が延び出す側の端面に、
バネ収容孔98を設け、このバネ収容孔98内の開口部
側に、先端面が球面形状とされたプランジャ100を突
出、引込み移動可能に配置すると共に、その底部側に、
該プランジャ100を開口部側方向に向かって付勢する
圧縮コイルバネ102を配置する。また、図示されては
いないものの、スライド部材24の各突出部28の外面
において、係合ピン58の係止溝52に対する係合状態
下で、該係合ピン58に形成されたバネ収容孔98に対
応せしめられる部位に、該バネ収容孔98内のプランジ
ャ100の先端面に対応した球面形状の底面を有する円
形凹所を設ける。そして、これによって、係合ピン58
が、回動により係合位置に達した際に、バネ収容孔98
内のプランジャ100が、圧縮コイルバネ102の付勢
力により、スライド部材24に形成された円形凹所内に
突入せしめられ、以て係合ピン58が回動により係合位
置に達したことを認識し得る節度感が発揮され得るよう
に構成しても良いのである。
【0046】さらに、上述の如く、前記実施形態では、
スライド部材24の移動により、係合ピン58が複数の
係止溝52のそれぞれに係合可能な位置に達したことを
認識せしめ得る節度感を与える節度機構が設けられてい
るが、この節度機構の構造も、前記実施形態に示される
ものに、決して限定されるものではない。
【0047】また、前記実施形態では、スピンドル30
が、スライド部材24に対して螺合され、且つ可動ジョ
ー20に対して回転可能に支持されていたが、かかるス
ピンドル30を、可動ジョー20に対して螺合し、且つ
スライド部材に対して回転可能に支持せしめるように為
すことも、勿論可能である。
【0048】加えて、前記実施形態では、所定の作業台
(取付台)に対して横置きにして使用される横型バイス
に対して、本発明を適用したものの具体例を示したが、
本発明は、縦型バイスに対しても有利に適用され得るこ
とは、勿論である。
【0049】その他、一々列挙はしないが、本発明が、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に従うバイスにあっては、複数のものが互いに隣り合っ
て位置せしめられる場合においても、互いに隣り合うも
の同士の配置間隔等に拘わらず、可動ジョーをスムーズ
に急速移動せしめ得ると共に、装置本体の任意の位置に
確実に固定することが出来、以て、被加工物のクランプ
作業が、常時、容易に且つ迅速に行なわれ得るのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うバイスの一例を示す平面説明図で
ある。
【図2】図1におけるII矢視説明図である。
【図3】図1における III矢視拡大説明図である。
【図4】図2のIV−IV断面における部分拡大説明図であ
る。
【図5】図1に示されたバイスに取り付けられる係合ピ
ンの一例を示す正面説明図である。
【図6】図5におけるVI−VI断面説明図である。
【図7】図2の VII−VII 断面における部分拡大説明図
である。
【図8】図1に示されたバイスに取り付けられる係合ピ
ンの別の例を示す図5に対応する図である。
【図9】図8におけるIX−IX断面説明図である。
【符号の説明】
10 装置本体 14 上側フラン
ジ部 18 固定ジョー 20 可動ジョー 24 スライド部材 28 突出部 30 スピンドル 52 係止溝 54 円形凹所 58 係合ピン 70 切欠き 74 係合部 80 ねじりコイルバネ 86 ストッパ突
起 92,102 圧縮コイルバネ 94,100 プ
ランジャ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月26日(1999.8.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体に固定された固定ジョーと、該
    固定ジョーに対して接近、離隔移動可能に、該装置本体
    に支持された可動ジョーと、該可動ジョーを挟んで前記
    固定ジョーとは反対側において、該固定ジョーに対して
    接近、離隔移動可能に配置されたスライド部材と、該ス
    ライド部材及び該可動ジョーの何れか一方に螺合され、
    且つそれらの何れか他方に回転可能に支持された状態
    で、該スライド部材と該可動ジョーとを連結し、回転に
    よってそれらを相対的に接近、離隔移動させるスピンド
    ルとを含み、前記スライド部材の移動と該スピンドルの
    回転とによって、前記可動ジョーを前記固定ジョーに接
    近移動せしめることにより、それら可動ジョーと固定ジ
    ョーとの間に所定の被加工物をクランプして固定するよ
    うにしたバイスにおいて、 前記装置本体に、複数の係止部を、前記スライド部材の
    移動方向に沿って互いに間隔をあけて配設する一方、該
    スライド部材に対して、該装置本体の係止部に係合可能
    な係合部材を、該係止部に係合せしめられる係合位置と
    該係合が解除せしめられる解除位置との間で回動可能に
    配設して、該スライド部材の任意の移動位置において該
    係合部材を前記係合位置に回動させることにより、該ス
    ライド部材を前記装置本体に固定せしめて、該スライド
    部材の更なる移動が阻止され得るように構成したことを
    特徴とするバイス。
  2. 【請求項2】 前記複数の係止部を、前記装置本体に対
    して、前記スライド部材の移動方向に互いに間隔をあけ
    て設けられた、該スライド部材の移動方向に直角な方向
    に延びる、横断面が半円形状の複数の係止溝にて、構成
    する一方、前記係合部材を、該係止溝に対応した半円柱
    形状を呈する係合部を有し、且つ該係合部が該係止溝の
    延出方向と同一方向に延びるように位置せしめられた状
    態で、前記スライド部材に対して回動可能に支持された
    係合ピンにて構成し、該係合ピンの回動によって、該係
    合部が前記係止溝に対して嵌合又は離脱せしめられるこ
    とにより、該係合ピンの該係止溝に対する係合又は解除
    が行なわれるようになっている請求項1に記載のバイ
    ス。
  3. 【請求項3】 前記係合部材が、その回動によって、前
    記係合位置に到達したことを認識せしめ得る回動位置認
    識機構を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載のバイス。
  4. 【請求項4】 前記解除位置から前記係合位置に向かう
    方向への回動によって前記係合部材が前記係止部に係合
    せしめられた状態下で、該係合部材の更なる回動を阻止
    するストッパ手段を、更に設けたことを特徴とする請求
    項1乃至請求項3の何れかに記載のバイス。
  5. 【請求項5】 前記係合部材が前記解除位置から前記係
    合位置に向かう方向に回動せしめられるように、該係合
    部材を付勢する付勢手段を、更に設けたことを特徴とす
    る請求項4に記載のバイス。
  6. 【請求項6】 前記スライド部材の移動により、前記係
    合部材が、前記装置本体の複数の係止部のそれぞれに係
    合可能な位置に達したことを認識せしめ得る節度感を与
    える節度機構を、更に設けたことを特徴とする請求項1
    乃至請求項5の何れかに記載のバイス。
JP26687298A 1998-09-21 1998-09-21 バイス Expired - Lifetime JP2989590B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26687298A JP2989590B1 (ja) 1998-09-21 1998-09-21 バイス
TW88102087A TW394725B (en) 1998-09-21 1999-02-10 Table clamp

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26687298A JP2989590B1 (ja) 1998-09-21 1998-09-21 バイス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2989590B1 JP2989590B1 (ja) 1999-12-13
JP2000094345A true JP2000094345A (ja) 2000-04-04

Family

ID=17436833

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26687298A Expired - Lifetime JP2989590B1 (ja) 1998-09-21 1998-09-21 バイス

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2989590B1 (ja)
TW (1) TW394725B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002011949A1 (fr) * 2000-08-08 2002-02-14 Tech. Yasuda Co., Ltd. Etau
DE102007034080A1 (de) * 2007-07-21 2009-01-22 De-Sta-Co Europe Gmbh Schubstangenspannvorrichtung
CN110281052A (zh) * 2018-10-15 2019-09-27 杜洪波 快速夹紧平口钳

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108527187A (zh) * 2018-05-25 2018-09-14 河南森源电气股份有限公司 可快速调节的夹紧装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002011949A1 (fr) * 2000-08-08 2002-02-14 Tech. Yasuda Co., Ltd. Etau
DE102007034080A1 (de) * 2007-07-21 2009-01-22 De-Sta-Co Europe Gmbh Schubstangenspannvorrichtung
CN110281052A (zh) * 2018-10-15 2019-09-27 杜洪波 快速夹紧平口钳

Also Published As

Publication number Publication date
JP2989590B1 (ja) 1999-12-13
TW394725B (en) 2000-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008264983A (ja) 5軸加工機用マシンバイス
KR20170091205A (ko) 원 웨지 센터링 유압척
JP2989590B1 (ja) バイス
JP2010046786A (ja) ワークの位置決め装置
JP4159638B2 (ja) ワーク位置決め装置
US8272646B2 (en) Quick change jaw system for chucks
US4796900A (en) Workpiece holding assembly for a chuck
US20140062039A1 (en) Quick-change top tooling
US10875102B2 (en) Hybrid holding device
US4546988A (en) Chuck top jaw with removable insert
US11541524B2 (en) Tool-holding device, work machine with the tool-holding device, as well as a method for positioning a tool on a tool-holding device
JP2012091244A (ja) 棒状ワーク把持装置及び棒状ワーク把持装置におけるスクロール盤の回転規制解除方法
JP2006123103A (ja) 締結装置
JPH10225823A (ja) チャック装置
JP2008068351A (ja) 被加工物把持装置
JPH1158248A (ja) ワークバイスの中間爪ブロック
JP4486379B2 (ja) ワーク保持用チャック
US20230017767A1 (en) Tooling base
KR20210101795A (ko) 양방향 조임방식 바이스
JP4871094B2 (ja) 異形ワーク用チャック装置
JPH1043914A (ja) チャックにおけるトップジョウの組換え方法
JPH0699302A (ja) 工具保持装置
JPH065813U (ja) 多点把持式チャッキング装置
KR100643721B1 (ko) 공작물 바이스
JP3109613B2 (ja) コレットチャック装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101008

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111008

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term