JP2000092464A - 画像通信装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

画像通信装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

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JP2000092464A
JP2000092464A JP10254161A JP25416198A JP2000092464A JP 2000092464 A JP2000092464 A JP 2000092464A JP 10254161 A JP10254161 A JP 10254161A JP 25416198 A JP25416198 A JP 25416198A JP 2000092464 A JP2000092464 A JP 2000092464A
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signal
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Shigeo Yoshida
茂夫 吉田
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使い勝手のよい移動TV会議装置を得る。 【解決手段】 メモリ509には予め所定の画像が記憶
されている。カメラ等の画像入力装置501からの画像
とメモリ509からの画像とは画像スイッチ508で切
り替えられる。画像スイッチ制御部507は通信部50
4の通信確立後、まずメモリ509の画像が選択される
ように画像スイッチ508を制御する。この画像は通信
部504から相手側に送信される。相手側はこの画像を
みて準備中であることを知ることができる。その後、入
力部502による使用者の指示又はタイマ506による
一定時間経過後に画像入力部501に切り替えるように
画像スイッチ508を制御する。従って、準備段階で、
狭いスペースに配されたカメラが相手側に判らないよう
な画像を撮影して送信してしまうようなことを防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はTV会議装置に用い
て好適な画像通信装置及びこの装置で用いられるコンピ
ュータ読み取り可能な記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体技術等の進歩やデジタルネ
ットワークの進歩、標準規格(H320/H323/H
324)の制定により、TV会議装置が発展している。
この装置は、送信画像を撮影するためのカメラ等の画像
入力装置と送信画像および受信画像等を表示するための
表示部、音声を通話するためのマイクやスピーカ、これ
らの情報を限られたバンド幅の情報伝送路へ通信するた
めの圧縮伸長装置、通信を制御する制御装置、通信装
置、使用者からの操作を入力する入力装置、公衆回線等
の回線に接続するためのインターフェースから構成され
ている据え置き型の構造である。
【0003】通常この装置の前面には表示部があり、そ
の上部には画像入力装置が設置されて人物の撮影画像
(視線)が不自然にならないようになっている。また、
表示部の近傍には入力装置が設置され、通信の接続/切
断、各種設定に使用される。TV会議を行うためには、
まずこの入力装置を使用して電話番号を直接もしくは電
話帳アプリケーションを利用して入力する。
【0004】表示部には回線非接続時に自画像やシステ
ムの状態表示が行われているが、回線接続後、圧縮され
た相手画像の伸長を行い、表示が行われる。またスピー
カからは圧縮された相手からの音声が再生される。さら
に、画像入力部からの入力画像と入力音声も回線接続後
に相手に対して、情報量を圧縮した上で伝送が行われ
る。回線の切断は通常の電話と同様に行われる。
【0005】一方、最近、無線基地局等のインフラスト
ラクチャの充実により、移動体電話装置の普及にはめざ
ましいものがある。これらは非常に便利なものである
が、音声のみの通信装置であるために、コミュニケーシ
ョン能力という面では映像やデータ伝送能力の充実が求
められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】移動体TV会議装置を
構成する場合、装置は小型でなければ携帯に不便なため
に、従来の据え置き型のTV会議装置とは異なり、入力
装置、画像入力装置、表示部、マイク、スピーカの物理
的な配置には自由度が少なく、理想的な位置関係を保て
ない場合が多い。このため、入力装置(キーボードやポ
インティングデバイス)と画像入力装置とが同一面にあ
るとは限らないので、入力装置を使用者の正面に設置し
た場合、この入力装置を操作中に画像入力装置が意図し
ない画像を撮影し、送信してしまう場合もあり得る。こ
の場合は、結果的に受信者は何が起きているのかわから
ず、混乱を生ずることになる。
【0007】また、ハンズフリーフォン機能を利用し
て、通信の確立を確認すると周辺の迷惑になる場合があ
るため、通常は受話口に耳をあてて呼び出し音を確認す
る場合が多いが、このような操作姿勢の場合も画像入力
装置は使用者の意図しない画像を撮影し、送信してしま
うことが多い。さらに、移動体TV会議装置はその使用
形態を考えると、どこかの場所に固定して使用するより
も、携帯して使うことが多いと言える。従って、撮影画
像は手持ちによる揺れが多くなりがちであり、その場合
は長時間の使用は受信者にとって見苦しいものとなる。
これは通信相手にとって、あまり好ましい事態とは言え
ない。
【0008】このような事情を考慮すると、移動体TV
会議装置は、送信準備が整った時、あるいは送信したい
時に動画を通信する方がより使い勝手の良いTV会議装
置となることになる。
【0009】従って、本発明は上記のように使い勝手の
よい移動TV会議装置を実現することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による画像通信装置においては、画像信号
を入力する画像入力手段と、予め画像信号が記憶される
画像記憶手段と、上記画像入力手段からの画像信号と上
記画像記憶手段からの画像信号とを切り替える画像切り
替え手段と、上記画像切り替え手段を切り替え情報に応
じて制御する制御手段と、上記画像切り替え手段により
切り替えられた画像信号を送信する通信手段とを設けて
いる。
【0011】また、本発明による他の画像通信装置にお
いては、画像信号を入力する画像入力手段と、上記入力
された画像信号を送信する通信手段と、装置の移動を検
出する検出手段と、上記移動の検出に応じて上記送信さ
れる画像信号の画像の送信レートを制御する制御手段と
を設けている。
【0012】また、本発明による記憶媒体においては、
画像信号を入力する画像入力処理と、上記画像入力処理
された画像信号と予め画像信号が記憶された画像記憶手
段からの画像信号とを切り替え情報に応じて切り替える
画像切り替え処理と、上記画像切り替え処理により切り
替えられた画像信号を送信する通信処理とを実行するた
めのプログラムを記憶している。
【0013】さらに、本発明による他の記憶媒体におい
ては、画像信号を入力する画像入力処理と、装置の移動
を検出する検出処理と、上記移動の検出に応じて画像の
送信レートを制御しながら上記入力された画像信号を送
信する通信処理とを実行するためのプログラムを記憶し
ている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1〜第4の実施
の形態を図面と共に説明する。まず第1の実施の形態を
説明する。図5は本発明に基づく装置の各モードにおけ
る機能説明図、図6、図7は装置外観図、図8はパワー
スイッチを兼ねたMODE DIALの正面図である。
【0015】図8のパワースイッチを含むMODE D
IAL101はカメラのシャッタボタン102のまわり
を回転する構造になっており、電源を切った状態(OF
F)、電話の送受信を行える状態(TEL)、本体に記
憶された画像、音声、テキストを表示する状態(VIE
W)、カメラ撮影可能な状態(CAMERA)を回転に
よって切り替えることができる。
【0016】OFF以外のモードでは、電話の着信を受
けることが可能である。TELモードでは通常のPHS
電話機の機能が動作可能である。すなわち図6、図7に
おいて、本体のキーボード103からの電話番号入力や
白黒液晶104への入力番号表示、電話帳表示が可能
で、通話は、本体に内蔵したスピーカ105とマイク1
06を用いて行う。必要に応じてカラー液晶107の表
示を使うことも可能であり、色分けなどによって複雑な
オプシ機能を容易に選択できる。尚、ここでの電話の送
受信とは、近年PHSや携帯電話で可能となったデータ
通信の送受信も含むものである。
【0017】VIEWモードは、後述するカメラモード
で撮影した画像、録音した音声、受信した画像・音声・
テキストを選択し、再生や表示を行うモードである。
【0018】CAMERAモードは、本体に設けたレン
ズ108を介して結像した画像をCCDなどの光電変換
素子によって電気信号に変え、必要に応じて本体で画像
の処理を加え、フラッシュメモリなどの記憶手段に記憶
するモードである。本体のレンズ108上方にはストロ
ボ109が配置されており、ポインティングデバイス1
10を使ってカラー液晶107に表示されるメニューか
ら発光条件を選択し被写体を照明する。またCAMER
Aモード内には、撮った画像を確認して不要ならば消去
したり、アノテーションとして音声を記録したり、メー
ルとして所望のところへ送信する機能を備えている(P
lay back機能)。
【0019】本実施の形態の構成は、CPU部、Sub
CPU部、PHS部、カメラ部の4つの主なブロック
から成り、これらが協調動作することにより、上記TE
L、VIEW、CAMERA各モード下で、各機能を実
現している。以下では、各ブロック別により詳細に説明
する。
【0020】[カメラ部]図9はカメラ部のブロック図
である。201はカメラ部の制御を行うCPUであり、
202は全体の制御を行うCPU、メモリコントロー
ラ、シリアルインタフェースを持つ混在型ICから成る
制御部である。203はCCDで、光情報を電荷に変換
し、その電荷を画像の電気信号として出力するものであ
る。本実施の形態ではこのCCD203が形成する画像
の大きさを横1280画素、縦960画素とする。
【0021】204はCDS/AGC回路で、CCD2
03から出力される電気信号をサンプリングし、信号振
幅を制御する。205はアナログの画像信号をデジタル
に変換するADコンバータであり、206はホワイトバ
ランス等の補正を行い、そのデータをCCDの色空間か
らRGB系のデータに色空間変換を行って、画像データ
として出力する画像処理回路である。207はCCD2
03を駆動する信号の電圧振幅を変換する垂直ドライバ
であり、208はCCD203に画像を形成させるため
のタイミングを作り出すタイミングジェネレータ(T
G)である。209はレンズであり、光を通して屈折さ
せてCCD203の電荷面に光を集光させるものであ
る。
【0022】210は本装置の全体を制御する制御部2
02とCPU201とが通信するための信号線であり、
211は画像処理回路206に対してカメラ部を制御す
るCPU201が出す制御信号であり、この制御信号2
11により画像処理回路206の内部レジスタが読み書
きしている。212はCCD203からの画素信号であ
り、アナログで出力される。213はCDS/AGC回
路214で変換された画素信号であり、214は画素信
号213をデジタル化した信号である。本実施の形態で
は10本のデータバスが用いられるものとする。215
は画素信号を画像処理しYUVの形成に変換した画像バ
スである。本実施の形態では8本のデータバスとする。
【0023】216はCCD203が画像を形成する基
となるタイミング信号であり、217はCCD203へ
与える電圧変換を必要とするタイミング信号である。2
18は画素信号をサンプリングする基となるクロック信
号であり、219は制御部202が作り出す水平同期、
垂直同期信号である。220は制御部202が作り出す
カメラ部全体のタイミングの基となるクロック信号であ
る。221はCDS/AGC回路213に与えるサンプ
ルホールドのタイミング信号である。
【0024】以上の各ブロック間の信号の流れを以下に
説明する。全体を制御する制御部202からクロック信
号220と水平、垂直同期信号219をCCD203の
表示タイミングでタイミングジェネレータ208へ入力
する。タイミングでタイミングジェネレータ208はそ
の信号に同期して、CCD203にCCD駆動信号21
6、217を、CDS/AGC回路4にサンプルホール
ド信号21を、ADコンバータ205にはサンプルクロ
ック18を供給する。
【0025】CCD203はこれらの駆動タイミングに
合わせて撮影画像信号を横1280dot、縦960d
otのアナログ信号で出力する。出力された撮影画像信
号212はCDS/AGC回路214でサンプルされノ
イズを取り除き、ゲイン処理を行い画素信号213を出
力する。ADコンバータ205で10bitのデジタル
に変換して画素信号214となり、画像処理回路206
へ出力する。画像処理回路206では、CPU201の
制御の基にホワイトバランス、AE等の画像処理を行
い、制御部202へYUV8bitのフォーマットで画
像出力する。
【0026】図7のレンズ108(図9のレンズ20
9)は3倍のズームレンズを含み、手動によりズーム位
置を移動可能である。このレンズ108は35mmカメ
ラに換算すると34mm〜103mmの焦点距離を持っ
ており、レンズ位置をホール素子によりCPU201に
伝えることによって各種画像処理を行う。またこのレン
ズ108の明るさはF2.4〜F3.5である。光学的
絞りは開放と絞り込みの2種類持っており手動により操
作を行う。この絞り位置はCPU201が検出を行うこ
とができ、光量不足も光量オーバーの際の警告を後述す
るMAIN−CPUに伝えることによって使用者に操作
を促す。
【0027】図7のストロボ109は調光回路付きスト
ロボであり、ガイドナンバは7で、CPU1により充電
制御や発光の制御を行う。このストロボ109はズーム
レンズの位置をCPU201より受け取ることで、調光
制御のリファレンスレベルを変動させることにより、ズ
ームレンズの位置がどこにあっても適切な発光が得られ
るようになっている。
【0028】図10は本実施の形態の上記カメラ部とそ
れ以外のブロック図である。 [Sub CPU部]図10において、Sub CPU
部は、以下に示すような機能を有する。 Sub−CPU1はMAIN−CPUと通信を行い
コマンドやデータをやり取りする。通信の手段として
は、13本の信号線19(8本のデータBSU、1本の
アドレス信号、I/O READ信号、I/O WRI
TE信号、チップセレクト信号、INTERRUPT信
号)を使用したパラレル転送で行われる。
【0029】また、MAIN−CPUに対するリセット
要求信号20の端子も有する。さらに、カメラ部の制御
を行うカメラマイコンへのリセット要求信号21の端子
も有する。
【0030】 Sub−CPU1はPHS Modu
le48と接続され通信を行い、コマンドやデータをや
り取りする。通信の手段としては、シリアルデータ転送
信号(TxD、RxD)16、RING信号17、Wa
keUp信号18を使用したシリアル転送で行われる。
また、PHS Moduleに対するリセット要求信号
18の端子も有する。
【0031】 Sub−CPU1は電話番号等を表示
するためのLCDディスプレイ2に対し、CS、RS、
SDA、SCLの信号線3にて、コマンドや表示データ
をシリアル転送し表示制御を行う。また、BL−ON信
号にて、バックライトのON/OFF制御も行う。
【0032】 Sub−CPU1はカレンダーや時刻
の情報を生成するRTC4と12C−BUS(Inte
rIC BUS:Philips社提唱)5で接続さ
れ、日付や時刻の情報を得ることができる。また、アラ
ーム信号6を割り込み入力端子に入力することにより、
あらかじめ設定された時刻で割り込みが入るようにする
ことができる。このRTCは、32.768KHzの動
作クロック49で動作する。そして、動作クロック出力
をPHSモジュール48に供給する。
【0033】 Sub−CPU1は各種のスイッチや
キーボードの入力を検出することができる。7はモード
切替えスイッチであり、OFF(電話遮断)、電話、再
生、カメラの4つのモードを識別する。そのために、4
本のスイッチ入力端子8を使用する。
【0034】9はシャッタスイッチであり、半押し状態
と全押し状態とを識別できる2段階スイッチである。そ
のために、2本のスイッチ入力端子10を使用する。1
1はジョグダイヤルであり、画面に表示された複数の項
目の中から1つの項目を選択するような場合に、ダイヤ
ルを回してカーソルを目的の項目上に移動させ、ダイヤ
ルを押し込むことにより決定すると言うような使い方が
できる。
【0035】また、このジョグダイヤル11は左右に傾
けることもでき、例えば、左に倒せば前の画面に戻り、
右に倒せば次の画面に進むといったような使い方ができ
る。そのために、ダイヤルの回転方向判別に2本、ダイ
ヤルの押し込み判別に1本、ダイヤルの左右の傾き判別
に2本の、合計5本のスイッチ入力端子12を使用す
る。
【0036】13は電話のテンキー等に使用される。キ
ーマトリクス方式のスイッチである。このキーマトリク
ス13は8x2の構成であり、8本の出力端子14と2
本の入力端子15でスキャンされる。
【0037】以上説明した、各種スイッチの入力端子が
変化した時に割り込みが入る特別なボードを使用してい
る。そのために、Sub−CPU1が実行するべきJO
Bがなくスタンバイ状態になっている時に、各種スイッ
チの入力が変化することにより自動的にスタンバイ状態
からFull−On状態になり、スイッチ入力変化に伴
なって行うべき処理を実行することができる。
【0038】 Sub−CPU1は電池22とRxD
26によるシリアル通信で接続され、電池エネルギーの
残量や、充電時の電池の情報(電圧、温度等)を受け取
り、その情報に応じた処理を行う。また、電池22から
DC−DCコンバータ24を経由して各部に電力が供給
ている。
【0039】Sub−CPU1はこのDC−DCコンバ
ータ24の出力のON/OFFを出力端子25で制御し
パワーマネージメントを行う。また、電池22の取り出
し口の蓋のノブに連動した、着脱検出スイッチ27を入
力し、電池22が抜かれそうになるとパワーオフ処理を
行い、メモリのデータ等が破壊されないようにする。さ
らに、Sub−CPU1は電池22の出力電圧をA/D
コンバータ入力端子28に入力し電池電圧を監視して、
過充電や過放電のような異常を検出した場合は、保護処
理を行う。
【0040】[CPU部]本CPUチップではシリアル
ポートは3つ存在している。以下順に説明する。38は
シリアルライン0である。カメラ部との通信に使用す
る。本ラインを使用したカメラ部に対して、CPUチッ
プは露光条件の指示、ストロボの指示、撮影モードの指
定、撮影タイミング指示等を信号線19により通信す
る。
【0041】37はシリアルライン1である。本インタ
ーフェースを使用し、IrDA通信をホストコンピュー
タと行うための使用する。本実施の形態では35IrD
AModuleによりシリアルデータをIrDAに変復
調し、36ドライバ/レシーバによって赤外線通信を行
う。
【0042】34はシリアルラン2であり、信号線18
により無線通信部とのデータ通信に使用する。本実施の
形態においては、上記通信部に対してのコマンドはSu
b CPU1、シリアル通信線15を通じて伝送し、通
信データそのものは本シリアルラインを使用する。この
ような構成をとることにより、無線伝送中にその伝送を
中断すること無く無線通信部への指示や情報収集が可能
である。例えば、電界強度情報の入手に使用できる。
【0043】19はSub CPU1と Main−C
PUを接続するためのパラレルインターフェースであ
る。29は本実施の形態において映像のキャプチャリン
グ、映像信号の補間および間引き処理、ディスプレイへ
の出力、カメラマイコンとの通信、Sub CPUとの
通信、無線通信部との通信、外部ホストコンピュータと
の通信、およびTCP/IP等のインターネットにおい
て通常使用されるプロトコルを処理、メールやWWW等
のユーザアプリケーションの実行を行うCPUである。
【0044】これらの処理を行うためにCPU29はシ
リアルポート、カメラ部インターフェース、ディスプレ
イインターフェース、メモリインターフェース、パラレ
ルインターフェース、General Purpose
IO(以下GPIO)、演算部、キャッシュメモリ、D
MAコントローラ、インタラプトコントローラ、タイ
マ、圧縮伸張エンジンを備えている。
【0045】インタラプトの要因としては、カメラ部イ
ンターフェース、ディスプレイインターフェース、タイ
マ、DMAコントローラ、GPIO、シリアルインター
フェース、パラレルインターフェース、圧縮伸張エンジ
ンであり、各々の動作を変化時等にインタラプトを起こ
すことができる。
【0046】DMAチャネルとしては、カメラ部インタ
ーフェース、ディスプレイインターフェース、シリアル
インターフェース、圧縮伸張エンジンが割り当てられて
おり、データがそろい次第演算部の介在なしにデータ転
送を行うことができる。
【0047】30は、EDO DRAMであり、OSや
アプリケーションソフトウェアの作業領域となる。本実
施の形態においては3.3Vの16M(1M×16)b
itのEDO DRAMを2個使用する。なお、本メモ
リは、Self Refrcshモードをサポートして
おり、29CPUのメモリコントローラの制御により低
消費電力状態へ移行する。
【0048】31はFlash ROMである。本実施
の形態ではNOR型のメモリを搭載しており、ハードウ
ェアインターフェースとしては通常のSRAMと同様な
形態で接続がなされている。本メモリはカメラ部で撮影
された画像の保存用や着信したメールやtrp通信によ
り得たデータ、通話時やPHS部に接続されているマイ
クからの音声データや各種パラメータの記録用に用いら
れる。本メモリをwriteする方法は、CPU29上
で実行されるソフトウェアプログラムにより実行される
プロトコルである。
【0049】32は16Mbit Mask ROMで
あり、OSやアプリケーションソフトウェアのプログラ
ム自体が格納されている。CPU29の電源立ち上げし
た時、Resct解除した後には本ROMが選択され、
ブートストラップコードが実行される。
【0050】46、47はCPU29の内部で使用され
る周波数を作り出す水晶発振器である。水晶発振器46
はシステム全体の制御とNTSC符号化に用いられる。
水晶発振器47はカメラ部からの入力のこれらの水晶発
振器群46、47は低消費電力状態2では発振を停止す
る。
【0051】39はカメラ部インターフェースである。
上記説明の通り、カメラ部より伝送される画像信号をC
PUチップ29部へ格納するために用いられる。この画
像信号はCCD RawデータをImage Proc
essorにて色空間変換や画像補間、自動露光調整や
オートホワイトパランス、オートフォーカス制御等の画
像処理した後に送られてくる4:2:2フォーマットで
ある。このため、通常のCCD Rawデータの2倍の
サンプリング周波数が必要となる。
【0052】40は水平同期信号HDと垂直同期信号V
Dである。この信号をCPU29からカメラ部のIma
ge ProccssorやTGに伝えることにより、
画素データの格納のタイミングを同期して行うことがで
きる。41はディスプレイインターフェースである。C
PU29からのNTSC信号を外部コネクタ42とLC
D Controller45へ伝える。LCD Co
ntroller45はNTSC信号をColor L
CD43へ変換する。44は電圧変換デバイスである。
【0053】図11は、CAMERAモードと呼ばれる
カメラ撮影動作の制御手順を示すフローチャートであ
る。ステップS301において、電源投入、またはCA
MERAモードにスイッチが切り替えられると、まずス
テップS302においてストロボ発光用のコンデンサに
充電を開始する。ストロボ撮影にモードが切り替えられ
た場合に、すぐにストロボ発光ができるよう準備するた
めである。次に、ステップS303においてCCDコン
トローラを含むCCDモジュールを動作可能な状態(e
nable)にし、続いてステップS304において、
撮影時に被写体を確認するための電子ビューファインダ
(EVF)の動作を開始する。
【0054】次にステップS305以下に、カメラ部よ
り取り込んだ映像をEVFへ表示するまでの連続処理を
説明する。ステップS305では、カメラレンズから取
り込んだ被写体の光情報をCCDによって電気信号に変
換する処理を行う。この出力信号はノンインターレスア
ナロク信号で、処理速度を上げるために、640×48
0dotの総画素ではなく、間引き処理により、320
×240dotの縮小サイズのデータを出力する。ステ
ップS305で取り込まれた信号は、次にイメージプロ
セッサーに送られ、ステップS306において、オート
ホワイトバランス、AE、またストロボ撮影時の補正な
どの処理、あるいはYCrCb(4:2:2)フォーマ
ットへの信号変換などの処理を行う。
【0055】このYCrCb変換された信号はさらにス
テップS307において、CCDからの入力画像とEV
Fへの出力画像の処理周波数の違いによるアスペクト比
のずれを補正する処理、あるいはエンディアン変換処理
などをソフトウェアによって行う。次に、ステップS3
08において、NTSCエンコータによりNTSC信号
に変換された後、ステップS309においてLCDコン
トローラへNTSC信号を出力する。このLCDコント
ローラからの出力信号を受けて、ステップS310にお
いてEVFによる被写体映像の表示が行われる。
【0056】以上、ステップS305からステップS3
10までの処理を30分の1秒のサイクルで連続的にル
ープすることにより、被写体映像がEVF上に常にモニ
タされる。さて、この映像をモニタしているループの間
で撮影者によるキー操作が検出された場合は、検出信号
によって割り込みイベントが発生し、割り込み処理Aへ
処理が移行する。
【0057】図12は、カメラ撮影操作中のキー操作に
よる割り込み処理の制御手順を示すフローチャートであ
る。このキー操作が発生した段階では、内部的には2種
類のモードのどちらかの状態となっている。ひとつは通
常モードであり、図7で説明した映像のモニタ動作が電
源投入から連続的に行われているモードである。もうひ
とつは半押しモードであり、いったんシャッタが半押し
された各種カメラ設定がロックされた状態で、映像のモ
ニタ動作が行われているモードである。図では処理の開
始位置を通常モードからの処理と半押しモードからの処
理の2通りの場合で分けて説明している。
【0058】ステップS321は、通常モードからの割
り込み処理において、どのキー操作がなされたかをチェ
ックするためのキーステータス読み込み処理である。こ
こで、ステップS322においてシャッタースイッチが
押されたことを検出した場合には、ステップS323に
おいて、オートホワイトバランス、AE、ストロボ撮影
の場合のストロボ補正など、イメージプロセッサー内の
各種カメラ設定を現在の設定値でロックし、続いてステ
ップS337において、CPUによる処理の負荷を軽減
するためにEVFの動作を停止する。
【0059】次にステップS338においては、図10
で説明したように、映像のモニター処理では処理速度を
上げるために縮小加増の画素数の信号の取り込みしか行
わなかったが、撮影画像としてはVGA規格(640×
480dot)のフル画像のキャプチャー信号の取り込
みを行い、イメージプロセッサにおける所定の処理の
後、YCrCb信号のデータをメモリ(DRAM)へ書
き込む。
【0060】このデータは、ステップS339におい
て、JPEG規格に準拠した画像圧縮処理を行った後、
ステップS340において、圧縮データをフラッシュメ
モリへ画像ファイルとして書き込む。その後、ステップ
S341において停止していたEVFの動作を再開し、
ステップS342において、撮影された画像を確認でき
るようにEVFへ画素データの表示を一定時間行った
後、ステップS343において、割り込み処理を終了
し、再び図11のループへ戻り、映像モニタ処理を再開
する。
【0061】次に、ステップS321におけるキーステ
ータス読み込みから、play backキーが押され
たことを検出(ステップS324)した場合には、後述
するplay back機能(B)の処理の実行へ進
む。ステップS325において、シャッター半押しスイ
ッチが押されたことを検出した場合は、ステップS32
6において、まず内部の状態設定を半押しモードに設定
し、ステップS327において、ステップS323と同
様に、オートホワイトバランス、AE、ストロボ撮影の
場合のストロボ補正など、イメージプロセッサー内の各
種カメラ設定を現在の設定値でロックする。その後ステ
ップS328において、割り込み処理を終了し、図11
のループへ戻る。
【0062】また、キーステータスよりステップS32
9において、撮影条件の変更を行うためのキーが押され
たことを検出した場合には、ステップS330におい
て、オートホワイトバランス、AE、ストロボ撮影の場
合のストロボ補正など、イメージプロセッサー内の各種
カメラ設定を条件変更に合わせた補正を行った後、ステ
ップS328のリターン処理へ進む。
【0063】また、キーステータスよりステップS33
1において、OFFキーが押されたことを検出した場合
は、まずEVFの動作の終了(ステップS333)、次
にCCDモジュールの動作の終了(ステップS333)
を行い、ステップS334において、その他の撮影動作
の終了処理を行った後、システムのパワーオフ処理を実
行する。
【0064】また、ステップS331において、OFF
キーが検出されなかった場合は、有効なキーやスイッチ
が検出されなかったということで、何も処理を行わずス
テップS328のリターン処理へ進む。
【0065】次に、半押しモードにおける割り込み処理
の流れを説明する。ステップS335は、半押しモード
からの割り込み処理において、どのキー操作が押された
かをチェックするためのキーステータス読み込み処理で
ある。ここで、ステップS336においてシャッタース
イッチが押されたことを検出した場合には、以前の半押
しキーの検出(ステップS325)でロックされたイメ
ージプロセッサ内の各種カメラ設定(ステップS32
7)を有効にしたまま、ステップS337以降の撮影処
理(前述)の実行へすすむ。
【0066】また、キーステータスがステップS345
に示すように、半押し解除キーが押されたことを検出し
た場合には、ステップS346において、内部の状態設
定を半押しモードから解除し、ステップS343のリタ
ーン処理へ進む。ステップS345において半押し解除
キーが検出されなかった場合は、有効なキーやスイッチ
が検出されなかったということで、何も処理を行わずス
テップS343のリターン処理へ進む。
【0067】図13は、図11における操作キー判断処
理(ステップS324)において、play back
キーが押されたことを検出した場合のplay bac
k処理(B)の制御手順を示すフローチャートである。
play back機能とは、カメラ撮影直後の撮影画
像に対してモードの切り替えを行うことなく、簡単なキ
ー操作によって音声等の情報の付加、電子メールによる
画素転送、画像の削除などのアクションを起こすことの
できる機能であり、以下のフローチャートに従って説明
する。
【0068】図13において、ステップS351では、
直前に撮影した画像があるかどうかのチェックを行う。
直前の画像というのは、シャッタボタン操作による撮影
動作後、モードの切り替えなどの他の機能の実行を行う
まで有効となっている撮影画像のことである。ここで直
前画像がない場合には、ステップS360においてリタ
ーン処理、つまり割り込み処理を終了し、再び図11の
ループへ戻り画像モニタ処理を再開する。
【0069】また、直前の画像がある場合には図7ステ
ップS307からステップS310の処理と同様に、ま
ず、ステップS352において、DRAM上に書き込ま
れている直前画像に対して処理周波数の違いによるアス
ペクト比のずれを補正する処理などのソフトウェア処理
を行い、次に、ステップS353において、NTSCエ
ンコーダによりNTSC信号に変換された後、ステップ
S354においてLCDコントローラへNTSC信号を
出力する。
【0070】このLCDコントローラからの出力信号を
受けて、ステップS355において、EVFによる直前
画像の表示が行われる。その後、ステップS356にお
いて、ユーザーによって選択されたplay back
機能の種別をチェックし、それぞれのplay bac
k処理へ分岐する。つまり、音声付加機能が選択された
場合は、ステップS357において、音声付加処理が実
行され、電子メールによる画像転送機能が選択された場
合には、ステップS358において、メール転送処理が
実行され、さらに、撮影画像の削除機能が選択された場
合には、ステップS359において、画像の削除処理が
実行される。
【0071】図14は、VIEWモードと呼ばれる撮影
された画像を再生(表示)する場合の制御手順を示すフ
ローチャートである。ステップS371において、電源
投入、またはVIEWモードにスイッチが切替えられる
と、まずステップS372において、撮影時に被写体を
確認するための電子ビューファインダ(EVF)の動作
を開始する。
【0072】次にステップS373において、図12の
撮影動作ステップS340で書き込まれた圧縮画像デー
タファイルをフラッシュメモリから読み出し、ステップ
S374において、画像の解凍処理、つまりJPEG規
格に準拠した圧縮データを元データ(YCrCb)へ変
換する処理を実行した後、ステップS375において、
解凍された元データをメモリ(DRAM)へ書き込む。
【0073】以降、図11のステップS307からステ
ップS310の処理と同様に、まず、ステップS376
において、DRAM上に書き込まれている画像データに
対して処理周波数の違いによるアスペクト比のずれを補
正する処理などのソフトウエア処理を行い、次に、ステ
ップS377において、NTSCエンコーダによりNT
SC信号に変換された後、ステップS378においてL
CDコントローラへNTSC信号を出力する。このLC
Dコントローラからの出力信号を受けて、ステップS3
79において、指定された選択画像の表示がEVF上に
行われる。
【0074】以下、図15〜図17を用いて電子メール
の送受信を行うためのソフトウエアの流れをフローチャ
ートを用いて説明する。図15のフローチャートを用い
て、電話回線を使用したPPP(Pointto Po
int Protocol)のTCP/IPのリンク確
立の手順を示す。S101において、ATコマンドによ
って電話回線接続開始する。S102において、回線接
続が確立したか判断し、接続したならばS103に進
む。
【0075】S103において、PPPによるTCP/
IPの接続を開始する。S104において、LSC(L
ink Control Protocol)により、
データリンク層のリンク確立を行う。S105におい
て、ユーザ認証が必要かどうかを判断し、必要ならばS
106に進む。必要でないならばS107に進む。S1
06において、ユーザ認証ブロトコルを行う。S107
において、NCP(Nctwork Control
Protocol)による設定の確認を行う。S108
において、PPP接続確立する。S109において、T
CP接続確立する。
【0076】次に図16のフローチャートを用いて、S
MTP(Simple MallTransfcr P
rotocol)による電子メールの送信手順を示す。
S201において、SMTPクライアントは、SMTP
サーバに対して電子メール送出のための接続要求を行
う。S202において、サーバが接続されると、サーバ
は、接続OKである応答コード220を返す。S203
において、クライアントは、HELOコマンドで自分の
ドメイン名をサーバに伝える。
【0077】S204において、サーバは、クライアン
トのドメイン名が認識できた場合には、正常の応答コー
ド250とサーバのドメイン名を返す。S205におい
て、クライアントは、MAILコマンドで、From情
報の通知し、送信元のユーザ名を指定する。これによっ
て、クライアントは、メールの送信開始の宣言を行う。
S206において、サーバは、このメールの受信準備が
できていて、送り元のアドレスに間違いなければOKの
応答を返す。S207において、クライアントは、RC
PTコマンドにより、メールの宛先を指定する。複数人
なら複数の指定を行う。
【0078】S208において、サーバは、指定された
メールの宛先が自分で扱えるかどうかを判断し、扱える
場合はOKの返事を返す。扱えない場合は、別のSMT
Pサーバに転送するよう応答する。S209において、
クライアントは、DATAコマンドによって、メール本
体を送る宣言をする。
【0079】S210において、サーバは、受信準備が
できている場合には、応答コード354(メールの送信
許可コード)を返す。S211において、クライアント
は、本文を送出する。S212において、クライアント
は、<CR><LF><CR><LF>というコードを
送り、本文終了を宣言する。
【0080】S213において、サーバは、応答コード
250を返し、リクエストが正常に終了したことを示
す。S214において、クライアントは、QUITコマ
ンドによって、SMTP通信の終了を宣言する。S21
5において、サーバは、終了の応答コード221を返
し、TCP接続が切断される。
【0081】図17のフローチャートを用いて、POP
3(Post Office Protocol Ve
rsion3)による電子メールの受信手順を示す。S
301において、POPクライアントは、POPサーバ
に対し電子メール受信のための接続要求を行う。S30
2において、サーバは、OKとサーバ名のメッセージを
返す。S303において、クライアントは、USERと
PASSコマンドを送信し、ユーザ認証のためのユーザ
名とパスワードをサーバに知らせる。
【0082】S304において、サーバは、ユーザが認
識されれば、OKのメッセージを返す。S305におい
て、クライアントは、必要に応じて、STATコマンド
(メール数等のメールボックスの受信状態)、LIST
コマンド(メールボックスにあるメールのリスト)を送
信し、メールボックスの情報を要求する。S306にお
いて、クライアントは、RETRコマンドを送信し、必
要なメールを要求する。S307において、サーバは、
S306において要求されたメールをクライアントに送
出する。
【0083】S308において、クライアントは、必要
に応じて、S305に戻る。S309において、クライ
アントは、QUITコマンドを発行し、サーバにメール
ボックスの更新処理を実行させ、POP3の通信を終了
する。S310において、サーバは、OKのメッセージ
を返す。
【0084】図1は本実施の形態を概念的に示すブロッ
ク図である。図1において、501は画像入力部であ
る。図9、図10におけるカメラ部全体を表す。502
は入力部で、図10のキー13やジョグダイヤルであ
り、使用者が送信準備を完了したことの指示や各種操作
に使用する。503は表示部で、LCD部全体を表す。
【0085】504は図10のPHS unit48の
PHS Module Sounderに相当する通信
部である。通信確立直後に送信準備が整っていない場
合、画像は予め記録してある画像を送出するが、音声に
関してはそのまま通信を行うので、相手の様子を察知す
ることが可能となる。505は図10のPHS uni
t48のマイク/スピーカである。音声の入力/出力を
行う。
【0086】506はCPU29に含まれるタイマであ
る。通信の接続開始時刻、切断時刻を管理する。507
はCPU29で実行されるソフトウェアによって実現さ
れる画像スイッチ制御部である。通信部504、タイマ
506、入力部502等から得られる情報を使用して画
像入力部501で現在撮影している画像を送信するか、
予めメモリ509に記録してある画像を送るかを判断す
る。
【0087】508はCPU29で実行されるソフトウ
ェアによって実現される画像スイッチ209である。本
実施の形態では、画像の表示もしくは送信をカメラ部と
各周辺送信側とのDMA動作によって実現しているの
で、画像の入力元を画像入力部501にするか、メモリ
509にするかDMAコントローラの設定を変更するこ
とによって動作させることが可能である。
【0088】509はメモリであり、撮影準備が完了し
ていないときの画像を画像入力部501からの画像や他
のコンピュータから受信したデータ、文字やグラフィッ
ク画像の電子的合成結果を用いて、予めこのメモリ50
9へ記録しておく。この画像は静止画であっても良い。
静止画の場合の例を図2に示す。なお、予め記録してあ
った画像が動画であった場合、送信準備ができるまでの
間は繰り返し同じデータを送信する。
【0089】図3は画像スイッチ制御部507のソフト
ウェアのアルゴリズムを示すフローチャートである。S
11710はスタートである。S11711で送信準備
に要する時間を設定する。これは使用者が入力部502
等を使用して予め設定した値や工場出荷時の設定値を使
用する。この値は固定値であってもいくつか選べる可変
値であってもよい。
【0090】S11712で画像スイッチ508をメモ
リ509側に設定しておく。この操作により、通信が確
立した直後は予め画像を記録してあるメモリ509から
通信部504と表示部503へデータが送られる。通信
部504へのデータは通信相手に送信するためであり、
表示部503へ送るのは現在送出中のデータを使用者が
確認するためである。通常、表示部503で表示されて
いる画像は、通信先からの相手画像と現在撮影している
画像であるので、この時は3つの画像が映し出されるこ
とになる。この様子を図4に例示する。この制御によ
り、通信確立直後の撮影準備が整っていない画像を送信
することを防ぐことができる。
【0091】S11713では、通信が確立したかどう
かを判断する。もし何らかの理由で通信が確立しなけれ
ば、この制御は終了である。S11714では通信が確
立したので、タイマ506をスタートさせる。このタイ
マ506は通信時間を判別するためのものである。な
お、音声は通信の確立と同時に実時間のデータ交換を行
う。すなわち、相手と直ぐに会話することが可能であ
る。その理由は、音声は通信の際の準備に要する時間が
短いためである。
【0092】S11715において、前項でスタートし
たタイマ506がS11711で設定した送信準備時間
を過ぎたかどうか判定する。もし過ぎていなければ、S
11716で通信が終了したかどうかを判定し、終了し
ていなければ、再びS11715で送信準備時間を超す
までループする。
【0093】送信準備時間を過ぎた場合、送信の準備が
できたということであるので、S11716で画像スイ
ッチ508を画像入力部501へ変更し、実時間で撮影
している動画が通信されることになる。この時、S11
712で説明した現在送出中の画像と現在撮影している
画像とは同一になるので、どちらかの画像の表示を中止
すれば良い。すなわち、表示画像は2つになる。
【0094】なお、画像スイッチ508を変更したとき
に、ベル音等使用者への注意音を発生させれば、使用者
にとっては送出画像が変わったことが気づきやすくなる
ので、正常に通信が開始するまで別の作業を行うことが
可能となり、より便利である。S11718では通信が
終了したかどうか判定する。すなわち、通信が終了する
までカメラ部で撮影している実時間の映像を送信し続け
る。S11719は終了である。
【0095】次に図2において、予め記憶させておく画
像の例を静止画を用いて説明する。Aは予めカメラ部を
使用して撮影したコーヒーカップである。どのような画
像でも使用者の好むように記憶させておけばよい。Bは
使用者が前もって入力させておいた文字情報である。こ
こでは、しばらく画像を送出できない、という説明のた
めに「しばらくお待ち下さい」とある。Cは画像Aと文
字情報Bとを合成した結果の送出元画像である。この合
成は予め行ってメモリ509に記憶させておいても良い
し、送出時に合成して送出してもよい。
【0096】また、画像Aと合成する付加情報は文字情
報に限らず、グラフィック情報や別のイメージ情報であ
っても構わない。なお、この予め記憶させておく送出元
画像Cにこの装置の使用者の画像と名前を記憶させてお
けば、通信の冒頭時に通信先に表示されるので、誤り通
信の防止につながる。
【0097】図4は本実施の形態における表示部503
の表示画像の典型的を示したものである。Dは通信確立
直後の画面を示しており、相手画像、現在の日時や通信
状態表示、現在撮影している画像、そして送出中の画像
がある。この時はまだ使用者の画像の送出準備が整なわ
ないため、予め記憶してあるコンピュータカップの画像
が送られるわけである。従って、表示している画面は3
つとなる。Eは通信確立後しばらくたった後の画面を示
している。使用者の画像の送出準備が整っているため
に、撮影している画像をそのまま送出している。従っ
て、表示している画面は2つである。
【0098】次に第2の実施の形態を説明する。本実施
の形態は、構成は図1の実施の形態と同様であるが、全
体の制御方法が第1の実施の形態と異なる。すなわち、
予めメモリ509へ記憶してある画像と現在撮影してい
る画像の切り替えタイミングとして通信時間を用いるの
ではなく、使用者による入力部502からの情報を用い
るものである。
【0099】尚、使用者からの入力情報として、音声発
声、カメラ部の操作など、通信確立直後に自然に行われ
る動作を選べば、余計な動作をすることなく、ごく自然
な動作で上記切り替えを行うことができるので便利であ
る。
【0100】図18は画像スイッチ制御部507のソフ
トウェアのアルゴリズムを示すフローチャートである。
S12010はスタートである。S12011で画像ス
イッチ508の制御に用いる使用者の入力部502を選
択する。キーボード入力、音声入力、カメラ部の操作
(ピントの調整、自動露出の調整他)など、使用者の好
みの方法を選択すれば良い。
【0101】S12012で画像スイッチ508をメモ
リ509側に設定しておく。この操作により、通信が確
立した直後は予め画像を記録してあるメモリ509から
通信部と表示部へデータが送られる。S12013で
は、通信が確立したかどうか判断する。もし何らかの理
由で通信が確立しなければ、この制御は終了である。
【0102】S12014において、S12011で選
択した画像スイッチ508の切り替え信号に用いる使用
者の入力がなされたかどうかを判断する。まだその入力
がなされていなければ、S12015で通信が終了した
かどうかを判定し、終了していなければ、S12014
で使用者が入力情報を検査する。
【0103】使用者から該当する入力があった場合は、
送信の準備ができたということであるので、S1201
6で画像スイッチ508を画像入力部501側へ変更
し、実時間で撮影している動画が通信されることにな
る。S12017では通信が終了したかどうかを判定す
る。すなわち、この通信が終了するまでカメラ部で撮影
している実時間の映像を送信し続ける。S12019は
終了である。
【0104】次に第3の実施の形態を説明する。図19
は本実施の形態を概念的に示すブロック図であり、図1
と対応する部分には同一番号を付して重複する説明を省
略する。
【0105】本実施の形態は、画像に加えて、音声も予
めメモリへ記憶させておき、通信確立直後はメモリから
の音声を再生し、通信状態によって実時間の音声送出に
切り替えることを特徴とするものである。画像と音声の
切り替えは同時である必要はない。一般的には音声の方
が先に送出準備ができるので、音声を先に切り替え、次
に画像を切り替えることになる。
【0106】512はCPU29で実行されるソフトウ
ェアによって実現される音声スイッチである。本実施の
形態では、音声の再生もしくは送信をマイク513と各
周辺装置とのDMA動作によって実現しているので、音
声の入力元をマイク513にするか、メモリ514にす
るかDMAコントローラの設定を変更することによって
動作させることが可能である。
【0107】513はマイクである。マイク単体の他に
A/D変換装置やDMA送出の機能がある。514はメ
モリである。送出準備が完了していない時の音声をマイ
ク513からの音声や音楽、他のコンピュータから受信
したデータ、文字からの音声合成結果を用い、予めこの
メモリ514へ記録しておく。
【0108】図20は画像スイッチ508と音声スイッ
チ512のスイッチ制御部511のソフトウェアのアル
ゴリズムを示すフローチャートである。S1210はス
タートである。S1211にて音声スイッチ512をメ
モリ514側へ設定する。この操作により、通信が確立
した直後は予め音声を記録してあるメモリ514から通
信部504へデータが送られる。
【0109】S1212で画像スイッチ508をメモリ
509側に設定しておく。この操作により、通信が確立
した直後は予め画像を記録してあるメモリ509から通
信部と表示部へデータが送られる。S1213では、通
信が確立したかどうかを判断する。もし何らかの理由で
通信が確立しなければ、この制御は終了である。
【0110】S1214では通信が確立したので、メモ
リ514に記録してある音声を再生する。例えば「吉田
です。画像通信の準備が出来るまで音声通信のみとなり
ます。」といった制御方法特有の注釈メッセージであ
る。その後、音声スイッチ512をマイク513側へ変
更し、リアルタイム音声の通信を開始する。
【0111】S1215において、画像スイッチ508
の切り替え信号に用いる使用者の入力部502による入
力がなされたかどうか判断する。まだその入力がなされ
ていなければ、S1216で通信が終了したかどうか判
定し、終了していなければ、S1215で使用者の入力
情報を検査する。
【0112】使用者から該当する入力があった場合、送
信の準備ができたということであるので、S1217で
画像スイッチ508を画像入力部501へ変更し、実時
間で撮影している動画が通信されることになる。S12
18では通信が終了したかどうか判定する。すなわち、
この通信が終了するまでカメラ部で撮影している実時間
の映像を送信し続ける。S1219は終了である。
【0113】なお、本実施の形態では、音声スイッチ5
12を先にメモリ514からマイク513へ切り替え、
その後使用者からの入力により画像スイッチ508をメ
モリ509からカメラへ切り替えたが、切り替えタイミ
ングは同時であっても、また独立していてもよい。
【0114】次に第4の実施の形態を説明する。図21
は本実施の形態を概念的に示すブロック図であり、図
1、図19と対応する部分には同一番号が付されてい
る。本実施の形態は、画像の送出レートを機器の移動情
報に応じてダイナミックに変動させるものである。すな
わち、携帯型のTV会議装置の場合、移動中では安定し
た画面を撮影できる確立は低いので、移動中の場合は、
撮影のフレームレートを低くし、受信者にとって見やす
い画像を通信する。
【0115】図21において、515はCPU29で実
行されるソフトウェアによって実現されるフレームレー
ト制御部である。通信部504での親機の捕捉情報、入
力画像を画像処理して得られる移動情報、加速度検出部
517から得られる信号を使用し、送信するフレームレ
ートを決定し、画像入力部501を制御する。
【0116】516はCPU29で実行されるソフトウ
ェアによって実現される画像差分量検出部である。本実
施の形態では、現在撮像した1つ前のフレームのエッジ
抽出した画面を記憶させておき、現在撮影したエッジ画
面との差分を見ることによって、使用者が移動している
かどうかを判断する。517は加速度検出部であり、ジ
ャイロを用いて機器の移動加速度を7フレームレート制
御部515へ伝える。
【0117】図22はフレームレート制御部511のソ
フトウェアのアルゴリズムを示すフローチャートであ
る。S1220はスタートである。S1221で現在捕
捉している基地局のIDを記憶する。もし複数捕捉して
いる場合は、複数の基地局の中間地点にいるということ
なので、複数記憶しておく。
【0118】S1222にてフレームレート制御部51
5はカメラ部に対してフレームレートを1フレーム/秒
にするように指示する。この程度の速度であれば、例え
使用者が移動体に乗車していたとしても、画面の振れか
たが遅いので、受信者が見にくくなることは無い。S1
223では、通信が確立したかどうか判断する。もし何
らかの理由で通信が確立しなければ、この制御は終了で
ある。
【0119】S1224では基地局が変動しないかどう
か現在捕捉している基地局のIDと以前捕捉していた基
地局のIDを比べて判断する。特にPHSに代表される
ようなコードレスフォンシステムはセルサイズが小さい
ので、移動の判定が容易である。もし、IDが変更して
いた場合は、使用者が移動しているということなので、
S1225において、カメラ部に対してフレームレート
を1フレーム/秒に落とすように指示する。また、ID
に変更が無かった場合は、使用者が移動していないとい
うことなので、S1226においてフレームレートを1
0フレーム/秒に上げる。
【0120】S1227では、一定時間の間、S122
5もしくはS1226において決定したフレームレート
で通信を行う。これはフレームレートの変動が激しいと
また使用者にとって使いづらいからである。S1228
では通信が終了したかどうか判定する。もし終了してい
なければ、S1224にて再び捕捉基地局に変更が無い
かどうか判定する。S1229は終了である。
【0121】なお、図22に示したフレームレート制御
手順では、使用者の移動の判定材料として無線通信部の
基地局の捕捉情報を用いたが、加速度検出部517や画
像差分量検出部516から得られる情報を用いて移動を
判定してもよい。この場合、図22のS1224で各々
の移動判定を行うことになる。
【0122】また本実施の形態では、低いフレームレー
トとして1フレーム/秒、高いフレームレートとして1
0フレーム/秒を用いたが、機器の性能や通信装置の性
能によって別の値を選んでも良い。さらに、本実施の形
態ではフレームレートを低下させるために画像入力部を
制御することによって行っているが、同様に画像入力部
は通常通りに撮影し、通信部の制御によりフレームレー
トを下げてもよい。
【0123】ここで、上述した第1〜第4の実施の形態
を概略的に説明する。第1の実施の形態は、通信時間に
よって予め記憶させておいた画像と現在撮影している画
像とを切り替えるものである。例えば通信確立直後は、
予め記憶させてある静止画を送信し、送信側の準備が整
い次第、現在撮影している画像の送信を始めるものであ
る。
【0124】このような制御を行えば、通信確立直後の
不本意な撮影画像を送ることなく、コミュニケーション
が可能となる。また、このような制御は発呼側だけでな
く、受信側も同様に行なえば不意の受信によって不用意
な画像の送信を避けることが可能となる。
【0125】また、この通信確立直後に送る画像に、送
話者/受話者の名前や写真を登録した画像を使えば、誤
通信を行った場合でも、すぐに気付くことが可能とな
る。このためには、予め記憶してある画像に文字情報等
の付加情報を合成して送れば良い。また、表示装置に相
手画像、自画像に加えて、現在送出中の画像を表示する
ことによって、現在がどのような制御状態になっている
かを使用者に的確に伝えることが可能である。
【0126】第2の実施の形態は、使用者からの入力部
による情報を利用して、予め記憶させておいた画像と現
在撮影している画像を切り替えるものである。すなわ
ち、音声発声、あるいはキーボードやポインティングデ
バイスの入力、カメラ部の操作等の入力情報を用いる。
【0127】通常通信が確立するまでは、使用者はその
呼の状態に関心をもっており、他の操作は行っていない
ものである。例えば音声では、通信が確立した時、通常
使用者は「もしもし」等の音声により会話を開始するの
で、音声を検知するまでは予め記録されている静止画や
動画を送信し、検知された時点で現在撮影されている画
像に切り替えれば良い。
【0128】また、入力部からの各部操作情報(特定の
キー操作やカメラ部の操作)からも、同様に通信が確立
し、撮影準備が整ったということを検出可能である。従
って、この動作も切り替えのタイミングとすればよい。
【0129】これらの制御を行うことにより、使用者に
とって自然な操作感が得られることになる。
【0130】第3の実施の形態は、画像に加えて、音声
も予めメモリへ記憶させておき、通信確立直後はメモリ
からの音声を再生し、通信状態によって実時間の音声送
出に切り替えることを特徴とする。画像と音声の切り替
えは同時である必要はない。一般的には音声の方が先に
送出準備が出来るので、音声を先に切り替え、次に画像
を切り替えることになる。
【0131】この制御を行うことにより、通信確立直後
の予めメモリに記録させておいた画像の再生の際に、そ
の注釈を自動的に送出することが可能となる。
【0132】第4の実施の形態は、機器が移動状態にあ
るかないかを判定し、その情報を元に送信画像のフレー
ムレートを変動させる。すなわち、移動状態であるとい
うことは画像の揺れが多く、受信者にとって見にくい画
面になっている可能性が高いので、フレームレートを下
げ、静止状態である時に動画モードへ移行する。
【0133】この機器が移動しているかどうかの判断の
ためにはいくつかの方法が考えられる。例えば、無線基
地局の捕捉情報を用いるものである。PHS等の小出力
コードレスフォンの場合、1つの親機が捕捉できるセル
サイズは狭く、これにより位置の特定と使用者の移動検
出が可能となる。これを利用し、移動中の場合はフレー
ムレートを下げ、停止中の場合は現在撮影中の画像を伝
送するようにすれば受信者にとって見やすい画像通信が
可能となる。
【0134】また、カメラ部の物理的移動加速度を検出
し、この値に応じて、フレームレートを変動させても良
い。さらに、カメラ部からの入力画像をフレームごとに
記録し、前フレームのエッジ抽出画面と最新画像のエッ
ジ抽出画面の差分を計算し、その差が一定以下の場合に
は動画を送信し、一定以上の場合はフレームレートを下
げてもよい。
【0135】以上の制御を行えば、移動体である場合が
多い携帯機器であっても常に見やすい画像による通信が
可能となる。
【0136】次に、本発明による記憶媒体について説明
する。本発明の各実施の形態によるシステムは、ハード
的に構成してもよく、また、CPUやメモリ等からなる
マイクロコンピュータシステムに構成してもよい。コン
ピュータシステムに構成する場合、上記メモリは本発明
による記憶媒体を構成する。この記憶媒体には、各図の
フローチャートについて前述した動作を制御するための
処理手順を実行するためのプログラムが記録される。
【0137】また、この記録媒体としてはROM、RA
M等の半導体メモリ、光ディスク、光磁気ディスク、磁
気媒体等を用いてよく、これらをCD−ROM、フロッ
ピィディスク、磁気媒体、磁気カード、不揮発性メモリ
カード等に構成して用いてよい。
【0138】従って、この記憶媒体を各実施の形態に示
したシステム以外の他のシステムあるいは装置で用い、
そのシステムあるいはコンピュータがこの記憶媒体に格
納されたプログラムコードを読み出し、実行することに
よっても、前述した各実施の形態と同等の機能を実現で
きると共に、同等の効果を得ることができ、本発明の目
的を達成することができる。
【0139】また、コンピュータ上で稼働しているOS
等が処理の一部又は全部を行う場合、あるいは、記憶媒
体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータ
に挿入された拡張機能ボードやコンピュータに接続され
た拡張機能ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、
そのプログラムコードの指示に基づいて、上記拡張機能
ボードや拡張機能ユニットに備わるCPU等が処理の一
部又は全部を行う場合にも、各実施の形態と同等の機能
を実現できると共に、同等の効果を得ることができ、本
発明の目的を達成することができる。
【0140】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
携帯型のTV会議装置の持つ小型で画面が安定しにくい
という物理的な欠点を解消することができる。このた
め、即時性の高い通信と即時性の高い撮影動作かつ安定
した見やすい受信画像という難しい要求を満足すること
が可能となり、小型で使用者にとって使いやすい移動T
V会議装置を構成することが可能となる。
【0141】また、本発明を画像伝送装置およびCP
U、メモリ等の制御によって実現することにより、簡便
であり、通常構成の携帯型TV会議装置においてソフト
ウェアで実現が可能である。従って、携帯型TV会議装
置の小型化、低消費電力化、低コスト化を阻害するもの
ではなく、今後とも将来にわたって有意義な発明である
と言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第2の実施の形態を概念的に示
すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における、予め記憶
させておく画像の例を示す構成図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における、画像スイ
ッチ制御手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態における、表示例を
示す構成図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の各モードにおける
機能を説明する構成図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の装置外観図であ
る。
【図7】本発明の第1の実施の形態の装置外観図であ
る。
【図8】本発明の第1の実施の形態のMODE DIA
Lの正面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態のカメラ部のブロッ
ク図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態のカメラ部とそれ
以外のブロック図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態のカメラ撮影動作
の制御手順を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第1の実施の形態のカメラ撮影動作
中のキー操作による割り込み処理の制御手順を示すフロ
ーチャートである。
【図13】本発明の第1の実施の形態の操作キー判断処
理において、play backキーが押されたことを
検出した場合のplay back処理(B)の制御手
順を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第1の実施の形態の撮影された画像
を再生(表示)する場合の制御手順を示すフローチャー
トである。
【図15】本発明の第1の実施の形態の電話回線を使用
したPPP(Point toPoint Proto
col)のTCP/IPのリンク確立の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図16】本発明の第1の実施の形態のSMTP(Si
mple Mail Transfer Protoc
ol)による電子メールの送信手順を示すフローチャー
トである。
【図17】本発明の第1の実施の形態のPOP3(Po
st officc Protocol Vcrsio
n3)による電子メールの受信手順を示すフローチャー
トである。
【図18】本発明の第2の実施の形態における、画像ス
イッチ制御手順を示すフローチャートである。
【図19】本発明の第3の実施の形態を概念的に示すブ
ロック図である。
【図20】本発明の第3の実施の形態における、画像ス
イッチと音声スイッチの制御手順を示すフローチャート
である。
【図21】本発明の第4の実施の形態を概念的に示すブ
ロック図である。
【図22】本発明の第4の実施の形態における、フレー
ムレート制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
501 画像入力部 502 使用者の入力部 503 表示部 504 通信部 505 マイク/スピーカ 506 タイマ 507 画像スイッチ制御部 508 画像スイッチ 509 メモリ 510 スピーカ 511 スイッチ制御部 512 音声スイッチ 513 マイク 514 メモリ 515 フレームレート制御部 516 画像差分量検出部 517 加速度検出部

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号を入力する画像入力手段と、 予め画像信号が記憶される画像記憶手段と、 上記画像入力手段からの画像信号と上記画像記憶手段か
    らの画像信号とを切り替える画像切り替え手段と、 上記画像切り替え手段を切り替え情報に応じて制御する
    制御手段と、 上記画像切り替え手段により切り替えられた画像信号を
    送信する通信手段とを設けたことを特徴とする画像通信
    装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記通信手段の通信相
    手との通信時間に応じて得られる上記切り替え情報によ
    り上記画像切り替え手段を制御することを特徴とする請
    求項1記載の画像通信装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、使用者から入力される
    上記切り替え情報に応じて上記画像切り替え手段を制御
    することを特徴とする請求項1記載の画像通信装置。
  4. 【請求項4】 上記通信手段は、上記画像記憶手段から
    の画像信号を送信する際、付加情報を合成して送信する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像通信装置。
  5. 【請求項5】 上記通信手段は、通信相手からの画像信
    号を受信するようになされ、上記画像記憶手段からの画
    像信号を送信しているときに、この画像記憶手段からの
    画像信号と上記受信した画像信号と上記画像入力手段か
    らの画像信号とを同時に表示する表示手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の画像通信装置。
  6. 【請求項6】 音声信号を入力する音声入力手段と、予
    め音声信号が記憶される音声記憶手段と、上記音声入力
    手段からの音声信号と上記音声記憶手段からの音声信号
    とを取り替える音声切り替え手段とを設け、上記通信手
    段は、上記音声切り替え手段により切り替えられた音声
    信号を送信すると共に、上記制御手段は、上記画像記憶
    手段からの画像信号を送信する際に上記音声記憶手段か
    らの音声信号が送信されるように上記音声切り替え手段
    を制御することを特徴とする請求項1記載の画像通信装
    置。
  7. 【請求項7】 画像信号を入力する画像入力手段と、 上記入力された画像信号を送信する通信手段と、 装置の移動を検出する検出手段と、 上記移動の検出に応じて上記送信される画像信号の画像
    の送信レートを制御する制御手段とを設けたことを特徴
    とする画像通信装置。
  8. 【請求項8】 上記検出手段は、上記通信手段と通信す
    る基地局の補足情報に基づいて上記移動を検出すること
    を特徴とする請求項7記載の画像通信装置。
  9. 【請求項9】 上記検出手段は、上記画像入力手段から
    現在入力された画像と前回入力された画像との差分に応
    じて上記移動を検出することを特徴とする請求項7記載
    の画像通信装置。
  10. 【請求項10】 上記検出手段は、加速度検出手段を用
    いることを特徴とする請求項7記載の画像通信装置。
  11. 【請求項11】 画像信号を入力する画像入力処理と、 上記画像入力処理された画像信号と予め画像信号が記憶
    された画像記憶手段からの画像信号とを切り替え情報に
    応じて切り替える画像切り替え処理と、 上記画像切り替え処理により切り替えられた画像信号を
    送信する通信処理とを実行するためのプログラムを記憶
    したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  12. 【請求項12】 上記通信処理の通信相手との通信時間
    に応じて得られる上記切り替え情報により上記切り替え
    処理を行うことを特徴とする請求項11記載のコンピュ
    ータ読み取り可能な記憶媒体。
  13. 【請求項13】 使用者から入力される上記切り替え情
    報に応じて上記切り替え処理を行うことを特徴とする請
    求項11記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  14. 【請求項14】 上記通信処理は、上記画像記憶手段か
    らの画像信号を送信する際、付加情報を合成して送信す
    ることを特徴とする請求項11記載のコンピュータ読み
    取り可能な記憶媒体。
  15. 【請求項15】 上記通信処理の通信相手からの画像信
    号を受信する処理と、上記画像記憶手段からの画像信号
    を送信しているときに、この画像記憶手段からの画像信
    号と上記受信した画像信号と上記画像入力処理で入力し
    た画像信号とを同時に表示する表示処理とを上記プログ
    ラムに設けたことを特徴とする請求項11記載のコンピ
    ュータ読み取り可能な記憶媒体。
  16. 【請求項16】 音声信号を入力する音声入力処理と、
    上記音声入力処理で入力された音声信号と予め音声信号
    が記憶された音声記憶手段からの音声信号とを切り替え
    る音声切り替え処理と、上記音声切り替え処理により切
    り替えられた音声信号を送信し、その際、上記画像記憶
    手段からの画像信号を送信する際に上記音声記憶手段か
    らの音声信号を送信する通信処理とを上記プログラムに
    設けたことを特徴とする請求項11記載のコンピュータ
    読み取り可能な記憶媒体。
  17. 【請求項17】 画像信号を入力する画像入力処理と、 装置の移動を検出する検出処理と、 上記移動の検出に応じて画像の送信レートを制御しなが
    ら上記入力された画像信号を送信する通信処理とを実行
    するためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り
    可能な記憶媒体。
  18. 【請求項18】 上記検出処理は、上記通信処理でにお
    いて通信する基地局の捕捉情報に基づいて上記移動を検
    出することを特徴とする請求項17記載のコンピュータ
    読み取り可能な記憶媒体。
  19. 【請求項19】 上記検出処理は、上記画像入力処理に
    より現在入力された画像を前回入力された画像との差分
    に応じて上記移動を検出することを特徴とする請求項1
    7記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  20. 【請求項20】 上記検出処理は、加速度検出手段から
    の検出情報を用いることを特徴とする請求項17記載の
    コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6687515B1 (en) 1998-10-07 2004-02-03 Denso Corporation Wireless video telephone with ambient light sensor
JP2004321611A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Olympus Corp 電子内視鏡装置
JP2012023768A (ja) * 2011-09-29 2012-02-02 Sanyo Electric Co Ltd 撮像装置
JP2014045438A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Nec Corp 遠隔作業支援システム、遠隔作業支援方法および遠隔作業支援プログラム
JP2017188820A (ja) * 2016-04-07 2017-10-12 富士通株式会社 情報処理端末、情報処理方法、及びプログラム

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