JP2000093058A - 魚釣用錘、浮子およびこれらを用いた魚釣用仕掛け - Google Patents

魚釣用錘、浮子およびこれらを用いた魚釣用仕掛け

Info

Publication number
JP2000093058A
JP2000093058A JP10282042A JP28204298A JP2000093058A JP 2000093058 A JP2000093058 A JP 2000093058A JP 10282042 A JP10282042 A JP 10282042A JP 28204298 A JP28204298 A JP 28204298A JP 2000093058 A JP2000093058 A JP 2000093058A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
fishing
float
water
fish
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10282042A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Miyasako
雅喜 宮迫
Yasuo Arai
保夫 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP10282042A priority Critical patent/JP2000093058A/ja
Publication of JP2000093058A publication Critical patent/JP2000093058A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】初心者であっても容易に仕掛けを遠方に投げる
ことができ、釣人にアタリを敏感に感知させ、アワセの
タイミングがとり易く、特に大物魚やアタリの弱い魚に
対しても釣果を格段に向上させることができる画期的な
魚釣用錘、浮子およびこれらを用いた魚釣用仕掛けを提
供する。 【解決手段】魚釣用錘1は、重力受部11と浮力受部1
3と、必要によりえさ収納部12とを備え、水中におけ
る重量が、3乃至100グラムまたは1乃至25号の錘
に相当する重量の何れかであって、かつ、前記魚釣用錘
の水中における重量が、空気中における重量の5乃至6
0パーセントであるように構成されている。魚釣用仕掛
けは、前記魚釣用錘1が線条に滑動自在に装着され、更
に、前記仕掛けに自立性の中通し浮子2が滑動自在に装
着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣用錘、浮子お
よびこれらを用いた仕掛けに関し、主として、磯釣りに
おいて、リールを取付けた竿を用いて、仕掛けを容易に
遠くに飛ばす遠投げに適し、或いは船釣り等において、
かつ、魚のアタリが敏感に感知できる魚釣用錘、浮子お
よびこれらを用いた魚釣り用仕掛けに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、魚釣り用錘は、通常、ナス型、船
底型等種々の形状の鉛製の錘単独のもの、錘と針が一体
になったテンヤ錘、錘とコマセかごが一体となったビシ
錘等があり、釣竿の種類等に応じて、例えば、比較的堅
い釣竿には重い錘を、比較的柔軟な釣竿には軽い錘を選
択して使い分けなければならず、特に初心者にとって
は、最適の錘を選択することは大変困難なことであっ
た。
【0003】その上、軽い錘を取付けた釣り用仕掛け
は、釣竿の回転による遠心力が小さく、遠投げに適しな
い。また、遠投げ用として鉛製の重い錘を取付けた場合
は、水中での重量も空気中の重量とあまり変わらず重
く、従って、魚の動きが錘に妨げられて竿に伝わらず、
魚のアタリの感度が鈍り、せっかく掛かった魚を逃がし
てしまうおそれがあった。
【0004】一方、浮子は、木又はプラスチックの成形
品等からなり、発泡スチロール製浮子を用いた仕掛けと
して、例えばサヨリ用ハリス仕掛け付つり針(実開平4
−65076)、中通し黒鯛浮き(実開昭61−197
874)、万能浮子(特開昭58−23740)が開示
されている。しかし、これらの浮子は水中で自立性を有
しないから、錘が海底に到達する仕掛けの場合や錘の重
量が軽く浮子を自立させる重量に満たない場合は浮子が
横たわったままとなり、遠くから観察し難く、魚のアタ
リを見逃す虞があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記のよう
な問題点を解消し、同一種類の錘を使用して、初心者で
あっても容易に仕掛けを遠方に投げることができ、しか
も、餌にアタックする魚に対し警戒感を和らげ、かつ、
釣り人にアタリを敏感に感知させ、アワセのタイミング
がとり易くして、特に引きの弱い魚や大物魚の釣果を格
段に向上させることができる画期的な魚釣用錘、浮子お
よびこれらを用いた魚釣用仕掛けを提供することを目的
とする。
【0006】本出願人は、前記の目的のために、先に、
魚釣用錘、浮子及びこれらを用いた魚釣用仕掛けに係る
特許出願をした。しかし、その後、日々の研鑚と実践を
重ねて、前記発明の効果に加え、更に、より魚のアタリ
を敏感に感知することのできる優れた効果を発揮する発
明を完成し、本出願をするに至ったものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明は、重力受部と浮力受部とを備えた魚釣用
錘であって、該魚釣用錘の水中における重量が、3乃至
100グラムまたは1乃至25号の錘に相当する重量の
何れかであって、かつ、前記魚釣用錘の水中における重
量が、空気中における重量の5乃至60パーセントであ
るように構成された魚釣用錘とする。
【0008】また、前記の課題を解決するために、本発
明は、重力受部と浮力受部とえさ収納部とを備えた魚釣
用錘であって、該魚釣用錘の水中における重量が、3乃
至100グラムまたは1乃至25号の錘に相当する重量
の何れかであって、かつ、前記魚釣用錘の水中における
重量が、空気中における重量の5乃至60パーセントで
あるように構成された魚釣用錘とする。
【0009】また、前記の課題を解決するために、本発
明は、釣針、第一錘止具、錘、必要に応じて第二錘止具
がこの順に線条に装着された魚釣用仕掛けにおいて、前
記錘は請求項1または2記載の魚釣用錘であって、該魚
釣用錘を貫通する貫通孔に前記線条を挿通して、該線条
に魚釣用錘を前記第一錘止具を終止点として釣竿側にま
たは第二錘止具間に滑動自在に設けた魚釣用仕掛けとす
る。ここで、本明細書中の線条とは、釣り糸、ハリス、
後述のハリス連結部等、または仕掛けと釣り竿を連結す
る部材等を指す。
【0010】また、前記の課題を解決するために、本発
明は、釣針、第一錘止具、錘、必要に応じて第二錘止具
がこの順に線条に装着された魚釣用仕掛けにおいて、前
記錘は重力受部とえさ収納部とを一体的に備えた魚釣用
錘であって、該魚釣用錘を貫通する貫通孔に前記線条を
挿通して、該線条に魚釣用錘を前記第一錘止具を終止点
として釣竿側にまたは第二錘止具間に滑動自在に設けた
魚釣用仕掛けとする。
【0011】また、前記の課題を解決するために、本発
明は、内部に線条が貫通して滑動できる中空部を有する
細長形状の中空軸上に、浮力部と重力部とを備え、該重
力部が水中に沈み、浮力部が水面に表出して自立するよ
うに構成した中通し浮きとする。
【0012】また、前記の課題を解決するために、本発
明は、請求項3または4記載の魚釣用仕掛けにおいて、
錘または第二錘止具の次に間隔をおいて浮子止めを線条
に装着し、該浮子止めを終止点として錘側の線条に請求
項5記載の中通し浮子を滑動自在に設けたことを特徴と
する魚釣用仕掛けとすることが好ましい。
【0013】
【作用】本発明に係る魚釣用錘は、前記のように重力受
部と浮力受部と必要に応じてえさ収納部とを有し、空気
中で受ける重力に応じた遠心力を生じるので、余分な力
を加えなくても容易に仕掛けを遠くに飛ばすことができ
る。一方、水中での錘の重量は浮力を受けて軽くなり、
魚が針餌をアタックする際に、錘自体が移動性を有し魚
に対し警戒感を和らげる作用とともに、釣り人にアタリ
を敏感に感知させ、アワセのタイミングをとり易くする
作用をなす。
【0014】また、魚が針餌にアタックする際に、魚は
瞬間的に針餌を口にくわえて引こうとするが、錘は慣性
によって急に動かないために、針による魚の口切れや警
戒感を起こす原因となる。係る原因を除くために、前記
の魚釣用仕掛けは、錘が糸条に滑動自在に設けられてい
て、錘自体を動かさずに、釣針に連結した糸条が魚の動
きに連動して直接牽引される。従って、魚に対し違和感
や警戒感を与えずに魚のアタリを直接糸条を介して釣り
人に伝達し、引きの弱い魚の微妙なアタリをより敏感に
感知させることができる。更に、釣り人のアワセの動作
が直接魚に伝わるので、タイミングを失することなく確
実に魚を捉えることができる。
【0015】次に、自立性のない浮子を前記の錘が糸条
に滑動自在に設けられている仕掛けに使用した場合は、
浮子の一端を水中に引き込む力がないために、浮子は水
面に立つことなく横たわった状態となる。ところが、前
記自立性の中通し浮子は、浮子自体が自立性を有するた
めに、通常は水面に自立して浮いている。そして、一
旦、魚が餌をくわえ、線条を引いた瞬間に浮子が引き込
まれ、魚の動きに追随して浮沈を繰返し、釣り人は即座
に魚がかかったことを知ることができる。
【0016】更に、前記中通し浮子と錘を線条に滑動自
在に設けた仕掛けにあっては、仕掛けを遠投する場合
に、浮子と錘が糸条に沿って滑動し、両者が一体的に飛
行するので、仕掛けは回転することなく、真っ直に飛ぶ
ことができる。また、水中では、両者が互いに離れ、浮
子は浮力部の一部乃至全部を水面に表出した状態で自立
し、錘は水中に沈む。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、この発明の代表的な実施の
形態について、図面に基づいて説明する。実施の形態1
乃至2は、本発明に係る魚釣用錘1に関し、実施の形態
3は、本発明に係る中通し浮子に関し、実施の形態4乃
至5は、本発明に係る魚釣用仕掛けに関するものであ
る。
【0018】図1に示す実施の形態1において、魚釣用
錘1は、先端部が略円錐形状乃至紡錘形状をなす重力受
部11、えさ収納部12及び後部が円筒状の浮力受部1
3からなり、重力受部11の外側先端部には細長い針金
状のハリス連結部14が、同じく、えさ収納部内側には
釣糸連結部15が設けられている。錘の全体の形状は前
記の円錐形状ないし紡錘形状等に限定されるものではな
く、円筒、球形、卵型等特に支障をきたさないものであ
ればよい。
【0019】重力受部11は、通常、比重が大きく、耐
食性、成形性、経済性に優れることから例えば、鉛が用
いられる。しかし、鉛に限定されるものではなく、比重
が比較的大きく耐食性等を有するならば、他の金属又は
非金属であってもよい。空気中における錘の重量は、使
用する釣竿や遠投げの距離によって、適宜選択して使用
する。磯釣りの場合は、5号乃至50号好ましくは、1
0号乃至20号のものがよく使われる。船釣りの場合に
は50乃至80号の錘が使用されることもある。また、
本願明細書においては、錘の重さを指標する号数は、慣
用的に用いられる1号当たり3.75グラムによる。
【0020】水中における錘の重量は、3乃至100グ
ラムまたは1乃至25号の錘に相当する重量の何れか、
好ましくは、3乃至10号、より好ましくは、3乃至5
号の錘に相当する重量であって、空気中における重量の
5乃至60パーセント、好ましくは15乃至30パーセ
ントである。これらの中から釣り場の潮の流れや魚の引
きの強さ等によって、適宜選択することができる。ま
た、請求項3記載の線条に滑動自在に設けた魚釣用錘の
場合は、前記好ましい範囲よりも水中の重量をより重
く、例えば、10乃至25号の範囲に設定できる。更
に、請求項4記載の魚釣用錘は浮力受部を設けず、水中
における重量を特に制限せずに、船釣りや潮の流れの強
い海釣り等に対応できるように考慮したものである。
【0021】請求項1乃至2の錘の設定にあたっては、
先ず、空気中の錘の重量を遠投げに最も適する重量から
選択し、この重量と水中における錘の重量の差を浮力と
して生じさせる容積を計算によって求め、この容積に相
当する浮力受部13を設定することができる。また、水
中における錘の重量を測定する場合の水の種類や温度は
特に限定されず、およそ魚が生存可能な水であって、淡
水または海水等の水中で測定した値の何れかが前記範囲
に含まれるならばよい。
【0022】錘の水中における重量を前記範囲に構成し
た理由は、錘が前記の範囲よりも軽い場合は、波や水流
に流され易く、本来の錘の役目をなすことが困難であ
り、逆に前記範囲より重い場合には、魚のアタリの感度
が鈍り、魚に警戒感を与え易く好ましくないからであ
る。係る錘の空気中および水中における重量は、通常、
主として重力受部11と浮力受部13、更に、えさ収納
部12およびハリス連結部14等、錘として一体的に構
成される部材の総重量を測定して求める。
【0023】重力受部11の外側の一端には、線条から
なる針金状のハリス連結部14が設けられている。針金
状とするのは主として、魚のアタリを敏感に知り、ハリ
スの絡みを防止するためであって、目的の魚の種類によ
って適宜複数本の針金状のハリス連結部を使用する場合
も有り、また、ハリス連結部を用いずに重力受部に直接
ハリスを取り付けることもできる。
【0024】浮力受部13は、比重の小さな例えば発泡
スチロールが用いられる。発泡スチロール以外の例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂の
発泡体等、主として独立気泡からなる発泡体が好まし
い。しかし、ウレタンフォームのような連通性の発泡体
であっても表面を止水膜で封じればよい。他に、例え
ば、乾燥した木製の成形体に防水塗料を塗布したもの
等、通常、釣用の浮子として用いられる素材であっても
よい。
【0025】浮力受部13の軸方向の、釣糸連結部15
に対向する位置には中空軸による釣糸通孔16が設けら
れていて、その中空部を貫通して釣糸22を釣糸通孔口
20から釣糸連結部15に連結している。次に、えさ収
納部12は、所謂寄せ餌又は撒き餌さと言われるえさを
収納する為に必要に応じて前記釣用錘とともに設けるこ
とができる。係るえさ収納部12の材料は、釣用のコマ
セかご等として通常使用されるプラスチック容器にえさ
排出口を設けたもの等が用いられ、水圧、衝撃に耐える
程度の強度を有するものであれば特に限定されるもので
ない。
【0026】プラスチック製えさ収納部12を構成する
合成樹脂としては例えば、高密度ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリスチレン、ポリアセタール、塩化ビニル
樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、アクリル系樹脂、ポリア
ミド、ポリエステル、ポリカーボネート、フッ素樹脂、
アセテート樹脂等の熱可塑性樹脂及びフェノール樹脂、
不飽和ポリエステル、メラミン樹脂、ユリア樹脂等の熱
硬化樹脂、各種のゴム、更にこれらと他の添加剤乃至材
料の複合材等がある。また、意匠性を高めたり、集魚効
果を高めるために樹脂に有機、無機系の顔料を添加して
着色し、また、錘全体乃至その一部表面に模様を施すこ
ともできる。
【0027】えさ収納部12は、外円筒17及び内円筒
18からなり、外円筒17の一端はテーパー状に先端が
やや細くなっていて、裾部21を形成し、その先端に前
記重力受部11が突設している。重力受部は例えば、接
着剤によって前記裾部21に固定される。または、図4
の魚釣用錘1に示されるようにえさ収納部12の側壁の
上から紐乃至金属環等の締具25で締着してもよい。
【0028】えさ収納部の外円筒17の前方裾部の側壁
にはえさ排出口19が穿設されていて、且つ、内円筒及
び外円筒の重合貫通孔によって形成されるえさ排出口1
9の大きさを任意に調節可能とすることもできる。更
に、えさ収納部12の一部乃至全部を金網または合成繊
維製網によって形成してもよい。えさ収納部12にえさ
を収納するには、図2に示すように、外円筒17と内円
筒18を前後に引離して内部に所望のえさを収納後、再
び両者を嵌合させるだけでよい。この際、外円筒と内円
筒とは釣糸によって相互に連係してあるので紛失を防止
できる。
【0029】実施の形態1の他の変更例1は、図4の魚
釣用錘1に示す通り、図1における外円筒17の一端に
裾部21を形成せずに外円筒の先端内側に直接重力受部
11を突設させた以外は図1に示す実施の形態1と同様
の魚釣用錘の例である。
【0030】実施の形態1の他の変更例2(図示せず)
は、図1における外円筒17を図2の外円筒に代えて、
更に、該外円筒17の先端内部にハリス連結部を突出し
た重力受部11を形成した以外は図1に示す実施の形態
1と同じである。
【0031】図2に示す実施の形態1の他の変更例3
は、前記浮力受部13を、外円筒17の先端内部に設
け、該浮力受部13の内部に重力受部11を埋設した以
外は実施の形態1と同様の魚釣用錘の例である。また、
外円筒17の先端の紡錘部を形成せずに直接浮力受部1
3を外円筒17の先端に表出して突設してもよい。この
場合、浮力受部13は衝撃強度に優れた例えば硬質ポリ
オレフィン系発泡体等が好ましく、または、発泡体の表
面に防水用兼強化用樹脂をコーティングしてもよい。
【0032】図5に示す実施の形態2の魚釣用錘1は、
図1に示す実施の形態1の魚釣用錘1の前後方向を逆に
して、前方の浮力受部13の中心を通る貫通孔の周囲に
重力受部11を埋設し、前記貫通孔にハリス連結部14
を滑動自在に貫通させるとともに、該ハリス連結部14
の浮力受部13の前方部と、後方部(えさ収納部12の
内側)に、それぞれ間隔をおいて第一錘止具26a、第
二錘止具26bを装着し、ハリス連結部14が前記2つ
の錘止具26a,26b間で自在に滑動するように構成
し、また、必要に応じて、えさ収納部12の後方部に中
通し浮子2の中空軸33が挿入可能な開口部27を設け
た以外は図1に示す実施の形態1と同一である。ここ
で、錘止具は前記のように独立して設ける以外に例え
ば、ハリス連結部14の端部に形成した釣糸連結部15
のように線条自体を錘止具として兼用することもでき
る。
【0033】図6に示す実施の形態2の他の変更例1
は、前記の実施の形態2において、ハリス連結部14に
装着された2個の錘止具26a,26bのうち、釣針側
の第一錘止具26aのみを残し、えさ収納部12の内側
に装着された第二錘止具26bを取り除き、かつ、ハリ
ス連結部14の一端を2つに折り曲げてえさ収納部12
の内側に釣糸連結部15を形成し、ハリス連結部14が
浮力受部13の貫通孔を抜け出て釣針方向に自在に移動
できるように構成した以外は実施の形態2と同一であ
る。
【0034】実施の形態2の他の変更例2(図示せず)
は、前記の実施の形態2の他の変更例1において、浮力
受部を取り除き、重力受部に直接えさ収納部が一体的に
構成され、これらの中心部を貫く貫通孔にハリス連結部
が滑動自在に取付けられている以外は前記の実施の形態
2の他の変更例1と同一である。
【0035】図3に示す実施の形態3の中通し浮子2
は、中空軸33と、該中空軸の長手方向に偏心して設け
た浮力部31と、該浮力部31と反対方向に偏心して設
けた重力部32とを有し、必要に応じて、ライト取付具
34を設けてもよい。釣糸中空軸33は、例えば、前記
の実施の形態1に掲げた合成樹脂、アルミニウム他の軽
量合金、竹等からなり、比較的軽量素材であって、使用
に耐えるものであれば特に限定されるものではない。
【0036】浮力部31及び重力部32は、前記の実施
の形態1の浮力受部13、重力受部11にそれぞれ掲げ
た材料によって同様の方法で形成される。ライト取付具
35は中空軸33と同様の材料で構成でき、その開口先
端部に所謂ケミホタル等と称される夜釣用の目印用ライ
ト36を取付ることができる。
【0037】図4に示す実施の形態4の魚釣用仕掛け
は、前記実施の形態1に係る魚釣用錘1及び実施の形態
3に係る中通し浮子2を使用した魚釣用仕掛けの一例で
ある。また、本実施の形態に掲げる仕掛け以外に、本発
明に係る魚釣用錘1と通常の市販の中通し浮子を使用し
た魚釣用仕掛けも本発明に含まれる(請求項3または
4)。
【0038】実施の形態5の魚釣用仕掛けは、前記の実
施の形態4における実施の形態1に係る魚釣用錘1に代
えて、実施の形態2に係る魚釣用錘1を使用した以外は
実施の形態4の魚釣用仕掛けと同一である。
【0039】次に、本実施の形態4乃至5に係る魚釣用
仕掛けの動作について説明する。先ず、この魚釣用仕掛
けを遠投げすると、魚釣用錘1の重力受部11が先頭に
なり、中通し浮子2がその中空軸の先端を魚釣用錘1の
開口部27に挿入し若しくは隣接追随して飛行し、水面
に達すると、魚釣用錘1は中通し浮子2から離れて水中
に沈み、中通し浮子2は水面で自立した状態で浮かぶ。
次に、魚がえさにアタックして針を引いた瞬間に、ハリ
ス連結部14は、魚の動きに追随して前方に滑動する。
【0040】実施の形態5の仕掛けでは、図5に示す破
線の位置にハリス連結部14が移動する。同時に、ハリ
ス連結部14に連結した道糸がダイレクトに引かれて、
中通し浮子2が水中に浮沈し、更に、釣り竿にこの動き
が伝えられて、釣り人はアタリを感知することができ
る。一方、釣り人が釣り竿を操作して行う瞬時のアワセ
の動作が道糸からダイレクトに針に伝わり、魚を的確に
捕獲できる。
【0041】これら一連の動作は、実施の形態2の他の
変更例1または2の魚釣用錘1を使用した場合も同様に
前方に滑動するが、ハリス連結部14は錘の貫通孔を抜
け出して滑動することができ、その分魚の遊動範囲が広
くなり、魚の種類等によってこれらの仕掛けの何れかを
選択できる。また、ハリス連結部14が移動することに
よって、水中における錘の重量を実施の形態1よりも比
較的重く設定することができ、前述のように潮の流れの
強い釣り場での対応が可能となる。
【0042】
【実施例】以下に代表的な実施例を挙げる。 実施例1 図1に示す実施の形態1の魚釣用錘1において、重力受
部11には10号の鉛を使用し、外側先端部に、市販の
所謂テンビンと称するピアノ線のような張力のある炭素
鋼製の針金の先端を略環状に形成したハリス連結部14
と、浮力受部13は、発泡スチロール製の中心部にアク
リル製の中空軸からなる釣糸通孔16を有し、えさ収納
部12は、半透明の高密度ポリエチレン製の外円筒17
と内円筒18が互いに嵌合してなる。係る実施例1の魚
釣用錘1の水中における総重量は約12グラムで、空気
中における総重量(約52グラム)の約23パーセント
であった。
【0043】実施例2 図5に示す実施の形態2の魚釣用錘1において、30号
の鉛からなる重力受部11を浮力受部13の前方に埋設
し、その中心部に設けられた貫通孔に滑動自在に設けら
れたハリス連結部14に前記貫通孔の直径よりもやや大
きな錘止具26a,26bを装着し、係る実施例2の魚
釣用錘1の水中における総重量は約50グラムで、空気
中における総重量(約135グラム)の約38パーセン
トであった以外は実施例1と同一の魚釣用錘1を得た。
【0044】実施例3 前記の実施の形態3において、中空軸33はガラス繊維
強化プラスチック(FRP)製からなり、前記中空軸の
一端部の周囲に、発泡スチロール製浮力部31を形成
し、また、該浮力部の外端に中空軸に隣接してライト取
付部35を設け、その先端にケミホタルを取付け、更
に、中空軸の他端部の周囲には帯状の鉛を巻付けた重力
部32を設けて中通し浮子2を得た。
【0045】実験例 前記実施例1乃至2の魚釣用錘1及び中通し浮子2を使
用して鰺釣用の仕掛けを作成し、次に、コマセかごが一
体となった市販のビシ錘と釣糸に固定式の市販の浮子を
取付けた比較例の魚釣用仕掛けを作成した。
【0046】先ず、実施例の魚釣用仕掛けにおいて、え
さ収納部12にコマセのオキアミ等を適量収納して、釣
針には、餌のごかい又は魚肉等を付け、該仕掛けを釣竿
に取付けて遠投げし、飛行距離を測定した。次に、一定
時間内に釣上げた魚の数を数えた。前記実験を釣暦5
年、2年、初心者の3人がそれぞれ前記実施例の仕掛け
と比較例の仕掛けを使用して、各々を比較した。
【0047】実験結果 30号の錘を取付けた前記実施例の魚釣用錘に係る魚釣
用仕掛けを使用して各々数十回遠投げし、その平均を求
めた結果、釣暦5年及び釣暦2年の釣人は何れも約10
0m超に達し、初心者でも約80mの飛距離が確認され
た。同じく10号の錘を取付けたものでは50乃至60
mの飛距離であった。また、実施例の水中の重量と略同
じ3号の錘を付けた比較例の仕掛けでは、何れも20m
に達しなかった。
【0048】次に、釣果について説明する。前記の何れ
の実施例の仕掛けを使った場合も、午後6時から翌日の
午前6時までの間に釣った20乃至30cmの大物の鰺
は、1人当り50乃至60匹に達した。これに対し、実
施例の空気中の重量と同じ重量の錘を付けた比較例の仕
掛けを使った場合は、釣暦5年、2年の釣り人で約30
匹、初心者は10匹に達しなかった。
【0049】前記結果から、飛距離に関しては、実施例
に係る魚釣用錘を使用した仕掛けは、水中重量が同じ従
来の仕掛けに比べて2.5倍乃至5倍遠くに飛ばすこと
ができた。釣果に関しては、初心者も釣暦5年の釣人も
概ね同じレベルに達し、特に、初心者は比較例の仕掛け
を使用した場合に比べて、5ないし6倍も釣果が向上し
た。従来、特に初心者には竿に合った錘の選択と魚のア
タリに対して的確にアワセることが難しかった。実施例
の仕掛けでは、錘の選択も容易で、アタリの感度がよ
く、初心者でも容易に的確なアワセが可能になったため
である。
【0050】
【発明の効果】本発明に係る魚釣用錘、浮子、魚釣用仕
掛けは、前記のような構造からなり、無駄な力を要さず
に、容易に仕掛けを遠方に投げることができる。しか
も、餌にアタックする魚に対し警戒感を和らげ、かつ、
釣人にアタリを敏感に感知させ、アワセのタイミングが
とり易い。従って、本発明に係る仕掛けを使用すること
によって、経験者は勿論、初心者であっても、また、ア
タリの弱い魚や特に大物魚の釣果を格段に向上させるこ
とができ、魚釣の楽しみを倍増させるだけでなく、魚釣
を広く一般の人に普及させる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の魚釣用錘の断面図である。
【図2】実施の形態1の他の変更例に関する魚釣用錘の
断面図である。
【図3】実施の形態3の中通し浮子の断面図である。
【図4】実施の形態7の魚釣用仕掛けの水中での斜視図
である。
【図5】実施の形態2の魚釣用錘の断面図である。
【図6】実施の形態2の他の変更例に関する魚釣用錘の
断面図である。
【符号の説明】
1:魚釣用錘、2:中通し浮子、11:重力受部、1
2:えさ収納部、13:浮力受部、14:ハリス連結
部、15:釣糸連結部、16:釣糸通孔、17:外円
筒、18:内円筒、19:えさ排出口、20:釣糸通孔
口、21:裾部、22:釣糸、23:ハリス、24:釣
針、25:締具、26:錘止具、27:開口部、31:
浮力部、32:重力部、33:中空軸、34:浮子止
め、35:ライト取付部、36:目印用ライト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新井 保夫 千葉県市原市鶴舞778番地11 Fターム(参考) 2B107 HA27 JA09 JA21

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重力受部と浮力受部とを備えた魚釣用錘で
    あって、該魚釣用錘の水中における重量が、3乃至10
    0グラムまたは1乃至25号の錘に相当する重量の何れ
    かであって、かつ、前記魚釣用錘の水中における重量
    が、空気中における重量の5乃至60パーセントである
    ように構成された魚釣用錘。
  2. 【請求項2】重力受部と浮力受部とえさ収納部とを備え
    た魚釣用錘であって、該魚釣用錘の水中における重量
    が、3乃至100グラムまたは1乃至25号の錘に相当
    する重量の何れかであって、かつ、前記魚釣用錘の水中
    における重量が、空気中における重量の5乃至60パー
    セントであるように構成された魚釣用錘。
  3. 【請求項3】釣針、第一錘止具、錘、必要に応じて第二
    錘止具がこの順に線条に装着された魚釣用仕掛けにおい
    て、前記錘は請求項1または2記載の魚釣用錘であっ
    て、該魚釣用錘を貫通する貫通孔に前記線条を挿通し
    て、該線条に魚釣用錘を前記第一錘止具を終止点として
    釣竿側にまたは第二錘止具間に滑動自在に設けた魚釣用
    仕掛け。
  4. 【請求項4】釣針、第一錘止具、錘、必要に応じて第二
    錘止具がこの順に線条に装着された魚釣用仕掛けにおい
    て、前記錘は重力受部とえさ収納部とを一体的に備えた
    魚釣用錘であって、該魚釣用錘を貫通する貫通孔に前記
    線条を挿通して、該線条に魚釣用錘を前記第一錘止具を
    終止点として釣竿側にまたは第二錘止具間に滑動自在に
    設けた魚釣用仕掛け。
  5. 【請求項5】内部に線条が貫通して滑動できる中空部を
    有する細長形状の中空軸上に、浮力部と重力部とを備
    え、該重力部が水中に沈み、浮力部が水面に表出して自
    立するように構成した中通し浮き。
  6. 【請求項6】請求項3または4記載の魚釣用仕掛けにお
    いて、錘または第二錘止具の次に間隔をおいて浮子止め
    を線条に装着し、該浮子止めを終止点として錘側の線条
    に請求項5記載の中通し浮子を滑動自在に設けたことを
    特徴とする魚釣用仕掛け。
JP10282042A 1998-09-18 1998-09-18 魚釣用錘、浮子およびこれらを用いた魚釣用仕掛け Pending JP2000093058A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10282042A JP2000093058A (ja) 1998-09-18 1998-09-18 魚釣用錘、浮子およびこれらを用いた魚釣用仕掛け

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10282042A JP2000093058A (ja) 1998-09-18 1998-09-18 魚釣用錘、浮子およびこれらを用いた魚釣用仕掛け

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000093058A true JP2000093058A (ja) 2000-04-04

Family

ID=17647420

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10282042A Pending JP2000093058A (ja) 1998-09-18 1998-09-18 魚釣用錘、浮子およびこれらを用いた魚釣用仕掛け

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000093058A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200468118Y1 (ko) * 2011-08-18 2013-07-29 삼화주철공업 주식회사 발광 부표
KR200468881Y1 (ko) * 2011-05-20 2013-09-06 김중협 오징어잡이 배 정체망 연결추
CN107439504A (zh) * 2017-08-03 2017-12-08 王龙 一种防止鱼打桩的辅助渔具
KR20190000755U (ko) * 2017-09-15 2019-03-25 덕왕 현 빌리안 낚시줄 연결용 집어 밑밥통

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200468881Y1 (ko) * 2011-05-20 2013-09-06 김중협 오징어잡이 배 정체망 연결추
KR200468118Y1 (ko) * 2011-08-18 2013-07-29 삼화주철공업 주식회사 발광 부표
CN107439504A (zh) * 2017-08-03 2017-12-08 王龙 一种防止鱼打桩的辅助渔具
CN107439504B (zh) * 2017-08-03 2020-08-11 王龙 一种防止鱼打桩的辅助渔具
KR20190000755U (ko) * 2017-09-15 2019-03-25 덕왕 현 빌리안 낚시줄 연결용 집어 밑밥통
KR200489751Y1 (ko) 2017-09-15 2019-08-01 덕왕 현 빌리안 낚시줄 연결용 집어 밑밥통

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2910798A (en) Fishing bobber with bait guard
CA1105260A (en) Bob for cast fishing
US7003911B2 (en) Fly-fishing strike indicator
US8635803B1 (en) Buoyant fishing device
US8832991B1 (en) Fishing lure with spinning float
US5359804A (en) Fishing bobber
US4845884A (en) Fishing line float
US20060254121A1 (en) Two-way sensitive fishing bobber and stop bead for use therewith
US6880288B1 (en) Removable and interchangeable limited resistance dive-action bait-navigating fishing bobber
US5456041A (en) Adjustable depth fishing bobber system
AU2008286248A1 (en) Fishing Lure
WO2004036981A2 (en) Combinational bobber and chum dispenser
JP2000093058A (ja) 魚釣用錘、浮子およびこれらを用いた魚釣用仕掛け
US20100058641A1 (en) Fishing bobber device
US20080313949A1 (en) Fishing bobber device
JPH11225638A (ja) 魚釣用錘、浮子及びこれらを用いた魚釣用仕掛け
WO1997024029A1 (en) Device for casting small lures and flies
US7000346B1 (en) Fishing lure
JP2012217406A (ja) 遠投用コマセ籠
KR20160001989A (ko) 다양한 부력조절 기능을 갖는 바다낚시용 찌
JP2009131214A (ja) ルアー
KR20150053395A (ko) 낚시용 추
JP2003061531A (ja) 浮き及びルアー
US20140041280A1 (en) Buoyant fishing device
JP2005065667A (ja) ルアー