JP2000093296A - 加熱調理用耐熱性紙容器 - Google Patents

加熱調理用耐熱性紙容器

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JP2000093296A
JP2000093296A JP10264269A JP26426998A JP2000093296A JP 2000093296 A JP2000093296 A JP 2000093296A JP 10264269 A JP10264269 A JP 10264269A JP 26426998 A JP26426998 A JP 26426998A JP 2000093296 A JP2000093296 A JP 2000093296A
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Abstract

(57)【要約】 【課題 】食品の保存性に優れ、そのまま、電子レンジ
やオーブン等の加熱調理機で調理出来、無味無臭であ
り、調理後の食品の味、臭いの変化の無い耐熱性容器を
提供する。 【解決手段】 末端カルボキシル基含有量が60ミリ当
量/kg未満であるポリブチレンテレフタレート樹脂
を、ラミネート後のポリブチレンテレフタレート樹脂の
結晶化割合が、10〜30%の範囲になるようコントロ
ールして、耐熱紙にラミネートした加熱調理用耐熱性紙
容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品の保存性に優
れ、そのまま、電子レンジやオーブン等の加熱調理機で
調理出来、無味無臭であり、調理後の容器による食品の
味、臭いの変化の無いことを特長とする加熱調理用の耐
熱性紙容器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子レンジやオーブン等の加熱調
理機にかけて、そのまま調理できる食品が、家庭や業務
用としても一般化している。その容器としては、板紙、
陶器、プラスチック、耐熱ガラス、アルミニウム等があ
り、其々用途に応じて使い分けされている。
【0003】その中でも板紙を使用したものは、安価な
こと、廃棄処理が容易なこと等の利点があり、広く使用
されている。板紙を使用したものとしては、紙単独で構
成されているものは希少で、片面、時には両面に耐熱性
のある合成樹脂フィルムを積層し、複合材料化したもの
が用いられている。耐熱性樹脂としては、ポリエチレン
テレフタレート樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂等を、それぞれ目的に応じて積層したもの
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの紙容
器は各々欠点があり、加熱調理用の耐熱性紙容器として
十分満足されるものではない。即ち、ポリエチレンテレ
フタレート樹脂をラミネートした紙容器は、加熱調理し
た際、その紙容器が原因となって食品の味、臭いが変化
する場合があり、また食品との剥離性が悪く、パンやケ
ーキ等が付着し易い。更に食品による容器の汚染も多
い。
【0005】ポリメチルペンテン樹脂を積層した紙容器
は、ヒートシール性、ガスバリヤ性が劣り、紙臭が食品
に移行したり、内容物の食品臭が外に洩れるという欠点
がある。また、低温時の衝撃強度が低いため、冷凍庫等
からの取り出し時に、落下すると容器が破損するという
欠点もある。ポリプロピレン樹脂を積層した紙容器は、
耐熱性が劣るため、油分を多く含む食品の高温調理には
向かない。また、ガスバリヤ性が劣るため、上記同様、
紙臭が食品に移行したり、内容物の食品臭が外に洩れる
という欠点がある。
【0006】これら汎用品の欠陥を除くため、特開平1
−70620号公報には、ポリブチレンテレフタレート
樹脂を積層した紙容器が開示されている。この紙容器は
前述の汎用品と比較して、加熱調理後の食品の風味を損
なわないという大きな利点を持っており、加熱調理用の
紙容器として好適である。しかしながら、同公報にて提
案されている様な加熱調理用の紙容器では、電子レンジ
の調理には適していても、更に高温のオーブン用の容器
としての成形や、これを用いた調理には十分に満足でき
るものではない。
【0007】更にこのようなポリブチレンテレフタレー
ト樹脂を積層した紙容器としては、例えば、特開昭55
−166247号公報、特開平10−25404号公報
等の提案がある。特開昭55−166247号公報に
は、紙等の基材フイルムもしくはシートに、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート
−イソフタレートコポリマーあるいは1,4−ジシクロ
ヘキサンジメチレンテレフタレート−イソフタレートコ
ポリマーを、押出加工前の樹脂の極限粘度に対する押出
加工後の樹脂の極限粘度の比率を、85%以上に保持し
て押出ラミネートしてなる低結晶化度ポリエステル層が
設けられているポリエステルコート積層フイルムが提案
されている。この積層体は、ポリエステルの持つ耐薬品
性、耐油性、ガス遮断性、防浸性に優れ、且つ適度のヒ
ートシール性を呈することが記載されている。しかしな
がら、実施例に具体的に記載されているものはポリエチ
レンテレフタレートやその共重合体であり、ポリブチレ
ンテレフタレート樹脂は記載されておらず、本発明の紙
容器が想定しているような高温でオーブンでの加熱調理
用として使用した場合、変形、変色、表面平滑性の変化
等の点で満足できるものではない。
【0008】更に、特開平10−25404号公報に
は、末端カルボキシル基含量が、35ミリ当量/kg以
下のポリブチレンテレフタレート系樹脂と酸化防止剤と
で構成される樹脂組成物からなる成形品が提案されてい
る。この成形品は、耐溶剤抽出性を有しているが、この
成形品からなる容器も高温での調理等を意図したもので
はなく、耐熱紙にラミネートした積層体やそれを成形し
てなる加熱調理用耐熱性紙容器の有用性については、何
も示唆していない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来技術
にかかる問題点を解決するために、種々の特性を持つポ
リブチレンテレフタレート樹脂について鋭意検討した結
果、ある特定の特徴を持つポリブチレンテレフタレート
樹脂を耐熱紙に積層し、これを成形した紙容器が、電子
レンジ調理のみならず、更に高温のオーブンでの調理に
おいても、特に優れた機能を有していることを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0010】即ち、本発明の第一の発明は、末端カルボ
キシル基含有量が60ミリ当量/kg未満であるポリブ
チレンテレフタレート樹脂を耐熱紙にラミネートした積
層体を成形してなる加熱調理用耐熱性紙容器を提供す
る。第二の発明は、ラミネート後のポリブチレンテレフ
タレート樹脂の結晶化割合が、10〜30%である上記
第一の発明に記載の加熱調理用耐熱性紙容器を提供す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の加熱調理用耐熱
性紙容器(以下、単に耐熱性紙容器又は容器ともい
う。)の構成について詳細に説明する。本発明に用いら
れるポリブチレンテレフタレート樹脂とは、1,4−ブ
タンジオールを主成分とするジオール成分とテレフタル
酸を主成分とするジカルボン酸成分またはそのアルコー
ルエステル成分とを縮合して得られるポリエステルであ
り、本発明の効果を阻害しない範囲でポリブチレンテレ
フタレートを主体とする共重合体であってもよい。
【0012】本発明に使用されるポリブチレンテレフタ
レート樹脂は、高分子鎖末端のカルボキシル基含有量
(215℃のベンジルアルコールに溶解し、水酸化ナト
リウムで滴定して求めた値)が60ミリ当量/kg(m
当量/kgと略称する。以下同じ)未満のものが好まし
く、更に好ましいのは50m当量/kg未満のものであ
る。
【0013】カルボキシル基含有量が60m当量/kg
を超えると、高温での加熱調理時の樹脂の加水分解が顕
著となり、容器のポリブチレンテレフタレート樹脂表面
の艶がなくなる、触感が悪くなる、ポリマー臭がする等
の不具合が発生する。
【0014】このようなポリブチレンテレフタレート樹
脂を得る方法としては、公知の合成方法により得られた
ポリブチレンテレフタレート樹脂を、例えば、固相重合
により、溶出成分のオリゴマー量を低減したり、カルボ
キシル基をOH基を含む反応性モノマーと反応させるこ
とにより減少させる等の方法がある。
【0015】本発明で使用するポリブチレンテレフタレ
ート樹脂には、加熱調理した場合に食品により抽出され
ず、食品を汚染しない物質であれば、可塑剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、界面活性剤、染料や顔
料等の着色剤、潤滑剤、結晶化促進剤並びに遅延剤等を
配合してもよい。また、本発明の効果を妨げない範囲で
あれば、他の熱可塑性樹脂や無機充填剤を要求性能に応
じて少量添加することも出来る。
【0016】本発明に用いられる耐熱紙としては、通常
紙容器等に用いられているものならば、何れも使用でき
る。例えば、調理用紙容器に用いられる紙のほか、耐熱
性の許容できる範囲内で、紙と延伸ポリエチレンテレフ
タレートフイルム、ポリ塩化ビニリデンコート延伸ポリ
エチレンテレフタレートフイルム、セロハン、低密度、
中密度または高密度のポリエチレン、アイオノマー、ポ
ノプロピレン等のプラスチックフイルムもしくはシート
或いはアルミニウム箔等との積層体が挙げられる。これ
らの中でも、コスト、ガスバリア性、ポリマー臭の問
題、廃棄の問題等を総合的に考慮すると調理用紙容器に
用いられる紙が最も好ましい。耐熱紙の厚さ、坪量等は
特に制限はなく、調理目的により、種々のものが採用で
きる。
【0017】本発明の耐熱性紙容器は、例えば、上記の
ポリブチレンテレフタレート樹脂を加熱溶融して、この
樹脂を耐熱紙にラミネートし、この積層体を熱プレス等
により容器形状に成形することにより得ることが出来
る。ポリブチレンテレフタレート樹脂を加熱溶融して耐
熱紙にラミネートする際の条件を制御することにより、
ラミネートされたポリブチレンテレフタレート樹脂の結
晶化割合(X線回折法により測定した値)を、10〜3
0%の範囲内とすることが好ましい。
【0018】結晶化割合が、10%未満であれば、加熱
調理時に結晶化が進み、結晶化に伴う収縮により容器が
変形する。また、結晶化割合が30%を超える範囲であ
れば、ラミネートした積層体を熱プレス等により成形す
る際、柔軟性、延伸性、靭性に乏しく、破れが発生する
おそれがある。このように、結晶化割合を10〜30%
の範囲にコントロールしすることにより、容器成形性や
加熱調理時の形状崩れや変形、外観の変化を抑えること
ができる。
【0019】このように、耐熱紙にラミネートした際
の、上記の結晶化割合のポリブチレンテレフタレート樹
脂積層体を得るには、該ポリブチレンテレフタレート樹
脂を耐熱紙にラミネートする際の、温度等の条件を管理
することにより、所望の結晶化割合にコントロールする
ことができる。
【0020】ラミネート方法としては、慣用の方法、例
えば、押出成形、射出成形、真空成形、圧縮成形、プレ
ス成形等の方法等を用いることができる。また、ラミネ
ート品は切削加工等の二次加工を施してもよい。一例を
挙げるならば、115mmφの押出機を使用して、T−
ダイのスリット幅1.0mmにより、290〜300℃
の溶融ポリブチルテレフタレート樹脂を、秤量150〜
350g/m2の板紙に、10〜50μmの厚さとなる
よう、ラミネート速度35m/分でラミネートする場
合、チルロール温度を、40〜60℃に調節することに
よって上記範囲の結晶化割合にコントロールすることが
できる。
【0021】前記ラミネートにより得られる積層フイル
ムもしくはシートにおいて、ポリブチレンテレフタレー
ト樹脂層の厚さは、5μm以上が好ましい。5μm未満
ではピンホールを発生したり、サージングによる厚みム
ラを発生し、安定した押出ラミネートが得られない。ま
た上限はラミネート及び容器成形のし易さや経済的理由
により60μm以下が好ましい。
【0022】ポリブチレンテレフタレート樹脂をラミネ
ートした積層体は、ポリブチレンテレフタレート樹脂と
耐熱紙との2層でも、また3層以上でもよく、最内層
(食品と接する側の表層)並びに最外層(食品と接しな
い側の表層)に何れの層があるように成形されてもよ
い。これは、食品の種類、製造工程に応じて、食品と容
器が適度に密着しているのが好ましい場合は、ポリブチ
レンテレフタレート樹脂を最内層として成形し、食品と
容器が強固に密着しているのが好ましい場合は、耐熱紙
を最内層として成形すれば、其々要求に応じた容器が得
られることを意味する。
【0023】また、一般的には最外層は、紙層である場
合が殆どであるが、ポリブチレンテレフタレート樹脂を
最外層にすれば、水分による紙のふやけや油染みを防ぐ
ことが出来るとともに、艶、光沢のある外観となり、商
品価値が更に向上する。
【0024】本発明の耐熱性紙容器は、耐熱性、成形性
に優れ、加熱調理後の容器形状の崩れや変形、外観の変
化がなく、食品との適度な密着性並びに剥離性を有して
おり、電子レンジのみならず、オーブン等の高温での加
熱調理後の容器の形状、表面性の保持に優れ、食品への
ポリマー臭の移行がなく、容器の温度が160〜190
℃程度、より厳しくは190〜220℃に達する高温で
の加熱調理用の耐熱性容器として好適である。
【0025】但し、当然のこと乍ら、ポリブチレンテレ
フタレート樹脂の融点以上の温度で調理すると、ポリブ
チレンテレフタレート樹脂が溶融するため好ましくな
い。この意味から、一般的に低温域〜中温域と言われて
いる、タルト、スポンジケーキ、フルーツケーキ、パウ
ンドケーキ、シュー、マドレーヌ等の焼成や、グラタ
ン、ドリア等の調理には最適である。勿論、ポリブチレ
ンテレフタレート樹脂の融点を超えない範囲であれば、
他の食品の調理にも好適である。
【0026】ここで、ポリブチレンテレフタレート樹脂
層を本発明の耐熱紙容器の最内層とし、かつ公知の適切
な蓋材を組み合わせることにより、ポリブチレンテレフ
タレート樹脂のヒートシール性、ガスバリヤー性、耐低
温衝撃性、イージーピーリング性、耐熱性等の特長を生
かした容器が得られる。すなわち、グラタン、ドリア等
を容器に充填後、ヒートシールにより完全密閉し、冷凍
保存し、調理時には冷凍庫から取り出し、イージーピー
リング性により簡単に蓋を剥がし、直ぐにオーブンにて
調理が可能である。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0028】実施例1 末端カルボキシル基含有量が、48m当量/kgのポリ
ブチレンテレフタレート樹脂を、90mmφの押出機を
使用して、T−ダイのスリット幅0.8mm、樹脂温度
290〜300℃、チルロール温度60℃で、秤量21
0g/m2の板紙(興陽製紙株式会社製TSU)に、2
5μmの厚さとなるようラミネート速度25m/分でラ
ミネートした。なお、樹脂と板紙との密着をよくするた
めに、板紙は、コロナ放電にて前処理したものを使用し
た。得られた積層体のポリブチレンテレフタレート樹脂
層を引き剥がし、X線回折法により結晶化割合を測定し
たところ24%であった。該積層体を打ち抜き後、熱プ
レスを使用してポリブチレンテレフタレート樹脂層が内
側になるよう、140℃で成形し、ヒートセットして紙
容器を得た。
【0029】得られた紙容器に、市販の家庭用ケーキ生
地(日本製粉社製ケーキマフィンプレーンミックス)を
該ケーキ生地の調理指示に従って調製し、紙容器に充填
し、190℃に設定した熱風乾燥機(富士科学器械製M
-5415−B−508)にて調理指示に従い18分焼
成した。取り出し後、空調室(23℃,50%RH)に
て1日放置し、各評価を行った。
【0030】比較例1 末端カルボキシル基含有量が、66m当量/kgのポリ
ブチレンテレフタレート樹脂を用いて、上記実施例1と
同様に成形し、評価した。
【0031】比較例2 上記実施例1と同じポリブチレンテレフタレート樹脂を
用い、ラミネーション成形時のチルロール温度を20℃
として成形したところ、結晶化割合は9.5%であっ
た。これを上記実施例1と同様に評価した。
【0032】比較例3 上記実施例1と同じポリブチレンテレフタレート樹脂を
用い、ラミネーション成形時のチルロール温度を80℃
として成形したところ、結晶化割合は34.4%であっ
た。これを上記実施例1と同様に評価した。
【0033】評価 以下の項目について、各々性能評価を行った。成形性に
ついて、熱プレス成形時に、コーナー部分や罫線部分が
割れたり破れたりしたものを×、該部分に白化が発生し
たものを△、問題なく成形できたものを○とした。容器
の変形について、カール、捩れ等、大きく変形したもの
を×、やや変形したものを△、全く変形が生じなかった
ものを○とした。表面の艶について、ポリブチレンテレ
フタレート樹脂層表面の艶、光沢性が焼成前に比べて大
きく損なわれたものを×、僅かに損なわれたものを△、
変化なかったものを○とした。
【0034】平滑性について、ポリブチレンテレフタレ
ート樹脂層を指先で撫で、焼成前の状態と比較し、ざら
つきが顕著なものを×、顕著ではないがざらつきが認め
られるものを△、平滑性が損なわれていなかったものを
○とした。ポリマー臭の有無について、焼成後のケーキ
生地を容器から剥がし、容器と接触していた部分のケー
キ表面と容器自体の臭いを嗅ぎ、ケーキにおいてもポリ
ブチレンテレフタレート樹脂に特有のテトラヒドロフラ
ン臭がするものを×、ケーキからは臭わないが容器から
は臭うものを△、いずれからも臭わないものを○とし
た。評価結果を表−1に示す。比較例3については、コ
ーナー部や罫線部分が破れには到らず、白化程度で済ん
だサンプルもあったのでこれを用いた。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明により提供される加熱調理用耐熱
性紙容器は、成形性が良く、高温での加熱調理後の容器
の形状、表面性の保持に優れ、食品へのポリマー臭の移
行がなく、高温での加熱調理用の耐熱性容器として好適
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 根津 茂 静岡県富士市宮島973番地 ポリプラスチ ックス株式会社内 (72)発明者 青島 広宣 静岡県富士市宮島973番地 ポリプラスチ ックス株式会社内 Fターム(参考) 4B055 AA01 AA10 BA13 BA51 BA61 BA71 CA01 CA75 CB16 CC52 FA01 FB35 FB45 FB54 FC09 FD04 FE04 FE10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 末端カルボキシル基含有量が60ミリ当
    量/kg未満であるポリブチレンテレフタレート樹脂を
    耐熱紙にラミネートした積層体を成形してなる加熱調理
    用耐熱性紙容器。
  2. 【請求項2】 ラミネート後のポリブチレンテレフタレ
    ート樹脂の結晶化割合が、10〜30%である請求項1
    に記載の加熱調理用耐熱性紙容器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006104454A (ja) * 2004-09-08 2006-04-20 Mitsubishi Engineering Plastics Corp ラミネート紙用ポリエステル樹脂及びポリエステルラミネート紙
JP2011016231A (ja) * 2009-07-07 2011-01-27 Tosoh Corp ポリブチレンテレフタレートラミネート紙及び紙製容器
JP2021054431A (ja) * 2019-09-27 2021-04-08 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 収納容器及び収納容器群
JP7461727B2 (ja) 2019-09-30 2024-04-04 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 抗菌性原反並びに抗菌性食品用容器及び抗菌性食品用シート

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