JP2000093179A - Perに結合する蛋白質、該蛋白質をコードするDNA、該蛋白質を認識する抗体 - Google Patents

Perに結合する蛋白質、該蛋白質をコードするDNA、該蛋白質を認識する抗体

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JP2000093179A
JP2000093179A JP10269192A JP26919298A JP2000093179A JP 2000093179 A JP2000093179 A JP 2000093179A JP 10269192 A JP10269192 A JP 10269192A JP 26919298 A JP26919298 A JP 26919298A JP 2000093179 A JP2000093179 A JP 2000093179A
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gag
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Toshihiko Kishimoto
利彦 岸本
Kyoko Nagamine
恭子 永峰
Kazuko Nishikawa
和子 西川
Shinichiro Niwa
真一郎 丹羽
Toru Takumi
透 内匠
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 哺乳類動物において、Perと結合する蛋白
質を取得すること。また該蛋白質をコードするDNAお
よび該蛋白質を認識する抗体を提供すること。 【解決手段】 マウスTimDNA、該DNAがコード
する蛋白質および該蛋白質を認識する抗体を提供する。
また、該DNAとハイブリダイズするポリヌクレオチ
ド、該ポリヌクレオチドがコードする蛋白質を提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーカディアンリ
ズムに関する蛋白質であるマウスPerに結合する蛋白
質、該蛋白質をコードするDNAならびに該蛋白質を認
識する抗体に関する。
【0002】
【従来の技術】地球上のほとんど全ての生物は、外部か
らの時間情報が遮断された際にも、内因的周期で日々の
生命活動を行う。このリズムをサーカディアンリズム
(概日リズム)という。このサーカディアンリズムに関
する遺伝子として、ショウジョウバエでPer遺伝子が
同定された。本明細書では、Per遺伝子がコードする
蛋白質をPerという。細胞質内で発現されたPerは
核内へ移行してサーカディアンリズムの機能を発揮する
が、Per単独では核内に移行できず、Perが核内に
移行するには、他の蛋白質と結合しなければならないと
考えられている。その蛋白質としてはTimが知られて
いる。
【0003】マウスでは、サーカディアンリズムに関す
る遺伝子としてPer1遺伝子、Per2遺伝子および
Per3遺伝子が知られているが、Tim遺伝子につい
ては報告がない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、哺乳類動物
において、Perと結合する蛋白質を取得することを課
題とする。また該蛋白質をコードするDNAおよび該蛋
白質を認識する抗体を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ショウジョ
ウバエTim遺伝子の塩基配列をもとにESTデータベ
ースを探索して該データベースからショウジョウバエT
im遺伝子とホモロジーのある塩基配列を選び出した。
そして、該塩基配列の一部の塩基配列からなるプライマ
ーを作製した。そして、該プライマーを用いてマウス脳
cDNAライブラリーを鋳型にしてそれぞれについてP
CRを行うことでマウスにおけるTimDNA(マウス
TimをコードするDNA、マウスTimDNA)を単
離し、その塩基配列を決定した。
【0006】本発明は、前記のマウスTimDNAを提
供するものである。
【0007】また、本発明は、前記のマウスTimDN
Aとハイブリダイズするポリヌクレオチド(アンチセン
スポリヌクレオチドを含む)を提供するものである。
【0008】また、本発明は、前記マウスTimDNA
がコードするアミノ酸配列からなるマウスTimを提供
するものである。
【0009】また、本発明は、前記マウスTimDNA
とハイブリダイズするポリヌクレオチドがコードする蛋
白質を提供するものである。
【0010】また、本発明者は、前記マウスTimを認
識する抗体を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】配列表の配列番号1に記載の塩基
配列からなる遺伝子のコード領域(配列表の配列番号1
に記載の塩基配列の244番目のAから3834番目の
Aまで)の全部または連続する12以上の塩基からなる
一部をプローブとして用いて、目的とする哺乳類動物由
来のポリヌクレオチドライブラリーからマウスTim遺
伝子とハイブリダイズするポリヌクレオチドを得ること
ができる。ポリヌクレオチドにはDNAとRNAがあ
る。本出願において、ポリヌクレオチドの鎖の数は特に
限定されない。配列番号1に記載の塩基配列からなるD
NAにハイブリダイズするDNAは、センス鎖、アンチ
センス鎖および両者からなる二本鎖すべてを含む。RN
Aについては、センスRNAおよびアンチセンスRNA
を含む。
【0012】以下にオリゴヌクレオチドプローブを用い
た場合の例をあげて、cDNAライブラリーから、マウ
スTimDNAとハイブリダイズするcDNAを得る方
法について説明する。以下にあげる以外にも、Mole
cular Cloning2nd Edition
(Cold Spring Harbor Labor
atoryPress、1989年)等の成書を参考に
して条件を変更することは適宜可能である。 1)配列番号1に記載の塩基配列のコード領域からなる
DNAをTakaraMEGA LABELキット(登
録商標、宝酒造社製)を用いて取扱説明書の通りに標識
する。 2)次に、下記の組成のDNA反応液を調製し、この液
を37℃で30分間インキュベートした後、70℃で1
0分間熱処理し、酵素を失活させる。 DNAプローブ(2pmol/μl) 2μl 10倍ホスホライレイション緩衝液 2μl 〔γ−32P〕ATP(370MBq/ml)(アマシャム製) 5μl T4 ポリヌクレオチドキナーゼ 1μl 合計10μl
【0013】3)TE(50mM Tris−HCl
pH8.0,1mM EDTA)で平衡化されたSep
hadexG−25(登録商標、ファルマシア社製)を
1.5mlポリプレップカラム(バイオラッド社製)に
ベッドボリュームが1mlになるように詰め、2)で熱
処理をしたDNA反応液を該カラムに載せる。 4)その後、200μlTEをカラムに4回流し、2回
目の200μlで溶出した画分から標識化DNAプロー
ブを得る。
【0014】5)前記で得られた標識化DNAプローブ
画分のうち150μlを、ニトロセルロース膜上に固定
したプラークのcDNAプローブ(cDNAライブラリ
ーのニトロセルロース膜上への固定は、、Molecu
lar Cloning 2nd Edition第9
章9.38ページないし9.41ページに記載の方法に
したがって行える。)と以下の条件でハイブリダイズさ
せる。 プレハイブリダイゼーション 6×SSC 5×Denhaldt’s 0.05% ピロリン酸ナトリウム 100μg/ml 変成ニシン精子DNA 0.5%SDS 総液量 50ml 反応温度37℃ 反応時間1時間 ハイブリダイゼーション 6×SSC 1×Denhaldt’s 0.05% ピロリン酸ナトリウム 100μg/ml 変成ニシン精子DNA 1×106 cpm/ml cDNAプローブ 総液量50ml 反応温度42℃ 反応時間18時間
【0015】6)ハイブリダイズの終了したニトロセル
ロース膜を以下の条件で1回ずつ洗浄する。 6×SSC、0.1%SDS 500ml 温度40℃ 時間20分間 3×SSC、0.1%SDS 500ml 時間42℃ 時間20分間 7)洗浄したニトロセルロース膜をX線フィルム(例え
ば、コダック社製XAR5フィルム)に−80℃で一晩
露光し、オートラジオグラフを撮影する。 8)得られたオートラジオグラフから、陽性のプラーク
の位置を決定し、対応する寒天上のプラークをSM溶液
に回収する。 9)回収したプラークは、常法により再度NZY寒天培
地上にプラーク形成を行わせ、ニトロセルロース膜上に
固定する。 10)5)〜9)の過程を3回繰り返し、陽性のプラー
クは単一なものにする。該プラークを回収し、100μ
lのSM溶液に懸濁し、ファージを安定化させる。該プ
ラークから単離した遺伝子がマウスTimにハイブリダ
イズするcDNAである。
【0016】3.マウスTimDNAにハイブリダイズ
するcDNAの大量調製 1)SM溶液に懸濁したプラークのファージ50μlと
Y1090r−大腸菌20μlを混合し、37℃、15
分間放置する。 2)その後、100μg/mlアンピシリンを含む10
mlNZY培地に1)で混合した溶液を移し、37℃で
6時間培養する。 3)8000rpm、5分間遠心分離し、上清を回収す
る。 4)該上清に、5M NaClを1ml、ポリエチレン
グリコール6000を1.1gを加え、溶かす。 5)該溶液を氷上に1時間置き、その後10000rp
m、4℃で20分間遠心分離を行う。 6)沈殿を回収し、700μlのSM溶液に懸濁する。 7)クロロホルムを500μl加えて撹拌し、残った大
腸菌を溶かす。 8)5000rpm、10分間遠心分離し、水層を回収
する。
【0017】9)これに、1mg/ml RNase
A、5mg/ml DNaseI(共にシグマ製)を各
1μlずつ加え、37℃で1時間放置したのち、20%
ポリエチレングリコール6000(0.8M NaC
l)を600μl加え、氷上に30分間放置する。 10)4℃で、15000rpm、20分間遠心分離し
た後、沈殿を回収する。 11)この沈殿に500μlのSM溶液、50μlの5
M NaCl、50μlの0.5M EDTAを加え、
更に、400μlのフェノールを加えて撹拌し、ファー
ジを溶かしてcDNAを遊離させる。 12)該溶液を室温で15000rpm、5分間遠心分
離した後、水層を回収する。これに1mlのエタノール
を加え、15000rpm、20分間遠心分離し、液層
を捨てる。 13)70%エタノール1mlで沈殿を洗浄し、100
μlのTE溶液(Tris−HCl pH8.0 10
mM、1mM EDTA)に沈殿を溶かし、DNA溶液
を得る。
【0018】4.形質転換体の作製 実施例1の7.と同様にして前記で得たマウスTimD
NAとハイブリダイズするcDNAを適当なベクター
(例えば、pGMTベクター)に挿入した後、宿主(例
えば、大腸菌)に導入することで形質転換体を作製する
ことができる。
【0019】前記のようにして得られたポリヌクレオチ
ドがコードする蛋白質は、マウスTimの主たる機能が
変化することなく、例えば、マウスPerとの結合能を
維持したままで、配列表の配列番号2に記載のアミノ酸
配列における一または複数のアミノ酸が置換、欠失また
は付加されたアミノ酸配列からなる蛋白質となることが
ある。このような蛋白質をTim変異体という。
【0020】Tim変異体がPerと結合することは以
下の方法により確認することができる。マウスTim変
異体がマウスPerと結合することを確認する場合に
は、マウスPer1を用いることが好ましい。 (1)in vitroバインディング in vitroトランスレーションで、35Sメチオニ
ンで標識したTim変異体を発現させる。このTim
を、ビーズに固定したPerと反応させた後、結合画分
にある蛋白質をSDS−PAGE電気泳動し、Tim変
異体のバンドが現れることを確認する方法。Perをビ
ーズに結合させずに、Tim変異体をPerと結合さ
せ、結合物にPer抗体を反応させて免疫沈降させても
よい。また、抗体は、Tim変異体、Per、導入した
タグを認識できるものであればよい。in vitro
トランスレーションの代わりに大腸菌系、酵母系、バキ
ュロウィルス系でTimを発現させてもよい。また、T
im変異体を標識する代わりにPerを標識してもよ
い。また、検出や免疫沈降のためにTim変異体または
Perにタグを導入してもよい。
【0021】(2)in vivoバインディング Tim変異体およびPerの遺伝子を動物細胞中に導入
し、両者を該動物細胞内で発現させた後、抗体で免疫沈
降する方法。前記したように、Tim変異体またはPe
r変異体にタグを導入してもよい。また、抗体は、Ti
m変異体、Per、導入したタグを認識できるものであ
ればよい。
【0022】(3)ツーハイブリッド法 酵母を用いた酵母ツーハイブリッド法も使用可能であ
る。酵母ツーハイブリッドスクリーニングは、クロンテ
ック(Clontech)社のキットであるマッチメイ
カーツーハイブリッドシステム2(MATCHMAKE
R(登録商標)Two−Hybrid System
2)(カタログ番号K1604−1)を用いて、添付の
マニュアルにしたがって行える。ベイトには、Tim変
異体またはPerのいずれを用いてもよい。
【0023】本発明のTim変異体のアミノ酸配列は、
該変異体をコードする遺伝子の塩基配列から決定するこ
とが可能である。例えば、市販のプログラム(例えば、
MacVector(登録商標、イーストマンケミカル
社製)を用いて可能である。
【0024】遺伝暗号の縮重により、ポリヌクレオチド
から生産されたポリペプチドのアミノ酸配列を変えるこ
となく、該ポリヌクレオチドの塩基配列の少なくとも一
部の塩基を他の種類の塩基に置換することができる。し
たがって、本発明のTimをコードするポリヌクレオチ
ドとは、縮重の全てのパターンを含むものである。
【0025】配列表の配列番号1に記載の塩基配列から
なるDNAは、天然に存在するマウスTimDNAであ
る。
【0026】本発明は、前記したように、Timをコー
ドするポリヌクレオチドのアンチセンス鎖の塩基配列か
らなるアンチセンスポリヌクレオチドおよびその誘導体
を含むものである。アンチセンスポリヌクレオチドはポ
リヌクレオチドに含まれるものであるが、本明細書にお
いて、特にアンチセンス鎖の塩基配列からなるポリヌク
レオチドであることを明示する場合にアンチセンスポリ
ヌクレオチドという。該アンチセンスポリヌクレオチド
は、Timをコードするポリヌクレオチドにハイブリダ
イズすることが可能なものであり、それがハイブリダイ
ズするポリヌクレオチドがコード領域のポリヌクレオチ
ドであれば該ポリヌクレオチドがコードするポリペプチ
ドの生合成を阻害することが可能である。ポリペプチド
の生合成を阻害するためのアンチセンスポリヌクレオチ
ドは、12塩基以上からなることが好ましい。一方、細
胞内に全長のアンチセンスポリヌクレオチドを取り込ま
せるのは、あまりに長くても不適である。細胞内にアン
チセンスポリヌクレオチドを取り込ませ、Timの生合
成を阻害させる場合、12塩基以上30塩基以下、好ま
しくは15塩基以上25塩基以下、より好ましくは18
塩基以上22塩基以下の塩基からなるアンチセンスポリ
ヌクレオチドを用いるのがよい。
【0027】本発明のアンチセンスポリヌクレオチドま
たはその一部分は、塩基、リン酸、糖からなるヌクレオ
チドが複数結合したものが、天然には存在しないものを
含めて全て含まれる。代表的なものは、アンチセンスD
NAとアンチセンスRNAである。
【0028】本発明のアンチセンスポリヌクレオチドに
ついて、公知のアンチセンス技術を用いて、目的のDN
AやmRNAとの結合力、組織選択制、細胞透過性、ヌ
クレアーゼ耐性、細胞内安定性の高い様々なアンチセン
スポリヌクレオチド誘導体が得られる。
【0029】ハイブリダイズのし易さの点では、一般的
には、ステムループを形成している領域の塩基配列に相
補的な塩基配列を持つアンチセンスポリヌクレオチドま
たはその誘導体を設計するとよいとされている。本発明
のアンチセンスポリヌクレオチドおよびその誘導体は、
必要に応じ、ステムループを形成することが可能であ
る。
【0030】また、翻訳開始コドン付近、リボソーム結
合部位、キャッピング部位、スプライス部位の配列に相
補的な配列を有するようなアンチセンスポリヌクレオチ
ドは、一般に高い発現抑制効果が期待できる。したがっ
て、本発明のアンチセンスポリヌクレオチドまたはその
誘導体であって、Timをコードする遺伝子またはmR
NAの翻訳開始コドン付近、リボソーム結合部位、キャ
ッピング部位、スプライス部位の相補的な配列を含むも
のは、高い発現抑制効果が期待される。
【0031】現在一般的に知られている誘導体は、ヌク
レアーゼ耐性、組織選択性、細胞透過性、結合力の少な
くとも一が高められた誘導体であることが好ましい。特
に好ましくは、フォスフォロチオエート結合を骨格構造
として有する誘導体である。本発明のポリヌクレオチド
およびその誘導体についても、これらの機能または構造
を有する誘導体が含まれる。
【0032】天然型のアンチセンスポリヌクレオチドで
あれば、化学合成機を使用して合成したり、TimDN
Aを鋳型とするPCR法により本発明のアンチセンスポ
リヌクレオチドを作製することができる。また、メチル
フォスフォネート型やフォスフォロチオエート型等、誘
導体の中には、化学合成できるものもある。この場合に
は、化学合成機に添付されている説明書にしたがって操
作を行い、得られた合成産物を逆相クロマトグラフィー
等を用いたHPLC法により精製することによっても、
目的のアンチセンスポリヌクレオチドまたはその誘導体
を得ることができる。
【0033】本発明のTimをコードするポリヌクレオ
チド、そのアンチセンスポリヌクレオチドまたはそれら
の一部(連続する12塩基以上の塩基配列からなるポリ
ヌクレオチド)であるポリヌクレオチドをプローブとし
て、cDNAライブラリー等からTimDNAをスクリ
ーニングするためのプローブとして使用可能である。こ
のときGC含有率が30ないし70%のものが好適に使
用可能である。また、連続する15塩基以上の塩基配列
からなるポリヌクレオチドが特に好ましい。プローブと
して用いる該ポリヌクレオチドは誘導体であってもよ
い。通常、前記の塩基数以上の配列は特異性のある配列
であると認識されている。該プローブを用いたスクリー
ニングにおいて使用するcDNAライブラリーとして
は、mRNAから作製されたものが好ましく使用でき
る。これらのcDNAライブラリーからランダムサンプ
リングにより選択された一群のcDNAを検索の試料と
することができる。また、市販のものでも使用可能であ
る。
【0034】例えば、配列表の配列番号1に記載の塩基
配列のうちの連続する12塩基以上の塩基配列からなる
DNAまたは該DNAにハイブリダイズするポリヌクレ
オチド(アンチセンスポリヌクレオチド)、cDNAラ
イブラリー等からTimDNAをスクリーニングするた
めのプローブとして使用可能である。
【0035】また、本発明のTimをコードするポリヌ
クレオチド、そのアンチセンスポリヌクレオチドまたは
それらの一部であるポリヌクレオチドをプローブとし
て、各組織由来のmRNAについてノーザンブロットハ
イブリダイゼーションを行うことにより、Tim遺伝子
由来のmRNAが発現している組織を見出すことが可能
である。
【0036】DNA又はRNAを化学合成するときに、
側鎖をメチル化すること、あるいはビオチン化するこ
と、またはリン酸基部分のOをS置換すること等の化学
的に修飾することはよく知られている。例えば、配列表
の配列番号2に記載のDNAを化学合成するときに、該
化学修飾を行い、配列表に示されたDNAそのものと異
なるものを合成することが可能である。また、cDNA
ライブラリーから取得されたcDNAであっても放射性
同位体で標識することも可能である。したがって、本発
明のDNA及びRNAは、上記の化学修飾されたDN
A、RNAまたはアンチセンスポリヌクレオチドをその
範囲に含むものである。化学修飾されたDNAまたはR
NAは、蛋白質をコードする機能またはプローブとして
の機能をいずれも発揮可能なものであり、化学修飾され
たアンチセンスポリヌクレオチドは、プローブまたは蛋
白質の生合成を阻害する機能またはプローブとしての機
能をいずれも発揮可能なものである。
【0037】プラスミドを大腸菌等の適当な宿主に導入
して、形質転換体を得ることは公知の方法により可能で
ある。本発明のTimDNAを導入した形質転換体を培
養してDNAの増幅または蛋白質の発現を行わせ、Ti
mまたはTim変異体を作製させることが可能である。
次に作製物を回収し、必要に応じて濃縮、可溶化、透
析、各種クロマトグラフィー等の操作を行うことによ
り、本発明のTimまたはTim変異体を精製すること
が可能である。
【0038】形質転換体の培養については、各種の教科
書があり、本発明に記載の塩基配列に基づいてTimま
たはTim変異体を作製させることは、公知の方法によ
り可能である。このとき、宿主としては、大腸菌等の細
菌、酵母、動物細胞のいずれも使用可能である。細胞に
遺伝子を導入するには、リポソーム法、エレクトロポー
レーション法等を用いることができる。
【0039】得られた培養物からTimまたはTim変
異体を精製する精製方法には、免疫沈降法、塩析法、限
外濾過法、等電点沈殿法、ゲル濾過法、電気泳動法、イ
オン交換クロマトグラフィー法、疎水性クロマトグラフ
ィー法や抗体クロマトグラフィー法等の各種アフィニテ
ィークロマトグラフィー、クロマトフォーカシング法、
吸着クロマトグラフィー法および逆相クロマトグラフィ
ー法等があり、適宜選択して行えばよい。
【0040】また、製造段階において、製造するTim
またはTim変異体は、他のポリペプチドとの融合ペプ
チドとして形質転換体に作製させてもよい。この場合
は、TimまたはTim変異体を切り出すことが可能で
ある。その場合、精製工程において、ブロムシアン等の
化学物質やプロテーゼ等の酵素で処理して、Timまた
はTim変異体を切り出す操作を行えばよい。
【0041】本発明のTimまたはTim変異体を認識
する抗体(以下、Tim抗体ということがある)は、T
imをTimが由来する動物およびヒト以外の動物に免
疫感作することにより得られる抗体であって、該抗体が
本発明のTimを認識することがウェスタンブロット
法、ELISA法や免疫染色法(例えばFACS、組織
染色での測定)等により確認される抗体をその範囲内に
含む。
【0042】また、免疫原として、蛋白質の一部であっ
ても該蛋白質の一部をウシ血清アルブミンなどの他のキ
ャリアー蛋白質に結合させたものを用いることは、よく
用いられる方法である。該蛋白質の一部は、例えばペプ
チド合成機を用いて合成してもよい。なお、蛋白質の一
部としては、8アミノ酸残基以上であることが好まし
い。免疫感作によってポリクローナル抗体が得られるな
らば、該免疫した動物のリンパ球を用いたハイブリドー
マによりモノクローナル抗体が産生されることはよく知
られている(『Antibodies A Labor
atory Manual』(Cold Spring
Harbor Laboratory Press、
1988)Chapter6)。したがって本発明のT
im抗体はモノクローナル抗体もその範囲内に含むもの
である。
【0043】本発明においては、抗体は活性フラグメン
トをも包含するものである。活性フラグメントとは、抗
原抗体反応活性を有する抗体のフラグメントを意味し、
具体的には、F(ab′)2 、Fab′、Fab、Fv
などを挙げることができる。例えば、本発明の抗体をペ
プシンで分解するとF(ab’)2 が得られ、パパイン
で分解するとFabが得られる。F(ab’)2 を2−
メルカプトエタノールなどの試薬で還元して、モノヨー
ド酢酸でアルキル化するとFab’が得られる。Fvは
重鎖可変領域と軽鎖可変領域とをリンカーで結合させた
一価の抗体活性フラグメントである。これらの活性フラ
グメントを保持し、その他の部分を他の動物のフラグメ
ントに置換することでキメラ抗体が得られる。
【0044】Timの検出については、抗体を用いる方
法、酵素反応を利用する方法が挙げられる。抗体を用い
る方法としては具体的には、標識されたTim抗体を
用いてTimを検出する方法、Tim抗体および該抗
体の標識二次抗体を用いてTimを検出する方法が挙げ
られる。標識としては、例えば放射性同位元素(R
I)、酵素、アビジン又はビオチン、もしくは蛍光物質
(FITCやローダミン等)が利用される。
【0045】酵素反応を利用する方法としては、例え
ば、ELISA法、免疫凝集法、ウェスタンブロット
法、フローサイトメトリーを用いた免疫反応分子の同定
方法又はそれらに類似する方法が挙げられる。
【0046】
【実施例】以下に実施例を挙げて、より詳細に本発明を
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。
【0047】<実施例1>TimDNAのクローニング I.ESTデータベースの検索 インターネットのESTデータベース(mRNAの断片
の配列を登録してあるデータベース、http://w
ww.ncbi.nlm.nih.gov./i ht
ml)に登録された配列(EST)から、ショウジョウ
バエTim遺伝子がコードするアミノ酸配列とホモロジ
ーのあるアミノ酸配列をコードする塩基配列を、インタ
ーネットのゲノムネットWWWサーバー中のTBLAS
TN(http://www.blast.genom
e.ad.jp)を使用して、dbESTから検索し
た。その結果、AA072814の番号で登録されてい
るEST(マウスDNA)を抽出した。
【0048】II.マウスTimDNAの単離および塩
基配列の決定 1.プライマーの合成 AA072814の塩基配列より以下の4種類のプライ
マーをDNA合成機(ABI社製、モデル392)を使
用して作製した。 1)5’RACE用プライマー R1:5’−GCT CCA ACA TTT TGA
GGA AGA GGT GGG−3’(配列表の配
列番号3に記載の塩基配列) R2:5’−GCC AGG AAT AGT TCT
CGG TAC TCC ATC−3’(ネステッド
プライマー)(配列表の配列番号4に記載の塩基配列) 2)3’RACE用プライマー f1:5’−GTG GAG CAG AAC CTC
ACC AAC TAC TAC−3’(配列表の配
列番号5に記載の塩基配列) f2:5’−GAG ATG ATG CTG ACA
GAC CGC AAG GAG−3’(ネステッド
プライマー)(配列表の配列番号6に記載の塩基配列) 合成したプライマーは、蒸留水で20pmol/μlに
調製した。これをPCRプライマーとして用いて、以下
のPCR操作を行った。
【0049】2.PCR(1) cDNAライブラリーには、本発明者自らマウスの脳か
らmRNAを抽出してマラソン(登録商標)cDNAア
ンプリフィケーションキット(クロンテック社製)を用
いてcDNAライブラリーとしたものを用いて、以下の
条件でPCRを行った。プライマーとしてR1プライマ
ーのみを使用し、5’方向への一方向のみのPCRを行
った。PCR操作は、マラソン(登録商標)cDNAア
ンプリフィケーションキット(クロンテック社製)を使
用して以下の条件で行った。94℃に1分間おいた。次
いで「94℃で30秒間続いて68℃で4分間」を25
回繰り返した。次いで72℃で10分間反応させて、断
片の伸長反応を行いPCR操作を完了した。
【0050】その後、前記で得たPCR産物を鋳型とし
て、R2プライマーを用いて2度目のPCR操作を行っ
た。2度目のPCR操作は、前記と同様に行った。
【0051】3.塩基配列の決定(1) 前記で得た5’伸長反応によるDNA断片(以降、フラ
グメントAということがある)をミニゲル電気泳動
(0.75%アガロースゲル)させて、フラグメントA
のバンドをゲルから切り出した。GeneClean
(バイオ101社製)でフラグメントAを回収して、ミ
ニゲル電気泳動でバンドをチェックした。
【0052】フラグメントAを1μl取り、99μlの
TEにて希釈した。260nmでの吸光度(A260)
を測定し、DNA濃度を計算した(A260が1.0の
ときのDNA濃度を50μl/mlとした。)。DNA
濃度が1μg/μlになるようにTEでフラグメントA
を希釈した。この希釈液について、T7プライマーを用
いて、ダイターミネーター法により、オートシークエン
サー(ABIモデル373A)を用いて、DNAシーク
エンスを行い、フラグメントAの塩基配列を決定した。
【0053】4.PCR(2) 3’側への伸長反応を3.の5’側への伸長反応と同様
の手法を用いて行った。プライマーは、3’プライマー
としてf1プライマーのみを使用して前記と同様にして
PCRを行った。その後、前記で得たPCR産物を鋳型
として、f2プライマーを用いて2度目のPCR操作を
行った。PCR操作は、前記と同様に行った。
【0054】5.塩基配列の決定 フラグメントAとフラグメントBの塩基配列から全長の
マウスTimDNAの塩基配列を決定した。この塩基配
列を配列表の配列番号1に示す。フラグメントAはこの
うちの1番目から1694番目までの塩基配列からな
り、フラグメントBは1501番目から4542番目ま
での塩基配列からなるものであった。
【0055】6.アミノ酸配列の決定 マウスTimの塩基配列より、マウスTimのアミノ酸
配列を決定した。このアミノ酸配列を配列表の配列番号
2に示す。マウスTimとショウジョウバエTimのホ
モロジーは、値が最大になるようにアライメントしたと
しても204/1196=17.1%と非常に低い値で
あった。
【0056】7.形質転換体の作製 フラグメントAおよびフラグメントBをそれぞれ、両者
に共通のBSSHIIサイトで酵素切断し、配列表の配
列番号1の塩基配列の1540−1545番目でライゲ
ートし、全長のマウスTim cDNAを作製した。こ
のcDNAをpGEMTイージー(プロメガ社製)ベク
ターに挿入し、大腸菌XL10ゴールドに組み込んで形
質転換体を作製した。
【0057】なお、ショウジョウバエTim遺伝子とホ
モロジーを有するヒトDNAとしては、AA41774
5、AA134882、W87751がESTデータベ
ースに登録されている。前記と同様にして、これらのE
ST(ヒトDNA)の塩基配列からプライマーを作製
し、市販のヒトcDNAライブラリーを鋳型とするPC
Rにより、ヒトTimDNAもクローニングすることが
できる。また、前記ESTの塩基配列からプローブを作
製し、ヒトcDNAライブラリーにハイブリダイズさせ
てヒトTimDNAをクロニーニングすることも可能で
ある。なお、cDNAライブラリーには、ヒト視床下部
マラソンcDNA(クローンテック社製)を用いること
ができる。PCR条件は、以下のものが好ましい。95
℃に10分間おく。次いで「94℃で15秒間続いて6
8℃で1分間」を25回繰り返す。次いで72℃で10
分間反応させて、断片の伸長反応を行いPCR操作を完
了する。
【0058】<実施例2>組み換え蛋白質の作製 1.プライマーの作製 マウスTimおよびマウスPer1の塩基配列から下記
のプライマーをDNA合成機(ABI社製、モデル39
2)を使用して作製した。 FLAG−TimN(Timの5’側プライマー、FL
AGをタグとする):5’−ATG GAC TAC
AAG GAC GAC GAT GAC AAA C
AC CAT CAC CAT CAC CAT TT
G GAC TTG TAC ATG ATG AAC
TGT G−3’(配列表の配列番号7に記載の塩基
配列) TimC(Timの3’側プライマー):5’−TCA
GTC ACC CTC ATC CTC AAT
CTG−3’(配列表の配列番号8に記載の塩基配列) HA−Per1N(Per1の5’側プライマー、HA
をタグとする):5’−ATG CTG TAT CC
T TAT GAC GTG CCT GACTAT
GCC AGT GGT CCC CTA GAA G
GG GCCGAT G−3’(配列表の配列番号9に
記載の塩基配列) Per1C(Per1の3’側プライマー):5’−C
TA GCT GGTGCT GTT TTC TTC
TGC−3’(配列表の配列番号10に記載の塩基配
列)
【0059】2.PCR 全長のTim遺伝子およびPer1遺伝子を鋳型とし
て、前記のプライマーを使用してそれぞれPCRを行っ
た。PCRはいずれも以下に示す条件で行った。全長の
Per1遺伝子はマウス脳cDNAライブラリーからP
CRにより取得した。このときのプライマーは前記HA
−Per1NプライマーからHAタグ部分をのぞいたプ
ライマー(5’−GT GGT CCC CTA GA
A GGGGCC GAT G−3’)と前記Per1
Cプライマーを使用した。 Mg2+ 5μl 10×LA PCR緩衝液(Mg2+フリー) 5μl dNTP 8μl 5’側プライマー 1μl 3’側プライマー 1μl LA Taq 0.5μl DNA液 1μl 蒸留水 28.5μl 合計 50μl Mg2+、LA Taq、dNTPは、タカラ社からLA
Taqとして購入した。PCRのサイクルは、94℃
に1分間おいた後、「98℃ 10秒間、続いて68℃
15分間」の30回繰り返し、4℃にすることとし
た。
【0060】3.DNAの回収 PCR産物を0.7%アガロースゲルにて電気泳動し、
約4kbに現れた目的のバンド部分のゲルを切り出し、
キアクイックゲル抽出キット(キアゲン社製)を使用し
て該ゲルからDNAを回収した。
【0061】4.プラスミドDNAの作製 1)回収したDNAをpTargeTベクター(プロメ
ガ社製)に導入して発現ベクターを構築した。導入の条
件は以下の通りとした。 pTargeTベクター(60ng/μl) 1μl DNA 7μl 10×緩衝液 1μl T4 DNAリガーゼ 1μl 合計 10μl 4℃で一晩反応させた。その後、この溶液をJM109
コンピテントセル(タカラ社製)に5μl加え、氷上に
20分間おいた後、続いて42℃に45秒間おき、続い
て氷上に3分間おいた。その後、SOCメディウムを4
50μl加え、37℃で1時間培養した。その後、LB
寒天培地(アンピシリンおよびIPTG/Xgalを含
む)に培養液を展開し、37℃で一晩培養した。
【0062】2)形成されたコロニーのうち、白色のコ
ロニーを20ml LB培地(100μg/mlアンピ
シリン)に植え、37℃で16時間培養した 3)その後、12000rpm、1分間遠心分離して集
菌し、Tip100Midiキット(キアゲン社製)を
使用してプラスミドDNA溶液を回収した。 4)回収したDNAをシークエンスキットおよび373
Aシークエンサー(ともにABI社製)を使用してシー
クエンスし、塩基配列を決定し、TimDNAおよびP
er1DNAであることをそれぞれ確認した。
【0063】5.動物細胞形質転換体の作製 トランスフェクションは以下の通りに行った。 1)前日にDMEM、10%FCSで80%コンフルエ
ントに培養していたCOS7細胞を、当日10ないし3
0%コンフルエントになるように175cm2ボトル2
0本に植え接いだ。
【0064】2)翌日、前記で作製したプラスミドDN
AであるFLAG−Tim/pTargeTおよびHA
−Per1/pTargeTを以下の手順でCOS7細
胞に導入した。 (1)FLAG−Tim/pTargeTおよびHA−
Per1/pTargeTそれぞれ100μgを10m
lのOpti−MEM(ギブコ社製)に混合した(以下
1液という)。対照として、pTargeTとHA−P
er1/pTargeTを100μgずつ10mlのO
pti−MEMに混合した液(以下2液という)も用意
した。 (2)トランスフェクション試薬としてリポフェクトア
ミン1500μlを20mlのOpti−MEMと混合
した。 (3)1液と(2)で調整したリポフェクトアミン液を
10mlずつ、また2液10mlと(2)で調整したリ
ポフェクトアミン液10mlずつを混合し、室温で45
分間おいた。 (4)ボトルのCOS7細胞をOpti−MEM20m
lで洗浄することを2回繰り返した。 (5)ボトル1本当たり、(3)の混合液いずれか一方
2mlとOpti−MEM 38mlを混合したものを
加えた。 (6)COS7細胞を37℃で8時間培養し、形質転換
体を得た。
【0065】6.核抽出液の作製 (1)5.で得られた形質転換体の培養液の培地をDM
EM−10%FCSに交換し、37℃で48時間培養し
た。 (2)細胞を回収し、PBSで洗浄した後、10本のボ
トルから0.5mlの細胞が得られた。以下、FLAG
−TimDNAを導入した細胞、対照の細胞についてそ
れぞれについて同じ操作を行った。 (3)(2)の細胞を2.5mlの緩衝液A(10mM
Tris−HClpH2.3、10mM KCl、
1.5mM MgCl2 、10mM β−ME、0.2
mM PMSF)に懸濁した後、2000rpmで10
分間遠心分離して細胞を回収した。以下の操作は4℃で
行った。 (4)1mlの緩衝液Aに細胞を懸濁し、ダウンス型ホ
モジナイザー(7mlタイプルーズ型)で80回ホモジ
ナイズした。
【0066】(5)液をエッペンドルフチューブに移
し、15000rpmで30分間遠心分離した後、ペレ
ットと上清を別々に回収した。 (6)ペレットに250μlの緩衝液C1(20mM
Tris−HCl pH7.3、20mM KCl、
1.5mM MgCl2 、0.2mM EDTA、25
% グリセロール、10mM β−ME、0.2mM
PMSF)を加え懸濁した後、250μlの緩衝液C2
(緩衝液C1にKClを1.2Mになるように加えたも
の)を加え、30分間攪拌した。 (7)その後、15000rpmで30分間遠心分離
し、ペレットと上清を分離した。ペレットは−80℃で
保存した。 (8)(7)の上清を、500mlの緩衝液(25mM
HEPES−KOHpH7.9、6mM MgC
2 、10%グリセロール、0.1% NP40、0.
5mM DTT、0.1M KCl)に対して3回透析
を行った。得られた抽出液は−80℃で保存した。この
核抽出液が組み換え蛋白質を含む液である。
【0067】<実施例3>免疫沈降 4℃で以下の操作を行った。 1.M2−アガロースの活性化 1)M2−アガロース(コダック社製)1mlに1Mグ
リシン−HCl(pH2.5)250μlを加え、室温
で5分間おいた。 2)この液に、1M Tris−HCl(pH8.0)
500μlを加え、2500rpmで2分間遠心分離し
た後、上清を除去した。 3)ペレットに0.1M Tris−HCl(pH8.
0)を加え、2500rpmで2分間遠心分離した。 4)ペレットを、IPB(25mM HEPES−KO
H pH7.9、6mM MgCl2 、10%グリセロ
ール、0.1%NP40、0.5mM DTT、0.1
M KCl)12.5mlに懸濁し平衡化した後、25
00rpmで2分間遠心分離した。 5)ペレットをIPB2mlに懸濁した。
【0068】2.免疫沈降 1)実施例2で調整した核抽出液を1mg分ずつ分注
し、IPBで200μlにメスアップした。 2)各核抽出液に1で作製したM2−アガロース懸濁液
を100μl加え、1時間攪拌した後、5000rpm
で30秒間遠心分離し、上清を回収した。 3)ペレットを100μlのIPBで洗浄することを3
回繰り返した。 4)FLAGペプチド(コダック社製)をIPBに0.
2mg/mlに溶かした後、3)のペレットに100μ
l加え、1時間反応させ、M2−アガロースに結合した
FLAG−Timを溶出させた。 5)反応液を5000rpmで30秒間遠心分離し、上
清を回収した。
【0069】3.ウェスタンブロッティング 1)免疫沈降で回収した上清100μlに2×SDSサ
ンプル緩衝液を100μl加えて混合し、95℃で5分
間処理した。 2)処理したものを4−20%のポリアクリルアミド勾
配を有するSDS−PAGEに1レーン当たり15μl
アプライし、25mAで電気泳動した。対照として、核
抽出液、前記2.2)の操作で回収した上清(M2−ア
ガロースを分離した上清)も電気泳動した。それぞれ、
Timを導入した形質転換体のものとTimを導入しな
かった形質転換体のものを電気泳動した。 3)電気泳動後、ゲルに展開された蛋白質をナイロンメ
ンブラン(イモビロンP(ミリポア社製))へウェスタ
ンブロッティングした。 4)メンブランに転写された蛋白質について、抗FLA
Gモノクローナル抗体(コダック社製)または抗HAモ
ノクローナル抗体(バブコ社製)を反応させた。検出用
の二次抗体にはプロトブロットIIAPシステムマウス
用(プロメガ社製、メーカー品番:W3950)を用い
た。
【0070】結果を図1に示す。図1(A)は抗FLA
Gモノクローナル抗体を反応させた結果であり、図1
(B)は抗HAモノクローナル抗体を反応させた結果で
ある。レーン1はマーカー、レーン2はPer1遺伝子
のみ導入した形質転換体の核抽出液、レーン3はTim
遺伝子およびPer1遺伝子を導入した形質転換体の核
抽出液、レーン4はPer1遺伝子のみ導入した形質転
換体の核抽出液を免疫沈降させたペレットからFLAG
ペプチドで溶出した上清、レーン5はTim遺伝子およ
びPer1遺伝子のみ導入した形質転換体の核抽出液を
免疫沈降させたペレットからFLAGペプチドで溶出し
た上清、レーン6はPer1遺伝子のみ導入した形質転
換体の核抽出液を免疫沈降させた上清、レーン7はPe
r1遺伝子のみ導入した形質転換体の核抽出液を免疫沈
降させた上清、をそれぞれアプライしたレーンである。
図1(A)ではレーン5に約140kDの位置にTim
のバンド(矢印Tで示す)が、図1(B)ではレーン5
に約160kDの位置にPer1のバンド(矢印Pで示
す)が観察され、TimとPer1とが結合することが
確認された。
【0071】
【発明の効果】本発明のTimDNA、該DNAがコー
ドする蛋白質、該蛋白質を認識する抗体により、Per
の核内への移行を調整することが可能である。これによ
り、サーカディアンリズムの解明およびそのリズムの異
常の調整が行える。また、サーカディアンリズムの異常
による障害の治療にも有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】TimとPer1をCOS7細胞に発現させて
免疫沈降した結果を示す電気泳動写真である。
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Sumitomo Electric Industries,Ltd. <120> Per binding protein,DNA coding the protein and antibody recognizin g the protein <130> 098Y0416 <160> 10 <210> 1 <211> 4542 <212> DNA <213> Mus <400> 1 ctaccatcta ctctgcccct ggctgatata agaacaacac cattaacaag gtgtctctct 60 gnccntagat ttcagcggcc gctgaattct agctcagccg agtggcggga aaggctgcga 120 ccccgcacct cagggcctca ggctctgcga ggcttcagag gactcgcgga gagcggtccc 180 gtaggcctca ccctctccgt ccaccatctc tactgcccgc tctgctggtt gggcctctgg 240 tgt atg gac ttg tac atg atg aac tgt gaa ctt cta gcc acg tgt agc 288 gcc ctt ggg tac ttg gaa gga ggg act tac cac aag gag ccg gat tgc 336 ctg gag agt gtg aag gat ttg atc cga tac ctg agg cac gag gat gag 384 acc cga gat gtg cgg cag cag ctg gga gct gca cag atc ctg cag agc 432 gac ctc ctg cca atc ctc acg cag cat cgc cag gac aag cct ctc ttc 480 gat gcc gtg atc agg ctg atg gta aat ttg aca cag cca gcc ttg ctc 528 tgt ttt ggc agc gtg cct aag gac tcc agt gta cgg cac cat ttt ctg 576 cag gtt cta acg tac ctg 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Ser Val Pro Lys Asp Ser Ser Val Arg His His Phe Leu Gln 100 105 110 Val Leu Thr Tyr Leu Gln Ala Tyr Lys Glu Ala Phe Ala Ser Glu Lys 115 120 125 Ala Phe Gly Val Leu Ser Glu Thr Leu Tyr Glu Leu Leu Gln Leu Gly 130 135 140 Trp Glu Asp Arg Gln Glu Glu Asp Asn Leu Leu Ile Glu Arg Ile Leu 145 150 155 160 Leu Leu Val Arg Asn Ile Leu His Val Pro Ala Asn Leu Glu Gln Glu 165 170 175 Lys Ser Ile Asp Asp Asp Ala Ser Ile His Asp Arg Leu Leu Trp Ala 180 185 190 Ile His Leu Ser Gly Met Asp Asp Leu Leu Leu Phe Leu Ser Ser Ser 195 200 205 Ser Ala Glu Gln Gln Trp Ser Leu His Val Leu Glu Ile Ile Ser Leu 210 215 220 Met Phe Arg Asp Gln Thr Pro Glu Gln Leu Ala Gly Val Gly Gln Gly 225 230 235 240 Arg Leu Ala Gln Glu Arg Ser Thr Asp Val Ala Glu Leu Glu Val Leu 245 250 255 Arg Gln Arg Glu Met Ala Glu Lys Arg Ala Arg Ala Leu Gln Arg Gly 260 265 270 Asn Arg His Ser Arg Phe Gly Gly Ser Tyr Ile Val Gln Gly Leu Lys 275 280 285 Ser Ile Gly Glu Lys Asp Val Val Phe His Lys Gly Leu His Asn Leu 290 295 300 Gln Asn Tyr Ser Ser Asp Leu Gly Lys Gln Pro Arg Arg Val Pro Lys 305 310 315 320 Arg Arg Gln Ala Ala Gln Glu Leu Ser Val His Arg Arg Ser Val Leu 325 330 335 Asn Val Arg Leu Phe Leu Arg Asp Phe Cys Ser Glu Phe Leu Glu Asn 340 345 350 Cys Tyr Asn Pro Leu Met Gly Ala Val Lys Asp His Leu Leu Arg Glu 355 360 365 Arg Ala Gln Gln His Asp Glu Thr Tyr Tyr Met Trp Ala Met Ala Phe 370 375 380 Phe Met Ala Phe Asn Arg Ala Ala Thr Phe Arg Pro Gly Leu Val Ser 385 390 395 400 Glu Thr Leu Ser Ile Arg Thr Phe His Phe Val Glu Gln Asn Leu Thr 405 410 415 Asn Tyr Tyr Glu Met Met Leu Thr Asp Arg Lys Glu Ala Ala Ser Trp 420 425 430 Ala Arg Arg Met His Leu Ala Leu Lys Ala Tyr Gln Glu Leu Leu Ala 435 440 445 Thr Val Asn Glu Met Asp Met Cys Pro Asp Glu Ala Val Arg Glu Ser 450 455 460 Ser Arg Ile Ile Lys Asn Asn Ile Phe Tyr Met Met Glu Tyr Arg Glu 465 470 475 480 Leu Phe Leu Ala Leu Phe Arg Lys Phe Asp Glu Arg Tyr His Pro Cys 485 490 495 Ser Phe Leu Arg Asp Leu Val Glu Thr Thr His Leu Phe Leu Lys Met 500 505 510 Leu Glu Arg Phe Cys Arg Ser Arg Gly Asn Leu Met Val Gln Asn Lys 515 520 525 Arg Lys Lys Arg Lys Lys Lys Lys Lys Val Gln Asp Gln Gly Val Ala 530 535 540 Phe Ser Gln Ser Pro Gly Glu Leu Glu Ala Met Trp Pro Ala Leu Ala 545 550 555 560 Glu Gln Leu Leu Gln Cys Ala Gln Asp Pro Glu Leu Ser Val Asp Pro 565 570 575 Val Val Pro Phe Asp Ala Val Ser Glu Val Pro Val Glu Glu Gln Arg 580 585 590 Val Glu Ala Met Val Arg Ile Gln Asp Cys Leu Thr Ala Gly Gln Ala 595 600 605 Pro Gln Ala Leu Ala Leu Leu Arg Ser Ala Arg Glu Val Trp Pro Glu 610 615 620 Gly Asn Ala Phe Gly Ser Pro Val Ile Ser Pro Gly Glu Glu Met Gln 625 630 635 640 Leu Leu Lys Gln Ile Leu Ser Thr Pro Leu Pro Arg Gln Gln Glu Pro 645 650 655 Glu Glu Gly Asp Ala Glu Glu Glu Glu Glu Glu Glu Glu Glu Glu Glu 660 665 670 Leu Gln Val Val Gln Val Ser Glu Lys Glu Phe Asn Phe Leu Glu Tyr 675 680 685 Leu Lys Arg Phe Ala Ser Ser Thr Ile Val Arg Ala Tyr Val Leu Leu 690 695 700 Leu Arg Ser Tyr Arg Gln Asn Ser Ala His Thr Asn His Cys Ile Ala 705 710 715 720 Lys Met Leu His Arg Leu Ala His Gly Leu Gly Met Glu Ala Leu Leu 725 730 735 Phe Gln Leu Ser Leu Phe Cys Leu Phe Asn Arg Leu Leu Ser Asp Pro 740 745 750 Ala Ala Ala Ala Tyr Lys Glu Leu Val Thr Phe Ala Lys Tyr Ile Ile 755 760 765 Gly Lys Phe Phe Ala Leu Ala Ala Val Asn Gln Lys Ala Phe Val Glu 770 775 780 Leu Leu Phe Trp Lys Asn Thr Ala Val Val Arg Glu Met Thr Gln Gly 785 790 795 800 Tyr Gly Ser Leu Asp Ser Gly Ser Ser Ser His Arg Ala Pro Leu Trp 805 810 815 Ser Pro Glu Glu Glu Ala Gln Leu Gln Glu Leu Tyr Leu Ala His Lys 820 825 830 Asp Val Glu Gly Gln Asp Val Val Glu Thr Met Leu Ala His Leu Lys 835 840 845 Val Val Pro Arg Thr Arg Lys Gln Val Ile His His Leu Val Arg Met 850 855 860 Gly Leu Ala Asp Ser Val Lys Glu Phe Gln Lys Arg Lys Gly Thr Gln 865 870 875 880 Ile Val Leu Trp Thr Glu Asp Gln Glu Leu Glu Leu Gln Arg Leu Phe 885 890 895 Glu Glu Phe Arg Asp Ser Asp Asp Val Leu Gly Gln Ile Met Lys Asn 900 905 910 Ile Thr Ala Lys Arg Ser Arg Ala Arg Val Val Asp Lys Leu Leu Ala 915 920 925 Leu Gly Leu Val Ser Glu Arg Arg Gln Leu Tyr Lys Lys Arg Arg Lys 930 935 940 Lys Leu Ala Pro Ser Cys Met Asn Gly Glu Lys Ser Pro Arg Asp Pro 945 950 955 960 Trp Gln Glu Asp Pro Glu Glu Glu Asp Glu His Leu Pro Glu Asp Glu 965 970 975 Ser Glu Asp Glu Glu Ser Glu Glu Gly Leu Pro Ser Gly Gln Gly Gln 980 985 990 Gly Ser Ser Ser Leu Ser Ala Glu Asn Leu Gly Glu Ser Leu Arg Gln 995 1000 1005 Glu Gly Leu Ser Ala Pro Leu Leu Trp Leu Gln Ser Ser Leu Ile Arg 1010 1015 1020 Ala Ala Asn Asp Arg Glu Glu Asp Gly Cys Ser Gln Ala Ile Pro Leu 1025 1030 1035 1040 Val Pro Leu Thr Glu Glu Asn Glu Glu Ala Met Glu Asn Glu Gln Phe 1045 1050 1055 Gln His Leu Leu Arg Lys Leu Gly Ile Arg Pro Pro Ser Ser Gly Gln 1060 1065 1070 Glu Thr Phe Trp Arg Ile Pro Ala Lys Leu Ser Ser Thr Gln Leu Arg 1075 1080 1085 Arg Val Ala Ala Ser Leu Ser Gln Gln Glu Asn Glu Glu Glu Arg Glu 1090 1095 1100 Glu Glu Pro Glu Pro Gly Val Pro Gly Glu Gln Gly Pro Ser Glu Glu 1105 1110 1115 1120 His Arg Thr Glu Ala Leu Arg Ala Leu Leu Ser Ala Arg Lys Arg Lys 1125 1130 1135 Ala Gly Leu Gly Pro Thr Glu Glu Glu Ala Thr Gly Glu Glu Glu Trp 1140 1145 1150 Asn Ser Ala Pro Lys Lys Arg Gln Leu Leu Asp Ser Asp Glu Glu Glu 1155 1160 1165 Asp Asp Glu Gly Arg Arg Gln Ala Val Ser Gly Thr Pro Arg Val His 1170 1175 1180 Arg Lys Lys Arg Leu Gln Ile Glu Asp Glu Gly Asp 1185 1190 1195 <210> 3 <211> 27 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> primer <400> 3 gctccaacat tttgaggaag aggtggg 27 <210> 4 <211> 27 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> primer <400> 4 gccaggaata gttctcggta ctccatc 27 <210> 5 <211> 27 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> primer <400> 5 gtggagcaga acctcaccaa ctactac 27 <210> 6 <211> 27 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> primer <400> 6 gagatgatgc tgacagaccg caaggag 27 <210> 7 <211> 70 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> primer <400> 7 atggactaca aggacgacga tgacaaacac catcaccatc accatttgga cttgtacatg 60 atgaactgtg 70 <210> 8 <211> 24 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> primer <400> 8 tcagtcaccc tcatcctcaa tctg 24 <210> 9 <211> 58 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> primer <400> 9 atgctgtatc cttatgacgt gcctgactat gccagtggtc ccctagaagg ggccgatg 58 <210> 10 <211> 24 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> primer <400> 10 ctagctggtg ctgttttctt ctgc
24
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月8日(1998.10.
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/577 G01N 33/577 // C12P 21/02 C12P 21/02 C 21/08 21/08 (C12P 21/02 C12R 1:91) (72)発明者 西川 和子 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 丹羽 真一郎 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 内匠 透 兵庫県神戸市中央区楠町七丁目5番1号 神戸大学医学部解剖学第二教室内 Fターム(参考) 4B024 BA21 BA44 BA80 DA06 EA04 EA06 GA11 HA01 4B063 QA01 QQ02 QQ43 QR33 QR55 QS25 4B064 AG01 AG02 AG27 CA02 CA10 CA19 CC24 DA01 4H045 AA10 BA10 CA40 DA01 DA86 EA20 EA21 FA74

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列表の配列番号1に記載の塩基配列の
    244番目のAから3834番目のAまでの塩基配列か
    らなるDNA。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のDNAとハイブリダイ
    ズするポリヌクレオチド。
  3. 【請求項3】 配列表の配列番号2に記載のアミノ酸配
    列からなる蛋白質。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のポリヌクレオチドがコ
    ードする蛋白質。
  5. 【請求項5】 配列表の配列番号1に記載の塩基配列か
    らなるDNAにハイブリダイズする12塩基以上の塩基
    からなるポリヌクレオチド。
  6. 【請求項6】 化学修飾された請求項2または5に記載
    のポリヌクレオチド。
  7. 【請求項7】 請求項3または4に記載の蛋白質を認識
    する抗体。
JP10269192A 1998-09-24 1998-09-24 Perに結合する蛋白質、該蛋白質をコードするDNA、該蛋白質を認識する抗体 Pending JP2000093179A (ja)

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