JP2000091008A - 可撓性配線部材用接続装置 - Google Patents

可撓性配線部材用接続装置

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JP2000091008A
JP2000091008A JP10299029A JP29902998A JP2000091008A JP 2000091008 A JP2000091008 A JP 2000091008A JP 10299029 A JP10299029 A JP 10299029A JP 29902998 A JP29902998 A JP 29902998A JP 2000091008 A JP2000091008 A JP 2000091008A
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Akira Oshitani
明良 押谷
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ACE FIVE KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】可撓性配線部材を電気回路部材に容易に接続可
能とし、低コストにて、使用機器の品質や信頼性を向上
することができる可撓性配線部材用接続装置を提供す
る。 【構成】導体露出部(52)が配列された可撓性配線部
材(51)を電気回路部材(58)に対して電気的に接
続するための接続装置であって、穴部(71)が配列さ
れたホルダー(70)と、穴部に対して挿入せしめるよ
うに略突状に成形された接触片(61)を備えた接続端
子(60)と、を含み、穴部に対して接触片が挿入され
た状態にて、接触片の側部(62)と穴部の内壁部(7
2)との間に、導体露出部が介在せしめるように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、FPC(フレキ
シブルプリント回路基板)やFFC(フレキシブルフラ
ットケーブル)等の可撓性配線部材と、プリント回路基
板や液晶パネル等の電気回路部材とを、電気的に接続し
得る可撓性配線部材用接続装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】FPCに代表される可撓性配線部材を、
プリント回路基板等の電気回路部材に接続し得る手段と
しては周知のごとく、可撓性配線部材の接続導体と電気
回路部材の配線部とを直接的もしくは間接的に半田付け
し半永久的に接続する方法がある。
【0003】FPCをプリント回路基板に間接的に接続
する従来技術の例を図7,図8に示す。FPC(41)
とプリント回路基板(48)には、複数の半田付け端子
(31)が配列された中継端子板(30)の各端子に対
応して、半田付けランド(32)が配されている。中継
端子板(30)は、半田付け端子(31)の両先端側が
FPC(41)とプリント回路基板(48)の双方の半
田付けランド(32)に挿入された後、半田付けが行な
われ、フィレット部(33)が形成される。この半田付
け作業により,FPC(41)の接続導体(43)とプ
リント回路基板(48)の配線パターン(49)は、間
接的に半永久的接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術による
と、FPC(41)の接続過程において、加熱やフラッ
クス付着を伴う半田付け工程が介在している。しかし、
加熱が使用部材に悪影響を与えることや、残溜フラック
スが接続不良を起こす要因となり除去洗浄を要する場合
があることは周知のごとくである。このため、FPC
(41)においては、加熱に対する耐熱性や、半田付け
後のフラックス洗浄に対する耐洗浄液性を向上させる必
要があり、このため、この使用材質の選定上、コスト高
を招く場合がある。また、上記従来の技術によると、意
図的にFPC(41)とプリント回路基板(48)とを
解離および再接続する場合、加熱による半田の除去およ
び再加熱による半田付け作業が必要とされ、多大な作業
工数を発生させるだけでなく、隣接する半田付けランド
(32)間において半田ブリッジによる電気的短絡を起
こすことがあり、特に高密度配線化に伴う隣接する接続
導体(43)間の狭小化に際しては、その危険性が高ま
るものであり、使用機器の品質や信頼性を低下させるも
のである。
【0005】
【発明の目的】よって、本発明の目的とするところは、
上述のごとき従来技術の有する問題点を解決するもので
あって、FPCに代表される可撓性配線部材をプリント
回路基板等の電気回路部材に容易に接続することができ
るのみならず、従来の技術における熱対策や洗浄対策の
ためのコスト高を押さえるとともに、半田ブリッジによ
る電気的短絡の危険を防ぎ、使用機器の品質や信頼性を
向上させることができる可撓性配線部材用接続装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は、導体露出部が配列された可撓性配線部材を電気回
路部材に対して電気的に接続するための接続装置であっ
て、穴部が配列されたホルダーと、電気回路部材に実装
されるとともに穴部に対して挿入せしめるよう略突状に
成形された接触片を備えた接続端子と、を含み、穴部に
対して接触片が挿入された状態にて、接触片の側部の少
なくともその一部と穴部の内壁部の少なくともその一部
との間に、導体露出部の少なくともその一部が介在せし
めるように構成されていることにより達成される。
【0007】また、本発明の請求項2によれば、上記目
的は、上記の課題を解決するための手段を講じた接続装
置であって、ホルダーは、伸縮性を有する絶縁材料にて
成形されたものであり、穴部に対して接触片が挿入され
た状態にて内壁部の周囲が導体露出部とともに接触片を
弾力的に包み、導体露出部を側部に対して押圧するよう
に構成されていることにより達成される。
【0008】
【作用】本発明の請求項1に記載の接続装置に含まれる
(好ましくは絶縁材料により略平板状に成形された)ホ
ルダーは、(好ましくはその板厚方向に貫通する略角穴
状の)穴部を配列しており、その穴部の内壁に囲まれる
空間の(ホルダーの板厚方向と直交する方向の)内寸法
(対面する内壁部の対面距離)を、穴部に挿入される接
続端子の突状の接触片の(突方向と直交する方向の)外
寸法(接触片の両側部間距離)に対して、(好ましくは
僅かに)大きく設定することができる。この設定によ
り、ホルダーの穴部に接触片が挿入されたとき、穴部の
内壁部と接触片の側部との間には隙間が形成され、この
隙間に可撓性配線部材の(好ましくは前記隙間を埋める
のに充分な厚さを有した)導体露出部が介在するように
構成すれば、導体露出部は、内壁部と側部の間に挟ま
れ、導体露出部と接続端子の接触片とは、接触状態とな
り得る。
【0009】また、ホルダーが、(好ましくは軟質プラ
スチックやゴム材等の)伸縮性を有する絶縁材料にて成
形されたものであるとする本発明の請求項2に記載の構
成によれば、ホルダーの穴部は、ホルダーの穴部に導体
露出部とともに接触片が挿入されたとき、これらを弾力
的に包むことを可能(例えば穴部の内寸法を接触片の外
寸法と導体露出部の厚さとの和より小さく設定し、穴部
に対して導体露出部とともに接触片を強制的に押し込
む)とする構成であり、ホルダーの弾性応力により導体
露出部が接触片の側部に対して押圧された状態を保持す
ることも可能である。また、弾力的接続形態となる上記
の構成によれば、従来技術例の半田付け接続では困難と
された可撓性配線部材と電気回路部材との接続解離およ
び再接続が容易に実行できるものとなる。さらに好まし
くは、多数の導体露出部が並行して配列された可撓性配
線部材が準備され、その導体露出部の配列に対応する配
置にて電気回路部材上に複数の接続端子を配列実装し、
さらにホルダーにおいても、その導体露出部の配列に対
応する配置にて複数の穴部を配列した構成とすれば、多
極の接続装置として、可撓性配線部材と電気回路部材と
の接続および解離を効率よく実行することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面にもとずき本発明
の実施の形態を説明する。図1から図4は本発明による
可撓性配線部材用接続装置の第1の実施例を示してお
り、図5と図6とは本発明による可撓性配線部材用接続
装置の第2の実施例を示している。
【0011】図1から図3を参照して、可撓性配線部材
を代表して図示したFPC(1)は、複数配列された
(好ましくは銅等の)導電材料から成る接続導体(3)
と、(好ましくはポリイミドやポリエステル等の)誘電
性材料から成る誘電体層(5)とで基本構成されてお
り、その端末部分には接続導体(3)が部分的に露出す
る導体露出部(2)が形成され、その導体露出部(2)
の(配列方向となる)両側方においては、誘電体層
(5)に覆われない部分である空間部(4)が形成さ
れ、導体露出部(2)の屈曲自由度を高めている。そし
て、(好ましくはプラスチック等の絶縁材料により成形
された)略平板状のホルダー(20)には、その板厚方
向に貫通する略角穴状の穴部(21)がFPC(1)の
導体露出部(2)の配列間隔と同間隔にて配列されてい
る。さらに、(好ましくは銅合金等の)導電材料により
成形された接続端子(10)は、略突状に屈曲成形され
た接触片(11)と、その接触片(11)の突出方向に
対して略直交する方向の2方向に伸長する端末片(1
3)とを備え、さらに、一方の端末片(13)の先端に
て繋がる連結部(14)を介して、連続状に並列配置さ
れている。また、接触片(11)には、その外周の一部
として実質的に表裏関係となる2面の側部(12)が形
成されている。そして、穴部(21)の一方の内寸法と
なる内壁部(22)の対面距離(図2におけるL1寸
法)は、接触片(11)の幅寸法となる一方の外寸法
(図3におけるL2寸法)に対して、僅かに大きく設定
されている。
【0012】図4において、接続端子(10)は、電気
回路部材を代表して図示したプリント回路基板(8)に
搭載され、端末片(13)がプリント回路基板(8)の
配線パターン(9)に接合されている。そして、図3に
おいて図示されていた連結部(14)は、接続端子(1
0)より切り離されており、それぞれの接続端子(1
0)は、電気的にも独立した状態となっている。そし
て、ホルダー(20)の穴部(21)内において挿入状
態となっている接続端子(10)の接触片(11)は、
同じく穴部(21)内に挿入状態となっているFPC
(1)の導体露出部(2)とともに、穴部(21)内に
圧入保持されている。この圧入状態は、導体露出部
(2)の導体の厚さに対して、穴部(21)の内壁部
(22)と接触片(11)の側部(12)との間に形成
される隙間(図4におけるL3寸法)を予め(好ましく
は部分的に僅かに)小さく設定することにより実現され
ており、この圧入状態において、導体露出部(2)と接
触片(11)とはその係合部(7)にて接触し、FPC
(1)をプリント回路基板(8)に対して電気的に接続
させることを可能としている。
【0013】なお、図4における接続状態に至る実装手
順としては、FPC(1)のそれぞれの導体露出部
(2)の先端部分を、予めホルダー(20)のそれぞれ
対応する穴部(21)に挿入し、この仮挿入状態のホル
ダー(20)をプリント回路基板(8)に配列搭載され
た接続端子(10)に対してその上方(略突状の接触片
の先端側)より押し込む方法が望ましい。また、本実施
例において、接続端子(10)は、プリント回路基板
(8)上の表面に搭載する場合に適した形態としたが、
スルーホールを介して半田付け実装(端末片をプリント
回路基板のスルーホールに挿入した後半田付け)する場
合に適合できるように、端末片(13)の伸長方向を接
触片(11)の突出方向と反対方向とした形態(図示せ
ず)としてもよい。
【0014】本発明の第2の実施例を示した図5と図6
を参照して、可撓性配線部材を代表して図示したFPC
(51)には、その端末部分に形成された導体露出部
(52)の先端部分において、誘電体層(55)と同質
の被覆層から成る連結層(56)が配されており、空間
部(54)を形成するとともに導体露出部(52)の配
列間隔の保持がなされている。また、略平板状のホルダ
ー(70)は、(好ましくは弾力性を有したゴム等の)
伸縮自在の絶縁材料により成形されており、略角穴状の
穴部(71)が導体露出部(52)の配列間隔と同間隔
にて配列され、一方の側面には、その長手方向にわたり
突部(73)が形成されている。さらに、(好ましくは
銅合金等の)導電材料により成形された接続端子(6
0)は、略突状の接触片(61)と、これに林立する固
定片(66)と、これら突出方向に対して略直交する方
向に伸長する端末片(63)とを備えており、さらに、
接触片(61)の側部(62)には、突起(67)が設
けられている。また、接続端子(60)は、絶縁材料か
ら成る略平板状の連結体(64)に固定片(66)が圧
入され、この連結体(64)を連結部材としてホルダー
(70)の穴部(71)の配列間隔と同間隔にて並列配
置されている。
【0015】図6において、連結体(64)にて連結さ
れる接続端子(60)は、電気回路部材を代表して図示
したプリント回路基板(58)に搭載され、端末片(6
3)がプリント回路基板(58)の配線パターン(5
9)に接合されている。そして、接触片(61)の側部
(62)に沿って屈曲する導体露出部(52)は、接触
片(61)とともにホルダー(70)の穴部(71)に
挿入された状態となっており、特に側部(62)の突起
(67)と穴部(71)の内壁部(72)との間に介在
する部分においては、挟着状態となっている。この実施
例において重要なことは、ホルダー(70)が接続端子
(60)に対して未装着状態であるとき、ホルダー(7
0)の穴部(71)の一方の内寸法(図5におけるL4
寸法)を、接触片(61)の外寸法と導体露出部(5
2)の厚さ寸法との和(図6におけるL5寸法)に対し
て、(好ましくは僅かに)小さくなるように設定されて
いること、そして、ホルダー(70)が(好ましくは弾
力性を有したゴム等の)伸縮性を有する絶縁材料にて成
形されたものであることである。
【0016】これらの構成により、ホルダー(70)の
穴部(71)に対して導体露出部(52)を介在しつつ
接触片(61)が挿入(もしくは接続端子に対してホル
ダーが装着)される過程において、穴部(71)は、接
触片(61)と導体露出部(52)とにより押し広げら
れ、伸縮性を有する穴部(71)周辺は、その応力によ
り導体露出部(52)を接触片(61)の側部(62)
に対し弾力的に押圧することを可能としている。そし
て、この弾力的押圧状態において、導体露出部(52)
と接触片(61)とは、その係合部(57)において接
触し、FPC(51)とプリント回路基板(58)とは
電気的に接続可能状態となっている。
【0017】なお、この第2の実施例において、連結体
(64)に形成される係止部(65)は、接続端子(6
0)に対してホルダー(70)が装着されたとき、ホル
ダー(70)に形成された突部(73)を押さえ込み、
その装着状態を保持させるものであり、さらに、係止部
(65)周辺は、ホルダー(70)の穴部(71)周辺
を部分的に加圧し、接触片(61)の側部(62)と導
体露出部(52)との係合部(57)の接触力を増加さ
せることも可能としている。また、この第2の実施例に
おいては、両面に粘着剤が塗布された粘着テープ(8
0)が準備されており、これをホルダー(70)とFP
C(51)との間に介在させることにより、接続時のF
PC(51)の脱落を防止するとともに、外力に対する
導体露出部(52)の負荷を軽減させている。さらに、
図3およぴ図5に示す接続端子(10,60)の連結部
分の上面となる平坦部(18,68)は、接続端子(1
0,60)をプリント回路基板(8,58)に自動搭載
する場合に吸着ノズルの吸着面となり得る部分である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
FPCに代表される可撓性配線部材をプリント回路基板
等の電気回路部材に対して容易に接続可能とし、加熱や
後洗浄を伴う半田付け作業が必然とされた従来技術に対
し、コスト高を押さえ、使用機器の品質や信頼性を向上
させることが可能な可撓性配線部材用接続装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による可撓性配線部材用接続装置に係わ
るFPCの第1の実施例を示した部分斜視図
【図2】本発明による可撓性配線部材用接続装置を構成
するホルダーの第1の実施例を示した斜視図
【図3】本発明による可撓性配線部材用接続装置を構成
する接続端子の第1の実施例を示した斜視図
【図4】本発明による可撓性配線部材用接続装置の第1
の実施例の接続状態を示した部分横断面図
【図5】本発明による可撓性配線部材用接続装置に係わ
るFPCと接続装置の第2の実施例の接続前状態を示し
た分解斜視図
【図6】図5に係わるFPCと接続装置の接続状態を示
した部分横断面図
【図7】従来の半永久的接続方法の実施例を示した分解
斜視図
【図8】図7に係わる従来例の接続状態を示した部分横
断面図
【符号の説明】
(1,51)可撓性配線部材(FPC) (2,52)導体露出部 (8,58)電気回路部材(プリント回路基板) (10,60)接続端子 (11,61)接触片 (12,62)側部 (20,70)ホルダー (21,71)穴部 (22,72)内壁部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体露出部(2,52)が配列された可
    撓性配線部材(1,51)を電気回路部材(8,58)
    に対して電気的に接続するための接続装置であって、 穴部(21,71)が配列されたホルダー(20,7
    0)と、 電気回路部材(8,58)に実装されるとともに穴部
    (21,71)に対して挿入せしめるよう略突状に成形
    された接触片(11,61)を備えた接続端子(10,
    60)と、を含み、 穴部(21,71)に対して接触片(11,61)が挿
    入された状態にて、接触片(11,61)の側部(1
    2,62)の少なくともその一部と穴部(21,71)
    の内壁部(22,72)の少なくともその一部との間
    に、導体露出部(2,52)の少なくともその一部が介
    在せしめるように構成されていることを特徴とする可撓
    性配線部材用接続装置。
  2. 【請求項2】 ホルダー(20,70)は、伸縮性を有
    する絶縁材料にて成形されたものであり、穴部(21,
    71)に対して接触片(11,61)が挿入された状態
    にて内壁部(22,72)の周囲が導体露出部(2,5
    2)とともに接触片(11,61)を弾力的に包み、導
    体露出部(2,52)を側部(12,62)に対して押
    圧するように構成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の可撓性配線部材用接続装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210044098A (ko) 2019-10-14 2021-04-22 주식회사 엘지화학 Ffc 케이블 조립체

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