JP2000091907A - 高速カウンタ回路 - Google Patents

高速カウンタ回路

Info

Publication number
JP2000091907A
JP2000091907A JP10258370A JP25837098A JP2000091907A JP 2000091907 A JP2000091907 A JP 2000091907A JP 10258370 A JP10258370 A JP 10258370A JP 25837098 A JP25837098 A JP 25837098A JP 2000091907 A JP2000091907 A JP 2000091907A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
counter
bit
clock
signal
counters
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10258370A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuko Yagi
優子 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP10258370A priority Critical patent/JP2000091907A/ja
Publication of JP2000091907A publication Critical patent/JP2000091907A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、クロック信号又はキャリー信号の伝
搬速度を最小限止どめて、ビット数の増加による速度性
能の制限を解消して速度性能を向上する。 【解決手段】全体のビット幅を所定のビットn毎に分割
して割り当てられた複数のnビットカウンタ20−1〜
20−mを設け、かつ信号発生器21にこれらnビット
カウンタ20−1〜20−mに与えるクロック信号又は
キャリー信号のパターンを予め記憶し、nビットカウン
タ20−1〜20−mに与えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば同期信号や
メモリアドレスの発生などに適用されるもので、カウン
ト数が多く高速性が要求されるカウンタに係わり、クロ
ック信号又はキャリー信号の伝搬遅延を最小限に止どめ
て動作速度性能を向上させた高速カウンタ回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えばパルスやクロックの計数、同期信
号の発生などに使用するカウンタは、カウントするビッ
ト数分のキャリー信号を連鎖的に接続して、多ビットに
構成している。
【0003】このようなカウンタでは、下位ビットで発
生したキャリー信号が上位ビットへ伝搬されるまでにキ
ャリー信号が通過したゲート及び配線の分だけ時間がか
かる。例えば、最も時間のかかる例としては、カウンタ
値が最大値を示しており、その次のタイミングでカウン
ト値が再び「0」になる場合、最下位ビットで発生した
キャリー信号は、次のクロック信号の立ち上がりまでに
最上位ビットまで伝搬しなければならない。
【0004】しかしながら、このキャリー信号の伝搬の
途中で、次のクロック信号の立ち上がりが入力されてし
まうと、キャリー信号が最上位ビットまで未達というこ
とになり、出力は「0」にはならず、誤動作ということ
になる。このような現象は、ビット数が多くなればなる
ほどより顕著に現れる。
【0005】具体的に例を挙げて説明すると、上記のよ
うな高速カウンタ回路として例えば特開平8−3396
58号公報、特開平9−107284号公報に記載され
ている技術がある。図6は前者(特開平8−33965
8号公報)の高速カウンタ回路の構成図であって、入力
ライン1からのクロック信号をイネーブルにする複数の
ANDゲートGA1〜GA10と、これらANDゲート
GA1〜GA10の出力に応じてカウント動作を行う第
1〜第6の複数のビットカウンタ、例えば第1〜第6の
ビットカウンタ2〜7とから構成されている。これらビ
ットカウンタ2〜7は、クロック信号が供給されると、
自己の出力を反転する1ビットカウンタである。
【0006】このような回路構成であれば、クロック信
号は、第1〜第6のビットカウンタ2〜7の直前段にて
各ANDゲートGA1〜GA10によりそれぞれのビッ
トカウンタ2〜7の動作に適するようにイネーブル信号
に制御される。
【0007】例えば、第3のビットカウンタ4の直前の
ANDゲートGA4には、第1のビットカウンタ2と第
2のビットカウンタ3との各出力端子が接続され、これ
らビットカウンタ2、3の出力が共にハイレベル(Hレ
ベル)のときのみイネーブルとなりクロックを第3のビ
ットカウンタ4に出力する論理となっている。
【0008】このようにイネーブル信号は、第1〜第6
のビットカウンタ2〜7の出力を組み合わせたもので、
下位から上位になるに連れて複数のANDゲートGA1
〜GA10を通過することにより得られる。
【0009】しかるに、クロック信号が第1〜第6のビ
ットカウンタ2〜7に対して、それぞれ1つのANDゲ
ートGA1〜GA10という平等の遅延時間を持つの
で、第1〜第6のビットカウンタ2〜7のカウンタ出力
の足並みが揃い、キャリー信号による遅延差は出力され
ず、クロック信号からカウント値の発生時点までの遅延
時間を最小化するものとなっている。
【0010】一方、図7は後者(特開平9−10728
4号公報)の高速カウンタ回路の構成図であって、図8
に示すRCRGnのビットカウンタモジュール10−1
〜10−6を組み合わせた構成となっている。このうち
各ビットカウンタモジュール10−1〜10−6は、マ
ルチプレクサ11及びフリップフロップ12からなって
いる。
【0011】このような構成であれば、各ビットカウン
タモジュール10−1〜10−6は、自己の出力の正転
信号、反転信号をマルチプレクサ11に戻し、選択信号
によりマルチプレクサ11の出力を切り換えてフリップ
フロップ12によりラッチする。ここで、選択信号は、
外部からの入力信号に各ビットカウンタモジュール10
−1〜10−6から出力された信号を適宜組み合わせて
生成される。
【0012】しかして、かかる後者の技術も前者と同様
に、クロック信号の立ち上がりに応答する各ビットのキ
ャリー信号による遅延差が出力されず、同期したカウン
タ出力が得られる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
高速カウンタ回路では、クロック信号のイネーブル信号
を生成する際に、複数のANDゲートGA1〜GA10
を通過しなくてはならないので、第1〜第6のビットカ
ウンタ2〜7のクロック周期内に最上位のクロックイネ
ーブル信号が生成されないと、第1〜第6のビットカウ
ンタ2〜7が誤動作を始める。これは、第1〜第6のビ
ットカウンタ2〜7のビット数が多くなるほど悪条件に
なって誤動作しやすくなる。又、多ビットカウンタにな
ると、ANDゲートGA1〜GA10が増加し、回路構
成が複雑になり、しかも配線の増加による動作の遅延に
より必ずしも意図したカウンタ動作が保証されるとは限
らない。
【0014】一方、後者の高速カウンタ回路では、前述
したように下位カウンタの出力が上位カウンタの論理に
影響を与えているので、ビット数が増加すると回路構成
が複雑化し、配線の増加による動作の遅延の影響が大き
くなり、上位ビットへの伝搬に時間がかかり、カウンタ
動作の高速性能が制限される。
【0015】さらに、配線の増加による動作の遅延を最
小にするために、より高速なデバイスを選択すると、コ
ストが増加するなどの問題がある。そこで本発明は、ク
ロック信号又はキャリー信号の伝搬速度を最小限止どめ
て、ビット数の増加による速度性能の制限を解消して速
度性能を向上できる高速カウンタ回路を提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、全体
のビット幅を所定のビット毎に分割して割り当てられた
複数のビットカウンタと、これらビットカウンタに与え
るクロック信号又はキャリー信号のパターンが予め記憶
され、基準クロックに従ってパターンに従ったクロック
信号又はキャリー信号を各ビットカウンタに与える信号
発生手段と、各ビットカウンタの各カウンタ出力をラッ
チするラッチ回路と、を備え、各ビットカウンタは独立
に動作する各ビットカウンタ間にはキャリー信号による
連鎖的接続がない高速カウンタ回路である。
【0017】請求項2によれば、請求項1記載の高速カ
ウンタ回路において、信号発生手段は、全体のビット幅
を所定のビット毎に割り当てられた最下位のビットカウ
ンタから最上位のビットカウンタに与えるクロック信号
又はキャリー信号のパターンが予め記憶されている。
【0018】
【発明の実施の形態】(1) 以下、本発明の第1の実施の
形態について図面を参照して説明する。図1は高速カウ
ンタ回路の構成図である。この高速カウンタ回路は、複
数のnビットカウンタ20−1〜20−mと、信号発生
器21と、ラッチ回路22とから構成されている。この
うち複数のnビットカウンタ20−1〜20−mは、こ
の高速カウンタ回路全体のビット幅n*mを所定のビッ
トn毎に分割して割り当てられて信号発生器21からの
クロック信号又はキャリー信号をカウントするものであ
る。
【0019】信号発生器21は、これらnビットカウン
タ20−1〜20−mに与えるクロック信号又はキャリ
ー信号のパターンが予め記憶され、基準クロック(Cloc
k )に従ってパターンに従ったクロック信号又はキャリ
ー信号を各nビットカウンタ20−1〜20−mに与え
る機能を有するものである。
【0020】ラッチ回路22は、これらnビットカウン
タ20−1〜20−mの各カウンタ出力をラッチする機
能を有するものである。このような構成の高速カウンタ
回路は、上記の如くnビットカウンタ20−1〜20−
mがm個設けられているので、全体としては上述の如く
n*mビット幅のカウンタとして動作する。なお、カウ
ンタのビット幅は、必ずしもnで割り切れる必要はな
く、割り切れない場合には最上位のnビットカウンタ2
0−mのみがn以下のビットカウンタとなる。
【0021】上記信号発生器21には、各nビットカウ
ンタ20−1〜20−mに与えるクロック信号又はキャ
リー信号のパターンが予め記憶されているが、このパタ
ーンは次のように設定されている。
【0022】すなわち、各nビットカウンタ20−1〜
20−mに与える各クロックを説明すると、最下位のn
ビットカウンタ20−1には、カウンタ全体を動作させ
るべき速度のクロック信号を与える。つまり、このクロ
ック信号の1サイクルがnビットカウンタ20−1の1
カウントになる。
【0023】第2番目のnビットカウンタ20−2は、
最下位のnビットカウンタ20−1が上限に達したとき
に1つカウントする、つまり2のn乗に1回カウントを
行えばよいので、このnビットカウンタ20−2には、
最下位のnビットカウンタ20−1に与えたクロックの
周期を1とすると、2のn乗倍の周期のクロックを与え
る。
【0024】第3番目のnビットカウンタ20−3に
は、下位に2nビットの各nビットカウンタ20−1、
20−2があるので、これらのnビットカウンタ20−
1、20−2が上限に達したときに1カウントするよう
にすると、最下位のnビットカウンタ20−1に与えた
クロック信号の周期に対して、2の2n乗の周期のクロ
ックを与えるものとなる。
【0025】このように上位のnビットカウンタに行く
に連れて、与えるクロックの周期がnにより決まり、第
m番目のnビットカウンタ20−mには、その下位に
(m−1)nビットのnビットカウンタがあるので、1
カウントの周期は、最下位のnビットカウンタ20−1
に与えたクロックに対して2の(m−1)n乗の周期の
クロックを与えることになる。
【0026】従って、上記信号発生器21は、nビット
カウンタがm個の場合(但し、第m番目のnビットカウ
ンタはn以下であればよい)、上記した各nビットカウ
ンタ20−1〜20−mに与える各クロック信号のパタ
ーンを記憶し、その各クロック信号を発生するものとな
っている。
【0027】具体的に信号発生器21は、図2に示すよ
うにFIFO21a等のメモリにより構成されている。
このFIFO21aは、書き込み専用ポートと読み出し
専用ポートとを備えており、書き込みクロック、読み出
しクロックにより連続してそのデータを書き込み又は読
み出しする機能を有している。
【0028】このFIFO21aの容量は、nビットカ
ウンタがm個の場合、m行*{2*(2の(m−1)n
乗)}列となる。詳述すると、先ず、行について説明す
ると、クロック又はキャリー信号は、各nビットカウン
タ20−1〜20−mに個々の信号を与えるので、nビ
ットカウンタの数だけ必要になる。つまり、この場合、
FIFO21aにはm行が必要となる。
【0029】又、列について説明すると、FIFO21
aの2セル(1セルはHレベル、1セルはLレベル)を
クロックの1サイクルとしてカウンタで計数する1カウ
ントすると、第m番目のnビットカウンタ20−mに与
える信号の周期は、1カウントの(2の(m−1)n
乗)倍でなければならない。つまり、1カウントは2セ
ルであるので、第m番目のカウンタに与える信号に必要
なセル数は{2*(2の(m−1)n乗)}個となる。
【0030】従って、上記のFIFO21aの容量、m
行*{2*(2の(m−1)n乗)}列が導き出され
る。又、このFIFO21aには、上記の如く最下位の
nビットカウンタ20−1から第m番目のnビットカウ
ンタ20−mに与えるそれぞれのクロック信号(又はキ
ャリー信号)パターンが予め書き込まれ、基準クロック
(clock )を読みだしクロック信号として与えられる。
【0031】基準クロック(clock)の周期は、最下位の
nビットカウンタ20−1に与えるクロック周期の1/
2が望ましく、FIFO21aに「1」と「0」のパタ
ーンを交互に書き込んでおくことにより、読み出し時に
は、基準クロック(clock)が2分周されたクロックが発
生するものとなっている。
【0032】2番目のカウンタ20−2に与えるクロッ
ク信号のパターンには、クロック信号の2のn乗倍の周
期になるように、又は第m番目のnビットカウンタ20
−mに与えるクロック信号のパターンには、クロック信
号の2の(m−1)n乗倍の周期になるように、それぞ
れ「1」、「0」のパターンが書き込まれている。
【0033】次に上記の如く構成された高速カウンタ回
路の作用について説明する。カウンタ動作時、信号発生
器21(FIFO21a)は、外部からの基準クロック
(clock)に従い、各行を同時に読み出すことにより、各
クロックの立上がり、立ち下がりが同時に変化する同期
クロックが得られる。このFIFO21aは最後まで読
み出した後、再び先頭に戻り、カウンタがカウント動作
を停止するまで読み出し続ける。
【0034】各nビットカウンタ20−1〜20−m
は、信号発生器21からのクロック信号を受けて、カウ
ント動作を行う。最下位のnビットカウンタ20−1
に、クロック信号が2のn乗回入力され、この最下位の
nビットカウンタ20−1のカウント値が上限に達する
と、次のクロック信号の立上がりと同時に、第2番目の
nビットカウンタ20−2のクロック信号を立上げる。
【0035】それぞれのクロック信号の立ち上がりによ
り、最下位のnビットカウンタ20−1のカウント値は
「0」にリセットされ、第2番目のnビットカウンタ2
0−2のカウント値は「1」となる。
【0036】さらに、このサイクルを2のn乗回繰り返
すと、最下位のnビットカウンタ20−1と第2番目の
nビットカウンタ20−2の出力値が上限に達し、次の
クロック信号の立ち上がり時には、第2番目と第3番目
のクロック信号も立ち上がる。
【0037】これらの立ち上がりにより最下位と第2番
目のnビットカウンタ20−1,20−2の各カウント
値は「0」にリセットされ、第3番目のnビットカウン
ト20−3のカウント値が「1」になる。
【0038】このように上位カウンタはこれらのサイク
ルの繰り返しにより、カウント動作を行い、最下位のn
ビットカウンタ20−1から第(m−1)番目のnビッ
トカウンタ(図示せず)の出力値が上限に達した場合、
最下位のnビットカウンタ20−1から第m番目のnビ
ットカウンタ20−mに対して、同時にクロック信号の
立ち上がりが入力され、これにより、最下位のnビット
カウンタ20−1から第(m−1)番目のnビットカウ
ンタまでの出力はすべて「0」にリセットされ、第m番
目のカウンタ20−mのカウント値が1つ計数される。
【0039】m個のカウンタには、それぞれ内部キャリ
ー信号の遅延により出力のばらつきが生じるが、これを
後段に設けられたラッチ回路22により吸収する。この
ように各nビットカウンタ20−1〜20−mに与える
クロック信号の周期をnにより決定し、その立ち上がり
(又は立ち下がり)の同期をとることにより、最下位の
nビットカウンタ20−1から上位のnビットカウンタ
20−mへキャリー信号を伝搬することなくカウント動
作が行われる。
【0040】このように上記第1の実施の形態において
は、全体のビット幅を所定のビットn毎に分割して割り
当てられた複数のnビットカウンタ20−1〜20−m
を設け、かつ信号発生器21にこれらnビットカウンタ
20−1〜20−mに与えるクロック信号又はキャリー
信号のパターンを予め記憶し、nビットカウンタ20−
1〜20−mに与えるようにしたので、クロック信号又
はキャリーの伝搬はnビットカウンタ20−1〜20−
m内で発生するのみで、カウントビット幅がどんな値で
あっても、常にnに対しては一定である。
【0041】従って、nを決定し、nビットカウンタ2
0−1〜20−m内のキャリー伝搬遅延を満たす動作速
度が最高動作速度となり、カウンタ全体のビット数が増
加しても、nが一定であれば、動作速度も変わらず、最
上位ビットまでキャリーを伝搬する従来のカウンタに比
べて優れた速度性能を持つことができる。
【0042】ここで、nについて説明すると、ビット幅
に分割するnは、ハードウェアの条件により決定する。
例えば、最高動作速度を重要視する回路であれば、nビ
ットカウンタ20−1〜20−m内のキャリー伝搬遅延
を最小にするために、nをより小さくする。極論とし
て、n=1とすると、1ビットカウンタに信号発生器2
1よりクロック信号をそれぞれ発生させ与える。しか
し、これはクロック信号をFIFO21aで発生させる
時点において、FIFO21aそのものがカウント動作
をしていることになる。又、FIFO21aの容量等に
制限がある場合、若しくは、求める動作速度が充分得ら
れる場合には、性能面、コスト面から適切なnを決定す
ることが好ましい。 (2) 次に、本発明の第2の実施の形態について説明す
る。
【0043】例えば、顕微鏡システムなどの装置では、
カウンタ回路は様々なところに使用される。例えば、I
/O装置を駆動するためにその波形を予めメモリに書き
込んでおき、駆動時に連続して読み出す場合、或いは取
り込んだ画像データをメモリに書き込み又は読み出した
りする場合、これらのメモリアドレスを発生させるため
には、高速で多ビットのカウンタが必要である。又、画
像用同期信号のような周期の長い矩形波を発生させる場
合にも、同様に高速で多ビットのカウンタが必要であ
る。これらを踏まえ、具体的に数値を当てはめた高速カ
ウンタ回路の構成を図3に示す。
【0044】この高速カウンタ回路は、12ビットカウ
ンタの例を示している。この高速カウンタ回路は、12
ビットを4ビット毎にブロック分けしたカウンタ30−
1〜30−3と、12ビットのラッチ回路31と、各カ
ウンタ30−1〜30−3の各クロックパターンを書き
込んだFIFO32とから構成されている。
【0045】カウンタ30−1は、最下位カウンタで、
カウンタ30−3が最上位カウンタであり、入力される
クロックの立ち上がりによりカウントアップする。これ
らカウンタ30−1〜30−3は、リセット端子、クリ
ア端子、クロック端子、ロード端子、データ入力端子、
データ出力端子、イネーブル端子等を有する汎用的なカ
ウンタであり、図3にはクロック端子とデータ出力端子
のみ記載している。
【0046】FIFO32は、各カウンタ30−1〜3
0−3に供給する3種類のクロックパターンを書き込め
る容量を持ち、基準クロック(SCLK)の入力によ
り、3種類のクロックパターンを同時に読み出す機能を
有している。
【0047】又、カウンタ30−1〜30−3の後段に
あるラッチ回路31は、12ビット幅のラッチで、クロ
ックの立ち上がりによりその入力データを出力端子に反
映するものとなっている。このラッチ回路31に入力さ
れるクロックは、最下位のカウンタ30−1に供給する
クロックと同じクロックを用いる。
【0048】上記の如く構成された高速カウンタ回路の
作用について説明する。FIFO32には予め、各カウ
ンタ30−1〜30−3に供給する各クロックパターン
が書き込まれており、基準クロックSCLKにより同時
に且つ連続して読み出される。
【0049】カウンタ30−1のクロック信号は、最下
位カウンタのため最も早く、1クロックが1カウントに
相当する。カウンタ30−2のクロック信号は、下位に
3ビットのカウンタ30−1があるので、カウンタ30
−1のクロック信号の16倍の周期をもつクロック信号
となる。同様にカウンタ30−3のクロック信号は、カ
ウンタ30−1のクロック信号の256倍の周期をもつ
クロックとなる。
【0050】ここで、FIFO32から読み出され、カ
ウンタ30−1及びラッチ回路31に供給されるクロッ
クをクロックC1、カウンタ30−2に供給されるクロ
ックをクロックC2、カウンタ30−3に供給されるク
ロックをクロックC3とする。
【0051】これらカウンタ30−1〜30−3は、各
クロックC1,C2,C3に基づき、各々独立してカウ
ント動作を行う。これらカウンタ30−1〜30−3の
出力は、それぞれのカウンタ内部のキャリー遅延により
若干の時間差を生じる。そのため、各カウンタ30−1
〜30−3の後段に設けられたラッチ回路31によりそ
のばらつきが吸収される。
【0052】ここで、FIFO32のデータ書き込み例
を図4を参照して説明する。このFIFO32の容量
は、前記計算式より、3行*512セルと求められる。
クロックC1のパターンには512セルの1セル目に1
を入力し、その後は「0」と「1」を交互に書き込んで
いく。クロックC2のパターンには、クロックC1の1
6倍の周期を持たすために、クロックC1のサイクルを
1サイクルとして「0」,「1」のパターンを書き込
む。
【0053】同様にクロックC3には、クロックC2の
16サイクルを1サイクルとして「0」,「1」のパタ
ーンを書き込む。このパターンを読み出すことにより、
クロックC1の16サイクル毎にクロックC2が1サイ
クル発生し、クロックC2の16サイクル毎にクロック
C3が1サイクル発生する。
【0054】これらクロックC1〜C3とも、最後尾ま
で読み出した後は再び先頭に戻って繰り返し読み出しを
行うことにより、絶えず各カウンタ30−1〜30−3
に対してクロックC1〜C3を供給する。
【0055】但し、FIFO32より読み出しが開始さ
れた直後のクロック信号のレベルはクロックC1〜C3
ともすべて「1」であるため、カウンタ30−1〜30
−3がこの立ち上がりを検出しないよう、初期状態にお
いてプルアップなど、レベルをHに保つことが必要であ
る。
【0056】各カウンタ30−1〜30−3は、それぞ
れFIFO32より読み出されたクロックC1〜C3を
受け、その立ち上がりエッジに応答してカウントアップ
動作を行う。
【0057】カウンタ30−1のカウント値が上限に達
すると、キャリー信号を伝搬しない代わりに、カウンタ
30−1とカウント30−2のクロック(それぞれクロ
ックC1、クロックC2)の立ち上がりが同時に1つ入
力され、これによりカウンタ30−1はリセットされ、
カウンタ30−2は1つカウントアップを行い、あたか
もキャリーが伝搬したのと同様の動作を行う。
【0058】カウンタ30−2のカウント値が上限に達
し、なおかつカウンタ30−1のカウント値も上限に達
すると、各カウンタ30−1〜30−3のクロックの立
ち上がりが同時に入力され、カウンタ30−1,30−
2はリセット、カウンタ30−3は1つカウントアップ
を行う。
【0059】この動作を繰り返すことで、キャリーを最
上位まで伝搬させることなく、従来のカウンタと同様の
動作をさせることができる。このように上記第2の実施
の形態によれば、最下位カウンタ30−1の動作速度さ
え保証できれば、それがカウンタ全体の動作速度とな
り、しかも、最下位カウンタ30−1は4ビットなの
で、キャリーの伝搬も4回しかなく非常に高速で動作す
ることが可能である。これは、カウンタ30−1〜30
−3のビット幅が増加しても変わることなく、その速度
性能を維持する。
【0060】なお、上述の第2の実施の形態は、カウン
トを「0」から開始する場合を述べたが、ロード端子を
使用して、ある任意の値からカウントを始めることも可
能である。
【0061】又、イネーブル端子がある場合には、FI
FO32の基準クロックSCLKにもイネーブルの論理
を追加し、カウンタ30−1〜30−3がディセーブル
のときはFIFO32の読み出しを一時停止すること
で、容易に変更できる。
【0062】従って、キャリー信号の伝搬を分割したカ
ウンタ30−1〜30−3内に収めることにより、伝搬
遅延を最小限にとどめることができ、速度性能を向上さ
せることができる。また、カウンタ30−1〜30−3
のビット幅が増加しても、この速度性能は維持すること
ができ、従来のように、ビット幅によって動作速度が制
限されるという現象を解消できる。
【0063】又、高速であるために、より高分解能な信
号発生も可能である。さらに最下位カウンタ30−1の
動作速度のみ保証すれば良いので新規設計や設計変更が
容易で、配線遅延の影響も受けにくい。 (3) 次に、本発明の第3の実施の形態について説明す
る。
【0064】図5は高速カウンタ回路の構成図である。
この高速カウンタは、上記第1の実施の形態のnを1と
したものである。n=1とすると、分割したカウンタは
1ビットカウンタとなり、上記信号発生器(FIFO含
む)21によりクロック信号をそれぞれ発生させ与える
が、これはクロック信号を発生させる時点において、信
号発生器21そのものがカウント動作をしていることに
なる。そのためメモリアドレスなどのカウント幅がすで
にわかっており、絶えず単純にカウントすればよい場合
などには、非常に簡単な構成で容易に実現することがで
きる。
【0065】又、デコードする値が決まっている場合、
デコード信号も信号発生器21内のFIFOに書き込ん
でおくことで、回路をより簡易にすることができる。し
かるに、本発明の高速カウンタ回路は、カウントパター
ンを書き込むFIFO40と、その読み出しを制御する
読み出し制御部41とから構成されている。
【0066】FIFO40は、書き込み専用ポートと読
み出し専用ポート及びリセット端子を備えており、書き
込みクロック、読み出しクロックにより連続してそのデ
ータを書き込む、又は読み出す機能を有している。
【0067】このFIFO40の容量は、行数としてカ
ウンタのビット幅以上を備え、セル数としてはカウンタ
値の最大数以上備えているという条件を満たすものとす
る。従って、12ビットのカウンタを構成しようとする
と、FIFO40の容量は、12行*4096セル、つ
まり、6KBの容量があれば良い。
【0068】読み出し制御部41は、FIFO40に対
し、読み出しクロック信号を生成、出力し、FIFO4
0はこの読み出しクロック信号の立ち上がりに応答し
て、各行の同じセルを同時に出力するものとなってい
る。
【0069】なお、カウントパターンの書き込みは、初
期の時点で完了しているものとし、書き込み制御部は図
示していない。次に上記の如く構成された高速カウンタ
の作用について説明する。
【0070】通常のカウンタ動作を行う場合、例えば、
「0」からカウントを開始し、カウント値の上限に達し
たら再び「0」に戻り、クロック信号が供給されている
間はカウント動作を続けるような場合について説明す
る。
【0071】12ビットのカウンタで、FIFO40の
各行がそれぞれ1ビット分のパターンとなっている。こ
のうち行1はカウンタ値のBit0に相当し、行2はB
it1に、行3はBit2に、行12はBit11にそ
れぞれ相当する。行1は最下位ビットのため、クロック
信号の立ち上がりが入力される毎にレベルが反転する。
これにより、行1にはパターンが「0」から始まるよう
にして、「0」と「1」とを交互に書き込む。行2に
は、行1の2倍の周期でレベルが反転するので、「0」
と「1」とを2つずつ交互に書き込む。
【0072】このように行12まで、予めカウントパタ
ーンを書き込んでおき、これらパターンが読み出し制御
部41から供給されるクロック信号の立ち上がりにより
読み出す。
【0073】1回目のクロック信号の立ち上がりが入力
されると、各行の1セル目がFIFO40の出力端子に
出力され、カウント値は「0」を示す。次のクロックの
立ち上がりが入力されると、各行の2セル目が出力さ
れ、カウント値は「1」を示す。この動作を繰り返し、
最後尾のセルが出力されると、カウント値は最大値の
「4095」を示す。
【0074】FIFO40は、次のクロックの立ち上が
りが入力されると、再びセル「1」が読み出されるので
出力は「0」となり、あたかも、カウント値の桁がBi
t12(図示せず)に上がり、Bit0からBit11
は「0」にリセットされたのと同様の動作をする。
【0075】読み出し制御部41は、FIFO40に供
給するクロック信号を生成するが、イネーブル信号等も
発生することにより、カウント動作を一時停止すること
も可能である。例えば、カウント動作を停止したいとき
は、ディセーブル信号によりクロック信号の供給を停止
すれば、FIFO40からはデータが読み出されなくな
り、出力値はその値を保持する。
【0076】再び、カウント動作を始めるときは、ディ
セーブルを解いてクロック信号を供給すれば、FIFO
40は停止したセルから再び読み出しを開始するので、
出力値は保持した値からカウントアップされる。
【0077】なお、FIFO40に設けられているリセ
ット端子に対して読み出し制御部41からリセット信号
を送出すると、FIFO40のリセットを行うことも可
能である。
【0078】このカウンタの最高動作速度は、FIFO
40の出力遅延によってのみ決定されるので、ビット数
やキャリー信号などの影響を受けず、同期のとれた高速
カウンタが得られる。
【0079】このように第3の実施の形態によれば、任
意のカウントパターンを書き込むことによって、任意の
カウンタが構成可能であり、又、キャリーの伝搬遅延が
ないのでビット数にかかわらず、高速でかつ同期のとれ
たカウンタ動作が行える。
【0080】なお、上記第3の実施の形態は、単純なカ
ウント動作を行う例を示したが、この他にも変形例とし
て、ある値でデコードを行う場合などに有用である。例
えば、FIFO40に1ビット分のパターンを付加しそ
れをデコード信号パターンとする。カウントパターンを
書き込むのと同時に、デコードする値のセルにおいてデ
コード信号パターンには、「1」を書き込んでおく。こ
うすることによってFIFO40から直接クロック信号
をカウントしたデコード信号が得られ、FIFO40か
ら出力されたカウンタ値を後段にてデコードする必要が
なく、回路が簡易になり、又デコード値を変更する最に
は、デコード信号パターンを書き換えるだけで、容易に
変更できる。
【0081】この他にも、FIFO40に書き込むカウ
ントパターンを変更することによって、偶数カウンタや
奇数カウンタ、あるいは、ある一定の値で飛び越すカウ
ンタなど、様々なカウンタに変形可能である。
【0082】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の請求項1、
2によれば、クロック信号又はキャリー信号の伝搬速度
を最小限止どめて、ビット数の増加による速度性能の制
限を解消して速度性能を向上できる高速カウンタ回路を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる高速カウンタ回路の第1の実施
の形態を示す構成図。
【図2】同高速カウンタ回路における信号発生器の作用
を示す模式図。
【図3】本発明に係わる高速カウンタ回路の第2の実施
の形態を示す構成図。
【図4】同高速カウンタ回路における信号発生器から発
生する各クロック信号を示す模式図。
【図5】本発明に係わる高速カウンタ回路の第3の実施
の形態を示す構成図。
【図6】従来の高速カウンタ回路の構成図。
【図7】従来の高速カウンタ回路の構成図。
【図8】同回路におけるビットカウンタモジュールの構
成図。
【符号の説明】
20−1〜20−m:nビットカウンタ、 21:信号発生器、 22:ラッチ回路、 30−1〜30−3:カウンタ、 31:ラッチ回路、 32:FIFO、 40:FIFO、 41:読み出し制御部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体のビット幅を所定のビット毎に分割
    して割り当てられた複数のビットカウンタと、 これらビットカウンタに与えるクロック信号又はキャリ
    ー信号のパターンが予め記憶され、基準クロックに従っ
    て前記パターンに従った前記クロック信号又は前記キャ
    リー信号を前記各ビットカウンタに与える信号発生手段
    と、 前記各ビットカウンタの各カウンタ出力をラッチするラ
    ッチ回路と、を具備し、前記各ビットカウンタは独立に
    動作する前記各ビットカウンタ間にはキャリー信号によ
    る連鎖的接続がないことを特徴とする高速カウンタ回
    路。
  2. 【請求項2】 前記信号発生手段は、全体のビット幅を
    所定のビット毎に割り当てられた最下位の前記ビットカ
    ウンタから最上位の前記ビットカウンタに与えるクロッ
    ク信号又はキャリー信号のパターンが予め記憶されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の高速カウンタ回路。
JP10258370A 1998-09-11 1998-09-11 高速カウンタ回路 Withdrawn JP2000091907A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10258370A JP2000091907A (ja) 1998-09-11 1998-09-11 高速カウンタ回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10258370A JP2000091907A (ja) 1998-09-11 1998-09-11 高速カウンタ回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000091907A true JP2000091907A (ja) 2000-03-31

Family

ID=17319309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10258370A Withdrawn JP2000091907A (ja) 1998-09-11 1998-09-11 高速カウンタ回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000091907A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11138893A (ja) * 1997-11-14 1999-05-25 Mitsubishi Electric Corp パルス幅変調信号生成回路

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11138893A (ja) * 1997-11-14 1999-05-25 Mitsubishi Electric Corp パルス幅変調信号生成回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20010062206A (ko) 논리회로
US6192004B1 (en) Semiconductor integrated circuit
JP4745782B2 (ja) 半導体記憶装置
US7843743B2 (en) Data output circuit for semiconductor memory apparatus
EP0743757B1 (en) Programmable binary/interleave sequence counter
US5323355A (en) Semiconductor memory device
US5721545A (en) Methods and apparatus for serial-to-parallel and parallel-to-serial conversion
US4694197A (en) Control signal generator
KR100238869B1 (ko) 버스트 모드 신호를 제공하기 위한 반도체 메모리 장치
US5416746A (en) Memory circuit for alternately accessing data within a period of address data
WO2023231263A1 (zh) 一种刷新地址产生电路
EP4325499A1 (en) Refresh address generation circuit
KR100282125B1 (ko) 버스트-타입의 랜덤 액세스 메모리 장치의 어드레스 발생 회로
JP2000091907A (ja) 高速カウンタ回路
US6026473A (en) Method and apparatus for storing data in a sequentially written memory using an interleaving mechanism
KR100228455B1 (ko) 반도체 메모리 회로
US4918657A (en) Semiconductor memory device provided with an improved precharge and enable control circuit
US6822908B1 (en) Synchronous up/down address generator for burst mode read
KR0172025B1 (ko) 반도체 기억 장치
CN112290922B (zh) 并行输入串行输出电路及采用该电路的存储器
JP3103746B2 (ja) 半導体遅延装置
JPH11134863A (ja) 半導体メモリ装置とデータの書き込み方法
KR100656433B1 (ko) 로우 어드레스 카운팅 장치
JP2667702B2 (ja) ポインタリセット方式
KR100321735B1 (ko) 고주파 특성을 개선한 어드레스 카운터

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060110